JP2001136199A - ルーティング計算方式、ルーティング装置及びルーティング・システム - Google Patents

ルーティング計算方式、ルーティング装置及びルーティング・システム

Info

Publication number
JP2001136199A
JP2001136199A JP31366299A JP31366299A JP2001136199A JP 2001136199 A JP2001136199 A JP 2001136199A JP 31366299 A JP31366299 A JP 31366299A JP 31366299 A JP31366299 A JP 31366299A JP 2001136199 A JP2001136199 A JP 2001136199A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
node
routing
metric
network
calculation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP31366299A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuhiro Nakamura
光宏 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP31366299A priority Critical patent/JP2001136199A/ja
Publication of JP2001136199A publication Critical patent/JP2001136199A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
  • Small-Scale Networks (AREA)
  • Telephonic Communication Services (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ネットワーク(NW)に付与されるメトリッ
クが頻繁に変更される場合においても、ルーティングの
ための計算量の肥大化を防止することができるルーティ
ング計算方式、ルーティングのための計算負荷の肥大化
を防止できるルーティング装置、及び、NWが転送すべ
きコンテンツの伝送容量を保つことができるルーティン
グ・システムを提供する。 【解決手段】 ルーティング計算方式については、NW
を構成する各ノードを境界ノードとする最終ツリーか
ら、境界ノードからの距離順に全てのノードを連結した
距離順グラフを作成しておき、NWのリンクに付与され
るメトリックが変更された時に、該距離順グラフにおい
て、当該リンクの両端ノードのうち境界ノードに近い最
短ノード以降のNWについてルーティング計算をする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ルーティング計算
方式、ルーティング装置及びルーティング・システムに
係り、特に、ネットワーク内のリンクに付与されるメト
リック(Metrics:ここでは、ネットワークの使用に伴う
価格など、パス又はルートを選択する基準を意味す
る。)が頻繁に変更される場合においても、ルーティン
グのための計算量の肥大化を防止することができるルー
ティング計算方式、ネットワーク内のリンクに付される
メトリックが頻繁に変更される場合においても、ルーテ
ィングのための計算負荷の肥大化を防止できるルーティ
ング装置、及び、ネットワークが転送すべきコンテンツ
(例えば、ビデオ・オン・デマンド・システムにおける
画像情報及び音声帯域情報のように、ビデオ・オン・デ
マンド・サービスを受けるユーザが必要とする情報のこ
とを意味する。)の伝送容量を保つことができるルーテ
ィング・システムに関する。
【0002】インターネットの急速な普及に伴い、広域
のマルチメディア・ネットワークにおけるネットワーク
・プロバイダや、ビデオ・オン・デマンド・サービスな
ど情報を提供するインフォメーション・プロバイダが急
速に成長している。当然、これと共にネットワークを自
在に駆使してインフォメーションを獲得するユーザの数
も爆発的に伸びている。
【0003】そして、近い将来には、インターネットで
はIETFのIntegrated ServicesWorking Group やDif
ferentiated Services Working Group で検討されてい
るように、保証されたサービス品質による、異なる品質
のサービスが同一ネットワークで提供されると想定され
る。
【0004】その際には、サービス品質別のネットワー
ク提供価格をどのように決定するかが重要な課題になる
と考えられる。ユーザの立場では高品質のサービスを低
価格で提供されることが望ましく、ネットワーク・プロ
バイダの立場では収益が最大になることが望ましく、社
会インフラとしてはネットワーク・リソースが最大に有
効活用されることが望ましいからである。
【0005】このような、サービス品質を保証するサー
ビスが主流になる時代におけるサービス価格戦略は、ネ
ットワーク・プロバイダの収益とユーザの便益の和が大
きくなるという意味で、固定価格制に対して変動価格制
の方が優れているという検討結果がある。
【0006】このように考えれば、将来は、ネットワー
クの利用率などによってメトリックが頻繁に変更される
ことが予想される。
【0007】ところで、メトリックが頻繁に変更される
と、ルーティングのための計算量が肥大化し、又、当該
メトリック変更をネットワーク全体の構成要素に伝達
(flooding)する必要があるためにネットワークにおけ
るコンテンツの伝送容量を制限することになる。
【0008】従って、メトリックが頻繁に変更される場
合においても、ルーティングのための計算量の肥大化を
防止することができるルーティング計算方式と、ルーテ
ィングのための計算負荷の肥大化を防止できるルーティ
ング装置、及び、ネットワークが転送すべきコンテンツ
の伝送容量を保つことができるルーティング・システム
の実現が必要になる。
【0009】
【従来の技術】従来のルーティング計算の基本は、最短
パス優先(SPF:Shortest Path First 又はOSP
F:Open Shortest Path First)アルゴリズムによるル
ーティング計算である。これは、ダイクストラ(Dijkst
ra)のアルゴリズムとも呼ばれる。
【0010】図17は、最短パス優先アルゴリズムを説
明するためのネットワーク・トポロジの例である。
【0011】図17においては、aからlまでの12の
ノードによって構成される単純なネットワークが示され
ている。そして、ノード間に引かれた実線がネットワー
クを構成するリンクで、リンクの脇に記載されているア
ラビア数字は当該リンクのメトリックである。最短パス
優先アルゴリズムという名にあやかれば、メトリックは
距離であるとしてもよいが、当該リンクのを使用する時
の価格であるとしてもよい。即ち、メトリックはルート
を選択するための基準となりうる物理量なら何でもよ
い。
【0012】図18は、最短パス優先アルゴリズムを説
明するフローチャートである。
【0013】又、図19乃至図23は、最短パス優先ア
ルゴリズムによる最終ツリーの作成を説明する図で、図
19は最短パス優先アルゴリズムによる最終ツリーの作
成(その1)であり、図23は最短パス優先アルゴリズ
ムによる最終ツリーの作成(その5)である。これら
は、最終ツリーの作成までを1ステップ毎に図示したも
のである。
【0014】以降、図19乃至図23を参考にしなが
ら、図18の符号に沿って最短パス優先アルゴリズムを
説明する。
【0015】尚、元々ダイクストラのアルゴリズムは、
リンクの長さをメトリックとしてルーティング計算をす
るものであるので、最短パスとか、ノードが近いか遠い
という表現を用いるが、メトリックとして他の選択基準
を採用する場合にも、同じ手法でルーティング計算でき
る。従って、以降において距離的感覚の言葉はあまり意
味がなく、習慣に従って使っているだけであると理解さ
れたい。
【0016】S61.ネットワークのノードの中から境
界ノードを1つ選定する。
【0017】図19乃至図23の例では、ノードaを境
界ノードに設定している。
【0018】S62.境界ノードに隣接するノード(こ
れを「隣接ノード」と呼ぶことにする。)を抽出する。
抽出される隣接ノードの数をm(mは正の整数)とす
る。
【0019】これは、実際には、各ノードに接続される
ノードをノード毎に求めたテーブルを参照して行なう
が、ここでは視覚的に表現する。即ち、図19(イ)の
中間ツリーに示す如く、ノードbとノードcが隣接ノー
ドとして抽出される。従って、この場合にはm=2であ
る。
【0020】S63.抽出された隣接ノード毎にメトリ
ックが最小のリンクを選択して、始点となるノード(即
ちノードa)と連結する。
【0021】この場合、ノードbへのリンクは唯一であ
るからリンクabが選択され、ノードaとノードbが連
結される。
【0022】そして、ノードaとノードbを連結する時
には、同時に、ノードaとノードbとの間の距離が計算
されて、格納される。
【0023】S64.(m−1)を計算してmを更新す
る。
【0024】この場合、最初のmは2であるから、(m
−1)=1に更新される。
【0025】S65.更新されたmが0であるか否かを
判定する。
【0026】S66.更新されたmが0でない場合(N
o)には、始点ノードに連結されたノードを抽出ノード
から除外して、ステップS63にジャンプする。
【0027】この時には、抽出されたノードのうちノー
ドcが残っているので、ノードcとノードaの間の最短
リンクを抽出して始点ノード(ノードa)と連結する。
【0028】次いで、ステップS64で(m−1)を計
算してmを更新する。ここでは、mは0に更新される。
【0029】そして、ステップS65ではmは0に等し
いと判定される(Yes)ので、ステップS67に移行
する。
【0030】S67.全てのノードを最終ツリーに連結
したか否か判定する。
【0031】S68.全てのノードを最終ツリーに連結
していなければ(No)、この段階での最終ツリーに対
する隣接ノードを抽出(この場合にも、隣接ノード数を
mとする。)して、ステップS63にジャンプする。
【0032】この場合には、図20に示す如く、ノード
d、ノードe及びノードfが抽出され、以降、この3つ
のノードが連結されるまでステップS63乃至ステップ
S66を繰り返す。
【0033】既に詳細に説明したので、図20以降の説
明は簡単にする。
【0034】この中で、特殊なケースは図21である。
【0035】図21(イ)の中間ツリーは、ノードfと
ノードeとノードdを端のノードとする最終ツリーに隣
接する隣接ノードを抽出した段階であり、図21(ロ)
の最終ツリーは、ノードaから最短のノードを連結した
段階である。
【0036】ここで、リンクfeは中間ツリーに入って
いるが、先に求められているルートabeの距離と、こ
の段階におけるルートacfeの距離が等しいので、最
終ツリーからは除外されている。
【0037】上記のようにして最終ツリーが拡充、作成
されてゆき、図23(ロ)の最終ツリーに示す如き最短
パス優先アルゴリズムによるツリーができあがる。
【0038】S69.ステップS67で、全てのノード
を最終ツリーに連結したと判定された場合(Yes)に
は、全てのノードを境界ノードとして最終ツリーを作成
したか否かを判定する。
【0039】全てのノードを境界ノードとして最終ツリ
ーを作成していないと判定された場合(No)には、ス
テップS61にジャンプして、全てのノードを境界ノー
ドとして最終ツリーを作成するまで、ステップS61乃
至ステップS69を繰り返す。
【0040】そして、最終的に、全てのノードを境界ノ
ードとして最終ツリーを作成することができるので、全
てのノードを境界ノードして最終ツリーを作成したと判
定されて(Yes)、最短パス優先アルゴリズムによる
ルーティング計算を終了する。
【0041】そして、このようにして作成された全ての
最終ツリーを参照してルーティングが行なわれる。
【0042】例えば、ノードaを始点ノードとしてノー
ドhとの間でルーティングする場合には、ノードaを境
界ノードとした最終ツリーにおいて、ノードhがノード
aと連結されるルートを検索すればよく、この場合、ル
ートabdhが選択される。又、ノードeを始点ノード
としてノードkを終点ノードとするルートを検索するに
は、ノードeを境界ノードとした最終ツリーにおいて、
ノードkがノードeと連結されるルートを検索すればよ
く、図示はしないが、ルートefikが選択される。
【0043】従って、全てのノードを境界ノードとした
最終ツリーを作成しておけば、始点ノードと終点ノード
を指定することによって最短ルートを容易に選定するこ
とができる。この意味で、最短パス優先アルゴリズム又
はダイクストラのアルゴリズムはルーティング・アルゴ
リズムの基本とされているのである。
【0044】
【発明が解決しようとする課題】しかし、全てのノード
を境界ノードとした最終ツリーを作成しておき、始点ノ
ードと終点ノードを指定することによって最短ルートを
容易に選定することができるのは、既存のインターネッ
トの如く、リンクに付与されるメトリックが固定の場合
である。
【0045】最初に、インターネットの急速な普及に伴
って広域のマルチメディア・サービスが急速に成長して
いると記載したが、既存のインターネットで提供されて
いるサービスはベスト・エフォート型のサービスで、そ
の時々のトラフィック状態によってサービス・グレード
が変わるという、信頼性の低いサービスである。
【0046】さて、インターネットでのルートの選択
は、転送すべきコンテンツを流すルートを決定すること
である。しかも、マルチメディア化に伴って、コンテン
ツの多様化が進んでおり、且つ、画像や音声の如く切れ
目なく転送できることが必要なコンテンツの割合が増加
している。
【0047】このような背景にあっては、トラフィック
状態にかかわらずサービス品質(Quality of Service:
QoS又はQOSと略記される。)を保証することがで
きるサービスが必要であり、マルチメディア化の一層の
発展によって、サービス品質保証型のサービスが主流に
なると考えられる。
【0048】このような、サービス品質を保証するサー
ビスが主流になる時代におけるサービス価格戦略は、ネ
ットワーク・プロバイダの収益とユーザの便益の和が大
きくなるという意味で、固定価格制に対して変動価格制
の方が優れているので、将来は、ネットワークの利用率
などによってメトリックが頻繁に変更されるようにな
る。
【0049】しかし、メトリックが頻繁に変更される
と、まず第一に、ルーティングのための計算量が肥大化
し、ネットワークに対する負荷が大きくなるという問題
が生ずる。
【0050】又、第二に、当該メトリック変更をネット
ワーク全体の構成要素に伝達(flooding)する必要があ
るためにネットワークにおけるコンテンツの伝送容量を
制限することになるという問題が生ずる。
【0051】本発明は、かかる問題点に鑑みネットワー
ク内のリンクに付与されるメトリックが頻繁に変更され
る場合においても、ルーティングのための計算量の肥大
化を防止することができるルーティング計算方式、ネッ
トワーク内のリンクに付されるメトリックが頻繁に変更
される場合においても、ルーティングのための計算負荷
の肥大化を防止できるルーティング装置、及び、ネット
ワークが転送すべきコンテンツの伝送容量を保つことが
できるルーティング・システムを提供することを目的と
する。
【0052】
【課題を解決するための手段】本発明の第一の手段は、
メトリックに変更があってもルーティングのための計算
量が肥大化しないルーティング計算方式である。
【0053】ルーティング計算方式の説明に先立って、
「距離順グラフ」と「距離順最短ルートテーブル」につ
いて説明しておく。
【0054】図4が距離順グラフと最短変更ノードの例
で、図5が距離順最短ルート・テーブルの例で、双方共
図17に示したネットワーク・トポロジから作成したも
のである。
【0055】図17に示したネットワーク・トポロジに
おいて、境界ノードがノードaの場合の最終ツリーは図
23のようになるが、最終ツリーにおいて境界ノードa
からの距離順に、形式的にノードを連ねたものが図4
(イ)の距離順グラフである。そして、境界ノードaか
らの距離順に各ノードを並べ、ノードaからのメトリッ
クの和と、最終ツリー上でのノードaからのルートを示
したものが図5の距離順最短ルート・テーブルである。
いずれも同一情報を示すものであるが、ルーティング計
算方式の説明には距離順グラフを用いる。
【0056】尚、「最短変更ノード」については、後に
説明される。
【0057】図1は、メトリック変更時にルーティング
計算を行なう場合の手順で、本発明のルーティング計算
方式における第一の手順である。尚、図1は、図17の
ネットワーク・トポロジにおいて、ノードeとノードf
間のリンクのメトリックが変更になった場合を例にした
ものである。
【0058】該第一の手順においては、図17のネット
ワーク・トポロジにおいて、ノードeとノードf間のリ
ンクのメトリックが変更になった場合、先ず、距離順グ
ラフにおいてメトリックが変更になったリンクの両端の
ノード(これを「両端ノード」と呼ぶことにする。)を
抽出し、次いで、両端ノードのうち境界ノードであるノ
ードaに近い方のノード(これを「最短変更ノード」と
呼ぶことにする。)を抽出し、最終的に、最短変更ノー
ド以降について最短パス優先アルゴリズムによってルー
ティング計算を行なう。図1の例の場合、ノードf以降
についてルーティング計算をやり直す。即ち、当該メト
リック変更には無関係なノードaからノードfまではル
ーティング計算を行なわない。
【0059】該第一の手順によれば、メトリックに変更
があった場合にネットワーク・トポロジ全体にわたって
ルーティング計算をせずに、当該メトリック変更の影響
を受ける可能性のある最短変更ノード以降についてのみ
ルーティング計算のやり直しをするので、メトリック変
更に伴うルーティング計算の負荷を軽減することができ
る。そして、パスの要求があった場合には、上記ルーテ
ィング計算の結果を参照してルーティングを行なう。
【0060】図2は、ネットワークのユーザからのパス
要求時にルーティング計算を行なう場合の手順で、本発
明のルーティング計算方式における第二の手順である。
尚、図2は、図17のネットワーク・トポロジを基本に
したものである。
【0061】さて、ルーティング計算はパス要求時に行
なうが、それとは無関係にネットワーク・プロバイダが
メトリックが変更されることがある。
【0062】従って、該第二の手順においては次の手順
によってルーティング計算を実施する。
【0063】先ず、メトリックに変更があった場合に
は、最短変更ノードの更新が必要か否かを判断して、最
短変更ノードの更新が必要な場合には最短変更ノードの
変更を行なっておく。
【0064】図2(イ)が上記処理を示している。これ
は、当初の最短変更ノードがノードdであった時に、ノ
ードeとノードfとの間のリンクのメトリックが変更に
なった場合を例に示している。
【0065】図2(イ)に示している距離順グラフにお
いて、両端ノードはノードfとノードeである。このう
ち境界ノードaに近いノードはノードfであるから、ノ
ードfとノードdのいずれが境界ノードaに近いかを判
定する。
【0066】この例では、ノードfがノードdよりノー
ドaに近いので、最短変更ノードをノードfに変更して
おく。
【0067】一方、ノードeとノードgの間のリンクで
メトリックが変更になったとすると、両端ノードのうち
ノードaに近いノードeは、ノードaからの距離がノー
ドdより大きいので、この場合には最短変更ノードの更
新は行なわない。
【0068】次いで、パス要求があった時にルーティン
グ計算を行なう。即ち、要求パスの両端ノードのうち境
界ノードに近いノードより、最短変更ノードが境界ノー
ドに近い場合に、図2(ロ)に示す如く、パス要求があ
った時に最短変更ノードであるノードf以降終点ノード
までについてルーティング計算を行ない、最短変更ノー
ド・テーブルの格納ノードを該終点ノードに更新し、要
求パスの両端ノードのうち境界ノードに近いノードよ
り、最短変更ノードが境界ノードから遠い場合に、ルー
ティング計算を行なわない。
【0069】該第二の手順によれば、メトリックに変更
があった場合には最短変更ノードのみを更新しておき、
パス要求時には、要求パスの両端ノードのうち境界ノー
ドに近いノードより、最短変更ノードが境界ノードに近
い場合に、図2(ロ)に示す如く、パス要求があった時
に最短変更ノードであるノードf以降終点ノードまでに
ついてルーティング計算を行ない、最短変更ノード・テ
ーブルの格納ノードを該終点ノードに更新し、要求パス
の両端ノードのうち境界ノードに近いノードより、最短
変更ノードが境界ノードから遠い場合に、ルーティング
計算を行なわないので、メトリックの変更に伴うルーテ
ィング計算の負荷を軽減することができる。
【0070】本発明の第二の手段は、メトリックの変更
とパスの要求を受け付け、上記ルーティング計算方式の
第一の手順と第二の手順とを備えて、両手順の計算量の
大小によって第一の手順又は第二の手順を選択してルー
ティング計算を行ない、ルーティング計算の結果を回答
するルーティング装置である。
【0071】図3はルーティング計算の計算量を示す図
である。
【0072】図3において、縦軸はルーティング計算の
計算量、横軸はメトリック変更頻度である。
【0073】メトリックの変更時にルーティング計算を
行なう場合の計算内容は最短パス優先アルゴリズムによ
るルーティング計算だけであり、当然、メトリック変更
頻度に比例する。
【0074】一方、パス要求時にルーティング計算を行
なう場合の計算内容は、最短変更ノードの更新に伴う計
算と、最短パス優先アルゴリズムによるルーティング計
算である。
【0075】従って、この場合の計算量は、最短変更ノ
ードの更新に伴う計算の計算量と、パス要求時の最短パ
ス優先アルゴリズムによるルーティング計算の計算量の
和に等しくなる。そして、メトリック変更頻度が低い間
は最短パス優先アルゴリズムによるルーティング計算の
計算量はパス要求頻度に比例する。
【0076】このため、メトリック変更時にルーティン
グ計算をする場合の計算量と、パス要求時にルーティン
グ計算をする場合の計算量の関係は、パス要求頻度が高
い場合には図3の如く、メトリック変更頻度が場合には
パス要求時にルーティング計算をする方が、メトリック
変更時にルーティング計算をするより計算量が大きくな
る可能性がある。
【0077】しかし、この場合においても、メトリック
の変更頻度が高くなると、最短変更ノードが徐々に境界
ノードに近くなって最短変更ノードの更新が不要になる
ケースが増加し、最短変更ノードの更新が不要になるケ
ースが増加すれば、最短変更ノードに更新がない場合に
は両端ノードのうち境界ノードに近いノード以降につい
てのみ最短パス優先アルゴリズムによるルーティング計
算をすればよいケースが増加する。
【0078】このため、パス要求時にルーティング計算
をする場合の計算量は、メトリック変更頻度が高くなる
と、メトリック変更時にルーティングをする場合の計算
量より少なくなり、両者の計算量は図3に示すように交
叉する可能性がある。
【0079】又、メトリックに変更があってもパス要求
が非常に少なければ、パス変更時にルーティング計算を
する方が、メトリック変更時にルーティング計算するよ
り常に計算量が少ない可能性もある。
【0080】そこで、本発明の第二の手段によって、そ
の時々のメトリック変更頻度とパス要求頻度に対するル
ーティング計算の計算量を推定して、両者の計算量の大
小によってルーティング計算方式を選択することによっ
て、メトリック変更に伴うルーティング計算の計算量を
抑圧することができる。
【0081】この事実から、その時々のメトリック変更
頻度とパス要求頻度に対するルーティング計算の計算量
を推定して、両者の計算量の大小によってルーティング
計算方式を選択するルーティング装置をネットワーク内
に設けることによって、メトリック変更に伴うネットワ
ークの計算負荷を低下させることができる。
【0082】本発明の第三の手段は、該ルーティング装
置をネットワーク内に配置するに当たって、メトリック
の変更とパスの要求とルーティング計算の結果の回答を
転送するネットワークを、コンテンツを転送するネット
ワークから独立させるルーティング・システムである。
【0083】本発明の第三の手段によれば、メトリック
の変更をコンテンツを転送するネットワークによって伝
達する必要がなくなり、ルーティング情報をコンテンツ
を転送するネットワークによって伝達する必要がなくな
るので、コンテンツを転送するネットワークの伝送容量
を圧迫することがなくなる。
【0084】又、該ルーティング装置は、ネットワーク
・プロバイダが保有するネットワークに対応して配置す
る必要がない。従って、ルーティング装置自体の数が少
なくてもよく、ルーティング・システムを構成するネッ
トワーク・リソースの肥大化を防止することができる。
【0085】更に、上記の如くルーティング・システム
をネットワーク・プロバイダが保有するネットワークか
ら独立させることにより、ネットワーク・プロバイダに
よる恣意的なネットワーキングを防止することができる
ので、公正なネットワーク運営が可能になるという利点
も生ずる。
【0086】
【発明の実施の形態】図6は、メトリック変更時にルー
ティング計算をする場合の処理手順(その1)で、メト
リック変更時に行なうルーティング計算の手順を示して
いる。
【0087】又、図8は、メトリック変更時のルーティ
ング計算に必要なデータで、この場合には、距離順最短
ルート情報が必要である。尚、図8の距離順最短ルート
情報は、図17のネットワーク・トポロジに基づくもの
で、しかも、ノードaを境界ノードとする距離順最短ル
ート情報である。
【0088】以降、図8を参照しながら、図6の符号に
沿ってメトリック変更時に行なうルーティング計算の手
順を説明する。
【0089】S1.常に、メトリックに変更があったか
否かを判定している。
【0090】メトリックに変更がない場合(No)に
は、メトリックに変更があったか否かの判定を継続して
行なう。
【0091】S2.ステップS1で、メトリックに変更
があったと判定した場合(Yes)には、メトリックに
変更があったリンクの両端ノードを抽出する。
【0092】図17のネットワーク・トポロジにおい
て、ノードeとノードfの間のリンクでメトリックが変
更になったとすれば、抽出される両端ノードはノードe
とノードfである。
【0093】S3.距離順最短ノード・テーブルから、
境界ノードを指定して距離順最短ルート情報を読み出
す。
【0094】今は、ノードaを境界ノードとする距離順
最短ルート情報が読み出されている(図8)。
【0095】S4.ステップS3で読み出した距離順最
短ルート情報において、最短変更ノードを抽出する。
【0096】ステップS2で抽出された両端ノードは、
ノードeとノードfである。これと図8の距離順最短ル
ート情報を対比すると、最短変更ノードはノードfであ
ることが判る。
【0097】S5.最短変更ノード以降のネットワーク
について、最短パス優先アルゴリズムによるルーティン
グ計算を行なう(図では、単に「SPF」と略記してい
る。同様な標記法を以降も使用することがある。)。
【0098】従って、ノードf以降のネットワークにつ
いて最短パス優先アルゴリズムによるルーティング計算
を行なう。
【0099】S6.ステップS5で行なったルーティン
グ計算の結果によって、ステップS3で読み出した距離
順最短ルート情報を更新する。
【0100】S7.全ての境界ノードに対して、メトリ
ック変更に伴う距離順最短ルート情報の更新を行なった
か否か判定する。
【0101】全ての境界ノードに対して、メトリック変
更に伴う距離順最短ルート情報の更新を行なっていない
と判定した場合(No)には、ステップS3にジャンプ
して、全ての境界ノードに対してメトリック変更に伴う
距離順最短ルート情報の更新を完了するまで、ステップ
S3乃至ステップS7の処理を継続する。
【0102】一方、全ての境界ノードに対して、メトリ
ック変更に伴う距離順最短ルート情報の更新を行なった
と判定した場合(Yes)には、この処理を終了する。
【0103】図7は、メトリック変更時にルーティング
計算をする場合の処理手順(その2)で、パス要求があ
った時の手順を示している。
【0104】以降、図7の符号に沿ってパス要求があっ
た時の手順を説明する。
【0105】S11.常に、パス要求があったか否かを
判定している。
【0106】パス要求がなかったと判定した場合(N
o)には、パス要求があったか否かの判定を継続する。
【0107】S12.ステップS11で、パス要求があ
ったと判定した場合(Yes)には、距離順最短ルート
・テーブルを検索して、要求されたパスの始点ノードと
同じノードが境界ノードになっている距離順最短ルート
情報を読み出す。
【0108】尚、パスの要求には、ユーザが希望するメ
トリックとパスの特性が添付されている。
【0109】S13.ステップS12で読み出された距
離順最短ルート情報において、要求されたルートの終点
ノードを検索し、始点ノード(境界ノードと同じノード
である。)から終点ノードまでのメトリックを読み出
す。
【0110】例えば、始点ノードがノードaで、終点ノ
ードがノードgである場合には、図8の距離順最短ルー
ト情報から、要求されたルートのメトリックは15であ
ることが判る。
【0111】S14.ステップS13で求められたメト
リックは、パス要求時に指定されたメトリックを満足す
るか否かを判定する。
【0112】S15.ステップS14で、ステップS1
3で求められたメトリックがパス要求時に指定されたメ
トリックを満足すると判定した場合(Yes)には、パ
スの特性を格納しているパス特性テーブルを検索して、
要求されたパスの特性(パスの特性はとりもなおさずサ
ービス品質であるので、図では、「QOS」と略記して
いる。同様な標記法を以降も使用することがある。)を
読み出す。
【0113】尚、パスの特性としては、伝播遅延時間、
ジッターや符号誤り率などが考えられる。
【0114】S16.ステップS15で読み出したサー
ビス品質はパス要求に付されていたサービス品質を満足
するか否か判定する。
【0115】S17.ステップS16で、ステップS1
5で読み出したサービス品質がパス要求に付されていた
サービス品質を満足すると判定された場合(Yes)に
は、要求されたパスがユーザの要求を満足する旨(O
K)と、要求されたパスのルートと、当該ルートのサー
ビス品質を返信して処理を終了する。
【0116】一方、ステップS14で、要求パスに対応
するルートのメトリックが要求されたメトリックを満足
しないと判定された場合(No)、又は、ステップS1
6で、要求パスに対応するルートのサービス品質が要求
されたサービス品質を満足しないと判定された場合(N
o)には、要求されたパスがユーザの要求を満足しない
旨(NG)を返信して処理を終了する。
【0117】もし、パス要求に付されているメトリック
やサービス品質が複数ある場合には、複数の要求メトリ
ックに対してメトリックの高い順にステップS14の判
定を行ない、全てを満足しない場合のみ要求メトリック
を満足しない旨(NG)を返信し、又、複数の要求サー
ビス品質に対してサービス品質が高い順にステップS1
6の判定を行ない、全てを満足しない場合のみ要求サー
ビス品質を満足しない旨(NG)を返信し、メトリック
やサービス品質の妥協が成立したところで要求されたパ
スがユーザの要求を満足する旨(OK)を返信すればよ
い。
【0118】上記の処理手順は、当業者には容易に想到
しうるので、ここでは図示を省略する。
【0119】即ち、メトリック変更時にルーティング計
算をする場合には、メトリック変更時に全ての境界ノー
ドについて距離順最短ルート情報を更新しておき、パス
要求があった時に当該パスの始点ノードと同じ境界ノー
ドを有する距離順最短ルート上で選択されるルートが要
求メトリックと要求サービス品質を満足するか否かを判
定してルートを決定するという手順をとる。
【0120】従って、ルーティング計算の計算量を縮減
することができる。
【0121】次いで、パス要求時にルーティング計算を
する場合の処理手順について説明する。
【0122】図9は、パス要求時にルーティング計算を
する場合の処理手順(その1)で、メトリックに変更が
あった時の手順を示している。
【0123】又、図11には、パス要求時のルーティン
グ計算に必要なデータを示している。
【0124】以降、図11を参照しながら、図9の符号
に沿ってメトリックに変更があった時の手順について説
明する。
【0125】S21.常に、メトリックに変更があった
か否かを監視している。
【0126】メトリックに変更がなかったと判定された
場合(No)には、メトリックに変更があったか否かの
監視を継続する。
【0127】S22.ステップS21で、メトリックに
変更があったと判定された場合(Yes)には、メトリ
ックが変更されたリンクの両端ノードを抽出する。
【0128】この場合、ノードeとノードfとによって
形成されるリンクでメトリックが変更されたものとする
と、両端ノードはノードeとノードfである。
【0129】S23.距離順最短ノード・テーブルか
ら、境界ノードを指定して距離順最短ルート情報(図1
1(イ))と、最短変更ノード情報(図11(ロ))を
読み出す。
【0130】今は、ノードaを境界ノードとする距離順
最短ルート情報と、最短変更ノード情報としてノードd
が読み出されている。
【0131】S24.ステップS22で抽出した両端ノ
ードのうち、境界ノードに近いノードを抽出する。
【0132】この場合、境界ノードに近いノードはノー
ドfである。
【0133】S25.境界ノードに対して、最短変更ノ
ードはステップS22で抽出した両端ノードのうち、境
界ノードに近いノード(図では「最近ノード」と略記し
ている。以降も、同様な標記法を使用することがあ
る。)より近いか否かを判定する。
【0134】S26.ステップS25で、境界ノードに
対して、最短変更ノードは、ステップS22で抽出した
両端ノードのうち境界ノードに近いノードより遠いと判
定された場合(No)には、最短変更ノード・テーブル
に格納するノードを、ステップS22で抽出した両端ノ
ードのうち境界ノードに近いノードに更新する。
【0135】この場合、ノードfはノードdより境界ノ
ードに近いので、最短変更ノード・テーブルに格納する
ノードをノードfに更新する。
【0136】一方、ステップS25で、境界ノードに対
して、最短変更ノードは、ステップS22で抽出した両
端ノードのうち境界ノードに近いノードより近いと判定
された場合(Yes)には、最短変更ノード・テーブル
に格納するノードを更新しない。
【0137】S27.ステップS25で境界ノードに対
して、最短変更ノードは、ステップS22で抽出した両
端ノードのうち境界ノードに近いノードより近いと判定
された場合(Yes)、又は、ステップS26の処理を
終了した場合、全ての距離順最短ルート情報に対して上
記処理をしたか否か判定する。
【0138】全ての距離順最短ルート情報に対して上記
処理をしてないと判定された場合(No)には、ステッ
プS23にジャンプして、全ての距離順最短ルート情報
に対して上記処理を完了するまで、ステップS23乃至
ステップS27を繰り返す。
【0139】一方、全ての距離順最短ルート情報に対し
て上記処理を完了したと判定された場合(Yes)に
は、上記処理を終了する。
【0140】図10は、パス要求時にルーティング計算
をする場合の処理手順(その2)で、パス要求があった
時の手順を示している。
【0141】以降、図10の符号に沿ってパス要求があ
った時の手順を説明する。
【0142】S31.常に、パス要求があったか否かを
判定している。
【0143】パス要求がなかったと判定した場合(N
o)には、パス要求があったか否かの判定を継続する。
【0144】S32.ステップS31で、パス要求があ
ったと判定した場合(Yes)には、距離順最短ルート
・テーブルを検索して、要求されたパスの始点ノードと
同じノードが境界ノードになっている距離順最短ルート
情報と、付随する最短変更ノード情報を読み出す。
【0145】更に、距離順最短ルート情報において、要
求されたルートの終点ノードを検索する。
【0146】尚、パスの要求には、ユーザが希望するメ
トリックとパスの特性が添付されている。
【0147】S33.境界ノードに対して、要求終点ノ
ードは最短変更ノードより近いか否かを判定する。
【0148】S34.ステップS33で、境界ノードに
対して、要求終点ノードは最短変更ノードより遠いと判
定された場合(No)には、最短変更ノード以降要求終
点ノードまで最短パス優先アルゴリズムによるルーティ
ング計算を行なう。
【0149】S35.最短変更ノード・テーブルに格納
するノードを、要求終点ノードに更新する。
【0150】これは、最短変更ノード以前のネットワー
クについてはルーティング計算が確定しており、今、最
短変更ノード以降要求終点ノードまでのルーティング計
算が確定したので、形式的に要求終点ノードを最短変更
ノードとすればよいからである。
【0151】S36.ステップS33で、境界ノードに
対して、要求終点ノードは最短変更ノードより近いと判
定された場合(Yes)、又は、ステップS35の処理
が終了したら、要求されたパスの始点ノード(境界ノー
ドと同じノードである。)から終点ノードまでのメトリ
ックを読み出す。
【0152】例えば、始点ノードがノードaで、終点ノ
ードがノードgである場合には、図11の距離順最短ル
ート情報から、要求されたルートのメトリックは15で
あることが判る。
【0153】S37.ステップS36で求められたメト
リックは、パス要求時に指定されたメトリックを満足す
るか否かを判定する。
【0154】S38.ステップS37で、ステップS3
6で求められたメトリックがパス要求時に指定されたメ
トリックを満足すると判定した場合(Yes)には、パ
スの特性を格納しているパス特性テーブルを検索して、
要求されたサービス品質を読み出す。
【0155】尚、パスの特性としては、伝播遅延時間、
ジッターや符号誤り率などが考えられる。
【0156】S39.ステップS38で読み出したサー
ビス品質はパス要求に付されていたサービス品質を満足
するか否か判定する。
【0157】S40.ステップS39で、ステップS3
8で読み出したサービス品質がパス要求に付されていた
サービス品質を満足すると判定された場合(Yes)に
は、要求されたパスがユーザの要求を満足する旨(O
K)と、要求されたパスのルートと、当該ルートのサー
ビス品質を返信して処理を終了する。
【0158】一方、ステップS37で、要求パスに対応
するルートのメトリックが要求されたメトリックを満足
しないと判定された場合(No)、又は、ステップS3
9で、要求パスに対応するルートのサービス品質が要求
されたサービス品質を満足しないと判定された場合(N
o)には、要求されたパスがユーザの要求を満足しない
旨(NG)を返信して処理を終了する。
【0159】もし、パス要求に付されているメトリック
やサービス品質が複数ある場合には、複数の要求メトリ
ックに対してメトリックの高い順にステップS37の判
定を行ない、全てを満足しない場合のみ要求メトリック
を満足しない旨(NG)を返信し、又、複数の要求サー
ビス品質に対してサービス品質が高い順にステップS3
9の判定を行ない、全てを満足しない場合のみ要求サー
ビス品質を満足しない旨(NG)を返信し、メトリック
やサービス品質の妥協が成立したところで要求されたパ
スがユーザの要求を満足する旨(OK)を返信すればよ
い。
【0160】ただ、上記の処理手順は、当業者には容易
に想到しうるので、ここでは図示を省略する。
【0161】即ち、パス要求時にルーティング計算をす
る場合には、メトリック変更時に全ての境界ノードにつ
いて最短変更ノード情報を更新しておき、パス要求があ
った時に当該パスの始点ノードと同じ境界ノードを有す
る距離順最短ルート上で選択すべきルートを計算し、当
該ルートが要求メトリックと要求サービス品質を満足す
るか否かを判定してルートを決定するという手順をと
る。
【0162】従って、ルーティング計算の計算量を縮減
することが可能になる。
【0163】さて、図6以降図11によって説明したル
ーティング計算の対象となったネットワークは図17に
示したネットワークで、単独のノードを連結した形態の
ネットワーク、即ち、自律ネットワークであるが、本発
明のルーティング計算方式は自律ネットワーク内に限ら
れるものではない。
【0164】図12は、自律ネットワークを含むネット
ワークにおける最短パス優先アルゴリズムの適用を説明
する図である。
【0165】図12は、単独ノードであるノードa、ノ
ードb及びノードcと、自律ネットワークA及び自律ネ
ットワークBよりなるネットワークによって、全体のネ
ットワークが構成されている例を示している。
【0166】ここで、自律ネットワークAは、外部との
インタフェースとなるノード(これを、インタフェース
・ノードと呼ぶことにする。)として、ノードd、ノー
ドe及びノードfを備えており、自律ネットワークB
は、インタフェース・ノードとしてノードg、ノードh
及びノードiを備えているものとする。
【0167】尚、自律ネットワークA及び自律ネットワ
ークBは上記ノードだけではなく、もっと多数のノード
を備えた複雑なネットワークであるが、自律ネットワー
クの外部からはインタフェース・ノードだけが見えるこ
とを図12では示している。
【0168】そして、図12では、ノードaに収容され
ているユーザAと、自律ネットワークBの中のインタフ
ェース・ノードiに収容されているユーザBの間で最短
パス優先アルゴリズムによるルーティング計算を行なう
ものとして、自律ネットワークを含むネットワークにお
ける最短パス優先アルゴリズムの適用を説明する。
【0169】この場合、自律ネットワーク内のメトリッ
クとしては、自律ネットワークA内におけるネットワー
ク・トポロジの詳細は無視し、自律ネットワーク内のイ
ンタフェース・ノード間の等価的メトリックを用いる。
【0170】即ち、自律ネットワークAについては、図
12に破線で示している如く、インタフェース・ノード
d、インタフェース・ノードe及びインタフェース・ノ
ードf間のメトリックだけに着目し、自律ネットワーク
Bについては、図12に破線で示している如く、インタ
フェース・ノードg、インタフェース・ノードh及びイ
ンタフェース・ノードi間のメトリックだけに着目して
ルーティング計算をする。
【0171】このように、自律ネットワークをインタフ
ェース・ノードだけで表現した等価的ネットワークに置
き換えれば、単独のノードによって構成されるネットワ
ークにおいてルーティング計算するのと同じになる。
【0172】つまり、ユーザAとユーザBの間でルーテ
ィング計算をする場合には、距離順最短ルート・テーブ
ルからノードaを境界ノードとする距離順最短ルート情
報を読み出し、既に説明した手順によって始点ノードa
から終点ノードiの間のルートについてメトリックを読
み出すか計算して、当該ルートに対するサービス品質を
読み出せばよい。
【0173】又、図12では単独ノードと自律ネットワ
ークが混在するネットワークを例に説明したが、ネット
ワークが自律ネットワークのみによって構成されていて
も、全く同様にルーティング計算をすることができるこ
とは明白である。
【0174】即ち、本発明のルーティング計算は任意の
トポロジのネットワークについて適用することが可能で
ある。
【0175】図13は、上記の如きルーティング計算を
司るルーティング装置を適用したルーティング・システ
ムの構成を示す図である。
【0176】図13において、1はユーザA、2はユー
ザBである。
【0177】又、3はネットワーク・プロバイダA(図
では「NWプロバイダA」と略記している。以降も、こ
のような標記法を適用することがある。)が運営する自
律ネットワークA、4はネットワーク・プロバイダBが
運営する自律ネットワークB、5はネットワーク・プロ
バイダCが運営する自律ネットワークCである。
【0178】また、6はサービス・プロバイダaが運営
するノードaである。
【0179】更に、7はルーティング装置X、7aはル
ーティング装置Yである。
【0180】ここでは、ネットワークの概要を説明す
る。
【0181】まず、ユーザAと自律ネットワークAの
間、及び、ユーザBと自律ネットワークCの間、ノード
aと自律ネットワークA、自律ネットワークB及び自律
ネットワークCとの間の回線は、所謂xDSL(DSL
は、「Digital SubscriberLine」の頭文字による略語
で、デジタル加入者線を意味する。又、「x」は、デジ
タル加入者線の方式を一般的に示す文字で、例えば、x
が「A」であれば、「Asymmetric Digital Subscriber
Line」を意味する。)である。
【0182】又、自律ネットワーク間の回線はATM回
線(Asynchronous Transfer Mode:非同期転送モード)
やコネクションレス(CL)ネットワークなどで、これ
らを通してIPv4(Internet Protocol version 4)や
IPv6によってコンテンツの転送が行なわれる。
【0183】そして、ルーティング装置間、ルーティン
グ装置と自律ネットワーク間の回線も、ATM回線やコ
ネクションレスネットワークなどで、ネットワーク・プ
ロバイダによるメトリックの変更の情報や、ユーザによ
るパス要求の情報、及びルーティング装置からのパス情
報が転送される。
【0184】即ち、ルーティング装置は、ネットワーク
・プロバイダからの自律ネットワーク内のメトリック変
更情報と、ユーザからのパス要求情報を受け付けて、既
に説明した処理を行なって、ユーザに対して処理結果を
通知し、ネットワーク・プロバイダに対してルートの予
約を行なう。
【0185】図13のルーティング・システムの特徴
は、ルーティング装置間、ルーティング装置と自律ネッ
トワークとの間の、メトリック変更情報やルーティング
計算結果を転送するネットワークと、自律ネットワーク
間のコンテンツを転送するネットワークを分離している
点にある。
【0186】このように、2種類のネットワークを分離
することによって、メトリックの変更やルーティング情
報をコンテンツを転送するネットワークによって伝達す
る必要がなくなり、コンテンツを転送するネットワーク
の伝送容量を圧迫することがなくなる。
【0187】又、該ルーティング装置は、ネットワーク
・プロバイダが保有するネットワークに対応して配置す
る必要がない。従って、ルーティング装置自体の数が少
なくてもよく、ルーティング・システムを構成するネッ
トワーク・リソースの肥大化を防止することができる。
【0188】更に、上記の如くルーティング装置をネッ
トワーク・プロバイダが保有するネットワークから独立
させることにより、ネットワーク・プロバイダによる恣
意的なネットワーキングを防止することができるので、
公正なネットワーク運営が可能になるという利点も生ず
る。
【0189】図14は、ルーティング装置の機能構成例
である。
【0190】図14において、71は外部との通信を行
なう通信インタフェース、72はルーティング計算を行
なうルーティング管理部、73はネットワークの障害を
監視する障害管理部、74は課金などを管理する価格管
理部、75はサービス品質を含めてリソースを管理する
リソース管理部である。
【0191】通信インタフェースを介して、ネットワー
ク・プロバイダからはメトリック変更情報が受け付けら
れ、ユーザからはパス要求が受け付けられるので、ルー
ティング管理部は既に説明した処理を行なうが、その際
に、通信インタフェースを介して受信されて障害管理部
にもたらされる障害情報や、リソース管理部が保有して
いるサービス品質を参照する。又、価格管理部からもた
らされる課金情報を通信インタフェースを介してネット
ワーク・プロバイダやユーザに送信する。
【0192】尚、価格管理部とリソース管理部は障害情
報を参照して管理機能を果たしている。
【0193】ルーティング装置の概要は以上の通りであ
るが、以降、本発明において最も重要なルーティング管
理部について説明する。
【0194】図15は、ルーティング管理部の論理的機
能構成である。
【0195】図15において、72−1はネットワーク
・プロバイダからのメトリック変更情報やユーザからの
パス要求情報を受け付け、ルーティング計算の契機を決
定し、ユーザにルーティング計算結果を返信し、ネット
ワーク・プロバイダにユーザが要求したパスの予約情報
を転送する受付制御部、72−2は受付制御部72−1
の指示によりメトリック変更時にルーティング計算を行
なうメトリック変更時ルーティング部、72−3は受付
制御部72−1の指示によりパス要求時にルーティング
計算を行なうパス要求時ルーティング部、72−4はメ
トリック変更時ルーティング部72−2及びパス要求時
ルーティング部72−3がルーティング計算をする際に
参照する距離順最短ルート・テーブル、72−5はパス
要求時ルーティング部72−3が管理していて、ルーテ
ィング計算時に参照する最短変更ノード・テーブル、7
2−6はメトリック変更時ルーティング部72−2及び
パス要求時ルーティング部72−3が、求めたルートに
関してサービス品質を参照するルート特性テーブルであ
る。
【0196】即ち、ルーティング管理部の主要な部位
は、受付制御部72−1、メトリック変更時ルーティン
グ部72−2及びパス要求時ルーティング部72−3で
ある。
【0197】このうち、メトリック変更時ルーティング
部72−2の動作は、既に図6乃至図8によって説明し
てある。
【0198】又、パス要求時ルーティング部72−3の
動作は、既に図9乃至図11によって説明してある。
【0199】従って、ここでは受付制御部の動作につい
てのみ説明するが、メトリック変更情報やパス要求情報
の受け付け、計算結果の返信、パスの予約情報の転送に
関する技術は公知、公用の技術であるので、ルーティン
グ計算の契機の決定に関する説明だけに止める。
【0200】図16は、ルーティング計算の契機の決定
法である。
【0201】以降、図16の符号に沿ってルーティング
計算の契機の決定法について説明する。
【0202】S51.自己設備の計算能力を算出してお
く。これをCx とする。
【0203】S52.メトリック変更要求、パス要求の
頻度を計測している。
【0204】S53.所定時間が経過したか否か判定す
る。
【0205】所定時間が経過していないと判定された場
合(No)には、ステップS52に戻って、メトリック
変更要求、パス要求の頻度の計測を継続する。
【0206】S54.ステップS53で、所定時間が経
過したと判定された場合(Yes)には、ステップS5
2の計測結果に基づいてパス要求時の計算量を確定し、
S55.同様に、ステップS52の計測結果に基づいて
メトリック変更時の計算量を確定する。
【0207】S56.パス要求時の計算量がメトリック
変更時の計算量より多いか否か判定する。
【0208】S57.ステップS56で、パス要求時の
計算量がメトリック変更時の計算量より小さいと判定さ
れた場合(No)には、メトリック変更時の計算量が、
ステップS51で求めた計算能力CX より多いか否か判
定する。
【0209】S58.ステップS57で、メトリック変
更時の計算量が計算能力CX より多いと判定された場合
(Yes)には、パス要求時の計算量がメトリック平衡
時の計算量より少なく、且つ、メトリック変更時の計算
量が計算能力CX を超えているので、パス要求時にルー
ティング計算するものと決定する。
【0210】S59.ステップS56で、パス要求時の
計算量がメトリック変更時の計算量より多いと判定され
た場合(Yes)には、当然、メトリック変更時にルー
ティング計算するものと決定する。
【0211】又、ステップS57で、メトリック変更時
の計算量が計算能力CX より少ないと判定された場合
(No)には、メトリック変更時にルーティング計算す
るものとしてもよい。
【0212】さて、図16では、ステップS57で、メ
トリック変更時の計算量と計算能力CX の比較をして、
メトリック変更時の計算量が計算能力を下回っている場
合にはメトリック変更時にルーティング計算するものと
決定する例を示したが、もっと単純に、パス要求時の計
算量とメトリック変更時の計算量の比較結果によってい
ずれかを選択してもよい。そして、この場合には、自己
設備の計算能力の算出は不要になる。
【0213】いずれにしても、既に説明したメトリック
変更時のルーティング計算の計算量も、パス要求時のル
ーティング計算の計算量も、従来のルーティング計算の
計算量より少なく、その上、上記の如く、その時々の状
況によってルーティング計算の契機を選択するので、本
発明のルーティング装置による計算量は従来のルーティ
ング計算の計算量より少なくなる。
【0214】
【発明の効果】本発明の第一の手段の第一の手順によれ
ば、メトリックに変更があった場合にネットワーク・ト
ポロジ全体にわたってルーティング計算をせずに、当該
メトリック変更の影響を受ける可能性のある最短変更ノ
ード以降についてのみルーティング計算のやり直しをす
るので、メトリック変更に伴うルーティング計算の負荷
を軽減することができる。
【0215】本発明の第一の手段の第二の手順によれ
ば、メトリックに変更があった場合には最短変更ノード
のみを更新しておき、パス要求時には、最短変更ノード
が更新された場合には最短変更ノード以降についてルー
ティング計算のやり直しをし、最短変更ノードが更新さ
れなかった場合には両端ノードのうち境界ノードに近い
ノード以降についてルーティングのやり直しをするの
で、メトリックの変更に伴うルーティング計算の負荷を
軽減することができる。
【0216】本発明の第二の手段によれば、その時々の
メトリック変更頻度とパス要求頻度に対するルーティン
グ計算の計算量を推定して、両者の計算量の大小によっ
てルーティング計算方式を選択することによって、メト
リック変更に伴うルーティング計算の計算量を抑圧する
ことができる。
【0217】本発明の第三の手段によれば、メトリック
の変更をコンテンツを転送するネットワークによって伝
達する必要がなくなり、ルーティング情報をコンテンツ
を転送するネットワークによって伝達する必要がなくな
るので、コンテンツを転送するネットワークの伝送容量
を圧迫することがなくなる。
【0218】又、該ルーティング装置は、ネットワーク
・プロバイダが保有するネットワークに対応して配置す
る必要がない。従って、ルーティング装置自体の数が少
なくてもよく、本発明のルーティング・システムを適用
することによってネットワーク・リソースの肥大化を防
止することができる。
【0219】更に、上記の如くルーティング・システム
をネットワーク・プロバイダが保有するネットワークか
ら独立させることにより、ネットワーク・プロバイダに
よる恣意的なネットワーキングを防止することができる
ので、公正なネットワーク運営が可能になるという利点
も生ずる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 メトリック変更時にルーティング計算を行な
う場合の手順。
【図2】 パス要求時にルーティング計算を行なう場合
の手順。
【図3】 ルーティング計算の計算量。
【図4】 距離順グラフと最短変更ノード。
【図5】 距離順最短ルート情報。
【図6】 メトリック変更時にルーティング計算をする
場合の処理手順(その1)。
【図7】 メトリック変更時にルーティング計算をする
場合の処理手順(その2)。
【図8】 メトリック変更時のルーティング計算に必要
なデータ。
【図9】 パス要求時にルーティング計算をする場合の
処理手順(その1)。
【図10】 パス要求時にルーティング計算をする場合
の処理手順(その2)。
【図11】 パス要求時のルーティング計算に必要なデ
ータ。
【図12】 自律ネットワークを含むネットワークにお
ける最短パス優先アルゴリズムの適用。
【図13】 ルーティング装置を適用したルーティング
・システム。
【図14】 ルーティング装置の機能構成例。
【図15】 ルーティング管理部の論理的機能構成。
【図16】 ルーティング計算の契機の決定法。
【図17】 最短パス優先アルゴリズムを説明するため
のネットワーク・トポロジの例。
【図18】 最短パス優先アルゴリズムのフローチャー
ト。
【図19】 最短パス優先アルゴリズムによる最終ツリ
ーの作成(その1)。
【図20】 最短パス優先アルゴリズムによる最終ツリ
ーの作成(その2)。
【図21】 最短パス優先アルゴリズムによる最終ツリ
ーの作成(その3)。
【図22】 最短パス優先アルゴリズムによる最終ツリ
ーの作成(その4)。
【図23】 最短パス優先アルゴリズムによる最終ツリ
ーの作成(その5)。
【符号の説明】
1 ユーザA 2 ユーザB 3 自律ネットワークA 4 自律ネットワークB 5 自律ネットワークC 6 ノードa 7 ルーティング装置 7a ルーティング装置 71 通信インタフェース 72 ルーティング管理部 73 障害管理部 74 価格管理部 75 リソース管理部 72−1 受付制御部 72−2 メトリック変更時ルーティング部 72−3 パス要求時ルーティング部 72−4 距離順最短ルート・テーブル 72−5 最短変更ノード・テーブル 72−6 ルート特性テーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04Q 3/495

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワークを構成するノードを境界ノ
    ードとする最終ツリーから、該境界ノードからの距離順
    に全てのノードを連結した距離順グラフをネットワーク
    を構成するノード毎に作成しておき、 ネットワークのリンクに付与されるメトリックが変更さ
    れた時に、該距離順グラフにおいて、当該リンクの両端
    ノードのうち境界ノードに近い最短ノード以降のネット
    ワークについてルーティング計算をすることを特徴とす
    るルーティング計算方式。
  2. 【請求項2】 ネットワークを構成するノードを境界ノ
    ードとする最終ツリーから、境界ノードからの距離順に
    全てのノードを連結した距離順グラフをネットワークを
    構成するノード毎に作成しておくと共に、 過去にメトリックが変更になったリンクの両端ノードの
    うち、最も境界ノードに近いノードをネットワークを構
    成するノード毎の最短変更ノード・テーブルに格納して
    おき、 ネットワークのリンクに付与されるメトリックが変更さ
    れた時に、メトリックが変更されたリンクの両端ノード
    のうち境界ノードに近いノードが、該最短変更ノード・
    テーブルに格納されているノードより境界ノードに近い
    場合のみ該最短変更ノード・テーブルに格納するノード
    を更新し、 パスの要求があった時に、 該最短変更ノード・テーブルに格納されているノードが
    要求パスの終点ノードより境界ノードに近い場合のみ、
    該最短変更ノード・テーブルに格納されているノードか
    ら終点ノードまでついて最短パス優先アルゴリズムによ
    るルーティング計算を行ない、該最短変更ノード・テー
    ブルの格納ノードを終点ノードに更新することを特徴と
    するルーティング計算方式。
  3. 【請求項3】 コンテンツを転送するネットワーク側か
    ら、メトリックの変更とパスの要求を受け付け、ルーテ
    ィング計算の結果を回答するルーティング装置であっ
    て、 請求項1記載のルーティング計算方式及び請求項2記載
    のルーティング計算方式を備えており、 メトリックの変更頻度及びパス要求頻度に対応するルー
    ティング計算の計算量が少ない方のルーティング計算方
    式を選択してルーティング計算を行なうことを特徴とす
    るルーティング装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のルーティング装置をネッ
    トワーク内に配置するに当たって、 メトリックの変更とパスの要求とルーティング計算の結
    果の回答を転送するネットワークをコンテンツを転送す
    るネットワークから独立させることを特徴とするルーテ
    ィング・システム。
JP31366299A 1999-11-04 1999-11-04 ルーティング計算方式、ルーティング装置及びルーティング・システム Withdrawn JP2001136199A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31366299A JP2001136199A (ja) 1999-11-04 1999-11-04 ルーティング計算方式、ルーティング装置及びルーティング・システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31366299A JP2001136199A (ja) 1999-11-04 1999-11-04 ルーティング計算方式、ルーティング装置及びルーティング・システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001136199A true JP2001136199A (ja) 2001-05-18

Family

ID=18044009

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31366299A Withdrawn JP2001136199A (ja) 1999-11-04 1999-11-04 ルーティング計算方式、ルーティング装置及びルーティング・システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001136199A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2004092964A1 (ja) * 2003-04-10 2006-07-06 富士通株式会社 関係管理制御プログラム
US7756041B2 (en) 2001-06-14 2010-07-13 Meshnetworks, Inc. Embedded routing algorithms under the internet protocol routing layer of a software architecture protocol stack in a mobile Ad-Hoc network

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7756041B2 (en) 2001-06-14 2010-07-13 Meshnetworks, Inc. Embedded routing algorithms under the internet protocol routing layer of a software architecture protocol stack in a mobile Ad-Hoc network
JPWO2004092964A1 (ja) * 2003-04-10 2006-07-06 富士通株式会社 関係管理制御プログラム
US8380823B2 (en) 2003-04-10 2013-02-19 Fujitsu Limited Storage medium storing relation management control program, device, and system

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Shaikh et al. Efficient precomputation of quality-of-service routes
US8259736B2 (en) Selecting a path through a network
Awduche et al. Internet traffic engineering using multi-protocol label switching (MPLS)
US7298704B2 (en) Dynamic path routing with service level guarantees in optical networks
CN112822109B (zh) 一种基于强化学习的SDN核心网QoS路由优化方法
CN101036134B (zh) 域间te-lsp的rsvp-te中路由信息传播的方法、系统和设备
EP1087576A2 (en) Constraint-based route selection using biased cost
JP4421978B2 (ja) 遅延保証パス設定システム
JP2009538027A (ja) Ospf−teにおけるrprの表示
Yang et al. Traffic uncertainty models in network planning
WO2019210946A1 (en) Management device for slice management in a network, method and computer program for managing network slices
US7168044B1 (en) Apparatus and method for automatic network connection provisioning
WO2003058868A2 (en) Dynamic route selection for label switched paths in communication networks
Howarth et al. End-to-end quality of service provisioning through inter-provider traffic engineering
Burns et al. Path selection and bandwidth allocation in MPLS networks
CN102487352B (zh) 业务分配方法及装置
JP2001144759A (ja) 通信ネットワーク管理システム並びに該通信ネットワーク管理システムに使用されるサブ通信ネットワーク管理装置及び通信ネットワーク管理装置並びにプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2009284448A (ja) オーバーレイネットワーク通信経路制御方法とシステムおよびプログラム
Tran et al. A design framework towards the profitable operation of service overlay networks
JP2001136199A (ja) ルーティング計算方式、ルーティング装置及びルーティング・システム
KR100384045B1 (ko) Mpls 라우터로 구성된 ip 네트워크에서 명시적 경로설정방법
Ahmad et al. Preemption-aware instantaneous request call routing for networks with book-ahead reservation
Girão‐Silva et al. Hierarchical multiobjective routing in Multiprotocol Label Switching networks with two service classes: a heuristic solution
Dragos et al. Macro-routing: a new hierarchical routing protocol
WO2022003881A1 (ja) パス設定システム、制御装置、プログラムおよびパス設定方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20070109