JP2001080743A - 粉粒体輸送システムおよびこれに用いるホッパー並びに架台 - Google Patents
粉粒体輸送システムおよびこれに用いるホッパー並びに架台Info
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- JP2001080743A JP2001080743A JP25972599A JP25972599A JP2001080743A JP 2001080743 A JP2001080743 A JP 2001080743A JP 25972599 A JP25972599 A JP 25972599A JP 25972599 A JP25972599 A JP 25972599A JP 2001080743 A JP2001080743 A JP 2001080743A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 粉粒体の保管サイトや使用サイトにおいて、
粉粒体を容易に取り扱え、一連の作業が行いやすい簡便
な輸送システムとする。 【解決手段】 第1架台2を車両4に搭載して複数のホ
ッパー1を載置する。第2架台3を使用サイトAに設置
する。粉粒体の保管サイトBにおいて各ホッパー1に粉
粒体を供給する。車両4を使用サイトAまで移動させ、
ホッパー1を第1架台2から第2架台3に移し替え、ホ
ッパー1から必要量の粉粒体を供給した後、空のホッパ
ー1を第2架台3から第1架台1に移し替える。
粉粒体を容易に取り扱え、一連の作業が行いやすい簡便
な輸送システムとする。 【解決手段】 第1架台2を車両4に搭載して複数のホ
ッパー1を載置する。第2架台3を使用サイトAに設置
する。粉粒体の保管サイトBにおいて各ホッパー1に粉
粒体を供給する。車両4を使用サイトAまで移動させ、
ホッパー1を第1架台2から第2架台3に移し替え、ホ
ッパー1から必要量の粉粒体を供給した後、空のホッパ
ー1を第2架台3から第1架台1に移し替える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セメント、肥料、
穀物等の粉粒体を保管サイトから使用サイトまで輸送す
るための輸送システムに関する。
穀物等の粉粒体を保管サイトから使用サイトまで輸送す
るための輸送システムに関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】一般
にセメント等の粉粒体は袋詰めされて提供されており、
トラック等の車両に積み込んで工事現場等の使用サイト
に搬入される。そして、各袋が車両から降ろされて開封
され、使用サイトに設置されている保管庫に投入され、
使用に供される。
にセメント等の粉粒体は袋詰めされて提供されており、
トラック等の車両に積み込んで工事現場等の使用サイト
に搬入される。そして、各袋が車両から降ろされて開封
され、使用サイトに設置されている保管庫に投入され、
使用に供される。
【0003】従来、このような一連の作業はほとんど作
業員による人手に頼って行われているため、大変な重労
働であり、作業効率が悪い。しかも、屋外で行われる場
合が多く、雨天時には粉粒体が濡れないように養生しな
ければならず、作業性や工程に悪影響が出やすい。
業員による人手に頼って行われているため、大変な重労
働であり、作業効率が悪い。しかも、屋外で行われる場
合が多く、雨天時には粉粒体が濡れないように養生しな
ければならず、作業性や工程に悪影響が出やすい。
【0004】そして、使用サイトにおいて粉粒体を保管
庫に投入した後には、空袋が発生し、これらの処分が問
題となる。しかも、投入時には粉塵が出て、環境によく
ないという問題もある。また、使用サイトに保管庫を設
置するには、基礎工事が必要であり、据え付けおよび工
事終了後の撤収に際してクレーン車等を使用しなければ
ならず、コストがかかり、しかも狭い場所では設置が困
難である。
庫に投入した後には、空袋が発生し、これらの処分が問
題となる。しかも、投入時には粉塵が出て、環境によく
ないという問題もある。また、使用サイトに保管庫を設
置するには、基礎工事が必要であり、据え付けおよび工
事終了後の撤収に際してクレーン車等を使用しなければ
ならず、コストがかかり、しかも狭い場所では設置が困
難である。
【0005】そこで、本発明は、上記に鑑み、極力手作
業を少なくして、天候や場所に影響を受けることなく、
効率的に粉粒体の輸送を行える輸送システムの提供を目
的とする。
業を少なくして、天候や場所に影響を受けることなく、
効率的に粉粒体の輸送を行える輸送システムの提供を目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による課題解決手
段は、粉粒体を収容する複数のホッパーを架台に載置し
て、架台を車両によって移動させることにより、粉粒体
を輸送するものである。そのため、複数のホッパーを載
置可能にした枠組み構造のフレームからなる第1架台お
よび第2架台を用い、第2架台は、粉粒体を搬送する搬
送体および搬送された粉粒体を計量する計量器を備え、
これを使用サイトに設置しておき、第1架台を車両に搭
載して、ホッパーを第1架台に載置し、車両毎目的の場
所まで移動する。
段は、粉粒体を収容する複数のホッパーを架台に載置し
て、架台を車両によって移動させることにより、粉粒体
を輸送するものである。そのため、複数のホッパーを載
置可能にした枠組み構造のフレームからなる第1架台お
よび第2架台を用い、第2架台は、粉粒体を搬送する搬
送体および搬送された粉粒体を計量する計量器を備え、
これを使用サイトに設置しておき、第1架台を車両に搭
載して、ホッパーを第1架台に載置し、車両毎目的の場
所まで移動する。
【0007】ところで、粉粒体が保管された保管サイト
において各ホッパーに粉粒体を供給するが、このとき粉
粒体の積載量は供給前後でのホッパーの重量変化から計
量できる。計量する方法として、例えば供給前後に車両
あるいは第1架台の総重量を計測すればよく、容易に粉
粒体の積載量を確認することができる。
において各ホッパーに粉粒体を供給するが、このとき粉
粒体の積載量は供給前後でのホッパーの重量変化から計
量できる。計量する方法として、例えば供給前後に車両
あるいは第1架台の総重量を計測すればよく、容易に粉
粒体の積載量を確認することができる。
【0008】また、保管サイトにおいてホッパーに粉粒
体を供給するとき、ホッパーが並んで載置されているこ
とから車両の停止位置をホッパー毎に決めておけば、各
ホッパーに粉粒体を容易に供給可能となる。すなわち、
粉粒体の保管サイトにおいてホッパーに対して粉粒体を
充填できるように車両の停止位置をホッパー毎に決めて
目印を設けておき、その目印に合わせて車両を停止さ
せ、各ホッパーに粉粒体を供給し、これを順に繰り返
す。
体を供給するとき、ホッパーが並んで載置されているこ
とから車両の停止位置をホッパー毎に決めておけば、各
ホッパーに粉粒体を容易に供給可能となる。すなわち、
粉粒体の保管サイトにおいてホッパーに対して粉粒体を
充填できるように車両の停止位置をホッパー毎に決めて
目印を設けておき、その目印に合わせて車両を停止さ
せ、各ホッパーに粉粒体を供給し、これを順に繰り返
す。
【0009】さらに、使用サイトにおいては、ホッパー
を第1架台から第2架台に移し替え、ホッパーから粉粒
体を計量しながら供給した後、空になったホッパーを第
1架台にある充填済みのホッパーと交換すると、粉粒体
を連続的に供給することができる。このように、粉粒体
の使用量を計測しながら供給するので、粉粒体の積載量
から残量を把握でき、粉粒体の在庫管理を容易に行え
る。
を第1架台から第2架台に移し替え、ホッパーから粉粒
体を計量しながら供給した後、空になったホッパーを第
1架台にある充填済みのホッパーと交換すると、粉粒体
を連続的に供給することができる。このように、粉粒体
の使用量を計測しながら供給するので、粉粒体の積載量
から残量を把握でき、粉粒体の在庫管理を容易に行え
る。
【0010】
【発明の実施の形態】本実施形態の粉粒体の輸送システ
ムでは、工事現場等の使用サイトにセメント等の粉粒体
を輸送するために、図1に示すように、粉粒体を収容す
るホッパー1と、ホッパー輸送用の第1架台2と、使用
サイトAにおけるホッパー設置用の第2架台3とを使用
して、ホッパー1が載置された第1架台2をトラック等
の車両4に搭載して、粉粒体が保管あるいは貯蔵されて
いる保管サイトBと使用サイトAとの間を車両4によっ
て移動させる。
ムでは、工事現場等の使用サイトにセメント等の粉粒体
を輸送するために、図1に示すように、粉粒体を収容す
るホッパー1と、ホッパー輸送用の第1架台2と、使用
サイトAにおけるホッパー設置用の第2架台3とを使用
して、ホッパー1が載置された第1架台2をトラック等
の車両4に搭載して、粉粒体が保管あるいは貯蔵されて
いる保管サイトBと使用サイトAとの間を車両4によっ
て移動させる。
【0011】ホッパー1は、図2、3に示すように、通
常の金属製あるいはプラスチック製の密閉された構造の
ものであり、上面に粉粒体を充填するための挿入口5が
形成され、蓋6によって開閉自在とされる。下面には排
出口7が形成され、排出口7にダンパ装置8が設けられ
ている。レバー9の操作によって内部のダンパが回動さ
れ、排出口7を開閉する。レバー9の代わりにモータで
ダンパを回動させてもよい。そして、ホッパー1の上部
には、クレーンで吊り上げるためにラグ10が取り付け
られ、容易に移動できるようになっている。また、ホッ
パー1の側面には、Lアングルからなる受け材11が全
周にわたって取り付けられている。図中、12は墜落防
止用手摺りである。
常の金属製あるいはプラスチック製の密閉された構造の
ものであり、上面に粉粒体を充填するための挿入口5が
形成され、蓋6によって開閉自在とされる。下面には排
出口7が形成され、排出口7にダンパ装置8が設けられ
ている。レバー9の操作によって内部のダンパが回動さ
れ、排出口7を開閉する。レバー9の代わりにモータで
ダンパを回動させてもよい。そして、ホッパー1の上部
には、クレーンで吊り上げるためにラグ10が取り付け
られ、容易に移動できるようになっている。また、ホッ
パー1の側面には、Lアングルからなる受け材11が全
周にわたって取り付けられている。図中、12は墜落防
止用手摺りである。
【0012】第1架台2は、図4、5に示すように、鉄
骨を縦横に組み合わせた枠組み構造のフレーム20から
なる。そして、4つに仕切られており、これがホッパー
1を載置するホッパー受部とされ、4個のホッパー1を
前後方向に一列に戴置できる。すなわち、ホッパー1の
受け材11をフレーム20の上面に載せてホッパー1を
支持することによって、ホッパー1は載置される。この
とき、ホッパー1が輸送中にずれないようにするため
に、フレーム20に固定金具21が設けられており、ホ
ッパー1の側面に設けられた係合片22の孔に金具21
を係合することによってホッパー1は固定される。な
お、ホッパー1の配列は、一列に限らず複数列にしても
かまわない。
骨を縦横に組み合わせた枠組み構造のフレーム20から
なる。そして、4つに仕切られており、これがホッパー
1を載置するホッパー受部とされ、4個のホッパー1を
前後方向に一列に戴置できる。すなわち、ホッパー1の
受け材11をフレーム20の上面に載せてホッパー1を
支持することによって、ホッパー1は載置される。この
とき、ホッパー1が輸送中にずれないようにするため
に、フレーム20に固定金具21が設けられており、ホ
ッパー1の側面に設けられた係合片22の孔に金具21
を係合することによってホッパー1は固定される。な
お、ホッパー1の配列は、一列に限らず複数列にしても
かまわない。
【0013】また、フレーム20の下部に、ホッパー1
の排出口7を挿入可能とする保護枠23が設けられてお
り、ホッパー1を載置したとき図6に示すように、ここ
にホッパー1の排出口7が挿入されて、輸送中における
振動によって排出口7が他の部材に当たって損傷すると
いうことを防止している。図中、24は吊り上げ用のラ
グ、25は補強ブレースである。
の排出口7を挿入可能とする保護枠23が設けられてお
り、ホッパー1を載置したとき図6に示すように、ここ
にホッパー1の排出口7が挿入されて、輸送中における
振動によって排出口7が他の部材に当たって損傷すると
いうことを防止している。図中、24は吊り上げ用のラ
グ、25は補強ブレースである。
【0014】第2架台3は、図7、8に示すように、第
1架台2と同じ構造であるが、粉粒体を供給するための
供給機構が設けられている。なお、ホッパー1は第1架
台2と同じように載置される。図中、26はコンプレッ
サーである。
1架台2と同じ構造であるが、粉粒体を供給するための
供給機構が設けられている。なお、ホッパー1は第1架
台2と同じように載置される。図中、26はコンプレッ
サーである。
【0015】この供給機構は、ホッパー1から供給され
る粉粒体を搬送する搬送体30と、供給された粉粒体を
計量する計量器31と、放出シュート32とが一体的に
フレーム20に取り付けられている。搬送体30は、フ
レーム20の下部にホッパー1よりも下方にくるように
水平方向に配された搬送スクリュ33と、フレーム20
の外部で垂直方向に配された垂直スクリュ34とからな
り、それぞれモータ35によって駆動される。搬送スク
リュ33は水平筒36に内装されており、水平筒36の
上部に連通口37が形成され、ホッパー1の排出口7が
挿入されて連通するようになっている。そして、垂直ス
クリュ34は、水平筒36と計量器31とを接続する縦
筒38に内装されている。計量器31は、ロードセル等
による一般的な流量を検知するものである。
る粉粒体を搬送する搬送体30と、供給された粉粒体を
計量する計量器31と、放出シュート32とが一体的に
フレーム20に取り付けられている。搬送体30は、フ
レーム20の下部にホッパー1よりも下方にくるように
水平方向に配された搬送スクリュ33と、フレーム20
の外部で垂直方向に配された垂直スクリュ34とからな
り、それぞれモータ35によって駆動される。搬送スク
リュ33は水平筒36に内装されており、水平筒36の
上部に連通口37が形成され、ホッパー1の排出口7が
挿入されて連通するようになっている。そして、垂直ス
クリュ34は、水平筒36と計量器31とを接続する縦
筒38に内装されている。計量器31は、ロードセル等
による一般的な流量を検知するものである。
【0016】次に、粉粒体の輸送について図9のフロー
チャートに基づいて説明する。まず、図10に示すよう
に、倉庫等に第1架台2およびホッパー1が保管されて
おり、第1架台2を車両4の荷台にクレーン39で搭載
して、固定する。この場合、車両4としては、クレーン
付きの車両が適している。なお、固定の方法は周知の技
術であるので、ここでは説明しない。そして、図11に
示すように、空のホッパー1を第1架台2にクレーン3
9で順に載置して、固定金具21によって固定した後、
複数のホッパー1を載せた車両4を粉粒体が保管されて
いる保管サイトBまで移動する。
チャートに基づいて説明する。まず、図10に示すよう
に、倉庫等に第1架台2およびホッパー1が保管されて
おり、第1架台2を車両4の荷台にクレーン39で搭載
して、固定する。この場合、車両4としては、クレーン
付きの車両が適している。なお、固定の方法は周知の技
術であるので、ここでは説明しない。そして、図11に
示すように、空のホッパー1を第1架台2にクレーン3
9で順に載置して、固定金具21によって固定した後、
複数のホッパー1を載せた車両4を粉粒体が保管されて
いる保管サイトBまで移動する。
【0017】保管サイトBにおいて、ホッパー1に粉粒
体を供給する積み込み作業を行う。保管サイトBには、
粉粒体が貯蔵された保管庫40が設置されており、この
保管庫40の供給口41から車両4に載せられた各ホッ
パー1に粉粒体を直接供給する。そこで、保管庫40の
供給口41の直下にホッパー1がくるように車両4を移
動させ、ホッパー1の蓋6を開けて、粉粒体が所定量、
例えば満杯になるまで充填して供給する。1つのホッパ
ー1への積み込み作業が終了すると、次のホッパー1を
供給口41の直下まで移動させて積み込み作業を行い、
これを全てのホッパー1が満杯になるまで繰り返す。
体を供給する積み込み作業を行う。保管サイトBには、
粉粒体が貯蔵された保管庫40が設置されており、この
保管庫40の供給口41から車両4に載せられた各ホッ
パー1に粉粒体を直接供給する。そこで、保管庫40の
供給口41の直下にホッパー1がくるように車両4を移
動させ、ホッパー1の蓋6を開けて、粉粒体が所定量、
例えば満杯になるまで充填して供給する。1つのホッパ
ー1への積み込み作業が終了すると、次のホッパー1を
供給口41の直下まで移動させて積み込み作業を行い、
これを全てのホッパー1が満杯になるまで繰り返す。
【0018】このとき、保管庫40の供給口41に対し
てホッパー1の位置決めを容易に行えるように、車両4
の停止位置を決めておくとよい。すなわち、図12に示
すように、各ホッパー1の挿入口5が供給口41の直下
にくるときの車両4の停止位置に応じて、それぞれ目印
〜を地面に記したり、あるいは目印を置いておく。
したがって、その目印〜に合わせて車両4を停止す
るだけでホッパー1を供給口41の直下に位置させるこ
とができ、積み込み作業の効率化を図れる。
てホッパー1の位置決めを容易に行えるように、車両4
の停止位置を決めておくとよい。すなわち、図12に示
すように、各ホッパー1の挿入口5が供給口41の直下
にくるときの車両4の停止位置に応じて、それぞれ目印
〜を地面に記したり、あるいは目印を置いておく。
したがって、その目印〜に合わせて車両4を停止す
るだけでホッパー1を供給口41の直下に位置させるこ
とができ、積み込み作業の効率化を図れる。
【0019】ここで、積み込み作業を行う前に、ホッパ
ー1が空の状態のときの車両4の総重量をトラックスケ
ール等のはかりによって計測しておき、全てのホッパー
1が充填された積み込み作業終了後に、車両4の総重量
を再び計測して、この差から粉粒体の積載量を算出す
る。あるいは第1架台2にはかりを設けておき、これに
よって粉粒体の積載量を計測してもよい。
ー1が空の状態のときの車両4の総重量をトラックスケ
ール等のはかりによって計測しておき、全てのホッパー
1が充填された積み込み作業終了後に、車両4の総重量
を再び計測して、この差から粉粒体の積載量を算出す
る。あるいは第1架台2にはかりを設けておき、これに
よって粉粒体の積載量を計測してもよい。
【0020】ホッパー1に粉粒体を積み込み後、車両4
を使用サイトAまで移動する。使用サイトAには、車両
4によって運搬された第2架台3がすでに所定の位置に
設置されており、第2架台3に車両4を横付けして、図
13に示すように、クレーン39により第1架台2から
ホッパー1を第2架台3へと移し替える。その後、ホッ
パー1のレバー9を操作してダンパ装置8を開くと、粉
粒体がホッパー1の排出口7から水平筒36の連通口3
7を通って搬送スクリュ33の上に落下する。搬送スク
リュ33および垂直スクリュ34の駆動により粉粒体は
搬送され、計量器31を通過して、排出シュート32か
ら供給されて使用される。このとき、粉粒体が設定され
た使用量になるまでホッパー1から供給を続けるが、ホ
ッパー1が空になると次のホッパー1からさらに供給を
続ける。ここで、ホッパー1が空になった場合、必要に
応じて充填済みのホッパー1と交換すればよく、空のホ
ッパー1を第1架台2に移し替え、代わりに充填済みの
ホッパー1を第2架台2に移し替える。そして、全ての
ホッパー1が空になって第1架台2に移し替えられる
と、その車両4を他の場所に移動させ、次の車両4を横
付けすれば、さらに粉粒体を供給し続けることができ
る。
を使用サイトAまで移動する。使用サイトAには、車両
4によって運搬された第2架台3がすでに所定の位置に
設置されており、第2架台3に車両4を横付けして、図
13に示すように、クレーン39により第1架台2から
ホッパー1を第2架台3へと移し替える。その後、ホッ
パー1のレバー9を操作してダンパ装置8を開くと、粉
粒体がホッパー1の排出口7から水平筒36の連通口3
7を通って搬送スクリュ33の上に落下する。搬送スク
リュ33および垂直スクリュ34の駆動により粉粒体は
搬送され、計量器31を通過して、排出シュート32か
ら供給されて使用される。このとき、粉粒体が設定され
た使用量になるまでホッパー1から供給を続けるが、ホ
ッパー1が空になると次のホッパー1からさらに供給を
続ける。ここで、ホッパー1が空になった場合、必要に
応じて充填済みのホッパー1と交換すればよく、空のホ
ッパー1を第1架台2に移し替え、代わりに充填済みの
ホッパー1を第2架台2に移し替える。そして、全ての
ホッパー1が空になって第1架台2に移し替えられる
と、その車両4を他の場所に移動させ、次の車両4を横
付けすれば、さらに粉粒体を供給し続けることができ
る。
【0021】このような一連の作業が終了すると、使用
後のホッパー1を載せた車両4を例えば保管サイトや倉
庫等に戻し、ホッパー1を載置したまま第1架台2を荷
台から降ろして待機させておく。これによって、車両4
は他の物品の輸送に使用でき、また架台を利用すること
によりホッパー1の保管も容易に行える。なお、ホッパ
ー1に粉粒体が残っていても、ホッパー1は密閉されて
いるので、そのまま保管できる。
後のホッパー1を載せた車両4を例えば保管サイトや倉
庫等に戻し、ホッパー1を載置したまま第1架台2を荷
台から降ろして待機させておく。これによって、車両4
は他の物品の輸送に使用でき、また架台を利用すること
によりホッパー1の保管も容易に行える。なお、ホッパ
ー1に粉粒体が残っていても、ホッパー1は密閉されて
いるので、そのまま保管できる。
【0022】上記の輸送システムを採用することによ
り、以下のような利点がある。 (1)複数のホッパーを使用するので、粉粒体の使用量
に応じたホッパーの容量および数量を選択すれば、使用
目的に最適な輸送を実行でき、無駄な輸送を無くして効
率化および省エネルギー化を図れる。 (2)ホッパーは完全密閉されているので、雨や湿気の
影響を直接受けることがなく、粉粒体の保管や輸送に適
している。したがって、使用後に粉粒体がホッパーに残
っていても長期間保管することができ、廃棄する必要が
なくなり、再使用できる。 (3)ホッパーへの粉粒体の供給も屋内で行うことがで
き、天候に左右されずに作業を行えるので、進捗度を高
めることができる。さらに、使用サイトにおいて袋詰め
の粉粒体を取り扱う必要がなくなるので、人手作業を低
減できるとともに、空袋の発生をなくすことができ、粉
塵の発生も低減でき、このことから環境に優しいシステ
ムを構築できる。 (4)ホッパーの移し替え等の移動は全て機械力によっ
て行えるので、作業が楽になり、作業員の負担を軽減で
きる。 (5)枠組み構造の架台は軽量であるので、使用サイト
における架台の設置や撤収を車載クレーンでも行うこと
ができ、本格的な基礎工事が不要となり、コストを低減
できる。しかも、架台を設置するスペースさえあればよ
いので、狭い現場での使用に有用である。 (6)ホッパーに粉粒体を充填したときにその積載量を
計測して、さらに供給する際にもその使用量を計測して
いるので、残量を容易に把握することができ、粉粒体の
管理を正確に行える。
り、以下のような利点がある。 (1)複数のホッパーを使用するので、粉粒体の使用量
に応じたホッパーの容量および数量を選択すれば、使用
目的に最適な輸送を実行でき、無駄な輸送を無くして効
率化および省エネルギー化を図れる。 (2)ホッパーは完全密閉されているので、雨や湿気の
影響を直接受けることがなく、粉粒体の保管や輸送に適
している。したがって、使用後に粉粒体がホッパーに残
っていても長期間保管することができ、廃棄する必要が
なくなり、再使用できる。 (3)ホッパーへの粉粒体の供給も屋内で行うことがで
き、天候に左右されずに作業を行えるので、進捗度を高
めることができる。さらに、使用サイトにおいて袋詰め
の粉粒体を取り扱う必要がなくなるので、人手作業を低
減できるとともに、空袋の発生をなくすことができ、粉
塵の発生も低減でき、このことから環境に優しいシステ
ムを構築できる。 (4)ホッパーの移し替え等の移動は全て機械力によっ
て行えるので、作業が楽になり、作業員の負担を軽減で
きる。 (5)枠組み構造の架台は軽量であるので、使用サイト
における架台の設置や撤収を車載クレーンでも行うこと
ができ、本格的な基礎工事が不要となり、コストを低減
できる。しかも、架台を設置するスペースさえあればよ
いので、狭い現場での使用に有用である。 (6)ホッパーに粉粒体を充填したときにその積載量を
計測して、さらに供給する際にもその使用量を計測して
いるので、残量を容易に把握することができ、粉粒体の
管理を正確に行える。
【0023】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではなく、本発明の範囲内で上記実施形態に多く
の修正および変更を加え得ることは勿論である。上記実
施形態では、工事現場で使用するセメントの輸送につい
て説明したが、肥料や穀物等の粉粒体の輸送にも適用で
き、また輸送にはトラックを用いたが、これに限らず鉄
道、コンベヤ等を用いてもよく、車両を含む運搬機械で
の輸送に適用することができる。また、架台に車輪を取
り付けることによって自走式にして、架台自身を移動さ
せてもよい。
るものではなく、本発明の範囲内で上記実施形態に多く
の修正および変更を加え得ることは勿論である。上記実
施形態では、工事現場で使用するセメントの輸送につい
て説明したが、肥料や穀物等の粉粒体の輸送にも適用で
き、また輸送にはトラックを用いたが、これに限らず鉄
道、コンベヤ等を用いてもよく、車両を含む運搬機械で
の輸送に適用することができる。また、架台に車輪を取
り付けることによって自走式にして、架台自身を移動さ
せてもよい。
【0024】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明に
よると、粉粒体を収容したホッパーを複数載置できる架
台を用いて、この架台を車両に搭載することにより、粉
粒体をまとめて一度に輸送することができ、輸送効率が
向上する。しかも、粉粒体の使用に際し、ホッパーを別
の架台に移し替えることによって、ホッパーから直接供
給することができ、煩雑な作業が減って作業性の向上を
図れる。したがって、それぞれの場所において粉粒体の
取り扱いが容易になり、一連の作業が行いやすくなっ
て、簡便な輸送システムを提供することができる。
よると、粉粒体を収容したホッパーを複数載置できる架
台を用いて、この架台を車両に搭載することにより、粉
粒体をまとめて一度に輸送することができ、輸送効率が
向上する。しかも、粉粒体の使用に際し、ホッパーを別
の架台に移し替えることによって、ホッパーから直接供
給することができ、煩雑な作業が減って作業性の向上を
図れる。したがって、それぞれの場所において粉粒体の
取り扱いが容易になり、一連の作業が行いやすくなっ
て、簡便な輸送システムを提供することができる。
【図1】本発明の実施形態の輸送システムの概略図
【図2】ホッパーの斜視図
【図3】ホッパーを示し、(a)は正面図、(b)は側
面図
面図
【図4】第1架台の斜視図
【図5】第1架台を示し、(a)は正面図、(b)は側
面図
面図
【図6】第1架台の保護枠の拡大図
【図7】第2架台の斜視図
【図8】第2架台を示し、(a)は正面図、(b)は側
面図
面図
【図9】輸送システムのフローチャート
【図10】車両に第1架台を搭載するときの様子を示す
図
図
【図11】第1架台にホッパーを載置するときの様子を
示す図
示す図
【図12】ホッパーに粉粒体を充填するときの様子を示
す図
す図
【図13】ホッパーを第1架台から第2架台に移し替え
るときの様子を示す図
るときの様子を示す図
1 ホッパー 2 第1架台 3 第2架台 4 車両 30 搬送体 31 計量器 A 使用サイト B 保管サイト
Claims (6)
- 【請求項1】 複数の粉粒体収容用ホッパーを載置可能
なホッパー輸送用の第1架台およびホッパー設置用の第
2架台を用いて、粉粒体を保管する保管サイトと粉粒体
を使用する使用サイトとの間で粉粒体を輸送する粉粒体
輸送システムであって、前記第1架台を車両に搭載して
複数のホッパーを載置し、前記第2架台を使用サイトに
設置し、保管サイトにおいて各ホッパーに粉粒体を供給
し、前記車両を使用サイトまで移動させ、前記ホッパー
を第1架台から第2架台に移し替え、前記ホッパーから
粉粒体を供給した後、このホッパーを第2架台から第1
架台に移し替え、使用後のホッパーを前記車両で使用サ
イトから移動することを特徴とする粉粒体輸送システ
ム。 - 【請求項2】 第2架台は粉粒体の搬送および計量を行
う供給機構を備え、保管場所において各ホッパーに粉粒
体を供給するとき、供給前後でのホッパーの総重量を計
測することにより粉粒体の積載量を計量し、使用サイト
において前記ホッパーから粉粒体を計量しながら供給
し、粉粒体の使用量の管理を行うことを特徴とする請求
項1記載の粉粒体輸送システム。 - 【請求項3】 車両に搭載可能な架台であって、粉粒体
の収容用ホッパーを載置する複数のホッパー受部が前後
方向に配列されたことを特徴とするホッパー輸送用架
台。 - 【請求項4】 粉粒体の収容用ホッパーを載置する複数
のホッパー受部が前後方向に配列され、各ホッパーから
供給された粉粒体を搬送する搬送体と、搬送された粉粒
体を計量する計量器とを備え、前記搬送体に各ホッパー
に連通するための連通口が複数設けられたことを特徴と
するホッパー設置用架台。 - 【請求項5】 請求項3または4記載の架台のホッパー
受部に載置可能とされたホッパーであって、上部に粉粒
体の挿入口が設けられ、下部に排出口が設けられ、該排
出口に粉粒体の排出を行うダンパ装置が設けられたこと
を特徴とするホッパー。 - 【請求項6】 複数のホッパーが載置された請求項3記
載の輸送用架台を搭載した車両が出入り可能な保管サイ
トであって、粉粒体を保管する保管庫が設けられ、前記
車両上のホッパーよりも上方に前記保管庫から粉粒体を
供給するための供給口が配され、該供給口から前記ホッ
パーに粉粒体を供給できるように前記車両の停止位置が
各ホッパー毎に決められ、各停止位置に合わせて目印が
設けられたことを特徴とする保管サイト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25972599A JP2001080743A (ja) | 1999-09-14 | 1999-09-14 | 粉粒体輸送システムおよびこれに用いるホッパー並びに架台 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25972599A JP2001080743A (ja) | 1999-09-14 | 1999-09-14 | 粉粒体輸送システムおよびこれに用いるホッパー並びに架台 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001080743A true JP2001080743A (ja) | 2001-03-27 |
Family
ID=17338092
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25972599A Pending JP2001080743A (ja) | 1999-09-14 | 1999-09-14 | 粉粒体輸送システムおよびこれに用いるホッパー並びに架台 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001080743A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020001867A (ja) * | 2018-06-27 | 2020-01-09 | 一般財団法人電力中央研究所 | 石炭灰の配送システム及び石炭灰の配送方法、並びに、コンクリートの混練方法 |
CN112141314A (zh) * | 2020-09-23 | 2020-12-29 | 中国科学院空天信息创新研究院 | 浮空器压舱结构 |
-
1999
- 1999-09-14 JP JP25972599A patent/JP2001080743A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020001867A (ja) * | 2018-06-27 | 2020-01-09 | 一般財団法人電力中央研究所 | 石炭灰の配送システム及び石炭灰の配送方法、並びに、コンクリートの混練方法 |
JP7146342B2 (ja) | 2018-06-27 | 2022-10-04 | 一般財団法人電力中央研究所 | 石炭灰の配送システム及び石炭灰の配送方法、並びに、コンクリートの混練方法 |
CN112141314A (zh) * | 2020-09-23 | 2020-12-29 | 中国科学院空天信息创新研究院 | 浮空器压舱结构 |
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