JP2001112152A - ガス絶縁母線 - Google Patents

ガス絶縁母線

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JP2001112152A
JP2001112152A JP28885299A JP28885299A JP2001112152A JP 2001112152 A JP2001112152 A JP 2001112152A JP 28885299 A JP28885299 A JP 28885299A JP 28885299 A JP28885299 A JP 28885299A JP 2001112152 A JP2001112152 A JP 2001112152A
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container
gas
expansion joint
insulated bus
phase shunt
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JP28885299A
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Yoko Uchida
葉子 内田
Yasushi Kurosaki
泰 黒崎
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容器の熱伸縮を吸収できるとともに、耐久
性、信頼性が高く、安価で取り付けが容易な同相間シャ
ントを備えたガス絶縁母線を提供する。 【解決手段】 断面がL字形の支持部材4a,4cの間
に、平板状の連結部材4bを、それぞれジョイント部9
a,9bにおいて回動可能に連結することによって、同
相間シャント4を構成する。ジョイント部9a,9b
は、幅方向に形成された貫通穴に、回転軸となるボルト
10を挿通させることにより構成されている。貫通穴の
内部のボルト10の周囲には、接触導電部材である環状
のマルチコンタクト11が複数設けられ、貫通穴の内面
に接している。ガス絶縁母線1の容器2の途中に、胴部
が伸縮可能なベローズである伸縮継手3を設ける。容器
2、伸縮継手3のフランジ5,6及び同相間シャント4
の両端を、ボルトで固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、絶縁ガスを封入し
た容器内に導体が収納されたガス絶縁母線に係り、特
に、容器の熱伸縮を吸収する継手として、伸縮継手を備
えたガス絶縁母線に関する。
【0002】
【従来の技術】ガス絶縁母線は、絶縁ガスを封入した容
器内に、絶縁物によって支持された導体を収容したもの
である。かかるガス絶縁母線に用いられる容器は、日
射、外気、導体に流れる電流の発熱等によって熱伸縮す
る。この熱伸縮に対処するため、容器の途中に熱伸縮を
吸収する伸縮継手を挿入したガス絶縁母線が開発され、
使用されている。
【0003】かかるガス絶縁母線の一例を、図25及び
図26を参照して以下に説明する。なお、図25は側面
図、図26は図25のA部詳細図である。すなわち、ガ
ス絶縁母線1は、アルミ製の容器2内に、絶縁物によっ
て支持された導体(図示せず)を収容することによって
構成されている。そして、この容器2の途中に、伸縮継
手3が設けられている。伸縮継手3は、主としてステン
レス製であり、その胴部が伸縮可能なベローズとなって
いる。容器2と伸縮継手3とは、同軸となるように、互
いのフランジ5,6がボルトで締結されている。
【0004】ここで、容器2には、主回路通電によるシ
ース電流が流れるが、ステンレス製の伸縮継手3の抵抗
率は、アルミ製の容器2より高いため、シース電流の通
電による温度上昇を低く抑えられない。このため、一般
のガス絶縁母線には、伸縮継手3を挟む容器2間に、シ
ース電流通電のための同相間シャント4が設けられてい
る。
【0005】この同相間シャント4は、断面が略コの字
状の銅板若しくはアルミ板製であり、その両端が、ボル
トによってフランジ5に締結されている。そして、同相
間シャント4の中間には、ばね性を持たせることによっ
て容器2の熱伸縮を吸収できるように、U字形の曲げ部
7が1ヶ所若しくは複数箇所設けられている。
【0006】なお、図27に示すように、銅若しくはア
ルミ製の可とう性のある平網線を用いた同相間シャント
20によって、シース電流の通電を図ってもよい。この
ような同相間シャント20によっても、平網線の変形や
伸縮によって、容器2の熱伸縮を吸収することができ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
なガス絶縁母線においては、容器2が長尺になると、そ
の伸縮量も増加する。すると、平板製の同相間シャント
4を用いた場合には、フランジ5との接線部に作用する
荷重が増大するので、伸縮の繰り返しによって、同相間
シャント4の変形や破断が生じる可能性がある。
【0008】また、平網線による同相間シャント20を
用いた場合には、上部(天方向)に配置すると、柔軟な
平網線が伸縮継手3のフランジ6若しくは胴部に垂れて
不良接触するので、通電による局部加熱の可能性があ
る。これに対処するため、同相間シャント20は、図2
7に示すように、下部(地方向)に設ける必要がある
が、かかる設置上の制約があると、伸縮継手3の配置に
よっては、同相間シャント20の取り付けができないと
いう不都合が生じる。
【0009】また、大容量のガス絶縁開閉装置(GI
S)の場合には、容器2に流れるシース電流も大きなも
のとなる。これに対処するためには、同相間シャント
4,20の通電容量を大きくする必要があるので、大型
化することになり、伸縮継手3の長手方向の全長に亘っ
て設置すると、取り付け上の制約とコストアップが生じ
る。特に、銅製の場合には、腐食の発生若しくは機械的
な強度の低下による信頼性の低下が問題となる。
【0010】さらに、屋外に設置されるガス絶縁母線に
おいては、図26における矢印Bに示すように、同相間
シャント4とフランジ5との合わせ面から雨などの水分
が侵入し、その水分がボルト用の穴8を伝って、フラン
ジ5とフランジ6との合わせ面へ移動し、ガス絶縁母線
1の内部に侵入する可能性があった。
【0011】本発明は、上記のような従来技術の問題点
を解決するために提案されたものであり、その目的は、
容器の熱伸縮を吸収できるとともに、耐久性、信頼性が
高く、安価で取り付けが容易な同相間シャントを備えた
ガス絶縁母線を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、絶縁ガスを封入した容器内に導体が収納
され、前記容器の途中に、前記容器の熱伸縮を吸収する
伸縮継手が設けられ、前記伸縮継手の両側の容器間に、
導電性の同相間シャントが電気的に接続されたガス絶縁
母線において、以下のような技術的特徴を有する。
【0013】すなわち、請求項1記載の発明は、前記同
相間シャントは、一端が前記容器若しくは前記伸縮継手
に固定された2つの支持部材と、前記2つの支持部材の
間隔の伸縮を吸収可能となるように、前記2つの支持部
材の他端を連結する連結部材とを有することを特徴とす
る。以上のような請求項1記載の発明では、連結部材に
よって、伸縮継手の伸縮によって生じる2つの支持部材
の間隔の伸縮を吸収できるので、容器が熱伸縮を繰り返
しても、同相間シャントの破断が防止される。
【0014】請求項2記載の発明は、請求項1記載のガ
ス絶縁母線において、前記連結部材は、前記支持部材に
回動可能に連結された平板であることを特徴とする。以
上のような請求項2記載の発明では、伸縮継手が伸縮す
ると、平板が支持部材に対する角度を変えるので、支持
部材間の伸縮を吸収することができる。
【0015】請求項3記載の発明は、請求項1記載のガ
ス絶縁母線において、前記連結部材は、互いに回動可能
に連結された複数の平板から成り、前記連結部材の両端
は、前記支持部材に回動可能に連結されていることを特
徴とする。以上のような請求項3記載の発明では、伸縮
継手が伸縮すると、複数の平板が支持部材に対する角度
を変えるので、より大きな伸縮量に対処することができ
る。
【0016】請求項4記載の発明は、請求項1記載のガ
ス絶縁母線において、前記連結部材は、平網線であるこ
とを特徴とする。以上のような請求項4記載の発明で
は、伸縮継手が伸縮すると、平網線が変形して支持部材
に対する角度を変えるので、部材間の磨耗を少なくしつ
つ、支持部材間の伸縮を吸収することができる。
【0017】請求項5記載の発明は、前記同相間シャン
トは、一端が前記容器若しくは前記伸縮継手に固定され
た2つの支持部材を有し、前記2つの支持部材の他端
は、互いにスライド移動可能に締結されていることを特
徴とする。以上のような請求項5記載の発明では、伸縮
継手の伸縮によって生じる2つの支持部材の間隔の伸縮
は、2つの支持部材同士のスライド移動によって吸収で
きるので、部材数を抑えつつ、容器が熱伸縮を繰り返し
ても、同相間シャントの破断が防止される。
【0018】請求項6記載の発明は、前記同相間シャン
トは、一端が前記容器若しくは前記伸縮継手に固定され
た2つの支持部材を有し、前記支持部材の間には、接点
部が前記伸縮継手の伸縮方向に摺動可能な接触子が設け
られていることを特徴とする。以上のような請求項6記
載の発明では、伸縮継手の伸縮によって生じる2つの支
持部材の間隔の伸縮は、接触子の摺動によって吸収でき
るので、部材数を抑えつつ、容器が熱伸縮を繰り返して
も、同相間シャントの破断が防止される。
【0019】請求項7記載の発明は、請求項1〜6のい
ずれか1項に記載のガス絶縁母線において、前記支持部
材と前記容器若しくは前記伸縮継手との固定部に、防水
部材が配設されていることを特徴とする。また、請求項
11記載の発明は、前記同相間シャントは、両端が前記
容器若しくは前記伸縮継手に固定され、前記同相間シャ
ントと前記容器若しくは前記伸縮継手との固定部に、防
水部材が配設されていることを特徴とする。以上のよう
な請求項7及び請求項11記載の発明では、防水部材に
よって、雨などの水が、支持部材と容器との固定部を通
って容器内部に侵入することを防ぐことができる。
【0020】請求項8記載の発明は、請求項1〜6のい
ずれか1項に記載のガス絶縁母線において、前記支持部
材と前記容器との固定部に、浸入水を前記容器外へ導く
水抜き溝が形成されていることを特徴とする。また、請
求項12記載の発明は、前記同相間シャントは、両端が
前記容器若しくは前記伸縮継手に固定され、前記同相間
シャントと前記容器若しくは前記伸縮継手との固定部
に、防水部材が配設されていることを特徴とする。以上
のような請求項8及び請求項12記載の発明では、支持
部材と容器との間に侵入した雨などの水は、水抜き溝に
よって容器外へ排出され、容器内に浸入することが防止
される。
【0021】請求項9記載の発明は、請求項1〜8のい
ずれか1項に記載のガス絶縁母線において、前記2つの
支持部材の一端は、前記容器若しくは前記伸縮継手のフ
ランジに、ボルトによって締結されていることを特徴と
する。以上のような請求項9記載の発明では、容器と伸
縮継手との接続部を利用して、同相間シャントを固定す
ることができるので、取り付け用のボルトを共通化させ
て、部材数を節約することができる。
【0022】請求項10記載の発明は、請求項1〜8の
いずれか1項に記載のガス絶縁母線において、前記2つ
の支持部材の一端は、前記容器の胴部に締結されている
ことを特徴とする。以上のような請求項10記載の発明
では、支持部材の接続箇所を、容器と伸縮継手との接続
箇所と別々にすることにより、支持部材のみの取り付
け、取り外しを容易に行うことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明のガス絶縁母線の実施の形
態を以下に説明する。 (1)第1の実施の形態 (構成)請求項1、請求項2及び請求項9記載の発明に
対応する一つの実施の形態を、図1及び図2を参照して
説明する。なお、図25に示した従来技術と同一の部材
には同一の符号を付して、説明は省略する。
【0024】すなわち、図1に示すように、本実施の形
態のガス絶縁母線1は、容器2、伸縮継手3及び同相間
シャント4によって構成されている。同相間シャント4
は、断面がL字形の板状の2つの支持部材4a,4c
と、平板状の連結部材4bによって構成されている。支
持部材4a,4cの一端は、それぞれ容器2のフランジ
5と伸縮継手3のフランジ6とを締結するボルトによっ
て、フランジ5に対して締結されている。支持部材4
a,4cの他端には、連結部材4bの両端が、回動可能
に連結されている。
【0025】この連結部の一つであるジョイント部9a
の詳細を、図2(a)(b)に示す。なお、図2(a)
は、図1のC方向矢視図であり、図2(b)は、長手方
向から見た縦断面図である。すなわち、図2(a)に示
すように、支持部材4aと連結部材4bとは、方形波状
の端部を噛み合わせることによって、角度変更可能に接
続されている。そして、図2(b)に示すように、支持
部材4a及び連結部材4bの端部には、その幅方向に貫
通した貫通孔が設けられ、その貫通孔の内部に、ジョイ
ント部9aの回動の軸となるボルト10が挿通されてい
る。
【0026】この回動がスムーズとなるように、ボルト
10の頭部と貫通穴の両端との間には、球面ワシャ12
が設けられている。ボルト10は、接続導体の機能も兼
ねており、その周囲には、接触導電部材である環状のマ
ルチコンタクト11が複数設けられ、貫通孔内面に接し
ている。なお、図示はしないが、支持部材4cと連結部
材4bとの接続部であるジョイント部9bも、上記のジ
ョイント部9aと同様の構成である。
【0027】(作用)以上のような構成を有する本実施
の形態の作用は、以下の通りである。すなわち、容器2
の熱伸縮により伸縮継手3が伸縮し、フランジ6間の距
離が変動した場合、同相間シャント4においては、その
ジョイント部9a,9bにおけるボルト10を軸とし
て、連結部材4bの支持部材4a,4cに対する角度が
変化する。これにより、同相間シャント4は、伸縮継手
3の伸縮を吸収することができる。なお、シース電流は
導電性のボルト10及びマルチコンタクト11を経由し
て流れる。
【0028】(効果)以上のような本実施の形態の効果
は、以下の通りである。すなわち、容器2の熱伸縮によ
る伸縮継手3の伸縮を、同相間シャント4の連結部材4
bが角度変化することによって十分に吸収できるので、
熱伸縮を繰り返しても破断することなく、シース電流を
流すのに十分な静電容量を持たせつつ、耐久性、信頼性
を高めることができる。
【0029】また、容器2のフランジ5と伸縮継手3の
フランジ6とを締結するボルトと、支持部材4a,4c
をフランジ5に対して締結するボルトとを共用している
ので、部材数を節約して低コスト化を図ることができ
る。
【0030】(2)第2の実施の形態 請求項3及び請求項9記載の発明に対応する実施の形態
を、図3及び図4を参照して以下に説明する。すなわ
ち、本実施の形態は、上記の第1の実施の形態における
連結部材4bを、互いに回動可能に連結された複数の平
板によって構成したものであり、図3は平板を2つにし
たもの、図4は平板を3つにしたものである。
【0031】以上のような本実施の形態によれば、連結
部材4bを複数とすることによって、第1の実施の形態
に比べて、より大きな伸縮量に対処できる。また、同程
度の伸縮が合った場合の各平板の回動量が少なくなるの
で、連結部分の磨耗が少なくなり、耐久性、信頼性が向
上する。
【0032】(3)第3の実施の形態 請求項10記載の発明に対応する一つの実施の形態を、
図5を参照して説明する。すなわち、本実施の形態は、
第1の実施の形態における支持部材4a,4cの一端
を、容器2と平行に延長させて、容器2の胴部に設けら
れた座13に締結したものである。
【0033】以上のような本実施の形態によれば、容器
2のフランジ5と伸縮継手3のフランジ6との締結箇所
と、支持部材4a,4bと容器2との締結箇所とを別々
としているので、同相間シャント4のみの取り付け、取
り外しを容易に行うことができ、特に、同相間シャント
4の交換時や、既存の設備に後付けする場合などに便利
である。
【0034】(4)第4の実施の形態 請求項4及び請求項9記載の発明に対応する一つの実施
の形態を、図6を参照して説明する。なお、第1の実施
の形態と同一の部材には同一の符号を付して、説明は省
略する。すなわち、本実施の形態は、同相間シャント4
が、容器2のフランジ5に、断面がL字形の支持部材4
d,4fと、支持部材4d,4fとの間に接続された平
網線4eによって構成されている。
【0035】以上のような構成を有する本実施の形態に
よれば、容器2の熱伸縮によって、伸縮継手3の伸縮が
生じ、フランジ6間の距離が変動した場合、同相間シャ
ント4は、平網線4eの形状が自在に変化して、伸縮を
吸収することができる。この平網線4eは、その両端が
支持部材4d,4fに支持されていて、伸縮継手3に接
することはないので、母線の上部にも下部にも配置する
ことができ、設置上の制約がなくなる。
【0036】(5)第5の実施の形態 (構成)請求項5及び請求項9記載の発明に対応する一
つの実施の形態を、図7,図8を参照して説明する。な
お、図1に示した第1の実施の形態と同一の部材には同
一の符号を付して、説明は省略する。すなわち、図7に
示すように、本実施の形態の同相間シャント4は、断面
がL字形の2つの支持部材4g,4hによって構成され
ている。
【0037】支持部材4g,4hの一端は、容器2のフ
ランジ5にボルトによって締結されている。支持部材4
g,4hの他端は、図8に示すように、重ね合わされ、
それぞれに伸縮継手3の長手方向に伸びたスリット状の
ボルト穴が形成されている。そして、これらのボルト穴
には、ボルト14が挿通され、支持部材4g,4hが互
いに接触しながらスライド移動可能となるように締結さ
れている。
【0038】(作用効果)以上のような構成を有する本
実施の形態によれば、容器2の熱伸縮によって、伸縮継
手3の伸縮が生じ、フランジ6間の距離が変動した場
合、同相間シャント4は、支持部材4g,4hが互いに
接触しながら長手方向にスライド移動するので、伸縮を
吸収することができる。
【0039】また、上記の第1の実施の形態における連
結部材4bを必要としないので、部材数を節約でき、コ
ストを低減することができる。
【0040】(6)第6の実施の形態 (構成)請求項6及び請求項9記載の発明に対応する実
施の形態を、図9を参照して説明する。なお、図1に示
した第1の実施の形態と同一の部材には同一の符号を付
して、説明は省略する。すなわち、図9に示すように、
本実施の形態においては、伸縮継手3のフランジ6が上
方に延長され、この延長部に同相間シャント4の両端が
固定されている。そして、同相間シャント4の中間に
は、凹部と凸部の組み合わせによって、伸縮継手3の長
手方向に摺動可能な接触子15aを有している。
【0041】なお、図10に示すように、同相間シャン
ト4は、支持部材15b,15cによって、容器2のフ
ランジ5に締結することもできる。
【0042】(作用効果)以上のような構成を有する本
実施の形態によれば、容器2の熱伸縮によって、伸縮継
手3の伸縮が生じ、フランジ6間の距離が変動した場
合、接触子15aが軸方向へ摺動することによって、伸
縮を吸収することができる。また、同相間シャント4の
径を大きくすることによって、シース電流を流すのに十
分な静電容量を容易に持たせることができる。
【0043】(7)第7の実施の形態 (構成)請求項11記載の発明に対応する実施の形態
を、図11及び図12を参照して説明する。すなわち、
図11に示すように、本実施の形態のガス絶縁母線1
は、容器2のフランジ5間に、導体を支持するための絶
縁スペーサ16が挟持され、ボルト17によって締結さ
れている。また、同相間シャント4の両端も、ボルト1
7によってフランジ5に締結されている。同相間シャン
ト4には、図12に示すように、ボルト穴のまわりに環
状溝が切ってあり、この溝にOリング18が支持されて
いる。
【0044】なお、図12に示すように、同相間シャン
ト4は、容器2のフランジ5に締結された2つの支持部
材4iと、2つの支持部材4i間を締結する連結部材4
jによって構成することもできる。
【0045】(作用効果)以上のような本実施の形態に
よれば、同相間シャント4とフランジ5との合わせ面か
ら侵入した雨などの水分は、Oリング18による水密構
造により、内側に侵入することはないため、耐久性、信
頼性が向上する。
【0046】特に、図12に示す構造とすれば、連結部
材4jの形状にかかわらず、Oリング18のための溝の
形成やOリング18の取り付けを容易に行うことができ
るとともに、支持部材4iを共通化することができる。
【0047】(8)第8の実施の形態 (構成)請求項12記載の発明に対応する実施の形態
を、図14及び図15を参照して説明する。なお、図1
1に示した第7の実施の形態と同一の部材には同一の符
号を付して、説明は省略する。すなわち、本実施の形態
においては、図14に示すように、同相間シャント4の
両端における容器2のフランジ5との接触面に、水抜き
溝19が設けられている。この水抜き溝19は、図15
に示すように、水平部と垂直部との組み合わせによって
構成され、垂直部の下部は、同相間シャント4の下部と
容器2の表面との間の隙間に通じている。
【0048】なお、図16に示すように、同相間シャン
ト4は、容器2のフランジ5に締結された2つの支持部
材4kと、2つの支持部材4k間を締結する連結部材4
mによって構成することもできる。
【0049】(作用効果)以上のような本実施の形態に
よれば、同相間シャント4とフランジ5との合わせ面か
ら侵入した雨などの水分は、水抜き溝19を通って外部
へ排出されるので、内部に水分が侵入することが防止さ
れ、信頼性、耐久性が向上する。
【0050】特に、図16に示す構造とすれば、連結部
材4mの形状にかかわらず、水抜き溝19の形成を容易
に行うことができるとともに、支持部材4kの共通化が
可能となる。
【0051】(9)他の実施の形態 本発明は上記の実施の形態に限定されるものではない。
例えば、請求項7記載の発明に対応する実施の形態とし
て、図17〜図20に示すように、上記の第1〜第6の
実施の形態を、第7の実施の形態と同様のOリング18
による水密構造とすることにより、第1〜第6の実施の
形態と同様の効果が得られるとともに、内部への水分の
侵入防止が可能となる。
【0052】また、請求項8記載の発明に対応する実施
の形態として、図21〜図24に示すように、上記の第
1〜第6の実施の形態において、第8の実施の形態と同
様に、水抜き溝19を有する構造とすることも可能であ
る。かかる構造とすれば、第1〜第6の実施の形態と同
様の効果が得られるとともに、内部へ水分の進入防止が
可能となる。
【0053】また、上述の同相間シャント4における連
結部材の数は、第2の実施の形態よりもさらに増加させ
ることもできる。また、上述の各実施の形態は、同相間
シャント4の両端を、第3の実施の形態と同様に、容器
2に設けられた座13に直結する構造とすることもで
き、これによって、第3の実施の形態と同様の効果を得
ることができる。さらに、同相間シャント4の材質は、
一般的なアルミ製、銅製としてもよいが、導電性のもの
であればこれに限定されず、どのような材質でも適用可
能である。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
容器の熱伸縮を吸収できるとともに、耐久性、信頼性が
高く、安価で取り付けが容易な同相間シャントを備えた
ガス絶縁母線を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガス絶縁母線の第1の実施の形態を示
す側面図である。
【図2】図1のC方向矢視図(a)、ジョイント部の詳
細を示す断面図(b)である。
【図3】本発明のガス絶縁母線の第2の実施の形態を示
す側面図である。
【図4】本発明のガス絶縁母線の第2の実施の形態を示
す側面面図である。
【図5】本発明のガス絶縁母線の第3の実施の形態を示
す側面図である。
【図6】本発明のガス絶縁母線の第4の実施の形態を示
す側面図である。
【図7】本発明のガス絶縁母線の第5の実施の形態を示
す側面図である。
【図8】図7の支持部材同士の接触部の詳細を示す縦断
面図である。
【図9】本発明のガス絶縁母線の第6の実施の形態を示
す側面図である。
【図10】本発明のガス絶縁母線の第6の実施の形態を
示す側面図である。
【図11】本発明のガス絶縁母線の第7の実施の形態を
示す側面図である。
【図12】図11における水密構造を示す縦断面図であ
る。
【図13】本発明のガス絶縁母線の第7の実施の形態を
示す縦断面図である。
【図14】本発明のガス絶縁母線の第8の実施の形態を
示す縦断面図である。
【図15】図14の実施の形態におけるE−E断面矢視
図である。
【図16】本発明のガス絶縁母線の第8の実施の形態を
示す縦断面図である。
【図17】本発明の第1の実施の形態にOリングによる
水密構造を適用した実施の形態を示す一部断面側面図で
ある。
【図18】本発明の第4の実施の形態にOリングによる
水密構造を適用した実施の形態を示す一部断面側面図で
ある。
【図19】本発明の第5の実施の形態にOリングによる
水密構造を適用した実施の形態を示す一部断面側面図で
ある。
【図20】本発明の第6の実施の形態にOリングによる
水密構造を適用した実施の形態を示す一部断面側面図で
ある。
【図21】本発明の第1の実施の形態に水抜き溝を設け
た実施の形態を示す一部断面側面図である。
【図22】本発明の第4の実施の形態に水抜き溝を設け
た実施の形態を示す一部断面側面図である。
【図23】本発明の第5の実施の形態に水抜き溝を設け
た実施の形態を示す一部断面側面図である。
【図24】本発明の第6の実施の形態に水抜き溝を設け
た実施の形態を示す一部断面側面図である。
【図25】従来の同相間シャントを有するガス絶縁母線
を示す側面図である。
【図26】図25の従来例におけるシャント取り付け部
の詳細を示す縦断面図である。
【図27】従来の平網線による同相間シャントを有する
ガス絶縁母線を示す側面図である。
【符号の説明】
1…ガス絶縁母線 2…容器 3…伸縮継手 4,20…同相間シャント 4a,4c,4i,4k…支持部材 4b,4j,4m…連結部材 4e…平網線 5,6…フランジ 7…曲げ部 8…ボルト用の穴 9a,9b…ジョイント部 10,14,17…ボルト 11…マルチコンタクト 12…球面ワシャ 13…座 15a…接触子 15b,15c…支持部材 16…絶縁スペーサ 18…Oリング 19…水抜き溝

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁ガスを封入した容器内に導体が収納
    され、前記容器の途中に、前記容器の熱伸縮を吸収する
    伸縮継手が設けられ、前記伸縮継手の両側の容器間に、
    導電性の同相間シャントが電気的に接続されたガス絶縁
    母線において、 前記同相間シャントは、一端が前記容器若しくは前記伸
    縮継手に固定された2つの支持部材と、前記2つの支持
    部材の間隔の伸縮を吸収可能となるように、前記2つの
    支持部材の他端を連結する連結部材とを有することを特
    徴とするガス絶縁母線。
  2. 【請求項2】 前記連結部材は、前記支持部材に回動可
    能に連結された平板であることを特徴とする請求項1記
    載のガス絶縁母線。
  3. 【請求項3】 前記連結部材は、互いに回動可能に連結
    された複数の平板から成り、 前記連結部材の両端は、前記支持部材に回動可能に連結
    されていることを特徴とする請求項1記載のガス絶縁母
    線。
  4. 【請求項4】 前記連結部材は、平網線であることを特
    徴とする請求項1記載のガス絶縁母線。
  5. 【請求項5】 絶縁ガスを封入した容器内に導体が収納
    され、前記容器の途中に、前記容器の熱伸縮を吸収する
    伸縮継手が設けられ、前記伸縮継手の両側の容器間に、
    導電性の同相間シャントが電気的に接続されたガス絶縁
    母線において、 前記同相間シャントは、一端が前記容器若しくは前記伸
    縮継手に固定された2つの支持部材を有し、 前記2つの支持部材の他端は、互いにスライド移動可能
    に締結されていることを特徴とするガス絶縁母線。
  6. 【請求項6】 絶縁ガスを封入した容器内に導体が収納
    され、前記容器の途中に、前記容器の熱伸縮を吸収する
    伸縮継手が設けられ、前記伸縮継手の両側の容器間に、
    導電性の同相間シャントが電気的に接続されたガス絶縁
    母線において、 前記同相間シャントは、一端が前記容器若しくは前記伸
    縮継手に固定された2つの支持部材を有し、 前記支持部材の間には、接点部が前記伸縮継手の伸縮方
    向に摺動可能な接触子が設けられていることを特徴とす
    るガス絶縁母線。
  7. 【請求項7】 前記支持部材と前記容器若しくは前記伸
    縮継手との固定部に、防水部材が配設されていることを
    特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のガス絶
    縁母線。
  8. 【請求項8】 前記支持部材と前記容器若しくは前記伸
    縮継手との固定部に、浸入水を前記容器外へ導く水抜き
    溝が形成されていることを特徴とする請求項1〜6のい
    ずれか1項に記載のガス絶縁母線。
  9. 【請求項9】 前記2つの支持部材の一端は、前記容器
    若しくは前記伸縮継手のフランジに、ボルトによって締
    結されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか
    1項に記載のガス絶縁母線。
  10. 【請求項10】 前記2つの支持部材の一端は、前記容
    器の胴部に締結されていることを特徴とする請求項1〜
    8のいずれか1項に記載のガス絶縁母線。
  11. 【請求項11】 絶縁ガスを封入した容器内に導体が収
    納され、前記容器の途中に、前記容器の熱伸縮を吸収す
    る伸縮継手が設けられ、前記伸縮継手の両側の容器間
    に、導電性の同相間シャントが電気的に接続されたガス
    絶縁母線において、 前記同相間シャントは、両端が前記容器若しくは前記伸
    縮継手に固定され、 前記同相間シャントと前記容器若しくは前記伸縮継手と
    の固定部に、防水部材が配設されていることを特徴とす
    るガス絶縁母線。
  12. 【請求項12】 絶縁ガスを封入した容器内に導体が収
    納され、前記容器の途中に、前記容器の熱伸縮を吸収す
    る伸縮継手が設けられ、前記伸縮継手の両側の容器間
    に、導電性の同相間シャントが電気的に接続されたガス
    絶縁母線において、 前記同相間シャントは、両端が前記容器若しくは前記伸
    縮継手に固定され、 前記同相間シャントと前記容器若しくは前記伸縮継手と
    の固定部に、防水部材が配設されていることを特徴とす
    るガス絶縁母線。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7236351B2 (en) * 2001-12-21 2007-06-26 Areva T & D Sa Armoured station element articulated to the ground
WO2017061137A1 (ja) * 2015-10-06 2017-04-13 三菱電機株式会社 電気機器の接続装置
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