JP2001141564A - スペクトル平滑化装置 - Google Patents

スペクトル平滑化装置

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JP2001141564A JP32521299A JP32521299A JP2001141564A JP 2001141564 A JP2001141564 A JP 2001141564A JP 32521299 A JP32521299 A JP 32521299A JP 32521299 A JP32521299 A JP 32521299A JP 2001141564 A JP2001141564 A JP 2001141564A
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spectral
spectrum smoothing
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Akihiko Kuze
暁彦 久世
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Abstract

(57)【要約】 【課題】大気物質などのスペクトルの細かい構造や強弱
がある吸収スペクトルを有限の分光分解能を有する分光
計で観測する場合、光源側の分光スペクトルにも強弱が
あると、測定精度が低下する。 【解決手段】細かいスペクトル構造を持つ光源のスペク
トル光を偏光子11と光学的異方性を有する楔形偏光解
消子12と検光子13を透過させるスペクトル平滑化部
10と、エタロン14によるスペクトル平滑化制御部2
0とを組み合わせてスペクトルを平滑化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は分光計用光源のスペ
クトル強度分布を平滑化するスペクトル平滑化装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】ランプなどの人工光源のスペクトルは分
光強度分布が連続的に変化するが、太陽直達光、または
太陽散乱光は波長依存性の高い(波長により強弱の差が
大きい)スペクトルである。大気物質などの吸収スペク
トルを有限の分光分解能を有する分光計で観測する場
合、太陽などを光源として分光器との間に置いた大気の
サンプルによる吸収量のスペクトル特性などを測定す
る。大気の吸収スペクトルにスペクトルの細かい構造や
強弱がある場合、有限のスペクトル幅内に光源側の分光
スペクトルにも強弱があると、測定精度が低下する。光
源のスペクトル構造をなめらにすることで測定精度を向
上させることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように光源のスペ
クトル構造を平滑化するのが本発明の目的である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係わ
る発明のスペクトル平滑化装置は、光源のスペクトル強
度分布を平滑化する装置であって、偏光子と透過光の偏
光状態を変化させる移相子と検光子とを光軸に沿って配
設したことを特徴とする。また、本発明の請求項2に係
わる発明のスペクトル平滑化装置は、前記請求項1記載
のスペクトル平滑化装置と、当該スペクトル平滑化装置
の出射光を一部分岐する手段と、分岐した光を分光する
手段と、分光した光を光電変換する手段と、光電変換し
た信号の特定の周波数の信号振幅を計測する手段と、前
記特定の周波数の信号振幅が最小になるように前記スペ
クトル平滑化装置が備える前記移相子の移相量を可変す
る手段、を備えることを特徴とする。また、本発明の請
求項3に係わる発明のスペクトル平滑化装置は、前記請
求項2記載のスペクトル平滑化装置を光透過方向に多段
に配したことを特徴とする。また、本発明の請求項4に
係わる発明のスペクトル平滑化装置は、前記請求項1乃
至3記載の前記移相子が光学軸を直交させ光透過方向に
重ね合わせた楔形の2つの複屈折板を備えることを特徴
とする。また、本発明の請求項5に係わる発明のスペク
トル平滑化装置は、前記請求項1乃至3記載の前記移相
子が光学軸を平行させ光透過方向に重ね合わせた楔形の
2つの複屈折板と前記2つの楔形の複屈折板とは光学軸
を直交させた複屈折平板を備えることを特徴とする。ま
た、本発明の請求項6に係わる発明のスペクトル平滑化
装置は、前記請求項1乃至3記載の前記移相子が液晶を
透明電極付きのガラスパネルに配向させて挟んで有する
液晶パネルであることを特徴とする。また、本発明の請
求項7に係わる発明のスペクトル平滑化装置は、前記請
求項1乃至3記載の前記分光する手段がエタロンである
ことを特徴とする。また、本発明の請求項8に係わる発
明のスペクトル平滑化装置は、前記請求項1乃至3記載
の前記分光する手段が狭帯域波長透過フィルタであるこ
とを特徴とする。また、本発明の請求項9に係わる発明
のスペクトル平滑化装置は、前記請求項1乃至3記載の
前記分光する手段が光透過方向に回折格子とエタロンを
配設したことを特徴とする。また、本発明の請求項10
に係わる発明のスペクトル平滑化装置は、前記請求項1
乃至3記載の前記分光する手段が光透過方向に回折格子
と狭帯域波長透過フィルタを配設したことを特徴とす
る。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照して説明する。図1は本発明のスペクトル平滑化
装置の第一の実施の形態の構成を示す図である。
【0006】本スペクトル平滑化装置は、偏光子11と
偏光解消子12と検光子13からなるスペクトル平滑化
部10と、光路変換鏡19とエタロン14とエタロン駆
動機構15とエタロン透過光を光電変換する光検出素子
16と光検出素子出力を計測するスペクトラム解析器1
7とスペクトラム解析器の出力に応じて偏光解消子12
の機械的変位を制御する偏光解消子駆動制御部18から
成るスペクトル平滑度制御部20で構成されている。
【0007】まず、スペクトル平滑化部10の動作を説
明する。周期的なものも含め、細かいスペクトル構造を
有する、太陽などを光源100とする入射光30が入射
される。太陽光などの自然光の細かい構造は、太陽表面
の原子やイオン等に基づく線スペクトルの集合によるも
のであるため、通常いくつかの周期的構造をもったスペ
クトル構造である。入射光は偏光度の悪い一般的な場合
を想定する。入射光30は偏光子11によって直線偏光
に偏光させる。
【0008】偏光した光は、水晶や方解石などの複屈折
を有する楔形光学結晶2枚を楔の頂角を反対方向にして
重ね合わせ、頂角の方向に相互にスライドできるような
構造の偏光解消子12に入射する。2枚の楔形光学結晶
の光学軸200は、一方が紙面に垂直、他方が水平方向
に平行となるように構成されており、バビネ補正器(バ
ビネ・コンペンセータ)とも呼ばれる。複屈折結晶を透
過した光の常光線/異常光線間の位相差は、波長に対し
て0から2πの間の周期を描き、偏光は直線偏光、楕円
偏光、円偏光、楕円偏光、直線偏光の間の周期を描く。
この波長周期を波長ステップと呼ぶとすると、この波長
ステップより広い波長範囲でみると擬似的に偏光がなく
なったように見えるため偏光解消子とも呼ばれる。
【0009】偏光解消子12を透過した光を、特定の直
線偏光を透過する検光子13に入射させる。偏光解消子
12によって与えられた波長に対する偏光面の変化の周
期は、検光子によって透過強度の周期に変換される。
【0010】偏光子11、偏光解消子12、検光子13
で構成するスペクトル平滑化部の光透過率の波長周期
が、元々の入射光20の持っているスペクトルの主たる
波長周期に対して、周期がほぼ同じで位相が逆相となっ
ていれば、入射光のもつ強度の大きな波長リップルは打
ち消すことができる。透過光強度の波長周期は、偏光解
消子12の厚さで、波打の振幅と位相は、偏光解消子の
12の光学軸との成す角度、偏光子11の偏光透過軸と
検光子13の偏光透過軸と偏光解消子の12の光学軸と
の相互の成す角度によって可変することができる。
【0011】いま、入射光強度を1とし、偏光解消子1
2の与える常光線と異常光線との位相差をδ、偏光子1
1の偏光透過軸と一方の楔形光学結晶の光学軸との成す
角度をγ、偏光子11と検光子13の偏光透過軸の成す
角度をφとしたとき、偏光子、偏光解消子および検光子
を透過した光の透過率Iは、 I=cos2 φ+sin2γ・sin2(φ−γ)・sin2 (δ/2)(1) で表される。ここで、δ=(2π/λ)・Δn・Δd、
であり、λは波長、Δnは楔形光学結晶のもつ複屈折の
大きさ、すなわち常光線屈折率と異常光線屈折率の差、
Δdは光透過位置での、二つの楔形光学結晶の厚さの差
である。(例えば、飯田修一他編「光学的測定」第4
版、昭和44年9月、朝倉書店刊の第183頁−第18
9頁を参照)。(1)式は波長λの周期関数となってい
る。この波形の一例を図2のスペクトル平滑化部の分光
透過率42に示す。このスペクトル周期は楔形偏光解消
子の厚さによって決まる。偏光解消子12の楔形結晶を
スライドさせ、Δdを変化させることで周期を変えるこ
とができる。また、周期の位相は、偏光子と検光子の成
す角度φと偏光子の偏光透過軸と偏光解消子の光学軸と
の成す角γを設定することで定めることができる。例え
ば、偏光子と検光子を直交させ、偏光子の偏光透過軸と
偏光解消子の光学軸とを45°とした場合、φ=90
°、γ=45°となり、(1)式は、I=sin2 (δ
/2)、そして、偏光子と検光子を平行とし、偏光子の
偏光透過軸と偏光解消子の光学軸とを45°とした場
合、φ=0°、γ=45°となり、(1)式は、I=1
−sin2 (δ/2)となって、偏光子と検光子を直交
させ、偏光子の偏光透過軸と偏光解消子の光学軸とを4
5°とした場合とは、波打の位相を逆転させることがで
きる。また、透過率の波長周期の振幅は偏光子11を光
軸内で回転することによって調節することができる。
【0012】このスペクトル平滑化部の分光透過率42
(図2)を偏光解消子12の楔形光学結晶の重なりを調
節することによって、入射光に含まれる主たるスペクト
ル周期に合わせ(図2のスペクトル平滑化部の入射光分
光特性41)、偏光子11および検光子13を回転させ
ることで、スペクトル平滑化部の透過率周期の位相と振
幅を、入射光のスペクトル周期平滑化に最適になるよう
に合わせる。このようにして図2のスペクトル平滑化部
の出射光分光特性43に示すように、出射光のスペクト
ルを平滑化することが出来る。
【0013】本発明ではさらに入射スペクトルの平滑化
を自動化する工夫を、図1のスペクトル平滑度制御部2
0の構成によって行っている。光源のスペクトル分布が
変わらなくても、偏光解消子の楔形光学結晶の持つ複屈
折に温度変化があるために、これによりスペクトル平滑
化部の透過率のスペクトル周期が変化し、スペクトルの
平滑度が温度と共に絶えず変動する可能性がある。
【0014】構成を図1のスペクトル平滑度制御部20
に示す。スペクトル平滑化部10の出射光の一部を光路
変換鏡19で取り出し、参照光23とする。この参照光
をエタロン14に透過し、エタロン透過光を光検出器1
6によって光電変換する。エタロンは入射光30のもつ
スペクトル周期や偏光解消子の透過率の周期よりも狭帯
域の透過特性を有する。本エタロンを回転させ斜めにす
ることで、透過波長を長波長、および短波長方向にずら
すことが出来る。このようにしてエタロン14をエタロ
ン駆動機構15によって走査することで入射光のスペク
トル周期や偏光解消子の透過周期より細かい分解能で波
長を分光走査することができる。光検出器16の電気的
出力は、エタロン駆動機構の走査信号に同期して、スペ
クトラム解析器17によってスペクトラム解析される。
そして、スペクトラム解析器17は、スペクトル平滑化
部の透過率の波長周期を制御するために、偏光解消子の
楔形光学結晶の重なりを駆動する偏光解消子制御回路1
8に制御信号を出力する。
【0015】次に、入射光スペクトル平滑化部の初期調
整は次の手順で行う。(A)偏光解消子、エタロン、ス
ペクトラム解析器および偏光解消子制御回路が作る帰還
制御ループを開いてマニュアルモードとする。平滑化す
べき入射光をスペクトル平滑化部に入射させ、偏光子1
1の偏光透過軸を偏光解消子の光学軸の一方に合わせ
る。また、検光子13の偏光透過軸もこれに合わせる。
この状態で、エタロンを走査してスペクトラム解析器2
0によって、波形を取り込む。偏光子及び検光子の偏光
透過軸が偏光解消子の光学軸に合致していると、スペク
トラム平滑化部の透過率は前記の(1)式において、φ
=0、γ=0となるため、波長によらず1となる。従っ
てスペクトラム解析器で取り込まれた波形は、入射光の
スペクトル特性そのものとなる。スペクトラム解析器1
7により、入射光のスペクトル周波数と振幅を測定しそ
の値を記憶しておく。
【0016】(B)次に、スペクトル平滑化部10の入
射光に、線スペクトルを持たない、例えばタングステン
ランプの光に切換えて入射させる。そして、偏光子の偏
光透過軸を偏光解消子の光学軸と45°の角度を持た
せ、検光子の偏光透過軸を偏光子のそれと直交させてお
く。この状態で、エタロンを走査してスペクトラム解析
器17によって、波形を取り込む。スペクトラム平滑化
部の透過率は前記の(1)式において、φ=90°、γ
=45°、I=sin2 (δ/2)となり、スペクトラ
ム解析器20で取り込まれた波形は、スペクトル平滑化
部10の透過率自身の持つスペクトル特性となる。スペ
クトル平滑化部の波長周期を、上記(A)の操作で得た
入射光30のスペクトルの周波数に合致するように偏光
解消子の楔形光学結晶の重なりをマニュアル調節して合
わせる。
【0017】(c)次に、光源をタングステンランプか
ら光源100に切換え、光源100のスペクトル周期の
波打が打ち消されるように、スペクトル平滑化部100
の透過波長周期の位相と振幅を、偏光子、検光子の角度
をマニュアル調節する。
【0018】以上のマニュアルによる初期調整の後、偏
光解消子、エタロン、スペクトラム解析器および偏光解
消子制御回路が作る帰還制御ループを閉じて、自動制御
モードとする。光検出器16の電気的出力は、スペクト
ラム解析器20によって光源100の持っている主たる
スペクトラム周期の振幅が監視され、スペクトラム解析
器20は、スペクトル平滑化部の透過率の波長周期を制
御するために、偏光解消子の楔形光学結晶の重なりを駆
動する偏光解消子制御回路21に制御信号を出力する。
これによって、光源のスペクトル特性が変わらなくて
も、偏光解消子のもつ自然複屈折の温度変化による、ス
ペクトル平滑度の変動を常に抑圧することができる。
【0019】以上の帰還制御ループの初期調整を、光源
を変える度に行うことによって、スペクトル特性の異な
る種々の光源に本スペクトル平滑化装置を適用すること
ができる。
【0020】次に本発明の第二の実施の形態について説
明する。図3は本発明の第二の実施例の構成を示す。前
記第一の実施例の構成のスペクトル平滑化装置500、
スペクトル平滑化装置600、スペクトル平滑化装置7
00を光源100の光軸方向に直列に接続し、それぞれ
を構成する楔型の偏光解消子の厚さを変えていくことに
より、本発明の第一の実施形態で平滑化したスペクトル
周期以外の分光的な多周期のスペクトルを順次平滑化す
ることが出来る。
【0021】尚、上記のスペクトル平滑化装置に用いて
いるエタロンの代わりに狭波長帯域のバンドパスフィル
タを用いてもよい。また、波長走査をエタロンの回転に
よって行う場合を述べたが、良く知られているように、
相対させたエタロン板の間隔を、間に挿入した圧電アク
チュエータ等によって可変する、掃引形(走査形)ファ
ブリー・ペロー・エタロンを用いることもできる。
【0022】エタロンは波長分解能が高いが走査波長範
囲が狭いという特徴をもつ。分解能の高さより、走査波
長幅を広く求める場合には、計測用分光器に用いられて
いる、プリズムや回折格子などの分光素子を用いても良
い。また更に、広い走査波長範囲と高い分解能を両立さ
せるには、参照光中に置くエタロンの前に、上記の分光
素子を置くことによって可能となる。
【0023】また、本発明の実施例のスペクトル平滑化
装置に用いる偏光子および検光子は、方解石等の複屈折
結晶の偏光による全反射/透過の原理を用いたグラン・
トムソンプリズムや偏光による屈折角の違いを用いたウ
ォラストンプリズム、異常光線のウォ−クオフ効果(光
のエネルギー伝搬方向が波面伝搬方向から角度がずれる
効果)を使ったサバール板等の複屈折プリズムタイプの
もの。ガラス直角プリズムの斜面に設けた誘電体多層膜
によるS波の反射効果を使った偏光フィルター(また
は、PBS:偏光ビームスプリッタ)タイプのもの。延
伸樹脂フィルムの二色性吸収を使ったフィルム偏光板タ
イプのもの。金属と誘電体を人工的に多層に積層して、
層に沿って平行に透過する特定の偏光を吸収させる金属
/誘電体積層形偏光子など、実用されている多くの偏光
部品を用いることができる。
【0024】また、本発明の実施例のスペクトル平滑化
装置に用いている偏光解消子は、光学軸を直交させた2
組の楔形光学結晶板を用いるたバビネ補正器の場合を述
べたが、光学軸を平行にして組み合わせた2組の楔形光
学結晶板と更にこれらとは光学軸を直交している光学結
晶平板とを組み合わせた、ソレイユ補正器を用いても良
い。また、楕円偏光の解析に用いられているその他の補
正器も使用可能である。また、結晶であることは必ずし
も必要ではなく、延伸した透明な高分子の樹脂やフィル
ムも複屈折が生じることは良く知られており、この楔を
用いても良い。
【0025】さらに、上記の実施例で偏光解消子に使っ
ている機能は、透過光の偏光状態を変化させる、いわゆ
る移相子(位相シフタまたはリターダーともいう)の機
能であり、更に偏光状態の変化が固定ではなく可変であ
ることである。このような機能を有するものは、上で述
べた楔形光学結晶や楔形延伸樹脂を可動するものだけで
はない。例えば、高分子や低分子の液晶を透明電極付き
のガラスパネルに配向させて挟み、電極間に電圧を印加
し、液晶のもつ電気光学効果を介して直線複屈折の変化
や円複屈折(旋光能または光学活性)の変化を起こし、
透過光の偏光面を回転させる、いわゆる液晶パネルを用
いることもできる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のスペクト
ル平滑化装置は、光源のもつ強い強度のスペクトル構造
を平滑化できるため、物質などの吸収スペクトルを有限
の分光分解能を有する分光計で観測する場合、測定精度
を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態の構成を示す図であ
る。
【図2】本発明の第一の実施例の効果を示す図である。
【図3】本発明の第二の実施形態の構成を示す図であ
る。
【符号の説明】
10 スペクトル平滑化部 11 偏光子 12 偏光解消子 13 検光子 14 エタロン 15 エタロン駆動機構 16 光検出器 17 スペクトラム解析器 18 偏光解消子制御回路 19 光路変換鏡 20 スペクトル平滑度制御部 23 参照光 30 入射光 100 光源 200 光学軸 41 スペクトル平滑化部の入射光分光特性 42 スペクトル平滑化部の分光透過率 43 スペクトル平滑化部の出射光分光特性 500 スペクトル平滑化装置 600 スペクトル平滑化装置 700 スペクトル平滑化装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01J 3/18 G01J 3/18

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源のスペクトル強度分布を平滑化する
    装置であって、偏光子と透過光の偏光状態を変化させる
    移相子と検光子とを光軸に沿って配設したことを特徴と
    するスペクトル平滑化装置。
  2. 【請求項2】 前記請求項1記載のスペクトル平滑化装
    置と、当該スペクトル平滑化装置の出射光を一部分岐す
    る手段と、分岐した光を分光する手段と、分光した光を
    光電変換する手段と、光電変換した信号の特定の周波数
    の信号振幅を計測する手段と、前記特定の周波数の信号
    振幅が最小になるように前記スペクトル平滑化装置が備
    える前記移相子の移相量を可変する手段、を備えること
    を特徴とするスペクトル平滑化装置。
  3. 【請求項3】 前記請求項2記載のスペクトル平滑化装
    置を光透過方向に多段に配したことを特徴とするスペク
    トル平滑化装置。
  4. 【請求項4】 前記移相子が光学軸を直交させ光透過方
    向に重ね合わせた楔形の2つの複屈折板を備えることを
    特徴とする前記請求項1乃至3記載のスペクトル平滑化
    装置。
  5. 【請求項5】 前記移相子が光学軸を平行させ光透過方
    向に重ね合わせた楔形の2つの複屈折板と前記2つの楔
    形の複屈折板とは光学軸を直交させた複屈折平板を備え
    ることを特徴とする前記請求項1乃至3記載のスペクト
    ル平滑化装置。
  6. 【請求項6】 前記移相子が液晶を透明電極付きのガラ
    スパネルに配向させて挟んで有する液晶パネルであるこ
    とを特徴とする前記請求項1乃至3記載のスペクトル平
    滑化装置。
  7. 【請求項7】 前記分光する手段がエタロンであること
    を特徴とする前記請求項1乃至3記載のスペクトル平滑
    化装置。
  8. 【請求項8】 前記分光する手段が狭帯域波長透過フィ
    ルタであることを特徴とする前記請求項1乃至3記載の
    スペクトル平滑化装置。
  9. 【請求項9】 前記分光する手段が光透過方向に回折格
    子とエタロンを配設したことを特徴とする前記請求項1
    乃至3記載のスペクトル平滑化装置。
  10. 【請求項10】 前記分光する手段が光透過方向に回折
    格子と狭帯域波長透過フィルタを配設したことを特徴と
    する前記請求項1乃至3記載のスペクトル平滑化装置。
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