JP2001093075A - 測定装置およびデータ回収器 - Google Patents

測定装置およびデータ回収器

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JP2001093075A
JP2001093075A JP26978699A JP26978699A JP2001093075A JP 2001093075 A JP2001093075 A JP 2001093075A JP 26978699 A JP26978699 A JP 26978699A JP 26978699 A JP26978699 A JP 26978699A JP 2001093075 A JP2001093075 A JP 2001093075A
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Atsushi Mizuno
厚 水野
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Hioki EE Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期に亘っての連続的な測定が可能でしかも
低コストの測定装置を提供する。 【解決手段】 外部装置3から出射される通信光を光電
変換する受光素子13と、所定測定項目についての測定
処理を実行すると共に光電変換に基づいて生成される受
信信号を入力して所定処理を実行する制御部16と、少
なくとも受光素子13に作動用電流を供給する電池P1
と、受光素子13に供給される作動用電流の電流経路内
に配設された電流制限用の抵抗R1とを備えた測定装置
2において、電流経路内に配設されると共に受光素子1
3に対する作動用電流の供給時間を微分動作によって少
なくとも通信光の受光時間よりも短時間に制限する微分
回路C1を備え、制御部16は、受光素子13の受光時
に作動用電流の供給に起因して抵抗R1の一端に生じる
電圧変化を受信信号として入力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信によって各
種データを受信可能に構成された測定装置、および測定
装置と制御装置との間で各種データを受け渡しするデー
タ回収器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】生鮮食品などを店頭に陳列する際には、
食品の腐敗を防止するために、その周囲温度を例えば0
℃から+5℃の範囲内に維持するように温度管理する必
要がある。このため、生鮮食品の販売店では、食品陳列
用の冷蔵ショーケース毎に小形の温度記録装置を設置
し、所定時間毎に冷蔵ショーケース内の温度を測定およ
び記録させ、記録した温度データをパソコンでまとめて
回収して解析することにより、食品の温度管理状態を検
査している。この種の温度管理状態検査用の測定システ
ムとして、図6に示す温度測定システム51が従来から
知られている。この温度測定システム51は、温度測定
およびその温度データの記録を実行する温度記録装置5
2と、通信ユニット53と、パソコン4とを備えてい
る。この場合、通信ユニット53は、温度記録装置52
およびパソコン4間で各種データを受け渡しする。ま
た、パソコン4は、温度記録装置52に対する測定条件
設定用の測定条件データの生成および出力や、温度記録
装置52によって測定された温度データの回収を実行す
ると共に、回収した温度データについて表示および解析
を実行する。
【0003】温度記録装置52は、センサ部11と、L
ED12と、フォトトランジスタ13a,13bと、セ
ンサ部11からのセンサ信号に基づいて測定した温度な
どを表示する表示部64と、制御部66と、測定条件デ
ータや温度データなどを記憶するRAM67と、制御部
66の動作プログラムなどを記憶するROM68と、駆
動用の電池P1とを備えている。センサ部11は、図7
に示すように、温度記録装置52の側面52bに配設さ
れ、制御部66の制御に従って通電されて周囲温度に応
じた電圧のセンサ信号を制御部66に出力する。LED
12は、温度記録装置52の上面52aに配設され、制
御部66の制御下で点滅発光して通信ユニット53に温
度データを送信する。
【0004】フォトトランジスタ13a,13bは、上
面52aに配設され、フォトトランジスタ13aは、通
信ユニット53から光通信によって送信される測定条件
データなどを受信し、フォトトランジスタ13bは、温
度記録装置52の通信ユニット53への装着状態を感知
する。また、フォトトランジスタ13a,13bの各コ
レクタは、図6に示すように、抵抗R1a,R1bを介
して電池P1にそれぞれ接続されている。この場合、抵
抗R1aは、通信速度を上げるために、フォトトランジ
スタ13aが受光した際のコレクタ電流I12が比較的大
きな電流値となるように、低抵抗値タイプのものが用い
られている。したがって、通信光以外の太陽光や照明光
の入射によってフォトトランジスタ13aが作動するこ
とに起因する電池P1の浪費を防止するために、フォト
トランジスタ13aのエミッタは、制御部66によって
作動制御されるスイッチSWを介してグランド電位に接
続されている。一方、フォトトランジスタ13bは、太
陽光や照明光などが入射した際に作動し、高抵抗値の抵
抗R1bを介してコレクタ電流I11を流すことにより、
そのコレクタ電圧V11を低下させる。また、スイッチS
Wは、フォトトランジスタ13bが作動した際に、制御
部66によってオフ状態に制御される。
【0005】制御部66は、センサ部11から出力され
るセンサ信号に基づく温度データの生成およびRAM6
7への転送処理、LED12およびフォトトランジスタ
13aを介しての通信ユニット53との間における通信
の制御、通信ユニット53への温度記録装置52の装着
監視、スイッチSWのオン/オフ制御、および表示部6
4に対する表示制御などを実行する。この場合、制御部
66は、フォトトランジスタ13bのコレクタ電圧V11
を監視することにより通信ユニット53への装着を監視
する。そして、装着を認識したときには、制御部66
は、スイッチSWをオン状態に制御すると共に、フォト
トランジスタ13aのコレクタ電圧V12を内部クロック
信号に同期して監視することにより、フォトトランジス
タ13aによって受光された通信データを入力する。
【0006】一方、通信ユニット53は、図7に示すよ
うに、温度記録装置52に装着するための装着用凹部5
3aが形成されると共に、通信ケーブル55を介してパ
ソコン4に接続可能に構成されている。この場合、装着
用凹部53aは、温度記録装置52の外形とほぼ同じ形
状に形成され、装着状態の温度記録装置52におけるフ
ォトトランジスタ13aおよびLED12に対向する部
位には、測定条件データなどを送信するLED22、お
よび温度データを受信するフォトトランジスタ23が配
設されている。また、通信ユニット53は、LED22
およびフォトトランジスタ23を介しての温度記録装置
52との通信制御や、通信ケーブル55を介してのパソ
コン4との通信制御を実行する制御部76を備えるほ
か、駆動用の電池P2や、プルアップ用の抵抗R2を備
えている。
【0007】この温度測定システム51を用いた食品温
度管理状態の検査時には、まず、測定条件設定が完了し
た温度記録装置52を冷蔵ショーケース毎に設置する。
この場合、各温度記録装置52では、フォトトランジス
タ13bの受光部に太陽光や冷蔵ショーケースの照明光
が入射され、コレクタ−エミッタ間に微弱なコレクタ電
流I11が導通してフォトトランジスタ13bのコレクタ
電圧V11が低下する。この際には、制御部66は、コレ
クタ電圧V11の低下を検出することにより通信ユニット
53の未装着を認識し、スイッチSWをオフ状態に制御
する。したがって、フォトトランジスタ13aに太陽光
や照明光が入射された場合であっても、フォトトランジ
スタ13aにはコレクタ電流I12が供給されないため、
電池P1の浪費が防止される。この後、各温度記録装置
52の制御部66は、例えば30分間隔で冷蔵ショーケ
ース内の温度を測定し、その都度、温度データを生成し
てRAM67に記憶させる。
【0008】一方、温度データの回収・解析の際には、
通信ケーブル55を介して通信ユニット53をパソコン
4に接続する。次いで、図8に示すように、通信ユニッ
ト53に温度記録装置52を装着する。この際には、図
6に示すように、通信ユニット53のフォトトランジス
タ23およびLED22が、温度記録装置52のLED
12およびフォトトランジスタ13aに対向配置された
状態でそれぞれ位置決めされる。この状態では、温度記
録装置52のフォトトランジスタ13bに入射していた
太陽光や照明光が通信ユニット53によって遮光される
結果、コレクタ電流I11の供給が停止される。これによ
り、フォトトランジスタ13bのコレクタ電圧V11が上
昇するため、制御部66は、通信ユニット53の装着を
認識して、スイッチSWをオン状態に制御する。この結
果、フォトトランジスタ13aのエミッタがスイッチS
Wを介してグランド電位に接続され、フォトトランジス
タ13aが作動可能な状態となる。
【0009】次いで、パソコン4を操作して送信開始信
号を送信することにより、通信ユニット53を介して温
度記録装置52からパソコン4に温度データを回収す
る。この際には、通信ユニット53のLED22が制御
部76の制御下で点滅発光して、温度記録装置52に送
信開始信号を送信する。一方、温度記録装置52では、
入射した通信光に応じてフォトトランジスタ13aにコ
レクタ電流I12が供給されるため、制御部66が、コレ
クタ電圧V12の電圧変化を内部クロック信号に同期して
読み込むことにより、送信開始信号を入力する。次に、
制御部66は、RAM67から温度データを読み出すと
共に、その温度データに応じてLED12を点滅発光さ
せることにより、通信ユニット53に温度データを送信
する。一方、通信ユニット53の制御部76は、フォト
トランジスタ23を介して受信した温度データを通信ケ
ーブル55を介してパソコン4に転送する。これによ
り、温度記録装置52内の温度データの回収作業が完了
する。この回収作業をすべての温度記録装置52に対し
て順次実行した後に、回収した各温度データをパソコン
4上で解析することにより、各温度記録装置52が設置
された冷蔵ショーケース内の温度管理状態が検査され
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の温度
測定システム51には、以下の問題点がある。すなわ
ち、温度測定システム51の温度記録装置52では、フ
ォトトランジスタ13bに太陽光などが入射されている
限り、フォトトランジスタ13bにコレクタ電流I11が
常に供給され続けている。このため、電池P1の電力が
絶えず消費され続ける結果、長期に亘っての温度記録装
置52の連続的な測定を期待することができないという
問題点がある。また、通信ユニット53への装着を感知
するためのフォトトランジスタ13bや、フォトトラン
ジスタ13aの作動制御用のスイッチSWを設けている
ため、その分、温度記録装置52の製造コストが上昇し
ているという問題点がある。
【0011】また、通信ユニット53でも、同様にし
て、フォトトランジスタ23に太陽光などが入射した場
合には、フォトトランジスタ23にコレクタ電流が常に
供給され続けるため、電池P2の電力を無駄に消費して
いる。このため、その電池P2を早期に交換しなければ
ならず、その交換作業が煩雑であるという問題点が存在
する。この場合、パソコン4側から通信ユニット53に
電力を供給することも可能であるが、かかる場合には、
電力供給用ケーブルやコネクタなどを必要とするため、
通信ユニット53ひいては温度測定システム51のシス
テムコストを上昇させることになるという問題が生じ
る。
【0012】本発明は、かかる問題点に鑑みてなされた
ものであり、長期に亘っての連続的な測定が可能でしか
も低コストの測定装置を提供することを主目的とし、低
消費電力化が可能なデータ回収器を提供することを他の
目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく請
求項1記載の測定装置は、外部装置から出射される通信
光を光電変換する受光素子と、所定測定項目についての
測定処理を実行すると共に光電変換に基づいて生成され
る受信信号を入力して所定処理を実行する制御部と、少
なくとも受光素子に作動用電流を供給する電池と、受光
素子に供給される作動用電流の電流経路内に配設された
電流制限用の抵抗とを備えた測定装置において、電流経
路内に配設されると共に受光素子に対する作動用電流の
供給時間を微分動作によって少なくとも通信光の受光時
間よりも短時間に制限する微分回路を備え、制御部は、
受光素子の受光時に作動用電流の供給に起因して抵抗の
一端に生じる電圧変化を受信信号として入力することを
特徴とする。
【0014】請求項2記載のデータ回収器は、測定デー
タに基づいて測定装置から出射される通信光を光電変換
する受光素子と、光電変換に基づいて生成される受信信
号を測定データに変換する制御部と、少なくとも受光素
子に作動用電流を供給する電池と、受光素子に供給され
る作動用電流の電流経路内に配設された電流制限用の抵
抗とを備え、測定データを制御装置に転送可能に構成さ
れたデータ受け渡し専用のデータ回収器であって、電流
経路内に配設されると共に受光素子に対する作動用電流
の供給時間を微分動作によって少なくとも通信光の受光
時間よりも短時間に制限する微分回路を備え、制御部
は、受光素子の受光時に作動用電流の供給に起因して抵
抗の一端に生じる電圧変化を受信信号として入力するこ
とを特徴とする。
【0015】請求項1記載の測定装置および請求項2記
載のデータ回収器では、一定の照度で断続的に点滅する
通信光が受光素子に入射されたときには、微分回路が、
その点滅に同期して受光素子に供給されようとする作動
用電流の電流波形を微分し、その微分動作によって、受
光素子に対する作動用電流の供給時間を少なくとも通信
光の受光時間よりも短時間に制限する。その際に、制御
部は、受光素子の受光時に作動用電流の供給に起因して
抵抗の一端に生じる電圧変化を受信信号として入力す
る。一方、例えば、照度が緩やかに変化する太陽光や、
照度が一定な照明光などが受光素子に入射されたときに
は、微分回路が、その微分動作によって、作動用電流の
受光素子への供給を阻止する。したがって、電池の作動
用電流の受光素子への供給が、通信時に微分回路によっ
て行われる微分動作の間にのみ制限されるため、電池の
消費電力が低減される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に係る測定装置およびデータ回収器の好適な発明の実
施の形態について説明する。なお、従来の温度測定シス
テム51と同一の構成要素については、同一の記号を付
して重複した説明を省略する。
【0017】温度測定システム1は、図1に示すよう
に、温度記録装置2、データ回収器3、およびパソコン
4を備えている。温度記録装置2は、本発明における測
定装置に相当し、図2に示すように、全体として密閉型
の箱状に形成され、図1に示すように、センサ部11、
LED12、フォトトランジスタ13、表示部14、操
作部15、制御部16、RAM17、ROM18、電池
P1、抵抗R1、および本発明における微分回路に相当
するコンデンサC1を備えて構成されている。センサ部
11は、図2に示すように、温度記録装置2の側面2b
に配設され、制御部16の制御に従って通電されて周囲
温度に応じた電圧のセンサ信号ST を制御部16に出力
する。LED12は、温度記録装置2の上面2aに配設
され、制御部16の制御下で点滅発光してデータ回収器
3に温度データDT を送信する。
【0018】フォトトランジスタ13は、本発明におけ
る受光素子に相当し、温度記録装置2の上面2aに配設
され、データ回収器3から測定条件データDC などを受
信する。また、フォトトランジスタ13のコレクタは、
コンデンサC1および抵抗R1を介して電池P1に接続
されている。したがって、フォトトランジスタ13は、
例えば、図5(a),(b)に示すように、入射した太
陽光などの照度が緩やかに変化するときには、コンデン
サC1の微分動作によってコレクタ電流I1 の供給が阻
止されるため、作動停止状態を維持する。また、同図
(c),(d)に示すように、例えば冷蔵ショーケース
内の照明が時間t1の時点で点灯したときには、コンデ
ンサC1が、時間t1の時点でフォトトランジスタ13
に供給されようとする電池P1の出力電流(本発明にお
ける作動用電流に相当する)の電流波形を微分する。し
たがって、フォトトランジスタ13は、コンデンサC1
の微分動作によって、電流波形が変化した僅かな時間の
間のみコレクタ電流I1 が供給されて作動し、時間t1
の以後は、コレクタ電流I1 の供給が阻止されるため、
作動停止状態を維持する。
【0019】さらに、同図(e),(f)に示すよう
に、データ回収器3から光通用の点滅光が入射されたと
きには、コンデンサC1は、照度が急激に変化する時間
t11,t12・・tnの各時点でフォトトランジスタ
13に供給されようとする電池P1の出力電流の電流波
形を微分する。したがって、フォトトランジスタ13
は、コンデンサC1の微分動作によって、各時間t1
1,t12・・tnの時点で電流波形が変化した僅かな
時間の間のみコレクタ電流I1 が供給されて作動し、そ
れ以外の間では、コレクタ電流I1 の供給が阻止される
ため、作動停止状態を維持する。したがって、電池P1
の出力電流のフォトトランジスタ13への供給が、通信
時にコンデンサC1によって行われる微分動作の間にの
み限られる結果、電池P1の消費電力が低減されてい
る。
【0020】表示部14は、図2に示すように、上面2
aと面一になるように配設され、センサ部11からのセ
ンサ信号ST に基づいて測定した温度や電池P1の残容
量などを制御部16の表示制御に従って表示する。操作
部15は、測定条件の一部を設定または変更するための
INTERVALキー15aおよびSELECTキー1
5bで構成され、上面2aからやや突起するように配設
されている。制御部16は、センサ部11から出力され
るセンサ信号ST に基づく温度データDT の生成処理、
LED12およびフォトトランジスタ13を介してのデ
ータ回収器3との間の通信制御、および表示部14に対
する表示制御などを実行する。この場合、制御部16
は、データ回収器3との通信時に、フォトトランジスタ
13にコレクタ電流I1 が供給されることに起因して抵
抗R1の一端における電圧V1 の電圧変化を内部クロッ
ク信号に同期して監視し、その電圧変化を符号化してR
AM17に記憶させる。RAM17は、温度データDT
や測定条件データDC などを記憶し、ROM18は、制
御部16の動作プログラムなどを記憶する。また、温度
記録装置2の側面2cには、図2に示すように、通信時
に、データ回収器3を所定位置に位置決めする位置決め
用凹部19が側面2cに形成されている。
【0021】一方、データ回収器3は、温度記録装置2
への測定条件データDC の出力や、温度記録装置2から
の温度データDT の回収を行うためのデータ受け渡し専
用器であって、本発明における外部装置に相当する。ま
た、平板部3は、データ回収器としての単独使用に加
え、通信ケーブル5を介してパソコン4に接続した状態
で、従来の温度測定システム51の通信ユニット53と
同一機能を有する通信ユニットとして使用可能に構成さ
れている。データ回収器3は、図3に示すように、上面
開口の箱形に形成されており、その中央部には、温度記
録装置2に装着可能な装着用凹部3aが形成されてい
る。この場合、装着用凹部3aは、全体として温度記録
装置2の外形と相補的形状で形成され、温度記録装置2
の位置決め用凹部19に嵌合可能な位置決め用凸部29
が形成されている。
【0022】また、データ回収器3は、図1に示すよう
に、コネクタ21、LED22、フォトトランジスタ2
3、インジケータ部24、操作部25、制御部26、R
AM27、ROM28、電池P2、抵抗R2、および本
発明における微分回路に相当するコンデンサC2を備え
ている。コネクタ21は、図3(a)に示すように、デ
ータ回収器3の側面3bに配設され、通信ケーブル5が
接続される。LED22は、装着用凹部3aの底面に配
設されて、制御部26の制御下で温度記録装置2に測定
条件データDC などを送信する。また、フォトトランジ
スタ23は、本発明における受光素子に相当し、装着用
凹部3aの底面に配設されて、温度記録装置2から温度
データDT を受信する。この場合、フォトトランジスタ
23のコレクタは、図1に示すように、コンデンサC2
および抵抗R2を介して電池P2に接続されている。し
たがって、フォトトランジスタ23は、温度記録装置2
のフォトトランジスタ13と同様にして、コンデンサC
2の微分動作によって、照度が急激に変化する光が入射
されたときにのみコレクタ電流I2 が供給されて作動す
る。
【0023】インジケータ部24は、図3(b)に示す
ように、制御部26によってそれぞれ点灯制御されるP
OWER表示用LED24a、BATT.LOW表示用
LED24b、ERROR表示用LED24cおよびD
ATAFULL表示用LED24dで構成され、側面3
cに配設されている。POWER表示用LED24a
は、データ回収器3が作動状態のときに点灯し、かつ温
度記録装置2またはパソコン4との間で通信中のときに
点滅する。BATT.LOW表示用LED24bは、電
池P2の電圧が低下したときに点灯する。ERROR表
示用LED24cは、温度記録装置2またはパソコン4
との通信中に通信エラーなどが発生したときに点灯す
る。DATAFULL表示用LED24dは、データ回
収器としての単独使用時にRAM27の記憶可能残容量
が所定容量以下となったときに点灯する。
【0024】操作部25は、側面3cに配設されたSE
Tキー25aおよびDATASAVEキー25bで構成
されている。この場合、データ回収器3では、データ回
収器として単独で使用する際にSETキー25aが操作
されたときには、温度記録装置2に測定条件データDC
を出力し、DATASAVEキー25bが操作されたと
きには、温度記録装置2から温度データDT を回収す
る。制御部26は、インジケータ部24の各LEDの点
灯制御や、操作部25の両キー操作に応じての温度記録
装置2またはパソコン4との間の通信制御などを実行す
る。この場合、制御部26は、温度記録装置2との通信
時に、フォトトランジスタ23にコレクタ電流I2 が供
給されることに起因して抵抗R2の一端における電圧V
2 の電圧変化を内部クロック信号に同期して監視し、そ
の電圧変化を符号化してRAM27に記憶させる。RA
M27は、データ回収器3を単独使用する際に、温度記
録装置2から回収した例えば80台分までの温度データ
DT と、パソコン4から出力された測定条件データDC
とを一時的に記憶する。ROM28は、制御部26の動
作プログラムなどを記憶する。
【0025】次に、生鮮食品の温度管理状態検査を例に
挙げて、温度測定システム1における測定データの回収
方法について、各図を参照して説明する。なお、従来の
温度測定システム51によるデータ回収作業との比較を
容易とするために、以下、データ回収器3を通信ユニッ
トとして使用する方法について説明する
【0026】まず、測定条件設定が完了した各温度記録
装置2の裏面に粘着テープを貼付し、各冷蔵ショーケー
スに貼付固定する。これにより、温度記録装置2では、
測定条件データDC に基づいて設定された測定開始時間
に達したときに、制御部16がセンサ部11から出力さ
れるセンサ信号ST に基づいて温度データDT を生成し
てRAM17に記憶させる。これらの処理を例えば30
分毎に繰り返すことにより、RAM17には、冷蔵ショ
ーケース内の温度についての温度データDT がそれぞれ
蓄積記憶される。この際に、温度記録装置2では、フォ
トトランジスタ13に太陽光などが入射されてもコンデ
ンサC1の微分動作によってコレクタ電流I1 の供給が
阻止される結果、電池P1の消費が防止されている。
【0027】次に、各温度記録装置2内の温度データD
T の回収、および生鮮食品の温度管理状態の検査の際に
は、まず、パソコン4のシリアル端子とデータ回収器3
のコネクタ21とを通信ケーブル5で接続する。次い
で、図4に示すように、冷蔵ショーケース内の温度記録
装置2にデータ回収器3を装着する。この際には、温度
記録装置2の位置決め用凹部19にデータ回収器3の位
置決め用凸部29が嵌合し、温度記録装置2の上面2a
と、データ回収器3における装着用凹部3aの底面とが
密着した状態で位置決めされる。この結果、図1に示す
ように、温度記録装置2のLED12およびフォトトラ
ンジスタ13と、データ回収器3のフォトトランジスタ
23およびLED22とがそれぞれ対向するように位置
決めされる。
【0028】次に、所定の操作によってパソコン4から
温度記録装置2に送信開始信号S1を出力する。この際
には、データ回収器3の制御部26がLED22を点滅
制御することにより、送信開始信号S1 を温度記録装置
2に送信する。一方、温度記録装置2では、図5(e)
に示すように、時間t11,t12・・tnの時点で通
信光がフォトトランジスタ13に入射され、その通信光
に同期して、コンデンサC1が、フォトトランジスタ1
3に供給されようとする電池P1の出力電流の電流波形
を微分する。したがって、フォトトランジスタ13に
は、同図(f)に示すように、通信光の照度が急激に変
化する時間11,t12・・tnの時点でコンデンサC
1による微分動作が行われる間のみコレクタ電流I1 が
供給される。この際には、抵抗R1のコンデンサC1側
端子における電圧V1 が低下するため、制御部16は、
その電圧V1 の電圧変化を内部クロック信号に同期して
監視することにより、時間t11,t12、t14〜t
16・・tnを値1、時間t13,t17,t18・・
を値0として、データ「11011100・・1」の入
力を検出する。これにより、フォトトランジスタ13を
介して受信した送信開始信号S1 を割込み信号として、
制御部16が、LED12を点滅制御することにより、
RAM17に記憶されている温度データDT をデータ回
収器3に送信する。
【0029】この際に、データ回収器3の制御部26
は、フォトトランジスタ23を介して受信した温度デー
タDT を通信ケーブル5を介してパソコン4に転送す
る。この結果、温度記録装置2内の温度データDT につ
いての回収作業が完了する。このデータ回収作業を、各
温度記録装置2に対して順に行うことにより、すべての
温度記録装置2の温度データDT を回収する。この後、
回収した温度データDT をパソコン4上で解析すること
により、冷蔵ショーケース内の温度管理状態が検査され
る。
【0030】このように、温度測定システム1では、コ
ンデンサC1,C2がフォランジスタ13,23へのコ
レクタ電流I1 ,I2 の供給を制限することにより、フ
ォトトランジスタ13,23の消費電力を低減すること
ができる。したがって、電池交換1回の当りの温度記録
装置2の連続測定時間およびデータ回収器3の連続動作
時間をそれぞれ大幅に長時間化することができる。
【0031】なお、本発明は、上記した本発明の実施の
形態に示した構成に限定されない。例えば、本発明の実
施の形態では、フォトトランジスタ13,23を介して
各種データを受信する構成を例にして説明したが、本発
明における受光素子はこれに限定されず、フォトダイオ
ードを用いて構成することもできる。また、微分回路に
ついては、電池P1(またはP2)およびフォトトラン
ジスタ13(または23)のコレクタ間に限らず、フォ
トトランジスタ13(または23)のエミッタおよびグ
ランド電位間など、電池P1(またはP2)の出力電流
がフォトトランジスタ13(または23)に供給される
電流経路内の任意の位置に配設することができる。ま
た、抵抗R1,R2についても、フォトトランジスタ1
3,23のエミッタおよびグランド電位間に配設するこ
ともできる。さらに、フォトトランジスタ13,23の
受光部側(ベース側)にバンドパスフィルタを配設する
ことにより、例えば蛍光灯などから発射される照射光に
よる誤作動を防止することもできる。また、本発明の実
施の形態では、周囲温度の測定および記録を実行する温
度記録装置2を例に挙げて説明したが、本発明における
測定装置は、湿度、風向、および各種の信号波形を測定
する測定装置に対して適用することができる。
【0032】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の測定装置
によれば、作動用電流が受光素子に供給される電流経路
内に微分回路を配設したことにより、受光素子の消費電
力を低減することができ、これにより、電池交換1回当
りの測定時間を長時間化することができるため、煩雑な
電池交換作業の労力を軽減することができる。また、受
光素子の作動制御用のスイッチなどを使用しないで簡易
に構成することができるため、製造コストの低減を図る
ことができる。
【0033】また、請求項2記載のデータ回収器によれ
ば、作動用電流が受光素子に供給される電流経路内に微
分回路を配設したことにより、受光素子の消費電力を低
減することができ、これにより、電池交換1回当りのデ
ータ回収可能回数を激増することができるため、煩雑な
電池交換作業の労力を軽減することができる。また、受
光素子の作動制御用のスイッチなどを使用しないで簡易
に構成することができるため、製造コストの低減を図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る温度測定システム1
の電気的構成を示す構成図である。
【図2】温度記録装置2の外観斜視図である。
【図3】(a)は側面3b側から見たデータ回収器3の
外観斜視図、(b)は側面3c側から見たデータ回収器
3の外観斜視図である。
【図4】温度記録装置2にデータ回収器3を装着した状
態の外観斜視図である。
【図5】フォトトランジスタ13の入射光とフォトトラ
ンジスタ13に供給されるコレクタ電流I1 との関係を
説明するための説明図であって、(a)はフォトトラン
ジスタ13に入射されている太陽光の照度の変化を表す
照度特性図、(b)は(a)の状態におけるコレクタ電
流I1 の電流値を示す電流特性図、(c)は照明光の照
度の変化を表す照度特性図、(d)は(c)の状態にお
けるコレクタ電流I1 の電流値を示す電流特性図、
(e)は通信光の照度の変化を表す照度特性図、(f)
は(e)の状態におけるおけるコレクタ電流I1 の電流
値を示す電流特性図である。
【図6】従来の温度測定システム51の電気的構成を示
す構成図である。
【図7】温度記録装置52および通信ユニット53の外
観斜視図である。
【図8】温度記録装置52を通信ユニット53に装着し
た状態の外観斜視図である。
【符号の説明】
1 温度測定システム 2 温度記録装置 3 データ回収器 4 パソコン 12,22 LED 13,23 フォトトランジスタ 16,26 制御部 C1,C2 コンデンサ DT 温度データ DC 測定条件データ I1 ,I2 コレクタ電流 P1,P2 電池 R1,R2 抵抗 S1 送信開始信号 V1 ,V2 電圧

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部装置から出射される通信光を光電変
    換する受光素子と、所定測定項目についての測定処理を
    実行すると共に前記光電変換に基づいて生成される受信
    信号を入力して所定処理を実行する制御部と、少なくと
    も前記受光素子に作動用電流を供給する電池と、前記受
    光素子に供給される前記作動用電流の電流経路内に配設
    された電流制限用の抵抗とを備えた測定装置において、 前記電流経路内に配設されると共に当該受光素子に対す
    る前記作動用電流の供給時間を微分動作によって少なく
    とも前記通信光の受光時間よりも短時間に制限する微分
    回路を備え、前記制御部は、前記受光素子の受光時に前
    記作動用電流の供給に起因して前記抵抗の一端に生じる
    電圧変化を前記受信信号として入力することを特徴とす
    る測定装置。
  2. 【請求項2】 測定データに基づいて測定装置から出射
    される通信光を光電変換する受光素子と、前記光電変換
    に基づいて生成される受信信号を前記測定データに変換
    する制御部と、少なくとも前記受光素子に作動用電流を
    供給する電池と、前記受光素子に供給される前記作動用
    電流の電流経路内に配設された電流制限用の抵抗とを備
    え、前記測定データを制御装置に転送可能に構成された
    データ受け渡し専用のデータ回収器であって、 前記電流経路内に配設されると共に当該受光素子に対す
    る前記作動用電流の供給時間を微分動作によって少なく
    とも前記通信光の受光時間よりも短時間に制限する微分
    回路を備え、前記制御部は、前記受光素子の受光時に前
    記作動用電流の供給に起因して前記抵抗の一端に生じる
    電圧変化を前記受信信号として入力することを特徴とす
    るデータ回収器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006313547A (ja) * 2005-05-03 2006-11-16 Krohne Messtechnik Gmbh & Co Kg 測定装置
JP2012027832A (ja) * 2010-07-27 2012-02-09 Yokogawa Electric Corp フィールド機器

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