JP2001097891A - 呼吸器系病原菌に対するフルオロキノロン化合物の使用法 - Google Patents

呼吸器系病原菌に対するフルオロキノロン化合物の使用法

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JP2001097891A
JP2001097891A JP30975499A JP30975499A JP2001097891A JP 2001097891 A JP2001097891 A JP 2001097891A JP 30975499 A JP30975499 A JP 30975499A JP 30975499 A JP30975499 A JP 30975499A JP 2001097891 A JP2001097891 A JP 2001097891A
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bacterium
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Akira Ogasawara
晃 小笠原
Ryoichi Okamoto
了一 岡本
Matsuhisa Inoue
松久 井上
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 細菌性病原体に対するより強力な抗菌性化合
物の使用法を提供する。 【解決手段】 呼吸器系病原菌の代謝を調節する方法で
あって、呼吸器系病原菌をジェミフロキサシン化合物ま
たはその抗菌的に有効な誘導体を含んでなる抗菌的に有
効量の組成物と接触させることからなる方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一部、キノロン抗
生物質、特にジェミフロキサシン(gemifloxacin)化合物
を呼吸器系細菌、例えば、ヘモフィルス・インフルエン
ゼ(Haemophilusinfluenzae)、スタフィロコッカス・
アウレウス(Staphylococcus aureus)、ストレプトコ
ッカス・ニューモニエ(Streptococcus pneumoniae)、
エシェリキア・コリ(E. coli)、シュードモナス・ア
エルギノーサ(P. aeruginosa)およびモラクセラ・カ
タラーリス(Moraxella catarrhalis)、特にキノロン
耐性株に対して使用する新規に同定された方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】キノ
ロンは、一連の細菌性病原体に対して種々の度合で有効
であることが明らかにされてきた。しかしながら、これ
らの病原体によって引き起こされる疾患は上昇中傾向に
あるので、現存する一群のキノロンよりも強力な抗菌性
化合物に対する要望がある。ジェミフロキサシンメシレ
ート(SB−265805)は、強力な抗菌物質として
有用な新規なフルオロキノロンである。ジェミフロキサ
シン化合物は、PCT特許出願PCT/KR98/00
051(PCT国際公開番号WO98/42705)に
詳細に記載されている。特許出願EP688772号
は、式Iの(R,S)−7−(3−アミノメチル−4−
メトキシイミノピロリジン−1−イル)−1−シクロプ
ロピル−6−フルオロ−4−オキソ−1,4−ジヒドロ
−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸無水物を包含
する新規なキノリン(ナフチリジン)カルボン酸誘導体
を開示している。
【0003】
【化1】
【0004】PCT/KR98/00051は、(R,
S)−7−(3−アミノメチル−4−syn−メトキシ
イミノピロリジン−1−イル)−1−シクロプロピル−
6−フルオロ−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−1,8
−ナフチリジン−3−カルボン酸メタンスルホネートお
よびセスキ水和物を包含するその水和物を開示してい
る。本明細書は、呼吸器系病原菌に拮抗するジェミフロ
キサシン化合物を用いて得られた有意な知見、すなわ
ち、より詳細に本明細書に記載するように、使用したジ
ェミフロキサシン化合物の活性がいくつかのキノロンよ
り優れていたことを示す知見を提供する。ジェミフロキ
サシン化合物は、通常の経口治療に耐性のある細菌を包
含する一連の呼吸器系病原体によって引き起こされる臨
床上の徴候を治療し、それにより未だ応じられていない
医学的要望を満たすのに価値のある化合物である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、呼吸器
系病原菌をキノロン、特にジェミフロキサシン化合物ま
たはその抗菌的に有効な誘導体を含んでなる抗菌的に有
効量の組成物と接触させる工程からなる呼吸器系病原菌
の代謝を調節する方法にある。本発明のさらなる目的
は、該呼吸器系病原菌がヘモフィルス・インフルエン
ゼ、スタフィロコッカス・アウレウス、ストレプトコッ
カス・ニューモニエ、エシェリキア・コリ、シュードモ
ナス・アエルギノーサおよびモラクセラ・カタラーリス
よりなる群から選択される方法にある。
【0006】また、本発明により、キノロン、特にジェ
ミフロキサシン化合物を含んでなる抗菌的に有効量の組
成物を呼吸器系病原菌に感染している疑いのあるまたは
感染の危険性のある哺乳動物に投与する工程からなる、
呼吸器系病原菌による細菌感染症の治療または予防法が
提供される。代謝の調節が該細菌の増殖を阻害するかま
たは該細菌を死滅させる好ましい方法が提供される。該
細菌への接触が該組成物を哺乳動物、特にヒトへ導入す
るさらなる工程を含むさらに好ましい方法が提供され
る。本発明によって、該細菌がヘモフィルス・インフル
エンゼ、スタフィロコッカス・アウレウス、ストレプト
コッカス・ニューモニエ、エシェリキア・コリ、シュー
ドモナス・アエルギノーサおよびモラクセラ・カタラー
リスよりなる群から選択されるさらに好ましい方法が提
供される。開示される発明の精神および範囲内での種々
の変更および修飾は、以下の記載を読み、本開示の他の
部分を読むことから当業者に容易に明らかになろう。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明は、とりわけ、キノロン、
特に呼吸器系病原菌に拮抗するジェミフロキサシン化合
物を含んでなる組成物を使用する方法を提供する。本明
細書において使用される場合、「ジェミフロキサシン化
合物」なる語は、WO98/42705号として199
8年10月1日に公開された特許出願PCT/KR98
/00051号または特許出願EP688772号に記
載された抗菌活性を有する化合物を意味し、これらの出
願は出典明示により本明細書の一部とする。
【0008】本発明は、一部、種々の呼吸器系病原体に
対するジェミフロキサシンの比較活性を評価する分析に
基づいている。これらの分析の目的は、キノロン耐性株
を包含する一般的な呼吸器系病原体の代表的単離株に対
するジェミフロキサシンのイン・ビトロ活性を測定する
ことにあった。ジェミフロキサシンのイン・ビトロ活性
をスパルフロキサシン、シプロフロキサシン、レボフロ
キサシン、トスフロキサシン、トロバフロキサシン(tr
ovafloxacin)、セフジトレン、セファクロルおよびア
モキシシリンのイン・ビトロ活性と比較した。MIC値
は、寒天希釈法によって測定した。
【0009】キノロンは、一般的に、グラム陰性細菌に
対して特に優秀な活性を有する広域活性を有する。スパ
ルフロキサシンおよびトスフロキサシンのような、グラ
ム陽性細菌に対する改善された活性を有するいくつかの
キノロンは、日本において臨床的用途に利用できる。し
かしながら、これらの薬剤は、呼吸器系病原体ヘモフィ
ルス・インフルエンゼおよびモラクセラ・カタラーリス
に対して有効であるが、グラム陽性細菌に対して、ブド
ウ状球菌および連鎖球菌によって引き起こされた呼吸器
系感染症を治療するだけの効力がない。
【0010】呼吸器系感染症の治療におけるジェミフロ
キサシンの可能性は、ストレプトコッカス・ニューモニ
エならびにヘモフィルス・インフルエンゼおよびモラク
セラ・カタラーリスに対するその活性を立証することに
よる。これは、これらの細菌種が市中感染性肺炎および
慢性気管支炎の急性悪化を含め、呼吸器系感染症に関連
する最も一般的な病原体であるからである。さらに、ま
すます一般的なストレプトコッカス・ニューモニエの抗
菌物質耐性株に対する活性が、さらに、呼吸器系感染症
において経験的に使用するための薬剤としてのジェミフ
ロキサシンの可能性を増大させるであろう。
【0011】本研究は、シプロフロキサシン耐性ストレ
プトコッカス・ニューモニエを包含する呼吸器系感染症
に関連する病原体に対する他のキノロンのイン・ビトロ
活性と比較したジェミフロキサシンのイン・ビトロ活性
について研究する。臨床単離株およびキノロン耐性株
は、日本国神奈川県の北里大学医学部において収集され
た。MICは、連鎖球菌について5%繊維素除去ウマ血
液、およびヘモフィルスについて5%フィルデス栄養強
化液(Fildes enrichment)(Difco)を補足した感受性
ディスク寒天−N(Sensitivity Disk agar-N)を用い
る2倍連続寒天希釈法によって決定した。およそ104
CFUに相当する1ループフルの接種原を接種装置(Mi
croplanter;Sakuma Seisakusho)を用いて薬物含有寒
天プレートに塗布し、プレートを37℃で18時間イン
キュベートした。
【0012】呼吸器系病原体に対するジェミフロキサシ
ンのイン・ビトロ活性の比較を表1〜3に示し、キノロ
ン耐性株に対する活性を表4に示す。ジェミフロキサシ
ンは、一般的な呼吸器系病原体に対して高い活性を示
し、呼吸器系感染症の治療の可能性を示唆する。ジェミ
フロキサシンは、シプロフロキサシン耐性ストレプトコ
ッカス・ニューモニエならびにシプロフロキサシン感受
性ストレプトコッカス・ニューモニエに対して試験され
た最も活性な化合物である。ジェミフロキサシンに対し
て大いに耐性のある細菌株は、単一変異のため、容易に
発生しないであろう。
【0013】ヘモフィルス・インフルエンゼおよびモラ
クセラ・カタラーリスのグラム陰性臨床単離株に対する
ジェミフロキサシンの活性は、シプロフロキサシンを包
含する他のキノロンと同様であった。ジェミフロキサシ
ンは、トロバフロキサシンに匹敵する活性を示すが、M
SSAおよびMRSAに対して他の試験されたキノロン
より優れている。ストレプトコッカス・ニューモニエに
対するジェミフロキサシンの活性(MIC90 0.03
1μg/ml)は、トロバフロキサシンおよびスパルフ
ロキサシンより、各々、4倍および8倍大きく、他の試
験されたキノロンよりかなり大きい。ジェミフロキサシ
ン(MIC90 0.063μg/ml)は、ストレプト
コッカス・ニューモニエのペニシリン耐性株、エリスロ
マイシン耐性株およびミノサイクリン耐性株に対して最
も強力な薬剤である。
【0014】ストレプトコッカス・ニューモニエのキノ
ロン耐性臨床単離株(シプロフロキサシンMIC
μg/ml)に対して、ジェミフロキサシンは、試験さ
れた全薬剤のうち最も大きい活性を示す(MIC90
0.5μg/ml)。ジェミフロキサシンは、また、M
IC50 0.032μg/mlおよびMIC90 0.25
μg/mlで、DNAジャイレースにおいて変異された
エシェリキア・コリに対して最も大きい活性を示す。N
orA、DNAジャイレースまたはトポイソメラーゼI
Vにおいて単一変異を有するスタフィロコッカス・アウ
レウス KU2240に対して、ジェミフロキサシンのMIC
(0.031μg/ml)は、2〜4倍だけ増加した。
DNAジャイレースおよびトポイソメラーゼIVの両方
における二重変異を有する同じ株に対して、MICは各
々、2μg/mlおよび32μg/mlに増加した。ジ
ェミフロキサシンは、キノロン耐性株を包含する一般的
な呼吸器系病原体に対して強力な抗菌活性を示し、呼吸
器系感染症の治療の可能性を示唆する。さらに、これら
の分析は、ジェミフロキサシンに対して大いに耐性のあ
る細菌株が単一変異によって容易に発生し得ないことを
示唆する。
【0015】
【表1】
【0016】
【表2】
【0017】
【表3】
【0018】
【表4】
【0019】
【表5】
【0020】
【表6】 *Wild=野生株;NorA=流出に媒介されるキノロン耐性
株;SP=DNAジャイレースにおける自然変異体;G=D
NAジャイレースにおける変異体;GA=DNAジャイレ
ースAにおける変異体;GB=DNAジャイレースBにお
ける変異体;T=DNAトポイソメラーゼIVにおける変
異体;G+T=DNAジャイレースおよびトポイソメラーゼ
IVにおける変異体
【0021】全研究は、別に詳述しないかぎり、当業者
によく知られた慣例の標準的技術を用いて行った。該研
究において示される部または量は、別に明記しないかぎ
り、重量によるものである。本発明は、呼吸器系病原菌
の代謝を調節する方法を提供する。当業者は、呼吸器系
病原菌あるいはこれらの微生物に感染しているかまたは
感染の疑いのある患者を容易に選択でき、本発明の方法
を実施できる。別法では、本発明の方法に有用な細菌
は、本明細書に記載される細菌であってもよい。本発明
の方法のいずれかにおける接触工程は、当業者にとって
容易に明らかになるであろう多くの方法で行ってもよ
い。しかしながら、ジェミフロキサシン化合物を含んで
なる組成物をかかる組成物を必要とするヒト患者に供給
するか、あるいは直接、培養培地またはバッファー中の
細菌に供給する接触工程が好ましい。
【0022】例えば、ヒト患者を接触させるか、または
ヒト患者中でもしくはイン・ビトロで該細菌を接触させ
る場合、キノロン、特にジェミフロキサシン化合物を含
んでなる組成物、好ましくは医薬組成物を例えば、とり
わけ局所、経口、肛門、膣、静脈内、腹膜内、筋内、皮
下、鼻腔内または皮内経路による投与を包含するいずれ
かの有効で便利な方法で投与してもよい。また、細胞、
組織または生物で使用するための非滅菌または滅菌担体
あるいは複数の該担体、例えば、対象に投与するのに適
当な医薬担体と組み合わせてこれらの組成物を用いるこ
とが好ましい。かかる組成物は、例えば、医学添加量ま
たは治療上有効量の本発明の化合物、すなわち、キノロ
ン、好ましくはジェミフロキサシン化合物および医薬上
許容される担体または賦形剤を含んでなる。かかる担体
は、セーライン、緩衝化セーライン、デキストロース、
水、グリセロール、エタノールおよびそれらを組み合わ
せたものを包含するが、それらに限定されるものではな
い。処方は、投与様式に適応させるべきである。
【0023】本発明の方法のキノロン化合物、特にジェ
ミフロキサシン化合物および組成物は、単独で用いるか
または細菌性流出ポンプ阻害化合物または抗生物質化合
物、特に非キノロン化合物、例えば、ベータ−ラクタム
抗生物質化合物のような他の化合物と併用してもよい。
治療においてまたは予防薬として、本発明の方法の活性
薬剤を好ましくは、注射用組成物、例えば、滅菌水性分
散液、好ましくは等張性の滅菌水性分散液として個体に
投与する。
【0024】別法では、本発明の方法におけるジェミフ
ロキサシン化合物または組成物を局所塗布のために、例
えば、軟膏、クリーム、ローション、眼軟膏、目薬、点
耳剤、口内洗浄剤、含浸外傷用医薬材料および縫糸なら
びにエーロゾルの形態で処方してもよく、例えば、保存
剤、薬物浸透を補助するための溶媒ならびに軟膏および
クリーム中の皮膚軟化薬を包含する適当な常用の添加剤
を含有してもよい。かかる局所製剤は、また、融和性の
常用の担体、例えば、クリームまたは軟膏基剤、および
ローション用のエタノールまたはオレイルアルコールを
含有してもよい。かかる担体は、製剤の約1重量%〜約
98重量%を構成し;より普通には、製剤の約80重量
%を構成する。哺乳動物、特にヒトに対する投与の場
合、活性薬剤の抗菌的に有効量が1日に0.001mg
/kg〜10mg/kg、典型的には約0.1mg/k
g〜1mg/kg、好ましくは約1mg/kgの投与レ
ベルであることが予想される。いずれにしても、顧問医
が個人に最も適当な実際の投与量を決定し、特定の個人
の年齢、体重および応答によって変更するであろう。前
記の投与量は、平均的ケースの例である。もちろん、よ
り多量またはより少量の投与量範囲が適当な個々の例も
あり、かかる例は本発明の範囲内である。細菌の増殖を
阻害または停止させるような方法で、または該細菌を死
滅させることによって該細菌の代謝を調節するような投
与量を選択することが好ましい。当業者は、本明細書に
提供されるように、または当該分野で既知の他の方法を
用いて、例えば、MIC試験法によって、該量を同定し
てもよい。
【0025】本発明のさらなる具体例は、さらに内在デ
バイスを患者中において接触させることからなる接触工
程の方法を提供することである。内在デバイスは、外科
的インプラント、補綴デバイスおよびカテーテル、すな
わち、個体の体に導入され、長時間、所定の位置にとど
まるデバイスを包含するが、それらに限定されるわけで
はない。かかるデバイスは、例えば、人工関節、心臓
弁、ペースメーカー、管移植片、管カテーテル、脳脊髄
液シャント、尿道カテーテル、および持続性自己管理腹
膜透析(連続歩行腹膜)(CAPD)カテーテルを包含
する。内在デバイスの挿入直前に、本発明のキノロン、
特にジェミフロキサシン化合物または組成物を注射によ
って投与して、関連の細菌、好ましくは呼吸器系病原菌
に対する全身性の効果を達成してもよい。治療は、手術
後、デバイスが体内にある間、継続してもよい。さら
に、組成物はまた、呼吸器系病原菌によって引き起こさ
れるか、または呼吸器系病原菌に関連する細菌性創傷感
染症を防ぐために、いずれの手術での術前術後の管理を
拡張するのに用いてもよい。
【0026】前記の治療に加えて、本発明の方法に使用
されるジェミフロキサシン化合物または組成物を一般
に、マトリックスタンパク質への細菌、特に呼吸器系病
原菌の接着を防ぐための創傷治療薬として使用し、創傷
組織中に曝露してもよく、別法として、歯科治療におけ
る予防的使用に用いてもよく、また、抗生物質予防法と
共に使用してもよい。別法として、本発明のキノロン、
特にジェミフロキサシン化合物または組成物を用いて、
内在デバイスを挿入直前に曝してもよい。活性薬剤は、
好ましくは、創傷または内在デバイスの曝露のために1
μg/ml〜10mg/ml濃度で存在するであろう。
【0027】また、本発明によって、キノロン、特にジ
ェミフロキサシン化合物を含んでなる抗菌的に有効量の
組成物を呼吸器系病原菌に感染している疑いのある、ま
たは感染する危険性のある哺乳動物、特にヒトに投与す
る工程からなる、呼吸器系病原菌による細菌感染症の治
療または予防法が提供される。さらに、本発明の好まし
い目的は、該呼吸器系病原菌がヘモフィルス・インフル
エンゼ、スタフィロコッカス・アウレウス、ストレプト
コッカス・ニューモニエ、エシェリキア・コリ、シュー
ドモナス・アエルギノーサおよびモラクセラ・カタラー
リスよりなる群から選択される方法を提供することにあ
る。他の呼吸器系病原菌もまた、該方法に包含される。
当業者は、本明細書に提供されるように、ならびに当該
分野で既知の他の方法、例えば、MIC試験を用いて、
これらの微生物を同定してもよい。本発明の好ましい具
体例は、とりわけ、該組成物がジェミフロキサシンまた
はその医薬上許容される誘導体を含んでなる方法を包含
する。本明細書に挙げる各参考文献は、出典明示により
完全に本明細書の一部とされる。さらに、本出願が優先
権を主張している各特許出願は、出典明示により完全に
本明細書の一部とされる。
【0028】参考文献 1 Oh J-I, Paek K-S, Ahn M-J, Kim M-Y, Hong C
Y, Kim I-C, Kwak J-H. In vitro and in vivo evaluat
ions of LB20304, a new fluoronaphthyridone, Antimi
crob Agents Chemother 1996; 40: 15641568. 2 Cormican MG, Jones RN. Antimicrobial activi
ty and spectrum of LB20304, a novel fluoronaphthyr
idone. Antimicrob Agents Chemother 1997; 41:20421
1.
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡本 了一 神奈川県相模原市北里1−15−1 北里大 学医学部内 (72)発明者 井上 松久 神奈川県相模原市北里1−15−1 北里大 学医学部内 Fターム(参考) 4C065 AA04 BB09 CC01 DD02 EE02 HH09 JJ04 KK01 LL08 PP10 4C086 CB09 ZA59 ZB35

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 呼吸器系病原菌の代謝を調節する方法で
    あって、呼吸器系病原菌をジェミフロキサシン化合物ま
    たはその抗菌的に有効な誘導体を含んでなる抗菌的に有
    効量の組成物と接触させることからなる方法。
  2. 【請求項2】 呼吸器系病原菌がヘモフィルス・インフ
    ルエンゼ、スタフィロコッカス・アウレウス、ストレプ
    トコッカス・ニューモニエ、エシェリキア・コリ、シュ
    ードモナス・アエルギノーサおよびモラクセラ・カタラ
    ーリスよりなる群から選択される請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 呼吸器系病原菌による細菌感染症の治療
    または予防法であって、ジェミフロキサシン化合物を含
    んでなる抗菌的に有効量の組成物を呼吸器系病原菌に感
    染している疑いのあるまたは感染する危険性のある哺乳
    動物に投与することからなる方法。
  4. 【請求項4】 呼吸器系病原菌がヘモフィルス・インフ
    ルエンゼ、スタフィロコッカス・アウレウス、ストレプ
    トコッカス・ニューモニエ、エシェリキア・コリ、シュ
    ードモナス・アエルギノーサおよびモラクセラ・カタラ
    ーリスよりなる群から選択される請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 哺乳動物がヒトである請求項3記載の方
    法。
  6. 【請求項6】 代謝の調節が細菌の増殖を阻害すること
    である請求項1記載の方法。
  7. 【請求項7】 代謝の調節が細菌を死滅させることであ
    る請求項1記載の方法。
  8. 【請求項8】 細菌の接触が組成物を哺乳動物中に導入
    するさらなる工程からなる請求項1記載の方法。
  9. 【請求項9】 哺乳動物がヒトである請求項8記載の方
    法。
  10. 【請求項10】 細菌がヘモフィルス・インフルエン
    ゼ、ストレプトコッカス・ニューモニエおよびモラクセ
    ラ・カタラーリスよりなる群から選択される請求項1記
    載の方法。
  11. 【請求項11】 細菌がストレプトコッカス・ニューモ
    ニエである請求項1記載の方法。
JP30975499A 1999-09-22 1999-09-24 呼吸器系病原菌に対するフルオロキノロン化合物の使用法 Pending JP2001097891A (ja)

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