JP2001109913A - 画像処理装置および画像処理方法ならびに画像処理プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

画像処理装置および画像処理方法ならびに画像処理プログラムを記録した記録媒体

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JP2001109913A
JP2001109913A JP28597599A JP28597599A JP2001109913A JP 2001109913 A JP2001109913 A JP 2001109913A JP 28597599 A JP28597599 A JP 28597599A JP 28597599 A JP28597599 A JP 28597599A JP 2001109913 A JP2001109913 A JP 2001109913A
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創 竹澤
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和裕 佐伯
Toshiya Takahashi
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Kyoichi Suzuki
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
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    • G06V40/10Human or animal bodies, e.g. vehicle occupants or pedestrians; Body parts, e.g. hands
    • G06V40/16Human faces, e.g. facial parts, sketches or expressions
    • G06V40/168Feature extraction; Face representation
    • G06V40/171Local features and components; Facial parts ; Occluding parts, e.g. glasses; Geometrical relationships

Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力した2次元画像を利用して、よりリアリ
ティーの高い3次元の静止画像または動画像を生成す
る。 【解決手段】 顔画像を入力する顔画像入力手段1と、
複数の部位について、各部位ごとに1つまたは複数の3
次元モデルを入力する3次元モデル入力手段2と、複数
の部位のうちの任意の1つの部位について、操作者の入
力する指示に基づき使用する3次元モデルを選択する3
次元モデル選択手段3と、顔画像入力手段1により入力
された顔画像を、3次元モデル選択手段3により選択さ
れた3次元モデルに貼り付けて表示する顔画像貼り付け
手段4と、3次元モデル選択手段3により選択された3
次元モデルと顔画像入力手段1により入力された顔画像
とを用いて3次元の静止画像または動画像を生成する画
像生成手段5と、を備えてなることで実現している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力した画像を利
用してリアルな静止画像または動画像を生成する画像処
理装置および画像処理方法ならびに画像処理プログラム
を記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来は、3次元モデルを用いて画像生成
を行う場合、熟練者がCADツールなどを用いて一から
データを作成することが一般的であった。例えば、特許
第2943703号公報に記載のように、いくつかのカ
テゴリに分けられた3次元モデルを部品として用意し、
これらを組み合わせる手法が知られているが、この手法
は実写画像やアニメ画などの2次元の画像を取り込んで
3次元モデルを生成することまでは考慮されていない。
【0003】他方、参考文献1(「顔情報処理のための
共通プラットフォームの構築」情報処理学会研究報告
Vol.98、No.26、pp.65−72(199
8)、八木 他著)に見られるように、顔画像を入力
し、3次元モデルとの対応付けを行って、顔の3次元モ
デルを生成する方法は、一般に知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、熟練者
がCADツールなどを用いて一からデータを作成する方
法や、いくつかのカテゴリに分けられた3次元モデルを
部品として用意し、これらを組み合わせる手法では、実
写画像やアニメ画などの2次元の画像を取り込むことは
考慮されていないため、リアリティーの高い画像を生成
することが困難であるといった問題があった。
【0005】他方、顔画像を入力し、3次元モデルとの
対応付けを行って、顔の3次元モデルを生成する方法で
は、頭部以外の例えば胴体については、考慮されていな
いか、若しくは顔または頭部のみ3次元モデルを作成
し、これから生成した顔または頭部の2次元の静止画像
または動画像を、胴体の2次元の静止画像または動画像
にはめ込むものであり、胴体の3次元モデルについては
全く考慮されていなかった。
【0006】本発明はかかる問題点を解決すべく創案さ
れたもので、その目的は、入力した2次元画像を利用し
て、よりリアリティーの高い3次元の静止画像または動
画像を生成することのできる画像処理装置および画像処
理方法ならびに画像処理プログラムを記録した記録媒体
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の画像処理装置は、入力画像からその画像に
含まれる対象物体の3次元モデル画像を生成する画像処
理装置であって、顔画像を入力する顔画像入力手段と、
複数の部位について、各部位ごとに1つまたは複数の3
次元モデルを入力する3次元モデル入力手段と、複数の
部位のうちの任意の1つの部位について、操作者の入力
する指示に基づき使用する3次元モデルを選択する3次
元モデル選択手段と、顔画像入力手段により入力された
顔画像を、3次元モデル選択手段により選択された3次
元モデルに貼り付けて表示する顔画像貼り付け手段と、
3次元モデル選択手段により選択された3次元モデルと
顔画像入力手段により入力された顔画像とを用いて3次
元の静止画像を生成する画像生成手段と、を備えたこと
を特徴とする。また、本発明の画像処理装置は、上記構
成の画像処理装置において、3次元モデルは、複数の部
位のうちの1つまたは全部の部位に関し、時間経過に基
づく動き情報を持っており、画像生成手段は、3次元モ
デル選択手段により選択された3次元モデルと顔画像入
力手段により入力された顔画像とを用いて3次元の動画
像を生成することを特徴とする。
【0008】また、本発明の画像処理方法は、入力画像
からその画像に含まれる対象物体の3次元モデル画像を
生成する画像処理方法であって、顔画像入力手段により
顔画像を入力するステップと、3次元モデル入力手段に
より、複数の部位について、各部位ごとに1つまたは複
数の3次元モデルを入力するステップと、複数の部位の
うちの任意の1つの部位について、操作者の入力する指
示に基づき使用する3次元モデルを選択するステップ
と、入力された顔画像を、選択された3次元モデルに貼
り付けて表示手段に表示するステップと、選択された3
次元モデルと入力された顔画像とを用いて3次元の静止
画像または動画像を生成するステップと、を含むことを
特徴とする。
【0009】また、本発明の記録媒体は、入力画像から
その画像に含まれる対象物体の3次元モデル画像を生成
する画像処理プログラムを記録したコンピュータ読み取
り可能な記録媒体であって、顔画像入力手段により顔画
像を入力するステップと、3次元モデル入力手段によ
り、複数の部位について、各部位ごとに1つまたは複数
の3次元モデルを入力するステップと、複数の部位のう
ちの任意の1つの部位について、操作者の入力する指示
に基づき使用する3次元モデルを選択するステップと、
入力された顔画像を、選択された3次元モデルに貼り付
けて表示手段に表示するステップと、選択された3次元
モデルと入力された顔画像とを用いて3次元の静止画像
または動画像を生成するステップと、を含むことを特徴
とする。
【0010】このような特徴を有する本発明の画像処理
装置、画像処理方法および記録媒体によれば、顔画像入
力手段により顔画像を入力するとともに、3次元モデル
入力手段により、複数の部位について各部位ごとに1つ
または複数の3次元モデルを入力し、その入力された複
数の部位のうちの任意の1つの部位について、操作者の
入力する指示に基づき使用する3次元モデルを選択す
る。そして、入力された顔画像を、選択された3次元モ
デルに貼り付けて表示することにより、3次元の静止画
像を生成する。このように、顔画像を入力し、3次元モ
デルに貼り付けて表示することにより、入力した2次元
画像から、よりリアリティーの高い3次元の静止画像を
生成することができるようになっている。また、3次元
モデルが時間経過に基づく動き情報を持っている場合に
は、その動き情報を用いてよりリアリティーの高い3次
元の動画像を生成することができる。例えば、顔に対応
する部位の3次元モデルが時間経過に基づく動き情報を
持っている場合には、その動き情報を用いて顔の表情を
変化させることができる。
【0011】また、本発明の画像処理装置は、上記各構
成の画像処理装置において、複数の部位が、胴体に対応
する部位、顔に対応する部位、頭に対応する部位を含む
ことを特徴とする。
【0012】このような特徴を有する本発明の画像処理
装置によれば、胴体に対応する3次元モデルを持ち、こ
れを操作者の入力により選択することができるので、顔
や頭だけでなく、胴体を含む全身の3次元モデルを、操
作者の好みにカスタマイズすることができる。
【0013】また、本発明の画像処理装置は、上記各構
成の画像処理装置において、3次元モデル選択手段は、
選択対象となっている部位の3次元モデルを変更したと
きには、これに対応して他の部位の3次元モデルも変更
することを特徴とする。
【0014】このような特徴を有する本発明の画像処理
装置によれば、選択対象となっている部位だけでなく、
他の部位の3次元モデルも変更されるので、操作者の選
択する手間を省くことができる。
【0015】また、本発明の画像処理装置は、上記各構
成の画像処理装置において、3次元モデル選択手段は、
1つの部位の1つの3次元モデルとこれに対応する他の
1つの部位の1つの3次元モデルとが選択された場合
に、その部位および3次元モデルの組み合わせを記録
し、1つの部位が任意の3次元モデルから前記1つの3
次元モデルに変更されたとき、他の1つの部位について
も、記録した前記組み合わせに対応した1つの3次元モ
デルに変更することを特徴とする。
【0016】このような特徴を有する本発明の画像処理
装置によれば、1つの部位の1つの3次元モデルとこれ
に対応する他の1つの部位の1つの3次元モデルとが選
択された場合に、その部位および3次元モデルの組み合
わせを記録する。そして、次回またはそれ以降に、組み
合わせが記録された1つの部位の1つの3次元モデルが
選択されると、記録された組み合わせに基づき、これに
対応する他の部位の1つの3次元モデルも自動的に選択
されるようになっている。これにより、操作者の選択す
る手間を省くことができる。
【0017】本発明の画像処理装置は、上記構成の画像
処理装置において、3次元モデル選択手段は、1つの部
位の特定種類の1つの3次元モデルが選択された場合に
は、その選択される前の1つの部位の3次元モデルに対
応する他の1つの部位の1つの3次元モデルを記録し、
前記特定種類の1つの3次元モデルから特定種類ではな
い別の1つの部位の3次元モデルに変更されたとき、こ
れに対応する他の1つの部位の1つの3次元モデルを、
記録した前記他の1つの3次元モデルに再度変更するこ
とを特徴とする。
【0018】このような特徴を有する本発明の画像処理
装置によれば、胴体に対応する部位を選択対象として、
例えばスーツ姿の胴体を選択し、これに対応する頭の部
位として例えば七三分けを選択していた状態から、次
に、胴体に対応する部位として、特定種類である例えば
野球のユニフォーム姿の胴体を選択した際には、頭に対
応する部位も野球帽に変更する。そして、このときに
は、特定種類を選択する前の組み合わせ、すなわち、ス
ーツ姿の胴体と七三分けの頭との組み合わせを記録して
おく。そして、次に操作者の入力指示により、胴体に対
応する部位を選択対象として、例えばスーツ姿(特定種
類には含まれない例えば別のカジュアル姿でもよい)の
胴体を選択した際には、頭に対応する部位を先程記録し
ておいた七三分けに再度変更する。これにより、例えば
胴体部分を特定種類の3次元モデルから特定種類でない
通常の3次元モデルに変更したとき、頭も野球帽から自
動的に七三分けに変更されるので、操作者の選択する手
間を省くことができる。
【0019】本発明の画像処理装置は、上記各構成の画
像処理装置において、顔画像入力手段により入力された
顔画像を分類する顔画像分類手段と、顔に対応する部位
の3次元モデルを、顔画像分類手段による分類結果に基
づいて自動選択する顔モデル選択手段とを備え、顔画像
貼り付け手段は、顔画像入力手段により入力された顔画
像を顔モデル選択手段により選択された顔3次元モデル
に貼り付けることを特徴とする。また、本発明の画像処
理装置は、上記各構成の画像処理装置において、顔画像
入力手段により入力された顔画像を分類する顔画像分類
手段と、頭に対応する部位の3次元モデルを、顔画像分
類手段による分類結果に基づいて自動選択する頭モデル
選択手段とを備え、顔画像貼り付け手段は、顔画像入力
手段により入力された顔画像を頭モデル選択手段により
選択された頭3次元モデルに貼り付けることを特徴とす
る。
【0020】また、本発明の画像処理方法は、入力画像
からその画像に含まれる対象物体の3次元モデル画像を
生成する画像処理方法であって、顔画像入力手段により
顔画像を入力するステップと、入力された顔画像を分類
するステップと、3次元モデル入力手段により、複数の
部位について、各部位ごとに1つまたは複数の3次元モ
デルを入力するステップと、入力された任意の部位の3
次元モデルを、顔画像分類手段による分類結果に基づい
て自動選択するステップと、入力された顔画像を、自動
選択された3次元モデルに貼り付けて表示手段に表示す
るステップと、自動選択された3次元モデルと入力され
た顔画像とを用いて3次元の静止画像または動画像を生
成するステップと、を含むことを特徴とする。
【0021】本発明の記録媒体は、入力画像からその画
像に含まれる対象物体の3次元モデル画像を生成する画
像処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能
な記録媒体であって、顔画像入力手段により顔画像を入
力するステップと、入力された顔画像を分類するステッ
プと、3次元モデル入力手段により、複数の部位につい
て、各部位ごとに1つまたは複数の3次元モデルを入力
するステップと、入力された任意の部位の3次元モデル
を、顔画像分類手段による分類結果に基づいて自動選択
するステップと、入力された顔画像を、自動選択された
3次元モデルに貼り付けて表示手段に表示するステップ
と、自動選択された3次元モデルと入力された顔画像と
を用いて3次元の静止画像または動画像を生成するステ
ップと、を含むことを特徴とする。
【0022】このような特徴を有する本発明の画像処理
装置、画像処理方法および記録媒体によれば、顔や頭に
対応する部位の3次元モデルが自動的に選択されるの
で、操作者の選択する手間を省くことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。
【0024】図1は、本発明の画像処理装置の一実施の
形態を示すシステム構成図である。本実施の形態の画像
処理装置は、顔画像入力手段1、3次元モデル入力手段
2、3次元モデル選択手段3、顔画像貼り付け手段4お
よび画像生成手段5によって構成されている。
【0025】顔画像入力手段1は、顔画像を入力する。
この入力方法としては、例えばディスク装置上のファイ
ルから読み込むか、またはディジタルカメラなどを用い
て入力するか、あるいはビデオ信号からキャプチャする
などすればよい。
【0026】3次元モデル入力手段2は、複数の部位に
ついて、各部位ごとに1つまたは複数の3次元モデルを
入力する。この入力方法としては、例えばディスク装置
上のデータファイルの3次元モデルを格納しておき、こ
れを読み込むことが考えられる。または、プログラムフ
ァイル内に3次元モデルの情報を持っておき、プログラ
ムの起動時にプログラム本体と同時に読み込んでもよ
い。
【0027】3次元モデル選択手段3は、複数の部位の
うちの任意の1つの部位について、操作者の入力する指
示に基づき使用する3次元モデルを選択する。これは、
例えば部位ごとに、それぞれ3次元モデルのサムネイル
画像を表示し、このサムネイル画像を操作者がマウス等
でクリックして選択することで行うことができる。これ
らのサムネイル画像は、操作者がこれらを見て各部位内
の3次元モデルを相互に区別することができるものであ
ればよく、3次元モデルや、3次元モデルを二次元に投
影または変換した2次元モデルから生成されたものであ
る必要はない。また、一部または全部の部位で、デフォ
ルトの3次元モデルをあらかじめ用意しておき、操作者
による選択が行われない場合、または未選択の状態であ
る場合には、これらのデフォルトの3次元モデルと、入
力された顔画像とを用いて、後述のような方法で、画像
合成を行ってもよい。
【0028】この場合は、サムネイル画像を表示する
際、およびサムネイル画像が選択された際に、全体の3
次元モデルを用いて画像生成を行って画像表示すれば、
それ以上3次元モデルの選択を行う必要があるか否か
を、操作者が容易に判断することができる。従って、操
作者が実際に選択を行う部位は一部のみであるか、また
は全く操作者が選択を行わないまま最終的な画像生成が
行われることもあり得る。
【0029】顔画面貼り付け手段4は、顔画像入力手段
1により入力された顔画像を、3次元モデル選択手段3
により選択された3次元モデルに貼り付けて表示する。
【0030】画像生成手段5は、3次元モデル選択手段
3により選択された3次元モデルと、顔画像入力手段2
により入力された顔画像とを用いて3次元の静止画像ま
たは動画像を生成する。
【0031】ここで、顔画面貼り付け手段4による顔画
像の3次元モデルへ貼り付け、および画像生成手段5に
よる静止画像および動画像の生成は、一般に知られてい
るテクスチャマッピング、および3次元レンダリングの
手法を用いればよい。例えば、Microsoft社製
のオペレーティングシステムであるWindows98
上では、同社製のDirect3Dを用いて、顔画像を
テクスチャマッピングし、任意のアングルの画像を合成
することが可能である。ただし、このように、顔画像貼
り付け手段4と画像生成手段5とは、必ずしも独立した
モジュールである必要はない。
【0032】次に、上記構成の画像処理装置における画
像処理動作について、図2に示すフローチャートを参照
して説明する。
【0033】まず、3次元モデル入力手段2により、3
次元モデルを入力する(ステップS1)。これは、上記
したように、例えばディスク装置上のデータファイルに
3次元モデルを格納しておき、これを読み込むことが考
えられる。
【0034】次に、画像入力手段1により、顔画像を入
力する(ステップS2)。これは、上記したように、例
えばディスク装置上のファイルから読み込むことが考え
られる。
【0035】次に、3次元モデル選択手段3により、複
数の部位ごとに使用する3次元モデルを選択する(ステ
ップS3)。これは、上記したように、例えば部位ごと
に、それぞれ3次元モデルのサムネイル画像を表示し、
このサムネイル画像を操作者がマウス等でクリックして
選択することで行うことができる。
【0036】本実施の形態では、複数の部位としては、
胴体に対応する部位、顔に対応する部位、頭に対応する
部位を含んでいる。
【0037】また、本実施の形態では、複数の部位のう
ちの1つまたは全部の部位に関し、時間経過に基づく動
き情報を持たせておけば、後述するステップS5におい
て、その部位に関し動画像を生成することができる。例
えば、顔に対応する部位に関して、時間経過に基づく動
き情報を持たせれば、後述するステップS5において表
情の変化する動画像を生成することができる。この場
合、3次元モデルの選択に際し、動画像のサムネイルを
表示するようにしてもよい。ただし、動画像のサムネイ
ル表示に関しては、必ずしも3次元モデルに動き情報を
持たせる必要はなく、単に2次元の動画像を表示するよ
うにしてもよい。
【0038】また、本実施の形態では、3次元モデル選
択手段3に、選択対象となっている部位の3次元モデル
を変更したときには、これに対応して他の部位の3次元
モデルも変更する機能を付加してもよい。例えば、胴体
に対応する部位を選択対象として、野球のユニフォーム
を着た胴体を選択した際に、頭に対応する部位も野球帽
に変更する、などが考えられる。これにより、操作者の
選択する手間を省くことができる。
【0039】また、本実施の形態では、3次元モデル選
択手段3に、1つの部位の1つの3次元モデルとこれに
対応する他の1つの部位の1つの3次元モデルとが選択
された場合に、その部位および3次元モデルの組み合わ
せを記録する機能と、前記1つの部位が任意の3次元モ
デルから前記1つの3次元モデルに変更されたとき、他
の1つの部位についても、記録した前記組み合わせに対
応した前記1つの3次元モデルに変更する機能とを付加
してもよい。
【0040】例えば、まず胴体に対応する部位を選択対
象として、野球のユニフォーム姿の胴体を選択した際に
は、頭に対応する部位も野球帽に変更する。そして、こ
のときの組み合わせ、すなわち野球のユニフォーム姿の
胴体と野球帽を被った頭との組み合わせを記録してお
く。次に、操作者の入力指示により、例えば胴体に対応
する部位を選択対象として、スーツ姿の胴体を選択した
際には、頭に対応する部位を例えば七三分けに変更す
る。そして、このときの組み合わせ、すなわちスーツ姿
の胴体と七三分けの頭との組み合わせも記録しておく。
この後、操作者の入力指示により、胴体に対応する部位
を選択対象として、野球のユニフォーム姿の胴体を再び
選択すると、前回記録された組み合わせに基づき、頭に
対応する部位も、七三分けから野球帽に自動的に変更す
る。これにより、操作者の選択する手間を省くことがで
きる。
【0041】さらに、本実施の形態では、3次元モデル
選択手段に、1つの部位の特定種類の1つの3次元モデ
ルが選択された場合には、その選択される前の1つの部
位の3次元モデルに対応する他の1つの部位の1つの3
次元モデルを記録する機能と、前記特定種類の1つの3
次元モデルから特定種類ではない別の1つの部位の3次
元モデルに変更されたとき、これに対応する他の1つの
部位の1つの3次元モデルを、記録した前記他の1つの
3次元モデルに再度変更する機能とを付加してもよい。
【0042】例えば、胴体に対応する部位を選択対象と
して、スーツ姿の胴体を選択し、これに対応する頭の部
位として例えば七三分けを選択していた状態から、次
に、胴体に対応する部位として、特定種類である例えば
野球のユニフォーム姿の胴体を選択した際には、頭に対
応する部位も野球帽に変更する。そして、このときに
は、特定種類を選択する前の組み合わせ、すなわち、ス
ーツ姿の胴体と七三分けの頭との組み合わせを記録して
おく。そして、次に操作者の入力指示により、胴体に対
応する部位を選択対象として、例えばスーツ姿(特定種
類には含まれない例えば別のカジュアル姿でもよい)の
胴体を選択した際には、頭に対応する部位を先程記録し
ておいた七三分けに再度変更する。これにより、例えば
胴体部分を特定種類の3次元モデルから特定種類でない
通常の3次元モデルに変更したとき、頭も野球帽から自
動的に七三分けに変更されるので、操作者の選択する手
間を省くことができる。
【0043】次のステップS4では、上記のようにして
選択された3次元モデルと、入力された顔画像とを用い
て、顔画像貼り付け手段4により顔画像を貼り付ける。
そして、次のステップS5では、画像生成手段5により
静止画像または動画像を生成する。
【0044】顔画像の貼り付けについては、例えば図3
に示すように、顔画像301を平行投影により、顔型の
3次元モデル302にマッピングする。なお、顔画像の
貼り付けおよび静止画像または動画像の生成について
は、上記した如く、例えばWindows98上で動作
するDirect3Dを用いて画面合成を行うことがで
きる。
【0045】図4は、3次元モデル選択手段3の他の実
施の形態を示している。すなわち、3次元モデル選択手
段3は、顔画像入力手段1により入力された顔画像を分
類する顔画像分類手段3aと、顔に対応する部位の3次
元モデルを、顔画像分類手段3aによる分類結果に基づ
いて自動選択する顔モデル選択手段3bと、頭に対応す
る部位の3次元モデルを、顔画像分類手段3aによる分
類結果に基づいて自動選択する頭モデル選択手段3cと
を備えている。また、頭モデル選択手段3cはさらに、
髪色抽出手段3c1と、肌色抽出手段3c2と、前髪特
徴抽出手段3c3と、後髪特徴抽出手段3c4と、前髪
輪郭抽出手段3c5と、後髪輪郭抽出手段3c6と、前
髪分類手段3c7と、後髪分類手段3c8とを備えてい
る。
【0046】ここで、顔画像分類手段3aおよび顔モデ
ル選択手段3bを用いて顔画像を分類し、その分類した
顔に対応する部位の3次元モデルを決定する。以下、顔
画像の分類と、その分類結果に基づく顔の3次元モデル
の自動選択とについて、図5に示すフローチャートを参
照して説明する。
【0047】操作者は、まず最初に顔の特徴点(目、口
など)の位置情報を指定し、原画像上の顔の中心位置を
確定する(ステップS21)。この顔の中心位置は、操
作者が、別に直接指定してもよいし、図6に示すよう
に、右目、左目、口の中心座標を指定(図中の符号12
1、122、123により示す)し、その中心を顔の中
心位置として算出してもよい。
【0048】このようにして顔の中心位置を確定する
と、次に顔輪郭の近傍に初期輪郭の配置を行う(ステッ
プS22)。初期の配置は、例えば、目と口の領域を囲
むような閉領域を初期輪郭とする。すなわち、目や口の
相対距離を統計的にあらかじめ調べておいて、目と口を
囲むよな楕円輪郭線を配置すればよい。このようにして
中心位置131および初期輪郭132を確定した画像を
図7に示す。
【0049】次に、このようにして確定した原画像と中
心位置131および初期輪郭132とに基づいて、顔中
心座標と初期輪郭上の各座標とを結ぶ直線上の隣り合う
画素間の色差を算出し、対象画素間の座標中点を座標値
として、算出した色差を画素値にもつ画像(色差マップ
画像)を作成する(ステップS23)。
【0050】ここで、色差を算出する方法としては、例
えば、画像データの各単色光ごとの輝度値を画素間でそ
れぞれ減算処理することにより差分値を算出し、各単色
光ごとに算出した差分値の合計値を色差として算出す
る。また、別の方法としては、例えば画素データを各単
色光の輝度値から、色相(H)、彩度(S)、輝度
(V)で表現されるHSV値に変換し、色差を求める2
画素のHSV空間上での位置を求め、その間の距離値を
色差としてもよい。また、隣り合う画素間ではなく、例
えば連続する複数の画素単位ごとに平均色を求め、その
平均色同士の色差を求めてもよい。
【0051】また、色差の算出時には、対象が人物顔で
あることを利用して色差の検出精度を変更してもよい。
例えば、色差を算出する際に比較する2画素の画素値が
肌色を表す画素値に近い値をもつ場合、その2点の画素
は顔輪郭内の画素である可能性が高いとみなし、色差の
検出精度を低くして、ノイズ等の影響を軽減することが
できる。一方、顎と首とはどちらも肌色を表す画素値を
もつ可能性が高く、その境目である顎境界を検出する際
には、検出精度を上げた方がよい。従って、中心から首
方向への直線上の色差検出では、色差の検出精度を高め
るようにして、顎境界を検出し易くする。なお、首の位
置は、例えば口の座標が既知であるならば、その座標か
ら方向を推定することが可能である。
【0052】例えば、図8に示すような顔中心131と
初期輪郭132の上の座標点141を結ぶ直線142上
の色差を求める場合の模式図を図9に示す。図9におい
て、符号151で示す各値が直線上の画素値の並びを示
し、符号152で示す値が隣り合う2点間の画素値の差
分を示している。すなわち、この例では、符号152で
示す配列が色差の並びを示している。
【0053】また、このようにして色差を検出した後
に、さらに人物顔輪郭独自の特徴性を利用して、より顔
輪郭形状に特化した色差マップ画像を作成してもよい。
例えば、顔を楕円の相似形であると仮定し、図10
(a)、(b)に示すように、顔中心を中心とする任意
の大きさの楕円曲線161〜163上の1点と、これに
隣り合う2点の計3点の色差(符号164により示す)
を平均化して、その座標の色差として再格納することに
よりノイズの影響を抑制するようにしてもよい。図10
(b)では、3点の色差がそれぞれ32、28、34で
あるので、これを平均化して32[(32+28+3
4)÷3=31.33、、、(端数切り上げ)]として
いる。
【0054】このように、人物顔であることを制約条件
に用いることにより、鮮明な輪郭線が現れていない入力
画像やノイズの多い画像に対しても、顔(特に顎)形状
の特徴を特化した、より安定な色差マップ画像を作成す
ることができる。
【0055】次に、このようにして作成した色差マップ
画像を利用して、初期輪郭を動的輪郭モデルに従って移
動させることにより、輪郭線を抽出(検出)する(ステ
ップS24)。
【0056】ここで、エネルギー関数Eとして、例え
ば、輪郭線のなめらかさを表す内部エネルギーE1、輪
郭を収縮しようとするエネルギーE2、物体輪郭を特徴
付ける画像エネルギーE3の和E=E1+E2+E3を
求め、このEを最小化するように輪郭を移動させる。な
お、動的輪郭モデルを用いて輪郭抽出を行う手法とし
て、ここではSnake法を利用している。Snake
法は、参考文献2(「形状変化の検出と3次元形状モデ
ルに基づく顔動画像の符号化」IE87−101・金子
正秀他著)に開示されている。
【0057】ここで、画像エネルギーE3には、ステッ
プS23で作成した色差マップ画像を利用する。すなわ
ち、画像上の任意のP(x,y)における画像エネルギ
ーE3(P)は、Pに対応する色差マップ画像上の色差
値をD(P)としたとき、下式(1)から求められる。
【0058】 E3(P)=α×(MAX(D)−D(P)) ・・・(1) ただし、MAX(D):色差マップ画像中の色差の最大
値、係数α:エネルギー関数Eにおける画像エネルギー
の度合、である。
【0059】この式(1)に従えば、色差の小さいとこ
ろほど画像エネルギーは大きくなるので、エネルギーを
最小化する方向へと輪郭が移動しやすくなる。逆に色差
が大きいところほど画像エネルギーは小さくなり、輪郭
はそこから移動しにくくなる。すなわち、顔領域と背景
領域との境目のような物体の色領域の境目で画像エネル
ギーが低くなるので、輪郭はそのような領域の境目で収
束しやすくなる。
【0060】このように、画像エネルギーとしてステッ
プS23で求めた色差マップ画像を利用することによ
り、顎形状の特徴を加味したエネルギー画像を作成する
ことができ、鮮明な輪郭線が現れていない入力画像やノ
イズの多い画像に対しても、より安定な顎検出を行うこ
とができる。
【0061】次に、このようにして求めた輪郭線を元に
距離関数を算出する(ステップS25)。すなわち、輪
郭線を顔内部の既知の座標、例えば顔中心からの距離r
と方向(角度)θとからなる関数r=L(θ)として表
現する。この様子を模式的に示したのが図11である。
【0062】L(θ)は、θの値を単位角度ずつ変えた
ときのrを求めてもよいし、例えば顎形状をより顕著に
表す範囲(顔中心からみて首のある方向)は、単位角度
を狭くし、他の方向に比べてより情報量を多くしてもよ
い。また、距離関数を例えば下式(2)によって表され
るフーリエ記述子として表現してもよい。
【0063】
【数1】
【0064】ここで、A(n):曲線形状を表す係数、
exp():自然対数の底のベキ乗、s:曲線上の距
離、L:閉曲線の全長、である。フーリエ記述子に関す
る詳細は、例えば参考文献3(高木幹雄,下田陽久 監
修,「画像解析ハンドブック」,東京大学出版会,19
91.)に開示されている。
【0065】次に、このようにして求めた距離関数の特
徴を、基準距離関数と比較することにより、顎の形状を
判定する(ステップS26)。ここで、基準距離関数と
は、基準となる顎形状の輪郭線からあらかじめ作成して
おいた距離関数のことである。基準となる顎形状の輪郭
線は、輪郭線があらかじめ手動で検出されている画像
を、類似の顎形状、例えば、ベース型、丸型等に分類
し、その分類ごとに手動検出の輪郭線を平均化したもの
を利用すればよい。
【0066】距離関数の比較は、例えば、距離関数上の
変曲点の位置、変曲点数、変曲点間の傾きなどを、その
距離関数のもつ特徴と位置づけ、基準となる輪郭形状の
距離関数の特徴とそれぞれ比較することにより行う。比
較を行う際には、あらかじめ基準距離関数と位置とが整
合するように正規化を行っておく必要がある。
【0067】なお、変曲点の位置や数、変曲点間の傾き
は、基準形状の場合はあらかじめ求めておき、その情報
をメモリに格納しておき、ステップS25で求めた距離
関数の変曲点の情報と適宜比較すればよい。そして、比
較結果が最も近い基準距離関数をもつ形状を、判定結果
として決定する。
【0068】なお、距離関数の比較は、より単純に基準
距離関数との差分和を比較することことにより行うこと
もできる。図12は、この様子を模式的に表現してい
る。図12中の符号zは、基準距離関数との差を示して
いる。ここで、基準距離関数をB(θ)としたとき、差
分和Z1は下式(3)により与えられる。
【0069】
【数2】
【0070】すなわち、Z1が最小となるB(θ)をも
つ形状を判定形状として決定すればよい。この方法の場
合は、θの範囲分のB(θ)を基準形状分だけメモリに
用意しておく必要があるが、より詳細な形状の分類、判
定を簡便に行うことができる利点がある。
【0071】また、平面上の曲線を周波数領域で記述す
る手法、例えばフーリエ記述子を用いて距離関数を表現
すれば、これにより算出されるフーリエ係数をその距離
関数のもつ特徴として位置づけることができるので、こ
のフーリエ係数と、基準となる輪郭形状の距離関数のフ
ーリエ係数との比較を行うことにより、上記と同様に形
状判定を行うことができる。
【0072】基準距離関数をフーリエ記述子で表現し、
そのフーリエ係数をAb(n)としたとき、対象距離関
数のフーリエ係数との差分Z2を下式(4)により求
め、その求めたZ2が最小となるAb(n)をもつ形状
を判定形状として決定する。
【0073】
【数3】
【0074】一般に、フーリエ係数の低次の項にはおお
まかな曲線形状、高次の項にはより詳細な曲線形状が反
映されている。従って、低次の項の比較、すなわち上記
の式(4)におけるnの範囲を小さくしてZ2を求める
ことにより、ノイズや個人差などの影響をなるべく排除
した判定結果を得ることができる。そして、この判定さ
れた顎形状に基づいて顔の3次元モデルを選択する(ス
テップS27)。
【0075】すなわち、顎形状の種類に応じて、プロの
デザイナーなどが作成した顔の3次元モデルの構造情報
(分類情報)をあらかじめメモリに格納しておき、判定
された顎形状に対応する顔の3次元モデル構造情報をメ
モリから読み出せばよい。図13は、メモリに格納され
ている顔の3次元モデルの分類例を示しており、例えば
標準型、細型、幅広型、丸型などがある。
【0076】以上の処理動作により、実写画像などの2
次元情報から、より安定な顎形状の検出と、その形状判
定とに従った顔の3次元モデルを自動的に選択すること
ができる。
【0077】次に、顔画像分類手段3aおよび頭モデル
選択手段3cを用いて顔画像を分類し、その分類した頭
に対応する部位の3次元モデルを決定する。以下、顔画
像の分類と、その分類結果に基づく頭の3次元モデルの
自動選択とについて、図14に示すフローチャートを参
照して説明する。
【0078】まず、顔画像入力手段1により、顔画像を
入力する(ステップS41)。次に、右目、左目、口の
おおまかな位置および顔輪郭を入力する(ステップS4
2)。
【0079】次に、髪色抽出手段326は、以下のよう
にして髪色を抽出する(ステップS43)。この抽出方
法を、図15を用いて説明する。なお、図15に示すよ
うに、以下の説明では、y座標は、上方から下方に行く
に従って値が大きくなる向きに取っている。
【0080】まず、肌色抽出手段3c2により、右目、
左目、口の座標に基づいて、鼻付近の領域内の画素値を
用いて肌色を抽出する。これは、単純に平均値を求めて
もよいが、例えば、一旦平均値および分散を求め、平均
から大きく外れている画素を除いて、再び平均および分
散を求め直してもよい。なお、ここで、肌色抽出を行う
ことは、後述のように、髪色抽出および髪特徴抽出に役
立つが、必ずしも必要ではなく、肌色抽出手段は省略す
ることもできる。
【0081】次に、上記右目、左目、口の座標を用い
て、頭頂高さft及び髪生え際高さfhの初期推定値f
t0、fh0を決定する。これは、例えば、右目と左目
とのy座標の平均値をy_eye、口のy座標をy_m
outhとすると、適当に定める係数k_ft,k_f
hに対し、 ft0=y_eye−k_ft×(y_mouth−y
_eye) fh0=y_eye−k_fh×(y_mouth−y
_eye) とすればよい。
【0082】次に、上記ft0、ft0に基づき、サン
プリング矩形ABFE及びEFDCを設定する。ここ
に、E,Fのy座標はft0、C、Dのy座標はfh0
に等しく取り、A,Bのy座標はft0−(fh0−f
t0)に等しく取る( AE=ECとなる)。また、
A,E,Cのx座標は、右目(画像上では左側に来る)
付近か、または、少し右目より(画像上で)左に、E,
F,Dのx座標は、左目付近か、または、左目より少し
(画像上で)右に取るとよい。
【0083】次に、EFの高さftを適当な閾値ft_
up、ft_downに対して、ft0−ft_up<
=ft<=ft0十ft_downの範囲内で上下に動
かして探索を行い、矩形ABFE内の画素値と矩形EF
DC内の画素値との分離度が最大になる所を頭頂高さf
tの推定値とする。この分離度は、矩形ABFE内の画
素値の平均値をA1、分散をV1、矩形EFDC内の画
素値の平均値をA2、分散をV2、ABDC内の画素値
の平均値をA3、分散をV3、矩形ABFEと矩形EF
DCとの面積比をS1:S2としたとき、下式(5)、 {S1×(A1−A3)×(A1−A3)+ S2×(A2−A3)×(A2−A3)}/V3 ・・・(5) で計算される。なお、画像がカラー画像の場合は、画素
値を3次元のベクトルとみなして同様に計算すればよ
い。
【0084】次に、矩形ABFE内で、背景色の抽出を
を行う。このとき、下辺EFは、上記の探索により動か
した後の高さftにある。これは、一旦平均値および分
散を求め、平均から大きく外れている画素を除いて再び
平均および分散を求め直すとよい。なお、このように背
景色の抽出を行うことは、後述のように、髪色抽出に役
立つが、必ずしも必要ではない。
【0085】さらに、矩形EFDC内で、髪色の抽出を
行う。このとき、上辺EFは、上記の探索により動かし
た後の高さftにある。これは、単純に平均値をとるこ
とも考えられるが、そうすると、髪画素以外の画素値が
平均計算に含まれてしまい、精度が低下すると考えられ
るので、例えば、以下の様に行うとよい。
【0086】上記肌色の平均値および分散、および、上
記背景色の平均値および分散を用いて、肌色に近い画
素、および、背景色に近い画素を除いて平均および分散
を計算する。さらに、この髪色の平均および分散を用い
て、上記計算で既に除いた画素、および、平均から大き
く外れている画素を除いて再び平均および分散を求め直
す。このとき、除かれた画素の数が多く、髪色として計
算に使われる画素(以下、「髪色画素」と呼ぶ)の数
が、ある閾値n_shより少ない場合は、髪が薄いた
め、髪色が安定に抽出できていないものと考えられるの
で、ステップS45の髪特徴抽出はスキップして、ステ
ップS46の髪分類へジャンプする(ステップS4
4)。この場合は、前髪分類手段3c7および後髪分類
手段3c8は、髪分類を「髪が薄い」とする。なお、肌
色または背景色の一方または両方を抽出しない場合は、
抽出を行わない方に関しては、これに近い画素を除く処
理を省略することにより、髪色の抽出は可能ではある
が、精度が低下すると考えられる。
【0087】次に、前髪特徴抽出手段3c3および後髪
特徴抽出手段3c4のいずれか一方または両方を用い
て、髪特徴を抽出する(ステップS45)。
【0088】このステップS45において、まず、前髪
特徴抽出手段3c1の動作例を以下に説明する。
【0089】上記髪色の平均値および分散、および、上
記肌色の平均値および分散を用いて、画像内の各画素に
関し、髪色よりも肌色に近く、かつ、肌色の平均値から
大きく外れてはいない場合は、非髪画素、そうでない場
合は、髪画素というラベルを付ける。これによって、髪
領域を抽出することができる。なお、ステップS43に
おいて肌色を抽出しない場合は、画像内の各画素に関
し、髪色の平均値から大きく外れてはいない場合は、髪
画素、そうでない場合は、非髪画素とラベル付けすれば
よい。上記髪領域は、それ自体、1つの前髪特徴である
とも考えられるが、さらに、これを用いて、前髪を含む
と思われる適当な位置に横11メッシュ×縦7メッシュ
程度のメッシュを設定し、各メッシュ内の髪画素数を前
髪特徴とする(以下、この特徴を「前髪メッシュ特徴」
と呼ぶ)など、前髪特徴を抽出する。
【0090】次に、後髪特徴抽出手段328の動作例を
以下に説明する。上記髪色の平均値および分散、およ
び、上記肌色の平均値および分散を用いて、画像内の各
画素に関し、肌色よりも髪色に近く、かつ、髪色の平均
値から大きく外れてはいない場合は、髪画素、そうでな
い場合は、非髪画素というラベルを付ける。これによっ
て、髪領域を抽出することができる。なお、ステップS
43において肌色特徴を抽出しない場合は、画像内の各
画素に関し、髪色の平均値から大きく外れてはいない場
合は、髪画素、そうでない場合は、非髪画素とラベル付
けすればよい。上記髪領域は、それ自体、1つの後髪特
徴であるとも考えられるが、さらに、これを用いて、例
えば、いわゆる「セミロング」を含む長髪系の髪の場合
には髪が相当量あり、そうでなく短髪系の髪の場合には
髪があまりない、と思われるような矩形領域を、顔の左
右両側に設定し、それらの矩形内の髪画素数を取る(以
下、この特徴を「後髪矩形特徴」と呼ぶ)など、後髪特
徴を抽出する。
【0091】なお、上記では、前髪特徴と後髪特徴とを
別々のものとして各々の抽出方法を述べたが、両者を一
体のものと考えて、髪特徴を抽出してもよい。例えば、
髪画素領域は、前髪、後髪共通として、例えば、画像内
の各画素に関し、髪色の平均値から大きく外れてはいな
い場合は、髪画素、そうでない場合は、非髪画素とラベ
ル付けすることにより作成することも考えられる。
【0092】前髪輪郭抽出手段3c5は、前髪特徴抽出
手段3c3により抽出された髪領域を用いて、以下の様
に動作する。
【0093】右目、左目の中点から、画像上を真上方向
に画像端まで走査し、最も長い髪画素のランを検出す
る。このランの最下点を始点とし、(画像上の)左方向
に輪郭を追跡し、右目および左目の座標に基づいて定め
る、あるy座標の閾値より下方(y座標値は大)、か
つ、同様に定める、あるx座標の閾値より左方に来た時
に、追跡を終える。次に、上記ランの最下点を始点と
し、(画像上の)右方向に輪郭を追跡し、右目および左
目の座標に基づいて定める、あるy座標の閾値より下方
(y座標値は大)、かつ、同様に定める、あるx座標の
閾値より右方に来た時に、追跡を終える。さらに、上記
左側の輪郭線と右側の輪郭線とをつなぎ合わせ、前髪輪
郭とする。
【0094】後髪輪郭抽出手段3c6は、後髪特徴抽出
手段3c4により抽出された髪領域を用いて、以下の様
に動作する。
【0095】右目、左目の中点から、画像上を真上方向
に画像端まで走査し、最も長い髪画素のランを検出す
る。このランの最上点を始点とし、(画像上の)左方向
に輪郭を追跡し、右目および左目の座標に基づいて定め
る、あるy座標の閾値より下方(y座標値は大)、か
つ、同様に定める、あるx座標の閾値より左方に来た時
に、追跡を終える。次に、上記ランの最上点を始点と
し、(画像上の)右方向に輪郭を追跡し、右目および左
目座標に基づいて定める、あるy座標の閾値より下方
(y座標値は大)、かつ、同様に定める、あるx座標の
閾値より右方に来た時に、追跡を終える。さらに、上記
左側の輪郭線と右側の輪郭線とをつなぎ合わせ、後髪輪
郭とする。
【0096】なお、上記では前髪輪郭と後髪輪郭を別々
のものとして各々の抽出方法を述べたが、両者を一体の
ものとみなし、髪領域を用いてその輪郭を追跡すること
により、髪輪郭を抽出してもよい。
【0097】また、前髪特徴抽出手段3c3および後髪
特徴抽出手段3c4は、上記で抽出された髪輪郭を用い
て、さらに別の髪特徴を抽出してもよい。例えば、前髪
輪郭の最上点を検出し、前髪特徴とすることや、後髪輪
郭を走査し、髪の内側へのへこみが最大になる点を検出
し、後髪特徴とすることなどが考えられる。
【0098】前髪分類手段3c7および後髪分類手段3
c8は、前髪特徴抽出手段3c3および後髪特徴抽出手
段3c4で求められた髪特徴、および、前髪輪郭抽出手
段3c5および後髪輪郭抽出手段3c6で求められた髪
輪郭を用いて、髪形を分類する(ステップ46)。な
お、前髪と後髪とを区別あるいは分離せず、一体とみな
して髪分類を行うことも考えられる。
【0099】次に、前髪分類手段3c7の動作例を以下
に説明する。上記で抽出された前髪メッシュ特徴を用い
て、髪画素数がある閾値c2以上のメッシュの数が、あ
る閾値m_fc以上ある場合は、「おかっぱ」 へ分類す
る。ここでいう「おかっぱ」とは、額部分が大部分髪の
毛に覆われたような髪型のことである。また、髪画素数
がc2未満で、かつ、c1<c2なる別の閾値c1以上
であるメッシュの数が、ある閾値m_fm以上ある場合
は、「すだれ」へ分類する。ここでいう「すだれ」と
は、額部分に相当量の髪の毛がかぶさっているが、髪の
毛のすきまから相当量の肌が見えているような髪型のこ
とである。
【0100】このような髪輪郭の特徴を用いて、例え
ば、以下の様に、髪型を分類する(図16参照)。
【0101】上記で「おかっぱ」へも「すだれ」へも分
類されなかった場合に、まず、前髪輪郭の上部で、輪郭
が髪領域の側(上方)へどの程度へこんでいるかを調べ
て、へこみがあまりない場合は「分け目なし」へ、そう
でない場合は「分け目あり」へ大分類する。
【0102】次に、「分け目なし」に関しては、前髪輪
郭の上部の直線度を調べて、直線度が大きい(直線に近
い)場合は「四角型」(図16(a)参照)、そうでな
い場合は「丸型」(図16(b)参照)へ分類する。
【0103】さらに、「分け目あり」に関しては、上記
で検出された前髪輪郭の最上点のx座標(以下x_df
とする)を用いて、適当に定めたdf1<df2<df
3<d f4なる閾値df1,df2,df3,df4に
対し、x_df<df1の場合は「一九分け」(図16
(c)参照)、df1<=x_df<df2の場合は
「三七分け」、df2<=x_df<=df3の場合は
「真中分け」(図16(d)参照)、df3<x_df
<=df4の場合は「七三分け」、df4<x_dfの
場合は「九一分け」へ分類する。
【0104】次に、後髪分類手段3c8の動作例を以下
に説明する。上記で抽出された後髪矩形特徴を用いて、
髪画素数がある閾値n_b以上ある場合は「長髪系」、
そうでない場合は「短髪系」へ分類する。
【0105】このような髪輪郭の特徴を用いて、例え
ば、以下の様に髪型を分類する(図17参照)。
【0106】上記の「長髪系」、「短髪系」を大分類と
し、さらに、上記で検出された後髪輪郭の髪領域の内側
へのへこみが最大になる点のx座標(以下x_dbとす
る)を用いて、適当に定めたdb1<db2<db3<
db4なる閾値db1,db2,db3,db4に対
し、x_db<db1の場合は「一九分け」、db1<
=x_db<db2の場合は「三七分け」、db2<=
x_db<=db3の場合は「真中分け」(図17
(a)参照)、db3<x_db<=db4の場合は
「七三分け」、db4<x_dbの場合は「九一分け」
へ小分類する。ただし、上記で検出された後髪輪郭の髪
の内側へのへこみが、最大になる点においてもそれほど
大きくない場合は、「分け目検出されず」(図17
(b)参照)へ小分類する。
【0107】以上の処理動作により、実写画像などの2
次元情報から、よりリアルな頭形状の検出と、その形状
判定とに従った頭の3次元モデルを自動的に選択するこ
とができる。
【0108】以上、上記各実施の形態の画像処理装置
は、その装置の3次元モデルの生成処理を、図示してい
ない記憶部に格納されている3次元モデル生成のための
画像処理プログラムによって実現される。このプログラ
ムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納され
ている。本発明では、この記録媒体は、図示していない
が、画像処理装置の内部にプログラム読み取り装置を備
え、そこに記録媒体を挿入することで読み取り可能なプ
ログラムメディアであってもよいし、あるいは装置内部
のプログラムメモリ等の記憶手段に格納されているもの
であってもよい。いずれの場合においても、格納されて
いるプログラムは直接アクセスして実行させる構成であ
ってもよいし、あるいはいずれの場合もプログラムを読
み出し、読み出されたプログラムは、図示していない主
記憶メモリにダウンロードされて、そのプログラムが実
行される方式であってもよい。このダウンロード用のプ
ログラムは、あらかじめ装置本体に格納されているもの
とする。
【0109】ここで、上記プログラムメディアは、本体
と分離可能に構成される記録媒体であり、磁気テープや
カセットテープ等のテープ系、フロッピディスクやハー
ドディスク等の磁気ディスクや、CD−ROM、MO、
MD、DVD等の光ディスクのディスク系、ICカード
や光カード等のカード系、あるいはマスクROM、EP
ROM、EEPROM、フラッシュROM等による半導
体メモリを含めた固定的にプログラムを担持する媒体で
あってもよい。
【0110】また、本発明においては外部との通信が可
能な手段(無線通信機能、あるいはインターネット等の
公衆回線を介する有線通信機能)を備えている場合に
は、これを用いて外部と接続し、そこからプログラムを
ダウンロードするように流動的にプログラムを担持する
媒体であってもよい。なお、このように通信ネットワー
クからプログラムをダウンロードする場合には、そのダ
ウンロード用プログラムはあらかじめ装置本体に格納し
ておくか、あるいは別の記録媒体からインストールされ
るものであってもよい。
【0111】
【発明の効果】本発明の画像処理装置および画像処理方
法ならびに画像処理プログラムを記録した記録媒体によ
れば、以下に示す種々の効果を奏する。
【0112】すなわち、顔画像を入力し、3次元モデル
に貼り付けて表示することにより、入力した2次元画像
から、よりリアリティーの高い3次元の静止画像を生成
することができる。また、3次元モデルが時間経過に基
づく動き情報を持っている場合には、その動き情報を用
いてよりリアリティーの高い3次元の動画像を生成する
ことができる。例えば、顔に対応する部位の3次元モデ
ルが時間経過に基づく動き情報を持っている場合には、
その動き情報を用いて顔の表情を変化させることができ
る。
【0113】また、胴体に対応する3次元モデルを持
ち、これを操作者の入力により選択することができるの
で、顔や頭だけでなく、胴体を含む全身の3次元モデル
を、操作者の好みにカスタマイズすることができる。
【0114】また、選択対象となっている部位だけでな
く、他の部位の3次元モデルも変更可能とすることによ
って、操作者の選択する手間を省くことができる。
【0115】また、1つの部位の1つの3次元モデルと
これに対応する他の1 つの部位の1つの3次元モデルと
が選択された場合に、その部位および3次元モデルの組
み合わせを記録し、次回またはそれ以降に、組み合わせ
が記録された1つの部位の1つの3次元モデルが選択さ
れると、記録された組み合わせに基づき、これに対応す
る他の部位の1つの3次元モデルも自動的に選択される
ようになっているので、操作者の選択する手間を省くこ
とができる。
【0116】また、顔や頭に対応する部位の3次元モデ
ルを自動的に選択するようにしたので、操作者の選択す
る手間を省くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像処理装置の一実施の形態を示すシ
ステム構成図である。
【図2】本発明の画像処理装置による処理動作を示すフ
ローチャートである。
【図3】顔画像の貼り付け手法に関する説明図である。
【図4】3次元モデル選択手段の他の実施の形態を示す
ブロック図である。
【図5】顔の3次元モデルの選択動作を示すフローチャ
ートである。
【図6】位置指定の例を示す説明図である。
【図7】入力画像中の中心座標および初期輪郭の配置を
示す説明図である。
【図8】初期輪郭上の一点と中心座標とを結ぶ直線上の
色差算出を行う方法を説明するための図である。
【図9】色差の算出例を模式的に示した説明図である。
【図10】(a)、(b)は顔輪郭形状に特化した色差
算出を行う手法として顔が楕円形状であることを利用す
る場合について説明するための図である。
【図11】抽出した顔輪郭線から距離関数を算出する手
法を説明するための図である。
【図12】入力画像から得られた距離関数と基準距離関
数とを比較する手法を説明するための図である。
【図13】メモリに格納されている顔の3次元モデルの
分類例を示す説明図である。
【図14】頭の3次元モデルの選択動作を示すフローチ
ャートである。
【図15】髪色抽出に関する説明図である。
【図16】前髪分類に関する説明図である。
【図17】後髪分類に関する説明図である。
【符号の説明】
1 顔画像入力手段 2 3次元モデル入力手段 3 3次元モデル選択手段 3a 顔画像分類手段 3b 顔モデル選択手段 3c 頭モデル選択手段 3c1 髪色抽出手段 3c2 肌色抽出手段 3c3 前髪特徴抽出手段 3c4 後髪特徴抽出手段 3c5 前髪輪郭抽出手段 3c6 後髪輪郭抽出手段 3c7 前髪分類手段 3c8 後髪分類手段 4 顔画像貼り付け手段 5 画像生成手段
フロントページの続き (72)発明者 佐伯 和裕 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 高橋 俊哉 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 鈴木 恭一 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 5B050 BA09 BA12 CA07 EA06 EA19 FA06 5B080 AA13 GA22

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力画像からその画像に含まれる対象物
    体の3次元モデル画像を生成する画像処理装置であっ
    て、 顔画像を入力する顔画像入力手段と、 複数の部位について、各部位ごとに1つまたは複数の3
    次元モデルを入力する3次元モデル入力手段と、 前記複数の部位のうちの任意の1つの部位について、操
    作者の入力する指示に基づき使用する3次元モデルを選
    択する3次元モデル選択手段と、 前記顔画像入力手段により入力された顔画像を、前記3
    次元モデル選択手段により選択された3次元モデルに貼
    り付けて表示する顔画像貼り付け手段と、 前記3次元モデル選択手段により選択された3次元モデ
    ルと前記顔画像入力手段により入力された顔画像とを用
    いて3次元の静止画像を生成する画像生成手段と、を備
    えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記3次元モデルは、前記複数の部位の
    うちの1つまたは全部の部位に関し、時間経過に基づく
    動き情報を持っており、前記画像生成手段は、前記3次
    元モデル選択手段により選択された3次元モデルと前記
    顔画像入力手段により入力された顔画像とを用いて3次
    元の動画像を生成することを特徴とする請求項1に記載
    の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記複数の部位が、胴体に対応する部
    位、顔に対応する部位、頭に対応する部位を含むことを
    特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記3次元モデル選択手段は、選択対象
    となっている部位の3次元モデルを変更したときには、
    これに対応して他の部位の3次元モデルも変更すること
    を特徴とする請求項1、2または3に記載の像処理装
    置。
  5. 【請求項5】 前記3次元モデル選択手段は、1つの部
    位の1つの3次元モデルとこれに対応する他の1つの部
    位の1つの3次元モデルとが選択された場合に、その部
    位および3次元モデルの組み合わせを記録し、前記1つ
    の部位が任意の3次元モデルから前記1つの3次元モデ
    ルに変更されたとき、他の1つの部位についても、記録
    した前記組み合わせに対応した前記1つの3次元モデル
    に変更することを特徴とする請求項4に記載の画像処理
    装置。
  6. 【請求項6】 前記3次元モデル選択手段は、1つの部
    位の特定種類の1つの3次元モデルが選択された場合に
    は、その選択される前の1つの部位の3次元モデルに対
    応する他の1つの部位の1つの3次元モデルを記録し、
    前記特定種類の1つの3次元モデルから特定種類ではな
    い別の1つの部位の3次元モデルに変更されたとき、こ
    れに対応する他の1つの部位の1つの3次元モデルを、
    記録した前記他の1つの3次元モデルに再度変更するこ
    とを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 前記顔画像入力手段により入力された顔
    画像を分類する顔画像分類手段と、 顔に対応する部位の3次元モデルを、前記顔画像分類手
    段による分類結果に基づいて自動選択する顔モデル選択
    手段とを備え、 前記顔画像貼り付け手段は、前記顔画像入力手段により
    入力された顔画像を前記顔モデル選択手段により選択さ
    れた顔3次元モデルに貼り付けることを特徴とする請求
    項1、2、3、4、5または6に記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 前記顔画像入力手段により入力された顔
    画像を分類する顔画像分類手段と、 頭に対応する部位の3次元モデルを、前記顔画像分類手
    段による分類結果に基づいて自動選択する頭モデル選択
    手段とを備え、 前記顔画像貼り付け手段は、前記顔画像入力手段により
    入力された顔画像を前記頭モデル選択手段により選択さ
    れた頭3次元モデルに貼り付けることを特徴とする請求
    項1、2、3、4、5、6または7に記載の画像処理装
    置。
  9. 【請求項9】 入力画像からその画像に含まれる対象物
    体の3次元モデル画像を生成する画像処理方法であっ
    て、 顔画像入力手段により顔画像を入力するステップと、 3次元モデル入力手段により、複数の部位について、各
    部位ごとに1つまたは複数の3次元モデルを入力するス
    テップと、 前記複数の部位のうちの任意の1つの部位について、操
    作者の入力する指示に基づき使用する3次元モデルを選
    択するステップと、 入力された顔画像を、選択された3次元モデルに貼り付
    けて表示手段に表示するステップと、 選択された3次元モデルと入力された顔画像とを用いて
    3次元の静止画像または動画像を生成するステップと、
    を含むことを特徴とする画像処理方法。
  10. 【請求項10】 入力画像からその画像に含まれる対象
    物体の3次元モデル画像を生成する画像処理方法であっ
    て、 顔画像入力手段により顔画像を入力するステップと、 入力された顔画像を分類するステップと、 3次元モデル入力手段により、複数の部位について、各
    部位ごとに1つまたは複数の3次元モデルを入力するス
    テップと、 入力された任意の部位の3次元モデルを、前記顔画像分
    類手段による分類結果に基づいて自動選択するステップ
    と、 入力された顔画像を、自動選択された3次元モデルに貼
    り付けて表示手段に表示するステップと、 自動選択された3次元モデルと入力された顔画像とを用
    いて3次元の静止画像または動画像を生成するステップ
    と、を含むことを特徴とする画像処理方法。
  11. 【請求項11】 入力画像からその画像に含まれる対象
    物体の3次元モデル画像を生成する画像処理プログラム
    を記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であっ
    て、 顔画像入力手段により顔画像を入力するステップと、 3次元モデル入力手段により、複数の部位について、各
    部位ごとに1つまたは複数の3次元モデルを入力するス
    テップと、 前記複数の部位のうちの任意の1つの部位について、操
    作者の入力する指示に基づき使用する3次元モデルを選
    択するステップと、 入力された顔画像を、選択された3次元モデルに貼り付
    けて表示手段に表示するステップと、 選択された3次元モデルと入力された顔画像とを用いて
    3次元の静止画像または動画像を生成するステップと、
    を含む画像処理プログラムを記録した記録媒体。
  12. 【請求項12】 入力画像からその画像に含まれる対象
    物体の3次元モデル画像を生成する画像処理プログラム
    を記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であっ
    て、 顔画像入力手段により顔画像を入力するステップと、 入力された顔画像を分類するステップと、 3次元モデル入力手段により、複数の部位について、各
    部位ごとに1つまたは複数の3次元モデルを入力するス
    テップと、 入力された任意の部位の3次元モデルを、前記顔画像分
    類手段による分類結果に基づいて自動選択するステップ
    と、 入力された顔画像を、自動選択された3次元モデルに貼
    り付けて表示手段に表示するステップと、 自動選択された3次元モデルと入力された顔画像とを用
    いて3次元の静止画像または動画像を生成するステップ
    と、を含む画像処理プログラムを記録した記録媒体。
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