JP2001103468A - オブジェクト映像表示装置 - Google Patents

オブジェクト映像表示装置

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JP2001103468A
JP2001103468A JP27382199A JP27382199A JP2001103468A JP 2001103468 A JP2001103468 A JP 2001103468A JP 27382199 A JP27382199 A JP 27382199A JP 27382199 A JP27382199 A JP 27382199A JP 2001103468 A JP2001103468 A JP 2001103468A
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video
image
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JP27382199A
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English (en)
Inventor
Kensuke Uehara
堅助 上原
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】表示の優先度の高いオブジェクト映像をより見
やすい状態で表示する。 【解決手段】優先度の高いオブジェクト映像とこのオブ
ジェクト映像より優先度の低いオブジェクト映像の重な
り状態について重畳状態検出部26で検出し、優先度の
高いオブジェクト映像が下側に重なった場合、重畳領域
50を調べ、重畳領域50の大きさあるいは重畳領域5
0が優先領域66に触れているかを調べ、配置情報44
を出力する。配置情報44により映像合成部42でオブ
ジェクト映像を配置してモニタ48に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばMPEG方
式により符号化された複数のオブジェクト映像を表示で
きるオブジェクト映像装置に関するもので、特に、オブ
ジェクト映像同士が重なったり、表示に関する優先度の
高いオブジェクトが優先度の低いオブジェクトの下に重
なっていた場合、重なり状態を変更するか、優先度の低
いオブジェクト映像を消去する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、MPEG4映像表示方式のように
モニタに複数のオブジェクト映像を表示させる際に、シ
ーン構成情報により時々刻々個々のオブジェクト映像の
形状、動きあるいは配置座標などが定義され、一連のシ
ーンが構成されている。そして、これら映像ソースは予
め人手により、オブジェクト映像の素材を適宜そのシー
ンに合うように配置したり、あるいは色彩、明度を変え
たりして組み込んでいる。また、スポーツの中継シーン
などは、個々の選手のオブジェクト映像について加工す
ることが少なく、そのままシーンに組み込み、リアルタ
イム性を生かしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、オブジェクト
映像の中でも、静物あるいは背景等は、シーンを構成す
る際に装飾的な役目を持っており、表示に関する優先度
が低く、シーンから削除しても全体のシーン記述上問題
のないものもある。一方、シーンの登場人物のように一
連のシーンを構成する上で、これを欠いてはシーンが成
り立たない重要なオブジェクト映像もある。このような
オブジェクト映像は、そのシーンで優先度が高い。一
方、人物等のオブジェクト映像でも主人公は優先度が高
く、脇役は優先度が低いと言える。そして、主人公のオ
ブジェクト映像自体の領域を見ても、頭部すなわち顔面
が優先度が高く、顔面以外は他のオブジェクト映像から
隠蔽されても、シーンを視聴しているユーザから見ると
それほど不快感をもよおさないといえる。
【0004】上記のように、シーン構成情報で記述され
たシーンの展開、あるいはリアルタイムの中継等のシー
ン構成情報でも記述が困難なシーン等色々なシーンがあ
る。そして、登場人物のオブジェクト映像に注目する
と、そのオブジェクト映像が他のオブジェクト映像が上
側に重なり、肝心のオブジェクト映像が隠蔽されないよ
うに、映像の送り側が時々刻々シーンを観察して、人手
により、シーンに対して、オブジェクト映像を移動させ
たり、あるいは重なり状態を変更する必要があった。そ
して、主人公などの顔が他のオブジェクト映像から隠蔽
されないようにシーンに対する作為は一層困難な作業で
あった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した課題
を解決するためになされたもので、その第1の発明は、
符号化されたオブジェクト映像を復号化する復号化手段
と、前記復号化されたオブジェクト映像がそれぞれ入力
され、オブジェクト映像の重なり状態を検出する手段
と、前記オブジェクト映像同士が重なって生じる重畳領
域を検出する重畳領域検出手段と、各オブジェクト映像
には表示に関する相対的な優先度があらかじめ設定され
ており、第1のオブジェクト映像がこの第1のオブジェ
クト映像より優先度の低い第2のオブジェクトの下に重
なっていると検出された場合、前記第1のオブジェクト
映像が前面に来るように重なり状態を変更して両者を表
示する表示手段を具備することを特徴とする。
【0006】また、第2の発明として、符号化されたオ
ブジェクト映像を復号化する復号化手段と、前記復号化
されたオブジェクト映像がそれぞれ入力され、オブジェ
クト映像の重なり状態を検出する手段と、前記オブジェ
クト映像同士が重なって生じる重畳領域を検出する重畳
領域検出手段と、各オブジェクト映像には表示に関する
相対的な優先度があらかじめ設定されており、前記重畳
領域検出手段で、第1のオブジェクト映像と第2のオブ
ジェクト映像との重畳領域が予め決められた閾値より大
きいと判断され、かつ、第1のオブジェクト映像がこの
第1のオブジェクト映像より優先度の低い第2のオブジ
ェクトの下に重なっていると検出された場合、前記第1
のオブジェクト映像が前面に来るように重なり状態を変
更して両者を表示する表示手段を具備することを特徴と
する。
【0007】また第3の発明として、符号化されたオブ
ジェクト映像を復号化する復号化手段と、前記復号化さ
れたオブジェクト映像がそれぞれ入力され、オブジェク
ト映像の重なり状態を検出する手段と、前記オブジェク
ト映像同士が重なって生じる重畳領域を検出する重畳領
域検出手段と、各オブジェクト映像には表示に関する相
対的な優先度があらかじめ設定されており、第1のオブ
ジェクト映像がこの第1のオブジェクト映像より優先度
の低い第2のオブジェクトの下に重なっていると検出さ
れた場合、前記第2のオブジェクト映像を消去する消去
手段と、前記第1のオブジェクト映像を表示する表示手
段を具備することを特徴とする。
【0008】さらに第4の発明は、符号化されたオブジ
ェクト映像を復号化する復号化手段と、前記復号化され
たオブジェクト映像がそれぞれ入力され、オブジェクト
映像の重なり状態を検出する手段と、前記オブジェクト
映像同士が重なって生じる重畳領域を検出する重畳領域
検出手段と、各オブジェクト映像には表示に関する相対
的な優先度があらかじめ設定されており、前記重畳領域
検出手段で前記重畳領域が予め決められた閾値より大き
いと判断され、かつ、第1のオブジェクト映像がこの第
1のオブジェクト映像より優先度の低い第2のオブジェ
クトの下に重なっていると検出された場合、前記第2の
オブジェクト映像を消去する消去手段と、前記第1のオ
ブジェクトを表示する表示手段を具備することを特徴と
する。
【0009】上記した第1、第2の発明にあっては、複
数のオブジェクト映像によりシーンを構成している場合
に、優先度の高いオブジェクト映像が優先度の低いオブ
ジェクト映像の下側に重なっても、自動的に重なり状態
を変更して、優先度の高いオブジェクト映像を前面に配
置するよう表示できる。また、特に第2の発明では、上
側に重なった優先度の低いオブジェクト映像の重なった
面積の大きさにより、重なり状態を変更することができ
る。すなわち、重なった面積が小さい場合、下側の優先
度の高いオブジェクト映像を見る上で影響が少ないた
め、重なり状態を変更する必要がない。また、オブジェ
クト映像の領域内で所定の優先領域が設定されており、
重畳領域検出手段がこの優先領域を検出し、優先領域が
重畳領域に重なった場合、重なり状態を変更できる。こ
うすることにより、下側に重なった優先度の高いオブジ
ェクト映像が人物オブジェクトであった場合、顔面等重
要な領域に優先度の低いオブジェクト映像が重なったと
き、下側に重なった優先度の高い人物オブジェクト映像
を優先度の低いオブジェクト映像の上側に重ねるように
することができる。
【0010】また、上記第3、第4の発明にあっては、
優先度の高いオブジェクト映像が優先度の低いオブジェ
クト映像の下側に重なった場合、上側の優先度の低いオ
ブジェクト映像を消去するができる。こうすることによ
り、下側に重なった優先度の高いオブジェクト映像が他
のオブジェクト映像に隠蔽されることなく観察できる。
また、特に第4の発明では、重畳領域の面積が所定値よ
り大きい場合、上側の優先度の低いオブジェクト映像を
消去することで、下側のオブジェクト映像が容易に観察
できると共に、重なった面積が小さい場合は下側のオブ
ジェクト映像を観察する上で影響が少ないのでそのまま
にしておくことができる。
【0011】また、オブジェクト映像の領域内で所定の
優先領域が設定されており、重畳領域検出手段がこの優
先領域を検出し、優先領域が重畳領域に重なった場合、
重なり状態を変更できる。例えば、下側に重なった優先
度の高いオブジェクト映像(例えば人物のオブジェクト
映像)のうち、顔面のような更に優先度の高い領域に優
先度の低いオブジェクト映像が触れた場合、優先度の低
いオブジェクト映像を消去することで、優先度の高いオ
ブジェクト映像の重要領域が容易に観察できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。 (第1の実施の形態)図1は本発明のオブジェクト映像
表示装置の一実施形態を示すブロック図である。図1で
は簡単のためにオブジェクト映像を3つに限定して説明
しているが、実際の応用ではシーンによってオブジェク
ト映像の数は限定されない。図示しない映像ソース側か
らオブジェクト映像符号化データA2、オブジェクト映
像符号化データB4、オブジェクト映像符号化データC
6が送られてくる。映像ソースとしては、ディスクなど
蓄積メディア等に圧縮されて符号化データとして格納さ
れている場合がある。また、通信回線を通して、送信側
から圧縮された符号化データが伝送されてくる場合など
もある。
【0013】オブジェクト映像符号化データA2はオブ
ジェクト映像復号化部A8に印加されて、オブジェクト
映像復号化部A8でMPEG4方式によるオブジェクト
映像A10と形状情報A12を生成する。同様に、オブ
ジェクト映像符号化データB4はオブジェクト映像復号
化部B14に印加されて、オブジェクト映像復号化部B
14でオブジェクト映像B16と形状情報B18を生成
する。また、オブジェクト映像符号化データC6はオブ
ジェクト映像復号化部C20に印加されて、オブジェク
ト映像復号化部C20でオブジェクト映像C22と形状
情報C24を生成する。
【0014】形状情報A12、形状情報B18、形状情
報C24は重畳状態検出部26に印加され形状情報A1
2と形状情報B18、形状情報C24に対する相互の重
なり状態が調べられる。ここで形状情報は一種の座標の
情報で、当該オブジェクトが存在する座標位置がわかる
情報である。したがって、この形状情報は当該オブジェ
クトの輪郭に関する情報も含んでいる。形状情報はアル
ファープレーンと呼ばれ、オブジェクト映像が存在する
領域を論理値1、存在しない残りの領域を論理値0と表
現したもので、論理値1の座標はオブジェクト映像があ
る領域、論理値0の座標は当該オブジェクト映像のない
残りの領域を示す。後述するように、優先度の低いオブ
ジェクト映像が優先度の高いオブジェクト映像に重り、
優先度の低いオブジェクト映像を消去する必要がある場
合は、該当する形状情報を透明状態にする。
【0015】すなわち、重畳状態検出部26から出力さ
れる処理済形状情報A28、処理済形状情報B30、処
理済形状情報C32は形状情報A12、形状情報B1
8、形状情報C24がそのまま出力する場合もあり、ま
た上記のように透明状態になって出力する場合もある。
一方、シーン構成情報34が制御部36に印加してい
る。制御部36ではシーン構成情報34から各オブジェ
クト映像の重なり状態が調べられ、重畳情報38として
重畳状態検出部26に印加する。また、設定部40では
ユーザがキーボード、マウスおよびリモコン等で画面上
で表示されているオブジェクト映像を選択する。そし
て、選択されたオブジェクト映像がその時点で優先度の
高いオブジェクト映像として認識され、オブジェクト映
像の識別番号あるいは重なり状態などを含んだ重畳情報
38が出力する。
【0016】重畳状態検出部26では、重畳情報38お
よび形状情報A12、形状情報B18、形状情報C24
から優先度の高いオブジェクト映像が優先度の低いオブ
ジェクト映像に重なっているかを検出し、重なりを検出
した場合、優先度の低いオブジェクト映像を消去する処
理を行う。そして、消去の対象となったオブジェクト映
像の形状情報は透明にして処理済形状情報A28、処理
済形状情報B30、処理済形状情報C32として出力す
る。オブジェクト映像A10、オブジェクト映像B1
6、オブジェクト映像C22と処理済形状情報A28、
処理済形状情報B30、処理済形状情報C32は映像合
成部42に印加される。一方、処理済形状情報A28、
処理済形状情報B30、処理済形状情報C32における
画面上の配置座標は、配置情報44として映像合成部4
2に印加される。映像合成部42では画面上で配置情報
44が指定する座標に、オブジェクト映像A10、オブ
ジェクト映像B16、オブジェクト映像C22と処理済
形状情報A28、処理済形状情報B30、処理済形状情
報C32を配置して、画像データ46として出力する。
画像データ46はモニタ48に印加されて表示される。
ここで、処理済形状情報A28、処理済形状情報B3
0、処理済形状情報C32のうち消去されて、透明にな
った場合、そのオブジェクト映像は画面上に表示されず
消去されたことになる。
【0017】次に、複数のオブジェクト映像が重なった
場合に、重畳領域を検出する方法について説明する。図
4は2つの形状情報が重なった状態を示した説明図であ
る。また、図5は2つの形状情報が重なって各形状情報
をメッシュ上に細分化した状態を示した説明図である。
【0018】図4のように形状情報A12と形状情報B
18が重なり、重畳領域50が生じた状態を示してい
る。ここで、重畳領域50が生じているかあるいは重畳
領域50の大きさを調べる方法を以下に述べる。
【0019】図5のように形状情報A12と形状情報B
18をメッシュ状に細分化する。そして、形状情報A1
2のメッシュA52の座標を全て調べる。同様に形状情
報B18のメッシュB54の座標を全て調べる。そし
て、メッシュA52とメッシュB54の座標が共通な位
置が重畳領域50となる。
【0020】そして、重畳情報38(図1参照)から、
各形状情報についてレイアー情報と優先度の情報が出力
される。例えば、重畳情報には、形状情報A12は優先
度が最も高いがレイアーは3番目で、形状情報B18は
レイアーが2番目で優先度は形状情報A12より低いな
どの情報を含んでいる。そして、図5に示した方法によ
り重畳領域50が算出される。各形状情報が重畳してい
ると検出され、上側の形状情報が優先度が低いと検出さ
れた場合、上側の形状情報を消去する。すなわち、上側
の形状情報を透明にすることにより、等価的にそのオブ
ジェクト映像が消去されたことになる。ここで、映像合
成部42ではオブジェクト映像と対応する形状情報を対
にして表示が行われる。そこで、形状情報が透明な場
合、該当するオブジェクト映像は表示を停止する。
【0021】図6は複数のオブジェクト映像が重なった
場合に、上側のオブジェクト映像が下側のオブジェクト
映像より優先度が低いため上側のオブジェクト映像を消
去する例を説明する図である。図6(A)によるとオブ
ジェクト映像A10の上にオブジェクト映像B16が重
なっている。そして、オブジェクト映像A10の方が優
先度が高いとする。重畳状態検出部26で両方の重畳領
域50と優先度が調べられ、上側に重なったオブジェク
ト映像B16の優先度が低いと検出されたら、重畳状態
検出部26で形状情報B18を透明にして処理済形状情
報B30として映像合成部42に印加し、映像合成部4
2ではオブジェクト映像B16の表示を停止し、図6
(B)のようにオブジェクト映像A10の表示だけ行
う。
【0022】(第2の実施の形態)図2は複数のオブジ
ェクト映像が重なった場合に、重畳領域50の面積を調
べて面積の大きさにより上側に重なった優先度の低いオ
ブジェクト映像を消去する例を実現するためのブロック
構成図である。
【0023】図2に示すように、重畳状態検出部26は
重畳面積検出部56と重畳状態判定部58に分かれてい
る。そして、形状情報A12、形状情報B18、形状情
報C24は重畳面積検出部56に印加される。重畳面積
検出部56では図5で説明した方法により形状情報相互
の重なり状態および重畳領域50の面積が調べられる。
そして、おのおのの重畳領域50は面積情報60として
重畳状態判定部58に印加される。重畳状態判定部58
は面積情報60と重畳情報38により上側に優先度の低
いオブジェクト映像が重なり、かつ重畳領域50の面積
が予め決められた閾値より大きい場合、上側に重なった
優先度の低いオブジェクト映像の形状情報を透明にす
る。図6(C)に示すように、オブジェクト映像A10
の上にオブジェクト映像B16が重なっていて、重畳領
域50が予め決められた閾値より大きい場合、図6
(D)に示すようにオブジェクト映像B16を消去して
オブジェクト映像A10だけ残す。また、図6(E)の
ように重畳領域50が予め決められた閾値より小さい場
合、図6(F)のように下側の優先度の高いオブジェク
ト映像A10を観察する上で支障が少ないので、上側に
重なったオブジェクト映像B16をそのまま残す。
【0024】(第3の実施の形態)図3は、複数のオブ
ジェクト映像が重なり、下側の優先度の高いオブジェク
ト映像で更に優先度の高い領域に優先度の低いオブジェ
クト映像が触れた場合に、上側のオブジェクト映像を消
去する例を実現するためのブロック構成図である。図3
に示すように、重畳状態検出部26は優先領域検出部6
2と重畳状態判定部58で構成される。図7は優先領域
検出部62の動作を示す図である。優先領域検出部62
では、重畳情報38から複数のオブジェクト映像が重な
っているかをチェックし、重なり状態を接触情報64と
して出力し、重畳状態判定部58に印加する。そして、
オブジェクト映像が重なっていることが検出されたら、
下側に重なったオブジェクト映像の優先度が高く、かつ
そのオブジェクト映像内に優先領域を有しているかどう
かをチェックする。図7は、優先領域検出部62の動作
を説明するための図である。図7(A)は、オブジェク
ト映像A10の優先度が高く、その上に優先度の低いオ
ブジェクト映像B16が重なっている状態を示してい
る。ここで、オブジェクト映像A10の優先領域66を
検出するために形状情報A12の頂点に水平線を引く。
尚、この例ではオブジェクト映像A10を人物像と仮定
している。頂点からデフォルト値aだけ下ろして水平線
を引く。デフォルト値は大まかに顔領域がカバーする値
としておく。そして、aで区切った領域を優先領域66
としている。重畳状態判定部58ではこの優先領域66
に優先度の低いオブジェクト映像が触れなければ、図7
(B)のようにオブジェクト映像(B)を消去せずその
ままの状態にしておく。しかし、図7(C)のように優
先領域66に上側のオブジェクト映像B16が重なった
場合、図7(D)のようにオブジェクト映像B16を消
去する。
【0025】すなわち、本実施形態では、優先度の高い
オブジェクト映像で、その領域内で更に優先度の高い特
定の領域(人物オブジェクトの場合は顔など)に優先度
の低いオブジェクト映像が触れた場合、優先度の低いオ
ブジェクト映像を消去することで、優先領域66が他の
オブジェクト映像から隠蔽されることを防止できる。
【0026】(第4の実施の形態)図8は複数のオブジ
ェクト映像が重なった場合に、上側のオブジェクト映像
が下側のオブジェクト映像より優先度が低いため上側の
オブジェクト映像と下側のオブジェクト映像を入れ替え
た例を説明するための図である。重畳状態検出部26
(図1参照)では、上述したように図8(A)のように
優先度の高いオブジェクト映像A10の上に優先度の低
いオブジェクト映像(B)が重なっている状態を検出し
た場合、図8(B)のようにオブジェクト映像A10が
オブジェクト映像B16の上側に来るように変えた状態
を配置情報44として映像合成部42に出力する。映像
合成部42では配置情報44で指示された重なり状態で
各オブジェクト映像を合成して、モニタ48に表示す
る。
【0027】(第5の実施の形態)図2の重畳面積検出
部56では優先度の高いオブジェクト映像A10の上に
優先度の低いオブジェクト映像B16が重なった場合
に、重畳領域50を算出する。重畳領域50の面積は面
積情報60として重畳状態判定部58に印加される。重
畳状態判定部58では図8(C)のように前記重畳領域
50が予め決められた閾値より大きい場合、図8(D)
のようにオブジェクト映像A10とオブジェクト映像B
16の重なり状態を変更し、重なり状態を配置情報44
として映像合成部42に印加する。映像合成部42では
前記の配置情報44で指示された配置関係で各オブジェ
クト映像を配置し、モニタ48に表示する。
【0028】また、図8(E)のように重畳領域50が
予め決められた閾値より小さい場合、ユーザが鑑賞する
際に支障が起きないために図8(F)のように上側のオ
ブジェクト映像と下側のオブジェクト映像の重ね状態を
変更せずそのままの状態を維持する。
【0029】(第6の実施の形態)図9は優先度の高い
オブジェクト映像に更に優先領域66を設定して、その
領域に他のオブジェクト映像が触れた状態を説明するた
めの図である。図9(A)によると優先度の高いオブジ
ェクト映像A10で更に優先領域66が設定されている
(aの領域)。そして、優先領域検出部62でオブジェ
クト映像A10の上に優先度の低いオブジェクト映像B
16が重なっていることを検出する。しかし、オブジェ
クト映像B16は優先領域66に触れていないので、接
触情報64として何も出力せず図9(B)のように前の
ままの状態を維持する。 しかし、図9(C)のように
優先領域検出部62でオブジェクト映像A10の優先領
域66にオブジェクト映像B16が触れたことを検出す
ると、これを接触情報64として出力し、重畳状態判定
部58に印加する。重畳状態判定部58ではオブジェク
ト映像A10とオブジェクト映像B16の優先度を調べ
て、優先領域66の上に優先度の低いオブジェクト映像
が触れたと判定したら、図9(D)のように、優先度の
低いオブジェクト映像B16をオブジェクト映像A10
に下側に移動する。
【0030】以上のように、優先領域66に優先度の低
いオブジェクト映像が重なった場合、そのオブジェクト
映像を下側に移動することにより優先領域66が隠蔽さ
れることなく鑑賞できる。第3および第6の実施の形態
で、優先領域66に優先度の低いオブジェクト映像が触
れた場合に、上側の優先度の低いオブジェクト映像を消
去するか、あるいは下側に移動するようにしていた。し
かし、優先領域66に触れた他のオブジェクト映像の重
畳面積を調べて予め決められた閾値より小さければその
ままにしておくこともできる。すなわち、少し触れただ
けでは鑑賞に差し支えないのでそのままにしておくこと
もできる。
【0031】また、第1〜第6の実施の形態において、
オブジェクト映像の優先度を決める場合、シーン構成情
報34で予め設定されていることを前提としている。し
かし、モニタ48に表示されているオブジェクト映像を
設定部40により選択する。そして、選択した時点でそ
のオブジェクト映像の優先度は他のオブジェクト映像よ
り高くする。そして、そのとき選択したオブジェクト映
像に他のオブジェクト映像が上に重なっていたら、第1
〜第6の実施の形態までの手段により、上側のオブジェ
クト映像を消去したり、下側に移動させたりしてもよ
い。 また、第3および第6の実施の形態における優先
領域66の検出手段は予めシーン構成情報34により記
述しておくとよい。すなわち、人物のオブジェクト映像
の場合、頭頂からの距離等を記述しておく。また、設定
部40から予め優先領域66を設定すべきオブジェクト
映像を選択して、更に選択したオブジェクト映像に対し
て優先領域66を設定部40から設定しておいてもよ
い。
【0032】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、優
先度の高いオブジェクト映像の上に優先度の低いオブジ
ェクト映像が重なった場合、自動的に重なり状態を変更
して、優先度の高いオブジェクト映像を前面に配置する
よう表示できるため、重要なオブジェクト映像をより見
やすく表示できる。また、優先度の低い上側のオブジェ
クト映像を消去するので、優先度の高い下側に重なった
オブジェクト映像を見易く表示できる。また、重畳した
面積により上側のオブジェクト映像を下側に置き換えた
り、消去したりできるので、重要なオブジェクトが見や
すくなると共にフレキシブルな表示が可能となる。さら
に、下側に重なった優先度の高いオブジェクト映像に特
定の優先領域を設定し、その優先領域に優先度の低いオ
ブジェクト映像が触れた場合に、優先度の高い下側のオ
ブジェクトを優先度の低い上側のオブジェクト映像と入
れ替えたり、消去することができるので、重要な部分が
隠蔽されることが防止でき、優先度の高いオブジェクト
をより見やすく表示できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のオブジェクト映像表示装置の実施の形
態を示すブロック図。
【図2】複数のオブジェクト映像が重なった場合に、重
畳領域の面積を調べて面積の大きさにより上側に重なっ
た優先度の低いオブジェクト映像を消去する実施の形態
の重畳状態検出部を示した図。
【図3】複数のオブジェクト映像が重なり、下側の優先
度の高いオブジェクト映像で更に優先度の高い領域に優
先度の低いオブジェクト映像が触れた場合に、上側のオ
ブジェクト映像を消去する実施の形態の重畳状態検出部
を示す図。
【図4】2つのオブジェクト映像の形状情報が重なった
状態を示した図。
【図5】2つのオブジェクト映像の形状情報が重なって
各形状情報をメッシュ上に細分化した状態を示した図。
【図6】複数のオブジェクト映像が重なった場合に、上
側のオブジェクト映像が下側のオブジェクト映像より優
先度が低いため上側のオブジェクト映像を消去する場合
の動作を説明する図。
【図7】優先領域検出部の動作を説明するための図。
【図8】複数のオブジェクト映像が重なった場合に、上
側のオブジェクト映像が下側のオブジェクト映像より優
先度が低いため上側のオブジェクト映像と下側のオブジ
ェクト映像を入れ替えた例を説明するための図。
【図9】優先度の高いオブジェクト映像に更に優先領域
を設定して、その領域に他のオブジェクト映像が触れた
状態を説明する図。
【符号の説明】 2 オブジェクト映像符号化データA 4 オブジェクト映像符号化データB 6 オブジェクト映像符号化データC 8 オブジェクト映像復号化部A 10 オブジェクト映像A 12 形状情報A 14 オブジェクト映像復号化部B 16 オブジェクト映像B 18 形状情報B 20 オブジェクト映像復号化部C 22 オブジェクト映像C 24 形状情報C 26 重畳状態検出部 28 処理済形状情報A 30 処理済形状情報B 32 処理済形状情報C 34 シーン構成情報 36 制御部 38 重畳情報 40 設定部 42 映像合成部 44 配置情報 46 画像データ 48 モニタ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】符号化されたオブジェクト映像を復号化す
    る復号化手段と、前記復号化されたオブジェクト映像が
    それぞれ入力され、オブジェクト映像の重なり状態を検
    出する手段と、前記オブジェクト映像同士が重なって生
    じる重畳領域を検出する重畳領域検出手段と、各オブジ
    ェクト映像には表示に関する相対的な優先度があらかじ
    め設定されており、第1のオブジェクト映像がこの第1
    のオブジェクト映像より優先度の低い第2のオブジェク
    トの下に重なっていると検出された場合、前記第1のオ
    ブジェクト映像が前面に来るように重なり状態を変更し
    て両者を表示する表示手段を具備することを特徴とする
    オブジェクト映像表示装置。
  2. 【請求項2】符号化されたオブジェクト映像を復号化す
    る復号化手段と、前記復号化されたオブジェクト映像が
    それぞれ入力され、オブジェクト映像の重なり状態を検
    出する手段と、前記オブジェクト映像同士が重なって生
    じる重畳領域を検出する重畳領域検出手段と、各オブジ
    ェクト映像には表示に関する相対的な優先度があらかじ
    め設定されており、前記重畳領域検出手段で、第1のオ
    ブジェクト映像と第2のオブジェクト映像との重畳領域
    が予め決められた閾値より大きいと判断され、かつ、第
    1のオブジェクト映像がこの第1のオブジェクト映像よ
    り優先度の低い第2のオブジェクトの下に重なっている
    と検出された場合、前記第1のオブジェクト映像が前面
    に来るように重なり状態を変更して両者を表示する表示
    手段を具備することを特徴とするオブジェクト映像表示
    装置。
  3. 【請求項3】前記第1のオブジェクト映像の領域内で所
    定の優先領域が設定されており、前記重畳領域検出手段
    において検出された重畳領域が前記所定の優先領域と重
    なった場合に、前記第1のオブジェクト映像を第2のオ
    ブジェクト映像の前面に移動する手段を具備することを
    特徴とする請求項1記載のオブジェクト映像表示装置。
  4. 【請求項4】符号化されたオブジェクト映像を復号化す
    る復号化手段と、前記復号化されたオブジェクト映像が
    それぞれ入力され、オブジェクト映像の重なり状態を検
    出する手段と、前記オブジェクト映像同士が重なって生
    じる重畳領域を検出する重畳領域検出手段と、各オブジ
    ェクト映像には表示に関する相対的な優先度があらかじ
    め設定されており、第1のオブジェクト映像がこの第1
    のオブジェクト映像より優先度の低い第2のオブジェク
    トの下に重なっていると検出された場合、前記第2のオ
    ブジェクト映像を消去する消去手段と、前記第1のオブ
    ジェクト映像を表示する表示手段を具備することを特徴
    とするオブジェクト映像表示装置。
  5. 【請求項5】符号化されたオブジェクト映像を復号化す
    る復号化手段と、前記復号化されたオブジェクト映像が
    それぞれ入力され、オブジェクト映像の重なり状態を検
    出する手段と、前記オブジェクト映像同士が重なって生
    じる重畳領域を検出する重畳領域検出手段と、各オブジ
    ェクト映像には表示に関する相対的な優先度があらかじ
    め設定されており、前記重畳領域検出手段で前記重畳領
    域が予め決められた閾値より大きいと判断され、かつ、
    第1のオブジェクト映像がこの第1のオブジェクト映像
    より優先度の低い第2のオブジェクトの下に重なってい
    ると検出された場合、前記第2のオブジェクト映像を消
    去する消去手段と、前記第1のオブジェクトを表示する
    表示手段を具備することを特徴とするオブジェクト映像
    表示装置。
  6. 【請求項6】前記第1のオブジェクト映像の領域内で所
    定の優先領域が設定されており、前記重畳領域検出手段
    でが検出された重畳領域が前記所定の優先領域と重なっ
    た場合に、第2のオブジェクト映像を消去する手段を具
    備することを特徴とする請求項4記載のオブジェクト映
    像表示装置。
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