JP2001115830A - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents
内燃機関の排気浄化装置Info
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- JP2001115830A JP2001115830A JP29737699A JP29737699A JP2001115830A JP 2001115830 A JP2001115830 A JP 2001115830A JP 29737699 A JP29737699 A JP 29737699A JP 29737699 A JP29737699 A JP 29737699A JP 2001115830 A JP2001115830 A JP 2001115830A
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- adsorbent
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 バイパス排気通路に収容されて排気ガス中の
未燃HC成分を吸着する金属製ハニカムコア体に担持さ
れてなるHC吸着材の温度分布を均一化する。 【解決手段】 排気管38とHC吸着材74を熱的に接
触させると共に、バイパス排気通路56を規定する円筒
ケース54の内壁面54aとHC吸着材74の間に、一
端をシール材78で閉塞させると共に、他端を排気管3
8に連通させて排気ガスの一部を導入可能とした空間に
よって形成される断熱層80を設け、HC吸着材74を
断熱あるいは保温する。
未燃HC成分を吸着する金属製ハニカムコア体に担持さ
れてなるHC吸着材の温度分布を均一化する。 【解決手段】 排気管38とHC吸着材74を熱的に接
触させると共に、バイパス排気通路56を規定する円筒
ケース54の内壁面54aとHC吸着材74の間に、一
端をシール材78で閉塞させると共に、他端を排気管3
8に連通させて排気ガスの一部を導入可能とした空間に
よって形成される断熱層80を設け、HC吸着材74を
断熱あるいは保温する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は内燃機関の排気浄
化装置に関する。
化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関では排気系に触媒を設けて排気
ガス中のHC,NOx,CO成分を除去して浄化を図っ
ているが、機関の冷間始動時など触媒が活性化していな
いとき、未燃成分、特に未燃HC成分がそのまま機関外
に放出される。
ガス中のHC,NOx,CO成分を除去して浄化を図っ
ているが、機関の冷間始動時など触媒が活性化していな
いとき、未燃成分、特に未燃HC成分がそのまま機関外
に放出される。
【0003】そこで、特開平10−153112号公報
などにおいて、内燃機関の排気管を触媒の下流において
分岐させると共に、切り換えバルブを介して開閉される
バイパス排気通路(バイパス排気)を設けてゼオライト
系吸着材などの吸着手段を収容し、触媒が活性化されて
いないとき、バイパス排気通路を開放させて機関始動時
の排気ガスを導入して未燃成分を吸着させ、触媒が活性
した後に吸着させた未燃成分を脱離させて触媒で浄化、
あるいは吸気系に還流させ、再燃焼させて触媒で浄化し
て機関外に放出する排気浄化装置が提案されている。
などにおいて、内燃機関の排気管を触媒の下流において
分岐させると共に、切り換えバルブを介して開閉される
バイパス排気通路(バイパス排気)を設けてゼオライト
系吸着材などの吸着手段を収容し、触媒が活性化されて
いないとき、バイパス排気通路を開放させて機関始動時
の排気ガスを導入して未燃成分を吸着させ、触媒が活性
した後に吸着させた未燃成分を脱離させて触媒で浄化、
あるいは吸気系に還流させ、再燃焼させて触媒で浄化し
て機関外に放出する排気浄化装置が提案されている。
【0004】また、排気浄化装置としては、実公平7−
33875号公報で提案されるように薄肉金属板材を渦
巻状に巻回積層してなるハニカムコア体が知られてい
る。
33875号公報で提案されるように薄肉金属板材を渦
巻状に巻回積層してなるハニカムコア体が知られてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この種の金属製ハニカ
ムコア体に吸着層を担持させてなる吸着材は、熱伝導性
に優れるため、吸着時には排気ガスから受ける熱を速や
かに外部に放熱できることから、温度上昇により低下す
る吸着材の吸着効率を高めることができる。しかしなが
ら、熱伝導性に優れるため、保温時には吸着材のバイパ
ス排気通路壁面に近い部分が、走行風あるいは外気によ
って冷却され易いことから、脱離に必要な温度まで上昇
するまで時間を要し、吸着材全域として均一な温度とな
らないことがある。
ムコア体に吸着層を担持させてなる吸着材は、熱伝導性
に優れるため、吸着時には排気ガスから受ける熱を速や
かに外部に放熱できることから、温度上昇により低下す
る吸着材の吸着効率を高めることができる。しかしなが
ら、熱伝導性に優れるため、保温時には吸着材のバイパ
ス排気通路壁面に近い部分が、走行風あるいは外気によ
って冷却され易いことから、脱離に必要な温度まで上昇
するまで時間を要し、吸着材全域として均一な温度とな
らないことがある。
【0006】そのような温度の不均一が生じると、吸着
された未燃成分が脱離しない領域が生じて吸着性能が低
下するため、吸着材としては温度分布が均一となるのが
望ましい。
された未燃成分が脱離しない領域が生じて吸着性能が低
下するため、吸着材としては温度分布が均一となるのが
望ましい。
【0007】従って、この発明は上記した従来技術の不
都合を解消することにあり、バイパス排気管に収容され
て排気ガス中の未燃成分を吸着する、金属製ハニカムコ
ア体に吸着層を担持させてなる吸着材を備えてなる内燃
機関の排気浄化装置において、吸着材の温度分布を均一
とするようにした内燃機関の排気浄化装置を提供するこ
とにある。
都合を解消することにあり、バイパス排気管に収容され
て排気ガス中の未燃成分を吸着する、金属製ハニカムコ
ア体に吸着層を担持させてなる吸着材を備えてなる内燃
機関の排気浄化装置において、吸着材の温度分布を均一
とするようにした内燃機関の排気浄化装置を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めにこの発明は請求項1項において、内燃機関の排気管
から分岐されると共に、分岐位置の下流で再び排気管に
接続されるバイパス排気管と、前記バイパス排気管に収
容されて排気ガス中の未燃成分を吸着する、金属製の担
体、より詳しくはハニカムコア体に吸着層を担持させて
なる吸着材とを備えてなる内燃機関の排気浄化装置にお
いて、前記排気管と前記吸着材を熱的に接触させると共
に、前記バイパス排気管内壁面と前記吸着材の間に、一
端を閉塞させ、他端を前記排気管に連通させて排気ガス
を導入可能とした空間によって形成される断熱層を設け
る如く構成した。
めにこの発明は請求項1項において、内燃機関の排気管
から分岐されると共に、分岐位置の下流で再び排気管に
接続されるバイパス排気管と、前記バイパス排気管に収
容されて排気ガス中の未燃成分を吸着する、金属製の担
体、より詳しくはハニカムコア体に吸着層を担持させて
なる吸着材とを備えてなる内燃機関の排気浄化装置にお
いて、前記排気管と前記吸着材を熱的に接触させると共
に、前記バイパス排気管内壁面と前記吸着材の間に、一
端を閉塞させ、他端を前記排気管に連通させて排気ガス
を導入可能とした空間によって形成される断熱層を設け
る如く構成した。
【0009】排気管と吸着材を熱的に接触させると共
に、バイパス排気管内壁面と前記吸着材の間に、一端を
閉塞させ、他端を排気管に連通させて排気ガスを導入可
能とした空間によって形成される断熱層を設ける如く構
成したので、高温の排気ガスを侵入させて外部から断熱
あるいは保温させることができ、吸着材の温度分布を均
一にすることができる。その結果、吸着材において部分
的な脱離を抑止することができて吸着性能の低下を抑止
することができる。
に、バイパス排気管内壁面と前記吸着材の間に、一端を
閉塞させ、他端を排気管に連通させて排気ガスを導入可
能とした空間によって形成される断熱層を設ける如く構
成したので、高温の排気ガスを侵入させて外部から断熱
あるいは保温させることができ、吸着材の温度分布を均
一にすることができる。その結果、吸着材において部分
的な脱離を抑止することができて吸着性能の低下を抑止
することができる。
【0010】請求項2項にあっては、前記バイパス排気
管は、その内部に収容される前記吸着材が前記排気管を
囲むように前記排気管に取り付けられる如く構成した。
管は、その内部に収容される前記吸着材が前記排気管を
囲むように前記排気管に取り付けられる如く構成した。
【0011】これにより、排気管を通る排気ガスによっ
て吸着材の温度を未燃成分が脱離する温度まで効果的に
昇温させることができる。
て吸着材の温度を未燃成分が脱離する温度まで効果的に
昇温させることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に即してこの発明
の実施の形態を説明する。
の実施の形態を説明する。
【0013】図1は、この発明の一つの実施の形態に係
る内燃機関の排気浄化装置を全体的に示す概略図であ
る。
る内燃機関の排気浄化装置を全体的に示す概略図であ
る。
【0014】図において、符合10はOHC直列4気筒
の内燃機関(以下「エンジン」という)を示し(1気筒
のみ図示)、吸気管(吸気路)12の先端に配置された
エアクリーナ(図示せず)から吸引された空気は、スロ
ットルバルブ14でその流量を調節されつつ、サージタ
ンク16と吸気マニホルド18を経て、2個の吸気バル
ブ20(1個のみ図示)を介して各気筒に送られる。
の内燃機関(以下「エンジン」という)を示し(1気筒
のみ図示)、吸気管(吸気路)12の先端に配置された
エアクリーナ(図示せず)から吸引された空気は、スロ
ットルバルブ14でその流量を調節されつつ、サージタ
ンク16と吸気マニホルド18を経て、2個の吸気バル
ブ20(1個のみ図示)を介して各気筒に送られる。
【0015】また、吸気管12には、スロットルバルブ
14の配置位置付近にそれをバイパスするバイパス路2
2が設けられ、そこには開閉用の電磁ソレノイドバルブ
からなるバルブ(EACV)24が介挿される。
14の配置位置付近にそれをバイパスするバイパス路2
2が設けられ、そこには開閉用の電磁ソレノイドバルブ
からなるバルブ(EACV)24が介挿される。
【0016】各気筒の前記した吸気バルブ20の付近に
はインジェクタ(燃料噴射弁)26が設けられ、燃料を
噴射する。噴射されて吸気と一体になった混合気は吸入
行程にある気筒の燃焼室28に吸入され、圧縮行程で圧
縮された後に点火プラグ(図示せず)を介して着火され
て燃焼し、ピストン30を図において下方に駆動する。
はインジェクタ(燃料噴射弁)26が設けられ、燃料を
噴射する。噴射されて吸気と一体になった混合気は吸入
行程にある気筒の燃焼室28に吸入され、圧縮行程で圧
縮された後に点火プラグ(図示せず)を介して着火され
て燃焼し、ピストン30を図において下方に駆動する。
【0017】燃焼後の排気ガスは2個の排気バルブ(1
個のみ図示)34および排気マニホルド36を介して排
気管(排気路)38に排出され、排気管38において排
気マニホルド36の下流の図示しない車輛の床下に設け
られた、第1の触媒装置(三元触媒)40、その下流に
設けられた第2、第3の触媒装置(共に三元触媒)4
2,44を通過させられ、さらに下流のマフラおよびテ
ールパイプ(共に図示せず)を含む後端部46を経て大
気中に放出される。
個のみ図示)34および排気マニホルド36を介して排
気管(排気路)38に排出され、排気管38において排
気マニホルド36の下流の図示しない車輛の床下に設け
られた、第1の触媒装置(三元触媒)40、その下流に
設けられた第2、第3の触媒装置(共に三元触媒)4
2,44を通過させられ、さらに下流のマフラおよびテ
ールパイプ(共に図示せず)を含む後端部46を経て大
気中に放出される。
【0018】エンジン10は、いわゆる可変バルブタイ
ミング機構50(図1にV/Tと示す)を備える。可変
バルブタイミング機構50は例えば、特開平2−275
043号公報に記載されており、エンジン回転数NEお
よび吸気管内絶対圧PBAなどの運転状態に応じて吸排
気バルブタイミングを高低2種のタイミング特性の間で
切り換える。尚、このバルブタイミング特性は、2個の
吸気バルブの一方を休止する動作を含む。
ミング機構50(図1にV/Tと示す)を備える。可変
バルブタイミング機構50は例えば、特開平2−275
043号公報に記載されており、エンジン回転数NEお
よび吸気管内絶対圧PBAなどの運転状態に応じて吸排
気バルブタイミングを高低2種のタイミング特性の間で
切り換える。尚、このバルブタイミング特性は、2個の
吸気バルブの一方を休止する動作を含む。
【0019】排気管38は第3の触媒装置44が配置さ
れた位置の下流で分岐させられ、分岐管52は、排気管
38を囲むようにその周りに気密に取り付けられた円筒
ケース(前記したバイパス排気管)54に接続される。
これによって、排気ガス通路として、排気管38の内部
を通るメイン排気通路38aと、分岐管52と円筒ケー
ス54の内部空間を通るバイパス排気通路56が形成さ
れる。燃焼室28から排出された排気ガスは、そのいず
れかの排気通路を通って流れる。
れた位置の下流で分岐させられ、分岐管52は、排気管
38を囲むようにその周りに気密に取り付けられた円筒
ケース(前記したバイパス排気管)54に接続される。
これによって、排気ガス通路として、排気管38の内部
を通るメイン排気通路38aと、分岐管52と円筒ケー
ス54の内部空間を通るバイパス排気通路56が形成さ
れる。燃焼室28から排出された排気ガスは、そのいず
れかの排気通路を通って流れる。
【0020】排気管38の分岐点には、切り換えバルブ
60が設けられる。図2は切り換えバルブ60の拡大説
明断面図であり、図3は図2のIII −III 線拡大説明断
面図である。
60が設けられる。図2は切り換えバルブ60の拡大説
明断面図であり、図3は図2のIII −III 線拡大説明断
面図である。
【0021】図2および図3を参照して説明すると、切
り換えバルブ60は、メイン排気通路38aを規定する
排気管円形内壁面38bより大径の平面円形なバルブデ
ィスク60aと、それに断面逆C字状のアーム60bを
介して固定された、バイパス排気通路56の一部を規定
する分岐管52の円形内壁面52aより大径の平面円形
なバルブディスク60cとを備える。バルブディスク6
0cはステム60dを介してシャフト60eに固定され
る。
り換えバルブ60は、メイン排気通路38aを規定する
排気管円形内壁面38bより大径の平面円形なバルブデ
ィスク60aと、それに断面逆C字状のアーム60bを
介して固定された、バイパス排気通路56の一部を規定
する分岐管52の円形内壁面52aより大径の平面円形
なバルブディスク60cとを備える。バルブディスク6
0cはステム60dを介してシャフト60eに固定され
る。
【0022】シャフト60eは、図1に示す如く、バル
ブ作動機構64に接続され、バルブ作動機構64は、前
記スロットルバルブ14下流位置に、負圧導入路66を
介して接続される。負圧導入路66には電磁ソレノイド
バルブ(TRPV)68が設けられ、TRPV68はオ
ン(励磁)されると、負圧導入路を開放して負圧を導入
する。
ブ作動機構64に接続され、バルブ作動機構64は、前
記スロットルバルブ14下流位置に、負圧導入路66を
介して接続される。負圧導入路66には電磁ソレノイド
バルブ(TRPV)68が設けられ、TRPV68はオ
ン(励磁)されると、負圧導入路を開放して負圧を導入
する。
【0023】バルブ作動機構64は、負圧が導入される
と、シャフト60eを図2に実線で示す位置に回転させ
る。その結果、バルブディスク60aは排気管38内に
設けられたバルブシート60fに当接し、メイン排気通
路38aを閉鎖する。
と、シャフト60eを図2に実線で示す位置に回転させ
る。その結果、バルブディスク60aは排気管38内に
設けられたバルブシート60fに当接し、メイン排気通
路38aを閉鎖する。
【0024】TRPV68がオフ(非励磁)されると、
負圧導入路66は大気に開放され、シャフト60eはリ
ターンスプリング(図示せず)の作用によって図2に想
像線で示す位置に回転させられる。その結果、バルブデ
ィスク60cはバルブシート60gに当接し、バイパス
排気通路56を閉鎖する。
負圧導入路66は大気に開放され、シャフト60eはリ
ターンスプリング(図示せず)の作用によって図2に想
像線で示す位置に回転させられる。その結果、バルブデ
ィスク60cはバルブシート60gに当接し、バイパス
排気通路56を閉鎖する。
【0025】尚、TRPV68を適宜に駆動して導入す
る負圧量を調整することにより、バルブディスク60c
(およびバルブディスク60a)を図2に想像線および
実線で示す位置の間の中間位置、例えばバイパス排気通
路56を少量だけ開放する位置に駆動することも可能で
ある。
る負圧量を調整することにより、バルブディスク60c
(およびバルブディスク60a)を図2に想像線および
実線で示す位置の間の中間位置、例えばバイパス排気通
路56を少量だけ開放する位置に駆動することも可能で
ある。
【0026】図2に示す如く、2個のバルブディスク6
0a,60cは所定の角度θをなすようにシャフト60
eに取り付けられ、バルブディスク60aがメイン排気
通路38aを閉鎖するとき、バルブディスク60cはバ
ルブシート60gから離れてバイパス排気通路56への
排気ガスの流入を妨げないと共に、バルブディスク60
cがバイパス排気通路56を閉鎖するとき、バルブディ
スク60aはバルブシート60fから離れてメイン排気
通路38aへの排気ガスの流入を妨げないように構成さ
れる。
0a,60cは所定の角度θをなすようにシャフト60
eに取り付けられ、バルブディスク60aがメイン排気
通路38aを閉鎖するとき、バルブディスク60cはバ
ルブシート60gから離れてバイパス排気通路56への
排気ガスの流入を妨げないと共に、バルブディスク60
cがバイパス排気通路56を閉鎖するとき、バルブディ
スク60aはバルブシート60fから離れてメイン排気
通路38aへの排気ガスの流入を妨げないように構成さ
れる。
【0027】図1の説明に戻ると、円筒ケース54内の
バイパス排気通路56には金属製の担体(ハニカム体)
に担持されてなるHC吸着材(HC吸着触媒)74が配
置される。より具体的には図4あるいはそのV−V線お
よびVI−VI線断面図である図5ならびに図6に示す
如く、円筒ケース54は排気管38を囲んで断面円形状
に構成されると共に、その中に同様に断面円形状のHC
吸着材74が、ステンレス製の外筒74aに外周を被覆
されて収容される。
バイパス排気通路56には金属製の担体(ハニカム体)
に担持されてなるHC吸着材(HC吸着触媒)74が配
置される。より具体的には図4あるいはそのV−V線お
よびVI−VI線断面図である図5ならびに図6に示す
如く、円筒ケース54は排気管38を囲んで断面円形状
に構成されると共に、その中に同様に断面円形状のHC
吸着材74が、ステンレス製の外筒74aに外周を被覆
されて収容される。
【0028】即ち、円筒ケース54は、その内部に収容
されるHC吸着材74が排気管38を囲むように排気管
38に熱的に接触させつつ取り付けられ、HC吸着材7
4の昇温を効果的に促進して未燃成分を早期に脱離さ
せ、速やかに吸気系に還流できるように構成される。
されるHC吸着材74が排気管38を囲むように排気管
38に熱的に接触させつつ取り付けられ、HC吸着材7
4の昇温を効果的に促進して未燃成分を早期に脱離さ
せ、速やかに吸気系に還流できるように構成される。
【0029】HC吸着材としては、本出願人が先に特開
平8−71427号公報で提案した結晶性アルミノケイ
酸塩、詳しくはZSM−5ゼオライトと触媒素子との混
合物よりなり、前記した実公平7−33875号公報で
提案されるような薄肉金属板材を渦巻状に巻回積層して
なる金属製ハニカムコア体(担体)に担持されたものを
使用する。
平8−71427号公報で提案した結晶性アルミノケイ
酸塩、詳しくはZSM−5ゼオライトと触媒素子との混
合物よりなり、前記した実公平7−33875号公報で
提案されるような薄肉金属板材を渦巻状に巻回積層して
なる金属製ハニカムコア体(担体)に担持されたものを
使用する。
【0030】この結晶性アルミノケイ酸塩は耐熱温度が
900℃ないし1000℃で、活性炭などに比して優れ
た高温耐久性を発揮する。このHC吸着材は、排気系温
度で100℃未満の低温時に未燃HC成分を吸着し、1
00℃から250℃で吸着した未燃HC成分を脱離す
る。尚、HC成分の吸着あるいは脱離温度はそれぞれ、
HC成分の種によって異なる。
900℃ないし1000℃で、活性炭などに比して優れ
た高温耐久性を発揮する。このHC吸着材は、排気系温
度で100℃未満の低温時に未燃HC成分を吸着し、1
00℃から250℃で吸着した未燃HC成分を脱離す
る。尚、HC成分の吸着あるいは脱離温度はそれぞれ、
HC成分の種によって異なる。
【0031】排気管38には円筒ケース54の下流(後
部端46に近い側)において孔76が90度間隔で4個
穿設され、メイン排気通路38aとバイパス排気通路5
6は、孔76を介して連通される。換言すれば、バイパ
ス排気通路56は、前記したように第3の触媒装置44
が配置された位置の下流で分岐されると共に、分岐位置
の下流のこの位置でメイン排気通路38aに連通されて
合流する。
部端46に近い側)において孔76が90度間隔で4個
穿設され、メイン排気通路38aとバイパス排気通路5
6は、孔76を介して連通される。換言すれば、バイパ
ス排気通路56は、前記したように第3の触媒装置44
が配置された位置の下流で分岐されると共に、分岐位置
の下流のこの位置でメイン排気通路38aに連通されて
合流する。
【0032】図4に示す如く、円筒ケース54の内壁面
(前記したバイパス排気管内壁面に相当)54aとHC
吸着材74の間には、その一端(上流端。分岐管52に
近い側)がシール材78によって閉塞されると共に、そ
の他端(下流端。後端部46に近い側)を排気管38に
連通させて排気ガスの一部を導入可能とした空間によっ
て前記した断熱層80が形成される。
(前記したバイパス排気管内壁面に相当)54aとHC
吸着材74の間には、その一端(上流端。分岐管52に
近い側)がシール材78によって閉塞されると共に、そ
の他端(下流端。後端部46に近い側)を排気管38に
連通させて排気ガスの一部を導入可能とした空間によっ
て前記した断熱層80が形成される。
【0033】円筒ケース54は車体下部において外部に
露出される結果、車両が走行するときに走行風を受けて
HC吸着材74が冷却されると共に、外気温が低下する
と、その影響を受けてHC吸着材74が冷却されるが、
このように断熱層80を形成してそこに高温の排気ガス
を導入させることでHC吸着材74を断熱あるいは保温
することができる。
露出される結果、車両が走行するときに走行風を受けて
HC吸着材74が冷却されると共に、外気温が低下する
と、その影響を受けてHC吸着材74が冷却されるが、
このように断熱層80を形成してそこに高温の排気ガス
を導入させることでHC吸着材74を断熱あるいは保温
することができる。
【0034】尚、シール材78としては、例えば、アル
ミナあるいはシリカの繊維とバーミキュライトなどをバ
インダで固めた、耐熱性、シール性および断熱性に優れ
たものを使用する。
ミナあるいはシリカの繊維とバーミキュライトなどをバ
インダで固めた、耐熱性、シール性および断熱性に優れ
たものを使用する。
【0035】図1の説明に戻ると、円筒ケース54には
上流側(分岐管52に近い側)においてEGR(排気還
流)通路82が接続され、バイパス排気通路56と、吸
気管12の前記スロットルバルブ14下流位置との間が
連通される。EGR通路82の適宜位置には電磁ソレノ
イドバルブからなるEGR制御バルブ84が介挿され
る。EGR制御バルブ84はオン(励磁)されると、E
GR通路82を閉鎖する。
上流側(分岐管52に近い側)においてEGR(排気還
流)通路82が接続され、バイパス排気通路56と、吸
気管12の前記スロットルバルブ14下流位置との間が
連通される。EGR通路82の適宜位置には電磁ソレノ
イドバルブからなるEGR制御バルブ84が介挿され
る。EGR制御バルブ84はオン(励磁)されると、E
GR通路82を閉鎖する。
【0036】エンジン10のディストリビュータ(図示
せず)内にはクランク角センサ90が設けられ、ピスト
ン30のTDC位置およびそれを細分したクランク角度
に応じた信号を出力する。スロットルバルブ14にはス
ロットル開度センサ92が設けられ、スロットル開度
(位置)θTHに応じた信号を出力する。
せず)内にはクランク角センサ90が設けられ、ピスト
ン30のTDC位置およびそれを細分したクランク角度
に応じた信号を出力する。スロットルバルブ14にはス
ロットル開度センサ92が設けられ、スロットル開度
(位置)θTHに応じた信号を出力する。
【0037】吸気管12にはスロットルバルブ14の下
流位置で絶対圧センサ94が設けられ、エンジン負荷を
示す吸気管内絶対圧PBAに応じた信号を出力する。ま
たエンジンの冷却水路(図示せず)の付近には水温セン
サ96が設けられ、冷却水温TWに応じた信号を出力す
る。
流位置で絶対圧センサ94が設けられ、エンジン負荷を
示す吸気管内絶対圧PBAに応じた信号を出力する。ま
たエンジンの冷却水路(図示せず)の付近には水温セン
サ96が設けられ、冷却水温TWに応じた信号を出力す
る。
【0038】排気系において、排気マニホルド36の下
流(排気系集合部)で第1の触媒装置40の上流の排気
管38には、広域空燃比センサ98(「LAFセンサ」
という)が設けられ、リーンからリッチにわたる広い範
囲において排気ガス中の酸素濃度に比例した信号を出力
する。
流(排気系集合部)で第1の触媒装置40の上流の排気
管38には、広域空燃比センサ98(「LAFセンサ」
という)が設けられ、リーンからリッチにわたる広い範
囲において排気ガス中の酸素濃度に比例した信号を出力
する。
【0039】排気管38の第1の触媒装置40の下流に
はO2 センサ100が設けられ、排気ガス中の酸素濃度
がリーンからリッチないしリッチからリーンに変化する
たびに反転するオン・オフ信号を出力する。
はO2 センサ100が設けられ、排気ガス中の酸素濃度
がリーンからリッチないしリッチからリーンに変化する
たびに反転するオン・オフ信号を出力する。
【0040】第3の触媒装置44の付近には第3の触媒
装置の温度あるいは排気系の温度TCATを検出する排
気温度センサ102が設けられ、検出値に応じた信号を
出力する。
装置の温度あるいは排気系の温度TCATを検出する排
気温度センサ102が設けられ、検出値に応じた信号を
出力する。
【0041】さらに、円筒ケース54内のバイパス排気
通路56にはHC吸着材74の上流(分岐管52)に近
い側)に第2の温度センサ104が設けられ、バイパス
排気通路56の入口側の温度に応じたtmp.inを出
力する。
通路56にはHC吸着材74の上流(分岐管52)に近
い側)に第2の温度センサ104が設けられ、バイパス
排気通路56の入口側の温度に応じたtmp.inを出
力する。
【0042】また、円筒ケース54内のバイパス排気通
路56にはHC吸着材74の下流(後部端46に近い
側)に第3の温度センサ106が設けられ、バイパス排
気通路56とメイン排気通路38aの合流点付近の排気
ガスの温度に応じた出力tmp.outを出力する。
路56にはHC吸着材74の下流(後部端46に近い
側)に第3の温度センサ106が設けられ、バイパス排
気通路56とメイン排気通路38aの合流点付近の排気
ガスの温度に応じた出力tmp.outを出力する。
【0043】さらに、図2に示す如く、前記した切り換
えバルブ60のバルブシート60f,60gの付近には
2個のリミットスイッチ108,110が設けられ、メ
イン排気通路38aを開閉するバルブディスク60aあ
るいはバイパス排気通路56を開閉するバルブディスク
60cがバルブシート60fあるいは60gの着座位置
(あるいはその付近)まで駆動されると、オン信号を出
力する。
えバルブ60のバルブシート60f,60gの付近には
2個のリミットスイッチ108,110が設けられ、メ
イン排気通路38aを開閉するバルブディスク60aあ
るいはバイパス排気通路56を開閉するバルブディスク
60cがバルブシート60fあるいは60gの着座位置
(あるいはその付近)まで駆動されると、オン信号を出
力する。
【0044】さらに、油圧を介して前記可変バルブタイ
ミング機構50の油圧回路(図示せず)にはバルブタイ
ミング(V/T)センサ(図示せず)が設けられて選択
バルブタイミング特性を検出すると共に、EGR制御バ
ルブ84の付近にはリフトセンサ(図示せず)が設けら
れてその変位量(リフト量)に応じた信号を出力する。
ミング機構50の油圧回路(図示せず)にはバルブタイ
ミング(V/T)センサ(図示せず)が設けられて選択
バルブタイミング特性を検出すると共に、EGR制御バ
ルブ84の付近にはリフトセンサ(図示せず)が設けら
れてその変位量(リフト量)に応じた信号を出力する。
【0045】上記したセンサの出力は、マイクロコンピ
ュータからなる電子制御ユニット(ECU)114に送
られる。
ュータからなる電子制御ユニット(ECU)114に送
られる。
【0046】図7はECU114の詳細を示すブロック
図である。LAFセンサ98の出力は第1の検出回路1
16に入力され、そこで適宜な線形化処理が行われてリ
ーンからリッチにわたる広い範囲において排気ガス中の
酸素濃度に比例したリニアな特性からなる検出信号を出
力する。
図である。LAFセンサ98の出力は第1の検出回路1
16に入力され、そこで適宜な線形化処理が行われてリ
ーンからリッチにわたる広い範囲において排気ガス中の
酸素濃度に比例したリニアな特性からなる検出信号を出
力する。
【0047】O2 センサ100の出力は第2の検出回路
118に入力され、エンジン10に供給された混合気の
空燃比が理論空燃比に対してリッチかリーンかを示す検
出信号を出力する。
118に入力され、エンジン10に供給された混合気の
空燃比が理論空燃比に対してリッチかリーンかを示す検
出信号を出力する。
【0048】第1の検出回路116の出力は、マルチプ
レクサ120およびA/D変換回路122を介してCP
U内に入力され、RAM124に順次格納される。ま
た、第2の検出回路118の出力およびスロットル開度
センサ92などのアナログセンサ出力も同様にマルチプ
レクサ120およびA/D変換回路122を介してCP
U内に取り込まれ、RAM124に格納される。
レクサ120およびA/D変換回路122を介してCP
U内に入力され、RAM124に順次格納される。ま
た、第2の検出回路118の出力およびスロットル開度
センサ92などのアナログセンサ出力も同様にマルチプ
レクサ120およびA/D変換回路122を介してCP
U内に取り込まれ、RAM124に格納される。
【0049】またクランク角センサ90の出力は波形整
形回路126で波形整形された後、カウンタ128で出
力値がカウントされ、カウント値はCPU内に入力さ
れ、CPUコア130はカウント値からエンジン回転数
NEを算出する。CPUコア130は、ROM132に
格納された命令に従って制御値(操作量)を演算し、駆
動回路134を介して各気筒のインジェクタ26を駆動
する。
形回路126で波形整形された後、カウンタ128で出
力値がカウントされ、カウント値はCPU内に入力さ
れ、CPUコア130はカウント値からエンジン回転数
NEを算出する。CPUコア130は、ROM132に
格納された命令に従って制御値(操作量)を演算し、駆
動回路134を介して各気筒のインジェクタ26を駆動
する。
【0050】さらに、CPUコア130は、駆動回路1
36を介して電磁ソレノイドバルブ(TRPV)68お
よびバルブ作動機構64(図5で図示省略)を介して切
り換えバルブ60を操作(駆動)し、エンジン始動時の
HC吸着による排気浄化処理を行う。
36を介して電磁ソレノイドバルブ(TRPV)68お
よびバルブ作動機構64(図5で図示省略)を介して切
り換えバルブ60を操作(駆動)し、エンジン始動時の
HC吸着による排気浄化処理を行う。
【0051】また、CPUコア130は、駆動回路13
8を介してEACV24の駆動を制御すると共に、検出
されたリフト量に応じて駆動回路140を介してEGR
制御バルブ84の駆動を制御する。さらに、CPUコア
130は、必要に応じて駆動回路142を介して警告灯
144(図1で図示省略)を点灯する。
8を介してEACV24の駆動を制御すると共に、検出
されたリフト量に応じて駆動回路140を介してEGR
制御バルブ84の駆動を制御する。さらに、CPUコア
130は、必要に応じて駆動回路142を介して警告灯
144(図1で図示省略)を点灯する。
【0052】CPUコア130が行う排気浄化処理を説
明すると、エンジン10が冷間始動されるとき、始動か
ら所定時間(例えば40sec)切り換えバルブ60は
図2に実線で示す位置に駆動され、メイン排気通路38
aを閉鎖し、バイパス排気通路56を開放する。
明すると、エンジン10が冷間始動されるとき、始動か
ら所定時間(例えば40sec)切り換えバルブ60は
図2に実線で示す位置に駆動され、メイン排気通路38
aを閉鎖し、バイパス排気通路56を開放する。
【0053】冷間始動の場合、上記した所定時間が経過
するまでは上流側の第1から第3の触媒装置40,4
2,44は、通例、活性化されていないので、排気ガス
はそこで浄化されることなく、バイパス排気通路56を
流れ、排気ガス中の未燃HC成分はHC吸着材74に吸
着される。
するまでは上流側の第1から第3の触媒装置40,4
2,44は、通例、活性化されていないので、排気ガス
はそこで浄化されることなく、バイパス排気通路56を
流れ、排気ガス中の未燃HC成分はHC吸着材74に吸
着される。
【0054】上記した所定時間が経過すると、上流側の
触媒装置40,42,44は昇温させられて活性化され
ることから、切り換えバルブ60は図2に想像線で示す
位置に駆動され、メイン排気通路38aを開放し、バイ
パス排気通路56を閉鎖する。
触媒装置40,42,44は昇温させられて活性化され
ることから、切り換えバルブ60は図2に想像線で示す
位置に駆動され、メイン排気通路38aを開放し、バイ
パス排気通路56を閉鎖する。
【0055】従って、上流側の触媒装置40,42,4
4で浄化された排気ガスはメイン排気通路38aを流
れ、その排気熱でHC吸着材74が加熱され、吸着され
ている未燃HC成分は脱離を開始する。このとき、メイ
ン排気通路38aを流れる排気ガスの圧力の方が、バイ
パス排気通路56のそれより高いため、排気ガスの一部
は、孔76を通ってバイパス排気通路56に流入し、バ
イパス排気通路56を逆流する。
4で浄化された排気ガスはメイン排気通路38aを流
れ、その排気熱でHC吸着材74が加熱され、吸着され
ている未燃HC成分は脱離を開始する。このとき、メイ
ン排気通路38aを流れる排気ガスの圧力の方が、バイ
パス排気通路56のそれより高いため、排気ガスの一部
は、孔76を通ってバイパス排気通路56に流入し、バ
イパス排気通路56を逆流する。
【0056】脱離された未燃HC成分は、EGR運転が
開始されると、EGR通路82を介して吸気側に戻され
る。このとき、メイン排気通路38aを流れる排気ガス
の一部は吸気側の負圧で吸引され、孔76を通ってバイ
パス排気通路56に流入し、HC吸着材74の加熱を促
進しつつ、バイパス排気通路56を逆流し、EGR通路
82を通って吸気系に流入して再燃焼される。
開始されると、EGR通路82を介して吸気側に戻され
る。このとき、メイン排気通路38aを流れる排気ガス
の一部は吸気側の負圧で吸引され、孔76を通ってバイ
パス排気通路56に流入し、HC吸着材74の加熱を促
進しつつ、バイパス排気通路56を逆流し、EGR通路
82を通って吸気系に流入して再燃焼される。
【0057】よって生じた排気ガスは上流側の触媒装置
40,42,44で浄化され、メイン排気通路38aを
通って大気中に放出される。
40,42,44で浄化され、メイン排気通路38aを
通って大気中に放出される。
【0058】前記した如く、この実施の形態において
は、排気管38とHC吸着材74を熱的に接触させると
共に、バイパス排気通路56を規定する円筒ケース54
の内壁面54aとHC吸着材74の間に、一端をシール
材78によって閉塞させ、他端を前記排気管に連通させ
て排気ガスを導入可能とした空間によって形成される断
熱層80を設けるように構成した。
は、排気管38とHC吸着材74を熱的に接触させると
共に、バイパス排気通路56を規定する円筒ケース54
の内壁面54aとHC吸着材74の間に、一端をシール
材78によって閉塞させ、他端を前記排気管に連通させ
て排気ガスを導入可能とした空間によって形成される断
熱層80を設けるように構成した。
【0059】即ち、空気に比して高温の排気ガスを導入
することによって、断熱層80の断熱(あるいは保温)
機能を効果的に高めることができて走行風などによる冷
却を抑止することができ、HC吸着材74の温度分布を
かなりの程度まで均一にすることができる。
することによって、断熱層80の断熱(あるいは保温)
機能を効果的に高めることができて走行風などによる冷
却を抑止することができ、HC吸着材74の温度分布を
かなりの程度まで均一にすることができる。
【0060】従って、HC吸着材74は全域にわたって
ほぼ同時に脱離温度に達し、吸着させていた未燃HC成
分を脱離させることから、次回の吸着動作においてもH
C吸着材74の全域を利用することができて吸着性能の
低下を防止することができる。
ほぼ同時に脱離温度に達し、吸着させていた未燃HC成
分を脱離させることから、次回の吸着動作においてもH
C吸着材74の全域を利用することができて吸着性能の
低下を防止することができる。
【0061】さらに、バイパス排気通路56は、HC吸
着材74が排気管38を囲むように配置されると共に、
HC吸着材74と排気管38とを熱的に接触させるの
で、HC吸着材74を効果的に脱離温度まで昇温させる
ことができる。
着材74が排気管38を囲むように配置されると共に、
HC吸着材74と排気管38とを熱的に接触させるの
で、HC吸着材74を効果的に脱離温度まで昇温させる
ことができる。
【0062】この実施の形態は上記の如く、内燃機関
(エンジン10)の排気管(38)から分岐されると共
に、分岐位置の下流で再び排気管に接続されるバイパス
排気管(円筒ケース54)と、前記バイパス排気管に収
容されて排気ガス中の未燃成分を吸着する、金属製ハニ
カムコア体に吸着層を担持させてなる吸着材(HC吸着
材74)とを備えてなる内燃機関の排気浄化装置におい
て、前記排気管(38)と前記吸着材(HC吸着材7
4)を熱的に接触させると共に、前記バイパス排気管内
壁面(円筒ケース内壁面54a)と前記吸着材の間に、
一端を(シール材78によって)閉塞させ、他端を前記
排気管に連通させて排気ガスを導入可能とした空間によ
って形成される断熱層(80)を設けるように構成し
た。
(エンジン10)の排気管(38)から分岐されると共
に、分岐位置の下流で再び排気管に接続されるバイパス
排気管(円筒ケース54)と、前記バイパス排気管に収
容されて排気ガス中の未燃成分を吸着する、金属製ハニ
カムコア体に吸着層を担持させてなる吸着材(HC吸着
材74)とを備えてなる内燃機関の排気浄化装置におい
て、前記排気管(38)と前記吸着材(HC吸着材7
4)を熱的に接触させると共に、前記バイパス排気管内
壁面(円筒ケース内壁面54a)と前記吸着材の間に、
一端を(シール材78によって)閉塞させ、他端を前記
排気管に連通させて排気ガスを導入可能とした空間によ
って形成される断熱層(80)を設けるように構成し
た。
【0063】また、前記バイパス排気管(円筒ケース5
4)は、その内部に収容される前記吸着材(HC吸着材
74)が前記排気管(38)を囲むように前記排気管に
取り付けられる如く構成した。
4)は、その内部に収容される前記吸着材(HC吸着材
74)が前記排気管(38)を囲むように前記排気管に
取り付けられる如く構成した。
【0064】尚、上記においてバイパス排気通路の構成
として切り換えバルブおよびEGR通路を上流側(分岐
管52に近い側)に設ける例を示したが、本発明はそれ
に限られるものではなく、特開平10−159544号
公報に記載されるような切り換えバルブおよびEGR通
路を下流側(後端部46に近い側)に設ける例にも妥当
する。
として切り換えバルブおよびEGR通路を上流側(分岐
管52に近い側)に設ける例を示したが、本発明はそれ
に限られるものではなく、特開平10−159544号
公報に記載されるような切り換えバルブおよびEGR通
路を下流側(後端部46に近い側)に設ける例にも妥当
する。
【0065】また、上記において切り換えバルブは負圧
で作動するものを使用したが、電動型のものを用いても
良い。
で作動するものを使用したが、電動型のものを用いても
良い。
【0066】
【発明の効果】請求項1項にあっては、排気管と吸着材
を熱的に接触させると共に、バイパス排気管内壁面と前
記吸着材の間に、一端を閉塞させ、他端を排気管に連通
させて排気ガスを導入可能とした空間によって形成され
る断熱層を設ける如く構成したので、高温の排気ガスを
侵入させて外部から断熱あるいは保温させることがで
き、吸着材の温度分布を均一にすることができる。その
結果、吸着材において部分的な脱離を抑止することがで
きて吸着性能の低下を抑止することができる。
を熱的に接触させると共に、バイパス排気管内壁面と前
記吸着材の間に、一端を閉塞させ、他端を排気管に連通
させて排気ガスを導入可能とした空間によって形成され
る断熱層を設ける如く構成したので、高温の排気ガスを
侵入させて外部から断熱あるいは保温させることがで
き、吸着材の温度分布を均一にすることができる。その
結果、吸着材において部分的な脱離を抑止することがで
きて吸着性能の低下を抑止することができる。
【0067】請求項2項にあっては、排気管を通る排気
ガスによって吸着材の温度を未燃成分が脱離する温度ま
で効果的に昇温させることができる。
ガスによって吸着材の温度を未燃成分が脱離する温度ま
で効果的に昇温させることができる。
【図1】この発明の一つの実施の形態に係る内燃機関の
排気浄化装置を全体的に示す概略図である。
排気浄化装置を全体的に示す概略図である。
【図2】図1装置の切り換えバルブの構造を示す部分説
明断面図である。
明断面図である。
【図3】図2のIII-III 線拡大説明断面図である。
【図4】図1装置のバイパス排気通路付近の拡大説明断
面図である。
面図である。
【図5】図4のV−V線拡大説明断面図である。
【図6】図4のVI−VI線拡大説明断面図である。
【図7】図1装置中の電子制御ユニット(ECU)の詳
細を示すブロック図である。
細を示すブロック図である。
10 内燃機関(エンジン) 12 吸気管 38 排気管 38a メイン排気通路 40,42,44 触媒装置 54 円筒ケース(バイパス排気管) 54a 円筒ケース内壁面(バイパス排気管内壁面) 56 バイパス排気通路 60 切り換えバルブ 74 HC吸着材(吸着材) 76 孔 78 シール材 80 断熱層 82 EGR通路 84 EGR制御バルブ 104 第2の温度センサ 106 第3の温度センサ 108 リミットスイッチ 110 リミットスイッチ 114 電子制御ユニット(ECU)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F01N 3/24 (72)発明者 芳賀 剛志 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 渡邊 規人 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 3G091 AA02 AA11 AA17 AA23 AA28 AB03 AB10 BA03 BA14 BA15 BA19 BA32 CA12 CA13 CA26 CB02 CB03 CB07 CB08 DA01 DA02 DA03 DA05 DB10 EA00 EA01 EA06 EA07 EA16 EA17 EA21 EA30 EA31 EA34 FA02 FA04 FB02 FB11 FC04 FC07 GB01X GB01Y GB01Z GB09Y GB10Y GB10Z GB16Z HA03 HA12 HA19 HA36 HA37 HA38 HA47 HB03 HB05 4D002 AA12 AA40 AC10 BA04 CA07 DA45 GA02 GA03 GB02 GB03 GB20 4D048 AA02 AA06 AA18 AB03 AB05 CA07 CC26 CC38 CC52
Claims (2)
- 【請求項1】 内燃機関の排気管から分岐されると共
に、分岐位置の下流で再び排気管に接続されるバイパス
排気管と、前記バイパス排気管に収容されて排気ガス中
の未燃成分を吸着する、金属製の担体に吸着層を担持さ
せてなる吸着材とを備えてなる内燃機関の排気浄化装置
において、前記排気管と前記吸着材を熱的に接触させる
と共に、前記バイパス排気管内壁面と前記吸着材の間
に、一端を閉塞させ、他端を前記排気管に連通させて排
気ガスを導入可能とした空間によって形成される断熱層
を設けるように構成したことを特徴とする内燃機関の排
気浄化装置。 - 【請求項2】 前記バイパス排気管は、その内部に収容
される前記吸着材が前記排気管を囲むように前記排気管
に取り付けられることを特徴とする請求項1項記載の内
燃機関の排気浄化装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29737699A JP2001115830A (ja) | 1999-10-19 | 1999-10-19 | 内燃機関の排気浄化装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29737699A JP2001115830A (ja) | 1999-10-19 | 1999-10-19 | 内燃機関の排気浄化装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001115830A true JP2001115830A (ja) | 2001-04-24 |
Family
ID=17845696
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29737699A Withdrawn JP2001115830A (ja) | 1999-10-19 | 1999-10-19 | 内燃機関の排気浄化装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001115830A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7444803B2 (en) | 2004-12-15 | 2008-11-04 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Exhaust gas control apparatus for engine and method for producing same |
JP2009250185A (ja) * | 2008-04-10 | 2009-10-29 | Sango Co Ltd | 内燃機関の排気装置 |
-
1999
- 1999-10-19 JP JP29737699A patent/JP2001115830A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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