JP2001091338A - タンク内液量表示装置 - Google Patents

タンク内液量表示装置

Info

Publication number
JP2001091338A
JP2001091338A JP27286299A JP27286299A JP2001091338A JP 2001091338 A JP2001091338 A JP 2001091338A JP 27286299 A JP27286299 A JP 27286299A JP 27286299 A JP27286299 A JP 27286299A JP 2001091338 A JP2001091338 A JP 2001091338A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tank
liquid
cap
amount
liquid amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27286299A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Harita
康弘 針田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asmo Co Ltd
Original Assignee
Asmo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asmo Co Ltd filed Critical Asmo Co Ltd
Priority to JP27286299A priority Critical patent/JP2001091338A/ja
Publication of JP2001091338A publication Critical patent/JP2001091338A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Level Indicators Using A Float (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両等への装着時にも容易且つ効率的に、し
かも安価に液量を確認することができるタンク内液量表
示装置を提供する。 【解決手段】 キャップ15が装着されたタンク11内
には、鉛直方向における長さが段階的に異なる複数の第
1〜第3のフロート16〜18が設けられている。第1
〜第3のフロート16〜18はタンク11内の液量に応
じて上下移動するようになっており、その先端部16
c,17d及び18dはキャップ15に対する相対位置
に基づいてタンク11の外部から透視確認できるように
なっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タンク内液量表示
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、自動車等の車両には、例えば、ウ
ォッシャ液等を貯留するタンクが備えられている。この
タンク内に貯留された液の残量を確認する際には、従来
より、タンクの側面から内部を透視したり、タンクの液
注入口に嵌着されたキャップを開栓して液注入口から内
部を目視確認したり、また、タンク内にセンサを設けて
液残量を検知したりしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、タンク
側面から内部を透視する場合には、タンクが車両等に装
着されたとき、タンク周辺の装備品などが障害となって
確認が困難になることがあった。
【0004】また、キャップを開栓して目視する場合に
は、目視の度にキャップ開栓という作業を行わねばなら
ず作業効率を悪化させる原因となっていた。さらに、セ
ンサによって感知する場合では、センサの設置によるコ
ストアップが避けられないという問題があった。
【0005】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであって、その目的は、車両等への装着時に
も容易且つ効率的に、しかも安価に液量を確認すること
ができるタンク内液量表示装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、タンク内に備えられ、
そのタンク内の液量を、そのタンクの上部に取り付けら
れた透視可能なキャップを介して表示する表示手段であ
って、前記表示手段は、前記タンク内の液量に基づいて
上下移動する浮き部材と、前記浮き部材に取着されその
浮き部材の上下移動に伴って前記キャップに対して相対
移動してその相対位置に基づいて前記タンク内の液量を
前記キャップを介して視認するようにした指標部材とか
らなることを要旨とする。
【0007】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のタンク内液量表示装置において、前記表示手段は、上
下方向に配置される複数の浮き部材を有し、上側に配置
される浮き部材とその浮き部材の指標部材は、下側に配
置された浮き部材の指標部材に沿って上下動可能に支持
され、前記各浮き部材に取着された指標部材は、下側に
配置された浮き部材の指標部材ほど、液量が少ない状態
で前記キャップに当接するようにしたことを要旨とす
る。
【0008】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
のタンク内液量表示装置において、前記表示手段は、長
手方向に液量を示す指標が表示された帯状または紐状の
指標部材と、前記帯状または紐状の指標部材を、前記キ
ャップの内側の隣接した位置に案内させる支持部材と、
前記帯状または紐状の指標部材の少なくとも一端と連結
し、前記タンク内の液量に基づいて上下移動することに
伴って、前記帯状または紐状の指標部材を前記支持部材
に沿って移動させるようにした浮き部材とからなること
を要旨とする。
【0009】(作用)請求項1に記載の発明によれば、
浮き部材に取着された指標部材がタンク内の液量に基づ
いてキャップに対して相対移動する。前記タンク内の液
量は、その指標部材の相対位置に基づいて前記キャップ
を介して表示される。
【0010】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の作用に加え、上下方向に配置された複数
の浮き部材において、上側に配置された浮き部材とその
浮き部材の指標部材は、前記タンク内の液量に基づい
て、下側に配置された浮き部材の指標部材に沿って上下
方向に移動する。各浮き部材に取着された指標部材は、
下側に配置された浮き部材の指標部材ほど、液量が少な
い状態で前記キャップに当接する。
【0011】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の作用に加え、帯状または紐状の指標部材
の少なくとも一端と連結した浮き部材が前記タンク内の
液量に基づいて上下移動することに伴って、前記帯状ま
たは紐状の指標部材は支持部材に沿って移動する。前記
帯状または紐状の指標部材は支持部材によってキャップ
の内側の隣接した位置に案内される。
【0012】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下、本発明
を車両等に搭載されるウォッシャタンクに具体化した第
1の実施形態を図1〜図8に従って説明する。
【0013】図1に示すように、タンクとしての合成樹
脂製のウォッシャタンク(以下、単にタンクという)1
1は、液注入口12から注入されたウォッシャ液(以
下、単に液という)の通路となる直管状のインレット部
13と、液が貯留される貯留部14とを備えている。
【0014】インレット部13の上部には、キャップ1
5が嵌着されている。キャップ15は透明な合成樹脂か
らなり、透視可能な状態になっている。図1〜図3に示
すように、タンク11内には、合成樹脂製の第1〜第3
のフロート16〜18が夫々重なり合った状態で内装さ
れている。
【0015】第1のフロート16は、下部に設けられた
浮き部材としての球体部16aと、同球体部16aから
上方に延出形成された円柱状の指標部材としてのガイド
バー16bとで構成される。球体部16aは中空状に形
成されている。そのため、フロート16が液に浸された
状態では、球体部16aに発生する浮力によってフロー
ト16は直立した状態で浮上するようになっている。
【0016】また、ガイドバー16bの長さは、球体部
16aが貯留部14の内底面に接触した状態で、ガイド
バー16bの先端部16cがキャップ内面15aと離間
するように設定されている。つまり、キャップ15をそ
の上方から目視したときフロート16の先端部16cは
確認困難な状態になっている。また、図1に示すよう
に、タンク11内の液量が極度に少ない場合を除いて、
浮力によって上昇したフロート16の先端部16cはキ
ャップ内面15aに当接するようになっている。このと
き、キャップ15をその上方から目視すると、図6に示
すように、先端部16cがキャップ15を透過して確認
できる状態になっている。
【0017】第2のフロート17は、浮き部材としての
中空状の球体部17aと、同球体部17aから上方に延
出形成された円筒状の指標部材としてのガイドパイプ1
7bとで構成される。ガイドパイプ17bの内孔17c
は、図2に示すように、球体部17aの内部を貫通する
ように形成され、その内径はガイドバー16bの外径よ
りもやや大きく設定されている。
【0018】そして、第2のフロート17は、このガイ
ドパイプ17b内に第1のフロート16のガイドバー1
6bが挿入された状態で同第1のフロート16に対して
上方及び外方に重なるように装着されている。従って、
第2のフロート17はガイドバー16bに沿って上下往
復動が可能になっている。ガイドパイプ17bの長さ
は、フロート17が最下位置にあるとき、即ち、球体部
17aが第1のフロート16の球体部16aに接触する
位置にあるとき、ガイドパイプ17bの先端部17dが
所定の高さだけガイドバー16bの先端部16cよりも
低くなるように設定されている。
【0019】従って、液量の増加によって液面が上昇し
たとき、第2のフロート17はガイドバー16bに沿っ
て上昇し、液量が所定量になると、図4に示すように、
先端部17dがキャップ内面15aに当接するようにな
っている。このとき、キャップ15をその上方から目視
すると、図7に示すように、フロート16の先端部16
cと共にこの先端部16cの周囲を囲む先端部17dが
キャップ15を透過して確認できる状態になっている。
【0020】第3のフロート18は、浮き部材としての
中空状の球体部18aと、同球体部18aから上方に延
出形成された円筒状の指標部材としてのガイドパイプ1
8bとで構成される。ガイドパイプ18bの内孔18c
は、図2に示すように、球体部18aの内部を貫通する
ように形成され、その内径はガイドパイプ17bの外径
よりもやや大きく設定されている。
【0021】そして、第3のフロート18は、ガイドパ
イプ18b内に第2のフロート17のガイドパイプ17
bが挿入された状態で同第2のフロート17に対して上
方及び外方に重なるように装着されている。従って、第
3のフロート18はガイドパイプ17bに沿って上下往
復動が可能になっている。ガイドパイプ18bの長さ
は、第3のフロート18が最下位置にあるとき、即ち、
球体部18aが第2のフロート17の球体部17aに接
触する位置にあるとき、ガイドパイプ18bの先端部1
8dが所定の高さだけガイドパイプ17bの先端部17
dよりも低くなるように設定されている。
【0022】従って、上述の、第2のフロート17の先
端部17dがキャップ内面15aに接触したときの液量
から、更に液量が増加してタンク11が満杯状態になっ
たとき、図5に示すように、第3のフロート18は浮力
によってガイドパイプ17bに沿って上昇して先端部1
8dがキャップ内面15aに当接するようになってい
る。このとき、キャップ15をその上方から目視する
と、図8に示すように、第1のフロート16の先端部1
6c及び第2のフロート17の先端部17dと共にこの
先端部17dの周囲を囲む先端部18dがキャップ15
を透過して確認できる状態になっている。
【0023】つまり、タンク11内の液量が少量である
とき、図6に示すように、第1のフロート16の先端部
16cによって構成される小円が、液量が満杯状態であ
るとき、図8に示すように、第1〜第3のフロート16
〜18の各先端部16c〜18dによって構成される大
円が、また、液量がそれらの中間量であるときは、図7
に示すように、第1及び第2のフロート16,17の各
先端部16c,17dによって構成される中円がキャッ
プ15を透過して外部から目視確認できるようになって
いる。即ち、キャップ15に当接することによって同キ
ャップ15外部からの透視確認が可能になる先端部16
c〜18dの個数が、タンク11内の液量に基づいて変
動するようになっている。従って、タンク11の外部上
方から、その内部の液量を段階的に目視確認できるよう
になっている。
【0024】なお、タンク内液量表示装置S1は、タン
ク11、キャップ15及び第1〜第3のフロート16〜
18によって構成されている。従って、上記実施形態で
は以下のような効果を得ることができる。
【0025】(1)上記実施形態では、キャップ15を
透視したとき、タンク11内に設けられるとともに液量
に基づいて変動する第1〜第3のフロート16〜18の
各先端部16c〜18dによって、タンク11内の液量
を確認できるように構成されている。そのため、タンク
11の外部から、キャップ15が閉じられた状態のま
ま、前記先端部16c〜18dによって液量を確認でき
る。即ち、キャップ15の開閉作業が必要とされないた
め、容易かつ効率的に確認可能である。
【0026】(2)上記実施形態では、第1〜第3のフ
ロート16〜18の各先端部16c〜18dは、タンク
11内の液量に基づいて、上下に移動するように構成さ
れている。そのため、タンク11の外部であってその上
方から前記先端部16c〜18dによって液量を確認で
き、タンク11が車両等に装着されているときなど、周
囲に障害物が存在する状態においても容易に確認可能で
ある。
【0027】(3)上記実施形態では、鉛直方向の長さ
が夫々異なる複数の第1〜第3のフロート16〜18が
設けられ、それらの上端に設けられた各先端部16c〜
18dのキャップ15に当接する個数が、液量に基づい
て変動することによってタンク11内の液量が段階表示
されるように構成されている。これにより、タンク11
内の液量を段階的に知ることができる。
【0028】(4)上記実施形態では、センサなど高価
な部品を使用することなく、タンク11内に第1〜第3
のフロート16〜18を設けたことのみによって外部上
方からの液量確認を可能にしている。即ち、タンク11
に形状変更を加える必要がないことに加えて、フロート
16〜18の着脱が容易であることから、既存のタンク
11等にアドオン可能であり、コストアップを抑止し、
安価に液量を確認可能にすることができる。
【0029】(第2の実施形態)以下、本発明を具体化
した第2の実施形態を図9〜図11に従って説明する。
なお、第2の実施形態は、第1の実施形態の第1〜第3
のフロート16〜18とタンク11内の構造を変更した
のみの構成であるため、同様の部分については同一の記
号を付することとし、その詳細な説明は省略する。
【0030】図9に示すように、タンク11には、貯留
部14の内底面に立設された四角柱状の支持部材として
の支持板20と、同支持板20の左右に夫々所定間隔を
おいて支持板20に対して平行になるように立設された
ガイド壁21,22が形成されている。これにより、支
持板20とガイド壁21,22との間には、それぞれガ
イド凹部21a,22aが形成される。
【0031】支持板20の上端には、断面半円状のベル
ト支持部23と、図10に示すように、そのベルト支持
部23の左右両端に突設された脱落防止突起24が形成
されている。支持板20の高さは、キャップ内面15a
に脱落防止突起24がほぼ接触するように設定されてお
り、ベルト支持部23は、その頂きが脱落防止突起24
の上端よりもやや低くなるように形成されている。ま
た、ベルト支持部23はその表面が円滑に形成され、摩
擦抵抗が低くなるように設定されている。
【0032】図9,図10に示すように、支持板20に
は、ベルト支持部23上に掛けられた状態でフロート2
5が装着されている。フロート25は樹脂シートからな
る指標部材としてのベルト部26と、その一端に設けら
れた合成樹脂製の浮き部材27と、他端に設けられた同
じく合成樹脂製のバランサ28とで構成されている。
【0033】ベルト部26は、その幅間隔が両脱落防止
突起24間の幅間隔よりもやや小さくなるように設定さ
れており、ベルト支持部23上であってこれら両脱落防
止突起24間に配置される。即ち、ベルト部26は脱落
防止突起24によってベルト支持部23上からの脱落が
防止されるようになっている。また、ベルト部26は下
面側に円滑な表面を有し、ベルト支持部23上において
滑らかに摺動するようになっている。また、図11に示
すように、ベルト部26の上面側におけるバランサ28
側の端部には、ベルト部26の長手方向における所定範
囲に亘って指標を構成する赤色表示部29が設けられ、
同赤色表示部29と浮き部材27との間の部分には指標
を構成する白色表示部30が設けられている。
【0034】浮き部材27は中空状に形成され、液に浸
された状態では、浮力によって液面に浮上するようにな
っている。また、浮き部材27は、その外径がガイド凹
部21aの幅間隔よりもやや小さくなるように設定され
ており、ガイド凹部21aに挿入されるようになってい
る。従って、浮き部材27はガイド凹部21a内を上下
方向に往復動できるようになっている。
【0035】また、同様に、バランサ28は中空状に形
成され、液に浸された状態では、浮力によって液面に浮
上するようになっている。バランサ28は、その外径が
ガイド凹部22aの幅間隔よりもやや小さくなるように
設定されており、ガイド凹部22aに挿入されるように
なっている。従って、バランサ28はガイド凹部22a
内を上下方向に往復動できるようになっている。
【0036】なお、浮き部材27は、その重量に関して
バランサ28よりもやや重く設定されている。そのた
め、フロート25をタンク11に装着したとき、重量差
によって浮き部材27は降下し、それに伴い、ベルト部
26に引かれてバランサ28は上昇するようになってい
る。即ち、タンク11内が空状態のときには、浮き部材
27が貯留部14の内底面に接触し、バランサ28が最
高位置に上昇した状態になる。このとき、ベルト部26
の赤色表示部29はベルト支持部23上に位置するよう
になっている。そして、この赤色表示部29をキャップ
15の外部上方から透視したとき、タンク11内が空状
態であることを確認できるようになっている。
【0037】タンク11内に液が注入され、液量が増加
すると、これに伴い浮き部材27が液面に浮き、上昇す
るようになっている。また、この浮き部材27の上昇に
伴って赤色表示部29はガイド凹部22a側に移動し、
ベルト支持部23上には白色表示部30が位置するよう
になっている。即ち、両表示部29,30は変動するよ
うになっている。従って、キャップ15の外部上方から
透視した場合には白色表示部30によって液が存在する
ことを確認できるようになっている。
【0038】なお、タンク内液量表示装置S2は、タン
ク11、キャップ15及びフロート25によって構成さ
れている。以上詳述したように、本実施形態によれば、
以下の効果が得られるようになる。
【0039】(1)上記実施形態では、キャップ15を
透視したとき、タンク11内に設けられるとともに液量
に基づいて変動するフロート25の各表示部29,30
によって、タンク11内の液量を確認できるように構成
されている。そのため、タンク11の外部から、キャッ
プ15が閉じられた状態のまま、液量を確認することが
できる。即ち、キャップ15の開閉作業が必要とされな
いため、容易かつ効率的に確認可能である。
【0040】(2)上記実施形態では、タンク11の上
部に取り付けられたキャップ15の直下において表示部
29,30が変動するように構成されている。そのた
め、タンク11の外部であってその上方から前記表示部
29,30によって液量を確認でき、タンク11が車両
等に装着されているときなど、周囲に障害物が存在する
状態においても容易に確認可能である。
【0041】(3)上記実施形態では、センサなど高価
な部品を使用することなく、タンク11内に支持板2
0、ガイド壁21,22、及びフロート25を設けるこ
とによって外部上方からの液量確認を可能にしている。
即ち、コストアップを抑止し、安価に液量を確認可能に
することができる。
【0042】(第3の実施形態)以下、本発明を具体化
した第3の実施形態を図12及び図13に従って説明す
る。なお、第3の実施形態は、第1の実施形態の第1〜
第3のフロート16〜18の構造を変更したのみの構成
であるため、同様の部分については同一の記号を付する
こととし、その詳細な説明は省略する。
【0043】図12,図13に示すように、タンク11
内には、フロート40が合成樹脂製の支持部材41と共
に内装されている。支持部材41には、その上部に被挟
持部41aが設けられている。被挟持部41aはその外
径がタンク11の液注入口12の外径よりもやや小さい
円盤状に形成され、この被挟持部41aが液注入口12
とキャップ15にて挟持されることにより、支持部材4
1がタンク11に吊下されるようになっている。
【0044】被挟持部41aには、腕部41bを介して
支持板41cが下方に向けて立設されている。支持板4
1cの上端には、前記腕部41bに隣接して断面半円状
のベルト支持部41dが形成されている。更に、図13
に示すように、前記ベルト支持部41dに隣接して脱落
防止突起41eが上方に向けて突設されている。これに
より、同脱落防止突起41eと前記被挟持部41aとの
間には組付スリット41fが形成される。また、支持板
41cの下端には、断面半円状のベルト支持部41g
と、図13に示すように、そのベルト支持部41gの左
右両端に突設された脱落防止突起41hが形成されてい
る。
【0045】尚、被挟持部41aには、ベルト支持部4
1dの上方に位置する箇所に表示窓41jが貫設されて
いる。支持部材41には、フロート40が装着されてい
る。フロート40は、樹脂シートからなる指標部材とし
てのベルト部40aと、合成樹脂製の中空状の浮き部材
40bとで構成されている。ベルト部40aは、その両
端が共に浮き部材40bに固着されており、環状を呈す
るように形成されている。
【0046】フロート40は、ベルト部40aが支持部
材41の両ベルト支持部41d,41g間を周回した状
態で装着されている。また、フロート40は腕部41b
及び脱落防止突起41e,41hによって各ベルト支持
部41d,41g上からの脱落が防止されるようになっ
ている。これらにより、浮き部材40bは、両ベルト支
持部41d,41g間を往復動できるようになってい
る。つまり、タンク11内の液量の増減に応じて、浮き
部材40bが上下移動するようになっている。また、第
2の実施形態と同様に、ベルト部40aの外面側には、
所定箇所に指標としての赤色表示部及び白色表示部(い
ずれも図示せず)が設けられている。つまり、タンク1
1内の液量に基づいて、両表示部は変動するようになっ
ており、キャップ15の外部上方から表示窓41jを通
して、タンク11内が空状態のときには赤色表示部が、
液が存在するときには白色表示部が透視されて、タンク
内の液量状態を確認することができるようになってい
る。
【0047】なお、フロート40は、ベルト部40aを
前記ベルト支持部41gに掛けた状態で、更に前記組付
スリット41fにベルト部40aを通してベルト支持部
41dに掛けることによって、前記支持部材41に組み
付けられるようになっている。
【0048】また、タンク内液量表示装置S3は、タン
ク11、キャップ15、フロート40及び支持部材41
によって構成されている。以上詳述したように、本実施
形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
【0049】(1)上記実施形態では、キャップ15を
透視したとき、タンク11内に設けられるとともに液量
に基づいて変動するフロート40の表示部によって、タ
ンク11内の液量を確認できるように構成されている。
そのため、タンク11の外部から、キャップ15が閉じ
られた状態のまま、液量を確認することができる。即
ち、キャップ15の開閉作業が必要とされないため、容
易かつ効率的に確認可能である。
【0050】(2)上記実施形態では、タンク11の上
部に取り付けられたキャップ15の直下において表示部
が変動するように構成されている。そのため、タンク1
1の外部であってその上方から前記表示部によって液量
を確認でき、タンク11が車両等に装着されているとき
など、周囲に障害物が存在する状態においても容易に確
認可能である。
【0051】(3)上記実施形態では、センサなど高価
な部品を使用することなく、タンク11内に支持部材4
1及びフロート25を着脱可能に設けることによって外
部上方からの液量確認を可能にしている。即ち、タンク
11に形状変更を加える必要がないことに加えて、支持
部材41及びフロート25によって構成されるユニット
単位での着脱が可能であることから、既存のタンク11
等にアドオン可能であり、コストアップを抑止し、安価
に液量を確認可能にすることができる。
【0052】なお、本実施形態は以下のように変更して
もよい。 ・本実施形態では、タンク内液量表示構造について、ウ
ォッシャタンクに具体化して述べたが、ガソリンタンク
やブレーキオイルタンクなど、他のタンクであってもよ
い。
【0053】・本実施形態では、第1〜第3のフロート
16〜18、浮き部材27,40b、バランサ28が合
成樹脂製であるとしたが、発泡剤など他の材質であって
もよい。
【0054】・第1の実施形態では、3個のフロート1
6〜18を用いたが、3個に限定されない。例えば、よ
り多数のフロートを用いれば、より多段階に液量を知る
ことができ、緻密な管理が可能になる。
【0055】・第1の実施形態において、図14に示す
ように、貯留部14内にインレット部13下端から下方
に向けて直管状のガイド筒部50を延設してもよい。こ
れにより、第1〜第3のフロート16〜18のタンク1
1内における傾斜を防ぐことができる。従って、各フロ
ートはより安定した動作を行うため、より確実な液量表
示を行うことができる。
【0056】・第1の実施形態において、図15に示す
ように、キャップ内面15aに突起部51を、更に、第
1のフロート16の先端部16cに凹部52を設けて、
同突起部51と凹部52とを係合させるように配置して
もよい。この場合、フロート16の傾斜を防ぐことがで
き、各フロート16〜18はより安定した動作を行うた
め、より確実な液量表示を行うことができる。また、タ
ンク11については、汎用のものを利用することがで
き、コストアップの抑止を図ることができる。
【0057】・第1の実施形態において、図16に示す
ように、キャップ15にレベル表示53を施してもよ
い。これにより、液量表示がより判別し易いものになる
ため、効率的に確認することができる。
【0058】・第2,第3の実施形態では、ベルト部2
6,40aは樹脂シートからなるものとしたが、他の材
質であってもよい。 ・第2,第3の実施形態では、タンク11内に液が存在
するときの指標として、ベルト部26,40aには白色
表示部(ベルト部26には30、ベルト部40aは図示
なし)が設けられたが、タンク11内の空状態を示す指
標と区別可能な色であれば、他の色であってもよい。ま
た、この表示色についてベルト素材の自然色を利用でき
る場合は、着色工程を省くことができるためコストアッ
プを抑止することができる。
【0059】・第2,第3の実施形態では、ベルト部2
6,40aに赤色と白色との2色による表示部(ベルト
部26には赤色及び白色表示部29,30、ベルト部4
0aは図示なし)が設けられたが、更に多色を用いた表
示部を設けてもよい(例えば、第2実施形態において、
図17に示す赤色表示部54,黄色表示部55,青色表
示部56)。この場合、より多段階に液量を知ることが
でき、緻密な管理が可能になる。
【0060】・第2,第3の実施形態では、タンク11
内の液量を表示するためにベルト部26,40aに色表
現(例えば、赤色及び白色表示部29,30)を施した
が、文字や記号、目盛りなどによる表示であってもよ
い。
【0061】・第2の実施形態では、ベルト部26に赤
色と白色の各表示部29,30をひとつずつ設けたが、
図18に示すように、ベルト部26の両端に赤色表示部
57,58を設け、その間の部分に白色表示部59を設
けてもよい。つまり、複数色(2色に限定されない)の
表示部の色配置をベルト部26の長手方向に対称となる
ようにしてもよい。この場合、タンク11内にフロート
25を装着する際の装着方向の間違いを防止することが
できる。
【0062】・第2の実施形態では帯状の指標部材とし
てベルト部26を、第3の実施形態ではベルト部40a
を設けたが、紐状の指標部材としてワイヤ、ロープなど
を用いてもよい。
【0063】前記実施形態及び別例から把握できる請求
項以外の技術的思想について、以下にその効果と共に記
載する。 (1)請求項1に記載のタンク内液量表示装置におい
て、前記表示手段は、浮き部材,バランサ,及び両者を
連結するベルト部によって構成されたフロートと、前記
ベルト部上に設けられた表示部とを備え、前記フロート
は、前記タンクの内底面に立設された支持板の上端に前
記ベルト部が掛けられた状態で装着され、前記表示部
は、前記浮き部材が前記タンク内の液量に基づいて上下
移動することに応じて、前記支持板上において変動する
ように構成されたことを特徴とするタンク内液量表示装
置。この場合、ベルト部上の表示部によって液量を確認
することができる。
【0064】(2)請求項1に記載のタンク内液量表示
装置において、前記表示手段は、前記タンク内に着脱可
能に装着される支持部材と、閉ループ状のベルト部と同
ベルト部に装着された浮き部材によって構成されたフロ
ートと、前記ベルト部上に設けられた表示部とを備え、
前記フロートは、前記支持部材に設けられた支持板に対
して前記ベルト部が周回した状態で装着され、前記表示
部は、前記浮き部材が前記タンク内の液量に基づいて上
下移動することに応じて、前記支持板上において変動す
るように構成されたことを特徴とするタンク内液量表示
装置。この場合、ベルト部上の表示部によって液量を確
認することができると共に、着脱可能な支持部材を用い
ることによって汎用タンクの使用が可能となりコストア
ップを抑えることができる。
【0065】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1に記載の発
明によれば、タンク内の液量を同タンク外部上方から目
視確認することが可能になるため、車両等への装着時に
も容易且つ効率的に確認することができる。また、セン
サなどの高価な部品を使用する必要がないため、安価に
タンク内の液量を確認することができる。
【0066】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加えて、段階的にタンク内の液量
を確認することができる。請求項3に記載の発明によれ
ば、請求項1に記載の発明の効果に加えて、キャップの
内側の指標からタンク内の液量を確認することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態のタンク内がほぼ空状態の場合
のタンク内液量表示装置を示す概略断面図。
【図2】第1の実施形態の主要部を示す拡大断面図。
【図3】図2におけるB−B線断面図。
【図4】第1の実施形態のタンク内液量がおよそ中間量
の場合のタンク内液量表示装置を示す概略断面図。
【図5】第1の実施形態のタンク内液量がおよそ最大量
の場合のタンク内液量表示装置を示す概略断面図。
【図6】図1におけるA視図。
【図7】図4におけるC視図。
【図8】図5におけるD視図。
【図9】第2の実施形態のタンク内液量表示装置を示す
概略断面図。
【図10】図9におけるE視図。
【図11】第2の実施形態のフロートを示す平面図。
【図12】第3の実施形態のタンク内液量表示装置を示
す概略断面図。
【図13】図12におけるF−F線断面図。
【図14】第1の実施形態における別例のタンク内液量
表示装置を示す概略断面図。
【図15】第1の実施形態における別例のタンク内液量
表示装置を示す概略断面図。
【図16】第1の実施形態における別例のタンク内液量
表示装置を示す部分拡大平面図。
【図17】第2の実施形態における別例のフロートを示
す平面図。
【図18】第2の実施形態における別例のフロートを示
す平面図。
【符号の説明】
11…タンク、15…キャップ、16a,17a,18
a…浮き部材としての球体部、16b…指標部材として
のガイドバー、17b,18b…指標部材としてのガイ
ドパイプ、20…支持部材としての支持板、26…指標
部材としてのベルト部、27,40b…浮き部材、2
9,54,57,58…指標を構成する赤色表示部、3
0,59…指標を構成する白色表示部、40a…指標部
材としてのベルト部、41…支持部材、55…指標を構
成する黄色表示部、56…指標を構成する青色表示部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タンク内に備えられ、そのタンク内の液
    量を、そのタンクの上部に取り付けられた透視可能なキ
    ャップを介して表示する表示手段であって、 前記表示手段は、 前記タンク内の液量に基づいて上下移動する浮き部材
    と、 前記浮き部材に取着されその浮き部材の上下移動に伴っ
    て前記キャップに対して相対移動してその相対位置に基
    づいて前記タンク内の液量を前記キャップを介して視認
    するようにした指標部材とからなるタンク内液量表示装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のタンク内液量表示装置
    において、 前記表示手段は、上下方向に配置される複数の浮き部材
    を有し、上側に配置される浮き部材とその浮き部材の指
    標部材は、下側に配置された浮き部材の指標部材に沿っ
    て上下動可能に支持され、 前記各浮き部材に取着された指標部材は、下側に配置さ
    れた浮き部材の指標部材ほど、液量が少ない状態で前記
    キャップに当接するようにしたタンク内液量表示装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のタンク内液量表示装置
    において、 前記表示手段は、 長手方向に液量を示す指標が表示された帯状または紐状
    の指標部材と、 前記帯状または紐状の指標部材を、前記キャップの内側
    の隣接した位置に案内させる支持部材と、 前記帯状または紐状の指標部材の少なくとも一端と連結
    し、前記タンク内の液量に基づいて上下移動することに
    伴って、前記帯状または紐状の指標部材を前記支持部材
    に沿って移動させるようにした浮き部材とからなるタン
    ク内液量表示装置。
JP27286299A 1999-09-27 1999-09-27 タンク内液量表示装置 Pending JP2001091338A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27286299A JP2001091338A (ja) 1999-09-27 1999-09-27 タンク内液量表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27286299A JP2001091338A (ja) 1999-09-27 1999-09-27 タンク内液量表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001091338A true JP2001091338A (ja) 2001-04-06

Family

ID=17519815

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27286299A Pending JP2001091338A (ja) 1999-09-27 1999-09-27 タンク内液量表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001091338A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002243522A (ja) * 2001-02-22 2002-08-28 Honda Motor Co Ltd 燃料タンクにおける燃料満量液面視認装置
DE10227673B4 (de) * 2001-06-20 2007-04-05 Hamacher, Renate Füllstandsanzeige
FR2972252A1 (fr) * 2011-03-04 2012-09-07 Peugeot Citroen Automobiles Sa Indicateur de niveau pour reservoir de liquide d'un vehicule automobile
DE102019205499A1 (de) * 2019-04-16 2020-10-22 Zf Active Safety Gmbh Füllstandsensiereinrichtung
CN114179519A (zh) * 2018-02-23 2022-03-15 佳能株式会社 喷墨打印设备和储存器

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002243522A (ja) * 2001-02-22 2002-08-28 Honda Motor Co Ltd 燃料タンクにおける燃料満量液面視認装置
JP4717230B2 (ja) * 2001-02-22 2011-07-06 本田技研工業株式会社 燃料タンクにおける燃料満量液面視認装置
DE10227673B4 (de) * 2001-06-20 2007-04-05 Hamacher, Renate Füllstandsanzeige
FR2972252A1 (fr) * 2011-03-04 2012-09-07 Peugeot Citroen Automobiles Sa Indicateur de niveau pour reservoir de liquide d'un vehicule automobile
CN114179519A (zh) * 2018-02-23 2022-03-15 佳能株式会社 喷墨打印设备和储存器
CN114179519B (zh) * 2018-02-23 2023-07-25 佳能株式会社 喷墨打印设备和储存器
US11807018B2 (en) 2018-02-23 2023-11-07 Canon Kabushiki Kaisha Inkjet printing apparatus and tank
DE102019205499A1 (de) * 2019-04-16 2020-10-22 Zf Active Safety Gmbh Füllstandsensiereinrichtung

Similar Documents

Publication Publication Date Title
FI79442C (fi) Sjaelvbevattningskruka.
AU4706299A (en) Liquid level gauge
US5551290A (en) Leak detector
JP2001091338A (ja) タンク内液量表示装置
US20160069726A1 (en) Cap with visible float gauge
US7066024B2 (en) Float adapted to track an interface between two liquids of differing density
US5322388A (en) Toxic waste monitoring and collection device
JP6521452B2 (ja) 液面センサ
US4184011A (en) Battery refill indicator
US20050092553A1 (en) Strainer for oil supply mouth
US3430820A (en) Vapor-liquid withdrawal valve
CN219573210U (zh) 一种水位指示装置和水罐车
KR200378860Y1 (ko) 탱크로리용 게이지
US4890493A (en) Automatic tank reading gauge
US4539270A (en) Battery cap indicator with levered float
KR100196146B1 (ko) 레벨 게이지가 설치된 액 저장용 탱크
JPH0223484Y2 (ja)
JP3867957B2 (ja) 満水報知装置
US1972120A (en) Automatic gauge for liquid storage tanks
JP5186293B2 (ja) 浸水センサおよび検出装置
JPS6015137Y2 (ja) 浮屋根式貯槽の液位表示装置
JP3186129U (ja) 液面計のフロート
JPH0339700Y2 (ja)
JP5354581B2 (ja) 液体噴出容器
CN214040255U (zh) 一种浮顶储罐液位指示装置以及浮顶储罐