JP2001116038A - ヒンジユニット - Google Patents

ヒンジユニット

Info

Publication number
JP2001116038A
JP2001116038A JP32732599A JP32732599A JP2001116038A JP 2001116038 A JP2001116038 A JP 2001116038A JP 32732599 A JP32732599 A JP 32732599A JP 32732599 A JP32732599 A JP 32732599A JP 2001116038 A JP2001116038 A JP 2001116038A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cam member
cam
hinge
lid
locking
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32732599A
Other languages
English (en)
Inventor
Masashi Iino
政志 飯野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KANTO PLUS KK
Original Assignee
KANTO PLUS KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KANTO PLUS KK filed Critical KANTO PLUS KK
Priority to JP32732599A priority Critical patent/JP2001116038A/ja
Publication of JP2001116038A publication Critical patent/JP2001116038A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Telephone Set Structure (AREA)
  • Pivots And Pivotal Connections (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】小型電子機器の本体及び蓋に簡単に組み込める
ヒンジユニットの提供。 【解決手段】小型電子機器40本体41のヒンジ42内
に回転不能に収納される筒体10と、該筒体10に挿入
して掛止されたプランジャー3と、該プランジャー3の
軸部6に装着して前記筒体10内に収納されたコイルバ
ネ2と、該軸部6に装着して前記筒体10内に回転不能
に且つ軸方向にスライド可能に収納された第1カム部材
20と、前記軸部6に装着して前記第1カム部材20と
相対的に摺動すると共に、該プランジャー3の軸部6を
回動可能に係止して前記蓋45のヒンジ46内に回転不
能に且つ抜脱不能に収納される第2カム部材30とで構
成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は携帯電話等の小型電
子機器の本体及び蓋のそれぞれのヒンジに挿入して、本
体に対して蓋を開閉可能に支持するヒンジユニットに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来のヒンジとして、例えば実開平5−
31422号公報には図13及び図14に示されたよう
に、電子機器は第1のケース体61と、第2のケース体
62とからなり、第1のケース体61と第2のケース体
62とはヒンジ64,65部を介して回転可能に結合さ
れる構造で、第2のケース体62のヒンジ64に、第1
のケース体61のヒンジ65を隣接させて、雄ネジ68
の非ネジ軸部にコイルバネ67及びロック部材66を装
着して、第2のケース体62の雌ネジ69に、雄ネジ6
8を螺合して、第1ケース体61を第2ケース体62に
固定している。また、他の例として、図13の雄ネジを
略同形状で少し長めのシャフトに変えて、このシャフト
の先端部寄りの外周にリング状に溝を設ける。更に、第
2ケース体の雌ネジを貫通孔に変えて、シャフトを貫通
孔に挿入して貫通孔の外方に突出させたシャフト先端部
の溝にEリングをはめ込んで、第1ケース体を第2ケー
ス体に固定する方法等がある。
【0003】更に機能面においては、蓋を閉じた状態に
おいて、僅かな力や衝撃で容易に蓋が開放するのを防止
するために、本体と蓋とに磁石を設ける等の方法がとら
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のヒンジにおいては、小型電子機器の本体及び
蓋のそれぞれのヒンジに個々の部品を位置決めをしなが
ら直接組み込む為、作業には熟練を要するとともに、組
立には多くの時間が必要とされている。また、この組立
に時間がかかる要因の一つにネジやEリング等の使用に
よる工具の使用等が挙げられる。
【0005】また、本体及び蓋に取り付けられた磁石
は、部品数が増えるばかりでなく、コストアップにも成
り、更に、蓋を開く時には磁力に対抗する余分な力を必
要とする等の問題を抱えていた。
【0006】本発明は、以上のような従来の欠点に鑑
み、ネジやEリング等を使用しないヒンジ構成にして、
従来の、個々の部品を小型電子機器の本体及び蓋のそれ
ぞれのヒンジに直接組み込む方法ではなく、予めヒンジ
ユニットに形成しておいて、このヒンジユニットを小型
電子機器の本体及び蓋のそれぞれのヒンジに組み込む。
このヒンジのユニット化、及び小型電子機器の本体及び
蓋のそれぞれのヒンジへのヒンジユニットの組込みに特
別な工具を使用せずに、初心者でも容易に組み込めるよ
うにする。更には、磁石を使用せずに、蓋が僅かな力や
衝撃で容易に開かないヒンジ機構を備えたヒンジユニッ
トを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載された発明は、本体のヒンジに回転
不能に収納される筒体と、この筒体の一方の開口部から
挿入して他方の開口部から軸部を突出させて筒体に回転
不能に掛止されたプランジャーと、軸部に装着して筒体
内に収納されたコイルバネと、軸部に装着して筒体内で
回転不能且つ軸方向にスライド可能に収納された第1カ
ム部材と、軸部に装着して第1カム部材と相対的に摺動
すると共に前記プランジャーの軸部先端に形成された係
止片を、係止部の軸孔内に形成された仮止用係止凸部に
回動可能に且つ抜脱不能に係止して、蓋のヒンジに回転
不能に収納される第2カム部材とで構成され、コイルバ
ネにより第2カム部材を第1カム部材側から付勢するヒ
ンジ機構を備えたことを特徴とする。
【0008】請求項2に記載された発明は、請求項1記
載の構成に加え、本体側のヒンジから挿入して、蓋側の
ヒンジに位置する第2カム部材の係止部の軸孔内に形成
された仮止用係止凸部に係止されたプランジャーの軸部
先端に形成された係止片を、前方に移動させ、前記仮止
用係止凸部の前方の軸孔内に形成された本体固定用係止
凸部に係止させて、第2カム部材は蓋のヒンジから抜脱
不能に、且つプランジャーの軸部上で回動可能に、蓋の
ヒンジに固定することにより、本体に対して蓋を開閉可
能に連結して支持することを特徴とする。
【0009】請求項3に記載された発明は、請求項1又
は請求項2記載の構成において、蓋を閉じた時に第1カ
ム部材のカム凸部と、第2カム部材のカム凹部との略全
面が接触するに至る直前の、第1カム部材と第2カム部
材の片側の斜面でカム面が接触した状態で蓋が本体に当
たり、及び蓋を適性使用角度に開いた時に第1カム部材
のカム凸部と第2カム部材のカム凹部の略全面が接触す
るように、筒体及び第2カム部材のそれぞれの外周面に
設けられた係止凹部に係合する係止凸部が、本体及び蓋
のそれぞれのヒンジ内周面部に形成されていることを特
徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0011】図1乃至図12には、本発明の実施の形態
を示す。
【0012】まず構成を説明すると、図中符号1はヒン
ジユニットで、ヒンジユニット1は大略すると、小型電
子機器40本体41のヒンジ42に回転不能に収納され
る略円筒状の筒体10と、この筒体10の一方の開口部
から挿入して他方の開口部側に軸部6を突出させ、筒体
10内に回転不能に掛止されたプランジャー3と、この
軸部6に装着して筒体10内に収納されたコイルバネ2
と、軸部6に装着して筒体10内で回転不能且つ軸方向
にスライド可能でカム21を備えた第1カム部材20
と、軸部6に装着して、第1カム部材20のカム21と
相対的に摺動するカム31を備え、軸部6を中心にして
回動可能であり、且つ軸部6先端に形成された係止片6
bを抜脱不能に係止して、蓋45のヒンジ46内に回転
不能に収納される第2カム部材30とが設けられてい
る。
【0013】具体的には、この筒体10は、図2及び図
6に示すように、両側面が開口した略円筒状に形成さ
れ、図2において、左方の略上半分に取付凹部10aが
形成され、アースに使用される板バネ11が取り付けら
れている(図5参照)。また、図2において、筒体10
の右側端部寄り内周面部に対向して、ガイド溝12,1
2が軸方向に形成されている。そして、このガイド溝1
2,12の左側端部に掛止開口部13,13が形成され
ている。この、ガイド溝12,12は、図2において、
プランジャー3の円柱状の軸部6を筒体10内に挿入
し、さらに、この軸部6の右端部に形成された円板状の
フランジ4の左側面に軸部6を挟んで対向する位置に形
成された掛止部材5,5を、ガイド溝12,12に沿っ
て挿入して、フランジ4を筒体10の右側端面に当接さ
せる。そして、掛止部材5,5の先端部に軸部6と反対
方向に突出して形成されたツメ5a,5aを、筒体10
の掛止開口部13,13に掛止させることにより、プラ
ンジャー3は筒体10内に回転不能に収納される。この
プランジャー3には、さらに、軸部の先端部寄りの外周
面に溝状に縮径された縮径部6aが、また、軸部6の先
端部には軸部6とほぼ同径で略円板状の係止片6bが形
成されている(図7参照)。さらに、図2において、筒
体10の内周面部の軸方向で、左側の開口部から略中央
奥まで、上下に対向してスライド凹部14,14が形成
されている。また、図2において、筒体10の外周面部
の軸方向で、左側端部から略中央部にかけて、対向する
位置に係止凹部15,15が形成されている。この係止
凹部15,15は、小型電子機器40本体41のヒンジ
42にヒンジユニット1を挿入する時に、ヒンジ42の
内周面部に形成された係止凸部42a,42aに係合さ
せて、筒体10を、ヒンジ42内で回転不能に係止す
る。
【0014】また、コイルバネ2は、筒体10の開口部
から突出したプランジャー3の軸部6側から装着して筒
体10内に収納される(図7参照)。
【0015】さらに、第1カム部材20は、図2及び図
3に示すように、略円板状に形成された中央部に軸孔2
3が形成されていて、この外周の対向する位置に突出し
て、軸孔23の軸線と平行に、そして軸方向にスライド
凸部22,22が形成されている。そして、片面は平面
に形成され、他方の片面にはカム21が形成されてい
る。このカム21は、平面で2つの凹部21cと、この
凹部21cと平行で平面に形成された2つの凸部21a
と、この凸部21aと凹部21cとを接続する4つの斜
面21bとで形成されている。カム21は、このカム2
1面を、前記筒体10の開口部側の外方に向けて、カム
21の軸孔23を、プランジャー3の軸部6に装着し
て、筒体10内に収納する。この時、スライド凸部2
2,22を、前記筒体10の内周面に形成されたスライ
ド凹部14,14に係合させて筒体10内に収納するこ
とにより、筒体10内で軸方向にスライド可能に且つ筒
体10内で回転不能に軸部6に支持される。
【0016】そして、第2カム部材30は、図2におい
て、略円筒状の軸方向の中央部より、僅かに右方向の外
周面部に突出して略円板状のフランジ35が形成され、
さらに、略円筒状の軸心で、軸方向の全長にわたり軸孔
36が形成されている。さらに、このフランジ35の対
向する外周面部には係止凹部35a,35aが形成され
ている(図4参照)。また、フランジ35の右側面(片
面)にはカム31が形成されていて、このカム31は2
つの凸部31aと、2つの凹部31cと、この凹部31
cと凸部31aを接続する4つの斜面31bとで形成さ
れている(図4参照)。このカム31は、第1カム部材
20のカム21と略同形状に形成されていて、第2カム
部材30のカム凸部31aは、第1カム部材20のカム
凸部21aより僅かに低く形成されている(図12参
照)。更に、フランジ35の左側面(他方の片面)には
略円筒状の係止部32が形成されていて、この係止部3
2にはフランジ35部から端部に達するスリット32a
が4本形成されている。そして、カム31面と、第1カ
ム部材20のカム21面とを合わせて、第2カム部材3
0の軸孔36を、プランジャー3の軸部6に装着する。
【0017】更に、プランジャー3の軸部6に装着さ
れ、筒体10内に収納されたコイルバネ2及び第1カム
部材20の抜け出しを防止すると共に、第2カム部材3
0と連結する為に、プランジャー3の軸部6先端に形成
された係止片6bを、第2カム部材30の係止部32軸
孔36内に挿入して、この軸孔36内周面に形成された
略リング状の仮止用係止凸部33に係止片6bを係止す
る。これにより、筒体10内にプランジャー3を介して
収納された、コイルバネ2、第1カム部材20、及び筒
体10外に位置する第2カム部材30は連結されてユニ
ット化される(図7参照)。
【0018】そして、第2カム部材30のカム31の部
分は、小型電子機器40の本体41及び蓋45に組み込
む前のヒンジユニット1の状態においては筒体10外に
位置し、本体41及び蓋45のそれぞれのヒンジ42,
46内に組み込んだ状態では筒体10内に収納される
(図7及び図9参照)。
【0019】この時、第2カム部材30のカム31面
は、第1カム部材20側からコイルバネ2により付勢さ
れ、蓋45の開閉角度に対応してカム21,31の接触
の形を変化する。
【0020】そして、筒体10、プランジャー3、第1
カム部材20、及び第2カム部材30は、それぞれ、合
成樹脂材により一体に成型加工されている。
【0021】上記構成により、軽量化が図れるととも
に、ネジやEリングを使用していないので、特別な工具
を必要とせずに初心者でも、短時間で容易にサブアッセ
ンブリー(ユニット化)をすることが出来る。
【0022】次に、図8及び図9に示すように、ヒンジ
ユニット1を、本体41のヒンジ42側から挿入して、
蓋45のヒンジ46内に第2カム部材30を位置させ、
更に前方に移動させることにより、プランジャー3の軸
部6先端に形成された係止片6bが、第2カム部材30
の係止部32の軸孔36内周面に形成された略リング状
の本体固定用係止凸部34に係止される。この時、軸孔
36の内径が、本体固定用係止凸部34から軸孔36端
部に向かって徐々に縮径されているので、プランジャー
3の軸部6先端の係止片6bの挿入により軸孔36の内
周面が押し拡げられる。これにより、係止部32の外周
が拡開されて蓋45のヒンジ46内周面を押圧して抜脱
不能にヒンジ46内に固定される。
【0023】そして、この係止部32に形成された複数
のスリット32aにより、無理なく係止部32が拡がる
ので、本体固定用係止凸部34、及び係止片6bを損傷
することなくスムースに挿入されて、プランジャー3の
軸部6先端の係止片6bは、本体固定用係止凸部34に
係止される。
【0024】また、図10に示したように、第2カム部
材30の係止部32の先端部が、蓋45Aのヒンジ46
Aの孔内から突出するようにヒンジ46Aを形成して、
この孔から突出した係止部32先端部を孔の外周縁に引
っ掛けて、ヒンジ46Aから抜脱不能に固定するように
形成することもできる。
【0025】そして、前記ヒンジユニット1を、前記小
型電子機器40に組み込む場合には、まず、本体41の
ヒンジ42内周面部に形成された帯状の係止凸部42
a,42a、及び蓋45のヒンジ46内周面部に形成さ
れた係止凸部46a,46aを一致させる。そして、ヒ
ンジユニット1の筒体10外周面部に形成された係止凹
部15,15と、前記第2カム部材30の外周面部に形
成された係止凹部35a,35aを一致させて、本体4
1側のヒンジ41内周面部の係止凸部42a,42a
に、ヒンジユニット1の先端部に位置する第2カム部材
30外周面部の係止凹部35a,35aを係合させてヒ
ンジユニット1を挿入し、更に、蓋45のヒンジ46内
周面部の係止凸部46a,46a係合させて挿入する
(図1参照)。
【0026】これにより、第1カム部材20が収納され
た筒体10部分は、本体41のヒンジ42内に回転不能
に収納される。そして、第2カム部材30は、蓋45の
ヒンジ46内に回転不能に収納され、蓋45の開閉に伴
いプランジャー3の軸部6を中心にして蓋45と一体に
回動する。この時、第1カム部材20は、筒体10内
で、コイルバネ2の付勢力により第1カム部材20側か
ら第2カム部材30を付勢しながら、筒体10内のスラ
イド凹部14,14に沿って、蓋45の開閉に対応して
軸方向にスライドする。
【0027】しかし、当然のことではあるが、ヒンジ4
2,46内周面の係止凸部42a,42aと、筒体10
の係止凹部15、及び第2カム部材30の係止凹部35
aは、これとは逆に、ヒンジ側に係止凹部を、筒体及び
第2カム部材側に係止凸部を形成する構成とすることも
できる(図示省略)。
【0028】上記構成により、前記実施の形態の効果に
加え、ネジやEリングを使用していないので特別な工具
を必要とせずに、ヒンジユニット1を、小型電子機器4
0の本体41、及び蓋45のそれぞれのヒンジ42,4
6に、ワンタッチで組み込むことができる。これによ
り、初心者でも短時間で容易に組み込み作業ができるの
で、作業時間の短縮が図れる。
【0029】次に、図11に示した小型電子機器(携帯
電話)40の本体41に対する蓋45の開閉角度(A)
(B)(C)と、第1カム部材20のカム21と第2カ
ム部材のカム31との接触状態を、カム21,31の外
周展開図により、図11の符号に対応した同一符号によ
り図12に示した。
【0030】(A)は、蓋45を閉じた時に、第1カム
部材20のカム凸部21aと、第2カム部材30のカム
凹部31cとの略全面が接触するに至る直前の、第1カ
ム部材20のカム21の片側の斜面21bに、第2カム
部材30のカム31の片側の斜面31bが接触する状態
に、筒体10の外周面に形成された係止凹部15,1
5、及び第2カム部材30の外周面に形成された係止凹
部35a,35aが、本体41のヒンジ42内周に形成
された係止凸部42a,42a、及び蓋45内周に形成
された係止凸部46a,46aに係止するように取付位
置が設定されている。上記の接触状態においては、コイ
ルバネ2による第1カム部材20側からの付勢力と、第
1カム部材20のカム21の斜面21bから、第2カム
部材30のカム31の斜面31bが滑り降りようとする
2つの力が作用しているため、付勢力に対抗して蓋45
を開こうとしている手を離すと自動的に蓋45は閉じら
れ、また、これにより蓋45が僅かな力で開いたり、勝
手に開くことも無い。
【0031】(B)は、第1カム部材20と、第2カム
部材30のそれぞれのカム21,31のそれぞれの凸部
21a,31aとが接触した状態で、コイルバネ2の付
勢力で均一に平行面に押圧されているため安定した接触
状態が保たれ、蓋45から手を離しても、その位置で停
止する。この状態で、コイルバネ2は、最も収縮してい
て、強い付勢力が働いている。
【0032】(C)は、(B)の位置から、更に使用状
態の位置まで蓋45が開いた時のそれぞれのカム21,
31との接触状態で、第1カム部材20のカム21の凸
部21aと、第2カム部材30のカム31の凹部31c
のほぼ全面が接触している。この状態でコイルバネ2
は、最も伸長した状態で付勢力は弱く、これにより蓋4
5を閉じる場合には特別強い力を必要せずに閉じること
ができる。
【0033】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1に記
載の発明によれば、筒体に挿入して掛止されたプランジ
ャーの軸部に装着して筒体に収納されたコイルバネと、
軸部に装着して筒体に収納された第1カム部材と相対的
に摺動すると共に、軸部先端に形成された係止片を、係
止部の軸孔内に形成された仮止用係止凸部に回動可能に
且つ抜脱不能に係止する第2カム部材とで構成され、ネ
ジやEリングを用いないヒンジ機構を有するヒンジユニ
ットが得られる。これにより、特別な工具を使用しない
ので、初心者でも、短時間で簡単にサブアッセンブリー
(ユニット化)することができる。
【0034】請求項2に記載の発明によれば、上記請求
項1の発明の効果に加え、本体側のヒンジから挿入し
て、蓋のヒンジ側に位置する前記第2カム部材の係止部
軸孔内の仮止用係止凸部に係止されているプランジャー
の軸部先端の係止片を、前方に移動させて、係止部の軸
孔内に形成された本体固定用係止凸部に係止させること
により、第2カム部材の係止部先端の外周が拡開されて
抜脱不能に、且つ第2カム部材はプランジャーの軸部上
で回動可能に、蓋のヒンジに固定される構成に成ってい
るので、ユニット化されたヒンジユニットをネジやEリ
ングを用いないで小型電子機器の本体及び蓋のそれぞれ
のヒンジに、初心者でも短時間で容易に組み込むことが
できる。これにより、請求項1のユニット化するための
サブアッセンブリーの時間と、請求項2のユニット化さ
れたヒンジユニットを小型電子機器に組み込む時間とを
合わせた組立時間の短縮が図れる。この組立て時間の短
縮に伴うコストダウンが図れる。
【0035】請求項3に記載の発明によれば、上記請求
項1及び2に記載の効果に加え、蓋を閉じた時に第1カ
ム部材のカム凸部と、第2カム部材のカム凹部が略全面
接触するに至る直前の、第1カム部材と第2カム部材の
片側の斜面でカム面が接触した状態で蓋が前記本体に当
たり、及び蓋を適性使用角度に開いた時に前記第1カム
部材のカム凸部と第2カム部材のカム凹部とがほぼ全面
接触するように、ヒンジユニットの筒体及び第2カム部
材のそれぞれの外周面に設けられた係止凹部を、本体の
ヒンジ及び蓋のそれぞれのヒンジ内周面に形成された係
止凸部に合わせて挿入するだけでヒンジ機構を備えた小
型電子機器が得られる。これにより、磁石等を用いるこ
となく、蓋が閉じた状態において、僅かな力や衝撃で容
易に開くことがかない。また、位置決めをする必要がな
く、初心者でも、容易にヒンジユニットの組み込みがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を表した分解説明図であ
る。
【図2】同実施の形態に係る分解正面図である。
【図3】第1カム部材の左側面図である。
【図4】第2カム部材の右側面図である。
【図5】同実施の形態のヒンジユニットの正面図であ
る。
【図6】同上の左側面図である。
【図7】同上の外部を省略して内部を示した拡大平面図
である。
【図8】小型電子機器本体及び蓋のヒンジにセットした
状態を示した拡大正面図による説明図である。
【図9】小型電子機器本体及び蓋のヒンジに組み込んだ
状態を示した拡大正面図による説明図である。
【図10】同上の異なる組み込みの実施例を示した拡大
正面図による説明図である。
【図11】小型電子機器(携帯電話)の本体に対する蓋
の開閉位置を示す側面図である。
【図12】図11の蓋の開閉位置とカムの接触状態の関
連をカムの外周展開図で示した説明図である。
【図13】従来技術のヒンジ部の構造を示す分解斜視図
である。
【図14】同上の断面図である。
【符号の説明】
1 ヒンジユニット 2 コイルバネ 3 プランジャー 4,35 フランジ 5 掛止部材 6 軸部 6a 縮径部 6b 係止片 10 筒体 14 スライド凹部 15,35a 係止凹部 20 第1カム部材 21,31 カム 21a,31a 凸部 21b,31b 斜面 21c,31c 凹部 22 スライド凸部 23,36 軸孔 30 第2カム部材 32 係止部 32a スリット 33 仮止用係止凸部 34 本体固定用係止凸部 40 小型電子機器 41 本体 42,46 ヒンジ 42a,46a 係止凸部 45 蓋

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 小型電子機器の本体と蓋とに形成された
    それぞれのヒンジに挿入して開閉可能に支持するヒンジ
    ユニットにおいて、前記本体のヒンジに回転不能に収納
    される筒体と、該筒体の一方の開口部から挿入して他方
    の開口部から軸部を突出させて該筒体に回転不能に掛止
    されたプランジャーと、前記軸部に装着して前記筒体に
    収納されたコイルバネと、前記軸部に装着して前記筒体
    内で回転不能且つ軸方向にスライド可能に収納された第
    1カム部材と、前記軸部に装着して前記第1カム部材と
    相対的に摺動すると共に前記プランジャーの軸部先端に
    形成された係止片を、係止部の軸孔内に形成された仮止
    用係止凸部に回動可能に且つ抜脱不能に係止して、前記
    蓋のヒンジに回転不能に収納される第2カム部材とで構
    成され、前記コイルバネにより前記第2カム部材を前記
    第1カム部材側から付勢するヒンジ機構を備えたことを
    特徴とするヒンジユニット。
  2. 【請求項2】 前記本体側のヒンジから挿入して、前記
    蓋側のヒンジに位置する前記第2カム部材の係止部の軸
    孔内に形成された仮止用係止凸部に係止された前記プラ
    ンジャーの軸部先端に形成された係止片を、軸方向前方
    に移動させ、前記仮止用係止凸部の前方の軸孔内に形成
    された本体固定用係止凸部に係止されて、前記第2カム
    部材は前記蓋のヒンジから抜脱不能に、且つ前記プラン
    ジャーの軸部上で回動可能に前記蓋のヒンジに固定され
    て、前記本体に対して前記蓋を開閉可能に連結して支持
    することを特徴とする請求項1記載のヒンジユニット。
  3. 【請求項3】 前記蓋を閉じた時に前記第1カム部材の
    カム凸部と、前記第2カム部材のカム凹部との略全面が
    接触するに至る直前の、前記第1カム部材と前記第2カ
    ム部材の片側の斜面でカム面が接触した状態で前記蓋が
    前記本体に当たり、及び前記蓋を適性使用角度に開いた
    時に前記第1カム部材のカム凸部と前記第2カム部材の
    カム凹部の略全面が接触するように、前記筒体及び前記
    第2カム部材のそれぞれの外周面部に設けられた係止凹
    部に係合する係止凸部が、前記本体及び蓋のそれぞれの
    ヒンジ内周面に形成されていることを特徴とする請求項
    1又は2記載のヒンジユニット。
JP32732599A 1999-10-14 1999-10-14 ヒンジユニット Pending JP2001116038A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32732599A JP2001116038A (ja) 1999-10-14 1999-10-14 ヒンジユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32732599A JP2001116038A (ja) 1999-10-14 1999-10-14 ヒンジユニット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001116038A true JP2001116038A (ja) 2001-04-27

Family

ID=18197888

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32732599A Pending JP2001116038A (ja) 1999-10-14 1999-10-14 ヒンジユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001116038A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003065319A (ja) * 2001-08-24 2003-03-05 Hideaki Moji 折り畳み機器におけるヒンジ装置
KR100460409B1 (ko) * 2001-01-29 2004-12-08 가토오덴키가부시키가이샤 스냅피트 힌지
JP2004347122A (ja) * 2004-07-09 2004-12-09 Hideaki Moji 折り畳み機器のヒンジ装置におけるヒンジ部材
US7100244B2 (en) * 2003-06-06 2006-09-05 Fih Co., Ltd. Hinge assembly and portable electronic device having same
JP2008124820A (ja) * 2006-11-13 2008-05-29 Sony Ericsson Mobilecommunications Japan Inc ヒンジユニット及び携帯端末
CN102635629A (zh) * 2011-12-31 2012-08-15 联想(北京)有限公司 一种铰链装置及电子终端

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100460409B1 (ko) * 2001-01-29 2004-12-08 가토오덴키가부시키가이샤 스냅피트 힌지
JP2003065319A (ja) * 2001-08-24 2003-03-05 Hideaki Moji 折り畳み機器におけるヒンジ装置
US7100244B2 (en) * 2003-06-06 2006-09-05 Fih Co., Ltd. Hinge assembly and portable electronic device having same
JP2004347122A (ja) * 2004-07-09 2004-12-09 Hideaki Moji 折り畳み機器のヒンジ装置におけるヒンジ部材
JP2008124820A (ja) * 2006-11-13 2008-05-29 Sony Ericsson Mobilecommunications Japan Inc ヒンジユニット及び携帯端末
CN102635629A (zh) * 2011-12-31 2012-08-15 联想(北京)有限公司 一种铰链装置及电子终端
CN102635629B (zh) * 2011-12-31 2014-09-03 联想(北京)有限公司 一种铰链装置及电子终端

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6148480A (en) Hinge construction with a snap-open, snap-shut feel, for a folding mobile phone handset
US5937062A (en) Hinge module for mounting a flip onto a portable telephone set
US7100240B2 (en) Hinge device having temporary angle set function
US20060112516A1 (en) Hinge assembly for portable electronic devices
JP3509681B2 (ja) 小型開閉装置
JP3986794B2 (ja) ヒンジ装置及びそれを用いた携帯電話機
US5316168A (en) Door cover assembly
JP2002344597A (ja) 折り畳み型携帯電話機
US20030169139A1 (en) Magnetic rotating apparatus
JP2001116038A (ja) ヒンジユニット
JP2526490B2 (ja) 折り畳み式機器のヒンジ構造
KR100547726B1 (ko) 휴대용 무선 단말기 폴더의 회전 멈춤 장치
JP2004052887A (ja) 折畳式機器の開閉保持用ヒンジ装置
KR20020043065A (ko) 휴대폰 힌지장치
JPH0374372B2 (ja)
KR200222454Y1 (ko) 휴대폰 힌지장치
JP2004019795A (ja) 携帯電話
JP2004044794A (ja) ヒンジ部材
CN220340598U (zh) 一种旋钮结构
JP2004201955A (ja) コンパクト容器
JP2000305658A (ja) ハードカバー取り付け構造
JP2585773Y2 (ja) 電気機器のドアロック機構
JP2004044665A (ja) 携帯電子機器
JP2536333Y2 (ja) 二つ折り扉用蝶番
KR100566258B1 (ko) 휴대용 단말기의 힌지 결합 장치