JP2001076000A - コンテンツ不正利用探索装置およびコンテンツ不正利用探索方法 - Google Patents

コンテンツ不正利用探索装置およびコンテンツ不正利用探索方法

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JP2001076000A
JP2001076000A JP25504499A JP25504499A JP2001076000A JP 2001076000 A JP2001076000 A JP 2001076000A JP 25504499 A JP25504499 A JP 25504499A JP 25504499 A JP25504499 A JP 25504499A JP 2001076000 A JP2001076000 A JP 2001076000A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 デジタル・コンテンツの不正利用探索に必要
とする計算時間を減らし,効率的な不正利用コンテンツ
を探索することを可能とする。 【解決手段】 探索パターン決定部102 は,ユーザが入
力部101 から入力したキーワードまたはコンテンツの指
定情報に応じて収集する探索対象パターンを決定する。
探索対象収集部105 は,決定された探索対象パターンに
応じて探索対象コンテンツをネットワーク110 を介して
収集する。探索パターン決定部102 は,さらに探索対象
収集部105 が収集した文書に含まれるコンテンツまたは
ポインタから探索対象を決定する。収集した探索対象コ
ンテンツについて,電子透かし取り出しエンジン106 な
どの探索対象コンテンツチェック部により不正利用であ
るかどうかを判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,著作権情報などが
副情報として埋め込まれたコンテンツを収集し,コンテ
ンツが不正利用されていないかどうかをチェックするコ
ンテンツの不正利用探索システムに関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタル・コンテンツの著作権保護を
目的として,コンテンツにテキスト透かし,電子透かし
などの著作権情報を埋め込む技術が研究されてきた。電
子透かしは,コンテンツ自体の情報(主情報)を「人間
には認識できない程度の微少量だけ変更」し,コンテン
ツ内に別の情報つまり副情報を埋め込む技術である。
【0003】例えば,電子透かしを用いて,購入者情報
などをコンテンツに埋め込んでおき,不正と思われるデ
ータから付加されている情報を読み出して,不正利用で
あるかどうかを判断することによって,不正利用を抑止
するシステムなどが提案されている。 〔参考文献〕 ・大友他:“著作権を考慮した画像流通システム”,'9
7 信学春全大,A-7-9,1997. ・段野他:“著作物の再利用促進のための電子透かしの
応用”,信学会基礎・境界ソサイエティ大会,1997. これらの抑止策について,データが不正に利用されてい
るかどうかを判断するためには,不正と思われるデータ
を見つけ,入手することが必要である。そのための方法
として,WWW(World Wide Web)のコンテンツを対象
に,次のような方法が提案されている。
【0004】1.人手による探索 2.プログラムによる探索 3.転送データを監視 4.利用者の協力に基づく探索 ここでは,本発明に関連する2.の手法について述べ
る。これは,コンテンツの収集法として,WWW上のコ
ンテンツを収集するプログラムであるWebロボットを
利用し,収集したコンテンツの副情報のチェックを行う
手法である。
【0005】Webロボットを利用して,ディジタル・
コンテンツの不正コピーを監視するするものとしては,
例えばデジタルコンテンツ不正利用監視センター(htt
p://www.mken.co.jp/dcwc.html )があり,これはイン
ターネット探索ロボットにより世界中のサイトを常時巡
回し,画像や音楽などのコンテンツが不正利用されてい
ないかどうかを監視するものである。しかし,これはイ
ンターネット上のすべてのコンテンツを探索対象にする
ため,コンテンツの収集および透かしのチェックに時間
がかかるという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のWebロボット
プログラムを用いる手法で,WWW上のすべてのコンテ
ンツを探索対象とした場合には,すべてのコンテンツを
収集し,透かしを検査することが必要になる。
【0007】しかし,探索対象の収集・透かしの検査に
大きな計算時間が必要とされるため,現実的な時間でW
WW上のすべてのコンテンツについて不正利用を探索す
ることは不可能である。数日から数週間といった長時間
をかけないと不正利用が探索されないということは,コ
ンテンツに副情報を埋め込んだことによる心理的な不正
利用抑制効果も期待できなくなる。
【0008】そこで,本発明は上記問題点の解決を図
り,不正利用コンテンツの効率的な探索を可能とし,実
用的に許容できる時間内で探索を実行するための手段を
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は,上記課題を解
決するため,ユーザが入力したキーワードの出現する文
書内のコンテンツ,またはユーザが例えばWWWではU
RL(Uniform Resource Locator)などにより指定した
コンテンツに類似するコンテンツを探索対象として収集
し,それらの収集したコンテンツについて電子透かしな
どによる不正利用のチェックを行うことをもっとも主要
な特徴とする。その際に,探索する文書を決定して収集
した後,さらにその収集した文書に含まれるコンテンツ
から探索対象を決定することも行う。
【0010】具体的には,以下の手段を備える。 1)ユーザからキーワードまたはコンテンツの指定情報
を入力する入力部。 2)ユーザが入力したキーワードまたはユーザが指定し
たコンテンツに応じて探索対象を決定する探索パターン
決定部。 3)探索パターン決定部によって決定された探索対象に
応じて探索対象コンテンツを収集する探索対象収集部。 4)収集した探索対象コンテンツが不正利用されている
かどうかを電子透かしなどにより判定する探索対象コン
テンツチェック部。
【0011】探索パターン決定部は,不正利用を調査す
るユーザが入力部からキーワードを入力すると,そのキ
ーワードに応じて探索対象を決定する。また,不正利用
を調査するユーザがURLなどのコンテンツ指定情報を
入力部から入力すると,指定されたコンテンツと類似す
るコンテンツを探索対象として決定する。
【0012】また,探索パターン決定部は,文書内に画
像などのコンテンツが埋め込まれている文書,または画
像などは埋め込まれていないが,インターネット上の位
置を示すURLなどの画像や音声などへのポインタ(以
下,ポインタと略す)を持つ文書において,文章内の2
単語の間の類似度を判断するための指標である表層距離
を計算し,キーワードとの表層距離が一定値以下のポイ
ンタの指示するコンテンツを探索対象として決定する。
【0013】指定されたキーワードとコンテンツまたは
ポインタの表層距離は,例えばそれぞれの間にある単語
数・文字数・文の数・句の数・バイト数・タグ数・記号
の数・特定の文字種の数,例えば漢字の数・特定の品詞
の数,例えば助詞の数・特定のタグの数,例えば改行を
示すタグの数,コンテンツまたはポインタ数などで定義
される。
【0014】また,探索パターン決定部は,キーワード
と関連するコンテンツを探索対象とするため,論理距離
という指標を用いることもできる。文書内にコンテンツ
が埋め込まれている文書で,論理構造を識別するための
マークとしてタグが付与されており,タグにより文書の
章・節・項などの論理構造が表現されているとする。こ
のとき,タグによって計算される文書内の論理レベルを
指定されたキーワードとポインタについて計算してお
き,指定されたキーワードとポインタの論理距離を,そ
れぞれの論理レベルの差によって定義し,キーワードと
の論理距離が一定値以下のポインタの指示するコンテン
ツを,探索対象として決定する。
【0015】また,文書内にコンテンツが埋め込まれて
いない文書で,インターネット上の位置を示すURLな
どのコンテンツ(画像や音声など)へのポインタを持つ
htmlやxml形式などの文書で,論理構造を識別す
るためのマークとしてタグが付与されており,タグによ
り文書の章・節・項などの論理構造が表現されていると
する。このとき,タグによって計算される文書内の論理
レベルを指定されたキーワードとポインタについて計算
しておき,指定されたキーワードとポインタの論理距離
を,それぞれの論理レベルの差によって定義し,キーワ
ードとの論理距離が一定値以下のポインタの指示するコ
ンテンツを,探索対象として決定する。
【0016】さらに,探索パターン決定部において,フ
ァイル内に出現するキーワードと,ポインタに対して,
上記表層距離と上記論理距離とにより,指定されたキー
ワードと,ポインタの関連度を定義し,キーワードとの
関連度が一定値以上のポインタの指示するコンテンツ
を,探索対象として決定することもできる。
【0017】前記探索対象収集部において,ユーザから
指定された値に対して,それよりも大きい,または小さ
い,または同じ大きさのファイルサイズを持つファイル
を不正利用探索対象として収集することもできる。
【0018】また,前記探索対象収集部において,ユー
ザから指定された日時に対して,それよりも過去,また
は未来,または同じ日時に更新・作成されたファイルを
不正利用探索対象として決定することもできる。
【0019】前記探索対象収集部において,指定された
キーワードを含むWWWページなどの文書やコンテンツ
に対して,そのコンテンツや文書へのポインタを持つ文
書およびその文書内のポインタの先の文書に含まれるコ
ンテンツを不正利用探索対象として収集することによ
り,連鎖的に探索することも可能である。
【0020】前記探索パターン決定部は,ユーザの入力
したキーワードや,不正利用されたコンテンツの含む文
書を入力とし,探索対象となる文書を決定する探索文書
決定部と,探索対象収集部において収集された文書を入
力とし,その文書内にポインタを含むコンテンツの中か
ら,収集し電子透かしチェックを行うコンテンツを決定
する探索コンテンツ決定部とから構成される。
【0021】前記探索コンテンツ決定部において,各単
語について文の先頭との表層距離である表層位置,文の
先頭との論理距離である論理位置をあらかじめ計算して
おき,単語とコンテンツとの表層距離と論理距離を計算
する際に,それぞれの位置の差から距離を計算し,その
間の単語などに関する情報を利用しないことにより,効
率よく関連する探索対象コンテンツを決定することがで
きる。
【0022】また,前記探索コンテンツ決定部におい
て,コンテンツへのテキストによる説明であるキャプシ
ョンが,ユーザの指定したキーワードと同じであるか,
または類義語辞書により類似とすると判断されたものを
探索対象コンテンツと決定することにより,有効な探索
を行うことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について,図
面を参照して説明する。図1に,本発明の実施の形態の
ブロック図を示す。図中,100はコンテンツ不正利用
探索装置,110はインターネット等のネットワークを
表す。
【0024】コンテンツ不正利用探索装置100におい
て,入力部101は,ユーザがキーワードを入力する部
分である。また,入力部101では,文書を指定するこ
ともできる。入力されたキーワードおよび指定された文
書は,以下の各部で探索範囲を決定するのに利用され
る。
【0025】探索パターン決定部102は,探索文書決
定部103および探索コンテンツ決定部104から構成
される。探索文書決定部103は,入力部101からユ
ーザが入力したキーワードが含まれる文書の位置(UR
L:Uniform Resource Locatorなど)を探索対象文書と
して出力する。また,文書が指定されたときには,その
文書と内容的に近い文書を探索対象文書として出力す
る。このときに複数の文書を指定することができる。な
お,この探索文書決定部103は,大量の文書集合の中
から,指定されたキーワードを含む文書を検索する情報
検索システムによって構成される。この情報検索システ
ムの入力は,自然文あるいは1個以上の単語である。自
然文の場合には,形態素解析により文内の単語を抽出す
る。入力された単語に応じて,インデックス内の各文書
に得点を付与する。出力は,入力された単語を含む文書
と,文書に付与された得点である。このような情報検索
システムは,例えば「InfoBee テキスト情報検索技術,
NTT R&D,Vol.46 No.10, 1997, pp.93-98」や
「分散型文書検索装置,特願平10-327701, 1998 」に記
載されている技術を利用して実現することができる。
【0026】本発明においては,探索対象文書が情報検
索における検索対象テキストに相当する。例えばインタ
ーネットを対象とした場合には,WWWサーバにより公
開されているHTMLファイルが検索対象テキストにな
る。
【0027】また,探索文書決定部103は,キーワー
ドを入力するとそのキーワードを含む文書を出力する情
報検索システムであるので,そのための単語インデック
スを持つ。この単語インデックスには,「ある単語がど
の文書に含まれているか」という情報を持つ。例えば,
インターネットの場合,単語インデックスには,どの単
語がどのURLに含まれているかが記録されている。
【0028】探索コンテンツ決定部104は,探索対象
収集部105が収集した文書に含まれるポインタの示す
コンテンツを収集するかどうかを判定し,収集する場合
には,探索対象収集部105に対してそのコンテンツを
収集する指示を行う。
【0029】探索対象収集部105は,探索文書決定部
103または探索コンテンツ決定部104により指定さ
れた文書・コンテンツをネットワーク110上のサーバ
から収集する。探索対象収集部105については,「情
報処理学会第125回自然言語処理研究会,クロスリン
ガルWWWサーチエンジンTITAN,林良彦,菊井玄
一郎,鷲崎誠司,巖寺俊哲」に記載されている方法など
を利用する。探索対象収集部105の入力は,URLな
どコンテンツや文書を示すポインタであり,これをもと
に,探索対象収集部105はポインタの指し示すサーバ
と通信し,コンテンツや文書を収集する。探索対象収集
部105の出力は,収集したコンテンツや文書である。
【0030】電子透かし取り出しエンジン106は,探
索対象収集部105が収集したコンテンツに埋め込まれ
た副情報を取り出す。コンテンツは,画像・音声・テキ
ストなど様々な形式のものが考えられる。したがって,
電子透かし取り出しエンジン106は,各コンテンツに
応じたエンジンから構成される。
【0031】電子透かし取り出しエンジン106の入力
は,テキスト,画像,動画,音声などのコンテンツであ
り,処理は,コンテンツに埋め込まれている透かし情報
を取り出すことである。出力は,取り出した透かし情報
である。コンテンツがテキストのときには,「テキスト
電子認証装置,方法,及び,テキスト電子認証プログラ
ムを記録した記録媒体,特願平11-145676, 1999 」,画
像のときには「画像処理方法および装置,特開平11-691
33」および「動画電子透かし技術,NTT R&D,Vo
l.47 No.6 1998, pp.107-110」などの方法および装置を
エンジンとして利用することができる。
【0032】図2は,本発明の実施の形態の処理概要を
示すフローチャートである。ステップ201では,入力
部101がユーザからキーワードを入力する。ステップ
202では,探索文書決定部103が,ユーザの指定し
たキーワードを含む文書のURLなどの位置を出力し,
探索範囲を決定する。次に,ステップ203では,探索
対象収集部105が探索範囲の文書を収集し,ステップ
204では,探索コンテンツ決定部104が,収集した
文書を解析してさらに収集するコンテンツを決定する。
【0033】ステップ205では,文書内に画像などの
コンテンツが含まれるかどうかをチェックし,文書に画
像コンテンツが含まれる文書(ワープロソフトの文書フ
ァイルなど)の場合には,ステップ206で,探索対象
収集部105がステップ203で収集した文書からコン
テンツを取り出す。HTMLのように文書内にコンテン
ツが含まれない文書の場合には,ステップ207で,文
書内に含まれるコンテンツへのURLをもとに,コンテ
ンツ自身をWebから収集する。
【0034】ステップ208では,電子透かし取り出し
エンジン106が,コンテンツの副情報を取り出し,ス
テップ209で,検出結果出力部107がその透かしの
検出結果を出力する。
【0035】次に,図1に示すコンテンツ不正利用探索
装置100の動作について,インターネットのWeb上
のコンテンツを探索する場合を例にして,さらに詳しく
説明する。
【0036】入力部101にユーザからキーワードが入
力されると,探索文書決定部103は,このキーワード
を含む文書のURLを出力する。探索文書決定部103
は,Web上のHTMLファイルについて,どのURL
のHTMLファイルにどの単語が入っているかという情
報をインデックスに持つ。ユーザの入力した単語と,イ
ンデックスとを照合することで,その単語を含むHTM
L文書のURLを出力する。
【0037】単語は複数を指定することができ,指定さ
れた複数の単語のすべてを含む,少なくとも一つを含
む,一部の単語を含む,一部の単語を含まない,といっ
た条件を指定することができる。また,ユーザは単語だ
けでなく,自然文を条件として入力することができる。
入力が複数の単語である場合や,自然文である場合のイ
ンデックスとの比較方法は,例えば「InfoBee テキスト
情報検索技術,NTTR&D,Vol.46 No.10, 1997, p
p.93-98」および「分散型文書検索装置, 特願平10-3277
01, 1998 」に示されている技術を利用することができ
る。
【0038】次に,探索対象収集部105は,探索文書
決定部103が出力したURLリストで指定されたHT
MLファイルをWebから収集し,探索コンテンツ決定
部104へと出力する。探索コンテンツ決定部104で
は,HTMLファイル内のコンテンツやポインタの示す
コンテンツ(以下,HTMLファイル内のコンテンツと
ポインタの示すコンテンツとをまとめて,HTMLファ
イル内のコンテンツと呼ぶ)に対して,ユーザの入力し
たキーワードに応じた得点を付ける。そして一定以上の
得点を持つコンテンツを探索対象と決定し,探索対象収
集部105にその位置を出力する。
【0039】あるHTMLファイル内におけるコンテン
ツの得点は,ファイル内に出現するキーワードとコンテ
ンツの関連度を,ファイル内のすべてのキーワードに対
して合計したものである。
【0040】関連度は,キーワードとコンテンツの表層
距離,論理距離により定義される。ここでは,表層距離
と論理距離の積の逆数として定義している。表層距離と
論理距離の計算法については後で詳しく説明する。
【0041】この関連度を求める処理では,探索コンテ
ンツ決定部104は,探索文書決定部103の指定によ
り探索対象収集部105で収集された文書を受け取る。
文書を受け取ると,探索コンテンツ決定部104は,ま
ず,文書を形態素解析する。形態素解析は,文章から単
語を取り出し,その単語の品詞を同定することである。
【0042】本実施の形態の形態素解析では,<br
>,<li>といった文中のタグは,<>で囲まれた文
字列の部分を一つの単語として扱う。形態素解析した単
語から,単語の表層位置と論理位置を計算し,求めた表
層位置と論理位置から,探索コンテンツを決定するた
め,文書中のコンテンツと単語の表層・論理距離から,
コンテンツと単語の関連度を計算する。
【0043】あるコンテンツについて,文書中の全キー
ワードとの関連度の合計をコンテンツの得点とする。こ
れを文書中のすべてのコンテンツについて行い,得点が
一定値以上のコンテンツを探索対象として決定する。
【0044】表層位置は,文書先頭の単語を1とし,単
語ごとに1ずつ増える。また,ここでは形態素解析結果
の単語が句点,読点のときは,それぞれ表層位置にさら
に1と2を加算する。これは,単語のシーケンスである
文において,単語間の表層的な位置が近いほど,2単語
の関連が大きいという仮定に基づく。
【0045】論理位置は,文書の先頭を基準とし,章,
節,項といった論理的な構造情報を反映する値である。
章や節などの論理構造をタグから認識し,論理構造上の
位置を論理位置として表現する。同じ一つのタグでも,
章を表すタグでは大きく論理位置が移動し,項を表すタ
グでは,章を表すタグほどは論理位置は移動しない。各
タグによりどの程度論理位置が移動するかは,論理位置
加算値表(図3)で指定する。ここでは,タグにマイナ
スの加算値を指定しているが,必ずしもマイナスの値が
必要ではなく,プラスのみにしてもよい。
【0046】文書に埋め込まれたコンテンツやポインタ
についても単語と同様に扱う。コンテンツあるいはポイ
ンタを単語とみなし,処理を行う。これらポインタなど
を単語の場合と同様に処理すると,表層距離はポインタ
などでは前の単語と比較して1増える。論理位置は,論
理位置加算値表のそのポインタを示すタグが0でない値
のときは変化するが,0のときは前の単語のときと変化
しない。
【0047】表層位置と論理位置の計算例を,図3に示
す。図3(A)の「単語に対する表層位置・論理位置」
の3つの列は,左から,形態素解析結果である単語また
はタグ,単語またはタグについての表層位置,論理位置
である。
【0048】<H1>というタグは,図3(B)に示す
論理位置加算値表より,加算値が10なので論理位置に
10を加える。表層位置は1単語分増加させるので1を
加える。句点・読点については,さらにそれぞれ1と2
が加算されるので,表層位置が2と3増加する。句読点
は意味的なまとまりを区切る目的で書かれるものであ
り,それを反映するための値である。
【0049】単語とコンテンツの関連度を計算する際
に,文書先頭からその単語までの情報を含んだ値として
表層・論理位置を計算しておくことで,距離と関連度を
高速で効率よく計算することができる。つまり,位置を
計算しておかない場合には,2単語の表層距離・論理距
離を計算する度に,その間にある単語数やタグを調べる
必要がある。そのため,文書中のすべての単語を記憶し
ておく必要がある。しかし,位置を計算しておくこと
で,ユーザが指定したキーワードとコンテンツへのポイ
ンタの位置を記憶しておけば,その間の距離,関連度を
計算することができる。
【0050】図3の例では,「ポータル」がユーザの指
定したキーワードとすると,「ポータル」とコンテンツ
を表す「ポインタ」についてのみ,表層位置と論理位置
を記憶しておけば,その間の単語やタグを記憶せずに距
離,関連度が計算できる。この例では,表層距離は4,
論理距離は8であり,関連度は,1/(4×8)=0.
03125となる。
【0051】ユーザが指定した文書と類似した文書を探
索対象文書として収集する類似コンテンツ探索方法につ
いて説明する。図1の探索パターン決定部102が行う
処理である。
【0052】これは,不正利用されているコンテンツを
含むページ(不正利用含有文書)と内容が類似したペー
ジでは,コンテンツが不正利用されている可能性が大き
いと考え,探索対象とする方法である。前回の不正利用
探索の結果,不正利用含有文書を見つけた場合に,その
文書を指定することで,内容の類似した文書を探索でき
る。
【0053】検出結果出力部107は,ユーザに対し
て,コンテンツが不正利用されているか否か,またその
コンテンツのURLなどの位置を出力する。ユーザはこ
の結果を見て,不正利用含有文書を指定し,文書番号な
どを入力部101へ入力することができる。このとき,
探索文書決定部103のインデックスから,指定された
ページである文書と内容的に近い文書を探索対象文書と
して出力する。
【0054】探索対象収集部105は,指定された文書
を収集し,探索コンテンツ決定部104に出力する。以
降の処理は,キーワードを入力した場合と同様であり,
探索コンテンツ決定部104におけるキーワードは,前
回の不正利用探索のときにユーザが入力したキーワード
を使う。
【0055】また,探索対象収集部105において,指
定されたキーワードを含むWWWページなどの文書やコ
ンテンツに対して,そのコンテンツや文書へのポインタ
を持つ文書およびその文書内のポインタの先の文書に含
まれるコンテンツを不正利用探索対象として収集するこ
ともできる。これについて説明する。
【0056】この探索対象の収集は,一度探索を行って
不正利用を発見した場合,不正利用含有文書に含まれて
いるポインタの指す文書と,不正利用含有文書や不正利
用コンテンツへのポインタを持つ文書を探索文書とする
探索,つまりポインタ探索である。この処理では,不正
利用文書に含まれているポインタを,すでに収集した不
正利用含有文書から取り出す。HTMLなどでは,ポイ
ンタは特定の形式のタグで表現されており本文と区別で
きるため,ポインタの形式に一致する文字列を切り出す
ことでポインタを抽出する。
【0057】また,探索文書決定部103のインデック
スにより不正利用コンテンツや不正利用含有文書へのポ
インタを含む文書のURLを得る。インターネットのW
WWにおいては,ポインタはURLにより示されたハイ
パーリンクのことである。
【0058】さらに,コンテンツへのテキストによる説
明であるキャプションが,ユーザの指定したキーワード
と同じであるか,または類義語辞書により類似とすると
判断されたものを探索コンテンツと決定することもでき
る。ここでは,これをキャプション探索と呼ぶ。
【0059】通常,HTMLなどのホームページ作成に
利用する文書は,他の文書等と関連付けるためのリンク
(本明細書ではポインタと呼んでいる)という仕組みを
持つ。リンクにより,ある文書から他の文書やコンテン
ツに対して方向を持った関連付けができる。この際に,
リンク先のコンテンツに対する説明文であるキャプショ
ンを,リンクもとの文書にリンク情報と共に保持させる
ことができる。キャプションは一単語で表現されること
が多い。
【0060】このキャプションとユーザの指定したキー
ワードを調べ,同じ場合や類似する場合にコンテンツの
得点に加算する。類似しているかどうかの判定には,探
索文書決定部103が内部に持つ類義語辞書を使用す
る。
【0061】以上の処理において,入力部101は,さ
らに探索対象とするファイルサイズの指定情報を入力し
たり,探索対象とする日時(期間を含む)の指定情報を
入力したりして,探索対象収集部105が収集する探索
対象のコンテンツについて,入力部101から入力され
たファイルサイズや日時の情報による絞り込みを行うよ
うにすることもできる。
【0062】図4は,本実施の形態の処理フローチャー
トであって,インターネットのWWWにおけるHTML
ファイルを対象にした場合の例を示している。
【0063】ステップ400では,入力部101にユー
ザからキーワードが入力される。またはURLなどで文
書が指定されることもある。ステップ401の判定によ
り,キーワードが入力された場合には,ステップ402
へ進み,文書が指定された場合には,ステップ403へ
進む。
【0064】ステップ402では,キーワードが入力さ
れたときに,探索文書決定部103が,キーワードを含
むページを得点付けして,そのページのURLを出力す
る。ステップ403では,文書を指定するURLが入力
されたときに,そのURLのページに類似する文書のU
RLを出力する。
【0065】ステップ404では,探索対象収集部10
5が,ステップ402またはステップ403で指定され
たURLのページ(HTMLファイル)を,ネットワー
ク110を介してWebから収集する。次に,ステップ
405では,探索コンテンツ決定部104が,収集した
ページ内に含まれるコンテンツのURLから,収集する
ものを決定する。ステップ405の処理の詳細は,図6
および図7に示す。
【0066】ステップ406では,ステップ405で収
集すると決定したコンテンツを,探索対象収集部105
が収集する。ステップ404およびステップ406につ
いては,例えば前述した参考文献「情報処理学会第12
5回自然言語処理研究会,クロスリンガルWWWサーチ
エンジンTITAN,林良彦,菊井玄一郎,鷲崎誠司,
巌寺俊哲」に記載されている方法などを利用することが
できる。
【0067】次に,ステップ407では,電子透かし取
り出しエンジン106が,収集したコンテンツの電子透
かしをチェックし,コンテンツの副情報を取り出す。こ
のステップ407では,コンテンツがテキストのときに
は「テキスト電子認証装置,方法,及び,テキスト電子
認証プログラムを記録した記録媒体,特願平11-145676,
1999 」,画像のときには「画像処理方法および装置,
特開平11-69133」および「動画電子透かし技術,NTT
R&D,Vol.47 No.6 1998, pp.107-110」に記載され
ている技術を利用することができる。このステップ40
7における入力は,テキスト,画像,動画などのコンテ
ンツである。処理は,コンテンツに埋め込まれている透
かし情報を取り出すことである。出力は,取り出した透
かし情報である。
【0068】ステップ408では,検出結果出力部10
7が電子透かしの検出結果を出力する。続いて,ステッ
プ409の判定により,類似文書探索,ポインタ探索を
行うと指定されていなければ処理を終了し,指定されて
いれば,ステップ410へ進む。ステップ410では,
類似文書探索またはポインタ探索を実行し,ステップ4
04へ戻って,同様にHTMLファイルのURLをもと
に探索を続ける。
【0069】図5は,類似文書探索とポインタ探索の処
理フローチャート,すなわち図4に示すステップ410
の詳細な処理を示している。
【0070】まず,ステップ501で,類似文書探索を
すると指定されているかどうかを判定し,類似文書探索
をすると指定されていない場合,ステップ504へ進
む。指定されている場合には,ステップ502で,探索
文書決定部103からユーザにより指定された文書と内
容的に類似した文書のURLを得る。この類似文書探索
処理の入力は,複数の文書である。処理内容は,入力さ
れた文書から単語を抽出し,この単語に基づいて,探索
の対象となる文書に得点を付け,一定の得点以上の文書
を類似文書とすることである。出力は,類似する文書の
URLである。ステップ503では,こうして得た類似
文書のURLをメモリに記憶する。
【0071】次に,ステップ504では,ポインタ探索
をすると指定されているかどうかを判定し,ポインタ探
索をすると指定されていない場合,ステップ509へ進
む。指定されている場合には,ステップ505で,ユー
ザにより指定されたページ(文書)に含まれるコンテン
ツへのポインタ(URL)を取り出す。取り出したUR
Lは,ステップ506でメモリに保存する。
【0072】ステップ507では,探索結果から発見し
た不正利用コンテンツのあるページへのリンクを含む文
書のURLを得る。ステップ508では,ステップ50
7で得た文書のURLをメモリに記憶する。ステップ5
09では,上記ステップ503,506,508でメモ
リに保存したURLを探索文書として出力する。ここ
で,出力したURLが,図4のステップ404へ入力さ
れる。
【0073】図6および図7は,探索コンテンツ決定部
104が文書内のコンテンツの中で収集するコンテンツ
を決定するときの処理フローチャートである。探索コン
テンツ決定部104は,単語とコンテンツの関連度を計
算して,収集するコンテンツを以下のように決定する。
【0074】探索コンテンツ決定部104は,探索対象
収集部105で収集された文書を受け取ると,まず,ス
テップ601では,入力文書を形態素解析する。形態素
解析は,文章から単語を取り出し,その単語の品詞を同
定することである。ここでの形態素解析においては,<
br>,<li>といった文中のタグは,<>で囲まれ
た文字列の部分を一つの単語として扱う。この形態素解
析での入力は,自然文あるいは一以上の単語である。自
然文の場合は,形態素解析により,文内の単語を抽出す
る。入力された単語に応じて,インデックス内の各文書
に得点を付与する。形態素解析の出力は,入力された単
語を含む文書と,文書に付与された得点である。
【0075】ステップ602では,先頭の単語またはタ
グを一つ選択し,形態素番号を1とし,メモリ上に表層
位置=1,論理位置=0として記録する。次に,すべて
の単語について,以下のステップ603〜616の処理
を行う。
【0076】ステップ603では,先頭の単語である場
合を除き,一つ前の単語の表層位置に1を加え,現在見
ている単語の表層位置としてメモリ上に記録する。ステ
ップ604の判定により,現在の単語が,コンテンツで
ある場合には,ステップ605へ進み,コンテンツ配列
にコンテンツの表層位置と論理位置とコンテンツへのキ
ャプションを記録し,ステップ616の判断処理を行
う。
【0077】単語がコンテンツでない場合,ステップ6
06へ進み,単語が句点であれば,表層位置に1を加算
する(ステップ606,607)。単語が読点であれ
ば,表層位置に2を加算する(ステップ608,60
9)。また,現在着目している単語がタグのときには,
論理位置加算値表でタグごとに指定されている加算値
を,メモリ上の論理位置に加える(ステップ610,6
11)。
【0078】単語がユーザの指定した単語(入力文を形
態素解析して抽出した単語)である場合には,単語・論
理位置・表層位置をキーワード配列に記録しておく(ス
テップ612,613)。
【0079】その後,ステップ614では,単語とその
単語の論理位置,表層位置を単語配列に記憶する。この
ときに,配列のインデックス番号は形態素番号を用い
る。ステップ615では,次の単語の処理のために形態
素番号に1を加える。
【0080】ステップ616では,以上の処理を入力文
書のすべての単語について終了したかどうかを判定し,
まだであれば,ステップ603へ戻って同様に処理を繰
り返す。以上の処理をすべての単語について終了したな
らば,図7のステップ701へ進む。
【0081】図7は,表層位置と論理位置から探索対象
コンテンツを決定する処理の流れを示している。文書中
のコンテンツと単語の表層・論理距離から,コンテンツ
と単語の関連度を計算する。ここでは,コンテンツ配列
内のすべての要素(コンテンツ)について処理が終わる
まで(ステップ712),ステップ701〜711を繰
り返す。ステップ701では,コンテンツ配列からコン
テンツへのポインタと表層位置,論理位置を一つ取り出
す。次に,ステップ702へ進み,キーワード配列のす
べての単語について処理が終わるまで(ステップ71
1),ステップ702〜710を繰り返す。
【0082】ステップ702では,キーワード配列から
一つキーワードを取り出し,ステップ703で,コンテ
ンツ得点を0に初期化する。ステップ704では,次式
により表層距離と論理距離とを計算する。
【0083】表層距離=〔コンテンツの表層位置〕−
〔キーワードの表層位置〕 論理距離=〔コンテンツの論理位置〕−〔キーワードの
論理位置〕 ステップ705では,コンテンツ・キーワードの関連度
を,次式により計算する。
【0084】関連度=1/(表層距離×論理距離) ステップ706では,コンテンツ得点にステップ705
で計算した関連度を加える。このとき,関連度に所定の
重み定数wを掛けてから加算してもよい。さらに,キー
ワードとコンテンツへのキャプションが同じ場合,コン
テンツ得点に1を加算し(ステップ707,708),
類義語辞書によりキーワードとコンテンツへのキャプシ
ョンが類義語とされた場合には,コンテンツ得点に0.
5を加算する(ステップ709,710)。
【0085】通常,HTMLなどホームページ作成に利
用する文書は,ポインタの先のコンテンツに対する説明
文であるキャプションを,ポインタの元の文書にリンク
情報と共に保持させることができる。このキャプション
とユーザの指定したキーワードを調べ,同じ場合や類似
する場合にコンテンツの得点に加算する処理が,ステッ
プ707からステップ710の処理である。
【0086】以上の処理を,キーワード配列のすべての
単語,コンテンツ配列内のすべての要素について行った
ならば(ステップ711,712),ステップ713へ
進み,コンテンツ得点が指定された一定値以上であるか
をチェックし,コンテンツ得点が一定値以上である場合
には,ステップ714により,そのコンテンツへのUR
Lを,収集対象のコンテンツとして探索対象収集部10
5に渡す。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように,本発明によれば,
不正利用の可能性が高いコンテンツだけを収集して電子
透かしのチェックを行うことで,現実的な時間で不正利
用を探索することが可能になる。例えばインターネット
上のすべてのコンテンツの収集と電子透かしのチェック
のためには非常に大きな時間が必要となるが,本発明に
より不正利用を探索する対象を絞り込むことで,不正利
用探索に必要とする計算時間を減らし,効率的に不正利
用コンテンツを探索することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態の処理概要を示すフローチ
ャートである。
【図3】表層位置と論理位置の計算例を示す図である。
【図4】インターネットにおける本実施の形態による探
索の処理フローチャートである。
【図5】類似文書探索とポインタ探索の処理フローチャ
ートである。
【図6】探索コンテンツ決定部が文書内のコンテンツの
中で収集するコンテンツを決定するときの処理フローチ
ャートである。
【図7】探索コンテンツ決定部が文書内のコンテンツの
中で収集するコンテンツを決定するときの処理フローチ
ャートである。
【符号の説明】
100 コンテンツ不正利用探索装置 101 入力部 102 探索パターン決定部 103 探索文書決定部 104 探索コンテンツ決定部 105 探索対象収集部 106 電子透かし取り出しエンジン 107 検出結果出力部 110 ネットワーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 稲垣 博人 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 田中 一男 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 Fターム(参考) 5B017 AA06 BA07 BB02 BB08 BB10 CA16 5B075 PP12 PP22

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディジタル・コンテンツの不正利用を探
    索する装置であって,ユーザからキーワードまたはコン
    テンツの指定情報を入力する入力部と,ユーザが入力し
    たキーワードまたはユーザが指定したコンテンツに応じ
    て探索対象を決定する探索パターン決定部と,前記探索
    パターン決定部によって決定された探索対象に応じて探
    索対象コンテンツを収集する探索対象収集部と,収集し
    た探索対象コンテンツが不正利用されているかどうかを
    判定する探索対象コンテンツチェック部とを備えること
    を特徴とするコンテンツ不正利用探索装置。
  2. 【請求項2】 前記探索パターン決定部は,ユーザが入
    力したキーワードに関連するコンテンツまたはユーザが
    指定したコンテンツと類似するコンテンツを探索対象と
    して決定することを特徴とする請求項1記載のコンテン
    ツ不正利用探索装置。
  3. 【請求項3】 前記探索パターン決定部は,文書内にコ
    ンテンツが埋め込まれている文書,または他のコンテン
    ツへのポインタを持つ文書において,指定されたキーワ
    ードとコンテンツまたはポインタとの間の単語数に相当
    する表層距離を計算し,その計算結果に基づいて文書内
    に埋め込まれているコンテンツまたはポインタの指示す
    るコンテンツを探索対象として決定することを特徴とす
    る請求項1または請求項2記載のコンテンツ不正利用探
    索装置。
  4. 【請求項4】 前記探索パターン決定部は,文書内にコ
    ンテンツが埋め込まれている文書,または他のコンテン
    ツへのポインタを持つ文書において,指定されたキーワ
    ードとコンテンツまたはポインタとの間の文書の論理構
    造における論理レベルの差に相当する論理距離を計算
    し,その計算結果に基づいて文書内に埋め込まれている
    コンテンツまたはポインタの指示するコンテンツを探索
    対象として決定することを特徴とする請求項1または請
    求項2記載のコンテンツ不正利用探索装置。
  5. 【請求項5】 前記探索パターン決定部は,文書内にコ
    ンテンツが埋め込まれている文書,または他のコンテン
    ツへのポインタを持つ文書において,指定されたキーワ
    ードとコンテンツまたはポインタとの間の単語数に相当
    する表層距離を計算するとともに,指定されたキーワー
    ドとコンテンツまたはポインタとの間の文書の論理構造
    における論理レベルの差に相当する論理距離を計算し,
    計算した表層距離と論理距離とによって定義されるキー
    ワードとコンテンツまたはポインタとの関連度に基づい
    て,文書内に埋め込まれているコンテンツまたはポイン
    タの指示するコンテンツを探索対象として決定すること
    を特徴とする請求項1または請求項2記載のコンテンツ
    不正利用探索装置。
  6. 【請求項6】 前記入力部は,探索対象とするファイル
    サイズの指定情報を入力する手段を持ち,前記探索対象
    収集部は,指定された値に対して,それよりも大きい,
    または小さい,または同じ大きさのファイルサイズを持
    つファイルを不正利用探索対象として収集することを特
    徴とする請求項1から請求項5までのいずれかに記載の
    コンテンツ不正利用探索装置。
  7. 【請求項7】 前記入力部は,探索対象とする日時の指
    定情報を入力する手段を持ち,前記探索対象収集部は,
    指定された日時に対して,それよりも過去,または未
    来,または同じ日時に更新または作成されたファイルを
    不正利用探索対象として収集することを特徴とする請求
    項1から請求項6までのいずれかに記載のコンテンツ不
    正利用探索装置。
  8. 【請求項8】 前記探索パターン決定部は,前記探索対
    象収集部において収集された文書を入力とし,その文書
    内にポインタを含むコンテンツの中からさらに探索対象
    とするコンテンツを決定する探索コンテンツ決定部を備
    えることを特徴とする請求項1から請求項7までのいず
    れかに記載のコンテンツ不正利用探索装置。
  9. 【請求項9】 前記探索コンテンツ決定部は,コンテン
    ツへのテキストによる説明であるキャプションが,ユー
    ザの指定したキーワードと同じであるか,または類義語
    辞書により類似とすると判断されたものを探索対象コン
    テンツと決定することを特徴とする請求項8記載のコン
    テンツ不正利用探索装置。
  10. 【請求項10】 ディジタル・コンテンツの不正利用を
    探索する方法であって,ユーザからキーワードまたはコ
    ンテンツの指定情報を入力する過程と,ユーザが入力し
    たキーワードまたはユーザが指定したコンテンツに応じ
    て探索範囲を絞り込み,探索対象を決定する過程と,決
    定された探索対象に応じて探索対象コンテンツを収集す
    る過程と,収集した探索対象コンテンツが不正利用され
    ているかどうかを判定する過程とを有することを特徴と
    するコンテンツ不正利用探索方法。
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