JP2001100147A - 投影型表示装置 - Google Patents

投影型表示装置

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JP2001100147A
JP2001100147A JP27828099A JP27828099A JP2001100147A JP 2001100147 A JP2001100147 A JP 2001100147A JP 27828099 A JP27828099 A JP 27828099A JP 27828099 A JP27828099 A JP 27828099A JP 2001100147 A JP2001100147 A JP 2001100147A
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linear light
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Kenji Kameyama
健司 亀山
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶方式とDMD方式との各々の欠点を補
い、安価で高精度な投影型表示装置を提供する。 【解決手段】 電気信号により角度が変調される反射板
12を有するライン状DMDのようなライン状光変調素
子11を用いることで、高輝度で比較的安価に済む上
に、高速応答速度を有するため、ライン状に使用して時
分割駆動で表示させる場合でも高精度な表示容量に関し
て高いフレーム周波数の高品位な画像表示が可能とな
る。併せて、ライン状光変調素子11の画素配列方向と
平行な軸で鏡面体17を回転させる構成の偏向手段16
とすることにより、鏡面体17は常に一方向に回転移動
してライン状光変調素子11で反射された光を偏向する
ので、帰線期間中に方向を変換させる必要がなく、簡単
な構成及び制御で済ませることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、投射又はリア型プ
ロジェクタ等のように、表示画像のスクリーン上への投
影により画像を表示させる投影型表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】通常のプロジェクタでは、画素を2次元
状に配列した光変調素子を使用している。プロジェクタ
に要求される品質は向上し、光変調素子には、使用する
光学系を小さく(コスト低減)するために、高密度化と、
表示画素数を増加するための(高解像度)高精細化が求め
られる。既に対角0.9インチ程度に、1280×10
24以上の画素を作製した製品がある。これら高精細化
された光変調素子は一般に高価である。よって、高精細
な表示を行うプロジェクタは比較的高価な製品に限られ
る。
【0003】高精細化については、1画素を小さくする
ことで開口率が低下する。このため明るい製品を作製す
るために、光学系にコストがかかることが懸念される。
【0004】特開平4−237088号公報(特許第2
773086号)によれば、こうした開口率低下に対
し、2次元状の液晶素子に代えて、1ライン状の液晶素
子を使用して鏡で光軸を変位させることで2次元的な画
面を構成し、ライン状液晶を使用することで駆動素子を
画素外に設置し開口率の低下を防ぐようにしている。
【0005】但し、このような構成では、液晶素子の応
答速度から表示できる解像度が制限されるが、この点に
関する解決策までは言及されていない。
【0006】これらの点について、さらに詳細に説明す
る。まず、ライン状の画像形成系を使用して画像を投影
する装置については、各種方法が報告されている。一例
として、LCD(液晶パネル)を使用した際の開口率を
向上させることを目的とした前述の特開平4−2370
88号公報、偏光の利用効率を上げるための光学系との
組み合わせた特開昭61−90584号公報(特許第2
580104号)に示される提案例がある。
【0007】図6に特開平4−237088号公報に記
載された例を示す。図6において、光源1から出た光
は、ミラー2、ダイクロイックミラー3でR,G,Bの
各3原色に色分解され、各ライン状の液晶パネル4R,
4G,4Bを透過し、ダイクロイックミラー5で再び合
成され、駆動機構6に取付けられた反射鏡7で方向が調
整され、投影レンズ8を通してスクリーン(図示せず)
に投射される。9は各ライン状の液晶パネル4R,4
G,4Bや駆動機構6の動作を制御する映像信号回路で
ある。
【0008】この従来の技術では、画像の形成にはLC
Dを使用している。LCDは近年応答速度の向上が進ん
でいる。特に、TFT(薄膜トランジスタ)を使用する
アクティブマトリクス方式では、ドットマトリクス表示
を線順次方式で表示するディスプレイに限れば、ほとん
ど使用者に不具合無く高品位の表示を行うことが可能で
ある。
【0009】ここに、ライン状の画像形成系として、こ
のようなLCDを使用した場合について検討する。前提
として、表示容量1024×768画素の画面を30フ
レーム/秒で構成する場合について考える。
【0010】この場合、1ラインの液晶素子に与えられ
る時間は、1/30/768=43.4μsecとな
る。代表的なTFTパネルの応答速度は25msec程
度であることから、1024×768画素のパネルは3
0フレーム/秒では表示できないことがわかる。ここで
示した30フレーム/秒は、一般に人間が連続した動画
として認識できる(即ち、ちらつき等を感じない)最低
周波数とされている。ちなみに、通常のコンピュータ等
のディスプレイでは、60フレーム/秒以上を確保して
いる。
【0011】応答速度25msecのLCDで完全にオ
ン/オフ切り替えを行えるのは、1秒間に80ライン程
度となる。ちなみに、通常の2次元状に配列されたLC
Dでは、TFTでスイッチングした時のオン/オフを容
量に蓄積することで、各画素は一度選択されてから次の
フレームで選択されるまでの間、電圧を印加し続けるこ
とが可能なため、画面全体で1秒間に30フレーム以上
の更新が可能であるが、上記従来例の構成では、同一液
晶で異なる場所を順次表示するため、1ライン毎に表示
を完結する必要がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】このように液晶を使用
した構成では、80ラインの画像を1秒毎に更新する表
示しか、実際には表示できないこと、即ち、動画再生は
不可能であることがわかる。
【0013】ちなみに、多数のライン状の画像形成系を
同時使用する方法も考えられるが、この場合、各ライン
状の画像形成系を継ぎ目なく設置する必要が生じる。こ
のためにはかなり高精度な位置合わせが不可欠で、ここ
での調整不良は直接画像品質に影響を及ぼす。結果とし
て、従来例の構成では、ライン状の液晶を使用してちら
つきのない表示を行うことは実質困難である。
【0014】一方、高速応答が可能な光変調素子とし
て、TI(テキサス・インスツルメント)社が開発した
DMD(Digital Micromirror Device)がある。こ
れは微小ミラーの角度を変えることでオン/オフを表現
するものである。
【0015】DMDは、明るさと高速応答性で優れる
が、微細加工が必要なため2次元平面状に作製すると非
常に高価である。付加価値をつけた高価なプロジェクタ
では、DMDを3枚使用しているが、大変高価である。
そこで、普及価格帯の製品では、単板のDMDを使用し
光源色を変えることでカラー表示を実現している。
【0016】DMDを単板で使用しても、DMDを作製
するためのコストは、従来のLCDを使用した場合に比
べて、高価である。また、2次元状配列構造に作製する
ために歩留まりは低く、高精細化は困難である。
【0017】また、単板式では光源を時分割で3原色に
分割して使用するため、光の利用効率は低くなり、ミラ
ーを使用することによる原理的に高輝度という特性を十
分発揮できない。ちなみに、従来のプロジェクタは3原
色に分光した各々の光に対し、個別の画像形成素子を使
用し、投影時に合成しているため、1枚のDMDを使用
して光を時分割で使用する方法に比べて光の利用効率は
高い。
【0018】このようなことから、本発明は、液晶方式
とDMD方式との各々の欠点を補い、安価で高精度な投
影型表示装置を提供することを目的とする。
【0019】併せて、大画面に適用可能であり、また、
高いコントラストの画像が得られ、また、画像を形成す
る際に同一フレーム間やスクリーン上や異なるフレーム
間での画像ずれを防止ないしは調整し得る投影型表示装
置を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
入力される電気信号により角度が変調される反射板を各
画素毎に有し、これらの複数画素を直線上に配列させて
なるライン状光変調素子と、光源の光を前記ライン状光
変調素子に入射する光学系と、前記ライン状光変調素子
で反射した光の方向をその画素配列方向に直交する方向
に可動的に偏向する偏向手段と、を備える。
【0021】従って、電気信号により角度が変調される
反射板を有するライン状DMDのようなライン状光変調
素子によれば、高輝度で比較的安価に済む上に、2μs
ec程度の高速応答速度を有するため、ライン状に使用
して時分割駆動で表示させる場合でも高精度な表示容量
に関して高いフレーム周波数の高品位な画像表示が可能
となる。
【0022】請求項2記載の発明は、請求項1記載の投
影型表示装置において、前記偏向手段は、少なくとも1
枚以上の鏡面体を有し、前記ライン状光変調素子の画素
配列方向と平行な軸で前記鏡面体を回転させる構成より
なる。
【0023】従って、ライン状光変調素子の画素配列方
向と平行な軸で鏡面体を回転させる構成の偏向手段とす
ることにより、鏡面体は常に一方向に回転移動してライ
ン状光変調手段で反射された光を偏向するので、帰線期
間中に方向を変換させる必要がなく、簡単な構成及び制
御で済む。ちなみに、従来例等に示される偏向手段は、
反射鏡を駆動機構により往復変位させるように構成され
ており、角度の変化量が小さいため反射鏡の変位を検出
することが難しい上に、1フレーム表示後に反射鏡を元
に戻す帰線期間を必要とし、全体の光量が減少してしま
うものである。
【0024】請求項3記載の発明は、請求項2記載の投
影型表示装置において、前記ライン状光変調素子の前記
反射板の角度に応じて反射される一方向の光を遮断し、
他方向の光を透過させるアパーチャ部材を前記ライン状
光変調素子と前記偏向手段との間に備える。
【0025】従って、ライン状光変調素子により変調・
反射される光のうちで必要な方向の光のみをスクリーン
上へ投影させることができ、スクリーン上でのコントラ
ストを向上させることができる。
【0026】請求項4記載の発明は、請求項3記載の投
影型表示装置において、前記偏向手段と、表示画像が投
影されるスクリーンとの間に、fθレンズを備える。
【0027】従って、偏向手段とスクリーンとの間にf
θレンズを介在させることにより、スクリーン上に画像
を形成する際に、同一フレーム内で等間隔となるように
画像を投影させることができ、画像ずれを調整し得る。
【0028】請求項5記載の発明は、請求項2又は3記
載の投影型表示装置において、前記偏向手段の鏡面体の
回転位置を電気信号として出力する位置検出手段を備え
る。請求項6記載の発明は、請求項4記載の投影型表示
装置において、前記偏向手段の鏡面体の回転位置を電気
信号として出力する位置検出手段を備える。
【0029】従って、常に鏡面体の回転位置を正確に検
出しながらスクリーン上に表示画像を投影させることが
できるため、画像を形成する際にスクリーン上での画像
ずれを防止できる。
【0030】請求項7記載の発明は、請求項5記載の投
影型表示装置において、前記ライン状光変調素子に対す
る画像信号は、前記偏向手段の位置を示す電気信号に同
期させてなる。請求項8記載の発明は、請求項6記載の
投影型表示装置において、前記ライン状光変調素子に対
する画像信号は、前記偏向手段の位置を示す電気信号に
同期させてなる。
【0031】従って、偏向手段における鏡面体の回転位
置を検出できるため、この回転位置信号を利用してライ
ン状光変調素子に入力する画像信号のタイミングを調整
することで、異なるフレーム間に関しても画像ずれを防
止できる。
【0032】請求項9記載の発明は、請求項5又は7記
載の投影型表示装置において、前記偏向手段の角速度
は、1フレームの画像を表示する期間内で電気信号によ
り調整可能である。
【0033】従って、fθレンズを用いることのない安
価な構成にして、偏向手段における鏡面体の角速度を1
フレーム中で電気的に調整することにより、同一フレー
ム内での画像の上下部分での画像の歪みを防ぎ、高品質
な表示が可能となる。
【0034】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を図1ない
し図5に基づいて説明する。
【0035】本実施の形態は、投影により画像をスクリ
ーン上に形成するプロジェクタの画像を形成する部分に
関し、概略的には、実際に画像を作製するライン状光変
調素子部分とこのライン状光変調素子部分に均一な光量
を供給する光源を含む光学系と、ライン状光変調素子部
分から反射され画像情報を含む反射光の方向を可動的に
変える偏向手段とを備え、この偏向手段部分が、少なく
とも1枚以上の鏡面体を含み、ライン状光変調素子のラ
イン方向と平行な軸で回転する構成よりなることを特徴
とする。また、ライン状光変調素子には、1画素毎に反
射板を持ち、この反射板の角度(反射方向)を画像信号
に従い変調させることにより画像を形成するものが使用
されている。
【0036】具体的には、ライン状光変調素子としてラ
イン状DMDが使用されている。DMDは2μsec程
度の応答速度のため、ライン状に使用して時分割駆動で
カラー表示する場合でも表示容量1600×1200で
フレーム周波数120Hz以上の高品位な表示が可能で
ある。また、このようなライン状光変調素子(ライン状
DMD)を使用した時の光軸の偏向方法に特徴がある。
本実施の形態では、鏡面体をライン状光変調素子のライ
ン方向と平行な軸で回転させることで、その反射光の向
きを偏向させる。
【0037】図1にこのようなライン状DMDによるラ
イン状光変調素子11を用いたプロジェクタの概略構成
例を示す。ライン状光変調素子11は前述したように、
入力される画像信号に応じて角度が変調される反射板1
2を各画素毎に有し、これらの複数画素を直線上に配列
させてなる。即ち、各画素がそのオン/オフに応じて反
射板12の角度が変えられる。光源であるランプ13か
ら出射された光は、インテグレータ14等による光学系
15を介して、ライン状光変調素子11をほぼ均一に照
明する光束に変換された後、ライン状光変調素子11に
照射される。
【0038】ここで、ライン状光変調素子11により変
調・反射された光は偏向手段16へ入射する。この偏向
手段16は例えば4枚の鏡面体17を有して、ライン状
光変調素子11のライン方向と平行な軸を中心に反時計
方向に回転駆動される構成よりなる。従って、ライン状
光変調素子11により変調・反射された光は鏡面体17
で反射されるが、このとき、鏡面体17は、回転してい
るため、鏡面体17からの反射光はミラー18で反射さ
れた後、投影レンズ19を介してスクリーン20(図3
参照)上で順次その投影位置をずらしながら投影される
ことにより、1フレーム分の画像が形成される。即ち、
投影画像が表示される。
【0039】なお、本実施の形態では、説明の都合上、
4面の鏡面体17を有する偏向手段16としているが、
鏡面体17の数は特に制約されるものではなく、少なく
とも1つあればよい。また、装置小型化等の検討や、外
形等により必要な位置に投影レンズ19を設置するため
等の理由からミラー18を使用して必要な位置から投射
を行うことが可能である。また、本実施の形態では、ラ
イン状光変調素子11を1枚使用した構成(カラー化に
は時分割によるカラー光源が必要)を示しているが、本
発明はカラー化の方法について制限を加えるものではな
い。この場合、時分割駆動はもちろん、ダイクロイック
膜による分光により、ライン状光変調素子を3枚使用し
て合成する方法を使用することもできる。
【0040】ところで、本実施の形態にあっては、例え
ば、図2に示すように、ライン状光変調素子11とその
反射光の向きを偏向させる偏向手段16との間に、一方
の光(スクリーン20上へ投影すべき光であり、一点鎖
線で示す)を通過させ、他方の光(スクリーン20上へ
投射すべきではない光であり、破線で示す)を遮断する
アパーチャ部材21が設けられている。これにより、各
画素のオン/オフ信号は、必要な光だけを確実にスクリ
ーン20上に照射させることが可能となり、コントラス
ト比を向上させることが可能となる。ちなみに、アパー
チャ部材21を使用しない構成の場合、本来スクリーン
20上には照射されない光が迷光となってスクリーン2
0に到達することとなり、コントラストが低下する。
【0041】また、本実施の形態では、図3(a)に示
すように、鏡面体17(偏向手段)とスクリーン20と
の間に画像の歪みを除去するためのfθレンズ22が設
けられている。このfθレンズ22の設置個所として
は、上述した範囲内(偏向手段16とスクリーン20と
の間)で、光の方向を偏向する偏向手段16近傍がレン
ズ形状を小型化できることから、望ましい。
【0042】このfθレンズ22の作用について説明す
る。まず、fθレンズ22を設けない場合、図3(b)
に模式的に示すように、鏡面体17から偏向されながら
射出される光は、点線cで示す円弧上では鏡面体17の
角速度が一定ならば一定となる。しかし、通常スクリー
ン20は平面であり、図3(b)に示すようにスクリー
ン中央bよりスクリーン上下端aへ移動するに従い、本
来同じ長さの情報が、伸長されてしまい、画像歪みない
しは画像ずれを生じてしまう。これに対して、図3
(a)に示すようにfθレンズ22を用いた場合には、
上下端側ほどfθレンズ22により大きく屈曲させるこ
とにより、平面のスクリーン20上で全面にわたって等
間隔で高品位な画像を得ることができる。
【0043】また、本実施の形態では、鏡面体17を備
えた偏向手段16を一方向に回転駆動させる構成として
いるので、この鏡面体17の一部等にその回転位置を検
出する位置検出手段を設置することにより、常に鏡面体
17の回転位置を正確に検出しながら表示を行わせるこ
とが可能となる。このような回転体(偏向手段16)
は、往復運動とは異なり、一様な速度を維持することが
容易である。よって、回転体(偏向手段16)の一部に
少なくとも1個以上の位置検出手段を設けることで、位
置検出をする間の位置ズレを防ぐことが可能となり、高
品位な画像を得ることが可能となる。
【0044】このような位置検出手段の構成例として
は、例えば、図4に示すように、フォトダイオード23
と受光素子24とを対向させて組み合わせてなるフォト
インタラプタ25を用いることができる。26は受光素
子24に流れる電流の様子、即ち、フォトダイオード2
3・受光素子24間の遮蔽物27の有無に応じて状態を
検出する検出回路である。即ち、鏡面体17の一部に設
けられた遮蔽物27が図4(b)に示すようにフォトイ
ンタラプタ25内に入り込んだ状態ではその遮蔽状態が
検出回路26により検出され、図4(a)に示す状態で
は開放状態として認識される。両者の状態の違いによ
り、鏡面体17の回転位置検出が可能となる。鏡面体1
7自身に限らず、鏡面体17を駆動するモータ(図示せ
ず)又はこれに使用するギヤの一部にフォトインタラプ
タ25を組み込むように構成してもよい。
【0045】また、透過型に限らず、図5に示すよう
に、発光部28と受光部29とを備えた反射型センサ3
0構成の位置検出手段としてもよい。鏡面体17の一部
等に、図5(a)に示すように表面状態が鏡面状態の部
分31aと図5(b)に示すように光吸収(例としては
黒い塗料等)部分31bとを設け、鏡面状態の部分31
aでは未検出にあたり、光吸収の部分31bで検出する
ようにしてもよい。
【0046】何れにしても、このような回転位置検出信
号を使用することで、回転する鏡面体17の回転位置を
検出できるため、この位置検出した電気信号を使用し
て、ライン状光変調素子11に入力する画像信号を調整
することが可能となる。この調整は、外部から使用者が
変更することも可能であり、また、元画像と共に搬送さ
れる同期信号を使用し、自動で画像位置を調整する機能
を持たせることも可能となる。調整作業を簡便にするた
めには、自動調整の方が望ましい。
【0047】また、このような鏡面体17の回転位置検
出信号を使用して、スクリーン20上に画像を形成する
際に鏡面体17の角速度を1フレーム中で調整するよう
にすれば、画像の上下部分と中央部分とでの歪みを防ぐ
ことができる。
【0048】このような画像歪みについては、前述した
fθレンズ22を使用することで、防ぐことは可能であ
るが、fθレンズ22を使用した場合には、その分、部
品コストが上がる。従って、fθレンズ22を用いない
構成の場合において、上記のように、鏡面体17の回転
位置検出信号を利用して、鏡面体17の角速度を調整す
るようにすれば、低コストにて画像歪みを防止でき、高
画質を実現することが可能となる。
【0049】
【実施例】以下に、各種実施例を示す。
【0050】実施例1(請求項1及び2対応) 光軸を変換するライン状光変調素子11として、DMD
素子をライン状にしたものを使用し、このライン状DM
D素子11と平行な軸で回転する鏡面体17を使用し
て、プロジェクタを作製した。試作は時分割によるカラ
ー表示ではなく、白黒単色で行った。また、表示容量6
40×480の画像信号を表示信号として使用した。鏡
面体17により反射されたライン状の光が1フレームに
相当する時間で、各走査ライン上の画像信号をライン状
DMD素子(ライン状光変調素子11)に入力させた。
フレーム周波数は60Hz固定とした。
【0051】この結果、スクリーン20上には、画像が
表示され、フリッカは観察されなかったものである。
【0052】比較のために、TFT素子を使用した表示
容量640×480(TFT素子は640ライン状に使
用)の光変調素子以外は同一構成のプロジェクタを作製
した。この比較例では、フレーム速度60フレーム/秒
では、液晶が応答できず、中間調の乱れた表示となり、
とても実使用できる状態ではなかった。
【0053】本実施例によるプロジェクタでは、フレー
ムレートは120フレーム/秒(元画像を作製する装置
の最大フレームレート)で表示が確認できた。
【0054】実施例2(請求項3対応) 実施例1のプロジェクタの構成で、ライン状光変調素子
11から反射したオフを示す光を遮断し、オンを示す光
を透過させるアパーチャ部材21をライン状光変調素子
11と偏向手段16との間に設置したものを作製した。
【0055】比較のために、実施例1で作製したプロジ
ェクタにおける画像と比較した。本実施例の構成による
アパーチャ部材21を持つプロジェクタは、実施例1の
プロジェクタより高コントラストを実現することができ
た。
【0056】実施例3(請求項4に対応) 実施例2で試作したプロジェクタの構成で、ライン状光
変調素子11に入射した光の方向を偏向する偏向手段1
6と投影レンズ19との間に、fθレンズ22を設けた
プロジェクタを作製した。
【0057】比較のために、実施例2で作製したプロジ
ェクタにおける画像と比較した。実施例2で作製したプ
ロジェクタでは、拡大して投影時に、スクリーン20上
の画像が上下端部ほど中央部より上下方向に伸びる方向
に歪みが観察された。これに対して、本実施例のfθレ
ンズ22を使用したプロジェクタでは、画像の歪みは観
察されなかった。
【0058】実施例4(請求項5ないし7に対応) 実施例3で試作プロジェクタと同じ構成で、鏡面体17
の回転軸に鏡面体17の位置を検出するためのシャッタ
ー(遮蔽物26)を取付け、フォトインタラプタ25で鏡
面体17の回転位置を検出する機構を取付けた。この検
出機構からの信号は、鏡面体17が1回表示を終われば1
信号を出力するように調整し、検出信号に同期して、画
像メモリから1フレーム分の画像情報を読み出す回路を
作製した。
【0059】比較のために実施例3で作製したプロジェ
クタと並べて画像比較を行った。初期においては、2台
のプロジェクタ間で画像・画質の違いは見られなかっ
た。しかし、24時間連続運転したところ、実施例3で
作製したプロジェクタでは、スクリーン20位置での画
像の垂直同期がずれて表示された。一方、本実施例のプ
ロジェクタでは、画像の同期ずれは発生しなかった。
【0060】実施例5(請求項8に対応) 実施例4で試作したプロジェクタと同じ構成で、鏡面体
17の回転位置検出信号により、鏡面体17の角速度を
調整する機構を作製した。角速度の調整は、外部からの
電気信号入力で1フレームの表示中に調整可能とした。
角速度を調整する複数のパターンデータをROM(Rea
d-Only-Memory)に書き込み、ROMアドレスを切り替
えることで、フレーム中の角速度の調整パターンを切り
替えられるようにした。
【0061】実施例4で作製したプロジェクタと画像の
比較を行った。実施例4で作製したプロジェクタでは、
拡大して投影時に、スクリーン20上の画像が上下端部
ほど中央部より上下方向に伸びる方向に歪んで見えた。
本実施例で作製したプロジェクタでは、画像の歪みは観
察されなかった。また、実施例3で作製したfθレンズ
22を使用したプロジェクタと画像の比較を行った。本
実施例で作製したプロジェクタと、実施例3で作製した
プロジェクタからは、同様な歪みの無い画像が得られ
た。
【0062】実施例6 実施例5記載のプロジェクタの構成で、光源13として
回転する3原色フィルタを使用した時分割のカラー表示
用ランプを使用した。画像信号として、表示容量640
×480×3のデータを、フレームレート120Hzで
入力した(RGB各々は360Hz)。
【0063】本実施例のプロジェクタでは、画像歪み
や、垂直同期ずれがなく、安価で高コントラストなカラ
ー表示を得ることができた。
【0064】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、電気信号
により角度が変調される反射板を有するライン状DMD
のようなライン状光変調素子を用いることで、高輝度で
比較的安価に済む上に、2μsec程度の高速応答速度
を有するため、ライン状に使用して時分割駆動で表示さ
せる場合でも高精度な表示容量に関して高いフレーム周
波数の高品位な画像表示が可能となる。
【0065】請求項2記載の発明によれば、ライン状光
変調素子の画素配列方向と平行な軸で鏡面体を回転させ
る構成の偏向手段とすることにより、鏡面体は常に一方
向に回転移動してライン状光変調手段で反射された光を
偏向するので、帰線期間中に方向を変換させる必要がな
く、簡単な構成及び制御で済ませることができる。
【0066】請求項3記載の発明によれば、ライン状光
変調素子により変調反射される光のうちで必要な方向の
光のみをスクリーン上へ投影させることができ、スクリ
ーン上でのコントラストを向上させることができる。
【0067】請求項4記載の発明によれば、偏向手段と
スクリーンとの間にfθレンズを介在させることによ
り、スクリーン上に画像を形成する際に、同一フレーム
内で等間隔となるように画像を投影させることができ、
画像ずれを調整し得る。
【0068】請求項5及び6記載の発明によれば、常に
鏡面体の回転位置を正確に検出しながらスクリーン上に
表示画像を投影させることができるため、画像を形成す
る際にスクリーン上での画像ずれを防止できる。
【0069】請求項7及び8記載の発明によれば、偏向
手段における鏡面体の回転位置を検出できるため、この
回転位置信号を利用してライン状光変調素子に入力する
画像信号のタイミングを調整することで、異なるフレー
ム間に関しても画像ずれを防止できる。
【0070】請求項9記載の発明によればfθレンズを
用いることのない安価な構成にして、偏向手段における
鏡面体の角速度を1フレーム中で電気的に調整すること
により、同一フレーム内での画像の上下部分での画像の
歪みを防ぎ、高品質な表示が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のプロジェクタを示す概
略項製図である。
【図2】アパーチャ部材を付加した場合を示す概略構成
図である。
【図3】fθレンズの有無による作用を示す模式図であ
る。
【図4】位置検出手段の一例を示す構成図である。
【図5】位置検出手段の他例を示す構成図である。
【図6】従来のプロジェクタを示す概略構成図である。
【符号の説明】
11 ライン状光変調素子 12 反射板 13 光源 15 光学系 16 偏向手段 17 鏡面体 20 スクリーン 21 アパーチャ部材 22 fθレンズ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力される電気信号により角度が変調さ
    れる反射板を各画素毎に有し、これらの複数画素を直線
    上に配列させてなるライン状光変調素子と、 光源の光を前記ライン状光変調素子に入射する光学系
    と、 前記ライン状光変調素子で反射した光の方向をその画素
    配列方向に直交する方向に可動的に偏向する偏向手段
    と、を備える投影型表示装置。
  2. 【請求項2】 前記偏向手段は、少なくとも1枚以上の
    鏡面体を有し、前記ライン状光変調素子の画素配列方向
    と平行な軸で前記鏡面体を回転させる構成よりなる請求
    項1記載の投影型表示装置。
  3. 【請求項3】 前記ライン状光変調素子の前記反射板の
    角度に応じて反射される一方向の光を遮断し、他方向の
    光を透過させるアパーチャ部材を前記ライン状光変調素
    子と前記偏向手段との間に備える請求項2記載の投影型
    表示装置。
  4. 【請求項4】 前記偏向手段と、表示画像が投影される
    スクリーンとの間に、fθレンズを備える請求項3記載
    の投影型表示装置。
  5. 【請求項5】 前記偏向手段の鏡面体の回転位置を電気
    信号として出力する位置検出手段を備える請求項2又は
    3記載の投影型表示装置。
  6. 【請求項6】 前記偏向手段の鏡面体の回転位置を電気
    信号として出力する位置検出手段を備える請求項4記載
    の投影型表示装置。
  7. 【請求項7】 前記ライン状光変調素子に対する画像信
    号は、前記偏向手段の位置を示す電気信号に同期させて
    なる請求項5記載の投影型表示装置。
  8. 【請求項8】 前記ライン状光変調素子に対する画像信
    号は、前記偏向手段の位置を示す電気信号に同期させて
    なる請求項6記載の投影型表示装置。
  9. 【請求項9】 前記偏向手段の角速度は、1フレームの
    画像を表示する期間内で電気信号により調整可能である
    請求項5又は7記載の投影型表示装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100429210B1 (ko) * 2001-09-04 2004-04-28 엘지전자 주식회사 단판식 광학 시스템
KR100492430B1 (ko) * 2002-04-17 2005-05-31 가부시키가이샤 히타치세이사쿠쇼 투사형 영상 표시 장치

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