JP2001092905A - 医療点数検索システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】容易に、短時間で、正確に、ペーパーレスで医
療点数を検索することができる医療点数検索システムを
提供する。 【解決手段】冊子「医科点数表の解釈」の内容をデジタ
ルデータに変換してＣＤ−ＲＯＭに記憶したデータベー
スと、ＣＤ−ＲＯＭドライバーを有するパソコンと、該
パソコンに前記データベースの情報検索を実行させるア
プリケーションプログラムとを備える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、医療点数検索シス
テムに関し、詳しくは、冊子「医科点数表の解釈」の内
容を携帯自在な記録再生媒体、例えばＣＤ−ＲＯＭにデ
ータベースとして格納し、このＣＤ−ＲＯＭを情報処理
機器、例えばパソコンに装着し、パソコンを操作して上
記データベースを検索することにより、ある診療行為に
適用すべき医療点数並びに適用に際しての疑義解釈を表
示画面上で容易に知ることができるようにした医療点数
検索システムに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】現在の健康保険制度の下において、患者
がある種類の診療を受けた場合、病院等に支払う診療料
金（診療報酬）は、法定の医科点数表に掲げられた点数
に所定の点数単価を乗じて算定される。従来、病院等に
おける医療点数の算定は、厚生省監修、社会保健研究所
発行の冊子「医科点数表の解釈」を参考にして行われて
いることが多い。

【０００３】冊子「医科点数表の解釈」は、「医科点数
表編」と、「老人医科診療報酬点数表編」と、「診療方
針に関する法令編」とからなり、冊子冒頭には目次が、
終末には索引が設けられている。

【０００４】上記「医科点数表編」の各頁の左欄には法
令で告示された医科点数表が記載され、対応する右欄に
はそれらの医科点数表に関する解説や疑義解釈が記載さ
れている。

【０００５】左欄の医科点数表には、診療料金の種類を
識別するための区分と、基本点数と、加算の条件を示す
注意事項とが記載されている。

【０００６】区分は、アルファベット１文字（Ａ〜Ｍ）
とその後に続く３桁の数字からなる区分番号と、手技名
等の診療料金名とからなる。医科点数表ではアルファベ
ットＡ〜Ｍはそれぞれ下記の区分に付けられている。

【０００７】Ａ：基本診療料（初診料、再診料、入院
料、入院時医学管理料、特定入院料） Ｂ：指導管理料 Ｃ：在宅医療料 Ｄ：検査料（検体検査料、病理学的検査料、生体検査
料、検体採取料、薬剤料特定保健医療材料料）

【０００８】Ｅ：画像診断料（エックス線診断料、核医
学診断料、コンピュータ断層撮影診断料、薬剤料、特定
保健医療材料料） Ｆ：投薬料（調剤料、処方料、薬剤料、特定保健医療材
料料、処方せん料、調剤技術基本料） Ｇ：注射料

【０００９】Ｈ：リハビリテーション料 Ｉ：精神科専門療法料 Ｊ：処置料（各専門科における処置）

【００１０】Ｋ：手術料（身体各部の手術毎） Ｌ：麻酔料 Ｍ：放射線治療料

【００１１】基本点数は当該診療に対する基本料金を点
数で表す。１点の金額は法令で定められる。注意事項
は、いろいろな場合の料金の加算条件を示す。

【００１２】例えば、肺悪性腫瘍手術については、左欄
の点数表には、下記のように記載されている。 Ｋ５１４ 肺悪性腫瘍手術 １．肺葉切除又はこれに満たないもの ３１，９００
点 ２．１側肺全摘又は１肺葉を越えるもの ３３，２００
点

【００１３】注１ レーザ照射又は超音波メスにより行
った場合は２０００点を加算する。（いずれか一方のみ
を算定する。） ２ 肺縫縮又は気管支断端縫合を行うに当たっては、自
動縫合器を使用した場合は、２７００点を加算する。

【００１４】３ 区分番号Ｋ５８０に掲げる肺動脈形成
術、区分番号Ｋ６０６に掲げ肺静脈形成術、吻合術、区
分番号Ｋ５８２に掲げる肺静脈形成術又は区分番号Ｋ６
２３に掲げる静脈形成術、吻合術を併せて行った場合
は、主たる手術の所定点数に、従たる手術の所定点数の
１００分の５０に相当する点数を加算する。

【００１５】また、肺悪性腫瘍手術については、右欄の
解釈には、下記のように記載されている。 １．肺悪性腫瘍手術において、肺縫縮又は気管支断端縫
合を行うに当たっては自動縫合器を使用した場合は、４
個を限度として「注２」の加算点数を乗じた点数を加算
する。（平６．３．１６．保険発２５）

【００１６】２．肺悪性腫瘍手術にＫ５８０肺動脈形成
術、Ｋ６０６肺静脈形成術、吻合術Ｋ５８２又はＫ６２
３静脈形成術、吻合術を併施した場合は、主たる手術の
所定点数に、従たる手術の所定点数の１００分の５０に
相当する点数を加算して算定する。なお、複数の血管の
形成術、吻合術を行った場合であっても加算の対象とな
る手術は１つとする。 （平６．３．１６ 保険発２５） （平８．３．６ 保険発２１）

【００１７】「老人医科診療報酬点数表」の記載事項は
医科点数表と同様であるが、区分番号の代わりに、例え
ば老人検査料のように「老人」の文字を付けている。

【００１８】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記冊
子を使用する側からは、下記のような問題点が指摘され
ている。 （１）冊子は２０００頁近くあり、厚くて重いので、携
帯には不向きであり、かつ、保管に不便である。 （２）冊子内に使用されている用語はアルファベットと
日本語が混在しているため使用しにくい。

【００１９】（３）略称（例えば英語の頭文字）による
表示が多く、正式な日本語名称では検索できないことが
ある。 （４）用語の配列はカテゴリ優先の５０音別であるた
め、使用するのに知識と経験とが必要である。 （５）例えば、「Ａ００１−１」再診料−病院−５９点
のように区分番号順に記載されているので、所望の項目
に該当する点数を探すのに時間がかかる。

【００２０】従って、上記各問題点を全て解決するため
に、最近のコンピュータによる情報検索技術を使用した
医療点数検索システムの実現が求められている。本発明
は、上記要望に応えるため、医療に関する知識、経験が
無い素人でも、上記冊子「医科点数表の解釈」をめくる
手間をかけることなく、短時間で、簡単に、かつ正確に
医療点数を検索することができる医療点数検索システム
の実現に課題を有する。

【００２１】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る医療点数検索システムは、冊子「医科
点数表の解釈」の内容をデジタルデータに変換して携帯
自在な記録再生媒体に記憶したデータベースと、該記録
再生媒体のドライバーを有する情報処理機器と、該情報
処理機器に前記データベースの情報検索を実行させる医
科点数検索アプリケーションプログラムとを備える。

【００２２】上記構成により、医学的専門知識や経験の
無い人でもパソコン画面に表示される指示通りにパソコ
ンを操作して医科点数表のデータベースを情報検索する
ことにより、容易に短時間に正確に医療費の算定又はチ
ェックを行うことができる。

【００２３】前記データベースは、複数の点数表ファイ
ルと、解釈ファイルと、目次ファイルと、索引ファイル
とを備え、該各ファイルの内容は相互に対応付けられて
いる。この対応付けにより、一方のファイルの内容を表
示画面上でクリックすることにより他のファイルの対応
する内容を即座に取り出すことができる。

【００２４】前記点数表ファイルは、診療の区分、診療
の基本点数、点数加算条件からなる区分毎の点数表ペー
ジの集合により形成されており、使用者は情報検索によ
り最終的に所望の点数表ページを得る。

【００２５】つまり、使用者は診療料金の算定又はチェ
ックが最終目的である場合が多いから、医療点数検索シ
ステムは使用者が欲する診療点数及び加算条件を示す点
数表ページを提供することが最大の機能である。

【００２６】そのために、前記アプリケーションプログ
ラムは、使用者が前記点数表ページにアプローチするた
めのキーワードを目次から探す目次モードと、キーワー
ドを索引から探す索引モードと、キーワードを使用者が
直接入力する直接モードとを選択することができるモー
ド選択手段を備える。

【００２７】使用者は、自分の知識、経験等に応じて、
点数表ページにアプローチするためのキーワードを目次
又は索引から引き出すこともできるし、その必要が無い
人は自分が記憶するキーワードを直接入力することもで
きる。

【００２８】また、前記アプリケーションプログラム
は、前記目次モードが選択された場合は、目次検索画面
を表示し、使用者が目次検索画面上の所望の項目をクリ
ックした時、該項目に対応する点数表ページのリストを
表示する。

【００２９】目次モードにおいては、キーワードを知ら
なくても目次検索画面上でキーワードを見つけこれをク
リックするだけで、自分がキーワードを入力したのと同
様の動作をさせることができる。ただし、目次のキーワ
ードは比較的広い範囲を指しているため、そのキーワー
ドに該当する点数表ページが複数となり、点数表ページ
のリストが表示さることになる。従って、目的の点数表
ページを得るにはリストをもう一度クリックしなければ
ならない。

【００３０】前記アプリケーションプログラムは、前記
索引モードが選択された場合は、索引検索画面を表示
し、使用者が索引検索画面上の所望の項目をクリックし
た時、該項目に対応する点数表ページのリスト又は点数
表ページを表示する。

【００３１】索引の場合は目次の場合と異なり、索引検
索画面上でクリックした項目に該当する点数表ページが
単一の場合と複数の場合とがある。単一の場合はその点
数表ページを即時表示し、複数の場合は、目次モードと
同様に該当する複数の点数表ページのリストを表示し、
そのリストから所望の点数表ページをクリックで選択表
示させる。

【００３２】前記アプリケーションプログラムは、前記
直接モードが選択された場合は、使用者がキーワードを
入力するためのキーワード入力画面を表示する手段と、
使用者が入力した該キーワードに対応する点数表リスト
又は点数表ページを表示する手段とを備える。

【００３３】使用者がキーワードを知っている場合は目
次や索引に頼る必要はないから直接モードを選択すれば
よい。この場合は、キーワードを入力すれば、このキー
ワードにより点数表ファイルが検索される。キーワード
に該当する点数表ページが複数個ある場合は点数表ペー
ジのリストが表示され、このリスト上の所望の項目をク
リックすることによりその項目に対応する点数表ページ
が検索され表示される。キーワードに該当する点数表ペ
ージが単数である場合は点数表ページそのものが表示さ
れる。

【００３４】前記アプリケーションプログラムは、使用
者が前記点数表ページ画面を介して解釈ページを得る
か、前記解釈ファイルにキーワードを直接入力して所望
の解釈ページを得るかの２つのモードの内の一つを選択
することができる解釈検索手段を備えることを特徴とす
る請求項３に記載の医療点数検索システム。

【００３５】つまり、点数表に対応する解釈ページを得
るには、解釈ファイルをキーワードで直接検索するモー
ドと、上記各種の手段で先ず点数表ページを表示させた
後点数表ページ画面上で「解釈」ボタンをクリックする
ことにより解釈ファイルの対応ページを表示させるモー
ドとの２つがあり、使用者はいずれで行ってもよい。

【００３６】また、本発明に係る医療点数検索システム
は、検索された点数表ページを印刷する手段を備える。
これにより、表示された点数表ページを印刷して使用す
ることができる。

【００３７】更に、本発明に係る医療点数検索システム
は、検索された点数表ページを他のアプリケーションプ
ログラムで使用可能にするペースト手段を備える。これ
により、検索した診療点数を他のアプリケーションプロ
グラムにおいて使用可能となる。

【００３８】

【発明の実施の形態】以下、本発明に係る医療点数検索
システムの一実施例について図面を参照しながら詳細に
説明する。

【００３９】本実施例は、周知の冊子「医科点数表の解
釈」の内容をデジタルデータに変換して携帯自在な記録
再生媒体（以下、ＣＤ−ＲＯＭという）に記憶したデー
タベースと、ＣＤ−ＲＯＭのドライバーを有する情報処
理機器（以下、パソコンという）と、該パソコンに前記
データベースの情報検索を実行させるアプリケーション
プログラム（名称ファイルメーカ）とを備えている。

【００４０】データベースは、冊子「医科点数表の解
釈」に基づき、医科点数表ファイルと、解釈ファイル
と、目次ファイルと、索引ファイルと、老人点数表ファ
イルとから構成されている。

【００４１】上記アプリケーションプログラムはウィン
ドウズ等の一般のＯＳによって実行させることができる
プログラムであって、パソコンのプログラムメモリに格
納される。

【００４２】医科点数表ファイルと老人点数表ファイル
（点数表ファイルという）とは、いずれも、基本診療
料、指導管理料、在宅医療料、検査料、画像診断料、投
薬料、注射料、リハビリテーション料、精神科専門料、
処置料、手術料、麻酔料、放射線治療料の１３の部分フ
ァイルからなっている。このようにファイルを細分化し
ているのは、ファイルの検索範囲を狭め、検索効率を高
めるためである。

【００４３】点数表ファイルは、区分毎の点数表ページ
の集合からなる。各点数表ページの内容は、区分番号、
区分名（手技等）、注意事項、点数とからなる。使用者
は点数表ファイルを検索することにより求める点数表ペ
ージを得、この点数表ページにある点数に法定単価を掛
けて診療料を算定する。

【００４４】また、本発明の医療点数検索システムで
は、各点数表ページと対応する解釈ページを解釈ファイ
ルから検索することができる。この解釈ページの内容に
より診療点数の算定の原則に則り点数の算定の正確性を
期するようになっている。

【００４５】上記アプリケーションプログラムは、情報
検索により最終的に点数表ページを得るために、目次フ
ァイルからキーワードを探す目次モードと、索引ファイ
ルからキーワードを探す索引モードと、目次ファイルに
も索引ファイルにもよらず直接キーワードを入力して点
数表ファイルを検索する直接モードとで構成されてい
る。どのアプローチを選択するかは、最初に使用者が決
める。

【００４６】図１は上記アプリケーションプログラムの
全体動作を示す流れ図である。先ず最初にパソコンの表
示画面にスタートアイコンが表示され、これをクリック
ーする（Ｓ０）と、図２に示すようなモード選択手段と
してのファイルメニュー画面１が表示される（Ｓ１）。

【００４７】ファイルメニュー画面１には、目次ファイ
ル、索引ファイル、解釈ファイル、医科点数表ファイ
ル、老人点数表ファイルにそれぞれ対応する目次ボタン
２、索引ボタン３、解釈ボタン４、医科点数表ボタン
５、老人点数表ボタン６が配列され、医科点数表ボタン
５と老人点数表ボタン６の右側には、両方に共通な、基
本診療料ボタンＡ、指導管理料ボタンＢ、在宅医療料ボ
タンＣ、検査料ボタンＤ、画像診断料ボタンＥ、投薬料
ボタンＦ、注射料ボタンＧ、リハビリテーション料ボタ
ンＨ、精神科専門療法料ボタンＩ、処置料ボタンＪ、手
術料ボタンＫ、麻酔料ボタンＬ、放射線治療料ボタンＭ
が配列されている。

【００４８】１．目次モード ファイルメニュー画面１において、目次ボタン２をクリ
ックすると、図３に一例を示すような目次検索画面７が
表示される（Ｓ２）。目次検索画面７は、画面下方に設
けられた「前頁へ」ボタン７ａと「次頁へ」ボタン７ｂ
とにより、自由にページめくりすることができるように
なっている。

【００４９】図３は、キーワードを知らない使用者が目
次を参照しているところを示し、第１０部手術、第７款
胸部中の項目「気管支・肺」８を探したところを示す。
ここでこの項目をクリックすると（Ｓ２ａ）、点数表フ
ァイルから項目「気管支・肺」８に関する区分番号Ｋ５
０５〜Ｋ５１９の点数表ページが取り出され、図４に示
すように、点数表リスト画面９が表示される（Ｓ６）。

【００５０】目次の項目は比較的範囲が広いので、点数
表は上記のようにリストで表示される。そこで、点数表
リスト画面９に表示された複数の項目からＫ５１４肺悪
性腫瘍手術をキーワードとして選択しこれをクリックす
ると、図５に示すような、点数表ページ画面１０が表示
される（Ｓ７）。点数表ページ画面１０の中央部には、
点数表ページ、即ち、区分番号、手技名点数、注意事項
が表示されている。

【００５１】点数表ページ画面１０の上部には、名前が
機能を表す「メニューに戻る」ボタン１０ａと、「目次
に戻る」ボタン１０ｂと、「リスト表示」ボタン１０ｃ
と、「解釈を表示」ボタン１０ｄと、「前頁へ」ボタン
１０ｅと、「次頁へ」ボタン１０ｆと、「ソフト終了」
ボタン１０ｇと、「印刷」ボタン１０ｈと、「ペース
ト」ボタン１０ｉとが設けられている。

【００５２】一時的に点数表ページ画面１０の表示内容
をメモしておきたい場合は「印刷」ボタン１０ｈをクリ
ックすると、点数表ページ画面１０に表示されている点
数表ページをパソコンのプリンタで印刷する（Ｓ９）こ
とができるようになっている。

【００５３】また、点数表ページ画面１０の内容を他の
アプリケーションプログラムへ転用したい場合は「ペー
スト」ボタン１０ｉをクリックすることにより、他のア
プリケーションプログラムへ転送されるようになってい
る（Ｓ１０）。

【００５４】２．索引モード 図１に戻って、ファイルメニュー画面１において、索引
ボタン３をクリックすると、アプリケーションプログラ
ムにより索引ファイルが開かれ、図７に示すような、索
引検索画面１２が表示される（Ｓ３）。索引検索画面１
２の中央部に索引項目が表示される。

【００５５】索引検索画面１２の下部には、「前へ」ボ
タン１２ａ及び「次へ」ボタン１２ｂが表示されてお
り、これらのボタン１２ａ，１２ｂを押すことにより表
示画面を自由にスクロールすることができるようになっ
ている。

【００５６】索引検索画面１２に表示された索引の項目
の中からキーワードを決め、これをクリックすると（Ｓ
３ａ）、その項目に該当する点数表ページが複数である
場合は、目次モードにおけると同様に点数表リスト画面
９が表示され（Ｓ６）、その項目に該当する点数表ペー
ジが一つである場合は点数表ページ画面１０が表示され
る（Ｓ７）。

【００５７】例えば、索引中の「肺手術」１２ａをキー
ワードとしてクリックすると、肺の手術に関する区分番
号Ｋ５０５〜Ｋ５１９の点数表リスト画面９が目次モー
ドの場合と同様に表示される（Ｓ６）。点数表リスト画
面９から点数表ページ画面１０を表示させるには目次モ
ードと同じである。

【００５８】また、例えば、使用者が索引検索画面１２
に表示されている項目の中から「肺悪性腫瘍手術」１２
ｂ以下７個の項目の何れかをキーワードとしてクリック
すると、即座に図５に示すような点数表ページ画面１０
が表示される。これは、これら７個の項目のそれぞれと
対応する点数表ページは一つしか無いからである。

【００５９】３．直接モード ファイルメニュー画面１において、医科点数表ボタン５
又は老人点数表ボタン６をクリックすると、アプリケー
ションプログラムは直ちに点数表ファイルの検索を開始
し、図８に示すような点数表検索画面１３が表示される
（Ｓ４）。この場合、部分ファイルを指定するボタンＡ
〜Ｍの内の一つをクリックして部分ファイルを指定すれ
ば、検索範囲を限定し、検索効率を高めることができ
る。

【００６０】直接モードの検索は、点数表検索画面１３
のキーワード入力欄１３ａにキーワードを入力すること
により行われる。キーワードとしては区分・手技名か、
注意事項の中の語句か、点数かを選択する。

【００６１】上記キーワードをキーワード入力欄１３ａ
に入力すると、そのキーワードに該当する点数表ページ
が複数個ある場合は点数表リストが表示され（Ｓ６）、
その項目に該当する点数表が一つである場合はその点数
表ページが表示される（Ｓ７）ことは、目次モード及び
索引モードの場合と同じである。

【００６２】以下、解釈ファイルの検索について説明す
る。解釈ファイルへは、２つのアプローチがある。一つ
は、上記各モードによる検索の結果表示される点数表ペ
ージ画面１０の「解釈を表示」ボタン１０ｄをクリック
することによって行うことができる。例えば、図５に示
す内容の点数表ページ１０ガ表示されている時、「解釈
を表示」ボタン１０ｄをクリックすると、図６に示すよ
うな解釈表示画面１１が表示される。

【００６３】もう一つの直接的な方法は、ファイルメニ
ュー画面１の解釈ボタン４をクリックし、図９に示すよ
うな解釈検索画面１４のキーワード入力欄１４ａに任意
のキーワードを入力することである（Ｓ５ａ）。Ｋ５１
４肺悪性腫瘍手術をキーワードとして検索すると、図６
に示すような解釈表示画面１１が表示される。

【００６４】解釈表示画面１１の下部には、「点数表に
戻る」ボタン１１ａ、「前へ」ボタン１１ｂ、「次へ」
ボタン１１ｃ、「メニューに戻る」ボタン１１ｄが設け
られている。これらのボタンをクリックすることによ
り、パソコンの表示をボタン名が示すように変更するこ
とができる。

【００６５】上記のように色々なアプローチで点数表ペ
ージが得られるが、何れの場合においても、点数表ペー
ジをそのまま印刷する（Ｓ９）ことも、また、他のアプ
リケーションプログラムへの転送することができること
は目次モードの説明で上述した通りである。

【００６６】

【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る医療
点数検索システムは、分厚い冊子「医科点数表の解釈」
をめくることなく、パソコンの表示画面上をクリックし
たり、簡単なキーワードの入力を行うだけで、容易に、
短時間で、正確に、ペーパーレスで医療点数を算定する
ことができ、従って、病院等の医療事務や行政側の審査
業務の効率並びに経済性を向上させる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る医療点数解釈作成システムの一実
施例の全体動作を示す流れ図である。

【図２】同実施例のファイルメニュー画面を示す説明図
である。

【図３】同実施例の目次検索画面を示す説明図である。

【図４】同実施例の点数表リスト画面を示す説明図であ
る。

【図５】同実施例の点数表ページ画面を示す説明図であ
る。

【図６】同実施例の解釈表示画面を示す説明図である。

【図７】同実施例の索引検索画面を示す説明図である。

【図８】同実施例の点数表検索画面を示す説明図であ
る。

【図９】同実施例の解釈検索画面を示す説明図である。

【符号の説明】

１…ファイルメニュー画面、２…目次ボタン、３…索引
ボタン、４…解釈ボタン、５…医科点数表ボタン、６…
老人点数表ボタン、７…目次検索画面、８…目次の項
目、９…点数表リスト画面、９ａ、９ｂ…ボタン、１０
…点数表ページ画面、１０ａ〜１０ｉ…ボタン、１１…
解釈表示画面、１１ａ〜１１ｄ…ボタン、１２…索引検
索画面、１２ａ、１２ｂ…索引の項目、１３…点数表検
索画面、１４…解釈検索画面、Ａ〜Ｍ…ボタン、Ｓ１〜
Ｓ１１…流れ図のステップ

Claims (11)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 冊子「医科点数表の解釈」の内容をデジ
   タルデータに変換して携帯自在な記録再生媒体に記憶し
   たデータベースと、該記録再生媒体のドライバーを有す
   る情報処理機器と、該情報処理機器に前記データベース
   の情報検索を実行させる医科点数検索アプリケーション
   プログラムとを備えることを特徴とする医療点数検索シ
   ステム。
2. 【請求項２】 前記データベースは、複数の点数表ファ
   イルと、解釈ファイルと、目次ファイルと、索引ファイ
   ルとを備え、該各ファイルの内容は相互に対応付けられ
   ていることを特徴とする請求項１に記載の医療点数検索
   システム。
3. 【請求項３】 前記点数表ファイルは、診療の区分、診
   療の基本点数、点数加算条件からなる区分毎の点数表ペ
   ージの集合により形成されており、使用者は情報検索に
   より最終的に所望の点数表ページを得ることを特徴とす
   る請求項２に記載の医療点数検索システム。
4. 【請求項４】 前記アプリケーションプログラムは、使
   用者が前記点数表ページにアプローチするためのキーワ
   ードを目次から探す目次モードと、該キーワードを索引
   から探す索引モードと、該キーワードを使用者が直接入
   力する直接モードとを選択することができるモード選択
   手段を備えることを特徴とする請求項３に記載の医療点
   数検索システム。
5. 【請求項５】 前記アプリケーションプログラムは、前
   記目次モードが選択された場合は、目次検索画面を表示
   し、使用者が目次検索画面上の所望の項目をクリックし
   た時、該項目に対応する点数表ページのリストを表示す
   ることを特徴とする請求項４に記載の医療点数検索シス
   テム。
6. 【請求項６】 前記アプリケーションプログラムは、前
   記索引モードが選択された場合は、索引検索画面を表示
   し、使用者が索引検索画面上の所望の項目をクリックし
   た時、該項目に対応する点数表ページのリスト又は点数
   表ページを表示することを特徴とする請求項４に記載の
   医療点数検索システム。
7. 【請求項７】 前記アプリケーションプログラムは、使
   用者が前記リスト上の何れか一つの項目をクリックする
   ことにより、点数表ファイルの中からクリックされた項
   目に該当する点数表ページを検索し表示することを特徴
   とする請求項６に記載の医療点数検索システム。
8. 【請求項８】 前記アプリケーションプログラムは、前
   記直接モードが選択された場合は、使用者がキーワード
   を入力するためのキーワード入力画面を表示する手段
   と、使用者が入力した該キーワードに対応する点数表リ
   スト又は点数表ページを表示する手段とを備えることを
   特徴とする請求項３に記載の医療点数検索システム。
9. 【請求項９】 前記アプリケーションプログラムは、使
   用者が前記点数表ページ画面を介して解釈ページを得る
   か、前記解釈ファイルにキーワードを直接入力して所望
   の解釈ページを得るかの２つのモードの内の一つを選択
   することができる解釈検索手段を備えることを特徴とす
   る請求項３に記載の医療点数検索システム。
10. 【請求項１０】 検索された前記点数表ページを印刷す
    る手段を備えることを特徴とする請求項５、６、７又は
    ８に記載の医療点数検索システム。
11. 【請求項１１】 検索された前記点数表ページを他のア
    プリケーションプログラムで使用可能にするペースト手
    段を備えることを特徴とする請求項５、６、７又は８に
    記載の医療点数検索システム。