JP2001099926A - 並列多目標追尾装置 - Google Patents

並列多目標追尾装置

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JP2001099926A JP27887399A JP27887399A JP2001099926A JP 2001099926 A JP2001099926 A JP 2001099926A JP 27887399 A JP27887399 A JP 27887399A JP 27887399 A JP27887399 A JP 27887399A JP 2001099926 A JP2001099926 A JP 2001099926A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の目標物の移動予測の管理を行う際に、
複数のプロセッサで分散処理するとともに、航跡データ
を分散させて保有させることにより、データの転送量を
減らし、最適な負荷分散を行う並列多目標追尾装置を得
る。 【解決手段】 観測点情報が入力され、複数目標物の航
跡と移動予測領域を航跡データとして管理し、これらの
処理の分割/統合を行う航跡データ管理部2と、観測点
が予測領域に含まれるか否かの判定、予測領域の生成、
及び、航跡の更新の処理を並列に行う複数の追尾処理プ
ロセッサ部3a〜3cと、連結する複数の予測領域から
クラスタを生成し、クラスタを構成する航跡と観測点の
各組合せの信頼度を算出する組合せ処理部4と、各追尾
処理プロセッサ部3a〜3cの処理データを格納する追
尾情報格納メモリ7a〜7cとを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】レーダにおける複数目標物の
追尾手法として、JPDA(Joint Probabilistic Data
Association)やMHT(Multiple Hypothesis Tracki
ng)のような複数の目標物の航跡と観測点の組合せを想
定する方式を採用する並列多目標追尾装置に関し、特
に、処理を分割して追尾を行う並列多目標追尾装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】JPDA方式では、複数の目標物に対し
て個々にその移動先を範囲で予測し、予測した各予測領
域に重なりがあり、かつ、その重なりに目標物の観測点
が存在する場合に、それらの予測領域を1つのクラスタ
として連結して追尾処理を行っている。
【0003】図2を用いてクラスタについて具体的に説
明する。図2において、t1、t2及びt3は各目標物
の航跡の予測座標であり、この予測座標t1〜t3を中
心とする楕円は、それぞれの目標物の移動先の予測範囲
31、32、33である。また、同図において、y1、
y2、y3、y4は観測点の座標である。このとき、予
測領域31においては、他の予測領域との重なりがない
ため、予測領域31のみで1つのクラスタを構成してい
る(クラスタ(1))。一方、予測領域32及び33に
は重なりがあり、かつ、その重なりに観測点y3が存在
しているため、これらの予測領域32及び33は連結さ
れて1つのクラスタを構成する(クラスタ(2))。
【0004】JPDA方式を用いた従来の追尾装置にお
いては、予測領域を連結すればするほど、考慮すべき観
測点と航跡の組合せが多くなり、演算量が増えてしま
い、処理時間がかかる上に、使用するプロセッサが処理
能力の大きいものでなければ処理を行うことができな
い。
【0005】そのため、複数のプロセッサを用いた並列
処理を行う方法が考えられてきたが、多目標追尾を並列
処理する従来の追尾方法としては、例えば、処理を機能
分割によって負荷分散する“On Mapping a Tracking Al
gorithm Onto Parallel Processors"(IEEE TRANSACTION
S On AEROSPACE AND ELECTRONIC SYSTEMS VOL.26, NO.
5, 1990)に示されたもの等がある。図7及び図8は、こ
の従来の方法を説明した図であり、追尾処理とプロセッ
サをグラフとして示したものである。この従来の方法で
は、図7のように処理をタスクグラフとして表現し、各
タスクの負荷を情報の流れに基づいて、プロセッサへの
分割を行なう。
【0006】図7は、処理の関係を示すタスクグラフで
ある。タスクグラフとは、処理の相関関係を示すグラフ
で、丸と矢印とにより表現されるものである。丸101
〜108は計算機などで行なう処理自体を示し、矢印1
10〜119はその計算結果が利用される先を示してい
る。すなわち、例えば、 C=A+B ・・・ (あ) E=C+D ・・・ (い) という2つの処理(あ)及び(い)があった場合、
(あ)→(い)と表す。なお、ここで、“(あ)”及び
“(い)”は、“あ”及び“い”を丸で囲んだ状態を示
すものとする。
【0007】タスクグラフで表した処理は、全て、バラ
バラに複数のプロセッサに分割して処理させることがで
きる。先の例でいえば、(あ)の計算と(い)の計算を
別のプロセッサで行うことができる。この場合、(い)
の計算を行うプロセッサは、(あ)の計算結果を、
(あ)の計算を行うプロセッサから受け取ることにな
る。このように、タスクグラフにおいて、矢印で繋がっ
ているタスク(図においては丸)は、計算結果のやりと
りが必要となる。
【0008】タスクグラフには、矢印で繋がったものと
繋がっていないものとが当然存在するが、矢印で繋がっ
ていないもの同士は、互いにデータをやりとりする必要
はない。図7の例で言えば、タスク(1)とタスク
(2)〜(5)とは、それぞれ、矢印110、113、
115、117を介して直接繋がっており、また、タス
ク(2)にはタスク(6)が矢印111を介して繋が
り、タスク(5)にはタスク(7)が矢印118を介し
て繋がっている。また、タスク(6)、(3)、
(4)、(7)とタスク(8)とは、それぞれ、矢印1
12、114、116、119を介して直接繋がってい
る。従って、矢印で繋がっていないペアは、タスク
(2)(符号102)とタスク(5)(符号105)の
ペア及びタスク(6)(符号106)とタスク(7)
(符号107)のペアである。
【0009】一方、タスク(1)(符号101)とタス
ク(2)(符号102)のペアや、タスク(2)(符号
102)とタスク(6)(符号102)のペア及びタス
ク(5)(符号105)とタスク(7)(符号107)
のペア等は矢印で繋がっており、例えば、タスク(1)
とタスク(2)なら、タスク(1)の計算が終わらない
限りタスク(2)の計算も終わらないという関係になっ
ている。
【0010】この場合、以下の2つの分け方があった場
合、後者の分け方を選択するようにする。それは、前者
の分け方では、プロセッサ間で計算結果を渡す必要が生
じるが、後者ではその必要が生じないからである。
【0011】・タスク(2)と(5)を1つのプロセッ
サに割り当て、タスク(6)と(7)を他の1つのプロ
セッサに割り当てる。
【0012】・タスク(2)と(6)を1つのプロセッ
サに割り当て、タスク(5)と(7)を他の1つのプロ
セッサに割り当てる。
【0013】更に、各タスクには、通常、必要な計算量
が示されている(図7では省略)。従って、タスクグラ
フに与えられている処理を複数のプロセッサに分ける場
合、以下の2つの方針に基づいて行うことになる。
【0014】・各プロセッサに分けたタスクの必要計算
量の合計がなるべく同じになるように割り当てる。
【0015】・矢印で繋がっているタスク同士は、同じ
プロセッサに割り当てる。
【0016】図8はプロセッサグラフであり、4つのプ
ロセッサP1〜P4(符号121〜124)が環になっ
て繋がっていることを示している。すなわち、プロセッ
サP1にプロセッサP2が繋がり、プロセッサP2にプ
ロセッサP3が繋がり、プロセッサP3にプロセッサP
4が繋がり、プロセッサP4にプロセッサP1が繋がっ
ている。
【0017】このように、矢印で繋がっているタスク同
士を同じプロセッサに割り当てるというのが従来の追尾
装置で用いられている方法である。この図7に示されて
いるタスクグラフで、丸で表現されるものは、機能的に
一塊となる処理である。上述したようなJPDAやMH
T等のように、目標物と観測点の航跡の組合せを考慮し
て追尾処理を行う場合、対象とする問題が大きくなる
と、各タスクが消費する計算量に大きな差が出てきた
り、または、処理の負荷が大きくなりすぎて処理ができ
なくなる場合がある。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】従来の追尾方法は、以
上のようにして追尾処理を行っているため、JPDAや
MHTのように複数の目標物の航跡と観測点の組合せを
考慮して追尾処理を行なう方式では、航跡の予測領域の
生成や航跡の更新の処理等の特定のタスクの処理の負荷
が特別に非常に大きくなってしまうことがあり、その場
合には、上述したように複数のプロセッサを用いて各タ
スクの並列処理を行っても、負荷が特別に大きくなって
しまうタスクの処理を行ったプロセッサだけは処理が終
わらず、結果として、全体の処理が完全に終わるまでの
時間は長くかかってしまい、複数のプロセッサを用いた
負荷分散効果が得られず、並列処理を行っている意味が
なくなってしまったり、または、処理の負荷が大きくな
りすぎて処理ができなくなってしまうという問題点があ
った。
【0019】この発明は、かかる問題点を解決するため
になされたものであり、目標物の航跡の予測領域の生成
や航跡の更新の処理を複数の各プロセッサに分散処理
し、これらのプロセッサに航跡データを分散して保有さ
せることにより、データの転送量を減らし最適な負荷分
散を行ない、負荷分散効果が十分に得られる並列多目標
追尾装置を得ることを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】この発明は、複数の目標
物に対して個々に移動先を領域で予測し、予測した各領
域に重なりがある場合に、予測領域を連結して1つのク
ラスタとして扱い、目標物の移動先を推定する並列多目
標追尾装置であって、目標物の観測点の情報が入力され
る観測点入力手段と、目標物の航跡と予測領域とのデー
タの管理を行い、航跡の処理の分割/統合を行う航跡デ
ータ管理手段と、航跡データ管理手段により割り当てら
れた航跡に関して予測領域の生成を行うとともに、観測
点入力手段に入力された観測点の情報に基づいて観測点
が予測領域に含まれるか否かの予測領域判定を行う複数
の追尾処理手段と、予測領域判定の結果に基づいて、1
つの観測点が複数の予測領域に含まれる場合に、予測領
域を連結させたクラスタを生成し、クラスタ内の観測点
と航跡の各組合せの信頼度を算出して、信頼度と、連結
のない予測領域の航跡の更新の指示とを、分配して出力
する組合せ処理手段と、分配された信頼度及び指示に基
づいて、航跡の更新を行う複数の航跡更新手段と、各航
跡更新手段により更新された航跡の情報を格納する追尾
情報格納手段と、を備えた並列多目標追尾装置である。
【0021】また、追尾処理手段と航跡更新手段とが同
数であって、追尾処理手段と航跡更新手段のそれぞれ1
つずつが組んで構成される対が、1つのプロセッサから
それぞれ構成されている。
【0022】また、組合せ処理手段が複数のプロセッサ
から構成されている。
【0023】また、航跡データ管理手段が、航跡を割り
当てる際に、組合せ手段において予測領域が連結される
可能性の高い航跡を判断し、異なる追尾処理手段に割り
当てる。
【0024】また、航跡データ管理手段の制御により、
観測点入力手段に入力された観測点の情報のうち関連の
ある情報だけを追尾処理手段に送る。
【0025】また、航跡データ管理手段が、航跡を割り
当てる際に、各追尾処理手段の処理能力に応じた数の航
跡を割り当てて負荷分散処理を行う。
【0026】また、航跡データ管理手段が、各追尾処理
手段の処理のかたよりの発生を監視し、各追尾処理手段
の処理状況に応じて航跡の割り当てを動的に入れ替えて
負荷分散処理を行う。
【0027】また、追尾情報格納手段が追尾処理手段に
1対1で接続されており、1つの航跡のデータが少なく
とも2つの追尾情報格納手段で保有され、いずれかの追
尾処理手段に障害が発生した場合には、同一の航跡のデ
ータを持つ追尾情報格納手段に接続されている別の上記
追尾処理手段が処理を継続する。
【0028】また、組合せ処理手段が複数のプロセッサ
から構成されて、各プロセッサに、1つの航跡が所定の
観測点に対応するものとして処理を割り当てる。
【0029】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、本発明の
並列多目標追尾装置の構成を示したブロック図である。
図において、1は、観測点の入力を行なう入力線、2
は、目標物の航跡と予測領域を航跡データとして管理
し、これらの処理の分割/統合を行う航跡データ管理部
である。3a〜3cは、観測点が航跡の予測領域に含ま
れるか否かを判定する予測領域判定、航跡の更新、及
び、航跡を予測し予測領域の生成の3つの処理を並列に
行う複数の追尾処理プロセッサ部である。4は、航跡デ
ータ管理部2内に設けられ、連結する複数の航跡からク
ラスタを作成し、クラスタを構成している航跡と観測点
の組み合わせを作成し、各組み合わせの信頼度を算出す
る組合せ処理部である。5は、航跡更新結果を追尾結果
として出力する出力線である。また、6a〜6bは、各
部の処理結果の転送に用いる転送線である。このうち、
転送線6aは、図に示すように、航跡データ管理部2と
複数設けられている追尾処理プロセッサ部3a〜3cと
を接続するための内部バスから構成されている。7a〜
7cは、各追尾処理プロセッサ部3a〜3cに1対1で
接続され、各追尾処理プロセッサ部3a〜3cの処理デ
ータを格納する追尾情報格納メモリである。
【0030】次に、図1を用いて、この装置の動作につ
いて説明する。
【0031】(1)航跡データ管理部2は、装置の初期
の時点で、過去のデータ(すなわち、先の追尾処理)に
基づく各航跡の情報を転送路6aを介して追尾処理プロ
セッサ部3a〜3cに分配する。各追尾処理プロセッサ
部3a〜3cは割り当てられた航跡のデータを転送路6
bを介して各追尾情報格納メモリ7a〜7cに格納す
る。
【0032】(2)観測点情報が入力線1を介して、航
跡データ管理部2に送られる。
【0033】(3)航跡データ管理部2は、入力された
観測点の情報を転送路6aを介して追尾処理プロセッサ
部3a〜3cに送る。
【0034】(4)追尾処理プロセッサ部3a〜3cで
は、割り当てられた航跡の予測を行い、予測領域の生成
をする。その後、観測点が予測領域に含まれるか否かを
判定し、その結果を転送路6aを介して組合せ処理部4
に送る。
【0035】(5)組合せ処理部4は、1つの観測点が
複数の航跡の予測領域に含まれる場合、それらの航跡が
連結しているものとして1つのクラスタとする。次に、
組合せ処理部4は、連結のない航跡に対して、対応する
追尾処理プロセッサ部3a〜3cにそれらの航跡の更新
を行うように指示する。また、組合せ処理部4は、クラ
スタを構成する連結のある航跡に対しては、追尾の組合
せをすべて生成し、個々の信頼度を算定し、算定結果を
転送路6aを介して、対応する追尾処理プロセッサ部3
a〜3cに分配して送る。信頼度については後述する。
【0036】(6)各追尾処理プロセッサ部3a〜3c
は、送られた個々の組合せ可能性(すなわち、信頼度)
を元に、航跡を更新する。更新した結果を転送路6aを
介して航跡データ管理部2に送る。
【0037】(7)航跡データ管理部2は更新された航
跡の情報を出力線5を介して出力するとともに、上述の
手順(1)で示したように、各追尾処理プロセッサ部3
a〜3cを介して、追尾情報格納メモリ7a〜7cに更
新された航跡の情報を格納する。
【0038】本発明の並列多目標追尾装置は、以上の動
作を繰り返すことによって、追尾装置として動作する。
【0039】次に、JPDAを用いる場合を例に各部の
動作を説明する。図2は、追尾処理での目標物と観測点
の関係を示したものであり、上述したように、t1〜t
3は各目標物の航跡の予測座標であり、31〜33で示
される航跡t1〜t3の予測座標を中心とする楕円は予
測範囲である。また、y1〜y4は観測点の座標であ
る。なお、上述したように、t1は連結のない航跡であ
り、t2及びt3はお互いに連結している航跡である。
そのため、航跡t1は、1つでクラスタ(1)を構成
し、航跡t2及びt3は、2つでクラスタ(2)を構成
する。
【0040】また、次式(1)〜(3)の行列Ω
(1)、Ω(2)、Ω(3)は、航跡と観測点の関係を
示している。
【0041】
【数1】
【0042】
【数2】
【0043】
【数3】
【0044】行列Ω(1)はt1〜t3とy1〜y4の
関係を示したものである。縦が航跡、横が観測点で分か
れており、行列内の“1”は可能性あり、“0”は可能
性無しを示している。また、行列Ω(2)及びΩ(3)
は、行列Ω(1)からクラスタを構成する要素を取り出
し、対応航跡なしを示す航跡0を追加したものである。
これらの行列Ωは、次の内容を表したものである。
【0045】行列Ω(2):観測点y1は、航跡t1、
もしくは、対応する航跡無しである。観測点y2は、航
跡t1、もしくは、対応する航跡無しである。
【0046】行列Ω(3):観測点y3は、航跡t2、
もしくは、航跡t3、もしくは、対応する航跡無しであ
る。観測点y4は、航跡t3、もしくは、対応する航跡
無しである。
【0047】行列Ω(3)は連結のある航跡を表す。こ
の行列を満たす航跡と観測点の組合せは、 ・t2が対応なしで、t3が対応なしのケース ・t2が対応なしで、t3がy3のケース ・t2が対応なしで、t3がy4のケース ・t2がy3で、t3が対応なしのケース ・t2がy3で、t3がy4のケース である。
【0048】この組合せを探索木として表したのが図3
である。なお、図3の探索木において、“対応なし(Lo
st)”は対応する観測点無しを表す。また、探索木にお
ける各呼称は、図3では、次の部分に対応しており、組
合せは、根から葉までの各ノードの持つ状態に対応す
る。 ・根 → Root ・節 → 図の楕円40及び41で示されている部分。
木構造において、分岐の中段に位置する部分。 ・葉 → 図の四角42〜46で示されている部分。木
構造において、分岐の先端に位置する部分。 ・枝 → 図の根と節と葉を結ぶ線。 ・ノード → 節と葉の両方を含む。 以上を前提として各部の動作を説明する。
【0049】(1)航跡データ管理部2は、装置の初期
の状態で各航跡データ(座標や速度など)を追尾処理プ
ロセッサ部3a〜3cに分配する。一例として、図2の
場合、航跡t1を追尾処理プロセッサ部3aに、航跡t
2を追尾処理プロセッサ部3bに、航跡t3を追尾処理
プロセッサ部3cに分配するものとする。このように、
この実施の形態においては、航跡を1つずつ順に追尾処
理プロセッサ部3a〜3cに固定的に割り当てていく。
各追尾処理プロセッサ部3a〜3cはこれらのデータを
各追尾情報格納メモリ7a〜7cに格納する。
【0050】(2)航跡データ管理部2は、観測点のデ
ータを追尾処理プロセッサ部3a〜3cに送る。
【0051】(3)各追尾処理プロセッサ部3a〜3c
では、航跡のデータから、観測点が観測された時間に対
応する航跡の予測座標を算出する。また、同様に一定の
存在確率以上となる予測領域(図2の楕円31〜33)
を算出する。その後、各航跡の予測領域に観測点が含ま
れるか否かを判定し、含まれる場合には予測座標からの
距離等を算出し、結果を組合せ処理部4に送る。
【0052】(4)組合せ処理部4は、送られてきた結
果をまとめ、行列Ω(1)を作成する。行列Ω(1)か
ら観測点が二つ以上の予測領域に含まれるものを選び、
それらの航跡でクラスタを作成する。図2では、観測点
y3が航跡t2とt3の2つの航跡の予測領域に含まれ
るため、この2つを1つのクラスタとして結合する。
【0053】また、組合せ処理部4は、連結のない航跡
t1に対しては、対応する追尾処理プロセッサ部3a
で、航跡の更新の処理を行う様に指示する。
【0054】組合せ処理部4は、連結した航跡と観測点
の組み合わせを調べ、図3の探索木を生成する。その
後、各組み合わせ毎に信頼度を算出し、航跡と各観測点
の対応関係についての重み付けを算出する。例えば、図
3において、組合せ処理部4は組合せ毎の信頼度とし
て、 ・t2が対応なしで、t3が対応なしのケースの信頼度
E(1) ・t2が対応なしで、t3がy3のケースの信頼度 E
(2) ・t2が対応なしで、t3がy4のケースの信頼度 E
(3) ・t2がy3で、t3が対応なしのケースの信頼度 E
(4) ・t2がy3で、t3がy4のケースの信頼度 E
(5) を算出する。次に、この値を元に、目標物と各観測点の
対応関係についての重み付け、 ・t2が対応なしとなる重みは、E(1)+E(2)+
E(3) ・t2がy3に対応する重みは、E(4)+E(5) ・t3が対応なしとなる重みは、E(1)+E(4) ・t3がy3に対応する重みは、E(2) ・t3がy4に対応する重みは、E(3)+E(5) を算出する。
【0055】その後、航跡毎の重みの情報を対応する各
追尾処理プロセッサ部3a〜3cに分配する。例えば、
図2の例では、上述の手順(1)の処理で航跡t2が追
尾処理プロセッサ部3bに割り当てられていたので、航
跡t2に関する重みは追尾処理プロセッサ部3bに分配
される。
【0056】(5)各追尾処理プロセッサ部3a〜3c
は、各航跡の位置を算出、航跡の座標や速度等の内部情
報の更新を行なう。例えば、航跡t2であれば、上述の
手順(4)で示した2つの重み付けに基づいて目標の座
標を求める(重み付けに基づいた算出結果を目標物の座
標と見倣す)。また、クラスタを生成しなかった航跡t
1に関しては、対応する追尾処理プロセッサ部3aで重
みの算出を行い、航跡の更新の処理を行う。
【0057】以上で各部の動作が終了する。なお、手順
(3)の動作で用いた組合せ毎の信頼度E(1)〜E
(5)は、上式(2)の行列Ω(2)の各要素を可能性
ありなしの1/0ではなく、可能性ありの場合にはその
可能性(信頼度)を0〜1までの数値(実数)で与える
場合、組合せの個々の可能性の積で表すことができる。
例えば、信頼度E(5)は、航跡t2がy3である可能
性とt3がy4である可能性の積になる。
【0058】また、上記ではJPDAを例として説明を
行った。JPDAでは、複数の航跡の組み合わせから信
頼度を求め、この信頼度を重みとして航跡を決定する。
一方、MHTでは、複数の航跡の組み合わせを一つの仮
説としてとらえ、考えうる全ての仮説に関して航跡の更
新の処理を行うというものである。このような方式を採
用した追尾処理であっても、上記の装置で処理すること
が出来る。
【0059】以上のように、本発明の並列多目標追尾装
置においては、複数のプロセッサから構成された追尾処
理プロセッサ部3a〜3bを備え、予測領域の生成や航
跡の更新の処理を複数のプロセッサに分散して処理を行
うことができ、処理時間を短縮することができるととも
に、タスクの処理の負荷が大きすぎて処理できない等の
トラブルを未然に防ぐことができ、また、複数のプロセ
ッサに航跡データを分散して保有させることにより、デ
ータの転送量を減らすことが出来、負荷分散を有効に行
うことが出来る。
【0060】実施の形態2.図1を用いて説明する。上
述の実施の形態1では、最初の動作の際に、各航跡を追
尾処理プロセッサ部3a〜3cを固定的に割り当てる例
について述べたが、さらに、JPDAにおいて手動など
で航跡が追加される場合や、MHTのように自動的に航
跡の追加を行う処理の場合に、航跡が追加される際に、
追加された各航跡を追尾処理プロセッサ部3a〜3c
に、予め定めた法則に従って、固定的に割り当てるよう
にしてもよい。
【0061】上述したように、航跡が追加される際に、
各航跡を固定的に複数のプロセッサに割り当てるように
することにより、データの転送を抑え、航跡の追尾処理
プロセッサ部への分配の処理を省くことができる。
【0062】実施の形態3.図2〜4を用いて説明す
る。上述の実施の形態1では、組み合わせを求める処理
を航跡データ管理部2内の組合せ処理部4で行ったが、
この実施の形態においては、この組合せ処理部4を航跡
データ管理部2と分離させた例について説明する。ま
た、組み合わせを求める処理を複数のプロセッサに分け
て、負荷分散を行うことも出来るため、その例について
も本実施の形態において説明する。
【0063】図4は、その構成を示したものである。図
において、4Aは、上述の図1に示した実施の形態1に
おける組合せ処理部4を航跡データ管理部2と分離させ
た組合せ処理部である。8は、実施の形態1の組合せ処
理部4において行っていたクラスタの生成処理と同等の
機能を有するクラスタ作成部である。9a〜9cは、実
施の形態1の組合せ処理部4において行っていた、組合
せを作成し、各組み合わせの可能性を算出する処理と同
等の機能を有する組合せ処理プロセッサ部である。組合
せ処理プロセッサ部9a〜9cは複数のプロセッサから
構成されており、負荷分散を行って処理を行えるもので
ある。また、6cは、クラスタ生成部8と組合せ処理プ
ロセッサ部9a〜9cとを接続して、各部の処理結果の
転送に用いる転送線であり、図のように、双方向のデー
タの転送が可能な内部バスから構成されている。他の構
成については、上述の実施の形態1と同じであるため、
同一符号を付して示し、ここではその説明を省略する。
【0064】次に、図4を用いて、この装置の動作を説
明する。(1)〜(4)までの動作は、上述の実施の形
態1と同じであり、(5)以降の動作が次のようにな
る。
【0065】(5)組合せ処理部4A内のクラスタ生成
部8は、1つの観測点が複数の航跡の予測領域に含まれ
る場合、それらの航跡を連結させて1つのクラスタを生
成する。クラスタ生成部8は、連結のない航跡に対し
て、転送路6aを介して追尾処理プロセッサ部3a〜3
cにそれらの航跡の更新を行うように指示する。また、
クラスタ生成部8は、クラスタの情報から探索木の節
(図3参照)を生成し、生成した節を転送路6cを介し
て組合せ処理プロセッサ部9a〜9cに分配する。
【0066】(6)組合せ処理プロセッサ部9a〜9c
は、受け取った節から探索木の葉(追尾の組合せの1つ
に相当する)を求め、探索木が示す組合せの信頼度を算
出する。その結果を転送路6cを介して、クラスタ生成
部8へ送る。
【0067】(7)クラスタ生成部8は、送られてきた
各組合せ処理プロセッサ部9a〜9cの結果を統合し、
転送路6aを介して追尾処理プロセッサ部3a〜3cに
送る。
【0068】(8)各追尾処理プロセッサ部3a〜3c
は、送られた個々の組合せ可能性を元に、航跡を更新す
る。更新した結果を転送路6aを介して航跡データ管理
部2に送る。
【0069】(9)航跡データ管理部2は更新された航
跡の情報を出力線5を介して出力する。
【0070】本追尾装置は、以上の動作を繰り返すこと
によって、追尾装置として動作する。
【0071】次にJPDAを用いる場合を例に各部の動
作を説明する。実施の形態1の場合と同様に図2を前提
として説明する。(1)〜(3)までの動作は、上述の
実施の形態1と同じであり、(4)以降の動作が次のよ
うになる。
【0072】(4)組合せ処理部4A内部のクラスタ生
成部8は、実施の形態1の組合せ処理部4と同様にクラ
スタを作成する。また、連結のない航跡t1に対して
は、対応する追尾処理プロセッサ部3aで、航跡の更新
の処理を行う様に指示する。また、クラスタ生成部8
は、図3の探索木の節を生成し、個々の節を各組合せ処
理プロセッサ部9a〜9cに分配する。
【0073】(5)組合せ処理プロセッサ部9a〜9c
は、節から葉の算出を行ない、各葉が示す組合せ毎に信
頼度を算出し、目標物と各観測点の対応関係についての
重み付けを行なう。信頼度と重みの算出の処理は実施の
形態1と同じである。
【0074】(6)クラスタ生成部8は、組合せ処理プ
ロセッサ部9a〜9cが算出した「目標物と各観測点の
対応関係についての重み付け」を集計する。例えば、図
2の例では、航跡t1であれば、 ・y1に対応する重み ・y2に対応する重み ・対応なしとなる重み が得られる。
【0075】その後、航跡毎の重みの情報を対応する各
追尾処理プロセッサ部3a〜3cに分配する。例えば、
図2では(1)の処理で航跡t2が追尾処理プロセッサ
部3bに割り当てられていたので、航跡t2に関する重
みは追尾処理プロセッサ部3bに分配される。以降の処
理は実施の形態1と同じである。
【0076】この実施の形態においては、組合せ処理部
4を航跡データ管理部2から分離させるとともに、組合
せを求める処理を複数のプロセッサに分けて、負荷分散
を行うようにしたので、上述の実施の形態1よりもさら
に最適な負荷分散を行うことができ、さらなる高速化を
図ることができる。
【0077】実施の形態4.図1、図2、及び、図5を
用いて説明する。この実施の形態においては、図1の構
成において、各航跡を追尾処理プロセッサ部3a〜3c
に割り当てる場合、航跡データ管理部2で連結しそうな
航跡(すなわち距離の近い航跡)を判断し、異なる追尾
処理プロセッサ部3a〜3cに割り当てるようにする。
また、各航跡に関連しそうな観測点を判断し、関連のあ
る観測点だけを各プロセッサに送るようにする。
【0078】これについて説明する。図5は追尾のため
のレーダの照射を表した図である。点Oから時計回りに
レーダが照射される。図において、p,q,r,sはレ
ーダの照射の領域(角度)を便宜的に複数(図では4
つ)に分割した場合の各領域であり、T1〜T5は各領
域の照射の開始時刻、もしくは、終了時刻である。ま
た、実施の形態1の図2で説明したように、t1〜t3
は航跡(及び、航跡の予測座標)を示しており、この予
測座標を中心とする楕円31〜33は予測範囲である。
また、y1〜y4は観測点(及び、観測点の座標)を示
している。
【0079】また、図6は、図5のレーダ照射時の追尾
処理のタイミングを表したものである。図6において、
横方向が時刻の推移を表している。また、矢印は各追尾
処理プロセッサ部3a〜3cと組合せ処理部4で行われ
る処理を表す。白い矢印は各追尾処理プロセッサ部3a
〜3cでの観測点y1〜y4に対する予測領域の作成、
判定処理、予測座標との距離の算出などの処理を表す。
また、黒い矢印はそれ以外の航跡の更新や組み合わせ処
理等を表す。
【0080】以上を前提として動作について説明する。
以下に記述する以外の動作は、上述の実施の形態1と同
じである。
【0081】(0)実施の形態1での(4)の動作の各
航跡の更新の処理において、次回のレーダ照射時に各航
跡(の予測領域)がどの照射領域に入るかを概算し、わ
ずかでもその航跡が入る可能性のある照射領域をすべて
挙げる。
【0082】(1)航跡データ管理部2は、前回の各航
跡更新時の航跡と照射領域の判定結果に基づき、同じ照
射領域に含まれる航跡を、連結する可能性のある航跡と
して異なる追尾処理プロセッサ部3a〜3cに再分配す
る。
【0083】図5を例にすると、航跡t1は照射領域p
及びqに、航跡t2及びt3は照射領域r及びsに入る
と判定されたものとする。この時、航跡t2及びt3は
連結する可能性が有る。そのため、前回の処理で同じ追
尾処理プロセッサ部に割り当てられていた場合は、異な
る追尾処理プロセッサ部3b及び3cに再分配される。
もともと異なるプロセッサに割り当てられていた場合は
再分配は行われない。また、航跡t1は追尾処理プロセ
ッサ部3aに分配されたものとする。
【0084】また、航跡データ管理部2は各航跡に対し
て、可能性のある照射領域にある観測点のみを送るよう
にする。図5を例にすると、航跡t1は照射領域p及び
qのいずれかと判定されたので、観測点y1とy2が送
られる。同様に、航跡t2及びt3には観測点y3とy
4が送られる。
【0085】また、航跡データ管理部2は、ある航跡に
対して可能性のある照査領域の探索が終了した場合に、
観測点の判定を終了するように各追尾処理プロセッサ部
3a〜3cに指示を出す。図5及び図6を例にすると、
航跡t1は照射領域p及びqのいずれかと判定されたの
で、時刻T3に航跡データ管理部2から追尾処理プロセ
ッサ部3aに観測点の判定処理を終了するよう指示が出
される。同様に、時刻T5に、追尾処理プロセッサ部3
b及び3cに観測点の判定処理終了の指示が出る。
【0086】(2)追尾処理プロセッサ部3a〜3cで
観測点の判定処理を行う。また、航跡データ管理部2か
ら観測点の判定終了の指示が出た場合は、すでに受け取
った観測点の判定を行った後、航跡の更新を行うか、ま
たは、クラスタを組合せ処理部4に渡す。
【0087】図5及び図6を例にすると、時刻T3に航
跡データ管理部2から追尾処理プロセッサ部3aに観測
点の判定処理を終了するよう指示が出される。航跡t1
は連結がないので、追尾処理プロセッサ部3aは航跡t
1の更新の処理を開始する。また、時刻T5に航跡デー
タ管理部2から追尾処理プロセッサ部3b及び3cに観
測点の判定処理を終了するよう指示が出される。追尾処
理プロセッサ部3b及び3cは観測点y4の判定処理を
行った後に組合せ処理部4に結果を渡す。
【0088】以上のように、この実施の形態において
は、予測領域が連結しそうな航跡を判断し、異なる追尾
処理プロセッサ部3a〜3cに割り当てるようにしたの
で、予測領域の観測点の判定に関する処理の負荷を分散
することができ、また、各航跡に関連しそうな観測点を
判断し、関連のある観測点だけを各プロセッサに送るよ
うにしたので、観測点の判定に関する不要な処理を省く
ことが出来、組合せ処理や航跡の更新処理の待ち時間を
短縮することが出来る。
【0089】実施の形態5.図1を用いて説明する。上
述の実施の形態1では、最初の動作の際に、各航跡を追
尾処理プロセッサ部3a〜3cを固定的に割り当てい
た。しかしながら、JPDAにおいて手動などで航跡が
追加や削除される場合や、MHTのように自動的に航跡
の追加、削除を行う処理の場合、各プロセッサ部で航跡
のかたよりが発生する。そのため、この実施の形態にお
いては、航跡データ管理部2は航跡のデータと各追尾処
理プロセッサ部3a〜3cの処理能力を管理し、航跡の
かたよりが発生した場合、航跡データ管理部2は予測領
域処理の前に各追尾処理プロセッサ部3a〜3cの処理
能力に応じた数の航跡を再配置するようにした。
【0090】例えば、追尾処理プロセッサ部3a〜3c
の処理能力が同じであれば、航跡データ管理部2は、各
追尾処理プロセッサ部3a〜3cで航跡が同数になるよ
うに再配置する。
【0091】また、追尾処理プロセッサ部3aの処理能
力を1とした場合に、追尾処理プロセッサ部3b及び3
cの処理能力が、それぞれ、2及び4ならば、航跡デー
タ管理部2は、追尾処理プロセッサ部3a、3b及び3
cに、航跡の数が1:2:4の比になるように再配置す
る。
【0092】以上のように、この実施の形態において
は、航跡データ管理部2は予測領域処理の前に各追尾処
理プロセッサ部3a〜3cの処理能力に応じた数の航跡
を再配置するようにしたので、各追尾処理プロセッサ部
3a〜3cの負荷を均一にすることができ、全体の処理
時間を短縮できる。
【0093】実施の形態6.図1を用いて説明する。上
述の実施の形態5において、航跡データ管理部2が追尾
処理プロセッサ部の処理能力に応じた数の航跡を再配置
していた。しかし、上述の実施の形態4の図5の場合の
ように、割り当てられる航跡により、各追尾処理の行わ
れるタイミングは異なるため、一時的に一つの追尾処理
プロセッサ部の処理が集中する場合も有りうる。この場
合、航跡データ管理部2は、処理のかたよりの発生を監
視し、航跡データ管理部2が処理の途中で負荷の大きい
追尾処理プロセッサ部から負荷の小さい追尾処理プロセ
ッサ部に航跡データを動的に再配置するようにしても良
い。
【0094】例えば、追尾処理プロセッサ部3a〜3c
の中で、追尾処理プロセッサ部3aで複数の航跡の予測
領域に関する処理が一時的に集中して発生し、一方、他
の追尾処理プロセッサ部3b及び3cでは少数の航跡の
処理しか行われていないとする。航跡データ管理部2
は、各追尾処理プロセッサ部3a〜3cの処理状況(処
理待ちの数など)を監視し、追尾処理プロセッサ部3a
から処理待ちの航跡を追尾処理プロセッサ3b及び3c
にうつすようにする。
【0095】以上のように、この実施の形態において
は、航跡データ管理部2が処理の途中で負荷の大きい追
尾処理プロセッサ部から負荷の小さい追尾処理プロセッ
サ部に航跡データを動的に移すようにしたので、処理の
途中であっても各追尾処理プロセッサ部の負荷を均一に
することができ、負荷分散の効果をより一層得ることが
出来る。
【0096】実施の形態7.図1及び図2を用いて説明
する。この実施の形態においては、上述の図1の構成に
おいて、各航跡のデータを複数のプロセッサに保有させ
ておき、いずれかのプロセッサに障害が発生した場合
は、同一のデータを持つ別のプロセッサで処理を行うよ
うにする。
【0097】これについて説明する。以下に記述する以
外の動作は、上述の実施の形態1と同じである。
【0098】(1)実施の形態1での(1)の動作の航
跡を各追尾処理プロセッサ部3a〜3cに分配する際
に、同時に、予備の航跡データを、先に分配した追尾処
理プロセッサ部とは異なる別の追尾処理プロセッサ部に
分配するようにする。一例として、図2の場合、正規の
航跡データとして航跡t1を追尾処理プロセッサ部3a
に、航跡t2を追尾処理プロセッサ部3bに、航跡t3
を追尾処理プロセッサ部3cに分配する際に、同時に、
予備の航跡データとして航跡t1を追尾処理プロセッサ
部3bに、航跡t2を追尾処理プロセッサ部3cに、航
跡t3を追尾処理プロセッサ部3aに分配するものとす
る。各追尾処理プロセッサ部3a〜3cはこれらのデー
タを各追尾情報格納メモリ7a〜7cに格納する。
【0099】(2)各追尾処理プロセッサ部3a〜3c
では、正規の航跡のデータに対して実施の形態1と同じ
処理を行う。また、航跡の更新がなされ、航跡データが
航跡データ管理部2に集められた際に、航跡データの更
新された部分(差分)のみを予備の航跡データを持つ各
追尾処理プロセッサ部3a〜3cに送る。
【0100】(3)予備の航跡データを持つ各追尾処理
プロセッサ部3a〜3cは、航跡データ管理部2から送
られた航跡データの更新された部分(差分)のデータに
基づいて、予備の航跡のデータについてその部分のみの
更新を行う。
【0101】この実施の形態においては、追尾処理プロ
セッサ部3a〜3cのいずれかに障害が発生した場合
は、予備の航跡データを持つ他の追尾処理プロセッサ部
が処理を継続する。例えば、追尾処理プロセッサ部3b
に障害が発生した場合は、予備のデータをもつ追尾処理
プロセッサ部3cが処理を継続する。
【0102】以上のように、この実施の形態において
は、複数のプロセッサに予備の航跡データを保有させて
おくようにしたので、プロセッサの障害発生時に他のプ
ロセッサが処理を継続することが出来、装置の信頼性の
向上を図ることができる。
【0103】実施の形態8.図1〜4を用いて説明す
る。上述の実施の形態3では、図4に示すように、組み
合わせを求める処理を組合せ処理プロセッサ部9a〜9
cで行う例について説明した。この実施の形態において
は、組み合わせを求める処理を各追尾処理プロセッサ部
で行う例について説明する。
【0104】この実施の形態における追尾装置の構成は
基本的には図1に示す構成と同じであるため、ここでは
図示を省略し、図1を用いてその構成を説明することと
する。なお、この実施の形態においては、3a〜3c
は、実施の形態1の追尾処理プロセッサ部に、組合せ処
理部4の組合せ処理の機能を追加した、追尾処理プロセ
ッサ部である。従って、この実施の形態においては、図
1の組合せ処理部4が削除される。それ以外の構成につ
いては、実施の形態1の場合と同じである。
【0105】次に、図1を用いて、この装置の動作を説
明する。
【0106】(1)航跡データ管理部2は、実施の形態
1と同じように航跡の情報を各追尾処理プロセッサ部3
a〜3cに分配し、航跡と追尾処理プロセッサ部の対応
関係の情報を全ての追尾処理プロセッサ部3a〜3cに
送る。他は実施の形態1と同じである。
【0107】(2)及び(3)の動作は実施の形態1と
同じである。
【0108】(4)追尾処理プロセッサ部3a〜3cで
は、割り当てられた航跡の予測を行い、予測領域の生成
を行う。その後、観測点が予測領域に含まれるか否かを
判定し、その結果を転送路6aを介して他の追尾処理プ
ロセッサ部3a〜3cに送る。
【0109】(5)各追尾処理プロセッサ部3a〜3c
は、実施の形態1の場合と同様に、1つの観測点が複数
の航跡の予測領域に含まれる場合、それらの航跡が連結
しているものとして1つのクラスタとする。
【0110】各追尾処理プロセッサ部3a〜3cは、割
り当てられた航跡の中の連結のない航跡に対して、それ
らの航跡の更新の処理を行う。
【0111】クラスタを構成する連結のある航跡に対し
て、各追尾処理プロセッサ部3a〜3cは、航跡と追尾
処理プロセッサ部の対応関係の情報を考慮して追尾の組
合せを分担して生成し、個々の信頼度を算定する。その
後、この結果を転送路6aを介して関係する他の追尾処
理プロセッサ部3a〜3cに送る。
【0112】(6)各追尾処理プロセッサ部3a〜3c
は、送られた個々の組合せ可能性を元に、航跡を更新す
る。更新した結果を転送路6aを介して航跡データ管理
部2に送る。
【0113】(7)航跡データ管理部2は更新された航
跡の情報を出力線5を介して出力する。
【0114】本追尾装置は、以上の動作を繰り返すこと
によって、追尾装置として動作する。
【0115】次にJPDAを用いる場合を例に各部の動
作を説明する。上述の実施の形態1の場合と同様に、図
2を前提として説明する。
【0116】(1)航跡データ管理部2は、航跡と追尾
処理プロセッサ部3a〜3cの対応関係の情報を全ての
追尾処理プロセッサ部3a〜3c送る。例えば、図2の
場合、航跡t1を追尾処理プロセッサ部3aに、航跡t
2を追尾処理プロセッサ部3bに、航跡t3を追尾処理
プロセッサ部3cに分配する場合、この情報を全ての追
尾処理プロセッサ部3a〜3cに送る。他は実施の形態
1の場合と同じである。
【0117】(2)の処理は実施の形態1の場合と同じ
である。
【0118】(3)各追尾処理プロセッサ部3a〜3c
は、実施の形態1の場合と同様に、予測領域と観測点に
関する処理を行う。その後、処理の結果を他の追尾処理
プロセッサ部3a〜3cに送る。
【0119】(4)各追尾処理プロセッサ部3a〜3c
は、送られてきた結果から、行列Ω(1)を作成する。
その後、行列Ω(1)の中で保有する航跡が他の航跡と
連結している場合にはクラスタを作成する。図2におい
て、追尾処理プロセッサ部3aでは航跡t1は連結な
し、追尾処理プロセッサ部3bでは航跡t2は航跡t3
と連結、追尾処理プロセッサ部3bでは航跡t3は航跡
t2と連結と判断され、追尾処理プロセッサ部3bと3
cで航跡t3と航跡t2のクラスタが作成される。
【0120】その後、連結のない航跡を保有する追尾処
理プロセッサ部では航跡の更新が行われる。図2を例に
すると、追尾処理プロセッサ部3aで航跡t1の更新が
行われる。
【0121】また、連結のある航跡を保有する各追尾処
理プロセッサ部では、航跡と追尾処理プロセッサ部3a
〜3cの対応関係の情報を考慮して他の追尾処理プロセ
ッサ部と重複がない様に組み合わせの処理が行われる。
この組み合わせの作成はあらかじめ法則性を決めておく
ことにより、各追尾処理プロセッサ部で通信をせずに行
うことが出来る。
【0122】図2及び図3を例にする。組み合わせ作成
の法則性として、探索木の1番目の節を、処理を行うプ
ロセッサ数で分割し、アルファベットの若い順に割り当
てるものとする。この場合、クラスタ(2)は航跡t2
とt3から構成され、追尾処理プロセッサ部3bと3c
で航跡が保有されている。そのため、追尾処理プロセッ
サ部3bはクラスタ(2)の組み合わせ処理が追尾処理
プロセッサ部3cでも行われるものと判断する。そし
て、追尾処理プロセッサ部3bは、図3の探索木の節4
0及び41を生成し、探索木の「t2が対応観測点な
し」とある節40以下の探索木を作成する。同様にし
て、追尾処理プロセッサ部3cはクラスタ(2)の組み
合わせ処理が追尾処理プロセッサ部3bでも行われるも
のと判断し、図3の探索木の節40及び41を生成し、
探索木の「t2が観測点y3に対応」とある節41以下
の探索木を作成する。
【0123】その後、各追尾処理プロセッサ部3a〜3
cは各組み合わせ毎に信頼度を算出し、航跡と各観測点
の対応関係についての重み付けを算出する。
【0124】次に、各追尾処理プロセッサ部3a〜3c
は航跡毎の重みの情報を対応する各追尾処理プロセッサ
部3a〜3cに送る。例えば、追尾処理プロセッサ部3
cで算出された航跡t2に関する重みは追尾処理プロセ
ッサ部3bに送られる。
【0125】以降の処理は実施の形態1と同じである。
【0126】以上のように、この実施の形態において
は、組合せを表す探索木を各プロセッサに分割すること
とし、その分割の法則性を、例えば、「1つの航跡があ
る観測点に対応するもの」として予め定めておき、それ
に従って、探索木の節を各プロセッサに配分する(すな
わち、具体的には、1番目の節をプロセッサ数に分割し
て均等に配分する)ようにしたので、法則性を定めてい
るため分割の際に各プロセッサ間で通信をする必要もな
く、また、探索木を複数のプロセッサで分割して処理す
るため、最適な負荷分散を行うことができる。
【0127】
【発明の効果】この発明は、複数の目標物に対して個々
に移動先を領域で予測し、予測した各領域に重なりがあ
る場合に、予測領域を連結して1つのクラスタとして扱
い、目標物の移動先を推定する並列多目標追尾装置であ
って、目標物の観測点の情報が入力される観測点入力手
段と、目標物の航跡と予測領域とのデータの管理を行
い、航跡の処理の分割/統合を行う航跡データ管理手段
と、航跡データ管理手段により割り当てられた航跡に関
して予測領域の生成を行うとともに、観測点入力手段に
入力された観測点の情報に基づいて観測点が予測領域に
含まれるか否かの予測領域判定を行う複数の追尾処理手
段と、予測領域判定の結果に基づいて、1つの観測点が
複数の予測領域に含まれる場合に、予測領域を連結させ
たクラスタを生成し、クラスタ内の観測点と航跡の各組
合せの信頼度を算出して、信頼度と、連結のない予測領
域の航跡の更新の指示とを、分配して出力する組合せ処
理手段と、分配された信頼度及び指示に基づいて、航跡
の更新を行う複数の航跡更新手段と、各航跡更新手段に
より更新された航跡の情報を格納する追尾情報格納手段
と、を備えた並列多目標追尾装置であり、複数の追尾処
理手段を備え、予測領域の生成や航跡の更新の処理を負
荷分散して処理を行うことができ、処理時間を短縮する
ことができるとともに、タスクの処理の負荷が大きすぎ
て処理できない等のトラブルを未然に防ぐことができ
る。また、複数の追尾情報格納手段に航跡データを分散
して保有させることにより、データの転送量を減らすこ
とが出来、負荷分散を有効に行うことが出来る。
【0128】また、追尾処理手段と航跡更新手段とが同
数であって、追尾処理手段と航跡更新手段のそれぞれ1
つずつが組んで構成される対が、1つのプロセッサから
それぞれ構成されているので、複数のプロセッサを備
え、予測領域の生成や航跡の更新の処理を負荷分散して
処理を行うことができ、処理時間を短縮することができ
るとともに、タスクの処理の負荷が大きすぎて処理でき
ない等のトラブルを未然に防ぐことができる。
【0129】また、組合せ処理手段を複数のプロセッサ
から構成するようにしたので、さらに最適な負荷分散を
行うことができ、さらなる高速化を図ることができる。
【0130】また、航跡データ管理手段が、航跡を割り
当てる際に、組合せ手段において予測領域が連結される
可能性の高い航跡を判断し、異なる追尾処理手段に割り
当てるようにしたので、予測領域の観測点の判定に関す
る処理の負荷を分散することができ、処理の高速化が図
れ、組合せ処理や航跡の更新処理の待ち時間を短縮する
ことが出来る。
【0131】また、航跡データ管理手段の制御により、
観測点入力手段に入力された観測点の情報のうち関連の
ある情報だけを追尾処理手段に送るようにしたので、観
測点の判定に関する不要な処理を省くことが出来、組合
せ処理や航跡の更新処理の待ち時間を短縮することが出
来る。
【0132】また、航跡データ管理手段が、航跡を割り
当てる際に、各追尾処理手段の処理能力に応じた数の航
跡を割り当てて負荷分散処理を行うようにしたので、各
追尾処理手段の負荷を処理能力に対して均一にすること
ができ、全体の処理時間を短縮することができる。
【0133】また、航跡データ管理手段が、各追尾処理
手段の処理のかたよりの発生を監視し、各追尾処理手段
の処理状況に応じて航跡の割り当てを動的に入れ替えて
負荷分散処理を行うようにしたので、処理の途中であっ
ても各追尾処理手段の負荷を均一にすることができ、負
荷分散の効果を得ることができる。
【0134】また、追尾情報格納手段が追尾処理手段に
1対1で接続されており、1つの航跡のデータが少なく
とも2つの追尾情報格納手段で保有され、いずれかの追
尾処理手段に障害が発生した場合には、同一の航跡のデ
ータを持つ追尾情報格納手段に接続されている別の上記
追尾処理手段が処理を継続するようにしたので、追尾処
理手段の障害発生時に処理を継続することができ、装置
全体の信頼性を向上させることができる。
【0135】また、組合せ処理手段が複数のプロセッサ
から構成されて、各プロセッサに、1つの航跡が所定の
観測点に対応するものとして予め法則性を決めて処理を
割り当てるようにしたので、それに従って、探索木の節
を各プロセッサに配分する(すなわち、具体的には、1
番目の節をプロセッサ数に分割して均等に配分する)よ
うにしたので、法則性を定めているため、分割の際に各
プロセッサ間で通信をする必要もなく、また、探索木を
複数のプロセッサで分割して処理するため、最適な負荷
分散を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1における並列多目標追
尾装置の構成を示したブロック図である。
【図2】 クラスタについて説明した説明図である。
【図3】 本発明の実施の形態1における並列多目標追
尾装置で作成する探索木を示した図である。
【図4】 本発明の実施の形態3における並列多目標追
尾装置の構成を示したブロック図である。
【図5】 本発明の実施の形態4における並列多目標追
尾装置において、追尾のためのレーダの照射を表した図
である。
【図6】 図5のレーダ照射時の追尾処理のタイミング
を表したタイミング図である。
【図7】 従来の追尾装置におけるタスクグラフであ
る。
【図8】 従来の追尾装置におけるプロセッサグラフで
ある。
【符号の説明】
1 入力線、2 航跡データ管理部、3a,3b,3c
追尾処理プロセッサ部、4,4A 組合せ処理部、5
出力線、6a,6b,6c 転送線、7a,7b,7
c 追尾情報格納メモリ、8 クラスタ生成部、9a,
9b,9c 組合せ処理プロセッサ部。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の目標物に対して個々に移動先を領
    域で予測し、予測した各領域に重なりがある場合に、上
    記予測領域を連結して1つのクラスタとして扱い、上記
    目標物の移動先を推定する並列多目標追尾装置であっ
    て、 上記目標物の観測点の情報が入力される観測点入力手段
    と、 上記目標物の航跡と上記予測領域とのデータの管理を行
    い、上記航跡の処理の分割/統合を行う航跡データ管理
    手段と、 上記航跡データ管理手段により割り当てられた上記航跡
    に関して予測領域の生成を行うとともに、上記観測点入
    力手段に入力された上記観測点の情報に基づいて上記観
    測点が上記予測領域に含まれるか否かの予測領域判定を
    行う複数の追尾処理手段と、 上記予測領域判定の結果に基づいて、1つの観測点が複
    数の予測領域に含まれる場合に、上記予測領域を連結さ
    せたクラスタを生成し、上記クラスタ内の観測点と航跡
    の各組合せの信頼度を算出して、上記信頼度と、連結の
    ない予測領域の航跡の更新の指示とを、分配して出力す
    る組合せ処理手段と、 分配された上記信頼度及び上記指示に基づいて、上記航
    跡の更新を行う複数の航跡更新手段と、 各上記航跡更新手段により更新された上記航跡の情報を
    格納する追尾情報格納手段と、 を備えたことを特徴とする並列多目標追尾装置。
  2. 【請求項2】 上記追尾処理手段と上記航跡更新手段と
    が同数であって、上記追尾処理手段と上記航跡更新手段
    のそれぞれ1つずつが組んで構成される対が、1つのプ
    ロセッサからそれぞれ構成されていることを特徴とする
    請求項1記載の並列多目標追尾装置。
  3. 【請求項3】 上記組合せ処理手段が複数のプロセッサ
    から構成されていることを特徴とする請求項1または2
    に記載の並列多目標追尾装置。
  4. 【請求項4】 上記航跡データ管理手段が、上記航跡を
    割り当てる際に、上記組合せ手段において予測領域が連
    結される可能性の高い上記航跡を判断し、異なる上記追
    尾処理手段に割り当てることを特徴とする請求項1ない
    し3のいずれかに記載の並列多目標追尾装置。
  5. 【請求項5】 上記航跡データ管理手段の制御により、
    上記観測点入力手段に入力された上記観測点の情報のう
    ち関連のある情報だけを上記追尾処理手段に送ることを
    特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の並列多
    目標追尾装置。
  6. 【請求項6】 上記航跡データ管理手段が、上記航跡を
    割り当てる際に、各上記追尾処理手段の処理能力に応じ
    た数の航跡を割り当てて負荷分散処理を行うことを特徴
    とする請求項1ないし5のいずれかに記載の並列多目標
    追尾装置。
  7. 【請求項7】 上記航跡データ管理手段が、各上記追尾
    処理手段の処理のかたよりの発生を監視し、各上記追尾
    処理手段の処理状況に応じて上記航跡の割り当てを動的
    に入れ替えて負荷分散処理を行うことを特徴とする請求
    項1ないし6のいずれかに記載の並列多目標追尾装置。
  8. 【請求項8】 上記追尾情報格納手段が上記追尾処理手
    段に1対1で接続されており、 1つの航跡のデータが少なくとも2つの上記追尾情報格
    納手段で保有され、いずれかの上記追尾処理手段に障害
    が発生した場合には、同一の上記航跡のデータを持つ上
    記追尾情報格納手段に接続されている別の上記追尾処理
    手段が処理を継続することを特徴とする請求項1ないし
    7のいずれかに記載の並列多目標追尾装置。
  9. 【請求項9】 上記組合せ処理手段が複数のプロセッサ
    から構成されて、各プロセッサに、1つの航跡が所定の
    観測点に対応するものとして処理を割り当てることを特
    徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の並列多目
    標追尾装置。
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