JP2001120917A - 急速濾過池の逆洗方法 - Google Patents

急速濾過池の逆洗方法

Info

Publication number
JP2001120917A
JP2001120917A JP30410799A JP30410799A JP2001120917A JP 2001120917 A JP2001120917 A JP 2001120917A JP 30410799 A JP30410799 A JP 30410799A JP 30410799 A JP30410799 A JP 30410799A JP 2001120917 A JP2001120917 A JP 2001120917A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
backwashing
washing
backwash
flow rate
backward washing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP30410799A
Other languages
English (en)
Inventor
Isao Ariga
賀 勣 有
Toshio Nakamura
村 俊 男 中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Metropolitan Government
Original Assignee
Tokyo Metropolitan Government
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Metropolitan Government filed Critical Tokyo Metropolitan Government
Priority to JP30410799A priority Critical patent/JP2001120917A/ja
Publication of JP2001120917A publication Critical patent/JP2001120917A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Filtration Of Liquid (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗浄直後の濾過水の濁度の低減を図る。 【解決手段】 逆洗工程を2つの工程に分けて行う。最
初になされる第1の逆洗工程においては、十分な逆洗効
果を得るためにこれまで一般に適用されてきた通常の逆
洗流量と等しいかこれに近い逆洗速度S1で所定時間t
1の間逆洗を行う。所定時間t1の経過後、逆洗速度を
減じて、第2の逆洗工程に移行する。第2の逆洗工程
は、第1の流量より小さい第2の逆洗速度S2で所定時
間t2行われる第1の段階と、第2の流量より小さい第
3の流量S3で所定時間t3行われる第2の段階とから
構成される。第2の逆洗工程の終了後、流量を0として
逆洗を終了する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、急速濾過池の逆洗
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図1は、一般的な急速濾過池の構成を示
す図である。図1に示すように、急速濾過池1の濾槽2
内には、レオポルドブロックにより構成された濾床3、
砂利層4および砂層5が順次積層された濾層が形成され
ている。濾床3の下方は圧力室6となっている。
【0003】この急速濾過池1で濾過が行われる際に
は、濾槽2の上方から流入した沈殿水は、砂層5、砂利
層4、濾床3を順次通過して、圧力室6内に至り、出口
管7から排出される。
【0004】濾床3、砂利層4および砂層5からなる濾
層で一定時間濾過を行うと、濾過成分が堆積してくるた
め、定期的に洗浄を行う必要がある。この洗浄作業は、
出口管7のバルブ8を閉じた状態で、表洗管14のノズ
ルから砂層5に向けて表洗水を噴射して表洗を行うとと
もに、逆洗水供給管9から逆洗水を圧力室6内に供給し
て、砂利層4および砂層5を攪拌して逆洗(逆流洗浄)
を行うことにより行われる。
【0005】なお、図1において、符号10は逆洗水供
給管9の開閉を行うバルブ、符号11は逆洗水供給管9
に加圧された逆洗水を供給するポンプ、符号15はオー
バーフローする洗浄排水を排出するためのトラフであ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来逆洗を
行う場合、逆洗速度すなわち逆洗水流量は、図2に示す
ように逆洗開始から逆洗終了までS1で一定であり、ま
た、逆洗終了時には一気に逆洗水流量を0にしている。
しかし、このようにすると、洗浄直後に得られる濾過水
の濁度も十分に低減することができないという問題があ
る。
【0007】本発明は、この問題を解決すべくなされた
ものであり、洗浄直後に得られる濾過水の濁度を低減す
ることができる急速濾過池の逆洗方法を提供することを
目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願発明者の研究結果に
よれば、逆洗終了時に一気に逆洗水流量を0にすると洗
浄直後に得られる濾過水の濁度を十分に低減することが
できない理由は以下の通りである。
【0009】すなわち、原水中のマンガン濃度が比較的
高い等の理由により、急速濾過池の濾過砂はマンガン砂
化しており、砂に固着したマンガン酸化物等は濾過池の
洗浄時に砂の衝突により剥離し、濁質成分として洗浄排
水中に含まれる。従って、逆洗速度S1で逆洗を所定時
間継続した後、一気に逆洗速度を0として洗浄を終了し
た場合には、逆洗終了間際のマンガン砂粒子の衝突頻度
が高いため、比較的濁度の高い洗浄水がトラフから排出
されることなく濾層内に残留することとなる。そして濾
過開始とともにこの濁質成分が濾過水に流出し、濾過水
濁度が高くなるということである。
【0010】また、本願発明者らの研究により、洗浄終
了後であって濾過開始直後の濾過水濁度は、洗浄終了直
前の洗浄排水濁度と正の相関があり、洗浄終了直前の洗
浄排水濁度を低減すれば、洗浄直後の濾過水濁度も低減
できることが判明した。従って、洗浄終了直前の濁度を
低減するには、洗浄終了間際にマンガン酸化物等の濁質
成分を生じさせないようにすればよいことがわかった。
【0011】上記知見に基づいて、本発明においては、
逆洗工程を2つの工程に分けて行うこととした。最初に
なされる第1の逆洗工程においては、十分な逆洗効果を
得るためにこれまで一般に適用されてきた通常の逆洗流
量と等しいかこれに近い第1の流量(逆洗速度)で逆洗
を行い、第1の逆洗工程に続いて継続的に行われる第2
の逆洗工程においては、第1の流量より小さい第2の流
量(逆洗速度)で逆洗を行い、その後流量を0として逆
洗を終了する。
【0012】本発明によれば、第1の逆洗工程において
十分な逆洗効果が得られるため、洗浄効果が低下するこ
とはなく、また、第2の逆洗工程においては、砂粒子の
衝突頻度を低下させることができるため、マンガン酸化
物等の剥離による濁度を低減することができる。このた
め、洗浄終了直前の洗浄排水濁度を低減することがで
き、従って、洗浄直後の濾過水濁度も低減できる。
【0013】また、本発明によれば、洗浄終了時の濾層
内の濾過砂の整列が、従前より秩序正しいものとなり、
濾層の捕捉機能を高めることができるという効果も併せ
て得ることができる。
【0014】なお、第2の逆洗工程において、段階的に
逆洗水の流量を漸減させるようにすることもでき、これ
により、洗浄終了直前の洗浄排水濁度をより低減するこ
とができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて説明する。
【0016】本発明による逆洗方法の実施は、図1に示
す従来の構成に加えて、図1に鎖線で示すバルブ12
(流量調整弁)および、バルブ12の開度をシーケンス
制御するコントローラ13を付加することにより可能で
ある。
【0017】次に、本発明による方法に図3を参照して
説明する。
【0018】本発明においては、逆洗工程を2つの工程
(第1の逆洗工程及び第2の逆洗工程)に分けて行う。
【0019】まず、第1の逆洗工程においては、逆洗速
度S1で時間t1だけ逆洗を行う。なお、逆洗速度S1
は、十分な逆洗効果を得るためにこれまで一般に適用さ
れてきた通常の逆洗流量と等しいかこれに近い値とする
のがよい。なお、時間t1は、従来方式の逆洗を行う場
合と同等であってもよいし、それより若干短くしてもよ
い。
【0020】次に、時間t1の経過後直ちに逆洗速度を
減じて第2の逆洗工程に移行する。本実施形態において
は、第2の逆洗工程は、2つの段階に分けて行われる。
すなわち、まず、逆洗速度をS1からS2に減じて、時
間t2だけ逆洗を行い(第1の段階)、更に、逆洗速度
をS2からS3に減じて、時間t3だけ逆洗を行い(第
2の段階)、その後逆洗水の供給を停止して逆洗を終了
する。なお、逆洗速度の変更は、バルブ12の開度を調
節することにより行うことができる。
【0021】なお、図3に示す実施形態においては、第
2の逆洗工程は、逆洗速度がS2、S3の2つの段階か
ら構成されているが、S2のみの1つの段階により構成
してもよい。また、逆洗速度S2、S3で逆洗を行った
後、逆洗速度S3より小さい逆洗速度S4でさらに所定
時間の逆洗を行ってもよい。すなわち、第2の逆洗工程
は、1つの段階により構成してもよいし、段階的に逆洗
速度が小さくなるような複数の段階により構成してもよ
い。
【0022】逆洗条件は例えば下表1のように設定する
ことができる。表1には、従来方式による逆洗条件と、
本発明方式による逆洗条件(2通り)との例を示した。
【0023】
【表1】 次に、従来方式と本発明方式とを比較した試験結果につ
いて説明する。試験条件およびその結果を表2に示す。
【0024】
【表2】 なお、表2において、「濾過継続時間」とは、先回の洗
浄終了時から今回の洗浄開始直前までの濾過時間を意味
する。また、「洗浄条件」のうち、「表洗」の欄は、逆
洗に先行して行われる表洗条件を示しており、上段が表
洗水の流量、下段が表洗時間を示している。なお、表洗
は、従来方式および本発明方式ともに、逆洗開始1分前
から開始している。また、「洗浄条件」のうち、「逆洗
(1)」の欄は、一段目の逆洗条件を示しており、上段
が逆洗速度(S1に相当)、下段が逆洗時間(t1に相
当)を示している。「洗浄条件」のうち、「逆洗
(2)」の欄は、二段目の逆洗条件を示しており、上段
が逆洗速度(S2相当)、下段が逆洗時間(t2に相
当)を示している。「洗浄排水濁度」とは、洗浄時にト
ラフ15から排出される排水の濁度を示す指標であっ
て、積分球式(透過散乱光方式)の濁度計(検出限界
0.1)により測定した値であり、「最高」とあるのは
全逆洗工程中における最大値、「逆洗(1)終了時」と
あるのは逆洗速度S1での逆洗終了間際の値、「最終」
とあるのは逆洗速度S2終了直前の値をそれぞれ示して
いる。また、「濾過水濁度(最大)」とあるのは、洗浄
終了直後において濾過池により濾過された水の濁度の最
大値を意味しており、「発明」とあるのは表中の洗浄条
件(本発明による)により洗浄した直後の値を意味し、
「従来」とあるのは従来の洗浄条件(表中の洗浄条件の
うち「逆洗(2)」を省いた洗浄条件にほぼ相当する)
により洗浄した直後の値を示している。
【0025】この表2に示すように、いずれの浄水場で
試験を行った場合も、本発明方式は従来方式に比べて、
洗浄終了直後における濾過水濁度を大幅に改善(従来方
式において0.1〜0.4であったものが0.0(検出限
界以下)となっている)することがわかった。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
洗浄直後の濾過水の濁度を大幅に低減することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】急速濾過池の構成を説明する図。
【図2】従来の逆洗方法を説明する図。
【図3】本発明による逆洗方法を説明する図。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】濾槽内に濾床及び濾過砂を積層配置して構
    成された急速濾過池の逆洗方法において、 濾槽内に逆洗水を第1流量で供給して逆洗を行う第1逆
    洗工程と、 第1逆洗工程の後に、第1流量より小さい第2流量で濾
    槽内に逆洗水を供給して逆洗を行う第2逆洗工程と、を
    備えたことを特徴とする逆洗方法。
  2. 【請求項2】第2逆洗工程において、段階的に逆洗水の
    流量を漸減させることを特徴とする、請求項1に記載の
    逆洗方法。
  3. 【請求項3】第2逆洗工程の後に、逆洗水の供給を停止
    することを特徴とする、請求項1または2に記載の逆洗
    方法。
JP30410799A 1999-10-26 1999-10-26 急速濾過池の逆洗方法 Pending JP2001120917A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30410799A JP2001120917A (ja) 1999-10-26 1999-10-26 急速濾過池の逆洗方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30410799A JP2001120917A (ja) 1999-10-26 1999-10-26 急速濾過池の逆洗方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001120917A true JP2001120917A (ja) 2001-05-08

Family

ID=17929125

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30410799A Pending JP2001120917A (ja) 1999-10-26 1999-10-26 急速濾過池の逆洗方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001120917A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007167738A (ja) * 2005-12-20 2007-07-05 Ebara Corp クリプトスポリジウム排出に対応した砂ろ過装置と逆洗方法
JP2012045459A (ja) * 2010-08-25 2012-03-08 Swing Corp スローダウン方式の洗浄手段を備えた自然平衡形ろ過装置
CN113289411A (zh) * 2021-05-26 2021-08-24 云南云天化红磷化工有限公司 一种加压过滤机的自动顺序控制方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS49109965A (ja) * 1973-02-23 1974-10-19
JPS50114671A (ja) * 1974-02-22 1975-09-08
JPS5633012A (en) * 1979-08-27 1981-04-03 Oosakashi Washing method for filter medium of filtration apparatus and its apparatus
JPH03296404A (ja) * 1990-04-13 1991-12-27 Noritz Corp 濾過槽の洗浄方法
JPH0655008A (ja) * 1992-08-07 1994-03-01 Massey Kinzoku Kk 濾過機における逆洗方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS49109965A (ja) * 1973-02-23 1974-10-19
JPS50114671A (ja) * 1974-02-22 1975-09-08
JPS5633012A (en) * 1979-08-27 1981-04-03 Oosakashi Washing method for filter medium of filtration apparatus and its apparatus
JPH03296404A (ja) * 1990-04-13 1991-12-27 Noritz Corp 濾過槽の洗浄方法
JPH0655008A (ja) * 1992-08-07 1994-03-01 Massey Kinzoku Kk 濾過機における逆洗方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007167738A (ja) * 2005-12-20 2007-07-05 Ebara Corp クリプトスポリジウム排出に対応した砂ろ過装置と逆洗方法
JP4699198B2 (ja) * 2005-12-20 2011-06-08 荏原エンジニアリングサービス株式会社 クリプトスポリジウム排出に対応した砂ろ過装置の逆洗方法
JP2012045459A (ja) * 2010-08-25 2012-03-08 Swing Corp スローダウン方式の洗浄手段を備えた自然平衡形ろ過装置
CN113289411A (zh) * 2021-05-26 2021-08-24 云南云天化红磷化工有限公司 一种加压过滤机的自动顺序控制方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7276171B2 (en) Method for cleaning separation membrane
US6692786B1 (en) Beer clarification process by crossflow microfiltration
US6508695B2 (en) Pure water reusing system
JP2001120917A (ja) 急速濾過池の逆洗方法
JP3826829B2 (ja) 膜ろ過を利用した水処理方法
JP3565790B2 (ja) 膜濾過方法及び膜濾過システム
CN112573623A (zh) 一种连续式动态膜系统运行装置及其工作方法
JP3122024B2 (ja) 下向流型複層濾過器における洗浄装置及び方法
JP4017807B2 (ja) オゾンガス供給制御方法
JPH10192665A (ja) 膜の逆洗浄処理方法
JPH1119485A (ja) 膜を用いた水処理における運転制御法
JPH07232188A (ja) 生物活性炭設備の制御方法
JPH10211404A (ja) 濾過装置及び濾過方法
CN215742902U (zh) 一种纳滤废水用于超滤膜反洗装置
CN217774158U (zh) 浮动床离子交换树脂清洗装置
CN206705857U (zh) 电子工业含氨氮废水处理系统
JPH0128804Y2 (ja)
JPH11347377A (ja) 固液分離装置及びその洗浄方法
JP2921159B2 (ja) ファジイ推論による濾過池制御方式
JPS63294906A (ja) 中空糸膜フィルタの運転方法
JPH0747383A (ja) 生物濾過装置の運転方法
JP4056639B2 (ja) 濾過方法及び濾過装置
JP3428164B2 (ja) 浮上性濾材充填層の洗浄方法
JP2000202209A (ja) 濾過方法および濾過装置
CN112237776A (zh) 改进的直滤系统与方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061026

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090608

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091120

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100312