JP2001136226A - 通信装置および通信方法 - Google Patents
通信装置および通信方法Info
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- JP2001136226A JP2001136226A JP31461199A JP31461199A JP2001136226A JP 2001136226 A JP2001136226 A JP 2001136226A JP 31461199 A JP31461199 A JP 31461199A JP 31461199 A JP31461199 A JP 31461199A JP 2001136226 A JP2001136226 A JP 2001136226A
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- transmission
- unit
- communication frame
- communication
- signal
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 処理遅延の増大および変調方式の限定化
を防止しつつ、簡単な処理で伝送効率と復調信号の誤り
率特性を向上させること。 【解決手段】 回線変動推定部105は、受信部102
からの受信信号を用いて伝送路特性を推定し、推定した
伝送路特性としきい値との比較を行い、比較結果に基づ
いた制御信号をセレクタ106に出力する。セレクタ
は、制御信号に応じて第1上限値または第2上限値のい
ずれかを送信バッファ部107に出力する。送信バッフ
ァ部107は、格納された送信データのうち、各パケッ
ト毎にセレクタ106からの上限値までの長さの送信デ
ータを、送信部108に出力する。
を防止しつつ、簡単な処理で伝送効率と復調信号の誤り
率特性を向上させること。 【解決手段】 回線変動推定部105は、受信部102
からの受信信号を用いて伝送路特性を推定し、推定した
伝送路特性としきい値との比較を行い、比較結果に基づ
いた制御信号をセレクタ106に出力する。セレクタ
は、制御信号に応じて第1上限値または第2上限値のい
ずれかを送信バッファ部107に出力する。送信バッフ
ァ部107は、格納された送信データのうち、各パケッ
ト毎にセレクタ106からの上限値までの長さの送信デ
ータを、送信部108に出力する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル移動体
通信システムに用いられる通信装置および通信方法に関
する。
通信システムに用いられる通信装置および通信方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来のディジタル移動体通信システムに
用いられる通信装置について、図3を参照して説明す
る。図3を参照するに、送信系において、送信データ
は、送信バッファ部31に入力され格納される。格納さ
れた送信データは、所定の送信タイミングに従って送信
バッファ部31により、送信部32に出力される。
用いられる通信装置について、図3を参照して説明す
る。図3を参照するに、送信系において、送信データ
は、送信バッファ部31に入力され格納される。格納さ
れた送信データは、所定の送信タイミングに従って送信
バッファ部31により、送信部32に出力される。
【0003】具体的には、各パケット毎に送信部32に
対して出力できる送信データの最大数、すなわち、各パ
ケット毎に送信できる送信データの最大数は、送信バッ
ファ部31に入力された「上限値」により決定されてい
る。よって、各パケット毎に送信バッファ部31により
送信部32に対して出力される送信データの数は、上記
上限値以下とされる。
対して出力できる送信データの最大数、すなわち、各パ
ケット毎に送信できる送信データの最大数は、送信バッ
ファ部31に入力された「上限値」により決定されてい
る。よって、各パケット毎に送信バッファ部31により
送信部32に対して出力される送信データの数は、上記
上限値以下とされる。
【0004】送信バッファ部31より出力された送信デ
ータは、送信部32により所定の送信処理がなされる。
すなわち、各パケット毎に送信バッファ部31より出力
された送信データは、所定の変調処理等がなされた後、
図4に示す通信フレームにおけるいずれかのメッセージ
部に挿入される。これにより、図4に示すような通信フ
レームにより構成された信号が生成される。図4におけ
るパイロットシンボル部には、受信側装置における伝送
路補償処理時に用いられる既知信号(既知参照信号)が
挿入される。なお、図4に示す通信フレームにおけるメ
ッセージ部により送信可能な送信データの最大数は、上
述した上限値に相当する。
ータは、送信部32により所定の送信処理がなされる。
すなわち、各パケット毎に送信バッファ部31より出力
された送信データは、所定の変調処理等がなされた後、
図4に示す通信フレームにおけるいずれかのメッセージ
部に挿入される。これにより、図4に示すような通信フ
レームにより構成された信号が生成される。図4におけ
るパイロットシンボル部には、受信側装置における伝送
路補償処理時に用いられる既知信号(既知参照信号)が
挿入される。なお、図4に示す通信フレームにおけるメ
ッセージ部により送信可能な送信データの最大数は、上
述した上限値に相当する。
【0005】さらに、送信部32において、図4に示す
通信フレームにより構成された送信信号は、周波数変換
等の所定の無線処理がなされる。
通信フレームにより構成された送信信号は、周波数変換
等の所定の無線処理がなされる。
【0006】送信部32により上記のような送信処理が
なされた送信信号は、アンテナ33を介して通信相手に
対して送信される。
なされた送信信号は、アンテナ33を介して通信相手に
対して送信される。
【0007】一方、受信系において、通信相手により送
信された信号は、アンテナ33を介して、受信部34に
入力される。なお、上記通信相手は、図3に示す構成の
通信装置を備えており、上述した送信系の処理を施した
信号を送信する。
信された信号は、アンテナ33を介して、受信部34に
入力される。なお、上記通信相手は、図3に示す構成の
通信装置を備えており、上述した送信系の処理を施した
信号を送信する。
【0008】アンテナ33からの受信信号は、受信部3
4により所定の受信処理がなされることにより、復調信
号が取り出される。すなわち、まず、上記受信信号は、
周波数変換等の所定の無線処理がなされる。さらに、所
定の無線処理がなされた受信信号は、同期検波方式を用
いた復調処理がなされる。
4により所定の受信処理がなされることにより、復調信
号が取り出される。すなわち、まず、上記受信信号は、
周波数変換等の所定の無線処理がなされる。さらに、所
定の無線処理がなされた受信信号は、同期検波方式を用
いた復調処理がなされる。
【0009】この復調処理時には、図4に示す通信フレ
ームにおけるパイロットシンボル部を用いて伝送路特性
が推定され、この伝送路特性を用いて上記通信フレーム
におけるメッセージ部の信号に対する伝送路補償処理が
なされる。これにより、上記通信フレームにおけるメッ
セージ部により送信された信号は、伝送路補償処理がな
されて復調される。
ームにおけるパイロットシンボル部を用いて伝送路特性
が推定され、この伝送路特性を用いて上記通信フレーム
におけるメッセージ部の信号に対する伝送路補償処理が
なされる。これにより、上記通信フレームにおけるメッ
セージ部により送信された信号は、伝送路補償処理がな
されて復調される。
【0010】受信部34により取り出された復調信号
は、誤り検出部35により誤り検出処理がなされる。誤
り検出処理は、CRC等により実行される。この誤り検
出処理の結果、すなわち、復調信号に誤りが存在するか
否かを示す情報は、受信バッファ部36および図示しな
い再送制御部に出力される。誤り検出処理後の復調信号
は、受信バッファ部36に出力されて格納される。
は、誤り検出部35により誤り検出処理がなされる。誤
り検出処理は、CRC等により実行される。この誤り検
出処理の結果、すなわち、復調信号に誤りが存在するか
否かを示す情報は、受信バッファ部36および図示しな
い再送制御部に出力される。誤り検出処理後の復調信号
は、受信バッファ部36に出力されて格納される。
【0011】受信バッファ部36では、誤り検出処理の
結果に基づいて、誤りが存在しないとして検出された復
調信号のみが、復調信号として図示しない後段の回路に
出力される。
結果に基づいて、誤りが存在しないとして検出された復
調信号のみが、復調信号として図示しない後段の回路に
出力される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ディジタル無線通信システムに用いられる通信装置にお
いては、次に述べるような問題がある。すなわち、伝送
効率を向上させるためには、各パケット毎に送信できる
送信データの最大数、具体的には、図3における各パケ
ット毎に送信バッファ部31により送信部32に対して
出力される送信データの数(上限値)を大きくする必要
がある。
ディジタル無線通信システムに用いられる通信装置にお
いては、次に述べるような問題がある。すなわち、伝送
効率を向上させるためには、各パケット毎に送信できる
送信データの最大数、具体的には、図3における各パケ
ット毎に送信バッファ部31により送信部32に対して
出力される送信データの数(上限値)を大きくする必要
がある。
【0013】ところが、上記各パケット毎に送信できる
送信データの最大数を大きくした場合には、受信系にお
いて、図4に示す通信フレームにおけるパイロットシン
ボル部を受信した時点の伝送路(回線)状態と、上記通
信フレームにおける末端部付近におけるメッセージ部を
受信した時点の伝送路状態との偏差が大きくなる。
送信データの最大数を大きくした場合には、受信系にお
いて、図4に示す通信フレームにおけるパイロットシン
ボル部を受信した時点の伝送路(回線)状態と、上記通
信フレームにおける末端部付近におけるメッセージ部を
受信した時点の伝送路状態との偏差が大きくなる。
【0014】このため、上記パイロットシンボル部を用
いることにより推定された伝送路特性を利用して、メッ
セージ部により送信された信号に対する伝送路補償処理
を行ったときには、上記通信フレームにおける末端部付
近のメッセージ部により送信された信号から得られる復
調信号は、誤り率特性の劣化が大きいものとなる。
いることにより推定された伝送路特性を利用して、メッ
セージ部により送信された信号に対する伝送路補償処理
を行ったときには、上記通信フレームにおける末端部付
近のメッセージ部により送信された信号から得られる復
調信号は、誤り率特性の劣化が大きいものとなる。
【0015】そこで、上記のような問題を防止するため
に、送信系において、各パケットの途中に、すなわち、
図4に示した通信フレームにおける複数のメッセージ部
の途中に、パイロットシンボル部(既知参照信号)を挿
入し、さらに、受信系において、上記通信フレームに挿
入された各パイロットシンボル部を用いて、推定した伝
送路特性を順次更新していく方法が考えられる。
に、送信系において、各パケットの途中に、すなわち、
図4に示した通信フレームにおける複数のメッセージ部
の途中に、パイロットシンボル部(既知参照信号)を挿
入し、さらに、受信系において、上記通信フレームに挿
入された各パイロットシンボル部を用いて、推定した伝
送路特性を順次更新していく方法が考えられる。
【0016】ところが、このような方法を用いた場合に
は、各通信フレームにおいて複数のパイロットシンボル
部が送信されるために、受信系における処理が複雑にな
るだけでなく、処理遅延(主に、各通信フレームにおい
て送信された複数のパイロットシンボルを用いて伝送路
特性を推定する際の処理遅延)が増大することになる。
は、各通信フレームにおいて複数のパイロットシンボル
部が送信されるために、受信系における処理が複雑にな
るだけでなく、処理遅延(主に、各通信フレームにおい
て送信された複数のパイロットシンボルを用いて伝送路
特性を推定する際の処理遅延)が増大することになる。
【0017】さらに、上記のような問題を防止するため
に、受信系における復調方式として、同期検波方式に代
えて遅延検波方式を用いる方法が考えられる。この方法
によれば、同期検波方式を適用した場合に比べて、受信
系における伝送路補償処理を省くことができるだけでな
く、種々の条件によっては、復調信号の誤り率特性を向
上させることが可能となる。
に、受信系における復調方式として、同期検波方式に代
えて遅延検波方式を用いる方法が考えられる。この方法
によれば、同期検波方式を適用した場合に比べて、受信
系における伝送路補償処理を省くことができるだけでな
く、種々の条件によっては、復調信号の誤り率特性を向
上させることが可能となる。
【0018】ところが、受信系において遅延検波方式を
適用した場合には、送信系において適用することが可能
な変調方式は、特定の変調方式のみに限定されることに
なる。すなわち、変調方式の限定化を余儀なくされる。
具体的には、受信系において遅延検波方式を適用した場
合には、送信系において、例えば16QAMや64QA
M等の変調方式を用いることが不可能となる。
適用した場合には、送信系において適用することが可能
な変調方式は、特定の変調方式のみに限定されることに
なる。すなわち、変調方式の限定化を余儀なくされる。
具体的には、受信系において遅延検波方式を適用した場
合には、送信系において、例えば16QAMや64QA
M等の変調方式を用いることが不可能となる。
【0019】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、処理遅延の増大および変調方式の限定化を防止
しつつ、簡単な処理で伝送効率と復調信号の誤り率特性
を向上させる通信装置を提供することを目的とする。
であり、処理遅延の増大および変調方式の限定化を防止
しつつ、簡単な処理で伝送効率と復調信号の誤り率特性
を向上させる通信装置を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明の通信装置は、受
信信号を用いて回線変動速度を推定する推定手段と、推
定された回線変動速度に応じて、既知参照信号部および
データ部を含む単位通信フレームの長さを変更する変更
手段と、変更された単位通信フレームに従って送信信号
を送信する送信手段と、を具備することを特徴とする。
信信号を用いて回線変動速度を推定する推定手段と、推
定された回線変動速度に応じて、既知参照信号部および
データ部を含む単位通信フレームの長さを変更する変更
手段と、変更された単位通信フレームに従って送信信号
を送信する送信手段と、を具備することを特徴とする。
【0021】本発明の通信装置は、前記変更手段は、前
記単位通信フレームにおけるデータ部の長さを変更する
ことを特徴とする。
記単位通信フレームにおけるデータ部の長さを変更する
ことを特徴とする。
【0022】本発明によれば、受信信号から推定した伝
送路特性を用いて回線変動速度を測定し、測定した回線
変動速度に応じて単位通信フレームの長さ、具体的に
は、単位通信フレームにおけるデータ部の長さを変更
し、変更後の単位通信フレームに従って送信信号を送信
する。これにより、上記単位通信フレームにおける既知
参照信号部を用いて推定した伝送路特性を用いて、上記
単位通信フレームにおけるデータ部に対する伝送路補償
処理を行った際には、回線変動速度に関係なく、誤り率
特性が良好な復調信号を取り出すことができる。したが
って、処理遅延の増大および変調方式の限定化を防止し
つつ、簡単な処理で伝送効率と復調信号の誤り率特性を
向上させる通信装置を提供することができる。
送路特性を用いて回線変動速度を測定し、測定した回線
変動速度に応じて単位通信フレームの長さ、具体的に
は、単位通信フレームにおけるデータ部の長さを変更
し、変更後の単位通信フレームに従って送信信号を送信
する。これにより、上記単位通信フレームにおける既知
参照信号部を用いて推定した伝送路特性を用いて、上記
単位通信フレームにおけるデータ部に対する伝送路補償
処理を行った際には、回線変動速度に関係なく、誤り率
特性が良好な復調信号を取り出すことができる。したが
って、処理遅延の増大および変調方式の限定化を防止し
つつ、簡単な処理で伝送効率と復調信号の誤り率特性を
向上させる通信装置を提供することができる。
【0023】本発明の通信装置は、前記変更手段は、通
信相手が単位通信フレームの任意時点間における伝送路
特性の偏差が所定値以下となるように、前記単位フレー
ムの長さを変更することを特徴とする。
信相手が単位通信フレームの任意時点間における伝送路
特性の偏差が所定値以下となるように、前記単位フレー
ムの長さを変更することを特徴とする。
【0024】本発明によれば、通信相手が単位通信フレ
ームにおけるどの部分を受信する時点においても、伝送
路特性が所定の精度となるように、単位通信フレームの
長さを変更するので、上記通信相手は、伝送路変動速度
に関係なく常に誤り特性の良好な復調信号を取り出すこ
とができる。
ームにおけるどの部分を受信する時点においても、伝送
路特性が所定の精度となるように、単位通信フレームの
長さを変更するので、上記通信相手は、伝送路変動速度
に関係なく常に誤り特性の良好な復調信号を取り出すこ
とができる。
【0025】本発明の通信端末装置は、上記通信装置を
具備することを特徴とする。
具備することを特徴とする。
【0026】本発明によれば、処理遅延の増大および変
調方式の限定化を防止しつつ、簡単な処理で伝送効率と
復調信号の誤り率特性を向上させる通信装置を搭載する
ことにより、良好な通信を行う通信端末装置を提供する
ことができる。
調方式の限定化を防止しつつ、簡単な処理で伝送効率と
復調信号の誤り率特性を向上させる通信装置を搭載する
ことにより、良好な通信を行う通信端末装置を提供する
ことができる。
【0027】本発明の基地局装置は、上記通信装置を具
備することを特徴とする。
備することを特徴とする。
【0028】本発明によれば、処理遅延の増大および変
調方式の限定化を防止しつつ、簡単な処理で伝送効率と
復調信号の誤り率特性を向上させる通信装置を搭載する
ことにより、良好な通信を行う基地局装置を提供するこ
とができる。
調方式の限定化を防止しつつ、簡単な処理で伝送効率と
復調信号の誤り率特性を向上させる通信装置を搭載する
ことにより、良好な通信を行う基地局装置を提供するこ
とができる。
【0029】本発明の通信方法は、受信信号を用いて回
線変動速度を推定する推定工程と、推定された回線変動
速度に応じて、既知参照信号部およびデータ部を含む単
位通信フレームの長さを変更する変更工程と、変更され
た単位通信フレームに従って送信信号を送信する送信工
程と、を具備することを特徴とする。
線変動速度を推定する推定工程と、推定された回線変動
速度に応じて、既知参照信号部およびデータ部を含む単
位通信フレームの長さを変更する変更工程と、変更され
た単位通信フレームに従って送信信号を送信する送信工
程と、を具備することを特徴とする。
【0030】本発明によれば、受信信号から推定した伝
送路特性を用いて回線変動速度を測定し、測定した回線
変動速度に応じて単位通信フレームの長さ、具体的に
は、単位通信フレームにおけるデータ部の長さを変更
し、変更後の単位通信フレームに従って送信信号を送信
する。これにより、上記単位通信フレームにおける既知
参照信号部を用いて推定した伝送路特性を用いて、上記
単位通信フレームにおけるデータ部に対する伝送路補償
処理を行った際には、回線変動速度に関係なく、誤り率
特性が良好な復調信号を取り出すことができる。したが
って、処理遅延の増大および変調方式の限定化を防止し
つつ、簡単な処理で伝送効率と復調信号の誤り率特性を
向上させる通信装置を提供することができる。
送路特性を用いて回線変動速度を測定し、測定した回線
変動速度に応じて単位通信フレームの長さ、具体的に
は、単位通信フレームにおけるデータ部の長さを変更
し、変更後の単位通信フレームに従って送信信号を送信
する。これにより、上記単位通信フレームにおける既知
参照信号部を用いて推定した伝送路特性を用いて、上記
単位通信フレームにおけるデータ部に対する伝送路補償
処理を行った際には、回線変動速度に関係なく、誤り率
特性が良好な復調信号を取り出すことができる。したが
って、処理遅延の増大および変調方式の限定化を防止し
つつ、簡単な処理で伝送効率と復調信号の誤り率特性を
向上させる通信装置を提供することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】本発明者は、通信フレームにおけ
る各部を受信したときの回線状態は、回線変動速度に応
じて変化すること、すなわち、回線変動速度が遅い場合
には、通信フレームにおける各部を受信したときの回線
状態の偏差は小さくなり、逆に、回線変動速度が速い場
合には、通信フレームにおける各部を受信したときの回
線状態の偏差が大きくなるということに着目し、回線変
動速度が遅い場合には、通信フレームの長さ(通信フレ
ームにおけるデータ部の長さ)を大きくしても、この通
信フレームにおける各部を受信したときの回線状態の偏
差を抑えることができ、さらに、回線変動速度が速い場
合には、通信フレームの長さ(通信フレームにおけるデ
ータ部の長さ)を小さくすることにより、この通信フレ
ームにおける各部を受信したときの回線状態の偏差を抑
えることができることを見出し、本発明をするに至っ
た。
る各部を受信したときの回線状態は、回線変動速度に応
じて変化すること、すなわち、回線変動速度が遅い場合
には、通信フレームにおける各部を受信したときの回線
状態の偏差は小さくなり、逆に、回線変動速度が速い場
合には、通信フレームにおける各部を受信したときの回
線状態の偏差が大きくなるということに着目し、回線変
動速度が遅い場合には、通信フレームの長さ(通信フレ
ームにおけるデータ部の長さ)を大きくしても、この通
信フレームにおける各部を受信したときの回線状態の偏
差を抑えることができ、さらに、回線変動速度が速い場
合には、通信フレームの長さ(通信フレームにおけるデ
ータ部の長さ)を小さくすることにより、この通信フレ
ームにおける各部を受信したときの回線状態の偏差を抑
えることができることを見出し、本発明をするに至っ
た。
【0032】本発明の骨子は、回線変動速度に応じて、
通信フレームの長さ(通信フレームにおけるデータ部の
長さ)を変更することである。
通信フレームの長さ(通信フレームにおけるデータ部の
長さ)を変更することである。
【0033】以下、本発明の実施の形態について、図面
を参照して詳細に説明する。
を参照して詳細に説明する。
【0034】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態にかかる通信装置の構成を示すブロック図である。
図1を参照するに、受信系において、通信相手により送
信された信号は、アンテナ101を介して、受信部10
2に入力される。
形態にかかる通信装置の構成を示すブロック図である。
図1を参照するに、受信系において、通信相手により送
信された信号は、アンテナ101を介して、受信部10
2に入力される。
【0035】アンテナ101からの受信信号は、受信部
102により所定の受信処理がなされることにより、復
調信号が取り出される。すなわち、まず、上記受信信号
は、周波数変換等の所定の無線処理がなされる。さら
に、所定の無線処理がなされた受信信号は、同期検波方
式を用いた復調処理がなされる。
102により所定の受信処理がなされることにより、復
調信号が取り出される。すなわち、まず、上記受信信号
は、周波数変換等の所定の無線処理がなされる。さら
に、所定の無線処理がなされた受信信号は、同期検波方
式を用いた復調処理がなされる。
【0036】この復調処理時には、図4に示す通信フレ
ーム(単位通信フレーム)におけるパイロットシンボル
部を用いて伝送路特性が推定され、この伝送路特性を用
いて上記通信フレームにおけるメッセージ部の信号に対
する伝送路補償処理がなされる。これにより、上記通信
フレームにおけるメッセージ部により送信された信号
は、伝送路補償処理がなされて復調される。
ーム(単位通信フレーム)におけるパイロットシンボル
部を用いて伝送路特性が推定され、この伝送路特性を用
いて上記通信フレームにおけるメッセージ部の信号に対
する伝送路補償処理がなされる。これにより、上記通信
フレームにおけるメッセージ部により送信された信号
は、伝送路補償処理がなされて復調される。
【0037】受信部102により推定された伝送路特性
(伝送路推定結果)は、回線変動推定部105に送られ
る。また、受信部102により取り出された復調信号
は、誤り検出部103に送られる。
(伝送路推定結果)は、回線変動推定部105に送られ
る。また、受信部102により取り出された復調信号
は、誤り検出部103に送られる。
【0038】誤り検出部103では、受信部102によ
り取り出された復調信号に対する誤り検出処理がなされ
る。誤り検出処理は、CRC等により実行される。この
誤り検出処理の結果、すなわち、復調信号に誤りが存在
するか否かを示す情報は、受信バッファ部104および
図示しない再送制御部に出力される。誤り検出処理後の
復調信号は、受信バッファ部104に出力されて格納さ
れる。
り取り出された復調信号に対する誤り検出処理がなされ
る。誤り検出処理は、CRC等により実行される。この
誤り検出処理の結果、すなわち、復調信号に誤りが存在
するか否かを示す情報は、受信バッファ部104および
図示しない再送制御部に出力される。誤り検出処理後の
復調信号は、受信バッファ部104に出力されて格納さ
れる。
【0039】受信バッファ部104では、誤り検出処理
の結果に基づいて、誤りが存在しないとして検出された
復調信号のみが、復調信号として図示しない後段の回路
に出力される。
の結果に基づいて、誤りが存在しないとして検出された
復調信号のみが、復調信号として図示しない後段の回路
に出力される。
【0040】一方、回線変動推定部105では、受信部
102における伝送路補償処理時により推定された伝送
路推定結果を用いて、回線変動速度が推定される。この
回線変動推定部105による回線変動速度の推定方法に
ついては後述する。回線変動推定部105により推定さ
れた回線変動速度は、回線変動速度推定結果としてセレ
クタ106に出力される。回線変動速度推定結果は、回
線変動推定部105により推定された回線変動速度が速
いか遅いかを示す制御信号である。
102における伝送路補償処理時により推定された伝送
路推定結果を用いて、回線変動速度が推定される。この
回線変動推定部105による回線変動速度の推定方法に
ついては後述する。回線変動推定部105により推定さ
れた回線変動速度は、回線変動速度推定結果としてセレ
クタ106に出力される。回線変動速度推定結果は、回
線変動推定部105により推定された回線変動速度が速
いか遅いかを示す制御信号である。
【0041】セレクタ106には、回線変動推定部10
5からの回線変動速度推定結果、ならびに、上限値とし
て例えば第1上限値および第2上限値が入力される。こ
こで、第1上限値は、第2上限値より大きいとする。
5からの回線変動速度推定結果、ならびに、上限値とし
て例えば第1上限値および第2上限値が入力される。こ
こで、第1上限値は、第2上限値より大きいとする。
【0042】セレクタ106では、回線変動推定部10
5からの回線変動速度推定結果が、回線変動速度が速い
旨を示す信号である場合には、送信バッファ部107に
出力すべき上限値として、第2上限値が選択される。逆
に、回線変動速度推定結果が回線変動速度が遅い旨を示
す信号である場合には、送信バッファ部107に出力す
べき上限値として、第1上限値が選択される。この後、
セレクタ106により選択された上限値が送信バッファ
部107に出力される。
5からの回線変動速度推定結果が、回線変動速度が速い
旨を示す信号である場合には、送信バッファ部107に
出力すべき上限値として、第2上限値が選択される。逆
に、回線変動速度推定結果が回線変動速度が遅い旨を示
す信号である場合には、送信バッファ部107に出力す
べき上限値として、第1上限値が選択される。この後、
セレクタ106により選択された上限値が送信バッファ
部107に出力される。
【0043】他方、送信系において、送信データは、送
信バッファ部107に入力され格納される。格納された
送信データは、所定の送信タイミングに従って送信バッ
ファ部107により、送信部108に出力される。
信バッファ部107に入力され格納される。格納された
送信データは、所定の送信タイミングに従って送信バッ
ファ部107により、送信部108に出力される。
【0044】具体的には、各パケット毎に送信部108
に対して出力できる送信データの最大数、すなわち、各
パケット毎に送信できる送信データの最大数は、セレク
タ106により入力された上限値により決定される。よ
って、各パケット毎に送信バッファ部107により送信
部108に対して出力される送信データの数は、上記上
限値以下とされる。
に対して出力できる送信データの最大数、すなわち、各
パケット毎に送信できる送信データの最大数は、セレク
タ106により入力された上限値により決定される。よ
って、各パケット毎に送信バッファ部107により送信
部108に対して出力される送信データの数は、上記上
限値以下とされる。
【0045】ここで、送信バッファ部107にセレクタ
106により入力される上限値は、回線変動速度が速い
場合には、第2上限値に設定すなわち小さく設定され、
逆に、回線変動速度が遅い場合には、第1上限値に設定
すなわち大きく設定される。
106により入力される上限値は、回線変動速度が速い
場合には、第2上限値に設定すなわち小さく設定され、
逆に、回線変動速度が遅い場合には、第1上限値に設定
すなわち大きく設定される。
【0046】したがって、送信バッファ部107により
送信部108に対して各パケット毎に出力される送信デ
ータの最大数は、回線変動速度が速い場合には、小さく
設定され、逆に、回線変動速度が遅い場合には、大きく
設定される。このように設定された各パケット毎に出力
される送信データの最大数に従って、送信バッファ部1
07に格納された送信データは、送信部108に出力さ
れる。また、送信バッファ部107より送信部108に
対して、送信バッファ部107により用いられた上限値
が第1上限値または第2上限値のいずれかであるかを示
す情報(以下「上限値情報」という。)が出力される。
送信部108に対して各パケット毎に出力される送信デ
ータの最大数は、回線変動速度が速い場合には、小さく
設定され、逆に、回線変動速度が遅い場合には、大きく
設定される。このように設定された各パケット毎に出力
される送信データの最大数に従って、送信バッファ部1
07に格納された送信データは、送信部108に出力さ
れる。また、送信バッファ部107より送信部108に
対して、送信バッファ部107により用いられた上限値
が第1上限値または第2上限値のいずれかであるかを示
す情報(以下「上限値情報」という。)が出力される。
【0047】送信バッファ部107により出力された送
信データは、送信部108により所定の送信処理がなさ
れる。すなわち、各パケット毎に送信バッファ部107
により出力された送信データは、所定の変調処理等がな
された後、図4に示す通信フレームにおけるいずれかの
メッセージ部に挿入される。ここで、図4に示す通信フ
レームにおけるメッセージ部の長さは、送信バッファ部
107からの上限値情報に基づいて設定される。
信データは、送信部108により所定の送信処理がなさ
れる。すなわち、各パケット毎に送信バッファ部107
により出力された送信データは、所定の変調処理等がな
された後、図4に示す通信フレームにおけるいずれかの
メッセージ部に挿入される。ここで、図4に示す通信フ
レームにおけるメッセージ部の長さは、送信バッファ部
107からの上限値情報に基づいて設定される。
【0048】すなわち、上限値情報が第1上限値を示す
場合には、上記通信フレームにおけるメッセージ部全体
の長さは大きく設定され、逆に、上限値情報が第2上限
値を示す場合には、上記メッセージ部全体の長さは小さ
く設定される。なお、図4におけるパイロットシンボル
部には、通信相手側における伝送路補償処理時に用いら
れる既知信号が挿入されている。
場合には、上記通信フレームにおけるメッセージ部全体
の長さは大きく設定され、逆に、上限値情報が第2上限
値を示す場合には、上記メッセージ部全体の長さは小さ
く設定される。なお、図4におけるパイロットシンボル
部には、通信相手側における伝送路補償処理時に用いら
れる既知信号が挿入されている。
【0049】この後、送信部108において、上述の通
りメッセージ部全体の長さが変更された通信フレームに
より構成された送信信号は、周波数変換等の所定の無線
処理がなされる。送信部108により上記のような送信
処理がなされた送信信号は、アンテナ101を介して通
信相手に対して送信される。
りメッセージ部全体の長さが変更された通信フレームに
より構成された送信信号は、周波数変換等の所定の無線
処理がなされる。送信部108により上記のような送信
処理がなされた送信信号は、アンテナ101を介して通
信相手に対して送信される。
【0050】アンテナ101より送信された信号は、伝
送路を介して上記通信相手により受信される。上記通信
相手は、図1に示した構成を具備している。上記通信相
手の受信系における処理および送信系における処理は、
上述したものと同様である。
送路を介して上記通信相手により受信される。上記通信
相手は、図1に示した構成を具備している。上記通信相
手の受信系における処理および送信系における処理は、
上述したものと同様である。
【0051】上記通信相手において、アンテナ101に
より受信された信号は、受信部102により上述したも
のと同様の処理がなされることにより、復調信号が取り
出される。受信部102により取り出された復調信号
は、誤り検出部103により誤り検出処理がなされる。
より受信された信号は、受信部102により上述したも
のと同様の処理がなされることにより、復調信号が取り
出される。受信部102により取り出された復調信号
は、誤り検出部103により誤り検出処理がなされる。
【0052】ここで、本実施の形態にかかる通信装置
は、上記通信相手から送られた信号を用いて伝送路特性
を推定し、推定した伝送路特性から回線変動速度を推定
し、さらに、回線変動速度に基づいて、各パケット毎に
送信できる送信信号の最大数を変更している。
は、上記通信相手から送られた信号を用いて伝送路特性
を推定し、推定した伝送路特性から回線変動速度を推定
し、さらに、回線変動速度に基づいて、各パケット毎に
送信できる送信信号の最大数を変更している。
【0053】すなわち、本実施の形態にかかる通信装置
は、回線変動速度が早い場合には、各パケット毎に送信
できる送信データの最大数、すなわち、メッセージ部全
体の長さを小さく設定した通信フレームを用いて送信信
号を送信し、回線変動速度が遅い場合には、各パケット
毎に送信できる送信データの最大数、すなわち、メッセ
ージ部全体の長さを大きく設定した通信フレームを用い
て送信信号を送信している。
は、回線変動速度が早い場合には、各パケット毎に送信
できる送信データの最大数、すなわち、メッセージ部全
体の長さを小さく設定した通信フレームを用いて送信信
号を送信し、回線変動速度が遅い場合には、各パケット
毎に送信できる送信データの最大数、すなわち、メッセ
ージ部全体の長さを大きく設定した通信フレームを用い
て送信信号を送信している。
【0054】これにより、上記通信相手においては、伝
送路の状態すなわち回線変動速度に関係なく、通信フレ
ームにおけるパイロットシンボル部を受信したときの回
線状態と、上記通信フレームにおけるメッセージ部を受
信したときの回線状態と、の偏差が小さくなる。したが
って、上記通信相手における受信部102による伝送路
補償処理において、上記通信フレームにおけるパイロッ
トシンボル部により推定された伝送路特性を用いて、上
記通信フレームにおけるメッセージ部により送信された
信号に対する伝送路補償処理により得られる復調信号
は、誤り率特性の劣化が小さいものとなる。したがっ
て、上記通信相手における誤り検出部103において、
誤りが存在するものとして検出される復調信号の数は、
抑えられる。
送路の状態すなわち回線変動速度に関係なく、通信フレ
ームにおけるパイロットシンボル部を受信したときの回
線状態と、上記通信フレームにおけるメッセージ部を受
信したときの回線状態と、の偏差が小さくなる。したが
って、上記通信相手における受信部102による伝送路
補償処理において、上記通信フレームにおけるパイロッ
トシンボル部により推定された伝送路特性を用いて、上
記通信フレームにおけるメッセージ部により送信された
信号に対する伝送路補償処理により得られる復調信号
は、誤り率特性の劣化が小さいものとなる。したがっ
て、上記通信相手における誤り検出部103において、
誤りが存在するものとして検出される復調信号の数は、
抑えられる。
【0055】次いで、回線変動推定部105の構成の一
例について、図1および図2を参照して説明する。図2
は、本発明の実施の形態にかかる通信装置における回線
変動推定部の内部構成の一例を示すブロック図である。
例について、図1および図2を参照して説明する。図2
は、本発明の実施の形態にかかる通信装置における回線
変動推定部の内部構成の一例を示すブロック図である。
【0056】図1を参照するに、受信部102からの伝
送路推定結果が、各通信フレーム毎に回線変動推定部1
05に入力される。図2を参照するに、各通信フレーム
毎の伝送路推定結果は、メモリ201および減算部20
2に出力される。メモリ201では、受信部102から
の伝送路推定結果が、例えば2通信フレーム分だけ常時
格納される。
送路推定結果が、各通信フレーム毎に回線変動推定部1
05に入力される。図2を参照するに、各通信フレーム
毎の伝送路推定結果は、メモリ201および減算部20
2に出力される。メモリ201では、受信部102から
の伝送路推定結果が、例えば2通信フレーム分だけ常時
格納される。
【0057】減算部202では、受信部102からの現
通信フレームにおける伝送路推定結果と、メモリ201
からの前通信フレームにおける伝送路推定結果と、の減
算がなされる。減算部202による減算結果は、絶対値
検出部203に送られる。絶対値検出部202では、上
記減算結果の絶対値が検出される。
通信フレームにおける伝送路推定結果と、メモリ201
からの前通信フレームにおける伝送路推定結果と、の減
算がなされる。減算部202による減算結果は、絶対値
検出部203に送られる。絶対値検出部202では、上
記減算結果の絶対値が検出される。
【0058】大小比較部では、所定のしきい値と絶対値
検出部202からの絶対値との比較がなされる。上記絶
対値が上記しきい値よりも大きい場合には、回線変動速
度が速い旨を示す制御信号が、図1に示したセレクタ1
06に対して送られる。逆に、上記絶対値が上記しきい
値以下である場合には、回線変動速度が遅い旨を示す制
御信号が、セレクタ106に対して送られる。
検出部202からの絶対値との比較がなされる。上記絶
対値が上記しきい値よりも大きい場合には、回線変動速
度が速い旨を示す制御信号が、図1に示したセレクタ1
06に対して送られる。逆に、上記絶対値が上記しきい
値以下である場合には、回線変動速度が遅い旨を示す制
御信号が、セレクタ106に対して送られる。
【0059】以上のように、図2に示した回線変動推定
部105は、現通信フレームにおける伝送路推定結果
と、前通信フレームにおける伝送路推定結果と、の差の
絶対値を用いて、回線変動速度が速いか遅いかについて
判定を行う。
部105は、現通信フレームにおける伝送路推定結果
と、前通信フレームにおける伝送路推定結果と、の差の
絶対値を用いて、回線変動速度が速いか遅いかについて
判定を行う。
【0060】なお、回線変動推定部105による回線変
動速度の推定結果の精度を向上させるために、大小比較
部204からの制御信号を複数通信フレーム間において
平均をとるようにしてもよい。また、OFDM(Ort
hogonal Frequency Divisio
n Multiplexing)方式のようなマルチキ
ャリア伝送方式を採用した場合には、各サブキャリア毎
に推定した回線変動速度を平均してもよいし、回線品質
の良好なサブキャリアについて推定した回線変動速度を
用いるようにしてもよい。さらに、大小比較部204に
おいて用いるしきい値を、固定値としてもよいし、回線
品質等に応じて適応的に変化させた値にしてもよい。
動速度の推定結果の精度を向上させるために、大小比較
部204からの制御信号を複数通信フレーム間において
平均をとるようにしてもよい。また、OFDM(Ort
hogonal Frequency Divisio
n Multiplexing)方式のようなマルチキ
ャリア伝送方式を採用した場合には、各サブキャリア毎
に推定した回線変動速度を平均してもよいし、回線品質
の良好なサブキャリアについて推定した回線変動速度を
用いるようにしてもよい。さらに、大小比較部204に
おいて用いるしきい値を、固定値としてもよいし、回線
品質等に応じて適応的に変化させた値にしてもよい。
【0061】また、本実施の形態においては、回線変動
推定部105における大小比較部204により用いられ
るしきい値を1つし、セレクタ106により用いられる
上限値を2つとした場合について説明したが、本発明
は、これに限定されず、上記しきい値を2つ以上とし、
上記上限値を3つ以上とした場合についても適用可能な
ものである。この場合には、回線変動速度に応じて、通
信フレームにおけるメッセージ部全体の長さ、すなわ
ち、各パケット毎に上記通信フレームにより送信できる
信号の数を3種類以上に変更することにより、上記通信
相手における伝送路補償処理の精度を向上させることが
できるので、上記通信相手における復調信号の誤り率特
性をさらに良好に保つことができる。
推定部105における大小比較部204により用いられ
るしきい値を1つし、セレクタ106により用いられる
上限値を2つとした場合について説明したが、本発明
は、これに限定されず、上記しきい値を2つ以上とし、
上記上限値を3つ以上とした場合についても適用可能な
ものである。この場合には、回線変動速度に応じて、通
信フレームにおけるメッセージ部全体の長さ、すなわ
ち、各パケット毎に上記通信フレームにより送信できる
信号の数を3種類以上に変更することにより、上記通信
相手における伝送路補償処理の精度を向上させることが
できるので、上記通信相手における復調信号の誤り率特
性をさらに良好に保つことができる。
【0062】本実施の形態においては、回線変動速度推
定方法として上述した方法を用いる場合について説明し
たが、本発明は、これに限定されず、その他の方法によ
り回線変動速度を推定した場合についても適用可能であ
る。例えば、速度計を用いて回線変動速度を求めること
も可能である。
定方法として上述した方法を用いる場合について説明し
たが、本発明は、これに限定されず、その他の方法によ
り回線変動速度を推定した場合についても適用可能であ
る。例えば、速度計を用いて回線変動速度を求めること
も可能である。
【0063】このように、本実施の形態によれば、受信
信号から推定した伝送路特性を用いて回線変動速度を測
定し、測定した回線変動速度に応じて単位通信フレーム
の長さ、すなわち、単位通信フレームにおけるメッセー
ジ部(データ部)の長さを変更し、変更後の単位通信フ
レームに従って送信信号を送信する。具体的には、上記
単位通信フレームにおける各部を受信した時点の回線変
動状態の偏差を小さくするように、上記単位通信フレー
ムの長さを変更している。すなわち、例えば、上記単位
通信フレームにおけるパイロットシンボル部を受信した
時点の回線変動状態と、上記単位通信フレームにおける
末端付近にあるメッセージ部を受信した時点の回線変動
状態と、の偏差を小さくするように、上記単位通信フレ
ームの全体の長さを変更している。
信号から推定した伝送路特性を用いて回線変動速度を測
定し、測定した回線変動速度に応じて単位通信フレーム
の長さ、すなわち、単位通信フレームにおけるメッセー
ジ部(データ部)の長さを変更し、変更後の単位通信フ
レームに従って送信信号を送信する。具体的には、上記
単位通信フレームにおける各部を受信した時点の回線変
動状態の偏差を小さくするように、上記単位通信フレー
ムの長さを変更している。すなわち、例えば、上記単位
通信フレームにおけるパイロットシンボル部を受信した
時点の回線変動状態と、上記単位通信フレームにおける
末端付近にあるメッセージ部を受信した時点の回線変動
状態と、の偏差を小さくするように、上記単位通信フレ
ームの全体の長さを変更している。
【0064】これにより、上記単位通信フレームにおけ
るパイロットシンボル部を用いて推定した伝送路特性を
用いて、上記単位通信フレームにおけるメッセージ部に
より送信された信号に対する伝送路補償処理を行った際
には、回線変動速度に関係なく、誤り率特性が良好な復
調信号を取り出すことができる。
るパイロットシンボル部を用いて推定した伝送路特性を
用いて、上記単位通信フレームにおけるメッセージ部に
より送信された信号に対する伝送路補償処理を行った際
には、回線変動速度に関係なく、誤り率特性が良好な復
調信号を取り出すことができる。
【0065】この結果、単位通信フレームにおける複数
のメッセージ部の途中に、パイロットシンボル部を挿入
する必要がないので、装置構成を簡単にすることができ
るだけでなく、処理遅延の増大を防止することができ
る。さらに、復調方式として遅延検波処理を用いる必要
もないので、様々な変調方式を用いることができる。
のメッセージ部の途中に、パイロットシンボル部を挿入
する必要がないので、装置構成を簡単にすることができ
るだけでなく、処理遅延の増大を防止することができ
る。さらに、復調方式として遅延検波処理を用いる必要
もないので、様々な変調方式を用いることができる。
【0066】以上のように、本実施の形態によれば、処
理遅延の増大および変調方式の限定化を防止しつつ、簡
単な処理で伝送効率と復調信号の誤り率特性を向上させ
ることができる。
理遅延の増大および変調方式の限定化を防止しつつ、簡
単な処理で伝送効率と復調信号の誤り率特性を向上させ
ることができる。
【0067】なお、本実施の形態においては、単位通信
フレームとして図4に示した通信フレームを用いた場合
について説明したが、本発明は、これに限定されず、既
知参照信号部およびメッセージ部(データ部)を含むい
かなる通信フレームを用いた場合についても適用可能な
ものである。
フレームとして図4に示した通信フレームを用いた場合
について説明したが、本発明は、これに限定されず、既
知参照信号部およびメッセージ部(データ部)を含むい
かなる通信フレームを用いた場合についても適用可能な
ものである。
【0068】また、上述した実施の形態にかかる通信装
置においては、様々な通信方式を適用することが可能で
ある。すなわち、例えば、OFDM方式やCDMA(C
ode Division Multiple Acc
ess)方式等の通信方式を用いることが可能である。
この場合には、図1に示した送信部および受信部におい
て、それぞれ、OFDM方式やCDMA方式に対応する
送信処理および受信処理を行うようにすればよい。
置においては、様々な通信方式を適用することが可能で
ある。すなわち、例えば、OFDM方式やCDMA(C
ode Division Multiple Acc
ess)方式等の通信方式を用いることが可能である。
この場合には、図1に示した送信部および受信部におい
て、それぞれ、OFDM方式やCDMA方式に対応する
送信処理および受信処理を行うようにすればよい。
【0069】また、本発明にかかる通信装置は、ディジ
タル移動体通信システムにおける通信端末装置や基地局
装置に搭載可能なものである。
タル移動体通信システムにおける通信端末装置や基地局
装置に搭載可能なものである。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
回線変動速度に応じて、通信フレームの長さを変更する
ので、処理遅延の増大および変調方式の限定化を防止し
つつ、簡単な処理で伝送効率と復調信号の誤り率特性を
向上させる通信装置を提供することができる。
回線変動速度に応じて、通信フレームの長さを変更する
ので、処理遅延の増大および変調方式の限定化を防止し
つつ、簡単な処理で伝送効率と復調信号の誤り率特性を
向上させる通信装置を提供することができる。
【図1】本発明の実施の形態にかかる通信装置の構成を
示すブロック図
示すブロック図
【図2】本発明の実施の形態にかかる通信装置における
回線変動推定部の内部構成の一例を示すブロック図
回線変動推定部の内部構成の一例を示すブロック図
【図3】従来の通信装置の構成を示すブロック図
【図4】ディジタル移動体通信システムに用いられる通
信フレームフォーマットの一例を示す模式図
信フレームフォーマットの一例を示す模式図
101 アンテナ 102 受信部 105 回線変動推定部 106 セレクタ 107 送信バッファ部 108 送信部
Claims (6)
- 【請求項1】 受信信号を用いて回線変動速度を推定す
る推定手段と、推定された回線変動速度に応じて、既知
参照信号部およびデータ部を含む単位通信フレームの長
さを変更する変更手段と、変更された単位通信フレーム
に従って送信信号を送信する送信手段と、を具備するこ
とを特徴とする通信装置。 - 【請求項2】 前記変更手段は、前記単位通信フレーム
におけるデータ部の長さを変更することを特徴とする請
求項1に記載の通信装置。 - 【請求項3】 前記変更手段は、通信相手が単位通信フ
レームの任意時点間における伝送路特性の偏差が所定値
以下となるように、前記単位フレームの長さを変更する
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の通信
装置。 - 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれかに記載
の通信装置を備えたことを特徴とする通信端末装置。 - 【請求項5】 請求項1から請求項3のいずれかに記載
の通信装置を備えたことを特徴とする基地局装置。 - 【請求項6】 受信信号を用いて回線変動速度を推定す
る推定工程と、推定された回線変動速度に応じて、既知
参照信号部およびデータ部を含む単位通信フレームの長
さを変更する変更工程と、変更された単位通信フレーム
に従って送信信号を送信する送信工程と、を具備するこ
とを特徴とする通信方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31461199A JP2001136226A (ja) | 1999-11-05 | 1999-11-05 | 通信装置および通信方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31461199A JP2001136226A (ja) | 1999-11-05 | 1999-11-05 | 通信装置および通信方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001136226A true JP2001136226A (ja) | 2001-05-18 |
Family
ID=18055393
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31461199A Pending JP2001136226A (ja) | 1999-11-05 | 1999-11-05 | 通信装置および通信方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001136226A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007089066A (ja) * | 2005-09-26 | 2007-04-05 | Mitsubishi Electric Corp | 携帯通信端末装置およびデータ伝送制御方法 |
EP1811748A1 (en) * | 2004-12-14 | 2007-07-25 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Wireless communication apparatus |
US7619963B2 (en) | 2003-06-11 | 2009-11-17 | Ntt Docomo, Inc. | OFDM signal frame generator, transmitter, signal transmission system and OFDM signal frame generating method |
-
1999
- 1999-11-05 JP JP31461199A patent/JP2001136226A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7619963B2 (en) | 2003-06-11 | 2009-11-17 | Ntt Docomo, Inc. | OFDM signal frame generator, transmitter, signal transmission system and OFDM signal frame generating method |
EP1811748A1 (en) * | 2004-12-14 | 2007-07-25 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Wireless communication apparatus |
US7848354B2 (en) | 2004-12-14 | 2010-12-07 | Panasonic Corporation | Wireless communication apparatus |
EP1811748A4 (en) * | 2004-12-14 | 2011-12-28 | Panasonic Corp | WIRELESS COMMUNICATION APPARATUS |
JP2007089066A (ja) * | 2005-09-26 | 2007-04-05 | Mitsubishi Electric Corp | 携帯通信端末装置およびデータ伝送制御方法 |
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