JP2001067472A - 印鑑照合方法および該方法を実現するための印鑑照合システム - Google Patents

印鑑照合方法および該方法を実現するための印鑑照合システム

Info

Publication number
JP2001067472A
JP2001067472A JP23770099A JP23770099A JP2001067472A JP 2001067472 A JP2001067472 A JP 2001067472A JP 23770099 A JP23770099 A JP 23770099A JP 23770099 A JP23770099 A JP 23770099A JP 2001067472 A JP2001067472 A JP 2001067472A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
seal
mosaic
imprint
template
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP23770099A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuhisa Himaga
充寿 日間賀
Masato Teramoto
正人 寺本
Haruo Takeda
晴夫 武田
Masami Yamazaki
眞見 山崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP23770099A priority Critical patent/JP2001067472A/ja
Publication of JP2001067472A publication Critical patent/JP2001067472A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Collating Specific Patterns (AREA)
  • Image Input (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 異なる2つの二値画像内に存在する印鑑を同
定するための、高速かつ高精度な印鑑照合方法および該
方法を実現する印鑑照合システムを提供すること。 【解決手段】 登録印影画像を一定の角度単位で回転さ
せた画像(テンプレート画像)を複数の区画に分割し、
各区画に含まれる黒画素数に基づいて決められる濃度値
を対応する座標の濃度値としたモザイクテンプレートを
生成する(ステップS1〜S4)。同様に照合印影画像
を複数の区画に分割し、各区画に含まれる黒画素数に基
づいて決められる濃度値を対応する座標の濃度値とした
モザイク照合印影画像を生成し(ステップS5)、モザ
イクテンプレートとモザイク照合印影画像とを照合する
ことにより、照合印影画像の大略的な位置および角度を
決定する(ステップS6〜S10)。次に、この照合印
影画像の大略的な位置および角度の近傍においてさらに
詳細な照合を行う(ステップS11〜S16)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、登録済みの印鑑の
印影と新たに提出された印鑑の印影を照合する印鑑照合
方法および該印鑑照合方法を実現する印鑑照合システム
に関し、特に、高速かつ高精度で照合することが可能な
印鑑照合アルゴリズムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】各種公共機関や金融機関等の窓口におい
て、過去に登録されている印鑑の印影画像と新たに提出
された印鑑の印影画像とを照合して本人確認を行い、各
種証明書の発行や取引の許諾のチェックを行うことは一
般に行われている。この照合を人が目視によって判断す
るのは熟練を要し、時間と手間が必要なだけではなく誤
確認の可能性は避けることができない。そのため、印影
画像の照合を自動的に精度良く行うシステムが要望さ
れ、既に提案がされている。
【0003】例えば、特開平10−105703号公報
には、登録印章画像を所定の向きで表示されるように位
置合わせした後、印鑑登録の都度、印鑑登録指令によ
り、撮像手段からの画像信号から、外周形状情報,外周
線分と文字線分との交点座標、文字線分同士の交点の座
標,文字線分の端点から該文字線分に沿って引いた直線
と他の文字線分との交点の座標等の特徴点情報を抽出し
て記憶手段に登録しておき、印鑑照合指令により、被照
合印章画像から同様にして特徴点情報を抽出し、この特
徴点情報と前記登録されている登録印章画像の特徴点情
報とを個々に照合し、照合結果を出力するようにした印
鑑照合方法および装置が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の印鑑照
合方法では、印章画像の登録時に、その外周形状情報,
外周線分と文字線分との交点座標、文字線分同士の交点
の座標,文字線分の端点から該文字線分に沿って引いた
直線と他の文字線分との交点の座標等の特徴点情報を抽
出して登録しておく必要があり、過去に登録された印章
画像のデータベース資源はそのまま使用することはでき
ない。本発明の目的は、上記問題点を解消し、異なる2
つの二値画像内に存在する印鑑を同定するための、高速
かつ高精度な印鑑照合方法および該方法を実現する印鑑
照合システムを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の印鑑照合方法は、まず、登録印影画像か
ら、該登録印影画像を一定の角度単位で回転させた複数
の画像(テンプレート画像)を生成し、これらのテンプ
レート画像を複数の区画に分割し、各区画に含まれる黒
画素数に基づいて決められる濃度値を対応する座標の濃
度値としたモザイクテンプレートを生成する。また、同
様にして、照合印影画像を複数の区画に分割し、各区画
に含まれる黒画素数に基づいて決められる濃度値を対応
する座標の濃度値としたモザイク照合印影画像を生成す
る。そして、これらのモザイクテンプレートとモザイク
照合印影画像とを照合することにより、照合印影画像の
大略的な位置および角度を決定する。このように決定さ
れた照合印影画像の大略的な位置および角度の近傍にお
いて、登録印影画像を前記一定の角度より小さい角度単
位で回転させて生成した複数の画像(テンプレート画
像)と照合印影画像を照合して、類似度の大きいテンプ
レート画像を得る。
【0006】また、本発明の印鑑照合システムは、登録
印影画像と照合印影画像のそれぞれを一定の角度単位で
回転させた後、複数の区画に分割し、各区画に含まれる
黒画素数に基づいて決められる濃度値を対応する座標の
濃度値としたモザイクテンプレートとモザイク照合印影
画像を生成する第1の手段と、該第1の手段により生成
されたモザイクテンプレートとモザイク照合印影画像と
を照合して、照合印影画像の大略的な位置および角度を
決定する第2の手段と、該第2の手段により決定された
照合印影画像の大略的な位置および角度近傍において、
前記登録印影画像を前記一定の角度より小さい角度単位
で回転させて生成したテンプレート画像と前記照合印影
画像を照合して照合印影画像の詳細な位置および角度を
決定する第3の手段と、該第3の手段で決定された詳細
な位置および角度に基づいた照合結果を出力する第4の
手段とを有することを特徴としている。第4の手段は、
登録印影画像と前記照合印影画像の一致部分、登録印影
画像のみに存在する部分、照合印影画像のみに存在する
部分を別々の画像として、または、それらを異なる色で
区別して合成した合成画像として出力するようにしても
よい。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例として、
金融機関向けの印鑑照合システムについて説明する。金
融機関では、予め登録されている印鑑の印影と、顧客に
よって持ち込まれた手形、小切手、各種用紙に押印され
ている印鑑の印影とを照合し、本人(正当な利用者)で
あるか否かの判断材料としている。本印鑑照合システム
は、原理的に、届け出印(登録印影)を手形等に押印され
ている印影(照合印影)の上に丁度一致して重なるように
回転、位置決めして合成した照合印影画像を生成、一致
の程度を判定する、という人手による照合と同様の機能
を行うようにしたものである。この場合、照合を精度良
く行うには、照合する印影の位置決めや角度決めが特に
重要である。
【0008】図1は、本発明を実現する印鑑照合システ
ムの一実施例の構成図である。同図に示すように、本実
施例に係る印鑑照合システムは、印鑑照合装置1、登録
印影画像データベース2、スキャナ等の照合印影画像入
力装置3、ディスプレイやプリンタ等の印鑑照合結果出
力装置4から構成され、さらに、印鑑照合装置1は、前
処理部11と印鑑照合処理部12から構成される。
【0009】次に、本印鑑照合システム全体の処理の概
要を説明する。金融機関等には預金者の届け出印(登録
印影画像)が二値画像の形で登録印影画像データベース
2に登録されている。取り引きの際に、登録印影画像デ
ータベース2から登録印影画像を取り込み、登録印影画
像を一定の角度ずつ回転させてテンプレート画像を作成
し、次にテンプレート画像の大まかな濃淡分布を有する
モザイクテンプレートを作成してメモリに登録してお
く。また、金融機関に持ち込まれた手形や小切手または
各種用紙に押印されている印影を、照合印影画像入力装
置3を介して二値画像として取り込み、登録印影画像と
同様に、大まかな濃淡分布を有するモザイク化した照合
印影画像を作成する。
【0010】次に、この照合印影画像をメモリに登録し
てあるモザイクテンプレートと照合し、その照合結果を
印鑑照合結果出力装置4に出力する。印鑑照合結果出力
装置4に出力される画像は、二つの印影の一致部分、登
録印影のみに存在する部分、照合印影のみに存在する部
分およびこれらの三つの画像を合成した画像等である。
オペレータは印鑑照合結果出力装置4に出力されるこれ
らの画像および類似度等のデータを参考にし、持ち込ま
れた印影が正当なものであるかどうかを判定する。
【0011】次に、本実施例における印鑑照合装置1の
処理をさらに詳細に説明する。図2は、印鑑照合装置1
の印鑑照合処理部12における処理のフローチャートで
あり、(イ)は登録印影画像からモザイクテンプレート
を作成する処理(第1の手段における処理)、(ロ)は
照合印影の大略的な位置と角度を決定する処理(第2の
手段における処理)、(ハ)は照合印影の詳細な位置と
角度を決定する処理(第3の手段の処理)を示してい
る。
【0012】図2において、金融機関で登録済の登録印
影画像を登録印影画像データベース2から入力する(ス
テップS1)。図3は、登録印影画像の一例を示す図で
ある。
【0013】次に、ステップS1で入力した登録印影画
像を、一定の角度ずつ回転した画像を作成する(ステッ
プS2)。すわなち、登録印影画像を一定の角度Δθず
つ順次回転させて得られた回転角度θ毎にテンプレート
画像Tθを作成する。回転角度θは、0°〜360°の
範囲内で前記一定の角度Δθの整数倍となる角度である
(0°≦θ=△θ×n≦360°:但しnは整数)。本
例では15°毎に回転した24個のテンプレートTθ
作成している。
【0014】作成するテンプレート画像は正方形とし、
一辺の長さはd=sqrt(a×a+b×b)とする。但し、aおよ
びbはそれぞれ登録印影画像の高さ(縦方向長さ)および
幅(横方向長さ)、sqrtは平方根を意味する。これは、登
録印影の形状の如何によらず、登録印影を如何なる角度
で回転させた場合にもテンプレート画像の枠内からはみ
出さないようにするためである。
【0015】図4は、△θ=15°とした場合のテンプ
レート画像Tθの例を示す図であり、同図(a)はθ=
0°(すわなちn=0)、同図(b)はθ=15°(す
わなちn=1)、同図(c)はθ=30°(すわなちn
=2)、それぞれ回転させた場合のテンプレート画像を
示している。同様に、θ=45°(すわなちn=3)〜
θ=345°(すわなちn=23)回転させた場合のテ
ンプレート画像も作成する(図4では省略)。
【0016】次に、それぞれの回転角度のテンプレート
画像TθについてモザイクテンプレートTmθを作成
し、メモリ上に格納しておく(ステップS3〜S4)。
【0017】すなわち、作成されたテンプレート画像を
図5のように幅Wm、高さHmの大きさの区画に区切
り、各区画内部に存在する黒画素数の合計を算出し、そ
の合計に対応する値でその区画全体の濃度値とするモザ
イク化処理を行い、図6のようなモザイクテンプレート
Tmθを作成し、メモリに格納する。
【0018】ここで、モザイク化処理についてさらに詳
細に説明する。図7は、本発明のモザイク処理化を説明
するための図である。同図において、51はステップ3
で求めたテンプレート画像(図4参照)の一つである。
テンプレート画像51の左上を基準としてx列y行の位
置にあたる区画をSxyと呼ぶことにする。
【0019】区画SxyのWm×Hmの範囲に存在する
黒画素数を加算して区画Sxyの濃度値Sdx,yとす
る。座標(x,y)の画素の濃度値がSdx,yである
ような多値画像を生成して作成した画像をモザイクテン
プレートTmθと呼ぶ。 モザイクテンプレートTmθ
を作成する際に行う上述の処理のことをモザイク化処理
と呼ぶことにする(第一の手段の処理)。
【0020】図6は、図5のテンプレート画像をモザイ
ク処理化して作成したモザイクテンプレートを示してい
る。モザイクテンプレートはテンプレート画像の大略的
な濃淡を示している。本実施例ではWm,Hmともに8
ドットとし、モザイクテンプレートTmθは64階調画
像とした。
【0021】次に、モザイク照合印影画像とメモリに格
納してあるモザイクテンプレートとのパターンマッチン
グについて説明する(第二の手段の処理:ステップS5
〜ステップS10)。
【0022】モザイクテンプレートを用いたモザイクパ
ターンマッチングの処理において、ステップS1でスキ
ャナ等の照合印影画像入力装置3によって取り込まれた
手形、小切手等の照合印影画像に対して、テンプレート
画像に対して行ったのと同様のモザイク化処理を行なう
(ステップS5)。
【0023】この時各区画の幅、高さはモザイクテンプ
レート作成時と同じくそれぞれWm,Hmとする。照合
印影画像に対しモザイク化処理を行なって得られた画像
をモザイク照合印影画像と呼ぶ。
【0024】次に、モザイク照合印影画像とモザイクテ
ンプレートTmθとのモザイクパターンマッチングを行
い、最も相違度の小さいX、Y、θの組(Xmin、Ymin、
θmin)を決定する(ステップS6〜S10)。
【0025】モザイクパターンマッチングについて、さ
らに詳細に説明する。図8は、モザイクテンプレートの
探索範囲を説明するための図である。x方向およびy方
向に各々1画素(区画)単位ずつずらして順次照合処理
を行なう。図8では、わかり易くするするために、モザ
イクテンプレートの登録印がモザイク照合印影画像の枠
内でずらすように示されており、通常はこれで十分であ
ると考えられる。しかし、照合印影が照合印影画像の枠
の端にかかっている極端な場合を考慮した場合、厳密に
は、モザイクテンプレートの右下の一部分(1区画)だ
けがモザイク照合印影画像の左上部分(1区画)と重な
る位置から、モザイクテンプレートの左上の一部分(1
区画)だけがモザイク照合印影画像の右下部分(1区
画)と重なる位置まで1区画ずつずらしていく必要があ
る。
【0026】本実施例では、モザイクテンプレートをモ
ザイク照合印影画像の枠の左上の端の位置から1画素
(区画)分ずつ順に右(x方向)にずらしていき、それ
ら各位置(照合位置)で両者を順次照合する。各照合位
置では、第1の手段で作成した全てのモザイクテンプレ
ートTmθを順次読込んでモザイク照合印影画像と照合
し、照合結果(本例では相違度が最小となる角度θ、そ
のときの相違度Diff(X,Y,θ))を局所的最小相違度と
して配列に格納しておく(ステップS7〜S9)。モザ
イクテンプレートの位置がモザイク照合印影画像の枠の
右上の端にきたら、次に、左端に戻って、1画素分下
(y方向)にずらした位置から、先と同様に1画素分ず
つ順に右(x方向)にずらしていく。モザイクテンプレ
ートがモザイク照合印影画像の右下の端にくるまで、以
上の照合処理を繰り返す。このようにして、モザイク照
合印影画像上で1画素分ずつずらした全ての位置におい
てメモリに格納してある全てのモザイクテンプレートと
の照合を行い、全体で最小相違度を有する位置・角度
(本例では最小の相違度を示す位置Xmin,Ymin、角度
θmin)を決定する(ステップS10)。
【0027】ここで、モザイクテンプレートTmθの左
上がモザイク照合印影画像上の座標値(X,Y)にある
時の相違度Diff(X,Y,θ)を定義する。
【0028】本実施例の照合処理では相違度を用いて判
定する。また、本実施例では、モザイクテンプレートT
θの左上がモザイク照合印影画像上の座標値(X,
Y)にある時の相違度Diff(X,Y,θ)の定義として、以
下の評価関数を採用した。 相違度Diff(X,Y,θ)=ΣyΣx abs(Sdtx,y-Sdmx,y, θ) ・・・・・・式1 但し、X≦x≦X+Wm、Y≦y≦Y+Hm、θ=n×Δ
θ; 0≦n≦360/Δθであり、Sdtx,yおよびSdmx,y, θ
はそれぞれモザイク照合印影画像およびモザイクテンプ
レート画像Tθの当該座標(X,Y)における濃度値で
ある。
【0029】図8に示す探索範囲において、上記Diff
(X,Y,θ)の値が最小となるようなX、Y、θの組(Xmi
n、Ymin、θmin)をモザイク照合印影画像におけるモザ
イクテンプレートのマッチング位置・角度Mとする。以
上により、モザイク照合印影画像に最も近いモザイクテ
ンプレートの位置・角度が決定される(以上が第二の手
段による処理)。
【0030】このようにして決定されたモザイクテンプ
レートの位置・角度は、モザイク化処理をした画像を用
いて大略的に求めたものであり、実際の照合印影画像は
この位置・角度近傍にあると考えられる。そのため、次
に、この位置・角度近傍でさらに詳細な照合を行う。
【0031】次に、上記モザイクテンプレートマッチン
グで得られたマッチング位置・角度M近傍での詳細パタ
ーンマッチングについて説明する(第三の手段の処
理)。
【0032】まず、マッチング位置・角度Mを用いて照
合印影画像内に探索位置・角度を設定する。第二の手段
で得られたマッチング位置・角度MはX、Y方向にそれ
ぞれWm×Hmの範囲(1区画)を1画素分に置き換え
ているため、照合印影画像ではX、Y方向にそれぞれ最
大Wm×2、Hm×2の範囲で誤差が生じる。また、角
度θmは実際にマッチングする回転角度に対し最大Δθ
の誤差を含んでいる。
【0033】そこで、照合印影画像において以下の位置
・角度を詳細なマッチングの探索範囲として設定する。 Xmin−Wm≦x≦ Xmin+Wm ・・・・・・ 式2 Ymin−Hm≦y≦ Ymin+Hm ・・・・・・ 式3 θmin−Δθ≦θ≦θmin+Δθ ・・・・・・ 式4
【0034】式4の角度範囲で登録印影画像から1°単
位または2°単位で回転させたテンプレート画像Tθ
作成する(ステップS11)。一方、式2、式3で表さ
れる範囲で照合印影画像からマッチング対象としてx方
向,y方向に1画素(ドット)ずつ順次ずらして一辺d
の正方領域の画像を切出す。切出した正方領域の画像の
左上座標が(X,Y)である場合、その画像を照合切出
画像Sxyという(ステップS12)。
【0035】次に、ステップS11で作成したテンプレ
ート画像Tθを読み込み(ステップS13)、各位置で
このテンプレート画像Tθと照合切出画像Sxyとを照合
し、各位置での最も一致(本例では類似度が最大のも
の)する角度とそのときの類似度を局所的最大限類似度
を示す角度θ、そのときの類似度Sim(x,y,θ)とし
て配列に格納する(ステップS14,S15)。これを
全ての位置について行うことにより、全体の最大類似度
を示すθmax、Xmax、Ymaxを決定する(ステップS1
6)。これにより、式4の角度範囲内、式2,3の座標
範囲内で最も一致する位置・角度が求められる。
【0036】本実施例においては、詳細なパターンマッ
チングに類似度を用いている。ここでは、類似度として
以下の評価関数を採用した。 類似度Sim(X,Y,θ)= Nxyand / sqrt(Nxy1×Nxy2) ・・・・・式5 但し、Nxy1およびNxy2はそれぞれ照合切出画像Sxy
よびテンプレート画像Tθの画素数、Nxyandは照合切
出画像Sxyおよびテンプレート画像TθをビットAND
演算した画像の画素数である。
【0037】最も類似度が大きくなる位置・角度を最終
的なマッチング位置・角度(Xmax、Ymax、θmax)とする
(ステップS16)。このときの照合切出画像S
Xmax,Ymaxとテンプレート画像Tθ maxを最終的なマッチ
ング画像として印鑑照合装置1からディスプレイやプリ
ンタ等の印鑑照合結果出力装置4に出力する。
【0038】例えば、登録印影(テンプレート画像Tθ
max)と照合印影(照合切出し画像Sxmax,ymax)の一致
部分、登録印影(テンプレート画像Tθ max)のみに存
在する部分、照合印影(照合切出し画像Sxmax,ymax
のみに存在する部分を最終的な出力画像とする。これら
の出力画像の他に類似度等のデータも出力し、これらを
参考にすることにより、持ちこまれた印影が正当なもの
であるか否かの判定が容易になる。
【0039】また、このとき、例えば、登録印影(テン
プレート画像Tθ max)と照合印影(照合切出し画像S
xmax,ymax)の一致部分を青色、登録印影(テンプレー
ト画像Tθ max)のみに存在する部分を赤色、照合印影
(照合切出し画像Sxmax,ymax)のみに存在する部分を
黄色等、それぞれを異なる色にしたり、また、それぞれ
異なる色にしたものを合成して最終的な出力画像とする
こともできる。この場合は、一つの合成画像だけで登録
印影(テンプレート画像Tθ max)と照合印影(照合切
出し画像Sxmax,ymax)の一致部分、登録印影(テンプ
レート画像Tθ max)のみに存在する部分、照合印影
(照合切出し画像Sxmax,ymax)のみに存在する部分を
識別することが可能になる。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、大略的な濃度値を用い
たモザイク画像の照合によって照合印影画像の大略的な
位置と角度を決定し、次にその近傍でより詳細な照合を
行うよにしたことにより、高速かつ高精度な印鑑照合方
法および該方法を実現する印鑑照合システムを実現でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る印鑑照合システムの一実施例の構
成図である。
【図2】本発明の一実施例の処理手順を示すフローチャ
ートである。
【図3】登録印影画像の例を示す図である。
【図4】テンプレート画像の例を示す図である。
【図5】テンプレート画像を格子で区切った例を示す図
である。
【図6】モザイクテンプレートの例を示す図である。
【図7】本発明のモザイク化処理を説明するための図で
ある。
【図8】本発明のモザイクテンプレートマッチングの探
索範囲を説明するための図である。
【符号の説明】
1:印鑑照合装置 11:前処理部 12:印鑑照合処理部 2:登録印影データベース 3:照合印影画像入力装置 4:印鑑照合結果出力装置(ディスプレイ、プリンタ
等) 51:テンプレート画像 52:テンプレート画像拡大図(部分) 53:モザイクテンプレート画像拡大図(部分) 54:モザイクテンプレート画像
フロントページの続き (72)発明者 武田 晴夫 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株 式会社日立製作所システム開発研究所内 (72)発明者 山崎 眞見 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株 式会社日立製作所システム開発研究所内 Fターム(参考) 5B043 BA09 DA02 EA05 EA11 EA12 GA05 HA02 HA03 5B047 AA01 AA24

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 登録印影画像と画像読み取り装置により
    入力された照合印影画像を照合する印鑑照合方法であっ
    て、 登録印影画像から、該登録印影画像を一定の角度単位で
    回転させた複数のテンプレート画像を生成する第1のス
    テップと、 該第1のステップで生成した各テンプレート画像を複数
    の区画に分割し、各区画に含まれる黒画素数に基づいて
    決められる濃度値を対応する座標の濃度値としたモザイ
    クテンプレートを生成する第2のステップと、 前記照合印影画像を複数の区画に分割し、各区画に含ま
    れる黒画素数に基づいて決められる濃度値を対応する座
    標の濃度値としたモザイク照合印影画像を生成する第3
    のステップと、 前記第2のステップで生成したモザイクテンプレートと
    前記第3のステップで生成したモザイク照合印影画像と
    を照合することにより、照合印影画像の大略的な位置お
    よび角度を決定する第4のステップと、 前記第4のステップで決定された照合印影画像の大略的
    な位置および角度の近傍において、前記登録印影画像を
    第1のステップにおける一定の角度より小さい角度ずつ
    回転させて複数のテンプレート画像を生成する第5のス
    テップと、 第5のステップで生成したテンプレート画像と照合印影
    画像を照合して、類似度の大きいテンプレート画像を得
    る第6のステップと、を有することを特徴とする印鑑照
    合方法。
  2. 【請求項2】 登録印影画像と画像読み取り装置により
    入力された照合印影画像を照合する印鑑照合システムで
    あって、 前記登録印影画像と前記照合印影画像のそれぞれを一定
    の角度単位で回転させた後、複数の区画に分割し、各区
    画に含まれる黒画素数に基づいて決められる濃度値を対
    応する座標の濃度値としたモザイクテンプレートとモザ
    イク照合印影画像を生成する第1の手段と、 該第1の手段により生成されたモザイクテンプレートと
    モザイク照合印影画像とを照合して、照合印影画像の大
    略的な位置および角度を決定する第2の手段と、 該第2の手段により決定された照合印影画像の大略的な
    位置および角度近傍において、前記登録印影画像を前記
    一定の角度より小さい角度単位で回転させて生成したテ
    ンプレート画像と前記照合印影画像を照合して照合印影
    画像の詳細な位置および角度を決定する第3の手段と、 該第3の手段で決定された詳細な位置および角度に基づ
    いた照合結果を出力する第4の手段と、を有することを
    特徴とする印鑑照合システム。
JP23770099A 1999-08-25 1999-08-25 印鑑照合方法および該方法を実現するための印鑑照合システム Pending JP2001067472A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23770099A JP2001067472A (ja) 1999-08-25 1999-08-25 印鑑照合方法および該方法を実現するための印鑑照合システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23770099A JP2001067472A (ja) 1999-08-25 1999-08-25 印鑑照合方法および該方法を実現するための印鑑照合システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001067472A true JP2001067472A (ja) 2001-03-16

Family

ID=17019222

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23770099A Pending JP2001067472A (ja) 1999-08-25 1999-08-25 印鑑照合方法および該方法を実現するための印鑑照合システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001067472A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008519336A (ja) * 2004-11-05 2008-06-05 ヒューレット−パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー. 画像の回転版を利用したオブジェクト検出
JP2017224210A (ja) * 2016-06-16 2017-12-21 グローリー株式会社 印影情報入力装置
CN112784835A (zh) * 2021-01-21 2021-05-11 恒安嘉新(北京)科技股份公司 圆形印章的真实性识别方法、装置、电子设备及存储介质

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008519336A (ja) * 2004-11-05 2008-06-05 ヒューレット−パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー. 画像の回転版を利用したオブジェクト検出
JP2017224210A (ja) * 2016-06-16 2017-12-21 グローリー株式会社 印影情報入力装置
CN112784835A (zh) * 2021-01-21 2021-05-11 恒安嘉新(北京)科技股份公司 圆形印章的真实性识别方法、装置、电子设备及存储介质
CN112784835B (zh) * 2021-01-21 2024-04-12 恒安嘉新(北京)科技股份公司 圆形印章的真实性识别方法、装置、电子设备及存储介质

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7587066B2 (en) Method for detecting fraud in a value document such as a check
CN100580716C (zh) 在图像中确定对应于金融票券的区域的验证方法
CN104112128B (zh) 应用于票据影像字符识别的数字图像处理系统及方法
CN100349168C (zh) 一种防伪票据、票据防伪方法及系统
US7228428B2 (en) Method and apparatus for embedding encrypted images of signatures and other data on checks
CA2170441C (en) Identification card verification system and method
EP0738987B1 (en) Processing machine readable forms
US7106904B2 (en) Form identification method
US7551778B2 (en) Business form processing program, method, and device
US6757410B1 (en) Fingerprint verification system and fingerprint verifying method
JPH08185095A (ja) 偽造防止用紙幣パターン検知器および検知方法
KR19990029151A (ko) 인영 대조 장치
KR20070021085A (ko) 런 프로파일들을 사용하여 문서 보안 마크들의 검출
CN111191657B (zh) 一种文字识别方法、装置及计算机可读存储介质
US20050206158A1 (en) Certificate issuing method and certificate verifying method
JP2001067472A (ja) 印鑑照合方法および該方法を実現するための印鑑照合システム
TWI326854B (en) Verification method for determining areas within an image corresponding to monetary banknote
JP3483919B2 (ja) 伝票文書情報システム
CN102682308B (zh) 图像处理方法和图像处理设备
Berchtold et al. Smartphone-supported integrity verification of printed documents
JP3946043B2 (ja) 帳票識別装置及び識別方法
JP3732096B2 (ja) 有価証券印影照合方法
US20040123100A1 (en) Certificate issuing method and certificate verifying method
JP2002109545A (ja) 印鑑照合装置
EP4033376A1 (en) Distributed computer system for document authentication

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040514

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040525

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040723

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040817