JP2001069512A - データ処理システムおよび画像データの復号処理方法 - Google Patents
データ処理システムおよび画像データの復号処理方法Info
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- JP2001069512A JP2001069512A JP24011999A JP24011999A JP2001069512A JP 2001069512 A JP2001069512 A JP 2001069512A JP 24011999 A JP24011999 A JP 24011999A JP 24011999 A JP24011999 A JP 24011999A JP 2001069512 A JP2001069512 A JP 2001069512A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】マルチプロセッサ環境下において空き状態のC
PU(プロセッサ)を効率よく使用できるようにし、デ
コード処理効率の向上を図る。 【解決手段】MPEG2ソフトウェアデコードモジュー
ル122による復号化処理は、スレッド#1とスレッド
#2の2つのスレッドに分割して実行される。スレッド
#1は、MPEG2によって符号化された画像データを
復号する復号処理シーケンスの内、他の画面に非依存の
部分の処理を実行するためのものもである。一方、スレ
ッド#2は、他の画面に依存する部分の処理を実行す
る。スレッド#1は、1枚のピクチャデータ毎に生成さ
れ、空き状態のCPUに割り付けられて実行される。
PU(プロセッサ)を効率よく使用できるようにし、デ
コード処理効率の向上を図る。 【解決手段】MPEG2ソフトウェアデコードモジュー
ル122による復号化処理は、スレッド#1とスレッド
#2の2つのスレッドに分割して実行される。スレッド
#1は、MPEG2によって符号化された画像データを
復号する復号処理シーケンスの内、他の画面に非依存の
部分の処理を実行するためのものもである。一方、スレ
ッド#2は、他の画面に依存する部分の処理を実行す
る。スレッド#1は、1枚のピクチャデータ毎に生成さ
れ、空き状態のCPUに割り付けられて実行される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はデータ処理システム
および画像データの復号処理方法に関し、特にマルチプ
ロセッサ環境下で画像データの復号処理を実行するため
のデータ処理システムおよび復号処理方法に関する。
および画像データの復号処理方法に関し、特にマルチプ
ロセッサ環境下で画像データの復号処理を実行するため
のデータ処理システムおよび復号処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータおよびマルチメディ
ア技術の発達に伴い、いわゆるマルチメディア対応のパ
ーソナルコンピュータが種々開発されている。この種の
パーソナルコンピュータには、テキストデータやグラフ
ィックスデータの再生の他、DVDメディアやデジタル
衛星放送などによって提供される動画像データを再生す
るための機能が設けられている。
ア技術の発達に伴い、いわゆるマルチメディア対応のパ
ーソナルコンピュータが種々開発されている。この種の
パーソナルコンピュータには、テキストデータやグラフ
ィックスデータの再生の他、DVDメディアやデジタル
衛星放送などによって提供される動画像データを再生す
るための機能が設けられている。
【0003】これら動画像データはMPEG2によって
符号化されている。この動画像データをパーソナルコン
ピュータ上で再生するため、最近では、MPEG2ソフ
トウェアデコーダが開発されている。MPEG2ソフト
ウェアデコーダによるデコード処理は以下の流れに沿っ
て行われる。
符号化されている。この動画像データをパーソナルコン
ピュータ上で再生するため、最近では、MPEG2ソフ
トウェアデコーダが開発されている。MPEG2ソフト
ウェアデコーダによるデコード処理は以下の流れに沿っ
て行われる。
【0004】(1)VLCデコード(可変長符号データ
のデコード処理) (2)逆量子化処理 (3)IDCT処理(逆離散コサイン変換処理) (4)ピクチャタイプにより以下のように処理が異なる (4−1)I−Pictureなら、そのままデータを
表示すると共に参照画面としてメモリ領域に格納する。
のデコード処理) (2)逆量子化処理 (3)IDCT処理(逆離散コサイン変換処理) (4)ピクチャタイプにより以下のように処理が異なる (4−1)I−Pictureなら、そのままデータを
表示すると共に参照画面としてメモリ領域に格納する。
【0005】(4−2)P−Pictureなら、既に
メモリに保存されている参照画面を用い、(3)までの
処理で得られた差分復号画像に、動きベクトルで指定さ
れる位置に対応する参照画面上の画素値を加算すること
により元の画像を作成・表示すると共に、それを別のメ
モリ領域に格納する。
メモリに保存されている参照画面を用い、(3)までの
処理で得られた差分復号画像に、動きベクトルで指定さ
れる位置に対応する参照画面上の画素値を加算すること
により元の画像を作成・表示すると共に、それを別のメ
モリ領域に格納する。
【0006】(4−3)B−Pictureなら、Iま
たはPの2つの参照画面を利用して、(3)までの処理
で得られた差分復号画像に、動きベクトルで指定される
位置の参照画面それぞれの画素値の平均を加算して元の
画像を作成・表示する。
たはPの2つの参照画面を利用して、(3)までの処理
で得られた差分復号画像に、動きベクトルで指定される
位置の参照画面それぞれの画素値の平均を加算して元の
画像を作成・表示する。
【0007】これら(1)〜(4)の処理は1ピクチャ
ごとに連続して行われ、あるピクチャについて(4)ま
での処理が終了すると、次のピクチャに対する(1)〜
(4)の処理が開始される。
ごとに連続して行われ、あるピクチャについて(4)ま
での処理が終了すると、次のピクチャに対する(1)〜
(4)の処理が開始される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近では、
パーソナルコンピュータにおいても、複数のCPU(プ
ロセッサ)によって処理を並行して実行するというマル
チプロセッサ環境が実現されている。マルチプロセッサ
環境下では、あるプロセスを複数のスレッドに分割して
実行させることにより、処理効率を高めることができ
る。
パーソナルコンピュータにおいても、複数のCPU(プ
ロセッサ)によって処理を並行して実行するというマル
チプロセッサ環境が実現されている。マルチプロセッサ
環境下では、あるプロセスを複数のスレッドに分割して
実行させることにより、処理効率を高めることができ
る。
【0009】しかし、従来のMPEG2ソフトウェアデ
コーダのデコード処理手順は、あるピクチャについて
(4)までの処理が終了したから、次のピクチャに対す
る処理を開始するという方式であるため、たとえマルチ
プロセッサ環境下を利用したとしても、実際には1つの
CPUで処理した場合と同じ程度のデコード処理効率し
か得ることができない。よって、マルチプロセッサ環境
に好適な新たなデコード処理方式の実現が望まれてい
る。
コーダのデコード処理手順は、あるピクチャについて
(4)までの処理が終了したから、次のピクチャに対す
る処理を開始するという方式であるため、たとえマルチ
プロセッサ環境下を利用したとしても、実際には1つの
CPUで処理した場合と同じ程度のデコード処理効率し
か得ることができない。よって、マルチプロセッサ環境
に好適な新たなデコード処理方式の実現が望まれてい
る。
【0010】本発明は上述の事情に鑑みてなされたもの
であり、マルチプロセッサ環境下において空き状態のC
PU(プロセッサ)を使用して効率よく画像データをデ
コードできるようにし、十分にデコード処理効率の向上
を図ることが可能なデータ処理システムおよび画像デー
タの復号処理方法を提供することを目的とする。
であり、マルチプロセッサ環境下において空き状態のC
PU(プロセッサ)を使用して効率よく画像データをデ
コードできるようにし、十分にデコード処理効率の向上
を図ることが可能なデータ処理システムおよび画像デー
タの復号処理方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明は、複数のプロセッサを有し、前記複数のプ
ロセッサそれぞれにスレッドを割り当てて実行させるこ
とが可能なデータ処理システムであって、符号化された
画像データを復号するための復号処理のシーケンスを、
他の画面に非依存の部分の処理を実行する第1のスレッ
ドと、他の画面に依存する部分の処理を実行する第2の
スレッドとに分割して処理させる手段と、前記第1のス
レッドを画面毎に逐次生成することによって、他の画面
に非依存の部分の処理を先行して実行する手段とを具備
することを特徴とする。
め、本発明は、複数のプロセッサを有し、前記複数のプ
ロセッサそれぞれにスレッドを割り当てて実行させるこ
とが可能なデータ処理システムであって、符号化された
画像データを復号するための復号処理のシーケンスを、
他の画面に非依存の部分の処理を実行する第1のスレッ
ドと、他の画面に依存する部分の処理を実行する第2の
スレッドとに分割して処理させる手段と、前記第1のス
レッドを画面毎に逐次生成することによって、他の画面
に非依存の部分の処理を先行して実行する手段とを具備
することを特徴とする。
【0012】このデータ処理システムにおいては、復号
処理のシーケンスには、各画面毎に他の画面の参照画面
として使用されるデータを生成するまでの処理などのよ
うに他の画面に非依存の部分と、参照画面を用いて動き
補償デコード処理を行うといった他の画面に依存する部
分、とが含まれていることに着眼し、復号処理のシーケ
ンスを、他の画面に非依存の部分の処理を実行する第1
のスレッドと、他の画面に依存する部分の処理を実行す
る第2のスレッドとに分割して処理させている。
処理のシーケンスには、各画面毎に他の画面の参照画面
として使用されるデータを生成するまでの処理などのよ
うに他の画面に非依存の部分と、参照画面を用いて動き
補償デコード処理を行うといった他の画面に依存する部
分、とが含まれていることに着眼し、復号処理のシーケ
ンスを、他の画面に非依存の部分の処理を実行する第1
のスレッドと、他の画面に依存する部分の処理を実行す
る第2のスレッドとに分割して処理させている。
【0013】このため、第1のスレッドについては第2
のスレッドとは非同期に先に実行することができるの
で、この第1のスレッドを画面毎に逐次生成することに
より、他の画面に非依存の部分の処理を先行して実行す
ることができる。よって、ある1枚の画面に対する一連
の復号処理が終了してから、次の画面の復号処理を開始
するという従来の方式に比較し、空き状態のプロセッサ
を効率よく使用できるようになり、復号処理効率の向上
を図ることが可能となる。
のスレッドとは非同期に先に実行することができるの
で、この第1のスレッドを画面毎に逐次生成することに
より、他の画面に非依存の部分の処理を先行して実行す
ることができる。よって、ある1枚の画面に対する一連
の復号処理が終了してから、次の画面の復号処理を開始
するという従来の方式に比較し、空き状態のプロセッサ
を効率よく使用できるようになり、復号処理効率の向上
を図ることが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。
施形態を説明する。
【0015】図1には、本発明の一実施形態に係るコン
ピュータシステムの構成が示されている。このコンピュ
ータシステムは複数のCPU(プロセッサ)を備えたマ
ルチプロセッサシステム(またはマルチCPUシステム
と称する)であり、パーソナルコンピュータ(PC)や
PCサーバなどとして使用される。このコンピュータシ
ステムには、図示のように、CPU(プロセッサ)11
−1,11−2,…11−n、共有メモリ12、DVD
ドライブ13、ハードディスクドライブ(HDD)1
4、サテライトチューナ15、表示コントローラ16な
どが設けられている。
ピュータシステムの構成が示されている。このコンピュ
ータシステムは複数のCPU(プロセッサ)を備えたマ
ルチプロセッサシステム(またはマルチCPUシステム
と称する)であり、パーソナルコンピュータ(PC)や
PCサーバなどとして使用される。このコンピュータシ
ステムには、図示のように、CPU(プロセッサ)11
−1,11−2,…11−n、共有メモリ12、DVD
ドライブ13、ハードディスクドライブ(HDD)1
4、サテライトチューナ15、表示コントローラ16な
どが設けられている。
【0016】CPU11−1,11−2,…11−nは
それぞれマイクロプロセッサなどによって実現されてお
り、共有メモリ12上にロードされたオペレーティング
システム(OS)121、およびMPEG2ソフトウェ
アデコードモジュール122などのアプリケーションプ
ログラムを実行する。DVDドライブ13によって駆動
されるDVDメディア上のMPEG2ビデオデータの復
号・再生処理や、サテライトチューナ15によって受信
されたMPEG2ビデオデータの復号・再生処理は、M
PEG2ソフトウェアデコードモジュール122によっ
て実行される。
それぞれマイクロプロセッサなどによって実現されてお
り、共有メモリ12上にロードされたオペレーティング
システム(OS)121、およびMPEG2ソフトウェ
アデコードモジュール122などのアプリケーションプ
ログラムを実行する。DVDドライブ13によって駆動
されるDVDメディア上のMPEG2ビデオデータの復
号・再生処理や、サテライトチューナ15によって受信
されたMPEG2ビデオデータの復号・再生処理は、M
PEG2ソフトウェアデコードモジュール122によっ
て実行される。
【0017】表示コントローラ16はLCDやCRTな
どのディスプレイモニタを制御するためのものであり、
MPEG2ビデオデータの再生時には、MPEG2ソフ
トウェアデコードモジュール122による復号処理で得
られた画像データをディスプレイモニタ上に画面表示す
る。
どのディスプレイモニタを制御するためのものであり、
MPEG2ビデオデータの再生時には、MPEG2ソフ
トウェアデコードモジュール122による復号処理で得
られた画像データをディスプレイモニタ上に画面表示す
る。
【0018】MPEG2ソフトウェアデコードモジュー
ル122によるMPEG2ビデオデータの復号処理は、
OS121の制御の下、複数のCPU11−1,11−
2,…11−nによって並行して実行される。
ル122によるMPEG2ビデオデータの復号処理は、
OS121の制御の下、複数のCPU11−1,11−
2,…11−nによって並行して実行される。
【0019】マルチプロセッサ環境は、複数のCPU1
1−1,11−2,…11−nと、マルチプロセッサシ
ステムに対応したオペレーティングシステム(OS)1
21とによって実現されている。OS121は、複数の
CPU11−1,11−2,…11−nそれぞれに対し
て適宜処理を割り当てる。マルチプロセッサシステムの
技術は広く知られているので、ここではその詳細につい
ての説明は省略するが、本実施形態の以下の説明では、
次の用語の定義を前提として行うこととする。
1−1,11−2,…11−nと、マルチプロセッサシ
ステムに対応したオペレーティングシステム(OS)1
21とによって実現されている。OS121は、複数の
CPU11−1,11−2,…11−nそれぞれに対し
て適宜処理を割り当てる。マルチプロセッサシステムの
技術は広く知られているので、ここではその詳細につい
ての説明は省略するが、本実施形態の以下の説明では、
次の用語の定義を前提として行うこととする。
【0020】通常のプログラムの実行単位をプロセスと
呼ぶ。プロセスは1つ以上の処理に分割することがで
き、その分割した処理のことをスレッドと呼ぶ。従っ
て、OS121は、スレッドを単位として各CPU11
−1,11−2,…11−nに処理を割り当てる。
呼ぶ。プロセスは1つ以上の処理に分割することがで
き、その分割した処理のことをスレッドと呼ぶ。従っ
て、OS121は、スレッドを単位として各CPU11
−1,11−2,…11−nに処理を割り当てる。
【0021】MPEG2ソフトウェアデコードモジュー
ル122による復号化処理は、スレッド#1とスレッド
#2の2つのスレッドに分割して実行される。スレッド
#1は、MPEG2によって符号化された画像データを
復号する復号処理シーケンスの内、他の画面に非依存の
部分の処理を実行するためのものもである。一方、スレ
ッド#2は、他の画面に依存する部分の処理を実行す
る。
ル122による復号化処理は、スレッド#1とスレッド
#2の2つのスレッドに分割して実行される。スレッド
#1は、MPEG2によって符号化された画像データを
復号する復号処理シーケンスの内、他の画面に非依存の
部分の処理を実行するためのものもである。一方、スレ
ッド#2は、他の画面に依存する部分の処理を実行す
る。
【0022】MPEG2ビデオデータの復号処理は、前
述したように、以下の処理から構成されている。
述したように、以下の処理から構成されている。
【0023】(1)VLCデコード(可変長符号データ
のデコード処理) (2)逆量子化処理 (3)IDCT処理(逆離散コサイン変換処理) (4)ピクチャタイプにより以下のように処理が異なる (4−1)I−Pictureなら、そのままデータを
表示すると共に参照画面としてメモリ領域に格納する。
のデコード処理) (2)逆量子化処理 (3)IDCT処理(逆離散コサイン変換処理) (4)ピクチャタイプにより以下のように処理が異なる (4−1)I−Pictureなら、そのままデータを
表示すると共に参照画面としてメモリ領域に格納する。
【0024】(4−2)P−Pictureなら、既に
メモリに保存されている参照画面を用い、(3)までの
処理で得られた差分復号画像に、動きベクトルで指定さ
れる位置に対応する参照画面上の画素値を加算すること
により元の画像を作成・表示すると共に、それを別のメ
モリ領域に格納する。
メモリに保存されている参照画面を用い、(3)までの
処理で得られた差分復号画像に、動きベクトルで指定さ
れる位置に対応する参照画面上の画素値を加算すること
により元の画像を作成・表示すると共に、それを別のメ
モリ領域に格納する。
【0025】(4−3)B−Pictureなら、Iま
たはPの2つの参照画面を利用して、(3)までの処理
で得られた差分復号画像に、動きベクトルで指定される
位置に対応する参照画面それぞれの画素値の平均を加算
して元の画像を作成・表示する。
たはPの2つの参照画面を利用して、(3)までの処理
で得られた差分復号画像に、動きベクトルで指定される
位置に対応する参照画面それぞれの画素値の平均を加算
して元の画像を作成・表示する。
【0026】これら(1)〜(4)の処理の中で、処理
(1)〜(3)は各画面毎に他の画面の参照画面として
使用されるデータを生成するまでの処理であり、過去お
よび未来のピクチャを使用しない処理、つまり既にデコ
ード済みのデータ(参照画面)を必要とせず、独立して
処理できる部分である。よって、本実施形態では、
(1)〜(3)を1つの処理を行うスレッド#1とし、
(4−1)から(4−3)を別の処理のスレッド#2と
して分割している。
(1)〜(3)は各画面毎に他の画面の参照画面として
使用されるデータを生成するまでの処理であり、過去お
よび未来のピクチャを使用しない処理、つまり既にデコ
ード済みのデータ(参照画面)を必要とせず、独立して
処理できる部分である。よって、本実施形態では、
(1)〜(3)を1つの処理を行うスレッド#1とし、
(4−1)から(4−3)を別の処理のスレッド#2と
して分割している。
【0027】CPU11−1,11−2,…11−nに
対する処理の割り当ての様子を図2に示す。図2(A)
は従来のデコード処理を用いた場合のCPUに対する処
理の割り当てを示しており、また図2(B)は本実施形
態におけるCPUに対する処理の割り当てを示してい
る。
対する処理の割り当ての様子を図2に示す。図2(A)
は従来のデコード処理を用いた場合のCPUに対する処
理の割り当てを示しており、また図2(B)は本実施形
態におけるCPUに対する処理の割り当てを示してい
る。
【0028】(1)から(3)の処理を行うスレッド#
1についてはスレッド#2とは非同期に先に実行するこ
とができるので、このスレッド#1をフレーム(ピクチ
ャ)毎に逐次生成することにより、(4)の処理に先行
して実行することができる。よって、ある1枚のフレー
ムに対する一連の復号処理(1)から(4)が終了して
から、次のフレームの復号処理を開始するという従来の
方式に比較し、復号処理効率の向上を図ることが可能と
なる。なお、図2(B)では、スレッド#1を特定のC
PUに対してのみ割り当てているが、スレッド#1は、
空き状態のどのCPUに対して割り当ててもよい。この
場合、複数のCPUによって、異なる複数のフレームそ
れぞれの(1)から(3)の処理が並行して実行される
ことになる。
1についてはスレッド#2とは非同期に先に実行するこ
とができるので、このスレッド#1をフレーム(ピクチ
ャ)毎に逐次生成することにより、(4)の処理に先行
して実行することができる。よって、ある1枚のフレー
ムに対する一連の復号処理(1)から(4)が終了して
から、次のフレームの復号処理を開始するという従来の
方式に比較し、復号処理効率の向上を図ることが可能と
なる。なお、図2(B)では、スレッド#1を特定のC
PUに対してのみ割り当てているが、スレッド#1は、
空き状態のどのCPUに対して割り当ててもよい。この
場合、複数のCPUによって、異なる複数のフレームそ
れぞれの(1)から(3)の処理が並行して実行される
ことになる。
【0029】次に、図3のデコード処理モデルを参照し
て、デコード処理(4)の部分の動作について具体的に
説明する。
て、デコード処理(4)の部分の動作について具体的に
説明する。
【0030】・I−Picture I−Pictureの場合、参照画像との加算は不要で
あるので、スイッチSW−Aを接点A−4側に切り替
え、(3)の処理で得られたデータをそのまま2つある
メモリ(メモリ#1、メモリ#2)のどちらか一方に参
照画像として蓄える。画像表示は、その蓄えたメモリの
内容を表示コントローラ16に再生画像として出力する
ことによって行う。例えば、メモリ#1に蓄えた場合に
は、スイッチSW−Bを接点B−3側に切り替え、メモ
リ#1から表示コントローラ16に再生画像を出力す
る。
あるので、スイッチSW−Aを接点A−4側に切り替
え、(3)の処理で得られたデータをそのまま2つある
メモリ(メモリ#1、メモリ#2)のどちらか一方に参
照画像として蓄える。画像表示は、その蓄えたメモリの
内容を表示コントローラ16に再生画像として出力する
ことによって行う。例えば、メモリ#1に蓄えた場合に
は、スイッチSW−Bを接点B−3側に切り替え、メモ
リ#1から表示コントローラ16に再生画像を出力す
る。
【0031】・P−Picture P−Pictureの場合は、スイッチSW−Aを、動
き補償に使用すべき参照画像が蓄積されているメモリ側
に切り替えることにより、(3)の処理で得られた差分
復号画像に、動きベクトルに基づいて動き補償(MC)
された参照画面上の画素値を加算する。これにより、再
生画像が生成される。例えば、メモリ#1に参照すべき
時間的に過去の画像がある場合には、スイッチSW−A
は接点A−1側に切り替えられる。再生画像は、もう一
方のメモリ側つまりメモリ#2に蓄えられる。このた
め、スイッチSW−Bは接点B−2側に切り替えられ、
メモリ#2から表示コントローラ16に再生画像が出力
される。
き補償に使用すべき参照画像が蓄積されているメモリ側
に切り替えることにより、(3)の処理で得られた差分
復号画像に、動きベクトルに基づいて動き補償(MC)
された参照画面上の画素値を加算する。これにより、再
生画像が生成される。例えば、メモリ#1に参照すべき
時間的に過去の画像がある場合には、スイッチSW−A
は接点A−1側に切り替えられる。再生画像は、もう一
方のメモリ側つまりメモリ#2に蓄えられる。このた
め、スイッチSW−Bは接点B−2側に切り替えられ、
メモリ#2から表示コントローラ16に再生画像が出力
される。
【0032】・B−Picture B−Pictureの場合は、再生画像の生成に、時間
的に前後の2つの参照画面を使用することが必要とな
る。このため、スイッチSW−Aを接点A−2側に切り
替えることにより、(3)の処理で得られた差分復号画
像に、動きベクトルに基づいてそれぞれ動き補償(M
C)された2つの参照画面上の対応する画素値の平均を
加算する。これにより、再生画像が生成される。B−P
ictureは参照画面として使用しないため、再生画
像は、メモリに蓄積しない。このため、スイッチSW−
Bは接点B−1側に切り替えられる。
的に前後の2つの参照画面を使用することが必要とな
る。このため、スイッチSW−Aを接点A−2側に切り
替えることにより、(3)の処理で得られた差分復号画
像に、動きベクトルに基づいてそれぞれ動き補償(M
C)された2つの参照画面上の対応する画素値の平均を
加算する。これにより、再生画像が生成される。B−P
ictureは参照画面として使用しないため、再生画
像は、メモリに蓄積しない。このため、スイッチSW−
Bは接点B−1側に切り替えられる。
【0033】図4には、MPEG2ソフトウェアデコー
ドモジュール122の機能構成が示されている。
ドモジュール122の機能構成が示されている。
【0034】MPEG2ソフトウェアデコードモジュー
ル122は、図示のように、前述のスレッド#1および
スレッド#2に加え、メインスレッドを含んでいる。こ
のメインスレッドは、スレッド#1,#2の起動等を制
御するためのメインルーチンである。メインスレッドに
よるスレッド#1の起動は再生対象のMPEG2ビデオ
データを1画面分リードする度に行われる。これによ
り、スレッド#1は1画面毎に生成され、OS121に
よって空き状態のCPUに割り当てられて実行される。
ル122は、図示のように、前述のスレッド#1および
スレッド#2に加え、メインスレッドを含んでいる。こ
のメインスレッドは、スレッド#1,#2の起動等を制
御するためのメインルーチンである。メインスレッドに
よるスレッド#1の起動は再生対象のMPEG2ビデオ
データを1画面分リードする度に行われる。これによ
り、スレッド#1は1画面毎に生成され、OS121に
よって空き状態のCPUに割り当てられて実行される。
【0035】次に、図5乃至図7のフローチャートを参
照して、MPEG2ソフトウェアデコードモジュール1
22による復号処理動作を説明する。図5はメインスレ
ッドの処理を示しており、また図6はスレッド#1、図
7はスレッド#2の処理を示している。
照して、MPEG2ソフトウェアデコードモジュール1
22による復号処理動作を説明する。図5はメインスレ
ッドの処理を示しており、また図6はスレッド#1、図
7はスレッド#2の処理を示している。
【0036】MPEG2ソフトウェアデコードモジュー
ル122を実行することにより、メインスレッドが動作
を開始する。メインスレッドは、まず、スレッド#2を
起動した後(ステップS101)、DVDメディア等か
らのMPEG2ビデオデータの読み込みを開始する(ス
テップS102)。そして、メインスレッドは、1枚の
ピクチャデータをリードする度にスレッド#1を起動す
る(ステップS104)。起動されたスレッド#1は、
図6に示すように、該当する1枚のピクチャデータに対
してVLCデコード処理、逆量子化処理、IDCT処理
を順次実行する(ステップS111〜S113)。
ル122を実行することにより、メインスレッドが動作
を開始する。メインスレッドは、まず、スレッド#2を
起動した後(ステップS101)、DVDメディア等か
らのMPEG2ビデオデータの読み込みを開始する(ス
テップS102)。そして、メインスレッドは、1枚の
ピクチャデータをリードする度にスレッド#1を起動す
る(ステップS104)。起動されたスレッド#1は、
図6に示すように、該当する1枚のピクチャデータに対
してVLCデコード処理、逆量子化処理、IDCT処理
を順次実行する(ステップS111〜S113)。
【0037】図5に示すように、MPEG2ビデオデー
タのファイル終了コード(EOF)が検出されるまで、
スレッド#1の起動は1枚のピクチャデータのリードの
度に繰り返し実行される。これにより、次々にスレッド
#1が生成され、空き状態のCPUに割り当てられて実
行される。
タのファイル終了コード(EOF)が検出されるまで、
スレッド#1の起動は1枚のピクチャデータのリードの
度に繰り返し実行される。これにより、次々にスレッド
#1が生成され、空き状態のCPUに割り当てられて実
行される。
【0038】MPEG2ビデオデータのファイル終了コ
ード(EOF)を検出すると、メインスレッドは、スレ
ッド#2を終了した後(ステップS105)、処理を終
了する。
ード(EOF)を検出すると、メインスレッドは、スレ
ッド#2を終了した後(ステップS105)、処理を終
了する。
【0039】スレッド#2は、図7に示すように、ま
ず、次に処理すべきピクチャタイプ(符号化モード)を
判断する(ステップS121)。
ず、次に処理すべきピクチャタイプ(符号化モード)を
判断する(ステップS121)。
【0040】I−Pictureの場合には、スレッド
#2は、そのままデータをメモリに保存し、そのメモリ
からの読み出しによって再生画像を必要なタイミングで
表示する(ステップS124)。この後、スレッド#2
は、表示の終了したピクチャデータで、かつ既に参照画
像として使用されなくなったピクチャデータを判別し、
そのピクチャデータに対応するスレッド#1を終了させ
る(ステップS125)。
#2は、そのままデータをメモリに保存し、そのメモリ
からの読み出しによって再生画像を必要なタイミングで
表示する(ステップS124)。この後、スレッド#2
は、表示の終了したピクチャデータで、かつ既に参照画
像として使用されなくなったピクチャデータを判別し、
そのピクチャデータに対応するスレッド#1を終了させ
る(ステップS125)。
【0041】P−Pictureの場合には、スレッド
#2は、既にメモリに保存されている時間的に前のピク
チャデータを参照画像として使用して再生画像を生成し
た後、その再生画像をメモリに保存する(ステップS1
22)。この後、スレッド#2は、メモリからの読み出
しによって再生画像を必要なタイミングで表示する(ス
テップS124)。そして、スレッド#2は、表示の終
了したピクチャデータで、かつ既に参照画像として使用
されなくなったピクチャデータを判別し、そのピクチャ
データに対応するスレッド#1を終了させる(ステップ
S125)。
#2は、既にメモリに保存されている時間的に前のピク
チャデータを参照画像として使用して再生画像を生成し
た後、その再生画像をメモリに保存する(ステップS1
22)。この後、スレッド#2は、メモリからの読み出
しによって再生画像を必要なタイミングで表示する(ス
テップS124)。そして、スレッド#2は、表示の終
了したピクチャデータで、かつ既に参照画像として使用
されなくなったピクチャデータを判別し、そのピクチャ
データに対応するスレッド#1を終了させる(ステップ
S125)。
【0042】B−Pictureの場合には、スレッド
#2は、既にメモリに保存されている時間的に前後の2
枚のピクチャデータを参照画像として使用して再生画像
を生成する(ステップS123)。この後、スレッド#
2は、再生画像を必要なタイミングで表示した後(ステ
ップS124)、表示の終了したピクチャデータで、か
つ既に参照画像として使用されなくなったピクチャデー
タを判別し、そのピクチャデータに対応するスレッド#
1を終了させる(ステップS125)。
#2は、既にメモリに保存されている時間的に前後の2
枚のピクチャデータを参照画像として使用して再生画像
を生成する(ステップS123)。この後、スレッド#
2は、再生画像を必要なタイミングで表示した後(ステ
ップS124)、表示の終了したピクチャデータで、か
つ既に参照画像として使用されなくなったピクチャデー
タを判別し、そのピクチャデータに対応するスレッド#
1を終了させる(ステップS125)。
【0043】図8には、ある特定の状況下におけるスレ
ッドの実行例が示されている。
ッドの実行例が示されている。
【0044】まず、タイミング(1)でスレッド#2が
起動され、ピクチャデータがリードされると、タイミン
グ(2)でスレッド#1−1が起動される(ここでは、
B−Pictureに対するVLCデコード処理、逆量
子化処理、IDCT処理が実行されるものとする)。次
のピクチャデータがリードされると、タイミング(3)
でスレッド#1−2が起動される(ここでは、P−Pi
ctureに対するVLCデコード処理、逆量子化処
理、IDCT処理が実行されるものとする)。さらに、
次のピクチャデータがリードされると、タイミング
(4)でスレッド#1−3が起動される(ここでは、I
−Pictureに対するVLCデコード処理、逆量子
化処理、IDCT処理が実行されるものとする)。
起動され、ピクチャデータがリードされると、タイミン
グ(2)でスレッド#1−1が起動される(ここでは、
B−Pictureに対するVLCデコード処理、逆量
子化処理、IDCT処理が実行されるものとする)。次
のピクチャデータがリードされると、タイミング(3)
でスレッド#1−2が起動される(ここでは、P−Pi
ctureに対するVLCデコード処理、逆量子化処
理、IDCT処理が実行されるものとする)。さらに、
次のピクチャデータがリードされると、タイミング
(4)でスレッド#1−3が起動される(ここでは、I
−Pictureに対するVLCデコード処理、逆量子
化処理、IDCT処理が実行されるものとする)。
【0045】タイミング(5)でB−Pictureの
デコード処理が終了すると、タイミング(6)でそのB
−Pictureの表示完了後、対応するスレッド#1
−1が終了される。B−Pictureは参照画面とし
て使用されないため、表示完了後、そのB−Pictu
reのVLCデコード処理、逆量子化処理、IDCT処
理を実行したスレッド#1−1が即座に終了される。
デコード処理が終了すると、タイミング(6)でそのB
−Pictureの表示完了後、対応するスレッド#1
−1が終了される。B−Pictureは参照画面とし
て使用されないため、表示完了後、そのB−Pictu
reのVLCデコード処理、逆量子化処理、IDCT処
理を実行したスレッド#1−1が即座に終了される。
【0046】タイミング(6)と(7)との間は省略さ
れており、実際には複数のPictureの処理が行わ
れる。図8においては、表示が完了したP−Pictu
reが既に参照画像として使用されなくなったものとし
て、タイミング(7)で、そのP−Pictureに対
応するスレッド#1−2を終了させている。
れており、実際には複数のPictureの処理が行わ
れる。図8においては、表示が完了したP−Pictu
reが既に参照画像として使用されなくなったものとし
て、タイミング(7)で、そのP−Pictureに対
応するスレッド#1−2を終了させている。
【0047】以上のように、本実施形態においては、デ
コード処理をスレッド#1とスレッド#2の2つのスレ
ッドに分割し、スレッド#2を1枚のピクチャデータ毎
に逐次生成することにより、他の画面に非依存の部分の
処理を先行して実行することができる。特に、3以上の
CPUが空き状態であれば、スレッド#1とスレッド#
2との並行処理のみならず、生成された複数のスレッド
#1とスレッド#2とを並行して実行することができ
る。
コード処理をスレッド#1とスレッド#2の2つのスレ
ッドに分割し、スレッド#2を1枚のピクチャデータ毎
に逐次生成することにより、他の画面に非依存の部分の
処理を先行して実行することができる。特に、3以上の
CPUが空き状態であれば、スレッド#1とスレッド#
2との並行処理のみならず、生成された複数のスレッド
#1とスレッド#2とを並行して実行することができ
る。
【0048】なお、本実施形態では、複数のCPUの各
々に対する処理の割り当て単位としてスレッドを例示し
たが、OSの種類等によっては複数のCPUの各々にプ
ロセス単位で処理を割り当てる場合もある。この場合に
は、前述の(1)〜(3)の処理を実行するプロセス#
1と、(4)の処理を実行するプロセス#2とを用意
し、プロセス#1を先行して実行させるようにすればよ
い。
々に対する処理の割り当て単位としてスレッドを例示し
たが、OSの種類等によっては複数のCPUの各々にプ
ロセス単位で処理を割り当てる場合もある。この場合に
は、前述の(1)〜(3)の処理を実行するプロセス#
1と、(4)の処理を実行するプロセス#2とを用意
し、プロセス#1を先行して実行させるようにすればよ
い。
【0049】また、MPEG2ソフトウェアデコードモ
ジュール122をコンピュータ読み取り可能な記録媒体
に記録しておくことにより、その記録媒体を通じてMP
EG2ソフトウェアデコードモジュール122を通常の
コンピュータに導入するだけで、本実施形態と同様の効
果を得ることができる。
ジュール122をコンピュータ読み取り可能な記録媒体
に記録しておくことにより、その記録媒体を通じてMP
EG2ソフトウェアデコードモジュール122を通常の
コンピュータに導入するだけで、本実施形態と同様の効
果を得ることができる。
【0050】さらに、コンピュータシステムに限らず、
ゲーム機、セットトップボックスなどの電子機器に適用
することもできる。また、MPEG2ソフトウェアデコ
ードモジュール122がファームウェアとして組み込ま
れたRISCチップなどを専用のデコード用プロセッサ
として用意したり、あるいはMPEG2ソフトウェアデ
コードモジュール122のスレッド#1の処理とスレッ
ド#2の処理をそれぞれ異なる専用プロセッサに実行さ
せるなど、種々の変形が可能である。
ゲーム機、セットトップボックスなどの電子機器に適用
することもできる。また、MPEG2ソフトウェアデコ
ードモジュール122がファームウェアとして組み込ま
れたRISCチップなどを専用のデコード用プロセッサ
として用意したり、あるいはMPEG2ソフトウェアデ
コードモジュール122のスレッド#1の処理とスレッ
ド#2の処理をそれぞれ異なる専用プロセッサに実行さ
せるなど、種々の変形が可能である。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
マルチプロセッサ環境下において空き状態のCPU(プ
ロセッサ)を使用して効率よく画像データをデコードで
きるようになり、十分にデコード処理効率の向上を図る
ことが可能となる。
マルチプロセッサ環境下において空き状態のCPU(プ
ロセッサ)を使用して効率よく画像データをデコードで
きるようになり、十分にデコード処理効率の向上を図る
ことが可能となる。
【図1】本発明の一実施形態に係るコンピュータシステ
ムの構成を示すブロック図。
ムの構成を示すブロック図。
【図2】同実施形態のコンピュータシステムに設けられ
た複数のCPUに対する処理の割り当ての様子を示す
図。
た複数のCPUに対する処理の割り当ての様子を示す
図。
【図3】同実施形態のコンピュータシステムで実行され
るデコード処理のモデルを示す図。
るデコード処理のモデルを示す図。
【図4】同実施形態のコンピュータシステムで実行され
るMPEG2ソフトウェアデコードモジュールの機能構
成を示す図。
るMPEG2ソフトウェアデコードモジュールの機能構
成を示す図。
【図5】同実施形態のコンピュータシステムで実行され
るMPEG2ソフトウェアデコードモジュール内のメイ
ンスレッドの処理手順を示すフローチャート。
るMPEG2ソフトウェアデコードモジュール内のメイ
ンスレッドの処理手順を示すフローチャート。
【図6】同実施形態のコンピュータシステムで実行され
るMPEG2ソフトウェアデコードモジュール内のスレ
ッド#1の処理手順を示すフローチャート。
るMPEG2ソフトウェアデコードモジュール内のスレ
ッド#1の処理手順を示すフローチャート。
【図7】同実施形態のコンピュータシステムで実行され
るMPEG2ソフトウェアデコードモジュール内のスレ
ッド#2の処理手順を示すフローチャート。
るMPEG2ソフトウェアデコードモジュール内のスレ
ッド#2の処理手順を示すフローチャート。
【図8】同実施形態のコンピュータシステムにおけるス
レッドの実行例を示す図。
レッドの実行例を示す図。
11−1…CPU 11−2…CPU 11−n…CPU 12…共有メモリ 13…DVDドライブ 15…サテライトチューナ 121…オペレーティングシステム 122…MPEG2ソフトウェアデコードモジュール
Claims (5)
- 【請求項1】 複数のプロセッサを有し、前記複数のプ
ロセッサそれぞれにスレッドを割り当てて実行させるこ
とが可能なデータ処理システムであって、 符号化された画像データを復号するための復号処理のシ
ーケンスを、他の画面に非依存の部分の処理を実行する
第1のスレッドと、他の画面に依存する部分の処理を実
行する第2のスレッドとに分割して処理させる手段と、 前記第1のスレッドを画面毎に逐次生成することによっ
て、他の画面に非依存の部分の処理を先行して実行する
手段とを具備することを特徴とするデータ処理システ
ム。 - 【請求項2】 前記符号化された画像データは動き補償
予測符号化された画像データであり、 前記第1のスレッドは、各画面毎に他の画面の参照画面
として使用されるデータを生成するまでの処理を実行
し、 前記第2のスレッドは、前記第1のスレッドの処理によ
って得られた参照画面を用いて動き補償デコード処理を
実行することを特徴とする請求項1記載のデータ処理シ
ステム。 - 【請求項3】 複数のプロセッサを有し、前記複数のプ
ロセッサそれぞれにスレッドを割り当てて実行させるこ
とが可能なデータ処理システムであって、 前記符号化された画像データを復号するための復号処理
のシーケンスを、可変長コードのデコード処理、逆量子
化処理、および逆直交変換処理までの第1の処理を実行
するための第1のスレッドと、前記第1の処理によって
得られたデータを用いて実行される動き補償デコード処
理を実行するための第2のスレッドとに分割して処理さ
せる手段と、 前記第1のスレッドを画面毎に逐次生成することによっ
て、前記第1の処理を先行して実行する手段とを具備す
ることを特徴とするデータ処理システム。 - 【請求項4】 符号化された画像データの復号処理をマ
ルチプロセッサ環境下で実行するための復号処理方法で
あって、 符号化された画像データを復号するための復号処理のシ
ーケンスを、他の画面に非依存の部分の処理を実行する
第1のスレッドと、他の画面に依存する部分の処理を実
行する第2のスレッドとに分割して処理させ、 前記第1のスレッドを画面毎に逐次生成することによっ
て、他の画面に非依存の部分の処理を先行して実行する
ことを特徴とする復号処理方法。 - 【請求項5】 前記符号化された画像データは動き補償
予測符号化された画像データであり、 前記第1のスレッドは、各画面毎に他の画面の参照画面
として使用されるデータを生成するまでの処理を実行
し、 前記第2のスレッドは、前記第1のスレッドの処理によ
って得られた参照画面を用いて動き補償デコード処理を
実行することを特徴とする請求項4記載の復号処理方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24011999A JP2001069512A (ja) | 1999-08-26 | 1999-08-26 | データ処理システムおよび画像データの復号処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24011999A JP2001069512A (ja) | 1999-08-26 | 1999-08-26 | データ処理システムおよび画像データの復号処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001069512A true JP2001069512A (ja) | 2001-03-16 |
Family
ID=17054784
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24011999A Pending JP2001069512A (ja) | 1999-08-26 | 1999-08-26 | データ処理システムおよび画像データの復号処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001069512A (ja) |
Cited By (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008118616A (ja) * | 2006-11-02 | 2008-05-22 | Intervideo Inc | マルチスレッドビデオデコーディングのための方法および装置 |
JP2010041352A (ja) * | 2008-08-05 | 2010-02-18 | Panasonic Corp | 画像復号装置及び画像復号方法 |
JP2010252069A (ja) * | 2009-04-16 | 2010-11-04 | Panasonic Corp | 画像復号装置及び画像復号方法 |
US8548061B2 (en) | 2008-08-05 | 2013-10-01 | Panasonic Corporation | Image decoding apparatus and image decoding method |
JP2021118957A (ja) * | 2021-05-19 | 2021-08-12 | 株式会社ユニバーサルエンターテインメント | 遊技機 |
JP2022177918A (ja) * | 2021-05-19 | 2022-12-02 | 株式会社ユニバーサルエンターテインメント | 遊技機 |
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JP2022177923A (ja) * | 2021-05-19 | 2022-12-02 | 株式会社ユニバーサルエンターテインメント | 遊技機 |
JP2022177922A (ja) * | 2021-05-19 | 2022-12-02 | 株式会社ユニバーサルエンターテインメント | 遊技機 |
JP2022177917A (ja) * | 2021-05-19 | 2022-12-02 | 株式会社ユニバーサルエンターテインメント | 遊技機 |
JP2022177916A (ja) * | 2021-05-19 | 2022-12-02 | 株式会社ユニバーサルエンターテインメント | 遊技機 |
JP2022177919A (ja) * | 2021-05-19 | 2022-12-02 | 株式会社ユニバーサルエンターテインメント | 遊技機 |
JP2022177924A (ja) * | 2021-05-19 | 2022-12-02 | 株式会社ユニバーサルエンターテインメント | 遊技機 |
JP2022177920A (ja) * | 2021-05-19 | 2022-12-02 | 株式会社ユニバーサルエンターテインメント | 遊技機 |
-
1999
- 1999-08-26 JP JP24011999A patent/JP2001069512A/ja active Pending
Cited By (26)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2022177920A (ja) * | 2021-05-19 | 2022-12-02 | 株式会社ユニバーサルエンターテインメント | 遊技機 |
JP2022177918A (ja) * | 2021-05-19 | 2022-12-02 | 株式会社ユニバーサルエンターテインメント | 遊技機 |
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JP2022177921A (ja) * | 2021-05-19 | 2022-12-02 | 株式会社ユニバーサルエンターテインメント | 遊技機 |
JP2022177923A (ja) * | 2021-05-19 | 2022-12-02 | 株式会社ユニバーサルエンターテインメント | 遊技機 |
JP2022177922A (ja) * | 2021-05-19 | 2022-12-02 | 株式会社ユニバーサルエンターテインメント | 遊技機 |
JP2022177917A (ja) * | 2021-05-19 | 2022-12-02 | 株式会社ユニバーサルエンターテインメント | 遊技機 |
JP2021118957A (ja) * | 2021-05-19 | 2021-08-12 | 株式会社ユニバーサルエンターテインメント | 遊技機 |
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JP2022177924A (ja) * | 2021-05-19 | 2022-12-02 | 株式会社ユニバーサルエンターテインメント | 遊技機 |
JP7049507B2 (ja) | 2021-05-19 | 2022-04-06 | 株式会社ユニバーサルエンターテインメント | 遊技機 |
JP7202718B2 (ja) | 2021-05-19 | 2023-01-12 | 株式会社ユニバーサルエンターテインメント | 遊技機 |
JP7202713B2 (ja) | 2021-05-19 | 2023-01-12 | 株式会社ユニバーサルエンターテインメント | 遊技機 |
JP7202721B2 (ja) | 2021-05-19 | 2023-01-12 | 株式会社ユニバーサルエンターテインメント | 遊技機 |
JP7202720B2 (ja) | 2021-05-19 | 2023-01-12 | 株式会社ユニバーサルエンターテインメント | 遊技機 |
JP7202714B2 (ja) | 2021-05-19 | 2023-01-12 | 株式会社ユニバーサルエンターテインメント | 遊技機 |
JP7202712B2 (ja) | 2021-05-19 | 2023-01-12 | 株式会社ユニバーサルエンターテインメント | 遊技機 |
JP7202717B2 (ja) | 2021-05-19 | 2023-01-12 | 株式会社ユニバーサルエンターテインメント | 遊技機 |
JP7202719B2 (ja) | 2021-05-19 | 2023-01-12 | 株式会社ユニバーサルエンターテインメント | 遊技機 |
JP7202715B2 (ja) | 2021-05-19 | 2023-01-12 | 株式会社ユニバーサルエンターテインメント | 遊技機 |
JP7202716B2 (ja) | 2021-05-19 | 2023-01-12 | 株式会社ユニバーサルエンターテインメント | 遊技機 |
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