JP2001127752A - 通信システム - Google Patents

通信システム

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JP2001127752A
JP2001127752A JP31056299A JP31056299A JP2001127752A JP 2001127752 A JP2001127752 A JP 2001127752A JP 31056299 A JP31056299 A JP 31056299A JP 31056299 A JP31056299 A JP 31056299A JP 2001127752 A JP2001127752 A JP 2001127752A
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bits
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JP31056299A
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English (en)
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康男 ▲よし▲村
Yasuo Yoshimura
Yoshio Horiike
良雄 堀池
Hiroyoshi Nomura
博義 野村
Masahiro Yamamoto
雅弘 山本
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スクランブル符号にフレーム同期符号(mビ
ット)を使用するとき、スクランブル符号でXOR演算
してもフレーム同期符号と同じビット列が発生しないよ
うにすること。及びスクランブル符号を送信装置と受信
装置とでのみ共有し、データの秘密性を得ること。 【解決手段】 送信装置と受信装置とは、mビットのフ
レーム同期符号を記憶する同期符号記憶手段と、このフ
レーム同期符号からスクランブル符号を生成するスクラ
ンブル符号生成手段とをおのおの備え、送信装置は、B
CH(n、k)符号を用いた誤り訂正符号を付加した送
信データにスクランブル符号で排他的論理和演算を行っ
て送信信号を出力する。このときスクランブル符号の符
号長mはBCH符号の符号長nと等しくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、送信データにBC
H(n、K)符号による誤り訂正符号を付加し、排他的
論理和演算によるスクランブル符号化を行う通信システ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】送信装置と受信装置とで通信を行うと
き、最初に同期符号を送信し、続いて通信相手を識別す
るための識別符号、通信相手に伝送したい伝送データを
送信する。例えば小電力無線を利用するときの通信電文
フォーマットを図13に示す。
【0003】図において、ビット同期符号131は送信
装置と受信装置とでビットタイミングを同期するための
符号で、「0101・・・」を百ビット程度繰り返す。
【0004】フレーム同期符号132は送信装置と受信
装置とで通信電文フォーマットの位置を合わせるための
符号で、例えば図13では受信装置はフレーム同期符号
132を検知して次に識別符号133が来ると判断し受
信処理を行う。したがって他の信号を誤ってフレーム同
期符号と判断しないようフレーム同期符号はランダム性
の高いものが望ましく、疑似ランダム符号が用いられ
る。疑似ランダム符号は(2〜N)−1ビット(Nは自
然数)で、小電力無線では31ビットの疑似ランダム符
号をしばしば用いる。
【0005】識別符号133はシステム識別符号13
4、受信者識別符号135、送信者識別符号136とか
らなる。システム識別符号134は通信システム毎に固
有の識別符号であり、システム識別符号により通信電文
を送受信する通信システムを特定し他の通信システムと
混信しない。受信者識別符号135、送信者識別符号1
36は各受信装置、送信装置に固有の識別符号であり、
受信者識別符号135によって通信電文を受信すべき受
信装置を判別し、送信者識別符号136によって受信装
置は通信電文を送信した送信装置を判別する。
【0006】すなわち、受信装置はシステム識別符号と
自身の識別符号とを予め記憶し、これら識別符号が受信
した通信電文中のシステム識別符号と受信者識別符号に
一致することを確認して伝送データ137を受信する。
システム識別符号や受信者識別符号が一致しない場合は
受信しない。
【0007】ところで、識別符号133や伝送データ1
37にスクランブル符号化を行うことがある。スクラン
ブル符号化の目的は二つあり、一つはデータの秘密性を
持たせること、もう一つは同じビット値が連続するのを
制限するためである。
【0008】後者について説明すると、通信方式や送信
装置・受信装置の構成によってデータの中に同じビット
値が連続すると通信困難になるものがある。例えば、小
電力無線でFSK(Frequency Shift Keying)変調方式
は直流成分が伝送できないため、「0000・・001
00・・0000」のようなデータを送信すると、途中
の「1」を受信側で「0」と見なしてしまう可能性があ
る。これは送信するデータの内容によるが、1バイト
(8ビット)全て「0」といったデータは意図的に用い
ることが多く、これら1バイトデータが連続すると数十
ビットの間「0」が続く可能性がでてくる。また、同様
に1バイト(8ビット)全て「1」といったデータも意
図的に用いることが多く、数十ビットの間「1」が続く
可能性がある。これらを避けるためにスクランブル符号
化を行い同じビット値が長いあいだ連続することを制限
する必要がある。
【0009】スクランブル符号化については、例えば、
特開平6−291759号公報等がある。疑似ランダム
符号で排他的論理和演算(以下、XOR演算)を行うも
ので、送信装置と受信装置とで同じ疑似ランダム符号を
用いてXOR演算すれば元のデータが得られる。
【0010】図14(a)に示すように、送信装置は送
信すべきデータにXOR演算して送信し、受信装置は受
信したデータにXOR演算して受信内容の解析を行う。
全て「0」であるデータをスクランブル符号とXOR演
算するとスクランブル符号(疑似ランダム符号)と同じ
符号列となり「0」と「1」とがランダムに配置され
る。また(b)のように、全て「1」であるデータをX
OR演算するとスクランブル符号のビット反転符号とな
り、これも疑似ランダム符号で「0」と「1」とがラン
ダムに配置される。
【0011】ここで(c)のように、スクランブル符号
と同じ符号列のデータはXOR演算によって全て「0」
となるが、データが偶然にスクランブル符号(すなわち
疑似ランダム符号)と同じとなる確率は小さく、スクラ
ンブル符号の符号長が大きくなるほど確率は0に近づ
く。同様に(d)のように、スクランブル符号のビット
反転列のデータがあれば、XOR演算によって全て
「1」となるがこの確率も小さい。
【0012】ところで、特開平6−291759号公報
にはスクランブル符号にフレーム同期符号と同じ符号を
使用すれば疑似ランダム符号を多数用意する必要がなく
効率的であることが記載されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】スクランブル符号にフ
レーム同期符号(mビット)を使用したとき、mビット
連続して「0」であるデータをXOR演算して送信する
とフレーム同期符号と同じとなる。この部分を受信装置
がフレーム同期符号であると誤って判断する恐れがあ
る。
【0014】また、データの秘密性については、スクラ
ンブル符号を送信装置と受信装置とでのみ共有してお
り、第三者がその符号を知らないことが条件である。公
開されるような通信プロトコルの場合、フレーム同期符
号の符号内容、スクランブル符号化の方法が公となるの
でスクランブル符号にフレーム同期符号と同じ符号を使
用すればデータの秘密性が無くなる。
【0015】以上のように、スクランブル符号をフレー
ム同期符号と同じとすることは、疑似ランダム符号を多
数用意する必要がなく効率的であるが課題が残ってい
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、送信装置と受信装置からなる通信システム
において、送信装置と受信装置とは、mビットのフレー
ム同期符号を記憶する同期符号記憶手段と、このフレー
ム同期符号からスクランブル符号を生成するスクランブ
ル符号生成手段とをおのおの備え、送信装置は、BCH
(n、k)符号を用いた誤り訂正符号を付加した送信デ
ータにスクランブル符号で排他的論理和演算を行って送
信信号を出力する第一の演算手段と、この送信信号を送
信する送信手段とを備え、一方、受信装置は、受信手段
で受信した受信信号にスクランブル符号で排他的論理和
演算を行って受信データを出力する第二の演算手段と、
この受信データ内の誤り訂正符号を解析する受信データ
解析手段とを備え、スクランブル符号の符号長mはBC
H符号の符号長nと等しくしたものである。
【0017】上記発明によれば、BCH(n,k)符号
を用いた誤り訂正符号を付加した送信データとするので
送信データには(n+1)ビット以上「0」の連続した
データは発生しない。加えて、スクランブル符号の符号
長mはBCH符号の符号長nと等しくしたので、「0」
がnビット連続する場合に連続する位置とスクランブル
符号の位置との位置関係が固定され、フレーム同期符号
から生成したスクランブル符号で排他的論理和演算を行
っても送信信号にフレーム同期符号と同じ符号が現れな
い。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明は各請求項記載の形態で実
施することができるものである。
【0019】すなわち、請求項1記載の発明のように、
送信装置と受信装置とは、mビットのフレーム同期符号
を記憶する同期符号記憶手段と、このフレーム同期符号
からスクランブル符号を生成するスクランブル符号生成
手段とをおのおの備え、送信装置は、BCH(n、k)
符号を用いた誤り訂正符号を付加した送信データにスク
ランブル符号で排他的論理和演算を行って送信信号を出
力する第一の演算手段と、この送信信号を送信する送信
手段とを備え、一方、受信装置は、受信手段で受信した
受信信号にスクランブル符号で排他的論理和演算を行っ
て受信データを出力する第二の演算手段と、この受信デ
ータ内の誤り訂正符号を解析する受信データ解析手段と
を備え、スクランブル符号の符号長mはBCH符号の符
号長nと等しくしたものである。
【0020】そして、BCH(n,k)符号を用いた誤
り訂正符号を付加した送信データとするので送信データ
には(n+1)ビット以上「0」の連続したデータは発
生しない。加えて、スクランブル符号の符号長mはBC
H符号の符号長nと等しくしたので、「0」がnビット
連続する場合に連続する位置とスクランブル符号の位置
との位置関係が固定され、フレーム同期符号から生成し
たスクランブル符号で排他的論理和演算を行っても送信
信号にフレーム同期符号と同じ符号が現れない。
【0021】また、請求項2記載の発明のように、送信
データの誤り訂正符号はBCH(n、k)符号と1ビッ
トパリティ符号を用いて(n+1)ビットとし、スクラ
ンブル符号はフレーム同期符号に1ビットを付加して
(m+1)ビットとしたものである。そして、誤り訂正
符号としてBCH(n、k)符号に1ビットパリティ符
号を付加し、スクランブル符号としてフレーム同期符号
に1ビットを付加することで2〜Nビット(Nは自然
数)となりマイコンで扱いやすいビット数となる。
【0022】また、請求項3記載の発明のように、スク
ランブル符号生成手段はフレーム同期符号をコピーして
ローテーション操作を行い、通信システム毎に異なるス
クランブル符号を生成するものである。そして、通信シ
ステム毎にローテーション操作を変えるのでスクランブ
ル符号が多数得られ、通信システム毎で異なるスクラン
ブル符号によりデータの秘密性が得られる。
【0023】また、請求項4記載の発明のように、送信
装置と受信装置は、自身の属する通信システムを識別す
るためのシステム識別符号を識別符号記憶手段に記憶
し、スクランブル符号生成手段はこのシステム識別符号
によりローテーション操作を変化させてスクランブル符
号を生成するものである。そして、通信システム毎にス
クランブル符号を変えることがシステム識別符号によっ
て容易にできる。
【0024】また、請求項5記載の発明のように、スク
ランブル符号生成手段はフレーム同期符号をコピーしロ
ーテーション操作によりスクランブル符号を生成すると
き、フレーム同期符号のkビット左ローテーションを使
用しないものである。そして、「0」がnビット連続す
るときに、排他的論理和演算の結果フレーム同期符号と
同じ符号が現れるスクランブル符号を予め取り除く。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
説明する。
【0026】(実施例1)図1は本発明の実施例1に関
わる送信装置の構成を示すブロック図である。送信装置
1は、ビット同期符号やフレーム同期符号を記憶する同
期符号記憶手段2と、このフレーム同期符号からスクラ
ンブル符号を生成するスクランブル符号生成手段3と、
送信バッファ4から出力されたデータに識別符号を付加
した送信データ(a)にBCH(n、k)符号を用いた
誤り訂正符号を付加する誤り訂正符号生成手段5と、誤
り訂正符号生成手段5からの誤り訂正符号付き送信デー
タ(b)にスクランブル符号で排他的論理和演算を行う
第一の演算手段6と、この第一の演算手段6からのスク
ランブル符号化送信データ(c)にビット同期符号とフ
レーム同期符号とを付加する送信信号生成手段7と、送
信符号生成手段7からの送信信号(d)を変調してアン
テナ8を通して無線信号(e)を送信する送信手段9
と、システム識別符号や送信装置自身の識別符号、通信
相手の識別符号を記憶する識別符号記憶手段10から構
成する。
【0027】次に図2に本発明の実施例1に関わる受信
装置の構成を示すブロック図を示す。受信装置21は、
送信装置と同じく、フレーム同期符号を記憶する同期符
号記憶手段22と、このフレーム同期符号からスクラン
ブル符号を生成するスクランブル符号生成手段23とを
備える。これに加えて、アンテナ24を通して無線信号
(e)を復調して受信信号(f)を出力する受信手段2
5と、受信信号(f)のビット同期をとりフレーム同期
符号を検出する同期処理を行う同期処理手段26と、同
期処理手段26からのスクランブル符号化受信データ
(g)にスクランブル符号で排他的論理和演算を行う第
二の演算手段27と、この第二の演算手段27からの誤
り訂正符号付き受信データ(h)の誤り訂正処理を行
い、識別符号記憶手段28に記憶されたシステム識別符
号や受信装置自身の識別符号、通信相手の識別符号を確
認する受信データ解析手段29と、受信データ解析手段
29で正常受信が確認された受信データ(i)を受け取
る受信バッファ30から構成する。
【0028】次に、通信電文フォーマットを図3に示
す。上より順に、送信信号(d)や受信信号(f)、ス
クランブル符号化送信データ(c)やスクランブル符号
化受信データ(g)、誤り訂正符号付き送信データ
(b)や誤り訂正符号付き受信データ(h)、BCH
(31,16)符号、送信データ(a)や受信データ
(i)である。
【0029】ここでは、BCH(n,k)符号としてB
CH(31,16)符号で説明する。BCH(n,k)
符号のnはデータ1単位と誤り訂正符号の合計ビット長
で符号長と呼び、kはデータ1単位のビット長で情報ビ
ット長と呼ぶ。BCH(31,16)符号では、16ビ
ットのデータ(図中31)毎に15ビットの誤り訂正符
号(図中32)を付加し、この31ビット中の3ビット
誤りまで訂正できる。
【0030】誤り訂正符号を付加するデータの対象は識
別符号と伝送データである。これを16ビット単位で区
切り、BCH誤り訂正符号を付加する。識別符号にはシ
ステム識別符号、受信者識別符号、送信者識別符号が含
まれ、例えばシステム識別符号には48ビット全て
「0」や全て「1」といったものがある。また伝送デー
タには数十ビット連続した「0」や「1」を含むことが
ある。
【0031】しかしながら、BCH(31,16)符号
では、16ビットのデータに15ビットの誤り訂正符号
を付加するので、データが16ビット全て「0」でも誤
り訂正符号には「0」が連続しない。また誤り訂正符号
で「0」が連続するときデータがあるビット列(「0」
が連続しない)の時である。以上から、BCH(31,
16)符号では、「0」の連続は誤り訂正符号15ビッ
ト+次にあるデータ16ビットで31ビットが最長とな
る。
【0032】次にスクランブル符号について説明する。
図4に31通りのスクランブル符号を示す。これらは3
1ビットのフレーム同期符号「00011011101
01000010010110011111」を1ビッ
トずつ左ローテーションして得るもので、例えば、図中
スクランブル符号(1)はフレーム同期符号と同じ、ス
クランブル符号(2)はフレーム同期符号の1ビット左
ローテーションである。この中から一つを選択してスク
ランブル符号とする。
【0033】疑似ランダム符号であるフレーム同期符号
からスクランブル符号を得るので図5に示すような特性
を持つ。異なるスクランブル符号のビット差は常に16
ビットとなる。ここではスクランブル符号(1)と
(2)、(1)と(3)との比較のみを示したが、どの
スクランブル符号を比べてもビット差は常に16ビット
である。
【0034】したがって図6に示すように、送信すると
きのスクランブル符号と受信するときのスクランブル符
号とが異なると31ビット中の約半分のビットが送信と
受信とで異なる。この結果、送信と受信とでスクランブ
ル符号が異なると受信したデータを解析することができ
ない。すなわち、データの秘密性が得られる。なお、図
6中「*」で記したものは「0」あるいは「1」であ
る。
【0035】それではBCH(n、k)符号とスクラン
ブル符号とで組み合わせて使用する場合のメリットを説
明する。スクランブル符号の符号長mはBCH符号の符
号長nと等しくしたので、BCH符号とスクランブル符
号との位置関係が固定される。
【0036】例えば、BCH符号、スクランブル符号と
もに31ビットの場合を図6に示す。BCH符号の1ビ
ットめは常にスクランブル符号の1ビットめとXOR演
算を行い、BCH符号の31ビットめは常にスクランブ
ル符号の31ビットめとXOR演算を行う。このとき図
7(a)のように、BCH(31,16)符号が連続す
ると誤り訂正符号15ビットと伝送データ16ビットと
で連続して31ビットの「0」が出現する場合がある。
しかしスクランブル符号との位置関係が固定され図7
(a)のように、この31ビットの連続「0」とはスク
ランブル符号の後半15ビット+前半16ビットとXO
R演算することとなり、その結果、フレーム同期符号と
異なる符号列になる。
【0037】従来はスクランブル符号との位置関係が定
まっていないため、スクランブル符号にフレーム同期符
号(mビット)を使用したとき、mビット連続した
「0」とスクランブル符号の位置関係によってはXOR
演算の結果がフレーム同期符号と同じとなりこの部分を
受信装置がフレーム同期符号であると誤る恐れがあっ
た。
【0038】本発明で注意するのは使用できないスクラ
ンブル符号があることである。図4のスクランブル符号
(17)がこれにあたり、図7(b)のようにスクラン
ブル符号の後半15ビットがフレーム同期符号の前半1
5ビットでスクランブル符号の前半16ビットがフレー
ム同期符号の後半16ビットなっていると31ビット連
続「0」の部分でスクランブル符号化データがフレーム
同期符号と同じとなる。したがって、フレーム同期符号
のkビット左ローテーション(又はn−kビット右ロー
テーション)はスクランブル符号から取り除く必要があ
る。
【0039】以上のように、BCH(31,16)符号
を用いた誤り訂正符号を付加した送信データとするので
送信データには32ビット以上「0」の連続したデータ
は発生しない。BCH(n,k)符号を用いた誤り訂正
符号を付加した送信データとするので送信データには
(n+1)ビット以上「0」の連続したデータは発生し
ない。加えて、スクランブル符号の符号長mはBCH符
号の符号長nと等しくしたので、「0」がnビット連続
する場合に連続する位置とスクランブル符号の位置との
位置関係が固定され、フレーム同期符号から生成したス
クランブル符号で排他的論理和演算を行っても送信信号
にフレーム同期符号と同じ符号が現れない。
【0040】また、スクランブル符号生成手段はフレー
ム同期符号をコピーしローテーション操作により複数の
スクランブル符号を生成することが容易にできる。通信
システム毎にローテーション操作を変えればスクランブ
ル符号が多数得られ、通信システム毎で異なるスクラン
ブル符号によりデータの秘密性が得られる。
【0041】そこで、システム識別符号を用い、スクラ
ンブル符号生成手段はこのシステム識別符号によってロ
ーテーション操作を変化させれば通信システム毎にスク
ランブル符号を変えることが容易にできる。例えば、4
8ビットのシステム識別符号のうち下位5ビットでスク
ランブル符号を割り当てる方法であれば、フレーム同期
符号の符号内容、スクランブル符号化の方法が公となっ
てもシステム識別符号がわからなればデータの秘密性が
得られる。
【0042】なお、このときフレーム同期符号のkビッ
ト左ローテーションはスクランブル符号として使用しな
い。それはBCH(n、k)符号の後半(n−k)ビッ
トの「0」連続と次のBCH(n、k)符号の前半kビ
ットの「0」連続とが続いたときに排他的論理和演算を
行うとフレーム同期符号と同じ符号が現れるためであ
る。「0」がnビット連続するときに、排他的論理和演
算の結果フレーム同期符号と同じ符号が現れるスクラン
ブル符号を予め取り除く。
【0043】(実施例2)ところで、BCH(n,k)
符号を用いると誤り訂正符号付きデータ、スクランブル
符号化データはnビット単位で扱うことになる。誤り訂
正符号処理やXOR演算処理をマイコンで行うとすれ
ば、nは(2〜N)−1ビット(Nは自然数)で扱いに
くいビット数であり4ビットや8ビットであるほうがよ
い。そこで、BCH(n,k)符号に1ビットのパリテ
ィ符号を付加して2〜Nビットで扱う方法がある。
【0044】例えば、BCH(31,16)符号では、
16ビットの伝送データに15ビットの誤り訂正符号と
1ビットの偶数パリティ符号を付加して、この32ビッ
ト中の4ビット誤りまで訂正できる。通信電文フォーマ
ットを図8に示す。上より順に、送信信号(d)や受信
信号(f)、スクランブル符号化送信データ(c)やス
クランブル符号化受信データ(g)、誤り訂正符号付き
送信データ(b)や誤り訂正符号付き受信データ
(h)、BCH(31,16)符号+パリティ符号、送
信データ(a)や受信データ(i)である。
【0045】次にスクランブル符号について説明する。
図9に31通りのスクランブル符号を示す。これらは3
1ビットフレーム同期符号を1ビットずつ左ローテーシ
ョンし最後に1ビットの「0」を加えて得るもので、例
えば、図中スクランブル符号(1)はフレーム同期符号
+「0」、スクランブル符号(2)はフレーム同期符号
の1ビット左ローテーション+「0」である。この中か
ら一つを選択してスクランブル符号とする。
【0046】疑似ランダム符号であるフレーム同期符号
からスクランブル符号を得るので図10に示すような特
性を持つ。異なるスクランブル符号のビット差は常に1
6ビットとなる。ここではスクランブル符号(1)と
(2)、(1)と(3)との比較のみを示したが、どの
スクランブル符号を比べてもビット差は常に16ビット
である。
【0047】したがって図11に示すように、送信する
ときのスクランブル符号と受信するときのスクランブル
符号とが異なると31ビット中の半分のビットが送信と
受信とで異なる。この結果、送信と受信とでスクランブ
ル符号が異なると受信したデータを解析することができ
ない。すなわち、データの秘密性が得られる。
【0048】なお、32ビットにするために挿入する1
ビットは「0」でなく「1」でも構わない。またその1
ビットを挿入する位置は最後でなくフレーム同期符号の
最初や途中でもよい。
【0049】それではBCH(n、k)符号+パリティ
符号とスクランブル符号とで組み合わせて使用する場合
のメリットを説明する。誤り訂正符号としてBCH
(n、k)符号に1ビットパリティ符号を付加し、スク
ランブル符号としてフレーム同期符号mビットに1ビッ
トを付加して、(m+1)と(n+1)とを等しくした
ので、BCH符号とスクランブル符号との位置関係が固
定される。
【0050】例えば、BCH符号+パリティ符号、スク
ランブル符号ともに32ビットの場合を図12に示す。
BCH符号の1ビットめは常にスクランブル符号の1ビ
ットめとXOR演算を行い、パリティ符号は常にスクラ
ンブル符号の32ビットめとXOR演算を行う。このと
き図12(a)のように、BCH(31,16)符号+
パリティ符号が連続すると誤り訂正符号16ビットと伝
送データ16ビットとで連続して32ビットの「0」が
出現する場合がある。しかしスクランブル符号との位置
関係が固定され図12(a)のように、この32ビット
の連続「0」とはスクランブル符号の後半16ビット+
前半16ビットとXOR演算することとなり、その結
果、フレーム同期符号と異なる符号列になる。
【0051】また、BCH(31,16)符号とスクラ
ンブル符号31ビットの場合、図6(b)のようにXO
R演算の結果がフレーム同期符号と同じとなって使用で
きないスクランブル符号があったが、1ビット付加した
この方法では図12(b)のように問題なく使用できる
のでスクランブル符号生成に注意を払う必要がない。
【0052】以上のように、誤り訂正符号としてBCH
(31、16)符号に1ビットパリティ符号を付加し、
スクランブル符号としてフレーム同期符号に1ビットを
付加することで共に2〜5ビットとなりマイコンで扱い
やすいビット数となる。誤り訂正符号としてBCH
(n、k)符号に1ビットパリティ符号を付加し、スク
ランブル符号としてフレーム同期符号に1ビットを付加
することで2〜Nビット(Nは自然数)となりマイコン
で扱いやすいビット数となる。
【0053】なお、図4や図9において右ローテーショ
ンによってスクランブル符号を得ても良い。
【0054】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明の
通信システムによれば、フレーム同期符号から生成した
スクランブル符号によって、同じビット値が連続するの
を制限するとともに、データの秘密性を得ることができ
る。
【0055】さらに各請求項に対応して次の効果を奏す
る。
【0056】(1)BCH(n,k)符号を用いた誤り
訂正符号を付加した送信データとするので送信データに
は(n+1)ビット以上「0」の連続したデータは発生
しない。加えて、スクランブル符号の符号長mはBCH
符号の符号長nと等しくしたので、「0」がnビット連
続する場合に連続する位置とスクランブル符号の位置と
の位置関係が固定され、フレーム同期符号から生成した
スクランブル符号で排他的論理和演算を行っても送信信
号にフレーム同期符号と同じ符号が現れない。
【0057】(2)誤り訂正符号としてBCH(n、
k)符号に1ビットパリティ符号を付加し、スクランブ
ル符号としてフレーム同期符号に1ビットを付加するこ
とで2〜Nビット(Nは自然数)となりマイコンで扱い
やすいビット数となる。
【0058】(3)通信システム毎にローテーション操
作を変えるのでスクランブル符号が多数得られ、通信シ
ステム毎で異なるスクランブル符号によりデータの秘密
性が得られる。
【0059】(4)通信システム毎にスクランブル符号
を変えることがシステム識別符号によって容易にでき
る。
【0060】(5)フレーム同期符号のkビット左ロー
テーションを除くので、BCH(n、k)符号の後半
(n−k)ビットの「0」連続と次のBCH(n、k)
符号の前半kビットの「0」連続とが続いたときに、排
他的論理和演算を行っても送信信号にフレーム同期符号
と同じ符号が現れない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の通信システムにおける送信
装置のブロック図
【図2】同システムにおける受信装置のブロック図
【図3】同システムにおいて通信電文フォーマットを示
す図
【図4】同システムにおいてスクランブル符号を示す図
【図5】同システムにおいてスクランブル符号の特性を
示す図
【図6】同システムにおいてスクランブル符号の効果を
示す図
【図7】(a)同システムにおいてスクランブル符号の
効果を示す図 (b)同システムにおいて別のスクランブル符号の効果
を示す図
【図8】本発明の実施例2の通信システムにおいて通信
電文フォーマットを示す図
【図9】同システムにおいてスクランブル符号を示す図
【図10】同システムにおいてスクランブル符号の特性
を示す図
【図11】同システムにおいてスクランブル符号の効果
を示す図
【図12】同システムにおいてスクランブル符号の効果
を示す図
【図13】従来の通信システムにおいて通信電文フォー
マットを示す図
【図14】(a)従来の通信システムにおいて全て
「0」であるデータのスクランブル符号の効果を示す図 (b)同システムにおいて全て「1」であるデータのス
クランブル符号の効果を示す図 (c)同システムにおいてスクランブル符号と同じ符号
列データのスクランブル符号の効果を示す図 (d)同システムにおいてスクランブル符号の反転符号
別データのスクランブル符号の効果を示す図
【符号の説明】
1 送信装置 2、22 同期符号記憶手段 3、23 スクランブル符号生成手段 5 誤り訂正符号生成手段 6 第一の演算手段 7 送信信号生成手段 9 送信手段 10 識別符号記憶手段 21 受信装置 25 受信手段 26 同期処理手段 27 第二の演算手段 28 識別符号記憶手段 29 受信データ解析手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野村 博義 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 山本 雅弘 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5J104 AA01 AA29 FA09 JA03 JA04 NA02 NA03 NA04 NA05 NA37 PA01 5K047 AA01 AA06 HH01 MM02 MM11 MM14 MM24

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも一つの送信装置と受信装置から
    なる通信システムにおいて、前記送信装置と前記受信装
    置とは、mビットのフレーム同期符号を記憶する同期符
    号記憶手段と、前記フレーム同期符号からスクランブル
    符号を生成するスクランブル符号生成手段とをおのおの
    備え、前記送信装置は、BCH(n、k)符号を用いた
    誤り訂正符号を付加した送信データに前記スクランブル
    符号で排他的論理和演算を行って送信信号を出力する第
    一の演算手段と、前記第一の演算手段からの送信信号を
    送信する送信手段とを備え、前記受信装置は、受信手段
    で受信した受信信号に前記スクランブル符号で排他的論
    理和演算を行って受信データを出力する第二の演算手段
    と、前記第二の演算手段からの受信データ内の誤り訂正
    符号を解析する受信データ解析手段とを備え、スクラン
    ブル符号の符号長mはBCH符号の符号長nと等しくし
    た通信システム。
  2. 【請求項2】送信データの誤り訂正符号はBCH(n、
    k)符号と1ビットパリティ符号を用いて(n+1)ビ
    ットとし、スクランブル符号はフレーム同期符号に1ビ
    ットを付加して(m+1)ビットとした請求項1記載の
    通信システム。
  3. 【請求項3】スクランブル符号生成手段はフレーム同期
    符号をコピーしてローテーション操作を行い、通信シス
    テム毎に異なるスクランブル符号を生成する請求項1又
    は2記載の通信システム。
  4. 【請求項4】送信装置と受信装置は、自身の属する通信
    システムを識別するためのシステム識別符号を識別符号
    記憶手段に記憶し、スクランブル符号生成手段は前記シ
    ステム識別符号によってローテーション操作を変化させ
    スクランブル符号を生成する請求項3記載の通信システ
    ム。
  5. 【請求項5】スクランブル符号生成手段はフレーム同期
    符号をコピーしローテーション操作によりスクランブル
    符号を生成するとき、フレーム同期符号のkビット左ロ
    ーテーションを使用しない請求項3記載の通信システ
    ム。
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