JP2001090528A - 分散型エネルギー発生装置及びターボチャージャー付エンジン - Google Patents

分散型エネルギー発生装置及びターボチャージャー付エンジン

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JP2001090528A
JP2001090528A JP27179699A JP27179699A JP2001090528A JP 2001090528 A JP2001090528 A JP 2001090528A JP 27179699 A JP27179699 A JP 27179699A JP 27179699 A JP27179699 A JP 27179699A JP 2001090528 A JP2001090528 A JP 2001090528A
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Kuniyoshi Tsubouchi
邦良 坪内
Osamu Yokomizo
修 横溝
Shigeo Hatamiya
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の課題は、エンジンとタービンを組み合
わせて発電する分散型エネルギー発生装置において、コ
ンプレッサで圧縮された圧縮吸気を増湿することによ
り、エンジンの正味出力及びタービンの正味出力を増加
し、発電出力を増加することである。 【解決手段】上記課題を解決するために、本発明の分散
型エネルギー発生装置は、エンジン1と、前記エンジン
に連結された第一の発電機2と、前記エンジンの排気に
より駆動するタービン7と、前記タービンに連結され前
記エンジンの吸気を圧縮するコンプレッサ6と、前記タ
ービンに連結された第二の発電機8と、前記コンプレッ
サで圧縮された圧縮吸気に水又は蒸気を加える増湿器1
0を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンとタービ
ンとを組み合わせて発電する分散型エネルギー発生装
置、及び自動車,航空機,船舶等に搭載されるターボチ
ャージャー付エンジンに関する。
【0002】
【従来の技術】レシプロエンジンの燃焼排気の熱エネル
ギーを利用して吸気を圧縮するとともに、出力及びサイ
クル効率の向上を図る複合サイクル機関に関しては、例
えば(社)日本機械学会編の機械工学便覧第7版B−9
4頁に開示されている。また、自動車用の複合サイクル
に関しては、特開平5−33668号公報等に開示されてい
る。これらには、内燃機関の吸気側にコンプレッサを設
けるとともに、その回転動力源として内燃機関の燃焼排
気を用いた過給タービンを設けて過給し、さらにそのタ
ービンの排気側に膨張タービンや廃熱回収ボイラ及び蒸
気タービンなどを組み合わせることによって、熱回収す
るサイクル構成が開示されている。
【0003】また、コンプレッサの入口側の負圧により
水を吸引して霧状とし、この霧状の水と圧縮空気とを混
合して冷却ダクト内に吐出する内燃機関の廃棄エネルギ
回収装置が、特開昭57−135216号公報に記載されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記(社)日本機械学
会編の機械工学便覧第7版や特開平5−33668号公報に記
載のように、過給タービンと膨張タービンを組み合わせ
た場合、システム構成は比較的単純にできるが、回収で
きるエネルギーは少ない。また、廃熱回収ボイラ及び蒸
気タービンを組み合わせた場合、回収エネルギーは大き
くなるが、システム構成が複雑で規模も大きくなる欠点
がある。さらに、内燃機関の排気浄化についても排気管
に脱硫・脱硝装置を付加する必要があるなど、性能及び
経済性に問題がある。
【0005】また、特開昭57−135216号公報に記載の内
燃機関の廃棄エネルギー回収装置では、機器構成が比較
的簡単で、吸気冷却と出力増加は期待できるが、圧縮動
力が増加するために効率改善効果が少ない。また、圧縮
前に水を吸引するため、内燃機関に到達する吸気の相対
湿度を十分に高くすることができない。
【0006】本発明の第1の目的は、コンプレッサで圧
縮された圧縮吸気を増湿することにより、エンジンの正
味出力及びタービンの正味出力を増加し、発電出力を増
加した分散型エネルギー発生装置を提供することにあ
る。
【0007】本発明の第2の目的は、コンプレッサで圧
縮された圧縮吸気を増湿することにより、エンジンの正
味出力及びタービンの正味出力を増加し、駆動力を増加
したターボチャージャー付エンジンを提供することにあ
る。
【0008】本発明の第3の目的は、コンプレッサで圧
縮された圧縮吸気を増湿することにより、排気中のNO
xを低減した分散型エネルギー発生装置及びターボチャ
ージャー付エンジンを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的及び第3
の目的を達成するために、本発明の分散型エネルギー発
生装置は、エンジンと、前記エンジンに連結された第一
の発電機と、前記エンジンの排気により駆動するタービ
ンと、前記タービンに連結され前記エンジンの吸気を圧
縮するコンプレッサと、前記タービンに連結された第二
の発電機と、前記コンプレッサで圧縮された圧縮吸気に
水又は蒸気を加える増湿器を備える。
【0010】そして、好ましくは、前記コンプレッサで
圧縮された圧縮吸気と前記増湿器へ供給する水又は蒸気
とを熱交換するインタークーラを備える。
【0011】また、好ましくは、前記タービンの排気と
前記増湿器へ供給する水又は蒸気とを熱交換する熱交換
器を備える。
【0012】また、好ましくは、前記タービンの排気中
の水分を回収する水回収器を備え、前記水回収器で回収
された水を前記増湿器へ供給する。
【0013】また、好ましくは、前記増湿器は、前記圧
縮吸気に水又は蒸気を加えた余りの余剰水を、前記圧縮
吸気に加える水又は蒸気として循環させる。
【0014】又は、上記第1の目的及び第3の目的を達
成するために、本発明の分散型エネルギー発生装置は、
エンジンと、前記エンジンに連結された第一の発電機
と、前記エンジンの排気により駆動するタービンと、前
記タービンに連結され前記エンジンの吸気を圧縮するコ
ンプレッサと、前記タービンに連結された第二の発電機
と、前記コンプレッサで圧縮された圧縮吸気を増湿する
増湿器を備える。
【0015】そして、好ましくは、前記増湿器は、前記
圧縮吸気を相対湿度90%〜100%に増湿する。
【0016】又は、上記第2の目的及び第3の目的を達
成するために、本発明のターボチャージャー付エンジン
は、エンジン部と、前記エンジン部の排気により駆動す
るタービンと、前記タービンに連結され前記エンジン部
の吸気を圧縮するコンプレッサと、前記コンプレッサで
圧縮された圧縮吸気に水又は蒸気を加える増湿器を備え
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施例を
図を用いて詳細に説明する。
【0018】図1に、本発明の分散型エネルギー発生装
置の第1の実施例の機械系統図を示す。図1中、1はエ
ンジン(レシプロエンジン,ロータリーエンジン等)、
2及び8は機械エネルギーを電気エネルギーに変換して
発電する発電機、3はエンジン1の冷却媒体を放熱(冷
却)するラジエター、4は吸気が流通する吸気ポート、
5は排気が流通する排気ポート、6はエンジン1の吸気
を圧縮するコンプレッサ、7は排気により駆動するター
ビン、9はコンプレッサ6で圧縮された圧縮吸気と増湿
器へ供給する水又は蒸気とを熱交換するインタークー
ラ、10はコンプレッサで圧縮された圧縮吸気を増湿す
る増湿器、11はタービン7の排気と増湿器10へ供給
する水又は蒸気とを熱交換する熱交換器、12は補給水
を貯蔵する補給水装置、13及び14は圧縮吸気に水又
は蒸気を加えて得た残りの余剰水を昇圧する循環水ポン
プ、15は補給水を昇圧する補給水ポンプ、16はコン
プレッサ6に吸引される吸気が流通する吸気系統、17
はコンプレッサ6で圧縮された圧縮吸気が流通する吸気
系統、18は増湿器10で増湿された増湿吸気が流通す
る吸気系統、19はエンジン1の排気が流通する排気系
統、20はタービン7の排気が流通する排気系統、21
は循環水ポンプ14で昇圧された循環水が流通する循環
水系統、22は循環水ポンプ13で昇圧された循環水が
流通する循環水系統、23はインタークーラ9で熱交換
された循環水又はインタークーラ9で熱交換して得た蒸
気が流通する循環水系統を示す。
【0019】エンジン1の吸気側入口にコンプレッサ6
を設け、吸気を圧縮(2気圧〜10気圧程度)するとと
もに、エンジン1の排気を利用してコンプレッサ6の回
転動力を発生するタービン7を設けた、いわゆるターボ
チャージャー付エンジンを発展させた分散型エネルギー
発生装置である。ターボチャージャー付エンジンとは、
自動車,航空機,船舶等に搭載されて駆動力を発生する
ものであって、ターボチャージャーによりエンジン部の
吸気を過給したものであり、分散型エネルギー発生装置
とは、エンジンとタービンとのそれぞれに発電機を備
え、電力を発生するものである。
【0020】エンジン1は、ガソリン,軽油,アルコー
ル,水素又はLPG等を燃料とする。また、エンジン1
は、4サイクルでも2サイクルでもよい。エンジン1
は、燃焼により高温となるため、エンジン1の外壁部
(例えば、ヘッダ部等)が冷却媒体(水や不凍液等)に
より冷却される。そして、ラジエター3において、エン
ジン1で高温になった冷却媒体を間接熱交換により冷却
(放熱)する。エンジン1の軸には、発電機2が連結さ
れ、エンジン1の駆動により電力を発生する。また、エ
ンジン1の軸には、ファンが連結され、ファンを駆動す
ることによりラジエター3に通風する。エンジン1の吸
気ポート4とコンプレッサ6と吐出側とが、吸気系統1
7及び吸気系統18を介して連通する。エンジン1の排
気ポート5とタービン7の入口側とが、排気系統19を
介して連通する。コンプレッサ6とタービン7とが連結
される。コンプレッサ6とタービン7とは、一体形に形
成されてもよいし、軸を介して連結されていてもよい。
そして、タービン7の軸には発電機8が連結され、ター
ビン7の駆動により、電力を発生する。発電機2及び発
電機8は、送電系統(図示なし)に接続される。
【0021】コンプレッサ6の吐出側とエンジン1の吸
気ポート4との間の吸気系統に、圧縮吸気を増湿する増
湿器10を設置する。一方、エンジン1の排気ポート5
とタービン7の入口側とが、排気系統19を介して連通
する。タービン7の吐出側に、排気系統20が連通す
る。そして、排気系統20に、熱交換器11を設置す
る。増湿器10は、圧縮空気をほぼ飽和状態にするもの
で、熱交換器11で加熱された循環水を、増湿器10の
上部位置(下流側位置)から散布又は噴霧するよう構成
する。また、増湿器10で余った余剰水を分岐して、イ
ンタークーラ9に導き、コンプレッサ6から吐出された
高温の圧縮吸気を冷却することによって昇温され、循環
水となって増湿器10に供給される。循環水系統22と
補給水系統24が連通し、補給水装置12からの補給水
もインタークーラ9へ供給され、増湿器10で蒸発する
水量を補給するよう構成する。なお、循環水系統22の
循環水,循環水系統21の循環水は、それぞれポンプ1
3,14で昇圧され,また補給水はポンプ15で昇圧さ
れる。尚、本実施例では、圧力制御弁や流量調節弁は省
略しているが、熱交換器11に供給される循環水と、イ
ンタークーラ9で昇温した循環水の流量配分を制御する
ことによって、増湿器10の内部での圧縮吸気と増湿量
を最適に制御する。
【0022】このようなシステム構成において、外気か
らの吸気は、吸気系統16を流通し、コンプレッサ6に
吸引され、コンプレッサ6において圧縮される。この圧
縮に伴い、吸気の温度が上昇する。コンプレッサ6で圧
縮されて得た圧縮吸気は、吸気系統17を流通し、イン
タークーラ9に流入する。インタークーラ9において、
圧縮吸気と増湿器10の循環水とが間接的に熱交換し、
圧縮吸気が冷却され、循環水が加熱される。インターク
ーラ9で減温された圧縮吸気は、増湿器10に流入す
る。増湿器10において、圧縮吸気を増湿する。即ち、
増湿器10において、圧縮吸気に水又は蒸気を加えて、
増湿する。そして、増湿器10で増湿された吸気は、吸
気系統18を流通し、吸気ポート4からエンジン1内へ
流入する。レシプロエンジンの場合、エンジン1におい
て、ピストンにより吸気が再度圧縮され、燃料を噴射
後、点火されて燃焼し膨張して、ピストンを駆動し、ピ
ストンに連結された軸を駆動する(回転数:0rpm〜7
000rpm程度)。又は、ロータリーエンジンの場合
は、エンジン1において、燃料を噴射後、点火されて燃
焼し膨張して、ロータを回転し、ロータに連結された軸
を駆動する。そして、その軸に連結された発電機2によ
り、機械エネルギーを電気エネルギーに変換して電力を
発生する。エンジン1の排気は、排気ポート5から吐出
し、排気系統19を流通し、タービン7へ流入する。タ
ービン7において、排気が膨張し、その膨張エネルギー
を回転エネルギーとして回収する。タービン7には、コ
ンプレッサ6が連結されて、タービン7の回転によりコ
ンプレッサ6を回転させる。一方、タービン7には、発
電機8が連結されて、機械エネルギーを電気エネルギー
に変換して電力を発生する。タービン7の排気は、排気
系統20を流通し、熱交換器11に流入する。熱交換器
11において、タービン7の排気と増湿器10の循環水
とが間接的に熱交換し、タービン7の排気が冷却され、
増湿器10の循環水が加熱される。即ち、熱交換器11
において、増湿器10の循環水を媒体として、タービン
7の排気の熱エネルギーを回収する。
【0023】増湿器10で圧縮吸気に水を散布又は噴霧
して、余った余剰水の全部又は一部は、循環水系統22
を流通し、ポンプ13で昇圧された後、インタークーラ
9へ供給される。インタークーラ9で加熱された循環水
は、再度増湿器10に供給されて、循環する。また、増
湿器10で圧縮吸気に水を散布又は噴霧して、余った余
剰水の全部又は一部は、循環水系統21を流通し、ポン
プ14で昇圧された後、熱交換器11に供給される。熱
交換器11で加熱された循環水は、再度増湿器10に供
給されて、循環する。また、補給水装置12で貯蓄され
た補給水を、ポンプ15で昇圧した後、循環水に合流さ
せる。
【0024】増湿器10で圧縮吸気に水を散布又は噴霧
して、余った余剰水の全部又は一部を用いて、エンジン
1を冷却してもよい。即ち、余剰水の全部又は一部をエ
ンジン1の外壁部に供給する。この場合、増湿器10か
ら直接にエンジン1へ供給してもよいし、インタークー
ラ9又は熱交換器11を経由して、エンジン1へ供給し
てもよい。また、ラジエター3を併存させてもよいし、
ラジエター3を設けなくてもよい。
【0025】そして、エンジン1を冷却することによっ
て加熱された冷却水を用いて、圧縮吸気を増湿してもよ
い。即ち、エンジン1を冷却することによって加熱され
た冷却水を、増湿器10へ供給し、圧縮吸気に散布又は
噴霧する。この場合、エンジン1から直接に増湿器10
へ供給してもよいし、インタークーラ9又は熱交換器1
1を経由して、エンジン1へ供給してもよい。増湿器1
0の循環水を媒体として、エンジン1の熱エネルギーを
システム内に回収することにより、システムの熱効率を
改善できる。
【0026】次に、増湿器10の構造を、図13〜図1
5を用いて説明する。
【0027】図13に、本発明の増湿器の第1の実施例
の断面図を示す。図13中、50はほぼ垂直方向に形成
されて圧縮吸気が流通する流路、51は圧縮吸気中に水
を散布又は噴霧するノズル、52は圧縮吸気と水との混
合を促進する混合促進媒体を示す。
【0028】増湿器10の下部位置(即ち、流路50の
上流側位置)が吸気系統17に連通し、増湿器10の上
部位置(即ち、流路50の下流側位置)が吸気系統18
に連通する。流路50中に、ノズル51、及びそのノズ
ル51の下部位置(即ち、上流側)に混合促進媒体を設
置する。ノズル51に、循環水系統21及び循環水系統
23が連通する。ポンプ13又はポンプ14は、循環水
の圧力を、圧縮吸気の圧力よりもやや高い圧力にまで上
げればよい。そして、吸気系統17から流入した圧縮吸
気が、流路50内をほぼ垂直上方向に流通する。一方、
ノズル51から水が散布又は噴霧される。即ち、流路5
0内をほぼ垂直上方向に流通する圧縮吸気とノズル51
から散布又は噴霧された水とが、対向流に混合され、直
接接触による熱及び物質移動により、圧縮空気の湿分が
増加する。増湿器10において、圧縮吸気の相対湿度を
ほぼ100%(90%〜100%)とし、圧縮吸気をほ
ぼ飽和蒸気状態とする。そして、散布又は噴霧された水
の余り(余剰水)は、流路50の下部から吐出し、循環
系統21、又は循環系統22及び循環系統23を経由し
て、ノズル51に供給され、循環する。尚、増湿器10
では、圧縮吸気が冷却されるため、増湿器10はインタ
ークーラの機能も果たす。
【0029】図14に、本発明の増湿器の第2の実施例
の断面図を示す。図14中、53は、圧縮吸気中に蒸気
を噴射するノズル、54は圧縮吸気が流通する流路を示
す。ノズル53は、圧縮吸気の流れに対向して蒸気が噴
射されるように形成する。そして、増湿器10内の流路
54中を流通する圧縮吸気とノズル53から噴射された
蒸気とが、対向流に混合され、直接接触による熱及び物
質移動により、圧縮空気の湿分が増加する。尚、循環水
系統21及び循環水系統23から供給される循環水は、
インタークーラ9又は熱交換器11において、蒸気状態
になるまで加熱される。ノズル53が噴射される蒸気
は、飽和蒸気であることが好ましい。増湿器の第2の実
施例は、上記増湿器の第1の実施例ほど、圧縮吸気の相
対湿度を増加させることができないが、上記増湿器の第
1の実施例に比較して、増湿器の構造を簡素化できる。
【0030】図15に、本発明の増湿器の第3の実施例
の断面図を示す。図15中、55は圧縮吸気中に高圧水
を噴射するノズル、56は圧縮吸気が流通する流路、5
7は飽和蒸気が流通する流路を示す。
【0031】増湿器10は、ノズル55と流路56,流
路57とを備える。流路56の下流部と流路57の一端
部とが連通する。また、流路57の他端部にノズル55
が形成される。流路56の上流側が吸気系統17に連通
し、流路56の下流側(流路56と流路57との連通部
よりも下流側)が吸気系統18に連通する。ノズル55
は、循環水系統21及び循環水系統23に連通する。ポ
ンプ13及びポンプ14は、循環水の圧力が30気圧〜
50気圧にまで、循環水を昇圧する。ノズル55から流
路57に噴射された高圧水は、流路57内で急激に膨張
し、飽和蒸気と飽和水に分離する。得られた飽和蒸気
は、流路57の下流側から吐出し、流路56内の圧縮吸
気と合流する。一方、得られた飽和水(余剰水)は、流
路17の下部から吐出し、循環して、再度ノズル55に
供給される。増湿器の第3の実施例は、飽和蒸気と圧縮
吸気とを合流させるため、圧縮吸気の圧力損失を低減で
きる。
【0032】以上、本発明の分散型エネルギー発生装置
の第1の実施例によれば、エンジン1の吸気ポート4か
ら内部に入る吸気の比重量が湿分を加えただけ増加する
ため、エンジン1の正味出力が増加するとともに、吸気
の湿度が上昇するため、エンジン1で通常使用される水
噴射と同様の効果でNOxの発生を抑制することが可能
となる。同様に、エンジン1の排気ポート5の下流に設
置されるタービン7においても排気中に含まれる蒸気量
が多いので、タービン7の正味出力も増大させることが
可能となる。さらに、通常のターボチャージャー付エン
ジンでは、タービン7の排気は直接大気に放出される
が、下流に設置される熱交換器11によって循環水が加
熱され、増湿器10から排気の熱エネルギーをシステム
内に回収するため、システムの熱効率も改善できること
になる。以上の作用により、本発明のシステムでは発電
出力と効率を増加させることが可能となる。
【0033】次に、本発明の分散型エネルギー発生装置
の第2の実施例を説明する。
【0034】図2に、本発明の分散型エネルギー発生装
置の第2の実施例の機械系統図を示す。図2中、25は
コンプレッサ6に吸引される吸気に噴霧水を噴霧する吸
気噴霧装置、26は噴霧水が流通する噴霧水系統、27
はコンプレッサ6の抽気が流通する抽気系統を示す。
【0035】本発明の分散型エネルギー発生装置の第2
の実施例は、本発明の分散型エネルギー発生装置の第1
の実施例のシステム構成においてコンプレッサ6の吸気
系統16に吸気噴霧装置25を設置して構成することを
特徴とする。
【0036】この吸気噴霧装置25には、微細液滴を噴
霧する噴霧装置を備える。本発明の分散型エネルギー発
生装置の第2の実施例では、この噴霧装置として圧縮吸
気で噴霧する二流体噴霧ノズルの例を示したもので、コ
ンプレッサ6の圧縮吸気の一部を抽気し、抽気系統27
を介して、ノズルに供給する。一方、噴霧水は、補給水
装置12からの補給水系統24から分岐して、噴霧水系
統26を介して、噴霧装置25に供給し、圧縮空気27
のパージにより噴霧粒径を微細化できるよう構成してあ
る。尚、この二流体噴霧ノズルは限定されたものではな
く、噴霧粒径が十分に小さいものであれば、コンプレッ
サ6の抽気を用いず、噴霧水だけを用いる噴霧ノズルを
使用しても良い。
【0037】本発明の分散型エネルギー発生装置の第2
の実施例では、コンプレッサ6の吸気の温度が、特定の
設定温度以上、例えば設計温度より高くなった場合、吸
気噴霧装置25で微細水滴を噴霧するよう制御するよう
構成する。この場合、噴霧水量はコンプレッサ6の吸気
の温度が設定温度以下に冷却されるよう制御することを
特徴とする。その後、冷却された吸気はコンプレッサ6
で圧縮され、昇温して吐出される。コンプレッサ6から
吐出された圧縮空気は、インタークーラ9を経由して減
温され、増湿器10に流入する。増湿器10では、イン
タークーラ9及び熱交換器11で熱回収し昇温した循環
水が上部位置から下方向に流下し、一方、インタークー
ラ9を通過して冷却された圧縮吸気が下部位置から流入
して上方向に流れ、直接接触による熱及び物質移動によ
り、圧縮空気の湿分をさらに増加させる。増湿して相対
湿度がほぼ100%となった吸気は、吸気系統18を流
通し、吸気ポート4からエンジン1の内部に導入され
る。エンジン1では、吸気が再度ピストンで圧縮され、
燃料を噴射後、点火されて膨張し、回転エネルギーを発
生、発電機2を回転させる。排気は、排気ポート5から
排出され、排気系統19を流通し、タービン7へ流入す
る。タービン7で再度膨張して回転エネルギーを発生、
発電機8を回転する。タービン7の排気は、排気系統2
0を経由して、熱交換器11で減温されて大気に放出さ
れる。
【0038】本発明の分散型エネルギー発生装置の第2
の実施例では、コンプレッサ6の吸気16の温度を、特
定の設定温度以下に調節するため、コンプレッサ6を、
圧縮効率が最適な状態で運転することが可能となる。通
常、コンプレッサ6は、夏場など大気(吸気)が高温状
態であると、圧縮機効率が低下する。これは、吸気温度
が高くなると、比重量が小さくなるためである。尚、本
発明の分散型エネルギー発生装置の第2の実施例では、
本発明の分散型エネルギー発生装置の第1の実施例と同
様の効果、即ち、エンジン1の吸気ポート4から内部に
入る吸気の比重量が湿分を加えただけ増加するため、エ
ンジン1の正味出力が増加するとともに、吸入空気の湿
度が増加するため、エンジン1で通常使用される水噴射
と同様の効果でNOxの発生を抑制することが可能とな
る。同様に、エンジン1の排気ポート5の下流に設置さ
れる排気タービン7においても排気中に含まれる蒸気量
が多いので、排気タービン7の正味出力も増大させるこ
とが可能となる。さらに、通常のターボチャージャー付
エンジンでは、タービン7の排気が直接大気に放出され
るが、下流に設置される熱交換器11によって循環水が
加熱され、増湿器10から排気のエネルギーがシステム
内に回収されるため、システムの熱効率も改善できるこ
とになる。以上の作用により、本発明のシステムでは発
電出力と効率をさらに増加させることが可能となる。た
だし、本発明の分散型エネルギー発生装置の第2の実施
例では、コンプレッサ6の入口に設置される吸気噴霧装
置25で加湿効果があるため、増湿器10での加湿量は
その分量だけ少なくしてもよい。増湿器10から吐出す
る吸気が、ほぼ飽和蒸気状態であればよい。
【0039】次に、本発明の分散型エネルギー発生装置
の第3の実施例を説明する。
【0040】図3に、本発明の分散型エネルギー発生装
置の第3の実施例の機械系統図を示す。図3中、28は
タービン7の排気中の水分を回収し浄化する水回収浄化
装置、29は水回収浄化装置28で回収し浄化された水
が流通する補給水回収系統を示す。
【0041】本発明の分散型エネルギー発生装置の第3
の実施例は、本発明の分散型エネルギー発生装置の第2
の実施例を応用したもので、本発明の分散型エネルギー
発生装置の第2の実施例のタービン7の下流側、好まし
くは熱交換器11の下流側に、排気中に含まれる水分を
回収し、浄化する水回収浄化装置28を設けたことにあ
る。具体的には、図2の構成に加えて、熱交換器11を
経た排気系統20の下流側に、排気中の水分を回収する
とともに、回収した水を浄化処理する機能を有する水回
収浄化装置28を設け、回収,浄化した水を補給水装置
12に回収する補給水回収系統29を設けたことを特徴
とする。
【0042】本発明の分散型エネルギー発生装置の第3
の実施例において、熱交換器11で冷却された排気系統
20は水回収浄化装置28に導入される。この水回収浄
化装置28の内部では、冷水等と熱交換することによっ
て排気中に含まれる水蒸気の飽和温度(露点温度)以下
の温度まで排気を冷却することによって、水分を回収す
ることができる。一般に、排気中から回収した水分に
は、排気中の炭酸ガスや不純物が溶解していることが考
えられるので、回収利用するためには図示していないが
化学的及び物理的に水処理するのが好ましい。回収され
た水分は、補給水回収系統29を経て補給水装置12に
回収する。
【0043】本発明の分散型エネルギー発生装置の第3
の実施例では、排気中から水分を回収して再利用できる
ので、外部からの補給水量を低減できるとともに、外部
水源より高温の補給水が利用できるようになるので、熱
交換器11の小型化だけでなく、外部への熱放出が少な
くなるために総合熱利用率を改善できる効果も得られる
ことになる。
【0044】次に、本発明のターボチャージャー付エン
ジンの第1の実施例を説明する。
【0045】図4に、本発明のターボチャージャー付エ
ンジンの第1の実施例の機械系統図を示す。図4中、3
0は回転駆動軸、31は変速機能を備えエンジン1の軸
の回転を回転駆動軸30に伝達するギア、32は回転駆
動軸、33は変速機能を備え回転駆動軸30の回転を回
転駆動軸32に伝達するギア、34は自動車の車輪(又
は航空機若しくは船舶のプロペラ)を示す。
【0046】本発明の分散型エネルギー発生装置の第1
の実施例及至第3の実施例では、エンジン1からの動
力、さらに同軸上で構成されるコンプレッサ6とタービ
ン7からの動力は、それぞれ発電機2及び発電機8で、
電気エネルギーに変換される。これに対し、本発明のタ
ーボチャージャー付エンジンの第1の実施例は、回転動
力をそのまま駆動力として利用するものである。
【0047】本発明の分散型エネルギー発生装置の第3
の実施例との相違点は、エンジン1の発電機2の代わり
に途中にギア31が設置してある回転駆動軸30を設
け、車輪34を回転するように構成するとともに、コン
プレッサ6とタービン7にも回転駆動軸32を設け、そ
の回転駆動軸32に設置したギア32によってタービン
7の駆動トルクがエンジン1の回転駆動軸30に伝達で
きるよう構成したことを特徴とする。
【0048】本発明のターボチャージャー付エンジンの
第1の実施例では、エンジン1の動力に加えて、タービ
ン7の動力を利用した所謂ターボチャージャー付エンジ
ンへの応用例を示したもので、タービン7を高温でしか
も高湿分排気で駆動するため、従来のターボチャージャ
ー付エンジンに比較して、低NOx化、高出力及び高効
率が期待できることになる。
【0049】次に、本発明のターボチャージャー付エン
ジンの第2の実施例を説明する。
【0050】図5に、本発明のターボチャージャー付エ
ンジンの第2の実施例の機械系統図を示す。上記本発明
のターボチャージャー付エンジンの第1の実施例の変形
例である。図5中、35は電気エネルギーを機械エネル
ギーに変換して車輪34を回転する電動機、36は発電
機8で発生した電力を電動機35に送電する送電系統を
示す。
【0051】本発明のターボチャージャー付エンジンの
第1の実施例では、同軸上に構成されるコンプレッサ6
と排気タービン7から回転動力を得る構成であったが、
本発明の分散型エネルギー発生装置及びターボチャージ
ャー付エンジンの第2の実施例では、同軸上に発電機8
を設けて電力を得るよう構成するとともに、エンジン1
の回転駆動軸30に電動機35を設けて、発電機8から
の電力によっても車輪34を駆動できるよう構成したこ
とを特徴とするものである。
【0052】本発明のターボチャージャー付エンジンの
第2の実施例においても、高湿分空気を利用することに
よって排気の低NOx化や増出力効果を付加することが
でき、従来の所謂ハイブリッドエンジンに比較して高効
率の駆動システムを実現できることになる。
【0053】次に、本発明の分散型エネルギー発生装置
の第4の実施例乃至第6の実施例を説明する。
【0054】図6に、本発明の分散型エネルギー発生装
置の第4の実施例、図7に、本発明の分散型エネルギー
発生装置の第5の実施例、図8に、本発明の分散型エネ
ルギー発生装置の第7の実施例を示す。図6乃至図8
中、37は循環水系統22の循環水が分岐した温水が流
通する温水系統、38はタービン7の廃熱を回収する廃
熱回収熱交換器、39はエンジン1で加熱された冷却水
に合流させる温水の流量を制御する制御弁、40はエン
ジン1の冷却水及び温水が流通する温水系統、41はエ
ンジン1の冷却水が流通する冷却水系統、42はシステ
ム外部へ供給する温水の流量を制御する制御弁、43は
システム外部へ供給する温水が流通する温水系統を示
す。
【0055】本発明の分散型エネルギー発生装置の第4
の実施例乃至第6の実施例は、本発明の分散型エネルギ
ー発生装置の第1の実施例及至第3の実施例を熱電併給
型のシステムにそれぞれ発展させたものである。本発明
の分散型エネルギー発生装置の第4の実施例が、本発明
の分散型エネルギー発生装置の第1の実施例に対応し、
本発明の分散型エネルギー発生装置の第5の実施例が、
本発明の分散型エネルギー発生装置の第2の実施例に対
応し、本発明の分散型エネルギー発生装置の第6の実施
例が、本発明の分散型エネルギー発生装置の第3の実施
例に対応する。本発明の分散型エネルギー発生装置の第
1の実施例及至第3の実施例との相違は、廃熱回収熱交
換器38を、タービン7の下流側で、かつ熱交換器11
の上流側に設置する。そして、循環水系統22から分岐
して温水系統37を設置し、インタークーラ9で昇温さ
れた後増湿器10へ供給されるまでの循環水の一部を廃
熱回収熱交換器38へ供給する。廃熱回収熱交換器38
において、タービン7の排気と循環水から分岐した温水
とが間接的に熱交換し、タービン7の排気が冷却される
とともに、循環水から分岐した温水が加熱される。廃熱
回収熱交換器38で加熱された温水は、エンジン1の冷
却水系統44、即ち、ラジエター3で冷却された後エン
ジン1の外壁部を冷却することによって加熱されて得た
温水と合流し、温水系統40及び冷却水系統41を流通
し、ラジエター3へ供給され、循環するととも、温水系
統40から分岐した温水系統43を流通し、システム外
部に供給する。エンジン1の冷却水系統44と温水系統
37との連通部に、制御弁39を設け、合流する温水の
流量を制御する。また、温水系統43の途中にも、制御
弁42を設けて、システム外部へ供給する温水の流量を
制御する。
【0056】本発明の分散型エネルギー発生装置の第4
の実施例及至第6の実施例においては、エンジン1の本
体を冷却して昇温した温水と、増湿器10の循環水から
分岐された温水系統37が制御弁39部で合流させるた
め、その流量割合を最適に制御することによって、シス
テム外部へ供給する温度を制御することが可能になる。
しかも、増湿器10への循環水の流量が変化するので、
圧縮吸気への増湿割合も変化するために、増湿による発
電量の増加を制御することが可能となる。したがって、
熱需要の変化に対応して電力、熱供給の割合を可変に制
御することが期待でき、熱電可変型のコージェネレーシ
ョンプラントを構築できることになる。もちろん、本発
明の分散型エネルギー発生装置の第1の実施例及至第3
の実施例と同様に高湿分を利用できるので、この場合も
発電出力と効率改善効果も大きなシステムとなる。
【0057】尚、本発明の分散型エネルギー発生装置の
第4の実施例及至第6の実施例を、本発明のターボチャ
ージャー付エンジンの第1の実施例及び第2の実施例に
応用してもよい。
【0058】以上の本発明の分散型エネルギー発生装置
及びターボチャージャー付エンジンの実施例のようなシ
ステムでは、コンプレッサ6の吸気に水分を噴霧,気化
させるため、コンプレッサの入口の空気温度を特定の温
度以下に設定でき、それによって圧縮効率を改善させる
ことが可能となる。さらに、増湿器10によって吸気の
相対湿度を増加させるので、エンジン1の排気浄化と出
力増加が、さらに排気中の蒸気によってタービン7の出
力を増加させ、コンプレッサ6の回転動力以上のエネル
ギーを回収することが可能となる。
【0059】図9に、本発明による排気浄化効果を示
す。燃料流量に対する注入水量(吸気の相対湿度)を増
加させると、排気中のNOxが急減する傾向が現れる。
【0060】図10に、本発明による作動空気中の水分
のモル濃度に対するNOxとCOの濃度変化を示す。水
分のモル濃度を増加させるとNOxが低減するが、一
方、あまりモル濃度を増加させるとCOの濃度が増加す
るので、水分のモル濃度は0.1〜0.2に制御するのが好
ましい。
【0061】図11及び図12に、本発明による空気中
の水分に対する増加出力と効率改善効果を示す。水分を
増加させることによって出力と効率を大きく改善できる
ことがわかる。
【0062】
【発明の効果】本発明の分散型エネルギー発生装置によ
れば、コンプレッサで圧縮された圧縮吸気を増湿するこ
とにより、エンジンの正味出力及びタービンの正味出力
を増加し、発電出力するという効果を奏する。
【0063】又は、本発明のターボチャージャー付エン
ジンによれば、コンプレッサで圧縮された圧縮吸気を増
湿することにより、エンジンの正味出力及びタービンの
正味出力を増加し、駆動力を増加するという効果を奏す
る。
【0064】又は、本発明の分散型エネルギー発生装置
及びターボチャージャー付エンジンによれば、コンプレ
ッサで圧縮された圧縮吸気を増湿することにより、排気
中のNOxを低減するという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の分散型エネルギー発生装置の第1の実
施例の機械系統図。
【図2】本発明の分散型エネルギー発生装置の第2の実
施例の機械系統図。
【図3】本発明の分散型エネルギー発生装置の第3の実
施例の機械系統図。
【図4】本発明のターボチャージャー付エンジンの第1
の実施例の機械系統図。
【図5】本発明のターボチャージャー付エンジンの第2
の実施例の機械系統図。
【図6】本発明の分散型エネルギー発生装置の第4の実
施例の機械系統図。
【図7】本発明の分散型エネルギー発生装置の第5の実
施例の機械系統図。
【図8】本発明の分散型エネルギー発生装置の第6の実
施例の機械系統図。
【図9】本発明による燃料流量に対する水分添加による
NOx低減効果の説明図。
【図10】本発明による水分のモル濃度とNOx及びC
Oの濃度の関係を示す説明図。
【図11】本発明による空気中の水分と出力の関係を示
す説明図。
【図12】本発明による空気中の水分と効率の関係を示
す説明図。
【図13】本発明の増湿器の第1の実施例の断面図。
【図14】本発明の増湿器の第2の実施例の断面図。
【図15】本発明の増湿器の第3の実施例の断面図。
【符号の説明】
1…エンジン、2,8…発電機、3…ラジエター、6…
コンプレッサ、7…タービン、9…インタークーラ、1
0…増湿器、11…熱交換器、12…補給水装置、1
3,14,15…ポンプ、16,17,18…吸気系
統、19,20…排気系統、21,22,23…循環水
系統、24…補給水系統、25…噴霧装置、26…噴霧
水系統、27…抽気系統、28…水回収浄化装置、29
…補給水回収系統、30,32…回転駆動軸、31,3
3…ギア、34…車輪、35…電動機、36…送電系
統、37,40,43…温水系統、38…廃熱回収熱交
換器、39,42…制御弁、41,44…冷却水系統、
50,54,56,57…流路、51,53,55…ノ
ズル、52…混合促進媒体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 幡宮 重雄 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発研究所内 Fターム(参考) 3G005 DA03 DA07 DA09 EA04 EA16 FA00 FA35 GA02 GB17 GB26 HA13 HA14 HA15

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンと、前記エンジンに連結された第
    一の発電機と、前記エンジンの排気により駆動するター
    ビンと、前記タービンに連結され前記エンジンの吸気を
    圧縮するコンプレッサと、前記タービンに連結された第
    二の発電機とを備えた分散型エネルギー発生装置におい
    て、前記コンプレッサで圧縮された圧縮吸気に水又は蒸
    気を加える増湿器を備えたことを特徴とする分散型エネ
    ルギー発生装置。
  2. 【請求項2】前記コンプレッサで圧縮された圧縮吸気と
    前記増湿器へ供給する水又は蒸気とを熱交換するインタ
    ークーラを備えたことを特徴とする請求項1に記載の分
    散型エネルギー発生装置。
  3. 【請求項3】前記タービンの排気と前記増湿器へ供給す
    る水又は蒸気とを熱交換する熱交換器を備えたことを特
    徴とする請求項1に記載の分散型エネルギー発生装置。
  4. 【請求項4】前記タービンの排気中の水分を回収する水
    回収器を備え、前記水回収器で回収された水を前記増湿
    器へ供給することを特徴とする請求項1に記載の分散型
    エネルギー発生装置。
  5. 【請求項5】前記増湿器は、前記圧縮吸気に水又は蒸気
    を加えた余りの余剰水を、前記圧縮吸気に加える水又は
    蒸気として循環させることを特徴とする請求項1に記載
    の分散型エネルギー発生装置。
  6. 【請求項6】エンジンと、前記エンジンに連結された第
    一の発電機と、前記エンジンの排気により駆動するター
    ビンと、前記タービンに連結され前記エンジンの吸気を
    圧縮するコンプレッサと、前記タービンに連結された第
    二の発電機とを備えた分散型エネルギー発生装置におい
    て、前記コンプレッサで圧縮された圧縮吸気を増湿する
    増湿器を備えたことを特徴とする分散型エネルギー発生
    装置。
  7. 【請求項7】前記増湿器は、前記圧縮吸気を相対湿度9
    0%〜100%に増湿することを特徴とする請求項6に
    記載の分散型エネルギー発生装置。
  8. 【請求項8】エンジン部と、前記エンジン部の排気によ
    り駆動するタービンと、前記タービンに連結され前記エ
    ンジン部の吸気を圧縮するコンプレッサとを備えたター
    ボチャージャー付エンジンにおいて、前記コンプレッサ
    で圧縮された圧縮吸気に水又は蒸気を加える増湿器を備
    えたことを特徴とするターボチャージャー付エンジン。
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