JP2001119757A - Cdma方式による移動通信システム及びその送信電力制御方法 - Google Patents

Cdma方式による移動通信システム及びその送信電力制御方法

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JP2001119757A
JP2001119757A JP29697399A JP29697399A JP2001119757A JP 2001119757 A JP2001119757 A JP 2001119757A JP 29697399 A JP29697399 A JP 29697399A JP 29697399 A JP29697399 A JP 29697399A JP 2001119757 A JP2001119757 A JP 2001119757A
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Kunihide Sanbonsugi
国秀 三本杉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 他の通信チャネルへの干渉並びに他の通信チ
ャネルへの干渉の影響を低減するCDMA方式による移
動通信システム及びその送信電力制御方法を提供する。 【解決手段】 本発明のCDMA方式による移動通信シ
ステムは、無線部11と、制御部12と、処理部13
と、データテーブル14と、を有して構成される基地局
1、及び当該基地局1と無線信号によるデータ通信を行
う移動局2により構成される。移動局2は通信を始める
際に常に一定の初期基準Eb/IOに基づいて移動局2
の初期送信電力を決定している。従って、他の通信チャ
ネルからの干渉の少ない状態では、通信の品質が著しく
損なわれない程度に初期送信電力を抑えて通信を開始す
ることができる。また、所定の時間毎に通信状態を監視
して統計的に処理し、各曜日別、時間毎に経験上最適な
初期基準Eb/IOを更新することができるので、場
所、時間による通信トラフィックをある程度予測した上
で移動局の初期送信電力を決定することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CDMA方式によ
る移動通信システム及びその送信電力制御方法に関し、
特に移動局の初期送信電力の決定段階において、初期基
準Eb/IO(1ビットあたりの信号のエネルギーの干
渉電力スペクトル密度に対する比)を制御することによ
り、他の通信チャネルからの干渉並びに他の通信チャネ
ルに与える干渉の影響を低減するCDMA方式による移
動通信システム及びその送信電力制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のCDMA(符号分割多重接続)方
式による移動通信システムにおいては、情報信号のスペ
クトルを本来の情報帯域幅に比べて十分に広い帯域に拡
散して伝送するスペクトル拡散通信によって多元接続を
行うものである。
【0003】このCDMA方式は、TDMA(時分割多
元接続)方式に比べて、高い周波数効率が図れ、より多
くの利用者を収容できる方式として注目を集めている。
【0004】従来の直接拡散CDMA方式(DS−CD
MA)によれば、希望の送信局が受信機の遠方にあり、
非希望者の送信局が近くにある場合、希望局からの受信
信号よりも干渉局の受信信号の方が受信電力が大きくな
り、処理利得(拡散利得)だけでは拡散符号間の相互相
関を抑圧できないので、希望局との通信が不可能になる
という「遠近問題」がある。従って、移動通信システム
における基地局側への回線(上り回線)においては、各
伝送路の状態に応じた送信電力制御(パワーコントロー
ル)が必須となってくる。
【0005】従来の送信電力制御方式によれば、初期送
信電力は、基地局がカバーするサービスエリアの大きさ
等により一定値とされてきていた。また、基地局は、移
動局に通信チャネルを割り当てた後に、その通信チャネ
ルを用いて移動局が受信する信号誤り率あるいは移動局
での受信電力を当該移動局から報告されることにより基
地局からの送信電力を補正していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述さ
れる従来のCDMA方式による移動通信システムの送信
電力制御方法において、同一サービスエリア内であって
も移動局と基地局との間の通信に必要な送信電力は一定
値とならないため、初期送信電力は過不足を生じ易い。
このことにより、初期送信電力が過剰であれば他の通信
チャネルへの干渉電力が増加し、初期送信電力が不足す
れば他の通信チャネルからの干渉に影響されやすいとい
う問題がある。
【0007】従って、ある程度の時間が経過しなければ
適切な送信電力に調節することができなかった。この結
果として、従来の送信電力制御方法によれば通信品質の
劣化及び通信チャネル容量の減少を招くものであった。
【0008】本発明は、上記問題点を解消するために成
されたものであり、移動局に割り当てられた通信チャネ
ルで、基地局が通信開始時から最適な送信電力で通信す
るように制御することで、他の通信チャネルへの干渉電
力を制御すると共に、他の通信チャネルからの干渉に影
響されることを防止し、通信品質を向上すると共に通信
チャネル容量を増大するCDMA方式による移動通信シ
ステム及びその送信電力制御方法を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、基地局と複数の移動局とか
らなるCDMA方式による移動通信システムにおいて、
基地局は、該基地局にて格納される初期基準Eb/IO
を移動局との呼が確立する毎に更新することを特徴とす
る。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、基地局は、初期基準Eb/IOを格納する
データテーブルと、データテーブルに格納されている初
期基準Eb/IOを取得し、該初期基準Eb/IOに基
づいて決定された初期送信電力により移動局と送受信を
行うと共に、移動局との呼が確立する毎に該移動局との
間における呼毎の受信Eb/IOを測定する無線部と、
無線部により測定された受信Eb/IOの平均値を算出
する処理部と、処理部により算出された受信Eb/IO
の平均値に第1の補正値を加算した値とデータテーブル
に格納されている初期基準Eb/IOとを比較判定し、
該判定結果に応じて該初期基準Eb/IOを更新するよ
うに制御する制御部と、を有することを特徴とする。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明において、制御部は、初期基準Eb/IOが、呼毎の
受信Eb/IOの平均値に第1の補正値を加算された値
未満である場合に、初期基準Eb/IOに第2の補正値
を加算した値で該初期基準Eb/IOを更新し、初期基
準Eb/IOが、呼毎の受信Eb/IOの平均値に第1
の補正値を加算された値未満でない場合に、初期基準E
b/IOから第2の補正値を減算した値で該初期基準E
b/IOを更新するように制御することを特徴とする。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明において、第1の補正値及び第2の補正値は、所望の
値に設定及び変更可能であることを特徴とする。
【0013】請求項5記載の発明は、請求項2から4の
いずれか1項に記載の発明において、処理部は、無線部
により測定された呼毎の受信Eb/IOの平均値を所定
の単位時間で平均した平均値を算出し、制御部は、処理
部により算出された所定の時間単位における平均値に第
3の補正値を加算した値と初期基準Eb/IOとを比較
判定し、該判定結果に応じて該初期基準Eb/IOを更
新することを特徴とする。
【0014】請求項6記載の発明は、請求項5記載の発
明において、制御部は、初期基準Eb/IOが、所定の
時間単位における平均値に第3の補正値を加算された値
未満である場合に、初期基準Eb/IOに第4の補正値
を加算した値で該初期基準Eb/IOを更新し、初期基
準Eb/IOが、所定の時間単位における平均値に第3
の補正値を加算した値未満でない場合に、初期基準Eb
/IOから第4の補正値を減算した値で該初期基準Eb
/IOを更新するように制御することを特徴とする。
【0015】請求項7記載の発明は、請求項6記載の発
明において、第3の補正値及び第4の補正値は、所望の
値に設定及び変更可能であることを特徴とする。
【0016】請求項8記載の発明は、請求項2から7の
いずれか1項に記載の発明において、制御部は、更新さ
れた初期基準Eb/IOに基づいてデータテーブル内に
格納されている初期基準Eb/IOを更新することを特
徴とする。
【0017】請求項9記載の発明は、請求項5から8の
いずれか1項に記載の発明において、所定の時間単位
は、所望の値に設定可能であることを特徴とする。
【0018】請求項10記載の発明は、基地局と複数の
移動局とからなるCDMA方式による移動通信システム
において、基地局は、該基地局にて格納される初期基準
Eb/IOを移動局との呼が確立する毎に更新する初期
基準Eb/IO更新工程と、初期基準Eb/IO更新工
程により更新された初期基準Eb/IOに基づいて移動
局との通信を確立する通信確立工程と、を有することを
特徴とする。
【0019】請求項11記載の発明は、請求項10記載
の発明において、基地局は、初期基準Eb/IOを格納
する初期基準Eb/IO格納工程と、初期基準Eb/I
O格納工程により格納されている初期基準Eb/IOを
取得する初期基準Eb/IO取得工程と、初期基準Eb
/IO取得工程により取得された初期基準Eb/IOに
基づいて通信確立工程により移動局との無線信号の送受
信を行うと共に移動局との呼が確立する毎に該移動局と
の間における呼毎の受信Eb/IOを測定する受信Eb
/IO測定工程と、受信Eb/IO測定工程により測定
された呼毎の受信Eb/IOの平均値を算出する受信E
b/IO平均値算出工程と、受信Eb/IO平均値算出
工程により算出された呼毎の受信Eb/IOの平均値に
第1の補正値を加算した値と初期基準Eb/IO格納工
程により格納されている初期基準Eb/IOとを比較判
定する比較判定工程とを有し、初期基準Eb/IO更新
工程は、比較判定工程による判定結果に応じて格納され
ている初期基準Eb/IOを更新することを特徴とす
る。
【0020】請求項12記載の発明は、請求項11記載
の発明において、初期基準Eb/IO更新工程は、比較
判定工程において、初期基準Eb/IOが、呼毎の受信
Eb/IOの平均値に第1の補正値を加算された値未満
である場合に、初期基準Eb/IOに第2の補正値を加
算した値で初期基準Eb/IOを更新し、初期基準Eb
/IOが、呼毎の受信Eb/IOの平均値に第1の補正
値を加算された値未満でない場合に、初期基準Eb/I
Oから第2の補正値を減算した値で初期基準Eb/IO
を更新することを特徴とする。
【0021】請求項13記載の発明は、請求項12記載
の発明において、第1の補正値及び第2の補正値は、所
望の値に設定変更可能であることを特徴とする。
【0022】請求項14記載の発明は、請求項11から
13のいずれか1項に記載の発明において、受信Eb/
IO平均値算出工程は、受信Eb/IO測定工程により
測定された呼毎の受信Eb/IOの平均を所定の単位時
間で平均した平均値を算出し、初期基準Eb/IO更新
工程は、受信Eb/IO平均値算出工程により算出され
た所定の時間単位における平均値に第3の補正値を加算
した値と初期基準Eb/IO格納工程により格納されて
いる初期基準Eb/IOとを比較判定工程により比較判
定し、該判定結果に応じて初期基準Eb/IOを更新す
ることを特徴とする。
【0023】請求項15記載の発明は、請求項14記載
の発明において、初期基準Eb/IO更新工程は、比較
判定工程において、初期基準Eb/IOが,所定の時間
単位における平均値に第3の補正値が加算された値未満
である場合に、初期基準Eb/IOに第4の補正値を加
算した値で該初期基準Eb/IOを更新し、初期基準E
b/IOが、所定の時間単位における平均値に第3の補
正値を加算した値未満でない場合に、初期基準Eb/I
Oから第4の補正値を減算した値で初期基準Eb/IO
を更新することを特徴とする。
【0024】請求項16記載の発明は、請求項15記載
の発明において、第3の補正値及び第4の補正値は、所
望の値に設定変更可能であることを特徴とする。
【0025】請求項17記載の発明は、請求項12から
16のいずれか1項に記載の発明において、初期基準E
b/IO更新工程は、初期基準Eb/IO更新工程によ
り更新された初期基準Eb/IOに基づいて初期基準E
b/IO格納工程により格納されている初期基準Eb/
IOを更新することを特徴とする。
【0026】請求項18記載の発明は、請求項14から
17のいずれか1項に記載の発明において、所定の時間
単位は、所望の値に設定可能であることを特徴とする。
【0027】〈作用〉本発明は、基地局から移動局に対
して通信が行われる際には、基地局内のデータテーブル
に格納されている初期基準Eb/IOを取得した後、こ
の取得された初期基準Eb/IOに基づいて初期送信電
力を決定することにより、通信が開始される。その後、
移動局側から送信されてくる呼には、受信した信号の基
準Eb/IO(受信時における通信品質)が情報として
載っていて、それと基準Eb/IOとを比較してクロー
ズドループを行います。
【0028】このクローズドループとは、基地局が受信
した電波を監視して、受信した電波が強い(基地局が近
い場合)端末には、送信電力を下げるように指示を出
し、受信した電波が弱い(基地局が遠い場合)端末に
は、送信電力を上げるように指示を出すことにより、端
末側では、基地局から出た指示に基づいて送信電力を制
御するものである。
【0029】また、クローズドループの動作と同時に、
そのフレームの誤り率を監視して基準Eb/IO自体が
更新されていくアウターループが起動し、その更新され
ていく基準Eb/IOの平均値を算出してデータテーブ
ルに上書きを行う。
【0030】この上書きされた基準Eb/IOを初期基
準Eb/IOとして用いることにより、通常、遠近問題
として取り上げられる送信電力制御において、上記従来
例に示されるような問題点を解消することができる。
【0031】以上のように送信電力制御により、端末間
における電波の干渉による影響が少なくなると共に多次
元接続数、すなわち同時に利用することのできるユーザ
数を多くすることができ、端末に搭載される電池の寿命
を長持ちさせることができる。
【0032】
【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照して本発明
に係るCDMA方式による移動通信システム及びその送
信電力制御方法の実施の形態を詳細に説明する。図1か
ら図3を参照すると、本発明に係るCDMA方式による
移動通信システム及びその送信電力制御方法の実施形態
が示されている。
【0033】図1は、本発明の実施形態であるCDMA
方式による移動通信システムの概略構成を示すブロック
図である。図1において、本発明の実施形態であるCD
MA方式による移動通信システムは、無線部11と、制
御部12と、処理部13と、データテーブル14と、を
有して構成される基地局1、及び当該基地局1と無線信
号によるデータ通信を行う移動局2により構成される。
【0034】なお、この移動局2に関しては、本実施形
態において基地局1に対して1台設けられる構成をしめ
しているが、任意に複数台設けることも可能である。
【0035】無線部11は、アンテナを介して受信され
た無線信号の復号化処理を行うと共に、移動局2に対し
て基地局1から送信する無線信号の符号化処理を行う。
【0036】制御部12は、基地局1における各動作制
御を司り、特に本発明においては、当該制御部12によ
り送信電力制御が行われる。この送信電力制御は、後述
されるデータテーブル14に格納されている初期基準E
b/IOに基づいて行われる。
【0037】図2は、本発明の実施形態であるCDMA
方式による移動通信システムの動作例を示すフローチャ
ートである。図2において、データテーブルに格納され
ている現在の初期基準Eb/IOに基づいて移動通信シ
ステム内における通信を開始する(ステップS1)。
【0038】ステップS1において、基地局と移動局と
の間で通信が確立すると、接続状態にある呼は、基地局
側、移動局側、の初期基準Eb/IOに基づいて送信電
力制御を行い、アウターループ機能により当該初期基準
Eb/IOを更新する。この通信開始から通信終了まで
の間に随時更新されていく受信(初期基準)b/IO監
視し、通信終了後その平均値を算出する(ステップS
2)。
【0039】ステップS2で算出された平均値に所定の
補正値αを加算し、当該加算された値と呼接続時に使用
した初期基準Eb/IOとを所定の条件に基づいて比較
する(ステップS3)。すなわち、初期基準Eb/IO
が補正値αを加算された平均値未満であるか否かが判断
される。
【0040】ステップS3において、初期基準Eb/I
Oが補正値αを加算された平均値未満である場合に、当
該初期基準Eb/IOに補正値βを加算した値に更新す
る(ステップS4)。
【0041】ステップS3において、初期基準Eb/I
Oに補正値αが加算された平均値未満でない場合に、当
該初期基準Eb/IOから補正値βを減算した値に更新
する(ステップS5)。
【0042】ステップS4及びステップS5において、
それぞれ更新された初期基準Eb/IOに更新する(ス
テップS6)。
【0043】上述の補正値αと補正値βは、ユーザによ
り任意に設定変更可能な値であり、回線品質及び回線状
態等により適宜変更することが可能である。
【0044】次に、移動局との通信が確立した場合に
は、以上のように更新された初期基準Eb/IOに基づ
いて初期送信電力を決定する。
【0045】本発明の実施形態であるCDMA方式によ
る移動通信システムの動作例によれば、呼接続が終了す
る毎にデータテーブルに格納されている初期基準Eb/
IOを更新するので、更新後に初めて通信を確立し、通
信しようとする移動局に対して有効であると共に、次に
データテーブルより読み出される初期基準Eb/IOが
更新されるまで以上の動作を繰り返す。
【0046】図3は、本発明の実施形態であるCDMA
方式による移動通信システムにおけるデータテーブル更
新の動作例を示すフローチャートである。図3におい
て、まず現在の曜日や時間に基づいて予めデータテーブ
ルに格納されている初期基準Eb/IOを決定する(ス
テップS11)。
【0047】ステップS11において、決定された初期
基準Eb/IOに基づく送信電力制御により移動通信シ
ステム間における通信を開始する(ステップS12)。
【0048】ステップS12において、基地局と移動局
との間で通信が確立すると、通信中に測定した呼毎の受
信(初期基準)Eb/IOを測定し、その平均値を算出
する(ステップS13)。
【0049】さらに、呼毎の平均値をある単位時間毎に
平均し(ステップS14)、単位時間当たりの平均値に
補正値εを加算した値とデータテーブルに格納されてい
る初期基準Eb/IOとを比較する(ステップS1
5)。
【0050】ステップS15において、初期基準Eb/
IOが補正値δが加算された平均値未満である場合に、
当該初期基準Eb/IOに補正値δを減算した値で更新
する(ステップS16)。
【0051】ステップS15において、初期基準Eb/
IOが補正値δが加算された平均値未満でない場合に、
当該初期基準Eb/IOから補正値δを加算した値で更
新する(ステップS17)。
【0052】ステップS16及びステップS17におい
て、更新された初期基準Eb/IOによりデータテーブ
ル内に格納されている初期基準Eb/IOを更新する
(ステップS18)。
【0053】上述の補正値εと補正値δは、補正値α並
びに補正値βと同様に、使用者が任意に設定可能な値で
あるが、使用しているチャネルの回線品質並びに回線状
態に応じて適宜変更することが可能である。
【0054】上述される本発明の実施形態である移動通
信システムのデータテーブルにおける初期基準Eb/I
Oの更新において、データテ−ブルは曜日と時間によっ
て一意的に値を持っているので、値は曜日と時間毎に更
新することができる。この単位時間は、ユーザの設定に
より任意に変更可能とし、その単位時間を基準にして本
動作が行われる。
【0055】このことは、換言すると、例えば単位時間
を1時間毎と設定した場合、図1に示されるように、呼
終了毎に初期基準Eb/IOが更新され、1時間経過す
るとデータテーブルに格納されている値に基づいて初期
基準Eb/IOが更新され、次の1時間までは呼毎に初
期基準Eb/IOが更新されるものである。
【0056】なお、呼接続終了時の初期基準Eb/IO
の更新とデータテーブルから初期基準Eb/IOを引き
出すタイミングとが同時刻で重なった場合は、データテ
ーブルから初期基準Eb/IOを引き出すタイミングを
優先的に処理し、当該引き出された初期基準Eb/IO
に基づいて送信電力制御を行い移動局との通信を確立す
る。
【0057】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
に係るCDMA方式による移動通信システム及びその送
信電力制御方法によれば、移動局が通信を始める際に常
に一定の初期基準Eb/IOに基づいて移動局の初期送
信電力を算出している。従って、他の通信チャネルから
の干渉の少ない状態では、通信の品質が著しく損なわれ
ない程度に初期送信電力を抑えて通信を開始することが
できる。
【0058】また、本発明のCDMA方式による移動通
信システム及びその送信電力制御方法によれば、所定の
時間毎に通信状態を監視して統計的に処理し、各曜日
別、時間毎に経験上最適な初期基準Eb/IOを更新す
ることができるので、場所、時間による通信トラフィッ
クをある程度予測した上で移動局の初期送信電力を決定
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態であるCDMA方式による移
動通信システムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態であるCDMA方式による移
動通信システムの動作例を示すフローチャートである。
【図3】本発明の実施形態であるCDMA方式による移
動通信システムにおけるデータテーブル更新の動作例を
示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 基地局 2 移動局 11 無線部 12 制御部 13 処理部 14 データテーブル

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基地局と複数の移動局とからなるCDM
    A方式による移動通信システムにおいて、 前記基地局は、該基地局にて格納される初期基準Eb/
    IOを前記移動局との呼が確立する毎に更新することを
    特徴とするCDMA方式による移動通信システム。
  2. 【請求項2】 前記基地局は、 前記初期基準Eb/IOを格納するデータテーブルと、 前記データテーブルに格納されている前記初期基準Eb
    /IOを取得し、該初期基準Eb/IOに基づいて決定
    された初期送信電力により前記移動局と送受信を行うと
    共に、前記移動局との呼が確立する毎に該移動局との間
    における呼毎の受信Eb/IOを測定する無線部と、 前記無線部により測定された前記受信Eb/IOの平均
    値を算出する処理部と、 前記処理部により算出された前記受信Eb/IOの平均
    値に第1の補正値を加算した値と前記データテーブルに
    格納されている前記初期基準Eb/IOとを比較判定
    し、該判定結果に応じて該初期基準Eb/IOを更新す
    るように制御する制御部と、 を有することを特徴とする請求項1記載のCDMA方式
    による移動通信システム。
  3. 【請求項3】 前記制御部は、 前記初期基準Eb/IOが、前記呼毎の受信Eb/IO
    の平均値に前記第1の補正値を加算された値未満である
    場合に、前記初期基準Eb/IOに第2の補正値を加算
    した値で該初期基準Eb/IOを更新し、 前記初期基準Eb/IOが、前記呼毎の受信Eb/IO
    の平均値に前記第1の補正値を加算された値未満でない
    場合に、前記初期基準Eb/IOから前記第2の補正値
    を減算した値で該初期基準Eb/IOを更新するように
    制御することを特徴とする請求項2記載のCDMA方式
    による移動通信システム。
  4. 【請求項4】 前記第1の補正値及び前記第2の補正値
    は、所望の値に設定及び変更可能であることを特徴とす
    る請求項3記載のCDMA方式による移動通信システ
    ム。
  5. 【請求項5】 前記処理部は、 前記無線部により測定された前記呼毎の受信Eb/IO
    の平均値を所定の単位時間で平均した平均値を算出し、 前記制御部は、 前記処理部により算出された前記所定の時間単位におけ
    る平均値に第3の補正値を加算した値と前記初期基準E
    b/IOとを比較判定し、該判定結果に応じて該初期基
    準Eb/IOを更新することを特徴とする請求項2から
    4のいずれか1項に記載のCDMA方式による移動通信
    システム。
  6. 【請求項6】 前記制御部は、 前記初期基準Eb/IOが、前記所定の時間単位におけ
    る平均値に前記第3の補正値を加算された値未満である
    場合に、前記初期基準Eb/IOに第4の補正値を加算
    した値で該初期基準Eb/IOを更新し、 前記初期基準Eb/IOが、前記所定の時間単位におけ
    る平均値に前記第3の補正値を加算した値未満でない場
    合に、前記初期基準Eb/IOから前記第4の補正値を
    減算した値で該初期基準Eb/IOを更新するように制
    御することを特徴とする請求項5記載のCDMA方式に
    よる移動通信システム。
  7. 【請求項7】 前記第3の補正値及び前記第4の補正値
    は、所望の値に設定及び変更可能であることを特徴とす
    る請求項6記載のCDMA方式による移動通信システ
    ム。
  8. 【請求項8】 前記制御部は、 前記更新された初期基準Eb/IOに基づいて前記デー
    タテーブル内に格納されている前記初期基準Eb/IO
    を更新することを特徴とする請求項2から7のいずれか
    1項に記載のCDMA方式による移動通信システム。
  9. 【請求項9】 前記所定の時間単位は、所望の値に設定
    可能であることを特徴とする請求項5から8のいずれか
    1項に記載のCDMA方式による移動通信システム。
  10. 【請求項10】 基地局と複数の移動局とからなるCD
    MA方式による移動通信システムにおいて、 前記基地局は、 該基地局にて格納される初期基準Eb/IOを前記移動
    局との呼が確立する毎に更新する初期基準Eb/IO更
    新工程と、 前記初期基準Eb/IO更新工程により更新された前記
    初期基準Eb/IOに基づいて前記移動局との通信を確
    立する通信確立工程と、 を有することを特徴とするCDMA方式による移動通信
    システムの送信電力制御方法。
  11. 【請求項11】 前記基地局は、 前記初期基準Eb/IOを格納する初期基準Eb/IO
    格納工程と、 前記初期基準Eb/IO格納工程により格納されている
    前記初期基準Eb/IOを取得する初期基準Eb/IO
    取得工程と、 前記初期基準Eb/IO取得工程により取得された前記
    初期基準Eb/IOに基づいて前記通信確立工程により
    前記移動局との無線信号の送受信を行うと共に前記移動
    局との呼が確立する毎に該移動局との間における呼毎の
    受信Eb/IOを測定する受信Eb/IO測定工程と、 前記受信Eb/IO測定工程により測定された前記呼毎
    の受信Eb/IOの平均値を算出する受信Eb/IO平
    均値算出工程と、 前記受信Eb/IO平均値算出工程により算出された前
    記呼毎の受信Eb/IOの平均値に第1の補正値を加算
    した値と前記初期基準Eb/IO格納工程により格納さ
    れている前記初期基準Eb/IOとを比較判定する比較
    判定工程とを有し、 前記初期基準Eb/IO更新工程は、 前記比較判定工程による判定結果に応じて前記格納され
    ている前記初期基準Eb/IOを更新することを特徴と
    する請求項10記載のCDMA方式による移動通信シス
    テムの送信電力制御方法。
  12. 【請求項12】 前記初期基準Eb/IO更新工程は、 前記比較判定工程において、 前記初期基準Eb/IOが、前記呼毎の受信Eb/IO
    の平均値に前記第1の補正値を加算された値未満である
    場合に、前記初期基準Eb/IOに第2の補正値を加算
    した値で前記初期基準Eb/IOを更新し、 前記初期基準Eb/IOが、前記呼毎の受信Eb/IO
    の平均値に前記第1の補正値を加算された値未満でない
    場合に、前記初期基準Eb/IOから前記第2の補正値
    を減算した値で前記初期基準Eb/IOを更新すること
    を特徴とする請求項11記載のCDMA方式による移動
    通信システムの送信電力値制御方法。
  13. 【請求項13】 前記第1の補正値及び前記第2の補正
    値は、所望の値に設定変更可能であることを特徴とする
    請求項12記載のCDMA方式による移動通信システム
    の送信電力制御方法。
  14. 【請求項14】 前記受信Eb/IO平均値算出工程
    は、 前記受信Eb/IO測定工程により測定された前記呼毎
    の受信Eb/IOの平均を所定の単位時間で平均した平
    均値を算出し、 前記初期基準Eb/IO更新工程は、 前記受信Eb/IO平均値算出工程により算出された前
    記所定の時間単位における平均値に第3の補正値を加算
    した値と前記初期基準Eb/IO格納工程により格納さ
    れている前記初期基準Eb/IOとを前記比較判定工程
    により比較判定し、該判定結果に応じて前記初期基準E
    b/IOを更新することを特徴とする請求項11から1
    3のいずれか1項に記載のCDMA方式による移動通信
    システムの送信電力制御方法。
  15. 【請求項15】 前記初期基準Eb/IO更新工程は、 前記比較判定工程において、 前記初期基準Eb/IOが,前記所定の時間単位におけ
    る平均値に前記第3の補正値が加算された値未満である
    場合に、前記初期基準Eb/IOに第4の補正値を加算
    した値で該初期基準Eb/IOを更新し、 前記初期基準Eb/IOが、前記所定の時間単位におけ
    る平均値に前記第3の補正値を加算した値未満でない場
    合に、前記初期基準Eb/IOから前記第4の補正値を
    減算した値で前記初期基準Eb/IOを更新することを
    特徴とする請求項14記載のCDMA方式による移動通
    信システムの送信電力制御方法。
  16. 【請求項16】 前記第3の補正値及び前記第4の補正
    値は、所望の値に設定変更可能であることを特徴とする
    請求項15記載のCDMA方式による移動通信システム
    の送信電力制御方法。
  17. 【請求項17】 前記初期基準Eb/IO更新工程は、 前記初期基準Eb/IO更新工程により更新された前記
    初期基準Eb/IOに基づいて前記初期基準Eb/IO
    格納工程により格納されている前記初期基準Eb/IO
    を更新することを特徴とする請求項12から16のいず
    れか1項に記載のCDMA方式による移動通信システム
    の送信電力制御方法。
  18. 【請求項18】 前記所定の時間単位は、所望の値に設
    定可能であることを特徴とする請求項14から17のい
    ずれか1項に記載のCDMA方式による移動通信システ
    ムの送信電力制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100640892B1 (ko) 2004-09-07 2006-11-02 엘지전자 주식회사 이동 통신 단말기의 초기 송신 전력 제어방법

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