JP2001075201A - 立体画像撮影用のカメラアダプタ - Google Patents

立体画像撮影用のカメラアダプタ

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JP2001075201A
JP2001075201A JP25109099A JP25109099A JP2001075201A JP 2001075201 A JP2001075201 A JP 2001075201A JP 25109099 A JP25109099 A JP 25109099A JP 25109099 A JP25109099 A JP 25109099A JP 2001075201 A JP2001075201 A JP 2001075201A
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liquid crystal
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polarizing plate
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Hitoshi Kuma
均 熊
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Idemitsu Kosan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 単一の液晶シャッターで左右の入力画像を切
り換えることができるようにした立体画像撮影用のカメ
ラアダプタを得る。 【解決手段】 被写体の光束を平行光に変換するレンズ
10L,10Rと、レンズ10L,10Rから入射した
光を所定方向の振動を有する光に変換する第1の偏光板
11と、第1の偏光板11を透過した光の一部に位相差
を与える位相差板12と、第1の偏光板11及び位相差
板12を透過した第1の透過光P1及び第1の偏光板1
1を透過した第2の透過光P2の少なくとも一方の光路
を変更して共通の光路上で合流させる光合流手段13
と、第1の偏光板11の偏光軸と平行な第1の方向α
と、位相差板12の光軸方向と直角な第2の方向βとの
間で液晶分子の配向方向を変更可能な液晶シャッター1
6と、第1の偏光板11と直角方向に偏光軸を有する第
2の偏光板17とを有する構成としてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、被写体の立体画
像を得るためにビデオカメラ等の画像撮影装置に取り付
けられる立体画像撮影用のカメラアダプタに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、液晶パネルを光シャッターに応用
し、電子線管(CRT)や液晶ディスプレイ(LC
D)、エレクトロルミネッセンス素子(EL)、プラズ
マディスプレイシャッター(PDP)等で表示された表
示画像を光シャッターで時分割し、右眼、左眼のそれぞ
れに右眼用画像、左眼用画像を切り換えて送ることによ
り左右の眼で別々の画像を同時的に見るようにし、擬似
的な立体感を実現した立体表示装置が多数提案されてい
る。
【0003】この種の立体表示装置により表示される映
像は、二眼式立体映像と呼ばれ、右眼と左面の視差によ
って立体感を得るというものである。つまり、左眼用画
像の信号と右眼用画像の信号を画像表示装置に送って左
眼用画像と右眼用画像を交互に画像表示装置に表示さ
せ、液晶パネルを通して左眼用画像と右眼用画像を交互
に見ることによって、画像を立体的に認識させるもので
ある。
【0004】このような立体映像を得るには、左眼用画
像と右眼用画像に対応する2種類の映像信号を作るため
の立体画像撮影装置が必要である。従来、この立体画像
撮影装置は、右眼と左眼とに対応する2台のビデオカメ
ラによって被写体を撮影し、信号切り替えによって映像
信号を交互に切り替えて立体テレビジョン用の映像信号
を出力していた。ところが、この方法だと、装置全体が
大型化し重量も増加するため、持ち運びや取り扱いが容
易でなくかつ、2台のビデオカメラの信号の同期や色合
わせ、ピント合わせ,ズームの連動なども容易でなく、
構成は複雑になり、価格も高いという問題があった。
【0005】そこで、このような問題を解決するべく、
液晶シャッターをフィールド毎に交互に開閉して、右眼
用と左眼用の映像信号を得るようにしたカメラアダプタ
が、例えば、昭和59年度電子通信学会総合全国大会講
演論文集5−80頁(「液晶パネルを利用した二眼式立
体画像の時分割撮影・表示システム」)や、特公平8−
27499号公報(立体テレビジョン用撮像装置)など
で提案されている。
【0006】図6は、上記した液晶パネルを利用した二
眼式立体画像の時分割撮影・表示システムの説明図で、
ビデオカメラ32のレンズ部分にカメラアダプタ31が
取り付けられ、このカメラアダプタ31の前端に左右の
画像を取り入れる液晶パネル33,34が設けられ、液
晶シャッター33,34の駆動により交互に取り入れら
れた光が、ハーフミラー35及びプリズム36によって
カメラ32に取り込まれるようになっている。
【0007】また、図7は特公平8−27499号公報
に記載された立体テレビジョン用撮像装置の説明図で、
レンズ42の光路方向と異なる方向からの光50を反射
する全反射ミラー43と、レンズ42の光路方向からの
光51を透過させ、かつ、全反射ミラー43からの光を
反射して前記光路方向に光路の向きを変える半透過ミラ
ー48と、半透過ミラー48に入射する二つの光束を交
互に遮へいする2個の液晶シャッター45,46とを備
えている。そして、2個の液晶シャッター45,46が
駆動することにより、左右の画像が交互にカメラに取り
入れられるようになっている。
【0008】しかしながら、上記した文献に記載のカメ
ラアダプタは、いずれも、左右方向から別々の光路を経
て入射した光を交互に切り換えるために、前記光の各々
に対応して2つの液晶パネルを有する2組の液晶シャッ
ターを必要とするものであり、その分カメラアダプタの
構成が複雑になり、価格も高くなるうえ、左右の液晶パ
ネルの駆動タイミングの調整も困難であるという問題が
ある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記の問題
点にかんがみてなされたもので、単一の液晶パネルを備
えた液晶シャッターで左右の入力画像を切り換えること
ができるようにしてカメラアダプタの構成を簡素なもの
にするとともに、液晶セルの駆動タイミングの調整も容
易な立体画像撮影用のカメラアダプタを提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
にこの発明の立体画像撮影用のカメラアダプタは、被写
体の立体画像を得るために画像撮影装置に取り付けられ
る立体画像撮影用のカメラアダプタにおいて、被写体の
光束を平行光に変換するレンズと、前記レンズから入射
した光を所定方向の振動を有する光に変換する第1の偏
光板と、この第1の偏光板を透過した前記光の一部に位
相差を与える位相差板と、前記第1の偏光板及び前記位
相差板を透過した第1の透過光及び前記第1の偏光板を
透過した前記第2の透過光の少なくとも一方の光路を変
更して、前記第1の透過光及び前記第2の透過光を共通
の光路上で合流させる光合流手段と、前記第1の偏光板
の偏光軸と平行又は直角な第1の方向と、前記位相差板
の光軸方向と直角な第2の方向との間で液晶分子の配向
方向を変更可能な液晶パネルと、前記第1の偏光板の偏
光軸と直角な方向に偏光軸を有する第2の偏光板とを有
する構成としてある。
【0011】この構成によれば、レンズによって平行に
された光は、第1の偏光板によって一方向の振動を持つ
光に変換される。この光のうちの一部は位相差板によっ
て位相差が与えられる。前記第1の偏光板及び前記位相
差板を透過した第1の透過光と第1の偏光板を透過した
第2の透過光は、光合流手段に送られ、同一の光路上で
合流される。
【0012】合流した第1及び第2の透過光は液晶パネ
ルに送られるが、液晶分子の配向方向が第1の偏光板の
偏光軸と同じ方向である状態では、第1の透過光のみが
液晶パネル及び第2の偏光板を透過することができる。
液晶分子の配向方向が位相差板の光軸方向と直交する方
向である場合には、βである状態では、第2の透過光の
みが液晶パネル及び第2の偏光板を透過することができ
る。これによって、液晶パネルを駆動することにより、
左右の画像を交互に撮影することができる。
【0013】また、被写体の光束を平行光に変換するレ
ンズと、前記レンズから入射した光の一部を、所定方向
の振動を有する第1の透過光に変換し、前記光の他の一
部を前記所定方向と直交する方向の振動を有する第2の
透過光に変換する第1の偏光板と、前記第1の透過光及
び前記第2の透過光の少なくとも一方の光路を変更し
て、前記第1透過光及び前記第2の透過光を共通の光路
上で合流させる光合流手段と、前記第1の透過光の振動
方向と平行な第1の方向と、前記第2の透過光の振動方
向と平行な第2の方向との間で液晶分子の配向方向を変
更可能な液晶パネルとから立体画像撮影用のカメラアダ
プタを構成してもよい。この構成によっても、液晶パネ
ルの液晶分子の配向方向を交互に切り換えることで、第
1の透過光と第2の透過光を交互に透過させることがで
き、左右の画像を交互に撮影することが可能である。
【0014】前記光合流手段は、前記第1の透過光又は
前記第2の透過光の少なくとも一方を反射して光路を変
更する反射体と、一側から入射した光を透過させ、他側
から入射した光を反射して光路を変換する半反射体とを
有し、前記反射体は、前記第1の透過光及び/又は前記
第2の透過光の光路を変更して前記半反射体の前記一側
又は前記他側に案内するように配置して構成してもよ
い。前記半反射体はプリズムやハーフミラーとすること
ができる。また、前記レンズは、右眼用画像用と左眼用
画像用の二つのレンズから構成してもよい。この場合
は、前記二つのレンズの間隔を調整できるように構成す
るのが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の立体表示装置の
好適な実施形態を、図面にしたがって詳細に説明する。 [第1の実施形態]図1は、この発明の第1の実施形態に
かかり、カメラアダプタの構成を説明する概略図、図2
は第1の実施形態のカメラアダプタを取り付けた撮影装
置の平面図である。
【0016】図1に示すように、この実施形態の立体画
像撮影用のカメラアダプタは、肉眼で見た場合と同様の
リアルな立体画像を得るために、左右の眼の間隔と同程
度の間隔で配置された左右二つのレンズ10L,10R
を有している。このレンズ10L,10Rは、被写体に
反射して入射した光を平行光に変えるものである。
【0017】レンズ10L,10Rの後方には第1の偏
光板11が配置されている。この第1の偏光板11は、
レンズ10L,10Rから取り入れられた光を、特定方
向の振動を持った光に変換するものである。なお、この
第1の偏光板11は、図1に示すように単一の基板から
形成してもよいが、レンズ10Lとレンズ10Rのそれ
ぞれに対応させて、複数の基板から形成するものとして
もよい。
【0018】第1の偏光板11の後方には、第1の偏光
板11を透過した光に位相差を与える位相差板12が配
置される。この位相差板12は、レンズ10Rから入射
して第1の偏光板11を透過した光(第2の透過光P
2)が透過しないように、第1の偏光板11の半分程度
の大きさに形成され、かつ、レンズ10L側に寄せて設
けられるとともに、第1の偏光板11に近接させて配置
される。なお、この位相差板12の光軸方向(遅相軸方
向)は、第1の偏光板11の偏光軸D1の方向に対し
て、時計回り方向に角度θ1(この実施形態では135
度)の角度をなすように設定されている。角度θ1は、
位相差板の光軸(遅相軸)が、後述する液晶パネル16
の配向方向βと直交するように選択される。位相差板1
2の材質としては、例えばポリカーボネート、ポリスル
フォンを用いることができる。この実施形態において位
相差板12は、可視光に対しλ/2板(λは波長)とし
て作用する。そのため、位相差板12のリタデーション
としては、190nm〜300nmの範囲で、液晶パネ
ル16の持つリタデーションとほぼ同じ大きさのものを
選択することが好ましい。
【0019】位相差板12の後方には、位相差板12を
透過した第1の透過光P1と、レンズ10Rから入射
し、第1の偏光板11を透過した第2の透過光P2とを
同一の光路上で合流させるための光合流部13が設けら
れる。光合流部13は、光路を異にする二つの透過光P
1,P2を同一の光路上で合流させることができるので
あれば、任意適当な構成のものとすることができる。こ
の実施形態の光合流部13は、第1の透過光P1の光路
に対して45度の傾きを有する反射面15aを備えたハ
ーフプリズム15と、第2の透過光P2の光路に対して
45度の傾きを有し、第2の透過光P2を全反射すると
ともにその光路を90度変換する全反射ミラー14とを
有する。全反射ミラー14は、光路を変更した第2の透
過光P2の全てがハーフプリズム15に入射するように
配置される。
【0020】ハーフプリズム15の反射面15aは、位
相差板12に対面する前面15bから入射した第1の透
過光P1を透過させ、前面15bに直交する側面15c
から入射した第2の透過光P2を反射してその光路を9
0度変えることにより、第1の透過光P1と第2の透過
光P2とを共通の光路上で合流させる。なお、この実施
形態において前記光路は、第1の透過光P1の光路と一
致するようにしているが、前記光路は、第1の透過光P
1又は第2の透過光P2の光路と一致させる必要は必ず
しもない。
【0021】ハーフプリズム15のさらに後方には、第
1の偏光板11の偏光軸D1と平行な方向(配向方向
α)と、この方向から時計回りに角度θ2(この実施形
態では45度)回転させた方向(配向方向β)との間で
配向方向を切り換えることのできる液晶パネル16が配
置されている。液晶パネル16のコントラスト比をでき
るだけ大きくするため、θ2は、30度〜60度、好ま
しくは40度〜50度の範囲内で選ぶことが好ましい。
【0022】この実施形態において液晶パネル16は、
強誘電性高分子液晶から構成される。このような、強誘
電性高分子液晶はカイラルスメクチックC相を示す低分
子液晶材料、高分子液晶材料又はこれらの混合物が用い
られる。混合物として用いる場合には、低分子液晶材料
と高分子液晶材料を一種のみ用いたものでもよいし、こ
れらを二種以上用いたものでもよい。また、液晶パネル
16の応答時間の向上のために、強誘電性を示さない低
分子液晶を配合したものであってもよい。強誘電性高分
子液晶としては、例えば下記の構造式で表される材料を
用いることができる。かかる強誘電性高分子液晶単体又
は低分子液晶材料と組み合わせた液晶材料は、応答時間
が0.5〜5msの範囲内で、しかも自己分極値Psが
0.01〜3.0mC/m2の範囲内であることから、
より優れたコントラストを得ることができる。
【0023】
【化1】
【0024】[式(1)中、繰り返し数m及びnはそれ
ぞれ1〜10の整数であり、繰り返し数kは1〜100
の整数である。]
【0025】液晶パネル16の後方には、第1の偏光板
11の偏光軸D1と直交する方向に偏光軸D2を有する
第2の偏光板17が配置される。液晶パネル16を透過
した第1の透過光P1又は第2の透過光P2が確実に第
2の偏光板17に入射するように、第2の偏光板17は
液晶パネル16と同一の大きさに形成するのが好まし
い。
【0026】上記したレンズ10L,10Rは、カメラ
アダプタ1Aの筐体18の前面に取り付けられ、第1の
偏光板11,位相差板12,光合流部13,液晶パネル
16及び第2の偏光板17は、筐体18の内部に収容さ
れる。そして、このように構成されたカメラアダプタ1
Aは、ビデオカメラなどの撮影装置2のレンズ部分3に
着脱自在に取り付けられる。なお、屋外の水面や雪面や
青空からの入射光は、レンズ10L、10Rに到達する
前に既に偏光している。そこで、もっとも明るい条件に
て撮影ができるように、偏光板11、位相差板12、液
晶パネル16、偏光板17の系が、これらの相対的な配
置を変えることなく、筐体18内で自由に回転できるよ
うな構成するとよい。
【0027】次に、上記構成のカメラアダプタ1Aの作
用を説明する。レンズ10L,10Rによって平行にさ
れた光は、第1の偏光板11によって偏光軸D1の方向
に応じた特定方向の振動を持つ光になる。レンズ10L
から入射した光は、さらに位相差板12を透過して位相
差が与えられ、偏光板11の偏光軸D1と直交する方向
に主軸を有する楕円偏光に変換された後、ハーフプリズ
ム15に入射し、光路を変えることなく液晶パネル16
に達する。一方、レンズ10Rから入射した光は、全反
射ミラー14によって全反射されるとともに光路を90
度変えてハーフプリズム15に入射し、反射面15aで
反射される。このようにして、第1の透過光P1と第2
の透過光P2が同一の光路上で合流する。
【0028】液晶パネル16が配向方向αになっている
状態では、位相差板12の光軸方向に応じた第1の透過
光P1が液晶パネル16及び第2の偏光板17を透過す
る。この状態では、第2の透過光P2は液晶パネル16
を透過することができても、第2の偏光板17を透過す
ることはできないので、第1の透過光P1のみがレンズ
部分3に内蔵されたレンズ4を通って、左眼用の画像が
記録される。
【0029】液晶パネル16が配向方向βになっている
状態では、液晶パネル16の配向成分に応じた第2の透
過光P2が液晶パネル16を透過し、さらに第2の偏光
板17を透過する。この状態では、第1の透過光P1
は、位相差板12と液晶パネル11で受ける位相差が互
いに相殺され、液晶パネル16を透過することができな
い。そのため、第2の透過光P2のみがレンズ部分3に
内蔵されたレンズ4を通って、右眼用の画像が記録され
る。液晶パネル11を、例えばCRTの画像表示タイミ
ング(120枚/秒)に合わせて60Hzで駆動するこ
とにより、右眼用画像と左眼用画像をそれぞれ毎秒60
枚づつ交互に記録することができる。
【0030】[第2の実施形態]次にこの発明の第2の
実施形態を、図3を参照しながら説明する。図3はこの
発明の第2の実施形態にかかるカメラアダプタを取り付
けた立体画像撮影装置の側面図である。第1の実施形態
においてカメラアダプタは、左右2つのレンズ10L,
10Rを有しているが、この実施形態では、カメラアダ
プタは単一のレンズ21を有している。
【0031】そして、レンズ21に入射した光の損失を
できるだけ少なくするために、ハーフプリズム15と全
反射ミラー14とを近接させ、かつ、ハーフプリズム1
5に入射する第1の透過光P1の光量と、全反射ミラー
14によって反射される第2の透過光P2の光量とが等
しくなるようにしている。この実施形態においても、先
の実施形態と同様、単一のレンズ21で左右の画像を交
互に取り入れることが可能になる。なお、他の構成及び
作用については、先に説明した第1の実施形態と同じで
あるので、図3において先の実施形態と同一の部位、同
一の部材には同一の符号を付して詳しい説明は省略す
る。
【0032】[第3の実施形態]次にこの発明の第3の
実施形態を、図4を参照して説明する。図4はこの発明
の第3の実施形態にかかるカメラアダプタを取り付けた
立体画像撮影装置の平面図である。なお、図4において
第1の実施形態と同一部位、同一部材には同一の符号を
付して詳しい説明は省略する。
【0033】この実施形態でカメラアダプタ1Bの筐体
19は、カメラ2に取り付けられる第1の筐体19a
と、この第1の筐体19aに対して左右方向に伸縮自在
な第2の筐体19bとから構成され、第1の筐体19a
に左側のレンズ10Lが、第2の筐体19bに右側のレ
ンズ10Rが取り付けられる。また、レンズ10L,1
0Rに対応して、二つの第1の偏光板11a,11bが
設けられる。そして、第1の筐体19aの内部には、第
1の偏光板11a,位相差板12,ハーフプリズム1
5,液晶パネル16及び第2の偏光板17が設けられ、
第2の筐体19bの内部には、第1の偏光板11b及び
全反射板14が設けられる。上記のように構成すること
により、レンズ10L,10Rの配置間隔を増減変更す
ることができ、例えばズーム撮影時などにおいて遠方に
ある被写体を立体撮影することが可能になる。
【0034】[第4の実施形態]図5はこの発明の第4
の実施形態にかかり、カメラアダプタの構成を説明する
概略図である。なお、図5において第1の実施形態と同
一部分、同一部材には、同一の符号を付して詳しい説明
は省略する。この実施形態でカメラアダプタは、左右の
レンズ10L,10Rと、レンズ10L,10Rのそれ
ぞれに対応させて設けられた2つの第1の偏光板11
c,11dと、ハーフプリズム15と全反射ミラー14
とを有する光合流部13と、液晶パネル21とを有して
いる。
【0035】第1の偏光板11c,11dは、互いに直
交する方向に偏光軸D3,D4を有している。また、液
晶パネル21は、一方の第1の偏光板11cの偏光軸D
3と直交する方向(配向方向α)と、他方の第1の偏光
板11dの偏光軸D4と直交する方向(配向方向γ)と
の間で配向方向の切換が可能である。
【0036】上記構成のカメラアダプタでは、一方の第
1の偏光板11cを透過した光(この実施形態では、こ
の光を「第1の透過光P1」とする)と他方の第1の偏
光板11dを透過した第2の透過光P2とが光合流部1
3で合流して液晶パネル21に送られるが、液晶パネル
21が配向方向αになっている状態では第1の透過光P
1は液晶パネル16を透過することができず、したがっ
て第2の透過光P2のみが透過して右眼用画像がカメラ
に記録される。
【0037】次いで、液晶パネル16を配向方向αから
配向方向γに切り換えると、第2の透過光P2は液晶パ
ネル16を透過することができなくなり、したがって第
1の透過光P1のみが透過して左眼用画像がカメラに記
録される。このように構成すれば、カメラアダプタをさ
らに簡素化することができるという利点がある。
【0038】このような働きをする液晶パネルを構成す
る液晶セルの具体例としては、液晶中に2色性色素を含
有するゲストホスト型液晶セルを挙げることができる。
ゲストホスト型液晶セルは、液晶中に2色性色素を混合
することにより構成できる。2色性色素としては市販品
等から適宜選定したものを使用できるが、もとの表示素
子の表示画像の色合いを忠実に再現したい場合には黒色
の2色性色素が好ましい。混合量としては特に限定しな
いが、強誘電性液晶セルの場合はセル厚が薄いので、通
常は1〜5重量%程度に混合することにより良好なコン
トラストが得られる。液晶として強誘電性高分子液晶を
用いる場合、強誘電性低分子液晶、非強誘電性低分子液
晶を適宜ブレンドすることにより、ゲストホスト型での
配向方向γを90°に近づけることができる。
【0039】なお、屋外の水面や雪面や青空からの入射
光は、レンズ10L、10Rに到達する前に既に偏光し
ている。そのため、偏光板11cと11dとを透過する
光強度が異なり、違和感のある立体画像となってしまう
可能性がある。これを防止するため、偏光板11c、1
1dの偏光軸D3,D4は、地平面に対して45°の角
度をなすように配置されているか、偏光板11c、11
d、液晶パネル21の系が、これらの相対的な配置を変
えることなく、筐体(図示せず)内で自由に回転できる
ように構成されていることが好ましい。
【0040】この発明の好適な実施形態を説明してきた
が、この発明は上記の実施形態により何ら限定されるも
のではない。例えば、上記の説明では、ハーフプリズム
と全反射ミラーから光合流部を構成するものとして説明
したが、光路の異なる複数の光を共通の光路上で合流さ
せることができるものであれば、光合流部は上記構成の
ものに限られない。例えば、全反射ミラーに代えてプリ
ズムによって透過光の光路を変えるようにしてもよい
し、また、ハーフプリズムに代えて、ハーフミラーを用
いてもよい。
【0041】また、上記の実施形態では、カメラアダプ
タから取り入れた画像をさらにカメラのレンズ部のレン
ズを通してカメラに記録するようにしているが、カメラ
アダプタ側のレンズにカメラ側のレンズと同等の機能を
持たせるようにすることにより、カメラ側のレンズは特
に設ける必要がなくなり、立体画像用撮影装置及びカメ
ラアダプタの構成をさらに簡素化し、価格も安くするこ
とができる。
【0042】さらに、上記第1及び第2の実施形態で液
晶パネル16は、第1の偏光板11の偏光軸D1に対し
て平行な配向方向αと、この配向方向αと角度θ2をな
す配向方向βとの間で配向を切り換えることができるも
のとして説明しているが、前記偏光軸D1に対して直角
な配向方向と配向方向βとの間で配向を切り換えるよう
に構成してもよい。
【0043】
【発明の効果】この発明によれば、単一の液晶パネルで
左右の画像の入力切換を行うことができる液晶シャッタ
ーを構成できるので、カメラアダプタの構成を簡素なも
のにすることができる。したがって、カメラアダプタの
価格を低廉なものにすることができるほか、カメラアダ
プタの小型軽量化を図ることができ、かつ、液晶パネル
の駆動タイミングの調整も容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態にかかり、カメラア
ダプタの構成を説明する概略図である。
【図2】第1の実施形態の立体画像撮影用のカメラアダ
プタを取り付けたカメラの平面図である。
【図3】この発明の第3の実施形態にかかるカメラアダ
プタを取り付けた立体画像撮影装置の側面図である。
【図4】この発明の第3の実施形態にかかるカメラアダ
プタを取り付けた立体画像撮影装置の平面図である。
【図5】この発明の第4の実施形態にかかり、カメラア
ダプタの構成を説明する概略図である。
【図6】本発明の従来例にかかるカメラアダプタの説明
図である。
【図7】本発明のさらに他の従来例にかかるカメラアダ
プタの説明図である。
【符号の説明】
1A,1B カメラアダプタ 2 立体画像撮影装置 3 レンズ部 4 カメラレンズ 10a,10b レンズ 11 第1の偏光板 11a,11b 第1の偏光板 11c,11d 第1の偏光板 12 位相差板 13 光合流部(光合流手段) 14 全反射ミラー 15 ハーフプリズム 16 液晶パネル 17 第2の偏光板 18,19 筐体 20 レンズ 21 液晶パネル D1〜D4 偏光軸 L 位相差板の光軸 P1 第1の透過光 P2 第2の透過光 θ1 位相差板の光軸の角度 θ2 液晶パネルの配向方向の角度 α、β、γ 液晶パネルの配向方向

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体の立体画像を得るために画像撮影
    装置に取り付けられる立体画像撮影用のカメラアダプタ
    において、 被写体の光束を平行光に変換するレンズと、 前記レンズから入射した光を所定方向の振動を有する光
    に変換する第1の偏光板と、 この第1の偏光板を透過した前記光の一部に位相差を与
    える位相差板と、 前記第1の偏光板及び前記位相差板を透過した第1の透
    過光又は前記第1の偏光板を透過した前記第2の透過光
    の少なくとも一方の光路を変更して、前記第1の透過光
    及び前記第2の透過光を共通の光路上で合流させる光合
    流手段と、 前記第1の偏光板の偏光軸と平行又は直角な第1の方向
    と、前記位相差板の光軸方向と直角な第2の方向との間
    で液晶分子の配向方向を変更可能な液晶パネルと、 前記第1の偏光板の偏光軸と直角な方向に偏光軸を有す
    る第2の偏光板と、 を有することを特徴とする立体画像撮影用のカメラアダ
    プタ。
  2. 【請求項2】 被写体の立体画像を得るために画像撮影
    装置に取り付けられる立体画像撮影用のカメラアダプタ
    において、 被写体の光束を平行光に変換するレンズと、 前記レンズから入射した光の一部を、所定方向の振動を
    有する第1の透過光に変換し、前記光の他の一部を前記
    所定方向と直交する方向の振動を有する第2の透過光に
    変換する第1の偏光板と、 前記第1の透過光及び前記第2の透過光の少なくとも一
    方の光路を変更して、前記第1透過光及び前記第2の透
    過光を共通の光路上で合流させる光合流手段と、 前記第1の透過光の振動方向と平行な第1の方向と、前
    記第2の透過光の振動方向と平行な第2の方向との間で
    液晶分子の配向方向を変更可能な液晶パネルと、 を有することを特徴とする立体画像撮影用のカメラアダ
    プタ。
  3. 【請求項3】 前記光合流手段は、前記第1の透過光又
    は前記第2の透過光の少なくとも一方を反射して光路を
    変更する反射体と、一側から入射した光を透過させ、他
    側から入射した光を反射して光路を変換する半反射体と
    を有し、前記反射体は、前記第1の透過光及び前記第2
    の透過光の少なくとも一方の光路を変更して前記半反射
    体の前記一側又は前記他側に案内するように配置されて
    いることを特徴とする請求項1又は2に記載の立体画像
    撮影用のカメラアダプタ。
  4. 【請求項4】 前記半反射体はプリズム又はハーフミラ
    ーであることを特徴とする請求項3に記載の立体画像撮
    影用のカメラアダプタ。
  5. 【請求項5】 前記レンズは、右眼用画像用と左眼用画
    像用の二つのレンズからなることを特徴とする請求項1
    〜4のいずれかに記載の立体画像撮影用のカメラアダプ
    タ。
  6. 【請求項6】 前記二つのレンズの間隔を調整可能とし
    たことを特徴とする請求項5に記載の立体画像撮影用の
    カメラアダプタ。
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