JP2001087440A - ゴルフのパット練習器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】アマチュアゴルファーが屋内で効果的なパット
練習方法を行う練習器を提供すること。 【解決手段】限られたスペースの中で、ゴルフ場のグリ
ーンの状況変化や距離感を予想してパット練習するの
は、あまり意味がない。よって、仮想カップ線上でパッ
ティング側近くにゴルフボールとの隙間の少ないゲート
を設置してまっすぐボールを送り出したかを判定するパ
ット練習器を提案する。狭いゲートにゴルフボールが当
たり、止まってしまうと連続して練習が出来ない。それ
を解決するため、狭いゲートの少なくともボール接触部
分を薄巾ゲートに形成する。よって、ゲートにボールが
当たっても屈折して飛び出ることを特徴とする。パッテ
ィング近くに狭いゲートの設置を可能にしたパット練習
器。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明はゴルフのパットの
練習法とパット練習器に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のパットの練習器は、短形の人工芝
マットの長手方向一端に上り勾配をつけて、カップを設
けている。カップ目がけて打ったボールは、手元に戻っ
て来る装置付きとなっている。距離及び芝の状態が一定
であり、カップが盛り上がった状態は、ゴルフ場のグリ
ーンのカップとかなり異なっている。又、パット練習器
のカーペットに悪い癖がつかない様保管するのが大変で
ある。

【０００３】又、室内カーペット上に置く可焼性の円錐
状壁部を備えたパッテイングカップや的を設定して、ゴ
ルフボールの命中報知手段を備えたカップ代用品として
のパット練習器は、ホールインしたボールを除去しなけ
れば正確な練習にはならなかったり、的の前面に止まる
ボールを除去しなければ連続練習の出来ないものが多
い。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】多くのゴルファーの経
験値として直径１０８φカップに直径４２．８φのゴル
フボールが入る条件は、カップを通過する強さと方向性
をボールの個数巾で表現している。カップにボールがち
ょうど届いた時、ボール３．５ケ（約１５０ｍｍ）巾な
ら入る。カップより１５ｃｍオーバーに打った時、ボー
ル３ケ（約１２８ｍｍ）巾なら入る。カップより６０ｃ
ｍオーバーに打った時、ボール２ケ（約８５ｍｍ）巾な
ら入る。また、一方、カップ近くでボール速度が落ちる
とグリーンの芝目及び傾斜の影響を大きく受けると云わ
れている。

【０００５】上述の従来技術に鑑みて、限られたスペー
スの中でゴルフ場のラインやライの状況変化に対応する
だけの練習は困難である。よって、アマチュアゴルファ
ーは目標にまっすぐボールを送り出すパッテイングフォ
ームを習得して、グリーン上では、カップを狙って自信
を持って強く打てるようにすることである。そこで、本
発明の第一の目的は反復練習により、「正確なストロー
クと集中力を養う」練習方法のパット練習器を提供する
ことにある。

【０００６】また、本発明の第２の目的は、パッティン
グしたボールの処理を少なくして能率的に反復練習する
パット練習器を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明のゴルフのパット練習器は、パット位置と室
内のカーペット上の仮想カップの略直線上で、パッティ
ング近くに自立させて設置する。ゴルフのボールが通過
するパット練習器のゲートはパッティング近くに設置す
るので、ボールとの隙間の少ないゲートとすることを特
徴とする。

【０００８】上記特徴により、ゴルフボールとパット練
習器の隙間が少なくてもパッティングしたボールがゲー
トを接触しながら通過する部分を薄巾ゲートにすること
によって、接触したボールは反対側に屈折してゲートか
ら出る。接触し止まってしまうことのない様にしたこと
及び薄巾ゲートであるので仮想カップとパットの練習器
の真直線上にパッティングボールをセットしなくても練
習出来ることを特徴とする。

【０００９】

【発明の実施の形態】次に添付図面を参照しながら、本
発明をさらに詳しく説明する。図１は、パット練習をす
る時の本発明のパット練習器とそれの設置場所と仮想カ
ップの位置関係を示す図（ａ）は、平面図（ｂ）は、側
面図である。カーペット７上に仮想カップ６を設ける。
一方、ゴルフボール４をパター５でパットする位置との
略直線上で、パッティングする側近くにパット練習器１
の狭いゲート２を向けて設置場所に自立させる。パッテ
ィングされたゴルフボール４は狭いゲート２を通り仮想
カップ６上を通過させる練習法である。

【００１０】パッティングした直後５０ｃｍ程の所にパ
ット練習器のゲートを設置Ｌ_１する。ゲート巾はゴルフ
ボールが通る５０〜６５ｍｍ巾である。パターフェイス
にスクエア反発して、ボールが飛び出し滑り抵抗を受け
て、ころがり回転する前にゲートを通過させるのでパタ
ーフェイスをボールにスクエアに振り出したかどうかの
判定が確実に出来る。その上、仮想カップ位置Ｌ_２を変
化させる、上達する程Ｌ_２を遠くにして強いボールを通
過させる練習法。

【００１１】図２はパット練習器を示す斜視図。ゴルフ
ボール４の中心高さＨの所が狭いゲート２をゴルフボー
ル４が通過する時、接触する位置である。少なくともこ
の部分を薄巾ゲート３にしたことを示す図。

【００１２】図３は、図２のＨ高さのＡ−Ａ間の横断図
面において狭いゲート２にゴルフボールが接触しても飛
散することの説明図である。狭いゲート巾のセンターラ
インＣＬよりゴルフボール４の直径の１／４偏芯Ｘ_１し
て入って来た場合の（ａ）図はボールの飛散限界を示
し、（ｂ）図は（ａ）よりも尚一層薄巾ゲート３にした
場合、ゴルフボール４が飛散することを示した図であ
る。

【００１３】さらに、推測すると（ａ）図において、Ｘ
_１偏芯して進入してきたゴルフボール４は狭いゲート２
の肩Ｋ_１で当たり、矢印Ｒ_１方向の回転を与えられて、
Ｄ_１方向へと飛ばされ、狭いゲート２の反対側Ｋ_２に当
たり、矢印Ｒ_２の逆転方向の回転が与えられ、Ｄ_０地点
で止まってしまう。

【００１４】（ｂ）図において、狭いゲート２のボール
通過時、接触する部分の薄巾ゲート３のエッジにゴルフ
ボール４がＫ_１で当たり、矢印Ｒ_１方向に回転しながら
Ｄ_１方向へ飛ばされると、薄巾ゲート３の反対側に当た
らず、Ｒ_１回転のままＤ_２方向へ飛散する。

【００１５】薄巾ゲート３の反対側に当たった場合で
も、ゴルフボール４の中心がｙ_２前に進んでいるのでＤ
_２の方向へと速度を落としながらパット練習器１から飛
散することになる。

【００１６】パット練習器１にゴルフボール４が当たっ
た時、止まってしまうかどうかは、ゴルフボール４の速
度において大きく異なる。しかし、実験によると速度が
速い程薄巾ゲート３のエッジの効果は大きくなる。

【００１７】特にボールはゲートに接触した反対側へ屈
折して飛び出すので、パッティング後、ボールの止まっ
た位置を見て、パターフェイスの狂い度合が判り、パッ
ティングフォームの修正が出来る。即ち、ヘッドアップ
すると云われる。ボールの飛び出し方向を見る悪い癖が
練習によってつかない。

【００１８】図４は、薄巾ゲート３の実施形状として、
薄い板１３で狭いゲート２を作成する。パット練習器１
の本体１１に狭いゲート２よりも広いゲート１２を窄設
する。薄板ゲート３′を切り抜いた薄い板１３を本体１
１のスリット穴１４に差し込みセットする。薄い板１３
は０．５〜３ｍｍ程の厚さがあり、材質は鉄板・紙・プ
ラスチックなどである。薄い板１３の狭いゲート２のゲ
ート巾を変えて差し込みセットすることで練習の難易度
を選ぶことが出来る。

【００１９】本体１１の平らな底面１７によってパット
練習器１は自立する。その上、ゴルフボールの衝突力は
薄板によって大きく吸収されるがパット練習器１の移動
を阻止するために本体１１の孔１５に押しピン１６を貫
通させているのは、カーペット７上又は、ゴルフ場のパ
ット練習場でのパット練習器の移動を阻止する停止部材
である。

【００２０】パッティングボールが大きく外れた場合、
パット練習器１の前面に当たったボールは、その場で手
を伸ばしてパターで回収出来るので能率的である。その
上、パット練習器のゲート通過したボールを拾い集める
のでなく、仮想カップ位置を反対に移し、人も移って、
反対側より練習するので能率的に種々の足元条件での練
習が出来る。

【００２１】図５はパット練習器を紙又は板状のプラス
チックで製作する一例を示す図である。（ｂ）図は紙を
折り曲げた箱状のパット練習器１′の斜視図であり、狭
いゲート全部が薄板ゲート３′になっている。

【００２２】（ａ）図は紙を折り曲げた箱状のパット練
習器１′の展開図を示す。狭いゲート２及び外枠が切り
抜かれている。折り曲げ容易になる様加工された線及び
ゲート中心線１０が印刷されている。又箱状にするため
の合わせ目には、両面テープ９が貼ってある。持論、種
々の差し込み式が考えられる。紙を折り曲げた箱状のパ
ット練習器１′が（ｂ）図の様に自立させてゴルフボー
ル４が当たっても容易に移動しない様に粘着テープ８が
底面には貼ってある。

【００２３】携帯容易なプレート状のものが、パット練
習前に簡単に組み立てることが出来る様にした。パット
練習器１′の提案である。

【発明の効果】以上、詳述したように、本発明のパット
練習器による効果は、パッテイング直後の位置にパット
練習器の狭いゲートを設置することによって、パターフ
ェイスとボールの反撥を捕らえ、他の条件を加味しない
状態で、パットストロークの正確性を判定することであ
る。その上、ゴルフボールが通過する狭いゲートの隙間
をボール径の１５〜５０％に変えることによって、集中
力を養うに適切なゲートが選択出来ることである。狭い
場所でも有効なパット練習法が確立した。

【００２４】そして、パット練習器の狭いゲートを薄巾
ゲートにした進歩性は、速いゴルフボールが接触・反撥
してゲート内に止まることなく飛散するようにしたこと
にある。ゲート内に止まったボールを取り除くのに毎回
手で直接除去していたので練習効率が悪く、集中力を養
うパット練習器とは云えない。又、仮想カップとパット
練習器と真直線上に対して、パッティング位置は略直線
上でよいのは薄巾ゲートによる効果である。即ち、薄巾
ゲートにする効果は、狭いゲートの連続使用を可能にし
たことにある。

【００２５】アマチュアゴルファーがパット練習する考
え方として、ゴルフボールはパットすれば、あとはコン
トロールすることは出来ないので、まっすぐパッティン
グすることに細心の注意を傾けるパット練習器、即ち、
パットの強さの練習ではなく、方向性の練習をする、シ
ョートパットを確実にものにする練習法。ショートパッ
トに自信があればロングパットにも余裕がもてて、ゴル
フスコアを縮める効果がある。

【００２６】

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のパット練習器の設置位置と仮想カップ
の位置関係を示す図。（ａ）はゴルフボール高さの横断
面図。（ｂ）はゴルフボール転がり方向の縦断面図。

【図２】パット練習器の狭いゲートのボール通過部分の
み薄巾ゲートにしたことを示す斜視図。

【図３】図２のゴルフボール中心高さのＡ−Ａ間の横断
面図。（ａ）は狭いゲートを薄巾ゲートにしない時、ゴ
ルフボールがゲートに当たり、止まってしまうことを示
す図。（ｂ）は薄巾ゲートのエッジにすると、ボールが
ゲートに当たっても通り抜けることを示す図。

【図４】パット練習器の薄いゲートの隙間を選択可能に
した薄板ゲートの形態を示した斜視図。

【図５】薄板ゲート３′と同厚さのプレートを折り曲げ
たパット練習器。（ａ）は折り曲げ前の展開図。（ｂ）
は折り曲げ箱状にしたパット練習器の斜視図。

【符号の説明】

１ パット練習器 １１
本体 １′ 紙を折り曲げたパット練習器 １２
広いゲート ２ 狭いゲート １３
薄い板 ３ 薄巾ゲート １４
スリット穴 ３′ 薄板ゲート １６
押しピン ６ 仮想カップ ８ 粘着テープ １０ ゲート中心線

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ゴルフボールが通過する狭いゲートを自立
   可能に設け、ボールがゲートを通過する時、接触する部
   分を薄巾ゲートにしたことを特徴とするパット練習器。
2. 【請求項２】狭いゲート部を薄板で設けたことを特徴と
   するパット練習器。
3. 【請求項３】前記薄板ゲートで狭いゲートの隙間を容易
   に選択出来ることを特徴とするパット練習器。