JP2001101406A - 一般的侵入者モデル作成方法及び装置、個人認証方法及び装置 - Google Patents

一般的侵入者モデル作成方法及び装置、個人認証方法及び装置

Info

Publication number
JP2001101406A
JP2001101406A JP27273199A JP27273199A JP2001101406A JP 2001101406 A JP2001101406 A JP 2001101406A JP 27273199 A JP27273199 A JP 27273199A JP 27273199 A JP27273199 A JP 27273199A JP 2001101406 A JP2001101406 A JP 2001101406A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
model
intruder
principal
personal
general
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27273199A
Other languages
English (en)
Inventor
Iketsu Ryu
偉傑 劉
Ei Sakano
鋭 坂野
Satoshi Haruyama
智 春山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTT Data Group Corp
Original Assignee
NTT Data Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTT Data Corp filed Critical NTT Data Corp
Priority to JP27273199A priority Critical patent/JP2001101406A/ja
Publication of JP2001101406A publication Critical patent/JP2001101406A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Collating Specific Patterns (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 生体特徴による個人認識を用いる個人認証に
おいて、認証精度の向上を図ることができ、且つ、ユー
ザデータを管理し易くできるようにする。 【解決手段】 本人登録データ入力部17は、i番目の
ユーザCiの登録データXij(j=1〜N)を本人モデル作
成部21に与える。作成部21は登録データに基づきユ
ーザCiの本人モデルpi(X)を作成し、一般的侵入者
モデル作成部23、出力部31に与える。他人登録デー
タ入力部19は、ユーザCiの登録データであるXij(j
=1〜N)を除く残り全部のユーザの登録データXij(i
=1〜M、j=1〜N)を作成部23に与える。近傍距離計
算部25は、pi(X)とその近傍との間の平均距離d
を、近傍分散計算部27はその近傍における平均分散s
を計算する。平均距離d、平均分散s、pi(X)、及
びユーザCiの登録データを除くXij(i=1〜M、j=1〜
N)に基づき、ユーザCiの侵入者モデルqi(X)を作
成する。qi(X)は、出力部31に出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般的侵入者モデ
ル作成方法及び装置、個人認証方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】個人認証装置において、指紋や顔等の生
体特徴の認証デバイス(生体特徴による個人認識(バイ
オメトリックス))を利用して特定の人間を確認する個
人認証装置が知られている。この装置の運用形態は、登
録段階と認証段階とから成り立っている。
【0003】登録段階では、全てのユーザに対し特定の
生体特徴を複数回に亘って測定し、その結果得られたデ
ータを装置に保存(登録)すると共に、各ユーザに独自
のエントリナンバを配布する。認証段階では、ユーザが
自分のエントリナンバを装置に提示し、装置がそれに従
って所定の登録データを取り出し、リアルタイムに測定
したユーザの生体特徴を認証データとして上記登録デー
タと比較する。その結果、両方の一致性が或る閾値を超
えたときは本人と確認され、そうでないときは侵入者と
判断される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な構成の装置では、登録データと認証データの一致性を
正確に計測するために、本人モデルと、侵入者モデルと
が不可欠である。本人モデルとは、或るユーザが装置に
登録されるときに作られた本人の照合テンプレートであ
り、通常、本人の登録データから求められる。一方、侵
入者モデルとは、特定ユーザを装う侵入者のテンプレー
トであり、技術的に、本人モデルの有効範囲の一例であ
る照合の閾値等を決めるために使われる比較対象であ
る。通常、侵入者モデルは、本人以外の一定数の他人の
登録データから求められる。本人モデルも侵入者モデル
も、基本的に、一定数の既存サンプルデータに基づいて
構築される。
【0005】しかし、侵入者モデルに関しては、上記装
置で用いる3つの手法、即ち、ヒギンス(Higgins)の
方法、コーホート(Cohort)法、及びグローバル(Glob
al)法のいずれによって生成されたものでも、認証精度
及びユーザデータの管理の2つの側面において、夫々以
下に説明するような問題が生じる。
【0006】まず、ヒギンスの方法では、侵入者モデル
が複数個存在する他人のサンプルデータ中の1人のサン
プルデータのみに基づいて決められる。上記サンプルデ
ータとしては、上記1人の他人の生体特徴を表現する特
徴ベクトルが用いられるが、上記特徴ベクトルには、通
常、誤差が含まれているため、上記サンプルデータに存
在する誤差の上記侵入者モデルに及ぼす影響が大きい。
また、ヒギンスの方法では、上記に加えて、認証を実行
する度に常に既登録の全ユーザのデータを利用する。そ
のため、認証速度、及びユーザデータの管理の面からユ
ーザ数の多い個人認証システムにヒギンスの方法を適用
するのは事実上困難である。
【0007】次に、コーホート法では、侵入者モデルの
中心位置及び分散が、本人モデルの近傍に位置する少数
(数個)の他人のサンプルデータによって固定されるの
で、侵入者の実際の状況を把握できない可能性は充分に
ある。特に、生体特徴の特徴空間が通常十数次元から数
千次元に至るので、上述した数個の他人のサンプルデー
タだけで侵入者が出現する可能性のある方向を全てカバ
ーできる確率は非常に低い。仮にカバーできたとして
も、コーホート法による侵入者モデルでは、中心点が1
つしかないので、1つの方向しか表現できないから分散
を利用して多数の方向を反映することになるため、分散
の推定精度が要求される。しかし、上述した数個の他人
のサンプルデータだけから、高精度の分散を推定するこ
とは不可能である。また、新たな登録ユ−ザの侵入者モ
デルを構築する際には、上述したヒギンスの方法におけ
ると同様に、既登録の全ユーザのデータを利用するた
め、既登録ユーザのデータ管理は簡単ではない。
【0008】更に、グローバル法では、ヒギンスの方法
やコーホート法とは相違して、ユーザデータの管理に関
する問題はない。しかし、グローバル法では、侵入者モ
デルがユーザ全員をデータのサンプル対象者として生成
され、それら全ユーザの分布を表している。そのため、
特定の個人(全ユーザ中の特定のユーザ)にとって、上
記侵入者モデルは殆どが本人と著しく異なる他人の分布
によって支配されていることになる。よって、侵入者が
本人に近い(似ている)場合には、結果としてその侵入
者を本人と誤認証する可能性が高くなる。
【0009】従って本発明の目的は、生体特徴による個
人認識を用いる個人認証において、認証精度の向上を図
ることができ、且つ、ユーザデータを管理し易くできる
ようにすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の側面に従
う一般的侵入者モデル作成装置は、個人認証に用いるた
めに複数の人間の生体特徴情報を保持する手段と、それ
ら生体特徴情報の中から、任意の人間の生体特徴情報を
選択してその人間の個人認証に必要な本人モデルを作成
する手段と、各生体情報を特徴ベクトルで表す空間にお
いて、本人モデルに対する相対方向が不定の一般的侵入
者モデルを設定する手段とを備える。
【0011】上記構成によれば、各生体情報を特徴ベク
トルで表す空間において、本人モデルに対する相対方向
が不定の一般的侵入者モデルを設定することとした。そ
のため、この一般的侵入者モデルを後述する個人認証装
置に用いることにより、上記空間において、認証対象で
ある人間の生体特徴情報と本人モデルとを結ぶ線分又は
その延長線を本人モデルとの相対方向とする具体的侵入
者モデルとして、上記線分上又はその延長線上にある一
般的侵入者モデルを選択できる。なお、具体的侵入者モ
デルとは、本人モデルとの相対方向、本人モデルとの相
対距離、分散のいずれをも備えているもので、個人認証
装置において、認証時に、認証対象者である人が標榜し
た本人自身であるのか、それとも侵入者であるのか判断
するときに用いられるものである。具体的侵入者モデル
については後述する。因みに一般的侵入者モデルとは、
上述したように、本人モデルとの相対方向だけが不定で
あって本人モデルとの相対距離、分散の双方を備えてい
る。換言すれば、一般的侵入者モデルは、上記の空間に
おいて、本人モデルから見て全方向に設定されることを
意味する。
【0012】本発明の第1の側面に係る好適な実施形態
では、一般的侵入者モデルは、上記の空間において、本
人モデルの近傍位置に設定される本人モデルに似た仮想
的なモデルである。一般的侵入者モデルは、本人モデル
に係る生体特徴情報を除く生体特徴情報と、上記の空間
において本人モデルの近傍にある他人モデルと本人モデ
ルとの間の距離情報と、その他人モデルの分散とに基づ
いて設定される。他人モデルと本人モデルとの間の距離
情報は、本人モデルと複数の他人モデルとの間の距離の
平均の値である。他人モデルの分散は、複数の他人モデ
ルにおける各々の分散の平均値である。
【0013】本発明の第2の側面に従う一般的侵入者モ
デル作成方法は、個人認証に用いるために複数の人間の
生体特徴情報を保持する第1の過程と、それら生体特徴
情報の中から、任意の人間の生体特徴情報を選択してそ
の人間の個人認証に必要な本人モデルを作成する第2の
過程と、各生体情報を特徴ベクトルで表す空間におい
て、本人モデルに対する相対方向が不定の一般的侵入者
モデルを設定する第3の過程とを備える。
【0014】本発明の第3の側面に従うプログラム媒体
は、個人認証に用いるために複数の人間の生体特徴情報
を保持する手段と、それら生体特徴情報の中から、任意
の人間の生体特徴情報を選択してその人間の個人認証に
必要な本人モデルを作成する手段と、各生体情報を特徴
ベクトルで表す空間において、本人モデルに対する相対
方向が不定の一般的侵入者モデルを設定する手段とを備
える一般的侵入者モデル作成装置における上記の各手段
としてコンピュータを動作させるためのコンピュータプ
ログラムをコンピュータ読取可能に担持する。
【0015】本発明の第4の側面に従う個人認証装置
は、個人認証に用いるために各個人の生体特徴情報から
作成される本人モデルを保持する手段と、個人認証に用
いるために設定される、各生体情報を特徴ベクトルで表
す空間において本人モデルに対する相対方向が不定の一
般的侵入者モデルを保持する手段と、認証対象である人
間の生体特徴測定値を読込む手段と、上述の空間におい
て本人モデルと生体特徴測定値とから具体的侵入者モデ
ルの本人モデルとの相対方向を推定し、その相対方向に
対応する一般的侵入者モデルを具体的侵入者モデルに決
定する手段と、本人モデルの尤度と具体的侵入者モデル
の尤度との比率と、予め設定される閾値との比較結果に
基づいて認識対象が本人か侵入者かを判定する手段とを
備える。
【0016】上記のように、具体的侵入者モデルの上記
空間における本人モデルとの相対方向は、本人モデル、
及び認証時における認証対象者の生体特徴測定値のみか
ら推定される。以下,図4を用いて説明する。図4にお
いて、円e1、e2、・・・、eMは、各個人(ユーザ)
の本人モデルであり、Xは認証時にユーザe1本人であ
ると標榜した人間の生体特徴測定値である。上述した具
体的侵入者モデル決定手段は、図4の状態で、中心点が
本人モデルe1の中心点とXとを結ぶ線分上、或いはそ
の延長線上にある一般的侵入者モデルQを、上記Xに対
する具体的侵入者モデルに決定するのである。この手法
によれば、上記空間における侵入者の生体特徴測定値と
本人モデルの中心点とを結ぶ線分、或いはその延長線上
に、具体的侵入者モデルが存在することになるので、侵
入者が上記空間におけるいずれの方向から来ても、適切
に対応できる。
【0017】本発明の第4の側面に係る好適な実施の形
態では、具体的侵入者モデルは、上記空間における本人
モデルとの相対方向、本人モデルとの間の相対距離、及
び分散により決まる。相対方向は、上記の空間において
本人モデルの中心点と生体特徴測定値とを結ぶ線分、或
いはその線分の延長線である。本人モデルとの間の相対
距離は、上記の空間において本人モデルの近傍に位置す
る複数個の一般的侵入者モデルの各々と本人モデルとの
間の距離の平均値である。分散は、上記の空間において
本人モデルの近傍に位置する複数個の一般的侵入者モデ
ルの分散の平均である。閾値は、閾値設定部において、
閾値に設定した値を可変しながら行う認証実験の結果に
基づいて決められる。認証実験は、閾値設定部におい
て、複数の本人モデルと、各々の本人モデルに対応する
複数の一般的侵入者モデルと、可変される閾値と、認証
対象である人間の生体特徴情報とを用いて行われる。
【0018】本発明の第5の側面に従う個人認証方法
は、個人認証に用いるために各個人の生体特徴情報から
作成される本人モデルを保持する第1の過程と、個人認
証に用いるために設定される、前記各生体情報を特徴ベ
クトルで表す空間において前記本人モデルに対する相対
方向が不定の一般的侵入者モデルを保持する第2の過程
と、認証対象である人間の生体特徴測定値を読込む第3
の過程と、前記空間において前記本人モデルと前記生体
特徴測定値とから具体的侵入者モデルの本人モデルとの
相対方向を推定し、その相対方向に対応する一般的侵入
者モデルを具体的侵入者モデルに決定する第4の過程
と、前記本人モデルの尤度と前記具体的侵入者モデルの
尤度との比率と、予め設定される閾値との比較結果に基
づいて前記認識対象が本人か侵入者かを判定する第5の
過程とを備える。
【0019】本発明の第6の側面に従うプログラム媒体
は、個人認証に用いるために各個人の生体特徴情報から
作成される本人モデルを保持する手段と、個人認証に用
いるために設定される、各生体情報を特徴ベクトルで表
す空間において本人モデルに対する相対方向が不定の一
般的侵入者モデルを保持する手段と、認証対象である人
間の生体特徴測定値を読込む手段と、上述の空間におい
て本人モデルと生体特徴測定値とから具体的侵入者モデ
ルの本人モデルとの相対方向を推定し、その相対方向に
対応する一般的侵入者モデルを具体的侵入者モデルに決
定する手段と、本人モデルの尤度と具体的侵入者モデル
の尤度との比率と、予め設定される閾値との比較結果に
基づいて認識対象が本人か侵入者かを判定する手段とを
備える個人認証装置における上述した各手段としてコン
ピュータを動作させるためのコンピュータプログラムを
コンピュータ読取可能に担持する。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を説明
するに先立ち、上述したバイオメトリックスを用いる個
人認証装置における本人モデル及び侵入者モデルの構築
について説明する。
【0021】上記装置では、上述したように、本人モデ
ルも侵入者モデルも、基本的に一定数の既存サンプルデ
ータ(登録データ)に基づいて構築されるので、以下、
サンプルデータによる侵入者モデルの構築の3つの代表
例を用いてその詳細を説明する。
【0022】説明の簡単のため、以下の記述を仮定する (1)M人の人C1、C2、・・・、CMについて、1人
当りN個の特徴量、即ち、特徴ベクトルXij(i=1〜
M、j=1〜N)をサンプルデータとして使用する。 (2)任意の測定値Xに対して、各本人への尤度は本人
モデルを表す。具体的には、人Ciへの尤度として人Ci
の確率密度関数pi(X)が直接に利用できる。更に、
上記pi(X)を正規分布と仮定し、そのパラメータ、
つまり、中心点と分散とを本人CiのサンプルデータXi
j(j=1〜N)から計算する。同様に、侵入者モデルも対
応する分布のパラメータによって表現する。 (3)以下、本人として人Ciを例に取り、その侵入者
モデルを構築する。他の人に対しても同様のアプローチ
で夫々の侵入者モデルの構築が実現可能である。まず、
第1の手法として、ヒギンスの方法について説明する。
ヒギンスの方法では、本人モデル、つまり、「XがC1
である」の尤度はpi(X)で、侵入者モデル、つまり
「XがC1でない」の尤度は、下記の項で示される。
【0023】
【数1】
【0024】本人モデルが侵入者モデルより充分に大き
いとき、例えば下記の(1)式で示される関係が成立す
るとき、Xが「本人」であると判断する。
【0025】
【数2】
【0026】(1)式において、右辺のtは閾値であ
る。この閾値tは、全てのサンプルデータXij(i=1〜
M、j=1〜N)による実証実験を利用して求めることがで
きる。具体的には、予め指定された複数の閾値tの値に
対し実証実験によってサンプルデータの中で誤認証され
たデータの数を数え、誤認証の数が一番少ない閾値tの
値を最終の閾値tとして選択できる。
【0027】図1は、ヒギンスの方法の概念的な説明図
である。
【0028】図1において、座標系<X1―X2>は2次
元の特徴空間を表している。円e1、e2、・・・、eM
は各個人の本人モデルを示している。つまり、円e1、
e2、・・・、eMの中心点は各個人のサンプルデータの
中心点を示し、夫々の円周は各個人の分散を示してい
る。e1だと宣言した人の測定値Xに対して、e1を除い
て、距離の一番近いe5をe1の侵入者モデル(図1にお
いて符号Qで示す)とする。そして、Xとe1との距離
と、Xとe5との距離との比較結果に基づき、Xがe1本
人か侵入者かを判断する。
【0029】次に、第2の手法として、コーホート法に
ついて説明する。
【0030】コーホート法では、まず、人C1のコーホ
ート或いは近傍を求める。
【0031】例えば、各ユーザへの尤度であるpi
(X)(i=1〜M)で示される各人相互間の距離(関数
間の距離、例えばBhattacharyya距離)に基づき、人C1
に近い人、例えば5人の人(対応する尤度はpj1
(X)、pj2(X)、pj3(X)、pj4(X)、pj5
(X)とする)を人C1のコーホートとすることができ
る。次に、上記コーホートを用いて人C1の侵入者モデ
ル(侵入者である尤度)を求める。例えば、下記の項は
1つの解である。 {pj1(X)+pj2(X)+pj3(X)+pj4(X)+
pj5(X)}/5。
【0032】上記以降の処理では、ヒギンスの方法と同
様、(1)式を用いて認証を行う。
【0033】図2は、コーホート法の概念的な説明図で
ある。
【0034】図2において、円e1、e2、・・・、eM
は各個人の本人モデルを示している。特定の個人e1に
対し、その近傍e2、e3、e4、e5、e6を所定の方法
で確定し、これらe2、e3、e4、e5、e6を要素とし
て求めた中心点と分散とによって、e1の侵入者モデル
(図2において符号Qで示す)を構築する。
【0035】ここで、コーホート法では、上述したよう
に、侵入者モデルの中心位置及び分散が、本人モデルの
近傍に位置する少数(数個)の他人のサンプルデータに
よって固定されるので、侵入者の実際の状況を把握でき
ない可能性は充分にある。例えば、図2に示すように、
本人モデルe1の近傍が殆どその本人モデルe1の右下方
向にある場合、侵入者モデルの中心位置も、その右下方
向に固定されることになる。そのため、結果的に本人モ
デルe1の左上方向からの侵入者に対して「本人」と誤
判断する可能性が高い。
【0036】更に、第3の手法として、グローバル法に
ついて説明する。
【0037】グローバル法とは、登録されている全ユー
ザに同じ侵入者モデルを持たせる方法である。例えば、
全ユーザのサンプルデータXij(i=1〜M、j=1〜N)を
用いて1つの分布(中心点や分散等)を求め、その分布
への測定値の尤度を侵入者モデルとして使用できる。認
証は(1)式を用いて行う。
【0038】図3は、グローバル法の概念的な説明図で
ある。
【0039】図3において、円e1、e2、・・・、eM
は各個人の本人モデルを示している。e1、e2、・・
・、eMを要素として求めた中心点と分散とによって全
ての個人の侵入者モデル(図3において符号Qで示す)
を構築する。
【0040】以上説明した手法1、2、3に係る技術内
容の詳細に関しては、例えば「On optimum normalizatio
n method used for speaker verification」(Proceedin
gs of ICSLP'98,165-168)に記載されている。
【0041】以下、本発明の実施の形態を、図面により
詳細に説明する。
【0042】図5は、本発明の一実施形態に係る個人認
証装置の全体構成を示すブロック図である。
【0043】上記装置は、図5に示すように、エントリ
ナンバ入力部1と、生体特徴入力部3と、認証部5と、
出力部7と、テンプレートデータベース(テンプレート
DB)9とを備える。
【0044】エントリナンバ入力部1は、認証対象にな
るユーザのエントリナンバである、ユーザの登録番号や
ユーザの名前等(以下説明の簡単のため、エントリナン
バを「i(i=1〜M)」で表記する)を入力し、それを
認証部5に提示する。生体特徴入力部3は、認証対象に
なるユーザの生体特徴測定値を特徴ベクトル(以下説明
の簡単のため、特徴ベクトルを「X」で表記する)の形
式で入力し、それを認証部5に出力する。
【0045】認証部5は、エントリナンバ入力部1によ
って提示されるi(i=1〜M)と、生体特徴入力部3か
ら出力されるXと、テンプレートDB9から夫々出力さ
れるpi(X)、qi(X)及びTとを夫々読込む。そし
て、認証対象になるユーザの生体特徴測定値である上記
特徴ベクトルXが、本当に人Ciであるのか、それとも
侵入者であるのかを判断する。上記判断は、例えば下記
の(2)式を用いて実行される。
【0046】
【数3】
【0047】認証部5による上記判断結果は、出力部7
を通じて上記装置より外部に出力される。なお、テンプ
レートDB9から出力される上記pi(X)、qi(X)
及びTは、予め、データ入力装置(図示しない)により
テンプレートDB9に書込まれたデータである。また、
qi(X)は、生体情報を特徴ベクトルで表す空間にお
ける本人モデルとの相対方向、本人モデルとの間の相対
距離、及び分散により決まる具体的侵入者モデルであ
る。なお、上記具体的侵入者モデルqi(X)(即ち、
Q)の中心点は、一般的に、本人モデルe1(その具体
的侵入者モデルqi(X)に対応する)から見た上記特
徴ベクトルXの相対方向と、本人モデルe1と上記特徴
ベクトルXとの間の相対距離とから求めることができる
(図4を参照)。
【0048】図6は、本発明の一実施形態に係る本人モ
デル/一般的侵入者モデル作成装置(モデル作成装置)
の機能構成を示すブロック図である。
【0049】上記モデル作成装置は、本人モデル及び既
述の一般的侵入者モデルを作成して図5に記載した個人
認証装置に供給するもので、図6に示すように、本人登
録データ入力部17と、他人登録データ入力部19と、
本人モデル作成部21と、一般的侵入者モデル作成部2
3と、出力部31とを備える。
【0050】本人登録データ入力部17は、i番目のユ
ーザCiの登録データ(サンプルデータ)であるXij(j
=1〜N)を入力し、それを本人モデル作成部21に出力
する。本人モデル作成部21は、本人登録データ入力部
17からの上記登録データXij(j=1〜N)を読込み、
これに基づいて上記ユーザCiの本人モデルpi(X)を
作成する。ここで、上記本人モデルを正規分布と仮定す
れば、その中心点(平均値)eiは下記の(3)式によ
って、また、分散siは下記の(4)式によって夫々計
算できる。
【0051】
【数4】
【0052】
【数5】
【0053】ここで、(3)式は、本人モデルpi
(X)の平均値(中心点)eiが、1個人(1人のユー
ザ)である上記ユーザCiの特徴ベクトルXijの総和
を、特徴ベクトルの総数Nで割ることによって得られる
ものであることを示す。また、(4)式は、本人モデル
pi(X)の分散siが、各特徴ベクトルXij毎の本人モ
デルとの分散を足し算したものを、ベクトル数で割る
(平均する)ことによって得られるものであることを示
す。
【0054】上述したpi(X)は、本人モデル作成部
21から一般的侵入者モデル作成部23及び出力部31
に夫々出力される。
【0055】他人登録データ入力部19は、上述したi
番目のユーザCiの登録データであるXij(j=1〜N)を
除く残り全部のユーザの登録データXij(i=1〜M、j=
1〜N)を入力し、それらを一般的侵入者モデル作成部2
3に出力する。
【0056】一般的侵入者モデル作成部23は、近傍距
離計算部25と、近傍分散計算部27と、閾値設定部2
9とを含む。一般的侵入者モデル作成部23は、本人モ
デル作成部21からのpi(X)と、他人登録データ入
力部19からの上記登録データXij(i=1〜M、j=1〜
N)(但し、ユーザCiの登録データを除く)とを読込
む。それにより、近傍距離計算部25が本人モデルpi
(X)とその近傍との間の平均距離dを、近傍分散計算
部27がその近傍における平均分散sを夫々計算する。
そして、求めた平均距離d、及び平均分散sと、上記読
込んだpi(X)、及びユーザCiの登録データを除くX
ij(i=1〜M、j=1〜N)とに基づき、上記ユーザCiの
一般的侵入者モデルqi(X)を作成する。ここで、上
記一般的侵入者モデルqi(X)を正規分布と仮定すれ
ば、その中心点は、例えば図4で示した具体的侵入者モ
デルQにおける中心点のように、分散をsと定めること
ができる。上記一般的侵入者モデルqi(X)は、侵入
者モデル作成部23から出力部31に出力される。な
お、閾値設定部29については後述する。
【0057】図7は、図6に記載したモデル作成装置が
近傍距離計算及び近傍分散の平均値計算を行うに際して
の処理動作を示すフローチャートである。
【0058】図7において、本人登録データ入力部17
が、上記ユーザCiの本人登録データを入力し、本人モ
デル作成部21に出力すると(ステップS31)、上記
本人登録データに基づき、本人モデル作成部21が上記
ユーザCiの本人モデルを作成する(ステップS3
2)。一方、他人登録データ入力部19が、上記ユーザ
Ciを除く残り全部のユーザの登録データを入力し、本
人モデル作成部21に出力すると(ステップS33)、
近傍距離計算部25は、それらの登録データと、上記ユ
ーザCiの本人モデルとに基づき、近傍距離dを計算す
る。この計算は、上記ユーザCiの近傍、つまり、特徴
空間において本人である上記ユーザCiに近い他人を求
めることである。上記近傍を決める要素は、他人(上記
ユーザCiを除く残り全部のユーザ)の数と、各々のユ
ーザ間の距離の定義とを含む。近傍とする他人の数は、
上記装置を含む設計者の経験、或いはサンプルデータの
実証実験によって決まる。実証実験の場合、予め、複数
の選択値を設定し、最も小さい認証誤差に対応する値を
選択する。2人のユーザのサンプルデータ間の距離は、
2つの集合間の距離として定義できる。例えば、その距
離を各集合の中心値ei((i=1〜M)間の距離と定義
し、本人であるユーザCiの近傍を5人、つまり、Cik
(k=1〜5)とする場合、近傍距離dは、下記の(5)
式により計算できる。
【0059】
【数6】
【0060】ここで、(5)式は、本人モデルとその近
傍に位置する5人のモデルとの平均距離を全ての各集合
(1〜M)について求め、それを全ての集合数(M)
(つまり、サンプルデータの取得対象になった人数)で
割ることによって平均距離を求めることを意味する。近
傍距離計算部25が(5)式により近傍距離dを求める
と(ステップS34)、近傍分散計算部27が下記の
(6)式により近傍分散の平均値sを求める。
【0061】
【数7】
【0062】ここで、(6)式は、本人モデルとその近
傍に位置する5人のモデルとの平均分散を全ての各集合
について求め、それを全ての集合数で割ることによって
平均分散を求めることを意味する(ステップS35)。
ステップS34での近傍距離dの計算、及びステップS
35での近傍分散の平均値sの計算が終了することで、
近傍距離計算及び近傍分散の平均値計算に係る一連の処
理動作が終了する(ステップS36)。
【0063】図8は、図6に記載したモデル作成装置
が、図5に記載した閾値15を計算するに際しての処理
動作を示すフローチャートである。
【0064】図8において、ステップS41では、図7
のステップS31と同様に、本人登録データ入力部17
によるユーザCiの本人登録データの読込み、及び本人
モデル作成部21への出力が行われる。また、ステップ
S42では、図7のステップS32と同様に、本人モデ
ル作成部21による上記本人登録データに基づく上記ユ
ーザCiの本人モデルの作成が行われる。次に、一般的
侵入者モデル作成部23が、図6で説明した処理動作を
ユーザCiに対して実行することによりユーザCiに対応
する侵入者モデルを作成する。次に、他人登録データ入
力部19からの、ユーザCiのものを除いた残り全部の
登録データXij(i=1〜M、j=1〜N)を入力し、図6で
説明した処理動作をユーザCiを除く残りの全ユーザに
対して繰り返し実行することにより、ユーザCiを除く
残りの全ユーザに夫々対応する侵入者モデルを作成す
る。このようにして、M人の侵入者モデルが作成される
(ステップS43)。
【0065】次に、閾値設定部29が閾値tとして設定
が可能な最小値T0を、初期値に設定し(ステップS4
4)、まず、i=1を設定することによりM人のユーザ
の中から1番目のユーザを選択する(ステップS4
5)。そして、全部のサンプルデータ(登録データ)X
ij(i=1〜M、j=1〜N)を、「本人データ」(Xij、j
=1〜N)と、「侵入者データ」(Xmj、m=1〜M、m≠
1、j=1〜N)とに分け、図5に示した認証部5が行う処
理と同様の処理を行うことにより認証実験を行う。この
認証実験において、「本人データ」が侵入者と判断され
た回数と、「侵入者データ」が本人と判断された回数と
を夫々記録する(ステップS46)。
【0066】上記認証実験及びそれに付随する処理が各
々のユーザ(i=1〜M)に対して実行される毎に、上
記iの値がインクリメントされる(ステップS52)。
上記処理がM人のユーザ全員に対して実行されたとき
(つまり、i>MがYesのとき)(ステップS4
7)、閾値設定部29は閾値tとして新たな閾値Δtを
設定する(ステップS53)。そして、この閾値Δtに
ついてステップS46、S47、S52で夫々示した処
理動作を繰り返す。
【0067】次に、閾値設定部29は、図9に示すよう
な性能曲線FAR(t)、及びFRR(t)を計算によ
り求める。図9において、横軸には、上記認証実験によ
って検証された全ての閾値tが、また、縦軸には、「本
人データ」を侵入者と判断した比率(FRR)、及び
「侵入者データ」を本人と判断した比率(FAR)が、
夫々示される(ステップS49)。上記2つの性能曲線
(FAR(t))、(FRR(t))に基づき、閾値設
定部29は図5で示した装置の設計目標関数によって適
切な閾値を計算する。(FAR(t))、及び(FRR
(t))の双方が共に可能な限り小さな値をとること
が、装置の設計目標関数であれば、図9の例のように、
性能曲線(FAR(t))と、性能曲線(FRR
(t))との交点(つまり、FAR(t)=FRR
(t))の横方向の座標値である「T」が適切な閾値に
なる(ステップS50)。上記計算の結果は、モデル作
成装置から出力され、図5に記載したテンプレートDB
9に書込まれる(ステップS51)。
【0068】以上説明した内容から明らかなように、従
来にあっては、個人認証において用いられていた侵入者
モデルが、既登録のサンプルデータ以外の侵入者を正確
に表現できなかった。これに対し、本発明の一実施形態
によれば、既登録のサンプルデータより各個人毎の侵入
者モデルの構成要素を夫々個別に求め、広範囲に亘り侵
入者を適切に表現することがsできるため、個人認証装
置の認証精度の向上を図ることが可能になる。また、ユ
ーザデータを管理し易くできるようにもなった。
【0069】なお、上述した内容は、あくまで本発明の
一実施形態に関するものであって、本発明が上記内容の
みに限定されることを意味するものでないのは勿論であ
る。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
生体特徴による個人認識を用いる個人認証において、認
証精度の向上を図ることができ、且つ、ユーザデータを
管理し易くできるようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ヒギンスの方法の概念的な説明図。
【図2】コーホート法の概念的な説明図。
【図3】グローバル法の概念的な説明図。
【図4】本発明に係る手法の概念的な説明図。
【図5】本発明の一実施形態に係る個人認証装置の全体
構成を示すブロック図。
【図6】本発明の一実施形態に係る本人モデル/侵入者
モデル作成装置の機能構成を示すブロック図。
【図7】図6に記載の本人モデル/侵入者モデル作成装
置が近傍距離計算及び近傍分散計算を行うに際しての処
理動作を示すフローチャート。
【図8】図6に記載の本人モデル/侵入者モデル作成装
置が、図5に記載の閾値を計算するに際しての処理動作
を示すフローチャート。
【図9】閾値設定に際して用いられる性能曲線を示す
図。
【符号の簡単な説明】
1 エントリナンバ入力部 3 生体特徴入力部 5 認証部 7、31 出力部 9 テンプレートデータベース(テンプレートDB) 17 本人登録データ入力部 19 他人登録データ入力部 21 本人モデル作成部 23 侵入者モデル作成部 25 近傍距離計算部 27 近傍分散計算部 29 閾値設定部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 春山 智 東京都江東区豊洲三丁目3番3号 株式会 社エヌ・ティ・ティ・データ内 Fターム(参考) 5B043 AA09 BA01 FA07 GA00 5B085 AE23 AE25

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 個人認証に用いるために複数の人間の生
    体特徴情報を保持する手段と、 前記生体特徴情報の中から、任意の人間の生体特徴情報
    を選択してその人間の個人認証に必要な本人モデルを作
    成する手段と、 前記各生体情報を特徴ベクトルで表す空間において、前
    記本人モデルに対する相対方向が不定の一般的侵入者モ
    デルを設定する手段と、 を備える一般的侵入者モデル作成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の装置において、 前記一般的侵入者モデルが、前記空間において、前記本
    人モデルの近傍位置に設定される前記本人モデルに似た
    仮想的なモデルである一般的侵入者モデル作成装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の装置におい
    て、 前記一般的侵入者モデルが、前記本人モデルに係る生体
    特徴情報を除く生体特徴情報と、前記空間において前記
    本人モデルの近傍にある他人モデルと前記本人モデルと
    の間の距離情報と、その他人モデルの分散とに基づいて
    設定される一般的侵入者モデル作成装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の装置において、 前記他人モデルと前記本人モデルとの間の距離情報が、
    前記本人モデルと複数の前記他人モデルとの間の距離の
    平均の値である一般的侵入者モデル作成装置。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の装置において、 前記他人モデルの分散が、複数の前記他人モデルにおけ
    る各々の分散の平均値である一般的侵入者モデル作成装
    置。
  6. 【請求項6】 個人認証に用いるために複数の人間の生
    体特徴情報を保持する第1の過程と、 前記生体特徴情報の中から、任意の人間の生体特徴情報
    を選択してその人間の個人認証に必要な本人モデルを作
    成する第2の過程と、 前記各生体情報を特徴ベクトルで表す空間において、前
    記本人モデルに対する相対方向が不定の一般的侵入者モ
    デルを設定する第3の過程と、 を備える一般的侵入者モデル作成方法。
  7. 【請求項7】 個人認証に用いるために複数の人間の生
    体特徴情報を保持する手段と、 前記生体特徴情報の中から、任意の人間の生体特徴情報
    を選択してその人間の個人認証に必要な本人モデルを作
    成する手段と、 前記各生体情報を特徴ベクトルで表す空間において、前
    記本人モデルに対する相対方向が不定の一般的侵入者モ
    デルを設定する手段と、 を備える一般的侵入者モデル作成装置における前記各手
    段としてコンピュータを動作させるためのコンピュータ
    プログラムを担持したコンピュータ読取可能なプログラ
    ム媒体。
  8. 【請求項8】 個人認証に用いるために各個人の生体特
    徴情報から作成される本人モデルを保持する手段と、 個人認証に用いるために設定される、前記各生体情報を
    特徴ベクトルで表す空間において前記本人モデルに対す
    る相対方向が不定の一般的侵入者モデルを保持する手段
    と、 認証対象である人間の生体特徴測定値を読込む手段と、 前記空間において前記本人モデルと前記生体特徴測定値
    とから具体的侵入者モデルの本人モデルとの相対方向を
    推定し、その相対方向に対応する一般的侵入者モデルを
    具体的侵入者モデルに決定する手段と、 前記本人モデルの尤度と前記具体的侵入者モデルの尤度
    との比率と、予め設定される閾値との比較結果に基づい
    て前記認識対象が本人か侵入者かを判定する手段と、 を備える個人認証装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の装置において、 前記具体的侵入者モデルが、前記空間における前記本人
    モデルとの相対方向、前記本人モデルとの間の相対距
    離、及び分散により決まる個人認証装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の装置において、 前記相対方向が、前記空間において前記本人モデルの中
    心点と前記生体特徴測定値とを結ぶ線分、或いはその線
    分の延長線である個人認証装置。
  11. 【請求項11】 請求項9記載の装置において、 前記本人モデルとの間の相対距離が、前記空間において
    前記本人モデルの近傍に位置する複数個の一般的侵入者
    モデルの各々と前記本人モデルとの間の距離の平均値で
    ある個人認証装置。
  12. 【請求項12】 請求項9記載の装置において、 前記分散が、前記空間において前記本人モデルの近傍に
    位置する複数個の一般的侵入者モデルの分散の平均であ
    る個人認証装置。
  13. 【請求項13】 請求項8記載の装置において、 前記閾値が、閾値設定部において、閾値に設定した値を
    可変しながら行う認証実験の結果に基づいて決められる
    個人認証装置。
  14. 【請求項14】 請求項13記載の装置において、 前記認証実験が、閾値設定部において、複数の本人モデ
    ルと、前記各々の本人モデルに対応する複数の一般的侵
    入者モデルと、可変される閾値と、認証対象である人間
    の生体特徴情報とを用いて行われる個人認証装置。
  15. 【請求項15】 個人認証に用いるために各個人の生体
    特徴情報から作成される本人モデルを保持する第1の過
    程と、 個人認証に用いるために設定される、前記各生体情報を
    特徴ベクトルで表す空間において前記本人モデルに対す
    る相対方向が不定の一般的侵入者モデルを保持する第2
    の過程と、 認証対象である人間の生体特徴測定値を読込む第3の過
    程と、 前記空間において前記本人モデルと前記生体特徴測定値
    とから具体的侵入者モデルの本人モデルとの相対方向を
    推定し、その相対方向に対応する一般的侵入者モデルを
    具体的侵入者モデルに決定する第4の過程と、 前記本人モデルの尤度と前記具体的侵入者モデルの尤度
    との比率と、予め設定される閾値との比較結果に基づい
    て前記認識対象が本人か侵入者かを判定する第5の過程
    と、 を備える個人認証方法。
  16. 【請求項16】 個人認証に用いるために各個人の生体
    特徴情報から作成される本人モデルを保持する手段と、 個人認証に用いるために設定される、前記各生体情報を
    特徴ベクトルで表す空間において前記本人モデルに対す
    る相対方向が不定の一般的侵入者モデルを保持する手段
    と、 認証対象である人間の生体特徴測定値を読込む手段と、 前記空間において前記本人モデルと前記生体特徴測定値
    とから具体的侵入者モデルの本人モデルとの相対方向を
    推定し、その相対方向に対応する一般的侵入者モデルを
    具体的侵入者モデルに決定する手段と、 前記本人モデルの尤度と前記具体的侵入者モデルの尤度
    との比率と、予め設定される閾値との比較結果に基づい
    て前記認識対象が本人か侵入者かを判定する手段と、 を備える個人認証装置における前記各手段としてコンピ
    ュータを動作させるためのコンピュータプログラムを担
    持したコンピュータ読取可能なプログラム媒体。
JP27273199A 1999-09-27 1999-09-27 一般的侵入者モデル作成方法及び装置、個人認証方法及び装置 Pending JP2001101406A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27273199A JP2001101406A (ja) 1999-09-27 1999-09-27 一般的侵入者モデル作成方法及び装置、個人認証方法及び装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27273199A JP2001101406A (ja) 1999-09-27 1999-09-27 一般的侵入者モデル作成方法及び装置、個人認証方法及び装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001101406A true JP2001101406A (ja) 2001-04-13

Family

ID=17518003

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27273199A Pending JP2001101406A (ja) 1999-09-27 1999-09-27 一般的侵入者モデル作成方法及び装置、個人認証方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001101406A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008071366A (ja) * 2007-10-22 2008-03-27 Toshiba Corp 顔画像照合装置、顔画像照合システム及び顔画像照合方法
EP2079039A2 (en) 2008-01-08 2009-07-15 Omron Corporation Face collation apparatus
US7623970B2 (en) 2001-04-17 2009-11-24 Panasonic Corporation Personal authentication method and device
WO2012124458A1 (ja) * 2011-03-16 2012-09-20 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ 本人認証テンプレート学習システム、及び本人認証テンプレート学習方法
US8374401B2 (en) 2009-06-11 2013-02-12 Fujitsu Limited Biometric authentication device, authentication accuracy evaluation device and biometric authentication method
JP2020107331A (ja) * 2018-12-27 2020-07-09 三星電子株式会社Samsung Electronics Co.,Ltd. 一般化されたユーザモデルを用いたユーザ認証方法及び装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7623970B2 (en) 2001-04-17 2009-11-24 Panasonic Corporation Personal authentication method and device
JP2008071366A (ja) * 2007-10-22 2008-03-27 Toshiba Corp 顔画像照合装置、顔画像照合システム及び顔画像照合方法
EP2079039A2 (en) 2008-01-08 2009-07-15 Omron Corporation Face collation apparatus
US8320642B2 (en) 2008-01-08 2012-11-27 Omron Corporation Face collation apparatus
US8374401B2 (en) 2009-06-11 2013-02-12 Fujitsu Limited Biometric authentication device, authentication accuracy evaluation device and biometric authentication method
WO2012124458A1 (ja) * 2011-03-16 2012-09-20 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ 本人認証テンプレート学習システム、及び本人認証テンプレート学習方法
JP5698343B2 (ja) * 2011-03-16 2015-04-08 株式会社Nttドコモ 本人認証テンプレート学習システム、本人認証テンプレート学習方法及びプログラム
JP2020107331A (ja) * 2018-12-27 2020-07-09 三星電子株式会社Samsung Electronics Co.,Ltd. 一般化されたユーザモデルを用いたユーザ認証方法及び装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10275671B1 (en) Validating identity and/or location from video and/or audio
WO2018028546A1 (zh) 一种关键点的定位方法及终端、计算机存储介质
JP6248178B2 (ja) 顔認証システム
JP4950787B2 (ja) 画像処理装置及びその方法
JP4653606B2 (ja) 画像認識装置、方法およびプログラム
US6233348B1 (en) Fingerprint registering apparatus, fingerprint identifying apparatus, and fingerprint identifying method
KR101252454B1 (ko) 대표 지문 템플릿 생성 장치 및 방법
KR20170000748A (ko) 얼굴 인식 방법 및 장치
JP2017010543A (ja) 顔認識方法及び装置
JP2000306095A (ja) 画像照合・検索システム
CN104008317A (zh) 认证设备和认证方法
JP2008204200A (ja) 顔解析システム及びプログラム
JP6287827B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
JPWO2020050413A1 (ja) 認証用顔画像候補判定装置、認証用顔画像候補判定方法、プログラム、および記録媒体
JPWO2009001876A1 (ja) 特徴属性計算装置、特徴量抽出装置とパターン照合装置と方法及びプログラム
KR20190070179A (ko) 사용자 등록 장치 및 방법
JP5812505B2 (ja) マルチモーダル情報に基づく人口学的分析方法及びシステム
JP2011002907A (ja) 個人認証システム
CN112330322A (zh) 用于用户身份验证的设备、方法和系统
CN110321935B (zh) 业务事件关系确定方法及装置、计算机可读存储介质
JP4814666B2 (ja) 顔解析システム
JP2001101406A (ja) 一般的侵入者モデル作成方法及び装置、個人認証方法及び装置
Szczuko et al. Validating data acquired with experimental multimodal biometric system installed in bank branches
JP6003367B2 (ja) 画像認識装置、画像認識方法および画像認識プログラム
KR101444816B1 (ko) 얼굴 인상 변환을 위한 영상처리방법 및 영상처리장치

Legal Events

Date Code Title Description
RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20040903