JP2001133878A - 雲台及びカメラ装置 - Google Patents

雲台及びカメラ装置

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JP2001133878A
JP2001133878A JP31596799A JP31596799A JP2001133878A JP 2001133878 A JP2001133878 A JP 2001133878A JP 31596799 A JP31596799 A JP 31596799A JP 31596799 A JP31596799 A JP 31596799A JP 2001133878 A JP2001133878 A JP 2001133878A
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lens assembly
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電力をほとんど消費することなく回転体の停
止位置を保持できる。 【解決手段】 シャーシに固定されたパンモータと、パ
ンモータの回転力によりパン回転方向に回転可能な回転
テーブルと、回転テーブルに固定されたチルトモータ
と、チルトモータの回転によりチルト回転方向に回転可
能なカメラレンズ組付体と、回転テーブル及びカメラレ
ンズ組付体の各回転方向に対して制動力を付与可能なパ
ン用及びチルト用ソレノイドクラッチ21,27とを備
え、パン用及びチルト用ソレノイドクラッチ21,27
は、コイル34と、コイル34の磁界によりヒステリシ
スループの磁化特性によって磁化する強磁性体35と、
強磁性体35の残留磁気の大きさにより回転阻止位置と
回転許容位置との間で位置制御される回転規制部材39
とを有し、回転規制部材39の位置によって回転テーブ
ル及びカメラレンズ組付体に制動力を作用させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラ本体をパン
方向及びチルト方向に自動的に回転できる雲台及びカメ
ラ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の雲台及びカメラ装置の回転機構
としては、所望の回転位置まで回転するのみならず、そ
の所望の回転位置で停止した状態を保持する機能も重要
な条件となる。そして、従来の回転機構としては、図9
に示すように、モータ1からの回転出力をウォームギア
2とウォームホイール3を介して回転体4に伝達するよ
うに構成されたものや、図10に示すように、モータ5
からの回転出力を直接に若しくは平歯車(図示せず)を
介して回転体6に伝達するように構成されたものがあ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来例では、次のような問題がある。つまり、ウォームギ
ア2を用いた機構は、モータ1からの出力が停止した状
態であっても回転体4の停止位置をウォームギア2の特
性により保持できるが、ギアを用いるためにバックラッ
シュの対応が必要である、構造が複雑である、ギア摩耗
のため耐久性に劣る等の問題がある。
【0004】また、モータ5からの回転出力を直接に伝
達する機構は、ギアを用いることによる不都合がない
が、回転体6の停止位置を保持するにはモータ5自体を
常に励磁した状態としておくことが必要であるため、消
費電力が大きくなるという問題がある。尚、モータ5か
らの回転出力を平歯車を介して回転体6に伝達する機構
は、上記した双方の問題がある。
【0005】そこで、本発明は、前記した課題を解決す
べくなされたものであり、ギアを用いずに電力をほとん
ど消費することなく回転体の停止位置を保持できる雲台
及びカメラ装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、シャ
ーシに固定された第1モータと、この第1モータの回転
力により前記シャーシに対して第1回転方向に回転可能
に設けられた回転テーブルと、この回転テーブルに固定
された第2モータと、この第2モータの回転により前記
第1回転方向とは直交する第2回転方向に回転可能に設
けられた回転台とを有する雲台において、前記回転テー
ブル及び前記回転台の各回転方向に対して制動力を付与
可能な第1ソレノイドクラッチ及び第2ソレノイドクラ
ッチをそれぞれ設け、この第1ソレノイドクラッチ及び
第2ソレノイドクラッチは、それぞれ磁界発生手段と、
この磁界発生手段の磁界によりヒステリシスループの磁
化特性によって磁化する磁性体と、この磁性体の残留磁
力に応じて前記回転テーブル及び前記回転台の各回転を
阻止する位置と回転を許容する位置とで移動する回転規
制部材とを有することを特徴とする。
【0007】請求項2の発明は、シャーシに固定された
第1モータと、この第1モータの回転力により前記シャ
ーシに対して第1回転方向に回転可能に設けられた回転
テーブルと、この回転テーブルに固定された第2モータ
と、この第2モータの回転により前記第1回転方向とは
直交する第2回転方向に回転可能に設けられたカメラレ
ンズ組付体とを有するカメラ装置において、前記回転テ
ーブル及び前記カメラレンズ組付体の各回転方向に対し
て制動力を付与可能な第1ソレノイドクラッチ及び第2
ソレノイドクラッチをそれぞれ設け、この第1ソレノイ
ドクラッチ及び第2ソレノイドクラッチは、それぞれ磁
界発生手段と、この磁界発生手段の磁界によりヒステリ
シスループの磁化特性によって磁化する磁性体と、この
磁性体の残留磁力に応じて前記回転テーブル及び前記カ
メラレンズ組付体の各回転を阻止する位置と回転を許容
する位置とで移動する回転規制部材とを有することを特
徴とする。
【0008】請求項3の発明は、請求項2に記載のカメ
ラ装置にあって、前記第1モータの回転中心と前記第1
ソレノイドクラッチの回転中心、及び、前記第2モータ
の回転中心と前記第2ソレノイドクラッチの回転中心を
それぞれ略同軸上に配置し、前記第1ソレノイドクラッ
チの制動力付与可能側と前記回転テーブルとの間、及
び、前記第2ソレノイドクラッチの制動力付与可能側と
前記カメラレンズ組付体との間をそれぞれ3次元的に微
小距離だけ移動可能とする自動微調整手段を介して連結
したことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0010】図1〜図7は本発明のカメラ装置Aにかか
る第1実施形態を示し、図1はカメラ装置Aの回転機構
の分解斜視図、図2はチルト用及びパン用ソレノイドク
ラッチ21,27の断面図、図3は強磁性体35のヒス
テリシスループ特性線図、図4は第3ブラケット29と
レンズ組付体18との組み付け状態を示す斜視図、図5
はチルトモータ15とチルト用ソレノイドクラッチ27
との間の自動微調整手段42を示す側面図、図6はパン
モータ11とパン用ソレノイドクラッチ21との間の自
動微調整手段43を示す側面図、図7はフラットケーブ
ル57の構成及び接続状態等を示す斜視図である。尚、
図1に記載されている同じアルファベット小文字は双方
の部材の固定箇所を示すものである。
【0011】図1において、シャーシ10の上面には第
1モータであるパンモータ11が配置され、このパンモ
ータ11はネジ12でシャ−シ10に固定されている。
このパンモータ11の回転出力側は上方の回転テーブル
13にネジ14で固定されている。つまり、パンモータ
11の回転が直接に回転テーブル13に伝達されること
によって回転テーブル13がパン方向(図1の矢印イ方
向)に回転可能に設けられている。
【0012】回転テーブル13には左右一対の立設面部
13a,13bが設けられ、この一方の立設面部13a
には第2モータであるチルトモータ15がネジ14で固
定されている。このチルトモータ15の回転出力側は第
1ブラケット17を介してカメラレンズ組付体18に固
定されている。チルトモータ15の回転出力側と第1ブ
ラケット17との間及び第1ブラケット17とカメラレ
ンズ組付体18との間はそれぞれネジ19,20で固定
されている。カメラレンズ組付体18にはカメラレンズ
18aが組付けられている。つまり、チルトモータ15
の回転が第1ブラケット17を介してカメラレンズ組付
体18に伝達されることによってカメラレンズ組付体1
8がチルト方向(図1の矢印ロ方向であり、上記パン方
向とは直交する方向)に回転可能に設けられている。
【0013】一方、前記シャーシ10の下面側には第1
ソレノイドクラッチであるパン用ソレノイドクラッチ2
1が配置され、このパン用ソレノイドクラッチ21は第
2ブラケット22を介してシャーシ10に固定されてい
る。パン用ソレノイドクラッチ21と第2ブラケット2
2との間及び第2ブラケット22とシャーシ10との間
はそれぞれネジ23,24で固定されている。パン用ソ
レノイドクラッチ21のブレーキ付与可能側(回転ベー
ス部材38)には、一対のポール25,25が各ネジ2
6で固定され、この各ポール26は垂直に上方に延びて
いる。この上方に延びている各ポール26はシャーシ1
0の各円弧状ガイド孔10aに挿通され、各ポール26
の上端部が自動微調整手段43を介して回転テーブル1
3に連結されている。
【0014】第2ソレノイドクラッチであるチルト用ソ
レノイドクラッチ27は前記回転テーブル13の他方の
立設面部13bの内側に配置され、チルト用ソレノイド
クラッチ27は立設面部13bにネジ28で固定されて
いる。チルト用ソレノイドクラッチ27のブレーキ付与
可能側(回転ベース部材38)には第3ブラケット29
がネジ30で固定され、この第3ブラケット29は自動
微調整手段42を介してカメラレンズ組付体18に連結
されている。
【0015】次に、上記したパン用ソレノイドクラッチ
21及びチルト用ソレノイドクラッチ27の内部構造を
図2に基づいて説明する。各クラッチ21,27は同一
の内部構造を有する。図2に示すように、フレーム31
の内部中心には軸32が固定され、この軸32を中心と
してフレーム31内には磁界発生手段であるボビン33
に巻装されたコイル34と、このコイル34の磁界によ
りヒステリシスループの磁化特性(図3参照)によって
磁化するリング状の強磁性体(磁性体)35とが収納さ
れている。コイル34はリード線36を介してフレーム
31の外部に配置されている給電部(図示せず)に接続
され、この給電部より所望の電流がコイル34に通電さ
れる。この通電電流については、作用の箇所で説明す
る。
【0016】又、フレーム31より突出した軸32の箇
所には軸受け37を介して円板状の回転ベース部材38
が固定され、回転ベース部材38は軸32に回転自在に
支持されている。この回転ベース部材38と強磁性体3
3との間のスペースには回転規制部材39がガイド部材
40にガイドされて移動自在に配置され、回転規制部材
39は回転ベース部材38に密着する回転阻止位置と回
転ベース部材38から離間する回転許容位置との間で変
移できる。回転阻止位置では回転ベース部材38が軸3
2に対して固定状態となり、回転許容位置では回転ベー
ス部材38が軸32に対して回転可能となる。又、回転
規制部材39とボビン33との間にはバネ41が介在さ
れ、このバネ41のバネ力によって回転規制部材39は
回転阻止位置側に付勢されている。つまり、回転規制部
材39はバネ41のバネ力と強磁性体35の吸磁力との
バランスによって移動する。
【0017】このように構成されたパン用ソレノイドク
ラッチ21は、図6に示すように、回転ベース部材38
の回転中心O1がパンモータ11の回転中心O2と略同
軸上になるように第2ブラケット22を介してシャーシ
10に取付けられる。又、チルト用ソレノイドクラッチ
27も、図5に示すように、回転ベース部材38の回転
中心O3がチルトモータ15の回転中心O4と略同軸上
になるように回転テーブル13に取付けられる。
【0018】次に、自動微調整手段42,43について
説明する。チルト側の自動微調整手段42は、図4及び
図5に示すように、カメラレンズ組付体18の上面に設
けられた凸部44と、この凸部44が挿入され、第3ブ
ラケット29に設けられた孔45と、凸部45が抜けな
いように凸部45の上面に固定されたワッシャ46及び
ネジ47と、第3ブラケット29とカメラレンズ組付体
18にネジ48で固定されたセンサーホルダ49との間
に介在されたバネ50から構成されている。
【0019】凸部44は第3ブラケット29の肉厚より
高く設定され、孔45は凸部44の径より大きく設定さ
れており、第3ブラケット29とカメラレンズ組付体1
8間の連結は、3次元的(図4に示すXYZ方向)に微
小距離だけ移動可能になっている。但し、負荷が作用し
ない状態ではバネ50のバネ力によって一定の位置に位
置決めされている。
【0020】パン側の自動微調整手段43は、図6に示
すように、一対のポール25,25の上端側に設けられ
た各小径部25aと、この各小径部25aが挿入され、
回転テーブル13に設けられた一対の孔51,51と、
各ポール25が抜けないように各小径部25aの上端に
固定されたEリング52と、一方のポール25と回転テ
ーブル13との間に介在されたバネ53とから構成され
ている。各小径部25aの下端からEリング52までの
高さは回転テーブル13の肉厚より高く設定され、孔5
1は各小径部25aの径より大きく設定されており、回
転テーブル13と一対のポール25,25間の連結は、
上記チルト側の自動微調整手段42と同様に、3次元的
に微小距離だけ移動可能になっている。但し、負荷が作
用しない状態ではバネ53のバネ力によって一定の位置
に位置決めされている。
【0021】次に、カメラレンズ組付体18への配線引
回しを図7に基づいて説明する。カメラレンズ組付体1
8には固体撮像素子(CCD)55が固定され、この固
体撮像素子55のCCD基板56にはフラットケーブル
57の一端が接続されている。このフラットケーブル5
7の他端側は信号処理基板58に接続されており、信号
処理基板58は回転しない固定側に配置されている。
又、フラットケーブル57は多極であること故に幅広で
あり、この長手方向にスリット57aが形成されてい
る。
【0022】次に、上記構成の作用を説明する。パン回
転及びチルト回転させる場合には、先ず、パン用ソレノ
イドクラッチ21及びチルト用ソレノイドクラッチ27
の各コイル34に+電圧を磁界の強さがH1 になるまで
一瞬加えて切る。すると、強磁性体35の磁界のヒステ
リシスループは、図3のa点、b点、c点へと移動して
磁束密度acだけ残り、この残留磁気による吸磁力がバ
ネ41のバネ力を越えることにより回転規制部材39が
図2の矢印ハ方向に移動して回転許容位置に変移する。
【0023】次に、パンモータ11及びチルトモータ1
5に電力を供給すると、パンモータ11及びチルトモー
タ15の各回転出力側が回転駆動しようとする。する
と、パンモータ11であれば、その回転モーメントが回
転テーブル13に伝達される。回転テーブル13には一
対のポール25,25を介してパン用ソレノイドクラッ
チ21の回転ベース部材38が連結されているが、上記
したようにパン用ソレノイドクラッチ21の回転規制部
材39が回転許容位置に位置することから回転ベース部
材38が自由に回転可能となっているため、回転テーブ
ル13がパン方向に回転される。また、チルトモータ1
5であれば、その回転モーメントが第1ブラケット17
を介してカメラレンズ組立体18に伝達される。カメラ
レンズ組立体18には第3ブラケット29を介してチル
ト用ソレノイドクラッチ27の回転ベース部材38が連
結されているが、上記したようにチルト用ソレノイドク
ラッチ27の回転規制部材39が回転許容位置に位置す
ることから回転ベース部材38が自由に回転可能となっ
ているため、カメラレンズ組立体18がチルト方向に回
転される。
【0024】回転テーブル3及びカメラレンズ組立体1
8が目的の回転位置まで変移すると、パンモータ11及
びチルトモータ15への電力供給が停止される。そし
て、パン用ソレノイドクラッチ21及びチルト用ソレノ
イドクラッチ27の各コイル34に−電圧を磁界の強さ
がH2 になるまで一瞬加えて切る。すると、強磁性体3
5の磁界のヒステリシスループは、図3のc点、d点、
a点へと移動して磁束密度がゼロとなり、この残留磁気
による吸磁力(ゼロ)をバネ41のバネ力が越えること
により回転規制部材39が図2の矢印ニ方向に移動して
回転阻止位置に変移する。この状態にあって、何等かの
理由により回転テーブル3やカメラレンズ組立体18等
にパン方向やチルト方向の回転モーメントが作用して
も、パン用ソレノイドクラッチ21及びチルト用ソレノ
イドクラッチ27の回転ベース部材38がその位置より
回転しないため、回転テーブル3やカメラレンズ組立体
18が回転されることがない。つまり、その回転位置を
保持する。
【0025】以上より、上記カメラ装置Aでは、回転開
始時にはパン用ソレノイドクラッチ21及びチルト用ソ
レノイドクラッチ27に一瞬だけ電力を加え、回転停止
時には同様に一瞬だけ電力を加えれば良いため、ギアを
用いずに電力をほとんど消費することなく回転体の停止
位置を保持できる。
【0026】また、この第1実施形態では、パン側とチ
ルト側に自動微調整手段42,43が設けられている。
従って、図6に示すように、パンモータ11の回転中心
O2に対してパン用ソレノイドクラッチ21の回転中心
O1がずれている場合にはバネ53のバネ力に抗して回
転テーブル13と一対のポール25,25間の相対的位
置がX,Y,Z方向に変移することによって回転テーブ
ル13がスムーズに回転される。又、図5に示すよう
に、チルトモータ15の回転中心O4に対してチルト用
ソレノイドクラッチ27の回転中心O3がずれている場
合にはバネ50のバネ力に抗してカメラレンズ組付体1
8と第3ブラケット29間の相対的位置がX,Y,Z方
向に変移することによってカメラレンズ組付体18がス
ムーズに回転される。以上より、パンモータ11とパン
用ソレノイドクラッチ21、及び、チルトモータ15と
チルト用ソレノイドクラッチ27とを同軸上にそれぞれ
配置するのに、細かな位置調整を行うことなくスムーズ
な回転が保障される。
【0027】また、この第1実施形態では、フラットケ
ーブル57の長手方向にスリット57aが形成されてい
る。従って、カメラレンズ組付体18が、上述したよう
に、パン方向(図7の回転イ方向)及びチルト方向(図
7の回転ロ方向)に回転されると、フラットケーブル5
7はこの回転移動に応じてねじり変形するが、スリット
57aによって小さな力でねじり変形するため、回転時
のフラットケーブル57の負荷が小さくスムーズな回転
が可能である。又、フラットケーブル57による回転体
の回転トルクの影響が少ないため、モータサーボに対す
る悪影響が小さくて済む。又、フラットケーブル57の
ねじれが少ないため、耐久性の向上に寄与する。
【0028】図8は本発明の雲台にかかる第2実施形態
を示し、雲台Bの回転機構の分解斜視図である。図8に
おいて、この第2実施形態と第1実施形態とを比較して
異なるのは、カメラレンズ組付体18の代わりに回転台
60が設けられている点のみである。即ち、チルトモー
タ15には第1ブラケット17を介して回転台60が固
定され、チルト用ソレノイドクラッチ27のブレーキ付
与可能側(回転ベース部材38)には第3ブラケット2
9を介して回転台60が固定されている。そして、この
回転台60の上面にはカメラ本体61が着脱自在に装着
できるよう構成されている。尚、カメラ本体61の代わ
りに前記第1実施形態と同様にカメラレンズ組付体18
が着脱できるように構成しても良い。他の構成は、前記
第1実施形態と同様であるため、図面に同一符号を付し
てその説明を省略する。
【0029】この第2実施形態の雲台Bにおいても、前
記第1実施形態と同様な作用・効果が得られる。
【0030】尚、前記第1実施形態によれば、カメラレ
ンズ組付体18のみを回転させるよう構成されている
が、前記第2実施形態にように信号処理部分等を含めた
カメラ本体を回転させるよう構成しても良い。
【0031】尚、前記第1及び第2実施形態によれば、
第1モータがパンモータ11として、第2モータがチル
トモータ5としてそれぞれ構成されているが、この逆に
第1モータをチルトモータ5として、第2モータをパン
モータ11として構成しても良い。
【0032】尚、前記第1及び第2実施形態は、カメラ
装置A及び雲台Bの例を説明したが、本発明は指向性を
必要とされる光送受信装置等のように被回転体を3次元
的に回転する装置に適用可能である。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、第1モータの回転力により第1回転方向に回転
可能な回転テーブルと、この回転テーブルに固定された
第2モータの回転により第1回転方向とは直交する第2
回転方向に回転可能な回転台とを有する雲台において、
前記回転テーブル及び前記回転台の各回転方向に対して
制動力を付与可能な第1ソレノイドクラッチ及び第2ソ
レノイドクラッチをそれぞれ設け、この第1ソレノイド
クラッチ及び第2ソレノイドクラッチは、それぞれ磁界
発生手段と、この磁界発生手段の磁界によりヒステリシ
スループの磁化特性によって磁化する磁性体と、この磁
性体の残留磁力に応じて前記回転テーブル及び前記回転
台の各回転を阻止する位置と回転を許容する位置とで移
動する回転規制部材とを有するので、コイルへの一瞬の
電源供給により磁性体を磁化させ、この残留磁気の大き
さにより回転規制部材の位置を制御することにより回転
テーブルや回転台の停止位置を保持できるため、ギアを
用いずに電力をほとんど消費することなく回転体の停止
位置を保持できる。
【0034】請求項2の発明は、第1モータの回転力に
より第1回転方向に回転可能な回転テーブルと、回転テ
ーブルに固定された第2モータの回転により第1回転方
向とは直交する第2回転方向に回転可能なカメラレンズ
組付体とを有するカメラ装置において、前記回転テーブ
ル及び前記カメラレンズ組付体の各回転方向に対して制
動力を付与可能な第1ソレノイドクラッチ及び第2ソレ
ノイドクラッチをそれぞれ設け、この第1ソレノイドク
ラッチ及び第2ソレノイドクラッチは、それぞれ磁界発
生手段と、この磁界発生手段の磁界によりヒステリシス
ループの磁化特性によって磁化する磁性体と、この磁性
体の残留磁力に応じて前記回転テーブル及び前記カメラ
レンズ組付体の各回転を阻止する位置と回転を許容する
位置とで移動する回転規制部材とを有するので、コイル
への一瞬の電源供給により磁性体を磁化させ、この残留
磁気の大きさにより回転規制部材の位置を制御すること
により回転テーブルやカメラレンズ組付体の停止位置を
保持できるため、ギアを用いずに電力をほとんど消費す
ることなく回転体の停止位置を保持できる。
【0035】請求項3の発明によれば、請求項2に記載
のカメラ装置にあって、前記第1モータの回転中心と前
記第1ソレノイドクラッチの回転中心、及び、前記第2
モータの回転中心と前記第2ソレノイドクラッチの回転
中心をそれぞれ略同軸上に配置し、前記第1ソレノイド
クラッチの制動力付与可能側と前記回転テーブルとの
間、及び、前記第2ソレノイドクラッチの制動力付与可
能側と前記カメラレンズ組付体との間をそれぞれ3次元
的に微小距離だけ移動可能とする自動微調整手段を介し
て連結したので、請求項2の発明の効果に加え、第1モ
ータ又は第2モータの回転中心に対して第1ソレノイド
クラッチ又は第2ソレノイドクラッチの回転中心がずれ
ている場合には双方の相対的位置がX,Y,Z方向に変
移することによって回転テーブル又はカメラレンズ組付
体がスムーズに回転されるため、第1モータと第1ソレ
ノイドクラッチ、及び、第2モータと第2ソレノイドク
ラッチとをそれぞれ同軸上に配置するのに、細かな位置
調整を行うことなくスムーズな回転が保障される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカメラ装置にかかる第1実施形態を示
し、カメラ装置の回転機構の分解斜視図である。
【図2】第1実施形態を示し、チルト用及びパン用ソレ
ノイドクラッチの断面図である。
【図3】第1実施形態を示し、強磁性体のヒステリシス
ループ特性線図である。
【図4】第1実施形態を示し、第3ブラケットとレンズ
組付体との組み付け状態を示す斜視図である。
【図5】第1実施形態を示し、チルトモータとチルト用
ソレノイドクラッチとの間の自動微調整手段を示す側面
図である。
【図6】第1実施形態を示し、パンモータとパン用ソレ
ノイドクラッチとの間の自動微調整手段を示す側面図で
ある。
【図7】第1実施形態を示し、フラットケーブルの構成
及び接続状態等を示す斜視図である。
【図8】本発明の雲台にかかる第2実施形態を示し、雲
台の回転機構の分解斜視図である。
【図9】従来の回転機構の概略構成図である。
【図10】他の従来の回転機構の概略構成図である。
【符号の説明】
A カメラ装置 B 雲台 10 シャーシ 11 パンモータ(第1モータ) 13 回転テーブル 15 チルトモータ(第2モータ) 18 カメラレンズ組付体 21 パン用ソレノイドクラッチ(第1ソレノイドクラ
ッチ) 27 チルト用ソレノイドクラッチ(第2ソレノイドク
ラッチ) 34 コイル(磁界発生手段) 35 強磁性体(磁性体) 39 回転規制部材 42,43 自動微調整手段 60 回転台

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャーシに固定された第1モータと、こ
    の第1モータの回転力により前記シャーシに対して第1
    回転方向に回転可能に設けられた回転テーブルと、この
    回転テーブルに固定された第2モータと、この第2モー
    タの回転により前記第1回転方向とは直交する第2回転
    方向に回転可能に設けられた回転台とを有する雲台にお
    いて、 前記回転テーブル及び前記回転台の各回転方向に対して
    制動力を付与可能な第1ソレノイドクラッチ及び第2ソ
    レノイドクラッチをそれぞれ設け、この第1ソレノイド
    クラッチ及び第2ソレノイドクラッチは、それぞれ磁界
    発生手段と、この磁界発生手段の磁界によりヒステリシ
    スループの磁化特性によって磁化する磁性体と、この磁
    性体の残留磁力に応じて前記回転テーブル及び前記回転
    台の各回転を阻止する位置と回転を許容する位置とで移
    動する回転規制部材とを有することを特徴とする雲台。
  2. 【請求項2】 シャーシに固定された第1モータと、こ
    の第1モータの回転力により前記シャーシに対して第1
    回転方向に回転可能に設けられた回転テーブルと、この
    回転テーブルに固定された第2モータと、この第2モー
    タの回転により前記第1回転方向とは直交する第2回転
    方向に回転可能に設けられたカメラレンズ組付体とを有
    するカメラ装置において、 前記回転テーブル及び前記カメラレンズ組付体の各回転
    方向に対して制動力を付与可能な第1ソレノイドクラッ
    チ及び第2ソレノイドクラッチをそれぞれ設け、この第
    1ソレノイドクラッチ及び第2ソレノイドクラッチは、
    それぞれ磁界発生手段と、この磁界発生手段の磁界によ
    りヒステリシスループの磁化特性によって磁化する磁性
    体と、この磁性体の残留磁力に応じて前記回転テーブル
    及び前記カメラレンズ組付体の各回転を阻止する位置と
    回転を許容する位置とで移動する回転規制部材とを有す
    ることを特徴とするカメラ装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のカメラ装置にあって、 前記第1モータの回転中心と前記第1ソレノイドクラッ
    チの回転中心、及び、前記第2モータの回転中心と前記
    第2ソレノイドクラッチの回転中心をそれぞれ略同軸上
    に配置し、前記第1ソレノイドクラッチの制動力付与可
    能側と前記回転テーブルとの間、及び、前記第2ソレノ
    イドクラッチの制動力付与可能側と前記カメラレンズ組
    付体との間をそれぞれ3次元的に微小距離だけ移動可能
    とする自動微調整手段を介して連結したことを特徴とす
    るカメラ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6291084A (ja) * 1985-10-16 1987-04-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd 撮影装置
JPH08200537A (ja) * 1995-01-23 1996-08-06 Toto Ltd ソレノイド

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