JP2001074310A - 暖房機 - Google Patents

暖房機

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JP2001074310A
JP2001074310A JP25310899A JP25310899A JP2001074310A JP 2001074310 A JP2001074310 A JP 2001074310A JP 25310899 A JP25310899 A JP 25310899A JP 25310899 A JP25310899 A JP 25310899A JP 2001074310 A JP2001074310 A JP 2001074310A
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JP
Japan
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heat
heater
heat exchanger
exchanger
radiation
Prior art date
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Pending
Application number
JP25310899A
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English (en)
Inventor
Takao Matsuo
隆生 松尾
Yukio Kanai
幸雄 金井
Sakae Suzuki
栄 鈴木
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Sanden Corp
Original Assignee
Sanden Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】設置床面の熱変形や熱劣化を防止できる暖房機
を提供することにある。 【解決手段】前後幅が薄い扁平箱状の熱交換器20をキ
ャビネット10の前面に配置するとともに、熱交換器2
0内に向かって燃焼炎を形成するバーナ30を有する暖
房機において、前端が高くなるよう傾斜するとともに左
右方向に延びる輻射熱反射片70a,71aを上下方向
に複数備えた熱反射板70,71を有し、この熱反射板
70,71を熱交換器前面の中央から下部の少なくとも
一部に対向するよう配置した構造となっている。これに
より、熱交換器20の前面のうち、熱反射板70と対向
する部分から輻射された熱は各輻射熱反射片70aによ
り上方に向かって反射され、キャビネット10の前面下
方への輻射が規制される。即ち、暖房機の前方近傍への
熱輻射が防止され、床面の過熱が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キャビネットの前
面から輻射熱を放射し室内暖房を行う暖房機に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の暖房機として実公平6−
48243号公報に開示されているような反射式暖房
機、即ち耐熱ガラス製の燃焼筒や反射板を通じてバーナ
の燃焼熱を輻射し、更に排ガスを熱交換器に流して室内
輻射暖房を行うものが一般に知られている。
【0003】しかしながら、このような暖房機では反射
板等、輻射熱を得るための構成部品が多数となり、部品
点数が非常に多くなっていた。また、横置き設置の熱交
換器により暖房機の前後方向の幅が広くなり、暖房機の
薄型化を実現することができなかった。
【0004】このような問題点を解決するため、出願人
は特願平10−299686号に係る暖房機を提案し
た。
【0005】この暖房機は、熱交換器を前後幅が薄い扁
平箱状に形成するとともに、熱交換器の幅広の前面をキ
ャビネットの前面に配置する一方、この熱交換器の背面
に熱交換器の前面に向かって対向するバーナを設置した
ものである。
【0006】この暖房機によれば、熱交換器の幅広の前
面から熱が輻射され、室内暖房が行われる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、後者の暖房
機ではキャビネットの前面全体を輻射熱の放射面として
いるため、暖房機の前面上部はもとより、中央並びに下
部からも輻射熱が放射される。これにより、暖房機が設
置された床面のうち、暖房機の前方近傍の床面が著しく
加熱され、床面が熱変形したり、熱劣化するという問題
点を有していた。
【0008】本発明の目的は前記従来の課題に鑑み、設
置床面の熱変形や熱劣化を防止できる暖房機を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するため、請求項1の発明は、前後幅が薄い扁平箱状の
熱交換器をキャビネットの前面に配置するとともに、熱
交換器内に向かって燃焼炎を形成するバーナを有する暖
房機において、前端が高くなるよう傾斜するとともに左
右方向に延びる輻射熱反射片を上下方向に複数備えた熱
反射板を有し、この熱反射板は熱交換器の前方でその前
面の中央から下部の少なくとも一部に対向するよう配置
した構造となっている。
【0010】本発明によれば、熱交換器の前面のうち、
熱反射板と対向する部分から輻射された熱は各輻射熱反
射片により上方に向かって反射され、キャビネットの前
面下方への輻射が規制される。即ち、暖房機の前方近傍
への熱輻射が防止され、床面の過熱が防止される。
【0011】請求項2の発明は、前記請求項1の暖房機
において、熱交換器の前面に配置されたのぞき窓の前方
に熱反射板を配置した構造となっている。
【0012】熱交換器の前面に配置されたのぞき窓はバ
ーナと対向し、熱輻射が最も激しい部分である。従っ
て、この部分に熱反射板を設置し、床過熱を防止してい
る。
【0013】請求項3の発明は、輻射熱反射片の表面は
光沢のある熱反射良好な部材、例えばアルミニウム板で
覆うときは、輻射熱が確実に反射される。また、請求項
2の如く、のぞき窓に対向して熱反射板を設置し、のぞ
き窓が前方から隠蔽される状態となっているときでも、
各輻射熱反射片に燃焼炎が映し出され、この燃焼状態を
視認することができる。
【0014】なお、請求項4の発明の如くワイヤガード
に熱反射板を設置するようにすれば、熱反射板専用の取
り付け部材が不要となる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1乃至図3は本発明に係る暖房
機の第1実施形態を示すもので、図1は暖房機の正面
図、図2は暖房機の側面概略構成図、図3は第1熱反射
板の一部省略斜視図、図4は輻射熱の反射状態を示す要
部拡大断面図である。
【0016】この暖房機は、図1及び図2に示すよう
に、全体に扁平箱状のキャビネット10を有し、このキ
ャビネット10の幅広面が前後に位置するよう形成され
ている。また、キャビネット10の前面側に熱交換器用
の開口11を形成し、また、運転操作用の操作パネル1
2及び手指等の接触を防止するワイヤガード13が設置
されている。
【0017】次に、このキャビネット10の内部に設置
された装置部品を説明する。即ち、キャビネット10の
前面側には熱交換器20が設置されている。この熱交換
器20は前後幅が薄い扁平箱状(前後方向の幅寸法:5
0mm)となっており、この熱交換器20の幅広面であ
る前面パネル21をキャビネット10の開口11を通じ
て室内に臨むよう配置している。また、この前面パネル
21には耐熱ガラスにて形成されたのぞき窓22が設置
されている。
【0018】この熱交換器20は、図2に示すように、
その背面下部寄りに、後方に膨出した取付穴23を形成
し、この取付穴23にバーナ30及び燃焼用送風機40
を取り付けている。また、熱交換器20の上部背面には
排ガス出口24を形成し、この排ガス出口24を通じて
補助熱交換器50に排ガスを通し、排気筒60を通じて
排気するようになっている。
【0019】なお、バーナ30及び燃焼用送風機40は
熱交換器20の背面に一体に取り付けられてユニット化
しており、図2に示すように、このユニットの前後方向
の幅寸法が197mm、また、キャビネット10を含む
前後方向の幅寸法が295mmとなっている。ここで、
本実施形態に係る暖房機(暖房出力:6,000kca
l/h)の設置スペースが前後方向に295mmとなっ
ているのに対して、従来の暖房機(暖房出力は本実施形
態に係る暖房機と同じ)ではその前後方向の幅寸法が4
25mmとなっているため、両者の前後方向の幅寸法を
比較すると本実施形態に係る暖房機の方が30%程度薄
くなっている。
【0020】以上のように構成された暖房機において、
熱交換器20の前面側には上下に第1及び第2熱反射板
70,71が設置されている。
【0021】この第1熱反射板70は、熱交換器20の
前面パネルの21の略中央、即ち、のぞき窓22の前方
に配置されている。第1熱反射板70は図面に示されて
いるように、その正面から見て(図1を参照)、ほぼの
ぞき窓22と対応する大きさとなって、のぞき窓22を
正面から隠蔽するようになっている。また、第1熱反射
板70には左右方向に延びる輻射熱反射片70aを上下
複数段に形成している。各輻射熱反射片70aはその上
辺を折り目としてのぞき窓22に向かって斜めに切り起
こしてなり(各輻射熱反射片70aの前端が高く後端が
低くなっており)、上下に隣接する各輻射熱反射片70
aの間に前方に向かうに従って斜め上方に延びる輻射熱
通過穴70bを形成している。また、各輻射熱反射片7
0aの左右にはのぞき窓22に向かって切り起こした係
止片70cが形成されており、各係止片70cがワイヤ
ガード13の各横ワイヤ13a間に挿入され、この各横
ワイヤ13aに係止片70cが係止状態となっている
(図3を参照)。
【0022】一方、第2熱反射板71は熱交換器20の
前面パネル21の下部寄りに配置されているもので、図
1及び図4に示すように、左右方向に延びる輻射熱反射
片71aを上下複数段に形成している。各輻射熱反射片
71aはその上辺を折り目として後方に向かって斜めに
切り起こしてなり(各輻射熱反射片71aの前端が高く
後端が低くなっており)、上下に隣接する各輻射熱反射
片71aの間に前方に向かうに従って斜め上方に延びる
輻射熱通過穴71bを形成している。また、この第2反
射板71はキャビネット10を成形する際、図1に示す
ように、その前面下部に一体に形成されている。
【0023】本実施形態に係る暖房機によれば、燃焼運
転するとき、バーナ30にて油燃焼が行われ、燃焼炎が
熱交換器20内に噴出する。これにより、熱交換器20
が加熱され、熱交換器20の前面パネル21から輻射熱
が放射される。この輻射熱のうちのぞき窓22から放射
される輻射熱、例えば輻射熱A1,A2の如く、のぞき
窓22から上方に向かって輻射された熱は、図4の1点
鎖線矢印に示すように、輻射熱通過穴70bをそのまま
通過したり(輻射熱A1)、或いは、輻射熱反射片70
aの裏面に反射して(輻射熱A2)、キャビネット10
の斜め上方に向かって輻射される。輻射熱A3の如く、
のぞき窓22から斜め下方に向かって輻射された熱は、
輻射熱反射片70aの裏面に反射し、更にこれの直上に
位置する輻射熱反射片70aの表面に反射して、これま
た、同じくキャビネット10の斜め上方に向かって輻射
される。
【0024】一方、この輻射熱のうち熱交換器20の下
部から放射される輻射熱にあっても、図4の1点鎖線矢
印に示すように、各輻射熱反射片71aに反射される。
即ち、輻射熱A1,A2の如く、熱交換器20の下部か
ら上方に向かって輻射された熱は、輻射熱通過穴71b
をそのまま通過したり(輻射熱B1)、或いは、輻射熱
反射片71aの裏面に反射して(輻射熱B2)、キャビ
ネット10の斜め上方に向かって輻射される。輻射熱B
3の如く、熱交換器20から斜め下方に向かって輻射さ
れた熱は、輻射熱反射片71aの裏面に反射し、更にこ
の反射した輻射熱反射片71aの直上の他の輻射熱反射
片70a,71aの表面に反射して、これまた、同じく
キャビネット10の斜め上方に向かって輻射される。
【0025】以上のように、本実施形態によれば、熱交
換器20ののぞき窓22や熱交換器20の下部から放射
される輻射熱のうち、暖房機の前方下部に向かって放射
される輻射熱の多くは、各輻射反射片71aにより反射
され、暖房機の斜め上方に向かって輻射される。
【0026】従って、暖房機の前方下部の床面が過熱さ
れることがなく、床面の熱変形及び熱劣化を防止するこ
とができる。
【0027】また、のぞき窓22の前方に配置されてい
る第1熱反射板70はワイヤガード13の横ワイヤ13
aに取り付けられるため、第1熱反射板70専用の取り
付け部材が不要となっている。
【0028】なお、のぞき窓22の前方が第1熱反射板
70により隠蔽されているため、のぞき窓22を通じて
燃焼炎を確認し難くなっているが、各輻射熱反射片70
aの上下面に光沢のあるアルミニウム等の薄膜を張ると
きは、各輻射熱反射片70aに燃焼炎が映し出され、こ
の燃焼炎を容易に視認することができる。また、この薄
膜により輻射熱の反射が効率良く行われ、室内への輻射
効率を向上させることができる。
【0029】図5は本発明に係る暖房機の第2実施形態
を示すもので、この実施形態では熱反射板72,73の
各輻射熱反射片72a,73aを前方に向かって湾曲し
た構造となっている。この実施形態においても、前記第
1実施形態と同様に、図5の1点鎖線矢印に示すよう
に、上方に向かって放射される輻射熱(輻射熱C1,C
2,D1,D2)はもとより、下方に向かって放射され
る輻射熱(輻射熱C3,D3)も上方に向かって放射さ
れ、床面の過熱を防止することができる。なお、その他
の構成、作用は前記第1実施形態と同様であるため、そ
の説明を省略する。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
熱交換器の前面のうち、熱反射板と対向する部分から輻
射された熱は各輻射熱反射片により上方に向かって反射
され、キャビネットの前面下方への輻射が規制された
め、暖房機の前方近傍への熱輻射が防止され、床面の熱
変形や熱劣化を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る暖房機の正面図
【図2】第1実施形態に係る暖房機の側面概略構成図
【図3】第1実施形態に係る第1熱反射板の一部省略斜
視図
【図4】第1実施形態に係る暖房機の輻射熱の反射状態
を示す要部拡大断面図
【図5】第2実施形態に係る暖房機の輻射熱の反射状態
を示す要部拡大断面図
【符号の説明】
10…キャビネット、13…ワイヤガード、20…熱交
換器、21…前面パネル、30…バーナ、70,71,
72,73…熱反射板、70a,71a,72a,73
a…輻射熱反射板。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前後幅が薄い扁平箱状の熱交換器をキャ
    ビネットの前面に配置するとともに、該熱交換器内に向
    かって燃焼炎を形成するバーナを有する暖房機におい
    て、 前端が高くなるよう傾斜するとともに左右方向に延びる
    輻射熱反射片を上下方向に複数備えた熱反射板を有し、
    該熱反射板は前記熱交換器の前方でその前面の中央から
    下部の少なくとも一部に対向するよう配置したことを特
    徴とする暖房機。
  2. 【請求項2】 前記熱交換器の前面に配置されたのぞき
    窓の前方に前記熱反射板を配置したことを特徴とする請
    求項1記載の暖房機。
  3. 【請求項3】 前記輻射熱反射片の表面は光沢のある熱
    反射良好な部材となっていることを特徴とする請求項1
    又は請求項2記載の暖房機。
  4. 【請求項4】 前記熱交換器の前方に配置されたワイヤ
    ガードに前記熱反射板を係止したことを特徴とする請求
    項1乃至請求項3の何れか1項記載の暖房機。
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