JP2001099543A - 冷蔵庫 - Google Patents

冷蔵庫

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JP2001099543A
JP2001099543A JP27992699A JP27992699A JP2001099543A JP 2001099543 A JP2001099543 A JP 2001099543A JP 27992699 A JP27992699 A JP 27992699A JP 27992699 A JP27992699 A JP 27992699A JP 2001099543 A JP2001099543 A JP 2001099543A
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    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2600/00Control issues
    • F25B2600/25Control of valves
    • F25B2600/2511Evaporator distribution valves

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷凍室用冷却器と冷蔵室用冷却器を備えて、
両冷却器に冷媒を切換供給する場合の圧縮機への液バッ
クを効果的に防止することができる冷蔵庫を提供する。 【解決手段】 制御装置は、冷凍室と冷蔵室の温度に基
づいて三方弁72を切り換えることにより、圧縮機69
から吐出された冷媒を凝縮器71にて凝縮した後、三方
弁からキャピラリチューブ73を経て冷蔵室用冷却器2
6及び冷凍室用冷却器36に順次供給する両室冷却モー
ドと、三方弁からキャピラリチューブ74を経て冷凍室
用冷却器に供給する冷凍室冷却モードを択一的に実行す
ると共に、この冷凍室冷却モードから両室冷却モードに
切り替わる際、送風機27の起動を所定期間遅延させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくとも冷凍室
と冷蔵室が構成された冷蔵庫に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりこの種冷蔵庫は、例えば実公平
6−12301号公報(F25D23/00)に示され
る如く断熱箱体内に冷凍室や冷蔵室、それに加えて野菜
室などを構成すると共に、冷凍室の奥部に画成された冷
却室内に冷却器と送風機を設置して、この冷却器にて冷
却された冷気を送風機により前記各室に供給し、循環さ
せて冷却する方式が採られていた。
【0003】この場合、冷蔵室へのダンパーを介して冷
気を供給することにより、冷蔵室内の温度を所定の冷蔵
温度と成すと共に、野菜室は冷蔵室内を循環した後の冷
気を容器周囲に流入させることにより、容器内の野菜を
間接冷却する方式が採られていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来では
一つの冷却器によって冷凍室や冷蔵室、野菜室を全て冷
却していたため、各室の冷却性能はどうしても低下し、
且つ、不安定となり勝ちとなる。そこで、例えば冷凍室
と冷蔵室をそれぞれ冷却するために冷凍室用冷却器や冷
蔵室用冷却器を設け、一台の圧縮機からこれらに冷媒を
切換供給することが考えられる。
【0005】係る場合、冷媒回路全体としては両冷却器
にて冷却作用を発揮できるだけの冷媒量が封入されるた
め、最も冷却能力が必要とされる冷凍室用冷却器のみに
冷媒を流している状態と、冷蔵室用冷却器と冷凍室用冷
却器の双方に冷媒を流している状態の何れの状況にも対
応できるようにするため、通常は冷凍室用冷却器の出口
側にヘッダーを設け、冷凍室用冷却器に冷媒を流してい
る場合に冷媒が余る状況では、このヘッダー内に溜め込
むことにより、圧縮機への所謂液バックを防止すること
になる。
【0006】しかしながら、冷凍室用冷却器のみに冷媒
を流している状態では、冷蔵室用冷却器の温度も比較的
高くなり、圧力も上昇する。そのため、係る状態から冷
蔵室用冷却器と冷凍室用冷却器に冷媒を流す状態に切り
替わると、冷蔵室用冷却器内の圧力によって冷凍室用冷
却器及びヘッダー内の液冷媒が押し出されて圧縮機に吸
い込まれてしまう不都合が生じる。
【0007】本発明は、係る従来の技術的課題を解決す
るために成されたものであり、冷凍室用冷却器と冷蔵室
用冷却器を備えて、両冷却器に冷媒を切換供給する場合
の圧縮機への液バックを効果的に防止することができる
冷蔵庫を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の冷蔵庫は、少な
くとも冷凍室と冷蔵室が構成されたものであって、圧縮
機と、凝縮器と、流路切換弁と、第1及び第2の減圧装
置と、冷凍室用冷却器と、冷蔵室用冷却器と、この冷蔵
室用冷却器と熱交換した冷気を冷蔵室内に循環するため
の送風機と、制御装置とを備え、この制御装置は、冷凍
室と冷蔵室の温度に基づいて流路切換弁を切り換えるこ
とにより、圧縮機から吐出された冷媒を凝縮器にて凝縮
した後、流路切換弁から第1の減圧装置を経て冷蔵室用
冷却器及び冷凍室用冷却器に順次供給する両室冷却モー
ドと、流路切換弁から第2の減圧装置を経て冷凍室用冷
却器に供給する冷凍室冷却モードを択一的に実行すると
共に、この冷凍室冷却モードから両室冷却モードに切り
替わる際、送風機の起動を所定期間遅延させることを特
徴とする。
【0009】本発明によれば、少なくとも冷凍室と冷蔵
室が構成された冷蔵庫において、圧縮機と、凝縮器と、
流路切換弁と、第1及び第2の減圧装置と、冷凍室用冷
却器と、冷蔵室用冷却器と、この冷蔵室用冷却器と熱交
換した冷気を冷蔵室内に循環するための送風機と、制御
装置とを備え、この制御装置は、冷凍室と冷蔵室の温度
に基づいて流路切換弁を切り換えることにより、圧縮機
から吐出された冷媒を凝縮器にて凝縮した後、流路切換
弁から第1の減圧装置を経て冷蔵室用冷却器及び冷凍室
用冷却器に順次供給する両室冷却モードと、流路切換弁
から第2の減圧装置を経て冷凍室用冷却器に供給する冷
凍室冷却モードを択一的に実行するので、冷蔵庫の冷凍
室と冷蔵室は、冷凍室用冷却器と冷蔵室用冷却器により
独立して冷却されることになり、総じて冷却性能の改善
が図れると共に、省エネルギーともなる。
【0010】特に、制御装置は、冷凍室冷却モードから
両室冷却モードに切り替わる際、送風機の起動を所定期
間遅延させるので、冷蔵室用冷却器に冷媒が供給され始
めた直後の送風機による送風を禁止し、冷蔵室用冷却器
の温度及び圧力の低下を促進することができる。これに
より、両室冷却モードに切り替わった直後に冷蔵室用冷
却器の温度及び圧力は迅速に低下するようになり、圧縮
機への液バックが効果的に防止される。従って、圧縮機
の寿命延長を図り、耐久性の高い冷蔵庫とすることが可
能となるものである。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、図面に基づき本発明の実施
形態を詳述する。図1は本発明を適用した冷蔵庫1の正
面図、図2は冷蔵庫1の縦断側面図、図3は冷蔵庫1の
冷蔵室11の背面板49及び背面断熱材50の分解斜視
図、図4は冷蔵庫1の冷蔵室11部分の平断面図、図5
は冷蔵庫1の仕切壁7部分の平断面図、図6は冷蔵庫1
の冷凍サイクルの冷媒回路図、図7は冷蔵庫1の制御装
置Cのブロック図である。
【0012】冷蔵庫1は鋼板製の外箱2と、ABSなど
の硬質樹脂製の内箱3間に発泡ポリウレタン等の断熱材
4を現場発泡方式にて充填して成る前面開口の断熱箱体
6から構成されている。この断熱箱体6の庫内は、断熱
箱体6と一体に構成された断熱壁から成る仕切壁7によ
り上下に区画されており、更に仕切壁7の上方の断熱箱
体6内は上仕切部材8にて上下に区画されている。
【0013】そして、この上仕切部材8の上方を冷蔵室
11、上仕切部材8と仕切壁7間を野菜室12としてい
る。更に、仕切壁7の下方の断熱箱体6の開口縁は下仕
切部材9にて上下に区画され、この下仕切部材9の下側
が冷凍室13とされている。また、仕切壁7と下仕切部
材9の間は、断熱壁30(図5)にて更に左右に区画さ
れ、向かって左側を製氷室10、右側をセレクト室15
(図5)としている。尚、図5では説明のため仕切壁7
のハッチングを省略している。
【0014】上記冷蔵室11の前面開口は回動自在の断
熱扉14によって開閉自在に閉塞されると共に、冷凍室
13及び野菜室12は、上面開口の容器16A、17A
を備えた引き出し式の断熱扉16、17によりそれぞれ
開閉自在に閉塞されている。また、製氷室10も、上面
開口の容器18Aを備えた引き出し式の断熱扉18によ
り開閉自在に閉塞され、前記セレクト室15も同様の引
き出し式の断熱扉19(図1)により開閉自在に閉塞さ
れている。尚、20は扉14の前面下部に設けられたコ
ントロールパネルである。
【0015】また、製氷室10の上部には自動製氷機2
1が設置されている。更に、野菜室12の奥方は仕切板
22及び冷却器前板23にて前後に区画され、冷却器前
板23の後側に冷却室24が区画形成されており、この
冷却室24内に冷蔵室用冷却器26が縦設されている。
この冷蔵室用冷却器26の上側には冷蔵室用送風機27
が設けられており、冷蔵室用冷却器26の下側には除霜
ヒータ28が設けられている。また、この除霜ヒータ2
8の下側にはドレン受け29が形成されている。
【0016】また、製氷室10及びセレクト室15の奥
方から冷凍室13の上部奥方は仕切板32及び冷却器前
板33にて前後に区画され、冷却器前板33の後側に冷
却室34が区画形成されており、この冷却室34内に冷
凍室用冷却器36が縦設されている。この冷凍室用冷却
器36の上側には冷凍室用送風機37が設けられてお
り、冷凍室用冷却器36の下側には除霜ヒータ38が設
けられている。また、この除霜ヒータ38の下側にはド
レン受け39が形成されている。
【0017】そして、仕切板32の上部には製氷室吐出
口やセレクト室吐出口などが形成され、中央部には冷凍
室吐出口13Aが形成されると共に、仕切板32の下部
には冷凍室吸込口13Bが形成されている。尚、図示し
ないセレクト室吐出口はセレクト室15の温度に基づい
て冷気流路を開閉するモータダンパー76(図7)が取
り付けられている。
【0018】一方、野菜室12奥方の仕切板22下部に
は野菜室吸込口12Aが形成されると共に、仕切板22
と冷却器前板23間の空間上端は後述する冷蔵室背面ダ
クト47に連通している。更に、仕切板22の上部には
上仕切部材8下側に冷気を吹き出すための野菜室吐出口
12Bが形成されている。
【0019】他方、冷蔵室11の奥部には内箱3背面と
間隔を存して背面板49とその裏側に背面断熱材50が
取り付けられており、この背面断熱材50の裏面左右に
は、上下に延在する前記冷蔵室背面ダクト47が形成さ
れている。そして、背面板49の左右には冷蔵室吐出口
11Aが形成され、背面断熱材50を貫通して冷蔵室背
面ダクト47に連通している。また、冷蔵室11内には
棚51・・が複数段架設されている。
【0020】また、背面板49の左右には背面断熱材5
0の両側に位置して上下に渡る凹所31、31が形成さ
れており、各凹所31、31内にはそれぞれ照明灯59
が取り付けられる。そして、この凹所31、31の前面
は図示しない透光性のシェードにて閉塞される(尚、図
2では左側の照明灯59を透視して見ている)。
【0021】更に、冷蔵室11の下部には上仕切部材8
の上方に所定の間隔を存して仕切板42が取り付けられ
ており、この仕切板42の前側には開閉自在の蓋43が
回動自在に吊下され、これらで囲繞される空間に内蔵室
44が形成されている。この内蔵室44は氷温温度帯と
される。そして、この内蔵室44内には引き出し自在の
容器48が収納されている。尚、44Aは背面板49に
形成された内蔵室吐出口であり、冷蔵室背面ダクト47
下部に連通している。
【0022】また、上仕切部材8には冷蔵室吸込口51
が形成されており、この冷蔵室吸込口51は野菜室12
内に連通している。更に、内蔵室44には前記自動製氷
機21に給水するための図示しない給水タンクが収納さ
れる。
【0023】前記野菜室12内に収納された容器17A
の上面は蓋53にて閉塞されており、前記冷蔵室11か
ら帰還する冷気は、冷蔵室吸込口51を経てこの容器1
7A周囲に流通された後、野菜室吸込口12Aから冷却
室24に戻される。また、前記製氷室10や冷凍室13
からの帰還冷気は冷凍室吸込口13Bから冷却室34に
戻される。尚、セレクト室15からは図示しないセレク
ト室吸込口から冷却室34に戻される。
【0024】ここで、背面断熱材50の前面中央部には
上下に渡って凹陥した凹陥部54が形成されており、こ
の凹陥部54の下部に対応する位置の背面板49には吸
込口56が取り付けられている。そして、背面板49に
て閉塞された凹陥部54内にエアーカーテン用背面ダク
ト57が形成され、その中には温度補償用電気ヒータH
が取り付けられている。尚、55は吸込口56に取り付
けられたカバーである。
【0025】吸込口56の後方に位置するエアーカーテ
ン用背面ダクト57内には軸方向(前方)から冷気を吸
引して半径方向に吹き出すターボファン67を備えたエ
アーカーテン用送風機68が配設されている。また、冷
蔵室11の天面には天面板63が取り付けられ、この天
面板63内にはエアーカーテン用天面ダクト64が前後
に渡って構成されている。
【0026】このエアーカーテン用天面ダクト64の後
端は前記エアーカーテン用背面ダクト57の上端に連通
しており、エアーカーテン用天面ダクト64の前端に
は、冷蔵室11の前面開口近傍に位置して複数の吹出口
66・・が左右に並設されている(尚、図2では送風機
68を透視して見ている)。
【0027】一方、断熱箱体6の下部には機械室41が
構成されており、この機械室41内後部には前記冷蔵室
用冷却器26や冷凍室用冷却器36と共に図6の冷凍サ
イクルの冷媒回路を構成する圧縮機69などや機械室用
送風機94(図7)が設置されている。
【0028】尚、図6の冷媒回路図において、71は凝
縮器であり、72は冷媒流路を切り換えるためのモータ
駆動の三方弁(流路切換弁)、73及び74はそれぞれ
第1及び第2の減圧装置としてのキャピラリチューブで
ある。また、圧縮機69はレシプロ式コンプレッサであ
る。尚、キャピラリチューブ73、74は後述する冷媒
吸込配管69Sと熱交換関係となるようにハンダ付けさ
れている。
【0029】そして、圧縮機69の冷媒吐出配管69D
は凝縮器71に接続され、凝縮器71の出口部71Aは
ドライヤ70を経て三方弁72に接続される。三方弁7
2の一方の出口はキャピラリチューブ73を経て冷蔵室
用冷却器26の入口に接続され、冷蔵室用冷却器26の
出口は冷凍室用冷却器36の入口に接続されている。
【0030】また、三方弁72の他方の出口はキャピラ
リチューブ74を経て冷凍室用冷却器36の入口に接続
されると共に、冷凍室用冷却器36の出口は圧縮機69
の冷媒吸込配管69Sに接続されている。即ち、三方弁
72は冷媒回路の高圧側(圧縮機69〜凝縮器71)と
低圧側(キャピラリチューブ73、74〜各冷却器2
6、36、後述するヘッダー40)の間に接続されてい
る。
【0031】尚、三方弁72は凝縮器71からの液冷媒
をキャピラリチューブ73かキャピラリチューブ74に
択一的に流すよう出口を開閉する機能を備えると共に、
双方の出口を閉じて流路を完全に閉鎖する機能と双方の
出口を開放する機能をも有する。また、40は冷凍室用
冷却器36の出口側(冷凍室用冷却器36と圧縮機69
の間)に接続された冷媒液溜としてのヘッダーである。
【0032】ここで、図8、図9は上記冷蔵室用冷却器
26或いは冷凍室用冷却器36の斜視図を示している。
両冷却器共に所謂フィンチューブ式の熱交換器であり、
寸法等の差はあるとしても基本構造は同一であるので以
下は冷蔵室用冷却器26として説明する。即ち、冷蔵室
用冷却器26は蛇行状に屈曲された冷媒配管77と、こ
の冷媒配管77に嵌合された複数枚のアルミニウム製熱
交換用フィン78・・・から成る。
【0033】前記冷媒配管77は、実施例では前後3列
(各図の向かって右端の列の冷媒配管を77A、中央の
冷媒配管を77B、左端の冷媒配管を77Cとする)構
成され、各列の冷媒配管77A〜77Cは上下渡って水
平方向に3往復屈曲されている。
【0034】一方、各フィン78は何れも同一の形状を
呈しており、一側部には冷媒配管77が挿通されて嵌合
するよう冷媒配管77の外径と略同様の内径を有した円
形の嵌合孔79が上下方向に所定間隔を存して複数穿設
されている。また、フィン78の他側の縁部には、内方
に切り込まれた長円形状の切欠81が、これも嵌合孔7
9と同間隔で上下に複数形成されている。
【0035】各切欠81の奥部は冷媒配管77の外径と
略同様の内径の半円形とされ、そこから水平に縁部に向
かっている。また、他側の縁部から切欠81の奥部の円
形部分の中心までの距離は、一側の縁部から嵌合孔79
の中心までの距離と同一とされている。
【0036】以上の構成で、冷媒配管77Aをフィン7
8の嵌合孔79に挿入嵌合することにより、所定間隔で
複数のフィン78・・・を冷媒配管77Aに挿通固定す
る。また、冷媒配管77Cもフィン78の嵌合孔79に
挿入嵌合することにより、所定間隔で複数のフィン78
・・・を冷媒配管77Cに挿通固定する。尚、このと
き、冷媒配管77Cのフィン78・・・の位置は、冷媒
配管77Aのフィン78・・・の位置と各フィン78間
隔の半分の寸法だけずれるように取り付ける。
【0037】次に、両冷媒配管77A、77Cの各フィ
ン78・・・の切欠81・・・を対向するように対峙さ
せ、最初に冷媒配管77Bを冷媒配管77Aの各フィン
78・・・の切欠81・・・内に縁部から挿入して行
き、最奥部に嵌合させる。次に、冷媒配管77Bを冷媒
配管77Cの各フィン78・・・の切欠81・・・内に
縁部から挿入して行き、最奥部に嵌合させる。
【0038】係る嵌合によって冷媒配管77Bを介し、
冷媒配管77A及びフィン78・・と冷媒配管77C及
びフィン78・・は強固に一体化されるので、従来用い
られていた補強用の側板なども廃止できる。また、冷蔵
室用冷却器26の中央部分82(冷媒配管77Bの部
分)では、両冷媒配管77A、77Cのフィン78が相
互に重複するかたちとなるので、中央部82が密で、両
側が疎となるフィン配置を実現できる。
【0039】これにより、密の部分では熱交換性能を向
上させながら、疎の部分で霜による閉塞を遅延させるこ
とができる。更に、全てのフィンの形状を同一化できる
ので、金型投資費用が削減できるようになり、低コスト
の熱交換器を実現できる。
【0040】次に、図7において、制御装置Cは汎用の
マイクロコンピュータMにて構成されており、その入力
には前記冷凍室13の温度を検出する冷凍室温度センサ
83、前記冷蔵室11の温度を検出する冷蔵室温度セン
サ84、前記セレクト室15の温度を検出するセレクト
室温度センサ86、冷蔵庫1が設置された周囲の外気温
を検出する外気温度センサ87、冷蔵庫1が設置された
周囲の照度(明るさ)を検出する光センサ88、冷蔵室
用冷却器26の温度を検出する冷蔵室用冷却器温度セン
サ89、冷凍室用冷却器36の温度を検出する冷凍室用
冷却器温度センサ91、設定スイッチ92及び省エネス
イッチ93などが接続されている。この設定スイッチ9
2や省エネスイッチ93は前記コントロールパネル20
に配置される。
【0041】また、マイクロコンピュータMの出力に
は、前記圧縮機69、機械室用送風機94、冷凍室用送
風機37及び冷蔵室用送風機27がそれぞれインバータ
回路98、99、101、102を介して接続され、更
に、エアーカーテン用送風機68、三方弁(モータ)7
2、除霜ヒータ38、28、温度補償用電気ヒータH、
モータダンパー76及び製氷機21が接続される。更
に、マイクロコンピュータMの出力にはLEDから成る
表示器96と電子音発生器97が接続され、これらも前
記コントロールパネル20に配置される。
【0042】以上の構成で次に本発明の冷蔵庫1の動作
を説明する。先ず、各室の温度設定作業について説明す
る。マイクロコンピュータMは各温度センサ83、84
の出力に基づき、冷凍室13の温度(及び冷蔵室11の
温度)を表示器96にてデジタル表示する。また、設定
スイッチ92の冷凍室温度設定スイッチの押圧操作に基
づき、冷凍室13の設定温度を、例えば−18℃(上限
値)〜−28℃(下限値)の範囲で設定すると共に、表
示器96にてバー表示(複数のLEDの列の点灯数で表
示)する。
【0043】この場合、マイクロコンピュータMは上記
冷凍室温度設定スイッチが押圧される度に電子音発生器
97により一回電子音「ピ」を発生させる。また、係る
押圧操作により、設定温度を−18℃から−28℃、そ
して、−28℃から−18℃へと循環変更する。この
際、−18℃に達した場合にはマイクロコンピュータM
は電子音発生器97により二回(押圧時のものと合計し
て三回となる)電子音を発生させる。また、−28℃に
達した場合には一回(押圧時のものと合計して二回とな
る)電子音を発生させる。
【0044】これにより、目の不自由な人が操作した場
合にも、設定温度が上限値或いは下限値に達したことを
判別することが可能となる。尚、実施例では電子音の発
生回数で上限値或いは下限値を告知したが、電子音の音
階や音質を変更しても良い。また、冷凍室温度設定スイ
ッチを一瞬押圧して離した場合には、マイクロコンピュ
ータMは設定温度を例えば2℃変化させるが、継続して
押圧した場合には例えば0.4℃刻みで細かく変更す
る。
【0045】尚、設定スイッチ92には冷蔵室温度設定
スイッチも設けられ、同様の方法で例えば設定温度を+
1℃(下限値)から+5℃(上限値)の範囲で設定可能
とされている。また、設定スイッチ92にはセレクト室
設定スイッチも設けられ、これにより、セレクト室15
の温度設定を冷蔵温度若しくは冷凍温度に変更可能とさ
れている。
【0046】そして、マイクロコンピュータMは各室の
設定温度の上下に例えば3℃のディファレンシャルでO
N点−OFF点を設定する。このとき、外気温度センサ
87の出力に基づき、例えば外気温が+20℃以下の場
合には、冷蔵室11のディファレンシャルは2℃とし、
温度制御上の安定化を図る。
【0047】一方、前記省エネスイッチ93が押圧され
ると、マイクロコンピュータMは省エネモードとなり、
各室の設定温度を例えば一律に1℃だけ上昇させる。
尚、この場合、マイクロコンピュータMは光センサ88
の出力に基づき、照度が低く夜間と判断した場合には例
えば温度上昇幅を2℃とする。これにより、後述する冷
却運転に要する電力が削減されるので、省エネルギーと
なり、電気料も削減できるようになる。
【0048】これによって、特に食品の出し入れを行わ
ない状況などで、庫内の負荷が軽くなると予想される状
況では冷蔵庫1の消費電力を削減できるように構成され
ている。尚、この省エネモード中に何れかの扉14、1
6、18、19が開放されると、マイクロコンピュータ
Mは省エネモードを解除する。
【0049】また、基本的にマイクロコンピュータMは
インバータ回路98により、圧縮機69の運転周波数
を、停止を含め、例えば37HZ、48HZ、58H
Z、64HZ、68HZの5ステップ(外気温が+27
℃以下のときは通常37HZ、以上のときには48H
Z)で変更可能とされている。
【0050】尚、マイクロコンピュータMはインバータ
回路98(PWM制御)により圧縮機69の各相(R
相、S相、T相)に正弦波の三相電力を印加する。これ
により、矩形波を印加する場合に比して運転振動・騒音
を低減でき、省エネルギーともなる。
【0051】更に、冷凍室用送風機37と冷蔵室用送風
機27は各インバータ回路101、102により、停止
を含めて例えば700rpmから1500rpm(冷凍
室用送風機37は通常1300rpm、冷蔵室用送風機
27は通常1000rpm)の範囲で変更可能とされて
いる。更にまた、機械室用送風機94はインバータ回路
99により停止を含め、例えば1200rpm(圧縮機
69が37HZ、48HZ運転時)と1400rpm
(圧縮機69が58HZ、64HZ、68HZ運転時)
で変更可能とされている。
【0052】更に、機械室用送風機94は基本的に圧縮
機69と同期して運転されるが、外気温度センサ87の
出力に基づき、例えば外気温が+10℃以下の状況では
停止される。
【0053】そして、冷却運転が開始され、マイクロコ
ンピュータMにより圧縮機69が運転されると、圧縮機
69の冷媒吐出配管69Dから吐出された高温高圧のガ
ス冷媒は凝縮器71に流入して放熱し、凝縮液化され
る。そして、凝縮器71を出た冷媒はドライヤ70を経
て三方弁72に入る。
【0054】各温度センサ83、84が検出する冷凍室
13、冷蔵室11の温度が何れも高い場合(OFF点に
達していない場合)、マイクロコンピュータMは三方弁
72をキャピラリチューブ73側に開放し、キャピラリ
チューブ74側は閉じる(両室冷却モード)。これによ
り、凝縮器71で凝縮液化された冷媒はキャピラリチュ
ーブ73で減圧された後、冷蔵室用冷却器26と冷凍室
用冷却器36とに順次流入して蒸発し、双方の冷却器2
6、36で冷却能力を発揮する。
【0055】この状態から温度センサ84の出力に基づ
き冷蔵室11の温度がOFF点に達した場合、マイクロ
コンピュータMは三方弁72をキャピラリチューブ74
側に開放し、キャピラリチューブ73側は閉じる(冷凍
室冷却モード)。これにより、凝縮器71で凝縮液化さ
れた冷媒はキャピラリチューブ74で減圧された後、冷
凍室用冷却器36に流入して蒸発し、冷凍室用冷却器3
6で冷却能力を発揮する。そして、冷凍室13の温度が
OFF点に達した場合、マイクロコンピュータMは圧縮
機69を停止すると共に、三方弁72の双方の出口を閉
じ、流路を完全に閉鎖する。
【0056】係る三方弁72の閉鎖によって、冷媒回路
内は高圧側と低圧側とで完全に隔離されるので、高圧側
から低圧側に高温冷媒が自然流入する不都合が防止され
る。これにより、各冷却器26、36の不必要な温度上
昇や圧力上昇が回避され、運転効率が改善されて省エネ
ルギーとなる。
【0057】また、圧縮機69はレシプロコンプレッサ
にて構成しているため、ロータリーコンプレッサに比し
て圧縮機運転中と停止中との低圧側の圧力差(差圧)を
取ることが困難となるが、モータ駆動式の三方弁72に
て流路を閉鎖するので、確実に冷媒回路内の高低圧差を
維持できる。
【0058】そして、冷凍室13の温度がON点に上昇
したらマイクロコンピュータMは再び圧縮機69を運転
し、三方弁72をキャピラリチューブ74側に開放す
る。マイクロコンピュータMは冷凍室13の温度で圧縮
機69の運転−停止を制御し、三方弁72をキャピラリ
チューブ74側に開くと共に、冷蔵室11の温度によっ
て三方弁72をキャピラリチューブ73側に開く制御を
行う。
【0059】尚、キャピラリチューブ74に冷媒を流し
ている状態で、冷蔵室11の温度がON点に上昇した場
合には、マイクロコンピュータMは三方弁72を再びキ
ャピラリチューブ73側に開放し、キャピラリチューブ
74側を閉じる。また、温度センサ83が検出する冷凍
室13の温度が例えば−5℃以上の場合には、OFF点
に達するまで圧縮機69の運転周波数を1ステップずつ
上昇させる。
【0060】各室11、13の温度がOFF点からON
点に上昇する間、基本的に各送風機27、37は停止さ
れ、ON点からOFF点に至るまで運転される。尚、何
れも独立して運転制御が行われる。そして、冷凍室用送
風機37が運転されると、冷凍室用冷却器36にて冷却
された冷却室34内の冷気は製氷室吐出口やセレクト室
吐出口から製氷室10やセレクト室15に吐出されると
共に、冷凍室吐出口13Aから冷凍室13に吐出され
る。
【0061】そして、各室内を循環して冷却した後、冷
気は前記冷凍室吸込口13Bから冷却室34内に帰還す
る(図2中実線矢印)。これによって、冷凍室13内は
設定温度に維持される。
【0062】尚、製氷室10内の温度も凍結温度となる
ように構成され、自動製氷機21によて製氷が成され
る。また、マイクロコンピュータMは温度センサ86の
出力に基づき、モータダンパー76を制御してセレクト
室吐出口からの冷気供給量を制御し、セレクト室15を
選択された冷蔵室或いは冷凍室とする。
【0063】一方、冷蔵室用送風機27が運転される
と、冷蔵室用冷却器26にて冷却された冷却室24内の
冷気は冷蔵室背面ダクト47に流入し、冷蔵室吐出口1
1A・・・や内蔵室吐出口44Aから冷蔵室11、内蔵
室44内に吹き出され、内部を循環して冷却した後、冷
蔵室吸込口51に流入する。
【0064】冷蔵室吸込口51に流入した冷気は上仕切
部材8を通過し、野菜室吐出口12Bから吹き出された
冷気(冷蔵室用冷却器26と熱交換した直後の冷気の一
部)と混ざり合って野菜室12内に入り、容器17A周
囲を循環して容器17A内を間接的に冷却した後、野菜
室吸込口12Aから吸い込まれ、冷却室24に帰還す
る。これによって、冷蔵室11内は設定温度に維持さ
れ、容器17A内の野菜は乾燥が防がれた状態で保冷さ
れることになる(図2中実線矢印)。
【0065】このように凍結温度が要求される冷凍室1
3や製氷室10、セレクト室15は冷凍室用冷却器36
にて冷却され、比較的温度の高い冷蔵室11や野菜室1
2は冷蔵室用冷却器26にてそれぞれ冷却されるので、
従来の如く各室を一つの冷却器にて冷却していたものに
比して冷却運転効率が著しく改善される。
【0066】また、冷蔵室11及び野菜室12において
は、冷蔵室11や内蔵室44を経た冷気が野菜室12に
流入すると共に、これに冷蔵室用送風機27からの直接
の冷気が混合されるので、野菜室12の冷却不足も解消
される。
【0067】尚、マイクロコンピュータMは三方弁72
をキャピラリチューブ74側に開放している状態からキ
ャピラリチューブ73側に開放するように切り換えた場
合、冷蔵室用送風機27の運転を開始(起動)を例えば
3分間遅延させる。
【0068】ここで、冷媒回路内には両冷却器26、3
6で冷却性能を発揮できるだけの量の冷媒が封入されて
おり、三方弁72がキャピラリチューブ74側に開放し
ている状態では、冷蔵室用冷却器26に冷媒が流れてい
ないため、過剰となった冷媒はヘッダー40に貯留され
る。また、冷蔵室用冷却器26の温度は比較的高く、内
部圧力も高くなっている。
【0069】そのため、三方弁72がキャピラリチュー
ブ73側に開放すると、冷蔵室用冷却器26内の圧力が
冷凍室用冷却器36に移動し、ヘッダー40内の液冷媒
が圧縮機69側に向かって液バックが発生する危険性が
あるが、前述の如く冷蔵室用送風機27の運転開始を遅
延させれば、冷蔵室用冷却器26には冷蔵室11内の冷
気(比較的温度が高い)が送風されなくなるので、冷蔵
室用冷却器26の温度低下を促進することができ、これ
により、係る液バックの発生を効果的に防止若しくは抑
制することができるようになる。
【0070】また、冷蔵室11内の温度がON点よりも
例えば6℃高くなった場合、或いは、三方弁72がキャ
ピラリチューブ73側に開放している状態で例えば60
分経過した場合(冷蔵室11の高負荷時)、マイクロコ
ンピュータMは冷蔵室用送風機27の回転数を1300
rpmに上昇させる。更に、圧縮機69が連続して例え
ば60分運転された場合、冷蔵室11がOFF点に達す
るまで圧縮機69の運転周波数を1ステップ上げる。
【0071】更に、扉14、17の何れかが開放された
場合には、マイクロコンピュータMは冷蔵室用送風機2
7を停止すると共に、扉16、18、19の何れかが開
放された場合には、冷凍室用送風機37を停止する。こ
れによって、各室からの冷気漏洩を抑制する。
【0072】また、マイクロコンピュータMは冷蔵室1
1の扉14が閉じられており、且つ、冷蔵室11内の温
度が例えば+6℃などの所定の高温度より低い場合に
は、エアーカーテン用送風機68を停止している。そし
て、扉14が開放されると、マイクロコンピュータMは
このエアーカーテン用送風機68を運転する(照明灯5
9も点灯される)。
【0073】エアーカーテン用送風機68が運転される
と、軸方向から冷気を吸引して半径方向に吹き出す作用
を奏するので、冷蔵室11内の冷気はカバー55を介し
て吸引口56から吸引され、エアーカーテン用送風機6
8に吸い込まれる。そして、エアーカーテン用背面ダク
ト57に吹き出され、そこを上昇して、エアーカーテン
用天面ダクト64に入り、そこを前方に流れて吹出口6
6から下方の冷蔵室11の開口部に吹き出される。
【0074】これによって、冷蔵室11の開口部には全
域に渡って図2に破線矢印で示す如く冷気エアーカーテ
ンが形成されるので、扉14が開放された際に冷蔵室1
1内に侵入しようとする外気及び冷蔵室11内から漏洩
しようとする冷気を、エアーカーテンによって極力阻止
することができるようになる。
【0075】ここでマイクロコンピュータMは、扉14
が開放されている時間を積算しており、扉14が閉じら
れた場合には、前記積算時間と同じ時間だけエアーカー
テン用送風機68の運転を継続して行った後、停止す
る。これにより、扉14の開放中に生じた冷蔵室11内
の温度上昇や温度むらを、扉14を閉じた後に迅速に低
下及び均一化させることができる。
【0076】そして更に、例えば多量の熱負荷が投入さ
れるなどして冷蔵室11内の温度が例えば+6℃などの
高温度以上に上昇した場合には、マイクロコンピュータ
Mは扉14が閉じられて更に前記積算時間が経過した後
であってもOFF点に達するまでエアーカーテン用送風
機68を運転する。また、圧縮機69が停止した後もエ
アーカーテン用送風機68は例えば3分間運転される。
【0077】これにより、冷蔵室11内の冷気は撹拌さ
れるので、冷蔵室11内の温度回復(低下)は迅速化さ
れる。また、上記の如きエアーカーテン用送風機68の
運転によって冷蔵室11内の冷気が撹拌されることによ
り、冷蔵室11内の温度が均一化する作用も奏する。ま
た、扉14が開放された場合に冷気エアーカーテンを形
成するようにしているので、省エネルギーにも寄与でき
るようになる。
【0078】更に、扉14が閉じられた状態でも、冷蔵
室11内の温度が所定値以上に上昇した場合には、エア
ーカーテン用送風機68を運転するようにしたので、冷
蔵室11内の冷気をエアーカーテン用送風機68の運転
によって撹拌し、冷蔵室11内の温度回復(低下。特に
扉14内側のポケットなど)を迅速化することができ
る。
【0079】ここで、マイクロコンピュータMは外気温
度センサ87の出力する外気温が例えば+10℃以下の
場合、前記温度補償用電気ヒータHに通電し、発熱させ
る。この電気ヒータHの発熱によって加熱されたエアー
カーテン用背面ダクト57内の冷気は上述の如きエアー
カーテン用送風機68の運転によって冷蔵室11内に循
環されることになるので、冷蔵室11内は満遍なく加熱
され、温度補償機能が著しく向上する。
【0080】これにより、冬季などの低外気温時に冷蔵
室11内が過冷却される不都合を自動的に且つ効果的に
解消することが可能となり、使用性が向上すると共に、
無駄な発熱も防止できるので、電気ヒータHの消費電力
も削減できる。また、前述の如くエアーカーテン用送風
機68は圧縮機69が停止後、3分間運転されるので、
圧縮機69停止後の温度慣性による過冷却を効果的に解
消することが可能となる。
【0081】次に、マイクロコンピュータMは圧縮機6
9の運転時間を積算しており、通算の運転時間が所定時
間に達すると、圧縮機69を停止して除霜ヒータ38を
発熱させ、冷凍室用冷却器36の除霜に入る。これによ
り、冷凍室用冷却器36は加熱され、それらに付着した
霜は融解される。着霜の融解により生じたドレン水は、
冷却器の下側に配置されたドレン受け39に受容され
る。そして、冷凍室用冷却器温度センサ91が検出する
冷凍室用冷却器36の温度が所定の除霜終了温度に達し
た場合、除霜ヒータ38の発熱を停止して冷凍室用冷却
器36の除霜を終了する。
【0082】ここで、マイクロコンピュータMは三方弁
72がキャピラリチューブ74側に開放している状態
で、冷凍室用冷却器36の除霜を開始する場合、除霜開
始前に三方弁72を3分間キャピラリチューブ73側に
開放して冷媒を冷蔵室用冷却器26から冷凍室用冷却器
36に流す。これにより、冷媒は冷蔵室用冷却器26に
も蓄えられるようになるので、その後の除霜時における
冷凍室用冷却器36の温度上昇を早めることができるよ
うになる。また、冷蔵室用冷却器26に低温の冷媒が蓄
えられるため、冷凍室用冷却器36の除霜中の冷蔵室1
1の温度上昇も抑制可能となる。
【0083】一方、三方弁72がキャピラリチューブ7
3側に開放して圧縮機69が運転している状態が例えば
320分積算された場合(前記冷蔵室11の高負荷時、
或いは、キャピラリチューブ73側に三方弁72が開放
している状態が例えば40分継続した場合、若しくは、
冷蔵室11がOFF点に達する以前に圧縮機69が停止
した場合の何れかの場合は120分積算となる)、三方
弁72をキャピラリチューブ74側に切り換え、或い
は、圧縮機69を停止した後、冷蔵室用送風機27を運
転する。
【0084】即ち、冷蔵室用冷却器26には冷媒が供給
されない状態で冷蔵室11内の空気が循環されることに
なるので、冷蔵室用冷却器26の温度が上昇していく。
これによって、冷蔵室用冷却器26の着霜は除去されて
行く(これをサイクルデフロストと云う)。そして、冷
蔵室用冷却器温度センサ91が検出する冷蔵室用冷却器
26の温度が例えば+3℃に上昇した場合、マイクロコ
ンピュータMは冷蔵室用送風機27を停止する。
【0085】尚、係る時間積算による制御以外に、例え
ば冷蔵室11の温度がOFF点に達する以前に圧縮機6
9が停止した場合には冷蔵室用冷却器26の着霜が増え
て熱交換効率が低下している場合が考えられるので、係
る場合には直ちに上記サイクルデフロストを開始するよ
うにしても良い。
【0086】そして、マイクロコンピュータMは係るサ
イクルデフロストが2回継続して実行された場合、冷蔵
室用冷却器26には相当の着霜があるものと判断して、
三方弁72をキャピラリチューブ74側に開放し、或い
は、圧縮機69の停止後、当該冷蔵室用冷却器26の電
気ヒータ28に通電して加熱することにより、強制加熱
による除霜を実行する。これにより、冷却器26の霜閉
塞を確実に防止する。尚、同様に冷蔵室用冷却器26の
温度が例えば+3℃に上昇したら電気ヒータ28への通
電を停止して冷蔵室用冷却器26の除霜を終了する。
【0087】尚、実施例では三方弁72をモータ駆動式
としたが、それに限らず、電磁ソレノイドなどで駆動す
るものでも良い。また、実施例の如く二つの冷却器を設
けた冷蔵庫に限らず、更に複数の冷却器を設けた冷蔵庫
(例えば上記に加えて冷蔵室用冷却器と直列に他のセレ
クト室用冷却器などを接続するなど)の場合にも本発明
は有効である。
【0088】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明によれば、少な
くとも冷凍室と冷蔵室が構成された冷蔵庫において、圧
縮機と、凝縮器と、流路切換弁と、第1及び第2の減圧
装置と、冷凍室用冷却器と、冷蔵室用冷却器と、この冷
蔵室用冷却器と熱交換した冷気を冷蔵室内に循環するた
めの送風機と、制御装置とを備え、この制御装置は、冷
凍室と冷蔵室の温度に基づいて流路切換弁を切り換える
ことにより、圧縮機から吐出された冷媒を凝縮器にて凝
縮した後、流路切換弁から第1の減圧装置を経て冷蔵室
用冷却器及び冷凍室用冷却器に順次供給する両室冷却モ
ードと、流路切換弁から第2の減圧装置を経て冷凍室用
冷却器に供給する冷凍室冷却モードを択一的に実行する
ので、冷蔵庫の冷凍室と冷蔵室は、冷凍室用冷却器と冷
蔵室用冷却器により独立して冷却されることになり、総
じて冷却性能の改善が図れると共に、省エネルギーとも
なる。
【0089】特に、制御装置は、冷凍室冷却モードから
両室冷却モードに切り替わる際、送風機の起動を所定期
間遅延させるので、冷蔵室用冷却器に冷媒が供給され始
めた直後の送風機による送風を禁止し、冷蔵室用冷却器
の温度及び圧力の低下を促進することができる。これに
より、両室冷却モードに切り替わった直後に冷蔵室用冷
却器の温度及び圧力は迅速に低下するようになり、圧縮
機への液バックが効果的に防止される。従って、圧縮機
の寿命延長を図り、耐久性の高い冷蔵庫とすることが可
能となるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の冷蔵庫の正面図である。
【図2】本発明の冷蔵庫の縦断側面図である。
【図3】本発明の冷蔵庫の冷蔵室の背面板及び背面断熱
材の分解斜視図である。
【図4】本発明の冷蔵庫の冷蔵室部分の平断面図であ
る。
【図5】本発明の冷蔵庫の仕切壁部分の平断面図であ
る。
【図6】本発明の冷蔵庫の冷凍サイクルの冷媒回路図で
ある。
【図7】本発明の冷蔵庫の制御装置のブロック図であ
る。
【図8】本発明の冷蔵庫の冷却器の斜視図である。
【図9】同じく冷却器の側面図である。
【符号の説明】 1 冷蔵庫 6 断熱箱体 7 仕切壁 8 上仕切部材 10 製氷室 11 冷蔵室 11A 冷蔵室吐出口 12 野菜室 12B 野菜室用吐出口 13 冷凍室 13A 冷凍室吐出口 14、16、17、18、19 扉 15 セレクト室 26 冷蔵室用冷却器 27 冷蔵室用送風機 36 冷凍室用冷却器 37 冷凍室用送風機 40 ヘッダー 41 機械室 69 圧縮機 71 凝縮器 72 三方弁 73、74 キャピラリチューブ 83 冷凍室温度センサ 84 冷蔵室温度センサ C 制御装置 M マイクロコンピュータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大湯 英樹 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 小林 素晴 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 3L045 AA02 BA01 CA02 DA02 EA01 HA02 HA08 JA15 LA09 LA17 NA03 NA16 NA19 PA02 PA04 PA05

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも冷凍室と冷蔵室が構成された
    冷蔵庫において、 圧縮機と、凝縮器と、流路切換弁と、第1及び第2の減
    圧装置と、冷凍室用冷却器と、冷蔵室用冷却器と、この
    冷蔵室用冷却器と熱交換した冷気を前記冷蔵室内に循環
    するための送風機と、制御装置とを備え、この制御装置
    は、前記冷凍室と冷蔵室の温度に基づいて前記流路切換
    弁を切り換えることにより、前記圧縮機から吐出された
    冷媒を前記凝縮器にて凝縮した後、前記流路切換弁から
    前記第1の減圧装置を経て前記冷蔵室用冷却器及び冷凍
    室用冷却器に順次供給する両室冷却モードと、前記流路
    切換弁から前記第2の減圧装置を経て前記冷凍室用冷却
    器に供給する冷凍室冷却モードを択一的に実行すると共
    に、この冷凍室冷却モードから前記両室冷却モードに切
    り替わる際、前記送風機の起動を所定期間遅延させるこ
    とを特徴とする冷蔵庫。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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