JP2001136148A - 直交周波数分割多重変調信号を用いた伝送装置 - Google Patents

直交周波数分割多重変調信号を用いた伝送装置

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JP2001136148A
JP2001136148A JP31893299A JP31893299A JP2001136148A JP 2001136148 A JP2001136148 A JP 2001136148A JP 31893299 A JP31893299 A JP 31893299A JP 31893299 A JP31893299 A JP 31893299A JP 2001136148 A JP2001136148 A JP 2001136148A
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frequency
signal
symbol
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Hiroyuki Takei
裕之 武居
Atsushi Miyashita
敦 宮下
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Hitachi Kokusai Electric Inc
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Hitachi Kokusai Electric Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 搬送波の周波数間隔を越える周波数ずれが有
っても、そのずれ量を小回路規模で検出し補正できる直
交周波数分割多重変調方式伝送装置を提供すること。 【解決手段】 送信装置に、1本の搬送波しか信号を持
たない特殊なシンボルを一定の周期毎に挿入する回路を
設け、受信装置には、この特殊なシンボル部分を離散フ
ーリエ変換して得た複数の搬送波の複素ベクトル信号Z
cw(n)の値を用い、準同期検波して得たベースバンド
の多重化信号の搬送波周波数ずれを小回路規模で検出
し、補正する回路を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直交周波数分割多
重変調信号を用いた伝送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、移動体や地上系のディジタル無線
通信用の多重伝送方式として、マルチパスフェージング
やゴーストに強いという特徴を有する直交周波数分割多
重方式(Orthogonal Frequency Division Multiplex:O
FDM方式)が注目されている。この方式は、図9に示
す様に、互いに同じ周波数間隔fsをもって配置された
数十〜数百種類の多数本の搬送波を、それぞれシンボル
周波数fs'(=1/Ts')でディジタル変調した信号、す
なわち、OFDM信号(直交周波数分割多重変調信号)を
用いて情報符号を伝送する方式である。 ここで、Ts'
はディジタル信号のシンボル周期であり、各搬送波のデ
ィジタル変調方式としては、QPSK方式(4相位相偏
移変調方式)や16QAM方式(16値直交振幅変調方
式)などが検討されている。図6は、各搬送波をQPS
K方式でディジタル変調するようにした、従来技術によ
るOFDM方式伝送装置のブロック構成を示すもので、
上段が送信装置を、下段が受信装置を示すものである。
送信装置では、伝送する情報符号をQPSK変調回路1
でQPSK方式の複素ベクトル信号(以下、QPSK信
号と記す)に変調する。変調して得たQPSK信号は、
分配回路2で各搬送波に分配した後、IFFT(逆離散
フーリエ変換)回路3で逆離散フーリエ変換(IFFT)
する。この変換により、QPSK信号は、時間間隔Ts'
をシンボル周期とし、互いに周波数間隔fs離れ、且つ
互いに直交するNs本の搬送波から成る直交周波数分割
多重変調方式で多重化されたベースバンドのOFDM信
号に変換される。該OFDM信号はミキサ4に入力し、
高周波の送信側局部発振器5で発生した周波数frの送
信側局発信号を掛けて高周波数帯の信号に周波数変換さ
れた後、電力増幅され送信アンテナ6から送信される。
この時、分配回路2からIFFT回路3に信号を入力す
る際、CW挿入場所確保回路13の指示に従い、Ns本
の搬送波の中の1本の搬送波しか信号を含まない特殊な
シンボル(以下、CWシンボルと記す)を挿入する1シン
ボル期間、情報信号の分配を一時的に止めて、代わりに
ダミー信号を挿入する信号処理を施し、図2(a)に示
す様に、CWシンボルを挿入する時間を確保する。また
CW挿入回路14では、図2(b)に示す様に、IFF
T回路3から出力されるOFDM信号の中のダミー信号
を、1本の搬送波の信号しか持たない図3(a)のCW
シンボルの信号で置き換える。そして、従来の送信装置
と同様に、高周波数帯の信号に周波数変換して、送信ア
ンテナ6から送信する。
【0003】一方、受信装置では、やはり従来の受信装
置と同様にして、受信アンテナ7で受信した受信信号か
ら、ミキサ8、受信側局部発振器9により、ベースバン
ドのOFDM信号を再生した後、更にFFT回路10で
各搬送波毎に分離する。CW抜き出し回路15は、FF
T回路10の出力信号からCWシンボルの部分を抜き出
す回路である。CWシンボルの位置は、CWシンボル部
分と情報シンボル部分の波形の違いを利用して検出する
ことができる。すなわち、情報シンボルはいろいろな周
波数の信号を含んでいるため、ランダム雑音の波形に類
似した波形になる。 これに対し、CWシンボルは1本
の搬送波にしか信号成分を持たず、正弦波あるいは一定
の直流値になる。 この波形の違いを利用し、CWシン
ボルの位置を検出する事ができる。 ただし、位置検出
を確実に実行するには、図2(c)に示す様に、CWシ
ンボルとは別に同期用シンボル、例えば信号が全く無い
NULLシンボルを挿入しておき、このNULLシンボ
ルを検出してCWシンボルの位置を求めるのが好まし
い。ところで、再生したベースバンドのOFDM信号の
CWシンボル部分の周波数分布は、図3(b)のように
なる。すなわち、送信装置と受信装置の局部発振器の発
振精度や温度変化、あるいは伝送装置の移動に伴うドッ
プラー効果などにより、受信信号の搬送波周波数は、受
信装置のFFT回路10の出力信号としてあるべき搬送
波周波数(以下受信側局部搬送波周波数と記す)から大
きくずれてしまう。そのため、受信信号のCWシンボル
が持つ信号の搬送波の位置は、送信の際に用いた搬送波
の位置、即ち図3(a)に示された位置よりΔFLだけ
ずれる。
【0004】一方、FFT回路10で実行する信号処理
は離散フーリエ変換であり、図3の(b)に点で示す離
散的な周波数点の成分に分離される。図3(b)のよう
に、受信した搬送波の周波数位置が上記の離散的な周波
数点(以下単に周波数点と記す)からずれている時は、図
3(c)に示す様に、搬送波の周波数に最も近い周波数
点だけではなく、その周波数点に隣接する周波数点にも
小さな成分が現れる。このとき得られる成分の大きさ
は、図3(c)に破線19で示す様な、本来の搬送波周
波数を中心としたサイン関数(sin(x)/x)で規定
される大きさになる。すなわち、各搬送波で得られる成
分の大きさは、受信した信号周波数の周波数点からのず
れ量によって変化する。 搬送波周波数のずれは、この
性質を用いて検出する。ここで、図6内の破線で囲んだ
部分は、上記の性質を利用して搬送波周波数のずれを検
出調整する調整回路25である。 この調整回路25
は、さらに粗調整回路23と準微調整回路24に分けら
れる。
【0005】この内、粗調整回路23の内部回路構成例
を図7に示す。粗調整回路23は、再生したOFDM信
号のCWシンボル部分の搬送波周波数とFFT回路10
が定める周波数点とのずれ量ΔFLを粗い精度で検出す
る回路である。CW抜き出し回路15で抜き出されたC
Wシンボルの信号は、まずMAX番号検出回路19に入
力する。 そして図3(c)の各周波数点nの複素ベク
トル信号Zcw(n)の中から、送信装置で挿入したCW
シンボルの搬送波番号n0の近傍にあって、その複素ベ
クトル信号Zcw(n)の絶対値レベルが最大になる周波数
点の番号nmaxを求める。NEXT番号検出回路20で
は、MAX番号検出回路19により検出した番号nmax
の周波数点の両隣の周波数点の複素ベクトル信号Zcw
(nmax-1)と、Zcw(nmax+1)の内、絶対値レベルが大
きい方の周波数点の番号nnextを検出する。そして、ず
れ量演算回路26では、送信装置でCWシンボルに挿入
した搬送波の番号n0と、MAX番号検出回路19で検
出した周波数点の番号nmaxと、その周波数点の複素ベ
クトル信号Zcw(nmax)の絶対値レベルRmaxと、NEX
T番号検出回路20で検出した周波数点の番号nnext
と、その周波数点の複素ベクトル信号Zcw(nnext)の絶
対値レベルRnextから、搬送波周波数のずれ量ΔFLを
次の式(1)の演算によって求める。 ΔFL=fs×{(Rmax×nmax+Rnext×nnext)/(Rmax+Rnext)−n0} ・・・・ (1) 次に、準微調整回路24内部の回路構成例を図8に示
す。準微調整回路24は再生したOFDM信号のCWシ
ンボル部分の搬送波周波数とFFT回路10が定める周
波数点とのずれ量ΔFLを、上記の粗調整回路23より
高い精度で検出する回路である。CW抜き出し回路15
で抜き出されたCWシンボル信号は、粗調整回路23と
同様に、まずMAX番号検出回路19に入力して複素ベ
クトル信号の絶対値レベルが最大になる周波数点の番号
nmaxを求める。ずれ量演算回路27では、送信装置に
てCWシンボルに挿入した搬送波の番号n0と、MAX
番号検出回路19で検出した周波数点の番号nmaxと、
その複素ベクトル信号Zcw(nmax)と、その複素ベクト
ル信号Zcw(nmax)の絶対値レベルRmaxと、番号nmax
の周波数点(受信装置の搬送波)より周波数が低い隣の周
波数点の複素ベクトル信号Zcw(nmax-1)の大きさと、
番号nmaxの周波数点より周波数が高い隣の周波数点の
複素ベクトル信号Zcw(nmax+1)の大きさから、搬送波
周波数のずれ量ΔFLを次の式(2)の演算によって求め
る。 ΔFL=fs×[(Zcw*(nmax)/Rmax) ×{(Zcw(nmax+1)/Rmax)−(Zcw(nmax-1)/Rmax)}−n0] (但し、Zcw*は、Zcwの共役複素数) ・・・・ (2) 図6の受信装置において、CW抜き出し回路15で抜き
出されたCW信号は、まず粗調整回路23に入力し、粗
い搬送波周波数のずれ量が算出される。そして、この値
を用いてVCO(電圧制御の発振器)などからなる局部発
振器9の発振周波数を制御する。 この粗い調整を実行
すると、再生したOFDM信号のCWシンボル部分の搬
送波周波数は、受信装置のFFT回路10で規定される
番号n0の周波数点に対して搬送波約1/4本分以下ま
で、その周波数のずれ量を低減することができる。この
粗い調整を実行した後、準微調整回路24による搬送波
周波数のずれの検出を実行する。 準微調整回路24で
は粗調整回路23で実行する演算より高度な演算が必要
で、長い演算時間が必要になる。 しかし、粗い調整を
実行した後であり、準微調整回路24を実行する際の周
波数点番号nmaxは送信装置で挿入したCWシンボルの
搬送波番号n0に一致している。そこで、この搬送波番
号n0=nmaxの両側の周波数点の複素ベクトル信号を
用いて直ちに上記の演算を実行し、搬送波1/16本分
以下の精度の周波数ずれを検出する。そして、このやや
精度の高い検出値を用いて再び高周波の局部発振器9の
発振周波数を調整する。 この高周波の局部発振器9の
準微調整を実行すると、ベースバンドのOFDM信号の
各搬送波周波数を、第2のずれ検出方法が使用可能にな
る搬送波1/16本分以下の精度まで低減する事ができ
る。しかし、上記準微調整回路24では、搬送波周波数
のずれ量ΔFLを算出するには、上記演算を行う必要が
ある。 この演算には、共役複素数の掛け算、割り算が
含まれており、回路規模が膨大になってしまう欠点があ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、周波数分割
多重変調方式では、多重化する搬送波の本数が多いほど
周波数帯域の利用効率が上がり、方式の特徴を生かすこ
とができる。そこで、通常のOFDM方式の伝送装置で
は搬送波の本数を多くするために、搬送波の周波数間隔
fsを数十kHz、例えば20kHz程度以下の狭い周
波数に設定する。これに対し、空中を伝送する信号の搬
送波の中心周波数は、例えばテレビ中継などで用いるF
PU(Field Pick-Up)の場合、800MHzあるいは7
GHz程度であり非常に高い周波数である。一方、通常
の水晶発振器の発振周波数は、恒温漕付きの物を用いて
も、約±2ppm(発振周波数の±2×10-6倍)程度の
周波数変動が生じる。例えば7GHzの搬送波を用いる
場合、送信装置の発振器と受信装置の発振器の周波数変
動幅を合わせると約±28kHz、搬送波の本数で約±
1.5本分の周波数変動幅になる。周波数変換に中間周
波数を設けるスーパーヘテロダイン方式を用いると、こ
の変動幅は更に広がり、搬送波の本数で約±2本分の周
波数変動幅にも達する。従って、受信を開始する当初
は、周波数変換して得たベースバンドのOFDM信号の
搬送波周波数には、これだけの幅の周波数ずれが生じる
可能性がある。
【0007】この搬送波周波数のずれΔFLを検出する
手段は、送信装置でCWシンボルに挿入した搬送波の番
号n0と、受信信号における該CWシンボル部分の複素
ベクトル信号Zcw(n)の絶対値レベルが最も大きく、且
つ搬送波の番号が該番号n0に最も近い搬送波の番号n
maxと、複素ベクトル信号Zcw(nmax)の絶対値レベルR
maxと、番号nmaxの搬送波の両隣の搬送波の内、複素ベ
クトル信号の絶対値レベルが大きい方の搬送波の番号n
nextと、番号nnextの搬送波の複素ベクトル信号Zcw
(nnext)の絶対値レベルRnextから、準同期検波して得
た該OFDM信号の搬送波周波数のずれ量ΔFLを、前
述の式(1)により算出し補正する。その後、送信装置で
CWシンボルに挿入した搬送波の番号n0と、受信信号
における該CWシンボル部分の複素ベクトル信号Zcw
(n)の絶対値レベルが最も大きく且つ搬送波の番号が該
番号n0に最も近い搬送波の番号nmaxと、複素ベクト
ル信号Zcw(nmax)と、該複素ベクトル信号Zcw(nmax)
の絶対値レベルRmaxと、番号nmaxの搬送波より
周波数が低い隣の搬送波の複素ベクトル信号Zcw(nmax
-1)の大きさと、番号nmaxの搬送波より周波数が高い隣
の搬送波の複素ベクトル信号Zcw(nmax+1)の大きさか
ら、準同期検波して得た該OFDM信号の搬送波周波数
のずれ量ΔFLを、前述の式(2)により算出し補正す
る。このようにして、従来技術では、上記搬送波周波数
のずれ量を検出し、補正を行っている。 従来技術の方
法では、上記搬送波周波数のずれ量を検出し補正を行う
ことは可能であるが、共役複素数の掛け算、割り算が必
要となり回路規模が膨大になってしまう。本発明はこれ
らの欠点を除去し、搬送波の周波数間隔fsを越える周
波数変動があっても、搬送波周波数のずれ量を正しく検
出して同期を引き込むことを可能にする搬送波周波数の
ずれ量検出回路の回路規模の大幅な削減を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するため、互いに周波数間隔fsあるいはその整数倍
離れ、しかも互いに直交しているNs本の搬送波を用い
て情報符号を伝送する直交周波数分割多重変調信号を用
いた伝送装置において、送信装置に、時間間隔Ts'をシ
ンボル周期としてディジタル変調した伝送信号のNfシ
ンボル(Nfは2以上の正数)に1シンボルの割合で、N
s本の搬送波の中の1本の搬送波にしか信号成分を含ま
ない特殊なシンボル(CWシンボル)を挿入するCWシン
ボル挿入手段を有し、受信装置に、高周波の局部発振器
の出力信号を用いて準同期検波して得られるベースバン
ドの信号(以下、OFDM信号と記す)に現れる搬送波周
波数のずれ量ΔFLを該OFDM信号に挿入されている
CWシンボル部分を離散フーリエ変換して得た複数の搬
送波の複素ベクトル信号Zcw(n)(nは分離した搬送波
の番号を表す)の絶対値を用いて算出する手段と、当該
算出したずれ量ΔFLに基づき上記高周波の局部発振器
の周波数を制御し補正を行う手段を有する伝送装置とし
たものである。また、上記受信装置におけるずれ量ΔF
Lを算出する手段を、上記送信装置で挿入したCWシン
ボルの搬送波の番号n0と、該CWシンボル部分の複素
ベクトル信号Zcw(n)の絶対値レベルが最も大きく且つ
搬送波の番号が該番号n0に最も近い搬送波の番号nma
xから上記ずれ量ΔFLを算出し補正を行う第1の手段
と、上記送信装置で挿入したCWシンボルの搬送波の番
号n0と、該CWシンボル部分の該複素ベクトル信号Z
cw(n)の絶対値レベルが最も大きく且つ搬送波の番号が
該番号n0に最も近い搬送波の番号nmaxと、上記複素
ベクトル信号Zcw(nmax)の絶対値レベルRmaxと、番号
nmaxの搬送波の両隣の搬送波の内、複素ベクトル信号
の絶対値レベルが大きい方の搬送波の番号nnextと、該
番号nnextの搬送波の複素ベクトル信号Zcw(nnext)の
絶対値レベルRnextから、上記ずれ量ΔFLを算出し、
1/nn×Rmax≧Rnext(nn=2α α=2,3,4,
…)の条件を満たすまで補正を行う第2の手段を有する
伝送装置としたものである。また、上記第2の手段によ
る補正完了後、一度1/nn×Rmax≧Rnext(nn=2α
α=2,3,4,…)の条件を満たした時は、その
後、 mm/nn×Rmax<Rnext(mm=2β β=0,1,
2,3,…)となった時のみ、上記第2の手段の補正を
再び行うようにしたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の伝送装置の一実施
例を図1に示し、詳細に説明する。図1は、各搬送波に
対するディジタル変調方式として、図6の従来技術と同
じQPSK方式を用いる場合の回路構成を示すものであ
る。図1の送信装置において、情報符号に対する基本的
な信号処理手順は、従来と同様である。分配回路2から
IFFT回路3に信号を入力する場合、CW挿入場所確
保回路13の指示に従い、CWシンボルを挿入する1シ
ンボル期間、情報信号の分配を一時的に止めて、代わり
にダミー信号を挿入する信号処理を施し、図2(a)に
示す様に、CWシンボルを挿入する時間を確保する。
またCW挿入回路14では、図2(b)に示す様に、I
FFT回路3から出力されるOFDM信号の中のダミー
信号を、1本の搬送波にしか信号成分を持たない、図3
(a)に示すCWシンボルの信号で置き換える。そし
て、従来の送信装置と同様に、高周波数帯の信号に周波
数変換して、送信アンテナ6から送信する。一方、受信
装置では、やはり従来の受信装置と同様にして、受信ア
ンテナ7で受信した受信信号からベースバンドのOFD
M信号を再生した後、更にFFT回路10で各搬送波毎
に分離する。 CW抜き出し回路15は、FFT回路1
0の出力信号からCWシンボルの部分を抜き出す回路で
ある。CWシンボルの位置は、CWシンボル部分と情報
シンボル部分の波形の違いを利用して検出することがで
きる。 すなわち、情報シンボルはいろいろな周波数の
信号を含んでいるため、ランダム雑音の波形に類似した
波形になる。 これに対し、CWシンボルは1本の搬送
波信号しか持たず、正弦波あるいは一定の直流値にな
る。 この波形の違いを利用し、CWシンボルの位置を
検出することができる。 ただし、位置検出を確実に実
行するには、図2(c)に示す様に、CWシンボルとは
別に同期用のシンボル、例えば信号が全く無いNULL
シンボルを挿入しておき、このNULLシンボルを検出
してCWシンボルの位置を求めるのが好ましい。
【0010】ところで、再生したベースバンドのOFD
M信号のCWシンボル部分の周波数分布は、図3(b)
の様になる。 つまり、送信装置と受信装置の局部発振
器の発振精度や温度変化、あるいは伝送装置の移動に伴
うドップラー効果などにより受信信号の搬送波周波数は
受信装置のFFT回路10の出力信号としてあるべき搬
送波周波数(以下受信側局部搬送波周波数と記す)から大
きくずれてしまう。そのため、受信信号のCWシンボル
が持つ信号の搬送波の位置は、送信の際に用いた搬送波
の位置、即ち図3(a)に示された位置よりΔFLだけ
ずれる。一方、FFT回路10で実行する信号処理は離
散フーリエ変換であり、図3の(b)に点で示す離散的
な周波数点の成分に分離される。図3(b)のように、
受信した搬送波の周波数位置が上記の離散的な周波数点
(以下単に周波数点と記す)からずれている時は、図3
(c)に示す様に、搬送波の周波数に最も近い周波数点
だけではなく、その周波数点に隣接する周波数点にも小
さな成分が現れる。これにより得られる成分の大きさ
は、図3(c)に破線19で示す様な、本来の搬送波周
波数を中心としたsine関数(sin(x)/x)で規定
される大きさになる。すなわち、各搬送波で得られる成
分の大きさは、受信した信号周波数の周波数点からのず
れ量によって変化する。本発明では、搬送波周波数のず
れを、この性質を用いて検出する。図1内で破線で囲ん
だ部分が、上記の性質を利用して、搬送波周波数のずれ
を検出、調整する調整回路18である。 この調整回路
18は、さらに簡易粗調整回路16、簡易準微調整回路
17に分けられる。この内、簡易粗調整回路16の内部
回路構成例を図4に示し、以下説明する。ずれ量演算回
路22では、送信装置でCWシンボルに挿入した搬送波
の番号n0と、MAX番号検出回路19で検出した周波
数点の番号nmaxの差から、搬送波周波数のずれ量ΔF
Lを、次の式(3)の演算によって求める。 ΔFL=fs×(nmax−n0) ・・・・・・(3) ここで、上記式(3)による演算で算出した搬送波周波数
のずれ量ΔFLの補正方法は、ΔFL/m(m=1,2,
3,4,…)のゲインで徐々に補正する。そして、MA
X番号検出回路19で検出した周波数点の番号nmaxの
番号が、n0となった時点で上記補正は完了する。
【0011】その後、図5に詳細構成を示す簡易準微調
整回路17へ、処理を移行する。簡易準微調整回路17
は、再生したOFDM信号のCWシンボル部分の搬送波
周波数とFFT回路10が定める周波数点とのずれ量Δ
FLを粗い精度で検出する回路である。CW抜き出し回
路15で抜き出したCWシンボル信号は、まずMAX番
号検出回路19に入力する。そして、図3(c)の各周
波数点nの複素ベクトル信号Zcw(n)の中から、送信
装置で挿入したCWシンボルの搬送波番号n0の近傍に
あり、その複素ベクトル信号Zcw(n)の絶対値レベルが
最大になる周波数点の番号nmaxを求める。NEXT番
号検出回路20では、MAX番号検出回路19で検出し
た番号nmaxの周波数点の両隣の周波数点の複素ベクト
ル信号Zcw(nmax-1)とZcw(nmax+1)の内、絶対値レベ
ルが大きい方の周波数点の番号nnextを検出する。そし
て、ずれ量演算回路21では、送信装置でCWシンボル
に挿入した搬送波の番号n0と、MAX番号検出回路1
9で検出した周波数点の番号nmaxと、その周波数点の
複素ベクトル信号Zcw(nmax)の絶対値レベルRmaxと、
NEXT番号検出回路20で検出した周波数点の番号n
nextと、その周波数点の複素ベクトル信号Zcw(nnext)
の絶対値レベルRnextから、搬送波周波数のずれ量ΔF
Lを次の式(4)の演算によって求める。 ΔFL=fs×{(Rmax×nmax+Rnext×nnext)/(Rmax+Rnext)−n0} ・・・・・・(4) 上記式(4)による演算で算出された搬送波周波数のず
れ量ΔFLの補正は、1/nn×Rmax≧Rnext (nn=
α α=2,3,4,…)の条件を満たすまで補正を
行い、上記補正は完了する。この時の、1/nn×Rmax
≧Rnextのnnは、値を大きくすればするほど周波数ずれ
の検出精度が増す。
【0012】以上説明したように、図1の受信装置にお
いて、CW抜き出し回路15で抜き出されたCW信号
は、まず簡易粗調整回路16に入力し、粗い搬送波周波
数のずれ量が算出される。そして、この値を用いてVC
O(電圧制御発振器)などからなる局部発振器9の発振周
波数を制御する。この粗い調整を実行すると、再生した
OFDM信号のCWシンボル部分の搬送波周波数は、受
信装置のFFTで規定される番号n0の周波数点に対し
て搬送波約1本分以下まで、その周波数のずれ量を低減
することができる。この粗い調整を実行した後、簡易準
微調整回路17による搬送波周波数のずれの検出を実行
する。簡易準微調整回路17の処理を実行する際の周波
数点番号nmaxは、送信装置で挿入したCWシンボルの
搬送波番号n0に一致している。そこで、この搬送波番
号n0=nmaxの両側の周波数点の複素ベクトル信号を用
いて直ちに上記の演算を実行し、搬送波1/nn本分以下
の精度の周波数ずれを検出する。そして、このやや精度
の高い検出値を用いて再び高周波の局部発振器9の発振
周波数を調整する。この高周波の局部発振器9の準微調
整を実行すると、ベースバンドのOFDM信号の各搬送
波周波数を搬送波1/nn本分以下の精度まで低減する事
ができる。従って、本発明による搬送波周波数のずれ検
出手段により、システム起動時の搬送波周波数ずれが搬
送波間隔fsより大きくても、簡単な回路構成で、確実
に同期を引き込んで符号誤り率が低い良質な情報符号を
復調することができる。次に、前述の1/nnのnn及び、
前述のmmの設定例を以下に示す。ここで、OFDM方式
の変調方式をQPSKとすると、簡易粗調整回路16で
の補正完了後、簡易準微調整回路17では、搬送波周波
数のずれ量ΔFLを次の演算により補正する。 ΔFL=fs×{(Rmax×nmax+Rnext×nnext)/(Rm
ax+Rnext)−n0} そして、1/nn×Rmax≧Rnext (nn=2α α=
2,3,4,…)の条件を満たすまで補正を行い、補正
を完了する。つまり、1/16×Rmax≧Rnextになれ
ば、補正完了となる。 また、前述のmmは、4とし、1
/4×Rmax≧Rnextとなった時、上記の補正を再び行
う。
【0013】
【発明の効果】以上、本発明による手段を用いると、受
信信号から再生したOFDM信号の搬送波周波数と受信
装置のFFT回路が定める周波数点の間に搬送波の周波
数間隔fsを越える周波数ずれが有っても、搬送波周波
数ずれを正しく検出して同期を引き込み、情報符号を正
しく復調する事が可能になる。 そのため、回路規模の
大幅な削減ができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の伝送装置の一実施例の構成を示すブロ
ック図
【図2】本発明におけるCWシンボルの挿入方法の説明
をするための模式図
【図3】本発明におけるCWシンボルの信号の周波数分
布の説明をするための模式図
【図4】本発明の簡易粗調整回路の構成を示すブロック
【図5】本発明の簡易準微調整回路の構成を示すブロッ
ク図
【図6】従来のOFDM方式の伝送装置の構成を示すブ
ロック図
【図7】従来の粗調整回路の構成を示すブロック図
【図8】従来の準微調整回路の構成を示すブロック図
【図9】OFDM信号を説明する模式図
【符号の説明】
1:QPSK変調回路、2:分配回路、3:IFFT回
路、4,8:ミキサ、5:送信側局部発振器、6:送信
アンテナ、7:受信アンテナ、9:受信側局部発振器、
10:FFT回路、11結合回路、12:QPSK復調
回路、13:CW挿入場所確保回路、14:CW挿入回
路、15:CW抜き出し回路、16:簡易粗調整回路、
17:簡易準微調整回路、19:MAX番号検出回路、
20:NEXT番号検出回路、21,22:ずれ量演算
回路。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに周波数間隔fsあるいはその整数
    倍離れ、しかも互いに直交しているNs本の搬送波を用
    いて情報符号を伝送する直交周波数分割多重変調信号を
    用いた伝送装置において、送信装置に、時間間隔Ts'を
    シンボル周期としてディジタル変調した伝送信号のNf
    シンボル(Nfは2以上の正数)に1シンボルの割合で、
    Ns本の搬送波の中の1本の搬送波にしか信号成分を含
    まない特殊なシンボル(CWシンボル)を挿入するCWシ
    ンボル挿入手段を有し、受信装置に、高周波の局部発振
    器の出力信号を用いて準同期検波して得られるベースバ
    ンドの信号(以下、OFDM信号と記す)に現れる搬送波
    周波数のずれ量ΔFLを該OFDM信号に挿入されてい
    るCWシンボル部分を離散フーリエ変換して得た複数の
    搬送波の複素ベクトル信号Zcw(n)(nは分離した搬送
    波の番号を表す)の絶対値を用いて算出する手段と、当
    該算出したずれ量ΔFLに基づき上記高周波の局部発振
    器の周波数を制御し補正を行う手段を有することを特徴
    とする伝送装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記受信装置におけ
    るずれ量ΔFLを算出する手段を、上記送信装置で挿入
    したCWシンボルの搬送波の番号n0と、該CWシンボ
    ル部分の複素ベクトル信号Zcw(n)の絶対値レベルが最
    も大きく且つ搬送波の番号が該番号n0に最も近い搬送
    波の番号nmaxから上記ずれ量ΔFLを算出し補正を行
    う第1の手段と、上記送信装置で挿入したCWシンボル
    の搬送波の番号n0と、該CWシンボル部分の該複素ベ
    クトル信号Zcw(n)の絶対値レベルが最も大きく且つ搬
    送波の番号が該番号n0に最も近い搬送波の番号nmax
    と、上記複素ベクトル信号Zcw(nmax)の絶対値レベル
    Rmaxと、番号nmaxの搬送波の両隣の搬送波の内、複素
    ベクトル信号の絶対値レベルが大きい方の搬送波の番号
    nnextと、該番号nnextの搬送波の複素ベクトル信号Z
    cw(nnext)の絶対値レベルRnextから、上記ずれ量ΔF
    Lを算出し、1/nn×Rmax≧Rnext(nn=2α α=
    2,3,4,…)の条件を満たすまで補正を行う第2の
    手段を有することを特徴とする伝送装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、上記第2の手段によ
    る補正完了後、一度1/nn×Rmax≧Rnext(nn=2α
    α=2,3,4,…)の条件を満たした時は、その
    後、mm/nn×Rmax<Rnext(mm=2β β=0,1,
    2,3,…)となった時のみ、上記第2の手段の補正を
    再び行うことを特徴とする伝送装置。
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