JP2001061065A - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置及び画像処理方法

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JP2001061065A
JP2001061065A JP11236534A JP23653499A JP2001061065A JP 2001061065 A JP2001061065 A JP 2001061065A JP 11236534 A JP11236534 A JP 11236534A JP 23653499 A JP23653499 A JP 23653499A JP 2001061065 A JP2001061065 A JP 2001061065A
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JP11236534A
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Isanori Higashiura
功典 東浦
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡略で安価な構成で、入力画像に適したガン
マカーブを作成し階調補正を行うことができる画像処理
装置を提供する。 【解決手段】 スキャナ部1からの入力画像情報の特徴
から複数の画像領域に判別・分離し、領域別に判別処理
結果信号を送出する画像判別処理部2と、画像判別処理
部2から送出される判別処理結果信号により、入力画像
情報の全領域及び写真領域に対応するヒストグラムを作
成するヒストグラム作成部3と、ヒストグラム作成部3
により作成されたヒストグラムを基にガンマカーブの形
状を作成するガンマカーブ作成部4と、ガンマカーブ作
成部4で作成されたガンマカーブを使用して前記入力画
像情報の階調を補正するガンマカーブ補正部7とを有す
るものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像処理装置及び
画像処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、デジタル複写機等に採用される画
像処理装置においては、入力画像の階調補正(=ガンマ
カーブ補正)は、多くの場合入力画像の画質に応じて予
め形状が決定された幾つかのガンマカーブを記憶手段に
保持し、ユーザによる原稿画質モードの選択により入力
画像の階調補正に適切と思われるガンマカーブを読み出
し、このガンマカーブを使用して入力画像に対する階調
補正を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
階調補正の方法の場合には以下のような問題がある。
【0004】(a)入力画像の特定の特性(例えば地肌
濃度レベル)から(のみ)使用するガンマカーブを選択
しているので、他の画像の特性(例えば入力画像の最高
濃度)を反映できない。
【0005】(b)形状が固定された幾つかのガンマカ
ーブから実際に使用するガンマカーブを選択するので、
選択されるガンマカーブの特性(例えば出力開始点)
と、入力画像に最適なガンマカーブの特性との間にズレ
が生じる。
【0006】(c)入力画像の特性に関わらずユーザー
が選択した原稿画質モード(例えば文字/写真モード、
文字モード等)に対応するガンマカーブの特性(形状)
が既に決められているので、入力画像に最適なガンマカ
ーブの特性との間にズレが生じる。また、ユーザが多数
のガンマカーブから適切なガンマカーブを選択する必要
が有るため、操作が煩雑となる。
【0007】さらに、従来のデジタル複写機等のように
原稿画質モードをユーザが選択する画像処理装置におい
ては、ユーザは複写原稿(入力画像)の種類を自ら判断
し、いずれかの原稿画質モードを設定する必要が有り、
判断したり操作したりする手間を要し、操作性が悪化す
る要因となる。
【0008】(d)入力画像の特性にきめ細かく対応し
ようとすると、多数のガンマカーブの情報を記憶手段に
保持しなければならず、記憶手段が保持する情報量が増
え、ROM等の記憶手段の容量の増大を招き、装置コス
トの上昇となる。
【0009】(e)また一部の画像処理装置では、入力
画像のヒストグラムを作成してその特徴を把握し、ガン
マカーブを作成するものもあるが、多くの場合、入力画
像の全域のヒストグラムから画像の特徴を判断するた
め、入力画像の微妙な特徴を判断できず、結果として作
成されたガンマカーブが入力画像の特徴とマッチせず、
必ずしも適切なガンマカーブとならない場合が多い。
【0010】また、そのような不都合を回避しようとす
ると、ガンマカーブ作成のアルゴリズムが複雑化し、処
理速度低下等の不具合が発生する。
【0011】本発明は、前記従来技術の問題点を解決
し、大容量の記憶手段を要しない簡略で安価な構成で、
入力画像に適したガンマカーブを作成し階調補正を行う
ことで迅速に高画質の出力画像を得ることができ、ま
た、操作性の向上を図ることもできる画像処理装置及び
画像処理方法を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
る画像処理装置は、画像入力装置からの入力画像情報の
特徴から複数の画像領域に判別・分離し、領域別に判別
処理結果信号を送出する画像判別処理手段と、画像判別
処理手段から送出される判別処理結果信号により、入力
画像情報の複数の画像領域に対応する複数のヒストグラ
ムを作成するヒストグラム作成手段と、ヒストグラム作
成手段により作成された複数のヒストグラムを基に入力
画像情報の階調を補正する複数のガンマカーブの形状を
作成するガンマカーブ作成手段と、ガンマカーブ作成手
段で作成されたガンマカーブを使用して前記入力画像情
報の階調を補正するガンマカーブ補正手段とを有するこ
とを特徴とするものである。
【0013】この発明によれば、入力画像情報の特徴に
より分離して作成した複数のヒストグラムから複数のガ
ンマカーブを作成して、ガンマカーブを使用して入力画
像情報の階調を補正するものであるから、大容量の記憶
手段を要しない簡略で安価な構成で、入力画像に適した
ガンマカーブを作成し階調補正を行うことで迅速に高画
質の出力画像を得ることができ、空間フィルタ処理等の
画像の周波数特性の変換処理と組み合わることにより、
原稿画質の選択が不要となり、原稿画質を選択する操作
も不要で操作性の向上を図ることが可能となる。
【0014】請求項2記載の発明に係る画像処理方法
は、入力画像情報の特徴から複数の画像領域に判別・分
離し、領域別に判別処理結果信号を送出する過程と、前
記判別処理結果信号により、入力画像情報の複数の画像
領域に対応する複数のヒストグラムを作成する過程と、
複数のヒストグラムを基に入力画像情報の階調を補正す
る一つ又は複数のガンマカーブの形状を作成する過程
と、作成された一つ又は複数のガンマカーブを使用して
前記入力画像情報の階調を補正する過程とを有すること
を特徴とするものである。
【0015】この発明によれば、請求項1記載の発明の
場合と同様な処理の基に、入力画像情報の特徴により分
離して作成した複数のヒストグラムから一つ又は複数の
ガンマカーブを作成し、この一つ又は複数のガンマカー
ブを使用して、入力画像情報の階調を補正するものであ
る。従って、大容量の記憶手段を要しない簡略なアルゴ
リズムで、入力画像に適したガンマカーブを作成し、階
調補正を行い迅速に高画質の出力画像を得ることができ
る画像処理方法を提供することができる。
【0016】請求項3記載の発明に係る画像処理装置
は、画像入力装置からの入力画像情報の特徴から複数の
画像領域に判別・分離し、領域別に判別処理結果信号を
送出する画像判別処理手段と、画像判別処理手段から送
出される判別処理結果信号により、複数のヒストグラム
を作成するヒストグラム作成手段と、ヒストグラム作成
手段により作成された前記複数のヒストグラムを基に入
力画像情報から原稿画像の種別を判別し、判別した種別
に応じて入力画像情報の階調を補正するガンマカーブの
形状を作成するガンマカーブ作成手段と、画像入力装置
からの入力画像情報の周波数特性を変換する空間フィル
タ処理手段と、ガンマカーブ作成手段で作成された各ガ
ンマカーブを使用し、空間フィルタ処理手段にて周波数
特性が変換された入力画像情報の階調を各々補正するガ
ンマカーブ補正手段と、ガンマカーブ補正手段により階
調補正された入力画像情報を何らかの記録媒体に出力す
る画像出力手段とを有することを特徴とするものであ
る。
【0017】この発明によれば、請求項1記載の構成に
入力画像情報の周波数特性を変換する空間フィルタ処理
手段及び前記入力画像情報をパルス幅変調して画像出力
装置に送出するパルス幅変調手段を付加した構成である
から、請求項1記載の発明の作用を発揮するとともに、
前記記録媒体により高画質の出力画像を得ることができ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の画像処理装置の
実施の形態を詳細に説明する。
【0019】図1は、本発明の実施の形態の画像処理装
置の構成を示すブロック図であり、この画像処理装置
は、原稿画像を読み取り入力画像情報を送り出す画像入
力装置であるスキャナ部1と、このスキャナ部1からの
入力画像情報の特徴から複数の画像領域に判別・分離
し、判別処理結果信号を送出する画像判別処理部2と、
画像判別処理部2から送出される判別処理結果信号を基
に、入力画像情報の複数の画像領域に対応する複数のヒ
ストグラムを作成するヒストグラム作成部3と、ヒスト
グラム作成部3により作成された複数のヒストグラムか
ら入力画像情報の階調を補正するガンマカーブの形状を
作成するガンマカーブ作成部4と、前記スキャナ部1か
らの入力画像情報の輝度−濃度変換を行う輝度−濃度変
換部5と、輝度−濃度変換された入力画像情報の空間フ
ィルタリング処理を行って周波数特性を変換する空間フ
ィルタ処理部6と、周波数特性変換された前記入力画像
情報に対して前記ガンマカーブ作成部4にて作成したガ
ンマカーブを使用して階調補正を行うガンマカーブ補正
部7と、階調補正が行われた前記入力画像情報に対する
PWM(パルス幅変調)補正を行い、後段の画像出力装
置であるプリンタ部9の特性に適合した出力画像情報と
してこのプリンタ部9に送出するPWM補正部8とを有
している。
【0020】前記ヒストグラム作成部3は、記憶手段で
あるメモリ10を備えている。またガンマカーブ作成部
4も、記憶手段であるメモリ11を備えている。
【0021】前記画像判別処理部2は、例えば特開平7
−30752号公報に開示されているように、スキャナ
部1からの入力画像情報を基に、この入力画像情報の全
体を細分化したブロック毎に各画素別に平均濃度を算出
し、隣接するブロック間の濃度差を算出し、この濃度差
を所定の閾値と比較して濃度差が閾値以下のときには写
真領域(文字領域及び網点領域以外)、濃度差が閾値を
越えるときには文字領域又は網点領域と判別する。ま
た、画像の周期性を調べ、一定周期なっている領域を網
点領域と判別し、これらの各領域を示す判別処理結果信
号をヒストグラム作成部3に送出するようになってい
る。
【0022】また、画像判別処理部2は、判別処理結果
により空間フィルタ処理用のパラメータαを作成し、前
記空間フィルタ処理部6に送出するようになっている。
【0023】前記ヒストグラム作成部3は、判別処理結
果信号を基に、入力画像情報の全領域、文字領域、写真
領域又は網点領域に対応するヒストグラムを作成する。
本実施の形態では、入力画像情報の全領域と、写真領域
とのヒストグラム作成の場合を例にとって以下に説明す
る。
【0024】ヒストグラム作成部3は、写真領域(文字
領域及び網点領域以外)の判別処理結果信号を基にし
て、スキャナ部1からの入力画像情報のうちの写真領域
(地肌領域)の各画素別の輝度の出現頻度を算出し、図
2に一例を示すように横軸に輝度、縦軸に頻度をとって
示す写真領域のヒストグラムを作成する。
【0025】また、ヒストグラム作成部3は、スキャナ
部1からの入力画像情報の全領域(文字領域+網点領域
+写真・地肌領域)の各画素別の輝度の出現頻度を算出
し図3、図4、図5に示すように横軸に輝度、縦軸に頻
度をとって示す全領域のヒストグラムを作成する。
【0026】この場合、文字情報が主である原稿につい
ては、図3に示すように、地肌部分と特定の画像部分の
頻度が高くなる2値的なヒストグラム形状となる。
【0027】また、文字情報と写真情報が混在している
原稿については、図4に示すように、地肌部分の頻度が
高くなるとともに情報(画像)部分が分散し多値的なヒ
ストグラム形状となる。
【0028】さらに、写真情報が主である原稿について
は、図5に示すように、地肌部分の頻度が高くなるとと
もに写真の画像部分は頻度か方高い部分と分散したもの
とを含むヒストグラム形状となる。
【0029】ヒストグラム作成部3は、上述のようにし
て入力画像情報の全領域、写真領域等ヒストグラムを作
成し、メモリ10に記憶する。
【0030】ヒストグラム作成部3で使用するメモリ1
0は、SRAMまたはDRAM等の高速アクセス可能な
メモリで構成する。
【0031】前記ガンマカーブ作成部4は、ヒストグラ
ム作成部3にて作成したヒストグラムを使用して、入力
画像情報の階調を補正するガンマカーブを作成する。
【0032】また、前記ガンマカーブ作成部4は、空間
フィルタ処理用のパラメータβを生成し、前記空間フィ
ルタ部6に送出するようになっている。
【0033】以下にガンマカーブ作成部4によるガンマ
カーブ作成処理について詳述する。ガンマカーブ作成部
4は、[A]地肌レベルの検出処理、[B]原稿タイプ
の判定処理、[C]ガンマカーブの形状決定処理、
[D]ガンマカーブの傾き制限の各処理により、所望の
ガンマカーブを作成する。
【0034】[A]地肌レベルの検出処理 ガンマカーブ作成部4は、図2に示すように、写真領域
のヒストグラムのピーク頻度を求め(=地肌レベルのピ
ーク)、ピーク頻度に対して0.1%の頻度となるレベ
ルを地肌レベルとする。
【0035】地肌部分は、階調的にフラットであるの
で、画像領域判別処理の結果として写真領域に判別され
ることが多い。従って、地肌レベルを写真領域のみのヒ
ストグラムから求めることにより、全領域のヒストグラ
ムから求めるよりもノイズ成分が少なく、検出精度を高
めることができる。
【0036】そして、地肌のカブリ防止の為、検出した
地肌レベルから10レベル(淡くなる方向に)シフトさ
せたレベルをガンマカーブの「出力開始点」とする。
【0037】[B]原稿タイプの判定処理 ガンマカーブ作成部4は、原稿の種類(タイプ)を、ヒ
ストグラム形状と写真領域の頻度(割合)から以下の3
つのタイプに大別し、それぞれの特性に合うガンマカー
ブを作成する。
【0038】(i)ピーク重視型原稿 図3に示すように、文字情報が主である原稿であり、ヒ
ストグラムの形状として地肌部分と特定濃度の情報(画
像)部分の頻度が)高く、2値的になる場合には、ガン
マカーブ作成部4は、図6に示すように、最大濃度レベ
ル(最小輝度)と地肌レベルとの間の領域を情報領域、
最大濃度レベルと地肌レベルとの中間濃度点の範囲を高
濃度領域とし、高濃度領域における最も高い頻度である
情報ピーク頻度を求める。
【0039】そして、情報ピーク頻度が、情報領域の全
頻度の2%以上であれば、この場合の原稿をピーク重視
型原稿と判定する。
【0040】(ii)写真型原稿 ガンマカーブ作成部4は、地肌領域を除く情報領域にお
ける写真領域の頻度が全領域の頻度の10%以上であれ
ば、この場合の原稿を写真型原稿とする。
【0041】(iii)階調重視型原稿 ガンマカーブ作成部4は、前記(i)ピーク重視型原稿
でなく、かつ、前記(ii)の写真型原稿でない原稿を
階調重視型原稿とする。
【0042】[C]ガンマカーブの形状決定処理 ガンマカーブ作成部4は、上述のようにして原稿タイプ
の判定処理を行った後各原稿タイブに応じてガンマカー
ブの形状を決定する。
【0043】(i)のピーク重視型原稿のガンマカーブ
形状決定方法は、図7に実線で示すように、情報ピーク
レベルより濃度が低い領域において、情報ピーク頻度の
50%の頻度となるレベルを検索し、これを情報ピーク
の裾野レベルとする。
【0044】そして、既述したガンマカーブの出力開始
点(地肌レベル(+10レベル))と、前記情報ピーク
の裾野レベルとを結んだ直線をピーク重視型原稿のガン
マカーブaとする。
【0045】(iii)の階調重視型原稿のガンマカー
ブ形状決定方法は、図7に点線で示すように、濃度の高
い方からヒストグラム頻度を累積し、累積頻度が情報領
域の全頻度の1%以上になったレベルをこの場合の濃度
レベルとする。そして、前記ガンマカーブの出力開始点
(地肌レベル(+10レベル))と、最大濃度レベルと
を結んだ直線を階調重視型原稿のガンマカーブbとする
ものである。
【0046】前記ガンマカーブの出力開始点(地肌レベ
ル(+10レベル))と、前記最高濃度レベルとを結ん
だ直線を階調重視型原稿のガンマカーブbする。
【0047】前記(ii)の写真型原稿のガンマカーブ
形状決定方法は、図7に一点鎖線で示すように、最低輝
度レベルと出力開始点と結んだ直線を写真型原稿のガン
マカーブcする。
【0048】[D]ガンマカーブの傾き制限 前記処理により、原稿タイプ別にガンマカーブを決める
が、ガンマカーブの傾きが極端に大きくなる(ハイガン
マになる)と、濃度の淡い部分と濃い部分の濃度差が大
きくなり、不自然な画像になる。
【0049】そこで、本実施の形態では、ガンマカーブ
作成部4により前記方法により設定されたガンマカーブ
の傾き(傾きの割合=Y/X)を、適切な範囲(例えば
1.0乃至5.0の範囲)に制限することにより、この
不具合を回避する。
【0050】次に、前記構成の画像処理装置の全体の処
理の流れ、図8に示すフローチャートを参照して説明す
る。
【0051】スキャナ部1は、原稿画像から読み取った
入力画像情報を画像判別処理部2、ヒストグラム作成部
3、輝度−濃度変換部5に各々送出する(ステップS
1)。画像判別処理部2は、写真領域、文字領域又は網
点領域の判別を行い、これらの各領域を示す判別処理結
果信号をヒストグラム作成部3に送出する(ステップS
2)。
【0052】ヒストグラム作成部3は、画像判別処理部
2からの判別処理結果信号をリアルタイムに反映して、
既述したような処理で入力画像情報の全領域、写真領域
の2つに対応する図3に示す2つのヒストグラムを作成
する(ステップS3)。作成した2つのヒストグラム
は、メモリ10に記憶される。
【0053】ガンマカーブ作成部4は、ヒストグラム作
成部3にて作成したヒストグラムを使用して、既述した
ように、[A]地肌レベルの検出処理、[B]原稿タイ
プの判定処理、[C]ガンマカーブの形状決定処理、
[D]ガンマカーブの傾き制限の各処理を実行し、入力
画像情報を原稿タイプ別に階調補正するガンマカーブa
又はガンマカーブbを作成する(ステップS4)。即
ち、ピーク重視型原稿に対しては、図7に示すガンマカ
ーブaを、また、階調重視型原稿に対してはガンマカー
ブbを作成する。さらに、写真型原稿に対してはガンマ
カーブcを作成する。
【0054】一方、前記スキャナ部1からの入力画像情
報は、輝度−濃度変換部5により輝度−濃度変換され
(ステップS5)、さらに、空間フィルタ処理部6に
て、前記パラメータα、βを使用した原稿画質に最適の
空間フィルタリング処理が実行されて周波数特性が変換
された後(ステップS6)、ガンマカーブ補正部7によ
り、原稿タイプに応じてガンマカーブa、ガンマカーブ
b又はガンマカーブを使用した階調補正が実行される
(ステップS7)。
【0055】前記ガンマカーブ補正部7による階調補正
が行われた前記入力画像情報に対しては、さらにPWM
補正部8においてプリンタ部9の特性に適合したPWM
(パルス幅変調)補正が行われ(ステップS8)、出力
画像情報としてプリンタ部9に送出され、これにより、
プリンタ部9によりピーク重視型原稿、階調重視型原稿
又は写真型原稿等のように原稿タイプ別に各々最適の階
調を有する画像を記録媒体である用紙にプリントアウト
することができる(ステップS9)。
【0056】以上のガンマカーブの作成処理は、ガンマ
カーブ作成部4により作成する他、CPUを使用したソ
フトウェア処理により作成することももちろん可能であ
る。また、前記画像判別処理の結果から空間フィルタ処
理部6における空間フィルタ係数の切り替えを行い、さ
らに、ガンマカーブ作成部4により既述したガンマカー
ブの作成を行うことにより、原稿画質モードをユーザー
が選択する必要が無くなり、簡単な操作で原稿タイプ別
に各々最適の階調を有する画像を得ることが可能とな
る。
【0057】尚、上述した実施の形態では、入力画像情
報の全領域と、写真領域とについてのヒストグラム作成
処理について説明したが、この他、前記ヒストグラム作
成部3により、文字領域、写真領域、網点領域の3領域
についてのヒストグラム作成処理、又は、全領域、文字
領域、写真領域及び網点領域の4領域についてのヒスト
グラム作成処理を行うことももちろん可能である。
【0058】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、大容量の
記憶手段を要しない簡略で安価な構成で、入力画像に適
したガンマカーブを作成し階調補正を行うことができ、
また、操作性の向上を図ることが可能な画像処理装置を
提供することができる。
【0059】請求項2記載の発明によれば、大容量の記
憶手段を要しない簡略なアルゴリズムで、入力画像に適
したガンマカーブを作成し階調補正を行い迅速に高画質
の出力画像を得ることができる画像処理方法を提供する
ことができる。
【0060】請求項3記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の効果を奏するとともに画像出力装置から請求
項1記載の発明の場合よりもより高画質の出力画像を記
録媒体に得ることができる画像処理装置を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の画像処理装置の全体構成を示す
ブロック図である。
【図2】本実施の形態の画像処理装置におけるヒストグ
ラム作成部により作成するヒストグラムを利用した地肌
レベルの検出例を示す図である。
【図3】本実施の形態の画像処理装置におけるヒストグ
ラム作成部により作成するピーク重視型原稿に対応する
写真領域及び全領域のヒストグラムを示す図である。
【図4】本実施の形態の画像処理装置におけるヒストグ
ラム作成部により作成する階調重視型原稿に対応する写
真領域及び全領域のヒストグラムを示す図である。
【図5】本実施の形態の画像処理装置におけるヒストグ
ラム作成部により作成する写真視型原稿に対応する写真
領域及び全領域のヒストグラムを示す図である。
【図6】本実施の形態の画像処理装置におけるヒストグ
ラム作成部により作成するヒストグラムによるピーク重
視型原稿の判定例を示す図である。
【図7】本実施の形態の画像処理装置におけるヒストグ
ラム作成部により作成するヒストグラムによるガンマカ
ーブの作成例を示す図である。
【図8】本実施の形態の画像処理装置における全体の処
理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 スキャナ部 2 画像判別処理部 3 ヒストグラム作成部 4 ガンマカーブ作成部 5 輝度−濃度変換部 6 空間フィルタ処理部 7 ガンマカーブ補正部 8 PWM補正部 9 プリンタ部 10 メモリ 11 メモリ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像入力装置からの入力画像情報の特徴
    から複数の画像領域に判別・分離し、領域別に判別処理
    結果信号を送出する画像判別処理手段と、 画像判別処理手段から送出される判別処理結果信号によ
    り、入力画像情報の複数の画像領域に対応する複数のヒ
    ストグラムを作成するヒストグラム作成手段と、 ヒストグラム作成手段により作成された複数のヒストグ
    ラムを基に入力画像情報の階調を補正する複数のガンマ
    カーブの形状を作成するガンマカーブ作成手段と、 ガンマカーブ作成手段で作成されたガンマカーブを使用
    して前記入力画像情報の階調を補正するガンマカーブ補
    正手段と、 を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 入力画像情報の特徴から複数の画像領域
    に判別・分離し、領域別に判別処理結果信号を送出する
    過程と、 前記判別処理結果信号により、入力画像情報の複数の画
    像領域に対応する複数のヒストグラムを作成する過程
    と、 複数のヒストグラムを基に入力画像情報の階調を補正す
    る一つ又は複数のガンマカーブの形状を作成する過程
    と、 作成された一つ又は複数のガンマカーブを使用して前記
    入力画像情報の階調を補正する過程と、 を有することを特徴とする画像処理方法。
  3. 【請求項3】 画像入力装置からの入力画像情報の特徴
    から複数の画像領域に判別・分離し、領域別に判別処理
    結果信号を送出する画像判別処理手段と、 画像判別処理手段から送出される判別処理結果信号によ
    り、複数のヒストグラムを作成するヒストグラム作成手
    段と、 ヒストグラム作成手段により作成された前記複数のヒス
    トグラムを基に入力画像情報から原稿画像の種別を判別
    し、判別した種別に応じて入力画像情報の階調を補正す
    るガンマカーブの形状を作成するガンマカーブ作成手段
    と、 画像入力装置からの入力画像情報の周波数特性を変換す
    る空間フィルタ処理手段と、 ガンマカーブ作成手段で作成された各ガンマカーブを使
    用し、空間フィルタ処理手段にて周波数特性が変換され
    た入力画像情報の階調を各々補正するガンマカーブ補正
    手段と、 ガンマカーブ補正手段により階調補正された入力画像情
    報を何らかの記録媒体に出力する画像出力手段と、 を有することを特徴とする画像処理装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP4968075B2 (ja) * 2005-11-29 2012-07-04 日本電気株式会社 パターン認識装置、パターン認識方法、およびパターン認識プログラム

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