JP2001090504A - 閉回路熱媒体冷却式ガスタービン用高温計取付具 - Google Patents
閉回路熱媒体冷却式ガスタービン用高温計取付具Info
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- F02C7/16—Cooling of plants characterised by cooling medium
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- F05D—INDEXING SCHEME FOR ASPECTS RELATING TO NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, GAS-TURBINES OR JET-PROPULSION PLANTS
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- F05D2260/2322—Heat transfer, e.g. cooling characterized by the cooling medium steam
-
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- F05—INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
- F05D—INDEXING SCHEME FOR ASPECTS RELATING TO NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, GAS-TURBINES OR JET-PROPULSION PLANTS
- F05D2260/00—Function
- F05D2260/80—Diagnostics
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- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 蒸気漏れを生ずることなく蒸気冷却されるノ
ズルを貫通して見通せる高温計の照準ライン。 【解決手段】 蒸気冷却第２段ノズルセグメントは、ノ
ズルを介して内側バンドおよび内カバーに流入しノズル
を介して還流する冷却蒸気を受入れるためのプレナム
を、それらの間に画定する外側バンドおよび外カバー備
えている。このノズル段の前の段のバケット温度を測定
するために、高温計ボスは、外側バンドを貫通する開口
に電子ビーム溶接され、外カバー板にティグ溶接されて
いる。ボスに孔を機械加工し、また直線状に延びるチュ
ーブをボスに着座させることにより、タービンフレーム
に取付けられた高温計とバケット間の照準ラインが得ら
れ、それによってバケットの温度が確認される。外側バ
ンドおよび外カバーに対するボスの溶接は、プレナムを
通る蒸気の流れを漏れなく可能にし、同時にバケット温
度を測定するために外カバーおよび外側バンドを貫通す
る照準ラインを提供する。
ズルを貫通して見通せる高温計の照準ライン。 【解決手段】 蒸気冷却第２段ノズルセグメントは、ノ
ズルを介して内側バンドおよび内カバーに流入しノズル
を介して還流する冷却蒸気を受入れるためのプレナム
を、それらの間に画定する外側バンドおよび外カバー備
えている。このノズル段の前の段のバケット温度を測定
するために、高温計ボスは、外側バンドを貫通する開口
に電子ビーム溶接され、外カバー板にティグ溶接されて
いる。ボスに孔を機械加工し、また直線状に延びるチュ
ーブをボスに着座させることにより、タービンフレーム
に取付けられた高温計とバケット間の照準ラインが得ら
れ、それによってバケットの温度が確認される。外側バ
ンドおよび外カバーに対するボスの溶接は、プレナムを
通る蒸気の流れを漏れなく可能にし、同時にバケット温
度を測定するために外カバーおよび外側バンドを貫通す
る照準ラインを提供する。
Description
（技術分野）本発明は、ノズル段を冷却するための閉回
路熱媒体冷却システムを有するガスタービンに関し、よ
り詳しくは、高温ガス通路にあるガスタービン部品の表
面温度を測定するための閉回路蒸気冷却ガスタービン用
高温計取付具に関する。
路熱媒体冷却システムを有するガスタービンに関し、よ
り詳しくは、高温ガス通路にあるガスタービン部品の表
面温度を測定するための閉回路蒸気冷却ガスタービン用
高温計取付具に関する。
【０００１】（背景技術）最新の多段ガスタービンで
は、ノズル段は熱媒体、好ましくは冷却蒸気によって冷
却されている。蒸気は、外側バンドを衝突冷却するため
に、ノズル段の外側バンドのプレナムに流入する。その
後、蒸気はベーンを衝突冷却するためにノズル段のベー
ンを通って流れ、内側バンドを冷却するために内側バン
ドのプレナムに流入する。用を終えた冷却蒸気は、ベー
ン中の空洞及び外側バンドを通って内側バンドから還流
する。ノズル段は、タービンの高温ガス通路内に位置し
ていることを認識しなければならない。作動中、ガスタ
ービン部品の表面温度を監視すること、特に、当然高温
ガス通路内で回転している第１段バケットの作動温度を
監視することが必要であることが解った。
は、ノズル段は熱媒体、好ましくは冷却蒸気によって冷
却されている。蒸気は、外側バンドを衝突冷却するため
に、ノズル段の外側バンドのプレナムに流入する。その
後、蒸気はベーンを衝突冷却するためにノズル段のベー
ンを通って流れ、内側バンドを冷却するために内側バン
ドのプレナムに流入する。用を終えた冷却蒸気は、ベー
ン中の空洞及び外側バンドを通って内側バンドから還流
する。ノズル段は、タービンの高温ガス通路内に位置し
ていることを認識しなければならない。作動中、ガスタ
ービン部品の表面温度を監視すること、特に、当然高温
ガス通路内で回転している第１段バケットの作動温度を
監視することが必要であることが解った。
【０００２】このことを達成するために、ノズル段、例
えば作動温度を測定されようとしているバケット、例え
ば第1段バケットの下流に位置する第２段の、蒸気冷却
される外側バンドを貫通した照準ラインを有する高温計
が用いられる。お解りのように、外側バンド及びカバー
は冷却蒸気を内包しており、一般的に蒸気は、ノズル段
を貫通する如何なる照準ラインも遮る。換言すれば、蒸
気がガスタービンの部品内に或いは高温ガス通路内に漏
れることなく、高温計は、照準ラインに沿ってカバーや
ノズルバンドを貫通して見通すことができなければなら
ない。従って、本発明は、蒸気漏れを生ずることなく、
蒸気冷却されるノズルを貫通して見通せる高温計の照準
ラインに対する要求を満たさんとするものである。
えば作動温度を測定されようとしているバケット、例え
ば第1段バケットの下流に位置する第２段の、蒸気冷却
される外側バンドを貫通した照準ラインを有する高温計
が用いられる。お解りのように、外側バンド及びカバー
は冷却蒸気を内包しており、一般的に蒸気は、ノズル段
を貫通する如何なる照準ラインも遮る。換言すれば、蒸
気がガスタービンの部品内に或いは高温ガス通路内に漏
れることなく、高温計は、照準ラインに沿ってカバーや
ノズルバンドを貫通して見通すことができなければなら
ない。従って、本発明は、蒸気漏れを生ずることなく、
蒸気冷却されるノズルを貫通して見通せる高温計の照準
ラインに対する要求を満たさんとするものである。
【０００３】（発明の開示）本発明の好ましい実施形態
によると、高温計取付具はノズルの外カバー及び外側バ
ンドを貫通して見通せる高温計の照準ラインを可能と
し、同時に蒸気漏れを生ずることのない取付具とノズル
段の接合を提供するように配設されている。ノズル段
は、ロータ軸線のまわりに円周状に配置された多数の配
列されたノズルセグメントで構成されている。本発明に
おいては、所定のノズルセグメントの外カバー及び外側
バンドに、互いに整合され、また前方および円周方向に
傾いた一対の開口が設けられている。高温計ボスは、こ
の開口内に配置され、外カバー及び外側バンド間で高温
ガス通路の外側バンドの半径方向内面まで延びている。
高温計ボスの半径方向内側部は、外側バンドに電子ビー
ム溶接されている。特に、孔の軸線の円周方向の傾き及
び開口内に配置されるボスは、ノズルセグメントの一方
向側からボス及び外側バンドの縁部まわりを電子ビーム
溶接することを可能としている。電子ビーム溶接を用い
ることにより、歪の減少と溶接個所のより良い品質が得
られる。高温計ボスの半径方向外側端は、外カバーにテ
ィグ溶接されるのが望ましい。ボスの半径方向内側端お
よび外側端まわりをそれぞれ溶接することにより、ボス
と外側バンド及びカバーとの間に漏れのない接合が得ら
れる。
によると、高温計取付具はノズルの外カバー及び外側バ
ンドを貫通して見通せる高温計の照準ラインを可能と
し、同時に蒸気漏れを生ずることのない取付具とノズル
段の接合を提供するように配設されている。ノズル段
は、ロータ軸線のまわりに円周状に配置された多数の配
列されたノズルセグメントで構成されている。本発明に
おいては、所定のノズルセグメントの外カバー及び外側
バンドに、互いに整合され、また前方および円周方向に
傾いた一対の開口が設けられている。高温計ボスは、こ
の開口内に配置され、外カバー及び外側バンド間で高温
ガス通路の外側バンドの半径方向内面まで延びている。
高温計ボスの半径方向内側部は、外側バンドに電子ビー
ム溶接されている。特に、孔の軸線の円周方向の傾き及
び開口内に配置されるボスは、ノズルセグメントの一方
向側からボス及び外側バンドの縁部まわりを電子ビーム
溶接することを可能としている。電子ビーム溶接を用い
ることにより、歪の減少と溶接個所のより良い品質が得
られる。高温計ボスの半径方向外側端は、外カバーにテ
ィグ溶接されるのが望ましい。ボスの半径方向内側端お
よび外側端まわりをそれぞれ溶接することにより、ボス
と外側バンド及びカバーとの間に漏れのない接合が得ら
れる。
【０００４】ノズル段セグメントへのボスの取付け直
後、外側バンド及び外カバーの整合された穴の軸線にほ
ぼ一致した軸線を有する貫通孔を設けるために、ボスが
機械加工される。また、ボスをタービンフレームに取付
けられた高温計に連結するチューブを受止めるように、
ボスの孔にシート部が設けられる。上記のように構成し
たので、蒸気冷却されるノズル段の外側バンド及び外カ
バーを貫通して、第1段バケットの温度の読取りを容易
に行える照準ラインが得られる。
後、外側バンド及び外カバーの整合された穴の軸線にほ
ぼ一致した軸線を有する貫通孔を設けるために、ボスが
機械加工される。また、ボスをタービンフレームに取付
けられた高温計に連結するチューブを受止めるように、
ボスの孔にシート部が設けられる。上記のように構成し
たので、蒸気冷却されるノズル段の外側バンド及び外カ
バーを貫通して、第1段バケットの温度の読取りを容易
に行える照準ラインが得られる。
【０００５】本発明の好ましい実施形態において、それ
らの間に延在する少なくとも１つのノズルベーンを備え
た内側バンド及び外側バンドを有し、内外バンドおよび
ベーンがタービンの高温ガス通路内に位置するようにな
っているノズル段セグメント、および外側バンドから間
隔をおいて外側バンドのベーンから離れる側に横たわ
り、外側バンドと共に熱媒体を受入れるプレナムを画定
しているカバーを、含み、外側バンドおよびカバーは、
それらを貫通し互いに整合した開口を有しており、さら
に、整合した開口内に配設され、貫通孔を有する高温計
ボスを含んでおり、ボスは、ボスのまわりの冷却媒体の
漏れを生じることなく、プレナム内の冷却媒体をシール
するために、外側バンド及びカバーの両方に溶接されて
いることを特徴とする、閉回路熱媒体冷却式ガスタービ
ン用の高温計取付具およびノズル段組立体が提供され
る。
らの間に延在する少なくとも１つのノズルベーンを備え
た内側バンド及び外側バンドを有し、内外バンドおよび
ベーンがタービンの高温ガス通路内に位置するようにな
っているノズル段セグメント、および外側バンドから間
隔をおいて外側バンドのベーンから離れる側に横たわ
り、外側バンドと共に熱媒体を受入れるプレナムを画定
しているカバーを、含み、外側バンドおよびカバーは、
それらを貫通し互いに整合した開口を有しており、さら
に、整合した開口内に配設され、貫通孔を有する高温計
ボスを含んでおり、ボスは、ボスのまわりの冷却媒体の
漏れを生じることなく、プレナム内の冷却媒体をシール
するために、外側バンド及びカバーの両方に溶接されて
いることを特徴とする、閉回路熱媒体冷却式ガスタービ
ン用の高温計取付具およびノズル段組立体が提供され
る。
【０００６】（発明の詳細な記述）図面、特に図１に
は、包括的に１０で示されたノズルベーンセグメントが
図示されている。セグメント１０は、包括的に１２で示
す高温ガス通路内でタービン軸のまわりに位置するよう
に互いに接合された複数のセグメントの円周配列の１部
を構成している。図示したノズルセグメントは、複数の
円周状の第１段バケット１５の後方に配置された複数の
第２段ノズルセグメントの１つを構成している。図示し
たノズルセグメント１０において、セグメントは、それ
ぞれ半径方向内方及び外方のバンド１６および１８間に
延びている１対のベーンを持つダブレットを備えてい
る。ノズルセグメント１０は、内外バンド間に１つのベ
ーンを備えるようにしてもよいことを認識する必要があ
る。
は、包括的に１０で示されたノズルベーンセグメントが
図示されている。セグメント１０は、包括的に１２で示
す高温ガス通路内でタービン軸のまわりに位置するよう
に互いに接合された複数のセグメントの円周配列の１部
を構成している。図示したノズルセグメントは、複数の
円周状の第１段バケット１５の後方に配置された複数の
第２段ノズルセグメントの１つを構成している。図示し
たノズルセグメント１０において、セグメントは、それ
ぞれ半径方向内方及び外方のバンド１６および１８間に
延びている１対のベーンを持つダブレットを備えてい
る。ノズルセグメント１０は、内外バンド間に１つのベ
ーンを備えるようにしてもよいことを認識する必要があ
る。
【０００７】より詳しく図１を参照すると、外側バンド
１８は、ノズルセグメントをタービンの外フレームに固
定する１対の半径方向外方に突出した前方フック２０を
備えている。さらに、図１は、外側バンド上に横たわ
り、これと共にプレナム２４を画定する前部外カバー２
２を備えた外側バンドを示している。後部カバー（図示
せず）は、外側バンド１８の後部上に横たわり、外側バ
ンド１８と共にプレナム２４を画定する。図１に示すよ
うに、ベーン１４は、外側バンドを貫いて延びるベーン
延長部２６を有する。延長部２６は、ベーン１４中を概
して半径方向に貫いている一連の複数の空洞、例えば空
洞２８、３０、３２および３４を形成している。これら
の空洞は、熱冷却媒体、例えば蒸気をベーン１４を通っ
て内側バンド１６に流し、用を終えた冷却蒸気を内側バ
ンド１６およびベーン１４から還流させる通路となる。
また、前部カバー２２は、熱媒体、例えば蒸気をプレナ
ム２４に供給するための熱冷却媒体流入口３６を備えて
いる。プレナム２４内には、外側バンド１８を衝突冷却
するために受入れた冷却蒸気を方向付ける衝突プレート
４０（図２）がある。開口（図示せず）は、冷却蒸気
を、外側バンドへの衝突の後ベーンを介して内側バンド
１６と内カバー（図示せず）との間の内側プレナムに供
給するために、ベーン延長部２６に設けられている。冷
却蒸気は、内側バンドの衝突冷却にも向けられ、ベーン
の空洞の１つを介して還流し冷却システムから排出され
る。以上の説明から、蒸気は、第２段のノズルベーンセ
グメント１０の外カバー２２および外側バンド１８によ
り画定されるプレナム２４を介して、ベーンおよび内側
プレナムに流入し、高温ガス通路または他のタービン部
品に対して漏れ出すことなく還流することが理解されよ
う。
１８は、ノズルセグメントをタービンの外フレームに固
定する１対の半径方向外方に突出した前方フック２０を
備えている。さらに、図１は、外側バンド上に横たわ
り、これと共にプレナム２４を画定する前部外カバー２
２を備えた外側バンドを示している。後部カバー（図示
せず）は、外側バンド１８の後部上に横たわり、外側バ
ンド１８と共にプレナム２４を画定する。図１に示すよ
うに、ベーン１４は、外側バンドを貫いて延びるベーン
延長部２６を有する。延長部２６は、ベーン１４中を概
して半径方向に貫いている一連の複数の空洞、例えば空
洞２８、３０、３２および３４を形成している。これら
の空洞は、熱冷却媒体、例えば蒸気をベーン１４を通っ
て内側バンド１６に流し、用を終えた冷却蒸気を内側バ
ンド１６およびベーン１４から還流させる通路となる。
また、前部カバー２２は、熱媒体、例えば蒸気をプレナ
ム２４に供給するための熱冷却媒体流入口３６を備えて
いる。プレナム２４内には、外側バンド１８を衝突冷却
するために受入れた冷却蒸気を方向付ける衝突プレート
４０（図２）がある。開口（図示せず）は、冷却蒸気
を、外側バンドへの衝突の後ベーンを介して内側バンド
１６と内カバー（図示せず）との間の内側プレナムに供
給するために、ベーン延長部２６に設けられている。冷
却蒸気は、内側バンドの衝突冷却にも向けられ、ベーン
の空洞の１つを介して還流し冷却システムから排出され
る。以上の説明から、蒸気は、第２段のノズルベーンセ
グメント１０の外カバー２２および外側バンド１８によ
り画定されるプレナム２４を介して、ベーンおよび内側
プレナムに流入し、高温ガス通路または他のタービン部
品に対して漏れ出すことなく還流することが理解されよ
う。
【０００８】この段の前方のバケット、例えば第１段バ
ケット１５の表面温度を監視するために、高温計Ｐは、
タービンフレームまわりに外側で取付けられ、バケット
の表面温度を測定するために、高温ガス通路内を直接
に、かつ前方に向かって第１段バケットを注視する照準
ライン５６を利用している。もし第１段バケットを観察
しようとするのであれば、照準ライン５６は、次の段、
即ち第２段の外カバーおよび外側バンドを貫通しなけれ
ばならない。それ故、高温計は、蒸気がプレナム２４か
ら高温ガス通路または他のタービン部品に対して漏れ出
すことなく、外カバーおよび外側バンドを貫通して見通
すことができなければならない。このことを達成するた
めに、お互いに整合して位置する開口が、外側バンド１
８および前部外カバー２２を貫通して形成される。例え
ば、図２において、開口４２が外側バンド１８を貫通し
て配置され、同時に開口４４が前部外カバー２２を貫通
して形成される。開口４２および４４は、互いに整合し
ており、図５に示すように概括的に楕円またはレースト
ラック形状をしている。また、図２および図６を改めて
見ると、整合した開口４２および４４を通る中心軸線
が、前方にかつ円周方向に傾いて延びていることが解
り、その理由は後に明らかになるであろう。また、開口
４５が、開口４２および４４の各々と整合して衝突プレ
ート４０に設けられている。
ケット１５の表面温度を監視するために、高温計Ｐは、
タービンフレームまわりに外側で取付けられ、バケット
の表面温度を測定するために、高温ガス通路内を直接
に、かつ前方に向かって第１段バケットを注視する照準
ライン５６を利用している。もし第１段バケットを観察
しようとするのであれば、照準ライン５６は、次の段、
即ち第２段の外カバーおよび外側バンドを貫通しなけれ
ばならない。それ故、高温計は、蒸気がプレナム２４か
ら高温ガス通路または他のタービン部品に対して漏れ出
すことなく、外カバーおよび外側バンドを貫通して見通
すことができなければならない。このことを達成するた
めに、お互いに整合して位置する開口が、外側バンド１
８および前部外カバー２２を貫通して形成される。例え
ば、図２において、開口４２が外側バンド１８を貫通し
て配置され、同時に開口４４が前部外カバー２２を貫通
して形成される。開口４２および４４は、互いに整合し
ており、図５に示すように概括的に楕円またはレースト
ラック形状をしている。また、図２および図６を改めて
見ると、整合した開口４２および４４を通る中心軸線
が、前方にかつ円周方向に傾いて延びていることが解
り、その理由は後に明らかになるであろう。また、開口
４５が、開口４２および４４の各々と整合して衝突プレ
ート４０に設けられている。
【０００９】高温計取付具、例えばボス４６が、整合し
た開口４２、４４および４５に配置されている。ボス４
６は、細長い形状で、開口４２、４４および４５の各々
との接合個所で類似の楕円またはレーストラック形状を
している。ボスは、５０で示す段付き胴部を有してお
り、その半径方向内端は、取付けられた時、外側バンド
１８の半径方向内面と同一面になるような面で終端して
いる。第３図は貫通して直線状に延びる孔５２を有する
ボス４６を示しているが、ボス４６は、ボスを貫通する
ように後で機械加工される、孔５２が無い状態で外側バ
ンドに取付けられることが、次の説明から理解されるで
あろう。また、ボス４６は、外側バンド１８および外カ
バー1２２を貫通した開口４２および４４に小さい誤差
で取付けられる。小さい誤差とすることは、ボス４６と
衝突プレート４０の開口４５の間では必要ない。
た開口４２、４４および４５に配置されている。ボス４
６は、細長い形状で、開口４２、４４および４５の各々
との接合個所で類似の楕円またはレーストラック形状を
している。ボスは、５０で示す段付き胴部を有してお
り、その半径方向内端は、取付けられた時、外側バンド
１８の半径方向内面と同一面になるような面で終端して
いる。第３図は貫通して直線状に延びる孔５２を有する
ボス４６を示しているが、ボス４６は、ボスを貫通する
ように後で機械加工される、孔５２が無い状態で外側バ
ンドに取付けられることが、次の説明から理解されるで
あろう。また、ボス４６は、外側バンド１８および外カ
バー1２２を貫通した開口４２および４４に小さい誤差
で取付けられる。小さい誤差とすることは、ボス４６と
衝突プレート４０の開口４５の間では必要ない。
【００１０】熱冷却媒体がプレナム２４から漏れるのを
防止するように、ボスを外側バンドおよび外カバーに取
付けるために、ボスは外カバーを貫通して外側バンドに
挿入される。ボスと外側バンド１８との接合は４３で電
子ビーム溶接で行われる。図６に示すように、開口４２
および４４を円周方向に傾け、また開口をセグメントの
一方の側に位置させることにより、ボスを外側バンド１
８に溶接するために、溶接装置の電子ビームを外側バン
ドの内側方向にまたセグメントの一方の側に当てること
が可能になる。電子ビーム溶接技術を用いることで歪が
減少し、高温ガス通路の高温に曝されるボスと外側バン
ドとの接合部において高品質の溶接４３とすることがで
きる。その後、衝突プレートをボスのまわりに位置させ
るのであるが、ボスに固定する必要もないし、あるいは
溶接する必要もない。
防止するように、ボスを外側バンドおよび外カバーに取
付けるために、ボスは外カバーを貫通して外側バンドに
挿入される。ボスと外側バンド１８との接合は４３で電
子ビーム溶接で行われる。図６に示すように、開口４２
および４４を円周方向に傾け、また開口をセグメントの
一方の側に位置させることにより、ボスを外側バンド１
８に溶接するために、溶接装置の電子ビームを外側バン
ドの内側方向にまたセグメントの一方の側に当てること
が可能になる。電子ビーム溶接技術を用いることで歪が
減少し、高温ガス通路の高温に曝されるボスと外側バン
ドとの接合部において高品質の溶接４３とすることがで
きる。その後、衝突プレートをボスのまわりに位置させ
るのであるが、ボスに固定する必要もないし、あるいは
溶接する必要もない。
【００１１】次に、孔５２がボス４６を貫通して機械加
工される。孔５２の軸線は、整合した開口４２および４
４の軸線と概して同軸である。ボスを貫通して孔５２を
設けた後，外カバー２２を半径方向においてセグメント
上に載置し、その後位置を後ろにずらしてボスに合わせ
る。これで前部外カバーの開口４４とボス４６のおおま
かな位置合わせが得られる。次に、外カバーから蒸気が
漏れるのを防止するために、開口４４とボス４６との間
隙を充填すると同時にボスを外カバーに固着するために
ティグ溶接５１が施される。ボスを貫通する孔５２はま
た、ボスを貫通する孔５２の軸線と同軸になっている高
温計チューブ５８の半径方向内端を受止めるシート部５
７を備えている。このようにして、タービンフレームま
わりに取付られた高温計は、ボスが取り付けられている
ノズル段の前の段のバケット、本例では第1段バケット
に対する鮮明で直線的に延びた照準ラインを持ってい
る。従って、高温計によって第1段バケットの表面温度
を容易に測定することができる。
工される。孔５２の軸線は、整合した開口４２および４
４の軸線と概して同軸である。ボスを貫通して孔５２を
設けた後，外カバー２２を半径方向においてセグメント
上に載置し、その後位置を後ろにずらしてボスに合わせ
る。これで前部外カバーの開口４４とボス４６のおおま
かな位置合わせが得られる。次に、外カバーから蒸気が
漏れるのを防止するために、開口４４とボス４６との間
隙を充填すると同時にボスを外カバーに固着するために
ティグ溶接５１が施される。ボスを貫通する孔５２はま
た、ボスを貫通する孔５２の軸線と同軸になっている高
温計チューブ５８の半径方向内端を受止めるシート部５
７を備えている。このようにして、タービンフレームま
わりに取付られた高温計は、ボスが取り付けられている
ノズル段の前の段のバケット、本例では第1段バケット
に対する鮮明で直線的に延びた照準ラインを持ってい
る。従って、高温計によって第1段バケットの表面温度
を容易に測定することができる。
【００１２】カバーおよび外側バンドの開口は、前方お
よび円周方向に傾いている。ボスを貫通する孔５２は、
同じ傾き方向に向いている。特に、照準ラインの軸線５
６（図６）は、ロータ軸線と垂直な平面に対して鋭角
に、また孔の軸線と交わる軸方向平面に対して鋭角に前
方向に延びている。この照準ラインの傾きが、外側バン
ドに対するボスの電子ビーム溶接を容易にする。
よび円周方向に傾いている。ボスを貫通する孔５２は、
同じ傾き方向に向いている。特に、照準ラインの軸線５
６（図６）は、ロータ軸線と垂直な平面に対して鋭角
に、また孔の軸線と交わる軸方向平面に対して鋭角に前
方向に延びている。この照準ラインの傾きが、外側バン
ドに対するボスの電子ビーム溶接を容易にする。
【００１３】本発明を、現時点で最も実用的かつ最良の
実施形態と思われるものに基づいて説明したが、本発明
は、開示した実施形態に限定されるべきものではなく、
請求項の真意および範囲に含まれる種々の変形実施形態
および均等装置を含むように意図されていることを理解
すべきである。
実施形態と思われるものに基づいて説明したが、本発明
は、開示した実施形態に限定されるべきものではなく、
請求項の真意および範囲に含まれる種々の変形実施形態
および均等装置を含むように意図されていることを理解
すべきである。
【図１】本発明の好ましい実施形態による高温計取付具
を示す、１部を断面としたノズル段セグメントの破断斜
視図である。
を示す、１部を断面としたノズル段セグメントの破断斜
視図である。
【図２】高温計取付具とノズル段の間の溶接部分を示
す、１部を除去し、また１部を断面とした拡大破断斜視
図である。
す、１部を除去し、また１部を断面とした拡大破断斜視
図である。
【図３】高温計取付具の平面図である。
【図４】高温計取付具の側面図である。
【図５】高温計取付具を受入れる開口を示すノズルセグ
メントの外カバーの平面図である。
メントの外カバーの平面図である。
【図６】高温計取付具の位置および傾きを示すノズルセ
グメントの正面図である。
グメントの正面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 フランシス・ローレンス・キルクパトリッ ク アメリカ合衆国、ニューヨーク州、ギャル ウェイ、ルート・29、1274番 (72)発明者 ジェームズ・リー・バーンズ アメリカ合衆国、ニューヨーク州、スケネ クタデイ、ウェイバリー・プレイス、1134 番 (72)発明者 ジョン・ロバート・フルトン アメリカ合衆国、ニューヨーク州、クリフ トン・パーク、ノッティンガム・ウェイ・ ノース、23番
Claims (9)
- 【請求項１】 それらの間に延在する少なくとも１つの
ノズルベーンを備えた内側バンド及び外側バンドを有
し、前記内外バンドおよび前記ベーンがタービンの高温
ガス通路内に位置するようになっているノズル段セグメ
ント、および前記外側バンドから間隔をおいて前記外側
バンドの前記ベーンから離れる側に横たわり、前記外側
バンドと共に熱媒体を受入れるプレナムを画定している
カバー、を含み前記外側バンドおよび前記カバーは、そ
れらを貫通し互いに整合した開口を有しており、さらに
前記整合した開口内に配設され、貫通孔を有する高温計
ボスを含んでおり、前記ボスは、該ボスのまわりの冷却
媒体の漏れを生じることなく、前記プレナム内の冷却媒
体をシールするために、前記外側バンド及び前記カバー
の両方に溶接されていることを特徴とする、閉回路熱媒
体冷却式ガスタービン用の高温計取付具およびノズル段
組立体。 - 【請求項２】 前記ボスが、前記外側バンドに電子ビー
ム溶接されていることを特徴とする請求項１に記載の組
立体。 - 【請求項３】 前記ボスが、前記カバーにティグ溶接さ
れていることを特徴とする請求項１に記載の組立体。 - 【請求項４】 前記ボスが、前記外側バンドに電子ビー
ム溶接され、前記カバーにティグ溶接されていることを
特徴とする請求項１に記載の組立体。 - 【請求項５】 前記ボスを貫通する孔は、その両端間に
おいて、またタービンの回転軸線に対し斜いた軸線に沿
って直線状に延びていることを特徴とする請求項１に記
載の組立体。 - 【請求項６】 前記孔は、直線的に延びている軸線、お
よび前記孔内で前記ボス内に同軸に配設された直線状チ
ューブの端部を受止めるシート部を有することを特徴と
する請求項１に記載の組立体。 - 【請求項７】 前記プレナム内において、前記外側バン
ドおよび前記カバーとの間に間隔をあけて設けられた衝
突プレート、および前記ボスを受入れるための、前記外
側バンド及び前記カバーの開口と整合して前記衝突プレ
ートに設けられた開口を含んでいることを特徴とする請
求項１に記載の組立体。 - 【請求項８】 前記ノズル段は、多段タービンの第２段
であり、前記孔は直線的に延びている軸線を有してお
り、前記ボスは、前記孔の直線的に延びている軸線が、
前記多段タービンの第１段により画定されるガス通路中
に延びるように配置されていることを特徴とする請求項
１に記載の組立体。 - 【請求項９】 前記孔が、（i）前方向に延びて、前記
タービンの回転軸線と垂直な平面と鋭角をなし、また
（ii)円周方向に延びて、前記孔の軸線と交わる軸方向
平面と鋭角をなす、直線的な軸線を有することを特徴と
する請求項１に記載の組立体。
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| US09/400863 | 1999-09-21 | ||
| US09/400,863 US6425241B1 (en) | 1999-09-21 | 1999-09-21 | Pyrometer mount for a closed-circuit thermal medium cooled gas turbine |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001090504A true JP2001090504A (ja) | 2001-04-03 |
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|---|---|---|---|
| JP2000180657A Expired - Fee Related JP4413382B2 (ja) | 1999-09-21 | 2000-06-16 | 閉回路熱媒体冷却式ガスタービン用高温計取付具 |
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|---|---|
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| EP (1) | EP1088965B1 (ja) |
| JP (1) | JP4413382B2 (ja) |
| KR (1) | KR100534815B1 (ja) |
| AT (1) | ATE327416T1 (ja) |
| DE (1) | DE60028149T2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2020063719A (ja) * | 2018-10-18 | 2020-04-23 | 三菱日立パワーシステムズ株式会社 | ガスタービン静翼、これを備えているガスタービン、及びガスタービン静翼の製造方法 |
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| US6796709B2 (en) * | 2002-11-21 | 2004-09-28 | General Electric Company | Turbine blade (bucket) health monitoring and prognosis using infrared camera |
| US7313963B2 (en) * | 2006-02-28 | 2008-01-01 | General Electric Company | Isothermal de-iced sensor |
| CN100443694C (zh) * | 2006-06-23 | 2008-12-17 | 哈尔滨汽轮机厂有限责任公司 | 用电子束焊接的带有坡口面结构的汽轮机喷嘴 |
| DE112008002893A5 (de) | 2007-11-02 | 2010-09-16 | Alstom Technology Ltd. | Verfahren zur Bestimmung der Restlebensdauer eines Rotors einer thermisch belastenden Strömungsmaschine |
| DE102007056998A1 (de) | 2007-11-27 | 2009-05-28 | Giesecke & Devrient Gmbh | Vorrichtung für die Annahme und Ausgabe von Banknoten |
| DE102007057000A1 (de) | 2007-11-27 | 2009-05-28 | Giesecke & Devrient Gmbh | Vorrichtung für die Annahme und Ausgabe von Banknoten |
| GB2551777B (en) * | 2016-06-30 | 2018-09-12 | Rolls Royce Plc | A stator vane arrangement and a method of casting a stator vane arrangement |
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|---|---|---|---|---|
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| US3917432A (en) * | 1974-11-13 | 1975-11-04 | Gen Electric | Borescope support apparatus |
| US4011017A (en) * | 1974-11-13 | 1977-03-08 | General Electric Company | Borescope support apparatus |
| US3936217A (en) * | 1975-01-31 | 1976-02-03 | Westinghouse Electric Corporation | Inspection port for turbines |
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-
1999
- 1999-09-21 US US09/400,863 patent/US6425241B1/en not_active Expired - Lifetime
-
2000
- 2000-06-09 DE DE60028149T patent/DE60028149T2/de not_active Expired - Lifetime
- 2000-06-09 EP EP00304907A patent/EP1088965B1/en not_active Expired - Lifetime
- 2000-06-09 AT AT00304907T patent/ATE327416T1/de not_active IP Right Cessation
- 2000-06-16 JP JP2000180657A patent/JP4413382B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 2000-06-19 KR KR10-2000-0033538A patent/KR100534815B1/ko not_active IP Right Cessation
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