JP2001099425A - 喫煙用ライターの安全ロック機構を有する点火操作装置 - Google Patents

喫煙用ライターの安全ロック機構を有する点火操作装置

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JP2001099425A
JP2001099425A JP2000051392A JP2000051392A JP2001099425A JP 2001099425 A JP2001099425 A JP 2001099425A JP 2000051392 A JP2000051392 A JP 2000051392A JP 2000051392 A JP2000051392 A JP 2000051392A JP 2001099425 A JP2001099425 A JP 2001099425A
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locking
lighter
fitted
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JP2000051392A
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English (en)
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Michinori Yoshinaga
通憲 吉永
Masahiko Kamegamori
政彦 亀ヶ森
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Original Assignee
YOSHINAGA TEKUNIKA KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作ボタンの押下作動を阻止するロック手段
を設け、ロック解除後に点火操作できないようにして、
幼児の悪戯による火傷等の事故を防止する。 【解決手段】 ライター本体11のケーシング13の内
側面にロック用の係止段部14を形成する。ケーシング
13に高圧電気発生装置12の固定部材121を縦に収
容を挿入する。ケーシング13から突出した可動部材1
22の頂部に、操作ボタン16と下端が係止段部14上
に位置する板ばねのロック用足片17を取付ける。上部
191が操作ボタン16の三側面と嵌合し、下部192
がケーシング内側面と嵌合する平断面がU状形で、上下
部の境界が操作ボタン16の支持段部20となったロッ
ク解除部材19を、下端により係止段部14からロック
用足片17を間隙15に押し退けて可動部材122のロ
ック解除ができるように、ケーシング13に上下動自在
に嵌装する。ロック解除部材19と操作ボタン16とを
樹脂により形成する。それらの側端内外面に操作ボタン
側の弾性変形により係脱する係合溝20と係止突起16
7とによる拘束用の係合部を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液化ガス燃料を放電
火花により点火燃焼する喫煙用ライターの安全ロック機
構を備えた点火操作装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液化ガスを点火燃焼する喫煙用ライター
のうち、点火源として圧電素子による高圧電気発生装置
を採用しものは、圧電素子の衝撃により生じた高圧電気
をノズル近傍の電極間にて放電して、そこに発生した火
花によりノズルから噴出している液化ガスを点火燃焼す
る構造からなる。
【0003】図9は、そのような従来の喫煙用ライター
を例示するものである。通常のライター本体1は内部に
液化ガスの燃料タンクを有し、その側部に高圧電気発生
装置2を備えている。この高圧電気発生装置2は、圧電
素子2cとその上方の衝撃用のハンマー2dとを内装し
た直方体の固定部材2aと、中空で付勢用のコイルスプ
リング2eをハンマー2dと頂板との間に介在させて、
固定部材2aに摺動自在に嵌装した可動部材2bとから
なる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図示の従来の喫煙用ラ
イターでは、ライター本体1をプラスチックにより形成
したことにより、ライター本体1の側部に上部が開口し
たケーシング3を一体成形し、そのケーシング3に高圧
電気発生装置2を収容している。高圧電気発生装置2の
収容は、可動部材2bを上側にして固定部材2aをケー
シング3に縦に挿入して行われ、ケーシング3の開口か
らライター本体1の上側部に立設された可動部材2bの
頂部に操作ボタン4を取付けている。この操作ボタン4
はケーシング3の開口から露出した高圧電気発生装置2
のカバー5と一体に形成されている。
【0005】上記高圧電気発生装置2のリード線6は、
ライター本体1の上部に取付けた燃焼バルブ7のノズル
8の斜め上方まで導出され、その先端9を−電極を兼ね
るノズル8との間に放電火花を発生する+電極としてい
る。10は操作ボタン4の下側とノズル下側の段部とに
わたり配設された梃子型のバルブ開閉部材である。
【0006】上記構造では、ライター本体1を握って親
指を操作ボタン4の上に載せ、そのまま親指に力を入れ
て操作ボタン4を押込むと、図では省略しているが、ハ
ンマー付勢用の上記コイルスプリング2eにより、常時
上方へ弾圧されている上記可動部材2bが、先ず開閉部
材10を押し下げて燃焼バルブ7を開弁する。
【0007】次に可動部材2bがコイルスプリング2e
を圧縮してのちハンマー2dを開放して、その下側の圧
電素子2cをハンマー2dにより衝撃し、高圧電気を発
生させる。この高圧電気はリード線6の先端9からノズ
ル8に放電して火花を発生し、ノズル8から噴出してい
る液化ガスを点火燃焼する。このガスの燃焼は操作ボタ
ン4を押込みによって維持される。親指を操作ボタン4
から離すと、可動部材2bが上記コイルスプリングの復
帰力により開閉部材10と共に元の位置に戻って燃焼バ
ルブ7が閉じ、ガスの燃焼は止まる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように操作ボタン
4を指圧により押下するだけで、燃焼バルブ7の開弁か
ら高圧電気の発生による液化ガスの点火燃焼を連続して
行い得る喫煙用ライターでは、片手によりワンアクショ
ンでその目的を達成し得る点では頗る具合が良いもので
あるが、操作ボタン4の押圧にそれ程の強い指圧力は必
要としないことから、場合によっては携帯時に、何かの
拍子で操作ボタン4が押圧されて予期せぬ点火燃焼とい
う危険を伴う。また強い握力や指圧力を必要としないこ
とから、非力なチャイルドでも点火操作が可能な場合が
多く、平素から喫煙用ライターを使用している家庭で
は、好奇心が旺盛な幼児がテーブルなどの上に放置され
ていたライターを、大人の目の届かない場所で、見様見
まねで点火燃焼させることも多く、これにより火傷や時
には火災の発生にいたるという極めて危険な課題をも合
わせ持つ。
【0009】米国では、このような幼児による喫煙用ラ
イターの危険防止(チャイルドレジスタンス)として、
チャイルドでは点火操作が不可能な安全機構を付加する
ことが義務付けられており、今後に我が国でもそのよう
な義務付けが行われる傾向にある。
【0010】安全機構として通常に考えられることは、
点火操作をツーアクション、さらにはスリーアクション
として、これまでよりも操作を複雑にすることである。
しかし操作手数が多くなると点火燃焼が面倒となり、殊
に両手を使用する構造では喫煙用として利用し難いもの
となる。また幼児のの観察力は鋭く、幼児のの目から見
てステップが明確な操作では、大人が何気なく使用して
いるときに、その手順を見つめながら記憶しており、ラ
イターが放置されていると、それを記憶を頼りに操作し
て安全装置を解除し、点火燃焼を行うことも見受けられ
る。
【0011】本発明は、かかる幼児による点火燃焼の危
険を防止するために考えられたものであって、その目的
は、ロック機構の解除と点火作動とをツーアクションに
より行うものであっても、操作ボタンを不動となすロッ
ク機構の解除手順が外部から見えず、またその解除をロ
ック解除部材と一体的に係合した樹脂による操作ボタン
の弾性変形を採用して行えるようにし、これにより幼児
の指圧力や握力では解除できないようにして、安全性を
確実なものとなした新たな喫煙用ライターの安全ロック
機構を有する点火操作装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的による本発明
は、液化ガス燃料を放電火花により点火燃焼する喫煙用
ライターの点火操作装置であって、ライター本体と一体
で上部が開口し、その開口の下方の前後内側面に操作ロ
ック用の係止段部を上向きに形成した本体側部のケーシ
ングと、そのケーシングに圧電素子内装の固定部材を前
後両側に間隙を設けて縦に収容し、該固定部材に摺動自
在に嵌装された可動部材を、ケーシング開口より上方に
立設した通常構造の高圧電気発生装置と、上記可動部材
の頂部に操作ボタンと共に上端部を取付けて、外方へ屈
曲した下端が上記係止段部の上に位置するところまで、
上記ケーシング内に挿入された前後一対の板ばねによる
ロック用足片と、上部が上記操作ボタンのライター本体
側を除く三方の外側面と嵌合し、下部が上記ケーシング
の内側面と嵌合する平断面がU状形で、上下部の境界が
操作ボタンの支持段部に形成され、かつ下部をケーシン
グの上記係止段部の上方に所要の可動ストロークを空け
て上下動自在に嵌装したロック解除部材とからなり、そ
のロック解除部材と上記操作ボタンとを樹脂により形成
するとともに、それらの側端内外面に操作ボタン側の弾
性変形により係脱する係合部を設けて、その両方を互い
に拘束してなる、というものである。
【0013】上記ロック用足片としては、1枚の長方形
の板ばねを頂板を残して、上記可動部材の頂面から上記
ケーシングの係止段部に達する長さに左右均等に折曲形
成したものからなり、かつ下端が上記係止段部に位置す
るように下端部を外方へ屈曲したものからなる、という
ものが好ましい。
【0014】またこの発明の上記操作ボタンは、指掛け
板とその下側前後の側面板及び端面板とからなり、両側
面板のライター本体に臨む端部は、本体上部両側の縦溝
と嵌合して操作ボタンを垂直に案内する外向きの突条に
形成され、かつ端面板の中央部は下端に開口を有する左
右一対の切溝により弾性片に形成されて、下端面にロッ
ク用のフックとなる横長の係止突起が外向きに突設され
ている、というものである。
【0015】更に、この発明の上記操作ボタンの指掛け
板の縁辺は、上記ロック解除部材の上縁とオーバーラッ
プする庇状の張出縁に形成され、その張出縁によりロツ
ク解除部材の上縁を隠蔽してなる。また上記操作ボタン
は、ポリアセタール、ガラス繊維入りポリアミドなどの
曲げ強さ、耐クリープ性、耐摩耗性、耐疲労性に優れ弾
性をも有する熱可塑性樹脂からなる、というものでもあ
る。
【0016】またこの発明の上記ロック用足片は、1枚
の長方形の板ばねを頂板を残して、上記可動部材の頂面
から上記ケーシングの係止段部に達する長さに左右均等
に折曲形成したものからなり、かつ下端が上記係止段部
に位置するように下端部を外方へ屈曲したものからな
る、というものである。
【0017】上記ロック解除部材は、その上部の下側に
上記ケーシングの内側面と嵌合する形態で長く一体形成
された下部と、その境界の内側に形成した操作ボタンの
支持段部と、両側面板のライター本体に臨む開口端の内
側に形成されて、操作ボタンの上記突条に隣接した縦溝
と嵌合するガイド用の突条と、支持段部の端面板側に凹
設されて、操作ボタンの端面板の上記係止突起と係合す
る横長の係合溝とからなる、というものである。
【0018】また上記ロック解除部材の下部は、肉厚が
少なくとも係止段部の幅と同一で、係止段部上に位置し
た上記ロック用足片の屈曲下端を押込みにより上記間隙
に押し退けて、該ロック用足片による可動部材のロック
を解除する所要の可動ストローク(L)を、上記係止段
部の上方に空けて上記ケーシングに上下動自在に嵌装さ
れている、というものである。
【0019】上記ロック解除部材の上部は、上記操作ボ
タンの側面板の係止突起と係合する横長の係合溝を、上
部と下部との境界の上記支持段部上と、可動ストローク
と同等の距離を隔てた上方の端面板内面とに有し、又は
上記操作ボタンの側面板の係止突起と係合する支持段部
上の横長の係合溝と、その係合溝より上方の端面板の内
面に形成した操作ボタン側の端面中央の弾性片を、押圧
力により上記係止突起を介して内方へ変形するテーパー
面とを有する、というものである。
【0020】
【発明の実施の形態】図1から図5は本発明の第1実施
形態を示し、図6から図8は第2実施形態を示すもので
ある。この図中、11は樹脂によるライター本体で、内
部構造は省略するが、図9に示す従来と同様に、液化ガ
スの燃料タンク及びノズルを備えた燃焼バルブ、リード
線の先端による電極及び燃焼バルブの開閉部材等を備え
ている。
【0021】13はライター本体11の側部に一体形成
した高圧電気発生装置12のケーシングで上部が開口
し、その開口の下方の前後内側面に操作ロック用の係止
段部14が上向きに形成してある。上記高圧電気発生装
置12は、図9に示す通常構造のもので、圧電素子とそ
の上方の衝撃用のハンマーとを内装した直方体の固定部
材121と、中空で付勢用のコイルスプリングをハンマ
ーと頂板との間に介在させて、固定部材121に摺動自
在に嵌装した可動部材122とからなる。
【0022】この高圧電気発生装置12は、ケーシング
13に固定部材121を前後両側に所要の間隙15(図
2参照)を設けて縦に収容し、該固定部材121に摺動
自在に嵌装された上記可動部材122を、ケーシング1
3の開口より上方に立設しライター本体11の側部に設
けられている。
【0023】また可動部材122の頂部123には、操
作ボタン16と共に前後一対の板ばねによるロック用足
片17が取付けてある。このロック用足片17は1枚の
長方形の板ばねを頂板171を残して、可動部材122
の頂面から上記ケーシング13の係止段部14に達する
長さで位置するように、左右均等に折曲形成したものか
らなり、さらに下端が係止段部14に位置するように下
端部を外方へ屈曲したものからなる。またロック用足片
17の上部両側には取付孔172が穿設してある。
【0024】上記操作ボタン16は、指掛け板161と
その下側前後の側面板162,162及び端面板163
とからなり、側面板162,162のライター本体11
に臨む先端部は、本体上部両側の縦溝18と嵌合して操
作ボタン16を垂直に案内する外向きの突条164(図
3参照)に形成されている。
【0025】また側面板162,162と端面板163
の中央部は、図3に示すように、下端に開口を有する左
右一対の切溝によって弾性片162a,163aに形成
され、その弾性片162aの下端面に係合突起166が
内向きに、また弾性片163aの下端面にはロック用の
フックとなる係止突起167が外向きにそれぞれ横長に
突設してある。
【0026】このような操作ボタン16は、上記ロック
用足片17を可動部材122の頂面に頂板171を接着
又は溶着したのち、その頂部に操作ボタン16を被せて
両側面の上記係合突起166を、上記ロック用足片17
の取付孔172に強制的に嵌め込んで可動部材122に
一体に取り付けてある。
【0027】19は平断面がU状形のロック解除部材
で、上記操作ボタン16の側面板162及び端面板16
3の外側面と嵌合して、操作ボタン16の三方を囲む上
縁が指掛け板161と同一面に位置する深さの上部19
1と、その上部191の下側に上記ケーシング13の内
側面と嵌合する形態で長く一体形成された下部192と
からなり、その境界の内側は操作ボタン16の支持段部
20に形成してある。また側面板162のライター本体
11に臨む開口端の内側は、操作ボタン16の上記突条
164に隣接した縦溝165と嵌合するガイド用の突条
173に形成してある。
【0028】このようなロック解除部材19は、下部1
92をケーシング13の上記係止段部14の上方に、所
要の可動ストローク(L)を空けて開口から上下動自在
に嵌装されており、その下部192の肉厚は少なくとも
係止段部14の幅と同一に形成されて、係止段部14の
上に位置した上記ロック用足片17の下端を、押込みに
より上記間隙15に押し退けて、該ロック用足片17に
よる可動部材122のロックを解除し、操作ボタン16
の押し下げによる点火操作を可能となす。
【0029】またロック解除部材19の上記支持段部2
0の端面板側と、上記可動ストロークと同等の距離を隔
てた上方の内端面とには、操作ボタン16の端面の上記
係止突起167が係合する横長の係合溝21,22が凹
設してあり、その係合溝21と係止突起167との係合
により、操作ボタン16とロック解除部材19とが互い
に拘束し合ってロック状態を維持する一方、後記するロ
ック解除後のロック解除部材19の押し戻しと、ロック
用足片17の係止段部14上への復帰を可能にしてあ
る。
【0030】上記操作ボタン16及びロック解除部材1
9は熱可塑性樹脂からなる。上記操作ボタン16は、ポ
リアセタール、ガラス繊維入りポリアミド(例えばナイ
ロン66)などの曲げ強さ、耐クリープ性、耐摩耗性、
耐疲労性に優れ弾性をも有する熱可塑性樹脂によるもの
が最も好ましい。上記ロック解除部材19も操作ボタン
16と同種類の樹脂により形成するのが好ましいが、場
合によっては他の熱可塑性樹脂により形成されたもので
あってもよい。
【0031】上記各部材から構成された点火操作装置の
ライター本体11の組込みは、先ず可動部材122の頂
部に予め止着したロック用足片17と共に、上記高圧電
気発生装置12をケーシング13には嵌め込んで、図9
の従来構造と同様なリード線や開閉部材のセッテングを
行う。
【0032】次に上記ロック解除部材19を可動部材1
22の斜め上方から被せて、下部192をケーシング1
3の係止段部14上のスペースに差込み、下端がロック
用足片17の下端部を押し退けながら係止段部14に達
するまで強く押込む。これにより下部192はロック用
足片17とケーシング13とに挟持されて、その位置を
保つと共に上部191から可動部材122の頂部123
が突出する。
【0033】そのような状態で頂部123に操作ボタン
16を嵌め、可動部材122の押切位置まで強く押圧す
ると、操作ボタン16の側面板162の係合突起166
がロック用足片17の上記取付孔172に嵌り込んで、
可動部材122の頂部123に一体的に固着される。こ
れにより組込みが完了する。
【0034】また操作ボタン16は、図5(A)(B)
に示す可動部材122の押切位置にて、下端が上記支持
段部20に達するところまでロック解除部材19の上部
191内に没入すると共に、端面板163の弾性片16
3aに形成された部位の係止突起167が係合溝20に
嵌り込んで、ロック解除部材19と係合するようにな
る。かかる状態において操作ボタン16に対する押圧力
を除くと、可動部材122が、その内部の圧縮された衝
撃用のコイルスプリングの復元力により、操作ボタン1
6と一緒に押圧前の位置に押し戻される。
【0035】これにより操作ボタン16と係合したロッ
ク解除部材19も上方に共に押し戻されて、下部192
がケーシング13内を上昇し、下端が係止段部14から
上方へと離れる。この上昇に伴い押し退けられていたロ
ック用足片17の下端部が、自己の弾性により元に戻っ
て下端が係止段部14の上に位置し、操作ボタン16を
再び押圧しても、その下端が係止段部14に当たって可
動部材122の押下げを妨げロックした状態となる。し
たがって、このロック状態を解除しない限り、ライター
の操作ボタン16を押圧しても、これまでのライターの
ように点火燃焼を行うことはできないことになる。
【0036】使用に際するロック解除には、段階的な解
除操作が必要となる。最初は操作ボタン16との係合に
よって下方への移動が拘束されたロック解除部材19の
解除である。これはライター本体11を握った状態で、
ロック解除部材19の上部191の開口上縁に親指を載
せ、そのまま指圧力によりロック解除部材19を強く押
圧して押し下げることによって行い得る。
【0037】この際の押圧力は、少なくとも操作ボタン
16の係止突起167とロック解除部材19の支持段部
上の係合溝21とによる係合部位が、切溝により弾性片
163aに形成された側端面側が、係合部位に集中する
押下力により内側に弾性変位して係合が解除される程の
強さが要求される。したがって、指圧力の弱いチャイル
ドでは押し下げに苦労することになり、ロック解除部材
19の拘束解除は極めて困難なものとなる。またそのよ
う解除操作は手掌の内で行われることになるので、チャ
イルドには分からない。
【0038】拘束解除後の次の操作は、ロック用足片1
7による可動部材122の拘束解除である。これは操作
ボタン16から開放されたロック解除部材19を、親指
により押し下げて下部192の下端により、係止段部1
4の上からロック用足片17の下端部を上記間隙15に
押し退け、下方への移動に対して可動部材122を自由
状態とすることである。この場合においても、図4
(B)に示すように、屈曲により外方に開かれたロック
用足片17の下端部を内方へ圧縮して間隙15に押し退
けることになるので、それなりの指圧力を要することに
なる。
【0039】さらにまた係止段部14にロック解除部材
19の下端が達すると、上部では図4(A)に示すよう
に、係合溝22による係止突起167との新たな係合が
生じ、これにより可動部材122が、こんどは操作ボタ
ン16を介してロック解除部材19により拘束されこと
になる。
【0040】この拘束は、親指を操作ボタン16の指掛
け板161に置き換えて押圧することにより解除するこ
とができるが、この際の係合解除もまた上記と同様に、
係合部位に集中する押下力により、端面板163の弾性
片163aが内側に弾性変位して生ずるものであるか
ら、強い指圧力が要求されることになる。押下げ力によ
り拘束が解除された可動部材122は、解除後の力の惰
性によって図5(A)(B)に示すように押切位置まで
押し下げられ、その過程で従来と同様に燃焼バルブの開
放を行い、その後に高圧電気を発生してノズルから噴出
する液化ガスの点火燃焼を行うことになる。
【0041】また押切位置での操作ボタン16は、先の
組込み工程にて説明したように、下端がロック解除部材
19の支持段部20に接するところまで上部191の内
部に没入するので、可動部材122を押し切ったとき
に、操作ボタン16とロック解除部材19との端面内外
における相互の係合が自然に行われる。このため、操作
ボタン16に対する押圧力を除くと、上記コイルスプリ
ングの復元力による可動部材122の上昇により、ロッ
ク解除部材19も操作ボタン16と一緒に押圧前の位置
に押し戻される。これによりロック解除部材19の下部
内面に弾圧されているロック用足片17の下端部が、ロ
ック解除部材19が元に戻るや否や自己の弾撥力により
再び係止段部14の上に位置し、可動部材122の下方
移動を拘束してケーシング13にロックする。このよう
なことから、使用後のロックに格別な操作を必要とせ
ず、可動部材122を押し下げていた親指を操作ボタン
16から離すだけで、バルブ閉鎖による燃焼の消火と点
火操作装置のロックとが行えるので、ロックの掛け忘れ
という事態は生じない。
【0042】図6から図8に示す実施形態は、上記操作
ボタン16の指掛け板161の縁辺161aを庇状に張
り出し形成して、上記ロック解除部材19の上縁にオー
バーラップさせ、ロック解除部材19の側端面を親指の
腹で行うようにして、更に安全性を高めたものであり、
外観からもロック解除操作の手順が分からないうしたも
のである。
【0043】またロック解除部材19の上部の垂直な内
側面をテーパー面23に替えて、上記係止突起167が
係合溝21から外れた後の弾性片163aの弾性復帰を
容易となし、非係合時の内側面による内方への圧迫を軽
減して、弾性片163aの弾性劣化を防止する一方、ロ
ック用足片17による可動部材122のロックを、ロッ
ク解除部材19の押し下げにより解除したのちの点火作
動に、強い押圧力が必要となるようにしたものである。
【0044】この押圧力もまた上記側端面163の弾性
片163aに形成された部位が、テーパー面23をなぞ
って下方へ移動する係止突起167により内側に弾性変
形するほどの強い指圧力を要し、下端が支持段部20に
達した押切位置では、弾性復元して係止突起167が上
記係合溝21に自然に嵌り込んで、操作ボタン16とロ
ック解除部材19とが端面内外にて係合して、相互に拘
束し合うようにしてある。
【0045】このように、段階的なロック解除後に、高
圧電気発生装置12の可動部材122の作動により点火
燃焼が可能となるロック機構を備えた点火操作装置で
は、ロック解除部材19、ロック用足片17、操作ボタ
ン16の各部材のロック解除ごとに、強い指圧力が要求
されることから、握力や指圧力が弱い幼児では操作困難
となり、チャイルドレジスタンスにも適合した安全性の
ある優れたものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の安全ロック機構を有する点火操作装
置を備えたガスライターの要部縦断正面図である。
【図2】 図1における点火操作装置の縦断側面図であ
る。
【図3】 同上の操作ボタン及びロック用足片とロック
解除部材の一部を断面で示す斜視図である。
【図4】 ロック解除部材による可動部材のロック解除
時の縦断正面図(A)及び縦断側面図(B)である。
【図5】 可動部材の押切位置における操作ボタンとロ
ック解除部材との係合状態を示す縦断正面図(A)及び
縦断側面図(B)である。
【図6】 本発明の他の実施形態のロック解除前の縦断
正面図である。
【図7】 同上の縦断側面図である。
【図8】 同じく可動部材の押切位置における操作ボタ
ンとロック解除部材との係合状態を示す縦断正面図であ
る。
【図9】 従来の通常構造の点火操作装置を備えたガス
ライターの上半部を縦断して示す正面図である。
【符号の説明】
11 ライター本体 12 高圧電気発生装置 13 ケーシング 14 ロック用の係止段部 15 間隙 16 操作ボタン 17 ロック用足片 18 縦溝 19 ロック解除部材 20 支持段部 21,22 係合溝 23 テーパー面 121 固定部材 122 可動部材 161 指掛け板 161a 張出縁 162 側面板 163 操作ボタンの端面板 163a 端面板中央の弾性片 167 端面板の係止突起

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液化ガス燃料を放電火花により点火燃焼
    する喫煙用ライターの点火操作装置であって、 ライター本体と一体で上部が開口し、その開口の下方の
    前後内側面に操作ロック用の係止段部を上向きに形成し
    た本体側部のケーシングと、 そのケーシングに圧電素子内装の固定部材を前後両側に
    間隙を設けて縦に収容し、該固定部材に摺動自在に嵌装
    された可動部材を、ケーシング開口より上方に立設した
    高圧電気発生装置と、 上記可動部材の頂部に操作ボタンと共に上端部を取付け
    て、外方へ屈曲した下端が上記係止段部の上に位置する
    ところまで、上記ケーシング内に挿入された前後一対の
    板ばねによるロック用足片と、 上部が上記操作ボタンのライター本体側を除く三方の外
    側面と嵌合し、下部が上記ケーシングの内側面と嵌合す
    る平断面がU状形で、上下部の境界が操作ボタンの支持
    段部に形成され、かつ下部をケーシングの上記係止段部
    の上方に所要の可動ストロークを空けて上下動自在に嵌
    装したロック解除部材とからなり、 そのロック解除部材と上記操作ボタンとを樹脂により形
    成するとともに、それらの側端内外面に操作ボタン側の
    弾性変形により係脱する係合部を設けて、その両方を互
    いに拘束してなることを特徴とする喫煙用ライターの安
    全ロック機構を有する点火操作装置。
  2. 【請求項2】 上記操作ボタンは、指掛け板とその下側
    前後の側面板及び端面板とからなり、両側面板のライタ
    ー本体に臨む端部は、本体上部両側の縦溝と嵌合して操
    作ボタンを垂直に案内する外向きの突条に形成され、か
    つ端面板の中央部は下端に開口を有する左右一対の切溝
    により弾性片に形成されて、下端面にロック用のフック
    となる横長の係止突起が外向きに突設されていることを
    特徴とする請求項1記載の喫煙用ライターの安全ロック
    機構を有する点火操作装置。
  3. 【請求項3】 上記操作ボタンの指掛け板の縁辺は、上
    記ロック解除部材の上縁とオーバーラップする庇状の張
    出縁に形成され、その張出縁によりロツク解除部材の上
    縁を隠蔽してなることを特徴とする請求項1又は2記載
    の喫煙用ライターの安全ロック機構を有する点火操作装
    置。
  4. 【請求項4】 上記ロック解除部材は、その上部の下側
    に上記ケーシングの内側面と嵌合する形態で長く一体形
    成された下部と、その境界の内側に形成した操作ボタン
    の支持段部と、両側面板のライター本体に臨む開口端の
    内側に形成されて、操作ボタンの上記突条に隣接した縦
    溝と嵌合するガイド用の突条と、支持段部の端面板側に
    凹設されて、操作ボタンの端面板の上記係止突起と係合
    する横長の係合溝とからなることを特徴とする請求項1
    記載の喫煙用ライターの安全ロック機構を有する点火操
    作装置。
  5. 【請求項5】 上記ロック解除部材の下部は、肉厚が少
    なくとも係止段部の幅と同一で、係止段部上に位置した
    上記ロック用足片の屈曲下端を押込みにより上記間隙に
    押し退けて、該ロック用足片による可動部材のロックを
    解除する所要の可動ストローク(L)を、上記係止段部
    の上方に空けて上記ケーシングに上下動自在に嵌装され
    ていることを特徴とする請求項4記載の喫煙用ライター
    の安全ロック機構を有する点火操作装置。
  6. 【請求項6】 上記ロック解除部材の上部は、上記操作
    ボタンの側面板の係止突起と係合する横長の係合溝を、
    上部と下部との境界の上記支持段部上と、可動ストロー
    クと同等の距離を隔てた上方の端面板内面とに有するこ
    とを特徴とする請求項4記載の喫煙用ライターの安全ロ
    ック機構を有する点火操作装置。
  7. 【請求項7】 上記ロック解除部材の上部は、上記操作
    ボタンの側面板の係止突起と係合する支持段部上の横長
    の係合溝と、その係合溝より上方の端面板の内面に形成
    した操作ボタン側の端面中央の弾性片を、押圧力により
    上記係止突起を介して内方へ変形するテーパー面とを有
    することを特徴とする請求項4記載の喫煙用ライターの
    安全ロック機構を有する点火操作装置。
JP2000051392A 1999-07-29 2000-02-28 喫煙用ライターの安全ロック機構を有する点火操作装置 Pending JP2001099425A (ja)

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