JP2001126027A - ナンバープレート認識装置 - Google Patents

ナンバープレート認識装置

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JP2001126027A JP30702999A JP30702999A JP2001126027A JP 2001126027 A JP2001126027 A JP 2001126027A JP 30702999 A JP30702999 A JP 30702999A JP 30702999 A JP30702999 A JP 30702999A JP 2001126027 A JP2001126027 A JP 2001126027A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】専用の演算装置を新規に開発することなく、汎
用の演算装置を用いて安価に構成でき、高速かつ高精度
でプレート領域を切り出せるようにする。 【解決手段】取り込んだ車両画像を水平方向と垂直方向
に縮小する(A1)。この縮小画像について、各画素の
値と該画素より正又は負方向に所定量ずらした位置の画
素の値を演算処理して2値化し、論理積演算により疑似
ずらし相関画像を生成する(A2)。又、縮小画像の各
画素と該画素より正又は負方向に所定量ずらした位置の
画素の値を演算処理して2値化し、論理和演算により疑
似論理和画像を生成する(A3)。前記疑似ずらし相関
画像を複数の小領域に分割し、各小領域の中で2値化さ
れた画素の面積を算出してプレート候補小領域を選択す
る(A4)。選択されたプレート候補小領域に基づい
て、前記疑似論理和画像上にプレート領域を仮設定し、
適合性をチェックしてプレート領域を切り出す(A
5)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のナンバープ
レート認識を行なうナンバープレート認識装置に関し、
特にナンバープレート部分の切り出し技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、有料道路の料金収受システムで
は、料金所において通行車両の車種を判定するためにナ
ンバープレート認識装置を設置し、TVカメラ等の車両
撮像装置により車両のナンバープレートを含む車両前部
を撮像し、その撮像画像を処理してナンバープレートを
認識するようにしている。
【0003】図12は、従来のナンバープレート認識装
置における認識処理手順を示すフローチャートである。
図12に示すようにナンバープレート認識処理は、入力
された車両画像に対して信号ノイズの除去等を行なう前
処理(ステップS1)、車両画像中からナンバープレー
ト部分を切り出すプレート切り出し処理(ステップS
2)、プレート領域から個々の文字領域を切り出す文字
切り出し処理(ステップS3)、切り出した文字を最も
それらしい文字種に識別する文字認識処理(ステップS
4)、の大きく四つの処理からなっている。
【0004】上記ナンバープレート認識処理において、
ステップS2に示すプレート切り出し処理に関する従来
手法の代表的な一例としては、次に示すように、 1.原画像に対する水平方向移動平均フィルタ画像の生
成。
【0005】2.上記水平方向移動平均フィルタ画像と
原画像との差分画像(正高周波画像=原画像−移動平均
フィルタ画像、負高周波画像=移動平均フィルタ画像−
原画像)の生成。
【0006】3.上記2差分画像(正・負高周波画像)
の2値画像(正・負高周波2値画像)の生成。
【0007】4.上記正・負高周波2値画像のずらし相
関画像の生成。
【0008】5.上記ずらし相関画像に対する2次元テ
ンプレートマッチング処理。
【0009】6.上記2次元テンプレートマッチング処
理での、マッチング度の高い領域をプレート領域として
選択。
【0010】という処理を経て、プレート切り出し処理
を行なうものがある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記プ
レート切り出し処理において、移動平均フィルタ画像を
生成する処理、ずらし相関画像に対する2次元テンプレ
ートマッチング処理、といった“フィルタリング処理”
を伴う処理においては、加算、乗算を繰り返し多数回実
行する。このためナンバープレート認識装置において、
製品として要求される速度で認識処理を行なうために
は、専用の演算装置を用いる必要があり、製品の開発及
び製造にあたっては、多くの時間とコストがかかるとい
う問題があった。
【0012】上記の問題を解決するために、汎用の演算
装置を用いて高速にプレート領域を切り出すことができ
るナンバープレート認識装置として、本出願人が先に特
願平10−148618号にて特許出願した手法があ
る。このナンバープレート認識装置におけるナンバープ
レート切り出し処理は、プレート探索に用いるエッジ画
像(水平方向2次微分2値化画像)において、道路面の
凹凸や車両のフロントグリルなど、輝度の明←→暗変化
が高周期で連続して発生している部分が2値化されやす
く、プレート領域として誤って切り出されてしまうこと
があるという問題がある。
【0013】本発明は上記の課題を解決するためになさ
れたもので、専用の演算装置を新規に開発することな
く、汎用の演算装置を用いて安価に構成し得ると共に、
高速かつ高精度でプレート領域を切り出すことができる
ナンバープレート認識装置を提供することを目的とす
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明に係るナンバープ
レート認識装置は、取り込んだ車両画像を水平方向と垂
直方向に縮小する縮小手段と、前記縮小手段で縮小され
た画像について、各画素の値から該画素より正又は負方
向に所定量ずらした位置の画素の値を減算し、この減算
結果を2値化閾値と比較して2値化し、前記正方向にず
らしたときの値と負方向にずらしたときの値の論理積演
算により疑似ずらし相関画像を生成する疑似ずらし相関
画像生成手段と、前記縮小手段で縮小された画像につい
て、各画素の値から該画素より正又は負方向に所定量ず
らした位置の画素の値を減算し、この減算結果を2値化
閾値と比較して2値化し、前記正方向にずらしたときの
値と負方向にずらしたときの値の論理和演算により疑似
論理和画像を生成する疑似論理和画像生成手段と、前記
疑似ずらし相関画像生成手段により生成された疑似ずら
し相関画像を複数の小領域に分割し、各小領域の中で輝
度値が“1”に設定されている画素の面積を算出し、該
各小領域の面積値に基づいてナンバープレート候補小領
域を選択するナンバープレート候補領域探索手段と、前
記ナンバープレート候補領域探索手段により求めたナン
バープレート候補小領域に基づいて、前記疑似論理和画
像生成手段により生成された疑似論理和画像上にナンバ
ープレート領域を仮設定し、この仮設定領域に対してナ
ンバープレート領域としての適合性をチェックしナンバ
ープレート領域を切り出すナンバープレート切り出し手
段とを具備したことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
ナンバープレート認識装置について図面を参照して説明
する。図1は、本実施の形態において対象とするディジ
タル画像の座標系を定義した図である。以下の説明で
は、図1に示すように対象とするディジタル画像Iの原
点を左上隅にとり、そこから水平方向右にx軸、鉛直下
方にy軸をとった座標系を用いることとする。また、画
像I上の点(i,j)の輝度値をI(i,j)と表わす
こととする。また、対象とするナンバープレートを含む
車両画像は、ナンバープレートの各文字を認識するのに
必要な解像度で撮像されているものとする。まず、本ナ
ンバープレート認識装置におけるナンバープレート切り
出し処理の位置付けについて説明する。
【0016】図2は、本ナンバープレート認識装置の構
成を示す図である。図2において、1はTVカメラ等の
車両撮像装置で、例えば料金所に進入した車両のナンバ
ープレートを含む前部を撮像し、その画像(アナログ信
号)を画像入力装置2に入力する。この画像入力装置2
は、車両撮像装置1により撮像されたアナログの画像信
号をディジタルの画像信号に変換して演算装置3に入力
する。
【0017】上記演算装置3は、画像入力装置2から車
両画像が入力されると、その画像の信号ノイズの除去等
を行なう前処理(ステップA1)、画像中からナンバー
プレート部分を切り出すナンバープレート切り出し処理
(ステップA2)、プレート領域から個々の文字領域を
切り出す文字切り出し処理(ステップA3)、切り出し
た文字を最もそれらしい文字種に識別する文字認識処理
(ステップA4)からなる処理動作を順次実行する。
【0018】そして、上記ステップA2に示す本発明に
係るナンバープレート切り出し処理は、図3に示すフロ
ーチャートに従って実行される。このナンバープレート
切り出し処理は、入力画像縮小処理(ステップB1)、
疑似ずらし相関画像生成処理(ステップB2)、疑似論
理和画像生成処理(ステップB3)、プレート候補領域
探索処理(ステップB4)、プレート切り出し処理(ス
テップB5)からなっている。
【0019】次に上記各ステップB1〜B5の具体的な
処理について説明する。 1.入力画像縮小処理(ステップB1) この処理では、取り込んだ車両画像をx,y(縦、横)
それぞれ1/k1 、1/k2 に縮小する。この画像の縮
小は、車両画像の各画素を、x,yそれぞれ(k1
1)画素、(k2 −1)画素飛ばしで取り出すことによ
って行なう。原画像をI、縮小画像をIsub、原画像の
水平方向サイズをX、垂直方向サイズをYとすると、 Isub(m,n)=I(k1 m,k2 n) 但し、0≦m≦X/k1 −1,0≦n≦Y/k2 −1 とし、適用に当たって、k1 ,k2 の取り得る値として
は、何れも1,2,3程度が適当である。なお、以下の
説明において例示する各パラメータの具体的な値は、k
1 =k2 =2を前提としたものである。
【0020】2.疑似ずらし相関画像生成処理(ステッ
プB2) (1)次式により、点(m,n)における疑似ずらし相
関画像Icor(m,n)を生成する。 if((abs(Isub(m,n)-Isub(m-lag1,n))≧θ && abs(Isub(m,n)-Isub(m+lag1,n)) ≧θ) ||(abs(Isub(m,n)-Isub(m-lag2,n))≧θ && abs(Isub(m,n)-Isub(m+lag2,n)) ≧θ) ||(abs(Isub(m,n)-Isub(m-lag3,n))≧θ && abs(Isub(m,n)-Isub(m+lag3,n)) ≧θ)) { Icor(m,n)=1 } else { Icor(m,n)=0 } ここで、abs()は絶対値、&&は論理積、||は論理和をそ
れぞれ意味する。また、lag1,lag,lag,は、ずらし
量を意味するパラメータで、画像上でのプレートの大き
さによって決定されるが、大体5〜9の値が適切であ
る。θは2値化閾値であり、15〜20位が適当であ
る。
【0021】(2)上記(1)の処理を、全てのm(0
≦m≦X/k1 −1)について行なう。 (3)上記(1)、(2)の処理を、全てのn(0≦n
≦Y/k2 −1)について行なう。上記疑似ずらし相関
画像生成処理により、図4(a)に示す縮小画像から同
図(b)に示すような疑似ずらし相関画像が得られる。
【0022】3.疑似論理和画像生成処理(ステップB
3) (1)次式により、点(m,n)における疑似論理和画
像Ior(m,n)を生成する。 if(abs(Isub(m,n)-Isub(m-lag1,n))≧θ || abs(Isub(m,n)-Isub(m+lag1,n)) ≧θ ||abs(Isub(m,n)-Isub(m-lag2,n))≧θ || abs(Isub(m,n)-Isub(m+lag2,n))≧ θ ||abs(Isub(m,n)-Isub(m-lag3,n))≧θ || abs(Isub(m,n)-Isub(m+lag3,n))≧ θ) { Ior(m,n)=1 } else { Ior(m,n)=0 } 上式中の各記号並びにパラメータの意味は、前記疑似ず
らし相関画像生成処理の各記号、パラメータと同一であ
り、用いるパラメータ値も同一のものとする。
【0023】(2)上記(1)の処理を、全てのm(0
≦m≦X/k1 −1)について行なう。 (3)上記(1)、(2)の処理を、全てのn(0≦n
≦Y/k2 −1)について行なう。 上記疑似論理和画像生成処理により、図5(a)に示す
縮小画像から同図(b)に示すような疑似論理和画像が
得られる。
【0024】4.プレート候補領域探索処理(ステップ
B4) (1)小領域毎の2値化面積計算 ステップB2により得られた疑似ずらし相関画像を、図
6に示すような複数の小領域に分割し、小領域の中で2
値化されている部分(=輝度値が1に設定されている画
素)の面積を各小領域毎に計算する。1小領域当りのx
及びy方向サイズは、画面上のプレートx,yサイズの
半分程度が目安である。
【0025】(2)プレート候補小領域選択 以下の手順により、プレートの前部あるいは一部を含ん
でいるプレート候補小領域を選択する。 i.各小領域の面積の大きい順にソートする。 ii.ソートした各領域の上位Ncand個について、 a.(第n位の小領域の値)/(第1位の小領域の値)
>r1 b.(選択された候補数)<Nselect の何れかを満たす小領域を全て選択する。ここで、N
candは50個、Nselectは20個位が適当である。ま
た、r1 の値は、0.5程度が適当である。
【0026】iii.上記(2)で選択したプレート候補
小領域を、画像上で下から順に(=y座標の大きい順
に)なるようにソートする。
【0027】5.プレート切り出し処理(ステップB
5) 上記プレート候補領域探索処理で求めたプレート候補小
領域について、1位の候補領域から順に以下の手順によ
ってプレート領域としての適合性をチェックし、プレー
ト領域の切り出しを行なう。
【0028】(1)周辺小領域マージ処理 以下の手順により、注目するプレート候補小領域の周辺
の小領域をマージする。 i.1位候補領域から順に、注目するプレート小領域を
1つ選ぶ。 ii.注目するプレート小領域に隣接する小領域のうち、
上記プレート候補領域探索処理においてプレート候補小
領域として選ばれたものがあるかどうかを調べる。
【0029】iii.上記ii.で該当する隣接小領域が見
つかった場合、以下に示すa、bの条件を満たすかどう
かを調べて、満たす場合にはこれをマージし、注目する
プレート小領域のx,y方向範囲を図7に示すように修
正する。マージされたプレート小領域は以後無効とし、
処理対象としない。 a.x方向の通算マージ回数がNmerge 回以下である
(Nmerge は4程度)。 b.他の小領域によってマージされていない。
【0030】iv.上記ii.、iii.をマージできる隣接
小領域がなくなるまで繰り返す。
【0031】(2)プレート領域仮設定処理 上記(1)の処理によって得られた、周辺小領域をマー
ジしたプレート候補小領域に対して左・右・上・下それ
ぞれに関して余裕を見て(10〜15画素程度)、プレ
ート領域の仮設定を行なう。
【0032】(3)x方向領域設定処理 仮設定された上記プレートx領域について、以下の手順
によりプレートx方向の領域設定を行なう。 i.疑似論理和画像上のプレート仮設定領域に対して、
x軸への射影ヒストグラムを求める。 ii.上記i.で求めたx軸射影ヒストグラムデータに対
して、移動平均長lmaxの移動平均処理を行なう。移動
平均長lmaxは、50〜55程度に設定する。
【0033】iii.以下の手順により、移動平均処理を
施したx軸射影ヒストグラムデータのピーク点及び移動
平均データの最大値を求める。 A.移動平均処理を施したx軸射影ヒストグラムの値が
最大となるx座標、及びその値を求め、その求めた最大
値を「max_x_hist」とする。 B.以下の計算式によって、参照値「ref_x_hist」を計
算する。 ref_x_hist = max_x_hist * r2 r2 は、0.8程度の値が適当である。 C.図8に示すように移動平均処理を施したx軸射影ヒ
ストグラムデータを左右から調べて、その値が「ref_x_
hist」を初めて越えるx座標を左右各々について求め、
2点の中点xc を計算する。 D.移動平均処理を施したx軸射影ヒストグラムデータ
の重心xg を計算する。 E.図9に示すように上記中点xc と重心xg を比較し
て、ヒストグラムデータ全体の中心座標により近い方を
x軸射影ヒストグラムデータのピーク点とする。図9で
は、中点xc をピーク点として選択した状態を示してい
る。
【0034】vi.プレート左右端探索処理 以下の手順により、x軸射影ヒストグラムデータと、ii
i.で求めたピーク点x座標及び移動平均データの最大
値「max_x_hist」を用いて、プレート左右端座標を求め
る。 A.以下の計算式によって、参照値「ref_hist」を計算
する。 ref_hist=max_x_hist * r3 r3 は、0.2程度の値が適当である。B.図10に示
すように、以下の範囲において、x軸射影ヒストグラム
データをピーク点に近い方から調べ、その値が初めて参
照値「ref_hist」以下となるところを求めてプレート左
右端とする。 左端:(ピーク点)− x_srch_area1〜(ピーク点)−
x_srch_area2 右端:(ピーク点)+ x_srch_area2〜(ピーク点)+
x_srch_area1 上記「x_srch_area1」は75〜80、「x_srch_area2」
は45〜50程度の値が適当である。
【0035】(4)y方向領域設定処理 仮設定されたプレートy領域について、以下の処理によ
りプレートy方向の領域設定を行なう。 i.疑似論理和画像上のプレート仮設定領域に対して、
y軸への射影ヒストグラムを求める。 ii.上記i.で求めたy軸射影ヒストグラムデータに対
して、移動平均長lmay の移動平均処理を行なう。移動
平均長lmay は、15〜20程度に設定する。
【0036】iii.以下の手順によりプレート上下端座
標を求める。 A.移動平均処理を施したy軸射影ヒストグラムデータ
の最大値「max_y_hist」を求め、以下の計算式によっ
て、参照値「ref_hist」を計算する。 ref_hist=max_y_hist * r4 r4 は、0.2程度の値が適当である。 B.図11に示すように、移動平均処理を施したy軸射
影ヒストグラムデータを上下端から探索して、初めて参
照値「ref_hist」以上となる座標をそれぞれについて求
め、プレート上下端とする。但し、上下端は、上端→下
端の順に求め、下端を求める際には上端からの距離(=
高さ)がHplate より小さくならないように座標を設定
する。Hplate は、35〜40程度の値が適当である。
【0037】(5)ギャップラインチェック処理 x,y方向設定処理で設定したプレート領域に対して、
ギャップライン(ナンバープレートの大文字と小文字の
間にある、水平方向のすき間)のチェックを行なう。 i.ギャップライン捕捉 疑似論理和画像を用いて、設定したプレート領域に対し
て、ギャップライン捕捉する。 A.疑似論理和画像上のプレート設定領域において、y
軸射影ヒストグラム求め、その求めたヒストグラムデー
タ列を「proj_hist[]」とする。 B.設定したプレート領域において、各横ライン毎に最
大ゼロラン長(2値化画像で“0”が連続して続くとこ
ろ)となる領域を求め、その求めた最大ゼロラン長デー
タ列を「zero_run[]」とする。
【0038】C.以下の計算式により、ギャップライン
探索範囲を設定する。 (探索開始点)=(始点y座標)+(マージン) (探索終端点)=(始点y座標)+(プレートyサイ
ズ)×r5 −(マージン) r5 は、0.7、マージンは5〜10程度の値が適当で
ある。
【0039】D.上記C.で求めたギャップライン探索
範囲において、ヒストグラムデータ列「proj_his
t[]」及び最大ゼロラン長データ列「zero_run[]」
を用いて、以下の条件に最も良く当てはまるy座標を求
め、ギャップラインy座標とする。
【0040】a.最大ゼロラン長の長い行がy方向に数
行(2,3行程度)連続する。 b.ギャップライン領域にy軸射影ヒストグラムの小さ
い部分が現れる。 c.ギャップライン領域の上下数行に、y軸射影の大き
い部分が現れる。 上記のようにして求めたギャップラインy座標をygap
とする。
【0041】ii.ギャップライン評価 上記の処理で求めたギャップライン座標ygap 、及び
x,y方向プレート領域の情報を元に、ナンバープレー
トのギャップラインとして正当であるかどうかを評価す
る。 [始点y座標−ギャップラインy座標間の大きさチェッ
ク]始点y座標−ギャップラインy座標間の大きさがh
1 より大きい場合は、ナンバープレートでないと判定す
る。h1 は20程度の値が適当である。 [ギャップライン、小文字部高さチェック] A.プレート領域において、各y座標毎に(プレート幅
−y軸射影ヒストグラム値)を計算し、求めたデータ列
を「sub_data[]」とする。
【0042】B.次式により、参照ゼロ長さ「ref_zero
_len」を計算する。 ref_zero_len=sub_data[ygap]* r6 r6 は、0.8〜0.85程度の値が適当である。
【0043】C.y軸射影ヒストグラムデータと「ref_
zero_len」とを用いて、 gap_h(ギャップライン高さ):ギャップライン近傍
で、「sub_data[]」が連続して「ref_zero_len」以上
となっている高さ zero_h(ゼロ領域高さ):ギャップライン上側で、「su
b_data[]」が「ref_zero_len」以上となっている高さ char_h(小文字部高さ):ギャップライン上側で、「su
b_data[]」が「ref_zero_len」以下となっている高さ をそれぞれ求める。
【0044】D.以下の何れかの条件に当てはまる場合
は、ナンバープレートでないと判定する。 gap_h > max_gap_h char_h < zero_h max_gap_h は、4〜5程度の値が適当である。
【0045】[ギャップライン位置、長さチェック]以
下の何れかの条件に当てはまる場合は、ナンバープレー
トでないと判定する。 ygap <=(プレート高さ)* r7 +(プレート始点y
座標) ygap >=(プレート高さ)* r8 +(プレート始点y
座標) (ギャップライン長さ)<=min_gap_len r7 は0.2程度、r8 は0.5程度、「min_gap_len」
は20〜25程度の値がそれぞれ適当である。以上の全
てのチェックにパスした場合は、切り出した領域はナン
バープレートであると判定する。
【0046】6.2位候補以下のプレート切り出し処理 上記1.〜5.の処理を、以下の何れかの条件に当ては
まるまで続ける。
【0047】a.全てのプレート候補小領域をチェック
し終える。 b.1.〜5.の処理をNtry 回実行した後で、1つ以
上のプレート領域が切り出されている(Ntry は5〜8
程度)。
【0048】7.プレート領域ソート 上記1.〜6.までの処理の結果、複数のプレート領域
が見つかった場合は、終点y座標の大きい順(=下にあ
るプレート領域から順)になるようにソートする。
【0049】次に本発明に係るナンバープレート切り出
し処理と、従来手法との比較について説明する。本発明
における疑似ずらし相関画像は、従来手法の正・負高周
波2値画像のずらし相関画像とほぼ同様の、プレート領
域“1”、それ以外が“0”となるような2値化画像と
なっている。また、疑似ずらし相関画像と疑似論理和画
像を用いた小領域毎の2値化領域面積によるプレート候
補領域の選定処理によって、従来手法のずらし相関画像
に対する2次元テンプレートマッチング処理による、マ
ッチング度の高い領域を求める処理とほぼ同等の効果を
得ることができる。従って、本発明に係るナンバープレ
ート切り出し処理によるナンバープレート切り出し性能
は、従来手法による切り出し性能とほぼ同等であると言
える。
【0050】そして、本発明に係るナンバープレート切
り出し処理によれば、従来手法に比べてフィルタリング
処理が非常に少なく、加算、乗算の演算量が大幅に減る
ため、汎用の演算装置でも高速にプレート切り出し処理
を行なうことが可能である。また、本発明では、使用す
る演算装置のアーキテクチャに依存しない汎用の言語の
みでアルゴリズムを記述できるものであり、移植性が高
い。更に、専用の演算装置を開発する必要がなく、従来
に比べて開発期間の短縮及びコストの低減化が可能であ
る。なお、本発明によるナンバープレート認識装置は、
有料道路の料金収受処理において進入車両のナンバープ
レートを認識する場合だけでなく、その他、例えば駐車
場において車両のナンバープレートを認識する場合等に
適用し得るものである。
【0051】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、専
用の演算装置を新規に開発することなく、汎用の演算装
置を用いて高速かつ高精度にプレート領域を切り出すこ
とができ、開発期間の短縮及びコストの低減化を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態において対象とするディジ
タル画像の座標系を定義した図。
【図2】本発明の実施の形態に係るナンバープレート認
識装置の構成を示す図。
【図3】同実施の形態におけるナンバープレート切り出
し処理の手順を示すフローチャート。
【図4】同実施の形態における疑似ずらし相関画像の例
を示す図。
【図5】同実施の形態における疑似論理和画像の例を示
す図。
【図6】同実施の形態における疑似ずらし相関画像上の
小領域毎の2値化面積計算処理を説明する図。
【図7】同実施の形態における疑似ずらし相関画像上の
小領域のマージ処理を説明する図。
【図8】同実施の形態におけるx方向領域設定処理の一
処理を説明する図。
【図9】同実施の形態におけるx方向領域設定処理の一
処理を説明する図。
【図10】同実施の形態におけるプレート左右端設定処
理を説明する図。
【図11】同実施の形態におけるプレート上下端設定処
理を説明する図。
【図12】従来例に係るナンバープレート認識装置にお
ける認識処理手順を示すフローチャート。
【符号の説明】
1…車両撮像装置 2…画像入力装置 3…演算装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 正博 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番1 号 三菱重工業株式会社神戸造船所内 Fターム(参考) 5B029 CC27 EE11 5H180 CC04 DD10 EE07 EE10 5L096 AA07 BA04 CA02 EA03 EA43 FA35 FA59 GA23

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取り込んだ車両画像を水平方向と垂直方
    向に縮小する縮小手段と、 前記縮小手段で縮小された画像について、各画素の値か
    ら該画素より正又は負方向に所定量ずらした位置の画素
    の値を減算し、この減算結果を2値化閾値と比較して2
    値化し、前記正方向にずらしたときの値と負方向にずら
    したときの値の論理積演算により疑似ずらし相関画像を
    生成する疑似ずらし相関画像生成手段と、 前記縮小手段で縮小された画像について、各画素の値か
    ら該画素より正又は負方向に所定量ずらした位置の画素
    の値を減算し、この減算結果を2値化閾値と比較して2
    値化し、前記正方向にずらしたときの値と負方向にずら
    したときの値の論理和演算により疑似論理和画像を生成
    する疑似論理和画像生成手段と、 前記疑似ずらし相関画像生成手段により生成された疑似
    ずらし相関画像を複数の小領域に分割し、各小領域の中
    で輝度値が“1”に設定されている画素の面積を算出
    し、該各小領域の面積値に基づいてナンバープレート候
    補小領域を選択するナンバープレート候補領域探索手段
    と、 前記ナンバープレート候補領域探索手段により求めたナ
    ンバープレート候補小領域に基づいて、前記疑似論理和
    画像生成手段により生成された疑似論理和画像上にナン
    バープレート領域を仮設定し、この仮設定領域に対して
    ナンバープレート領域としての適合性をチェックしナン
    バープレート領域を切り出すナンバープレート切り出し
    手段とを具備したことを特徴とするナンバープレート認
    識装置。
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