JP2001087283A - キャリブレーション方法及びそれを用いる手術キャリブレーション装置 - Google Patents
キャリブレーション方法及びそれを用いる手術キャリブレーション装置Info
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Abstract
柔軟な手術キャリブレーション方法及び手術中に術者の
邪魔にならないような手術キャリブレーション方法とし
て適用可能なキャリブレーション方法及びそれを用いる
手術キャリブレーション装置を提供する。 【解決手段】本発明の一態様によると、被検体に位置決
め部材を装着して、被検体を撮像した画像上での位置決
め部材の座標と、実空間での位置部材の座標との対応関
係を用いて、被検体と該被検体を撮像した画像の位置姿
勢を対応させるキャリブレーション方法において、前記
被検体に上記位置決め部材とは別に目印を装着して、こ
の目印の実空間での座標と、上記対応関係を用いて、上
記目印の上記画像上で座標を求めておき、上記目印を用
いて、前記被検体と該被検体を撮像した画像の位置姿勢
を対応させることを特徴とするキャリブレーション方法
が提供される。
Description
方法及びそれを用いる手術キャリブレーション装置に係
り、特に、脳外科をはじめとする外科手術に利用するキ
ャリブレーション方法及びそれを用いる手術キャリブレ
ーション装置に関する。
テムを利用した脳外科をはじめとする外科手術では、手
術を受けるべき被検体の部位と該被検体の検査画像間の
位置合わせを行うことが重要である。
像間の位置関係を規定する手法は、手術キャリブレーシ
ョンと呼ばれている。
は、定位フレームを利用する方法が従来から考案されて
いる[文献1:R.H.Taylor(ed.),Co
mputer−Integrated Surger
y,MIT Press,1996]。
フレームを利用し、ねじのような金属マーカを被検体の
体表面からねじ込むことにより、固定と位置決めを行う
ようにしている。
l,″Development ofa framle
ss and armless stereotact
icneuronavigation system
with ultrasonographic reg
istration,″Neurosurgery,V
ol.41,No.3,September 199
7,pp.609−614]のように特別な位置決めフ
レームを装着し、そのフレームを利用して、被検体と検
査画像間の座標符合化を行う試みがある。
位置決めフレームを構成し、左耳穴部と鼻突出部で位置
決めフレームを固定し、位置決めフレーム上に4個の金
属製立方体を装着して、それをマーカとして使用し、シ
リコーンゴムにより左耳穴部と鼻突出部を固定し、CT
画像でマーカを抽出し、その被検体上での位置をプロー
ブで探針し、実際の手術場面では、超音波でマーカ位置
を見ながら手術を行う方法が考案されている。
は、被検体の歯形を利用したマウスピースを位置決めフ
レームとして、異種検査画像間の位置合わせを行うよう
にした補助具が開示されている。
1]の方法では、上述したように、金属製の固定フレー
ムを利用し、ねじのような金属マーカを被検体の体表面
からねじ込むことにより、固定と位置決めを行うため、
被検体に対して多大な侵襲を与えてしまうという問題点
があった。
たように、アクリル材で位置決めフレームを構成し、左
耳穴部と鼻突出部で位置決めフレームを固定し、位置決
めフレーム上に4個の金属製立方体を装着して、それを
マーカとして使用し、シリコーンゴムにより左耳穴部と
鼻突出部を固定し、CT画像でマーカを抽出し、その被
検体上での位置をプローブで探針し、実際の手術場面で
は、超音波でマーカ位置を見ながら手術を行うようにし
ているため、以下に示すような種々の問題点があった。
置決めフレームを固定する方法がなされているため、位
置決め精度が悪い。
む形で被検体に固定するため、位置決めフレームをいっ
たん取り外すと、再現性よく被検体に付け直すことが困
難である。
るため、MRI検査画像では使用することができない。
ため、その検査画像内での像は、視点により大幅に異な
り、探針する位置と検査画像内での位置との規定が困難
である。
術中にフレームを装着したまま手術をすることが困難で
あり、かつ、手術中に清潔環境下を維持するためのドレ
ープをかけて使用することも困難である。
に開示されている被検体の歯形を利用したマウスピース
を位置決めフレームとしての補助具は、上述したよう
に、基本的に異種検査画像間の位置合わせに利用するも
のであり、実際の手術に利用するには不適切な部分があ
る。
テナのようなコネクタを使用し、そのコネクタの先端に
マーカを装着するため、このフレームの上からドレープ
をかけて、手術を行うようなことは困難である。
内視鏡手術の場合には、中央にあるコネクタが鼻腔内へ
進入する内視鏡に対して邪魔となるという構造上の問題
点がある。
するため、脳外科の手術で検査画像を撮影する位置とし
ては、口腔部付近が中心となり、頭部水平面上にマーカ
3個が配置されるため、頭部鉛直上での位置決め精度の
点で問題があるとともに、脳上部・中央部を覆っていな
いため、検査画像内でマーカを検出できたとしても、頭
部上部から中央部での位置決めに必要な座標変換パラメ
ータを算出する際、より大きな誤差を生じさせる可能性
が高くなる。
も位置決めフレーム上のマーカの位置を実空間上で計測
することが不可能な場合がある。
フレーム付近にない場合や、手術方法により位置決めフ
レームの1次マーカが、3次元位置センサによって位置
計測できない場所にならざるを得ない場合などがある。
なる場合もある。
雑な手術経路に対応できるような柔軟な手術キャリブレ
ーション方法であり、かつ2)手術中に術者の邪魔にな
らないようなキャリブレーション方法を提供することに
ある。
ので、複雑な手術経路に対応できるような柔軟な手術キ
ャリブレーション方法及び手術中に術者の邪魔にならな
いような手術キャリブレーション方法として適用可能な
キャリブレーション方法及びそれを用いる手術キャリブ
レーション装置を提供することを目的とする。
題を解決するために、 (1) 被検体に位置決め部材を装着して、被検体を撮
像した画像上での位置決め部材の座標と、実空間での位
置部材の座標との対応関係を用いて、被検体と該被検体
を撮像した画像の位置姿勢を対応させるキャリブレーシ
ョン方法において、前記被検体に上記位置決め部材とは
別に目印を装着して、この目印の実空間での座標と、上
記対応関係を用いて、上記目印の上記画像上で座標を求
めておき、上記目印を用いて、前記被検体と該被検体を
撮像した画像の位置姿勢を対応させることを特徴とする
キャリブレーション方法が提供される。
るために、(2) 上記目印は複数個存在し、上記目印
の実空間での座標の測定誤差が所定の範囲以内の目印の
みを用いて、前記被検体と該被検体を撮像した画像の位
置姿勢を対応させることを特徴とする、(1)記載のキ
ャリブレーション方法が提供される。
るために、(3) 手術される患者を被検体とし、
(1)または(2)記載のキャリブレーション方法を用
いて、患者と該患者の検査画像の位置姿勢を対応させる
ことを特徴とする手術キャリブレーション装置が提供さ
れる。
の形態について説明する。
の実施形態で利用する位置決めフレーム1を表したもの
である。
る2次マーカの一つを代表させて表したものである。
レーム(以下、位置決めフレーム上のマーカを1次マー
カと呼ぶ)1と、その位置決めフレーム1上にないマー
カ群(以下2次マーカという)を被検体に装着すること
により、手術キャリブレーションを行う方法について説
明する。
すように、メガネあるいはゴーグルを変形したような形
状を有しており、メガネ本体部2、右耳当て部3、左耳
当て部4から構成される。
に、検査画像でその形状が顕著に表出する形状を有した
複数の1次マーカを装着したものである。
示すように、メガネ形状の位置決めフレーム1に7個の
1次マーカ5,6,7,8,9,10,11が固定装着
してある。
レーム1に固定装着された1次マーカ5〜11の一つを
代表させて斜視形態12,平面形態13,側断面形態1
4を表したものである。
(b)に示したような円柱構造をしており、外殻部15
はX線画像検査法で顕著に表出する人工骨のようなセラ
ミック系の素材からできている。
針用窪み部17があり、この探針用窪み部17を後述す
るセンサプローブなどで探針することにより、各1次マ
ーカ5〜11の位置を計測することができるようになっ
ている。
MRI画像検査法で顕著に表出する内部溶液16が充填
されている。
液などが有効であることが知られているが、硫酸銅系の
溶液に限つたものでなく、MRI画像検査法で顕著に表
出するものであれば何でもよい。
いような場合には、円柱構造の1次マーカ全体が人工骨
のようなセラミック系の素材から構成されていてもよ
い。
用しないような場合には、1次マーカの外殻部15はセ
ラミック系の素材でなくてもよく、硫酸銅系の溶液と反
応しないようなプラスティックやアクリル素材であって
も構わない。
ネ本体部2、右耳当て部3、左耳当て部4により顔の目
の部分にかけることにより、位置決めフレーム1が被検
体の左右の耳上端部と被検体の鼻突起部で固定されるよ
うになっている。
ように、位置決めフレーム1を利用しない場合には、被
検体から取りはずすことができるようになっている。
を表したものである。
23と、後述するセンサプローブで探針しやすいような
探針用窪み部24と、被検体の表面に容易に装着できる
ような接着部25を含んだものとなっており、図3に示
されるように複数の2次マーカ22が被検体の表面に容
易に装着できるようになっている。
めフレーム1を装着して不安定な場合には、図3に示さ
れるような経時固化素材(例えば、シリコーンゴム)1
8、19をメガネ形状フレーム1と被検体の体表面の間
に挿入し、メガネ形状フレーム1上にも装着するように
固定することで、被検体に確実に固定できるようにする
ことができる。
化素材18と被検体の鼻部に装着した経時固化素材19
がある。
22は複数利用され、位置決めフレーム1以外の被検体
の表面に装着されて使用される。
術キャリブレーション装置26を含むシステム構成を示
すブロック図である。
に装着される位置決めフレーム1及び2次マーカ22
と、被検体のX線(CT)画像やMRI画像を撮影し、
コンピュータで処理可能なディジタルイメージデータに
変換する検査画像装置27と、本発明の手術キャリブレ
ーション装置26と、実際に手術で使用される術具また
は観察具30とから構成される。
位置決めフレーム1や2次マーカ群22の探針を行うこ
とで、それらの位置を計測する3次元位置センサ28、
3次元位置センサ28が計測した位置信号を解祈して、
検査画像と被検体間の座標符合化を行うPC29から構
成される。
ータ処理装置などが対応する。
た手術キャリブレーション方法について解説する。
使用する用語に関して簡単に説明する。
ョンに必要ないくつかの座標系を定義している。
ば、内視鏡・手術用顕微鏡・鉗子・ピンセットなど手術
に使用する道具一般を意味する。
有の座標系を考えることができ、この座標系Eを利用し
て術異の3次元位置姿勢を定義することができる。
標)をE(XE ,YE ,ZE )て表現する。
I・CT・SPECTなどの画像セットを考えることが
できる。
複数枚統合することにより構築することができる。
検査画像座標系Pを定義することができる。
P )で表現することができる。
る。
検査画像を撮影することが一般的であり、その軸を例え
ばz軸と定義すると、各スライス像はxy平面を構成す
ると考えることができる。
(mm/slice)とし、スライス像の横方向をx軸
とし、x方向の画像ピクセル解像度をdx(mm/pi
xel)とし、スライス像の縦方向をy軸とし、y軸方
向の画像ピクセル解像度をdy(mm/pixel)と
すると、検査画像撮影開始位置を例えば原点として、x
軸、y軸、z軸が定義され、かつ検査画像のx,y,z
軸方向のインデックス(i,j,k)に対して、その検
査画像での3次元位置は(idx,jdy,kdz)な
る位置座標が定義できる。
検査画像座標系P(XP ,YP ,Z P )と呼ぶわけであ
る。
を定義することができる。
される基準座標系として考えることもできる。
ZW )で表現する。
標符合化をすることは、座標系間の位置関係を規定する
ことを意味する。
符合することは、座標系Aから座標系Bへの座標変換
(あるいは座標系Bから座標系Aへの座標変換)を規定
することである。
標系Bへの座標変換パラメータを算出するといってもよ
い。
次変換行列を考えると、座標系Aでの座標値(XA ,Y
A ,ZA )が座標系Bで座標値(XB ,YB ,ZB )に
対応するならば、
れる。
利用する方法以外にもある。
利用する方法や、回転行列Rに対して四元数(quat
ernion)を利用する方法などがある。
な方法のいずれでもよい。
ーションとは、検査画像座標系と被検体が実在する被検
体座標系との座標符合化を行う処理を意味する。
する座標系を表したものである。
検査画像座標系32、実際の手術を行う時に被検体によ
り規定される実空間上での座標系である被検体座標系3
3、位置決めフレーム1上の1次マーカあるいは2次マ
ーカ22の被検体座標系33における3次元位置を計測
する3次元位置センサ28、そして検査画像座標系32
から被検体座標系33への座標変換34から構成され
る。
本的な流れを表したフローチャートである。
めフレーム1を装着して検査画像を撮影する。
から位置決めフレーム1に装着されている1次マーカの
位置を検出する。
標系におけるマーカの3次元位置を意味する。
(i))(i=1,2,...,n)とする。
においてなされる操作である。
して、被検体が実在する被検体座標系における1次マー
カ位置を測定し、被検体が実在する被検体座標系と検査
画像座標系との間の座標符合化を行うことで、検査画像
内に存在する目標物(ターゲット)が、実空間上でどの
位置に存在するかの位置合わせを行う作業と捉えること
ができる。
YW (i) ,ZW (i) )(i=1,2,...,n)とす
る。
検出された検査画像座標系での1次マーカ位置(X
P (i) ,YP (i) ,ZP (i))(i=1,2,...,
n)とステップS3で測定された1次マーカ位置(XW
(i) ,YW (i) ,ZW (i) )(i=1,2,...,
n)を利用して、検査画像座標系と被検体が実在する被
検体座標系間の座標符合化を行う。
標系への座標変換が規定されることになる。
した場合について解説する。
合にも、ほとんど同様な処理ができることは言うまでも
ない。
1を装着する。
実でない場合には、図3で示されるような経時固化素材
18,19を利用して、位置決めフレーム1を被検体の
鼻突出部や額部に確実に固定できるように調節する。
を行い、スライス画像群から構成される検査画像データ
を得る。
領域を抽出し、検査画像座標系における1次マーカ位置
を算出する。
て、それらの位置を(XP (i) ,Y P (i) ,ZP (i))
(i=1,2,...,n)で表現するものとする。
いて自動的に抽出してもよい。
などのポインティングデバイスを利用し、マニュアルで
位置計測を行うようにしてもよい。
体に対して手術を行う直前になされるキャリブレーショ
ン処理(座標符合化処理)に対応するものである。
て説明する。
着する。
を撮影したときに使用した位置決めフレーム1を再度装
着し、撮影時と同一な場所の位置決めフレーム1が装着
してあることを確認する。
化素材18,19が有効に働く。
体に装着する。
する場所は、図3に示されるように被験者の体表面であ
り、かつ手術に際して後述するセンサプローブにより探
針可能な位置とする。
少なくとも3以上であることが要求される。
カ5〜11等の位置を3次元位置センサ28で測定し、
その1次マーカ位置の被検体座標系での位置座標を求め
る(これは不潔環境下でも構わない)。
28を利用して、位置決めフレーム1上の1次マーカの
実空間上での位置を計測する。
W (i) )とする。
しては、探針用のセンサプローブなどが挙げられる。
れる基準座標系(被検体座標系)において、『位置決め
フレーム状の1次マーカの先端(探針用窪み部)』を探
針することにより、被検体座標系におけるマーカの位置
を測定する。
ム(1)では、センサプローブに複数の赤外線発光ダイ
オード(LED)が装着されており、その赤外線発光ダ
イオードの発光を感知する複眼CCDカメラ(ステレオ
カメラを被検体座標系に配置)で検知し、三角測量の原
理に基づいて、発光ダイオードの被検体座標系における
位置を計測するものである。
置が計測できると、センサプローブの先端の位置が、被
検体座標系で測定できるものである。
サシステム(2)では、アームの回転をエンコーダなど
を利用して検知し、その回転に応じて、機械的センサの
先端のプローブの位置を検知するものであり、(1)の
場合と同様に、被検体座標系における先端のセンサプロ
ーブの位置を計測することができるものである。
テップS2で検知された位置決めフレーム1上での1次
マーカの位置が、被検体座標系内で(XW (i) ,Y
W (i) ,ZW (i))(i=1,2,...,n)として測
定されることになる。
ようになる。
ンサ28で測定し、その2次マーカ位置の被検体座標系
での位置座標を求める(これは不潔環境下で構わな
い)。
位置センサ28を利用することによる。
W2(J))とする。
標系から検査画像座標系への座標変換パラメータを算出
する。
標系の両方の座標系で検出された位置決めフレーム1上
の1次マーカの位置座標対(Xp (k) ,Yp (k) ,Zp
(k)),(XW (k) ,YW (k) ,ZW (k))により、被検体
座標系から検査画像座標系への座標変換パラメータpH
wを算出する。
る。
する問題となる。
クトルを(Xw mean,Yw me an,
Zw mean),(Xp mean,Yp mean,Zp
mean)とすると、
の式で算出することができる。
く方法としては、quaternion法(四元数法)
がある。
orn,“Closed−formsolution
of absolute orientation u
sing unit quaternions,”Jo
urnal of Optical Society
of America A,Vol.4,No.4,1
987,pp.629−642.)に述べられているの
で、その詳細はここでは省略する。
換行列pHwも容易に計算できるのは明白である。
(tx ,ty ,tz ,)としたとき、
カの検査画像座標系での位置座標を算出する。
検体座標系から検査画像座標系への座標変換パラメータ
pHwを利用する。
位置座標(XP2(J) ,YP2(J) ,ZP2(J))が算出できる
ことになる。
じて、被検体から位置決めフレーム1を取り外す。
する(もちろん、必ずしも、位置決めフレーム1を取り
外す必要はない。)以上の処理により、位置決めフレー
ム1の使用は終了し、2次マーカ群の位置計測により、
すべての位置情報が獲得されたことになる。
で被検体に2次マーカ22を装着したまま、必要ならば
2次マーカの上からドレープなどをかけ、手術に必要な
清潔環境を作り出す。
置センサ28を利用し、被検体座標系における2次マー
カ22の位置を計測する。
て、2次マーカ22の実空間上での位置を計測する。
W2(J))とする。
て説明する。
カの検査画像内での位置と実空間内での位置を利用する
ことにより、検査画像座標系と被検体座標系間の座標符
合化を行うことになる。
系間の両方で検出された2次マーカの位置座標対(Xp2
(J) ,Yp2(J) ,Zp2(J)),(XW2(J) ,YW2(J) ,Z
W2(J))を利用することで、被検体座標系から検査画像座
標系への座標変換パラメータpH´wを算出することに
なる。
たすべての2次マーカ群が、3次元位置センサ28で実
際の手術室で計測できるとは限らない。
るものである。
ができた2次マーカ群のみを利用して、被検体座標系か
ら検査画像座標系への座標変換パラメータを算出するこ
とになる。
p2(k) ,Yp2(k) ,Zp2(k)),(XW2(k) ,YW2(k) ,
ZW2(k))(k=1,2,...,n)とする。
り、数学的に記述すると、以下のようになる。
算出することができることになり、この結果、検査画像
座標系と被検体座標系間の座標符合化をおこなうことが
できることになる。
で述べた位置決めフレーム1を利用することで、従来で
は問題であった実際的な手術場面においても、手術の位
置決め(キャリブレーション)に必要な処理が容易に達
成可能となる。
次マーカ22を同時に利用して手術キャリブレーション
を行うことにより、位置決めフレーム1を術中に使用す
る必要がなくなり、実際の手術中でも2次マーカ22は
邪魔にならないため、かつ被検体に対して負担をかけな
いようにするため、より有効な手術ナビゲーション等を
実践することができる。
固定した位置決めフレームを用いて検査画像と被検体の
位置姿勢キャリブレーションを行うキャリブレーション
方法において、被検体に上記フレーム上にないマーカ群
を装着し、上記位置決めフレームを用いて検査画像が規
定する検査画像座標系におけるマーカ群の位置を規定
し、被検体が実空間上で規定する被検体座標系における
マーカ群の位置を測定することにより、検査画像座標系
と被検体座標系との座標符合化を行うことを特徴とする
キャリブレーシヨン方法により、特に、位置決めフレー
ム上の1次マーカ以外の2次マーカも装着し、位置決め
フレーム上の1次マーカと2次マーカの両方を有効に活
用することにより、柔軟な手術方法に対応することがで
きるという効果がある。
態では、2次マーカとして登録され、かつ計測可能であ
ったものをすべて利用して、被検体座標系から検査画像
座標系への座標変換パラメータを算出するようにしてい
る。
っては、ドレープ処理などにより、局部的に変形が発生
する場合があり得る。
た2次マーカ位置の局部的な変形に対して、変形が起こ
ったと判定できた2次マーカに関して、その2次マーカ
の登録を排除し、被検体座標系から検査画像座標系への
座標変換パラメータを算出することを行うものである。
テップS4において、以下のような処理を追加すること
により、2次マーカの登録排除を行うことになる。
のステップS3で登録され、かつ、3次元位置センサ2
8で計測することができた2次マーカ群に対して、検査
画像座標系における位置座標を(Xp2(k) ,Yp2(k) ,
Zp2(k))、3次元位置センサ28により計測された2次
マーカの被検体座標系における位置座標を(XW2(k) ,
YW2(k) ,ZW2(k))とする。
利用して、被検体座標系から検査画像座標系への座標変
換パラメータpH´wを算出する。
と同様であるので、ここでは詳細は述べない。
pHw,R´,t´を利用して、各2次マーカの対応度
e(k)(k=1,2,...,N)を以下の式により
算出する。
(k)<thresholdなる2次マーカkに対して
は、その2次マーカの装着部位に問題がないとして再登
録し、そうでないものに関しては、2次マーカから除外
する。
れた定数である(ただし、再登録された2次マーカの数
は、3以上とする)。
群の位置座標を再度(Xp2(k) ,Y p2(k) ,Zp2(k)),
(XW2(k) ,YW2(k) ,ZW2(k))として、ステップ4−
1と同様に、pH´wを算出する。
より信頼度のある座標変換パラメータを算出することが
可能となり、手術キャリブレーションの信頼性を向上さ
せることができる。
位置計測に誤差があらかじめ設定された値以上であると
判定できた場合には、該マーカの計測を排除して、被検
体座標系と検査画像座標系間の座標符合化を行うことを
特徴としたキャリブレーション方法により、より正確な
座標符合化を行うことができるという効果がある。
次マーカ)前述した第1の実施形態や第2の実施形態で
は、2次マーカ22を被検体に装着したのち、2次マー
カ22の位置をセンサプローブなどの3次元位置センサ
28で探針することにより、被検体座標系における3次
元位置を計測するようにしている。
イヤレスで装着できるという利点はあるが、3次元位置
センサ28による探針が必要であった。
めフレーム1に装着可能なアクティブマーカプレート
と、2次マーカ自体にLED等のアクティブ型位置セン
サを埋め込むようにしたアクティブ2次マーカとを採用
することにより、センサプローブなどにより探針しない
でも手術キャリブレーションを行うことが可能となる方
法を提供するものである。
り外し可能なアクティブマーカプレート35を示したも
のである。
に、アクティブマーカ36を装着したアクティブマーカ
プレート35を装着した場合について示したものであ
る。
は着脱可能な構造となっており、図8に示したように装
着した場合には、位置決めフレーム1に高精度で再現性
よく装着できる構造となっている。
のアクティブマーカプレート35上のアクティブマーカ
36の位置を、アクティブマーカプレート35が規定す
るアクティブマーカプレート座標系で(XL (i) ,YL
(i) ,ZL (i))とし、同様の座標系で位置決めフレーム
1上の1次マーカ5〜11の位置を(XM (J) ,YM(J)
,ZM (J))とする。
ィブマーカ36の位置を、被検体座標系で規定される3
次元位置センサ28で計測することにより、アクティブ
マーカプレート座標系から被検体座標系への座標変換パ
ラメータ WHL を算出することができる。
決めフレーム1上の1次マーカ5〜11の被検体座標系
での位置(XW (J) ,YW (J) ,ZW (J))は、以下の式
ーカ5〜11の位置を探針することなく、被検体座標系
内で算出することができることとなる。
カプレート35を採用することにより、アクティブマー
カプレート35上のアクティブマーカ36の位置を直接
的に3次元位置センサ28で計測し、位置決めフレーム
1上の1次マーカ5〜11の被検体座標系での位置を算
出することができることになる。
レート35を利用するようにしたが、アクティブマーカ
36は必ずしもアクティブマーカプレート35上に設置
される必要はない。
接的に位置決めフレーム1上にねじ込める形態のもので
もよい。
マーカの位置が再現性良く位置決めフレーム1上で定義
できるので、上記の方法と同様に位置決めフレーム1上
の1次マーカ5〜11を探針することなく、被検体座標
系での位置決めフレーム1内の1次マーカ5ー11の位
置を算出できることになる点で、手術キャリブレーショ
ンを簡略化することができる。
クティブ2次マーカ37の構造を示したものである。
には、赤外線LEDセンサであるLED部39が装着さ
れており、その赤外線LED部39が発光すると、図4
で示された3次元センサ28により、実空間上で規定さ
れた被検体座標系における赤外線LED部39の3次元
位置、すなわちアクティブ2次マーカ37の3次元位置
座標を得ることができるようになっている。
形態と異なる点は、図7のステップS3に対応する部分
である。
詳細を表したものである。
位置決めフレーム1にアクティブマーカプレート35を
装着する。
クティブマーカプレートごと)を装着する。
検査画像を撮影したときに使用した位置決めフレーム1
を再度装着し、撮影時と同一な場所の位置決めフレーム
1が装着してあることを確認する。
めが確定するように経時固化素材18,19が有効に働
く。
アクティブ2次マーカ37を被検体に装着する。
装着する場所は、図3に示されるように被験者の体表面
であり、かつ手術に際して3次元位置センサ28が計測
可能な位置とする。
マーカ37の個数は、少なくとも3以上であることが要
求される。
アクティブマーカプレート35上のアクティブマーカ3
6の位置を3次元位置センサ28で測定し、その後、位
置決めフレーム1上の1次マーカ位置の被検体座標系で
の位置座標を求める。
W (i))とする。
アクティブ2次マーカ37の位置を3次元位置センサ2
8で測定し、そのアクティブ2次マーカ位置の被検体座
標系での位置座標を求める。
利用することによる。
W2(J))とする。
被検体座標系から検査画像座標系への座標変換パラメー
タを算出する。
置決めフレーム1上の1次マーカの位置座標対(X
p (k) ,Yp (k) ,Zp (k)),(XW (k) ,YW (k) ,
ZW (k))により、被検体座標系から検査画像座標系への
座標変換パラメータpHwを算出する。
アクテイブ2次マーカ37の検査画像座標系での位置座
標を算出する。
登録する。
出された被検体座標系から検査画像座標系への座標変換
パラメータpHwを利用する。
画像座標系での位置座標(XP2(J) ,YP2(J) ,Z
P2(J))が算出できることになる。
被検体から位置決めフレーム(アクティブマーカプレー
トを含む)1を取り外す。
外さないものとする。
手術室内で被検体にアクティブ2次マーカ37を装着し
たまま、必要ならばアクティブ2次マーカ37の上から
ドレープなどをかけ、手術に必要な清潔環境を作り出
す。
3次元位置センサ28を利用し、被検体座標系における
2次マーカの位置を計測する。
て、アクティブ2次マーカ37の実空間上での位置を計
測する。
W2(J))とする。
部分で得られたアクティブ2次マーカ37の被検体座標
系での3次元位置を計測することが可能となる。
施形態のステップ4と同様な方法により、検査画像座標
系と被検体座標系間の座標符合化を行うことができる。
の方法を適用することにより、2次マーカを利用しなが
らもセンサプローブ等で探針することなく、手術キャリ
ブレーションを効率的に行うことができる。
なくすことも可能となるので、より正確な手術キャリブ
レーションを実現することができる。
体にセンサ機能を付加することにより、手術に煩わしい
キャリブレーション操作を行うことを省略することがで
きるという効果がある。
た本明細書には、特許請求の範囲に示した請求項1乃至
3以外にも、以下に付記1乃至付記9として示すような
発明が含まれている。
て、被検体を撮像した画像上での位置決め部材の座標
と、実空間での位置部材の座標との対応関係を用いて、
被検体と該被検体を撮像した画像の位置姿勢を対応させ
るキャリブレーション方法において、前記被検体に上記
位置決め部材とは別に目印を装着して、この目印の実空
間での座標と、上記対応関係を用いて、上記目印の上記
画像上で座標を求めておき、上記目印を用いて、前記被
検体と該被検体を撮像した画像の位置姿勢を対応させる
ことを特徴とするキャリブレーション方法。
目印の実空間での座標の測定誤差が所定の範囲以内の目
印のみを用いて、前記被検体と該被検体を撮像した画像
の位置姿勢を対応させることを特徴とする付記1記載の
キャリブレーション方法。
を有していることを特徴とする付記1乃至3のいずれか
に記載のキャリブレーション方法。
像の位置姿勢を対応させる方法であり、被検体に着脱可
能に構成され、複数の第1の目印が配置された位置決め
部材を、被検体に装着し、上記位置決め部材を装着した
被検体を撮像し、上記被検体を撮像した画像に現れた上
記第1の目印の座標を、上記画像に固定された座標系に
おいて計測し、上記位置決め部材を装着した被検体に、
複数の第2の目印を装着し、上記第1の目印の座標と上
記第2の目印の座標を、実空間に固定された座標系で計
測し、実空間に固定された座標系における上記第1の目
印の座標と、上記画像に固定された座標系における上記
第1の目印の座標より、実空間に固定された座標系と上
記画像に固定された座標系との関係を求め、上記実空間
に固定された座標系における上記第2の目印の座標と、
上記関係を利用して、上記画像に固定された座標系にお
ける上記第2の目印の座標を求めておき、上記第2の目
印を用いて、被検体と該被検体を撮像した画像の位置姿
勢を対応させることを特徴とするキャリブレーション方
法。
付記4記載の方法を用いて、患者と該患者の検査画像の
位置姿勢を対応させることを特徴とする手術キャリブレ
ーション装置。
ームを用いて検査画像と被検体の位置姿勢キヤリブレー
ションを行うキャリブレーション方法において、上記被
検体に上記位置決めフレーム上にないマーカ群を装着
し、上記位置決めフレームを用いて検査画像が規定する
検査画像座標系における上記マーカ群の位置を規定し、
上記被検体が実空間上で規定する被検体座標系における
上記マーカ群の位置を測定することにより、上記検査画
像座標系と上記被検体座標系との座標符合化を行うこと
を特徴とする手術キャリブレーション方法。
あらかじめ設定した値以上であると判定できた場合に
は、該マーカの計測値を排除して、上記被検体座標系と
上記検査画像座標系間の座標符合化を行うことを特徴と
した付記5記載のキャリブレーション方法。
サを有していることを特徴とする付記6または7記載の
キャリブレーション方法。
付記6乃至8いずれかに記載の方法を用いて、患者と該
患者の検査画像の位置姿勢を対応させることを特徴とす
る手術キャリブレーション装置。
よれば、複雑な手術経路に対応できるような柔軟な手術
キャリブレーション方法及び手術中に術者の邪魔になら
ないような手術キャリブレーション方法として適用可能
なキャリブレーション方法及びそれを用いる手術キャリ
ブレーション装置を提供することができる。
置決めフレーム1を表した図である。
次マーカを表した図である。
記メガネ形状フレーム1を被検体に装着した図である。
ャリブレーション装置を含むシステム構成を示すブロッ
ク図である。
ャリブレーションで使用する座標系を表した図である。
ャリブレーション処理の基本的な流れを表したフローチ
ャートである。
ップのな流れを表したフローチャートである。
能なアクティブマーカプレート35を示した図である。
2次マーカ37の構造を示した図である。
プS3のサブステップの詳細な流れを表したフローチャ
ートである。
Claims (3)
- 【請求項1】 被検体に位置決め部材を装着して、被検
体を撮像した画像上での位置決め部材の座標と、実空間
での位置部材の座標との対応関係を用いて、被検体と該
被検体を撮像した画像の位置姿勢を対応させるキャリブ
レーション方法において、 前記被検体に上記位置決め部材とは別に目印を装着し
て、この目印の実空間での座標と、上記対応関係を用い
て、上記目印の上記画像上で座標を求めておき、上記目
印を用いて、前記被検体と該被検体を撮像した画像の位
置姿勢を対応させることを特徴とするキャリブレーショ
ン方法。 - 【請求項2】 上記目印は複数個存在し、上記目印の実
空間での座標の測定誤差が所定の範囲以内の目印のみを
用いて、前記被検体と該被検体を撮像した画像の位置姿
勢を対応させることを特徴とする、請求項1記載のキャ
リブレーション方法。 - 【請求項3】 手術される患者を被検体とし、請求項1
または請求項2記載のキャリブレーション方法を用い
て、患者と該患者の検査画像の位置姿勢を対応させるこ
とを特徴とする手術キャリブレーション装置。
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