JP2001117663A - コンピュータシステムおよびその処理速度制御方法 - Google Patents

コンピュータシステムおよびその処理速度制御方法

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JP2001117663A
JP2001117663A JP29970099A JP29970099A JP2001117663A JP 2001117663 A JP2001117663 A JP 2001117663A JP 29970099 A JP29970099 A JP 29970099A JP 29970099 A JP29970099 A JP 29970099A JP 2001117663 A JP2001117663 A JP 2001117663A
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processing speed
computer system
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processing
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Tatsu Nakazato
竜 中里
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ユーザによる作業期間中にのみユーザ指定の処
理速度でシステムを動作させることが可能なコンピュー
タシステムを実現する。 【解決手段】オペレーティングシステムの起動処理時に
はCPU11は最高速度で動作する。オペレーティング
システムから起動完了メッセージを受け取ると、省電力
ドライバは、ユーザによるコンピュータシステムの操作
が可能になるまでに必要な所定期間待った後に、CPU
11の処理速度をユーザ指定の処理速度に設定する。シ
ャットダウン処理の開始を示すOS終了開始メッセージ
がOSから受け取ると、省電力ドライバは、ユーザ指定
速度の設定を解除して、CPU11を最高速度に戻す。
よって、ユーザ指定速度がどのような値に設定されてい
ても、起動処理/シャットダウン処理については高速実
行することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパーソナルコンピュ
ータなどのコンピュータシステムに関し、特に処理速度
をユーザ操作で指定された処理速度に設定することが可
能な可能なコンピュータシステムおよびその処理速度制
御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、携行が容易でバッテリにより動作
可能なラップトップタイプまたはノートブックタイプの
パーソナルコンピュータ(以下、PCと称する)が種々
開発されている。この種のPCに於いては、CPUの高
性能化が進められており、これによってユーザは快適な
使用環境を容易に手にすることが可能になってきてい
る。
【0003】ところが、CPUの高性能化に伴い、CP
Uの消費電力も大きくなり、これによりPC全体の電力
消費量の増大およびバッテリ動作時間の低下などの問題
が生じている。
【0004】そこで、最近では、省電力化の目的によ
り、システムの処理速度をユーザ操作で指定された所定
の処理速度に設定するための技術が開発されている。シ
ステムの処理速度は、例えば所定の周期でCPUを間欠
動作させたり、あるいはそのCPUの動作周波数や電圧
を切り替えることなどによって、最高性能レベルから最
低性能レベルまでの複数のレベルの内の1つに設定する
ことができる。ユーザによる作業期間中にどのレベルの
性能を使用するかは、ユーザの指定によって決定され
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来では、ユ
ーザ操作によって指定された処理速度は、ユーザによる
作業期間中のみならず、例えばコンピュータシステムの
起動処理期間中やシャットダウン処理期間中など、ユー
ザがコンピュータシステムを実際上操作することができ
ない期間においても有効に働いてしまう。このため、コ
ンピュータシステムの起動処理やシャットダウン処理に
多くの時間を要するなどの問題が生じる。
【0006】本発明は上述の事情に鑑みてなされたもの
であり、ユーザによる作業期間中にのみユーザ指定の処
理速度でシステムを動作させることが可能なコンピュー
タシステムおよびその処理速度制御方法を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明は、処理速度をユーザ操作で指定された処理
速度に設定することが可能な可能なコンピュータシステ
ムにおいて、前記コンピュータシステムの処理速度を制
御する処理速度制御手段と、オペレーティングシステム
の起動処理完了後、ユーザによる前記コンピュータシス
テムの操作が可能になるまでの所定期間経過した後に、
前記処理速度制御手段を用いて前記コンピュータシステ
ムの処理速度をユーザ指定の処理速度に設定する処理速
度設定手段とを具備することを特徴とする。
【0008】このコンピュータシステムにおいては、オ
ペレーティングシステムの起動処理が完了しても、ユー
ザによるコンピュータシステムの操作が可能になるまで
の所定期間経過するまでは、ユーザ指定の処理速度の設
定は行われず、ユーザによるコンピュータシステムの操
作が可能になった時に初めて、コンピュータシステムの
処理速度をユーザ指定の処理速度に設定する処理が行わ
れる。
【0009】通常、コンピュータシステムの起動時に
は、オペレーティングシステムの起動処理が完了した後
にネットワーク制御やサウンド制御等のために常駐する
各種システム制御プログラムの起動処理やアプリケーシ
ョンプログラムの起動処理などが行われるため、オペレ
ーティングシステムの起動処理が完了してもすぐにはユ
ーザ操作は可能にはならない。このため、起動処理の完
了を検出してから、ユーザによるコンピュータシステム
の操作が可能になるまでに必要な所定期間待った後に、
コンピュータシステムの処理速度をユーザ指定の処理速
度に設定することにより、ユーザによる作業期間中にの
みユーザ指定の処理速度でシステムを動作させることが
可能となる。これにより、システムの起動処理期間中
は、ユーザ指定の処理速度とは無関係に、予め決められ
た任意の処理速度で動作させることができるので、電源
が投入されてからユーザによる作業が可能になるまでに
要する時間を短縮することができる。
【0010】ユーザによるコンピュータシステムの操作
が可能になるまでに必要な所定期間の値としては、実測
値などを用いて予め決定しておけばよい。
【0011】また、起動処理時のみならず、サスペンド
状態からの復帰処理時にも同様の制御を適用することが
できる。
【0012】さらに、コンピュータシステムのシャット
ダウン処理/サスペンド処理の開始を検出し、その検出
に応答して、コンピュータシステムの処理速度をユーザ
指定の処理速度から予め決められた所定の処理速度に戻
す手段をさらに具備することにより、シャットダウン処
理/サスペンド処理についてもその高速化を図ることが
可能となる。
【0013】また、本発明は、コンピュータシステムの
処理速度を可変設定するためのコンピュータプログラム
を用いて、前記コンピュータシステムの処理速度をユー
ザにより指定された処理速度に設定することが可能なコ
ンピュータシステムにおいて、前記コンピュータシステ
ムの処理速度を制御する処理速度制御手段と、前記コン
ピュータプログラムの起動後に、前記コンピュータシス
テムの起動処理の完了を示すオペレーティングシステム
からのメッセージが前記コンピュータプログラムに通知
され、且つその通知から所定期間経過した後に、前記コ
ンピュータプログラムにより前記処理速度制御手段を制
御して、前記コンピュータシステムの処理速度をユーザ
により指定された処理速度に設定する手段を具備するこ
とを特徴とする。
【0014】このコンピュータシステムにおいては、ユ
ーザ指定の処理速度への設定は、コンピュータシステム
の処理速度を可変設定するためのコンピュータプログラ
ムが起動されたときではなく、コンピュータシステムの
起動処理の完了を示すオペレーティングシステムからの
メッセージがコンピュータプログラムに通知され、且つ
その通知から所定期間経過した後に、初めて実行され
る。通常、コンピュータシステムの処理速度をソフトウ
ェアによって制御する場合には、そのプログラムが起動
された時点ですぐにユーザ指定速度への設定が行われて
しまうことが多いが、本発明の制御を用いることによ
り、コンピュータシステムの起動処理の完了後に所定期
間経過するまでは、ユーザ指定速度に関係なく任意の速
度でシステムを動作させることができる。よって、ユー
ザによる作業期間中にのみユーザ指定の処理速度でシス
テムを動作させることが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。
【0016】図1には、本発明の一実施例に係わるコン
ピュータシステムの構成が示されている。このコンピュ
ータシステムはバッテリ駆動可能なノートブックタイプ
のパーソナルコンピュータ(PC)であり、ACアダプ
タ181を介して外部電源が供給されている場合にはそ
の外部電源によって動作すると共に、バッテリ182の
充電が行われる。一方、モバイル環境で使用される場合
など、PC本体にACアダプタ181が接続されてない
状態においては、PCはバッテリ182からの電源によ
って動作する。
【0017】このPC本体には、図示のように、プロセ
ッサバス1、PCIバス2、ISAバス3、CPU1
1、ホスト−PCIブリッジ12、主メモリ13、表示
コントローラ14、PCI−ISAブリッジ15、I/
Oコントローラ16、BIOS−ROM17、電源コン
トローラ18、キーボードコントローラ(KBC)1
9、CMOSメモリ20などが設けられている。
【0018】CPU11はPC全体の動作を制御するた
めのものであり、BIOS−ROM17内のBIOS、
主メモリ13にロードされるオペレーティングシステム
及び他の各種プログラムを実行する。本実施形態のシス
テムにおいては、CPU11の性能(処理速度)を多段
階(複数レベル)で制御することができる。CPU性能
の制御には、後述するCPUスロットリング機能や、ス
ピードステップあるいはガイザビル(GEYSEVIL
LE)と称される機能等が使用される。
【0019】使用するCPU性能のレベルはユーザ指定
または予め定義された他の要因によって決定されるが、
本実施形態のシステムにおいては、ユーザ操作が可能な
期間中以外の他の期間中は、ユーザ指定の処理速度とは
無関係に、予め決められた任意の処理速度(例えば最高
速度)でCPU11を動作させるというシステム性能制
御が行われる。このシステム性能制御の具体的な方法
は、以降の説明で明らかにする。
【0020】また、図1のCPU11は、次のようなシ
ステム管理機能を備えている。すなわち、CPU11
は、アプリケーションプログラムやOSなどのプログラ
ムを実行するためのリアルモード、プロテクトモード、
仮想86モードの他、システム管理モード(SMM;S
ystem Management mode)と称さ
れるシステム管理プログラムを実行するための動作モー
ドを有している。
【0021】リアルモードは、最大で1Mバイトのメモ
リ空間をアクセスできるモードであり、セグメントレジ
スタで表されるベースアドレスからのオフセット値で物
理アドレスが決定される。プロテクトモードは1タスク
当たり最大6Tバイトのメモリ空間をアクセスできるモ
ードであり、ディスクプリタテーブルと称されるアドレ
スマッピングテーブルを用いてリニアアドレスが決定さ
れる。このリニアアドレスレスは、ページングによって
最終的に物理アドレスに変換される。仮想86モード
は、リアルモードで動作するように構成されたプログラ
ムをプロテクトモードで動作させるためのモードであ
り、リアルモードのプログラムはプロテクトモードにお
ける1つのタスクとして扱われる。
【0022】システム管理モード(SMM)は疑似リア
ルモードであり、このモードでは、ディスクプリタテー
ブルは参照されず、ページングも実行されない。システ
ム管理割込み(SMI;System Management Inter
rupt)がCPU11に発行された時、CPU11の動作
モードは、リアルモード、プロテクトモード、または仮
想86モードから、SMMにスイッチされる。SMMで
は、システム管理プログラムが実行される。
【0023】SMIはマスク不能割込みNMIの一種で
あるが、通常のNMIやマスク可能割込みINTRより
も優先度の高い、最優先度の割り込みである。このSM
Iを発行することによって、システム管理プログラムと
して用意された種々のSMIサービスルーチンを、実行
中のアプリケーションプログラムやOS環境に依存せず
に起動することができる。
【0024】ホスト−PCIブリッジ12は、CPUバ
ス1とPCIバス2を双方向で接続するブリッジ装置で
あり、ここには主メモリ13をアクセス制御するための
メモリコントロール機能も内蔵されている。
【0025】主メモリ13は、オペレーティングシステ
ム、処理対象のアプリケーションプログラム/ユーティ
リティ、ドライバと、それら各種プログラムによって作
成されたデータ等を格納する。CPU11がSMMに移
行する時には、CPUステータス、つまりSMIが発生
された時のCPU11のレジスタ等が、主メモリ13の
所定のアドレス空間にマッピングされたSMRAMにス
タック形式でセーブされる。このSMRAMには、BI
OS−ROM17のシステム管理プログラムを呼び出す
ための命令が格納されている。この命令は、CPU11
がSMMに入った時に最初に実行される命令であり、こ
の命令実行によってシステム管理プログラムに制御が移
る。
【0026】表示コントローラ14は、画像メモリ(V
RAM)141に描画された表示データを本PC本体に
設けられたLCD142および外部CRT143の一
方、あるいは双方に表示する。この表示コントローラ1
4はPCIバス2のバスマスタとして動作するすること
ができる。
【0027】PCI−ISAブリッジ15は、PCIバ
ス2とISAバス3とをつなぐブリッジであり、PCI
バス2のバスマスタとして動作することができる。この
PCI−ISAブリッジ15には、SMI発生回路15
1、CPU速度制御回路152などが設けられている。
【0028】SMI発生回路151はCPU11にSM
I信号を発生する。SMI信号の発生要因には、ソフト
ウェアSMI、I/OトラップSMI、特定のハードウ
ェアイベントによるSMIなどがある。ソフトウェアS
MIは、ソフトウェアによってアクセス可能なレジスタ
やダウンカウンタなどを利用して発生される。つまり、
ソフトウェアがSMI発生回路151内のレジスタにデ
ータを書き込むと、SMI信号が発生される。また、S
MI信号発生までの時間に相当する値をSMI発生回路
151内のダウンカウンタにセットすると、タイムアウ
ト時にSMI信号が発生される。I/OトラップSMI
は、予め決められたI/Oアドレスを用いてINまたは
OUT命令をソフトウェアが実行することによって引き
起こされるSMIである。I/OトラップSMIを引き
起こしたい監視対象のI/Oアドレス値をSMI発生回
路151に設定しておくことにより、そのI/Oアドレ
スへのアクセスが発生したときにI/OトラップSMI
を発生することができる。特定のハードウェアイベント
によるSMIは、CPU温度やACアダプタ181の抜
き挿しなどのシステム管理に必要なイベントが発生した
ときにハードウェアによって発生される。
【0029】CPU速度制御回路152はCPU11の
処理速度を制御するためのものであり、前述の“CPU
スロットリング機能”を用いてCPU性能を切り替える
ためのスロットリング制御部と、前述の“ガイザビル
(GEYSEVILLE)機能”を用いてCPU性能を
切り替えるための周波数/電圧制御部を有している。
【0030】1)“CPUスロットリング機能” ここで、“CPUスロットリング機能”とは、CPU1
1を一定間隔で動作/停止させるという間欠動作を行う
ことによって、平均的なCPU処理速度を切り替える機
能であり、インターバルストップクロック機能あるいは
間欠動作機能と称されることもある。
【0031】“CPUスロットリング機能”がDisa
bleになっている状態、つまりCPU11が常に動作
している状態がCPU11の最高性能に相当し、“CP
Uスロットリング”が任意%(動作状態に対する停止状
態の割合)でEnableされている状態が最高性能で
はない状態に相当する。動作状態に対する停止状態の割
合を変化させることにより、CPU性能を多段階で制御
することができる。本実施形態では、CPU11が常に
動作している状態がデフォルトの状態として規定されて
おり、“CPUスロットリング”を開始するまでは、C
PU11は常に最高性能で動作する。CPU11の動作
状態/停止状態の切り換え制御はストップクロック信号
(STPCLK)を用いて行うことができる。ストップ
クロック信号(STPCLK)はINTEL社製CPU
の486SLやPentium等によってサポートされ
ているクロックステート制御信号である。
【0032】2)“ガイザビル(GEYSEVILL
E)機能” “ガイザビル(GEYSEVILLE)機能”とは、I
NTEL社製CPUのMobilePentium3が
持つ機能であり、CPUの動作周波数と電圧をダイナミ
ックに切り替える機能を言う。そのCPUがサポートす
る高位の動作周波数・電圧になっている状態がCPUの
最高性能に相当し、低位の動作周波数・電圧になってい
る状態が最高性能ではない状態に相当する。
【0033】1)、2)のどちらの機能を使用する場合
にも、CPU速度制御回路152内のレジスタに必要な
データを書き込むことにより、CPU性能を切り替える
ことができる。CPU速度制御回路152によるCPU
11の処理性能の可変設定は、オペレーティングシステ
ム上で動作する省電力ドライバによって実行される。こ
の省電力ドライバはCPU11の処理性能をユーザ指定
の性能に設定するためのものであるが、本実施形態にお
いては、この省電力ドライバには、ユーザ操作が可能な
期間中以外の他の期間中は、ユーザ指定の処理速度とは
無関係に、予め決められた任意の処理速度(例えば最高
速度)でCPU11を動作させるという前述のシステム
性能制御機能が設けられている。省電力ドライバによる
CPU速度制御回路152の制御はシステムBIOSを
介して、あるいはシステムBIOSを介さずに直接的に
行われる。
【0034】また、PCI−ISAブリッジ15は、温
度センサ21およびそのドライブ回路22を用いてCP
U温度を監視する機能、および電源コントローラ18を
通じてACアダプタの抜き差しを監視する機能を有して
いる。CPU温度が予め決められた一定温度以上に達し
た場合またはACアダプタが抜かれてACアダプタ電源
がオフされた場合には、PCI−ISAブリッジ15
は、システム動作の安全性に影響を与える警告イベント
が発生したことを、SMIによってシステムBIOSに
通知する。この場合、システムBIOSの制御により、
CPU性能を強制的に低下させる処理などが行われる。
【0035】I/Oコントローラ16は、HDD161
などのIDEデバイスを制御するためのバスマスタID
Eコントローラを内蔵している。バスマスタIDEコン
トローラは、HDD161と主メモリ13との間のデー
タ転送のためにバスマスタとして動作することができ
る。また、I/Oコントローラ16は、DVDドライブ
やCD−ROMドライブを制御することもできる。HD
D161には、各種プログラムおよびデータの他、オペ
レーティングシステムによって管理される設定情報が記
録されている。
【0036】BIOS−ROM17はシステムBIOS
(Basic I/O System )を記憶するためのもので
あり、プログラムの書き替えが可能なようにフラッシュ
メモリによって構成されている。システムBIOSは、
リアルモードで動作するように構成されている。このシ
ステムBIOSには、システムのパワーオン時や再起動
時に実行されるPOST(PowerON Self
Test)ルーチンと、各種I/Oデバイスを制御する
ためのデバイスドライバと、システム環境を設定するた
めのBIOSセットアップルーチンと、各種SMI処理
を実行するためのシステム管理プログラム(ランタイ
ム)が含まれている。BIOSセットアップルーチン
は、CPU性能の設定を初めとする各種設定項目を含む
セットアップ画面をユーザに呈示することにより、シス
テムをユーザによって指定された環境に設定する。ユー
ザによるCPU性能の設定処理はこのBIOSセットア
ップルーチンによって行うことも可能であるが、本実施
形態では、ユーザによるCPU性能の設定処理は基本的
には前述の省電力ドライバを用いて行われる場合を想定
している。この場合、実際には、省電力ドライバ自体が
各種省電力設定項目を含む設定画面をユーザに呈示する
のではなく、省電力ユーティリティなどの専用のプログ
ラムを通じて設定画面の呈示が行われ、ユーザによるG
UI操作で設定されたCPU処理速度情報が、省電力ド
ライバが参照可能なHDD161内の所定の領域(レジ
ストリ領域など)に記録される。
【0037】電源コントローラ18は、本PCのパワー
オン/オフを制御するためのものであり、電源スイッチ
183のオン/オフ、バッテリ182の残存容量、AC
アダプタ181の抜き差し、ディスプレイパネル開閉検
出スイッチのオン/オフなどの状態監視機能を有してい
る。キーボードコントローラ(KBC)19は、キーボ
ードおよびマウスの制御を行う。CMOSメモリ20は
各種システム設定情報を保持するためのメモリであり、
独自の電池によってバックアップされている。
【0038】(システム制御方法の原理)次に、図2を
参照して、本実施形態で用いられるシステム制御方法の
原理について説明する。システム起動のためのイベント
(パワーオン、リセット、再起動時など)が発生する
と、システムBIOSによるPOST処理(ハードウェ
アチェック及び初期化処理)の実行後、オペレーティン
グシステム(OS)の起動処理(OSブートストラップ
シーケンス)が開始される。この時点では、CPU11
は予め決められたデフォルトの速度で動作している。本
実施形態では、CPU11のデフォルト速度として最高
速度が選択されており、省電力ドライバによる設定処理
が行われるまではCPU11は自動的に最高速度で動作
する。
【0039】OSブートストラップシーケンスには幾つ
かの段階があり、カーネルのロード、各種デバイスドラ
イバのロード、およびそれらの初期化処理などを経て、
OS自体の起動処理が完了する。デバイスドライバのロ
ード時には、本実施形態の省電力ドライバもロードされ
る。省電力ドライバは、OSからの起動完了メッセージ
を受けたときに、OS自体の起動処理が完了したことを
検出する。起動完了メッセージは使用するOSの種類に
よって異なるが、通常は、起動処理の段階に合わせて複
数のメッセージが時間をおいてOSから発行されること
が多いので、検知可能な最後のメッセージをOS起動完
了メッセージとして検出すればよい。例えば、マイクロ
ソフト社のWindows95/98では、メッセージ
Sys_VM_InitをOS起動完了メッセージとし
て利用することが好ましい。Sys_VM_Init
は、仮想マシン(System VM)の初期化である
ことを各ドライバ(VxD)に通知するためのものであ
る。
【0040】OS起動完了メッセージによってOS起動
処理がほぼ完了したことを検出すると、省電力ドライバ
は、ユーザによるコンピュータシステムの操作が可能に
なるまでに必要な所定期間経過するのを待ってから、C
PU11の処理速度をユーザ指定の処理速度に従って通
常処理時の処理速度に設定する。ユーザが低速を指定し
ている場合には、CPU11の処理速度は最高速度から
低速に変化する。ユーザが最高速を指定している場合に
は処理速度は最高速度に維持されたままとなる。また、
バッテリ動作時は低速動作させ、外部からのAC電源に
よって動作している時は高速動作させるという設定をユ
ーザが行った場合には、通常処理時に設定される処理速
度はACアダプタ181の有無により異なったものとな
る。
【0041】また、OS起動処理完了後に所定期間経過
するのを待つのは、コンピュータシステムの起動時に
は、通常、OSの起動処理が完了した後にネットワーク
制御やサウンド制御等のために常駐する各種システム制
御プログラムの起動処理や、自動起動設定されているア
プリケーションプログラム等の起動処理などが行われる
ため、OSの起動処理が完了してもすぐにはユーザ操作
は可能にはならないためである。ユーザ操作が可能にな
るまでに必要な時間(タイマ値)は残りのOSの処理
や、各種システム制御プログラムやアプリケーションプ
ログラム等の起動処理が終えるの十分な時間で、且つ不
要に消費電力を増やさない程度の短い時間である。この
時間の長さは、システム性能やOSの種類等によって異
なるので、本実施形態では、タイマ値は本コンピュータ
システムの出荷前に実際に計測することによって得られ
た実測値を用いて予め決定される。このタイマ値は、O
Sによって管理される設定情報(レジストリ)一つとし
てHDD161に記録される。
【0042】以上の制御により、ユーザによる作業が可
能になるまでは、ユーザ指定速度(バッテリ動作時は低
速動作、外部AC電源による動作時は高速動作という指
定も含む)に関係なく、予め決められた任意の処理速度
(本例では最高速度)で動作させることができるので、
電源が投入されてからユーザによる作業が可能になるま
でに要する時間を短縮することができる。なお、ユーザ
による作業が可能になるまでに消費する総電力は、 単位時間当たりの消費電力 × 処理時間 で与えられるので、起動処理を最高速度で実行しても、
バッテリ動作可能なユーザ作業期間の長さは、起動処理
を低速で行った場合と変わらない。
【0043】システム終了のためのイベント(パワーオ
フ、シャットダウンコマンド)が発生すると、OSによ
る終了処理(シャットダウン処理)が開始される。この
シャットダウン処理では、シャットダウン処理の開始を
示すOS終了開始メッセージがOSから各ドライバに通
知される。マイクロソフト社のWindows95/9
8では、メッセージSys_VM_Terminalを
OS終了開始メッセージとして利用することが好まし
い。Sys_VM_Terminalは、仮想マシン
(System VM)のシャットダウンであることを
各ドライバ(VxD)に通知するためのものであり、シ
ャットダウン処理時に最初に発行されるメッセージであ
る。
【0044】省電力ドライバは、OSからOS終了開始
メッセージを受けると、すぐにユーザ指定速度の設定を
解除して、CPU11をデフォルトの処理速度に戻す。
これにより、以降のシャットダウン処理は、ユーザ指定
速度とは無関係に、デフォルトの処理速度(本例では最
高速度)で実行される。よって、ユーザ指定速度がどの
ような値に設定されていても、シャットダウン処理につ
いては高速実行することができる。なお、シャットダウ
ン処理完了後は自動的にパワーオフされるので、シャッ
トダウン処理開始時に設定するCPU処理速度はかなら
ずしも最高速度でなくてもよい。
【0045】(省電力ドライバによる処理速度制御)図
3には、省電力ドライバ、OS、BIOS、ハードウェ
アの論理的な関係が示されている。図3(A)は、省電
力ドライバがBIOSを介してハードウェア(CPU速
度制御回路152)を制御することにより、CPU処理
速度を可変設定する場合の例である。この場合、省電力
ドライバには、BIOSとのインターフェイスが前述の
SMI等を利用して実装される。図3(B)は、省電力
ドライバがBIOSを経由せずにハードウェア(CPU
速度制御回路152)を直接制御することにより、CP
U処理速度を可変設定する場合の例である。
【0046】(起動から終了までの制御の流れ)次に、
図4および図5を参照して、本実施形態のシステム制御
方法の手順について説明する。図4はコンピュータシス
テムの起動から終了までに実行される一連の制御の流れ
を示すフローチャートであり、また図5はOSと省電力
ドライバとの間のメッセージの授受に着眼した処理シー
ケンス図である。
【0047】前述したようにOS起動処理には複数の段
階があり、様々な段階毎にOSからメッセージが発行さ
れる。Windows95/98をOSとして使用する
場合、システム起動時には、省電力ドライバは、Sys
_Critical_Initと、Sys_VM_In
itの2つのメッセージに応答する。Sys_Crit
ical_Initは初期化の第1段階であることを各
ドライバ(VxD)に通知するためのものであり、Sy
s_Critical_Initを受けると、省電力ド
ライバはそのドライバの内部的な初期化処理を行う。
【0048】そして、OS自体の起動がほぼ完了する
と、前述したようにOS起動完了メッセージ(Sys_
VM_Init)がOSから省電力ドライバに通知され
る(ステップS11)。OS起動完了メッセージ(Sy
s_VM_Init)に応答して、省電力ドライバは、
まず、HDD161のレジストリ領域からタイマ値をリ
ードし(ステップS12)、そしてタイマ値で指定され
る一定時間後にOSからコールされるようにOSに対し
てコールバックの設定を行う(ステップS13)。コー
ルバック設定で使用するタイマ値は、前述したように、
残りのOSの処理や、各種システム制御プログラムやア
プリケーションプログラム等の起動処理が終えるの十分
な時間で、且つ不要に消費電力を増やさない程度の短い
時間である。
【0049】この後、OSによる処理が引き続き行われ
る。そして、タイマ値で指定された時間だけ経過する
と、OSから省電力ドライバがコールされる。このと
き、省電力ドライバは、BIOS経由で、あるいは直接
ハードウェアを制御することにより、CPU11の処理
速度をHDD161に設定されているユーザ指定の処理
速度に設定する(ステップS14)。これにより、CP
U11の処理速度はデフォルトの処理速度(最高速度)
からユーザ指定の処理速度に切り換えられる。以降、ユ
ーザによる作業期間中は、CPU11はユーザ指定の処
理速度で動作する。
【0050】そして、システム終了時には、まず、シャ
ットダウン処理の開始を示すOS終了開始メッセージ
(Sys_VM_Terminal)がOSから省電力
ドライバに通知される(ステップS15)。これに応答
して、省電力ドライバは、BIOS経由で、あるいは直
接ハードウェアを制御することにより、CPU11の処
理速度をデフォルトの処理速度(最高速度)に設定し直
す(ステップS16)。これにより、シャットダウン処
理はユーザ指定速度には関係なく高速実行される。
【0051】なお、以上の処理は、省電力ドライバがC
PU速度の制御を行わない限りCPU11がデフォルト
の処理速度で動作することを前提に説明したが、システ
ム起動処理時には、前述したようにOS起動処理に先立
ってBIOSによるPOST処理が行われるので、その
POST処理にてBIOSがCPU速度を最高速度に設
定するようにしてもよい。この場合の処理の流れを図6
に示す。
【0052】すなわち、システム起動のためのイベント
(パワーオン、リセット、再起動時など)が発生する
と、前述したように最初にPOST処理が実行される
(ステップS101)。このPOST処理においては、
ハードウェアチェック及び初期化処理が行われるが、こ
の段階で、BIOSがCPU速度制御回路152を制御
することにより、CPU11の処理速度が最高速度に設
定される。そして、BIOSがHDD161のMBR上
のIPLを実行し、このIPLがOSのブートローダを
起動することによって、OSブート処理(OSブートス
トラップシーケンス)が開始される(ステップS10
2)。OSブート処理では、前述したように<カーネル
のロード、各種ドライバのロードなどが予め決められた
順序で順次実行される。
【0053】(サスペンド/レジューム処理)本実施形
態のシステム制御方法は、起動処理/終了処理時のみな
らす、サスペンド時およひレジューム時にも実行するこ
とができる。この場合の動作原理を図7を用いて説明す
る。
【0054】サスペンドはコンピュータシステムの現在
の作業を中断してスタンバイ状態(完全に電源オフする
場合もある)に設定するための処理であり、サスペンド
処理では、現在の作業状態を復元するために必要なシス
テムステータス等の情報を主メモリ13あるいはHDD
161などに退避した後に、システム動作を停止する処
理が行われる。主メモリ13に退避した場合は、主メモ
リ13を除く他のほとんどのデバイスが電源オフされ
る。一方、HDD161に退避する場合には、主メモリ
13の内容についてもHDD161内に保存されるの
で、主メモリ13を含む全てのデバイスを電源オフする
ことができる。
【0055】このようなサスペンド処理はOS、あるい
はOSとBIOSとの共同作業によって実行される。ユ
ーザによるサスペンドボタンの操作や電源オフ操作が行
われると、サスペンド処理が開始される。このサスペン
ド処理の開始時には、サスペンド処理の開始を示すメッ
セージが発行される。Windows95/98では、
APM_SUSPENDがそのメッセージである。省電
力ドライバは、APM_SUSPENDによってサスペ
ンド処理の開始を検出すると、すぐにユーザ指定速度の
設定を解除して、CPU11をデフォルトの処理速度に
戻す。これにより、以降のサスペンド処理は、ユーザ指
定速度とは無関係に、デフォルトの処理速度(本例では
最高速度)で実行される。よって、ユーザ指定速度がど
のような値に設定されていても、サスペンド処理につい
ては高速実行することができる。
【0056】サスペンド処理でシステムがパワーオフさ
れた場合、ユーザによって電源オン操作が行われると、
レジューム処理が実行される。レジューム処理では、サ
スペンド処理時に退避した情報を基の場所に復元する処
理や、各ソフトウェアの復元処理、各デバイスの再設定
処理などが行われ、これによりサスペンド処理開始直前
の作業状態が復元される。このようなレジューム処理は
OS、あるいはOSとBIOSとの共同作業によって実
行される。
【0057】OSやドライバ等の復帰処理が行われてレ
ジューム処理がほほ完了すると、レジューム処理の完了
(サスペンドからの復帰)を示す復帰メッセージがOS
から発行される。復帰メッセージによってOS起動処理
がほぼ完了したことを検出すると、省電力ドライバは、
ユーザによるコンピュータシステムの操作が可能になる
までに必要な所定期間経過するのを待ってから、CPU
11の処理速度をユーザ指定の処理速度に設定する。O
S復帰完了後に所定期間経過するのを待つのは、コンピ
ュータシステムのレジューム処理時には、通常、OSの
復帰処理が完了した後に、アプリケーションプログラム
等のソフトウェアの復帰処理やデバイスの再設定処理な
どが行われるため、OSの復帰処理が完了してもすぐに
はユーザ操作は可能にはならないためである。ユーザ操
作が可能になるまでに必要な時間(タイマ値#2)は、
システム起動処理時のタイマ値と同様に、実測値を用い
て予め決定されるものであり、OSによって管理される
設定情報(レジストリ)一つとしてHDD161に記録
されている。
【0058】以上の制御により、サスペンド/レジュー
ム処理期間中においても、ユーザ指定速度に係わらず、
システムを高速動作させることが可能となる。
【0059】(サスペンド、レジューム時の制御の流
れ)次に、図8および図9を参照して、サスペンド、レ
ジューム時に実行されるシステム制御方法の手順につい
て説明する。図8はサスペンド、レジューム時に実行さ
れる一連の制御の流れを示すフローチャートであり、ま
た図9はOSと省電力ドライバとの間のメッセージの授
受に着眼した処理シーケンス図である。
【0060】サスペンド処理時には、まず、サスペンド
処理の開始を示すサスペンド開始メッセージ(APM_
SUSPEND)がOSから省電力ドライバに通知され
る(ステップS21)。これに応答して、省電力ドライ
バは、BIOS経由で、あるいは直接ハードウェアを制
御することにより、CPU11の処理速度をデフォルト
の処理速度(最高速度)に設定し直す(ステップS2
2)。これにより、サスペンド処理はユーザ指定速度に
は関係なく高速実行され、本コンピュータシステムはサ
スペンド状態となる(ステップS23)。
【0061】この後、ユーザによって電源オン操作がな
されると、BIOSの制御によりシステムステータスの
復帰などの処理が行われた後、OSの復帰処理が開始さ
れる(ステップS24)。
【0062】OS自体の復帰処理がほぼ完了すると、前
述したように復帰メッセージ(APM_Resume_
Suspend)がOSから省電力ドライバに通知され
る(ステップS25)。この復帰メッセージ(APM_
Resume_Suspend)に応答して、省電力ド
ライバは、まず、HDD161のレジストリ領域からタ
イマ値#2をリードし(ステップS26)、そしてタイ
マ値#2で指定される一定時間後にOSからコールされ
るようにOSに対してコールバックの設定を行う(ステ
ップS27)。コールバック設定で使用するタイマ値
は、前述したように、残りのOSの処理や、アプリケー
ションプログラム等の復帰処理が終えるの十分な時間
で、且つ不要に消費電力を増やさない程度の短い時間で
ある。
【0063】この後、OSによる処理が引き続き行われ
る。そして、タイマ値#2で指定された時間だけ経過す
ると、OSから省電力ドライバがコールされる。このと
き、省電力ドライバは、BIOS経由で、あるいは直接
ハードウェアを制御することにより、CPU11の処理
速度をHDD161に設定されているユーザ指定の処理
速度に設定する(ステップS28)。これにより、CP
U11の処理速度はデフォルトの処理速度(最高速度)
からユーザ指定の処理速度に切り換えられる。以降、ユ
ーザによる作業期間中はCPU11はユーザ指定の処理
速度で動作する。
【0064】なお、以上の実施形態では、CPU11の
処理速度を可変設定する場合のみを説明したが、CPU
11の処理速度の制御に加えて、あるいはその代わり
に、例えばバスクロックの可変設定や、キャッシュの使
用/非使用の切り換え、メモリバンド幅の可変設定等を
行っても、システムの処理速度を変えることができる。
【0065】また、本実施形態では、特定のOSを例に
とって、そのOSからのメッセージの検出を行うように
したが、同じ意味を持つメッセージであれば、本実施形
態で説明したメッセージ以外の他のメッセージをトリガ
として、OS起動処理の完了、OSレジューム処理の完
了等を検出することもできる。この場合でも、OS起動
処理の段階に合わせて発生される複数のメッセージの
内、検知可能な最後のメッセージを使用することが最も
好ましい。タイマ値と、メッセージ発行後からユーザ操
作可能になるまでの時間とのずれ量を、最小限にするこ
とができるからである。なお、他のタイミングで発生さ
れるメッセージを使用する場合であっても、そのメッセ
ージのタイミングに合わせて最適なタイマ値を設定して
おけば良いので問題はない。
【0066】また、ユーザ指定の処理速度は必ずしも高
速、中速、低速などといった処理性能を明示的に指定す
るものでなくてもよく、前述したように例えばバッテリ
動作時には低速動作させ、ACアダプタの接続により外
部電源で動作している場合には高速動作させるといった
設定であっても良い。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ユーザによる作業期間中にのみユーザ指定の処理速度で
システムを動作させることができるので、システムの起
動処理/シャットダウン処理等の期間中は、ユーザ指定
の処理速度とは無関係に予め決められた任意の処理速度
で動作させることが可能となる。よって、低消費電力効
果を維持しつつ、操作性の向上を図ることが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るコンピュータシステ
ムの構成を示すブロック図。
【図2】同実施形態のコンピュータシステムのシステム
制御方法の原理を説明するための図。
【図3】同実施形態で使用される省電力ドライバ、O
S、BIOS、ハードウェアの論理的な関係を示す図。
【図4】同実施形態のシステムの起動から終了までに実
行される一連の制御の流れを示すフローチャート。
【図5】同実施形態のシステムで使用されるOSと省電
力ドライバとの間のメッセージの授受に着眼した処理シ
ーケンス図。
【図6】同実施形態のシステムで使用されるBIOSに
よって起動処理時のCPU処理速度を最高速度に設定す
る場合の処理手順を示すフローチャート。
【図7】同実施形態のシステムのサスペンドおよひレジ
ューム処理時におけるシステム制御方法の原理を説明す
るための図。
【図8】同実施形態のシステムのサスペンド、レジュー
ム時に実行される一連の制御の流れを示すフローチャー
ト。
【図9】同実施形態で用いられるOSと省電力ドライバ
との間のメッセージの授受に着眼した処理シーケンス
図。
【符号の説明】
11…CPU 12…ホスト−PCIブリッジ 13…主メモリ 15…PCI−ISAブリッジ 16…I/Oコントローラ 17…BIOS−ROM 20…CMOSメモリ 152…CPU速度制御回路 181…ACアダプタ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理速度をユーザ操作で指定された処理
    速度に設定することが可能な可能なコンピュータシステ
    ムにおいて、 前記コンピュータシステムの処理速度を制御する処理速
    度制御手段と、 オペレーティングシステムの起動処理完了後、ユーザに
    よる前記コンピュータシステムの操作が可能になるまで
    の所定期間経過した後に、前記処理速度制御手段を用い
    て前記コンピュータシステムの処理速度をユーザ指定の
    処理速度に設定する処理速度設定手段とを具備すること
    を特徴とするコンピュータシステム。
  2. 【請求項2】 前記処理速度設定手段は、前記起動処理
    期間中にオペレーティングシステムから発行される所定
    のメッセージを検出し、そのメッセージの検出時点か
    ら、ユーザによる前記コンピュータシステムの操作が可
    能になるまでに必要な所定期間経過したときに、前記処
    理速度制御手段を用いて前記コンピュータシステムの処
    理速度をユーザ指定の処理速度に設定することを特徴と
    する請求項1記載のコンピュータシステム。
  3. 【請求項3】 前記コンピュータシステムのシャットダ
    ウン処理/サスペンド処理の開始を検出し、その検出に
    応答して、前記コンピュータシステムの処理速度をユー
    ザ指定の処理速度から予め決められた所定の速度に再設
    定する手段をさらに具備することを特徴とする請求項1
    記載のコンピュータシステム。
  4. 【請求項4】 コンピュータシステムの処理速度を可変
    設定するためのコンピュータプログラムを用いて、前記
    コンピュータシステムの処理速度をユーザにより指定さ
    れた処理速度に設定することが可能なコンピュータシス
    テムにおいて、 前記コンピュータシステムの処理速度を制御する処理速
    度制御手段と、 前記コンピュータプログラムの起動後に、前記コンピュ
    ータシステムの起動処理の完了を示すオペレーティング
    システムからのメッセージが前記コンピュータプログラ
    ムに通知され、且つその通知から所定期間経過した後
    に、前記コンピュータプログラムにより前記処理速度制
    御手段を制御して、前記コンピュータシステムの処理速
    度をユーザにより指定された処理速度に設定する手段と
    を具備することを特徴とするコンピュータシステム。
  5. 【請求項5】 処理速度をユーザ操作で指定された処理
    速度に設定することが可能な可能なコンピュータシステ
    ムにおいて、 前記コンピュータシステムの処理速度を制御する処理速
    度制御手段と、 オペレーティングシステムのサスペンド状態からの復帰
    処理完了後、ユーザによる前記コンピュータシステムの
    操作が可能になるまでの所定期間経過した後に、前記処
    理速度制御手段を用いて前記コンピュータシステムの処
    理速度をユーザ指定の処理速度に設定する処理速度設定
    手段とを具備することを特徴とするコンピュータシステ
    ム。
  6. 【請求項6】 前記処理速度設定手段は、復帰処理期間
    中にオペレーティングシステムから発行される所定のメ
    ッセージを検出し、そのメッセージの検出時点から、ユ
    ーザによる前記コンピュータシステムの操作が可能にな
    るまでに必要な所定期間経過したときに、前記コンピュ
    ータシステムの処理速度をユーザ指定の処理速度に設定
    することを特徴とする請求項5記載のコンピュータシス
    テム。
  7. 【請求項7】 処理速度をユーザ操作で指定された処理
    速度に設定することが可能な可能なコンピュータシステ
    ムにおいて、 前記コンピュータシステムの起動処理が開始されてか
    ら、ユーザによる前記コンピュータシステムの操作が可
    能になるまでの期間中は、前記コンピュータシステムを
    所定の第1の処理速度で動作させる手段と、 ユーザによる前記コンピュータシステムの操作が可能に
    なった時点で、前記コンピュータシステムの処理速度を
    ユーザ指定の処理速度に設定する手段と、 前記コンピュータシステムのサスペンド処理/シャット
    ダウン処理の開始を検出し、前記コンピュータシステム
    を所定の第2の処理速度に再設定する手段とを具備する
    ことを特徴とするコンピュータシステム。
  8. 【請求項8】 コンピュータシステムの処理速度をユー
    ザ操作で指定された処理速度に設定するための処理速度
    制御方法であって、 オペレーティングシステムの起動処理の完了を検出する
    ステップと、 前記起動処理の完了の検出時点から、ユーザによる前記
    コンピュータシステムの操作が可能になるまでに必要な
    所定期間経過した後に、前記コンピュータシステムの処
    理速度をユーザ指定の処理速度に設定するステップとを
    具備することを特徴とする処理速度制御方法。
  9. 【請求項9】 前記コンピュータシステムのシャットダ
    ウン処理/サスペンド処理の開始を検出するステップ
    と、 その検出に応答して、前記コンピュータシステムの処理
    速度をユーザ指定の処理速度から予め決められた所定の
    処理速度に戻すステップとをさらに具備することを特徴
    とする請求項8記載の処理速度制御方法。
  10. 【請求項10】 コンピュータシステムの処理速度を可
    変設定するためのコンピュータプログラムを用いて、前
    記コンピュータシステムの処理速度をユーザにより指定
    された処理速度に設定するための処理速度制御方法であ
    って、 前記コンピュータプログラムの起動後に、前記コンピュ
    ータシステムの起動処理の完了を示すオペレーティング
    システムからのメッセージが前記コンピュータプログラ
    ムに通知され、且つその通知から所定期間経過したこと
    を検出するステップと、 前記所定期間経過したことが検出された後に、前記コン
    ピュータプログラムにより前記コンピュータシステムの
    処理速度をユーザにより指定された処理速度に設定する
    ステップとを具備することを特徴とする処理速度制御方
    法。
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