JP2001103571A

JP2001103571A - 移動体通信サービス提供システム

Info

Publication number: JP2001103571A
Application number: JP28099599A
Authority: JP
Inventors: Tatsuji Nabunaka; 達司撫中
Original assignee: Mitsubishi Electric Corp
Current assignee: Mitsubishi Electric Corp
Priority date: 1999-10-01
Filing date: 1999-10-01
Publication date: 2001-04-13

Abstract

(57)【要約】【課題】パッシブな端末に対しても、適切なデータを
送信するシステムを得る。【解決手段】移動体通信ネットワークとインターネッ
トとを結合したシステムにおいて、移動体通信ネットワ
ークとインターネットとを結合するゲートウエイ（Ｇ
Ｗ）サーバ１０５相当に、携帯端末１０１毎の特性を記
憶する端末特性情報テーブル１０６１と、各携帯端末毎
にサービスを行う条件を規定したフィルタリングポリシ
ィ情報テーブル１０６２とを備えて、必要データを選択
・加工して、要求元の携帯端末またはＰＣに送信するよ
うにした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、移動体通信サー
ビスシステムにおける各端末に対して適切なサービスを
提供するシステムに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】図１は一般的な移動体通信サービスを行
うシステムの構成を示した図である。従来は、携帯端末
１０１からの各種サービスの要求があると、移動体通信
交換機１１０３は、ホームメモリ１０４内に確保された
加入者情報図２を読み出し、サービスプロバイダ１０７
との情報サービス加入契約２１１をチェックした上で、
サービスプロバイダへのアクセスが許されている場合に
は、携帯端末１０１がサービスプロバイダ１０７との間
で直接サービスを受けるようになっている。即ち、交換
機１０３は、ＧＷサーバ１１０５との接続を行った上
で、各携帯端末に対してＩＰアドレスの割り当てを行な
い、以後、携帯端末とプロバイダとの間での情報交換を
可能としていた。このようなシステムにおいては、各携
帯端末は、それぞれの携帯端末に適した情報入手を行な
うために、プロバイダ上で情報検索を行なう必要があ
り、必要な情報を見つけるまでに多大な時間を要する。
また、必要な情報を見つけた場合においても、静止画、
動画等携帯端末では処理できない情報を含んでいるため
情報を取出すことができずエラーとなってしまう、ある
いは、これら情報に対応している場合においてもデータ
量が非常に大きいために多大な通信時間を要する。

【０００３】さらには、情報を取り出す端末は、携帯電
話、携帯端末（携帯電話よりも大きな表示画面、あるい
は、動画等の表示機能を持つもの）だけではなく、オフ
ィスあるいは家庭で使用するＰＣ端末までを含め、多種
多様な端末が対象となる。ユーザは、様々な情報へアク
セスを行う際に、これら自身が使用する端末を意識し
て、その端末に応じて、自らが取り出す情報を取捨選択
しなければならない。また、ある情報に対し、携帯端末
からは、情報の一部分しか参照できず、後に別の端末で
全体の情報を見るという際には、携帯端末にて行った操
作とは独立した操作を行うために、部分的には重複した
情報を受け取ることになる。上記携帯端末とは別に、企
業内イントラネットは、通常ファイアウォールにてイン
ターネットとの間での直接の通信（ＴＣＰ／ＩＰ）を行
うことはできず、メールのためのプロトコル（ＳＭＴ
Ｐ）、ホームページアクセスのためのプロトコル（ＨＴ
ＴＰ）等用途に応じたセキュリティの設定を行ってお
り、携帯電話から直接これら企業内ＰＣ上の情報（ファ
イル、メールなど）にアクセスできないという状況であ
り、ユーザが透過的に情報アクセスを行うことはできな
い。

【０００４】また、情報に対する更新という観点から見
れば、携帯電話からの情報更新は、入力インタフェース
によりその入力内容が制限されるため、一部の情報の更
新だけに留め、大幅な更新は、キーボードなどの入力イ
ンタフェースをもつオフィスなどのＰＣ端末から、別
途、行うことが予測され、この場合、携帯端末で実施し
た更新内容との間で矛盾が発生し得る。更に、矛盾発生
は、ユーザ自身が内容をチェックして初めて見つけられ
るものであり、気がつかないこともあり、また、その矛
盾発見、矛盾解決に多大な時間を要する。

【０００５】また、ネットワークに接続された端末端末
において、情報を取出す場合、情報提供を行なうサーバ
側で同一情報に対して複数の種類のデータフォーマット
を用意し、取出す際に、携帯端末側で適切な情報を選択
して、取出すシステムが知られている。

【０００６】上記データの交換、閲覧と似ていて異な
る、プログラムローディングについて、以下の技術が知
られている。即ち、ソフトウエアを更新する場合には、
例えば、特開平１０−２０７７１０号公報に示されてい
るように、携帯端末の能力情報、あるいはソフト属性情
報をサーバ側に送付し、サーバ側で携帯端末の特性に適
したプログラムを用意し、それをプログラム内蔵の携帯
端末に送付するシステムが知られている。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】従来の移動体通信用交
換機は、以上のように構成されており、端末毎のサービ
スは各端末に任せていた。従って各端末では、提供され
るサービスの内容や、自身の端末が持つ制約を自分で把
握して、適切な内容を端末側で選択して、交換機側に要
求する手順になっている。従って先ず、必要な情報を見
つけ出すまでに多大の時間がかかり、また交信のデータ
量が過大になることも多いことがあるという課題があっ
た。更に、移動体端末はメモリ容量の制約から、交信デ
ータ量が小さくなりがちで、詳細を見る他の端末との選
択の整合性をユーザが検討しなくてはならず、データの
重複が生じたり、ユーザの負荷が過大になるという課題
もあった。

【０００８】この発明は上記の課題を解決するためにな
されたもので、端末側はプログラムのダウンロードを行
わないパッシブな一般的な端末であっても、サーバ例か
ら周囲条件に応じて適切なデータを上記各端末に選択し
て、送信するシステムに関するものである。また更に、
同一データを異なる端末間で扱う際の整合性を高め、か
つデータの重複を少なくすることも目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】この発明に係る移動体通
信サービス提供システムは、受動動作をする携帯端末を
接続する移動体通信ネットワークと、パーソナルコンピ
ュータ（ＰＣ）とサーバとを接続するインターネットと
を結合したシステムにおいて、移動体通信ネットワーク
とインターネットとを結合するゲートウエイ（ＧＷ）サ
ーバ相当に、携帯端末毎の特性を記憶する端末特性情報
テーブルと、各携帯端末毎にサービスを行う条件を規定
したフィルタリングポリシィ情報テーブルとを備えて、
携帯端末またはＰＣからのサービス要求を受けると、端
末特性情報テーブルとフィルタリングポリシィ情報テー
ブルとを参照して、必要データを選択・加工して、要求
元の携帯端末またはＰＣに送信するようにした。

【００１０】また更に、フィルタリングポリシィ情報テ
ーブルには、携帯端末他からの要求情報に矛盾が生じた
場合の情報矛盾解決指示を設けて、携帯端末またはＰＣ
には、情報矛盾解決指示に基づいてデータを送信するよ
うにした。

【００１１】

【発明の実施の形態】実施の形態１．図１はこの発明の
全体像を示すシステム構成図である。図１において、１
０１は、移動体通信網から情報を取出す、あるいは情報
サービスの更新等の要求を行なう携帯端末、１０２は、
携帯端末からの通信を受ける基地局、１０３は、携帯端
末からの発信要求に対して接続制御を行なう移動通信交
換機、１０４は、加入者情報、携帯端末の状態情報など
を管理するホームメモリ、１０５は、移動体通信網とイ
ンターネットを接続するゲートウエイサーバ（ＧＷサー
バ）、１０６は、インターネット、１０７は、携帯端末
に対してサービスを提供するサービスプロバイダ内サー
バ、１０８は、インターネットに接続可能な個人ＰＣ端
末、１０９は、インターネットに接続可能な企業内ＰＣ
端末、１１０は、企業イントラネットとインターネット
間のファイアウォールである。本構成において、主とし
て移動通信交換機１０３とＧＷサーバ１０５の機能が後
に詳述するように新しくなっている。

【００１２】まずは、携帯端末上アプリケーションが、
ターゲットとなるプロバイダ上アプリケーションへのア
クセス方法につき、図３と図１１を用いて説明を行う。
図３は、図１のシステム構成における各機器に収容され
るソフトウェア・プログラムによる機能要素と、データ
処理における相互関係を示した図である。図において処
理の流れを示す矢印に添えて示されるアルファベット
は、以下の動作の中で（）で対応して説明する。また図
１１と図１２は、主としてフィルタリングプログラムが
行う処理のフローを示した動作フロー図である。ユーザ
は、携帯端末１０１の電源をＯＮにし、携帯端末１０１
でサービス可能な一覧を表示し、あるサービス（例え
ば、メール配信サービス）を選択する。携帯端末１０１
上のメールクライアントソフト１００２は、ブラウザ１
００３を介して、移動通信交換機１０３上サービス管理
プログラム１００６にアクセスを行う（図３中のＡ）。
実際のシステムにおいては、ブラウザ１００３に対応し
てサーバ上で処理を行うサービス管理プログラム１００
６は、Ｓｅｒｖｌｅｔ、あるいは、ＣＧＩといった方法
にて実現されていることが多い。この際、ブラウザ１０
０３は、サービス管理プログラム１００６に対して、メ
ールクライアントソフトのバージョンを送信する。

【００１３】移動体通信交換機１０３上サービス管理プ
ログラム１００６は、該携帯端末からのサービス要求を
受け、以後、ユーザの要求に対応して、該携帯端末から
の要求を処理するプロキシプロセス１００７を起動する
（図３のＢ）。プロキシプロセス１００７は、要求のあ
った携帯端末１０１に対応して図５に示す端末状態１０
５０テーブルを持ち、選択されたサービスの情報（この
場合、メール配信サービス）を、この携帯端末状態情報
１０５０、図５の使用サービス名５０７に格納する。更
に、プロキシプロセス１００７は、その中に図４に示す
加入サービス情報１０５１を持ち、その内容により、メ
ールクライアントソフト１００２に対応して処理を行う
ことが可能なサービスアプリケーションのバージョン３
０４を確認し、そのサービスアプリケーションに対応し
たフィルタリングプログラム名３０５を確認し、該当す
るフィルタリングプログラムの起動要求を、ＧＷサーバ
上フィルタリングプロセス管理プログラム１００９に依
頼する（図３のＣ）。フィルタリングプロセス管理プロ
グラム１００９は、移動通信交換機のプロキシプロセス
１００７からの依頼を受け、ＧＷサーバ１０５上でフィ
ルタリングプログラム１０１１を起動する。ユーザが指
定したサービスアプリケーションに対応したＧＷサーバ
上のフィルタリングプログラム１０１１は、この場合、
メールサービスを提供するプロバイダ内サーバ名（ＵＲ
Ｌ）９０５を知るために、サービスアプリケーション管
理情報図９を読み出す。

【００１４】フィルタリングプログラム１０１１は、メ
ールサービスを提供するプロバイダサーバ１０７（メー
ルサーバ）に接続を行い、メールの送受信処理を行う。
以後、フィルタリングプログラム１０１１は、メールク
ライアントとしての携帯端末１０１に対しては、メール
サーバの役割を果たし、メールサーバに対しては、メー
ルクライアントの役割を果たすことになる。即ち、携帯
端末１０１であるメールクライアントから、ＧＷサーバ
１０５であるメールサーバへのリクエストは、一度フィ
ルタリングプログラム１０１１で受取られ、その処理結
果としてのリクエストがフィルタリングプログラムから
メールサーバに対して送られることになる。

【００１５】以後、実際にフィルタリングを行う過程に
ついて、メール配信サービスを例として動作内容を説明
する。メール通信サービスの場合、ユーザは個人ＰＣ上
でメールの送受信を行うために、通常、インターネット
サービス・プロバイダとの間で契約を持ち、そのプロバ
イダによってメールアドレスが割り当てられる。例え
ば、ｓｕｚｕｋｉ＠ａｂｃ−ｐｒｏｖｉｄｅｒ．ｎｅ．
ｊｐのメールアドレスが割り当てられる。また、移動体
携帯電話網におけるメール通信サービスは、携帯電話の
電話番号をユーザ名として、メールアドレスが割り当て
られる。例えば、０１２３４５６７８９＠ｄｏｃｏｍ
ｏ．ｎｅ．ｊｐのメールアドレスが割り当てられる。こ
のため、通常ユーザは、インターネットサービス・プロ
バイダのメールアドレスに届くメールを、移動体携帯電
話網にて受け取れるようにするため、ｓｕｚｕｋｉ＠ａ
ｂｃ−ｐｒｏｖｉｄｅｒ．ｎｅ．ｊｐのメール設定ファ
イルを変更して、０１２３４５６７８９＠ｄｏｃｏｍ
ｏ．ｎｅ．ｊｐへメールのフォワードの設定を行う（Ｕ
ＮＩＸの場合には、．ｆｏｒｗａｒｄファイルにフォワ
ードすべきメールアドレスを記述する）。あるいは、携
帯電話サービス網からプロバイダ内メールサーバに対し
て、定期的にアクセスを行い、メールを取り出す。しか
し、いづれの場合にも、移動体携帯電話網内メール配信
システムは、単にフォワードされた情報を、携帯電話網
で定められたルールに従い、予め決められたサイズで切
り捨てるものとなっている。

【００１６】以後のステップでは、本実施の形態でのフ
ィルタリング方式を説明する。まずは、フィルタリング
を実際に行う際に必要となる３つの情報（端末特性情報
１０６１図６、端末状態情報１０５０図５、フィルタリ
ングポリシィ情報１０６２図７）を取り出すまでの手順
を説明する。メール配信サービス動作の場合、アプリケ
ーションとして指定されているメール内容フィルタリン
グプログラム１０１１によってサービスプロバイダ内メ
ールサーバソフト１０１２に、携帯端末を使用している
ユーザ（ユーザＩＤ＝携帯電話番号）のメールアドレス
８０２に、他ＰＣ等からメールが届いているかどうかを
図１１のステップＳ１０１で、定期的に確認する。メー
ルが届いている場合、ステップＳ１０３でフィルタリン
グプログラム１０１１によって、端末特性情報１０６１
図６を読み込む。更に、Ｓ１０４でフィルタリングプロ
グラム１０１１によってフィルタリングポリシィ情報１
０６２図６を読み込む。

【００１７】その後、Ｓ１０５でフィルタリングプログ
ラム１０１１は、端末特性情報１０６１と、フィルタリ
ングポリシィ情報１０６２からメール用フィルタリング
テーブル１０６３図８を作成する。以下、具体的な作成
方法につき、具体例を使用して説明を行う。フィルタリ
ングプログラム１０１１は、端末特性情報１０６１内の
マルチメディア対応性４０８を確認し、端末に送付する
データタイプ７０１を決定する。即ちＳ１０６で、フィ
ルタリングポリシィ情報１０６２上、情報コンテンツの
種類６０１には、静止画が指定されているが、端末の特
性ではテキスト４０８しか受け取れないため、結果とし
て、データタイプとしてはテキストを選択し、データタ
イプ７０１へ格納する。フィルタリングプログラム１０
１１は、Ｓ１０７で、フィルタリングポリシィ情報１０
６２内のデータのサイズ６０２と、端末特性情報１０６
１内のデータサイズ４０１を確認し、実際に、携帯端末
に送付するデータサイズを決定する。この例の場合に
は、１０文字×４列＝４０文字＝８０ｂｙｔｅとなり、
これをデータのサイズとして７０２へ格納する。

【００１８】フィルタリングプログラム１０１１は、Ｓ
１０８でプロバイダ内メールサーバからメールを取り出
す。この場合のプロトコルは、（Ｐ０Ｐ３あるいは、Ｉ
ＭＡＰ４）等の、メールアプリケーションに依存して決
定される。フィルタリングプログラム１０１１は、添付
があれば、Ｓ１０９でメールに添付されているＭＩＭＥ
情報などのデータタイプを確認する。それが、テキスト
以外であれば図１２のＳ１１１で、例えばＭＩＭＥデー
タをメールと分離し、ＭＩＭＥデータ部分にデータタイ
プとサイズを書き込み、ユーザにＭＩＭＥデータが添付
されていたことを通知するための情報とする。

【００１９】フィルタリングプログラム１０１１は、メ
ール内容にフィルタリングポリシィ情報１０６２内のフ
ィルタリングキーワード６０４として、この場合”Ｗ−
ＣＤＭＡ”が含まれているので、Ｓ１１３でメール送信
順番を変更し、優先度を上げる。もし、フィルタリング
ポリシィ情報１０６２内のフィルタリングキーワード６
０４が含まれている場合で、かつ、メールのデータサイ
ズが８０ｂｙｔｅを越える場合には、Ｓ１１５でテキス
トサイズが８０ｂｙｔｅ以下に収まるように複数メール
に分割する処理を行う。またもし、フィルタリングポリ
シィ情報１０６２内のフィルタリングキーワード６０４
が含まれていない場合で、かつ、メールのデータサイズ
が８０ｂｙｔｅを越える場合には、Ｓ１１６でテキスト
サイズが８０ｂｙｔｅ以下に収まるように切り捨て処理
を行う。

【００２０】フィルタリングプログラム１０１１は、移
動体携帯電話網メール配信システムのメールサーバソフ
ト１０１０に対して、Ｓ１１８でフィルタリングされた
結果のメールを送信する。尚、フィルタリングプログラ
ム１０１１は、メールクライアントソフト１００２から
のメール取り出し要求とは別のタイミングで、定期的に
フィルタリングの処理を行う。フィルタリングの結果と
してのメールは、メールクライアントソフト１００２
が、ＧＷサーバ１０５上のメールサーバソフト１０１０
にアクセスすることにより、携帯端末１０１へ送信され
ることになる。携帯端末１０１上メールクライアントソ
フト１００２は、メール送受信を行うために、ブラウザ
１００３から得た処理結果を表示する。

【００２１】上述したように、フィルタリングプログラ
ム１０１１により、携帯端末１０９には、端末特性情報
１０６１図６に従い、かつ、その内容の要点のみを簡潔
にした情報を表示することが可能である。また、現時点
で使用していた端末特性情報に応じた情報を提供するた
めに、情報のフィルタリングを行うこと、この場合に
は、静止画ではなく、テキスト情報を提供した。同じユ
ーザが、別の時点で、静止画の表示可能な携帯端末を使
用した場合には、フィルタリングポリシィ情報１０６２
図７に従った、即ちユーザの欲する静止画の情報を提供
できる。こうして、ユーザの要求と、その時点で使用し
ている携帯端末の特定とを独立させて情報の提供が行え
て、ユーザが要求する条件に応じた適切な情報を提供で
きる。尚、移動通信交換機１０３が、ＧＷサーバ１０５
を兼ねる構成とすることもできる。

【００２２】従来の移動体通信システムでは、ユーザに
提供するサービスは、基本的には全てのサービスアプリ
ケーションが（携帯端末上でサービスのためのアプリケ
ーションが実行される）サーバ／クライアント方式で実
行される方式であるが、本実施の形態によれば、携帯端
末からの要求に対応して網側に設けるアプリケーション
サーバ上で、要求されたサービスをプロキシとして実行
し、その結果のみを携帯端末側へ送付し、携帯端末では
表示のみを行うという形態が可能である。即ち、固定情
報だけでなく、動的な情報を含めたテーブルとすること
で、ネットワーク付加を加味したり、時間帯によるサー
ビス集中を避ける管理もできる。サービスの管理情報を
全て移動体通信網の中で、具体的には、移動体通信交換
機、ホームメモリ、ＧＷサーバにより管理する。そし
て、結果のみを端末に送付して、表示する情報管理伝送
方式を取る。従って、ユーザが使用する携帯端末の機能
が変わった場合、あるいは、サービスを追加する場合、
さらには、サービスの更新を行う場合に、移動体通信網
の中央側でこれらの変更管理を行うので、携帯端末側で
は変更要求を行う必要がなく、ユーザにとって使いやす
い使用環境となる。

【００２３】実施の形態２．本実施の形態では、携帯端
末１０１からの情報に対する更新と、企業イントラネッ
ト内ＰＣ１０９からの情報更新において矛盾が発生した
場合に、その矛盾解決の方法について説明する。具体的
なアプリケーションとして、実施の形態１と同様に、メ
ール配信システムを用いて説明を行う。尚、フィルタリ
ングされた結果であるメールは、ＧＷサーバ１０５上の
メールサーバソフト１０１０に届いており、その内容を
携帯端末１０１で参照する時点の動作までは、実施の形
態１で説明されているため、それ以後の携帯端末１０１
からの更新指示に対する処理につき説明を行う。

【００２４】携帯端末１０１上のメールクライアントソ
フト１００２は、８０ｂｙｔｅ以下のサイズにフィルタ
リングされたメールを受け取る。メールクライアントソ
フト１００２は、受け取った（メールＩＤ＝２０）に対
するリプライメールを送付した後、受け取ったメール
（メールＩＤ＝２０）の削除を、ＧＷサーバ上メールサ
ーバソフト１０１０に依頼する。

【００２５】ＧＷサーバ１０５上のフィルタリングプロ
グラム１０１１は、メールサーバソフト１０１０に対し
て要求されたメール削除要求を知ると、＜削除を行った
時間ｔ０、削除コマンドｄｅｌｅｔｅ、メールＩＤ＝２
０、ユーザＩＤ（携帯電話番号）＞をログとして、ユー
ザＩＤ、メールＩＤをファイル名とする削除対象となっ
たメールとともに、図３には明記していないが、一時的
にテンポラリのファイルディレクトリへ移動する。

【００２６】一方、オリジナルのメールは、プロバイダ
サーバ上１０７であるメールサーバにて管理されてお
り、ユーザは、個人ユーザＰＣ１０８を使用して、メー
ルサーバとしてのプロバイダサーバ１０７にアクセスを
行う。ユーザは、このメールサーバより、フィルタリン
グされていないオリジナルの形態で、メールＩＤ＝２０
のメールを読み出した上で、本メールの重要性を知っ
て、メールＩＤ＝２０のメールをメールサーバ内”重
要”フォルダに移動する。この際、実行されれた処理に
対応したログ＜移動を行った時間ｔ１、移動コマンド、
移動先フォルダ名、メールＩＤ＝２０、ユーザＩＤ＝プ
ロバイダでユーザに割り当てているメールアドレス＞を
変更ログとして保持する。同時に、移動通信網へ情報提
供を行うために、制御用メールの形態にて、ユーザＩＤ
＝携帯電話番号を使用したメールアドレスに対して、メ
ールを発信する。このような状況において、同一メール
ＩＤ＝２０で管理されたＧＷサーバ１０５上での状態”
削除”と、プロバイダサーバ上メールサーバ１００１上
での状態”重要フォルダへの移動”という不整合が発生
していることになる。

【００２７】メール通信サービスの場合、フィルタリン
グプログラムは、アプリケーションとして指定されてい
るこのメール通信を知ってサービスプロバイダ内メール
サーバ１００８上で、携帯端末１０１を使用しているユ
ーザ（ユーザＩＤ＝携帯電話番号）のメールフォルダに
対して行われたコマンドログを取り出す。制御用メール
が届いている場合、フィルタリングプログラム１０１１
は、端末特性情報１０６１図６を読み込む。続いて、フ
ィルタリングポリシィ情報１０６２図７を読み込む。更
に、端末特性情報１０６１図６と、フィルタリングポリ
シィ情報１０６２図７から、メール用のフィルタリング
テーブル１０６３図８を作成する。

【００２８】フィルタリングポリシィ情報１０６２内の
情報矛盾時の解決手段６０３に記載の指示に従って、フ
ィルタリングテーブル情報１０６３に示す解決手段７０
６を作成する。この場合には、削除とそれ以外のコマン
ドが同一メールＩＤに対して実行された場合には、どの
サーバで処理されたかに依存せず、削除以外のコマンド
を選択して、処理をすることが作成されて指定されてい
る。また、削除以外のコマンドで、矛盾が発生した場合
には、サーバ上メールサーバにて実行されたコマンドを
優先して実行することが指定されている。

【００２９】本実施の形態で説明したように、端末、オ
フィス、あるいは家庭内のＰＣなどの複数箇所で、ある
情報、例えばメール通信サービスの場合に、携帯端末な
どのそれぞれの環境に応じて、最適な情報を提供すると
ともに、複数ネットワークを接続して、各端末が異なる
要求を出した場合の情報の管理方法として、ユーザによ
るポリシィ設定を可能とした。こうして、矛盾が発生し
た場合の解決手段を定めて、多種多様な端末から、複数
のネットワークを介して情報共有を行う際の整合性を保
証している。

【００３０】

【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、ユーザ
の要求と、その時点で使用している携帯端末の特性とを
中央のサーバ例で集中して、かつ独立に管理するように
したので、ユーザはパッシブな端末であっても、その使
用条件に適合した適切な情報を受けられるという効果が
ある。また、すべてのサービスの制御を移動通信交換
機、ＧＷサーバ側で行うので、携帯端末は、受信結果の
みを表示するパッシブな機能を持つだけで、全てのサー
ビスを享受できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施の形態１と２におけるシステ
ム構成を示す図である。

【図２】ホームメモリ内の加入者情報を管理する加入
者情報のデータ例を示す図である。

【図３】実施の形態１と２における機能要素の相互関
係と、処理の流れを示す図である。

【図４】交換機が管理する加入サービス情報の例を示
す図である。

【図５】交換機が管理する端末状態情報テーブルの例
を示す図である。

【図６】ＧＷサーバが管理する端末特性情報のテーブ
ルの例を示す図である。

【図７】交換機が管理するデータ選択・加工条件を表
すフィルタリングポリシィ情報の例を示す図である。

【図８】フィルタリングプログラムを管理するフィル
タリングテーブルの例を示す図である。

【図９】移動体通信交換機で管理されるサービスアプ
リケーション管理情報の例を示す図である。

【図１０】プロバイダサーバが管理する他のサービス
との連携設定情報の例を示す図である。

【図１１】フィルタリングプログラム処理フロー図で
ある。

【図１２】フィルタリングプログラム処理フロー図で
ある。

【符号の説明】

１０１携帯端末、１０２基地局、１０３移動通信
交換機、１０５ゲートウェイ（ＧＷ）サーバ、１０６
インターネット、１０７プロバイダサーバ、１０８
個人ユーザＰＣ、１０９企業内ＰＣ、１００７プ
ロキシプロセス、１００６サービス管理プログラム、
１００９フィルタリングプロセス管理プログラム、１
０１１フィルタリングプログラム、１０５０端末状
態情報、１０５１加入サービス情報、１０６０サー
ビスアプリケーション管理情報、１０６１端末特性情
報、１０６２フィルタリングポリシィ情報、１０６３
フィルタリングテーブル、１０７０他サービスとの連
携設定情報、７０６情報矛盾時の優先条件（解決手
段）。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号ＦＩテーマコート゛(参考）Ｈ０４Ｌ 11/20 ＢＦターム(参考） 5B089 GA11 GA25 GB04 HA10 JA31 KA02 KA09 KB06 5K024 AA61 AA72 BB00 BB04 CC07 CC11 DD05 FF03 GG00 GG01 GG03 GG12 5K030 GA17 HA06 HC01 HC09 HD03 JL01 JT06 KA04 LB13 LD17 MD08 5K067 AA21 BB21 DD51 EE02 EE10 EE16 HH21 HH22 HH23 5K101 KK02 KK16 LL00 LL12 MM00 NN18 NN21 RR05 SS07 TT06 UU16

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】受動動作をする携帯端末を接続する移動
体通信ネットワークと、パーソナルコンピュータ（Ｐ
Ｃ）とサーバとを接続するインターネットとを結合した
システムにおいて、上記移動体通信ネットワークとインターネットとを結合
するゲートウエイ（ＧＷ）サーバ相当に、上記携帯端末
毎の特性を記憶する端末特性情報テーブルと、上記各携帯端末毎にサービスを行う条件を規定したフィ
ルタリングポリシィ情報テーブルとを備えて、上記携帯端末またはＰＣからのサービス要求を受ける
と、上記端末特性情報テーブルとフィルタリングポリシ
ィ情報テーブルとを参照して、必要データを選択・加工
して、要求元の上記携帯端末またはＰＣに送信するよう
にしたことを特徴とする移動体通信サービス提供システ
ム。
【請求項２】フィルタリングポリシィ情報テーブルに
は、携帯端末他からの要求情報に矛盾が生じた場合の情
報矛盾解決指示を設けて、携帯端末またはＰＣには、上記情報矛盾解決指示に基づ
いてデータを送信するようにしたことを特徴とする請求
項１記載の移動体通信サービス提供システム。