JP2001089960A - 編機における編針および編地異常検出装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】検出子が導電性の編針に接触した場合、編機を
停止させ、また検出子が非導電性の編地などに接触した
場合、編機を停止させないようにすると共に、検出子が
非導電性の編地と接触状態であって、予め決められた位
置に達すると検出するようにする。 【構成】 接触揺動子（９０）は、編針の流れ方向と同
方向に第１揺動範囲αまたは第２揺動範囲βへ揺動可能
である。第１揺動範囲αでは、前記揺動接触子が導電性
の検出物と接触したとき、第１揺動範囲αの始端位置
（Ａ）で瞬時に検出物と電気的に導通となって編機を停
止させるが、この範囲α内で前記揺動接触子の自由端が
非導電性の検出物と接触したときには電気的に導通しな
い。前記揺動接触子の自由端が非導電性の検出物と接触
して第２揺動範囲βの始端位置（Ｂ）に到達した瞬間に
電気的に導通となって編機を停止させる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は編機における編針お
よび編地異常検出装置に関する。より詳しくは、編針の
ラッチが予定された動作に反して完全に閉鎖位置にある
か部分的に開かれている場合に編機を停止させると共
に、編成された編地が盛り上がっている場合（通称、カ
ブリ傷と称す）に編機を停止させる装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】図５に示すように、従来の編針および編
地異常検出装置は円筒体１００の前端外に突き出ている
検出子の摺動接触片１０１と、これと当接して後端外に
突き出ている操作棒１０２を有する。摺動接触片１０１
とスプリング１０３と円筒体１００は、常に電気的に導
通となっている。閉鎖位置にあるか部分的に開かれてい
る編針のラッチまたはカブリ傷の編地に摺動接触片１０
１が接触すると、検出物が導電性あるいは非導電性に係
わらず、摺動接触片の拘束を解除し、スプリング１０３
により点線で示す位置に摺動接触片１０１と操作棒１０
２が後退する。そうすると、操作棒１０２と接点部材１
０４が接触し導通となって、配線１０５に電気が流れ、
発生した編針異常信号によって編機を停止させる。

【０００３】別の種類の編針異常検出装置によれば、図
６に示すように、弾性ワイヤー１１０が導電性の周辺部
材と接触すると、瞬間的に操作パネルの停止回路が閉成
され、編機を停止させる。この検出装置は、上述した編
針および編地の異常検出装置にも用いられているが、編
針のラッチが摺動接触片１０１と接触するときの衝撃を
緩和させるために、特に、ファインゲージに用いられて
いる。

【０００４】

【発明が解決しょうとする課題】上記従来技術によれ
ば、前者では非導電性のケバの長いファンシーヤーンや
糸切換装置の糸の切替時、糸端部の遊端が触れて摺動接
触子が作動し、その度に停止信号により編機を停止させ
稼働率を著しく低下させていた。また、ファインゲージ
の編機では回転速度を上げると摺動接触子が編針のラッ
チと接触するときの衝撃によりラッチの損傷が生じる。

【０００５】後者では、前述と同様にファンシーヤーン
または糸切換装置の糸の切替時、またはエアー噴出管の
先端開口部から噴出させるエアーおよびエアーガン等に
よる掃除のときエアーの噴出力により弾性ワイヤーが導
電性の周辺部材に触れ、その度に停止信号により編機を
停止させ稼働率を著しく低下させていた。

【０００６】本発明の目的とするところは、検出子が導
電性の編針に接触した場合、編機を停止させ、また検出
子が非導電性の編地などに接触した場合、編機を停止さ
せないようにすると共に、検出子が非導電性の編地と接
触状態であって、あらかじめ決められた位置に達すると
検出する、双方の機能を兼ね備えている編機における編
針および編地検出装置を提供することである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係わる編針および編地異常検出装置によれ
ば、編針のラッチと接触しかつ編針のラッチを介して編
機本体のグランドと電気的に導通となると共に接点手段
を介して編機本体のグランドと電気的に導通となる接触
揺動子を有し、この接触揺動子の自由端が検出物と接触
することにより発生した停止信号で、編機を停止させる
編針および編地異常検出装置であって、前記接触揺動子
は、編針の流れ方向と同方向に第１揺動範囲αまたは第
１揺動範囲αを越えて第２揺動範囲βへ揺動可能であ
り、前記接触揺動子の後端部に対向して、接触揺動子の
後端部と電気的に導通となる接点手段と、その近傍に接
触揺動子の動きに対して逆方向に作用すると共に接触揺
動子と導通となるスプリングとを設け、第１揺動範囲α
では、前記揺動接触子が導電性の検出物と接触したと
き、第１揺動範囲の始端位置で瞬時に検出物と電気的に
導通となって編機を停止させるが、前記揺動接触子の自
由端が非導電性の検出物と接触したとき電気的に導通せ
ず、第２揺動範囲の始端位置で、前記揺動接触子の自由
端が到達した瞬間に電気的に導通となって、編機を停止
させ、揺動接触子が検出物から離れた後には、前記スプ
リングにより接触揺動子を第１揺動範囲の始端位置に戻
すようにすることを特徴とする。

【０００８】本発明に係わる編針異常検出装置によれ
ば、編針のラッチと接触しかつ編針のラッチを介して編
機のグランドと電気的に導通となる接触揺動子を有し、
この接触揺動子の自由端が検出物と接触することにより
発生した停止信号で、編機を停止させる編針異常検出装
置であって、前記接触揺動子が編針の流れ方向と同方向
に揺動可能であり、前記接触揺動子の後端部に対向し
て、その近傍に接触揺動子の動きに対して逆方向に作用
すると共に接触揺動子と導通となるスプリングとを設
け、前記揺動接触子が導電性の検出物と接触したとき、
第１揺動範囲の始端位置では瞬時に検出物と電気的に導
通となって編機を停止させ、前記接触揺動子が揺動した
ときには、前記スプリングにより接触揺動子を始端位置
に戻すようにすることを特徴とする。

【０００９】本発明に係わる編地異常検出装置によれ
ば、接点手段を介して編機本体のグランドと電気的に導
通となる接触揺動子を有し、この接触揺動子の自由端が
検出物と接触することにより発生した停止信号で、編機
を停止させる編地異常検出装置であって、前記接触揺動
子が編針の流れ方向と同方向に第１揺動範囲を越えて第
２揺動範囲へ揺動可能であり、前記接触揺動子の後端部
に対向して、接触揺動子の後端部と電気的に導通となる
接点手段と、その近傍に接触揺動子の動きに対して逆方
向に作用するスプリングとを設け、第１揺動範囲αで
は、前記揺動接触子の自由端が非導電性の検出物と接触
したとき電気的に導通せず、第２揺動範囲の始端位置
で、前記揺動接触子の自由端が到達した瞬間に電気的に
導通となって、編機を停止させ、以って、揺動接触子が
検出物から離れた後には、前記スプリングにより接触揺
動子を始端位置に戻すようにすることを特徴とする。

【００１０】

【発明の実施の態様】編地のカブリ傷がどの程度の大き
さ以上のものを検出するか予め設定するための手段を設
けることが好ましい。その手段とは、例えば、接触揺動
子の回動角度を調整する装置である。

【００１１】また、接触揺動子が第１揺動範囲αで編針
のラッチと電気的に導通したとき、又は、第２揺動範囲
βで編地のカブリ傷を検出したとき、それぞれを標示す
る手段を設けることが好ましい。その手段とは、例え
ば、ＬＥＤランプである。それが標示されたら、作業員
は編機の整備や編針の交換を行うことができる。

【００１２】

【発明の作用効果】上記構成を有する本発明に係わる編
針および編地異常検出装置によれば、第１揺動範囲αで
は、揺動接触子が導電性の検出物と接触したとき、第１
揺動範囲αの始端位置で瞬時に検出物と電気的に導通と
なって編機を停止させる。また第１揺動範囲αでは、前
記揺動接触子の自由端が非導電性の検出物と接触したと
き電気的に導通せず、第２揺動範囲βの始端位置では、
前記揺動接触子の自由端が到達した瞬間に電気的に導通
となって、編機を停止させる。揺動した接触揺動子は、
スプリングにより始端位置に戻される。

【００１３】このように、第１揺動範囲と第２揺動範囲
を回動可能なるように接触揺動子を設けることにより、
導電性および非道電性の検出物の双方を単一の検出装置
で検出することができる。

【００１４】上述した本発明の編針および編地異常検出
装置は、編針または編地のどちらか一方の異常を検出す
る編針異常検出装置または編地異常検出装置としてとら
えることも可能である。

【００１５】

【実施例】以下、添付図面に基づいて本発明の実施例に
ついて説明する。

【００１６】図１は丸編機の要部断面図であり、符号１
は回転シリンダーを示す。シリンダー１の外周には、軸
方向に延びる針溝内を滑動自在なシリンダー針２が収容
されている。

【００１７】編成時には、シリンダー針２と協働するダ
イアル針３は水平方向に配設され、ダイアル４において
半径方向に滑動自在である。

【００１８】上記シリンダー針２はシリンダーカムホル
ダー５に固定されているカム６によって、また、ダイア
ル針３はダイアルカムホルダー７に固定されているカム
８によって通常の方法で作動または制御される。

【００１９】図２（Ａ）および図２（Ｂ）は、本発明に
係わる編針の異常を検出するための編針異常検出装置
９，９の配置が概略的に示され、シリンダー針２，ダイ
アル針３の閉ラッチの経路に揺動接触片９０，９０が設
けられている。また、図２（Ｃ）は、編地のカブリ傷を
検出するための編地異常検出装置１０の配置が概略的に
示され、針山と針山との谷間には編地に接近させて揺動
接触片１００が設けられている。

【００２０】シリンダー針２のみを有するシングルニッ
ト丸編機の場合、給糸口の数に対応して複数個の編針異
常検出装置９が用いられ、また、シリンダー針２、ダイ
アル針３を有するダブルニット丸編機の場合、シングル
ニット丸編機よりも多い個数で、給糸口の数に対応して
同様の構造からなる編針異常検出装置９，９および編地
異常検出装置１０が用いられている。

【００２１】図３に示すように、編針異常検出装置９，
９および編地異常検出装置１０は、鉄製の円筒体２０を
有する。この円筒体には、標示灯（例えば、ＬＥＤラン
プ）２１が取り付けられた第１円筒ブロック２２と、他
端には第２円筒ブロック２３が設けられている。それぞ
れ第１円筒ブロック２２および第２円筒ブロック２３は
合成樹脂等で作られている。第１円筒ブロック２２およ
び第２円筒ブロック２３の間には、配線２４および標示
灯２１と接続されている公知の回路基板２５が設けられ
ている。本実施例では、回路基板２５を円筒体２０に組
み込んだ構成を用いているが、回路基板２５を別装置の
制御回路に組み込むことも可能である。

【００２２】前記第２円筒ブロック２３には、割溝２６
が設けられている。この割溝２６には、ピン２７を中心
として回動可能な、符号９０で代表させた揺動接触子が
設けられていると共に、その後端部が収容されている。
揺動接触子９０は、揺動可能な細長いニードル状の自由
端９０ａと、後端部に設けられた突起９０ｂと肩部９０
ｃからなる。肩部９０ｃには段部９０ｄが設けられてお
り、この段部９０ｄの反対側には切り込み９０ｅが設け
られている。

【００２３】揺動接触子９０の後端部に隣接して、揺動
接触子を元の位置に復帰させるためのスプリング２８が
設けられていて、揺動接触子の肩部９０ｃと常時接触し
ている。揺動接触子９０は、スプリング２８によって元
の位置に押し戻されたとき、ピン２９が切り込み９０ｅ
に係合し、それ以上の動きが制止される。

【００２４】前記揺動接触子９０の突起９０ｂに対向し
て、第２円筒ブロック２３の縦溝内２６には、円筒体２
０と導通している逆Ｕ字型接点３０が挿置されている。
所望により、接触揺動子９０の回動角度を調整するため
に、例えばエキセントリックピン３１またはカム等を取
り付けて、逆Ｕ字型接点３０の「Ｕ」字の間の隙間を調
整することができ、そのことにより、逆Ｕ字型接点３０
と突起９０ｂ間の距離を調整することができる。接触揺
動子９０の回動角度を調整するのは、編機のゲージによ
り、編成された編地の厚みが異なるため、カブリ傷が発
生したときの編地の盛り上がり厚みの大小を調整するた
めである。

【００２５】今、接触揺動子９０の自由端９０ａが編針
のラッチと接触したとすると、ラッチは導電性なので、
第１揺動範囲αの始端位置で、スプリング２８および回
路基板２５を介して標示灯２１を点灯させると共に、配
線２４を通じて信号を制御装置に送り、瞬時に編機を停
止させる。

【００２６】また、接触揺動子９０が編地と接触したと
すると、編地は非導電性なので、第１揺動範囲αでは、
前記揺動接触子９０の自由端が電気的に導通せず、変化
は起きない。しかし、第２揺動範囲βの始端位置Ｂに揺
動接触子９０の自由端９０ａが到達した瞬間に揺動接触
子９０の突起９０ｂと逆Ｕ字型接点３０が接触し、円筒
体３０と電気的に導通となる。さらに、スプリング２８
および回路基板２５を介して標示灯２１を点灯させると
共に、配線２４を通じて信号を制御装置に送り、瞬時に
編機を停止させる。

【００２７】接触揺動子の自由端が第２揺動範囲βの後
端位置Ｃまで達したら、接触揺動子９０の段部９０ｄが
円筒体２０の割溝２６端部と係合するので、それ以上の
揺動を妨げる（図３の二点差線参照）。

【００２８】上述した本発明の編針および編地異常検出
装置は、編針および編地の双方を検出する構成について
説明したが、編針または編地のどちらか一方を検出する
編針異常検出装置または編地異常検出装置として用いる
ことも可能である。

【００２９】以下、本発明の編針および編地異常検出装
置９，１０における一連の操作を図５に示す電気制御ブ
ロック図を用いて説明する。

【００３０】リセット用スイッチＮＣと編針および編地
異常検出装置の円筒体２０は、常に編機本体のグランド
に接続されている。

【００３１】揺動接触子９０の自由端が導電性の編針ラ
ッチに接触すると、第１揺動範囲αで揺動接触子９０と
スプリング２８と回路基板２５が導通となる。また、揺
動接触子９０の自由端が非導電性のカブリ傷編地に接触
すると、第２揺動範囲βで揺動接触子の突起９０ｂと逆
Ｕ字型接点３０と円筒体２０が導通となる。このとき、
コントローラのサイリスターＳＣＲのゲートが「ＯＮ」
になる。

【００３２】ＳＣＲのゲートが「ＯＮ」になると、コン
トローラが通電されて編針および編地異常検出装置のＬ
ＥＤランプが点灯し、これと同時にニードル異常信号を
出力し編機を停止させる。

【００３３】ＬＥＤランプが点灯すると、リセットスイ
ッチＮＣを押すまでの間「ＯＮ」の状態が保持され、Ｌ
ＥＤランプが点灯したままの状態となる。

【００３４】その後、編針および編地異常検出装置を作
動させた原因を解除し、リセットボタンを押すことによ
り、−ＤＣ１５Ｖを解放させてＬＥＤランプを消灯させ
る。これにより、編機の再運転が可能となる。

【００３５】

【発明の効果】上述した本発明によれば、編針および編
地異状検出装置は、揺動接触子が導電性の検出物に接触
すると編機を停止させ、揺動接触子が非導電性のケバの
長いファンシーヤーンまたは糸切換装置の糸の切替時に
おける糸端部の遊端が触れても、その都度、編機が停止
することもなく、編機の稼働率を向上させることができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の編成要部の側断面図である。

【図２】 本発明に係わるシリンダー針、ダイアル針お
よび編地に対応して配置された編針および編地異状検出
装置の配置図である。

【図３】 本発明に係わる揺動接触子を設けた編針およ
び編地異状検出装置の側断面図である。

【図４】 本発明に係わる編針および編地異状検出装置
に回路基板を内臓した電気制御ブロック図である。

【図５】 従来の摺動接触子を有する編針および編地異
状検出装置の側断面図である。

【図６】 従来の弾性ワイヤーを有する編針および編地
異状検出装置の側断面図である。

【符号の説明】

２・・・シリンダー針 ３・・・ダイアル針 ９，９，１０・・・編針および編地異状検出装置 ２０・・・円筒体 ２１・・・標示灯 ２５・・・回路基板 ２８・・・スプリング ２９・・・逆Ｕ字型接点 ９０，１００・・・揺動接触子 ９０ｂ・・・突起

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 編針のラッチと接触しかつ編針のラッチ
   を介して編機本体のグランドと電気的に導通となると共
   に、接点手段を介して編機本体のグランドと電気的に導
   通となる接触揺動子を有し、この接触揺動子の自由端が
   検出物と接触することにより発生した停止信号で、編機
   を停止させる編針および編地異常検出装置であって、 前記接触揺動子（９０）は、編針の流れ方向と同方向に
   第１揺動範囲αまたは第１揺動範囲αを越えて第２揺動
   範囲βへ揺動可能であり、 前記接触揺動子（９０）の後端部に対向して、接触揺動
   子の後端部と電気的に導通となる接点手段（３０）と、
   その近傍に接触揺動子の動きに対して逆方向に作用する
   と共に接触揺動子と導通となるスプリング（２８）とを
   設け、 第１揺動範囲αでは、前記揺動接触子（９０）が導電性
   の検出物と接触したとき、第１揺動範囲αの始端位置
   （Ａ）で瞬時に検出物と電気的に導通となって編機を停
   止させるが、この範囲α内で前記揺動接触子（９０）の
   自由端が非導電性の検出物と接触したときには電気的に
   導通せず、 前記揺動接触子（９０）の自由端が非導電性の検出物と
   接触して第２揺動範囲βの始端位置（Ｂ）に前記揺動接
   触子（９０）の自由端が到達した瞬間に電気的に導通と
   なって編機を停止させ、 揺動接触子（９０）が検出物から離れた後には、前記ス
   プリング（２８）により接触揺動子（９０）を第１揺動
   範囲αの始端位置（Ａ）に戻すようにすることを特徴と
   する編針および編地異常検出装置。
2. 【請求項２】 検出する編地のカブリ傷の大小を予め設
   定するための手段（３１）が設けられている請求項１記
   載の装置。
3. 【請求項３】 第１揺動範囲αの始端位置（Ａ）では、
   導電性の検出物を検出すると、瞬時に電気的に導通した
   ことを標示灯で警告し、また非導電性の検出物を検出す
   ると、第２揺動範囲βの始端位置（Ｂ）では瞬時に電気
   的に導通したことを標示灯で警告するようにした請求項
   １または２記載の装置。
4. 【請求項４】 編針のラッチと接触しかつ編針のラッチ
   を介して編機のグランドと電気的に導通となる接触揺動
   子を有し、この接触揺動子の自由端が検出物と接触する
   ことにより発生した停止信号で、編機を停止させる編針
   異常検出装置であって、 前記接触揺動子（９０）が編針の流れ方向と同方向に揺
   動可能であり、 前記接触揺動子（９０）の後端部に対向して、その近傍
   に接触揺動子の動きに対して逆方向に作用すると共に接
   触揺動子と導通となるスプリング（２８）とを設け、 前記揺動接触子（９０）が導電性の検出物と接触したと
   き、第１揺動範囲αの始端位置（Ａ）では瞬時に検出物
   と電気的に導通となって編機を停止させ、 前記接触揺動子（９０）が揺動したときには、前記スプ
   リング（２８）により接触揺動子（９０）を始端位置に
   戻すようにすることを特徴とする編針異常検出装置。
5. 【請求項５】 接触揺動子（９０）が編針のラッチと電
   気的に導通したことを標示する手段（２１）を設けた請
   求項４記載の装置。
6. 【請求項６】 接点手段（３０）を介して編機本体のグ
   ランドと電気的に導通となる接触揺動子を有し、この接
   触揺動子の自由端が検出物と接触することにより発生し
   た停止信号で、編機を停止させる編地異常検出装置であ
   って、 前記接触揺動子（９０）が編針の流れ方向と同方向に第
   １揺動範囲αを越えて第２揺動範囲βへ揺動可能であ
   り、 前記接触揺動子（９０）の後端部に対向して、接触揺動
   子の後端部と電気的に導通となる接点手段（３０）と、
   その近傍に接触揺動子の動きに対して逆方向に作用する
   スプリング（２８）とを設け、 第１揺動範囲αでは、前記揺動接触子（９０）の自由端
   が非導電性の検出物と接触したとき電気的に導通せず、
   第２揺動範囲βの始端位置（Ｂ）で、前記揺動接触子
   （９０）の自由端が到達した瞬間に電気的に導通となっ
   て、編機を停止させ、 揺動接触子（９０）が検出物から離れた後には、前記ス
   プリング（２８）により接触揺動子（９０）を始端位置
   （Ａ）に戻すようにすることを特徴とする編地異常検出
   装置。
7. 【請求項７】 検出する編地のカブリ傷の大小を予め設
   定するための手段が設けられている請求項６記載の装
   置。
8. 【請求項８】 第２揺動範囲βの始端位置（Ｂ）で電気
   的に導通したことを標示する手段（２１）が設けられて
   いる請求項６または７記載の装置。