JP2001084724A - ハードディスク装置 - Google Patents

ハードディスク装置

Info

Publication number
JP2001084724A
JP2001084724A JP25747299A JP25747299A JP2001084724A JP 2001084724 A JP2001084724 A JP 2001084724A JP 25747299 A JP25747299 A JP 25747299A JP 25747299 A JP25747299 A JP 25747299A JP 2001084724 A JP2001084724 A JP 2001084724A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
magnetic head
magnetic
medium
hard disk
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP25747299A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryohei Tanuma
良平 田沼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP25747299A priority Critical patent/JP2001084724A/ja
Publication of JP2001084724A publication Critical patent/JP2001084724A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Magnetic Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハードディスク装置に関し、高記録密度とヘ
ッドの高速制御を可能とすること。 【解決手段】 磁気ディスク20は回転駆動される。磁
気ヘッド10は磁気ディスク20の回転面に対向して設
けられ、導電層12,13を回転面近傍に位置するよう
に有する。電圧印加回路30により導電層12,13間
に電圧を印加する。印加した電圧に応じて導電層12,
13と磁気ディスク20の間に所定の電位差を生じさ
せ、電位差に基づいて回転面と磁気ヘッド10の間隔を
制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はハードディスク装置
に関し、特に、高記録密度を実現するハードディスク装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】パーソナル・コンピュータは近年、高性
能化が進んでいる。パーソナル・コンピュータ上で動作
するアプリケーションの高機能化も進んでおり、アプリ
ケーションは高機能化にしたがって大容量化している。
これら高性能化と大容量化にしたがい、現在ではハード
ディスク装置はパーソナル・コンピュータに必須の補助
記憶装置となっている。
【0003】ハードディスク装置の記録密度は、年率6
0パーセント以上で向上してきている。現時点で、製品
レベルでは5.7Gbit/in2が、研究室レベルで
は16Gbit/in2が確認されている。
【0004】記録密度は、磁気ヘッド−媒体間隙を小さ
くするほど向上させることができる。現在のほとんどの
ハードディスク装置は、媒体の回転による空気流をスラ
イダ−媒体間隙に巻き込んで磁気ヘッドを浮上させる方
式を採用している。浮上方式として、2つが知られてい
る。ランプロード方式では、磁気ヘッドは媒体の回転停
止時に媒体外部に移動してランプに退避する。CSS
(Contact Start Stop)方式では、磁気ヘッドは媒体の
回転停止時に媒体面に着地して静止し、回転を開始する
と媒体面から離間する。
【0005】CSS方式における磁気ヘッドの着地位置
は、媒体内周側に設けられたCSSゾーンである。媒体
の回転開始にしたがって磁気ヘッドはCSSゾーンから
浮上し、そしてデータゾーンに移動してデータの読み書
きが可能になる。CSSゾーンは磁気ヘッドの吸着防止
のためにテクスチャ加工されている。テクスチャ加工は
通常、レーザ光を用いて基盤表面にバンプ列を形成する
ことで実現される。CSS方式は、簡単な磁気ディスク
構造で実現できる利点がある。
【0006】ところが、近年の記録密度向上にしたがっ
た間隙距離(ヘッド浮上量)の低下により、CSS方式
で十分な性能を得ることが困難になってきた。すなわ
ち、バンプ高さは磁気ヘッドの吸着防止のために一定高
さが必要であるが、最近は、この高さ寸法よりも小さな
磁気ヘッド−媒体間隙が要求されている。バンプ高さを
この要求にしたがった寸法にすると、データゾーンにあ
る磁気ヘッドは、CSSゾーンに移動しようとする際に
バンプに衝突することになる。
【0007】したがってハードディスク装置の多くは、
今後、ランプロード方式に移行すると考えられる。しか
しながらランプロード方式も別の問題を有しており、無
条件に採用できるわけではない。すなわち、磁気ヘッド
が媒体面上に移行する際に一瞬、媒体面に衝突する問
題、新たにランプを設置することによるコスト上昇の問
題、磁気ヘッドがランプ上を摺動するときのパーティク
ル発生の問題等を解決する必要がある。
【0008】そこで、上記二方式とは別のヘッド高さ制
御方式が提案されている(特開平5−20824号公
報、特開平6−243625号公報、特開平9−820
14号公報)。この方式では、磁気ヘッド−媒体間に低
電圧を印加することで磁気ヘッド−媒体間に静電力を発
生させ、この静電力を利用して磁気ヘッド−媒体間隙
(ヘッド高さ)寸法を制御する。また、Zhu Feng, et a
l.:DEAD DISK INTERFACE CHARGE AND ITS POTENTIAL AP
PLICATIONS, 1999 Digest of INTERMAG 99, HB-05(199
9)には、この方式に従って磁気ヘッド−媒体間隙寸法を
制御した実験結果が示されている。
【0009】例えば特開平9−82014号公報には、
データゾーン上でのみ電圧を印加することが開示されて
いる。この方式によれば、CSS動作時には磁気ヘッド
浮上量をより大きくして磁気ヘッドとバンプの衝突を回
避することができる。この方式によればさらに、データ
ゾーン上では磁気ヘッド浮上量を小さくして高密度記録
を達成することができる。
【0010】また近年、磁気ヘッド浮上量の低下にした
がって、媒体の微小なうねりによる磁気ヘッド浮上量の
変動が無視できないものになっている。そこで、空気流
によるヘッド浮上作用に加えて、新たな磁気ヘッド浮上
量の制御を行って浮上量変動を抑制する必要がある。
【0011】ヘッド浮上量の制御には、静電力を利用し
た方法が最適である。静電力を利用したヘッド高さ制御
方式は、このように、ハードディスク装置の記録密度向
上に伴う要求を満たし得る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のヘッド高さ制御方式ではいずれも、磁気ヘッド
−媒体間に電圧を印加している。したがって、磁気ヘッ
ドと媒体が導通可能であることが必須である。磁気ヘッ
ドと媒体を導通させることは、実施にあたっての大きな
制約となる。
【0013】媒体の基板材料としてアルミニウム合金を
用いる場合、媒体の導電層は、基板、回転軸、ボールベ
アリング部を通じてアース電位に接続される。一方、磁
気ヘッドはアース電位に対して絶縁され、磁気ヘッド−
アース間には電圧印加用の電源が挿入される。この構成
において、ベアリング部のアース電位との導通が確実に
保たれれば、所望のヘッド高さ制御を実現することがで
きる。しかし、ベアリング部のボールは媒体回転時には
ふらついて間欠的に内輪または外輪に接触して導通が行
われるために、印加電圧にスパイクノイズが重畳され
る。
【0014】このスパイクノイズの影響で安定したヘッ
ド高さ制御が困難になる。また、電圧印加用の回路が大
きなループを形成するために、ノイズの影響を受け易
く、ノイズ発生源にもなる。
【0015】一方、近年、媒体の基板材料として絶縁材
料を用いることが行われている。例えばガラスやプラス
チックを基板に使用する場合には、媒体の磁気ヘッド直
近部分と回転軸の間を非磁性層からなる数十nm厚の薄
膜導電層により接続して上記導通を実現する。この薄膜
導電層による抵抗は、ヘッド高さ制御に無視できないほ
ど影響する。特にヘッド位置の高速制御に際しては、磁
気ヘッド−媒体間隙に形成されるキャパシタンスと上記
抵抗値の積で決定される時定数が大きくなり、この時定
数が高速応答を困難にする。
【0016】そこで、本発明は上記の課題を解決するた
めになされたものであって、高記録密度とヘッド位置の
高速制御を可能とするハードディスク装置を提供するこ
とを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1の発明は、回転駆動される磁気記録媒体
と、前記磁気記録媒体の回転面に対向して設けられ、第
1および第2の導電手段を前記回転面近傍に位置するよ
うに有する磁気ヘッドと、前記第1の導電手段と第2の
導電手段の間に電圧を印加する電圧印加手段とを備え、
前記印加した電圧に応じて前記第1および第2の導電手
段と前記磁気記録媒体の間に所定の電位差を生じさせ、
前記電位差に基づいて前記回転面と前記磁気ヘッドの間
隔を制御するようにしたハードディスク装置を提供す
る。
【0018】また、請求項2の発明は、請求項1におい
て、前記電圧印加手段は、前記磁気記録媒体と前記磁気
ヘッドの間に形成されるキャパシタンスと直列接続され
るインダクタンスと、前記キャパシタンスと前記インダ
クタンスの共振周波数と略等しい周波数の交流電圧を発
生する交流発生手段と、前記交流電圧に所定レベルの直
流電圧を重畳する手段であって、前記交流電圧と前記キ
ャパシタンスに流れる電流の位相差を抑制するように前
記所定レベルを調整される直流重畳手段とを備えるハー
ドディスク装置を提供する。
【0019】また、請求項3の発明は、請求項1におい
て、前記磁気記録媒体が有する記録情報にしたがった再
生信号をモニタするモニタ手段をさらに備え、前記電圧
印加手段は、前記再生信号を所定レベルとするように電
圧を可変して印加するハードディスク装置を提供する。
【0020】
【作用】上記構成の本発明に係るハードディスク装置に
よれば、磁気ヘッドと磁気記録媒体を電気的に接続する
ことなく磁気記録媒体の回転面と磁気ヘッドの間隔を制
御することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明に係
るハードディスク装置の各実施形態について詳細に説明
する。
【0022】(第1実施形態)図1は本発明に係るハー
ドディスク装置の第1実施形態の要部構成図である。
【0023】磁気ヘッド10は磁気ディスク20の表面
に対向して設けられる。磁気ディスク20はその一部を
示されている。磁気ディスク20は円盤状で中心部にベ
アリングで軸支される回転軸(図示せず)を有し、駆動
モータ(図示せず)により回転駆動される。ここでは、
磁気ディスク20の回転面と略直交する断面構造が示さ
れている。磁気ヘッド10は、回転にしたがって発生す
る空気流により回転面から浮上する。30は電圧印加回
路を示す。
【0024】磁気ヘッド10は、スライダ11と一対の
導電層12,13を有する。スライダ11はAl23
TiC製であり、スライダ11の2本のレール面に静電
力発生のための金属膜としてTi層をコーティングして
導電層12,13が形成される。導電層12,13は磁
気ディスク表面側に設けられ、互いに絶縁されている。
導電層12,13はカーボン保護層14でコーティング
される。
【0025】電圧印加回路30は直流電源31とスイッ
チ32から構成される。スイッチ32がオンされると、
導電層12,13間には直流電源31が発生する直流電
圧が印加される。直流電源31の発生電圧は数ボルトの
低電圧である。
【0026】磁気ディスク20は、アルミニウム合金か
らなる基板29上にNi−Pメッキ層28を形成され、
Ni−Pメッキ層28上にクロム下地層27を形成さ
れ、クロム下地層27上に磁性層26を形成されてい
る。磁性層26はコバルトを主成分とする。磁性層26
はカーボン保護層25でコーティングされ、磁気ディス
ク20の表面となるカーボン保護層25上には潤滑剤2
4が塗布される。
【0027】アルミ基板を用いた磁気ディスク20で
は、磁性層26、クロム下地層27、Ni−Pメッキ層
28、および基板29が一体となって導電作用を呈す
る。これら各要素からなる媒体側導電層は、磁気ヘッド
−ディスク間の浮上間隙とカーボン保護層14,25を
介して導電層12,13と対向する。
【0028】なお、基板材料としてガラス、プラスチッ
ク等の絶縁性材料を使用した場合には、上記各要素のう
ち磁性層26とクロム下地層27で媒体側導電層が構成
される。この媒体側導電層は図示の媒体側導電層と比べ
て厚さ寸法がより小さいため、導電率もより低い。しか
し、図1の構成では電流が流れる部分はスライダ11の
直下の微小部分であるため、低導電率はほとんど問題と
ならない。すなわち、絶縁性材料を基板材料として使用
した構成にも本発明を適用することができる。
【0029】磁気ヘッド10の例えば導電層12と媒体
側導電層の間にはコンデンサが形成され、導電層13と
媒体側導電層の間には別のコンデンサが形成される。す
なわち、媒体側導電層は両コンデンサによって導電層1
2,13と容量結合される。この結合部分の等価回路
は、両コンデンサの直列接続として表される。
【0030】磁気ディスク20の内周側にはCSSゾー
ン(図示せず)が設けられている。CSSゾーンにはテ
クスチャ加工が施され、当該加工により静摩擦を防ぐよ
うになっている。磁気ヘッド10は、磁気ディスク20
の停止時にはCSSゾーン上で静止している。磁気ヘッ
ド10は、磁気ディスク20が回転を開始すると前述の
通りに浮上し、CSSゾーンに移動する。
【0031】CSSゾーンに移動した時点でスイッチ3
2がオンされると、導電層12,13間には直流電源3
1が発生する直流電圧2Vが印加され、磁気ヘッド−デ
ィスク間に電位差Vが発生する。電位差Vとなるのは、
導電層12と磁気ディスク20間にコンデンサが存在
し、導電層13と磁気ディスク20間に別のコンデンサ
が存在するためである。この電位差にしたがって、磁気
ヘッド−ディスク間に静電力が発生して吸引力として働
く。この吸引力によって磁気ヘッド10は所定量降下
し、浮上間隙の寸法は、この静電力に応じた距離となっ
て一定間隔が保たれる。
【0032】静電力F〔N〕は、次式で表される。
【0033】
【数1】
【0034】(1)式において、εは浮上間隙における
誘電率〔F/m〕を表す。Sは導電層12(または導電
層13)の面積〔m2〕を表す。dは導電層12(また
は導電層13)と媒体側導電層との距離〔m〕を表す。
Vは導電層12(または導電層13)と媒体側導電層の
間の電位差〔V〕を表す。
【0035】(1)式において例えば ε=8.854
×10-12、S=0.1×10-6、V=2、d=20×
10-9とすると、静電力Fは0.885×10-3Nとな
り、これは0.9gFに相当する。
【0036】通常、磁気ヘッドの磁気ディスク方向の押
し付け圧力は2〔gF〕程度に設計される。したがっ
て、上記条件にしたがった静電力Fによって浮上間隙を
所望の寸法に制御することが可能である。
【0037】(第2実施形態)図2は本発明に係るハー
ドディスク装置の第2実施形態の要部構成図である。図
2おいて、図1中のものと同一構成要素には同一符号を
付し、その説明を適宜省略する。
【0038】電圧印加回路40は、コイル43と抵抗4
4と電源45と電圧計46と電源電圧制御装置47から
構成される。電源45は直流電源と交流電源を含む。直
流電源の発生電圧は数ボルトの低電圧であり、電源電圧
制御装置47からの信号によって調整が可能である。交
流電源は周波数fの微小交流電圧を発生する。電源45
は直流低電圧と微小交流電圧を重畳して出力する。電圧
計46によって、抵抗44の両端の電圧を測定すること
ができる。この測定値は抵抗44に流れる電流に比例し
た値を示す。
【0039】電圧計46の測定値と電源45の出力電源
電圧が電源電圧制御装置47に入力される。電源電圧制
御装置47によって抵抗44に流れる電流と電源電圧の
位相差φを検出し、検出結果に応じて電源45の直流低
電圧の値を調整する。
【0040】導電層12,13と媒体側導電層で形成さ
れるコンデンサとコイル43と抵抗44で一種のLCR
回路が構成される。浮上間隙の寸法は、LCR回路の共
振条件が満たされるように制御される。導電層12(ま
たは導電層13)と媒体側導電層の間に形成されるコン
デンサのキャパシタンスをC′とすると、導電層12,
13と媒体側導電層の間に形成されるコンデンサのキャ
パシタンスはC(=C′/2)となる。電源45からの
電源電圧をこのLCR回路に印加して浮上間隙を制御す
る。
【0041】LCR回路のインピーダンスZは、微小交
流電圧の周波数をf、角周波数をω(=2πf)とする
と次式で与えられる。
【0042】
【数2】
【0043】微小交流電圧とコンデンサに流れる電流の
位相差φ(=電源電圧と抵抗44に流れる電流の位相
差)は次式で与えられる。
【0044】
【数3】
【0045】上式において、次式を満足するように角周
波数ω(周波数f)を設定してスライダ11の浮上高さ
(浮上間隙の寸法)を制御する。このとき、φ=0とな
ってLCR回路の共振状態が得られる。
【0046】
【数4】
【0047】導電層12,13と媒体側導電層間の制御
目標距離をd0とすると、両導電層が距離d0をおいて位
置するときのキャパシタンスCは次式で与えられる。
【0048】
【数5】
【0049】したがって、次式を満足するように角周波
数ω(周波数f)を設定することにより、距離d0にお
いてLCR回路の共振状態が得られる。
【0050】
【数6】
【0051】また、電源電圧制御装置47により直流低
電圧の値を調整することでスライダ11と磁気ディスク
20間の静電力を変化させ、位相差φが0になるように
制御する。
【0052】本実施形態においても、磁気ディスク20
が回転を開始して浮上しCSSゾーンに移動した時点で
上記の制御を行うことで、磁気ヘッド10の浮上高さを
所望通りに制御することができる。
【0053】(第3実施形態)図3は本発明に係るハー
ドディスク装置の第3実施形態の要部構成図である。図
3において、図1中のものと同一構成要素には同一符号
を付し、その説明を適宜省略する。
【0054】電圧印加回路50は、直流電源51と読み
取り信号出力測定用信号変換器52と電源電圧制御装置
57から構成される。直流電源51は電源電圧制御装置
57からの信号によって出力電圧が調整可能である。
【0055】磁気ヘッド10によって、磁気ディスク2
0の磁性層26が有する磁気記録情報を読み取って再生
する。再生信号レベルは浮上高さが大きいほど小さい。
読み取り信号出力測定用信号変換器52は、この再生信
号をモニタし、検波して平均化して出力する。
【0056】電源電圧制御装置57は、浮上高さに応じ
てレベルが変化する読み取り信号出力測定用信号変換器
52の出力を入力する。電源電圧制御装置57はさら
に、直流電源51の出力電圧を調整する制御信号を出力
し、読み取り信号出力測定用信号変換器52からの検波
出力を一定とするように制御する。これによって、磁気
ヘッド10の浮上高さを一定に制御することができる。
【0057】(実施形態のまとめ)以上説明した各実施
形態では、一対の導電層12,13間のみに電圧印加回
路30,40,50によって電圧を印加しており、従来
のように磁気ディスクと磁気ヘッド間に電圧を印加する
必要がない。したがって磁気ヘッドと磁気ディスクを回
転軸を介して電気的に接続しないため、次に列記する効
果を奏することができる。
【0058】回転軸のベアリング部のボールが磁気ディ
スク回転時にふらついてもスパイクノイズによってヘッ
ド高さ制御動作が不安定になることがない。
【0059】電圧印加用の回路が大きなループを形成す
ることがないために、ノイズの影響を受けることがな
く、また、ノイズ発生源になることもない。
【0060】磁気ディスクの基板材料に絶縁材料を用い
る場合でも、回路の時定数が大きくなって高速応答を妨
げることがない。
【0061】したがって、磁気ヘッド位置の高速制御と
高記録密度を可能とすることができる。
【0062】
【発明の効果】以上説明した通り本発明に係るハードデ
ィスク装置によれば、磁気ヘッドと磁気記録媒体を電気
的に接続することなく磁気記録媒体の回転面と磁気ヘッ
ドの間隔を制御することができるので、磁気ヘッド位置
の高速制御と高記録密度を両立できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るハードディスク装置の第1実施形
態の要部構成図である。
【図2】本発明に係るハードディスク装置の第2実施形
態の要部構成図である。
【図3】本発明に係るハードディスク装置の第3実施形
態の要部構成図である。
【符号の説明】
10 磁気ヘッド 11 スライダ 12,13 導電層 14 カーボン保護層 20 磁気ディスク 24 潤滑剤 25 カーボン保護層 26 磁性層 27 クロム下地層 28 Ni−Pメッキ層 29 基板 30,40,50 電圧印加回路 31,51 直流電源 32 スイッチ 43 コイル 44 抵抗 45 電源 46 電圧計 47,57 電源電圧制御装置 52 読み取り信号出力測定用信号変換器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動される磁気記録媒体と、 前記磁気記録媒体の回転面に対向して設けられ、第1お
    よび第2の導電手段を前記回転面近傍に位置するように
    有する磁気ヘッドと、 前記第1の導電手段と第2の導電手段の間に電圧を印加
    する電圧印加手段とを備え、 前記印加した電圧に応じて前記第1および第2の導電手
    段と前記磁気記録媒体の間に所定の電位差を生じさせ、
    前記電位差に基づいて前記回転面と前記磁気ヘッドの間
    隔を制御するようにしたことを特徴とするハードディス
    ク装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記電圧印加手段は、 前記磁気記録媒体と前記磁気ヘッドの間に形成されるキ
    ャパシタンスと直列接続されるインダクタンスと、 前記キャパシタンスと前記インダクタンスの共振周波数
    と略等しい周波数の交流電圧を発生する交流発生手段
    と、 前記交流電圧に所定レベルの直流電圧を重畳する手段で
    あって、前記交流電圧と前記キャパシタンスに流れる電
    流の位相差を抑制するように前記所定レベルを調整され
    る直流重畳手段とを備えることを特徴とするハードディ
    スク装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 前記磁気記録媒体が有する記録情報にしたがった再生信
    号をモニタするモニタ手段をさらに備え、 前記電圧印加手段は、前記再生信号を所定レベルとする
    ように電圧を可変して印加することを特徴とするハード
    ディスク装置。
JP25747299A 1999-09-10 1999-09-10 ハードディスク装置 Withdrawn JP2001084724A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25747299A JP2001084724A (ja) 1999-09-10 1999-09-10 ハードディスク装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25747299A JP2001084724A (ja) 1999-09-10 1999-09-10 ハードディスク装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001084724A true JP2001084724A (ja) 2001-03-30

Family

ID=17306793

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25747299A Withdrawn JP2001084724A (ja) 1999-09-10 1999-09-10 ハードディスク装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001084724A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006085885A (ja) * 2004-09-14 2006-03-30 Sae Magnetics (Hk) Ltd 加熱および帯電によって作動中の浮上高さを制御する方法と装置
US7675711B2 (en) 2003-05-07 2010-03-09 Sae Magnetics (Hk) Ltd. Measuring and neutralizing the electrical charge at the interface of a magnetic head and media
JP2015207335A (ja) * 2014-04-21 2015-11-19 シーゲイト テクノロジー エルエルシー 記録媒体への電磁吸引力を有する記録ヘッドを含む装置、記録ヘッドと記録媒体との間で電磁吸引力を振動させる回路を含む装置、および振動する電磁吸引力によりヘッド−媒体接触を検出する方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7675711B2 (en) 2003-05-07 2010-03-09 Sae Magnetics (Hk) Ltd. Measuring and neutralizing the electrical charge at the interface of a magnetic head and media
JP2006085885A (ja) * 2004-09-14 2006-03-30 Sae Magnetics (Hk) Ltd 加熱および帯電によって作動中の浮上高さを制御する方法と装置
JP2015207335A (ja) * 2014-04-21 2015-11-19 シーゲイト テクノロジー エルエルシー 記録媒体への電磁吸引力を有する記録ヘッドを含む装置、記録ヘッドと記録媒体との間で電磁吸引力を振動させる回路を含む装置、および振動する電磁吸引力によりヘッド−媒体接触を検出する方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6529342B1 (en) Method for controlling flying height of a magnetic head
US6359746B1 (en) Magnetic disk drive
US7046473B2 (en) Method and apparatus for active fly height control with heating and electrical charge
US7660068B1 (en) Method and system for pre-contact detection and active damping of air bearing vibrations in a hard disk drive
US6999265B1 (en) Method and system for dual element transducer flight height adjustment using combined thermal and electrostatic control
US6700724B2 (en) Contact detection and calibration for electrostatic fly height control in a disc drive
US7321476B2 (en) Method and system for determining contact potential in a hard disk drive
US6577466B2 (en) Head with active fly height control
US4669011A (en) Slider assembly with dynamically positionable transducer
US7564649B2 (en) Head assembly having a sensing element to provide feedback for head-media instability
US8310779B2 (en) Head assembly having a sensing element
US7310197B2 (en) Simultaneous measurement of contact potential and slider body clearance in a magnetic disk drive
JP2005501358A (ja) 静電飛行高度制御システム及び方法
US20090135512A1 (en) Electrical current as probe for modulation at head-disk interface
JP2003515865A (ja) パターン化した媒体の上方のフライ高さ制御
US7388726B1 (en) Dynamically adjustable head disk spacing slider using thermal expansion
US9330687B2 (en) Microwave-assisted recording head with stable oscillation
US8139309B2 (en) Negative biasing a slider with respect to a disk to reduce slider wear and provide burnish rate control
US6888693B2 (en) Disc drive slider with protruding electrostatic actuator electrode
US8274751B2 (en) Electrical current as probe for modulation at head-disk interface
US7310198B2 (en) Measurement of slider body clearance in a magnetic disk drive using positive and negative electrical pulses
JP2003308670A (ja) 磁気ディスク装置
JP2001084724A (ja) ハードディスク装置
US7286314B2 (en) Disk drive with localized clearance and contact potential measurement capability
US6933735B2 (en) Ramp arrangement and method for measuring the position of an actuator in a rotating media data storage device

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20031225

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20040210

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20040210

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20040213

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20040531