JP2001127798A - 光ノード,送信用の光ノード及び受信用の光ノード並びに波長パス網用障害復旧方法 - Google Patents

光ノード,送信用の光ノード及び受信用の光ノード並びに波長パス網用障害復旧方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 IPパケットを波長多重光信号に重畳して転
送する技術において、各光IPノードが、波長多重光信
号の波長パス切り替えと、送出IPパケットの光信号へ
の割り当て切り替えとを行ない、伝送に使用される光波
長数の削減が図れるようにし、かつ、光IPノードの規
模を小型化できるようにする。 【解決手段】 光IPノード1において、波長多重光信
号と他局宛パケットとを入力されて、自局宛の光信号を
出力し他局宛光信号と上記パケットに起因する光信号と
を多重化出力する空間スイッチ部40,空間スイッチ部
40の入出力側に接続され伝送路障害を検出し検出信号
を出力する伝送路障害検出部13,監視パケットを所定
時間間隔で出力するOAMパケット送信部14,伝送路
障害検出部13に接続され検出信号を受信すると各光信
号を波長毎に選択し波長パスを切り替えて光信号を出力
する障害復旧制御部16をそなえて構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、IPパケ
ットを波長多重光信号にクロスコネクトしてルーティン
グする技術に用いて好適な、光ノード,送信用の光ノー
ド及び受信用の光ノード並びに波長パス網用障害復旧方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、インターネットの急速な普及によ
り、IP(internet protocol:インターネットプロトコ
ル)を用いた伝送網でのトラフィック量が加速度的に増
加しており、大規模な交換容量を有するトラフィックを
効率的に処理するための技術として、波長多重技術(W
DM:Wavelength Division Multiplexing)を用いたI
P over WDMシステムが導入され始めている。
【0003】このIP over WDMシステムとは、波長多
重光信号の各光信号に、IPパケットをクロスコネクト
してルーティングを行なうシステムである。このIPパ
ケットのクロスコネクトとは、複数の光IPノード(Ph
otonic IP Node)が接続された光伝送網にて、光信号が
どの光IPノードからどの光IPノードまで伝送される
かという接続に関する情報であって、各光IPノード
が、伝送された光信号を取り込むかあるいは、スルーさ
せる(そのまま通過させる)かについての情報である。
また、以下の説明において、光IPノードとは、光伝送
局の意味で使用する。
【0004】具体的には、この光伝送網の2基の光IP
ノード間で、IPパケットのルーティングを行なう場合
に、まず、1つの光IPノードは、ルーティングすべき
IPパケットを、そのIPアドレス(宛先アドレス)に
よって、波長多重光信号の中の特定波長に割り当てて、
一旦、光信号に変換する。そして、割り当てられた複数
の光信号からなる波長多重光信号は、光伝送路を介して
伝送し、他の光IPノードにて受信され、ここで、その
波長多重光信号の中から、特定のIPパケットのみが抽
出されて、ルーティングが行なわれるようになってい
る。
【0005】このIP over WDMシステムを導入するこ
とにより、多様なIPアドレスが存在しても、また、I
Pパケットがバースト的に発生しても、各光IPノード
が、それぞれ、それらのIPパケットを処理できるよう
になり、光伝送網は、大規模な交換容量を有するトラフ
ィックに対応できる。さらに、光信号の波長を効率的に
利用するために、IPパケットをIPアドレス毎に、あ
るいは、QoS(Quality of Service:サービス品質)毎に
同一波長の光信号に収容するような方式が提案されてい
る。この方式とは、各光IPノードが、それぞれ、IP
パケットのルーティングを行なう代わりに、IPパケッ
トを収容した光信号の伝送パスを切り替えたり、IPパ
ケットを収容する光信号の波長を切り替えることにより
ルーティング処理する方式である。なお、ここで、IP
パケットの収容とは、IPパケットを光信号に変換する
ことを意味し、以下の説明において、同様の意味で使用
する。また、IPパケットの切り替えを単に、IPパケ
ット切り替えと称することがある。加えて、以下の説明
において、この伝送パスのことを、波長パス(wavelengt
h path)と称する。
【0006】すなわち、各光IPノードは、それぞれ、
光信号のうち終端するもの(自局宛のもの)について
は、その光信号から所望のIPパケットを抽出する処理
を行ない、それ以外の光信号については、光伝送網にお
けるレイヤ1に相当する波長パス及びレイヤ2に相当す
るIPパケット切り替えを行なうようになっている。そ
して、上記の方式は、光アド・ドロップ機能を発揮し
て、IPパケットのルーティングを行なっている。
【0007】図23は、光アド・ドロップ機能の概念図
であり、この図23に示す光IPノード81は、入力ポ
ート1,2と出力ポート3,4とを有する。そして、入
力ポート1から、複数の波長の光信号からなる波長多重
光信号が入力され、また、入力ポート2から、他局宛
(他局の光IPノード宛)のIPパケットが入力され
て、このIPパケットは電気/光変換されて、出力ポー
ト3に出力される。ここで、入力ポート1からの波長多
重された複数の光信号のうち、自局宛の光信号は、分岐
されて、出力ポート4からドロップされる一方、波長多
重された複数の光信号のうち、他局宛の光信号は、出力
ポート3にスルーされ、入力ポート2からの電気/光変
換された光信号と合波されて(アドされて)、他局宛に
出力されるようになっている。
【0008】図24は、光IPノードの物理的な構成図
である。この図24に示す光IPノード81は、入力伝
送路81a,81bと出力伝送路81d,81eと、光
クロスコネクト装置(光XC装置)81cと、ATM交
換機81fと、ルータ(アクセスルータ)81g,81
h,81iとを有する。ここで、ルータ81g,81
h,81iから、それぞれ、IPパケットが入力され、
それらのIPアドレスに対応した波長の光信号に振り分
けられて、複数の光信号が、図24の左側から、右側に
向かって伝送されている。そして、複数の光信号が、そ
れぞれ、入力伝送路81a,81bから入力され、光X
C装置81cにおいて、波長多重された光信号のうちの
一部が自局宛(自局の光IPノード宛)のものとしてド
ロップされるとともに、残りの光信号は他局宛のものと
して、アドされたIPパケットと多重化され、波長に応
じて所望の出力伝送路81d,81eに伝送される。
【0009】ここで、ATM交換機81fは、複数の光
IPノードから入力されるIPパケットをそのIPアド
レス毎に振り分けるものであって、電気信号であるIP
パケットを切り替える電気スイッチでもある。また、こ
のATM交換機81fの光XC装置81c側には、振り
分けられたIPパケットを、そのIPアドレスに応じて
所定波長の光信号に重畳して出力するためのスイッチ素
子が設けられている。そして、これらのATM交換機8
1fとスイッチ素子とが協同して、パケットスイッチ部
(Packet Switch)として機能している。
【0010】また、光XC装置81cは、自局宛の光信
号に含まれるIPパケットをATM交換機81fへ転送
するとともにATM交換機81fから出力される光信号
を他の光IPノードに出力し、さらに、自局宛でない光
信号を隣接する他局光ノードに対して転送するものであ
って、波長パススイッチ部(Wavelength Path Switch)と
して機能している。また、この光XC装置81cは、複
数の空間スイッチ(Space Switch)をそなえて構成され
ている。
【0011】この空間スイッチとは、複数の入力ポート
と複数の出力ポートとを有し、電気的な制御信号によっ
て、入力ポートから入力された光信号を所望の出力ポー
トから出力させるものである。例えば、16本の入力ポ
ートと32本の出力ポートとを有する空間スイッチにお
いて、外部からの電気信号によって、入力された16本
の光信号が、32本のいずれかの出力ポートから出力さ
れるようになっている。
【0012】図25は、光IPノードの論理的な構成図
であり、図24に示したものを詳細に示している。この
図25に示す光IPノード82内の波長パススイッチ部
82cにおいて、隣接する他の複数の光IPノード(図
示省略)から、入力伝送路83a,83bを介して、そ
れぞれ、波長多重された光信号が入力される。そして、
分波部82a,82bにおいて、各光信号は、それぞ
れ、分波されて、波長λ1を有する光信号,波長λ2を有
する光信号,…,波長λn(nは整数)を有する光信号
が、それぞれ、波長パススイッチ部82cに入力される
ようになっている。
【0013】一方、この図25に示すルータ82g,8
2h,…,82i,82jから、それぞれ、IPパケッ
トが、パケットスイッチ部82fに入力される。このパ
ケットスイッチ部82f内に複数設けられたバッファ8
4aは、それぞれ、IPパケットを一時的に保持するも
のであり、また、順番に入力されたIPパケットのう
ち、最初に入力されたIPパケットが、最初に出力され
るようになっている。そして、蓄積されたIPパケット
は、逐次、出力されて、それぞれ、パケットスイッチ8
4bに入力される。なお、このパケットスイッチ84b
の出力側には、波長λ1〜λnを有する波長多重光信号
が、複数あり、これらは、それぞれ、波長パススイッチ
部82cの出力側の出力伝送路82d,82e…の個数
に対応している。
【0014】例えば、ルータ82hからのIPパケット
は、バッファ84aを介して波長λ1に割り当てられ、
また、ルータ82jからのIPパケットは、バッファ8
4aを介してやはり、波長λ1に割り当てられ、これら
2箇所のルータ82h,82jから出力されたIPパケ
ットが、波長λ1の光信号に収容されるようになってい
る。
【0015】そして、波長パススイッ部82cにおい
て、入力伝送路82a,82bからの光信号は、それぞ
れ、パケットスイッチ部82fからの光信号とクロスコ
ネクトされて、合波部82d,82eにて、他のパスか
らの光信号と多重化されて、出力伝送路83c,83d
から出力される。また、この波長パススイッチ部82c
に入力された光信号の中で、自局宛のものは、出力ポー
ト84cからドロップされ、光/電気変換器(O/E変
換器)82k,82lにてそれぞれ、電気信号としての
IPパケットに変換されて、このIPパケットが、パケ
ットスイッチ部82fに入力されるようになっている。
ここで、自局宛のIPパケットが、再度、パケットスイ
ッチ部82fに入力される理由は、他の光IPノードに
中継したり、割り当て波長を変更するからである。
【0016】このため、パケットスイッチ部82fは、
自ノードにあるルータ82g,…,82jからのIPパ
ケットと、ドロップされたIPパケットの中で他局宛に
再送出するものとをそれぞれ、所定波長に割り当てる。
また、波長パススイッチ部82c内の波長パススイッチ
においてはパス切り替えが行なわれて、所定波長にIP
パケットが収容されて、出力伝送路83c,83dから
出力されるのである。
【0017】図26は、パケットスイッチ部の構成図で
ある。この図26に示すパケットスイッチ部85は、多
量のIPパケットを処理して光信号に割り当てるもので
あって、3段のスイッチ部85a,85b,85cを有
する。そして、IPパケットがIPアドレス毎に切り替
えられて、伝送波長に応じて振り分けられて出力される
ようになっている。例えば、切り替え部85aにおい
て、この図26の左側から入力されるn系統(nは整
数)のIPパケットは、それぞれ、バッファB11〜B1n
に蓄積されて、これらのバッファB11〜B1nから出力さ
れるIPパケットは、m個(mは整数)のパケットスイ
ッチSW1〜SWmに入力され、これらのパケットスイッチSW
1〜SWmからIPパケットが、それぞれ、振り分けられて
出力されるようになっている。さらに、スイッチ部85
b,85cにおいて、それぞれ、同様な切り替えが行な
われて、スイッチ部85cから伝送される波長毎に振り
分けられたIPパケットが出力されるのである。
【0018】なお、処理されたIPパケットは、所定波
長の光信号にて、他の光IPノードに伝送されるので、
光信号の波長は、IPパケットのルーティングパスを示
す機能を有する。従って、光IPノードは、IPパケッ
トをルーティングする場合において、電気信号としての
パスを用いる代わりに、波長パスを設定してIPパケッ
トをルーティングしている。
【0019】従って、IP over WDMシステムを用いた
光伝送網は、光IPノードが、波長パスを相互に設定し
ている。以下の説明において、この光伝送網のことを特
に、波長パス網と称することとする。次に、この波長パ
ス網に関して、正常時のルーティングと障害復旧時(res
torelink failure)のルーティングとを図27と図28
とを用いて説明する。
【0020】図27は、波長パス網における正常時のI
Pパケット転送の説明図である。この図27に示す波長
パス網90は、光IPノード1〜光IPノード8を有
し、これらの光IPノード1〜8が、それぞれ、光ファ
イバで接続されて、波長多重された光信号が双方向に伝
送できるようになっている。そして、この波長パス網9
0は、波長多重光信号の各光信号がどこからどこまで伝
送するかに関する波長パス情報を、制御チャネルを用い
て伝送し、各光IPノード1〜8が、それぞれ、波長パ
ス情報を知ることができるようになっている。
【0021】なお、この図27における波長λ1及び波
長λ2を用いてIPパケットを振り分ける際に、利用率
が0.5で運用されている。この利用率(Availability)
とは、ある時間において、それらの波長を用いて収容し
たIPパケット数の、その波長を用いて収容できる最大
のIPパケット収容数に対する比である。例えば、利用
率が0.5とは、伝送速度が10Gbpsであれば、5
Gbpsの伝送能力があることを意味する。また、光I
Pノード当たりの利用率が高い/低いことは、対地当た
りの利用率が高い/低いと表現される。
【0022】さらに、例えば光IPノード7は、ルータ
(IPと表示されたもの)7a,パケットスイッチ部
(パケットSWと表示されたもの)7b,波長パススイ
ッチ部(波長パスSWと表示されたもの)7cを有し、
これらは、上述したものと同様な機能を有する。なお、
光IPノード7以外の光IPノード1〜6,8も、それ
ぞれ、同様なものである。
【0023】上述の構成により、IPパケットの正常な
ルーティングは、次のようになる。例えば、光IPノー
ド5から光IPノード1へ、IPパケットAをルーティ
ングする場合と、光IPノード2から光IPノード8
へ、IPパケットBのルーティングとは、それぞれ、次
のようにして行なわれる。まず、光IPノード5のルー
タ5aにあるIPパケットAは、波長λ1の光信号に割
り当てられて(符号L1を付したパス)、波長多重光信
号として伝送路に出力される。そして、このIPパケッ
トAのデータを有する波長多重光信号は、光IPノード
4にて受信され、この光IPノード4の波長パススイッ
チ部にて、波長ルーティングされ、隣接する光IPノー
ド3にスルーされる。同様に、光IPノード3において
も、スルーされて、波長多重光信号は、光IPノード2
を介し、光ファイバを伝送して、光IPノード1に受信
され、ここで、波長多重光信号から自局宛のIPパケッ
トAのデータが抽出される。
【0024】また、同様に、光IPノード2のルータに
あるIPパケットBは、波長λ2の光信号に割り当てら
れて(符号L2を付したパス)、波長多重光信号として
伝送路に出力され、この波長多重光信号は、光IPノー
ド1を介して、光IPノード8に受信され、その波長多
重光信号から自局宛のIPパケットBのデータが抽出さ
れるのである。
【0025】これに対して、波長パス網90で、伝送路
障害(link failure)が発生したときは、図28のような
障害復旧が行なわれる。図28は、波長パス網における
障害復旧時のIPパケット転送の説明図であり、この図
28に示す光IPノード1と光IPノード2との間の伝
送路で障害が発生した後の、波長パス設定について、表
示されている。また、各光IPノード1〜8は、それぞ
れ、図27に示したものと同様なものであり、さらに、
この波長パス網90は、障害が発生した場合に、その場
所を検出でき、各光IPノード1〜8は、それぞれ、障
害発生箇所を制御チャネルによって、知ることができる
ようになっている。
【0026】そして、上述の構成により、光IPノード
5は、IPパケットAを光IPノード4側に伝送する波
長多重光信号の代わりに、光IPノード6側に伝送する
波長多重光信号に重畳する。そして、このIPパケット
Aのデータを有する波長多重光信号は、光IPノード
6,7及び8を介して、光IPノード1に受信される
(符号L3を付したパス)。同様に、光IPノード2
は、IPパケットBを光IPノード1側に出力しない
で、光IPノード3側に出力し、IPパケットBのデー
タは、光IPノード4,5,6,7及び8を介して、伝
送されて、光IPノード1に受信されるのである(符号
L4を付したパス)。
【0027】このように、障害が発生した場合でも、各
光IPノード1〜8がそれぞれ、波長多重光信号を出力
する伝送路の方向を変更することによって、IPパケッ
トは、正常に転送されるのである。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図24
〜図26で説明したように、光IPノード1〜8を設置
する場合には、大規模な電気スイッチ、スイッチ素子及
び大規模な光クロスコネクト装置をそれぞれ設置しなけ
ればならない。さらに、図26に示すパケットスイッチ
部85は、各段のスイッチ部85a,85b,85cが
それぞれ、バッファとパケットスイッチとを有する多段
スイッチ回路網構成となっているので、このパケットス
イッチ部85の大容量化を図る場合には、各バッファに
より、装置のハードウェア規模が大きくなり、また、そ
の装置に関して複雑な制御が必要となるという課題があ
る。
【0029】その上、IPパケットに割り当てられる波
長は、利用率に関係なく対地(光IPノード)毎に割り
当てられており、波長パススイッチ部で障害の復旧が行
なわれているため、障害が復旧した時において、波長パ
ス網90は、利用率に関わらず、IPパケットの振り分
けの変更を、波長パスの変更のみで行なっていたため、
波長パス網90が必要とする波長数が多くなり、そのた
め、やはり、装置のハードウェア規模が大きくなるとい
う課題がある。
【0030】加えて、伝送路障害が発生した時に、全て
の光信号の波長パスを変更すると、波長パス網90にお
いて、割り当てに必要な波長の選択の余地が狭められる
ので、システムの柔軟な運用が困難となる課題がある。
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、交
換すべきIPパケットの容量が大規模な光伝送網におい
て、各光IPノードが、それぞれ、光信号の利用率が低
い時に、IPパケットが重畳された伝送光信号の波長パ
ス切り替えを行なうとともに、送出IPパケットの光信
号への割り当て切り替えを行ない、伝送に使用される光
波長数の削減が図れるようにし、かつ、光IPノードの
規模を小型化できるようにする、光ノード,送信用の光
ノード及び受信用の光ノード並びに波長パス網用障害復
旧方法を提供することを目的とする。
【0031】
【課題を解決するための手段】このため、本発明の光ノ
ードは、第1の宛先アドレスを有するパケットを第1の
宛先アドレスに基づき他局光ノードに転送するパケット
切り替え部と、パケット切り替え部に接続され第2の宛
先アドレスを有するパケットを複数の波長の光信号が多
重化された波長多重光信号の波長パスに接続することに
より転送する波長パス切り替え部とをそなえて構成され
た光ノードであって、2つの入力ポートと2つの出力ポ
ートとを有し、宛先アドレス毎に割り当てられた複数の
波長の光信号からなる波長多重光信号と他局アドレスを
有するアドパケットとを、上記2つの入力ポートからそ
れぞれ入力されて、波長多重光信号の中から自局宛の光
信号を第1の出力ポートからドロップ用の光信号として
出力するとともに、波長多重光信号が含む他局宛の光信
号と他局アドレスを有するアドパケットに起因する光信
号とを多重化して第2の出力ポートから出力する空間ス
イッチ部と、電気信号として出力された複数のアドパケ
ットを保持し空間スイッチ部に入力するバッファとをそ
なえ、波長パス切り替え部が、上記空間スイッチ部の一
部分であって波長多重光信号の各光信号を波長毎に分岐
する空間スイッチを設け、自局宛の光信号を抽出してド
ロップ用の光信号を第1の出力ポートから出力し、波長
多重光信号が含む他局宛の光信号と他局アドレスを有す
るアドパケットに起因する光信号とを多重化して第2の
出力ポートから出力するように構成され、パケット切り
替え部が、上記空間スイッチ部の残りの部分であって波
長多重光信号の各光信号を波長毎に分岐する空間スイッ
チと上記バッファとを設け、波長パス切り替え部から出
力されたドロップ用の光信号に起因するパケットとバッ
ファからの複数のアドパケットとを入力され、第1の出
力ポートから出力された光信号に起因するパケットと複
数のアドパケットとをそれぞれ宛先アドレス毎に所定波
長を割り当てた光信号として波長パス切り替え部に入力
するように構成されたことを特徴としている(請求項
1)。
【0032】また、本発明の光ノードは、宛先アドレス
毎に割り当てられた複数の波長の光信号からなる波長多
重光信号と他局アドレスを有するアドパケットとをそれ
ぞれ入力されて、波長多重光信号の中から自局宛の光信
号を出力するとともに波長多重光信号が含む他局宛の光
信号と他局アドレスを有するアドパケットに起因する光
信号とを多重化して出力する空間スイッチ部と、空間ス
イッチ部の入力側と出力側とに接続され、電気信号とし
て出力された複数のアドパケットを保持し空間スイッチ
部に入力するバッファと、空間スイッチ部の入力側と出
力側とに接続され、波長多重光信号に基づいて、伝送路
障害の発生を検出し検出信号を出力しうる伝送路障害検
出部と、この伝送路障害検出部に接続され、伝送路障害
検出部からの検出信号を受信すると、波長多重光信号の
各光信号を波長毎に選択し波長パスを切り替えて光信号
を出力する障害復旧制御部とをそなえ、空間スイッチ部
に設けられた複数の空間スイッチが、自局宛の光信号を
抽出してドロップ用の光信号として第1の出力ポートに
出力し、波長多重光信号が含む他局宛の光信号と他局ア
ドレスを有するアドパケットに起因する光信号とを多重
化して第2の出力ポートから出力する波長パス切り替え
部として構成されるとともに、空間スイッチ部に設けら
れた複数の空間スイッチと上記バッファとが、波長パス
切り替え部の第1の出力ポートから出力されたドロップ
用の光信号に起因するパケットとバッファからの複数の
アドパケットとを入力され、第1の出力ポートから出力
されたドロップ用の光信号に起因するパケットと複数の
アドパケットとをそれぞれ宛先アドレス毎に所定波長を
割り当てた光信号として波長パス切り替え部に入力する
パケット切り替え部として構成されたことを特徴として
いる(請求項2)。
【0033】さらに、本発明の光ノードは、複数の波長
の光信号からなる波長多重光信号を受信する第1入力ポ
ートと、他局アドレスを有するアドパケットを受信する
第2入力ポートと、波長多重光信号の中から自局宛の光
信号をドロップ用の光信号として出力する第1出力ポー
トと、波長多重光信号が含む他局宛の光信号と他局アド
レスを有するアドパケットに起因する光信号とを多重化
して出力する第2出力ポートとを有する空間スイッチ部
をそなえた光ノードであって、第1出力ポートから出力
されたドロップ用の光信号に起因するパケットと第2入
力ポートから入力されたアドパケットとを入力され、ド
ロップ用の光信号に起因するパケットとアドパケットと
をそれぞれ宛先アドレス毎に所定波長を割り当てた光信
号として出力するパケット切り替え部と、第1入力ポー
トから入力された波長多重光信号から自局宛の光信号を
分岐して第1出力ポートからドロップ用の光信号として
出力し、他局宛の光信号とパケット切り替え部からの光
信号とを多重化して第2出力ポートから出力する波長パ
ス切り替え部と、空間スイッチ部の入力側と出力側とに
接続され、波長多重光信号に基づいて、伝送路障害の発
生を検出し検出信号を出力しうる伝送路障害検出部と、
この伝送路障害検出部に接続され、伝送路障害検出部か
らの検出信号を受信すると、波長多重光信号の各光信号
を波長毎に選択し波長パスを切り替えて光信号を出力す
る障害復旧制御部とをそなえて構成されたことを特徴と
している(請求項3)。
【0034】また、空間スイッチ部は、アドパケットと
ドロップ用の光信号に起因するパケットとを入力される
入力ポートと、宛先アドレスに応じて所定波長に割り当
てられた光信号を出力する出力ポートとを有するパケッ
トスイッチをm個(mは整数)そなえた第1パケットス
イッチと、波長多重光信号に含まれる複数の相異なる波
長の一つを有する光信号を入力されるn入力ポート(n
は整数)と、その複数の相異なる波長の一つと同一の波
長を有する光信号を出力する2n出力ポートとを有する
n×2nスイッチをk−m個(kは整数)そなえた第1
空間スイッチと、第1パケットスイッチからの光信号と
第1空間スイッチからの光信号とを入力されるk入力ポ
ートと、k入力ポートから入力された光信号を所定の方
路に選択して出力するk出力ポートとを有するk×kス
イッチを2n個そなえた第2空間スイッチと、第2空間
スイッチからの光信号を入力される2n入力ポートと、
2n入力ポートから入力された光信号を波長毎に選択し
て出力するn出力ポートとを有する2n×nスイッチを
k−m個そなえた第3空間スイッチと、第2空間スイッ
チからの光信号を入力される2n入力ポートと、2n入
力ポートから入力された光信号を波長毎に選択して出力
するn出力ポートとを有する2n×nスイッチをm個そ
なえた第4空間スイッチとをそなえて構成されてもよい
(請求項4)。
【0035】そして、空間スイッチ部は、アドパケット
とドロップ用の光信号に起因するパケットとを入力され
るk入力ポート(kは整数)と、宛先アドレスに応じて
所定波長に割り当てられた光信号を出力する2k出力ポ
ートとを有するパケットスイッチをm個(mは整数)そ
なえた第2パケットスイッチと、波長多重光信号を入力
されるk入力ポートと、同一の波長を有する光信号を分
岐出力する2k入力ポートとを有するk×2kスイッチ
をn−m個(nは整数)そなえた第5空間スイッチと、
第2パケットスイッチのパケットスイッチのそれぞれか
ら出力されたm本の光信号と第5空間スイッチのk×2
kスイッチのそれぞれから出力されたn−m本の光信号
とを合波してその合波により波長多重された光信号をn
本に分岐出力する光カプラを2k個そなえた光分岐部
と、光分岐部から出力されたその合波による波長多重光
信号を入力される2k入力ポートと、2k入力ポートか
ら入力されたその合波による波長多重光信号を波長多重
された状態で出力するk出力ポートとを有する2k×k
スイッチをn−m個そなえた第6空間スイッチと、光分
岐部から出力されたその合波による波長多重光信号を入
力される2k入力ポートと、2k入力ポートから入力さ
れたその合波による波長多重光信号を波長多重された状
態で出力するk出力ポートとを有する2k×kスイッチ
をm個そなえた第7空間スイッチと、第6空間スイッチ
からの光信号と第7空間スイッチからの光信号とを入力
されこれらの光信号に含まれる特定波長の光信号を選択
して出力する光フィルタをn×k個そなえた波長選択部
とをそなえて構成されてもよい(請求項5)。
【0036】さらに、上記の伝送路障害検出部は、空間
スイッチ部の入力側に接続され、波長多重光信号が受信
されないと第1切替トリガを出力する光断検出部と、空
間スイッチ部の出力側に接続され、所定の時間間隔で送
信されている電気信号としてのパケットを受信しパケッ
トが受信されないと第2切替トリガを出力する監視パケ
ット受信部とをそなえて構成されてもよく(請求項
6)、上記の障害復旧制御部が、光断検出部及び監視パ
ケット受信部とに接続され、光断検出部からの第1切替
トリガ若しくは監視パケット受信部からの第2切替トリ
ガが入力されてから所定時間を経過すると伝送路障害を
検出して、空間スイッチ部の光信号を選択してその方路
の切り替え制御を行なうパス切り替え制御部と、監視パ
ケット受信部に接続され、監視パケット受信部からの第
2切替トリガが入力されてから所定時間を経過すると伝
送路の障害を検出して、バッファに保持された複数のア
ドパケットを読み出す順番を変更し、空間スイッチ部の
光信号を選択してその方路の切り替え制御を行なうバッ
ファ読み出し/パケットスイッチ切り替え制御部とをそ
なえて構成されてもよい(請求項7)。
【0037】また、本発明の送信用の光ノードは、第1
の宛先アドレスを有するパケットを第1の宛先アドレス
に基づき他局光ノードに転送するパケット切り替え部
と、パケット切り替え部に接続され第2の宛先アドレス
を有するパケットを複数の波長の光信号が多重化された
波長多重光信号の波長パスに接続することにより転送す
る波長パス切り替え部とをそなえて構成された光ノード
であって、2つの入力ポートと2つの出力ポートとを有
し、宛先アドレス毎に割り当てられた複数の波長の光信
号からなる波長多重光信号と他局アドレスを有するアド
パケットとを、上記2つの入力ポートからそれぞれ入力
されて、波長多重光信号の中から自局宛の光信号を第1
の出力ポートからドロップ用の光信号として出力すると
ともに、波長多重光信号が含む他局宛の光信号と他局ア
ドレスを有するアドパケットに起因する光信号とを多重
化して第2の出力ポートから出力する空間スイッチ部
と、電気信号として出力された複数のアドパケットを保
持し空間スイッチ部に入力するバッファと、電気信号と
してのパケットを所定の時間間隔で出力する監視パケッ
ト送信部とをそなえ、波長パス切り替え部が、上記空間
スイッチ部の一部分であって波長多重光信号の各光信号
を波長毎に分岐する空間スイッチを設け、自局宛の光信
号を抽出してドロップ用の光信号を第1の出力ポートか
ら出力し、波長多重光信号が含む他局宛の光信号と他局
アドレスを有するアドパケットに起因する光信号とを多
重化して第2の出力ポートから出力するように構成さ
れ、パケット切り替え部が、上記空間スイッチ部の残り
の部分であって波長多重光信号の各光信号を波長毎に分
岐する空間スイッチと上記バッファとを設け、波長パス
切り替え部から出力されたドロップ用の光信号に起因す
るパケットとバッファからの複数のアドパケットとを入
力され、第1の出力ポートから出力された光信号に起因
するパケットと複数のアドパケットとをそれぞれ宛先ア
ドレス毎に所定波長を割り当てた光信号として波長パス
切り替え部に入力するように構成されたことを特徴とし
ている(請求項8)。
【0038】さらに、本発明の受信用の光ノードは、第
1の宛先アドレスを有するパケットを第1の宛先アドレ
スに基づき他局光ノードに転送するパケット切り替え部
と、パケット切り替え部に接続され第2の宛先アドレス
を有するパケットを複数の波長の光信号が多重化された
波長多重光信号の波長パスに接続することにより転送す
る波長パス切り替え部とをそなえて構成された光ノード
であって、2つの入力ポートと2つの出力ポートとを有
し、宛先アドレス毎に割り当てられた複数の波長の光信
号からなる波長多重光信号と他局アドレスを有するアド
パケットとを、上記2つの入力ポートからそれぞれ入力
されて、波長多重光信号の中から自局宛の光信号を第1
の出力ポートからドロップ用の光信号として出力すると
ともに、波長多重光信号が含む他局宛の光信号と他局ア
ドレスを有するアドパケットに起因する光信号とを多重
化して第2の出力ポートから出力する空間スイッチ部
と、電気信号として出力された複数のアドパケットを保
持し空間スイッチ部に入力するバッファと、空間スイッ
チ部の出力側に接続され、所定の時間間隔で送信されて
いる電気信号としてのパケットを受信しパケットが受信
されない時間が所定時間以上であると伝送路の障害を検
出し第2切替トリガを出力する監視パケット受信部と、
監視パケット受信部に接続され、監視パケット受信部か
らの第2切替トリガが入力されてから所定時間を経過す
ると伝送路の障害を検出して、バッファに保持された複
数のアドパケットを読み出す順番を変更し、空間スイッ
チ部の光信号を選択してその方路の切り替え制御を行な
うバッファ読み出し/パケットスイッチ切り替え制御部
と、監視パケット受信部に接続され、監視パケット受信
部からの第2切替トリガが入力されてから所定時間を経
過すると伝送路障害を検出して、空間スイッチ部の光信
号を選択してその方路の切り替え制御を行なうパス切り
替え制御部とをそなえ、波長パス切り替え部が、上記空
間スイッチ部の一部分であって波長多重光信号の各光信
号を波長毎に分岐する空間スイッチを設け、自局宛の光
信号を抽出してドロップ用の光信号を第1の出力ポート
から出力し、波長多重光信号が含む他局宛の光信号と他
局アドレスを有するアドパケットに起因する光信号とを
多重化して第2の出力ポートから出力するように構成さ
れ、パケット切り替え部が、上記空間スイッチ部の残り
の部分であって波長多重光信号の各光信号を波長毎に分
岐する空間スイッチと上記バッファとを設け、波長パス
切り替え部から出力されたドロップ用の光信号に起因す
るパケットとバッファからの複数のアドパケットとを入
力され、第1の出力ポートから出力された光信号に起因
するパケットと複数のアドパケットとをそれぞれ宛先ア
ドレス毎に所定波長を割り当てた光信号として波長パス
切り替え部に入力するように構成されたことを特徴とし
ている(請求項9)。
【0039】加えて、本発明の受信用の光ノードは、第
1の宛先アドレスを有するパケットを第1の宛先アドレ
スに基づき他局光ノードに転送するパケット切り替え部
と、パケット切り替え部に接続され第2の宛先アドレス
を有するパケットを複数の波長の光信号が多重化された
波長多重光信号の波長パスに接続することにより転送す
る波長パス切り替え部とをそなえて構成された光ノード
であって、2つの入力ポートと2つの出力ポートとを有
し、宛先アドレス毎に割り当てられた複数の波長の光信
号からなる波長多重光信号と他局アドレスを有するアド
パケットとを、上記2つの入力ポートからそれぞれ入力
されて、波長多重光信号の中から自局宛の光信号を第1
の出力ポートからドロップ用の光信号として出力すると
ともに、波長多重光信号が含む他局宛の光信号と他局ア
ドレスを有するアドパケットに起因する光信号とを多重
化して第2の出力ポートから出力する空間スイッチ部
と、電気信号として出力された複数のアドパケットを保
持し空間スイッチ部に入力するバッファと、空間スイッ
チ部の入力側に接続され、波長多重光信号が受信されな
いと第1切替トリガを出力する光断検出部と、空間スイ
ッチ部の出力側に接続され、所定の時間間隔で送信され
ている電気信号としてのパケットを受信しパケットが受
信されないと第2切替トリガを出力する監視パケット受
信部と、光断検出部及び監視パケット受信部とに接続さ
れ、光断検出部からの第1切替トリガ若しくは監視パケ
ット受信部からの第2切替トリガが入力されてから所定
時間を経過すると伝送路障害を検出して、空間スイッチ
部の光信号を選択してその方路の切り替え制御を行なう
パス切り替え制御部と、監視パケット受信部に接続さ
れ、監視パケット受信部からの第2切替トリガが入力さ
れてから所定時間を経過すると伝送路の障害を検出し
て、バッファに保持された複数のアドパケットを読み出
す順番を変更し、空間スイッチ部の光信号を選択してそ
の方路の切り替え制御を行なうバッファ読み出し/パケ
ットスイッチ切り替え制御部とをそなえ、波長パス切り
替え部が、上記空間スイッチ部の一部分であって波長多
重光信号の各光信号を波長毎に分岐する空間スイッチを
設け、自局宛の光信号を抽出してドロップ用の光信号を
第1の出力ポートから出力し、波長多重光信号が含む他
局宛の光信号と他局アドレスを有するアドパケットに起
因する光信号とを多重化して第2の出力ポートから出力
するように構成され、パケット切り替え部が、上記空間
スイッチ部の残りの部分であって波長多重光信号の各光
信号を波長毎に分岐する空間スイッチと上記バッファと
を設け、波長パス切り替え部から出力されたドロップ用
の光信号に起因するパケットとバッファからの複数のア
ドパケットとを入力され、第1の出力ポートから出力さ
れた光信号に起因するパケットと複数のアドパケットと
をそれぞれ宛先アドレス毎に所定波長を割り当てた光信
号として波長パス切り替え部に入力するように構成され
たことを特徴としている(請求項10)。
【0040】また、バッファ読み出し/パケットスイッ
チ切り替え制御部が、所定時間の間隔を可変にしうるよ
うに構成されるとともに、パス切り替え制御部が、所定
時間の間隔を可変にしうるように構成されてもよい(請
求項11)。加えて、本発明の光ノードは、複数の相異
なる波長を有する光信号を複数の入力ポートから入力さ
れ、複数の相異なる波長を有する光信号を、複数段の光
空間スイッチにて切り替えて所定の出力ポートに出力す
る波長パス切り替え部と、波長パス切り替え部が有する
複数の入力ポートのうち所定数のポートに接続され、宛
先アドレスを有するパケットを保持してそのパケットを
所定数のポートに入力するバッファとをそなえ、波長パ
ス切り替え部の一部の光空間スイッチに代えて、このバ
ッファに入力されたパケットを宛先アドレス毎に所定波
長を割り当てた光信号に変換して出力するパケット切り
替え部で構成したことを特徴としている(請求項2
2)。
【0041】そして、本発明の波長パス網用障害復旧方
法は、第1の宛先アドレスを有するパケットを第1の宛
先アドレスに基づき他局光ノードに転送するパケット切
り替え部と、パケット切り替え部に接続され第2の宛先
アドレスを有するパケットを複数の波長の光信号が多重
化された波長多重光信号の波長パスに接続することによ
り転送する波長パス切り替え部とをそなえてなる光ノー
ドが相互に接続された波長パス網における、波長パス網
用障害復旧方法であって、第1の宛先アドレス毎に割り
当てられた複数の波長の光信号からなる波長多重光信号
を受信し波長多重光信号から自局宛の光信号と他局宛の
光信号とをそれぞれ出力する入力パケット処理ステップ
と、入力パケット処理ステップにて出力された光信号か
らパケットをデコードして、デコードされたパケットと
電気信号として出力された複数のアドパケットとをそれ
ぞれ宛先アドレス毎に所定波長を有する光信号に割り当
てて出力する出力パケット処理ステップと、出力パケッ
ト処理ステップにて割り当てられた光信号の宛先光ノー
ドの数を抽出するノード数抽出ステップと、波長パスを
確保すべく、入力パケット処理ステップにて出力された
光信号と出力パケット処理ステップにて出力された光信
号とに所定波長を割り当てて光信号を出力する波長パス
処理ステップと、波長多重光信号に基づいて、伝送路障
害の発生を検出し検出信号を出力しうる伝送路障害検出
ステップと、ノード数抽出ステップの宛先ノードの数に
基づいて、パケット切り替え部又は波長パス切り替え部
のうち少なくとも一方を用いて、パケットを宛先アドレ
スに対応した光ノードに転送する障害復旧ステップとを
そなえて構成されたことを特徴としている(請求項1
2)。
【0042】また、伝送路障害検出ステップは、波長多
重光信号が受信されない光断継続時間が所定時間経過す
ると伝送路障害を検出する光断検出ステップとして構成
されてもよく(請求項13)、所定の時間間隔で送信さ
れている監視用のパケットを受信し監視用のパケットが
受信されないパケット断継続時間が所定時間経過すると
伝送路障害を検出する監視パケット受信ステップとして
構成されてもよく(請求項14)、さらに、監視パケッ
ト受信ステップにて監視用のパケットに関するパケット
断継続時間の間隔を延長する設定を行なう第1延長ステ
ップと、波長多重光信号に関する光断継続時間が所定時
間経過してから伝送路障害を検出する第1検出ステップ
とをそなえて構成されてもよく(請求項15)、加え
て、光断検出ステップにおける光断継続時間の間隔を延
長する設定を行なう第2延長ステップと、監視用のパケ
ットに関するパケット断継続時間が所定時間経過してか
ら伝送路障害を検出する第2検出ステップとをそなえて
構成されてもよい(請求項16)。
【0043】さらに、障害復旧ステップは、ノード数抽
出ステップにて、宛先ノードの数が単一と判定された場
合は、波長パス処理ステップにて出力される光信号の波
長パスを変更し、ノード数抽出ステップにて宛先ノード
の数が複数と判定された場合は、波長パス処理ステップ
にて出力される光信号の波長パスを変更するとともにデ
コードされたパケットとアドパケットとのそれぞれに宛
先アドレスに対応した波長に変更するように構成されて
もよく(請求項17)、障害が発生した区間におけるパ
ケットの送受信ノード間で、光信号が他局光ノード宛に
送信されるための復旧パスを割り当てられるように構成
されてもよく(請求項18)、障害が発生した区間に隣
接するノード間で、光信号が他局光ノード宛に送信され
るための復旧パスを割り当てられるように構成されても
よい(請求項19)。
【0044】加えて、障害復旧ステップが、波長パスが
設定されている区間において、同一の波長を割り当てる
ように構成されてもよく(請求項20)、波長パスが設
定されている区間において、異なる波長を割り当てるよ
うに構成されてもよい(請求項21)。さらに、本発明
の波長パス網用障害復旧方法は、宛先アドレスを有する
複数のパケットをその宛先アドレス毎に所定波長の光信
号に変換し転送を行なう波長パス網における、波長パス
網用障害復旧方法であって、複数のパケットが変換され
た光信号の宛先光ノードの数を抽出するノード数抽出ス
テップと、ノード数抽出ステップにて宛先光ノードが複
数の場合は複数のパケットを同一波長の光信号に変換す
るパケット切り替えステップと、ノード数抽出ステップ
にて宛先光ノードが単一の場合はパケットを宛先アドレ
スに応じた波長の光信号に変換する波長パス切り替えス
テップとをそなえて構成されたことを特徴としている
(請求項23)。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。(A)本発明の第1実施形態の説
明本発明の第1実施形態に係る光IPノード1も、IP
パケットを収容した光信号の波長パスを切り替えたり、
IPパケットを収容する光信号の波長を切り替えること
により、IPパケットのルーティングを行なう機能を有
する。図1は、本発明の第1実施形態に係る光IPノー
ドの構成図である。この図1に示す光IPノード1は、
パケットスイッチ部(パケット切り替え部)11と、波
長パススイッチ部(波長パス切り替え部)10とをそな
えて構成されている。
【0046】このパケットスイッチ部11は、IPアド
レス(第1の宛先アドレス)を有するIPパケットをI
Pアドレスに基づき他局光IPノードに転送するもので
あり、また、波長パススイッチ部10は、IPアドレス
(第2の宛先アドレス)を有するIPパケットを複数の
波長の光信号が多重化された波長多重光信号の波長パス
に接続することにより転送するものである。
【0047】そして、光IPノード1は、パケットスイ
ッチ部11及び波長パススイッチ部10を構成すべく、
空間スイッチ部40と、複数のバッファ11aとをそな
えるほか、入力伝送路12a,12bと、分波部21
a,21bと、合波部21c,21dと、出力伝送路1
2c,12dと、伝送路障害検出部13と、OAMパケ
ット送信部14と、ルータ群15と、障害復旧制御部1
6とをそなえて構成されている。
【0048】また、この図1に示す光IPノード22
a,22bは、それぞれ、波長λ1を有する光信号,波
長λ2を有する光信号,…,波長λn(nは整数)を有す
る光信号を波長多重して送信するものである。ここで、
入力伝送路12a,12bは、それぞれ、他の光IPノ
ード22a,22bから送信された波長多重光信号(波
長λ1〜波長λn)を伝送するものであって、例えば光フ
ァイバによってその機能が発揮される。また、分波部2
1a,21bは、それぞれ、入力伝送路12a,12b
を介して受信した波長多重光信号を分波するものであっ
て、例えば光分波器によりその機能が発揮される。そし
て、波長多重光信号が波長λ1〜波長λn毎に、分岐され
て出力されるようになっている。
【0049】これにより、他の光IPノード22aから
送信された波長多重光信号は、入力伝送路12aを介し
て、分波部21aに入力され、そして、分波部21aに
おいて、この波長多重光信号は、分波されて、波長λ1
を有する光信号,波長λ2を有する光信号,…,波長λn
を有する光信号に分岐され、これらの分岐された光信号
が、それぞれ、空間スイッチ部40に入力されるように
なっている。また、他の光IPノード22bから送信さ
れる波長多重光信号についても、同様であり、それに関
しては更なる説明を省略する。
【0050】次に、空間スイッチ部40は、第1入力ポ
ートP1,第2入力ポートP2と第1出力ポートP3,
第2出力ポートP4とを有し、IPアドレス毎に割り当
てられた複数の波長の光信号からなる波長多重光信号
と、他局アドレスを有するアドパケットとを、上記2つ
の入力ポートからそれぞれ入力されて、波長多重光信号
の中から光IPノード1(自局光IPノード)宛の光信
号を第1出力ポートP3からドロップ用の光信号として
出力するとともに、波長多重光信号が含む他局宛の光信
号と他局アドレスを有するアドパケットに起因する光信
号とを多重化して第2出力ポートP4から出力するもの
である。
【0051】そして、この空間スイッチ部40は、後述
するように、単位スイッチを組み合わせた空間スイッチ
が数段接続されて構成されており、空間スイッチ部40
とバッファ11aとによって、波長パススイッチ部10
と、パケットスイッチ部11とが構成されるようになっ
ている。なお、以下の説明において、アドパケットと
は、アド用のIPパケットを意味する。また、アドパケ
ットに起因する光信号とは、アドパケットのデータが重
畳された所定波長の光信号を意味し、さらに、以下の説
明において、アドパケットに起因する光信号のことを、
アドパケットを含む光信号と称することがある。
【0052】続いて、合波部21c,21dは、それぞ
れ、空間スイッチ部40から出力される波長λ1〜波長
λnを有する光信号を合波して、波長多重光信号を出力
するものであって、例えば光合波器によって、その機能
は発揮される。さらに、出力伝送路12c,12dは、
それぞれ、合波部21c,21dから出力された波長多
重光信号(波長λ1〜波長λnを含む)を伝送するもので
あって、例えば光ファイバによって、その機能が発揮さ
れる。
【0053】これにより、空間スイッチ部40からの複
数の波長を有する光信号は、それぞれ、合波部21cに
おいて合波され、そして、この合波された波長多重光信
号は、出力伝送路12cを伝送し、他の光IPノード
(図示省略)に送信されるのである。なお、合波部21
dも、同様なものであるので、更なる説明を省略する。
また、この光IPノード1の入力側は、多数の光ファイ
バが設けられ、他の多数の光IPノードと接続されてお
り、加えて、この光IPノード1の出力側にも、多数の
光ファイバが設けられて、多数の光IPノード間と接続
され、各光IPノード間で双方向に波長多重光信号が伝
送可能となっているが、説明を簡略化するために、この
図1では、左側の光IPノード22a、22bから光信
号が送出されて、右側の出力伝送路12c,12dに光
信号が送出されるものとする。さらに、光IPノード1
の構成については、後述する第2実施形態、第3実施形
態及び各変形例においても、特に断らない限り、同様な
ものとする。
【0054】続いて、複数のバッファ11aは、それぞ
れ、電気信号として出力された複数のアドパケットを保
持し空間スイッチ部40に入力するものである。これら
のバッファ11aは、それぞれ、順番に入力されたIP
パケットのうち、最初に入力されたIPパケットに順番
を付して保持し、最初に保持されたIPパケットが最初
に出力されるようになっている。このバッファ11aを
設けることにより、大量のIPパケットが同時間帯に集
中して入力された場合でも、それらのIPパケットは、
順番に処理されるので、大規模な交換容量を有するトラ
フィックであっても、処理が滞りなく行なえるようにな
る。
【0055】そして、波長パススイッチ部10は、空間
スイッチ部40の一部分であって波長多重光信号の各光
信号を波長毎に分岐する空間スイッチを設け、自局宛の
光信号を抽出してドロップ用の光信号を第1出力ポート
P3から出力し、波長多重光信号が含む他局宛の光信号
と他局アドレスを有するアドパケットを含む光信号とを
多重化して第2出力ポートP4から出力するものであ
る。
【0056】また、パケットスイッチ部11は、空間ス
イッチ部40の残りの部分であって波長多重光信号の各
光信号を波長毎に分岐する空間スイッチとバッファ11
aとを設け、波長パススイッチ部10から出力されたド
ロップ用の光信号をデコードしたIPパケットとバッフ
ァ11aからの複数のアドパケットとを入力され、第1
出力ポートP3から出力された光信号をデコードしたI
Pパケットと複数のアドパケットとをそれぞれIPアド
レス毎に所定波長を割り当てた光信号として波長パスス
イッチ部10に入力するものである。
【0057】なお、以下の説明において、光信号に起因
するIPパケットを、光信号をデコードしたIPパケッ
トと称することがある。さらに、ルータ群15は、自局
に設けられた複数のルータ15aからなり、これらのル
ータ15aは、それぞれ、IPパケットをルーティング
するものである。具体的には、これらのルータ15a
は、IPパケットのIPアドレスを読み取って、そのI
Pアドレスに応じて最適な電気的なパスを検索して、そ
の最適なパスに宛てて、IPパケットを送出するもので
ある。なお、それ以外のルーティング機能については、
公知のものであるので、詳細な説明を省略する。
【0058】そして、OAMパケット送信部(監視パケ
ット送信部)14は、電気信号としてのIPパケットを
所定の時間間隔で出力するものであって、光IPノード
1を送信用の光IPノードとみた場合における送信機能
に関する。このOAM(Operation, Administration an
d Maintenance)とは、波長パス網の低次のレイヤにお
ける、保守及び運用を行なうための機能である。すなわ
ち、光IPノード1以外の他の光IPノードに対して、
一定の時間間隔でOAMパケットを送出し、他の光IP
ノードが、このOAMパケットを一定時間間隔で受信す
れば、正常にルーティングが行なわれていることを意味
し、また、他の光IPノードがこのOAMパケットを受
信しなければ、波長パス網になんらかの障害が発生した
ことを検出できるようになっている。さらに、このOA
Mパケットは、波長パス網に関する運用情報をも有す
る。
【0059】さらに、前述した光IPノード22a,2
2bも、それぞれ、空間スイッチ部と、OAMパケット
送信部とを有する(図示省略)。従って、光IPノード
22a,22b(送信用の光ノード)は、それぞれ、宛
先アドレス毎に割り当てられた複数の波長の光信号から
なる波長多重光信号と他局アドレスを有するアドパケッ
トとをそれぞれ入力されて、波長多重光信号の中から自
局宛の光信号を出力するとともに波長多重光信号が含む
他局宛の光信号と他局アドレスを有するアドパケットに
起因する光信号とを多重化して出力する空間スイッチ部
と、電気信号としてのパケットを所定の時間間隔で出力
する監視パケット送信部とをそなえて構成されたことに
なる。
【0060】さらに、伝送路障害検出部13は、空間ス
イッチ部40の入力側と出力側とに接続され、上記の波
長多重光信号に基づいて、伝送路障害の発生を検出し検
出信号を出力しうるものであって、光断検出部13a
と、OAMパケット受信部(監視パケット受信部)13
bとをそなえて構成されている。ここで、光断検出部1
3aは、空間スイッチ部40の入力側に接続され、波長
多重光信号が受信されないと第1切替トリガ(第1切り
替えトリガ)を出力するものである。
【0061】また、OAMパケット受信部13bは、空
間スイッチ部40の第2出力ポートP4に接続され、所
定の時間間隔で送信されている電気信号としてのIPパ
ケットを受信しIPパケットが受信されないと第2切替
トリガ(第2切り替えトリガ)を出力するものである。
これにより、他の光IPノード22a,22b(図1参
照)のOAMパケット送信部14が、出力伝送路12
c,12dに、OAMパケットを一定時間間隔で送信
し、そして、この送信された波長多重光信号が、空間ス
イッチ部40にて抽出されてIPパケットが出力され、
光IPノード1におけるOAMパケット受信部13bが
一定時間間隔でこのOAMパケットを受信することによ
って、波長パス網での障害発生が検出されるのである。
【0062】なお、以下の説明において、障害発生によ
って光信号(又はIPパケット)の伝送が遮断された状
態を検出することを、光信号(又はIPパケット)の断
を検出すると表現したり、光信号(又はIPパケット)
の断を認識する等と表現することがある。さらに、障害
復旧制御部16は、伝送路障害検出部13に接続され、
伝送路障害検出部13からの検出信号を受信すると、波
長多重光信号の各光信号を波長毎に選択し波長パスを切
り替えて光信号を出力するものであって、バッファ読み
出し/パケットスイッチ切り替え制御部16aと、パス
切り替え制御部16bとをそなえて構成されている。
【0063】ここで、バッファ読み出し/パケットスイ
ッチ切り替え制御部16aは、OAMパケット受信部1
3bに接続され、OAMパケット受信部13bからの第
2切替トリガが入力されてから所定時間を経過すると伝
送路の障害を検出して、バッファ11aに保持された複
数のアドパケットを読み出す順番を変更し、空間スイッ
チ部40の光信号を選択してその方路の切り替え制御を
行なうものである。すなわち、OAMパケットの受信が
途絶えてから、一定の時間が経過した後に、光信号の選
択切り替えが行なわれる。
【0064】また、このバッファ読み出し/パケットス
イッチ切り替え制御部16aは、所定時間の間隔を可変
にしうるようになっている。そして、例えば、受信した
光パワー値が、0値になるか、あるいは、ある閾値以下
になる時間が所定時間以上である場合は、第1切替トリ
ガを出力する。さらに、パス切り替え制御部16bは、
光断検出部13a及びOAMパケット受信部13bに接
続され、光断検出部13aからの第1切替トリガ若しく
はOAMパケット受信部13bからの第2切替トリガが
入力されてから所定時間を経過すると伝送路障害を検出
して、空間スイッチ部40の光信号を選択してその方路
の切り替え制御を行なうものである。また、このパス切
り替え制御部16bは、所定時間の間隔を可変にしうる
ようになっている。すなわち、光断検出部13aから出
力される第1切替トリガの時間間隔を延長した値に設定
することにより、光信号に関して断検出されないように
し、OAMパケット受信部13bによる障害復旧が行な
われるようになっている。
【0065】なお、これらの伝送路障害検出部13,光
断検出部13a,OAMパケット受信部13b,障害復
旧制御部16は、それぞれ、光IPノード1を受信用の
光IPノードとみた場合における受信機能に関する。従
って、光IPノード1(受信用の光ノード)は、空間ス
イッチ部40と、バッファ11aと、光断検出部13a
と、OAMパケット受信部13bと、パス切り替え制御
部16bと、バッファ読み出し/パケットスイッチ切り
替え制御部16aとをそなえて構成されたことになる。
また、このバッファ読み出し/パケットスイッチ切り替
え制御部16aは、所定時間の間隔を可変にしうるよう
に構成されるとともに、パス切り替え制御部16bが、
所定時間の間隔を可変にしうるように構成されたことに
なる。
【0066】図2は、本発明の第1実施形態に係る空間
スイッチ部40の構成図である。この図2に示す空間ス
イッチ部40は、複数の波長の光信号からなる波長多重
光信号を受信する第1入力ポートP1と、他局アドレス
を有するアドパケットを受信する第2入力ポートP2
と、波長多重光信号の中から自局宛の光信号をドロップ
用の光信号として出力する第1出力ポートP3と、波長
多重光信号が含む他局宛の光信号と他局アドレスを有す
るアドパケットを含む光信号とを多重化して出力する第
2出力ポートP4とを有する。また、この空間スイッチ
部40は、第1パケットスイッチ24と、第1空間スイ
ッチ17と、第2空間スイッチ18と、第3空間スイッ
チ19と、第4空間スイッチ20とをそなえて構成され
ている。
【0067】そして、空間スイッチ部40は、空間スイ
ッチが3段接続されたスイッチ回路網を用いて複数の波
長を有する光信号をクロスコネクトするようになってい
る。また、この図2に示す光IPノード1に関する値
は、例えば、次のようになる。まず、送出するIPパケ
ットの容量を表す入力トラフィック量は、640Gbp
sであり、局間の入出力伝送路は6本であり、波長多重
数は32波である。この光IPノードは、伝送速度が1
0Gbpsの2.56Tbpsである。
【0068】なお、bps(bit per Second)は、伝送
速度を表し、b/sと表記することもある。また、G
(Giga)は、10の9乗を意味し、T(Tera)は、10
の12乗を意味する。ここで、第1パケットスイッチ2
4は、4個のパケットスイッチ24a,…,24bをそ
なえて構成されている。これらの4個のパケットスイッ
チ24a,…,24bは、それぞれ、アドパケット及び
ドロップ用の光信号をデコードしたIPパケットを入力
される入力ポートと、IPパケットに応じて所定波長に
割り当てられた光信号を出力する出力ポートとを有す
る。また、これらのパケットスイッチ24a,…,24
bは、それぞれ、最大で160Gbpsの入力トラフィ
ック量を処理できるものが使用され、合計で640Gb
psの入力トラフィック量を処理できる。そして、この
第1パケットスイッチ24と、複数のバッファ11aと
により、パケットスイッチ部11が構成されている。
【0069】また、これら4個のパケットスイッチ24
a,…,24bは、それぞれ、電気信号を入力されて、
光信号を出力するものであり、バッファ読み出し/パケ
ットスイッチ切り替え制御部16aによって制御されて
いる。そして、この制御により、送出IPパケットが、
所定波長の光信号に割り当てられ、割り当てられた光信
号が、それぞれ、波長パススイッチ部10にクロスコネ
クトされるようになっている。
【0070】また、第1空間スイッチ17は、32個の
16×32スイッチ(16×32SWと表記されてい
る)17a,…,17bをそなえて構成されており、こ
れら16×32スイッチ17a,…,17bは、それぞ
れ、波長多重光信号に含まれる複数の相異なる波長の一
つを有する光信号を入力される入力ポートと、その複数
の相異なる波長の一つと同一の波長を有する光信号を出
力する出力ポートとを有する。
【0071】これらの、16×32スイッチ17a,
…,17bは、それぞれ、図6(a)に示すようにな
る。図6(a)は、空間スイッチの模式図であり、この
図6(a)に示す空間スイッチは、上記の16×32ス
イッチ17a,…,17b等に用いられるものであっ
て、16個の単位スイッチ92と、4入力ポートと、4
出力ポートとをそなえて構成されている。そして、信号
は、4入力ポートのいずれかから、入力され、単位スイ
ッチ92にて、2方向のうちのいずれか一方に、切り替
えられて、4出力ポートのいずれかに、出力されるよう
になっている。
【0072】また、図6(b)は、電圧が印加されてい
ないときの単位スイッチ92の模式図であり、信号パス
がクロスしている(クロス状態)。すなわち、左上から
入力される信号は、右下から出力されるとともに、左下
から入力される信号は、右上から出力されるようになっ
ている。さらに、図6(c)は、電圧が印加されたとき
の単位スイッチ92の模式図であり、信号パスが平行に
なっている(バー状態)。そして、左上から入力される
信号は、右上から出力されるとともに、左下から入力さ
れる信号は、右下から出力されるようになっている。
【0073】従って、各単位スイッチ92に電圧をオン
又はオフすることによって、入力ポートから出力される
複数の光信号のそれぞれについて、所望の出力ポートか
ら出力させることが可能となる。なお、この図6(a)
は、4×4スイッチを示しているが、以下の説明の例え
ば16×8スイッチ等も同様に、この単位スイッチ92
を組み合わせたものである。また、後述する第2実施形
態、第3実施形態及び各変形例においても、同様に、こ
の単位スイッチ92を組み合わせた構成となっている。
【0074】さらに、第2空間スイッチ18(図2参
照)は、32個の16×16スイッチ(16×16SW
と表記されている)18a,18b,…,18c,18
dをそなえて構成されており、これらの16×16スイ
ッチ18a,18b,…,18c,18dは、それぞ
れ、第1パケットスイッチ24からの光信号と第1空間
スイッチ17からの光信号とを入力される16入力ポー
トと、この16入力ポートから入力された光信号を所定
の方路に選択して出力する16出力ポートとを有する。
【0075】そして、第3空間スイッチ19は、12個
の32×16スイッチ19a,…,19bをそなえて構
成されており、これらの32×16スイッチ19a,
…,19は、それぞれ、第2空間スイッチ18からの光
信号を入力される32入力ポートと、32入力ポートか
ら入力された光信号を波長毎に選択して出力する16出
力ポートとを有する。
【0076】加えて、第4空間スイッチ20は、4個の
32×16スイッチ20a,…,20bをそなえて構成
されており、これらの32×16スイッチ20a,…,
20bは、それぞれ、第2空間スイッチ18からの光信
号を入力される32入力ポートと、32入力ポートから
入力された光信号を波長毎に選択して出力する16出力
ポートとを有する。
【0077】また、この第4空間スイッチ20は、波長
多重光信号のうち割り当てられた光信号の波長を変更す
べく、光信号を電気信号に変換し、電気信号として複数
のIPパケットを抽出する機能を有する。従って、波長
多重光信号の各光信号を波長毎に分岐する空間スイッチ
(第1空間スイッチ17,第2空間スイッチ18,第3
空間スイッチ19,第4空間スイッチ20)が、自局宛
の光信号を抽出してドロップ用の光信号として第1の出
力ポートに出力し、波長多重光信号が含む他局宛の光信
号と他局アドレスを有するアドパケットを含む光信号と
を多重化して第2の出力ポートから出力する波長パス切
り替え部(波長パススイッチ部10)として構成される
ようになっている。
【0078】また、空間スイッチ部40の残りの部分で
あって波長多重光信号の各光信号を波長毎に分岐する第
1パケットスイッチ24とバッファ11aとが、波長パ
ススイッチ部10の第1出力ポートP3から出力された
ドロップ用の光信号をデコードしたIPパケットとバッ
ファ11aからの複数のアドパケットとを入力され、第
1出力ポートP3から出力されたドロップ用の光信号を
デコードしたIPパケットと複数のアドパケットとをそ
れぞれIPアドレス毎に所定波長を割り当てた光信号と
して波長パススイッチ部10に入力するパケット切り替
え部(パケットスイッチ部11)として構成されたこと
になる。
【0079】また、この波長パススイッチ部1は、複数
の相異なる波長(λ1〜λn)を有する光信号を12個の
16×32スイッチ17a〜17bの各入力ポートと4
個のパケットスイッチ24a,…,24bの各入力ポー
トとから入力され、複数の相異なる波長(λ1〜λn)を
有する光信号を、3段の光空間スイッチにて切り替えて
第1出力ポートP3及び第2出力ポートP4にそれぞれ
出力するようになっている。さらに、バッファ11a
は、それぞれ、波長パススイッチ部10が有する上記の
複数の各入力ポートのうち4個のパケットスイッチ24
a,…,24bの各入力ポートに接続され、IPパケッ
トを保持してそのIPパケットを4個のパケットスイッ
チ24a,…,24bの各入力ポートに入力している。
【0080】そして、パケットスイッチ部11が、波長
パススイッチ部10の一部の光空間スイッチに代えて、
このバッファ11aに入力されたIPパケットをIPア
ドレス毎に所定波長を割り当てた光信号に変換して出力
するようになっている。これにより、図2に示す第1入
力ポートP1から入力される光信号の流れは、次のよう
になる。まず、伝送路からの波長多重光信号は分波部2
1aを介して、空間スイッチ部40にある第1空間スイ
ッチ17の16×32スイッチ17aに入力され、そし
て、この16×32スイッチ17aに入力された光信号
のうち、自局(光IPノード1)宛のものと、他局(図
示省略)宛のものとが、光信号の波長によって、選択さ
れる。すなわち、自局宛の光信号は、第4空間スイッチ
20に接続されて、第1出力ポートP3からドロップさ
れ、また、他局宛の光信号は、第3空間スイッチ19に
接続されて、第2出力ポートP4から、他局宛に再度送
出される。
【0081】同様に、空間スイッチ部40にある第1空
間スイッチ17の16×32スイッチ17bに入力され
た光信号のうち、自局宛のものと、他局宛のものとが、
光信号の波長によって、選択され、自局宛の光信号は、
第4空間スイッチ20に接続されて、第1出力ポートP
3からドロップされ、また、他局宛の光信号は、第3空
間スイッチ19に接続されて、第2ポートP4から、他
局宛に再度送出される。
【0082】また、第3空間スイッチ19の32×16
スイッチ19aは、第2空間スイッチ18の16×16
スイッチ18a,18b,…,18c,18dのそれぞ
れからの光信号を入力され、これらの入力された光信号
を多重化し第2出力ポートP4より出力して、そして、
合波部21cにて各光信号が合波されるのである。これ
に対して、第4空間スイッチ20の32×16スイッチ
20aは、第2空間スイッチ18の16×16スイッチ
18a,18b,…,18c,18dのそれぞれからの
光信号を入力され、これらの入力された光信号を多重化
し第1出力ポートP3からドロップする。そして、この
ドロップされた光信号は、光/電気変換器(図示省略)
にてそれぞれ、電気信号としてのIPパケットに変換さ
れて、これらのIPパケットが、出力されるのである。
【0083】従って、図2に示す第1空間スイッチ17
の16×32スイッチ17a等の空間スイッチは、それ
ぞれ、パス切り替え制御部16bによって、制御されて
いる。また、後述するように、バッファ読み出し/パケ
ットスイッチ切り替え制御部16a及びパス切り替え制
御部16bによって、他の光IPノード22a,22b
あるいは伝送路にて障害が発生したときに、割り当てる
光信号の波長を変更して、IPパケットの正常なルーテ
ィングが行なえる。
【0084】このように、パケットスイッチ24a,
…,24bの出力は、光信号であって、波長パスとなっ
ており、また、パケットスイッチ24a,…,24bの
出力ポートからの光信号が波長パススイッチ部10の入
力ポートに接続され、波長パススイッチ部10とパケッ
トスイッチ24a,…,24bの空間スイッチとが統合
されているので、光IPノード1の装置規模を縮小する
ことができる。
【0085】さらに、空間スイッチ部40(図1参照)
から出力された電気信号としてのIPパケットは、それ
ぞれ、再度、第2入力ポートP2から、パケットスイッ
チ部11のバッファ11aに入力されるようになってい
る。この理由は、本光IPノード1が、ルーティングさ
れたIPパケットの宛先ノードとなるもののほか、他の
光IPノードに転送したり、また、後述するように、障
害が発生したときに、伝送路を変更すべく、伝送に使用
する光信号の波長を変更することがあるからである。
【0086】次に、図2に示す第2入力ポートP2から
入力される光信号の流れは、次のようになる。まず、複
数のルータ15a(図1参照)から、IPパケットがそ
れぞれ、第2入力ポートP2から、パケットスイッチ部
11に入力され、パケットスイッチ部11のバッファ1
1aにおいて、多数のIPパケットが一時的に保持され
る。そして、このバッファ11aから出力されたIPパ
ケットは、それぞれ、パケットスイッチ24a,…,2
4bに入力される、このパケットスイッチ24a,…,
24bからは、それぞれ、光信号が出力される。
【0087】なお、具体的なIPアドレスに対応する波
長の割り当ての仕方については、設計方針により変更で
きるので、その説明を省略する。また、この空間スイッ
チ部40は、後述する第1実施形態の第2変形例、第3
変形例において、別のものを用いて構成することもでき
る。従って、光IPノード1の空間スイッチ部40にお
いて、第1入力ポートP1から、波長多重光信号が入力
されて、この波長多重光信号に含まれる複数の光信号が
クロスコネクトされるとともに、第2入力ポートP2か
ら、IPパケットが入力されて、これらのIPパケット
のIPアドレス毎に割り当てられた波長を有する光信号
に変換されてから、クロスコネクトされている。
【0088】換言すれば、クロスコネクトは、光信号の
波長を直接切り替える方法と、IPアドレスによって、
変換する光信号の波長の値を変更する方法との2種類が
あり、前者は、IPアドレスを有するIPパケットを複
数の波長の光信号が多重化された波長パスに接続するも
のであり、後者は、電気領域にてパスを切り替えるもの
である。
【0089】また、パケットスイッチ部11において、
ルータ15a(図1参照)からの複数のIPパケット
と、第1出力ポートP3からドロップされたIPパケッ
トとが、それぞれ、入力され、これらのIPパケット
が、所定波長に割り当てられる。そして、また、各波長
パススイッチ部10にてパスの切り替えが行なわれるこ
とにより、IPパケットのデータは、所定波長を有する
光信号に変更されて、合波部21c,21dにて、それ
ぞれ、合波されてから、出力伝送路12c,12dか
ら、他の光IPノードに宛てて出力されるのである。
【0090】このように、多段スイッチ回路網(図2参
照)において、多段スイッチ回路網の1段目の空間スイ
ッチに必要な容量だけ、バッファ11aを設けることに
よって、波長パススイッチ部10と、パケットスイッチ
部11の空間スイッチ部(各パケットスイッチ24a,
…,24b)とが統合されるので、パケット切り替えを
行なう部分(パケットスイッチ24a,…,24b)
が、多段とはならず、光IPノード1の装置規模を小型
化できる。
【0091】また、このように、バッファ11aを追加
することにより、パケットスイッチ部11を増設できる
ので、入力されるトラフィック量の変動に応じた光IP
ノード1の運用が可能となり、そして、必要な波長数の
増加に対しての拡張性が向上する。次に、図3から図5
を用いて、障害復旧の制御方法について説明する。障害
復旧とは、何らかの事故により伝送路が切断され、伝送
障害が発生したときに、波長多重光信号が正確に目的地
に伝送されるための処置を行なうことを意味する。そし
て、各光IPノードは、それぞれ、障害が発生した場所
を検出するとともに、その障害が発生した場所を回避し
て、波長多重光信号を別のパスで伝送するように、波長
多重光信号の波長パスを切り替えるようになっている。
まず、図3を用いて、構成を説明し、図4を用いて、波
長パス切り替えによる障害復旧を説明し、さらに、図5
を用いて、IPパケットの切り替えによる障害復旧を説
明する。
【0092】図3は、本発明の第1実施形態に係る障害
復旧制御部16の構成図である。この図3に示す障害復
旧制御部16は、バッファ読み出し/パケットスイッチ
切り替え制御部16aと、パス切り替え制御部16bと
を有し、その出力側に、空間スイッチ部40が接続され
ている。そして、この空間スイッチ部40において、宛
先アドレス毎に割り当てられた複数の波長の光信号から
なる波長多重光信号と他局アドレスを有するアドパケッ
トとがそれぞれ入力されて、波長多重光信号の中から自
局宛の光信号を出力するとともに波長多重光信号が含む
他局宛の光信号と他局アドレスを有するアドパケットに
起因する光信号とが多重化されて出力される。
【0093】また、パケットスイッチ部11において、
第1出力ポートP3から出力されたドロップ用の光信号
をデコードしたIPパケットと第2入力ポートP2から
入力されたアドパケットとが入力され、ドロップ用の光
信号をデコードしたIPパケットとアドパケットとがそ
れぞれIPアドレス毎に所定波長を割り当てた光信号と
して出力される。
【0094】さらに、波長パススイッチ部10におい
て、第1入力ポートP1から入力された波長多重光信号
から自局宛の光信号が分岐されて第1出力ポートP3か
らドロップ用の光信号として出力され、他局宛の光信号
とパケットスイッチ部11からの光信号とが多重化され
て第2出力ポートP4から出力される。また、伝送路障
害検出部13において、波長多重光信号に基づいて、伝
送路障害の発生が検出されて検出信号が出力される。そ
して、障害復旧制御部16において、伝送路障害検出部
13からの検出信号が受信されると、波長多重光信号の
各光信号が波長毎に選択され波長パスが切り替えられて
光信号が出力される。
【0095】上述したように、光IPノード1は、OA
Mパケット送信部14が、OAMパケットを一定時間間
隔で送信するとともに、他の光IPノード(図示省略)
におけるOAMパケット受信部13bが一定時間間隔で
OAMパケットを受信することによって、OAMパケッ
トの断が検出されるようになっている。まず、OAMパ
ケットの送信については、次のようになる。すなわち、
この図3に示すOAMパケット送信部14は、一定時間
間隔でOAMパケットを、 パケットスイッチ部11の
入力側に加えて送信し、このOAMパケットが、他の光
IPノードにて受信される。
【0096】一方、OAMパケットの受信については、
次のようになる。すなわち、この図3の右上方(専用光
パス又は共有光パス)から入力される波長多重光信号
は、波長パススイッチ部10に入力され、この波長パス
スイッチ部10の出力が、パケットスイッチ部11に入
力される。ここで、波長パススイッチ部10の入力側か
ら、光信号が取り出されて、この取り出された光信号
が、光断検出部13aに入力され、また、光断検出部1
3aにより、伝送路に何らかの異常が発生した場合にお
いては、受信される光信号のレベルが減少あるいは受信
できなくなるので、光信号の断が検出されるのである。
そして、光信号の断が検出された場合は、光断検出部1
3aは、第1切替信号をパス切り替え制御部16bに入
力する。また、このパス切り替え制御部16bは、制御
信号を波長パススイッチ部10に入力する。
【0097】同様にして、波長パススイッチ部10の出
力側から、電気信号が取り出されて、この取り出された
複数の光信号が、それぞれ、OAMパケット受信部13
bに入力され続ける。そして、OAMパケット受信部1
3bが、一定時間間隔でOAMパケットを受信できなく
なると、OAMパケット受信部13bは、OAMパケッ
トの断を検出し、第2切替信号をパス切り替え制御部1
6bとバッファ読み出し/パケットスイッチ切り替え制
御部16aとに入力し、また、このバッファ読み出し/
パケットスイッチ切り替え制御部16aは、制御信号を
パケットスイッチ部11に入力するのである。
【0098】すなわち、各光IPノード1〜9が相互に
接続された波長パス網における、波長パス網用障害復旧
方法は、次のようになる。まず、各光IPノード1〜9
は、それぞれ、IPアドレス毎に割り当てられた複数の
波長の光信号からなる波長多重光信号を受信し波長多重
光信号から自局宛の光信号と他局宛の光信号とをそれぞ
れ出力する(入力パケット処理ステップ)。
【0099】そして、各光IPノード1〜9は、それぞ
れ、入力パケット処理ステップにて出力された光信号か
らIPパケットをデコードして、デコードされたIPパ
ケットと電気信号として出力された複数のアドパケット
とをそれぞれIPアドレス毎に所定波長を有する光信号
に割り当てて出力し(出力パケット処理ステップ)、波
長パスを確保すべく、入力パケット処理ステップにて出
力された光信号と出力IPパケット処理ステップにて出
力された光信号とに所定波長を割り当てて光信号を出力
するのである(波長パス処理ステップ)。さらに、上記
の波長多重光信号に基づいて、伝送路障害の発生が検出
されて検出信号が出力される(伝送路障害検出ステッ
プ)。なお、この検出方法については、図4及び図5を
用いて後述する。
【0100】このように、正常時には、各パスにOAM
パケット送信部14からOAMパケットが一定時間間隔
で送信され、光断検出部13a,OAMパケット受信部
13bで光信号及びOAMパケットが監視され、また、
異常時には、波長パススイッチ部10のみ用いた制御
と、波長パススイッチ部10及びパケットスイッチ24
a,…,24bの両方を用いた制御とのいずれか片方を
選択することによって、障害復旧が実現される。これに
より、精度の高い制御が可能となる。
【0101】図4は、本発明の第1実施形態に係る波長
パス切り替えによる障害復旧の動作説明図であって、波
長パススイッチ部10のみを切り替えることにより、障
害復旧を行なう場合の動作の一例が示されている。この
図4に示すもので、図3に示すものと同一の符号を有す
るものは、同一のものなので、更なる説明を省略する。
【0102】また、他の光IPノードのOAMパケット
送信部14からOAMパケットの送出時間間隔(送出間
隔)がT1′(秒)で送出されている。ここで、受信側
のパス切り替え制御部16bにおいて、このOAMパケ
ットが受信されない時間(パケット断継続時間)をT1
(秒)とし、また、光断検出部13aにおいて、波長多
重光信号が受信されない時間(光断継続時間)をT2
(秒)とし、さらに、波長パススイッチ部10による復
旧動作のための閾値時間をT3(秒)とする。このと
き、T2<T3<<T1とすることによって、波長パス
スイッチ部10のみが動作するようになっている。
【0103】すなわち、OAMパケットの受信間隔T1
が、T2及びT3に比較して、非常に大きくなるように
設定されることで、パス切り替え制御部16bが光信号
の断により、伝送路障害を検出するのである。また、パ
ス切り替え制御部16bは、IPパケットの断を検出し
にくくなるので、パス切り替え制御部16bがIPパケ
ットの断による伝送路障害を認識したときには、波長パ
ススイッチ部10において障害復旧が行なわれるように
なる。
【0104】従って、上記の伝送路障害検出ステップ
が、波長多重光信号が受信されない光断継続時間が所定
時間経過すると伝送路障害が検出されるようになってい
る(光断検出ステップ)。換言すれば、上記の伝送路障
害検出ステップが、所定の時間間隔で送信されているO
AMパケットを受信しこのOAMパケットが受信されな
いパケット断継続時間が所定時間経過すると伝送路障害
を検出するようになっている(監視パケット受信ステッ
プ)。
【0105】また、伝送路障害検出ステップが、監視パ
ケット受信ステップにてOAMパケットに関するパケッ
ト断継続時間の間隔を延長する設定を行ない(第1延長
ステップ)、波長多重光信号に関する光断継続時間が所
定時間経過してから伝送路障害を検出するようになって
いる(第1検出ステップ)。これにより、パケットスイ
ッチ部11においては、誤動作しないようになる。
【0106】図5は、本発明の第1実施形態に係るIP
パケット切り替えによる障害復旧の動作説明図であっ
て、波長パススイッチ部10及びパケットスイッチ部1
1との両方を用いて障害復旧が行なわれる場合の動作の
一例が示されている。なお、この図5に表示したもので
あって、上述したものと同一の符号を有するものは、同
一のもの、あるいは、同様の機能を有するものであるの
で、更なる説明を省略する。
【0107】図4と同様、他の光IPノードのOAMパ
ケット送信部14からOAMパケットの送出間隔がT
1′(秒)で送出されており、受信側のパス切り替え制
御部16bにおいて、パケット断継続時間をT1(秒)
とし、また、光断検出部13aにおいて、光断継続時間
をT2(秒)とし、さらに、波長パススイッチ部10及
びパケットスイッチ部11による復旧動作のための閾値
時間をT4(秒)とする。このとき、T1<T4<<T
2とすることによって、パケットスイッチ部11のみが
動作するようになっている。
【0108】すなわち、光断継続時間T2が、T1及び
T4に比較して、非常に大きくなるように設定されるこ
とで、波長パススイッチ部10及びパケットスイッチ部
11が、IPパケットの断により、伝送路障害を検出す
るのである。また、光断検出部13aは、光信号の断を
検出しにくくなるので、バッファ読み出し/パケットス
イッチ切り替え制御部16aが光信号の断による伝送路
障害を認識したときには、パケットスイッチ部11にお
いて障害復旧が行なわれるようになる。
【0109】従って、伝送路障害検出ステップが、光断
検出ステップにおける光断継続時間の間隔を延長する設
定を行ない(第2延長ステップ)、OAMパケットに関
するパケット断継続時間が所定時間経過してから伝送路
障害を検出するようになっている(第2検出ステッ
プ)。そして、これにより、波長パススイッチ部10部
が誤動作しないようになる。なお、上記の図3から図5
に示したものは、後述する第2実施形態、第3実施形態
及び各変形例においても、同様な動作となる。
【0110】従って、光IPノード1は、入力側にバッ
ファ11aを配し、また、処理容量の高いパケットスイ
ッチ24a,…,24bを1段だけ用いて、かつ、2段
接続された空間スイッチを用いて、大規模な交換容量を
有するトラフィックを処理できる。また、これらのパケ
ットスイッチ24a,…,24bの処理容量を変更する
ことによって、入力されるIPパケットのトラフィック
量に応じたルーティングが行なえるので、光IPノード
1の効率的な運用が可能となる。
【0111】さらに、IPパケットの切り替えが、多段
に接続されたパケットスイッチ回路を用いずに、3段に
接続された空間スイッチを用いて行われるので、装置規
模が縮小され、ひいては、大規模な交換容量を有するト
ラフィックであっても、小型の電気スイッチやスイッチ
素子を設けることによって、処理できる。次に、正常時
のルーティングと障害復旧時のルーティングとを図7か
ら図9とを用いて説明する。
【0112】図7は、本発明の第1実施形態に係る波長
パス網における正常時のIPパケット転送の説明図であ
る。この図7に示す波長パス網50は、光IPノード1
〜光IPノード8を有し、これらの光IPノード1〜8
が、それぞれ、光ファイバで接続されて、波長多重され
た光信号が双方向に伝送でき、また、IPパケットがル
ーティングされるようになっている。
【0113】また、この波長パス網50は、波長多重光
信号の各光信号がどこからどこまで伝送するかに関する
波長パス情報を、制御チャネルを用いて伝送し、各光I
Pノード1〜8は、それぞれ、波長パス情報を知ること
ができるようになっている。そして、この図7におい
て、波長λ1及び波長λ2を用いてIPパケットを振り分
ける際の利用率は、波長λ1については、0.25であ
り、波長λ2については、1.0である。
【0114】さらに、光IPノード1〜8は、それぞ
れ、ルータ1a〜8aと、ルータ1b〜8bと、パケッ
トスイッチ部1c〜8cと、パケットスイッチ部1d〜
8dと、波長パススイッチ部1e〜8eとを有する。こ
こで、ルータ1a〜8a及び1b〜8bは、それぞれ、
ルータ15aと同一の機能を有し、パケットスイッチ部
1c〜8cにIPパケットを入力している。
【0115】また、パケットスイッチ部1c〜8cは、
それぞれ、パケットスイッチ部11と同一の機能を有
し、例えば波長λ2を使用している。さらに、パケット
スイッチ部1d〜8dは、それぞれ、パケットスイッチ
部11と同一の機能を有し、例えば波長λ1を使用して
いる。なお、パケットスイッチ部7cと区別するため
に、網がけされている。そして、これらのパケットスイ
ッチ部1c〜8c内部のパケットスイッチ24a,…,
24b(図2参照)は、それぞれ、同一波長が割り当て
られないようになっている。すなわち、ルータ1a〜8
aと、ルータ1b〜8bとが、それぞれ、別系統の波長
パスを使用している。
【0116】加えて、波長パススイッチ部1e〜8e
は、波長パススイッチ部10と同一の機能を有する。こ
れらのものに関しては、重複するので、更なる説明を省
略する。これにより、各光IPノードは、それぞれ、送
出するIPパケットを、波長λ1の光信号に変換して出
力するか、又は、波長λ2の光信号に変換して出力する
かを選択できるようになっている。なお、この光IPノ
ード7以外の残りの光IPノード1〜6,8も、それぞ
れ、同様なものとなっている。加えて、後述する第1実
施形態の各変形例及び第2実施形態及び第2実施形態の
各変形例においても、同様である。また、2系統の波長
λ1,λ2のうち、波長λ1には、網がけがされている。
【0117】ここで、IPパケットAは、光IPノード
5から光IPノード3へルーティングされ、IPパケッ
トBは、光IPノード5から光IPノード1へルーティ
ングされ、IPパケットCは、光IPノード3から光I
Pノード1へルーティングされ、IPパケットDは、光
IPノード2から光IPノード8へルーティングされ
る。
【0118】そして、このような構成によって、各光I
Pノード間1〜8において、それぞれ、A,B,C,D
の符号を付したIPパケットの正常なルーティングが行
なわれる。まず、IPパケットAは、光IPノード5の
ルータ5aにより、パケットスイッチ部5cに入力さ
れ、波長λ1の波長パス55bに割り当てられ、また、
IPパケットBは、光IPノード5のルータ5bによ
り、パケットスイッチ部5cに入力され、波長λ1の同
一の波長パス55bに割り当てられる。そして、これら
のIPパケットA,Bは、それぞれ、波長パススイッチ
部5eから、波長多重光信号として伝送路に出力され、
この波長多重光信号は、光IPノード4にて受信され、
この光IPノード4の波長パススイッチ部4eにて、ス
ルーされ、光IPノード3に伝送される。
【0119】ここで、光IPノード3の波長パススイッ
チ部3eにおいて、IPパケットAのIPアドレスが、
自局の光IPノード3宛のものと認識されて、受信した
波長多重光信号の中から、光IPノード3宛のものが、
抽出されて、ルータ3bにルーティングされる。一方、
IPパケットBは、パケットスイッチ部3cにて折り返
され、再度、光信号に変換されてから伝送される。ここ
で、光IPノード3からは、IPパケットCが光IPノ
ード1宛に入力されるので、IPパケットBは、このI
PパケットCとともに、伝送路に出力される。
【0120】そして、光IPノード3から出力されたI
PパケットB,Cのデータを有する波長多重光信号は、
光IPノード2を介して、光IPノード1に受信され、
この波長パススイッチ部1eにて、波長多重光信号から
IPパケットB,Cのデータが抽出されてから、抽出さ
れたIPパケットB,Cは、それぞれ、ルータ1a,1
bにルーティングされる。
【0121】一方、光IPノード2のルータ2aからの
IPパケットDは、波長λ2の光信号に割り当てられ
て、波長多重光信号として伝送路に出力され、この波長
λ1,λ2を有する波長多重光信号は、光IPノード1を
介して、光IPノード8にて受信され、その波長多重光
信号から、IPパケットDのデータが抽出されて、ルー
タ8bにルーティングされるのである。
【0122】このように、波長パスレイヤと、パケット
レイヤとが連携して障害復旧が行なわれて、IPパケッ
トAとIPパケットBとが、1波長に収容されるので、
波長パス網50での必要な波長数が削減される。また、
複数の波長パスが、1波長に収容されるので、波長パス
網50の利用率が向上し、効率的な運用が可能となる。
【0123】さらに、リング網においては、障害が発生
した場所に隣接する光IPノードまで波長多重光信号が
伝送されるという、無駄なループバックを発生させない
ことができる。これに対して、波長パス網50に障害が
発生したときは、波長パス切り替えとIPパケットの切
り替えとのうちのどちらか片方か、又は、両方が、障害
復旧が行なわれる。
【0124】図8は、本発明の第1実施形態に係る波長
パス網における障害復旧時のIPパケット転送の説明図
であり、この図8に示す光IPノード1と光IPノード
2との間の伝送路で、障害が発生した後の、波長パス設
定について、表示されている。また、各光IPノード1
〜8は、それぞれ、図7に示したものと同様なものであ
り、さらに、この波長パス網50は、障害が発生した場
合に、その場所を検出でき、各光IPノード1〜8は、
それぞれ、障害発生箇所を制御チャネルによって、知る
ことができるようになっている。そして、この図8にお
いて、IPパケットAは、利用率0.25の波長λ1を
用いてIPパケットが振り分けられ、IPパケットB
は、利用率0.25の波長λ2が割り当てられ、IPパ
ケットCは、利用率0.25の波長λ1が割り当てられ
るようになっている。これらの利用率の値は、未だ、I
Pパケットを収容する余裕があることを示しているの
で、同一の伝送路に出力されて複数の光IPノード1〜
8に転送されるIPパケットは、1つの波長に収容され
るようにして、波長パスが効率的に使用されるようにな
っている。なお、IPパケットDは、利用率1.0の波
長λ2が割り当てられるために、この波長λ2を用いての
IPパケットの割り当ては、行なわれない。
【0125】加えて、出力パケット処理ステップにて割
り当てられた光信号の宛先光IPノードの数が抽出され
(ノード数抽出ステップ)、光IPノードの宛先が単一
か複数かが判定される。ここで、ノード数抽出ステップ
の宛先ノードの数に基づいて、パケットスイッチ部11
又は波長パススイッチ部10のうち少なくとも一方を用
いて、パケットがIPアドレスに対応した光IPノード
に転送されるのである(障害復旧ステップ)。
【0126】ここで、所望の光IPノードに転送される
IPパケットの伝送速度が、1波長の伝送速度に等しい
場合は、その伝送されるIPパケットが収容されると、
その収容する光信号の1波長が占有されてしまう。逆
に、所望の光IPノードに転送されるIPパケットの伝
送速度が、1波長の伝送速度に満たない場合は、複数の
光IPノードと波長とを共有することによって、パケッ
トスイッチ1c,1d…,8c,8dを用いて中継され
るので、送受信される光IPノード間のパスが設定され
る。
【0127】そして、このような構成によって、IPパ
ケットA,B,Cに関しては、それぞれ、パケット切り
替えと波長パス切り替えとが行なわれ、IPパケットD
に関しては、利用率が大きいので、波長パス切り替えが
行なわれる。まず、ルータ5aのIPパケットAは、図
7と異なる点は、パケットスイッチ部5cにて、復旧用
の波長λ1の波長パス55aに割り当てられて出力され
る。この出力された波長多重光信号は、光IPノード4
を介して、光IPノード3にて受信され、このルータ3
bにルーティングされる。
【0128】一方、IPパケットBは、光IPノード5
のルータ5bにより、復旧用の波長λ1の波長パス55
bに割り当てられるが、この波長パス55bは、光IP
ノードとは逆回りの、光IPノード6側に設定された波
長パスである。従って、IPパケットA,Bは、それぞ
れ、IPパケットのレイヤにおいて切り替えられるとと
もに、波長パスを切り替えられて、伝送されている。す
なわち、光IPノードの数が複数と判定された場合は、
波長パス処理ステップにて出力される光信号の波長パス
が変更されるとともにデコードされたIPパケットとア
ドパケットとのそれぞれにIPアドレスに対応した波長
に変更されている(障害復旧ステップ)。
【0129】さらに、IPパケットCは、光IPノード
3のルータ3aから、光IPノード1宛に伝送されるよ
うに、波長λ1の光信号に収容される。そして、光IP
ノード4を介して、光IPノード5に入力され、この波
長パススイッチ部5eにて、一旦出力される。この際、
IPパケットCは、光IPノード5宛ではないので、再
度、折り返されて、ルータ5bから出力されるIPパケ
ットBとともに、波長λ1の光信号に重畳されて、伝送
される。このIPパケットB,Cのデータを含む波長多
重光信号は、光IPノード6と光IPノード7と光IP
ノード8とを介して、光IPノード1に入力され、この
光IPノード1のルータ1a,1bに、ルーティングさ
れる。
【0130】すなわち、伝送路障害が発生した時に、目
的とする光IPノードの宛先が、単一であるか、又は、
複数であるかが判定され、光IPノードの数が単一と判
定された場合は、波長パス処理ステップにて出力される
光信号の波長パスが変更される。さらに、IPパケット
Dに関しては、光IPノード2において、宛先の数が単
一(光IPノード8のみ)と判定されて、波長パス処理
ステップにて出力される光信号の波長パスが変更され
(障害復旧ステップ)、波長パススイッチ部2eによ
り、復旧用の波長パスに切り替えられて伝送され、光I
Pノード3,4,5,6,7を介して、光IPノード8
に受信される。そして、この光IPノード8の波長パス
スイッチ部8eは、IPアドレスによって、受信した波
長多重光信号から、光信号を抽出して、ルータ8bにI
PパケットDがルーティングされるのである。
【0131】従って、IPアドレスを有する複数のパケ
ットをそのIPアドレス毎に所定波長の光信号に変換し
転送を行なう波長パス網50における、波長パス網用障
害復旧方法は、次のようになる。すなわち、複数のパケ
ットが変換された光信号の宛先光ノードの数が抽出され
(ノード数抽出ステップ)、このノード数抽出ステップ
にて宛先光ノードが複数の場合は複数のIPパケットが
同一波長の光信号に変換され(パケット切り替えステッ
プ)、さらに、ノード数抽出ステップにて宛先光ノード
が単一の場合はIPパケットがIPアドレスに応じた波
長の光信号に変換されるのである(波長パス切り替えス
テップ)。
【0132】このように、IPパケットの宛先が、1つ
の光IPノードのみであるか、又は、複数の光IPノー
ドであるかによって、光IPノードでの制御態様が切り
替えられるので、効率的なIPパケットのルーティング
が行なえる。また、このように、障害が発生した場合
に、各光IPノード1〜8がそれぞれ、パケット切り替
えと、波長パス切り替えとを行なうことにより、IPパ
ケットが正常に転送されるので、信頼性が向上する。
【0133】そして、このようにして、波長パス切り替
えが行なわれることにより、対地当たりの利用率が低い
時には、同一の伝送路に出力される複数のIPアドレス
ノードに転送されるIPパケットが、1つの波長に収容
されるので、必要な波長数の削減が図れるようになる。
加えて、複数の波長パスが、1波長に収容されるので、
波長パス網50の利用率が向上し、効率的な運用が可能
となる。
【0134】また、このようにして、バッファ11aを
追加することにより、パケットスイッチ部11を増設で
きるので、入力されるトラフィック量の変動に応じた光
IPノード1の運用が可能となる。そして、このように
して、パケットスイッチ部10の小型化ができ、光伝送
網を構築するためのコストの低廉化が図れる。 (A1)第1実施形態の第1変形例の説明 上記の伝送路障害が発生した場合は、目的とする宛先の
光IPノードが、単一であるか、又は、複数であるかに
よって、波長パススイッチ部10のみを切り替えるか、
又は、波長パススイッチ部10とパケットスイッチ24
a,…,24bとの両方を切り替えるかによって、復旧
が行なわれていた。この切り替えを、パケットスイッチ
部11によらないで、障害の影響がある波長パスの区間
のみに、波長パス切り替えにより障害復旧を行なうよう
にもできる。
【0135】図9は、本発明の第1実施形態の第1変形
例に係る波長パス網における障害復旧時のIPパケット
転送の説明図であって、波長パス切り替えのみによっ
て、障害復旧が行なわれる例を示している。また、この
図9に示すものは、図8と比較して、光IPノード3,
4,5間における、ルーティングの仕方が異なってい
る。
【0136】また、各光IPノード1〜8は、それぞ
れ、図7に示したものと同様なものであり、加えて、障
害発生箇所を制御チャネルで知ることができるようにな
っている。さらに、この図9において、IPパケットA
〜Cは、それぞれ、利用率0.25の波長λ1を用いて
IPパケットが振り分けられ、IPパケットDは、利用
率0.25の波長λ2が割り当てられている。
【0137】さらに、IPパケットAは、光IPノード
5から光IPノード3へルーティングされ、IPパケッ
トBは、光IPノード5から光IPノード1へルーティ
ングされ、IPパケットCは、光IPノード3から光I
Pノード1へルーティングされ、IPパケットDは、光
IPノード2から光IPノード8へルーティングされる
ようになっている。
【0138】そして、このような構成によって、光IP
ノード1と光IPノード2との間にて、伝送路障害が発
生したときの、障害復旧は、次のようになる。まず、ル
ータ5aのIPパケットAとIPパケットBとは、それ
ぞれ、パケットスイッチ部5cにて、波長パス55aに
割り当てられ、波長パススイッチ部5eから出力され
る。そして、波長多重光信号は、光IPノード4を介し
て、光IPノード3にて受信され、IPパケットAは、
このルータ3bにルーティングされる。すなわち、IP
パケットA及びIPパケットBの両方が、波長パス切り
替えにより、出力されている。
【0139】このルータ3bにおいて、受信された2種
類のIPパケットA,Bのうち、IPパケットAは抽出
され、ルータ3bは、波長λ1に収容されていたIPパ
ケットAに空きが生じたので、このルータ3bは、IP
パケットCを、パケットスイッチ部3cに出力し、パケ
ットスイッチ部3cは、IPパケットB,Cのデータを
有する波長多重光信号を送出する。
【0140】この光IPノード3から送出された波長多
重光信号は、光IPノード4を介して、折り返され、ま
た、光IPノード5を、通過して、さらに、光IPノー
ド6,7,8をそれぞれ介して、光IPノード1に入力
される。そして、この光IPノード1の波長パススイッ
チ部1eにおいて、波長多重光信号からIPアドレス
B,Cのデータが抽出されて、ルータ1a,1bにそれ
ぞれ、IPアドレスB,Cの2種類が、ルーティングさ
れるのである。
【0141】一方、IPパケットDに関しては、図8と
同様であり、光IPノード2から、IPパケットDのデ
ータを有する波長多重光信号が出力され、光IPノード
3,4,5,6,7を介して、光IPノード8に受信さ
れる。このように、障害が発生した場合に、各光IPノ
ード1〜8がそれぞれ、送出IPパケットに割り当てる
波長パス切り替えを行なうので、各光IPノード1〜8
から送出されるIPパケットが、正常にルーティングさ
れる。さらに、リング網において発生する無駄なループ
バックを回避できる。
【0142】そして、このように、パケットスイッチ1
a,…,8aを介してパスが設定されているものについ
ても、障害が発生した区間に設定されている波長パスの
みを切り替えらることで、障害復旧される。また、この
ようにして、波長パス切り替えが行なわれることによ
り、対地当たりの利用率が低い時には、同一の伝送路に
出力される複数のIPアドレスノードに転送されるIP
パケットが、1つの波長に収容されるので、波長パス切
り替えに加えて、波長数の削減が図れるようになる。加
えて、複数の波長パスが、1波長に収容されるので、波
長パス網50の利用率が向上し、効率的な運用が可能と
なる。
【0143】そして、このように、バッファ11aの追
加により、パケットスイッチ部11が増設されるので、
光IPノード1の小型化が実現されるとともに、入力さ
れるトラフィック量の変動に応じた光IPノード1の運
用が可能となる。また、このようにして、波長パス切り
替えとIPパケット切り替えとの両方を用いた障害復旧
が行なわれるので、波長パス網50で必要となる波長数
が削減されて、余裕が生じ、光伝送システムの性能向上
に寄与するようになる。
【0144】(A2)本発明の第1実施形態の第2変形
例の説明 上記の空間スイッチ部40は、別のものを使用しても可
能である。図10は、本発明の第1実施形態の第2変形
例に係る空間スイッチ部の構成図である。この図10に
示す空間スイッチ部40aは、第1入力ポートP1,第
2入力ポートP2と第1出力ポートP3,第2出力ポー
トP4とを有し、IPアドレス毎に割り当てられた複数
の波長の光信号からなる波長多重光信号と他局アドレス
を有するアドパケットとを、上記2つの入力ポートから
それぞれ入力されて、波長多重光信号の中から光IPノ
ード1(自局光IPノード)宛の光信号を第1出力ポー
トP3からドロップ用の光信号として出力するととも
に、波長多重光信号が含む他局宛の光信号と他局アドレ
スを有するアドパケットを含む光信号とを多重化して第
2出力ポートP4から出力するものである。
【0145】そして、この空間スイッチ部40aは、波
長パススイッチ部32と、パケットスイッチ部11′と
をそなえて構成されており、波長パススイッチ部32
は、第2パケットスイッチ31と、第5空間スイッチ3
3と、光分岐部34と、第6空間スイッチ35と、第7
空間スイッチ36と、波長選択部37と、複数の光アン
プ38aとをそなえて構成されている。
【0146】ここで、第2パケットスイッチ31は、8
個のパケットスイッチ31a,…,31bと、複数の光
アンプ31cとをそなえて構成されている。そして、こ
れらのパケットスイッチ31a,…,31bは、光信号
の波長パス切り替えを行なうものであって、それぞれ、
アドパケット及びドロップ用の光信号をデコードしたI
Pパケットを入力される8入力ポートと、IPアドレス
に応じて所定波長に割り当てられた光信号を出力する1
6出力ポートとを有する。また、例えば、これらのパケ
ットスイッチ31a,…,31bは、それぞれ、最大で
80Gbpsの入力トラフィック量を処理できるものが
使用され、合計で640Gbpsの入力トラフィック量
を処理できるようになっている。
【0147】さらに、光アンプ31cは、これらのパケ
ットスイッチ31a,…,31bから出力された光信号
を増幅するものである。また、第5空間スイッチ33
は、32個の8×16スイッチ33a,…,33bと、
複数の光アンプ33cとをそなえて構成されている。こ
れらの8×16スイッチ33a,…,33bは、それぞ
れ、波長多重光信号を入力される8入力ポートと、同一
の波長を有する光信号を分岐出力する16出力ポートと
を有する。さらに、光アンプ(OA:Optical Amplifier)
33cは、これらのパケットスイッチ33a,…,33
bから出力された光信号を増幅するものである。
【0148】続いて、光分岐部34は、16個の光カプ
ラ34a,…,34bをそなえて構成されており、これ
らの光カプラ34a,…,34bは、それぞれ、第2パ
ケットスイッチ31のパケットスイッチ31a,…,3
1bのそれぞれから出力された8本の光信号と第5空間
スイッチ33の8×16スイッチ33a,…,33bの
それぞれから出力された32本の光信号とを、光アンプ
33cを介して、合波してその合波により波長多重され
た光信号を40本に分岐出力するものである。
【0149】そして、第6空間スイッチ35は、32個
の16×8スイッチ35a,…,35bをそなえて構成
されている。これら16×8スイッチ35a,…,35
bは、それぞれ、光分岐部34から出力されたその合波
による波長多重光信号を入力される16入力ポートと、
16入力ポートから入力されたその合波による波長多重
光信号を波長多重された状態で出力する8出力ポートと
を有するものである。
【0150】同様に、第7空間スイッチ36は、8個の
16×8スイッチ36a,…,36bをそなえて構成さ
れており、これらの16×8スイッチ36a,…,36
bは、それぞれ、光分岐部34から出力されたその合波
による波長多重光信号を入力される16入力ポートと、
16入力ポートから入力されたその合波による波長多重
光信号を波長多重された状態で出力する8出力ポートと
を有する。
【0151】また、これらの8×16スイッチ33a,
…,33b及び16×8スイッチ36a,…,36b
は、それぞれ、図6(a)〜図6(c)にて説明した単
位スイッチ92から構成されており、それについての更
なる説明を省略する。加えて、波長選択部37は、25
6(32×8)個の光フィルタ37a,…,37dをそ
なえて構成されており、これらの256個の光フィルタ
37a,…,37dは、それぞれ、第6空間スイッチ3
5からの光信号と第7空間スイッチ36からの光信号と
を入力されこれらの光信号に含まれる所定波長を有する
光信号を選択して出力するものである。また、この光フ
ィルタ37aは、1波長をフィルタリングするようにな
っている。さらに、複数の光アンプ38aは、それぞ
れ、光信号を増幅する光アンプである。
【0152】従って、この光IPノード1は、伝送速度
が10Gbpsの2.56Tbpsであって、空間スイ
ッチ(第5空間スイッチ33,第6空間スイッチ35,
第7空間スイッチ36)と光カプラ34a,…,34b
と光フィルタ37aとによる多段スイッチ回路網を構成
している。加えて、パケットスイッチ31a,…,31
bは、それぞれ、バッファ読み出し/パケットスイッチ
切り替え制御部16a(図1参照)で制御され、その他
のスイッチはパス切り替え制御部16bによって制御さ
れており、きめ細かい制御がなされるようになってい
る。
【0153】なお、分波部21a,21b及び光アンプ
38aは、それぞれ、上述したものと同一のものである
ので、更なる説明を省略する。これにより、この図10
に示す第1入力ポートP1から入力される光信号の流れ
は、次のようになる。まず、伝送路からの波長多重光信
号は分波部21aを介して、第5空間スイッチ33の8
×16スイッチ33aに入力され、そして、この8×1
6スイッチ33aに入力された光信号のうち、自局の光
IPノード宛のものと、他の光IPノード(図示省略)
宛のものとが、光信号の波長によって選択される。すな
わち、自局宛の光信号は、第7空間スイッチ36に接続
されて、第1出力ポートP3からドロップされ、また、
他局宛の光信号は、第6空間スイッチ35に接続され
て、第2出力ポートP4から、他局宛に再度送出され
る。
【0154】また、第6空間スイッチ35の16×8ス
イッチ35aから出力された光信号と、第7空間スイッ
チ36の16×8スイッチ36aから出力された光信号
とは、それぞれ、波長選択部37の各光フィルタ37a
にて、フィルタリングされ、これらフィルタリングされ
た光信号は、それぞれ、光アンプ38aにて増幅され
て、出力されるようになっている。
【0155】そして、これらの光アンプ38aからの出
力のうち、光フィルタ37a,…,37bから出力され
たものは、それぞれ、多重化されて第2出力ポートP4
より出力されて合波部21c(図1参照)にて各光信号
が合波される。これに対して、光フィルタ37c,…,
37dから出力されたものは、それぞれ、多重化されて
第1出力ポートP3よりドロップされて、このドロップ
された光信号は、光/電気変換器(図示省略)にてそれ
ぞれ、電気信号としてのIPパケットに変換される。
【0156】また、第7空間スイッチ36の16×8ス
イッチ36aから出力された光信号のうちの一部(C
へ、Dへと付したもの)は、第2パケットスイッチ31
のパケットスイッチ31aの入力ポートに入力されるよ
うになっており、同様に、第7空間スイッチ36の16
×8スイッチ36bから出力された光信号のうちの一部
(Aへ、Bへと付したもの)は、第2パケットスイッチ
31のパケットスイッチ31cの入力ポートに入力され
るようになっている。
【0157】このように、パケットスイッチ31a,
…,31bの出力が、光信号となっており、また、波長
パススイッチ部32とパケットスイッチ31a,…,3
1bとが統合されているので、光IPノード1の装置規
模を縮小することができる。さらに、このように、第1
段目の8×16スイッチ33a,…,33b,31a,
…,31bのうち、8個の入力ポートにバッファ11a
が追加されることによって、空間スイッチが必要な部分
に、必要な分だけ、バッファ11aを追加することがで
き、容量の変動に応じた光IPノード1の運用が可能と
なる。
【0158】そして、このようにして、多段接続回路網
で構成した波長パススイッチ部10にパケットスイッチ
31a,…,31bが統合されているので、装置の簡略
化が実現できる。また、このようにして、対地当たりの
利用率が低い時には、複数のIPパケットが、1波長に
収容されるので、波長数の削減が図れるようになり、波
長パス網50の利用率が向上し、効率的な運用が可能と
なる。
【0159】(A3)本発明の第1実施形態の第3変形
例の説明 上記の第1実施形態における空間スイッチ部40の個数
について、さらに、一般化させることもできる。図11
は、本発明の第1実施形態の第3変形例に係る空間スイ
ッチ部40bの構成図である。この図11に示す空間ス
イッチ部40bは、空間スイッチが3段に接続されたス
イッチ回路網を用いて複数の波長を有する光信号をクロ
スコネクトするものであって、第1パケットスイッチ2
4′と、第1空間スイッチ17′と、第2空間スイッチ
18′と、第3空間スイッチ19′と、第4空間スイッ
チ20′とをそなえて構成されている。
【0160】この第1パケットスイッチ24′は、アド
パケット及びドロップ用の光信号をデコードしたIPパ
ケットを入力される入力ポートと、IPアドレスに応じ
て所定波長に割り当てられた光信号を出力する出力ポー
トとを有するパケットスイッチ24′aをm個(mは整
数)そなえて構成されている。さらに、パケットスイッ
チ部11bは、複数のバッファ11aと、第1パケット
スイッチ24′とをそなえて構成され、上記のパケット
スイッチ部11と同様の機能を発揮するようになってい
る。
【0161】また、第1空間スイッチ17′は、波長多
重光信号に含まれる複数の相異なる波長の一つを有する
光信号を入力されるn入力ポート(nは整数)と、その
複数の相異なる波長の一つと同一の波長を有する光信号
を出力する2n出力ポートとを有するn×2nスイッチ
17′a,…,17′bをk−m個(kは整数)そなえ
て構成されている。
【0162】さらに、第2空間スイッチ18′は、第1
パケットスイッチ24′からの光信号と第1空間スイッ
チ17′からの光信号とを入力されるk入力ポートと、
k入力ポートから入力された光信号を所定の方路に選択
して出力するk出力ポートとを有するk×kスイッチ1
8′a,18′b,…,18′c,18′dを2n個そ
なえて構成されている。
【0163】そして、第3空間スイッチ19′は、第2
空間スイッチ18′からの光信号を入力される2n入力
ポートと、2n入力ポートから入力された光信号を波長
毎に選択して出力するn出力ポートとを有する2n×n
スイッチ19′a,…,19′bをk−m個そなえそな
えて構成されている。加えて、第4空間スイッチ20′
は、第2空間スイッチ18′からの光信号を入力される
2n入力ポートと、2n入力ポートから入力された光信
号を波長毎に選択して出力するn出力ポートとを有する
2n×nスイッチ20′a,…,20′bをm個そなえ
て構成されている。
【0164】また、これらの各空間スイッチは、それぞ
れ、図6(a)〜図6(c)にて説明した単位スイッチ
92から構成されているので、更なる説明を省略する。
これにより、第1入力ポートP1から入力される光信号
の流れは、次のようになる。まず、伝送路からの波長多
重光信号は分波部21aを介して、第1空間スイッチ1
7′のn×2nスイッチ17′aに入力され、そして、
このn×2nスイッチ17′aに入力された光信号のう
ち、自局の光IPノード(光IPノード1)宛のもの
と、他の光IPノード(図示省略)宛のものとが、光信
号の波長によって、選択される。そして、自局宛の光信
号は、第4空間スイッチ20′に接続されて、第1出力
ポートP3からドロップされ、また、他局宛の光信号
は、第3空間スイッチ19′に接続されて、第2出力ポ
ートP4から、他局宛に再度送出される。
【0165】同様に、第1空間スイッチ17′のn×2
nスイッチ17′bに入力された光信号のうち、自局宛
のものと、他局宛のものとが、光信号の波長によって、
選択され、自局宛の光信号は、第4空間スイッチ20′
に入力されて、第1出力ポートP3からドロップされ、
また、他局宛の光信号は、第3空間スイッチ19′に入
力されて、第4ポートP4から、他局宛に再度送出され
る。
【0166】また、第3空間スイッチ19′の2n×n
スイッチ19′aは、第2空間スイッチ18′のk×k
スイッチ18′a,18′b,…,18′c,18′d
のそれぞれが接続した光信号が、それぞれ、入力され
て、これらの入力された光信号が多重化されて第2出力
ポートP4より出力されて、合波部21cにて各光信号
が合波される。
【0167】これに対して、第4空間スイッチ20′の
2n×nスイッチ20′aは、第2空間スイッチ18′
のk×kスイッチ18′a,18′b,…,18′c,
18′dのそれぞれが接続した光信号が、それぞれ、入
力されて、これらの入力された光信号が多重化されて第
1出力ポートP3からドロップされる。このドロップさ
れた光信号は、光/電気変換器(図示省略)にてそれぞ
れ、電気信号としてのIPパケットに変換されて、これ
らのIPパケットが出力される。
【0168】このような構成により、上記の第1実施形
態で説明したことと同様に、正常時及び障害復旧時のI
Pパケットのルーティングが行なわれる。そして、この
ように、パケットスイッチ24′a,…,24′bの出
力ポートからの光信号が波長パススイッチ部10′の入
力ポートに接続されているので、波長パススイッチ部1
0′とパケットスイッチ24′a,…,24′bの空間
スイッチとが統合されているので、光IPノード1の装
置規模を縮小することができる。
【0169】また、このようにして、対地当たりの利用
率が低い時には、複数のIPパケットが、1波長に収容
されるので、波長数の削減が図れるようになり、波長パ
ス網50の利用率が向上し、効率的な運用が可能とな
る。 (A4)本発明の第1実施形態の第4変形例の説明 さらに、第2変形例の空間スイッチ部40aについて、
一般化させることもできる。
【0170】図12は、本発明の第1実施形態の第4変
形例に係る空間スイッチ部40cの構成図である。この
図12に示す空間スイッチ部40cは、第1入力ポート
P1,第2入力ポートP2と第1出力ポートP3,第2
出力ポートP4とを有し、IPアドレス毎に割り当てら
れた複数の波長の光信号からなる波長多重光信号と他局
アドレスを有するアドパケットとを、上記2つの入力ポ
ートからそれぞれ入力されて、波長多重光信号の中から
光IPノード1(自局光IPノード)宛の光信号を第1
出力ポートP3からドロップ用の光信号として出力する
とともに、波長多重光信号が含む他局宛の光信号と他局
アドレスを有するアドパケットを含む光信号とを多重化
して第2出力ポートP4から出力するものである。
【0171】そして、波長パススイッチ部32′は、第
2パケットスイッチ31′と、第5空間スイッチ33′
と、光分岐部34′と、第6空間スイッチ35′と、第
7空間スイッチ36′と、波長選択部37′と、複数の
光アンプ38′aとをそなえて構成され、上記の波長パ
ススイッチ部32と同様の機能を有する。さらに、パケ
ットスイッチ部11cは、複数のバッファ11aと、第
2パケットスイッチ31′とをそなえて構成され、上記
のパケットスイッチ部11と同様の機能を発揮するよう
になっている。
【0172】ここで、第2パケットスイッチ31′は、
アドパケットとドロップ用の光信号をデコードしたIP
パケットを入力されるk入力ポート(kは整数)と、I
Pアドレスに応じて所定波長に割り当てられた光信号を
出力する2k出力ポートとを有するパケットスイッチ3
1′a,…,31′bをm個(mは整数)をそなえるほ
か、パケットスイッチ31′a,…,31′bから出力
された光信号を増幅する複数の光アンプ31′cをそな
えて構成されている。
【0173】さらに、第5空間スイッチ33′は、波長
多重光信号を入力されるk入力ポートと、同一の波長を
有する光信号を分岐出力する2k入力ポートとを有する
k×2kスイッチ33′a,…,33′bをn−m個
(nは整数)そなえるほか、パケットスイッチ33′
a,…,33′bから出力された光信号を増幅する複数
の光アンプ(OA:Optical Amplifier)33′cをそなえ
て構成されている。
【0174】また、光分岐部34′は、第2パケットス
イッチ31′のパケットスイッチ31′a,…,31′
bのそれぞれから出力されたm本の光信号と第5空間ス
イッチ33′のk×2kスイッチ33′a,…,33′
bのそれぞれから出力されたn−m本の光信号とを、光
アンプ38a′を介して、合波してその合波により波長
多重された光信号をn本に分岐出力する光カプラ34′
a,…,34′bを2k個そなえて構成されている。
【0175】そして、第6空間スイッチ35′は、光分
岐部34′から出力されたその合波による波長多重光信
号を入力される2k入力ポートと、2k入力ポートから
入力されたその合波による波長多重光信号を波長多重さ
れた状態で出力するk出力ポートとを有する2k×kス
イッチ35′a,…,35′bをn−m個そなえて構成
されている。
【0176】また、第7空間スイッチ36′は、光分岐
部34′から出力されたその合波による波長多重光信号
を入力される2k入力ポートと、2k入力ポートから入
力されたその合波による波長多重光信号を波長多重され
た状態で出力するk出力ポートとを有する2k×kスイ
ッチ36′a,…,36′bをm個そなえて構成されて
いる。
【0177】また、これらの各空間スイッチは、それぞ
れ、図6(a)〜図6(c)にて説明した単位スイッチ
92から構成されているので、更なる説明を省略する。
そして、波長選択部37′は、第6空間スイッチ35′
からの光信号と第7空間スイッチ36′からの光信号と
を入力されこれらの光信号に含まれる特定波長の光信号
を選択して出力する光フィルタ37′a,…,37′d
をn×k個そなえて構成されている。
【0178】さらに、複数の光アンプ38′aは、それ
ぞれ、波長選択部37′の光フィルタ37′a,…,3
7′dからそれぞれ出力された光信号を増幅するもので
ある。これにより、この図12に示す第1入力ポートP
1から入力される光信号の流れは、次のようになる。ま
ず、伝送路からの波長多重光信号は分波部21aを介し
て、空間スイッチ部40cにある第5空間スイッチ3
3′のk×2kスイッチ33′aに入力され、自局の光
IPノード宛のものと、他の光IPノード(図示省略)
宛のものとが、光信号の波長によって選択される。
【0179】そして、自局宛の光信号は、第7空間スイ
ッチ36′に接続されて、第1出力ポートP3からドロ
ップされ、また、他局宛の光信号は、第6空間スイッチ
35′に接続されて、第2出力ポートP4から、他局宛
に再度送出される。また、第6空間スイッチ35′の2
k×kスイッチ35′aから出力された光信号と、第7
空間スイッチ36′の2k×kスイッチ36′aから出
力された光信号とは、それぞれ、波長選択部37′の各
光フィルタ37′a〜37′dにて、フィルタリングさ
れ、光アンプ38′aにて増幅されて出力される。そし
て、これらの光アンプ38′aからの出力のうち、第6
空間スイッチ35′からの出力側は、それぞれ、多重化
されて第2出力ポートP4より出力されて合波部21c
(図1参照)にて各光信号が合波される。
【0180】これに対して、第7空間スイッチ36′か
らの出力側は、それぞれ、多重化されて第1出力ポート
P3よりドロップされて、このドロップされた光信号
は、光/電気変換器(図示省略)にてそれぞれ、電気信
号としてのIPパケットに変換される。そして、このよ
うな構成により、上記の第1実施形態で説明したことと
同様に、正常時及び障害復旧時のIPパケットのルーテ
ィングが行なわれるのである。
【0181】また、このように、パケットスイッチ3
1′a,…,31′bの出力が、波長パスとなってお
り、波長パススイッチ部32′とパケットスイッチ3
1′a,…,31′bの空間スイッチとが統合されてい
るので、光IPノード1の装置規模を縮小することがで
きる。また、このようにして、対地当たりの利用率が低
い時には、複数のIPパケットが、1波長に収容される
ので、波長数の削減が図れるようになり、波長パス網5
0の利用率が向上し、効率的な運用が可能となる。
【0182】(B)本発明の第2実施形態の説明 第1実施形態で説明した波長パス網50は、リング状の
ものであったが、この波長パス網50を別の接続形態に
した場合でも、本発明に適用することができる。図13
は、本発明の第2実施形態に係る波長パス網における正
常時のIPパケット転送の説明図である。この図13に
示す波長パス網52は、複数の光IPノード1〜9がそ
れぞれ光信号を伝送しうる入出力伝送路を相互に有する
メッシュ網である。そして、波長多重された光信号が双
方向に伝送できるようになっている。また、各光IPノ
ード1〜9はそれぞれ、波長パスが相互に設定され、I
Pパケットがルーティングされるようになっている。
【0183】これらの光IPノード1〜8は、それぞ
れ、第1実施形態で説明したものと同一のものであり、
また、この図13に示す光IPノード9は、ルータ9
a,9bと、パケットスイッチ部9c,9dと、波長パ
ススイッチ部9eとを有する。これらのルータ9a,9
bは、それぞれ、第1実施形態で説明したルータ15a
と同一のものであり、また、パケットスイッチ部9c,
9dは、それぞれ、第1実施形態で説明したパケットス
イッチ部11と同一のものであり、波長パススイッチ部
9eは、第1実施形態で説明した波長パススイッチ部1
0と同一のものであるので、これらに関する説明を省略
する。なお、この図13に示すもので、上記のものと同
一の符号を有するものは、それらと同一のもの、又は、
同様な機能を有するものであるので、更なる説明を省略
する。
【0184】また、第1実施形態と同様に、波長パス網
52は、波長パス情報を、制御チャネルを用いて伝送
し、各光IPノード1〜9は、それぞれ、波長パス情報
を知ることができるようになっている。そして、この図
13において、波長λ1及び波長λ2を用いてIPパケッ
トを振り分ける際の利用率は、波長λ1については、
0.25であり、波長λ2については、1.0である。
【0185】さらに、各光IPノード間において、IP
パケットAは、光IPノード5から光IPノード3へル
ーティングされ、IPパケットBは、光IPノード4か
ら光IPノード1へルーティングされ、IPパケットC
は、光IPノード3から光IPノード1へルーティング
され、IPパケットDは、光IPノード2から光IPノ
ード8へルーティングされるようになっている。
【0186】そして、このような構成によって、IPパ
ケットの正常なルーティングが行なわれる。まず、IP
パケットAは、光IPノード5のルータ5aから、パケ
ットスイッチ部5cに入力され、波長λ1の波長パス5
5aに割り当てられて、波長多重光信号として伝送路に
出力される。この波長多重光信号は、光IPノード4の
波長パススイッチ部4eにて、他の光IPノード宛と判
定される。ここで、光IPノード4のルータ4aは、I
PパケットBを送出するので、波長パススイッチ部4e
にて、IPパケットAとともに波長λ1の光信号に割り
当てられて、再度、伝送路に出力される。すなわち、パ
ケット切り替えが行なわれる。続いて、光IPノード3
において、IPパケットAは、抽出される。
【0187】そして、IPパケットAが空になったの
で、波長パススイッチ部3eにて、光IPノード3のル
ータ3aからのIPパケットCが収容され、再度、伝送
路にIPパケットB,Cのデータを有する波長多重光信
号が送出される。これらのIPパケットB,Cのデータ
を有する波長多重光信号は、光IPノード2を介して、
光IPノード1にて受信され、この光IPノード1の波
長パススイッチ部1eにて、抽出されて、ルータ1a,
1bにそれぞれ、IPパケットB,Cが、到達する。
【0188】一方、IPパケットDに関しては、光IP
ノード2のルータ2aから出力されて、パケットスイッ
チ部2eにて波長λ2に割り当てられて、波長多重光信
号が伝送される。この波長多重光信号は、光IPノード
1を介して、光IPノード8に入力され、この光IPノ
ード8の波長パススイッチ部8eにて、波長多重光信号
からIPパケットDのデータが抽出されて、IPパケッ
トDが、ルータ8bにルーティングされる。
【0189】このように、対地当たりの利用率が低い時
には、設定された波長パスを利用して、IPパケット切
り替えが行なわれ、メッシュ網において、正常なIPパ
ケットのルーティングが行なわれる。また、光IPノー
ド3,4間や、光IPノード2,3間や、光IPノード
1,2間では、2個のIPパケットが、それぞれ、1波
長に収容されるので、波長パス網52での必要な波長数
が削減される。また、このように、波長パス網52の利
用率が向上し、効率的な運用が可能となる。
【0190】これに対して、波長パス網52に障害が発
生したときは、波長パス切り替えとパケット切り替えと
の両方が、行なわれることによって、障害復旧が行なわ
れる。また、所望の光IPノードに転送されるIPパケ
ットの伝送速度が、1波長の伝送速度に満たない場合
は、複数の光IPノードと波長とを共有することによっ
て、パケットスイッチ1c,1d…,9c,9dを用い
て中継が行なわれ、送受信される光IPノード間のパス
が設定されるようになっている。
【0191】図14は、本発明の第2実施形態に係る波
長パス網における障害復旧時のIPパケット転送の説明
図であり、この図14に示す光IPノード1と光IPノ
ード2との間の伝送路で障害が発生した後の、波長パス
設定について、表示されている。また、この図14に示
す波長パス網52は、複数の光IPノードがそれぞれ光
信号を伝送しうる入出力伝送路を相互に有するメッシュ
網から構成されている。
【0192】なお、この図14に示すもので、上述した
ものと同一の符号を有するものは、同一のものあるいは
同一の機能を有するものであるので、これらに関する更
なる説明を省略する。そして、同様に、各光IPノード
1〜9は、それぞれ、波長パス情報を知ることができ、
波長λ1及び波長λ2に関する利用率は、波長λ1につい
ては、0.25であり、波長λ2については、1.0で
ある。
【0193】さらに、この障害で影響を受けるものは、
IPパケットDのみであって、IPパケットA,B,C
については、図13に示したものと同一のパスを通っ
て、伝送される。このような構成によって、波長パス切
り替えによる障害復旧が行なわれる。IPパケットA,
B,Cに関しては、それぞれ、パケット切り替えと波長
パス切り替えとが行なわれる一方、IPパケットDに関
しては、利用率が大きいので、波長パス切り替えが行な
われる。ここで、IPパケットDは、光IPノード2の
ルータ2aから出力されて、パケットスイッチ部2eに
て波長λ2に割り当てられ、波長多重光信号が伝送され
る。従って、IPパケットDが伝送する波長パスにて、
その切り替えが行なわれるので、上記の障害復旧ステッ
プが、障害が発生した区間におけるIPパケットの送受
信ノード間(送受信光IPノード間)で、光信号が他局
宛に送信されるための復旧パスを割り当てられるように
構成されたことになる。
【0194】また、この波長多重光信号は、光IPノー
ド3に入力され、この光IPノード3の波長パススイッ
チ部3eにて、波長多重光信号は、ルーティングされ
て、光IPノード9,光IPノード7を介して、光IP
ノード8に入力される。そして、この光IPノード8の
波長パススイッチ部8eは、この波長多重光信号からI
PパケットDのデータを抽出して、IPパケットDが、
ルータ8bにルーティングされる。
【0195】このように、送出側の光IPノードが、波
長パスを切り替えることによって障害復旧がなされ、ス
ルーする光IPノードにおいて波長パス切り替えが行な
われなくても、IPパケットは、目的の光IPノードに
正常に送出される。そして、このように、メッシュ網に
おいて、障害が発生した場合に、スルーする光IPノー
ド1〜9で、波長パス切り替えとパケット切り替えによ
り、送出する側の光IPノードの波長パスが切り替えら
れて、障害復旧が行なわれる。
【0196】また、このように、送出側(送出側の光I
Pノードを意味する)の波長パス切り替えにより、対地
当たりの利用率が低い時には、同一の伝送路に出力され
る複数のIPアドレスノードに転送されるIPパケット
が、1つの波長に収容されるので、所要波長数の削減が
図れるようになる。そして、複数のIPパケットが、1
波長に収容されるので、波長パス網52の利用率が向上
し、効率的な運用が可能となる。
【0197】次に、波長パス網52に障害が発生したと
きの別の復旧態様として、送出側の光IPノードが波長
パスを切り替える代わりに、送出側の光IPノードが、
IPパケット切り替えることによって、IPパケットの
ルーティングを行なうこともできる。また、本実施形態
においても、正常なパス設定の状態は、図13の状態と
等しい。
【0198】図15は、本発明の第2実施形態に係る波
長パス網における障害復旧時の他のIPパケット転送の
説明図であり、この図15に示す光IPノード4と光I
Pノード5との間の伝送路で障害が発生した後の、波長
パス設定について、表示されている。また、この図15
に示す波長パス網52は、複数の光IPノードがそれぞ
れ光信号を伝送しうる入出力伝送路を相互に有するメッ
シュ網から構成されている。
【0199】さらに、図15の波長パス網52と比較し
て、この障害で影響を受けるものは、IPパケットAの
みであって、IPパケットB,C,Dについては、図1
5に示したものと同一のパスを通って、伝送される。こ
のような構成によって、光IPノード5から送出される
IPパケットAは、パケットスイッチ部5cにて波長パ
ス55aではなく、波長パス55bに割り当てられる。
すなわち、図13のパケットスイッチ部5cと比較し
て、図13の波長パス55aは、光IPノード5,4,
3というパスであるが、図15の波長パス55bは、光
IPノード5,9,3というパスであり、この波長パス
の切り替えが行なわれて、波長多重光信号が伝送され
る。
【0200】そして、光IPノード9を介して、光IP
ノード3に入力され、この光IPノード3の波長パスス
イッチ部3eにて、波長多重光信号からIPパケットA
のデータが抽出されて、IPパケットAが、ルータ3b
にルーティングされる。また、ここで、ルーティングさ
れたため、空きになった波長λ1には、IPパケットC
が重畳されて、光IPノード1に送出される。
【0201】このように、メッシュ網における障害が発
生した場合の波長パス切り替えにおいて、スルーする光
IPノード9が、波長パス切り替えを行なうのではな
く、送出側の光IPノード5が波長パスを切り替えるこ
とによって、障害復旧が行なわれ、目的の光IPノード
3に正常に送出される。また、このように、送出側の波
長パス切り替えにより、対地当たりの利用率が低い時に
は、同一の伝送路に出力される複数のIPアドレスノー
ドに転送されるIPパケットが、1つの波長に収容され
るので、波長数の削減が図れるようになる。そして、複
数のIPパケットが、1波長に収容されるので、波長パ
ス網52の利用率が向上し、効率的な運用が可能とな
る。
【0202】(B1)本発明の第2実施形態の第1変形
例の説明 第2実施形態の波長パス網52は、メッシュ網におい
て、送出側が、波長パス切り替え、又は、IPパケット
切り替えを行なって、障害復旧がなされていたが、この
波長パス切り替え、又は、IPパケット切り替えを、そ
れぞれ、故障(障害が発生)した場所の手前に位置する
光IPノード(故障端)にて、行なわれるようにするこ
ともできる。
【0203】図16は、本発明の第2実施形態の第1変
形例に係る波長パス網における障害復旧時のIPパケッ
ト転送の説明図である。この図16に示す波長パス網5
2は、光IPノード1〜光IPノード9が、それぞれ、
メッシュ状に接続されて、波長多重光信号が双方向に伝
送でき、また、各光IPノード1〜9はそれぞれ、波長
パスが相互に設定され、IPパケットがルーティングさ
れるようになっている。従って、複数の光IPノードが
それぞれ光信号を伝送しうる入出力伝送路を相互に有す
るメッシュ網から構成されている。
【0204】さらに、各IPパケットのルーティング
は、次のようになる。まず、IPパケットAは、光IP
ノード5から光IPノード3であり、IPパケットB
は、光IPノード4から光IPノード1であり、IPパ
ケットCは、光IPノード3から光IPノード1であ
り、IPパケットDは、光IPノード2から光IPノー
ド8である。
【0205】さらに、この図16に示すもので、上述し
たものと同一の符号を有するものは、同一のもの又は、
同一の機能を有するものであるので、これらに関する更
なる説明を省略する。また、波長パス網52は、波長パ
ス情報を、制御チャネルを用いて伝送し、各光IPノー
ド1〜9は、それぞれ、波長パス情報を知ることができ
るようになっている。そして、この図16において、波
長λ1及び波長λ2に関する利用率は、波長λ1が、0.
25であり、波長λ2は、1.0である。
【0206】そして、このような構成によって、この図
16の光IPノード8と光IPノード1との間で、障害
が発生した場合には、IPパケットA,B,Cに関して
は、それぞれ、パケット切り替えと波長パス切り替えと
が行なわれ、IPパケットDに関しては、利用率が大き
いので、波長パス切り替えが行なわれる。まず、IPパ
ケットAは、波長λ1の光信号に割り当てられて、波長
多重光信号として伝送路に出力され、この波長多重光信
号は、光IPノード4の波長パススイッチ部4eにて、
他の光IPノード宛と判定される。ここで、光IPノー
ド4のルータ4aは、IPパケットBを送出するので、
波長パススイッチ部4eにて、IPパケットAとIPパ
ケットBとは、ともに波長λ1の光信号に割り当てられ
て、伝送路に出力される。
【0207】続いて、光IPノード3において、IPパ
ケットAは、抽出され、この光IPノード3のルータ3
bにIPパケットAが出力され、IPパケットAが空に
なる。また、ルータ3aは、IPパケットCを送出する
ので、パケットスイッチ部3cにて、IPパケットB,
Cのデータが同一の波長を有する光信号に変換されて、
波長多重光信号が送出される。この波長多重光信号は、
光IPノード2を介して、光IPノード1にて受信さ
れ、この光IPノード1の波長パススイッチ部1eに
て、抽出されて、ルータ1a,1bにそれぞれ、IPパ
ケットB,Cが、ルーティングされる。
【0208】一方、障害が発生したパスを使用していた
IPパケットDに関しては、光IPノード2のルータ2
aから出力され、波長パスの切り替えが行なわれてか
ら、波長多重光信号が送出される。この送出された波長
多重光信号は、光IPノード1に入力される。この光I
Pノード1は、故障端であって、2回目の波長パス切り
替えを行ない、IPパケットDを有する波長多重光信号
は、光IPノード9及び光IPノード7をそれぞれ介し
て、光IPノード8に入力される。そして、この光IP
ノード8の波長パススイッチ部8eにて、波長多重光信
号からIPパケットDのデータが抽出されて、IPパケ
ットDが、ルータ8bにルーティングされる。従って、
上記の障害復旧ステップが、障害が発生した区間に隣接
するノード間(送受信光IPノード間)で、光信号が他
局宛に送信されるための復旧パスを割り当てられるよう
に構成されたことになる。
【0209】このように、障害が発生した場所の手前の
光IPノード1が、パスを変更するので、メッシュ網に
おいても、IPパケットのルーティングが行なわれる。
なお、この手前とは、IPパケットAを送信する方から
みて手前であり、また、この光IPノード1は、故障端
として、波長パス切り替えを行なう。次に、波長パス切
り替えの代わりに、IPパケット切り替えによって、障
害復旧を行なうこともできる。また、本変形例において
も、正常なパス設定の状態は、図13の状態と等しい。
【0210】図17は、本発明の第2実施形態の第1変
形例に係る波長パス網における障害復旧時の他のIPパ
ケット転送の説明図であり、この図17に示す光IPノ
ード4と光IPノード5との間の伝送路で障害が発生し
た後の、波長パス設定について、表示されている。ま
た、この図17に示す波長パス網52は、複数の光IP
ノードがそれぞれ光信号を伝送しうる入出力伝送路を相
互に有するメッシュ網から構成されている。
【0211】なお、図13の波長パス網52と比較し
て、この障害で影響を受けるものは、IPパケットAの
みであって、IPパケットB,C,Dについては、図1
3に示したものと同一のパスを通って、伝送される。こ
のような構成によって、IPパケットAは、ルータ5a
から送出されると、パケットスイッチ部5cは、波長パ
ス55aでなく波長パス55bに切り替える。この波長
パス55bは、光IPノード5,9,3,4を通過する
パスであるために、光IPノード5からの波長多重光信
号は、光IPノード4側に出力されず、光IPノード4
に入力される。すなわち、IPパケットAは、パケット
切り替えにより、波長パスが変更されている。そして、
この光IPノード4の波長パススイッチ部4eにて一旦
抽出され、その抽出されたIPパケットAは、再度、パ
ケットスイッチ部4cにて、波長パスを切り替えられ
て、IPパケットBとともに、光IPノード3に入力さ
れる。
【0212】このように、障害復旧は、送出側の光IP
ノード5が、IPパケット切り替えを行なうことによ
り、IPパケットが目的の光IPノード3に正常に送出
される。また、このように、メッシュ網において、障害
が発生した場合に、各光IPノード1〜9が、波長パス
切り替えとパケット切り替えとにより、故障端の光IP
ノードが波長パスを切り替えることによって、障害復旧
を行なうことができ、目的の光IPノードにIPパケッ
トが、正常に送出される。
【0213】そして、このように、故障端での波長パス
切り替えにより、対地当たりの利用率が低い時には、同
一の伝送路に出力される複数のIPアドレスノードに転
送されるIPパケットが、1つの波長に収容されるの
で、波長パス切り替えに加えて、波長数の削減が図れる
ようになる。加えて、複数のIPパケットが、1波長に
収容されるので、波長パス網52の利用率が向上し、効
率的な運用が可能となる。
【0214】(C)本発明の第3実施形態の説明 第1実施形態では、リング状の波長パス網50における
障害復旧について説明された。また、第2実施形態で
は、メッシュ網において、送出側が、波長パス切り替え
又はIPパケット切り替えを行なうことにより、障害復
旧がなされる例が示された。そして、第2実施形態の第
1変形例では、メッシュ網において、障害が発生した場
所の手前に位置する光IPノード(故障端)が、波長パ
ス切り替え又はIPパケット切り替えを行なうことによ
り、障害復旧がなされる例が示された。
【0215】本実施形態では、障害復旧用の波長パスが
設定されている区間で同一の波長を用いてパスを設定す
る場合と、障害復旧用の波長パスが設定されている区間
で伝送路に応じて波長を変えて波長パスを設定する場合
について説明する。まず、図18で、正常なルーティン
グについて説明し、図19で、障害復旧用の波長パスが
設定されている区間で同一の波長を用いてパスを設定す
る場合を説明し、また、図20で、障害復旧用の波長パ
スが設定されている区間で伝送路に応じて波長を変えて
波長パスを設定する場合を説明する。
【0216】図18は、本発明の第3実施形態に係る波
長パス網における正常時のIPパケット転送の説明図で
ある。この図18に示す波長パス網53は、光IPノー
ド1〜光IPノード8を有し、これらの光IPノード1
〜8が、それぞれ、光ファイバでリング状に接続され
て、波長多重された光信号が双方向に伝送できるように
なっている。また、各光IPノード1〜8はそれぞれ、
波長パスが相互に設定され、IPパケットがルーティン
グされるようになっている。さらに、この波長パス網5
3は、波長パスが設定されている区間において、同一の
波長が使用されるようになっている。
【0217】これらの光IPノード1〜8は、それぞ
れ、第1実施形態で説明したものと同一のものであり、
上述したものと同一の符号を有するものは、同一のもの
あるいは同一の機能を有するものであるので、これらに
関する更なる説明を省略する。また、波長パス網53
は、波長パス情報を、制御チャネルを用いて伝送するこ
とにより、各光IPノード1〜8は、それぞれ、波長パ
ス情報を知ることができる。さらに、この図18におい
て、波長λ1及び波長λ2に関する利用率は、波長λ1に
ついては、0.25であり、波長λ2については、1.
0である。
【0218】また、所望の光IPノードに転送されるI
Pパケットの伝送速度が、1波長の伝送速度に満たない
場合は、複数の光IPノードと波長とを共有することに
よって、パケットスイッチ1c,1d…,8c,8dを
用いて中継が行なわれ、送受信される光IPノード間の
パスが設定されるようになっている。そして、各IPパ
ケットのルーティングは、次のようになる。まず、IP
パケットAは、光IPノード5から光IPノード3であ
り、IPパケットBは、光IPノード5から光IPノー
ド1であり、IPパケットCは、光IPノード3から光
IPノード1であり、IPパケットDは、光IPノード
8から光IPノード2である。
【0219】このような構成によって、正常時において
は、IPパケットA,B,Cに関しては、それぞれ、パ
ケット切り替えと波長パス切り替えとが行なわれ、IP
パケットDに関しては、利用率が大きいので、波長パス
切り替えが行なわれる。まず、IPパケットA及びIP
パケットBは、それぞれ、波長パス55bに割り当てら
れて、波長パススイッチ部5eから、波長多重光信号と
して伝送路に出力される。この波長多重光信号は、光I
Pノード4を介して、光IPノード3に入力され、光I
Pノード3の波長パススイッチ部3eにて、IPパケッ
トAは、抽出される。一方、光IPノード3のルータ3
aから送出されたIPパケットCは、IPパケットAを
抽出したことによって、空きができた波長多重光信号
に、収容されて、IPパケットBとIPパケットCとの
データを有する波長多重光信号が、伝送路に出力され
る。
【0220】この波長多重光信号は、光IPノード2を
介して、光IPノード1に入力され、この光IPノード
1の波長パススイッチ部1eにて、抽出されて、IPパ
ケットB,Cが、ルータ1a,1bにそれぞれ、入力さ
れる。一方、IPパケットDに関しては、光IPノード
2から、波長λ2に割り当てられ、この波長λ2を有する
波長多重光信号が伝送される。この波長多重光信号は、
光IPノード1を介して、光IPノード8に入力され、
この光IPノード8の波長パススイッチ部8eにて、波
長多重光信号からIPパケットDのデータが抽出され
て、IPパケットDが、ルータ8bにルーティングされ
る。
【0221】このように、波長パス切り替えとIPパケ
ット切り替えとを用いて、リング状の波長パス網53に
おいて、IPパケットのルーティングが行なわれる。ま
た、光IPノード4,5間や、光IPノード3,4間
や、光IPノード2,3間や、光IPノード1,2間で
は、2個のIPパケットが、それぞれ、1波長に収容さ
れるので、波長パス網53での必要な波長数が削減さ
れ、波長パス網53の利用率が向上し、効率的な運用が
可能となる。
【0222】これに対して、波長パス網53に障害が発
生したときは、固定的な波長切り替えによって、障害復
旧が行なわれる。図19は、本発明の第3実施形態に係
る波長パス網における障害復旧時のIPパケット転送の
説明図であり、この図19に示す光IPノード1と光I
Pノード2との間の伝送路で障害が発生した後の、波長
パス設定について、表示されている。
【0223】なお、この図19に示すもので、上述した
ものと同一の符号を有するものは、同一のものあるいは
同一の機能を有するものであるので、これらに関する更
なる説明を省略する。そして、同様に、各光IPノード
1〜8は、それぞれ、波長パス情報を知ることができ、
波長λ1及び波長λ2に関する利用率は、波長λ1につい
ては、0.25であり、波長λ2については、1.0で
ある。さらに、各IPパケットのルーティングも、図1
8で説明したものと同様である。また、この波長パス網
53は、波長パスが設定されている区間における各伝送
路で、異なる波長が使用されるようになっている。
【0224】さらに、この障害で影響を受けるものは、
IPパケットB,C,Dであって、IPパケットAだけ
が、図18に示したものと同一のパスを通って、伝送さ
れる。このような構成によって、IPパケットA,B,
Cに関しては、それぞれ、パケット切り替えと波長パス
切り替えとが行なわれ、IPパケットDに関しては、利
用率が大きいので、波長パス切り替えが行なわれる。
【0225】まず、IPパケットAは、パケットスイッ
チ部5cにより、パケット切り替えされて、波長パス5
5bから波長パス55aに乗せ替えられて、光IPノー
ド5から光IPノード3宛にルーティングされる。一
方、IPパケットBは、光IPノード5のルータ5bか
ら出力され、波長パススイッチ部5eにより、光IPノ
ード6方向の波長λ1の波長多重光信号に乗せるよう
に、波長パス切り替えが行なわれる。また、IPパケッ
トCは、波長パススイッチ部3eにより、波長λ1の復
旧用の波長パスに割り当てられて、光IPノード3から
出力され、光IPノード4に伝送される。さらに、IP
パケットB,Cは、それぞれ、波長パススイッチ部5c
にて、復旧用の波長パスに割り当てられて、波長多重光
信号が伝送される。すなわち、IPパケットBに関して
は、あたかも、便乗しているかのように、伝送される。
【0226】また、この波長多重光信号は、光IPノー
ド6,7,8をそれぞれ介して、光IPノード1に入力
され、この光IPノード1の波長パススイッチ部1eに
て、これらIPパケットB,Cは、それぞれ、抽出され
て、ルータ1a,1bにルーティングされるのである。
一方、IPパケットDは、光IPノード2から出力さ
れ、波長パススイッチ部2eにて復旧用の波長λ2を有
する波長パスに割り当てられて、波長多重光信号が出力
される。この波長多重光信号は、光IPノード3,4,
5,6,7をそれぞれ、介して、光IPノード8に入力
される。そして、この光IPノード8の波長パススイッ
チ部8eは、この波長多重光信号からIPパケットDの
データを抽出して、IPパケットDが、ルータ8bにル
ーティングされるのである。
【0227】このように、障害復旧用の波長パスが設定
されている区間において、同一の波長が用いられて、パ
スが設定されている。さらに、このように、リング状の
波長パス網53において、障害が発生した場合には、ス
ルーする光IPノード1〜8においては、波長パス切り
替えが行われずに、送出する側の光IPノードが波長パ
スを切り替えることによって、障害復旧が行なわれる。
すなわち、中継される光IPノードにおける波長パス切
り替えが行なわれなくても、目的の光IPノードに正常
に送出される。
【0228】また、このように、送出側の波長パス切り
替えにより、同一の伝送路に出力される複数のIPアド
レスノードに転送されるIPパケットが、1つの波長に
収容されるので、波長数の削減が図れ、波長パス網53
の利用率が向上し、効率的な運用が可能となる。次に、
障害復旧用の波長パスが設定されている区間において、
伝送路に応じて復旧用の波長として異なる波長が割り当
てられたパスが設定され、IPパケットのルーティング
を行なうこともできる。また、本実施形態においても、
正常なパス設定の状態は、図13の状態と等しい。
【0229】図20は、本発明の第3実施形態に係る波
長パス網における障害復旧時の他のIPパケット転送の
説明図であり、この図20に示す光IPノード1と光I
Pノード2との間の伝送路で障害が発生した後の、波長
パス設定について、表示されている。なお、この図20
に示すもので、上述したものと同一の符号を有するもの
は、同一のものあるいは同一の機能を有するものである
ので、これらに関する更なる説明を省略する。そして、
同様に、各光IPノード1〜8は、それぞれ、波長パス
情報を知ることができ、波長λ1及び波長λ2に関する利
用率は、波長λ1については、0.25であり、波長λ2
については、1.0である。さらに、各IPパケットの
ルーティングも、図18で説明したものと同様である。
【0230】さらに、図18の波長パス網53と比較し
て、この障害で影響を受けるものは、IPパケットB,
C,Dであって、IPパケットAにだけが、図18に示
したものと同一のパスを通って、伝送される。このよう
な構成によって、IPパケットA,B,Cに関しては、
それぞれ、パケット切り替えと波長パス切り替えとが行
なわれ、IPパケットDに関しては、利用率が大きいの
で、波長パス切り替えが行なわれる。
【0231】まず、IPパケットAは、パケットスイッ
チ部5cにて波長パス55aにパケット切り替えされ
て、光IPノード3宛に出力される。ここで、光IPノ
ード3のルータ3aから、IPパケットCが復旧用の波
長λ2で出力されるので、波長λ1で出力される場合(図
18参照)と異なっている。また、IPパケットBも、
光IPノード5のルータ5bから出力され、波長パスの
切り替えが行なわれる。そして、IPパケットCも、光
IPノード3の波長パススイッチ部3eにて、波長パス
切り替えが行なわれて、波長λ2で出力されるので、光
IPノード5にて、これらIPパケットB,Cが一緒に
され、IPパケットB,Cのデータを有する波長λ2の
波長多重光信号が出力される。
【0232】この波長多重光信号は、光IPノード6,
7,8をそれぞれ介して、光IPノード1に入力され、
この光IPノード1の波長パススイッチ部1eにて、こ
れらIPパケットB,Cは、それぞれ、抽出されて、ル
ータ1a,1bにルーティングされるのである。一方、
IPパケットDは、光IPノード2から出力され、パケ
ットスイッチ部2eにて波長λ1に割り当てられて、波
長多重光信号が出力される。ここで、図18及び図19
においては、波長λ2に割り当てがなされる。この波長
多重光信号は、光IPノード3,4,5,6,7をそれ
ぞれ、介して、光IPノード8に入力される。そして、
この光IPノード8の波長パススイッチ部8eは、この
波長多重光信号からIPパケットDのデータを抽出し
て、IPパケットDが、ルータ8bにルーティングされ
るのである。
【0233】このように、障害復旧用の波長パスが設定
されている区間において、伝送路に応じて復旧用の波長
として異なる波長が割り当てられたパスが設定される。
また、リング網において発生する無駄なループバックを
回避できる。さらに、このように、リング状の波長パス
網53において、障害が発生した場合に、スルーする光
IPノード1〜8で、波長パス切り替えを行わないで、
送出側の光IPノードが波長パスを切り替えることによ
って、障害復旧を行なえる。すなわち、中継される光I
Pノードにおける波長パス切り替えが行なわれなくて
も、目的の光IPノードに正常に送出される。
【0234】また、このように、送出側の波長パス切り
替えにより、対地当たりの利用率が低い時には、同一の
伝送路に出力される複数のIPアドレスノードに転送さ
れるIPパケットが、1つの波長に収容されるので、波
長パス切り替えに加えて、波長数の削減が図れるように
なる。加えて、波長パス網53の利用率が向上し、効率
的な運用が可能となる。
【0235】(D)その他 また、本発明は上述した各実施形態及び各変形例での態
様に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しな
い範囲で、種々変形して実施することができる。例え
ば、上記の波長パス網50,51,52,53は、それ
ぞれ、リング状の波長パス網であるが、メッシュ網のよ
うな他の接続形状の波長パス網に関しても、実施可能で
ある。
【0236】さらに、図21,22を用いて、評価結果
を説明する。図21は、波長数についての比較図であっ
て、波長パス網50,51,52,53に必要となる波
長数について本発明に適用した場合と従来構成の場合と
を比較した図である。この図21に示すノード模型51
は、16基の光IPノード格子51aが接続された16
ノード格子網であり、このノード模型51におけるパラ
メータは、次のようになる。すなわち、全パス数は、各
光IPノード毎に網を張り巡らせた状態(フルメッシ
ュ)において、パスを2本づつ設けたとして、162×
2本である。ここで、162は、16個のうち2個を取
り出す組み合わせ数を表す。
【0237】なお、パラメータに関しては、各パス当た
りの平均の伝送速度は、2.5Gbpsであり、波長の
伝送速度は、10Gbpsである。また、光IPノード
格子51aは、上記の光IPノード1と同一のものであ
る。同一の光IPノード宛のパス上で、それぞれ、平均
的に5Gbpsのトラフィック量に相当するIPパケッ
トが流れている場合において、従来構成では5Gbps
(10Gbpsの利用率0.5)のトラフィック量に相
当するIPパケットが1つの波長に収容されて、他の光
IPノード宛のIPパケットとは波長が共有されないた
めに、伝送路の利用率が5Gbpsである。これに対
し、本発明を適用した波長パス網では、同一の光IPノ
ード宛のパスが、2.5Gbpsずつ2本の波長に割り
当てられる代わりに、他の光IPノード宛の波長パスが
共有されるので、利用率が上がる。従って、本発明で必
要となる波長数は、16波であるのに対して、従来例で
は29波であるので、必要とする波長パスの数は、約半
分程度まで削減できる利点がある。
【0238】図22は、素子数についての比較図であっ
て、光IPノードで必要となる2×2スイツチについ
て、本発明での素子数と従来構成での素子数とを比較し
た図である。この図22に示すパラメータは、次のよう
になる。すなわち、波長多重数は、32波であり、入出
力伝送路数は8であり、また、パケットスイッチ部11
の容量Aは、320Gbpsであり、パケットスイッチ
の数は、2個であり、加えて、伝送速度は10Gbps
である。
【0239】そして、同一の規模の容量(例えば2.5
Tbps)をもつ光IPノードを構成した場合、上記の
実施形態で説明した3段スイッチ回路網で比較すると、
パケットスイッチ部11のスイッチ素子数が約15%削
減でき、さらに、従来構成のパケットスイッチ部85
(図26参照)の2段目、3段目のバッファが不要とな
る。従って、各光IPノードの装置規模が格段に小型化
できるようになる。
【0240】また、図3に示す波長パス56aは、専用
光パスであって、宛先アドレスが単一のパケットを収容
するためのものであり、波長パス56bは、共有光パス
であって、複数の宛先アドレスを有するパケットを収容
するためのものである。従って、例えば、図7におい
て、光IPノード3〜5間のIPパケットA,Bや光I
Pノード3〜1間のIPパケットB,Cのように、複数
のIPパケットを収容したものは、専用光パスであり、
一方、光IPノード2〜8間のIPパケットDのよう
に、単一のIPパケットを収容したものは、共有光パス
である。これらは、図7のほか、図8,9及び図13〜
20においても同様である。
【0241】さらに、上記の波長パスとは、光パス(Op
tical Path)とも呼ばれることがある。また、図10,
12に示す空間スイッチ部40a,40cは、それぞ
れ、フラッシュスイッチ(Frash Switch:Frequency Mul
tiplexed Routing and Selecting Hybrid)と呼ばれる
こともある。
【0242】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の光ノード
によれば、2つの入力ポートと2つの出力ポートとを有
し、宛先アドレス毎に割り当てられた複数の波長の光信
号からなる波長多重光信号と他局アドレスを有するアド
パケットとを、上記2つの入力ポートからそれぞれ入力
されて、波長多重光信号の中から自局宛の光信号を第1
の出力ポートからドロップ用の光信号として出力すると
ともに、波長多重光信号が含む他局宛の光信号と他局ア
ドレスを有するアドパケットに起因する光信号とを多重
化して第2の出力ポートから出力する空間スイッチ部
と、電気信号として出力された複数のアドパケットを保
持し空間スイッチ部に入力するバッファとをそなえ、波
長パス切り替え部が、上記空間スイッチ部の一部分であ
って波長多重光信号の各光信号を波長毎に分岐する空間
スイッチを設け、自局宛の光信号を抽出してドロップ用
の光信号を第1の出力ポートから出力し、波長多重光信
号が含む他局宛の光信号と他局アドレスを有するアドパ
ケットに起因する光信号とを多重化して第2の出力ポー
トから出力するように構成され、パケット切り替え部
が、上記空間スイッチ部の残りの部分であって波長多重
光信号の各光信号を波長毎に分岐する空間スイッチと上
記バッファとを設け、波長パス切り替え部から出力され
たドロップ用の光信号に起因するパケットとバッファか
らの複数のアドパケットとを入力され、第1の出力ポー
トから出力された光信号に起因するパケットと複数のア
ドパケットとをそれぞれ宛先アドレス毎に所定波長を割
り当てた光信号として波長パス切り替え部に入力するよ
うに構成されているので、パケット切り替え部が多段接
続されず、光ノードの小型化ができ、光伝送網を構築す
るためのコストの低廉化が図れる利点がある。また、バ
ッファの追加により、パケット切り替え部を増設できる
ので、トラフィック量の変動に応じた光ノードの運用が
可能となり、さらに、大規模な交換容量を有するトラフ
ィックを処理できる利点がある(請求項1)。
【0243】さらに、本発明の光ノードは、パケット切
り替え部と、波長パス切り替え部と、波長多重光信号に
基づいて、伝送路障害の発生を検出し検出信号を出力し
うる伝送路障害検出部と、伝送路障害検出部からの検出
信号を受信すると、波長多重光信号の各光信号を波長毎
に選択し波長パスを切り替えて光信号を出力する切り替
え制御部とをそなえて構成されているので、波長パス切
り替え部とパケット切り替え部との両方を用いて障害復
旧が行なえて、光伝送網の波長数が削減され、波長パス
網の利用率が向上し、効率的な運用が図れる利点がある
(請求項2,3,6,7)。
【0244】また、空間スイッチ部は、パケットスイッ
チをm個(mは整数)そなえた第1パケットスイッチ
と、n×2nスイッチをk−m個(kは整数)そなえた
第1空間スイッチと、k×kスイッチを2n個そなえた
第2空間スイッチと、2n×nスイッチをk−m個そな
えた第3空間スイッチと、2n×nスイッチをm個そな
えた第4空間スイッチとをそなえて構成されてもよく、
あるいは、空間スイッチ部が、パケットスイッチをm個
そなえた第2パケットスイッチと、k×2kスイッチを
n−m個そなえた第5空間スイッチと、光カプラを2k
個そなえた光分岐部と、2k×kスイッチをn−m個そ
なえた第6空間スイッチと、2k×kスイッチをm個そ
なえた第7空間スイッチと、光フィルタをn×k個そな
えた波長選択部とをそなえて構成されてもよく、このよ
うにすれば、パケットの切り替えが、多段に行なわれな
いので、装置規模が縮小され、ひいては、光ノードの小
型化が図れる利点がある(請求項4,5)。
【0245】そして、本発明の送信用の光ノードは、空
間スイッチ部と、電気信号としてのパケットを所定の時
間間隔で出力する監視パケット送信部とをそなえて構成
されているので、障害検出を行なう光ノードの小型化が
できる利点がある(請求項8)。また、本発明の受信用
の光ノードは、空間スイッチ部と、バッファと、光断検
出部と、監視パケット受信部と、パス切り替え制御部
と、バッファ読み出し/パケットスイッチ切り替え制御
部とをそなえて構成されているので、やはり、障害検出
を行なう光ノードの小型化ができる利点がある(請求項
9〜11)。
【0246】加えて、本発明の光ノードは、複数の相異
なる波長を有する光信号を複数の入力ポートから入力さ
れ、複数の相異なる波長を有する光信号を、複数段の光
空間スイッチにて切り替えて所定の出力ポートに出力す
る波長パス切り替え部と、波長パス切り替え部が有する
複数の入力ポートのうち所定数のポートに接続され、宛
先アドレスを有するパケットを保持してそのパケットを
所定数のポートに入力するバッファとをそなえ、波長パ
ス切り替え部の一部の光空間スイッチに代えて、このバ
ッファに入力されたパケットを宛先アドレス毎に所定波
長を割り当てた光信号に変換して出力するパケット切り
替え部で構成しているので、入力されるトラフィック量
の変動に応じて光ノードの運用が可能となり、必要な波
長数の増加に対して拡張性が向上する利点がある(請求
項22)。
【0247】そして、本発明の波長パス網用障害復旧方
法は、波長多重光信号から自局宛の光信号と他局宛の光
信号とがそれぞれ出力され(入力パケット処理ステッ
プ)、その出力された光信号からパケットがデコードさ
れてデコードされたパケットと複数のアドパケットとが
それぞれ宛先アドレス毎に所定波長の光信号に割り当て
られ(出力パケット処理ステップ)、そして、その光信
号の宛先光ノードの数が抽出され(ノード数抽出ステッ
プ)、また、波長パスを確保すべく、入力パケット処理
ステップにて出力された光信号と出力パケット処理ステ
ップにて出力された光信号とに所定波長が割り当てられ
て光信号が出力され(波長パス処理ステップ)、さら
に、伝送路障害の発生が検出され(伝送路障害検出ステ
ップ)、宛先ノードの数に基づいて、パケット切り替え
部又は波長パス切り替え部のうち少なくとも一方を用い
て、パケットが宛先アドレスに対応した光ノードに転送
されるので(障害復旧ステップ)、このようにすれば、
波長パス切り替えとパケット切り替えとが行なえて、障
害復旧が効率的に行なえて、必要な波長数の増加に対し
て拡張性が向上する利点がある(請求項12〜請求項2
1,請求項23)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る光IPノードの構
成図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る空間スイッチ部の
構成図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る障害復旧制御部の
構成図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係る波長パス切り替え
による障害復旧の動作説明図である。
【図5】本発明の第1実施形態に係るIPパケット切り
替えによる障害復旧の動作説明図である。
【図6】(a)は空間スイッチの模式図であり、(b)
は電圧が印加されていないときの単位スイッチの模式図
であり、(c)は電圧が印加されたときの単位スイッチ
の模式図である。
【図7】本発明の第1実施形態に係る波長パス網におけ
る正常時のIPパケット転送の説明図である。
【図8】本発明の第1実施形態に係る波長パス網におけ
る障害復旧時のIPパケット転送の説明図である。
【図9】本発明の第1実施形態の第1変形例に係る波長
パス網における障害復旧時のIPパケット転送の説明図
である。
【図10】本発明の第1実施形態の第2変形例に係る空
間スイッチ部の構成図である。
【図11】本発明の第1実施形態の第3変形例に係る空
間スイッチ部の構成図である。
【図12】本発明の第1実施形態の第4変形例に係る空
間スイッチ部の構成図である。
【図13】本発明の第2実施形態に係る波長パス網にお
ける正常時のIPパケット転送の説明図である。
【図14】本発明の第2実施形態に係る波長パス網にお
ける障害復旧時のIPパケット転送の説明図である。
【図15】本発明の第2実施形態に係る波長パス網にお
ける障害復旧時の他のIPパケット転送の説明図であ
る。
【図16】本発明の第2実施形態の第1変形例に係る波
長パス網における障害復旧時のIPパケット転送の説明
図である。
【図17】本発明の第2実施形態の第1変形例に係る波
長パス網における障害復旧時の他のIPパケット転送の
説明図である。
【図18】本発明の第3実施形態に係る波長パス網にお
ける正常時のIPパケット転送の説明図である。
【図19】本発明の第3実施形態に係る波長パス網にお
ける障害復旧時のIPパケット転送の説明図である。
【図20】本発明の第3実施形態に係る波長パス網にお
ける障害復旧時の他のIPパケット転送の説明図であ
る。
【図21】波長数についての比較図である。
【図22】素子数についての比較図である。
【図23】光アド・ドロップ機能の概念図である。
【図24】光IPノードの物理的な構成図である。
【図25】光IPノードの論理的な構成図である。
【図26】パケットスイッチ部の構成図である。
【図27】波長パス網における正常時のIPパケット転
送の説明図である。
【図28】波長パス網における障害復旧時のIPパケッ
ト転送の説明図である。
【符号の説明】
1〜9,22a,22b 光IPノード 1a〜9a,1b〜9b,15a ルータ 1c〜9c,1d〜9d,11,11′,11b,11
c パケットスイッチ部 1e〜7e,10,32,32′ 波長パススイッチ部 11a バッファ 12a,12b 入力伝送路 12c,12d 出力伝送路 13 伝送路障害検出部 13a 光断検出部 13b OAMパケット受信部 14 OAMパケット送信部 15 ルータ群 16 障害復旧制御部 16a バッファ読み出し/パケットスイッチ切り替え
制御部 16b パス切り替え制御部 17,17′ 第1空間スイッチ 18,18′ 第2空間スイッチ 18a〜18d,18′a〜18′d 16×16スイ
ッチ 19,19′ 第3空間スイッチ 19a〜19b,19′a〜19′b,20a〜20
b,20′a〜20′b32×16スイッチ 20,20′ 第4空間スイッチ 21a,21b 分波部 21c,21d 合波部 24,24′ 第1パケットスイッチ 24a〜24b,24′a〜24′b,31a〜31
b,31′a〜31′bパケットスイッチ 31 第2パケットスイッチ 31c,31′c,33c,33′c,38a 光アン
プ 33a〜33b 8×16スイッチ 33′a〜33′b k×2kスイッチ 33,33′ 第5空間スイッチ 34,34′ 光分岐部 34a〜34b,34′a〜34′b 光カプラ 35,35′ 第6空間スイッチ 35a〜35b,36a〜36b 16×8スイッチ 35′a〜35′b,36′a〜36′b 2k×kス
イッチ 36 第7空間スイッチ 37,37′ 波長選択部 37a〜37d,37a′〜37′d 光フィルタ 40,40a,40b,40c 空間スイッチ部 50,52,53 波長パス網 51 ノード模型 51a 光IPノード格子 55a,55b,56a,56b 波長パス 92 単位スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04L 12/28 H04L 11/00 310D 5K069 12/437 331 12/24 11/08 12/26 11/20 H H04Q 3/52 D Fターム(参考) 5K002 AA05 BA04 BA05 BA06 DA02 DA05 DA11 DA13 EA03 EA05 FA01 GA03 5K030 GA03 GA12 HA08 JA01 JA12 JA14 JL03 KX09 KX17 KX20 LA17 LB05 MA04 MB01 MD02 5K031 AA02 AA08 CA15 CB10 DA11 DA19 DB01 DB10 DB12 EA03 EB02 EB05 5K033 AA01 AA06 CA17 CB06 DB03 DB12 DB17 DB22 EA02 EA04 EB02 EB06 5K042 AA01 BA02 BA10 CA10 CA13 CA16 DA18 FA01 JA01 JA08 LA09 LA12 LA13 LA15 MA01 5K069 AA16 BA09 CB04 CB10 DB01 DB33 EA24 EA25

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の宛先アドレスを有するパケットを
    該第1の宛先アドレスに基づき他局光ノードに転送する
    パケット切り替え部と、該パケット切り替え部に接続さ
    れ第2の宛先アドレスを有するパケットを複数の波長の
    光信号が多重化された波長多重光信号の波長パスに接続
    することにより転送する波長パス切り替え部とをそなえ
    て構成された光ノードであって、 2つの入力ポートと2つの出力ポートとを有し、宛先ア
    ドレス毎に割り当てられた複数の波長の光信号からなる
    波長多重光信号と他局アドレスを有するアドパケットと
    を、上記2つの入力ポートからそれぞれ入力されて、該
    波長多重光信号の中から自局宛の光信号を第1の出力ポ
    ートからドロップ用の光信号として出力するとともに、
    該波長多重光信号が含む他局宛の光信号と該他局アドレ
    スを有するアドパケットに起因する光信号とを多重化し
    て第2の出力ポートから出力する空間スイッチ部と、 電気信号として出力された複数のアドパケットを保持し
    該空間スイッチ部に入力するバッファとをそなえ、 該波長パス切り替え部が、 上記空間スイッチ部の一部分であって該波長多重光信号
    の各光信号を波長毎に分岐する空間スイッチを設け、該
    自局宛の光信号を抽出して該ドロップ用の光信号を該第
    1の出力ポートから出力し、該波長多重光信号が含む該
    他局宛の光信号と該他局アドレスを有するアドパケット
    に起因する光信号とを多重化して該第2の出力ポートか
    ら出力するように構成され、 該パケット切り替え部が、 上記空間スイッチ部の残りの部分であって該波長多重光
    信号の各光信号を波長毎に分岐する空間スイッチと上記
    バッファとを設け、該波長パス切り替え部から出力され
    た該ドロップ用の光信号に起因するパケットと該バッフ
    ァからの該複数のアドパケットとを入力され、該第1の
    出力ポートから出力された光信号に起因するパケットと
    該複数のアドパケットとをそれぞれ該宛先アドレス毎に
    所定波長を割り当てた光信号として該波長パス切り替え
    部に入力するように構成されたことを特徴とする、光ノ
    ード。
  2. 【請求項2】 宛先アドレス毎に割り当てられた複数の
    波長の光信号からなる波長多重光信号と他局アドレスを
    有するアドパケットとをそれぞれ入力されて、該波長多
    重光信号の中から自局宛の光信号を出力するとともに該
    波長多重光信号が含む他局宛の光信号と該他局アドレス
    を有するアドパケットに起因する光信号とを多重化して
    出力する空間スイッチ部と、 電気信号として出力された複数のアドパケットを保持し
    該空間スイッチ部に入力するバッファと、 該空間スイッチ部の入力側と出力側とに接続され、該波
    長多重光信号に基づいて、伝送路障害の発生を検出し検
    出信号を出力しうる伝送路障害検出部と、 該伝送路障害検出部に接続され、該伝送路障害検出部か
    らの該検出信号を受信すると、該波長多重光信号の各光
    信号を波長毎に選択し波長パスを切り替えて該光信号を
    出力する障害復旧制御部とをそなえ、 該空間スイッチ部に設けられた複数の空間スイッチが、 該自局宛の光信号を抽出してドロップ用の光信号として
    第1の出力ポートに出力し、該波長多重光信号が含む該
    他局宛の光信号と該他局アドレスを有するアドパケット
    に起因する光信号とを多重化して第2の出力ポートから
    出力する波長パス切り替え部として構成されるととも
    に、 該空間スイッチ部に設けられた複数の空間スイッチと上
    記バッファとが、 該波長パス切り替え部の該第1の出力ポートから出力さ
    れた該ドロップ用の光信号に起因するパケットと該バッ
    ファからの該複数のアドパケットとを入力され、該第1
    の出力ポートから出力された該ドロップ用の光信号に起
    因するパケットと該複数のアドパケットとをそれぞれ該
    宛先アドレス毎に所定波長を割り当てた光信号として該
    波長パス切り替え部に入力するパケット切り替え部とし
    て構成されたことを特徴とする、光ノード。
  3. 【請求項3】 複数の波長の光信号からなる波長多重光
    信号を受信する第1入力ポートと、他局アドレスを有す
    るアドパケットを受信する第2入力ポートと、該波長多
    重光信号の中から自局宛の光信号をドロップ用の光信号
    として出力する第1出力ポートと、該波長多重光信号が
    含む他局宛の光信号と該他局アドレスを有するアドパケ
    ットに起因する光信号とを多重化して出力する第2出力
    ポートとを有する空間スイッチ部をそなえた光ノードで
    あって、 該第1出力ポートから出力された該ドロップ用の光信号
    に起因するパケットと該第2入力ポートから入力された
    該アドパケットとを入力され、該ドロップ用の光信号に
    起因するパケットと該アドパケットとをそれぞれ宛先ア
    ドレス毎に所定波長を割り当てた光信号として出力する
    パケット切り替え部と、 該第1入力ポートから入力された該波長多重光信号から
    該自局宛の光信号を分岐して該第1出力ポートから該ド
    ロップ用の光信号として出力し、該他局宛の光信号と該
    パケット切り替え部からの光信号とを多重化して該第2
    出力ポートから出力する波長パス切り替え部と、 該空間スイッチ部の入力側と出力側とに接続され、該波
    長多重光信号に基づいて、伝送路障害の発生を検出し検
    出信号を出力しうる伝送路障害検出部と、 該伝送路障害検出部に接続され、該伝送路障害検出部か
    らの該検出信号を受信すると、該波長多重光信号の各光
    信号を波長毎に選択し波長パスを切り替えて光信号を出
    力する障害復旧制御部とをそなえて構成されたことを特
    徴とする光ノード。
  4. 【請求項4】 該空間スイッチ部が、 該アドパケットと該ドロップ用の光信号に起因するパケ
    ットとを入力される入力ポートと、該宛先アドレスに応
    じて所定波長に割り当てられた光信号を出力する出力ポ
    ートとを有するパケットスイッチをm個(mは整数)そ
    なえた第1パケットスイッチと、 該波長多重光信号に含まれる複数の相異なる波長の一つ
    を有する光信号を入力されるn入力ポート(nは整数)
    と、該複数の相異なる波長の一つと同一の波長を有する
    光信号を出力する2n出力ポートとを有するn×2nス
    イッチをk−m個(kは整数)そなえた第1空間スイッ
    チと、 該第1パケットスイッチからの光信号と該第1空間スイ
    ッチからの光信号とを入力されるk入力ポートと、該k
    入力ポートから入力された光信号を所定の方路に選択し
    て出力するk出力ポートとを有するk×kスイッチを2
    n個そなえた第2空間スイッチと、 該第2空間スイッチからの光信号を入力される2n入力
    ポートと、該2n入力ポートから入力された光信号を波
    長毎に選択して出力するn出力ポートとを有する2n×
    nスイッチをk−m個そなえた第3空間スイッチと、 該第2空間スイッチからの光信号を入力される2n入力
    ポートと、該2n入力ポートから入力された光信号を波
    長毎に選択して出力するn出力ポートとを有する2n×
    nスイッチをm個そなえた第4空間スイッチとをそなえ
    て構成されたことを特徴とする、請求項1〜請求項3の
    いずれか一項記載の光ノード。
  5. 【請求項5】 該空間スイッチ部が、 該アドパケットと該ドロップ用の光信号に起因するパケ
    ットとを入力されるk入力ポート(kは整数)と、宛先
    アドレスに応じて所定波長に割り当てられた光信号を出
    力する2k出力ポートとを有するパケットスイッチをm
    個(mは整数)そなえた第2パケットスイッチと、 該波長多重光信号を入力されるk入力ポートと、同一の
    波長を有する光信号を分岐出力する2k入力ポートとを
    有するk×2kスイッチをn−m個(nは整数)そなえ
    た第5空間スイッチと、 該第2パケットスイッチの該パケットスイッチのそれぞ
    れから出力されたm本の光信号と該第5空間スイッチの
    k×2kスイッチのそれぞれから出力されたn−m本の
    光信号とを合波してその合波により波長多重された光信
    号をn本に分岐出力する光カプラを2k個そなえた光分
    岐部と、 該光分岐部から出力されたその合波による波長多重光信
    号を入力される2k入力ポートと、該2k入力ポートか
    ら入力されたその合波による波長多重光信号を波長多重
    された状態で出力するk出力ポートとを有する2k×k
    スイッチをn−m個そなえた第6空間スイッチと、 該光分岐部から出力されたその合波による波長多重光信
    号を入力される2k入力ポートと、該2k入力ポートか
    ら入力されたその合波による波長多重光信号を波長多重
    された状態で出力するk出力ポートとを有する2k×k
    スイッチをm個そなえた第7空間スイッチと、 該第6空間スイッチからの光信号と該第7空間スイッチ
    からの光信号とを入力されこれらの光信号に含まれる特
    定波長の光信号を選択して出力する光フィルタをn×k
    個そなえた波長選択部とをそなえて構成されたことを特
    徴とする、請求項1〜請求項3のいずれか一項記載の光
    ノード。
  6. 【請求項6】 該伝送路障害検出部が、 該空間スイッチ部の入力側に接続され、該波長多重光信
    号が受信されないと第1切替トリガを出力する光断検出
    部と、 該空間スイッチ部の出力側に接続され、所定の時間間隔
    で送信されている電気信号としてのパケットを受信し該
    パケットが受信されないと第2切替トリガを出力する監
    視パケット受信部とをそなえて構成されていることを特
    徴とする、請求項2又は請求項3記載の光ノード。
  7. 【請求項7】 該障害復旧制御部が、 該光断検出部及び該監視パケット受信部とに接続され、
    該光断検出部からの該第1切替トリガ若しくは該監視パ
    ケット受信部からの該第2切替トリガが入力されてから
    所定時間を経過すると伝送路障害を検出して、該空間ス
    イッチ部の光信号を選択してその方路の切り替え制御を
    行なうパス切り替え制御部と、 該監視パケット受信部に接続され、該監視パケット受信
    部からの該第2切替トリガが入力されてから所定時間を
    経過すると伝送路の障害を検出して、該バッファに保持
    された該複数のアドパケットを読み出す順番を変更し、
    該空間スイッチ部の光信号を選択してその方路の切り替
    え制御を行なうバッファ読み出し/パケットスイッチ切
    り替え制御部とをそなえて構成されていることを特徴と
    する、請求項6記載の光ノード。
  8. 【請求項8】 第1の宛先アドレスを有するパケットを
    該第1の宛先アドレスに基づき他局光ノードに転送する
    パケット切り替え部と、該パケット切り替え部に接続さ
    れ第2の宛先アドレスを有するパケットを複数の波長の
    光信号が多重化された波長多重光信号の波長パスに接続
    することにより転送する波長パス切り替え部とをそなえ
    て構成された送信用の光ノードであって、 2つの入力ポートと2つの出力ポートとを有し、宛先ア
    ドレス毎に割り当てられた複数の波長の光信号からなる
    波長多重光信号と他局アドレスを有するアドパケットと
    を、上記2つの入力ポートからそれぞれ入力されて、該
    波長多重光信号の中から自局宛の光信号を第1の出力ポ
    ートからドロップ用の光信号として出力するとともに、
    該波長多重光信号が含む他局宛の光信号と該他局アドレ
    スを有するアドパケットに起因する光信号とを多重化し
    て第2の出力ポートから出力する空間スイッチ部と、 電気信号として出力された複数のアドパケットを保持し
    該空間スイッチ部に入力するバッファとをそなえ、 電気信号としてのパケットを所定の時間間隔で出力する
    監視パケット送信部とをそなえ、 該波長パス切り替え部が、 上記空間スイッチ部の一部分であって該波長多重光信号
    の各光信号を波長毎に分岐する空間スイッチを設け、該
    自局宛の光信号を抽出して該ドロップ用の光信号を該第
    1の出力ポートから出力し、該波長多重光信号が含む該
    他局宛の光信号と該他局アドレスを有するアドパケット
    に起因する光信号とを多重化して該第2の出力ポートか
    ら出力するように構成され、 該パケット切り替え部が、 上記空間スイッチ部の残りの部分であって該波長多重光
    信号の各光信号を波長毎に分岐する空間スイッチと上記
    バッファとを設け、該波長パス切り替え部から出力され
    た該ドロップ用の光信号に起因するパケットと該バッフ
    ァからの該複数のアドパケットとを入力され、該第1の
    出力ポートから出力された光信号に起因するパケットと
    該複数のアドパケットとをそれぞれ該宛先アドレス毎に
    所定波長を割り当てた光信号として該波長パス切り替え
    部に入力するように構成されたことを特徴とする、送信
    用の光ノード。
  9. 【請求項9】 第1の宛先アドレスを有するパケットを
    該第1の宛先アドレスに基づき他局光ノードに転送する
    パケット切り替え部と、該パケット切り替え部に接続さ
    れ第2の宛先アドレスを有するパケットを複数の波長の
    光信号が多重化された波長多重光信号の波長パスに接続
    することにより転送する波長パス切り替え部とをそなえ
    て構成された受信用の光ノードであって、 2つの入力ポートと2つの出力ポートとを有し、宛先ア
    ドレス毎に割り当てられた複数の波長の光信号からなる
    波長多重光信号と他局アドレスを有するアドパケットと
    を、上記2つの入力ポートからそれぞれ入力されて、該
    波長多重光信号の中から自局宛の光信号を第1の出力ポ
    ートからドロップ用の光信号として出力するとともに、
    該波長多重光信号が含む他局宛の光信号と該他局アドレ
    スを有するアドパケットに起因する光信号とを多重化し
    て第2の出力ポートから出力する空間スイッチ部と、 電気信号として出力された複数のアドパケットを保持し
    該空間スイッチ部に入力するバッファと、 該空間スイッチ部の出力側に接続され、所定の時間間隔
    で送信されている電気信号としてのパケットを受信し該
    パケットが受信されないと第2切替トリガを出力する監
    視パケット受信部と、 該監視パケット受信部に接続され、該監視パケット受信
    部からの該第2切替トリガが入力されてから所定時間を
    経過すると伝送路の障害を検出して、該バッファに保持
    された該複数のアドパケットを読み出す順番を変更し、
    該空間スイッチ部の光信号を選択してその方路の切り替
    え制御を行なうバッファ読み出し/パケットスイッチ切
    り替え制御部と、 該監視パケット受信部に接続され、該監視パケット受信
    部からの該第2切替トリガが入力されてから所定時間を
    経過すると伝送路障害を検出して、該空間スイッチ部の
    光信号を選択してその方路の切り替え制御を行なうパス
    切り替え制御部とをそなえ、 該波長パス切り替え部が、 上記空間スイッチ部の一部分であって該波長多重光信号
    の各光信号を波長毎に分岐する空間スイッチを設け、該
    自局宛の光信号を抽出して該ドロップ用の光信号を該第
    1の出力ポートから出力し、該波長多重光信号が含む該
    他局宛の光信号と該他局アドレスを有するアドパケット
    に起因する光信号とを多重化して該第2の出力ポートか
    ら出力するように構成され、 該パケット切り替え部が、 上記空間スイッチ部の残りの部分であって該波長多重光
    信号の各光信号を波長毎に分岐する空間スイッチと上記
    バッファとを設け、該波長パス切り替え部から出力され
    た該ドロップ用の光信号に起因するパケットと該バッフ
    ァからの該複数のアドパケットとを入力され、該第1の
    出力ポートから出力された光信号に起因するパケットと
    該複数のアドパケットとをそれぞれ該宛先アドレス毎に
    所定波長を割り当てた光信号として該波長パス切り替え
    部に入力するように構成されたことを特徴とする、受信
    用の光ノード。
  10. 【請求項10】 第1の宛先アドレスを有するパケット
    を該第1の宛先アドレスに基づき他局光ノードに転送す
    るパケット切り替え部と、該パケット切り替え部に接続
    され第2の宛先アドレスを有するパケットを複数の波長
    の光信号が多重化された波長多重光信号の波長パスに接
    続することにより転送する波長パス切り替え部とをそな
    えて構成された光ノードであって、 2つの入力ポートと2つの出力ポートとを有し、宛先ア
    ドレス毎に割り当てられた複数の波長の光信号からなる
    波長多重光信号と他局アドレスを有するアドパケットと
    を、上記2つの入力ポートからそれぞれ入力されて、該
    波長多重光信号の中から自局宛の光信号を第1の出力ポ
    ートからドロップ用の光信号として出力するとともに、
    該波長多重光信号が含む他局宛の光信号と該他局アドレ
    スを有するアドパケットに起因する光信号とを多重化し
    て第2の出力ポートから出力する空間スイッチ部と、 電気信号として出力された複数のアドパケットを保持し
    該空間スイッチ部に入力するバッファと、 該空間スイッチ部の入力側に接続され、該波長多重光信
    号が受信されないと第1切替トリガを出力する光断検出
    部と、 該空間スイッチ部の出力側に接続され、所定の時間間隔
    で送信されている電気信号としてのパケットを受信し該
    パケットが受信されないと第2切替トリガを出力する監
    視パケット受信部と、 該光断検出部及び該監視パケット受信部とに接続され、
    該光断検出部からの該第1切替トリガ若しくは該監視パ
    ケット受信部からの該第2切替トリガが入力されてから
    所定時間を経過すると伝送路障害を検出して、該空間ス
    イッチ部の光信号を選択してその方路の切り替え制御を
    行なうパス切り替え制御部と、 該監視パケット受信部に接続され、該監視パケット受信
    部からの該第2切替トリガが入力されてから所定時間を
    経過すると伝送路の障害を検出して、該バッファに保持
    された該複数のアドパケットを読み出す順番を変更し、
    該空間スイッチ部の光信号を選択してその方路の切り替
    え制御を行なうバッファ読み出し/パケットスイッチ切
    り替え制御部とをそなえ、 該波長パス切り替え部が、 上記空間スイッチ部の一部分であって該波長多重光信号
    の各光信号を波長毎に分岐する空間スイッチを設け、該
    自局宛の光信号を抽出して該ドロップ用の光信号を該第
    1の出力ポートから出力し、該波長多重光信号が含む該
    他局宛の光信号と該他局アドレスを有するアドパケット
    に起因する光信号とを多重化して該第2の出力ポートか
    ら出力するように構成され、 該パケット切り替え部が、 上記空間スイッチ部の残りの部分であって該波長多重光
    信号の各光信号を波長毎に分岐する空間スイッチと上記
    バッファとを設け、該波長パス切り替え部から出力され
    た該ドロップ用の光信号に起因するパケットと該バッフ
    ァからの該複数のアドパケットとを入力され、該第1の
    出力ポートから出力された光信号に起因するパケットと
    該複数のアドパケットとをそれぞれ該宛先アドレス毎に
    所定波長を割り当てた光信号として該波長パス切り替え
    部に入力するように構成されたことを特徴とする、受信
    用の光ノード。
  11. 【請求項11】 該バッファ読み出し/パケットスイッ
    チ切り替え制御部が、該所定時間の間隔を可変にしうる
    ように構成されるとともに、 該パス切り替え制御部が、該所定時間の間隔を可変にし
    うるように構成されたことを特徴とする、請求項10記
    載の受信用の光ノード。
  12. 【請求項12】 第1の宛先アドレスを有するパケット
    を該第1の宛先アドレスに基づき他局光ノードに転送す
    るパケット切り替え部と、該パケット切り替え部に接続
    され第2の宛先アドレスを有するパケットを複数の波長
    の光信号が多重化された波長多重光信号の波長パスに接
    続することにより転送する波長パス切り替え部とをそな
    えてなる光ノードが相互に接続された波長パス網におけ
    る、波長パス網用障害復旧方法であって、 該第1の宛先アドレス毎に割り当てられた複数の波長の
    光信号からなる波長多重光信号を受信し該波長多重光信
    号から該自局宛の光信号と該他局宛の光信号とをそれぞ
    れ出力する入力パケット処理ステップと、 該入力パケット処理ステップにて出力された光信号から
    パケットをデコードして、デコードされたパケットと電
    気信号として出力された複数のアドパケットとをそれぞ
    れ該宛先アドレス毎に所定波長を有する光信号に割り当
    てて出力する出力パケット処理ステップと、 該出力パケット処理ステップにて割り当てられた該光信
    号の宛先光ノードの数を抽出するノード数抽出ステップ
    と、 該波長パスを確保すべく、該入力パケット処理ステップ
    にて出力された光信号と該出力パケット処理ステップに
    て出力された光信号とに所定波長を割り当てて光信号を
    出力する波長パス処理ステップと、 該波長多重光信号に基づいて、伝送路障害の発生を検出
    し検出信号を出力しうる伝送路障害検出ステップと、 該ノード数抽出ステップの該宛先ノードの数に基づい
    て、該パケット切り替え部又は該波長パス切り替え部の
    うち少なくとも一方を用いて、該パケットを該宛先アド
    レスに対応した該光ノードに転送する障害復旧ステップ
    とをそなえて構成されたことを特徴とする、波長パス網
    用障害復旧方法。
  13. 【請求項13】 該伝送路障害検出ステップが、 該波長多重光信号が受信されない光断継続時間が所定時
    間経過すると該伝送路障害を検出する光断検出ステップ
    として構成されたことを特徴とする、請求項12記載の
    波長パス網用障害復旧方法。
  14. 【請求項14】 該伝送路障害検出ステップが、 所定の時間間隔で送信されている監視用のパケットを受
    信し該監視用のパケットが受信されないパケット断継続
    時間が所定時間経過すると該伝送路障害を検出する監視
    パケット受信ステップとして構成されたことを特徴とす
    る、請求項13記載の波長パス網用障害復旧方法。
  15. 【請求項15】 該伝送路障害検出ステップが、 該監視パケット受信ステップにて該監視用のパケットに
    関する該パケット断継続時間の間隔を延長する設定を行
    なう第1延長ステップと、 該波長多重光信号に関する該光断継続時間が所定時間経
    過してから該伝送路障害を検出する第1検出ステップと
    をそなえて構成されたことを特徴とする、請求項14記
    載の波長パス網用障害復旧方法。
  16. 【請求項16】 該伝送路障害検出ステップが、 該光断検出ステップにおける該光断継続時間の間隔を延
    長する設定を行なう第2延長ステップと、 該監視用のパケットに関する該パケット断継続時間が所
    定時間経過してから該伝送路障害を検出する第2検出ス
    テップとをそなえて構成されたことを特徴とする、請求
    項14記載の波長パス網用障害復旧方法。
  17. 【請求項17】 該障害復旧ステップが、 該ノード数抽出ステップにて、該宛先ノードの数が単一
    と判定された場合は、該波長パス処理ステップにて出力
    される光信号の該波長パスを変更し、該ノード数抽出ス
    テップにて該宛先ノードの数が複数と判定された場合
    は、該波長パス処理ステップにて出力される光信号の該
    波長パスを変更するとともに該デコードされたパケット
    と該アドパケットとのそれぞれに該宛先アドレスに対応
    した波長に変更するように構成されたことを特徴とす
    る、請求項12〜請求項16のいずれか一項記載の波長
    パス網用障害復旧方法。
  18. 【請求項18】 該障害復旧ステップが、 障害が発生した区間におけるパケットの送受信ノード間
    で、光信号が該他局光ノード宛に送信されるための復旧
    パスを割り当てられるように構成されたことを特徴とす
    る、請求項12〜請求項17のいずれか一項記載の波長
    パス網用障害復旧方法。
  19. 【請求項19】 該障害復旧ステップが、 障害が発生した区間に隣接するノード間で、光信号が該
    他局光ノード宛に送信されるための復旧パスを割り当て
    られるように構成されたことを特徴とする、請求項12
    〜請求項17のいずれか一項記載の波長パス網用障害復
    旧方法。
  20. 【請求項20】 該障害復旧ステップが、 該波長パスが設定されている区間において、同一の波長
    を割り当てるように構成されていることを特徴とする、
    請求項18又は請求項19記載の波長パス網用障害復旧
    方法。
  21. 【請求項21】 該障害復旧ステップが、 該波長パスが設定されている区間において、異なる波長
    を割り当てるように構成されていることを特徴とする、
    請求項18又は請求項19記載の波長パス網用障害復旧
    方法。
  22. 【請求項22】 複数の相異なる波長を有する光信号を
    複数の入力ポートから入力され、該複数の相異なる波長
    を有する光信号を、複数段の光空間スイッチにて切り替
    えて所定の出力ポートに出力する波長パス切り替え部
    と、 該波長パス切り替え部が有する該複数の入力ポートのう
    ち所定数のポートに接続され、宛先アドレスを有するパ
    ケットを保持して該パケットを該所定数のポートに入力
    するバッファとをそなえ、 該波長パス切り替え部の一部の光空間スイッチに代え
    て、該バッファに入力された該パケットを該宛先アドレ
    ス毎に所定波長を割り当てた光信号に変換して出力する
    パケット切り替え部で構成したことを特徴とする、光ノ
    ード。
  23. 【請求項23】 宛先アドレスを有する複数のパケット
    を該宛先アドレス毎に所定波長の光信号に変換し転送を
    行なう波長パス網における、波長パス網用障害復旧方法
    であって、 該複数のパケットが変換された光信号の宛先光ノードの
    数を抽出するノード数抽出ステップと、 該ノード数抽出ステップにて該宛先光ノードが複数の場
    合は複数のパケットを同一波長の光信号に変換するパケ
    ット切り替えステップと、 該ノード数抽出ステップにて該宛先光ノードが単一の場
    合は該パケットを該宛先アドレスに応じた波長の光信号
    に変換する波長パス切り替えステップとをそなえて構成
    されたことを特徴とする、波長パス網用障害復旧方法。
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