JP2001108640A - Nmr装置 - Google Patents

Nmr装置

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JP2001108640A
JP2001108640A JP28927599A JP28927599A JP2001108640A JP 2001108640 A JP2001108640 A JP 2001108640A JP 28927599 A JP28927599 A JP 28927599A JP 28927599 A JP28927599 A JP 28927599A JP 2001108640 A JP2001108640 A JP 2001108640A
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JP
Japan
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spin
white noise
magnetic
spins
magnetic field
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JP28927599A
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English (en)
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Toshio Fukumi
俊夫 福見
Shizuo Fujiwara
鎭男 藤原
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National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
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Agency of Industrial Science and Technology
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感度を向上させたNMR装置を得る。 【解決手段】 外部磁場作用手段2は、測定対象8中の
磁性核のスピンに外部磁場B0を作用させる。ホワイト
ノイズ作用手段4は、測定対象8中の磁性核のスピン
を、ホワイトノイズによって時系列的に微分するよう作
用させる。これにより、スピンが低エネルギーのレベル
に大きく偏る。理論的には、全てのスピンを下のレベル
に下げることができる。したがって、従来装置に較べる
と、約106倍の感度を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】この発明は核磁気共鳴(NMR)を
利用した解析、分析等の測定技術に関するものであり、
特にその感度向上に関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】物質
中の磁性核(プロトンなど)に外部磁場B0を与える
と、図3に示すような歳差運動をしているものとしてモ
デル化することができる。また、外部磁場B 0の存在す
る状況下においては、試料(測定対象)の中にあるプロ
トンなどの磁性核(スピンを持つ核)は、外部磁場B0
に平行な向きと、反平行な向きの2種類の配向を取る。
図4に示すように、平行の向きのものは低エネルギー状
態であり、反平行向きのものは高エネルギー状態にあ
る。この2つのエネルギー状態を占有する磁性核の数
は、低エネルギー状態のものの方がわずかに多い(10
6個に1個程度)。したがって、巨視的に見ると、図5
Aに示すように、外部磁場の方向に磁化Mが生じる。こ
の磁化Mは、個々のスピンの磁化の和である。
【0003】この状態において、スピンの歳差運動の周
期に合致した周波数の磁場B1を、図5Aのx軸方向に
与える。これにより、図6に示すように、スピンの向き
が揃えられ、xy平面における成分が表れることとな
る。すなわち、巨視的には、図5Bに示すように、磁化
Mの歳差運動としてモデル化することができる。
【0004】スピンの歳差運動の周期は、磁場や物質に
よって異なる。したがって、何れの周波数の磁場B1
吸収するかにより、測定対象である試料の化学的情報を
得ることができる。
【0005】一般的には、所定の周波数帯域を持つパル
ス磁場B1をx軸方向に印加し、その応答信号をy軸方
向から採取するとともに、当該応答信号のスペクトルを
解析し、何れの周波数成分が吸収されたかを判定する、
という処理を行っている。
【0006】しかしながら、上記のような従来のNMR
装置においては、外部磁場B0と平行なスピンと、反平
行なスピンの占拠数の比率が約10-6と小さい。この状
態を、図7Aに模式的に示す。図5に示す磁化Mの大き
さは、この占拠数の差に依存するので、著しく感度が低
い(S/N比が悪い)という問題があった。
【0007】このため、従来の装置においては、S/N
比を向上するため、パルス磁場を繰り返し与え、応答信
号もしくはそのフーリエ解析成分をコンピュータによっ
て積算することが行われている。したがって、測定結果
を得るために長時間を要するという問題があった。
【0008】測定感度を向上するため、パルス磁場の時
間幅を制御し、最も効率的にy軸方向成分が得られるよ
うにする手法が採用されている。つまり、図5Bにおい
て、磁化Mを90度傾けるようなパルス磁場を与えるこ
とが行われている。このようなパルスはπ/2パルスと
呼ばれている。
【0009】たとえば、特公平7−12258号公報に
は、π/2パルスを迅速に得るための技術が開示されて
いる。しかしながら、この公報には、磁化Mそのものを
大きくする技術は開示されていない。
【0010】また、PCT/US97/05456に
は、NMR検出セルの構造的改良により、感度を向上す
る技術が開示されている。同様に、特願平10−195
340号公報、特願平6−266051号公報、特願平
10−32890号公報、特願平10−33274号公
報には、プローブやコイルの改良によって、感度を向上
する技術が開示されている。
【0011】しかしながら、これらの何れの技術におい
ても、磁化Mそのものを大きくして感度を向上させる点
についての着目はなされていない。
【0012】一方、図4に示す2つのエネルギー状態の
占有数の比は、次式によって与えられる。
【0013】Nβ/Nα=exp(−ΔE/kT) ここで、Nβは低エネルギー状態の占有数、Nαは高エ
ネルギー状態の占有数、kはボルツマン定数、Tは絶対
温度である。また、ΔEは下式で示される。
【0014】ΔE=hγB0/2π ここで、γは磁気回転比、B0は外部磁場の強さであ
る。
【0015】上式から明らかなように、占有比Nβ/N
αを変えて、磁化Mを大きくするためには、外部磁場B
0を大きくする、温度Tを低くする手法が採用されてい
る。
【0016】しかし、2.35テスラという強力な磁場
においても、プロトンのエネルギーギャップは6.6×
10-26と極めて小さい。また、温度Tを低くすること
は、測定対象によっては、困難な場合もある。たとえ
ば、NMRを応用したMRIでは、人体を測定対象とす
るため、温度Tを極端に低くすることはできない。
【0017】そこで、上記の問題点に鑑み、この発明
は、常温においても、エネルギーギャップを拡大して、
極めて高度に感度を向上することのできるNMR装置を
提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段および発明の効果】この発
明にかかるNMR装置は、測定対象中の磁性核のスピン
に外部磁場を作用させる外部磁場作用手段と、測定対象
中の磁性核のスピンをホワイトノイズによって時系列的
に微分するように作用または積分するように作用させる
ためのホワイトノイズ作用手段と、ホワイトノイズ作用
手段による作用を施した後、パルス状の電磁波を前記測
定対象のスピンに作用させ、スピンの回転傾向を偏らせ
る電磁波作用手段と、電磁波作用手段による作用を施し
た後、前記パルス状の電磁波に対する測定対象からの応
答信号を受け取る応答信号受信手段と、応答信号をスペ
クトル解析するスペクトル解析手段とを備えている。
【0019】また、この発明にかかるNMR測定方法
は、測定対象中の磁性核に外部磁場を作用させ、低いエ
ネルギー状態にあるスピンを有する磁性核と、高いエネ
ルギー状態にあるスピンを有する磁性核との、エネルギ
ー状態の占有数の違いを生じさせ、当該エネルギー状態
の占有数の違いを直接または間接的に測定するNMR測
定方法において、前記磁性核のスピンをホワイトノイズ
によって時系列的に微分または積分することにより、前
記占有数の違いを大きくして、測定感度を向上したこと
を特徴としている。
【0020】上記のホワイトのイズ作用手段により、ス
ピンを下のレベルに揃えまたは上のレベルに揃えること
ができる。これによって、スピンの集団としての巨視的
磁化が大きくなり、感度を著しく向上することができ
る。従来の装置においては、10-6程度のスピンしか有
効に出力に寄与していなかったことに対し、本発明の装
置によれば、全スピンの磁化を出力として得ることがで
きる。したがって、従来に較べ、理論的には、最大10
倍の感度向上をもたらすことができる。
【0021】これにより、従来の積算処理をなくして、
リアルタイムに結果を得ることが可能となる。たとえ
ば、MRIの結果をリアルタイムに見ながら手術を行
う、内蔵の動きを実時間で見る、血流を実時間で見る
等、臨床医学の分野においても、大きな応用的効果をも
たらすことができる。
【0022】この発明において、「NMR装置」とは、
核磁気共鳴を利用した機器をいうものであり、いわゆる
NMR装置だけでなくMRI装置等も含む概念である。
【0023】「磁性核」とは、プロトン(1H)、炭素
13C)、窒素(14N、15N)酸素(17O)、フッ素(
19F)、リン(31P)などの核磁気モーメントを有する
原子核をいう。
【0024】
【発明の実施の形態】1.理論的考察 ブラウン運動は、 と定義でき、その相関関数は、 により与えられる。上式で平方根の中の分母が時間の一
乗であるのに対して、分子が距離の二乗であることに注
意して欲しい。
【0025】ホワイトノイズはブラウン運動の時間微分
として形式的には以下のように与えられる。
【0026】 デルタ関数の平方根になっているのは上に注意したブラ
ウン運動の性質によっている。つまり、形式的に言えば
デルタ関数が であるのに対し、ホワイトノイズはブラウン運動の飛行
距離が有限であるので比例項として無視できて である。つまり、デルタ関数は無限大であるので、有限
な飛行距離をかけ算しても無限大は変わらない。
【0027】したがって、ホワイトノイズはデルタ関数
を乱雑に寄せ集めたような極めてシンギュラーなもので
あり、一種の座標軸と見なすことができる。
【0028】ここでB(t)が座標軸であるという立場に立
って、ホワイトノイズによる微分 を考えると、これはブラウン運動の汎関数に作用させた
ときに消滅演算子となり、その共役作用素 は積分作用素として生成演算子となる。
【0029】ブラウン運動の汎関数を構成することは難
しい問題を含んでいるが、発明者は、調和振動子に対し
てブラウン運動の汎関数としてのエルミート多項式を発
見的に導いた(T.Fukumi,Phys. Rev. A, 40, 530(198
9))。
【0030】一般にスピンをブラウン運動の汎関数とし
て定式化することは難しい。スピンは相対論的量子力学
により導かれるものであるが、プリンストン大学のエド
ワード・ネルソンによって指摘されたように相対論的ブ
ラウン運動は意味をなさない。このことはアインシュタ
インによって再三警告されたように、ブラウン運動をす
る粒子の速度は測定不可能であることに由来する。
【0031】そこで、ブラウン運動の汎関数としての個
数演算子を と定義すると により、ホワイトノイズによる微分を作用することがで
き、これによって全てのスピンを下の準位に下げること
が可能である。ここに、Nはほぼアボガドロ数の整数で
ある。ただし、ホワイトノイズはヒルベルト空間よりも
大きな空間で定義されるので初等的な微分・積分の演算
はできない。つまり
【0032】で、演算は双線形な空間LとL*のあいだ
を行ったり来たりして行わなければならない。このHは
ヒルベルト空間である。しかし、ここではホワイトノイ
ズによる微分が消滅演算子になることで十分であろう。
ここで、どんな時間幅をとってもその中に加算無限個の
デルタ関数が存在することを用いている。もし、時間を
固定すると上式は と書かねばならない。
【0033】ここで以下のことを注意する必要がある。
δ関数のフーリエ変換はそれ自体でスペクトルは白色で
あるが、ここで用いられているホワイトノイズB(t)は時
系列として与えられることが重要である。つまり、上に
も記したようにここで言うホワイトノイズはδ関数を乱
雑に集めたようなものであることによっている。すなわ
ち、ある時間帯に定義されるホワイトノイズによる部分
は加算無限個の消滅演算子であることが重要なポイント
である。これによって全てのスピンを下の準位に下げる
ことを可能にしているのである。大切なことは、これが
常温で(縦緩和との競合にはなるが)可能であることで
ある。したがって、これは高分解能NMRの感度向上を
可能とするものである。
【0034】同様に、微分作用素の共役演算子であるホ
ワイトノイズによる積分は全てのスピンを上の準位にあ
げることを可能とする。
【0035】以上の解析により、スピン(スピンのエネ
ルギー、スピンの運動、スピンのエネルギー占有数な
ど)をホワイトノイズで時系列的に微分して、全てのス
ピンを下のレベルに下げた後、π/2パルスに相当する
電磁波を照射することにより、NMRの感度を熱力学的
限界を超えて約106向上させることができる。当然の
ことながら、従来のパルス・フーリエ変換の手法はその
まま使用することができて、その感度は約106向上す
る。
【0036】2.装置の構成 図1に、この発明の一実施形態によるNMR装置の全体
構成を示す。外部磁場作用手段2は、測定対象8中の磁
性核のスピンに外部磁場B0を作用させるものである。
これにより、図4に示すように、スピンが歳差運動を行
い、エネルギー準位を生じる。ホワイトノイズ作用手段
4は、測定対象8中の磁性核のスピンを、ホワイトノイ
ズによって時系列的に微分するよう作用させるものであ
る。これにより、スピンが低エネルギーのレベルに大き
く偏る。理論的には、全てのスピンを下のレベルに下げ
ることができる。この状態を、図7Bに模式的に示す。
したがって、図5Aにおいて、十分大きい磁化Mを得る
ことができる。
【0037】このような状態において、電磁波作用手段
6(x軸方向に向けたRFアンテナ等)により、π/2
パルスの電磁波を測定対象8に作用させる。これによ
り、図6に示すように、スピンの回転傾向がxy軸平面
において揃い(偏り)、図5Bに示すように、磁化Mが
歳差運動を行った状態となる。
【0038】その応答信号を、応答信号受信手段10
(上記RFアンテナ等)から取得する。上記のように、
磁化Mが十分大きいため、繰り返し、応答信号を取得し
なくとも、S/N比のよい応答信号を得ることができ
る。スペクトル解析手段12は、FFT(高速フーリエ
変換)等により、この応答信号のスペクトルを解析す
る。
【0039】図2に、図1の装置のハードウエア構成を
示す。この図においては、外部磁場作用手段2を示して
いない。外部磁場作用手段2は、超伝導マグネットや永
久磁石によって構成することができる。
【0040】この実施形態では、コンピュータ38、R
F発信器20、変調器22、広帯域アンプ24、スピン
微分器26によって、ホワイトノイズ作用手段が構成さ
れている。RF発信器20は、高周波を発振し出力す
る。コンピュータ38は、変調器22を制御し、高周波
に対し所望の変調を施す。広帯域アンプ24は、これを
増幅してスピン微分器26に与える。スピン微分器26
は、与えられた信号に基づいて、測定対象のスピンを微
分する処理を行う。
【0041】ここで、コンピュータ28は、ブラウン運
動を測定するブラウン運動観測器36からの出力を得
て、これを微分処理してホワイトノイズのデータを得
る。さらに、この微分処理して得たデータに基づいて変
調器22を制御し、ホワイトノイズ信号を得る。この信
号は、広帯域アンプ24を経て、スピン微分器26に与
えられる。スピン微分器26は、測定対象中のプロトン
のスピンをホワイトノイズによって微分する作用を有す
るホワイトノイズ作用信号を生成し、測定対象に与え
る。
【0042】この状態において、コンピュータ38は、
パルスプログラマー36、変調器28を制御し、π/2
パルス高周波を生成する。このπ/2パルス高周波は、
RFアンプ30、RFアンテナ32を介して、測定対象
に与えられる。
【0043】その応答信号は、RFアンテナ32によっ
て受信され、復調器42、A/D変換器30を介して、
デジタルデータとしてコンピュータ28に取り込まれ
る。コンピュータ28は、FFT解析を行って、結果を
出力する。
【0044】なお、上記実施形態では、スピンをホワイ
トノイズによって微分するようにしているが、スピンを
ホワイトノイズによって積分するようにしてもよい。
【0045】また、上記実施形態では、スピン微分器2
6によってホワイトノイズ作用信号を得ているが、コン
ピュータ38が変調器22を制御して高周波信号を変調
することにより、ホワイトノイズ作用信号を得ててもよ
い。また、電磁波を与えることによりホワイトノイズに
よる微分を行っているが、外部磁場B0を変調して微分
を行うようにしてもよい。
【0046】また、上記実施形態では、ブラウン運動観
測器36を用いているが、プラズマ中の電子プラズマ波
の乱流であるパルス(磁場を強めるとランダムとなる)
を用いてもよい。
【0047】さらに、磁場や電磁波以外の光、重力等の
作用により、ホワイトノイズ作用信号を作用させるよう
にしてもよい。
【0048】また、上記実施形態では、π/2パルス高
周波によって励起し、FFTを行って解析する場合につ
いて説明したが、与える高周波の周波数をスイープし、
吸収周波数を観測するようにしてもよい。
【0049】なお、図2のブロック図においては示して
いないが、復調器は、受信信号を中間周波数に変換した
後、復調するようにしてもよい。
【0050】さらに、上記実施形態から明らかなよう
に、この発明は、MRI装置にも適用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態によるNMR装置の全体
構成を示す図である。
【図2】図1のNMR装置のハードウエア構成を示す図
である。
【図3】磁性核のスピンの歳差運動を模式的に示す図で
ある。
【図4】磁性核のスピンのエネルギー準位を模式的に示
す図である。
【図5】巨視的に表した磁化Mの振る舞いを示す図であ
る。
【図6】電磁波によってスピンがxy平面方向に揃った
状態を示す図である。
【図7】従来技術と本発明における、エネルギーの占有
数の違いを示す図である。
【符号の説明】
2・・・外部磁場作用手段 4・・・ホワイトノイズ作用手段 6・・・電磁波作用手段 8・・・測定対象 10・・・応答信号受信手段 12・・・スペクトル解析手段
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年10月20日(1999.10.
20)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図4】
【図3】
【図6】
【図5】
【図7】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤原 鎭男 埼玉県浦和市根岸1丁目8番2号 Fターム(参考) 4C096 AB07 AD06 AD10 BA05 BA50 CC40

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】測定対象中の磁性核のスピンに外部磁場を
    作用させる外部磁場作用手段と、 測定対象中の磁性核のスピンをホワイトノイズによって
    時系列的に微分するように作用または積分するように作
    用させるためのホワイトノイズ作用手段と、 ホワイトノイズ作用手段による作用を施した後、パルス
    状の電磁波を前記測定対象のスピンに作用させ、スピン
    の回転傾向を偏らせる電磁波作用手段と、 電磁波作用手段による作用を施した後、前記パルス状の
    電磁波に対する測定対象からの応答信号を受け取る応答
    信号受信手段と、 応答信号をスペクトル解析するスペクトル解析手段と、 を備えたNMR装置。
  2. 【請求項2】測定対象中の磁性核に外部磁場を作用さ
    せ、低いエネルギー状態にあるスピンを有する磁性核
    と、高いエネルギー状態にあるスピンを有する磁性核と
    の、エネルギー状態の占有数の違いを生じさせ、当該エ
    ネルギー状態の占有数の違いを直接または間接的に測定
    するNMR測定方法において、 前記磁性核のスピンをホワイトノイズによって時系列的
    に微分または積分することにより、前記占有数の違いを
    大きくして、測定感度を向上したことを特徴とするNM
    R測定方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007003458A (ja) * 2005-06-27 2007-01-11 Jeol Ltd ディジタル直交ロックイン検出方法及び装置
JP2021517032A (ja) * 2018-03-12 2021-07-15 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. エミュレーションモード

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