JP2001109904A - ボリューム・レンダリング・システムにおけるボリューム・データ・セットのレンダリング方法 - Google Patents

ボリューム・レンダリング・システムにおけるボリューム・データ・セットのレンダリング方法

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JP2001109904A
JP2001109904A JP2000270911A JP2000270911A JP2001109904A JP 2001109904 A JP2001109904 A JP 2001109904A JP 2000270911 A JP2000270911 A JP 2000270911A JP 2000270911 A JP2000270911 A JP 2000270911A JP 2001109904 A JP2001109904 A JP 2001109904A
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ray
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JP2000270911A
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Hugh C Lauer
ヒュー・シー・ラウアー
Larry D Seiler
ラリー・ディー・シーラー
Charidimos E Gasparakis
シャリディモス・イー・ガスパラキス
Vikram Simha
ヴィックラム・シンハ
Kenneth W Correll
ケニス・ダブリュ・コーラル
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Mitsubishi Electric Information Technology Corp
Mitsubishi Electric Research Laboratories Inc
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Mitsubishi Electric Information Technology Corp
Mitsubishi Electric Research Laboratories Inc
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T15/003D [Three Dimensional] image rendering
    • G06T15/06Ray-tracing
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
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    • G06T15/10Geometric effects
    • G06T15/40Hidden part removal

Abstract

(57)【要約】 【課題】 処理を必要とするボクセルとサンプルの数を
最少化し、パフォーマンスの改善を図ったパイプライン
化されたボリューム・レンダリング・システムにおける
ボリューム・データ・セットのレンダリング方法を提供
する。 【解決手段】 該ボリューム・データ・セットにはメモ
リに保存された複数のボクセルが含まれる。該ボリュー
ム・レンダリング・システムには複数の並列処理用パイ
プラインが含まれる。該ボリューム・データ・セットは
分割されて複数のブロックのボクセルに変えられる。こ
の複数のブロックの各々の各ボクセルがテストされて、
ボクセルが画像に貢献するかどうかの判定が行われる。
ブロックのボクセルのいずれも画像に貢献しない場合に
限って、ボクセルの各ブロックの配列に空ビットが設定
され、空ビットの配列に従ってボリューム・データ・セ
ットが処理される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一般に、ボリューム
・レンダリング・システムにおけるボリューム・データ
・セットのレンダリング方法に関し、具体的には、ボリ
ューム・データ・セットのレンダリングを行いながら、
ボクセルとサンプルのスキッピングを行うことに関す
る。
【0002】
【従来の技術】ボリューム・グラフィックは、コンピュ
ータ・グラフィックのサブフィールドであり、3次元ま
たはそれ以上の次元のサンプル・データとして表される
オブジェクトやモデル、すなわちボリューム・データ・
セットの視覚化を処理の対象とする。 これらのデータ
はボリューム・エレメント(「ボクセル」)と呼ばれる。
ボクセルには、研究対象のオブジェクトやモデルの物理
的特性を表すデジタル情報が保存されている。例えば、
特定のオブジェクトやモデルを表すボクセル値は、その
オブジェクトやモデルの内部および近傍にわたる空間の
個別の点の密度、素材の種別、温度、速度、あるいは、
その他のいくつかの特性を表すことができる。
【0003】ボリューム・レンダリングは、二次元画像
としてのボリューム・データ・セットの投影に関係する
ボリューム・グラフィックの一部であり、印刷、コンピ
ュータ端末装置上での表示およびその他の形の視覚化を
行うことを目的とするものである。特定のボクセル・デ
ータ値に対して色および透明度を割当てることにより、
オブジェクトやモデルの外部と内部の様々なビューのレ
ンダリングを行うことができる。
【0004】例えば、外科手術の準備のために靱帯、腱
および人間の膝の骨を検査する必要がある外科医は、膝
の断層写真のスキャンを利用して、血液、皮膚および筋
肉に対応するボクセル・データ値によってこれらの部分
を完全に透けて見えるようにすることができる。この結
果生じる画像によって、外科手術を行う前に、目に見え
ない靱帯、腱、骨などの状態が明らかになる。それによ
って、好適に外科手術の計画を立て、短時間で外科手術
を行い、外科の診察を少なくし、回復を早めることが可
能になる。 別の例では、ジェット・エンジンのタービ
ンの羽や溶接継手の断層スキャンを利用する整備工は、
堅い金属を表すボクセル・データ値によって固体を透明
に見えるようにし、一方、空気を表すボクセル・データ
値によって空気を不透明に見えるようにすることができ
る。これによって、他の状態では人間の目から隠される
金属内部の傷を見ることが可能になる。
【0005】リアルタイム・ボリューム・レンダリング
とは、高速に連続する(通常毎秒30フレームもしくは
それ以上の速さ)一続きの画像としてボリューム・デー
タ・セットの射影と表示とを行うものである。このレン
ダリングによって、関心のあるオブジェクト、モデルあ
るいはシステムの動画を表すことが可能となる。また、
人間のオペレータが対話処理によって射影パラメータを
制御し、画像処理を行って視覚的フィードバックをユー
ザーに即座に提供することも可能となる。1つの画像に
対して1億個のボクセル値を射影するには膨大な量の計
算力を必要とする。現実の時間内でこれを行うには実質
的により大きな計算力を必要とする。
【0006】ボリューム・レンダリングに関するさらな
る背景には、1996年12月に、Stony Brookのニュ
ーヨーク州立大学のコンピュータ・サイエンス学部に対
してHanspeter Pfisterが提出した「リアルタイム・ボ
リューム・レンダリングのためのアーキテクチャ」とい
うタイトルの博士論文、ならびに、米国特許No.5,5
94,842、「実時間でボリュームを視覚化する装置
および方法」が含まれる。ボリューム・レンダリングに
関する追加的背景が、「ボリューム・レンダリング序
論」(Barthold Lichtenbelt、Randy Crane、Shaz Naqvi
著、1998年、ニュージャージー州、Upper Saddle R
iverのPrentice Hall PTRにより出版)という題名の文献
に提示されている。
【0007】従来技術によるボリューム・レンダリング
・パイプライン 1つの従来技術によるボリューム・レンダリング・シス
テムでは、レンダリング・パイプラインは、単一の集積
チップ(米国特許出願09/315,742「ボリューム
・レンダリング集積回路」)として構成される。
【0008】「レイ−キャスティング」と呼ばれる方法
では、レイは、ボリューム・データ・セットの中を通っ
てキャストされ、サンプル・ポイントが各レイに沿って
計算される。サンプル・ポイントの近傍でボクセルを補
間することにより、赤、緑、青の色値および不透明度を
示す値(アルファ値とも呼ばれる)が、各サンプル・ポイ
ントについて決定される。色値および不透明度値はまと
めてRGBA値と呼ばれる。これらのRGBA値は一般
に各レイに沿って合成され最終画素値が形成される。ま
た、レイのすべてに対する画素値によって3次元オブジ
ェクトやモデルの2次元画像が形成される。
【0009】レイ−キャスティング法に基づくあるシス
テムでは、画像平面の各画素について1つのレイがボリ
ューム・アレイの中を通ってキャストされるものもあ
る。また他のシステムでは、異なる間隔に従ってレイが
キャストされ、次いで、画像平面の画素分解能に合わせ
て最終画像が再サンプルされるものもある。特に、上述
の従来技術によるシステムでは、「ビュー変換のずらし
ワープ分解を利用する高速ボリューム」(SIGGRAPHのコ
ンピュータ・グラフィック会報、p.451〜457、1
994年)に記載されているようなLecroute他による有
名なずらし−ワープ・アルゴリズムが用いられる。この
アルゴリズムでは、レイは、ボリューム・アレイの面の
1つに平行な平面上に均等に離間して配置されてポイン
トからキャストされる。この平面は基本面と呼ばれ、基
本面の軸線によってポイントの位置合わせが行われる。
【0010】図8は、米国特許出願09/353,679
「構成可能なボリューム・レンダリング・パイプライ
ン」に記載されているような従来技術による典型的ボリ
ューム・レンダリング・パイプライン100を描くもの
である。ボクセルはボリューム・メモリ110から読み
込まれ、勾配推定段120の中を通って渡されて勾配ベ
クトルの推定が行われる。次いで、これらのボクセルと
勾配は補間段130の中を通って渡され、レイに沿った
サンプル・ポイントにおけるその値が得られ、また、類
別段140の中を通って渡されてRGBAカラー値およ
び不透明度値が割り当てられる。次いで、結果として得
られたRGBA値と補間された勾配とは照明段150へ
渡され、この段でハイライトとシャドウが加えられる。
次いで、これらの値はクリップ/フィルタ段160でク
リップされ、フィルタされて、ボリュームの一部が取り
除かれたり、あるいは、別の方法でボリューム画像の変
調が行われる。最後に、これらの値は段170で合成さ
れ、各レイのRGBA値のすべては最終画素値の中へ蓄
積され画素メモリ180に書き込まれる。
【0011】アプリケーションの要件に依存する任意の
順序で勾配推定段120、補間段130、類別段140
を接続してもよいことに注意すべきである。このアーキ
テクチャは、上述の特許出願に記載されている単一集積
回路における並列実行に特に適している。
【0012】2次元画像合成の選択肢として、RGBA
値を3次元配列として書込むことができ、それによって
新しいボリューム・データ・セットが作成される。様々
な伝達関数を用いてこの新しいボリューム・データ・セ
ットのレンダリングを行うことができる。換言すれば、
これらの最終画像は徐々に変化するボリューム・データ
・セットに対して累進的レンダリング・サイクルを行っ
た結果生じる画像である。
【0013】セクションへの分割 単一の半導体集積回路としてボリューム・レンダリング
・エンジンを設計する挑戦の1つとして、ボリューム・
レンダリング・パイプラインの機能をサポートするため
に必要なオンチップ・メモリ量の最少化がある。
【0014】従来技術によるずらし−ワープ・アルゴリ
ズムの実行を表す図9に示されるように、オンチップ・
メモリの量は、視方向(view direction)220に対して
ほとんど垂直な、ボリューム・データ・セット200の
面210(すなわち図9に例示されているようなxy面)
の面積に直接比例する。従来技術では、ボリュームを分
割してセクションに変えることにより、また、ボリュー
ムのレンダリングを一度に1セクションずつ行うことに
よりこのメモリが減少した。
【0015】図9は、x方向とy方向の両方向にボリュ
ームを分割してセクション230に変える例を示すもの
である。各セクションは、ボリューム・アレイのxy面
上の領域によって画定され、配列全体を通じてz方向に
拡張する。これらのセクションは配列のz軸に平行なの
で「軸整列セクション」として知られている。この分割
によって、ボリューム全体の量のオンチップ・メモリ要
件に比例する量よりも、xy平面のセクション面の面積
に比例する量までオンチップ・メモリ要件が減少する。
また、この分割によって、一定量のオンチップ・メモリ
を用いて任意の大きさのボリューム・データ・セットの
レンダリングを行うことが可能な回路設計が可能とな
る。
【0016】ボリューム・データ・セットを分割して軸
整列セクションに変える1つの結果として、レイが任意
の角度でボリュームをスキャンするとき、レイが1つの
セクションから別のセクションへ横断するということが
挙げられる。例えば、視方向220に平行なレイ240
はセクション231の中へ入り、セクション232を横
切り、次いでセクション233から出る。したがって、
ボリューム・レンダリング・パイプラインは、1つのセ
クションを横断しながらそれまで蓄積したレイの部分的
合成(中間)値が次に続くセクションの処理時に利用可能
となるように、それらの合成値を中間記憶装置に保存し
なければならない。さらに、 ボリューム・レンダリン
グ・システムが並列に作動するいくつかのパイプライン
を有するとき、特定のセクションの範囲内で1つのパイ
プラインから次のパイプラインへレイの値を渡さなけれ
ばならない。
【0017】これら2つの要件によって、パイプライン
間でデータの通信を行い中間レイ値の読み書きを行うた
めには相当量の回路構成を設ける必要が生じる。この通
信ならびに回路の複雑さを低減することが望ましい。
【0018】クリッピングとクロッピング オブジェクトの内部部分を視ることができるようにする
ために、ボリューム・データ・セットの部分を指定して
切り取る(すなわちクリッピングする)ことは、ボリュー
ム・レンダリング・アプリケーションでは一般的である
(米国特許出願09/190、645を参照されたい)。
例えば、切断面を使って任意の斜角でボリューム・アレ
イの中をスライスし、オブジェクトの角度をつけた断面
を示すことができる。同様に、クロップ平面の合成を用
いてオブジェクトの特色のあるビューを提供することが
できる。
【0019】ボリュームをクリッピングする別の方法と
して、デプス・バッファによって表される任意のクリッ
プ表面を利用する方法がある(米国特許出願09/21
9,059参照)。デプス・バッファと関連するデプス・
テストを利用して、デプス・バッファに従う、サンプル
・ポイントのデプス値に基づいてサンプル・ポイントを
含めたり除外したりすることができる。
【0020】図8によって表されるような従来技術によ
るパイプラインでは、クリッピング・テストおよびクロ
ッピング・テストは合成装置170に先行してクリッピ
/クロップ段160で実施された。デプス・テストは合
成装置170自体で実行された。その結果、ボリューム
・データ・セットのすべてのボクセルがパイプライン1
00の中へ読み込まれ、それらのサンプルがオブジェク
トやモデルの最終画像のレンダリングに貢献するしない
にかかわらず、ボリューム・レンダリング・パイプライ
ンのすべてとは言わないもほとんどすべてのサンプルが
処理された。ほとんどの場合これは不必要な処理ならび
に回路構成の非効率な使用を表すものである。それらの
ボクセルが最終画像に貢献しない場合、ボクセルおよび
サンプルにわたって完全にスキップできることが望まし
い。
【0021】非可視ボクセルおよびサンプルのスキッピ
ング 最終画像でサンプル・ポイントを不可視にすることがで
きる3つの方法がある。第1の方法では、切断面、クロ
ップ平面、あるいはデプス・テストのなかの1つによっ
て最終画像の中からサンプルをクリップすることができ
る。第2の方法では、個々にまたはまとめて不透明な他
のサンプルによってサンプルを不明瞭にすることができ
る。第3の方法では、サンプルを処理しながら、サンプ
ルを透明な色に割り当てることができる。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】明白にクリップされた
ボクセルまたはサンプルにわたるスキッピングは「刈り
込み(pruning)」と呼ばれる。この刈り込みは、ボリュ
ーム・レンダリングのソフトウェアによる実施は容易で
あるのに対して、ハードウェアによる実施は困難であ
る。その理由として、従来技術によるハードウェア・シ
ステムがデータのシステマティックな動きに注意を集中
して、従来型のダイナミック・ランダム・アクセス・メ
モリ(DRAM)モジュールから所望のパフォーマンスを
得ようとしている点が挙げられる。このようなデータに
わたるスキッピングを行うことにより、ボリューム・レ
ンダリング・パイプラインを通じてボクセル・メモリか
ら得られる整然としたデータの数列が乱され、サンプル
とそのデータの跡をたどるためには多量の複雑な制御情
報が必要となる。
【0023】ボリュームの他の部分によって不明瞭にな
っているサンプルのスキッピングを行うことは「早めの
レイ終了」と呼ばれる。再言するが、このスキッピング
は、ボリューム・レンダリングのソフトウェアの実行で
は容易であるのに対して、ハードウェアによる実行では
非常に困難である。レイのスキッピングを行ったり行わ
なかったりすることによっても、ボクセルとサンプルの
刈り込みの場合と同じく、パイプラインを通じてメモリ
から得られるデータ・フローの整然とした数列が乱され
る。
【0024】Knittelは、「三角形キャスタ−高速化ボ
リューム・レンダリング用3Dテクスチャ装置への拡
張」、Eurographics SIGGRAPH会報、p.2534、19
99年の中で、1つのタイプの早めのレイ終了について
記載している。ここで、ボリュームは、一連の三角形を
渡すことにより3Dテクスチャ・マップによって前から
後ろへの順序でレンダリングされる。ある三角形の画素
のすべてが不透明な場合、その三角形の後ろにある他の
三角形をスキップしてもよい。この方法の難点として、
この方法がボリュームを直接レンダリングする代わりに
最初にボリュームを三角形へ変換することに依存すると
いう点が挙げられる。さらに、この方法では、レイ毎の
ベースでの不透明なレイの終了はできず、三角形毎のベ
ースでしか不透明なレイの終了を行うことができない。
【0025】ボリュームの透明部分にわたるスキッピン
グは「スペース・リーピング(spaceleaping)」と呼ばれ
る。このようなスキッピングはソフトウェア・ボリュー
ム・レンダリング・システムでは一般に実施されるが、
スペース・リーピングでは、RGBA値を割り当てる伝
達関数が変わる度にボリューム・データ・セットの前処
理が必要となる。この前処理ステップを行うコストは高
価であるが、伝達関数があまり頻繁に変わらない場合に
は結果的には全体として利益となる。従来技術によるハ
ードウェア・システムでも、スペース・リーピングは前
処理ステップを必要としたが、ハードウェアで達成でき
るスピードでの前処理ステップであった。しかし、スペ
ース・リーピングを利用することによって、ボクセルと
サンプルの刈り込みや早めのレイ終了の場合と同じく、
パイプラインを通じてメモリから得られるデータ・フロ
ーの整然とした数列が乱されることになる。
【0026】Knittelの三角形キャスタ・システムで
は、スペース・リーピングは、三角形で形成された凸状
の多面体のハル(hull)でボリュームの非透明部分をカプ
セル化することにより達成される。ハルの外側のボリュ
ーム部分は、ハルに対するデプス・テストを利用するこ
とにより除外される。1つの難点として、この方法で
は、伝達関数が変わるときはいつでも繰り返さなければ
ならないホストシステム側でのかなりの処理量を必要と
するので、この方法はおそらくリアルタイムの双方向ボ
リューム・レンダリングを行うには不適切であろう。別
の問題として、カミソリの薄刃を持つタービンのような
大きな凹状のオブジェクトは、凸状のハルの範囲内でほ
とんどが透明な部分から成るということがある。スペー
ス・リーピングを行うために、レンダリング・エンジン
自身を使用することが望ましい。
【0027】したがって、リアルタイムのパフォーマン
スで作動し、画像の中からクリップされたり、画像の他
の部分によって不明瞭にされたり、透明であったりする
ボクセルとサンプルをレンダリングする必要がないハー
ドウェア・ボリューム・レンダリング・アーキテクチャ
を設けることが望ましい。
【0028】この発明は、パイプライン化されたボリュ
ーム・レンダリング・システムにおいて、処理を必要と
するボクセルとサンプルの数を最少化し、パフォーマン
スの改善を図ったボリューム・レンダリング・システム
におけるボリューム・データ・セットのレンダリング方
法を提供することを目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】上記の目的に鑑み、この
発明は、ボリューム・レンダリング・システムにおける
画像として、ボリューム・データ・セットのレンダリン
グを行う方法であって、前記ボリューム・データ・セッ
トがメモリに保存された複数のボクセルを含み、前記ボ
リューム・レンダリング・システムが複数の並列処理用
パイプラインを含み、前記ボリューム・データ・セット
を複数のブロックのボクセルに分割するステップと、こ
の複数のブロックの各々の各ボクセルをテストして該ボ
クセルが前記画像に貢献するかどうかを判定するステッ
プと、前記ブロックのボクセルのいずれも前記画像に貢
献しない場合にのみ、各ブロックのボクセルについて配
列中に空ビットを設定するステップと、前記空ビット配
列に従って前記ボリューム・データ・セットを処理する
ステップと、を備えたことを特徴とするボリューム・レ
ンダリング・システムにおけるボリューム・データ・セ
ットのレンダリング方法にある。
【0030】また、前記ボリューム・データ・セットの
主軸線によって位置合わせを行った視方向を選択するス
テップと、前記ボクセルの位置によってサンプル・ポイ
ントの位置合わせを行うステップと、複数の並列処理用
パイプラインで所定の伝達関数を用いて前記ボリューム
・データ・セットのレンダリングを行って、前記ボクセ
ルが前記画像に貢献するかどうかを判定するステップ
と、をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の
ボリューム・レンダリング・システムにおけるボリュー
ム・データ・セットのレンダリング方法にある。
【0031】この発明の方法では、ボリューム・レンダ
リング・システムにおいて1つの画像としてボリューム
・データ・セットがレンダリングされる。該ボリューム
・データ・セットにはメモリに保存された複数のボクセ
ルが含まれる。該ボリューム・レンダリング・システム
には複数の並列処理用パイプラインが含まれる。
【0032】該ボリューム・データ・セットは分割され
て複数のブロックのボクセルに変えられる。この複数の
ブロックの各々の各ボクセルがテストされて、ボクセル
が画像に貢献するかどうかの判定が行われる。ブロック
のボクセルのいずれも画像に貢献しない場合に限って、
ボクセルの各ブロックの配列に空ビットが設定され、空
ビットの配列に従ってボリューム・データ・セットが処
理される。
【0033】
【発明の実施の形態】レイ整列セクション 図1に図示のように、本発明によるボリューム・レンダ
リング・システムでは、ボリューム・データ・セット2
00は分割されてレイ整列セクション330〜332に
分けられる。各セクションは、ボリューム・データ・セ
ット200のxy面210のエリア340によって定義
される。該セクションは、従来技術の場合のようにz軸
に平行とはならずに、ボリュームの中を通って選択され
た視方向220に平行な方向に拡張する。各レイ整列セ
クションは、従来技術の場合のようなボクセルの集合と
してではなく、1つの「束」またはレイの集合として定
義される。
【0034】各レイ整列セクションには、セクションの
レイ集合の各レイの最終RGBA画素値の生成に必要な
サンプル・ポイントのすべてが含まれる。
【0035】推奨される実施の形態では、束を定義する
レイのパターンは一般にボリューム・データ・セット2
00のxy面210上の長方形または平行四辺形であ
る。しかし、他のパターンを選択してもよい。例えば、
セクション330は、ボリューム・アレイの面の長方形
のエリア340につき当たり、次いで、増加するx方向
およびy方向にボリュームの中を進む視方向220に平
行なレイの部分集合である。
【0036】図2は、セクション330の側面図を持つ
yz平面のボリューム・データ・セット200の断面図
である。スライスはボリューム・アレイのxy面に平行
なボクセルの2次元配列である。これらのスライスは
「X」記号からなる410、412、414などの垂直
列として図2に描かれている。2次元の各スライスはペ
ージに対して垂直である。サンプル411と413の平
面はボクセル・スライスの間の「・」からなる垂直列に
よって示される。サンプルの密度はボクセルの密度と異
なる場合がある。例えば、ボリューム・データ・セット
がスーパーサンプルされた(supersampled)場合、サンプ
ルの密度はボクセルの密度より大きくなる。ほとんどの
例では、サンプルはボクセルと一致しないので、重み付
き畳み込みカーネルを用いて近傍のボクセルからサンプ
ルの補間が行われる。
【0037】従来技術と対照的に、本レンダリング・シ
ステムは、特定の視方向のレイの角度によって決定され
た量の分だけ、前のボクセル・スライスからの各ボクセ
ル・スライスのオフセットを行う。例えば、セクション
・スライス420、422、424は、セクション33
0のレンダリングを行うのに必要なスライス410、4
12、414のそれぞれ部分集合である。セクション・
スライス422がセクション・スライス420からy方
向にオフセットされていることに注意されたい。また、
セクション・スライス424が、セクション・スライス
422からy方向にオフセットされていることに注意さ
れたい。一般に、セクション・スライスの近傍からx方
向およびy方向の両方向にセクション・スライスをオフ
セットすることができる。
【0038】セクションのエッジ近傍のサンプルの勾配
の推定とサンプル値の補間とは隣接するセクションのエ
ッジ近傍に在るボクセルに依存することに注意された
い。したがって、 エッジ近傍ではセクションのボクセ
ルは一部オーバーラップする。オーバーラップの量は、
ボクセルから、勾配推定とサンプル補間に必要と判断さ
れる畳み込みカーネル(kernal)のサイズによって決定さ
れる。
【0039】レイ整列セクションにはいくつかの利点が
ある。例えば、以下説明するように、レイ全体のサンプ
ルを特定のボリューム・レンダリング・パイプラインに
対して割り当てることができる。その結果、 隣接する
パイプラインの間に中間値を渡す必要がなくなる。各レ
イは1つのセクションの範囲内に完全に含まれるので、
オンチップ・メモリまたはオフチップメモリを介して、
1つのセクションから別のセクションへレイの中間値を
通信する必要がない。これら双方によって、ボリューム
・レンダリング・パイプラインにおいて必要とされる回
路構成の量の相当の低減という結果が得られる。
【0040】レイ整列セクションのその他の利点の中
に、従来のグラフィックス・エンジンによって作成され
たデプス・バッファとサンプル位置を効率的に比較する
パイプラインの能力が含まれる。次いで、この能力によ
って、任意のボリューム・クリッピングと、レンダリン
グされたボリュームへのポリゴン・グラフィックスの埋
め込みとの双方が可能になる。また、レイ整列セクショ
ンによって、以下に一層詳しく説明するスペース・リー
ピングおよび早めのレイ終了のような様々な最適化が可
能になる。
【0041】ボクセルとサンプルのパイプライン化処理 レンダリング・エンジン構造 図3は、本発明のレンダリング・システムに従ってレイ
整列セクションに分割されたボリューム・データ・セッ
トのレンダリングを行うための集積回路500と関連す
るメモリ・モジュール510とを示すブロック図であ
る。
【0042】集積回路500には、メモリ・インターフ
ェース550、パイプライン・コントローラ900およ
び複数のボリューム・レンダリング・パイプライン54
0a、・・・、540d(並列処理用パイプライン)が含ま
れる。図3には図示されていないが、実際のシステムで
はホスト・コンピュータとの通信用バス・インターフェ
ースが必要となる。ユーザーはメモリ510に保存され
ているボリューム・データ・セットのレンダリングを行
いながらホストコンピュータと相互に作用する。
【0043】集積回路500は、専用SIMD(単一命
令、マルチ・データ)並列プロセッサとして機能し、コ
ントローラ900が制御論理を与え、ボリューム・レン
ダリング・パイプライン540a,・・・,540dがコ
ントローラ命令に応じて作動する実行エンジンを有す
る。また、パイプラインの各々には作動中データと制御
情報を保存するための多数のレジスタとバッファが含ま
れる。
【0044】各パイプライン540a〜540dには、
パイプラインの第1の段階のスライス・バッファ58
2、勾配推定ユニット584、補間段586、類別段5
88、照明段590、フィルタ段592、デプス・テス
ト、合成と早めのレイ終了(ERT)段594、パイプラ
インの最後の段のデプス・バッファと画像バッファ59
6が含まれる。
【0045】レンダリング・エンジン・オペレーション パイプラインの作動中、コントローラ900はいくつか
の機能を行う。コントローラは図1のレイ整列セクショ
ンに従ってボリュームの分割を行い、所定の順序のレイ
整列セクションと関連するデータの処理を行う。コント
ローラは、メモリ・インターフェース550へメモリ・
アクセス・コマンドを出す。このコマンドは、メモリ5
10とパイプライン540a〜dの間でデータを転送す
る。例えば、コントローラはインターフェースへ読み込
みコマンドを出して、メモリ510からスライス・バッ
ファへボクセルのスライスを配分する。コントローラは
デプス・バッファ596を初期化し、次いでコントロー
ラはメモリ510へ画素値を書き戻す。
【0046】また、コントローラは畳み込みカーネルが
使用する補間重み付け560を生成する。畳み込みカー
ネルは勾配推定中および補間中に使用される。各セクシ
ョンの完成時に、コントローラはメモリへ、また、必要
な場合には更新されたデプス・バッファへ画像書き込み
コマンドを出す。
【0047】各セクションについて、デプス・バッファ
と画像バッファ双方の読み込みと書き込みが行われ、ボ
リューム・オブジェクトの画像内へのポリゴン・オブジ
ェクトの埋め込みが可能になる。セクションのデプスバ
ッファを読み込みながら、以下説明するボクセル刈り込
み時にコントローラ900が使用する最小値および最大
値(MIN、MAX)570が得られる。
【0048】コントローラ900によって、複数のパイ
プライン540a、・・・、540dの間で均等にセクシ
ョンのレイが割り当てられる。コントローラが、処理対
象セクションを準備中のデプス・バッファと画像バッフ
ァとを初期化すると、コントローラは、レイの分割に従
って、デプス・バッファと画像バッファ596a、・・
・、596dとの間でセクション・データの分割を行
う。例えば、推奨する本実施の形態では、集積回路50
0の中に4つのボリューム・レンダリング・パイプライ
ンが存在するため、各デプス・バッファと画像バッファ
596a、・・・、596dがそのセクションのデプス値
と画像値の合計の4分の1を保持している。
【0049】コントローラ900によってスライスのボ
クセルがフェッチされると、コントローラはスライス・
バッファ582a、・・・、582dへそのボクセルを送
り、各パイプラインがそのレイをレンダリングするのに
必要なボクセルを持つようにする。この場合、多数のレ
イのサンプルを補間するために1つの特定のボクセルを
必要とする場合があるので、ボクセルは一般に2つ以上
のスライス・バッファへ送られる。
【0050】各クロック・サイクルにおいて、ある特定
のパイプラインが、そのスライス・バッファ582か
ら、1つのサンプル・ポイントの勾配推定と補間に必要
なボクセルを選ぶ。次いで、このサンプル・ポイント
は、パイプラインの最後の段で画像バッファ596中に
合成されるまで、1サイクル当たり1段ずつパイプライ
ンを下へ降りる。
【0051】パイプライン法では、パイプライン540
a、・・・、540dがボクセルを処理しサンプルを画像
バッファ596中へ合成できるほど高速に、コントロー
ラ900によって、ボクセルのストリームが1セクショ
ンのすべてのセクション・スライスからスライス・バッ
ファ582a、・・・、582dへ送られる。
【0052】各セクション・スライスがその近傍スライ
スからオフセットされるとはいえ、各レイのサンプル・
ポイントが同じパイプラインによって常に処理されるよ
うに、コントローラによってセクション・スライスの位
置合わせが行われる。したがって、従来技術の場合とは
異なり、隣接するパイプライン間の通信が回避される。
この結果集積回路500の相当の単純化が生じる。
【0053】スライス・バッファ582と勾配推定段5
84との相対的位置を入れ替えて、スライス・バッファ
専用の冗長なオンチップ・メモリの量を低減するように
することができる。例えば、ボクセルがスライス・バッ
ファに保存される前に勾配の推定が可能となる。
【0054】コントローラ900がボクセルにではな
く、レイに集中する(焦点を合わせる)ので、x方向とy
方向のスーパー・サンプリングはレイ整列セクションを
使用することにより単純となる。レイが、x方向とy方
向のいずれかの方向のボクセルより接近して離間配置さ
れていて、スーパー・サンプリングが行われるようにな
っている場合、それぞれのレイに責任を負うパイプライ
ンへ適切なボクセルを冗長に送ることができる。これと
対照的に、従来技術によるパイプライン中のボクセルは
レイではなくパイプラインと関連するものであった。ス
ーパー・サンプリングを行うために、パイプライン間で
の相当の通信およびその他のあらゆるタイプの複雑なも
のが必要であった(例えば、米国特許出願09/190,
712参照)。
【0055】ボクセルとサンプルの刈り込み 本パイプライン化されたボリューム・レンダリング・シ
ステムにおいて、1つの目標は、処理を必要とするボク
セルとサンプルの数を最少化し、パフォーマンスの改善
を図ることである。したがって、非常に多くのステップ
を踏んでこれらのデータの特定が行われる。さらに、別
の目標はできるだけ早めにこのようなデータを特定する
ことである。「可視」および「不可視」データの特定は
コントローラおよびパイプラインの様々な段の双方によ
って行われる
【0056】例えば、コントローラがセクションを列挙
すると、切断面の均等化がテストされ、クロッピング境
界がチェックされて、セクションの特定のサンプルを含
めるか、ビューから除外するかの判定が行われる。ビュ
ーからサンプルを除外する場合、ボクセルを読み込まず
に、また、ボリューム・レンダリング・パイプラインの
下へサンプルを送ることなく、セクション処理の終了を
行うことができる。さらに、「先読み(looks-ahead)」
コントローラによって、後処理されたデータが現在のデ
ータを不可視にすることが可能かどうかの予想が行われ
る。それが可能な場合、現在のデータの処理を完全にス
キップすることができる。
【0057】同様に、コントローラは各セクションにつ
いて粗粒(coarse grain)デプス・テストを行う。コント
ローラは、配列がメモリから、画像バッファとデプス・
バッファ596a、・・・、596d中へフェッチされて
いる間、各デプス配列の最小値と最大値570を決定す
ることによりこのテストを行う。これらの最小値と最大
値570は、デプス・バッファと画像バッファ596か
らコントローラ900へ通信される。1セクション内の
サンプルのすべてのデプス・テストのすべてが失敗する
ことをコントローラが判断できた場合、ボクセルを読み
込むことなく、また、パイプラインの下へサンプルを送
ることなく、セクションの処理を終了することができ
る。
【0058】コントローラは、以下に説明するように微
粒(finer grain)についてこれらのテストを繰り返す。
例えば、ある特定の1つのスライスのサンプルのすべて
あるいはスライスのグループがクリップ・テスト、クロ
ップ・テストまたはデプス・テストを行うことができな
いとコントローラが判断できた場合、これらのスライス
はスキップされる。
【0059】本パイプライン化ボリューム・レンダリン
グ・システムのセクションではレイによる位置合わせが
行われるので、サンプル、スライスまたはセクション全
体のスキッピングによって、パイプライン540a、・・
・、540dに問題が生じることはない。各パイプライ
ンは独立したセットのレイを処理し、各サンプル・ポイ
ントは他のパイプラインのサンプルとは無関係にパイプ
ラインの下へ通過する。サンプルがパイプラインの下へ
移るとき、サンプルが最終画像バッファの正確なエレメ
ントで合成されるように、各サンプルの「可視度」制御
情報を含むことだけが必要である。ボリュームのz軸を
用いてセクションの位置合わせを行った場合、この制御
情報は大きな複雑さを伴うことになろう。
【0060】このように、各サンプルは関連する「可視
度」ビットを持つことになる。可視度ビットが設定され
ている限り、そのサンプルは処理するのに有効なもので
ある。サンプルが最終画像に貢献することがない、すな
わちビットが乱れている(upset)と判断されるとき、サ
ンプルのさらなる処理は無効になる。
【0061】パイプラインの下へ渡されるサンプルにつ
いては、そのレイと関連するデプス・バッファ値がセク
ションの最小値と最大値の間のどこかに存在する可能性
があるので、まだ最終デプス・テストを行わなければな
らないことに注意されたい。この最終デプス・テストは
段594a、・・・、594dでの合成中に行われる。
【0062】早めのレイ終了 早めのレイ終了とは、レイに沿ったさらなるサンプルが
もはや最終的合成結果に影響を与える可能性がなくなる
時期を認識する最適化である。例えば、前から後ろへの
処理中、完全に不透明な表面に遭遇したとき、表面の後
にあるサンプルは可視にならず、従って、これらのサン
プルを処理する必要はない。同様に、かぶり(fog)のよ
うな厚い半透明な材料の中を通ってレイが通過すると
き、レイによって、最終的に非常に多くの不透明度が蓄
積されるために、さらにレイに沿ったサンプルが見えな
くなる可能性がある。別の例では、レイのデプス値が閾
値を越える場合があり、その結果、レイに沿ったさらな
るサンプルがデプス・テストをパスしないことになる。
【0063】上記の場合、合成装置594はレイの処理
を終了してもよいと判断することができる。この場合、
合成装置は、コントローラがそのレイの処理を停止する
ようにERT(早めのレイ終了)信号572を介して信号
を送る。コントローラは、このようなレイのERT信号
を受信したとき、そのレイに関わる次に続くボクセルと
サンプルにわたってスキップを行う。また、コントロー
ラは1セクションのレイのすべてのERT信号を追跡し
て、ある特定のセクションのすべてのレイが終了したと
き、セクション全体の処理が終了するようにする。
【0064】典型的な実装例ではコントローラがビット
・マスクを保持する。このマスクはセクションの各レイ
用の1ビットを有する。マスクのビットのすべてが終了
を示したときセクションは終了する。
【0065】レイを終了したほうがよいと合成装置が判
断するとき、ほとんどの場合、ボリューム・レンダリン
グ・パイプラインの前の段にそのレイのサンプルがまだ
存在する可能性があるということに注意されたい。した
がって、早めのレイ終了の言語上の意味(semantics)を
保存するために、合成装置がいずれかの基準に従ってレ
イが終了したと判断してしまった後は、そのレイに沿っ
た次に続くすべてのサンプルは合成装置によって無視さ
れ破棄される。したがって、1つのレイの早めの終了時
刻と、そのパイプラインの中を通ってそのコースを完了
するそのレイの最後のサンプルの時刻との間に遅延が生
じることになる。
【0066】推奨されるこの実施の形態では、アプリケ
ーション・プログラムによって設定することができるレ
ジスタ中に、早めのレイ終了の不透明度の閾値が設けら
れる。したがって、たとえ人間の目によって、終了した
サンプルの後ろにあるオブジェクトを検出できたとして
も、不透明度の任意のレベルを用いてレイを終了するこ
とができる。
【0067】スペース・リーピング スペース・リーピングによって、パイプラインがボリュ
ームの透明な部分にわたってスキップすることが可能に
なる。例えば、多くのボリューム・モデルには、関心の
あるオブジェクトやモデルの周りの透明な「空の」スペ
ースの少なくとも1つの部分が含まれる。また、類別と
照明機能によって、ある種のタイプの体組織(tissue)や
材料を透明にすることができる。同様に、勾配の大きさ
のレベルの変動に基づくフィルタリング機能によってボ
リュームの部分を透明にすることが可能となる。これら
の透明な部分をスキップすることにより、不可視サンプ
ルの数が減少し、それによってボリューム全体のレンダ
リングを行うための必要時間が減少する。
【0068】図4と図5に図示のように、本パイプライ
ン化ボリューム・レンダリング・システムでは、ボリュ
ーム・アレイ610に対応する「空ビット」と呼ばれる
ビット配列620を保持することによりスペース・リー
ピングが行われる。3次元ボリューム・アレイ610に
対して、空ビット620の対応する3次元配列が存在す
る。一般に、空ビット配列中の1ビット720は1ブロ
ックのボクセル710に対応する。空ビット720が設
定されている場合、対応するブロック710のボクセル
はその近傍を通過するサンプルの可視度に貢献しない。
すなわち、ブロックのボクセルの各々におけるボリュー
ムは透明である。
【0069】図5に図示のように、各空ビット720は
例えば、合計4x4x4ボクセルすなわち64ボクセルか
らなる立方体のブロックに対応することができる。ボク
セル710の4x4x4の立方体の配列は単一の空ビット
720によって表される。したがって、空ビット配列
は、存在する1/64のボクセルと同じ1/64のビット
数を有している。ボクセルは8、16、32またはそれ
以上のビットとなる場合があるので、空ビット配列はボ
リューム・アレイ自身の記憶空間の1/512、1/10
24、1/2048あるいはこれらより少ない断片を必
要とする。
【0070】空ビットの言語的意味(semantics)は以下
のようになる。サンプル・ポイントの補間に必要なボク
セルのすべてがその空ビットによって透明なものとして
示されている場合、サンプル・ポイント自身は不可視で
あり、最終画像に貢献しないと思われる。したがって、
コントローラ900はそれらのボクセルの読み込みを省
くことができ、ボリューム・レンダリング・パイプライ
ンの下へのサンプル・ポイントの送信を回避することが
できる。
【0071】多くのボリューム・データ・セットで一般
に行われていることであるが、ボリュームの空ビットに
よって示されるようなボリュームの大部分が透明である
場合、コントローラはそれらのボクセルの読み込みとそ
れらのサンプルの処理を省くことができる。単純にある
領域の空ビットをまとめて加算することにより、コント
ローラはその領域を効率的にスキップすることができ
る。
【0072】推奨される本実施の形態では、空ビット配
列620は、特別のモードで作動するパイプライン自体
によって生成される。換言すれば、ホストによる長々し
い前処理は存在しなくなる。このモードでは、ボリュー
ムの軸線のなかの1つを用いて視方向の位置合わせが行
われ、サンプル・ポイントが設定され、ボクセル位置を
用いて正確な位置合わせが行われるので、補間は単純に
なる。
【0073】次いで、カラーと不透明度を割り当てる所
望の伝達関数を用いて、また、勾配の大きさと他の係数
に基づく所望のフィルタを用いてボリュームはいったん
レンダリングされる。合成段594a、・・・、594d
によって各RGBAサンプルが調べられ、サンプルの不
透明度が所定の閾値未満であるかどうかの判定が行われ
る。これが真である場合サンプルとその対応するボクセ
ルとは透明であると思われる。4x4x4の領域にあるボ
クセルのすべてが透明な場合、対応する空ビットは真(t
rue)に設定される。しかし、領域にあるボクセルが透明
でない場合、対応する空ビットは偽(false)に設定され
る。
【0074】ボリューム・データ・セットの通常のレン
ダリング中、ある特定セクションが通過するボリューム
部分の空ビット配列がコントローラ900によって読み
込まれる。ビットのすべてがこのボリューム部分が透明
であることを示す場合、ボリュームのその部分のボクセ
ルのスライスは読み込まれず、これらのスライスに基づ
くサンプルは処理されない。
【0075】上記の事実は図6に例示される。空ビット
の目的のために、ボリューム・データ・セット200は
分割されて、ボリュームの主軸で位置合わせが行われる
ボクセル810の32x32x32ブロックに変えられ
る。各ブロックは上述のような64バイト・ブロックの
空ビットによって表される。セクション330は視方向
220によって表される角度でボリューム・アレイの中
を通過する。セクションはブロック811〜821と交
差する。セクション330の処理の一部として、コント
ローラは、空ビットの対応するブロックをフェッチし、
ビットをまとめて加算し、ボクセルとサンプルの対応す
るブロックをスキップすることができるか否かの判定が
行われる。レイを用いてセクションの位置合わせが行わ
れるので、現在のパイプラインの回路構成に対して特別
な複雑さを追加することなく、透明なサンプルをスキッ
プすることができる。
【0076】当然のことであるが、カラーと不透明度を
割り当てる類別ルックアップ・テーブルが変化した場
合、または、不透明度の変動に影響を与えるフィルタ関
数が変化した場合、空ビット配列620は無効になり、
その再計算をしなければならない。しかし、この再計算
にはホスト・プロセッサ・リソースを必要としない。
【0077】パイプライン・コントローラ 図7に例示されているように、この発明によるパイプラ
イン化レンダリング・システムのコントローラ900は
以下のように作動する。
【0078】このコントローラには完全なレンダリング
・コンテキスト901が設けられている。レンダリング
・コンテキストにはボリュームをレンダリングするため
に必要なすべての制御情報(例えば、視方向、ボリュー
ムのサイズ、カット平面とクロップ平面を定義する式、
境界ボックス(bounding boxes)、換算係数、デプス平面
など)が含まれる。
【0079】コントローラはこのコンテキストを使っ
て、レイ位置合わせを行ったセクション911に従い、
ボリューム・データ・セットのレイの分割910を行
う。セクション911が列挙され所定の順序に従って処
理が行われる。各セクションは、ボリュームを介してキ
ャストされたそのレイに関して、また、レイに沿ったサ
ンプル生成を行うのに必要なボクセルに関してそのジオ
メトリという観点から表現することが可能となる。
【0080】各セクション911について、ステップ9
20で上述のように可視度テスト920が行われる。視
野の外側にある(「不可視」)セクションはスキップさ
れ、「可視」セクション921だけがさらに処理され
る。
【0081】ステップ930はボクセルに従って各可視
セクション921を処理し、それと並列して、ステップ
940はサンプルに従ってセクションを処理する。
【0082】ステップ930はスライス順にレイに沿っ
て進む。各スライス、または、スライスのグループにつ
いて、可能な場合にはどこでも先読みを行い、ボクセル
可視度テストが上述のように行われる。ある特定スライ
スが少なくとも1つの可視ボクセルを有する場合、コン
トローラによってメモリ・インターフェース550へ読
み込みスライス・コマンド931が出され、ボクセルの
スライス420がメモリ510からパイプライン540
のスライス・バッファ582の1つへ転送される。スラ
イスが可視度テストをパスしなかった場合そのスライス
はスキップされる。
【0083】同時に、ステップ940によってサンプル
可視度テストが行われる。ボクセルとサンプルは異なる
座標系に従って設けられているので、対応するボクセル
がパスしても、サンプルがこのテストをパスしない場合
があることに注意されたい。その逆もまた同様である。
サンプルがパスした場合、補間重み付け(W)560と共
に、サンプル補間コマンド941が出され処理が開始さ
れる。
【0084】以下、パイプラインの様々な段によって、
早めのレイ終了とデプス・テストのようなさらなる可視
度テストが行われ、特定のサンプル処理を打ち切ること
が可能となる。
【0085】このように、ボリューム・レンダリングの
パフォーマンスのさらなる改善を行うための追加的最適
化を行えることが理解できる。例えば、ある実施の形態
では、サンプル・スライスは四分円に分割され、各四分
円は切断面、クロッピングおよびデプス・テストに従っ
て可視度について独立にテストされる。
【0086】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、ボリュ
ーム・レンダリング・システムにおける画像として、ボ
リューム・データ・セットのレンダリングを行う方法で
あって、前記ボリューム・データ・セットがメモリに保
存された複数のボクセルを含み、前記ボリューム・レン
ダリング・システムが複数の並列処理用パイプラインを
含み、前記ボリューム・データ・セットを複数のブロッ
クのボクセルに分割するステップと、この複数のブロッ
クの各々の各ボクセルをテストして該ボクセルが前記画
像に貢献するかどうかを判定するステップと、前記ブロ
ックのボクセルのいずれも前記画像に貢献しない場合に
のみ、各ブロックのボクセルについて配列中に空ビット
を設定するステップと、前記空ビット配列に従って前記
ボリューム・データ・セットを処理するステップと、を
備えたボリューム・レンダリング・システムにおけるボ
リューム・データ・セットのレンダリング方法としたの
で、処理を必要とするボクセルとサンプルの数を最少化
し、パフォーマンスの改善を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 レイ整列セクションに分割されたボリューム
・データ・セットを示す図である。
【図2】 レイ整列セクションの断面図である。
【図3】 本発明によるボリューム・レンダリング・パ
イプラインのブロック図である。
【図4】 ボリューム・データ・セットに対応する空ビ
ットの3次元配列を示す図である。
【図5】 1ブロックのボリューム・データ・セット用
の1つの空ビットのブロック図である。
【図6】 ボリューム・データ・セットの断面である。
【図7】 図3のレンダリング・パイプライン用コント
ローラの流れ図である。
【図8】 従来のボリューム・レンダリング・パイプラ
インを示すブロック図である。
【図9】 従来の軸整列セクションに分割されたボリュ
ーム・データ・セットを示す図である。
【符号の説明】
200 ボリューム・データ・セット、210 ボリュ
ーム・データ・セットの面、220 視方向、330,
332 セクション、340 エリア、340エリア、
410、412,414 スライス、411,413
サンプル、420,422,424 セクション・スラ
イス、500 集積回路、510 メモリ・モジュー
ル、540a〜dボリューム・レンダリング・パイプラ
イン、550 メモリ・インターフェース、560 補
間重み付け、570 最小値および最大値(MIN、M
AX)、572 ERT(早めのレイ終了)、582a〜
dスライス・バッファ、584a〜d 勾配推定ユニッ
ト、586a〜d 補間段、588a〜d 類別段、5
90a〜d 照明段、592a〜d フィルタ段、59
4a 合成と早めのレイ終了(ERT)段、594a〜d
デプス・テスト、合成と早めのレイ終了(ERT)段、
596a〜d デプス・バッファと画像バッファ、90
0 パイプライン・コントローラ、610 3次元ボリ
ューム・アレイ、620 空ビット配列、710 ボク
セル、720 空ビット配列、810ボクセル、811
〜821 ブロック、901 レンダリング・コンテキ
スト、910 レイ位置合わせを行ったセクションへの
分割、911 セクション、920 可視度テスト、9
21 可視セクション、930 ボクセル可視度テス
ト、931 読み込みボクセル・コマンド、940 サ
ンプル可視度テスト、941 サンプル補間コマンド。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 597067574 201 BROADWAY, CAMBRI DGE, MASSACHUSETTS 02139, U.S.A. (72)発明者 ヒュー・シー・ラウアー アメリカ合衆国、マサチューセッツ州、コ ンコード、ボーダー・ロード 69 (72)発明者 ラリー・ディー・シーラー アメリカ合衆国、マサチューセッツ州、ボ イルストン、リンデン・ストリート 198 (72)発明者 シャリディモス・イー・ガスパラキス アメリカ合衆国、マサチューセッツ州、ア クトン、デービス・ロード 9、ビー 7 (72)発明者 ヴィックラム・シンハ アメリカ合衆国、マサチューセッツ州、レ キシントン、カターディン・ドライブ 414 (72)発明者 ケニス・ダブリュ・コーラル アメリカ合衆国、マサチューセッツ州、ラ ンカスター、ルネンバーグ・ロード 2193

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボリューム・レンダリング・システムに
    おける画像として、ボリューム・データ・セットのレン
    ダリングを行う方法であって、前記ボリューム・データ
    ・セットがメモリに保存された複数のボクセルを含み、
    前記ボリューム・レンダリング・システムが複数の並列
    処理用パイプラインを含み、 前記ボリューム・データ・セットを複数のブロックのボ
    クセルに分割するステップと、 この複数のブロックの各々の各ボクセルをテストして該
    ボクセルが前記画像に貢献するかどうかを判定するステ
    ップと、 前記ブロックのボクセルのいずれも前記画像に貢献しな
    い場合にのみ、各ブロックのボクセルについて配列中に
    空ビットを設定するステップと、 前記空ビット配列に従って前記ボリューム・データ・セ
    ットを処理するステップと、 を備えたことを特徴とするボリューム・レンダリング・
    システムにおけるボリューム・データ・セットのレンダ
    リング方法。
  2. 【請求項2】 前記ボリューム・データ・セットの主軸
    線によって位置合わせを行った視方向を選択するステッ
    プと、 前記ボクセルの位置によってサンプル・ポイントの位置
    合わせを行うステップと、 複数の並列処理用パイプラインで所定の伝達関数を用い
    て前記ボリューム・データ・セットのレンダリングを行
    って、前記ボクセルが前記画像に貢献するかどうかを判
    定するステップと、 をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載のボリ
    ューム・レンダリング・システムにおけるボリューム・
    データ・セットのレンダリング方法。
JP2000270911A 1999-10-01 2000-09-07 ボリューム・レンダリング・システムにおけるボリューム・データ・セットのレンダリング方法 Pending JP2001109904A (ja)

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