JP2001086780A - 突極型同期モータの制御方法 - Google Patents

突極型同期モータの制御方法

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JP2001086780A
JP2001086780A JP25844199A JP25844199A JP2001086780A JP 2001086780 A JP2001086780 A JP 2001086780A JP 25844199 A JP25844199 A JP 25844199A JP 25844199 A JP25844199 A JP 25844199A JP 2001086780 A JP2001086780 A JP 2001086780A
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synchronous motor
salient
controlling
axis current
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JP25844199A
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English (en)
Inventor
Takanori Nakada
孝則 中田
Hideki Nihei
秀樹 二瓶
Naoto Onuma
大沼  直人
Yasutaka Suzuki
靖孝 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Hitachi Building Systems Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Building Systems Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】部品の加工精度や取り付け精度を上げることな
く突極型同期モータの取り付け誤差の許容範囲を広くす
るに好適な突極型同期モータの制御方法を提供する。 【解決手段】インバータから出力される電流の大きさと
位相を制御することによって駆動される突極型同期モー
タの制御方法であって、前記電流の位相を、正転時にお
いて前記同期モータの所定のトルクが保証されうる限界
の位相と、逆転時に前記モータの所定のトルクが保証さ
れる限界の位相の平均値に制御することを特徴とする突
極型同期モータの制御方法とする。 【効果】本発明により、部品の加工精度や取り付け精度
を上げることなく突極型同期モータの取り付け誤差の許
容範囲を広くすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、同期モータの制御
方法に関わり、特に突極型同期モータの制御方法に関わ
る。
【0002】
【従来の技術】同期モータのトルクを制御するには、モ
ータの磁極位置に対応し、磁界方向(d軸)と直角方向
の電流成分(q軸電流成分)を制御して行う。この技術
は、中野著「サーボ技術とパワーエレクトロニクス」
(共立出版1994年9月発行)94〜95頁に記載さ
れている。これらの制御を行うには、正確な磁極位置を
検出する手段を必要とする。
【0003】しかし、実際には、磁極位置検出器の加工
精度や取り付け精度上、検出器の磁極位置と実際の磁極
位置に誤差が生ずる。突極型同期モータでは、図1に示
すように、リラクタンストルクの存在により誘起電圧に
対する電流位相が約20〜30°進んだ位相角で最大ト
ルクとなる。従来のように界磁電流を0として制御した
場合、正転方向に対して進み界磁方向に取り付け誤差γ
があった場合、正転時はトルクが増加するが、逆転時に
は強め界磁方向になるため、トルクが減少することにな
る。この取り付け誤差がさらに大きな場合には、トルク
不足によりモータを駆動することができなくなる。結局
正転、逆転ともに所要トルクを満足できる取り付け誤差
の許容範囲は、図2で表される。図のように取り付け誤
差の許容範囲は、強め界磁方向のずれγ2で決まる。所
要トルクを満足するためには位置検出器の誤差が少なく
なるようにしなければならない。従って、部品の加工精
度や取り付け精度を上げることになり、コストが高くな
り、また作業量が多くなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、上記
問題点に鑑み、部品の加工精度や取り付け精度を上げる
ことなく突極型同期モータの取り付け誤差の許容範囲を
広くするに好適な突極型同期モータの制御方法を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】図3に示すように、電流
位相を、同期モータ56の所要トルクが保証される限界
の弱め界磁方向の位相γ1と、モータの所要トルクが保
証される限界の強め界磁方向の位相γ2の平均値γ0に制
御することによって、取り付け誤差の許容範囲を広くす
ることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】図4に、本発明の一実施形態によ
る突極型同期モータの制御装置を示す。
【0007】図3において、交流電源51の交流電圧は
ダイオードで構成したコンバータ52によって直流に変
換され、この直流電圧は平滑コンデンサ53で平滑さ
れ、平滑された直流は更にインバータ54で、可変電圧
・可変周波数の交流に変換される。インバータ54の出
力は永久磁石式同期モータ56に供給され、これにより
同期モータ56を可変速駆動する。永久磁石式同期モー
タ56の回転軸は負荷59に接続され、さらに、位置検
出器57、速度検出器58に接続される。位置検出器5
7は、レゾルバやエンコーダなどが用いられ、同期モー
タ56の電機子と永久磁石界磁の相対的位置、すなわ
ち、回転角を検出する。速度検出器58は、エンコーダ
などが用いられ、同期モータ56の回転速度を検出す
る。図示の例では、位置検出器57、速度検出器58を
機能に分け、別記したが、実際にはレゾルバやエンコー
ダなど同一の機器により構成してもよい。
【0008】今、速度指令装置61から速度指令ω*が
出力されると、速度検出器58の出力信号ωとの偏差Δ
ωが速度制御装置62に入力される。速度制御装置62
は、この偏差に応じて働き、その出力信号は同期モータ
56のトルク指令信号T*になる。速度制御装置62の出
力信号T*は、q軸電流指令装置63に入力され、q軸電
流指令装置63ではトルク指令信号T*に応じたq軸電流
指令Iq*が演算される。 q軸電流指令Iq*は、同期モー
タ56の電機子電流ベクトルの磁界方向と直交する成分
の指令であり、電流制御装置65に入力される。
【0009】一方、d軸電流指令装置64は、d軸電流
指令Id*を演算する。d軸電流指令Id*は同期モータ56
の電機子電流ベクトルの磁界と同方向成分の指令であ
り、その指令信号は、次式によって計算される。
【0010】
【数1】Id1*=Iq1*× tanγ0 (1) ここで、電流位相γ0は、図2に示すように、同期モー
タ56の所要トルクが保証される限界の弱め界磁方向の
位相γ1と、モータの所要トルクが保証される限界の強
め界磁方向の位相γ2の平均値、または、正転時におい
て同期モータ56の所定のトルクが保証されうる限界の
位相と、逆転時に所定のトルクが保証される限界の位相
の平均値とする。
【0011】このd軸電流指令信号Id*も電流制御装置
65に入力される。電流制御装置65は、位置検出器5
7からの信号をもとに、電流検出器55で検出した実際
の電流が指令通りに流れるように制御するためのもの
で、その出力はd軸及びq軸の直流電圧指令Vd*、Vq*
なる。電流制御装置65の出力信号Vd*、Vq*はPWMパ
ルス発生装置66に入力され、PWMパルス発生装置6
6では位相検出器57からの信号と直流の電圧指令信号
Vd*、Vq*とをもとにインバータ54を駆動するPWMパ
ルス信号をインバータ54に出力する。インバータ54
ではPWMパルス発生装置66からのPWMパルス信号
により、PWM制御が実行され、インバータ54の出力
電圧、出力周波数が制御される。このようにして、同期
モータ56に流れる電流が制御され、結果として、磁極
位置検出器の取り付け誤差に対する許容範囲を広げるこ
とができる。
【0012】以上のように、本発明によれば、部品の加
工精度や取り付け精度を上げることなく突極型同期モー
タの取り付け誤差の許容範囲を広くすることができる。
【0013】図5は本発明をエレベータに応用した実施
例を示す。図において図1と同一番号のものは同一物を
示す。同期モータ56の軸端にシーブ2を接続し、シー
ブ2に巻付けられたロープ4を介して乗りかご1とカウ
ンタウエイト3が接続される。
【0014】同期モータ56、すなわちシーブ2の回転
にしたがって乗りかご1は昇降する。
【0015】本発明による制御装置は、エレベータのよ
うに正逆転を必ず行う負荷特性をもつ駆動系に適用する
と効果がある。
【0016】
【発明の効果】本発明により、部品の加工精度や取り付
け精度を上げることなく突極型同期モータの取り付け誤
差の許容範囲を広くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】突極型同期モータのトルク曲線を表す図であ
る。
【図2】従来の突極型同期モータの制御原理を表す図で
ある。
【図3】本発明による突極型同期モータの制御原理を表
す図である。
【図4】本発明の突極型同期モータの制御方法を適用し
た一実施例を表すブロック図である。
【図5】本発明の突極型同期モータの制御方法のエレベ
ータへの適用例を表すブロック図である。
【符号の説明】
56…同期モータ、57…位置検出器、58…速度検出
器、61…速度指令装置、62…速度制御装置、63…
q軸電流指令装置、64…d軸電流指令装置、65…電
流制御装置、54…インバータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 二瓶 秀樹 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地 株式会社日立製作所昇降機事業部内 (72)発明者 大沼 直人 茨城県ひたちなか市市毛1070番地 株式会 社日立製作所水戸事業所内 (72)発明者 鈴木 靖孝 東京都千代田区神田錦町一丁目6番地 株 式会社日立ビルシステム内 Fターム(参考) 5H550 AA07 BB10 DD04 EE01 FF10 GG01 GG03 GG05 HB07 HB16 LL07 LL22 5H576 AA07 BB10 CC05 DD05 EE10 EE11 FF10 GG01 GG02 GG04 LL07 LL22

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インバータから出力される電流の大きさ
    と位相を制御することによって駆動される突極型同期モ
    ータの制御方法であって、前記同期モータの所要トルク
    が保証されうる最大の弱め界磁方向の位相である第1の
    位相と、前記同期モータの所要トルクが保証されうる最
    大の強め界磁方向の位相である第2の位相とを用いて、
    前記電流の位相を第1の位相と第2の位相の平均値に制
    御することを特徴とする突極型同期モータの制御方法。
  2. 【請求項2】 インバータから出力される電流の大きさ
    と位相を制御することによって駆動される突極型同期モ
    ータの制御方法であって、磁極位置検出器の取り付け誤
    差に基づく位相誤差があったときに、正転時において前
    記同期モータの所定のトルクが保証されうる最大の位相
    誤差である第1の位相と、逆転時に前記モータの所定の
    トルクが保証されうる最大の位相誤差である第2の位相
    とを用いて、前記電流の位相を第1の位相と第2の位相
    の平均値に制御することを特徴とする突極型同期モータ
    の制御方法。
  3. 【請求項3】 特許請求の範囲第1項または第2項記載
    の突極型同期モータの制御装置であって、前記同期モー
    タの負荷としてエレベータを駆動することを特徴とする
    突極型同期モータの制御装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6803739B2 (en) 2001-09-04 2004-10-12 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Method and apparatus for controlling synchronous motor

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6803739B2 (en) 2001-09-04 2004-10-12 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Method and apparatus for controlling synchronous motor

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