JP2001081705A - 鉄道用道床バラスト交換システムおよびバラスト交換方法 - Google Patents
鉄道用道床バラスト交換システムおよびバラスト交換方法Info
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Abstract
車両を削減しつつ、交換作業を効率良く確実に行うこと
ができ、作業時間を短縮できる鉄道用道床バラスト交換
システムを得ることにある。 【解決手段】バラスト交換システムは、新たなバラスト
NBが積載されたホッパー車53a〜53eと;バラスト掻き取
り装置56を有するバラスト作業車52と;を含む一編成の
作業列車51を備えている。バラスト作業車は、掻き取ら
れたバラストBを最後部のホッパー車に向けて搬出する
搬出コンベア57a,57bと、バラストが掻き取られた跡の
掘削部分21に新たなバラストを投入する投入コンベア58
とを有している。ホッパー車は、搬出コンベアから送ら
れるバラストを最後部の運搬車から最前部の運搬車に向
けて順次送る第1のベルトコンベア61と、新たなバラス
トを投入コンベアに送る第2および第3のベルトコンベ
ア62,63とを有している。
Description
用いられる道床バラスト交換システムおよびバラスト交
換方法に関する。
ラストを交換する方法として、従来、図5に示す第1の
作業方法と、図8に示す第2の作業方法とが知られてい
る。
るための第1の作業列車1と、新たなバラストNBを積載
した第2の作業列車2とが用意されており、これら第1
および第2の作業列車1,2は、夫々一つの編成となっ
て同一の線路3上に待機している。
るバラスト作業車4と、バラストBを積み込むための複
数のホッパー車5a,5bと、これらバラスト作業車4
やホッパー車5a,5bを牽引して低速で走行する軌道
モーターカー6とで構成されている。
最後部に位置されており、その車体の後部にバラスト掻
き取り装置8が設置されている。このバラスト掻き取り
装置8は、図6に示すように、2条のレール9a,9b
を支える枕木10の下に導かれるカッター11を装備し
ている。カッター11は、レール9a,9bと直交する
方向に延びる無端状のカッターリンク12と、このカッ
ターリンク12の側面に間隔を存して配置された多数の
スクレーパ13とを有している。そして、カッターリン
ク12は、枕木10の下方において、モータ14からの
動力伝達により矢印方向に連続して回転駆動されるよう
になっており、これにより、枕木10の下のバラストB
が線路9a,9bの側方に掻き取られる。
れたバラストBは、第1の搬出コンベア15を介してバ
ラスト作業車4の上方に搬送され、このバラスト作業車
4の上部に配置された第2の搬出コンベア16を介して
最後部のホッパー車5bに向けて搬送される。
は、バラストBを積み込む荷台18を有し、これらホッ
パー車5a,5bの荷台18に夫々メインコンベア19
a,19bと送出コンベア20a,20bとが搭載され
ている。メインコンベア19a,19bは、荷台18の
底部に配置されており、ホッパー車5a,5bの走行方
向に沿って水平に延びている。送出コンベア20a,2
0bは、メインコンベア19a,19bの排出端に位置
されており、隣り合うホッパー車5a,5bの荷台7の
間に跨るように配置されている。
ト掻き取り装置8を介して枕木10の下方のバラストB
を掻き取りつつ、このバラストBが掻き取られた跡の掘
削部分21から遠ざかる方向に低速で前進するようにな
っている。そして、掻き取られたバラストBは、第1お
よび第2の搬出コンベア15,16を介して最後部のホ
ッパー車5bの荷台18に移され、ここからメインコン
ベア19bおよび送出コンベア20bを介して前方のホ
ッパー車5aの荷台18に順次積み込まれる。
車23a,23bと、これらホッパー車23a,23b
を上記掘削部分21に向けて押し進める軌道モーターカ
ー24とで構成されている。ホッパー車23a,23b
は、交換すべき新たなバラストNBが積載された荷台25
を有し、この荷台25に夫々メインコンベア26a,2
6bと送出コンベア27a,27bとが搭載されてい
る。メインコンベア26a,26bは、荷台25の底部
に配置されており、ホッパー車23a,23bの走行方
向に沿って水平に延びている。送出コンベア27a,2
7bは、メインコンベア26a,26bの排出端に位置
されており、隣り合うホッパー車23a,23bの荷台
7の間に跨るように配置されている。
よるバラストBの掻き取り作業が終了した後に掘削部分
21に移動し、ホッパー車23a,23bに積載された
新たなバラストNBが先頭のホッパー車23aの送出コン
ベア27aを通じて掘削部分21に投入される。この
際、最後部のホッパー車23bに搭載されている新たな
バラストNBは、メインコンベア26bおよび送出コンベ
ア27bを介して順次前方のホッパー車23aの荷台2
5に移され、ここから送出コンベア27aを通じて掘削
部分21に投入されるようになっている。
ラストBを掻き取るための第1の作業列車31と、掻き
取ったバラストBを積み込むための第2の作業列車32
と、新たなバラストNBを積載した第3の作業列車33と
が用意されている。第1の作業列車31と第3の作業列
車33は、同一の線路34上に待機しているとともに、
第2の作業列車32は、隣り合う他の線路35上に待機
している。
取るバラスト作業車37と、このバラスト作業車37を
牽引して低速で走行する軌道モータカー6とで構成され
ている。バラスト作業車37は、軌道モータカー6と向
かい合う前端部にバラスト掻き取り装置8を装備してい
る。このバラスト掻き取り装置8で掻き取られたバラス
トBは、第1の搬出コンベア15から第2の搬出コンベ
ア16を介して隣の線路35に待機している第2の作業
列車32に向けて搬出される。
コ車38a〜38cと、これらトロッコ車38a〜38
cの前後に連結された二両の軌道用モーターカー39
a,39bとで構成されている。トロッコ車38a〜3
8cは夫々空の荷台40を有し、この荷台40に第2の
搬出コンベア16を通じてバラストBが積み込まれるよ
うになっている。そして、一つのトロッコ車38aの荷
台40がバラストBで満たされると、軌道モーターカー
39a,39bによってトロッコ車38a〜38cが移
動し、隣のトロッコ車38b又は38bの荷台40に順
次バラストBが積み込まれる。
42a〜42cと、これらホキ車42a〜42cの前後
に連結され、ホキ車42a〜42cを上記掘削部分21
に向けて移動させる二両の軌道モーターカー43a,4
3bとで構成されている。ホキ車42a〜42cは、ホ
ッパー機能を有する荷台44を有し、この荷台44に新
たなバラストNBが積載されている。
車31によるバラストBの掻き取り作業が終了した後に
掘削部分21に移動し、ホキ車42a〜42cの荷台4
4から新たなバラストNBが掘削部分21に投入される。
スト作業車37のバラスト掻き取り装置8が車体前部に
位置されているため、バラストBの掻き取りが進むに従
い、その掘削部分21の上をバラスト作業車37が通過
する。そのため、第2の作業方法を実施するに当って
は、バラストBを掻き取った後に作業者が枕木10の下
に図7に示すような多数の枕木支え台46を挿入し、こ
れら枕木支え台46で枕木10を支えることによりバラ
スト作業車37の重量によってレール9a,9bが沈み
込むのを防止している。
では、バラストBを掻き取って積み込むための第1の作
業列車1と、交換すべき新たなバラストNBを積載した第
2の作業列車2との二編成を必要とするため、これら第
1および第2の作業列車1,2を個々に運行しなくては
ならない。このため、バラストBの交換作業に多くの人
員を必要とし、費用が嵩むといった問題がある。
作業列車2は、第1の作業列車1によるバラストBの掻
き取り作業が終了した後に線路3上の掘削部分21に移
動するため、これら第1および第2の作業列車1,2の
入れ換えに時間がかかり、バラスト交換に要する作業時
間が長くなるといった不具合がある。
ラスト作業車37で掻き取ったバラストBを隣の線路3
5に待機しているトロッコ車38a〜38cに積み込ん
でいるので、二つの線路34,35を閉塞して作業を行
う必要があり、鉄道車両の運行に支障を来すことがあり
得る。
a,9bの沈み込みを防止するため、バラストBを掻き
取った跡の掘削部分21に手作業により枕木支え台46
を挿入しなくてはならず、しかも、これら枕木支え台4
6は、掘削部分21に新たなバラストNBを投入する際
に、手作業により掘削部分21から取り出す必要があ
る。そのため、枕木支え台46の出し入れの分だけ作業
工数が増大し、バラスト交換作業に多大な手間と労力を
要するとともに、バラストBの交換に要する作業時間が
より長くなるといった問題がある。
いし第3の作業列車31〜33を個々に運行しなくては
ならないので、バラストBの交換作業そのものが大規模
なものとなるとともに、上記第1の作業方法よりも多く
の人員を必要とし、費用的な面で問題が残る。
の作業列車33は、第1の作業列車31によるバラスト
Bの掻き取り作業が終了した後に線路34上の掘削部分
21に移動するため、上記第1の作業方法と同様に第1
および第3の作業列車31,33の入れ換えに時間がか
かり、バラスト交換を効率良く行うことができなくな
る。
されたもので、バラストの交換作業に要する人員や車両
を削減しつつ、この交換作業を効率良く確実に行うこと
ができ、作業時間を短縮できる鉄道用道床バラスト交換
システムおよびバラスト交換方法の提供を目的とする。
め、本発明の鉄道用道床バラスト交換システムは、レー
ルに沿って走行され、交換すべき新たなバラストが積載
された複数の運搬車と;最後部の運搬車に連結され、レ
ールを支える枕木の下に敷設されたバラストを掻き取る
回収手段を有するバラスト作業車と;を含む一つの編成
からなる作業列車を備えている。そして、上記バラスト
作業車は、上記回収手段によって掻き取られたバラスト
を最後部の運搬車に向けて搬出する搬出手段と、バラス
トが掻き取られた跡の掘削部分に新たなバラストを投入
する投入手段とを有し、上記運搬車は、上記バラスト作
業車の搬出手段から送られるバラストを最後部の運搬車
から最前部の運搬車に向けて順次送る第1の搬送手段
と、積載された新たなバラストを最後部の運搬車を経由
して上記バラスト作業車の投入手段に送る第2の搬送手
段とを有していることを特徴としている。
係るバラスト交換方法は、レールを支える枕木の下に敷
設されたバラストを掻き取る回収手段と、このバラスト
が掻き取られた跡の掘削部分に新たなバラストを投入す
るための投入手段とを有し、上記レールに沿って走行さ
れるバラスト作業車と;このバラスト作業車の進行方向
に沿う前側に連結され、交換すべきバラストが積載され
た複数の運搬車と;を含む一つの編成からなる作業列車
を備えている。そして、この交換方法では、上記バラス
ト作業車の回収手段で掻き取られたバラストを最後部の
運搬車から最前部の運搬車に向けて順次搬送しつつ、こ
れら運搬車に積載された新たなバラストを最後部の運搬
車を経由して上記バラスト作業車の投入手段に供給する
ことで、上記一編成の作業列車の中で積載された新たな
バラストと掻き取られたバラストとを入れ換えるように
したことを特徴としている。
ないし図4にもとづいて説明する。
る一つの編成からなる作業列車51を概略的に示してい
る。この作業列車51は、バラスト作業車52と、運搬
車としての五両のホッパー車53a〜53eと、これら
バラスト作業車52やホッパー車53a〜53eを牽引
する二両の軌道モーターカー54a,54bとで構成さ
れ、保線作業を行うべき線路50上に待機している。
後部に位置されている。バラスト作業車52は、バラス
ト回収手段としてのバラスト掻き取り装置56と、搬出
手段としての第1および第2の搬出コンベア57a,5
7bとを装備している。バラスト掻き取り装置56は、
バラスト作業車52の車体後部に据え付けられている。
このバラスト作業車52は、上記従来のバラスト掻き取
り装置8と同様の構成を有するため、その詳細な説明を
省略する。
られたバラストBは、第1の搬出コンベア57aを介し
てバラスト作業車52の車体上部に向けて搬出されると
ともに、この車体上部で第1の搬出コンベア57aから
第2の搬出コンベア57bに移される。第2の搬出コン
ベア57bは、バラスト作業車52の車体上部におい
て、最後部のホッパー車53eに向けて向けて延びてい
る。
しての投入コンベア58を有している。投入コンベア5
8は、第2の搬出コンベア57bの下方に配置されてい
るとともに、バラスト作業車52の走行方向に沿って略
水平に配置されている。この投入コンベア58の排出端
は、上記バラスト掻き取り装置56の上方において、こ
のバラスト掻き取り装置56よりも後方に突出されてい
る。
0を有している。最前部のホッパー車53aの荷台60
は、掻き取ったバラストBを積み込むために空となって
いるのに対し、残りの四台のホッパー車53b〜53e
の荷台60には、交換すべき新たなバラストNBが積載さ
れている。
は、第1の搬送手段としての第1のベルトコンベア61
と、第2の搬送手段としての第2および第3のベルトコ
ンベア62,63とが搭載されている。
ルトコンベア61は、受入側コンベア61aと、排出側
コンベア61bとに分割されている。これらコンベア6
1a,61bは、荷台60の上部に上向きに延びるステ
ー64を介して据え付けられている。そして、コンベア
61a,61bは、荷台60の上部に一列に並べて配置
されており、夫々作業列車51の後方から前方に向けて
駆動されるようになっている。
ア61bは、夫々バラストBの搬送方向に沿う受入側か
ら排出側に進むに従い上向きに傾斜されており、受入側
コンベア61aの排出端の下方に排出側コンベア61b
の受入端が位置されている。そして、互いに隣り合うホ
ッパー車53a〜53eの間においては、受入側コンベ
ア61aの受入端の上方に排出側コンベア61bの排出
端が位置されているとともに、最後部のホッパー車53
eにあっては、受入側コンベア61aの受入端がバラス
ト作業車52の第2の搬出コンベア57bの排出端の下
方に位置されている。
き取られたバラストBは、第2の搬出コンベア57bか
ら最後部のホッパー車53eの第1のベルトコンベア6
1に移され、ここから順次前方のホッパー車53a〜5
3dの第1のベルトコンベア61を経由して最前部のホ
ッパー車53aの荷台60へと搬送されるようになって
いる。
底部に配置されており、ホッパー車53a〜53eの走
行方向に沿って水平に延びている。第2のベルトコンベ
ア62は、作業列車51の前方から後方に向けて駆動さ
れるようになっており、これら第2のベルトコンベア6
2の排出端は、各ホッパー車53a〜53eの荷台60
の後部に位置されている。
後部から後方に進むに従い斜め上向きに延びており、上
記第2のベルトコンベア62に追従して作業列車51の
前方から後方に向けて駆動されるようになっている。こ
の第3のベルトコンベア63の排出端は、後方のホッパ
ー車53b〜53eの荷台60の前部上方に位置されて
いるとともに、最後部のホッパー車53eにあっては、
第3のベルトコンベア62の排出端が上記投入コンベア
58の受入端の上方に位置されている。
台60に積載されている新たなバラストNBは、第2およ
び第3のベルトコンベア62,63を介して順次最後部
のホッパー車53eの荷台60に送られるとともに、こ
こからバラスト作業車52の投入コンベア58に移され
るようになっている。
列車51の先頭に位置し、図示しない定低速走行装置を
介してバラスト作業車52やホッパー車53a〜53e
を一定の速度で牽引するようになっている。そのため、
作業列車51は、バラストBを掻き取った跡の掘削部分
21から遠ざかる方向に低速で移動される。
ャビン65の内部に図3に示すような運転室66と集中
監視室67とを有している。集中監視室67には、複数
の監視モニタ68が配置されており、この監視モニタ6
8を介してバラストBの掻き取りおよび投入状況、第1
のベルトコンベア61にて送られるバラストBの搬送状
況ならびに第2のベルトコンベア62にて送られる新た
なバラストNBの搬送状況を監視し得るようになってい
る。
と、図1に概略的に示すように、バラスト作業車52の
車体後端には、バラストBの掻き取り状況や投入状況を
撮影するカラーカメラ70が設置されている。同様に各
ホッパー車53a〜53eの排出側コンベア61bの排
出端には、荷台60を上方から撮影するカラーカメラ7
1が設置されている。これらカラーカメラ70,71で
撮影された映像信号は、図4に示すように、画面分割用
の制御器72やコントローラ73を介して送受信機74
に送られた後、この送受信機74のアンテナ75から送
信される。
ホッパー車53a〜53eの荷台60には、バラストB
を掻き取る作業場所やバラストBの搬送経路を照らす照
明装置76が設置されており、これにより被写体照度の
均一化が図られている。
は、コントローラ78を介して送受信機79に接続され
ている。この送受信機79のアンテナ80は、送受信機
74のアンテナ75から送信される映像信号を受信する
ようになっており、これにより監視モニタ68にバラス
トBの掻き取り状況や投入状況ならびにバラストBの搬送
状態を示す映像が表示されるようになっている。
た監視映像を表示する液晶ディスプレイ80と、タッチ
パネル方式を採用した操作用ディスプレイ81とを有
し、この操作用ディスプレイ81の画面を指先で押すこ
とで、上記液晶ディスプレイ80に表示される監視映像
を切り換えられるようになっている。
の作業手順について説明する。
部のバラスト作業車52を線路50上のバラスト交換場
所に位置させる。そして、バラスト掻き取り装置56を
回転駆動させつつ、線路9a,9bの側方から枕木10
の下に潜り込ませ、このバラスト掻き取り装置56を線
路9a,9bに対して直交する作業姿勢に移行させる。
ると、枕木10の下方のバラストBが順次掻き取られて
いき、この掻き取られたバラストBは、第1および第2
の搬出コンベア57a,57bを介して最後部のホッパ
ー車53eの第1のベルトコンベア61に移されるとと
もに、ここから順次前方のホッパー車53a〜53dの
第1のベルトコンベア61を経由して最前部のホッパー
車53aの荷台60へと搬送される。したがって、掻き
取られたバラストBは、一旦、最前部のホッパー車53
aの荷台60に積み込まれる。
後部のホッパー車53eに積載されている新たなバラス
トNBが第2のベルトコンベア62および第3のベルトコ
ンベア63を介してバラスト作業車52の投入コンベア
58に移される。この新たなバラストNBは、投入コンベ
ア58を介してバラストBを掻き取った跡の掘削部分2
1に投入される。中間のホッパー車53b〜53dに積
載されている新たなバラストNBは、各荷台60の第2の
ベルトコンベア62および第3のベルトコンベア63を
通じて順次後方のホッパー車53c〜53eに送られ、
上記と同様にバラスト作業車52の投入コンベア58を
介して掘削部分21に投入される。
バラストBは、第2のベルトコンベア62および第3の
ベルトコンベア63を介して順次前方のホッパー車53
b〜53eに送られる。そのため、バラストBの交換作
業が進展するに従い、ホッパー車53b〜53eの荷台
60から新たなバラストNBが送り出されていくととも
に、これら荷台60に掻き取られたバラストBが積み込
まれていくことになり、一編成の作業列車51の中で積
載された新たなバラストNBと掻き取られたバラストBと
の入れ換えが行われる。
掻き取り状況や投入状況およびバラストBの搬送状況
は、カラーカメラ70,71によって逐一撮影されてお
り、この映像信号は軌道モーターカー54a,54bの
集中監視室67に転送されて監視モニタ68に表示され
ている。そのため、監視者は、バラストBの掻き取り状
況やバラストBの搬送状況を作業列車51の集中監視室
67において一括して監視することができ、バラストB
の掻き取り作業や投入作業に異常が生じたり、バラスト
Bの搬送状況に異常が生じた場合には、このことを即座
に認識することができる。よって、異常を認めた非常時
には、バラスト掻き取り装置56や各種のコンベア57
a,57b,58,61,62,63を緊急停止させた
り、警報を鳴らすといった対応を迅速に行うことができ
る。
木10の下のバラストBを掻き取ると同時に、このバラ
ストBが掻き取られた跡の掘削部分21にホッパー車5
3b〜53eに積載してある新たなバラストNBを投入す
ることができる。そのため、バラストBを掻き取った後
に、直ちに新たなバラストNBを用いた軌道整備作業に移
行することができ、線路50の狂いを最小限に抑えるつ
つ、バラスト交換作業を短時間のうちに行うことができ
る。
スト掻き取り装置56は、車体後部に位置され、作業列
車51にしてもバラストBを掻き取った跡の掘削部分2
1から遠ざかる方向に移動するので、掘削部分21の上
方を作業列車51が通過することはない。このため、従
来のように掘削部分21に枕木支え台を挿入したり、新
たなバラストNBの投入時に枕木支え台を取り出すといっ
た面倒で手間のかかる作業が一切不要となり、その分、
作業工数が少なくなって作業時間の短縮化が可能とな
る。
バラストNBの投入までの一連の工程を一編成の作業列車
51により連続して行うことができる。このため、従来
のように掻き取り用の作業列車と投入用の作業列車を入
れ換える必要はなく、この点でも作業時間の短縮化に寄
与するとともに、鉄道車両の運行に支障を来すこともな
い。
特に従来の第2の作業方法との比較において、軌道モー
ターカー54a,54bやホッパー車53a〜53eの
数を減らすことができるとともに、作業列車51の運行
に要する人員を削減することができる。このため、隣り
合う二つの線路を閉塞した大規模な作業が不要となり、
バラスト交換に要するコストを低減できるといった利点
がある。
のバラストを掻き取ると同時に、このバラストを掻き取
った跡の掘削部分に新たなバラストを投入できるので、
直ちに新たなバラストを用いた軌道整備作業を行え、レ
ールの狂いを最小限に抑えつつ、バラスト交換に要する
作業時間を大幅に短縮することができる。
取った跡の掘削部分を通過することはないので、従来の
ように掘削部分に枕木支え台を挿入したり、新たなバラ
ストの投入時に枕木支え台を取り出すといった面倒で手
間のかかる作業を省略することができ、その分、作業工
数が少なくなって作業時間をより短縮することができ
る。
ラストの投入までの一連の工程を一編成の作業列車によ
り連続して行えるので、従来のように掻き取り用の作業
列車と投入用の作業列車を入れ換える必要はなく、この
点でも作業時間の短縮化に寄与するとともに、鉄道車両
の運行に支障を来すこともない。
作業列車の運行に要する人員や車両数を減らすことがで
きる。よって、隣り合う二つの線路を閉塞した大規模な
作業が不要となり、バラスト交換に要するコストを低減
できるといった利点がある
略的に示す側面図。
パー車の側面図。
集中監視室を概略的に示す平面図。
の作業列車の編成を概略的に示す側面図。
を示す斜視図。
ストを掻き取った状態を示す断面図。
の作業列車の編成を概略的に示す側面図。
の搬出コンベア) 58…投入手段(投入コンベア) 61…第1の搬送手段(第1のベルトコンベア) 62,63…第2の搬送手段(第2のベルトコンベア、
第3のベルトコンベア)
Claims (4)
- 【請求項1】 レールを支える枕木の下に敷設されたバ
ラストを交換するシステムであって、 上記レールに沿って走行され、交換すべき新たなバラス
トが積載された複数の運搬車と;最後部の運搬車に連結
され、上記バラストを掻き取る回収手段を有するバラス
ト作業車と;を含む一つの編成からなる作業列車を備
え、 上記バラスト作業車は、上記回収手段によって掻き取ら
れたバラストを最後部の運搬車に向けて搬出する搬出手
段と、バラストが掻き取られた跡の掘削部分に新たなバ
ラストを投入する投入手段とを有し、 上記運搬車は、上記バラスト作業車の搬出手段から送ら
れるバラストを最後部の運搬車から最前部の運搬車に向
けて順次送る第1の搬送手段と、積載された新たなバラ
ストを最後部の運搬車を経由して上記バラスト作業車の
投入手段に送る第2の搬送手段とを有していることを特
徴とする鉄道用道床バラスト交換システム。 - 【請求項2】 請求項1の記載において、上記運搬車
は、バラストを積載する荷台を有し、この荷台の上部に
上記第1の搬送手段が配置されているとともに、上記荷
台の底部に上記第2の搬送手段が配置されていることを
特徴とする鉄道用道床バラスト交換システム。 - 【請求項3】 請求項1の記載において、上記作業列車
は、運搬車およびバラスト作業車を牽引して走行する牽
引車を含んでいることを特徴とする鉄道用道床バラスト
交換システム。 - 【請求項4】 レールを支える枕木の下に敷設されたバ
ラストを掻き取る回収手段と、このバラストが掻き取ら
れた跡の掘削部分に新たなバラストを投入するための投
入手段とを有し、上記レールに沿って走行されるバラス
ト作業車と;このバラスト作業車の進行方向に沿う前側
に連結され、交換すべきバラストが積載された複数の運
搬車と;を含む一つの編成からなる作業列車を備え、 上記バラスト作業車の回収手段で掻き取られたバラスト
を最後部の運搬車から最前部の運搬車に向けて順次搬送
しつつ、これら運搬車に積載された新たなバラストを最
後部の運搬車を経由して上記バラスト作業車の投入手段
に供給し、上記一編成の作業列車の中で積載された新た
なバラストと掻き取られたバラストとを入れ換えること
を特徴とする鉄道用道床バラスト交換方法。
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