JP2001082686A - 潤滑油の給油方法 - Google Patents

潤滑油の給油方法

Info

Publication number
JP2001082686A
JP2001082686A JP26161199A JP26161199A JP2001082686A JP 2001082686 A JP2001082686 A JP 2001082686A JP 26161199 A JP26161199 A JP 26161199A JP 26161199 A JP26161199 A JP 26161199A JP 2001082686 A JP2001082686 A JP 2001082686A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
pressure
lubricating oil
oil supply
lubricating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26161199A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshio Nakano
善夫 中野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
Priority to JP26161199A priority Critical patent/JP2001082686A/ja
Publication of JP2001082686A publication Critical patent/JP2001082686A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速回転する軸のベアリングやギヤなどに潤
滑油を到達させる給油圧力を保持したまま必要最少限の
給油量に削減することができる潤滑油の給油方法を提供
すること。 【解決手段】 容積型のオイルポンプ1から供給される
潤滑油をオイルジェットにより給油する場合に、オイル
ポンプ1からオイルジェットに至る供給系10の圧力を
調圧弁12の時定数及び固有心同数などを適切に設定し
て自励振動を生じさせ、これにより給油圧力を時間的に
変化させ最高給油圧力を維持したまま給油する。これに
より、給油圧力の脈動を利用し、給油圧力を時間的に変
化させることで、総給油量の削減を図るようにしてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、潤滑油の給油方
法に関し、航空機エンジンの主軸ベアリング室や補機を
駆動するための補機駆動ギヤボックス(AGB)内のベ
アリングやギヤなどへの潤滑油の供給に好適なものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来から潤滑油を給油して潤滑する機器
は多く、例えば航空機エンジンにあっても主軸ベアリン
グ室のベアリングや補機類を駆動するための補機駆動ギ
ヤボックス内のベアリングやギヤなども強制的な潤滑油
の供給による潤滑が行われている。
【0003】このような航空機エンジンの潤滑油の給油
方法は、図2に概略構成を示すように、ギヤポンプまた
はベーンポンプなどの定容積型のオイルポンプ1が補機
駆動ギヤボック2に取り付けられ、エンジン3の主軸4
からの動力が補機駆動ギヤボックス2を介して伝達され
て駆動され、エンジン3各部の主軸ベアリング室5や補
機駆動ギヤボックス2内に給油されるようにしてある。
【0004】この航空機エンジンの潤滑油の給油対象と
なるエンジン3各部の主軸ベアリング室5や補機駆動ギ
ヤボックス2内では、主軸4などが高速回転しているこ
とから通常、オイルジェット給油方式が採用され、高速
回転に伴う空気流(Windage)を貫通して給油で
きるように給油圧力を5〜7kg/cm2 g と高くするとと
もに、オイルポンプ1の吐出側に調圧弁6またはリリー
フ弁を設けて給油圧力を、図2(b)に示すように、一
定に保つようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような潤滑油の給
油方法では、給油圧力を一定に保持していることから、
最も潤滑の必要な状態、例えば離着陸時にある程度の余
裕を以て給油できるように給油量を設定しており、通常
飛行状態などでは必要油量よりも多くの潤滑油がエンジ
ン各部などに給油されている。
【0006】このため、大容量のオイルポンプを必要と
するなど潤滑油供給系が大型化し、重量も増大するとい
う問題がある。
【0007】また、余剰な潤滑油の存在により撹拌抵抗
が増大し機械的な損失が増大するとともに、オイルポン
プの駆動馬力も増大し、エンジンの効率低下を招いてし
まうという問題もある。
【0008】この発明はかかる従来技術の有する課題を
解決するためになされたもので、高速回転する軸のベア
リングやギヤなどに潤滑油を到達させる給油圧力を保持
したまま必要最少限の給油量に削減することができる潤
滑油の給油方法を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記従来技術が有する課
題を解決するためこの発明の請求項1記載の潤滑油の給
油方法は、容積型のオイルポンプから供給される潤滑油
をオイルジェットにより給油するに際し、前記オイルポ
ンプから前記オイルジェットに至る供給系の圧力を自励
振動により時間的に変化させ給油圧力を維持したまま給
油量を削減するようにしたことを特徴とするものであ
る。
【0010】この潤滑油の給油方法によれば、容積型の
オイルポンプから供給される潤滑油をオイルジェットに
より給油する場合に、オイルポンプからオイルジェット
に至る供給系の圧力を自励振動により時間的に変化させ
給油圧力を維持したまま給油量を削減するようにしてお
り、給油圧力の脈動を利用し、給油圧力を時間的に変化
させることで、総給油量の削減を図るようにしている。
【0011】また、この発明の請求項2記載の潤滑油の
給油方法は、前記請求項1記載の構成に加え、前記給油
系の圧力の自励振動を、当該給油系に設けた調圧弁によ
り給油圧力に1次遅れを生じさせて脈動させて得るよう
にしたことを特徴とするものである。
【0012】この潤滑油の給油方法によれば、給油系の
圧力の自励振動を、給油系に設けた調圧弁により給油圧
力に1次遅れを生じさせて脈動させて得るようにしてお
り、調圧弁の時定数、固有振動数などを適切に設定する
ことで自励振動が得られ、特に外部動力を必要とせず簡
単に実現できるようになる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の潤滑油の供給方
法の一実施の形態について図面に基づき詳細に説明す
る。
【0014】図1はこの発明の潤滑油の供給方法を航空
機エンジンに適用した一実施の形態にかかる概略構成図
及び給油圧力の時間的変化の説明図である。
【0015】この潤滑油の給油方法では、航空機エンジ
ン3の主軸ベアリング室5および補機駆動ギヤボックス
2のベアリングやギヤが潤滑対象とされ、補機駆動ギヤ
ボックス2に取り付けた容積型のオイルポンプ1をエン
ジン3の主軸4からの動力で駆動して給油するようにし
てある。
【0016】このオイルポンプ1による潤滑油の給油系
10は、図1に示すように、容積型のオイルポンプ1
が、例えばベーンポンプで構成され、オイルタンク11
の潤滑油を加圧して調圧弁12を介してエンジン3の主
軸ベアリング室5および補機駆動ギヤボックス2のベア
リングやギヤにオイルジェットにより給油するようにな
っており、オイルポンプ1の吐出側である調圧弁12の
上流側に分岐管13が設けられて可変オリフィス14を
介して調圧弁12と連通され、分岐管13に可変オリフ
ィス15を介してアキュムレータ16が接続してある。
【0017】このように構成した潤滑油の供給系10で
は、オイルポンプ1の吐出側に設けた分岐管13に可変
オリフィス14を介して調圧弁12が接続してあるの
で、調圧弁12のばね12aのばね定数やスプール12
bの固有振動数などを適切に設定することで、スプール
12bに一時遅れが生じて自励振動し、何等外部動力を
必要とせずにオイルポンプ1からの給油圧力に脈動が生
じることになり、オイルポンプ1の脈動分が可変オリフ
ィス15を介してアキュムレータ16に吸収される。
【0018】このような調圧弁12の自励振動により、
調圧弁12の吐出側の給油圧力が、図1(b)に示すよ
うに、脈動し、給油圧力が高くなるときにオイルジェッ
トにより潤滑油が供給され、給油圧力が低いときにはオ
イルジェットによる潤滑油の供給が行われず、間欠給油
状態となる。
【0019】そこで、最も潤滑の必要な状態、例えば離
着陸時には、調圧弁12に脈動が生じないようにして従
来と同様の一定給油圧力で、必要油量(従来に比べて少
ない油量)での潤滑が行われるようにする一方、通常の
飛行状態など、潤滑油によるベアリングやギヤなどの冷
却の必要が減少する場合には、調圧弁12を脈動させて
給油圧力が時間的に変化する間欠給油状態となるように
し、最大給油圧力を保持したまま潤滑油の給油量を減少
させた必要油量で給油する。
【0020】なお、従来の潤滑油の給油方法では、供給
圧力を高めて高圧で潤滑油を供給するため必要油量より
も多くの潤滑油量を給油するようにしていたので、エン
ジンの状態にかかわらず常に必要油量のみが供給される
ように、調圧弁12に自励振動による脈動を生じさせ、
常に間欠給油状態で最高給油圧力を保持したまま潤滑油
を給油するようにしても良い。
【0021】これにより、オイルポンプの平均駆動馬力
が、図1(b)中に斜線で示す間欠給油による時間的な
変化分だけ減少し、エンジン3の効率向上となる。
【0022】また、この潤滑油の供給方法では、調圧弁
12が自励振動で脈動する間、潤滑油の給油量を減少す
ることができ、潤滑油の総循環油量の減少によりオイル
タンクやオイルクラーなどを小形化し、潤滑油の給油・
排油系を小型・軽量化することができる。
【0023】さらに、余剰な潤滑油が存在しないので撹
拌抵抗による機械的な損失を減少することができる。
【0024】また、調圧弁12の時定数や固有振動数を
適切に設定することにより自励振動が生じ、これにより
給油圧力を脈動させることができ、外部動力を必要とせ
ず、従来から給油系に設けてある調圧弁を変更調整する
ことで簡単にこの潤滑油の給油方法を実現することがで
き、通常潤滑油を脈動させないようにすることが技術的
に重要視されているが、逆に脈動を利用して潤滑油の給
油量を削減するもので、これにより航空機エンジンの軽
量化や高効率化を図ることができる。
【0025】なお、上記実施の形態では、航空機エンジ
ンの主軸ベアリング室および補機駆動ギヤボックス内の
ベアリングやギヤを潤滑対象とする場合で説明したが、
これに限らず、高速回転する軸のベアリングやギヤなど
の潤滑油の給油に適用することができる。
【0026】
【発明の効果】以上、一実施の形態とともに具体的に説
明したように、この発明の請求項1記載の潤滑油の給油
方法によれば、容積型のオイルポンプから供給される潤
滑油をオイルジェットにより給油する場合に、オイルポ
ンプからオイルジェットに至る供給系の圧力を自励振動
により時間的に変化させ給油圧力を維持したまま給油量
を削減するようにしたので、給油圧力の脈動を利用し、
給油圧力を時間的に変化させることで、総給油量を削減
することができる。
【0027】これにより、高速回転する軸のベアリング
やギヤなどに潤滑油を到達させる給油圧力を保持したま
ま必要最少限の給油量に削減して潤滑することができ、
オイルポンプの平均駆動馬力を削減することができると
ともに、エンジンの軽量化や高効率化を図ることができ
る。
【0028】また、この発明の請求項2記載の潤滑油の
給油方法によれば、給油系の圧力の自励振動を、給油系
に設けた調圧弁により給油圧力に1次遅れを生じさせて
脈動させて得るようにしたので、調圧弁の時定数、固有
振動数などを適切に設定することで自励振動を得ること
ができ、特に外部動力を必要とせず簡単に必要油量を供
給して潤滑することが実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の潤滑油の供給方法を航空機エンジン
に適用した一実施の形態にかかる概略構成図及び給油圧
力の時間的変化の説明図である。
【図2】従来の航空機エンジンでの潤滑油の供給方法に
かかる概略構成図及び給油圧力の時間的変化の説明図で
ある。
【符号の説明】
1 オイルポンプ 2 補機駆動ギヤボックス 3 エンジン 4 主軸 5 主軸ベアリング室 6 調圧弁 10 潤滑油の給油系 11 オイルタンク 12 調圧弁 12a ばね 12b スプール 13 分岐管 14 可変オリフィス 15 可変オリフィス 16 アキュムレータ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】オイルポンプから供給される潤滑油をオイ
    ルジェットにより給油するに際し、前記オイルポンプか
    ら前記オイルジェットに至る供給系の圧力を自励振動に
    より時間的に変化させるようにしたことを特徴とする潤
    滑油の給油方法。
  2. 【請求項2】前記給油系の圧力の自励振動を、当該給油
    系に設けた調圧弁により給油圧力に1次遅れを生じさせ
    て脈動させて得るようにしたことを特徴とする請求項1
    記載の潤滑油の給油方法。
JP26161199A 1999-09-16 1999-09-16 潤滑油の給油方法 Pending JP2001082686A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26161199A JP2001082686A (ja) 1999-09-16 1999-09-16 潤滑油の給油方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26161199A JP2001082686A (ja) 1999-09-16 1999-09-16 潤滑油の給油方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001082686A true JP2001082686A (ja) 2001-03-30

Family

ID=17364320

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26161199A Pending JP2001082686A (ja) 1999-09-16 1999-09-16 潤滑油の給油方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001082686A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112361198A (zh) * 2020-10-20 2021-02-12 江苏华宏科技股份有限公司 一种废钢破碎线的稀油润滑系统

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112361198A (zh) * 2020-10-20 2021-02-12 江苏华宏科技股份有限公司 一种废钢破碎线的稀油润滑系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11549399B2 (en) Controlling lubricant flow in epicyclic gearbox
US20010047647A1 (en) Process and device for lubricating an aircraft engine
CN100507239C (zh) 混合式发动机附件动力系统
EP2799674B1 (en) Lubrication oil system for a reduction gearbox
US5555722A (en) Integrated APU
EP3382163B1 (en) Gas turbine engine lubrication system, gas turbine engine with boost pump system and corresponding method
US7250688B2 (en) Narrow range variable frequency starter/generator system
US8484977B2 (en) Regulating the flow rate of fuel taken from a fuel circuit of an aircraft propelled by an engine
US7506724B2 (en) Active gas turbine lubrication system flow control
US4713982A (en) Integral gear box and electrical generating system
US7351174B2 (en) Twin turbo-shaft engine with accessory gearbox drive means
US8572974B2 (en) Variable speed and displacement electric fluid delivery system for a gas turbine engine
US5039281A (en) Method and apparatus for supplying compressed air to auxiliary systems of a vehicle
US11629646B2 (en) Differential geared amplification of auxiliary power unit
US8127748B2 (en) Fuel pumping system
US10677095B2 (en) Lubrication device for a turbine engine
US20200003123A1 (en) System for supplying fuel to a turbomachine
JP5632049B1 (ja) 無段変速機の制御用油圧回路
EP4124780A1 (en) Oil supply system with vacuum pump for transmission of drive system
CN108291453A (zh) 用于将润滑流体供应至飞行器推进组件的至少一个构件的系统和方法
CN111971463A (zh) 涡轮机燃料供应回路的前馈控制
JP2001082686A (ja) 潤滑油の給油方法
GB2144804A (en) Turbomachine starter lubrication system
US11415061B2 (en) Power distribution device between an electric starter and an electric machine towards a shaft of a turbomachine
CN110513197A (zh) 一种航空传动系统高速细长轴辅助支撑装置