JP2001141650A - 湿潤度合い判定方法、湿潤度測定方法ならびに湿潤度測定装置 - Google Patents
湿潤度合い判定方法、湿潤度測定方法ならびに湿潤度測定装置Info
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- JP2001141650A JP2001141650A JP32468299A JP32468299A JP2001141650A JP 2001141650 A JP2001141650 A JP 2001141650A JP 32468299 A JP32468299 A JP 32468299A JP 32468299 A JP32468299 A JP 32468299A JP 2001141650 A JP2001141650 A JP 2001141650A
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Abstract
かつ雪の湿潤度合いをも判定することができる湿潤度合
い判定方法。 【解決手段】 対象物の湿潤度により赤外線吸収が大き
く変化する測定光と、対象物の湿潤度により赤外線吸収
が小さく変化する参照光とを、湿潤度が異なりかつ氷結
度の異なる複数の対象物サンプルに対して照射し、測定
光および参照光の反射光の強度に基づいて対象物サンプ
ルの湿潤度をそれぞれ求め、測定光もしくは参照光の反
射光強度を一方の軸にとり、湿潤度を他方の軸にとっ
て、対象物サンプルの反射光の強度および湿潤度のデー
タから判定用特性図を形成し、判定を行う対象物に測定
光および参照光を照射して、反射光強度および湿潤度を
求めて、この反射光強度および湿潤度を、特性図に対応
させることによって、対象物の湿潤度合いを判定する。
Description
により赤外線吸収が大きく変化する測定光の赤外線と、
対象物の湿潤度により赤外線吸収が小さく変化する参照
光の赤外線とを対象物に照射して、反射する各赤外線の
反射光強度に基づいて対象物の湿潤度を求める湿潤度測
定方法および湿潤度測定装置、並びにこの湿潤度測定方
法を用いて得られた湿潤度のデータ特性図を用いて湿潤
度合いを判定する方法に関する。
吸収性を有している。そして、この特性を用いた物質の
水分量の検出方法が知られている。水への吸収性の高い
波長の赤外線を水分量を測定する対象物に照射する。こ
こでは、水分量の多い対象物を例えばAとし、水分量の
少ない対象物を例えばBとする。次に、対象物から反射
する反射光の強度を検出する。この結果、対象物Aから
反射する反射光RAの強度は対象物Bから反射する反射
光RBの強度よりも小さくなる。これは、照射された赤
外線の吸収率が対象物の水分量が多いほど大きくなるた
めである。よって、反射光の強度から対象物の水分量を
検出することができる。
て反射率が変化する場合や、照明の赤外線の強度が変化
する場合には、正しい水分量の測定を行うことはできな
い。このため、対象物の含水量による赤外線吸収の変化
量が小さい赤外線を参照光として用いることにより、上
記反射率の変化や照明の強度変化の影響を除去すること
ができる。対象物の含水量により赤外線吸収が変化する
赤外線を測定光I1とし、上記参照光をInとし、さらに
I1の反射光の強度R1、Inの反射光の強度をRnとする
とき、得られるRn/R1の値を水分量(以下、湿潤度と
も称する。)に換算することができる。また、参照光の
強度Rnとして複数の異なる波長の赤外線の反射光を用
いて、Rn/R1の値を求めることによって、検出される
水分量の精度を高めることが可能である。上述したよう
な原理を用いた水分測定方法が、例えば文献1(特開平
10−176989号公報)に記載されている。
35号公報)に記載されている路面水分計測装置におい
ては、路面に赤外線を照射して、反射する正反射光およ
び乱反射光の受光レベルに基づいて、路面の湿潤度合い
を判定している。正反射光の受光レベルを一方の軸にと
り、もう一方の軸に乱反射光の受光レベルをとって特性
図をつくる。そして、この特性図と、新たに測定される
対象物の正反射光および乱反射光の受光レベルとを対応
させることによって、路面が濡れている程度だけでな
く、積雪している場合には、積雪部分の白さ(汚れ具
合)まで細かく路面の状態を判定することができる。
定の波長の赤外線を選択的に吸収する特性を利用して湿
潤度を求める方法では、測定対象物の状態を細かく区別
するのが困難である。例えば、湿潤度合いを、一番水分
が少ない状態が乾燥状態、二番目に少ない状態が湿り状
態、水分が非常に多い状態を冠水状態と分類する。これ
らの状態の対象物にそれぞれ測定光I1および参照光In
を照射して、反射光(R1およびRn)から湿潤度(Rn
/R1)を求める。すると、冠水状態から湿り状態まで
の間をより細かく区別して示すことができるが、湿り状
態から乾燥状態までの間は、湿潤度に差がほとんどなく
なるため、状態の、より詳細な区別が困難となる。
るロ−ドヒーティング用のセンサを例に挙げると、熱印
加状態から非印加状態への切り替えは、省エネ化を図る
ために、路面が完全に乾燥してからではなく、湿り状態
から乾燥状態へ推移する過程中に行うことが嘱望されて
いる。しかし、センサによる路面状態の判断が、例えば
未だ路面が湿っている状態を乾燥状態であると誤ったと
き、この時点で熱印加を止めてしまうと、路面が凍結す
る危険性がある。このため、文献に開示された方法をこ
のようなセンサに適用するためには、当該方法によっ
て、対象物の湿り状態から乾燥状態までを、詳細にしか
も正確に区別できる必要がある。
射は、太陽光等の他の光の影響を受けないように遮光し
た環境下で行う必要があるため、この文献の方法が適用
される環境が制限される。
ロードヒーティング用のセンサに適用した場合、路面上
に積もった雪が凍結しているか、或いは溶けかけている
のか(これを、雪質、あるいは雪の湿潤度合いと称す
る。)を判別することはできない。
サとしては、直径約10cmの接触型のセンサを路面に
埋め込んで、路面上の水分の有無を検出する方法が主流
である。この方法では、広い路面を小型のセンサで部分
的な箇所の判断しかできないために、誤判断が生じやす
い。例えば、センサ部分が路面からわずかにくぼみ、そ
のくぼみに水が溜まることによって、路面の他の箇所が
乾燥している状態にあっても路面が濡れているという判
断結果しか得られない。また、例えば、逆にセンサ部分
が路面からわずかに突出している場合には、濡れている
路面を乾燥状態にあると誤判断するおそれがある。これ
らの問題は、センサの数を増やすことによって解決され
る。しかしながら、センサの数を増やすことは施工上も
しくは耐久性の面から考えると実現されにくい。
ることができ、従来よりも広範囲の領域を測定できる湿
潤度測定方法および測定装置の出現が望まれていた。ま
た、湿潤度合いの分解能のさらなる向上が図れ、かつ雪
の湿潤度合いをも判定することができる湿潤度合い判定
方法の出現が望まれていた。
潤度合い判定方法によれば、まず、対象物の湿潤度によ
り赤外線吸収が大きく変化する測定光と、対象物の湿潤
度により赤外線吸収が小さく変化する参照光とを、湿潤
度が異なる複数の対象物サンプルに対して照射し、測定
光および参照光の反射光の強度に基づいて対象物サンプ
ルの湿潤度をそれぞれ求める。そして、測定光もしくは
参照光の反射光強度を一方の軸にとり、湿潤度を他方の
軸にとって、測定した対象物サンプルの反射光強度およ
び湿潤度のデータから判定用特性図を形成する。そし
て、判定を行う対象物に測定光および参照光を照射し
て、反射光強度および湿潤度を求めて、この反射光強度
および湿潤度の値を、作成した判定用特性図に対応させ
ることによって、対象物の湿潤度合いを判定する。
光強度をとり、他方の軸に湿潤度をとって示してある。
湿潤度は、対象物サンプル中の水分量の違いに依存する
値であり、反射光強度は、対象物サンプルの反射率に依
存する値である。対象物サンプルがサンプル中に含まれ
る水分の状態によって反射率が異なる物質であれば、反
射率強度の値から対象物の水分の状態を把握することが
できる。例えば、雪を例にとると、この水分の状態とは
雪質(雪の湿潤度合い)を意味する。日本雪氷学会によ
る雪質の判断基準は以下の通りである。
状態。
ペを用いても水滴は発見されない状態。
ができる。水はしたたり落ちない状態。
り落ちる状態。
したたり落ちる状態。
合いとする。)を反射光強度の値から判断することがで
きる。
が大きく変化する測定光の反射光強度と、水分によって
赤外線吸収が小さく変化する参照光の反射光強度との比
をとって示す。このため、対象物(あるいは対象物サン
プル)の表面状態の変化に起因する反射率の変化に湿潤
度の値が影響をうけるおそれはない。
湿潤度合いを、冠水状態から湿り状態、やや乾燥した状
態を経て乾燥した状態に至るまでのいずれかの度合いに
相当するように示し、対象物の第2の湿潤度合いを、凍
結して乾いている状態、湿っている状態、濡れている状
態、およびシャーベット状態のいずれかの状態を示す相
当領域として示すことができる。
た物体とする場合、第1の湿潤度合いは物体自体の水分
の状態を示し、第2の湿潤度合いは、雪質を示すものと
することができる。
いることによって、従来よりも優れた湿潤度合いの分解
能での判定を行うことができ、さらに第2の湿潤度合い
として、例えば雪質の判定も行うことができる。また、
湿り状態から乾燥状態へ推移するのに伴い、対象物の反
射光強度は高くなる。このため、湿り状態から乾燥状態
までの間を反射光強度によってより詳細に区別すること
ができる。
物サンプルもしくは対象物からの反射光の強度を、測定
光および参照光の照射に用いる照明の点灯時および消灯
時にそれぞれ測定し、点灯時の反射光強度から消灯時の
反射光強度を差し引いた値を実質反射光強度として、こ
の実質反射光強度に基づいて、対象物サンプルもしくは
対象物の湿潤度を求めるのがよい。
る環境下で反射光強度の測定を行っても、外乱光に起因
する反射光強度の増減は消灯時の反射光強度として、照
明点灯時の反射光強度の値から差し引かれる。したがっ
て、より正確な反射光強度および湿潤度を求めることが
でき、判定特性図をより精巧なものにすることが可能と
なる。また、対象物の一部に固定したり、直接接したり
することなく測定を行うことができるので、対象物のよ
り広範囲にわたる領域の湿潤度を測定することができ
る。
照明としてフラッシュ型の照明光源を用い、測定光の反
射光を受光する測定光用受光部と、参照光の反射光を受
光する参照光用受光部とで、照明消灯時の反射光の強度
をそれぞれ測定する第1測定工程と、上記測定用受光部
と参照光用受光部とで、照明点灯時の反射光の強度をそ
れぞれ測定する第2測定工程とを含んでいる。そして、
照明の消灯および点灯の瞬間的な切り替えに応じて、第
1測定工程と第2測定工程とを、時間的な間隔を実質的
にあけることなく行う。
ているため、照明の消灯および点灯を瞬間的に切り替え
ることができる。また、点灯時には瞬間的であっても強
い光を発生させることができるので、反射光強度の測定
には十分な強度の照射光となる。例えば、測定を屋外で
行っている場合には太陽光が外乱光となり測定の妨げと
なる。そして、さらに雲の移動等により外乱光の強度変
化の速度が速いときには、まず、照明を消灯させた状態
での反射光強度を測定し、その直後にフラッシュ型の照
明光源を点灯して、点灯時の反射光強度を測定する。こ
れにより、外乱光の強度が変化する前に、外乱光の影響
が実質的に同じ状態で、消灯時および点灯時の反射光強
度を測定することができる。したがって、さらに正確に
反射光強度を測定することができ、正確な湿潤度を求め
ることができる。よって得られる判定特性図も精巧なも
のとなり、誤判定のおそれもなくなる。
る測定装置は、フラッシュ型の照明光源と、対象物の湿
潤度により赤外線吸収が変化する測定光の反射光を受光
して、当該反射光の強度(測定反射光強度ともいう。)
を測定する測定光用受光部と、対象物の湿潤度により赤
外線吸収が実質的に変化しない参照光の反射光を受光し
て、当該反射光の強度(参照反射光強度ともいう。)を
測定する参照光用受光部とを具えているのがよい。
して高い吸収性を有する波長の赤外線およびその他の赤
外線を含む光を発生する、例えばキセノン・ランプ(チ
ューブとも称する。)を用いることができる。これによ
り、照明の点灯から消灯への切り替え、または消灯から
点灯への切り替えは瞬間的に行うことができる。
の2つの受光部を設けているので、対象物からの反射光
を、2つの受光部で実質的同時に受光することができ
る。このため、フラッシュ型の照明光源によって数十m
sという短時間の点灯による測定であっても、十分に測
定光および参照光の反射光強度を実質的に同時に測定す
ることができる。
施の形態につき説明する。なお、各図は発明を理解でき
る程度に各構成成分の形状、大きさおよび配置関係を概
略的に示してあるに過ぎず、したがってこの発明を図示
例に限定するものではない。
湿潤度合い判定方法につき説明する。図1は、判定用特
性図である。図2は、測定光および参照光の反射光強度
を測定する装置の概略的な構成図である。また、図3
は、外乱光として太陽光の存在下で測定を行う場合の照
明消灯時の測定模式図であり、図4は太陽光の存在下で
の測定で、照明点灯時の測定模式図である。また、図5
はフラッシュ型の照明光源と、2つの受光部とを具えた
湿潤度測定装置の概略図であり、太陽光の存在下での照
明消灯時の測定模式図である。また、図6は、図5と同
様の測定装置を用いた照明点灯時の測定模式図である。
対象物の湿潤度により赤外線吸収が大きく変化する測定
光と、対象物の湿潤度により赤外線吸収が小さく変化す
る参照光とを用いる。これら測定光および参照光を、湿
潤度が異なる複数の対象物サンプルに対して照射し、測
定光および参照光の反射光の強度に基づいて対象物サン
プルの湿潤度をそれぞれ求める。
積もった路面とする。そして、測定光を、水に対する吸
収性の高い波長のうちの1つである例えば1450nm
の波長の赤外線とする。また、ここでは測定光をI1と
する。また、参照光は、I1とは波長の異なる赤外線
(例えば、波長1680nmとする。)であり、I2で
示す。まず、I1およびI2を含む光を照射する照明光源
12、例えばハロゲンライトを用意する。照明光源12
から光を対象物14としての路面の一部の領域に照射す
る。その後、路面14から反射した反射光を、切替装置
16を具えたバンドパスフィルタを用いて、測定光I1
の反射光(すなわち測定反射光)R1の波長の光を透過
する第1バンドパスフィルタ18から反射光R1の強度
(強度もR1で示す。)を受光部20である赤外線セン
サで測定する。次に、切替装置16により第2バンドパ
スフィルタ22に切り替えて、参照光I2の反射光(す
なわち参照反射光)R2の強度(強度もR2で示す。)を
同じ赤外線センサ20で測定する。湿潤度(W)は、下
記(1)式で示されるものとする。
光の強度である。
対して、反射光強度R1、R2および湿潤度Wを測定する
(図2)。
るメモリと、このメモリからR1およびR2を読み出し
て、(1)式のWを計算する演算部、いわゆるCPU
(マイクロプロセッサ)を利用して容易に形成できる。
このCPUを赤外線センサに埋め込んでおいても良い
し、赤外線センサとは別体に設けておいても良い。
(R1もしくはR2)を一方の軸にとり、湿潤度(W)を
他方の軸にとって、測定した対象物サンプルの反射光強
度および湿潤度のデータから判定用特性図を作成する。
分、湿った部分、水に濡れている(冠水状態)部分およ
び積雪部分の測定を行い、積雪部分については、さらに
細かく、雪が凍結して乾いている状態、雪が湿っている
状態、およびシャーベット状態にある部分についてそれ
ぞれ測定を行う。
れぞれ、横軸に例えば測定光の反射光強度R1をとり縦
軸に湿潤度Wをとったグラフにプロットした後模式化す
ると、図1に示すような特性図が得られる。これによれ
ば、対象物の第1の湿潤度合いは、冠水状態から湿り状
態、やや乾燥した状態を経て乾燥した状態に至るまでの
いずれかの度合いに相当するように示される。また、対
象物の第2の湿潤度合い(例えば、雪の湿潤度合い)
は、凍結して乾いている状態(雪質で言うと、乾燥雪)
50、湿っている状態(雪質で言うと、握れる状態)5
2、濡れている状態(雪質で言うと、握ると水が滴る状
態)54、およびシャーベット状態(雪質で言うと、持
ち上げただけで水が滴る状態)56のうちのいずれかの
状態の相当領域で示される。よって、この実施の形態の
場合には、対象物の反射光強度R1および湿潤度Wの値
から、水分の状態を明確に判別することができる。ま
た、乾燥した部分と湿った部分との間は、図1の縦軸方
向で示されるように湿潤度の差はそれほどないが、反射
光強度に差がある、すなわち乾燥するにしたがって反射
光強度が高くなっているためにより詳細に区別ができ
る。また、積雪部分の雪質(第2の湿潤度合い)は、乾
いている状態50ほど反射光強度が高く、シャーベット
状態56に近づくにしたがって、つまり雪中の水分量が
多くなるにしたがって反射光強度が低くなっている。こ
れにより、この特性図を用いれば、雪質についても判別
することが可能である。
路面部分に対して、測定光および参照光を照射し、それ
ぞれ反射光強度を測定し、この値から湿潤度を求めて、
上記の判定用特性図にこれらの値を対応させることによ
って、この路面部分の湿潤度合いおよびこの路面部分に
積もった雪の湿潤度合いを判定することができる。
Uを利用してR1またはR2とWから容易に作成できると
共に、その結果を例えばディスプレイとか紙とかのよう
な適当な方法で表示させることも可能である。
示した測定装置を用いて、定常的に外乱光の影響を受け
る環境下、例えば太陽光の影響を受ける屋外で測定を行
う場合について、説明する。
いて、照明の点灯時および消灯時の反射光強度を測定す
る。そして、点灯時の反射光強度から消灯時の反射光強
度を差し引いた値を実質反射光強度として、この実質反
射光強度に基づいて、対象物サンプルもしくは対象物1
4の湿潤度を求める。
時には、対象物14に定常的な外乱光が照射されてお
り、この外乱光には、測定光I1および参照光I2と同じ
波長の赤外線IS1およびIS2が含まれている。よっ
て、消灯した状態で反射光強度を測定すれば、定常的な
外乱光に起因する反射光強度の値RS1およびRS2を得
ることができる。測定光I1と同じ波長の外乱光IS1の
反射光強度RS1を、第1バンドパスフィルタ18を用
いて赤外線センサ20で測定し、次に、バンドパスフィ
ルタを第2バンドパスフィルタ22に切り替えて、参照
光I2と同じ波長の外乱光IS2の反射光強度RS2を赤
外線センサ20で測定する。
す。点灯時には、対象物14にIS1およびIS2を含む
定常的な外乱光と測定光I1と参照光I2とが照射され
る。このため、第1バンドパスフィルタ18を用いて、
反射光強度を測定すると、測定光の波長の光の反射光強
度R1+RS1が得られ、第2バンドパスフィルタ22を
用いて反射光強度を測定すると、参照光の波長の光の反
射光強度R2+RS2が得られる。
消灯時の反射光強度RS1を差し引いて、測定光の実質
的反射光強度(すなわち、測定反射光強度)R1を求め
る。また、点灯時の反射光強度R2+RS2から消灯時の
反射光強度RS2を差し引いて、参照光の実質的反射光
強度(すなわち、参照反射光強度)R2を求める。そし
て、これらの実質的反射光強度の値から、湿潤度Wを求
める。よって、湿潤度Wは下記の(2)式を用いて求め
ることができる。
および湿潤度を求めることができ、判定特性図をより精
巧なものにすることが可能となる。なお、測定されたR
1、R2、RS1、RS2とから、(2)式のWを求め、そ
の結果から判定特性図を表示するのは、図2で説明した
と同様に、適当なCPUを用いて容易に実行することが
可能である。
の強度が定常的なものではなく、短時間で強度が変化す
るような環境下で測定を行う場合について説明する。
ようなフラッシュ型の照明光源30と、2つの赤外線セ
ンサ32,34とを具えた装置を用いて、照明点灯時お
よび照明消灯時の反射光強度測定を行うのがよい。2つ
の赤外線センサのうちの1つは、測定光の反射光を受光
する測定光用受光部(第1センサ)32であり、もう1
つは参照光の反射光を受光する参照光用受光部(第2セ
ンサ)34である。そして、反射光強度の測定は、第1
センサ32と第2センサ34とを用いて照明消灯時の反
射光の強度を測定する第1測定工程と、第1センサ32
と第2センサ34とを用いて照明点灯時の反射光の強度
を測定する第2測定工程とを含んでいる。また、フラッ
シュ型の照明光源30の消灯および点灯の瞬間的な切り
替えに応じて、第1測定工程と第2測定工程とを時間的
な間隔を実質的にあけることなく行う。
シュ型の照明光源30の消灯時の測定の模式図である。
フラッシュ型の照明光源30と、反射光のうちの測定光
I1と同じ波長の光を透過する第1バンドパスフィルタ
18と、この第1バンドパスフィルタ18を透過した光
を受光しその強度を測定する第1センサ32と、反射光
のうちの参照光I2と同じ波長の光を透過する第2バン
ドパスフィルタ22と、この第2バンドパスフィルタ2
2を透過した光を受光しその強度を測定する第2センサ
34とを具えている。測定を屋外で行う場合、照明消灯
時、対象物14には外乱光が照射されている。ここで
は、この外乱光を太陽光とする。太陽光には測定光I1
および参照光I2と同じ波長の赤外線IS1およびIS2
が含まれている。この状態で反射光強度の測定を行う
と、第1センサ32によってIS1の反射光が受光さ
れ、反射光強度RS1が得られる。また、第2センサ3
4によってIS2の反射光が受光され、反射光強度RS2
が得られる。これにより第1の測定工程が終了する。
フラッシュ型の照明光源30を点灯する。この点灯時間
は、数十ms程度である。この点灯により、対象物14
にIS1およびIS2を含む外乱光と測定光I1と参照光
I2とが照射される。そして、対象物14からの反射光
を第1センサ32および第2センサ34で受光してその
強度を測定すると、測定光I1の波長の光の反射光強度
R1+RS1と参照光I2の波長の光の反射光強度R2+R
S2とが得られる。これにより、第2の測定工程が終了
する(図6)。
工程を、時間的な間隔をあけることなく外乱光の変化時
間よりも短時間の間に行うことができる。したがって、
第1の測定工程中の外乱光の影響と、第2の測定工程中
の外乱光の影響とは実質的に同程度とみなすことができ
るので、照明点灯時の反射光強度R1+RS1から消灯時
の反射光強度RS1を差し引いて得られる、測定光の実
質的反射光強度(すなわち、測定反射光強度)R1と、
点灯時の反射光強度R2+RS2から消灯時の反射光強度
RS2を差し引いて得られる、参照光の実質的反射光強
度(すなわち、参照反射光強度)R2とは、誤差の低減
された精度の高い値となる。このため、これらの値R1
およびR2から求められる湿潤度W(W=R2/R1)
は、信頼性の高い値となる。よって、より正確な判定特
性図を形成することができる。
は第2センサ34のいずれかに、或いはこれら第1およ
び第2センサとは別個にCPUを設けておいて、既に図
2で説明したと同様に、このCPUを用いて、測定した
R1、R2、RS1、RS2からWを求め、その結果から判
定用特性図を作成し、その結果を表示させることが可能
である。第1センサ32または第2センサ34のいずれ
かにCPUを設ける場合には、CPUが設けられていな
い方のセンサで測定される反射光強度の値がCPUに伝
送されるように、第1センサ32と第2センサ34との
間に、データの伝送手段を具えている。図5および図6
では、このような伝送手段を点線の双頭の矢印で示して
いる。
湿潤度測定方法について、いくつかの具体例を挙げてそ
れぞれ説明する。しかしながら、以下の説明中で挙げる
赤外線の使用波長、対象物などの条件はこれら発明の範
囲内の一例にすぎないことを理解されたい。
定装置を用いてアスファルトの路面の湿潤度を測定す
る。この参考例は、測定光および参照光の反射光強度を
測定して、これらの値から求められる湿潤度が、対象物
の水分量とどのように関係しているかを確認するための
例である。
し、参照光I2を1680nmとする。そして、測定光
I1および参照光I2の波長を含む照明光源12として、
例えばハロゲンライトを用いる。また、I1およびI2の
波長を検出することができる赤外線センサ20が設置さ
れている。また、対象物14からの反射光のうちI1の
反射光R1を選択的に透過する第1バンドパスフィルタ
18と、I2の反射光R2を透過する第2バンドパスフィ
ルタ22とが、フィルタ切替装置16によって随時切り
替え可能な状態で、反射光が赤外線センサ20へ受光す
る光路に設置されている。これにより、R1の検出時に
は、第1バンドパスフィルタ18によってR1を選択的
に透過して、赤外線センサ20で反射光強度を測定する
ことができる。また、R2の検出時にはフィルタ切替装
置16で第2バンドパスフィルタ22に切り替えること
により、R2を選択的に透過して、赤外線センサ20で
反射光強度を測定することができる。水は、1680n
mの波長の赤外線(I2)よりも1450nmの波長の
赤外線(I1)の吸収率が高いので、水分の多い対象物
14からの反射光は、R2よりもR1の強度が小さくな
る。よって湿潤度W(W=R 2/R1)の値は大きくな
る。
象物として、上記の方法により10分毎に湿潤度を測定
する。図7は、アスファルト路面が時間の経過に伴って
乾燥していく過程を示すグラフである。横軸に時間
(分)をとり、縦軸に湿潤度(W:任意単位)をとって
示してある。図7に示す測定結果によれば、湿潤度は時
間の経過と共に減少している。これは、対象物14であ
るアスファルト路面の水分量が減少している、すなわち
乾燥していることを意味している。これにより、反射光
強度から求められる湿潤度Wは、対象物14であるアス
ファルトの水分量(湿潤度合い)に依存する値であるこ
とが確認できる。
図9を参照して、屋外の融雪用ロードヒーティング設備
を具えたアスファルト路面を対象物として湿潤度を求め
る。そして、この湿潤度を所定時間毎に求めて、時間経
過に伴うアスファルト路面の湿潤度合いの変化を調べ
る。図8は、所定時間毎に行われる、湿潤度を求めるた
めの測定の一連の手順を表す流れ図である。また、図9
は時間経過に伴う湿潤度の変化を示す特性図である。横
軸に時刻をとり、縦軸に湿潤度(任意単位)をとって示
してある。
まで10分毎に行った。この測定は、図8に示すよう
に、まず、照明を消灯にした後(S1)、フィルタ切替
装置により第1バンドパスフィルタを選択して(S
2)、外乱光中の測定光I1と同波長の赤外線IS1の反
射光RS1の強度を測定する(S3)。次にフィルタ切
替装置により第2バンドパスフィルタを選択して(S
4)、外乱光中の参照光I2と同波長の赤外線IS2の反
射光RS2の強度を測定する(S5)。次に、照明を点
灯させて(S6)、第1バンドパスフィルタを選択して
(S7)、測定光I1と外乱光中のIS1との反射光(R
1+RS1)の強度を測定する(S8)。次に、第2バン
ドパスフィルタを選択して(S9)、参照光I2と外乱
光中のIS2との反射光(R2+RS2)の強度を測定す
る(S10)。その後、照明を消灯にする(S11)。
から湿潤度Wを求める。ここでは、下記(2)式に、こ
れらの反射光強度の値を対応させて、外乱光の影響分の
反射光強度を補正した湿潤度Wを求める。
をとり、縦軸に湿潤度Wをとった特性図に、プロットす
ると、図9の実線で示すような特性曲線が得られる。
に、午前1時から11時まで10分毎に、照明点灯時の
反射光強度((R1+RS1)および(R2+RS2))の
みを測定する。そして、この値から下記(3)式を用い
て湿潤度wを求める。
動する反射光強度が補正されていない。そして、図9に
午前1時から11時まで測定して得られた湿潤度wをプ
ロットし、得られる特性曲線を一点破線で示す。
て湿潤度Wが上昇しており、その後は徐々に減少してい
る。一方、一点破線で示されている特性曲線は、1時か
ら7時頃までは、実施例1の実線の曲線と同じように、
1時から2時にかけて湿潤度wが上昇して、その後7時
頃までは徐々に減少している。しかしながら、7時頃か
ら減少するのが止まり、9時頃から湿潤度wが再び上昇
して11時の時点でも、実施例1の湿潤度Wよりも高い
値を示している。
察したところ、2時頃に雪が降って路面が濡れたが、そ
の後ロードヒーティングによって、時間の経過と共に次
第に路面は乾燥している。また、この日は、日の出によ
って7時以降路面が明るくなり、9時頃に路面に直接日
光が照射され始めた。
である太陽光の影響を考慮しなかったために、7時以降
の高い湿潤度を示す曲線は誤検出である。
外などの環境下で湿潤度の測定を行う場合、照明の点灯
時と消灯時にそれぞれ反射光強度を測定して、外乱光に
起因する反射光強度の誤差を補正することによって、よ
り正確な対象物の湿潤度を求めることができる。
度測定および照明点灯時の反射光強度測定の一連の手順
を行う間に、外乱光の強度が非定常的に変化するような
環境下で測定を行う場合には、図5および図6に示した
測定装置を用いることにより、照明消灯時の測定および
照明点灯時の測定をより短時間に行うことができる。こ
の装置のフラッシュ型の照明光源30としては、例えば
キセノンランプを用いることができる。また、第1バン
ドパスフィルタ18が取り付けられた第1センサ32
と、第2バンドパスフィルタ22が取り付けられた第2
センサ34とを具えている。このため、バンドパスフィ
ルタを選択する必要がなくなり、RS1とRS2とを同時
に測定することができる。また、フラッシュ型の照明光
源30を用いているため、数十msの極めて短時間の点
灯時間で点灯時の測定を行うことができる。したがっ
て、非常に短時間での測定が可能となり、非定常的な外
乱光が存在する環境下にあっても、誤差の少ない測定を
行うことができる。
図1および図10を参照して、降雪のある路面の湿潤度
合い判定方法の一例につき説明する。
赤外線とし、参照光I2を1680nmの波長の赤外線
とする。対象物サンプルは、降雪のある路面とし、反射
光強度および湿潤度のデータとして、測定日の0時から
11時50分まで10分おきに測定したものと18時5
0分から23時50分まで10分おきに測定したものを
用いる。測定日の路面状態は、冠水状態から湿り状態を
経て乾燥状態への変化した。また、降雪により路面上に
は雪が積もった。さらに、その雪質(雪の湿潤度合い)
は、凍結した乾燥雪(日本雪氷学会)の判断基準でい
う、乾いている状態)から、湿っている状態を経てシャ
ーベット状態に変化した。
に、照明点灯時の反射光(R1+RS1)、(R2+R
S2)の強度および照明消灯時の反射光RS1、RS2の
強度を測定して、測定値から実質反射光強度を求める。
そして、この実質反射光強度の値から湿潤度を求める。
次に、得られたデータを、横軸にI1の反射光R1の反射
光強度(mV)とし、縦軸に湿潤度Wをとったグラフに
プロットする。この結果を図10に示す。なお、反射光
強度は、ここでは、赤外線センサによって電気的出力を
増幅した出力が計測されているため、図10では、反射
光強度の単位をmV(ミリボルト)とする。
状態40、湿り状態42、やや乾燥した状態(湿った領
域中に乾燥した領域が点在している、或いは乾燥した領
域中に湿った領域が点在している状態)44、乾燥状態
46とにグラフ上で区別することができる。また、雪質
(第2の湿潤度合い)は、図10に示すように、横軸方
向に(反射光強度によって)凍結して乾いている状態5
0、湿っている状態52、濡れている状態54、シャー
ベット状態56に区別することができる。
1に示すような判定特性図が得られる。
て、反射光測定を行い、湿潤度を求めて、反射光強度の
値および湿潤度を図1の判定特性図に対応させることに
よって、路面状態および、積雪がある場合には、その雪
質まで判定することができる。
び参照光の反射光強度から湿潤度を求める手段として、
CPUを用いた例につき説明したが、その代わりに、赤
外線センサでR1およびR2を測定して表示させ、表示さ
れたR1およびR2からWを計算して紙上にR1またはR2
とWとの関係をプロットしてもよい。
発明の湿潤度合い判定方法によれば、まず、対象物の湿
潤度により赤外線吸収が大きく変化する測定光と、対象
物の湿潤度により赤外線吸収が小さく変化する参照光と
を、湿潤度が異なる複数の対象物サンプルに対して照射
し、測定光および参照光の反射光の強度に基づいて対象
物サンプルの湿潤度をそれぞれ求める。そして、測定光
もしくは参照光の反射光強度を一方の軸にとり、湿潤度
を他方の軸にとって、測定した対象物サンプルの反射光
強度および湿潤度のデータから判定用特性図を形成す
る。そして、判定を行う対象物に測定光および参照光を
照射して、反射光強度および湿潤度を求めて、この反射
光強度および湿潤度の値を、作成した判定用特性図に対
応させることによって、対象物の湿潤度合いを判定す
る。
光強度をとり、他方の軸に湿潤度をとって示してある。
湿潤度は、対象物サンプル中の水分量の違いに依存する
値であり、反射光強度は、対象物サンプルの反射率に依
存する値である。対象物サンプルがサンプル中に含まれ
る水分の状態によって反射率が異なる物質であれば、反
射率強度の値から対象物の水分の状態を把握することが
できる。判定特性図中では、対象物の第1の湿潤度合い
を、冠水状態から湿り状態、やや乾燥した状態を経て乾
燥した状態に至るまでのいずれかの度合いに相当するよ
うに示し、対象物の第2の湿潤度合い(例えば雪質)
を、凍結して乾いている状態、湿っている状態、濡れて
いる状態、およびシャーベット状態のいずれかの状態を
示す相当領域として示すことができる。
いることによって、従来よりも優れた湿潤度合いの分解
能での判定を行うことができ、さらに雪質の判定も行う
ことができる。また、湿り状態から乾燥状態へ推移する
のに伴い、対象物の反射光強度は高くなる。このため、
湿り状態から乾燥状態までの間を反射光強度によってよ
り詳細に区別することができる。
大きく変化する測定光と、対象物の湿潤度により赤外線
吸収が小さく変化する参照光とを、対象物にそれぞれ照
射し、測定光および参照光の反射光の強度に基づいて対
象物の湿潤度を求める湿潤度測定方法において、対象物
からの反射光の強度を、測定光および参照光の照射に用
いる照明の点灯時および消灯時にそれぞれ測定し、点灯
時の反射光強度から消灯時の反射光強度を差し引いた値
を実質反射光強度として、この実質反射光強度に基づい
て対象物の湿潤度を求める。
ば屋外などの環境下で湿潤度の測定を行うことができ
る。また、対象物の一部に固定したり、直接接したりす
ることなく測定を行うことができるので、対象物のより
広範囲にわたる領域の湿潤度を測定することができる。
る測定装置は、フラッシュ型の照明光源と、対象物の湿
潤度により赤外線吸収が変化する測定光の反射光を受光
する測定光用受光部と、対象物の湿潤度により赤外線吸
収が実質的に変化しない参照光の反射光を受光する参照
光用受光部とを具えているのがよい。
して高い吸収性を有する波長の赤外線およびその他の赤
外線を含む光を発生する、例えばキセノンランプを用い
ることができる。これにより、照明の点灯から消灯への
切り替え、または消灯から点灯への切り替えを瞬間的に
行うことができる。また、測定光用受光部と参照光用受
光部との2つの受光部を設けることによって、対象物か
らの反射光を、例えばバンドパスフィルタを切り替える
ことによって受光する光を選択して受光する必要がな
く、2つの受光部で実質的同時に受光することができ
る。このため、フラッシュ型の照明光源によって数十m
sという短時間の点灯による測定であっても、十分に測
定光および参照光の反射光強度を測定することができ
る。
供する、判定用特性図である。
ある。
模式図である。
模式図である。
具えた湿潤度測定装置の概略図であり、照明消灯時の測
定模式図である。
具えた湿潤度測定装置の概略図であり、照明点灯時の測
定模式図である。
伴う湿潤度の変化特性図である。
流れ図である。
度の変化特性図である。
度との関係を示す特性図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 対象物の湿潤度により赤外線吸収が大き
く変化する測定光と、対象物の湿潤度により赤外線吸収
が小さく変化する参照光とを、湿潤度が異なる複数の対
象物サンプルに対して照射し、前記測定光および参照光
の反射光の強度に基づいて前記対象物サンプルの湿潤度
をそれぞれ求め、 前記測定光もしくは参照光の反射光強度を一方の軸にと
り、前記湿潤度を他方の軸にとって、前記対象物サンプ
ルの反射光の強度および湿潤度のデータから判定用特性
図を形成し、 判定を行う対象物に前記測定光および前記参照光を照射
して、反射光強度および湿潤度を求めて、当該反射光強
度および湿潤度を、前記特性図に対応させることによっ
て、前記対象物の湿潤度合いを判定することを特徴とす
る湿潤度合い判定方法。 - 【請求項2】 請求項1に記載の湿潤度合い判定方法に
おいて、 前記対象物サンプルもしくは前記対象物からの反射光の
強度を、前記測定光および参照光の照射に用いる照明の
点灯時および消灯時にそれぞれ測定し、 前記点灯時の反射光強度から前記消灯時の反射光強度を
差し引いた値を実質反射光強度として、該実質反射光強
度に基づいて、前記対象物サンプルもしくは対象物の湿
潤度を求めることを特徴とする湿潤度合い判定方法。 - 【請求項3】 請求項2に記載の湿潤度合い判定方法に
おいて、 前記反射光の強度の測定は、 前記照明としてフラッシュ型の照明光源を用い、 前記測定光の反射光を受光する測定光用受光部と、前記
参照光の反射光を受光する参照光用受光部とで、前記照
明消灯時の反射光の強度をそれぞれ測定する第1測定工
程と、 前記測定光用受光部と前記参照光用受光部とで、前記照
明点灯時の反射光の強度をそれぞれ測定する第2測定工
程と、を含み、 前記照明の消灯および点灯の瞬間的な切り替えに応じ
て、前記第1測定工程と前記第2測定工程とを、時間的
な間隔を実質的にあけることなく行うことを特徴とする
湿潤度合い判定方法。 - 【請求項4】 請求項1に記載の湿潤度合い判定方法に
おいて、 前記判定用特性図において、前記対象物の第1の湿潤度
合いを、冠水状態から湿り状態、やや乾燥した状態を経
て乾燥した状態に至るまでのいずれかの度合いに相当す
るように示し、かつ前記対象物の第2の湿潤度合いを、
凍結して乾いている状態、湿っている状態、濡れている
状態、およびシャーベット状態のいずれかの状態を示す
相当領域として示すことを特徴とする湿潤度合い判定方
法。 - 【請求項5】 請求項4に記載の湿潤度合い判定方法に
おいて、 前記対象物を、表面に雪が積もった物体とし、 前記第1の湿潤度合いは、前記物体自体の状態を示し、 前記第2の湿潤度合いは、雪質を示すものとすることを
特徴とする湿潤度合い判定方法。 - 【請求項6】 対象物の湿潤度により赤外線吸収が大き
く変化する測定光と、対象物の湿潤度により赤外線吸収
が小さく変化する参照光とを、対象物にそれぞれ照射
し、前記測定光および参照光の反射光の強度に基づいて
前記対象物の湿潤度を求める湿潤度測定方法において、 前記対象物からの反射光の強度を、前記測定光および参
照光の照射に用いる照明の点灯時および消灯時にそれぞ
れ測定し、 前記点灯時の反射光強度から前記消灯時の反射光強度を
差し引いた値を実質反射光強度として、該実質反射光強
度に基づいて、前記対象物の湿潤度を求めることを特徴
とする湿潤度測定方法。 - 【請求項7】 請求項6に記載の湿潤度測定方法におい
て、 前記反射光の強度の測定は、 前記照明としてフラッシュ型の照明光源を用い、 前記測定光の反射光を受光する測定光用受光部と、前記
参照光の反射光を受光する参照光用受光部とで、前記照
明消灯時の反射光の強度をそれぞれ測定する第1測定工
程と、 前記測定用受光部と前記参照光用受光部とで、前記照明
点灯時の反射光の強度をそれぞれ測定する第2測定工程
と、を含み、 前記照明の消灯および点灯を瞬間的に切り替えることに
よって、前記第1測定工程と前記第2測定工程とを、時
間的な間隔を実質的にあけることなく行うことを特徴と
する湿潤度測定方法。 - 【請求項8】 フラッシュ型の照明光源と、対象物の湿
潤度により赤外線吸収が変化する測定光の反射光を受光
して反射光強度を測定する測定光用受光部と、対象物の
湿潤度により赤外線吸収が実質的に変化しない参照光の
反射光を受光して反射光強度を測定する参照光用受光部
と、を具えることを特徴とする湿潤度測定装置。 - 【請求項9】 請求項8に記載の湿潤度測定装置におい
て、 測定された前記測定光の反射光強度および前記参照光の
反射光強度から湿潤度を求める手段と、 前記測定光もしくは参照光の反射光強度を一方の軸にと
り、前記湿潤度を他方の軸にとって示される湿潤度合い
判定用特性図を表示させる手段と、を具えていることを
特徴とする湿潤度測定装置。
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