JP2001102802A - 衛星放送受信用コンバータ - Google Patents

衛星放送受信用コンバータ

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JP2001102802A
JP2001102802A JP27960099A JP27960099A JP2001102802A JP 2001102802 A JP2001102802 A JP 2001102802A JP 27960099 A JP27960099 A JP 27960099A JP 27960099 A JP27960099 A JP 27960099A JP 2001102802 A JP2001102802 A JP 2001102802A
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waveguide
converter
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probe
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Shunji Ekuma
俊二 荏隈
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 周波数帯域が2000MHzを超える場合で
あっても通過損失および反射損失の性能が良好な衛星放
送受信用コンバータを提供すること。 【解決手段】 衛星放送受信用コンバータは、一方の端
部が一次放射器に接続される円形導波管21と、一方の
端部が円形導波管21に接続され、他方の端部が閉塞さ
れた正方形導波管22と、正方形導波管22の軸線に垂
直な平面上に、直交するように配置された2本のプロー
ブ3Hおよび3Vとを含む。軸線に垂直な断面において
円形導波管21と正方形導波管22とを設けることによ
り、周波数帯域が2000MHzを超える場合であって
も、通過損失および反射損失の性能が良好な衛星放送受
信用コンバータを得ることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、衛星放送や衛星通
信の受信用アンテナに設けられるコンバータ(以下、衛
星放送受信用コンバータ、または単にコンバータと呼
ぶ)に関し、特に、導波管内の2つの偏波信号をそれぞ
れマイクロストリップ線路に給電する導波管−プローブ
変換部を含んだ衛星放送受信用コンバータに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、衛星放送受信機が広く普及してお
り、この衛星放送受信機に接続される衛星放送受信用ア
ンテナとしてパラボラアンテナが多く用いられている。
一般に、パラボラアンテナは、衛星の方向に向けられた
反射鏡と、反射鏡によって集められた電波を受ける一次
放射器と、一次放射器によって受信された微弱な12G
Hz帯の信号を増幅し、比較的扱いやすい1GHz帯の
信号に周波数変換するコンバータとを含む。このパラボ
ラアンテナにおいては、一次放射器とコンバータとが一
体化されている場合が多い。また、水平および垂直の直
線偏波、または右旋および左旋の2つの円偏波を受信で
きるパラボラアンテナも多くなってきている。
【0003】図16は、従来の水平−垂直偏波受信用コ
ンバータの概略断面図である。図示しない反射鏡によっ
て反射されて集められた電波は、一次放射器1および円
形導波管2を介してコンバータ回路基板4に給電され
る。導波管−プローブ変換部の短絡面7は、コンバータ
回路基板4をシールドし、固定するフレーム8と一体に
形成されている。
【0004】図17は、水平−垂直偏波受信用コンバー
タの導波管2およびコンバータ回路基板4を拡大した斜
視図である。上述した導波管−プローブ変換部は、円形
導波管2の軸線に垂直な平面上に直交するように配置さ
れた2本のプローブ3Hおよび3Vと、導波管短絡面7
とによって構成される。プローブ3Hおよび3Vは、コ
ンバータ回路基板4上のマイクロストリップ線路5Hお
よび5Vの延長された線路として、コンバータ回路基板
4と一体に形成される。円形導波管2を介して入力され
た電波は、プローブ3Hおよび3Vを介してコンバータ
回路基板4のマイクロストリップ線路5Hおよび5Vに
給電され、その信号が低雑音増幅素子6Hおよび6Vに
入力される。
【0005】なお、円偏波受信用アンテナに設けられる
コンバータの場合には、一次放射器とコンバータとの間
の導波管内に円偏波を直線偏波に変換する円偏波発生器
が設けられ、直線偏波に変換された電波はコンバータ回
路基板に給電される。また、一般に、ほとんどの一次放
射器の開口部の形状は円形である。そのため、一次放射
器とコンバータとの間に設けられる導波管は、ほとんど
の場合円形導波管が用いられる。
【0006】図18は、従来の他の水平−垂直偏波受信
用コンバータの概略構成を示す図である。また、図19
は、図18に示すコンバータの導波管内部の構成を示す
図である。なお、図19に示す導波管内部の構成におい
ては、コンバータ回路基板を省略している。
【0007】このコンバータの導波管−プローブ変換部
は、図16および図17に示す導波管―プローブ変換部
と比較して、導波管2の軸線方向にプローブ3Hおよび
3Vに近接して柱状導体9が設けられる点のみが異な
る。このような構造にすることにより、プローブ3Hお
よび3Vの先端の水平偏波および垂直偏波の電界を柱状
導体9に集中させることができ、2本のプローブ3Hお
よび3Vの干渉を軽減させ、交差偏波特性を改善するこ
とができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の水平−
垂直偏波受信用コンバータに用いられる導波管−プロー
ブ変換部においては、変換部分の構造が単純で小型化で
き、水平偏波および垂直偏波受信するコンバータ回路を
一枚の回路基板上に構成することができ、安価なコンバ
ータを実現できるという利点がある。
【0009】一般に、日本国内および米国においては、
衛星放送受信用アンテナに設けられるコンバータの周波
数帯域は、ほとんどが500MHz以下である。しか
し、ヨーロッパにおいては、周波数帯域が2000MH
zを超えるコンバータが多く使用されている。この理由
は、ヨーロッパでは、周波数帯域の異なる複数の衛星が
同一軌道上に存在し、これら複数の衛星からの電波を同
時に受信する必要があるからである。
【0010】上述したように、コンバータの入力部にお
いては、一次放射器と導波管とがつながった構成となっ
ているが、導波管を通過する周波数帯域には限度があ
る。すなわち、円形導波管の直径(方形導波管が使用さ
れた場合には、辺の長さ)によって決まるカットオフ周
波数よりも低い周波数は通過せず、また、導波管内で発
生する高次モードによって高い周波数も制限される。
【0011】また、上述したように、水平−垂直偏波受
信用、または右旋−左旋偏波受信用コンバータの入力部
に用いられる導波管は、ほとんどが円形導波管である。
たとえば、導波管の直径が17.5mmの場合、その導
波管を通過する周波数帯域はおよそ2000MHzが限
度となる。そのため、周波数帯域が2000MHzを超
える場合、その下限および上限付近の周波数において
は、通過損失および反射損失の性能の悪化が見られる。
【0012】また、図16および図17に示した導波管
−プローブ変換部においては、2本のプローブ3Hおよ
び3Vが同一平面上に配置されており、その先端が互い
に近接しているため、電磁界的に干渉されて水平偏波の
信号と垂直偏波の信号との分離度、いわゆる交差偏波特
性が−10数dB程度しか得られず、性能が悪いという
問題点があった。
【0013】また、図18および図19に示した導波管
−プローブ変換部においては、導波管短絡面7に設けら
れた柱状導体9によって交差偏波特性は−20dB以上
に改善されている。しかし、交差偏波特性が良好な周波
数帯域が約500MHzと比較的狭く、2000MHz
を超える周波数帯域が要求されるコンバータには柱状導
体を設けた導波管−プローブ変換部を採用することがで
きない。
【0014】また、上述した問題点以外に、コンバータ
回路における2つの偏波の受信方式によっても交差偏波
特性に影響を与えるという問題がある。たとえば、水平
−垂直偏波受信用コンバータは、常に水平および垂直の
両方の偏波を受信するタイプのコンバータと、水平およ
び垂直のいずれか一方の偏波のみを受信するように切り
換えて受信するタイプのコンバータとが存在する。常に
両方の偏波を受信するタイプのコンバータにおいては、
両方の偏波の低雑音増幅素子が常に動作状態にある。ま
た、いずれか一方の偏波のみを受信するように切り換え
て受信するタイプのコンバータにおいては、受信する方
の偏波の低雑音増幅素子を動作状態にし、受信しない方
の偏波の低雑音増幅素子のバイアスをオフにして非動作
状態にすることにより切換を行なっている。
【0015】前者のタイプのコンバータは、両方の低雑
音増幅素子が常に動作状態にあるため、両方のプローブ
の入力リターンロスは小さい状態にあるが、後者のタイ
プのコンバータは、バイアスをオフした方の低雑音増幅
素子に接続されるプローブの入力リターンロスが大きく
なる。両方のプローブの入力リターンロスが小さい前者
のタイプのコンバータと、一方のプローブの入力リター
ンロスが大きい後者のタイプのコンバータとを比較する
と、後者のタイプのコンバータの方が交差偏波特性が悪
いという問題点がある。
【0016】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであり、第1の目的は、周波数帯域が200
0MHzを超える場合であっても通過損失および反射損
失の性能が良好な衛星放送受信用コンバータを提供する
ことである。
【0017】第2の目的は、交差偏波特性が良好な衛星
放送受信用コンバータを提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明のある局面に従え
ば、衛星放送受信用コンバータは、一方の端部が一次放
射器に接続される第1の導波管と、一方の端部が第1の
導波管に接続され、他方の端部が閉塞され、軸線に垂直
な断面において第1の導波管と形状が異なる第2の導波
管と、第2の導波管の軸線に垂直な平面上に、直交する
ように配置された2本のプローブとを含む。
【0019】軸線に垂直な断面において形状が異なる第
1の導波管と第2の導波管とを設けることにより、周波
数帯域が2000MHzを超える場合であっても、通過
損失および反射損失の性能が良好な衛星放送受信用コン
バータを得ることが可能となる。
【0020】本発明の別の局面に従えば、第1の導波管
は円形導波管であり、第2の導波管は正方形導波管であ
る。
【0021】第1の導波管を円形導波管とし、第2の導
波管を正方形導波管とすることによって、さらに通過損
失および反射損失の良好な周波数帯域が広くなる。
【0022】本発明のさらに別の局面に従えば、第2の
導波管は、第1の導波管と同じ特性インピーダンスを有
する。
【0023】第2の導波管の特性インピーダンスを、第
1の導波管の特性インピーダンスと同じにすることによ
って、導波管内の通過特性および反射特性の劣化を防ぐ
ことができる。
【0024】本発明のさらに別の局面に従えば、衛星放
送受信用コンバータはさらに第2の導波管の閉塞された
端部に設けられ、第2の導波管の軸方向に設けられた柱
状導体を含む。
【0025】衛星放送受信用コンバータはさらに第2の
導波管の閉塞された端部に設けられ、第2の導波管の軸
方向に設けられた柱状導体を含むので、2本のプローブ
の干渉を軽減させることができ、交差偏波特性を改善す
ることが可能となる。
【0026】本発明のさらに別の局面に従えば、衛星放
送受信用コンバータはさらに第2の導波管の開口部の対
向する2箇所のコーナーに設けられ、導体によって形成
される導波管窓を含む。
【0027】第2の導波管の開口部の対向する2箇所の
コーナーに、導体よって形成される導波管窓を設けるこ
とによって、さらに交差偏波特性が良好となる。
【0028】本発明のさらに別の局面に従えば、導波管
窓は2本のプローブが突出する2つの辺が交わるコーナ
ーと、このコーナーに対向するコーナーとに設けられ
る。
【0029】導波管窓は、2本のプローブが突出する2
つの辺が交わるコーナーと、このコーナーに対向するコ
ーナーとに設けられるので、さらに交差偏波特性が良好
となる。
【0030】本発明のさらに別の局面に従えば、導波管
窓は、回路基板のアースパターンによって形成される。
【0031】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)図1は、本発明
の実施の形態1における衛星放送受信用コンバータの概
略断面を示す図である。また、図2は、この衛星放送受
信用コンバータを一次放射器1前面から見た図である。
この衛星放送受信用コンバータは、一次放射器1と、コ
ンバータ回路基板4と、シャーシ10と、一次放射器1
に接続される円形導波管21と、円形導波管21に接続
され、短絡面72を有する正方形導波管22と、コンバ
ータ回路基板4をシールドして固定するフレーム82と
を含む。なお、円形導波管21および正方形導波管22
の断面形状は一様である。
【0032】一次放射器1、円形導波管21および正方
形導波管22は、シャーシ10と一体に形成されてい
る。また、フレーム82は、正方形導波管短絡面72と
一体に形成されている。
【0033】図3は、本実施の形態における円形導波管
21と、正方形導波管22と、正方形導波管短絡面72
と、プローブ3Hおよび3Vとを拡大した斜視図であ
る。なお、プローブ3Hおよび3Vと、正方形導波管短
絡面72とを導波管−プローブ変換部と呼ぶ。図3にお
いては、コンバータ回路基板4を省略しているが、2本
のプローブ3Hおよび3Vは、コンバータ回路基板4と
一体に形成されている。正方形導波管22は、円形導波
管21と同じ特性インピーダンスを有しており、正方形
導波管22の軸線に垂直な同一平面上に直交するように
水平偏波と垂直偏波とをそれぞれ受信する2本のプロー
ブ3Hおよび3Vが正方形導波管22内に配置されてい
る。
【0034】異なる寸法や形状の2つ導波管が接続され
ている場合、導波管が有する特性インピーダンスが異な
っていると、その接続点で信号の反射が発生する。その
ため、本実施の形態におけるコンバータにおいては、円
形導波管21と正方形導波管22とを同じ特性インピー
ダンスとなるように寸法を決定している。導波管の特性
インピーダンスは、円形導波管の場合は(1)式によっ
て表され、方形導波管の場合は(2)式によって表され
る。なお、(1)式および(2)式において、伝送系透
磁率をμ、伝送系誘電率をε、導波管内波長をλg、自
由空間波長をλo、方形導波管の長辺寸法をa、方形導
波管の短辺寸法をbとしている。
【0035】
【数1】
【0036】図4は、従来の円形導波管の変換損失と本
実施の形態における導波管(図4においては、単に正方
形導波管と記載している。)の変換損失とを比較して示
すグラフである。図4において、■で示した本実施の形
態における導波管の変換損失の方が、●で示した従来の
円形導波管の変換損失よりも周波数帯域の低い箇所およ
び高い箇所において小さくなっており、周波数帯域が広
がっていることがわかる。
【0037】また、図5は、従来の円形導波管の反射損
失と本実施の形態における導波管の反射損失とを比較し
て示すグラフである。一般に、反射損失はおよそ−20
dB〜−25dB以下であれば実用上問題とならない。
図5において、この反射損失が−20dB以下となる周
波数帯域を比較すると、■で示した本実施の形態におけ
る導波管の周波数帯域の方が、●で示した従来の円形導
波管の周波数帯域よりも周波数帯域よりも広がっている
ことがわかる。
【0038】以上説明したように、本実施の形態におけ
る衛星放送受信用コンバータによれば、円形導波管21
と、円形導波管21と同じ特性インピーダンスを有する
正方形導波管22とを一体に形成し、導波管として用い
ることにより、周波数帯域が2000MHzを超える場
合における変換損失および反射損失の性能を改善するこ
とが可能となる。
【0039】(実施の形態2)図6は、本発明の実施の
形態2における衛星放送受信用コンバータを一次放射器
1前面から見た図である。また、図7は、本実施の形態
における円形導波管21、正方形導波管22および導波
管−プローブ変換部を拡大した斜視図である。本実施の
形態における衛星放送受信用コンバータは、図1〜図3
に示す実施の形態1における衛星放送受信用コンバータ
と比較して、正方形導波管22の開口部の2箇所のコー
ナーに、コンバータ回路基板4に一体に形成され、三角
形のアースパターンによって構成された導波管窓11が
設けられている点のみが異なる。したがって、重複する
構成および機能の詳細な説明は繰り返さない。
【0040】2つの導波管窓11は、正方形導波管22
の開口部におけるプローブ3Hおよび3Vが突出したそ
れぞれの辺が交わるコーナーと、その対向するコーナー
に設けられる。なお、本実施の形態における衛星放送受
信用コンバータにおいては、導波管窓11を三角形のア
ースパターンとしたが、その形状は三角形に限られるも
のではなく、四角形やその他の形状であっても良い。ま
た、導波管窓11をコンバータ回路基板4と一体に形成
するようにしたが、導波管窓11を正方形導波管22の
2箇所のコーナーに金属箔を貼り付けた構造にしても良
い。
【0041】図8は、導波管窓11がない導波管−プロ
ーブ変換部(実施の形態1におけるコンバータ)の交差
偏波特性と、導波管窓11がある導波管−プローブ変換
部(本実施の形態におけるコンバータ)の交差偏波特性
とを比較して示すグラフである。図8において、■で示
した本実施の形態における導波管−プローブ変換部の交
差偏波特性の方が、●で示した実施の形態1における導
波管−プローブ変換部の交差偏波特性よりも良好である
ことが分かる。なお、上述したように、導波管窓11の
形状は三角形に限られないが、その寸法が小さ過ぎる場
合には図8に示すような効果が得られない。また、逆
に、寸法が大き過ぎる場合には交差偏波特性が悪化す
る。
【0042】以上説明したように、本実施の形態におけ
る衛星放送受信用コンバータによれば、正方形導波管2
2の開口部の対向するコーナーに導波管窓11を設ける
ようにしたので、実施の形態1における衛星放送受信用
コンバータと比較して、交差偏波特性を改善することが
可能となった。
【0043】(実施の形態3)図9は、本発明の実施の
形態3における衛星放送受信用コンバータの概略断面を
示す図である。また、図10は、この衛星放送受信用コ
ンバータを一次放射器1前面から見た図である。また、
図11は、本実施の形態における円形導波管21、正方
形導波管22および導波管−プローブ変換部を拡大した
斜視図である。本実施の形態における衛星放送受信用コ
ンバータは、図1に示す実施の形態1における衛星放送
受信用コンバータと比較して、正方形導波管22の軸線
方向に、2本のプローブ3Hおよび3Vに近接して柱状
導体91が設けられる点のみが異なる。したがって、重
複する構成および機能の詳細な説明は繰り返さない。
【0044】図12は、柱状導体91がない導波管−プ
ローブ変換部(実施の形態1におけるコンバータ)の交
差偏波特性と、柱状導体91がある導波管−プローブ変
換部(本実施の形態におけるコンバータ)の交差偏波特
性とを比較して示すグラフである。図12において、■
で示した本実施の形態における導波管−プローブ変換部
の交差偏波特性の方が、●で示した実施の形態1におけ
る導波管−プローブ変換部の交差偏波特性よりも良好で
あることが分かる。
【0045】以上説明したように、本実施の形態におけ
る衛星放送受信用コンバータによれば、プローブ3Hお
よび3Vに近接して柱状導体91を設け、プローブ3H
および3Vの先端の水平偏波および垂直偏波の電界を柱
状導体91に集中させるようにしたので、実施の形態1
における衛星放送受信用コンバータと比較して、さらに
交差偏波特性を改善することが可能となった。
【0046】(実施の形態4)図13は、本発明の実施
の形態4における衛星放送受信用コンバータを一次放射
器1前面から見た図である。また、図14は、本実施の
形態における円形導波管21、正方形導波管22および
導波管−プローブ変換部を拡大した斜視図である。本実
施の形態における衛星放送受信用コンバータは、図9〜
図11に示す実施の形態3における衛星放送受信用コン
バータと比較して、正方形導波管22の開口部の2箇所
のコーナーに、コンバータ回路基板4に一体に形成さ
れ、三角形のアースパターンによって構成された導波管
窓11が設けられている点のみが異なる。したがって、
重複する構成および機能の詳細な説明は繰り返さない。
【0047】実施の形態3における衛星放送受信用コン
バータにおいて、コンバータの受信方式によっては、交
差偏波特性が良好とならない場合がある。すなわち、受
信しない方の偏波の低雑音増幅素子のバイアスをオフに
するタイプのコンバータは、バイアスをオフした方の低
雑音増幅素子に接続されるプローブの入力リターンロス
が大きくなり、交差偏波特性が悪くなる。そこで、本実
施の形態における衛星放送受信用コンバータにおいて
は、正方形導波管22の開口部の2箇所のコーナーに、
三角形のアースパターンを設けて交差偏波特性を改善し
たものである。なお、本実施の形態における衛星放送受
信用コンバータにおいては、導波管窓11を三角形のア
ースパターンとしたが、その形状は三角形に限られるも
のではなく、四角形やその他の形状であっても良い。ま
た、導波管窓11をコンバータ回路基板4と一体に形成
するようにしたが、導波管窓11を正方形導波管22の
2箇所のコーナーに金属箔を貼り付けた構造にしても良
い。
【0048】図15は、導波管窓11がない導波管−プ
ローブ変換部(実施の形態3におけるコンバータ)の交
差偏波特性と、導波管窓11がある導波管−プローブ変
換部(本実施の形態におけるコンバータ)の交差偏波特
性とを比較して示すグラフである。図15において、■
で示した本実施の形態における導波管−プローブ変換部
の交差偏波特性の方が、●で示した実施の形態1におけ
る導波管−プローブ変換部の交差偏波特性よりも良好で
あることが分かる。なお、上述したように、導波管窓1
1の形状は三角形に限られないが、その寸法が小さ過ぎ
る場合には図15に示すような効果が得られない。ま
た、逆に、寸法が大き過ぎる場合には交差偏波特性が悪
化する。
【0049】以上説明したように、本実施の形態におけ
る衛星放送受信用コンバータによれば、正方形導波管2
2の開口部の対向するコーナーに導波管窓11を設ける
ようにしたので、実施の形態3における衛星放送受信用
コンバータと比較して、交差偏波特性を改善することが
可能となった。
【0050】今回開示された実施の形態は、すべての点
で例示であって制限的なものではないと考えられるべき
である。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請
求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味
および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1における衛星放送受信
用コンバータの概略断面を示す図である。
【図2】 本発明の実施の形態1における衛星放送受信
用コンバータを一次放射器前面から見た図である。
【図3】 本発明の実施の形態1における導波管−プロ
ーブ変換部を拡大した斜視図である。
【図4】 従来の円形導波管の変換損失と、本発明の実
施の形態1における導波管の変換損失とを比較して示す
グラフである。
【図5】 従来の円形導波管の反射損失と、本発明の実
施の形態1における導波管の反射損失とを比較して示す
グラフである。
【図6】 本発明の実施の形態2における衛星放送受信
用コンバータを一次放射器前面から見た図である。
【図7】 本発明の実施の形態2における導波管−プロ
ーブ変換部を拡大した斜視図である。
【図8】 導波管窓11がない導波管−プローブ変換部
の交差偏波特性と、導波管窓11がある導波管−プロー
ブ変換部の交差偏波特性とを比較して示すグラフであ
る。
【図9】 本発明の実施の形態3における衛星放送受信
用コンバータの概略断面を示す図である。
【図10】 本発明の実施の形態3における衛星放送受
信用コンバータを一次放射器前面から見た図である。
【図11】 本発明の実施の形態3における導波管−プ
ローブ変換部を拡大した斜視図である。
【図12】 柱状導体91がない導波管−プローブ変換
部の交差偏波特性と、柱状導体91がある導波管−プロ
ーブ変換部の交差偏波特性とを比較して示すグラフであ
る。
【図13】 本発明の実施の形態4における衛星放送受
信用コンバータを一次放射器前面から見た図である。
【図14】 本発明の実施の形態4における導波管−プ
ローブ変換部を拡大した斜視図である。
【図15】 導波管窓11がない導波管−プローブ変換
部の交差偏波特性と、導波管窓11がある導波管−プロ
ーブ変換部の交差偏波特性とを比較して示すグラフであ
る。
【図16】 従来の水平−垂直偏波受信用コンバータの
概略断面図である。
【図17】 従来の水平−垂直偏波受信用コンバータの
導波管2およびコンバータ回路基板4を拡大した斜視図
である。
【図18】 従来の他の水平−垂直偏波受信用コンバー
タの概略構成を示す図である。
【図19】 図18に示すコンバータの導波管内部の構
成を示す図である。
【符号の説明】
1 一次放射器、2,21 円形導波管、3H,3V
プローブ、4 コンバータ回路基板、5H,5V マイ
クロストリップ線路、6H,6V 低雑音増幅素子、
7,71,72,73 導波管短絡面、8,81,8
2,83 フレーム、9,91 柱状導体、10 シャ
ーシ、11 導波管窓、22 正方形導波管。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01Q 23/00 H01Q 23/00 H04B 1/18 H04B 1/18 K A Fターム(参考) 5J006 LA05 LA07 LA25 NA01 NA09 NF01 PA06 PA10 PB01 5J012 CA21 DA01 5J021 AA01 AB07 BA01 CA03 CA06 FA17 FA26 HA05 HA07 JA02 JA05 5K062 AA09 AB09 AC01 AE01 BF03

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の端部が一次放射器に接続される第
    1の導波管と、 一方の端部が前記第1の導波管に接続され、他方の端部
    が閉塞され、軸線に垂直な断面において前記第1の導波
    管と形状が異なる第2の導波管と、 前記第2の導波管の軸線に垂直な平面上に、直交するよ
    うに配置された2本のプローブとを含む衛星放送受信用
    コンバータ。
  2. 【請求項2】 前記第1の導波管は、円形導波管であ
    り、 前記第2の導波管は、正方形導波管である、請求項1記
    載の衛星放送受信用コンバータ。
  3. 【請求項3】 前記第2の導波管は、前記第1の導波管
    と同じ特性インピーダンスを有する、請求項1または2
    記載の衛星放送受信用コンバータ。
  4. 【請求項4】 前記衛星放送受信用コンバータはさら
    に、前記第2の導波管の閉塞された端部に設けられ、前
    記第2の導波管の軸方向に設けられた柱状導体を含む、
    請求項1〜3のいずれかに記載の衛星放送受信用コンバ
    ータ。
  5. 【請求項5】 前記衛星放送受信用コンバータはさら
    に、前記第2の導波管の開口部の対向する2箇所のコー
    ナーに設けられ、導体によって形成される導波管窓を含
    む、請求項1〜4のいずれかに記載の衛星放送受信用コ
    ンバータ。
  6. 【請求項6】 前記導波管窓は、前記2本のプローブが
    突出する2つの辺が交わるコーナーと、該コーナーに対
    向するコーナーとに設けられる、請求項5記載の衛星放
    送受信用コンバータ。
  7. 【請求項7】 前記導波管窓は、回路基板のアースパタ
    ーンによって形成される、請求項5または6記載の衛星
    放送受信用コンバータ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030004794A (ko) * 2001-07-06 2003-01-15 삼성전기주식회사 차단주파수를 이용한 원형편파 및 직선편파 동시 피딩시스템
KR20030010858A (ko) * 2001-07-27 2003-02-06 삼성전기주식회사 수직 및 수평편파의 분리수신을 위한 피딩시스템

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KR20030004794A (ko) * 2001-07-06 2003-01-15 삼성전기주식회사 차단주파수를 이용한 원형편파 및 직선편파 동시 피딩시스템
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