JP2001127852A - カバーガラス及び光学部品 - Google Patents

カバーガラス及び光学部品

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JP2001127852A
JP2001127852A JP30767199A JP30767199A JP2001127852A JP 2001127852 A JP2001127852 A JP 2001127852A JP 30767199 A JP30767199 A JP 30767199A JP 30767199 A JP30767199 A JP 30767199A JP 2001127852 A JP2001127852 A JP 2001127852A
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cover glass
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convex lens
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JP30767199A
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Kunihiko Yano
邦彦 矢野
Kimio Shiozawa
喜三雄 塩沢
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 携帯機器の表示装置の表示を見やすくするこ
とができるカバーガラス及び光学部品を提供する。 【解決手段】 携帯機器200内部の表示装置の表示面
201を表示面201から離間して覆い、表示面201
を視認するために用いられるカバーガラス1を凸レンズ
とする。また、携帯機器200の表示装置の表示面20
1上方に配置し、かつ取り外し可能な凸レンズ部11
0、131を有する光学部品100、101とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話などの携
帯機器の表示装置の表示を見やすくするカバーガラス及
び光学部品に関する。
【0002】
【従来の技術】携帯電話のような携帯機器はできる限り
小型化が要求される一方、機能が増え続けている。その
ため、液晶表示装置での同時に表示する情報量を増やす
ことが要望されている。
【0003】しかし、携帯電話などの携帯機器の面積は
限られており、また消費電力を大きくしないため、液晶
表示装置の面積には限界がある。そのため、液晶表示装
置を精細化して同じ面積で同時に表示できる情報量を多
くすることが行われている。その結果、液晶表示装置の
一情報当たりの面積が小さくなり、細かい表示のために
表示がみずらくなる原因となっている。また、携帯機器
の液晶表示装置は、消費電力を少なくするため、反射型
が主であり、外部からの照明光が少ないときは表示が見
づらくなる。
【0004】ところで、液晶表示装置の表示面は薄い無
機ガラスで構成されているため、携帯機器の外面に液晶
表示装置が露出していると、使用中の外力や衝撃により
液晶が割れてしまうおそれがある。そのため、液晶表示
装置を筐体内のやや奥まった位置に収納し、筐体に表示
面を見通しできる窓部を設け、この窓部を閉塞するよう
に耐衝撃性に優れた透明樹脂板で構成されるカバーガラ
スを固定し、カバーガラスで液晶表示装置の表示面を保
護する構成が採用される。
【0005】従来のカバーガラスは、携帯機器のデザイ
ンに合わせたデザインが施されているが、単に液晶表示
装置の保護だけに用いられているのが現状である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、液晶表
示装置の表示面から人の眼までの間にカバーガラスが介
在しているため、カバーガラスを改良することにより、
液晶表示装置の表示面を見やすくすることができれば、
携帯機器の表示機能を安価に改良することができる。
【0007】また、カバーガラスとは別の光学部品を用
いて液晶表示装置の表示を見やすくすることができれば
便利である。
【0008】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、携帯機器の表示装置の表示を見やすくすることがで
きるカバーガラス及び光学部品を提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、携帯機器内部の表示装置の
表示面を前記表示面から離間して覆い、前記表示面を視
認するために用いられる透明樹脂板を有するカバーガラ
スにおいて、前記透明樹脂板が、前記表示面全体を拡大
表示できる凸レンズに構成されていることを特徴とする
カバーガラスを提供する。
【0010】このようなカバーガラスは、透明樹脂板が
表示面全体を拡大表示できる凸レンズに構成されている
ので、透明樹脂板が外部の照明光を表示面に集光すると
共に、表示面の表示を拡大表示できる。そのため、表示
面の表示を見やすくすることができる。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載のカ
バーガラスにおいて、前記透明樹脂板が、前記表示面に
対して離間及び接近可能に前記携帯機器に装着されてい
ることを特徴とするカバーガラスを提供する。
【0012】このようなカバーガラスは、透明樹脂板が
表示面に接近しているときは表示面を拡大表示できる表
示面保護のカバーガラスとして機能し、透明樹脂板を表
示面から離間させたときに表示の拡大率が大きくなるた
め、見やすさが向上する。
【0013】請求項3記載の発明は、携帯機器の表示装
置の表示面上方の前記表示面を視認できる所定の位置に
配置し、かつ前記所定の位置から取り外し可能に構成さ
れている凸レンズ部を備えることを特徴とする光学部品
を提供する。
【0014】このような光学部品は、凸レンズ部を表示
面上方の所定位置に配置し、取り外し可能であるため、
必要なときに携帯機器に配置し、凸レンズ部で外部の照
明光を表示面に集光すると共に、表示面の表示を拡大表
示できる。そのため、表示面の表示を見やすくすること
ができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明のカバーガラス及び
光学部品の実施の形態について図面を参照して説明す
る。
【0016】図1は、本発明のカバーガラスの一実施形
態を示すもので、(a)は平面図、(b)は(a)にお
けるA−A’線に沿った断面図、(c)は(a)におけ
るB−B’線に沿った断面図、(d)は(a)における
C−C’線に沿った断面図である。
【0017】このカバーガラス1は、携帯電話などの携
帯機器の筐体内部に収納されている液晶表示装置を保護
するために、液晶表示装置の表示面201を見通せる筐
体202の開口部に固定され、表示面201の上方に所
定距離離間して配置される。
【0018】カバーガラス1は、ポリメチルメタアクリ
レート樹脂(PMMA)、ポリカーボネート樹脂などの
射出成形で成形できる耐衝撃性に優れた透明樹脂板11
で構成される。透明樹脂板11の周縁部には、メッキ、
印刷等で光を透過しない装飾部12が形成されることが
多い。装飾部12の内側は表示装置の表示面201を視
認するための光透過部13である。光透過部13は、液
晶表示装置の表示面201の相似形である。カバーガラ
ス1は光透過部13だけで構成することもできる。
【0019】透明樹脂板11は、凸レンズとして構成さ
れており、外側の外面側屈折面15と表示面201側の
内面側屈折面16との2つの屈折面を有し、外面側屈折
面15から入射した光を収束させる働きを有する。その
ため、外部からの照明光を集光して表示面201を明る
く表示させることができる。また、表示面201の表示
を拡大表示することができ、表示面201の有効面積を
拡大したのと同じ効果が得られる。これらの作用によ
り、液晶表示装置の表示面201の表示を見やすくする
ことができる。
【0020】凸レンズには、一方の屈折面が平坦な平凸
型レンズ、両方の屈折面が凸面になっている両凸面レン
ズ、一方の屈折面が凹面のメニスカス凸レンズの3種類
がある。本発明のカバーレンズは、いずれの種類の凸レ
ンズでも良い。携帯機器では、できる限り薄型にするこ
とが要求されるため、液晶表示装置の表示面201とカ
バーガラス1とを近接させて配置される。そのため、本
発明のカバーガラス1の内面側屈折面16は、表示面2
01の形状に合わせて平面又は平面に近い曲率を有する
凹面もしくは凸面とすることが好ましい。
【0021】外面側屈折面15は、球面または非球面で
構成される。歪みのない拡大表示を行うためには、外面
側屈折面15の曲率を表示面201の中心法線について
軸対称とすることが好ましい。
【0022】図1(b)、(c)に示すように、カバー
ガラス1のB−B’線に沿った短辺側の縁は厚く、A−
A’線に沿った長辺側の縁は薄くなる。表示面201の
形が四辺形又は矩形である場合は、光透過部13の中心
から遠く離れた4隅の部分の厚さが最も薄くなる。最も
薄くなる部分の厚さを機械的強度上十分な厚さに確保で
きるように、曲率と中心厚さを設定することが好まし
い。中心厚さは携帯機器の厚さに影響するため、携帯機
器を薄型にするためには、例えば外面側屈折面15を非
球面とすることが好ましい。即ち、表示面201の中心
から外側にかけて徐々に曲率を大きくする。非球面とす
ることにより、中心の厚さを厚くせず、かつ周辺部の厚
さを極端に薄くせずに機械的強度を確保することが可能
になる。また、レンズの球面収差を低減するのにも有効
である。非球面とする場合、中心部の曲率を100〜4
00mmとすると、最外周部の曲率を500mm程度に
することができる。
【0023】また、球面レンズを方形に切り出すと、各
辺のコバの形状がかまぼこ状となって、中心側の端面が
周辺側より厚くなり、外観上、筐体202の開口部周辺
とのつながりが良くない。そのため、表示面201の拡
大表示に影響のない装飾部12で光透過部13と筐体2
02とのつながりを滑らかにするような自由な断面形状
とすることができる。例えば、図1(d)に示すよう
に、外縁で逆Rとするようにして、デザイン的非球面と
してもよい。
【0024】なお、短辺側のB−B’線に沿った曲率を
長辺側のA−A’線に沿った曲率より小さくして、円柱
レンズ又は円柱レンズに近い曲面とすることもできる。
【0025】次に、携帯電話のカバーガラスの場合の具
体的な設計例を示す。携帯機器の本体の厚さを薄くする
ことが要望されているため、表示装置の表示面201か
らカバーガラスの外表面15までの距離はあまり大きく
できず、おおよそ10mmぐらいまでの範囲に収まるよ
うに光学設計しなければならない。また、凸レンズは対
象物からの距離が遠くなれば、拡大率が大きくなるが、
できる限り薄型にすることが要求されるため、液晶表示
装置の表示面201とカバーガラス1の内面側屈折面1
6とを接近させて配置される。設計ではこれらの離間距
離5mmを限度とした。携帯電話の場合、表示面201
の大きさは長辺で20mm〜50mmぐらいの方形又は
矩形であり、カバーガラスの材質は、n=1.5〜1.
6程度の透明材料である。このような条件での設計例を
表1に示す。表1の数字の単位はmmである。また、屈
折率が1.5の樹脂材料はPMMAであり、屈折率が
1.58の樹脂材料はポリカーボネート樹脂である。
【0026】
【表1】
【0027】表1から、拡大率で1〜5%ぐらいの設計
が可能である。拡大率が少ないようであるが、数%拡大
することによって見え易さの効果は十分に認識できる。
また、面積の限られた携帯機器の表示面積を実質的に拡
大することができる。
【0028】次に、本発明のカバーガラスの別の実施の
形態について図2を参照して説明する。上述したよう
に、液晶表示装置の表示面に薄いカバーガラスを近接さ
せた携帯機器では、凸レンズに形成されたカバーガラス
の拡大率は5%程度が限度である。これ以上集光率、拡
大率を上げるためにカバーガラスの外面側屈折面15の
曲率を小さくして厚い断面形状としたり、表示面201
とカバーガラス1の間隔を大きくすると、携帯機器の厚
さが厚くなってしまう。
【0029】レンズ設計上、拡大率を十分大きくするた
めには、表示面とレンズの離間距離が20mm程度必要
である。しかし、携帯機器の筐体に固定するカバーガラ
スでは、構造上無理である。
【0030】図2は、拡大率を大きくすることができる
カバーガラスの一実施形態を示す側面図である。このカ
バーガラス1bは、凸レンズに構成された透明樹脂板1
1bが携帯機器200の筐体202の開口部に固定され
ていない。透明樹脂板11bの幅は筐体202の幅とほ
ぼ同じである。透明樹脂板11bの内面側屈折面16の
光学的に影響のない側面側の周縁部に複数のリブ17が
立設されている。このリブ17は携帯機器200の側面
に設けられた厚み方向の案内溝203に摺動自在に挿入
されている。これによって、透明樹脂板11bが、携帯
機器200の液晶表示装置の表示面201に接近し、通
常のカバーガラスとして機能する位置(一点差線で示し
た)と、実線で示す引き出した位置とを自由に往復動可
能になっている。また、リブ17と案内溝203とにそ
れぞれ設けられた図示しない突起と凹部とのかみ合わせ
によって、これらの通常のカバーガラスの位置と引き出
した位置に配置できるようになっている。
【0031】通常の使用では、カバーガラス1bは、通
常のカバーガラスの位置にあり、表示面を保護する通常
のカバーガラスとして機能する。この位置でも数%程度
の拡大表示機能を有する。表示が見づらいときや、眼鏡
を掛けてないときなど、表示を拡大してみたいときに
は、カバーガラス1bを引き出して、携帯機器200か
ら飛び出した状態とする。これによって表示面201と
カバーガラス1bとの離間距離が拡大し、拡大率が向上
する。その結果、カバーガラス1bの集光率、拡大率を
通常の状態の数倍に上げ、見やすさが向上する。カバー
ガラス1bを元に戻すときは、カバーガラス1bを押し
込んで通常の位置に復帰させる。
【0032】次に、本発明の光学部品について説明す
る。この光学部品は、液晶表示装置の表示を拡大表示し
て表示を見やすくするもので、カバーガラスとは別体の
部品である。
【0033】図3は、このような光学部品の一実施形態
を示す概念図である。この光学部品100は携帯機器2
00の一部を構成する。光学部品100は、透明樹脂で
構成され、表示面201を拡大率以上に拡大した相似形
の凸レンズ部110を備える。この凸レンズ部10の幅
方向の側面の両端部と携帯機器200の筐体202の側
面とをリンク連結する一対のアーム120がそれぞれの
側面にそれぞれ回転可能に取り付けられている。凸レン
ズ部110は、4本のアーム120とリンクを構成し、
携帯機器200の正面と平行を保ったまま揺動可能にな
っている。凸レンズ部110は、携帯機器200の凹部
204をカバーする図中一点差線で示したカバー位置
と表示装置の表示面201の図示しないカバーガラスの
直上の実線で示した視認位置の間を揺動し、これらの
カバー位置と視認位置とに配置することができるよ
うになっている。そのため、この携帯機器200は、視
認位置から凸レンズ部110を取り外して凹部204
のカバー位置に折り畳んで収納可能になっている。
【0034】視認位置では、凸レンズ部110の内面
側屈折面111は表示装置の表示面201から10mm
〜30mm程度までの離間距離を保って表示面201と
平行に配置される。カバー位置では、携帯機器200
の凹部204のカバーとして機能する。
【0035】凸レンズ部110は、平凸型レンズ、両凸
面レンズ、メニスカス凸レンズのいずれでもよく、ま
た、曲率をカバーガラスよりも小さくして厚いレンズと
することが可能である。
【0036】凹部204には各種の操作を行うボタンが
配置されている。凹部204のボタンを使うときや、表
示面201の表示を拡大表示したいときは、凸レンズ部
110を凹部204から持ち上げ、表示装置の表示面2
01の直上の視認位置まで移動させ、配置する。これ
により、凸レンズ部110を介して表示面201の表示
が拡大表示される。凸レンズ部110と表示面201と
の離間距離が大きいため、表示の拡大率が大きくなると
共に、集光率が大きくなり、表示がより見えやすくな
る。
【0037】表2に視力と識別寸法を示す。表2から、
例えば表示を20%拡大すれば、視力が1.0から1.
2に向上したのと同じになり、表示を14%拡大すれ
ば、視力が0.7から0.8に向上したのと同じにな
る。平均的な視力の人でも、近距離の視力が1ランク向
上した程度に見えやすくなる効果が期待できる。
【0038】
【表2】
【0039】また、表示装置の表示面が例えば30mm
角の方形であれば、表示を14%拡大表示すると、表示
面が34.2mm角の方形に拡大されたのと同じ効果が
得られ、面積の限られた携帯機器の表示面の面積を実質
的に拡大することができる。
【0040】図3に示した携帯機器の図示しないカバー
ガラスは拡大表示できない通常のものであっても、本発
明の凸レンズに構成されているもののどちらでもよい。
凸レンズ部110は、凸レンズ状に形成されて表示面2
01を視認することができれば、形状に制限はない。
【0041】また、図3に示した光学部品はリンク機構
により折り畳み、引き出し可能になっているが、凹部2
04に配置されたカバー位置からスライド式に視認位
置まで移動するような構造としても良い。
【0042】次に、図4は、本発明の光学部品の別の実
施の形態を示す概念図である。この光学部品101は、
携帯機器200とは別体の拡大表示具として携帯機器2
00に装着、脱着して用いられるものである。この光学
部品101は、透明樹脂製で、表示面201を拡大率以
上に拡大した相似形の凸レンズ部131を備え、この凸
レンズ部131の幅方向両端縁に携帯機器200の正面
と当接して凸レンズ部131を携帯機器200から離間
させる離間部132が対向して突設され、この離間部1
32に続いて携帯機器200の側面を包むような形状の
リブ133が対向して設けられている。
【0043】この光学部品101を用いるときは、携帯
機器200の表示面201の上から被せ、押し込んで装
着する。光学部品101を携帯機器200に押し込む
と、リブ133が携帯機器の側面に当接して弾性をもっ
て少し外側に広げられ、最後にリブ133の先端が筐体
の後面のRに係合し、リブ133が携帯機器200の側
面を両側から挟み込んで一点鎖線で示すように固定され
る。このとき、離間部132が設けられているので、凸
レンズ部131が携帯機器200前面から一定の距離を
もって離間する。光学部品101を携帯機器200から
取り外すときは、光学部品101を携帯機器200の表
面から剥がすように引張ると、携帯機器200を挟み込
んでいるリブ133が広げられ、係合が解除されて取り
外すことができる。
【0044】光学部品101を携帯機器200に装着し
た状態では、凸レンズ部131は表示面201から例え
ば10mm〜30mm程度まで離間距離を保って表示面
201と平行に表示面201を視認できる位置に配置さ
れる。これにより、凸レンズ部131を介して表示面2
01の表示が拡大表示される。凸レンズ部131と表示
面201との離間距離が大きいため、表示の拡大率が大
きくなると共に、集光率が大きくなり、表示がより見え
やすくなる。
【0045】本発明のカバーレンズや光学部品において
は、透明樹脂板や凸レンズ部の外面側屈折面あるいは外
面側屈折面と内面側屈折面の両面に耐擦傷性を付与する
ためのハードコート膜を設けることが好ましい。また、
透明樹脂板や凸レンズ部の外面側屈折面あるいは外面側
屈折面と内面側屈折面の両面に、反射を防止して見やす
さを向上させるための反射防止膜をハードコート膜を介
してまたは介さずに設けることが好ましい。
【0046】ハードコート膜の形成方法としては、ハー
ドコート膜を形成できる硬化性組成物を被塗布面の表面
に塗布し、塗膜を硬化させる方法が一般的である。基材
が熱可塑性樹脂であるため、熱硬化型よりも紫外線等の
電磁波や電子ビーム等の電離放射線で硬化するものが好
ましく用いられる。例えば、紫外線の照射によりシラノ
ール基を生成するシリコーン化合物とシラノール基と縮
合反応するハロゲン原子やアミノ基等の反応基を有する
オルガノポリシロキサンとを主成分とする光硬化性シリ
コーン組成物、三菱レイヨン(株)製のUK−6074
等のアクリル系紫外線硬化型モノマー組成物、Si
2、TiO2などの粒径1〜100nmの無機微粒子
を、ビニル基、アリル基、アクリル基又はメタクリル基
等の重合性基とメトキシ基等の加水分解性基とを有する
シラン化合物やシランカップリング剤中に分散させた無
機微粒子含有熱硬化性組成物などが例示される。
【0047】塗膜の形成方法としては、ディッピング
法、スピンコート法、スプレー法、フロー法、ドクター
ブレード法などを採用できる。
【0048】なお、塗膜を形成する前に、密着性を向上
させるため、被塗布面表面を、コロナ放電やマイクロ波
などの高電圧放電などで表面処理をすることが好まし
い。
【0049】形成した塗膜を熱、紫外線、電子ビームな
どで硬化させてハードコート膜を得ることができる。
【0050】また、反射防止膜は、無機被膜、有機被膜
の単層または多層で構成される。外面側の反射防止膜と
内面側の反射防止膜は、同じ構成であっても別の構成で
あっても良い。例えば、外面側の反射防止膜を多層構造
とし、内面側の反射防止膜を簡略化して単層構造とする
ことも可能である。
【0051】無機被膜の材質としては、SiO2、Si
O、ZrO2、TiO2、TiO、Ti23、Ti25
Al23、Ta25、CeO2、MgO、Y23、Sn
2、MgF2、WO3等の無機物が挙げられ、これらを
単独でまたは2種以上を併用して用いることができる。
これらの中では、低温で真空蒸着が可能なSiO2、Z
rO2、TiO2、Ta25が好ましい。また、多層膜構
成とした場合は、最外層はSiO2とすることが好まし
い。
【0052】なお、ハードコート膜と反射防止膜の密着
性を向上させるため、ハードコート膜の表面を表面処理
することが望ましい。表面処理方法としては、酸処理、
アルカリ処理、紫外線照射処理、アルゴン又は酸素雰囲
気中での高周波放電によるプラズマ処理、アルゴンや酸
素又は窒素などのイオンビーム照射処理などを例示でき
る。
【0053】本発明のカバーガラス及び光学部品は、例
えば、携帯電話、携帯ゲーム機、デジタルカメラ、携帯
無線通信機、携帯ラジオ、携帯音響機器等の表示装置の
表示面の拡大表示に用いることができる。表示装置とし
ては、液晶表示装置が代表的であり、特に、外光を利用
する反射型液晶表示装置の場合に見やすさが向上するた
め有効である。
【0054】なお、上記説明では、凸レンズは中心部の
厚さが周辺部より厚い通常の形状を示したが、厚みが増
加しないフレネルレンズとすることも有効である。
【0055】(実施例1)ポリメチルメタクリレート
(PMMA)樹脂(屈折率n=1.5)を用いて射出成
形により以下のレンズ形状のカバーガラスを成形した。
【0056】カバーガラスの表示部分の大きさを50×
40mmの角形として中心厚を3mm、外面側屈折面の
中心部の曲率半径が200mmの凸面とし、中心から1
5mm以上離れた部分については曲率半径を四隅で50
0mmになるように、徐々に滑らかに変化させて非球面
とした。内面側屈折面は平面とした。
【0057】このカバーガラスを1.0mmの距離をお
いて、表示装置上に取り付けた。拡大率は1.5%弱で
あった。拡大率は少ないが、外観上の違和感もなく、凸
レンズによる拡大、集光による明るさ向上の効果があっ
た。
【0058】(実施例2)ポリカーボネート樹脂(屈折
率n=1.5)を用いて曲率半径150mm、厚さ4m
mの平凸レンズの凸レンズ部11bを成形した。図3に
示したような折り畳み可能なようにアーム120で携帯
電話220に取り付けた。この凸レンズ部11bを表示
面201との距離が25mmの位置に配置した。
【0059】拡大率は約10%であった。表示が十分に
大きく、明るく見やすいことが認められた。
【0060】(実施例3)ポリカーボネート樹脂(屈折
率n=1.5)を用いて曲率半径150mm、厚さ4m
mの平凸レンズ部を有する図4に示した光学部品を成形
した。携帯電話の表示面上に装着すると、表示面201
とレンズの距離が25mmの位置に凸レンズ部131を
配置できた。
【0061】拡大率は約10%であった。表示が十分に
大きく、明るく見やすいことが認められた。
【0062】
【発明の効果】本発明のカバーガラスは、凸レンズ形状
としたことにより、表示装置の表示を拡大表示できると
共に、集光率が向上するため、表示装置の表示を見やす
くすることができる。
【0063】本発明の光学部品は、凸レンズ部を表示装
置の表示面上方に配置し、かつその位置から取り外し可
能であるので、必要なときに表示装置の表示を拡大表示
できると共に、集光率を向上させることができるため、
表示装置の表示を見やすくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカバーガラスの一実施形態を示すもの
で、(a)は平面図、(b)は(a)におけるA−A’
線に沿った断面図、(c)は(a)におけるB−B’線
に沿った断面図、(d)は(a)におけるC−C’線に
沿った断面図である。
【図2】本発明のカバーガラスの別の実施の形態の構造
を示す側面図である。
【図3】本発明の光学部品の一実施形態を示す概念図で
ある。
【図4】本発明の光学部品の他の一実施形態を示す概念
図である。
【符号の説明】
1、1b… カバーガラス 11、11b… 透明樹脂板 12… 装飾部 13… 光透過部 15… 外面側屈折面 16… 内面側屈折面 100、101… 光学部品 110… 凸レンズ部 111… 内面側屈折面 120… アーム 131… 凸レンズ部 132… 離間部 133… リブ 200… 携帯機器 201… 表示面 202… 筐体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 携帯機器内部の表示装置の表示面を前記
    表示面から離間して覆い、前記表示面を視認するために
    用いられる透明樹脂板を有するカバーガラスにおいて、 前記透明樹脂板が、前記表示面全体を拡大表示できる凸
    レンズに構成されていることを特徴とするカバーガラ
    ス。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のカバーガラスにおいて、 前記透明樹脂板が、前記表示面に対して離間及び接近可
    能に前記携帯機器に装着されていることを特徴とするカ
    バーガラス。
  3. 【請求項3】 携帯機器の表示装置の表示面上方の前記
    表示面を視認できる所定の位置に配置し、かつ前記所定
    の位置から取り外し可能に構成されている凸レンズ部を
    備えることを特徴とする光学部品。
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