JP2001070306A - 血漿量及び/又は血液量を測定するための試薬並びにその使用及び製造方法 - Google Patents

血漿量及び/又は血液量を測定するための試薬並びにその使用及び製造方法

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JP2001070306A JP2000213099A JP2000213099A JP2001070306A JP 2001070306 A JP2001070306 A JP 2001070306A JP 2000213099 A JP2000213099 A JP 2000213099A JP 2000213099 A JP2000213099 A JP 2000213099A JP 2001070306 A JP2001070306 A JP 2001070306A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】日常的な臨床検査において、低価格でかつ迅速
に血漿量及び/又は血液量を測定することができる方法
並びに試薬及びその製造方法を提供する。 【解決手段】少なくとも64kDaの分子量を有する色素
タンパク質であるヘモグロビン誘導体、又は少なくとも
一部に一酸化炭素を配位子として結合したヘモグロビン
誘導体を含有する試薬により上記課題を解決し、併せ
て、その使用方法や製造方法も提供する。これらのヘモ
グロビン誘導体の所定量を患者に投与し、患者の血液と
ヘモグロビン誘導体が混合されるのを待って、少なくと
も一つの試料を患者より採取し、試料中のヘモグロビン
誘導体含量、又はヘモグロビン誘導体に結合した配位子
の含量を測定し、血漿量及び/又は血液量を決定するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は血漿量及び/又は血
液量を測定するための新規試薬及び測定方法、並びにそ
のための特定のヘモグロビン誘導体の使用、一酸化炭素
を配位子として結合したヘモグロビン誘導体を含有する
血漿量及び/又は血液量を測定するための組成物並びに
その製造方法等に関する。
【0002】
【従来の技術】血液量(blood volume)とは、血漿量及び
赤血球量からなる循環血液の全量をいう。組織への十分
な血流は全ての組織の機能を維持する上で必要である。
血液及び体液の欠損は、生命機能を維持するための血液
量の分布を不均一にする。このような場合には、いくつ
かの組織には血流が十分でないため、結果としてこれら
の組織に障害が生じるおそれがある。心臓血管系の充足
状態や血液や体液を欠損した患者の十分な血流を決定す
るための尺度としての血漿量は、このように日常的な臨
床検査や研究にとって大変重要である。
【0003】従って、従来から、血漿量及び/又は血液
量を測定するための多くの方法が開発されてきた。
【0004】放射性同位元素による標識を用いることに
よって赤血球量や血漿量を測定する標準的な方法は、1
973年にすでに、International Society for Hemato
logyにおいて報告されている(British Journal of Hema
tology, vol.25 (1973), 801-814)。赤血球量を測定す
るためには、患者の赤血球を51Crを含む溶液と混合し、
混合液を15分間保温し、最後に赤血球を回収し、洗浄
する方法が推奨されている。放射活性標識された赤血球
は再び患者に注入される。注入後10分及び20分後
に、5〜10mLの血液試料を患者から採取し、赤血球を
溶解してその容量を放射活性を測定することによって決
定する。
【0005】血漿量を測定するための対応する方法にお
いては、放射活性を有するヨウ素で標識されたヒト血清
アルブミンが患者の血漿に加えられる。試料の採取とそ
の評価は、赤血球量を測定する方法と本質的に同様であ
る。
【0006】放射能の負荷を考慮すると、日常的な注
射、特に度重なる放射性同位元素の投与は、完全に日常
的な検臨床査から排除される。従って、これらの標準的
な方法は科学的な目的又は例えば真性多血球血症のよう
な特殊な病態について用いられるのみである。
【0007】さらに、従来技術においては、血漿量を測
定するために、色素化合物を患者の血液に分析物として
導入する方法が開発されている。この方法では、例え
ば、エバンスブルー(Evans Blue)又はインドシアニング
リーン(Indocyanin green : ICG)を静脈注射し、血漿と
混合し、試料を採取した後に、色素濃度を分光測定的に
又は濃度測定的に決定する(Haller et al, Anaesthetis
t, Vol.41 (1992), 115-120; 及び Gehring et al., In
fusion therapy and Transfusion medicine, Vol. 23
(1996), 86-91)。血漿によってこれらの色素が希釈され
ることから、血漿量を求めることは可能である。しかし
ながら、これらの方法は患者に対して、いくつかの危険
を含んでいるという事実が明らかになった。エバンスブ
ルー(EvansBlue)という色素は変異原性を持っているこ
とが疑われ、従って、ヒトの血漿量の測定には不適当で
ある。インドシアニングリーン(ICG)の導入は、中枢静
脈や中枢動脈になされるべきであり試料は動脈から採取
される。従って、測定を行うためには、中枢静脈及び/
又は動脈カテーテルが必要となる。カテーテルの適用や
挿入は患者にとって危険性が無いことはなく、また大変
費用がかかる。その上、血漿タンパク質と結合するICG
は、酸素飽和度を測定するための非侵襲的方法として、
臨床的、日常的に用いられているパルス酸素測定を妨害
し(Scheller et al., Anesthesiology, Vol.65 (198
6), 550-552)、3.2分の血漿半減期しかない。この色素
は専ら肝臓によって排泄される(Haller et al, 既述文
献)。例えば、やけどの後のアルブミンの滲出などの血
漿タンパク質の欠損に伴い、ICGが血漿タンパク質に結
合するため、あまりに高い血漿量が測定されることがあ
る。
【0008】ICGを用いて血漿量を測定する方法は30
年以上も前の従来技術として知られているが(Bradley,
E.C. and Barr J.W., Life Sci., Vol.7 (1968), 1001-
1007)、上述したような問題があるため、この方法を臨
床的な日常検査として実行するのは困難であった。
【0009】フルオレセイン色素で標識することによる
赤血球量の測定は、すでに従来技術において実施されて
いる(Ohrt et al., Ansth. Analog., Vol. 87 (1998),
1234-1238)。この方法は、患者の赤血球をフルオレセ
インで標識し、これらを患者に再注射して使用される。
血液と混合した後、試料を採取し、フルオレセイン含量
がフローサイトメトリー(flow cytometry)によって分析
される。赤血球の標識とそれに続く分析が1時間以上も
続くという事実のために、この方法の適用は、赤血球量
の迅速な測定がそれほど重要でない課題範囲に限定され
る。
【0010】最後に、所定量の一酸化炭素を呼吸換気(b
reath-ventilation)されている患者に与え,最終的に血
液の一酸化炭素による飽和を測定するという血液量測定
方法が開発された(Christensen et al., Anaesthesio
l. Scand., Vol. 730, (1993), 622-627; 及び Poulsen
et al., Eur.J.Appl.Physiol., Vol. 77 (1998), 457-
461)。所定量の一酸化炭素の適用は、大変高価であ
り、人工的に換気されている患者に限定される。
【0011】この方法の別の形態によれば、患者から血
液が採取され、一酸化炭素処理される。一酸化炭素と結
合したヘモグロビンを含む赤血球は再注射され、完全な
混合及び試料の採取の後、血液中の一酸化炭素濃度が測
定される(Obata et al., British Journal of Anaesth
esia, Vol. 81 (1998), 940-944)。しかしながら、こ
の方法は、結合した一酸化炭素によって、患者血液の一
部の酸素の吸着が阻害されるため、血液の酸素運搬能力
が減少する。従って、これらの方法は、酸素保持能力の
低い患者には適用できない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】血漿量及び/又は血液
量の即時の測定方法に関する従来技術におけるこのよう
な課題を考慮すると、これらの方法は画一的、日常的な
臨床検査には適用できない。今日では、患者の血漿量及
び/又は血液量の状態は、間接的に、血圧、心拍、肺動
脈圧及び心臓ペース容量(heart pace volumes)のような
血行力学的な循環パラメーターを通じて決定されてい
る。しかしながら、これらの測定方法では、全身及び末
梢の血液量及び血漿量についての如何なる情報も提供さ
れない。
【0013】従って、日常的な臨床検査において、血液
量と血漿量を測定するために使用することができる方法
及びそのための試薬を得ることが、本発明が解決しよう
とする課題である。
【0014】
【課題を解決するための手段】本課題は、血漿量及び血
液量を測定するためのヘモグロビン誘導体を使用するこ
と、すなわち、血漿量及び血液量を測定するためのヘモ
グロビン誘導体を含有する試薬によって解決される。こ
こで使用されるヘモグロビン誘導体は、少なくとも64
kDaの分子量を有する安定な色素タンパク質である。
【0015】本発明において、驚くべきことに、これら
のヘモグロビン誘導体は、ヘモグロビン誘導体及び/又
はこれらに結合する配位子が低濃度において測定可能で
あるため、特に血漿量の測定に適していることが示され
る。これはヘモグロビンの投与が血漿量の変動又は他の
血液成分の変化を引きおこすことのないような量で可能
であることを意味する。
【0016】さらに、本発明は、血漿量及び/又は血液
量を測定する診断方法に使用できるヘモグロビン誘導体
の使用、すなわち、これらのヘモグロビン誘導体を含有
し、血漿量及び/又は血液量を測定することができる診
断用試薬に関する。本発明によれば、所定量の対応する
ヘモグロビン誘導体を患者に与え、患者血液とヘモグロ
ビン誘導体が混合されるのを待って、少なくとも一つの
試料を患者より採取し、試料中のヘモグロビン誘導体含
量、又はヘモグロビン誘導体に結合した配位子の含量を
測定し、血漿量及び/又は血液量を決定することができ
る。
【0017】投与されたヘモグロビン誘導体は希釈さ
れ、続いて、血液又は血漿中のヘモグロビン濃度が測定
され、及び/又は配位子の結合したヘモグロビン誘導体
の濃度が測定されることとなる。
【0018】本発明の別の形態は、少なくともその一部
に一酸化炭素を配位子として結合するヘモグロビン誘導
体を含む、血漿量及び/又は血液量を測定するための組
成物(製剤)である。好ましい形態においては、ヘモグ
ロビン誘導体は完全に一酸化炭素によって飽和されてい
る。
【0019】本発明において、ヘモグロビン誘導体の使
用によって、日常的な臨床検査に適用するための全ての
条件を満足する単純、迅速及び安全な方法による血漿量
及び/又は血液量を測定する可能性が初めて明らかとな
った。
【0020】
【発明の実施の形態】ヘモグロビンは64キロダルトン
(kDa)の分子量を有する色素タンパク質である。このタ
ンパク質は2つのα−及びβ−グロビン鎖から構成され
ており、それぞれ補欠因子としてのヘムと結合してい
る。単離されたヘモグロビン分子は不安定であり、急速
に、より安定な分子量32kDaのα−及びβ−ダイマー
に分解する。
【0021】本発明において、少なくとも64kDaの分
子量を有する安定な色素タンパク質を得るために、分子
内で結合された 及び/又は グロビン鎖を含有する分子を「ヘモグロビン誘導体」と
称する。当該ヘモグロビン誘導体は2つの グロビン鎖及び2つの グロビン鎖からなることが好ましい。
【0022】カップリングは、例えば、グロビン鎖の共
有結合や、又はグロビン鎖をコードする遺伝子の融合に
よって起こすことができる。「結合試薬(coupling agen
t)」によって結合された ヘモグロビン鎖からなるこれらの結合生成物はすでに従
来技術において記載されている(EP 402 300, EP 700 9
97 US 5,884,090又は Kerwin et al., J.of Pharmaceut
ical Science, Vol. 88:1, (1999) 79)。
【0023】ヘモグロビン誘導体という用語は、本発明
に必須である誘導体の性質(少なくとも64kDaの分子
量を有する色素タンパク質であること)が本質的に損な
われない限り、その一次構造がアミノ酸の置換、欠失又
は付加によって変化したヘモグロビン分子をも含むのは
もちろんである。ヘモグロビンの対立遺伝子の変異体に
相当するものは自然に生成するか、又は遺伝子組換えに
よって製造することができる。例えば、ケルウィンら(K
erwin et al.既述文献)は酸素に対する親和性が減少し
たヘモグロビン誘導体を製造するために、公知のヘモグ
ロビン変異体を使用している。WO 98/50430には、溶解
性を向上する効果を持った又は分子の窒素結合力を減少
させたヘモグロビンの一次構造における変更について記
載されている。
【0024】ヘモグロビン誘導体という用語には、さら
に、ヘモグロビン重合体を形成するために分子間で結合
した、又は、例えばポリエチレングリコール(PEG; US
5,478,806参照)若しくはヒドロキシエチルスターチ(HE
S; WO 98/01158参照)等の配位子、及び/又は他のポリ
マーに結合したヘモグロビン分子を含む。分子間結合
は、分子内結合が起こる前に、それと同時に、又はその
後で起こりうる。配位子と結合する場合は、分子内結合
が、グロビン鎖が配位子と結合した反応に続いて起こ
る。
【0025】誘導体の製造に用いられるヘモグロビン
は、ヒト、動物又は組換え体に由来するものが考えられ
る。文献には、組換えヘモグロビンの製造のための種々
の方法(細菌、酵母又は動物細胞並びにトランスジェニ
ック植物又はトランスジェニック動物による発現)が記
載されている。
【0026】「ヘモグロビンを基礎とした酸素運搬体」
(HBOCs)を得るための、このようなヘモグロビン誘導体
の製造については、従来技術に包括的に記載されている
(Benesch, Meth. Enzymol., Vol.231 (1994), 267-27
4; Keipert et al, Transfusion, Vol.29 (1989), 767-
773; Snyder et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA, Vo
l. 84 (1987), 7280-7284; Rogers et al., Biochim. e
t Biophys. Acta, Vol.1248 (1995), 135-142; Hai et
al., Art. Cells, Blood Subs. And Immob. Biotech.,
Vol. 22(3)(1994), 923-931; DE 26 07 706, DE 26 16
086; EP 646 130; EP 290 252; EP 277 289; WO 98/011
5; US 4,911,929; US 4,861,867; US 4,857,636; U.S.
4,777,244; U.S. 4,698,387; U.S.4,600, 531; U.S. 4,
526,715;U.S. 4,473,494; 及び U.S. 4,301,144)。本
発明においては、如何なるヘモグロビン誘導体でも使用
可能であり、これらの誘導体が酸素と可逆的に結合でき
ることは要求されない。
【0027】分子内結合したヘモグロビンは少なくとも
64kDaの分子量を有し、一方、少なくとも128kDaの
分子量を有する、連結したヘモグロビン誘導体又はコン
ジュゲートは特に好ましい。この大きさの分子は、特
に、血管内のスペースをほんのわずかに広げるだけであ
るという利点を有する。分析物の血管外への遊出によっ
て、あまりにも高い血漿量及び/又は血液量の測定値と
なることが、この場合には避けられる。好ましくは、ヘ
モグロビン誘導体は、本発明に係る試薬として使用する
ためには700kDaの上限を超えるべきではなく、より
好ましくは分子量500kDa以下である。
【0028】血漿量及び血液量を測定するための本発明
の組成物の製造方法は、当該ヘモグロビン誘導体と生理
的溶液との混合、又は必要に応じて、適切な補助化合物
又は担体化合物との混合を含むことができる。ここで、
従来技術において知られている如何なる担体化合物及び
/又は補助化合物も用いることができる(例えば、リン
ガーのラクテート(Ringer's lactate)、塩化ナトリウ
ム、リン酸ナトリウム、ポリソルベート(polysorbate)
及び/又はEDTAである。;概説として、Kerwinらの既述
文献を参照)。
【0029】従来技術には、ヘモグロビン誘導体が配位
子とは独立に、安定な状態で保存できる多くの条件(例
えば、温度や時間)が記載されている。これらの条件
は、本発明においても用いることができる。保存中にヘ
モグロビンがメトヘモグロビンに酸化されることを防ぐ
ために、例えば、還元剤又は安定化剤を添加することが
できる。アスコルビン酸、N-アセチルトリプトファン、
又はN-アセチルシステインを安定化剤として使用するこ
とが好ましい。
【0030】ヘモグロビン誘導体の容器は、従来技術に
記載された如何なる包装容器でも可能である。本発明の
一つの形態によれば、ガラス又はプラスチック容器が用
いられ、酸素非透過性の容器がヘモグロビン誘導体の容
器として好ましい。本発明の特に好ましい一つの形態に
おいては、酸素化された、又は脱酸素化された形の、す
なわち、配位子を持たない、又は酸素を配位子として有
するヘモグロビン誘導体は、酸素非透過性容器に保存さ
れる。
【0031】さらに、エチル−ビニル酢酸エステル(EV
A)、ポリエチレン(PE)、ポリアミド(PA)、ポリオレフィ
ン類、ポリ塩化ビニル(PVC)の中から選ばれた包装又は
例えばPE/PAから構成される組合せ包装を使用すること
ができる。その他の容器としては、ヘモグロビン誘導体
をそのままシリンジに導入することができる包装形態と
することもできる。
【0032】包装中又は包装後に酸素含有率をさらに減
少させる方法も従来技術として知られており( Kerwin e
t al, 1999, 既述文献参照)、本発明の中で用いること
ができる。酸素透過性の包装材料の上に、酸素吸収剤、
例えばエージレス(Ageless)を含んで酸素非透過性のカ
バーで包むこともできる。
【0033】血漿量及び/又は血液量を測定するための
ヘモグロビン誘導体含有試薬の使用においては、一定量
のヘモグロビン誘導体を患者に投与し、患者の血液とヘ
モグロビン誘導体が混合されるのを待って、少なくとも
一つの試料を患者より採取し、試料中のヘモグロビン誘
導体含量、又はヘモグロビン誘導体が結合した配位子の
含量を測定し、それによって血漿量及び/又は血液量を
決定する工程を含むことができる。
【0034】別の態様によれば、血漿量及び/又は血液
量を測定するためのヘモグロビン誘導体に係る本発明の
試薬を使用する場合には、血液を欠損した患者に、同時
に酸素の担体としても働くヘモグロビン誘導体を投与す
ることができ、血漿量及び/又は血液量を測定するため
にも使用できる。
【0035】本発明に係る血漿量及び/又は血液量を測
定するためのヘモグロビン誘導体を含有する試薬は、ヒ
ト及びその他の動物の両方について使用することができ
る。
【0036】本発明の一つの好ましい形態によれば、ヘ
モグロビン誘導体の投与は、中枢又は末梢の静脈を通じ
て注入することができる。基本的には、投与されるヘモ
グロビン誘導体の量は、後続の分析における当該誘導体
の検出レベルから最小量を決定することによって、でき
るだけ低く抑えるべきである。当該誘導体の検出レベル
自体もまた、それぞれの場合において用いられる分析方
法に依存する。
【0037】投与すべきヘモグロビン誘導体の量は、特
に指定された因子とは独立して、それぞれの場合につい
て当該技術分野の専門家によって簡単に決定することが
できる。好ましくは、体重1 kg当り0.05から0.3 gが投
与される。
【0038】ヘモグロビン誘導体は、投与後、数分以内
に患者血液によって完全に混合される。ここでの分配速
度は投与の仕方や患者の臨床状態に依存する。
【0039】最後に、少なくとも一つの血液試料を患者
から採取するが、2又は3の試料を採取することが好ま
しい。試料は、例えば動脈内又は静脈内から採取するこ
とができる。
【0040】試料の量については、試料中のヘモグロビ
ン誘導体及び/又はこの誘導体の結合配位子の濃度分析
が可能な程度に選択することができる。本発明の好まし
い形態によれば多くとも2〜3mLの血液が採取される。
【0041】試料中のヘモグロビン濃度の測定は、従来
技術において知られた方法によって行うことができる。
例えば、ドラブキンス(Drabkins)の方法を使用すること
ができる(International committee for Standardizati
on in Hematology in J. Clin. Path., Vol. 18 (196
5), 71-75; 及びBr. J. Hematology., Vol. 13 (1997),
71-75)。この他の方法として、ヘモグロビン濃度は、ド
ラブキンスの方法の変法により実施するaca(登録商標)
Dupont Discrete clinical analyzerを使用して測定す
ることができる(製造業者の説明書「方法91」参照)。
両法ともに、光学的な測定原理を使用している。最後
に、ヘモグロビン濃度は、日立の分析機による溶血性指
標(hemolytic index)によっても測定することができ
る。
【0042】分析物の濃度はヘモグロビン誘導体の実測
された吸光度又は消衰度から検量線に基いて算定するこ
とができる。検量線は,例えば、少なくとも2つの既知
濃度のヘモグロビン誘導体の吸光度又は消衰度を測定す
ることによって作成できる。しかしながら、少なくとも
4種類の濃度のヘモグロビン誘導体を用いて検量線を作
成することが好ましい。
【0043】ヘモグロビン誘導体を投与する前の患者か
ら試料を採取することが、血漿量及び/又は血液量を測
定するために有利である。これによってヘモグロビン誘
導体を注射する前の血漿ヘモグロビンの濃度を測定する
こと(基準値の測定)ができる。
【0044】本発明に係る試薬の使用に関する特に好ま
しい形態によれば、血漿量及び/又は血液量を測定する
ためのヘモグロビン誘導体を注射した後、患者から複数
の試料が採取され、これによって、実際に注射した時間
(actual time t0)における血漿ヘモグロビン濃度、すな
わち、投与時及びそれと同時に完全な混合が行われた時
に存在する理論的なヘモグロビン誘導体の濃度を測定す
ることができる。この目的のために、例えば、被検者は
2〜3種類の試料を採取され、これらの測定値による回
帰線(regression line)を外挿することによって実際に
注射した時間(actual time t0)の濃度を決定することが
できる。
【0045】患者の血漿量はこれらの測定値から計算さ
れる。本発明の好ましい形態によれば、血漿量は以下の
式によって計算される。 PV=D/C0Plasma ここで、式中、PVは血漿量(mL)を示し、Dはヘモグロ
ビン誘導体の投与量(mg)を示し、C0Plasmaは実際に注
射した時間の血漿中のヘモグロビン濃度であって、回帰
線によって求めた血漿ヘモグロビン誘導体濃度から当該
誘導体の注射前の血漿ヘモグロビン濃度(基準値:nil-
value)を差し引いたものを示す。
【0046】本発明の別の形態によれば、血液量は血漿
量から以下の式によって計算することができる。 BV=PV・100/(100−Hematokrit) ここで、BVは血液量を示し、Hematokritはヘマトクリ
ット値(血液中で血球胞成分の占める割合)を示す。
【0047】本発明の他の形態によれば、血漿量及び血
液量は、ヘモグロビン誘導体が結合した配位子の濃度に
よって測定することができる。
【0048】自明のように、ヘモグロビン誘導体濃度と
これに結合した配位子濃度の測定は、同じ試料を用い
て、それぞれ異なる分析方法により行うことができる。
【0049】ヘモグロビンが結合した配位子の濃度を測
定する場合に、本発明によって、少なくとも一部に一酸
化炭素が配位子として結合したヘモグロビン誘導体を用
いることが特に好ましい。
【0050】ヒトの血液中の一酸化炭素濃度は、呼吸す
る空気の一酸化炭素含量に比例して、通常0から0.8容量
%である(Manual of clinical chemistry and pathobio
chemistry, 3rd edn., tab. 6.4-6)が、例外的に2.3%ま
で測定される。喫煙者の場合には、その値は5%まで上
昇する。このことから、ヘモグロビン誘導体に結合した
一酸化炭素を投与することは患者にとって危険ではな
く、というのは一酸化炭素は血液中に自然に存在し、患
者自身の血液の酸素運搬能力を害するものではないから
である。
【0051】血漿量及び/又は血液量の測定は、血液中
の一酸化炭素含量を測定することによる以下のような形
態を示すことができる。本方法は、通常の血液中の一酸
化炭素含量の測定が、特に少量の試料で、しかもきわめ
て短時間に行うことができるという利点を有する。本方
法のさらなる利点は、測定の高い正確さである。
【0052】本発明のこの形態によれば、ヘモグロビン
誘導体に結合した一酸化炭素の投入前に患者から少なく
とも一つの試料を採取することも有利である。これによ
って追加的な一酸化炭素の投与の前に患者の血液中の一
酸化炭素濃度を測定する(基準値の決定)ことができ
る。
【0053】ヘモグロビン誘導体の投与は、すでに上述
したように、中枢又は末梢静脈を通して注射することが
できる。例えば、5〜20重量/容量%のヘモグロビン
誘導体溶液の20〜100mLを患者に2〜15分間で注
射することができ、この場合には血液中の一酸化炭素濃
度の上昇は、約2.8%である。個々の場合には、血液中の
一酸化炭素濃度の上昇は患者のヘモグロビン含量に依存
する。
【0054】試料の採取は、上述したとおりである。本
工程においても、回帰線を外挿することによって実際に
注射した時間の血液中の一酸化炭素濃度を決定するた
め、複数の試料を採取することが有利である。
【0055】本発明において、血液中の一酸化炭素含量
を測定するための光学的測定原理をもった血液ガス分析
機又はCO−オキシメトリー(CO-oxymetry)を利用する
ことが好ましい。ここでは、535, 560 及び/又は577 n
mでの測定が特に好ましい。これらの測定に必要な試料
の容量は、試料当り35μLを超えないことが望ましい。
この分析はきわめて迅速であり、2.5分で行うことがで
きる。
【0056】血漿ヘモグロビン濃度は、測定後以下の式
から算定後に決定されうる。 nHb=nFCO−HB/dCO−Hb ここで、nHbは、循環している全てのヘモグロビン量
をmmolで示し、nFCO−Hbは、導入された一酸化炭
素の量をmmolで示し、dCO−Hbは、一酸化炭素の投
与後の血液中の一酸化炭素濃度の増加(一酸化炭素の投
与前後の分析値の差に対応する。)を示す。
【0057】本発明の他の形態によれば、血液量は、以
下の式により計算することができる。 BV=nHb/cHb ここで、cHbは、ヘモグロビン濃度をmmol/Lで示すも
のであり、他の記号は上述したとおりである。
【0058】本発明は、さらに、少なくとも一部に一酸
化炭素を配位子として有するヘモグロビン誘導体を含む
血漿量及び血液量の測定のための組成物(製剤)に関す
る。
【0059】本発明のこの形態においても、ヘモグロビ
ン誘導体は少なくとも128kDaの分子量を有することが
好ましい。
【0060】血液量の診断のための組成物(製剤)は、さ
らに適切な許容される担体,補助剤及び還元剤を含むこ
とができ、すでに述べた化合物が好ましい。
【0061】
【発明の効果】本発明によるヘモグロビン誘導体の使用
における顕著な有用性は、このように、患者の血漿量及
び/又は血液量が日常的な臨床検査において安価にかつ
迅速に測定できるという事実にある。繰り返し検査も可
能である。試料の測定値を決定するために、従来技術に
おける慣用的な分析機器(分光光度計、濃度計、血液ガ
ス分析器/酸素分析計)を使用することも可能であり、
これは試料の自動処理と自動分析を可能にする。測定値
から血漿量及び/又は血液量を決定するためにコンピュ
ータを使用することができる。これによって試料の完全
な自動評価を確実にし、医者は単に血漿量及び/又は血
液量の測定値を読み取りさえすればよいこととなる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヴォルフラム アイヒナー ドイツ連邦共和国 35510 ブッツバッハ リヒャルト ヴァークナー シュトラー セ 12 (72)発明者 イエンス オピッツ ドイツ連邦共和国 60437 フランクフル ト ツム ベルクヴェルク 11 (72)発明者 クラオス ゾンマーマイヤー ドイツ連邦共和国 61191 ロスバッハ ファウ.デー.ハー. イン デア ラオ バッハ 26

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】血漿量及び/又は血液量を測定するための
    ヘモグロビン誘導体を含有する試薬であって、当該ヘモ
    グロビン誘導体が少なくとも64kDaの分子量を有する
    安定な色素タンパク質であることを特徴とする試薬。
  2. 【請求項2】ヘモグロビン誘導体がα−及び/又はβ−
    グロビン鎖又はそれらの対立遺伝子変異体を含む請求項
    1記載の試薬。
  3. 【請求項3】ヘモグロビン誘導体が少なくとも128k
    Daの分子量を有する請求項1又は2記載の試薬。
  4. 【請求項4】ヘモグロビン誘導体が担体化合物及び/又
    は補助化合物と共に用いられる請求項1〜3いずれか記
    載の試薬。
  5. 【請求項5】担体化合物及び/又は補助化合物として生
    理的溶液が用いられる請求項4記載の試薬。
  6. 【請求項6】生理的溶液がリンガーのラクテート、塩化
    ナトリウム、リン酸ナトリウム、ポリソルベート及び/
    又はEDTAを含む請求項5記載の試薬。
  7. 【請求項7】ヘモグロビン誘導体が還元剤又は安定化剤
    と共に用いられる請求項1〜6いずれか一記載の試薬。
  8. 【請求項8】アスコルビン酸、N-アセチルトリプトファ
    ン又はN-アセチルシステインが安定化剤として使用され
    る請求項7記載の試薬。
  9. 【請求項9】ヘモグロビン誘導体が以下の方法に使用す
    ることができる試薬である請求項1〜8いずれか一記載
    の試薬: (a)所定量のヘモグロビン誘導体を患者に投与し、
    (b)患者の血液とヘモグロビン誘導体が混合されるの
    を待って、(c)少なくとも一つの試料を患者より採取
    し、(d)試料中のヘモグロビン誘導体含量、及び/又
    は配位子の結合したヘモグロビン誘導体含量を測定し、
    並びに(e)それによって血漿量及び/又は血液量を決
    定する。
  10. 【請求項10】ヘモグロビン誘導体が少なくとも一部に
    一酸化炭素を配位子として含む請求項1〜9いずれか一
    記載の試薬。
  11. 【請求項11】患者の試料中の一酸化炭素含量を測定す
    る請求項10記載の試薬。
  12. 【請求項12】血漿量及び/又は血液量を測定するため
    のヘモグロビン誘導体を含有する組成物であって、当該
    ヘモグロビン誘導体が少なくとも64kDaの分子量を有
    する安定な色素タンパク質であり、少なくとも一部に一
    酸化炭素を配位子として有することを特徴とする組成
    物。
  13. 【請求項13】ヘモグロビン誘導体が少なくとも128
    kDaの分子量を示す請求項12記載の組成物。
  14. 【請求項14】薬理的に許容される担体化合物及び/又
    は補助化合物をさらに含む請求項12又は13記載の組
    成物。
  15. 【請求項15】担体化合物及び/又は補助化合物として
    生理的溶液が用いられる請求項14記載の組成物。
  16. 【請求項16】生理的溶液がリンガーのラクテート、塩
    化ナトリウム、リン酸ナトリウム、ポリソルベート及び
    /又はEDTAを含む請求項15記載の組成物。
  17. 【請求項17】付加的に安定化剤を含む請求項12〜1
    6のいずれか一記載の組成物。
  18. 【請求項18】アスコルビン酸、N-アセチルトリプトフ
    ァン又はN-アセチルシステインが安定化剤として使用さ
    れる請求項17記載の組成物。
  19. 【請求項19】ヘモグロビン誘導体と生理的溶液とを混
    合することによる請求項12〜18いずれか記載の組成
    物の製造方法であって、当該ヘモグロビン誘導体が少な
    くとも64kDaの分子量を有する安定な色素タンパク質
    であり、少なくとも一部に一酸化炭素を配位子として有
    することを特徴とする製造方法。
  20. 【請求項20】さらに補助化合物又は担体化合物が添加
    される請求項19記載の方法。
  21. 【請求項21】補助化合物又は担体化合物としてリンガ
    ーのラクテート、塩化ナトリウム、リン酸ナトリウム、
    ポリソルベート及び/又はEDTAを含む溶液が用いられる
    請求項20記載の方法。
  22. 【請求項22】付加的に安定化剤が添加される請求項1
    9〜21いずれか記載の方法。
  23. 【請求項23】アスコルビン酸、N-アセチルトリプトフ
    ァン又はN-アセチルシステインが安定化剤として使用さ
    れる請求項22記載の方法。
  24. 【請求項24】血漿量及び/又は血液量を測定するため
    のヘモグロビン誘導体の使用であって、当該ヘモグロビ
    ン誘導体が少なくとも64kDaの分子量を有する安定な
    色素タンパク質であることを特徴とするヘモグロビン誘
    導体の使用。
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