JP2001060887A - 電子チューナ - Google Patents

電子チューナ

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JP2001060887A
JP2001060887A JP11234651A JP23465199A JP2001060887A JP 2001060887 A JP2001060887 A JP 2001060887A JP 11234651 A JP11234651 A JP 11234651A JP 23465199 A JP23465199 A JP 23465199A JP 2001060887 A JP2001060887 A JP 2001060887A
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    • H04N5/50Tuning indicators; Automatic tuning control
    • HELECTRICITY
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    • H03D7/00Transference of modulation from one carrier to another, e.g. frequency-changing
    • H03D7/16Multiple-frequency-changing
    • H03D7/161Multiple-frequency-changing all the frequency changers being connected in cascade
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03JTUNING RESONANT CIRCUITS; SELECTING RESONANT CIRCUITS
    • H03J3/00Continuous tuning
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    • H03J3/04Arrangements for compensating for variations of physical values, e.g. temperature
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/06Receivers
    • H04B1/16Circuits
    • H04B1/26Circuits for superheterodyne receivers
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な回路構成であるにも拘わらず、温度上
昇に伴う電気特性の劣化が低減され、高品質な電子チュ
ーナを実現する。 【解決手段】 ダブル・コンバージョン型の電子チュー
ナ1において、電界効果トランジスタT51を有する第
1のIF信号用増幅回路5は、所定のゲインで第1の中
間周波信号IF1を増幅し、バンドパスフィルタ6を介
してダウンコンバータ7へ入力する。また、上記両回路
5・6の間に設けられたNTC−サーミスタTH1と、
バンドパスフィルタ6の結合用のコンデンサC61との
直列回路によって、温度補償部11が構成される。温度
が変化すると、上記両回路の結合度が変化して、温度に
起因する上記ゲインの変動が補償される。また、温度変
化によって、バンドパスフィルタ6で並列共振回路を構
成するコンデンサC62の特性も変化して、マッチング
ロスが低減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ケーブルテレビジ
ョン(CATV)受信機やテレビジョン受信機、あるい
は、ビデオテープレコーダなど、高周波回路装置に使用
される電子チューナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、テレビジョン受信機などのチュ
ーナ回路は、アンテナで受信したVHF帯やUHF帯の
テレビジョン信号の中から、希望するチャンネルの信号
を選択し、中間周波数に変換して、後段の復調回路に加
えている。ここで、CATVでは、数十から百数十チャ
ンネルの番組が送信可能であり、これらの番組を受信す
るCATV受信機では、特に、多チャンネルの受信に効
果的なダブル・コンバージョン型の電子チューナが使用
されている。
【0003】例えば、図18に示すように、上記従来の
電子チューナ101において、アンテナで受信したRF
( Radio Frequency)信号は、バンドパスフィルタ10
2a、PINアッテネータ102bおよびRFアンプ1
02cを介して、アップコンバータ103へ入力され、
当該アップコンバータ103の第1のミキサ回路131
において、受信チャンネルに応じて選択された周波数の
第1の局部発振信号Lo1と混合される。これにより、
上記RF信号は、より高い周波数の第1の中間周波信号
( Intermediate Frequency 信号)IF1に変換され
る。
【0004】さらに、上記第1の中間周波信号IF1
は、バンドパスフィルタ104を介して、第1のIF信
号用増幅回路105へ入力され、当該第1のIF信号用
増幅回路105にて増幅された後、バンドパスフィルタ
106を介して、ダウンコンバータ107へ印加され
る。ダウンコンバータ107では、アップコンバータ1
03と同様に、バンドパスフィルタ106の出力は、第
2のミキサ回路171にて、第2の局部発振信号Lo2
と混合される。これにより、第1の中間周波信号IF1
は、上記RF信号よりも周波数の低い第2の中間周波信
号IF2に変換され、バンドパスフィルタ108および
第2のIF信号用増幅回路109を介して出力される。
【0005】ここで、PINアッテネータ102bに
は、受信信号の強さが変わっても、電子チューナ101
が出力する第2の中間周波信号IF2のレベルが一定に
なるように、自動利得制御(AGC)信号が印加され、
減衰量が制御される。なお、上記第1(第2)の局部発
振信号は、第1(第2)の局部発振回路133(17
3)にて生成され、局部発振信号用増幅回路132(1
72)にて増幅された後、上記第1(第2)のミキサ回
路131(171)に印加される。
【0006】上述の構成のダブルコンバージョン型の電
子チューナ101は、アップコンバータ103にてRF
信号の周波数を上げ、ダウンコンバータ107にて周波
数を下げているため、多チャンネルを伝送するCATV
放送であっても、妨害などを効率良く除去しながら、希
望するチャンネルを選択できる。
【0007】ここで、上記電子チューナ101におい
て、アップコンバータ103以後の回路は、例えば、図
19に示すように構成されている。具体的には、上記第
1のIF信号用増幅回路105は、エミッタ接地のバイ
ポーラトランジスタT151を備えており、第1のIF
信号用増幅回路105の出力は、複同調回路からなるバ
ンドパスフィルタ106を介して、ダウンコンバータ1
07の第2のミキサ回路171へ入力されている。当該
第2のミキサ回路171も、ベース接地のバイポーラト
ランジスタT171を備えており、入力端となるバイポ
ーラトランジスタT171のエミッタへ、上記第1の中
間周波信号IF1と共に、第2の局部発振信号Lo2が
入力されて、第2の中間周波信号IF2に変換される。
当該第2の中間周波信号IF2は、上記バンドパスフィ
ルタ106と同様、複同調回路からなるバンドパスフィ
ルタ108を介して、第2のIF信号用増幅回路109
へ入力される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成では、CATV放送のデジタル化に伴って、よ
り多くのチャンネルの入力に耐える妨害特性を確保しよ
うとすると、電子チューナの消費電力が増大して、電子
チューナの内部温度の上昇が大きくなってしまう。さら
に、CATV放送のデジタル化に対応するためにデジタ
ル信号処理回路なども付加する必要があるため、アナロ
グ放送受信のみの場合よりも、電子チューナの発熱量が
増加する。これらの結果、電子チューナの温度の変動幅
は、アナログ放送受信のみの場合に比べて大きくなり、
当該温度変化によって、電子チューナのゲインや歪み特
性などの電気的性能が劣化してしまうという問題を生ず
る。
【0009】例えば、図19に示す構成の電子チューナ
101の場合、温度変化によって、上記バイポーラトラ
ンジスタT151(T171)を含む回路151・17
1のゲインが変化する。したがって、例えば、図20に
示すように、電子チューナ101が出力する第2の中間
周波信号IF2のレベルは、10℃、25℃および60
℃のそれぞれの温度において、100〔MHz〕から8
00〔MHz〕までの周波数帯域で24〔dB〕〜35
〔dB〕程度にまで、変動してしまう。
【0010】本発明は、上記の問題点に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、複雑な温度補償回路を追加す
ることなく、温度上昇に伴う電子チューナの電気特性の
劣化を低減して、高品質な電子チューナを提供すること
にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る電子チュー
ナは、上記課題を解決するために、入力された高周波信
号から、当該高周波信号よりも周波数の高い第1の中間
周波信号へ変換するアップコンバータと、当該第1の中
間周波信号から、上記高周波信号よりも周波数の低い第
2の中間周波信号に変換するダウンコンバータと、上記
高周波信号が入力されてから、出力信号として、上記第
2の中間周波信号を出力するまでの信号伝達経路上に配
され、予め定められる帯域のみの周波数成分を通過させ
るフィルタ回路と、上記信号伝達経路上に配され、入力
信号を増幅する高周波増幅回路とを有するダブル・コン
バージョン型の電子チューナにおいて、以下の手段を講
じたことを特徴としている。
【0012】すなわち、上記高周波増幅回路には、増幅
素子として、電界効果トランジスタが設けられ、上記フ
ィルタ回路の前段または後段に配され、予め定められた
温度範囲では、温度上昇に伴って抵抗値が略比例して低
下する特性のサーミスタを備えていると共に、当該サー
ミスタと上記フィルタ回路の結合用コンデンサとの直列
回路によって、温度補償部が構成されている。なお、上
記高周波増幅回路は、ミキサ回路であってもよいし、高
周波信号や第1または第2の中間周波信号を増幅する高
周波増幅回路であってもよい。
【0013】当該構成において、電界効果トランジスタ
を有する高周波増幅回路のゲインは、温度に略比例して
低下する。一方、温度上昇に伴って、サーミスタの抵抗
値が略比例して低下するので、温度補償部の前段に設け
られた回路と、後段に設けられた回路との結合度が上昇
する。したがって、温度補償部が出力する信号レベル
は、増大して、高周波増幅回路のゲイン低下を補償でき
る。ここで、上記フィルタ回路の結合用コンデンサは、
温度補償用にも使用されている。これにより、サーミス
タを追加するだけの簡単な回路構成であるにも拘わら
ず、上記温度範囲にて、出力信号レベルが略一定の電子
チューナを実現できる。この結果、例えば、多チャンネ
ルのデジタルCATV放送受信機のように、アナログの
場合やチャンネル数が少ない場合に比べて、温度が上昇
しがちな電子チューナであっても、ゲインや歪み特性な
どの電気特性の劣化を抑制でき、高品質な電子チューナ
を実現できる。
【0014】また、上記構成の電子チューナは、上記フ
ィルタ回路が1次側共振回路と2次側の共振回路とを含
む複同調回路であり、上記各共振回路のうち、上記サー
ミスタ側の共振回路の共振用コンデンサは、温度が変化
しても、上記サーミスタ、結合用コンデンサおよび高周
波増幅回路とインピーダンスが整合するように、容量の
温度特性が設定されている方が好ましい。
【0015】当該構成によれば、共振用コンデンサの温
度特性が上述のように設定されているので、温度変化に
起因するマッチングロスの発生を抑制できる。この結
果、サーミスタを追加しただけの簡単な構成であるにも
拘わらず、よりS/N比が高く、高品質な電子チューナ
を実現できる。
【0016】さらに、上述の各構成の電子チューナは、
上記高周波増幅回路が、上記アップコンバータが出力す
る第1の中間周波信号を増幅する回路であり、上記フィ
ルタ回路は、当該高周波増幅回路の後段に配されている
方が望ましい。
【0017】上記構成では、温度補償部が、アップコン
バータとダウンコンバータとの間に配されている。した
がって、ダブル・コンバージョン型の電子チューナにお
いて、多くの場合、温度変化に起因するゲイン変動が最
も大きな回路、すなわち、第1の中間周波信号用増幅回
路を温度補償できる。さらに、温度補償部が、第1の中
間周波信号を増幅する高周波増幅回路の後段に配されて
いるので、高周波増幅回路の前段に配する場合に比べ
て、S/N比の劣化を抑制できる。
【0018】また、本発明に係る電子チューナは、上記
課題を解決するために、予め定められる周波数の局部発
振信号を生成する局部発振回路と、当該局部発振回路の
出力を増幅する局部発振信号用増幅回路と、当該局部発
振信号用増幅回路の出力と入力信号とを混合して、中間
周波信号を生成するミキサ回路とを備えた電子チューナ
において、以下の手段を講じたことを特徴としている。
【0019】上記局部発振信号用増幅回路と上記ミキサ
回路との間に配され、予め定められた温度範囲では、温
度上昇に伴って抵抗値が略比例して低下する特性のサー
ミスタを備え、上記局部発振信号用増幅回路と上記ミキ
サ回路との間に設けられた結合用コンデンサと上記サー
ミスタとの直列回路によって、温度補償部が構成されて
いる。
【0020】また、本発明に係る電子チューナは、上記
課題を解決するために、上記局部発振回路、局部発振信
号用増幅回路およびミキサ回路を有する電子チューナに
おいて、上記局部発振回路と上記局部発振信号用増幅回
路との間に配され、予め定められた温度範囲では、温度
上昇に伴って抵抗値が略比例して低下する特性のサーミ
スタを備え、上記局部発振回路と上記局部発振信号用増
幅回路との間に設けられた結合用コンデンサと上記サー
ミスタとの直列回路によって、温度補償部が構成されて
いることを特徴としている。
【0021】これらの構成において、局部発振回路が局
部発振信号用増幅回路を介してミキサ回路へ出力する信
号レベルは、温度に略比例して低下する。一方、温度上
昇に伴って、サーミスタの抵抗値が略比例して低下する
ので、温度補償部の前段に設けられた回路と、後段に設
けられた回路との結合度が上昇する。したがって、温度
補償部が出力する信号レベルが増大して、ミキサ回路へ
入力される信号レベルの低下が補償され、上記温度範囲
において、ミキサ回路の変換効率を維持できる。ここ
で、上記局部発振信号用増幅回路とミキサ回路との間、
または、上記局部発振回路と局部発振信号用増幅回路と
の間に設けられた結合用コンデンサは、温度補償用にも
使用されている。これにより、サーミスタを追加するだ
けの簡単な回路構成であるにも拘わらず、上記温度範囲
にて、出力信号レベルが略一定の電子チューナを実現で
きる。この結果、例えば、多チャンネルのデジタルCA
TV放送受信機のように、アナログの場合やチャンネル
数が少ない場合に比べて、温度が上昇しがちな電子チュ
ーナであっても、ゲインや歪み特性などの電気特性の劣
化を抑制でき、高品質な電子チューナを実現できる。
【0022】さらに、本発明に係る電子チューナは、上
記課題を解決するために、入力された高周波信号から、
当該高周波信号よりも周波数の高い第1の中間周波信号
へ変換するアップコンバータと、当該第1の中間周波信
号から、上記高周波信号よりも周波数の低い第2の中間
周波信号に変換するダウンコンバータと、上記高周波信
号が入力されてから、出力信号として、上記第2の中間
周波信号を出力するまでの信号伝達経路上に配され、入
力信号を増幅する高周波増幅回路とを有するダブル・コ
ンバージョン型の電子チューナにおいて、以下の手段を
講じたことを特徴としている。
【0023】すなわち、上記高周波増幅回路は、増幅素
子として、デュアルゲート電界効果トランジスタを備
え、当該デュアルゲート電界効果トランジスタのゲイン
コントロール用端子と正側の電源ラインとの間に配さ
れ、予め定められた温度範囲では、温度上昇に伴って抵
抗値が略比例して低下する特性のサーミスタが設けられ
ている。
【0024】また、本発明に係る電子チューナは、上記
課題を解決するために、上記アップコンバータ、ダウン
コンバータおよび高周波増幅回路を有するダブル・コン
バージョン型の電子チューナにおいて、上記高周波増幅
回路は、増幅素子として、デュアルゲート電界効果トラ
ンジスタを備え、当該デュアルゲート電界効果トランジ
スタのゲインコントロール用端子と負側の電源ラインと
の間に配され、予め定められた温度範囲では、温度上昇
に伴って抵抗値が略比例して増加する特性のサーミスタ
が設けられていることを特徴としている。なお、これら
の構成において、上記高周波増幅回路は、ミキサ回路で
あってもよいし、高周波信号や第1または第2の中間周
波信号を増幅する高周波増幅回路であってもよい。
【0025】これらの構成において、デュアルゲート電
界効果トランジスタを有する高周波増幅回路のゲイン
は、温度に略比例して低下する。一方、温度上昇に伴っ
て、サーミスタの抵抗値が略比例して低下あるいは増大
して、上記デュアルゲート電界効果トランジスタのゲイ
ンコントロール用端子の電位を上昇させる。したがっ
て、温度上昇に起因する高周波増幅回路のゲイン低下を
補償できる。これにより、増幅素子として、デュアルゲ
ート電界効果トランジスタを用い、サーミスタを追加す
るだけの簡単な回路構成であるにも拘わらず、上記温度
範囲にて、出力信号レベルが略一定の電子チューナを実
現できる。この結果、例えば、多チャンネルのデジタル
CATV放送受信機のように、アナログの場合やチャン
ネル数が少ない場合に比べて、温度が上昇しがちな電子
チューナであっても、ゲインや歪み特性などの電気特性
の劣化を抑制でき、高品質な電子チューナを実現でき
る。
【0026】
【発明の実施の形態】〔第1の実施形態〕本発明の一実
施形態について図1〜図8に基づいて説明すると以下の
通りである。すなわち、本実施形態に係る電子チューナ
は、デジタルのCATV放送受信に好適なダブル・コン
バージョン型の電子チューナであって、例えば、図2に
示すように、バンドパスフィルタ2aおよびPINアッ
テネータ2bを介して、電子チューナ1に入力されるR
F信号を増幅するRF信号用増幅回路2cと、RF信号
用増幅回路2cが出力するRF信号と予め定められる周
波数の第1の局部発振信号Lo1とを混合して、RF信
号よりも周波数の高い第1の中間周波信号IF1を生成
するアップコンバータ3と、バンドパスフィルタ4を介
して受け取った第1の中間周波信号IF1を増幅する第
1のIF信号用増幅回路5と、バンドパスフィルタ6を
介して受け取った第1のIF信号用増幅回路5の出力と
予め定められる周波数の第2の局部発振信号Lo2とを
混合して、上記RF信号よりも周波数の低い第2の中間
周波信号IF2を生成するダウンコンバータ7と、バン
ドパスフィルタ8を介して受け取った第2の中間周波信
号IF2を増幅して出力する第2のIF信号用増幅回路
9とを備えている。
【0027】上記アップコンバータ3は、第1のミキサ
回路31、図1に示すコンデンサC30、第1の局部発
振用増幅回路32および第1の局部発振回路33を備え
ており、第1の局部発振回路33が生成した局部発振信
号Lo1は、第1の局部発振用増幅回路32および結合
用のコンデンサC30を介して、上記第1のミキサ回路
31へ印加され、RF信号と混合される。同様に、上記
ダウンコンバータ7は、第2のミキサ回路71、コンデ
ンサC70(図1参照)、第2の局部発振用増幅回路7
2および第2の局部発振回路73を備えている。
【0028】また、上記バンドパスフィルタ3は、複同
調回路から構成されており、例えば、図1に示すよう
に、上記第1のミキサ回路31に入力端が接続されるコ
ンデンサC41と、コンデンサC41の他端に接続さ
れ、コンデンサC42およびコイルL41からなる並列
回路とを含む1次側共振回路と、上記第1のIF信号用
増幅回路5に出力端が接続されるコンデンサC43と、
コンデンサC43の他端に接続され、コンデンサC44
およびコイルL42からなる並列回路とを含む2次側共
振回路とを備えている。なお、上記両並列回路におい
て、コンデンサC41(C43)と反対側の端部は、い
ずれも接地されている。また、バンドパスフィルタ6
(8)も、バンドパスフィルタ4と同様の複同調回路で
あって、同様に接続されたコンデンサC61〜C64・
L61・L62(C81〜C84・L81・L82)を
備えている。なお、各バンドパスフィルタ4・6・8の
共振周波数は、通過させる信号(IF1・IF2)の周
波数に応じて設定されており、各バンドパスフィルタ4
・6・8のうち、後述するNTC−サーミスタTH1に
接続されたフィルタが、特許請求の範囲に記載のフィル
タ回路に対応する。
【0029】一方、第1のIF信号用増幅回路5は、増
幅素子として、ソース接地のデュアルゲート型の電界効
果トランジスタT51を有する高周波増幅回路であっ
て、入力端となる第1のゲート端子G1は、バイアス用
の抵抗R51を介して、バイアス電圧+B(正側の電源
ライン)に接続されると共に、抵抗R52を介して接地
レベルGND(負側の電源ライン)に接続されている。
また、トランジスタT51のソースSは、コンデンサC
51および抵抗R53からなる並列回路を介して接地さ
れており、出力端となるドレインDと上記バイアス電圧
+Bとの間には、バイアス用のチョークコイルL51が
設けられている。さらに、ゲインコントロール用のゲー
ト端子G2は、バイアス用の抵抗R54を介して、上記
バイアス電圧+Bに接続されていると共に、バイアス用
の抵抗R55およびバイパス用のコンデンサC52から
なる並列回路を介して接地されている。なお、上記バイ
アス電圧+Bは、コンデンサC53を介して接地されて
いる。
【0030】さらに、本実施形態に係る電子チューナ1
には、温度変化に起因する上記第1のIF信号用増幅回
路5のゲイン変動を打ち消すために、当該第1のIF信
号用増幅回路5と上記バンドパスフィルタ6との間に、
温度補償部11が設けられている。上記温度補償部11
は、NTC−サーミスタTH1と、コンデンサC61と
を含む直列回路から構成されており、NTC−サーミス
タTH1としては、抵抗値が図3に示す温度特性F1の
ように、図4に示す第1のIF信号用増幅回路5のゲイ
ンの温度特性F0を打ち消す特性を持つもの、具体的に
は、温度上昇に略比例して低下する特性を持つものが選
択されている。例えば、本実施形態では、NTC−サー
ミスタTH1の一例として、150Ω/25℃で、B定
数が3250Kのものが使用されており、10℃から6
0℃までの間に、180%から30%程度まで抵抗値が
低下する。ここで、B定数は、以下の式(1)に示すよ
うに、 B定数 = 〔ln(R1)−ln(R2)〕 /〔(1/T1)−(1/T2)〕 …(1) で定義される。なお、上式(1)において、T1・T2
は、互いに異なる任意の温度(K)であり、R1・R2
は、各温度T1・T2におけるゼロ負荷温度抵抗値
(Ω)である。また、図3において、抵抗値は、25℃
の時点を100%として記載している。さらに、高周波
回路で使用するため、NTC−サーミスタTH1は、浮
遊容量が小さなものが選択されている。
【0031】一方、本実施形態では、バンドパスフィル
タ6のコンデンサC61が、温度補償用のコンデンサC
61として使用されている。当該コンデンサC61の容
量は、例えば、0.3〔pF〕など、10〔pF〕以下
の極めて小さな値に設定されている。さらに、バンドパ
スフィルタ6において、当該コンデンサC61に接続さ
れたコンデンサC62として、温度変化に起因するマッ
チングロスを抑えるような温度特性を持つもの、例え
ば、−470ppm/℃の温度特性を持つものが選択さ
れている。
【0032】上記構成では、第1のIF信号用増幅回路
5の出力は、NTC−サーミスタTH1と結合用のコン
デンサC61との直列回路を介して、上記コイルL61
およびコンデンサC62からなる並列共振回路に接続さ
れる。ここで、NTC−サーミスタTH1は、上述した
ように、温度変化に伴って抵抗値が変動するので、温度
変化に伴い、上記第1のIF信号用増幅回路5と上記並
列共振回路との結合度が変化する。
【0033】これにより、高温時には、NTC−サーミ
スタTH1の抵抗値が低下して、上記並列共振回路と第
1のIF信号用増幅回路5との結合度が上昇する。この
結果、ダウンコンバータ7に入力される第1の中間周波
信号IF1のレベルが上がり、温度上昇に起因する半導
体(電界効果トランジスタT51)のゲイン低下を補償
する。これとは逆に、低温時には、NTC−サーミスタ
TH1の抵抗値が増加して、上記コイルL61およびコ
ンデンサC62からなる並列共振回路と第1のIF信号
用増幅回路5との結合度が低下する。この結果、ダウン
コンバータ7に入力される第1の中間周波信号IF1の
レベルが低下して、温度低下に起因する半導体のゲイン
上昇を補償する。また、上述したように、温度変化に起
因するマッチング特性を最適化するように、コンデンサ
C62の温度特性が設定されているので、温度が変化し
てもマッチングロスは、最小限に抑えられている。
【0034】したがって、温度補償用の回路を持たない
構成と比較して、NTC−サーミスタTH1を追加する
だけの極めて簡単な回路構成であるにも拘わらず、図4
に示すように、第1のIF信号用増幅回路5のゲインの
温度特性F2は、温度が10℃から60℃まで変化して
も、0.5〔dB〕以内と、略一定の値に保たれる。
【0035】これにより、電子チューナ1が出力する第
2の中間周波信号IF2のレベル変動は、例えば、図5
に示すように、10℃、25℃および60℃のそれぞれ
の温度において、100〔MHz〕から800〔MH
z〕までの周波数帯域で28〔dB〕〜34〔dB〕の
範囲に抑えられる。この結果、図20に示す温度補償回
路を持たない特性、すなわち、上記各温度および上記周
波数帯域において、24〔dB〕〜36〔dB〕の範囲
にまで変動する場合に比べて、大幅に温度特性を改善で
きる。これにより、デジタルCATV放送の受信機のよ
うに、アナログの場合に比べて、周囲温度が大きく変動
する場合であっても、電子チューナ1のゲインや歪み特
性などの電気的性能の劣化が少なく、かつ、簡単な回路
構成の電子チューナ1を実現できる。
【0036】なお、図1では、温度補償部11が第1の
IF信号用増幅回路5とバンドパスフィルタ6との間に
設けられている場合を例にして説明したが、例えば、図
6に示す電子チューナ1aのように、バンドパスフィル
タ4と第1のIF信号用増幅回路5との間に、温度補償
部11のNTC−サーミスタTH1を配してもよい。こ
の場合は、バンドパスフィルタ4のコンデンサC43が
温度補償用としても使用される。また、温度補償部11
に接続される並列共振回路のコンデンサC44の温度特
性も、図1に示すコンデンサC62と同様に設定され
る。これにより、バンドパスフィルタ4と第1のIF信
号用増幅回路5との結合度が温度に応じて変化して、温
度変化に起因する第1のIF信号用増幅回路5のゲイン
変動が補償される。この結果、図1と同様に、周囲温度
が大きく変動する場合であっても、電子チューナ1のゲ
インや歪み特性などの電気的性能の劣化が少なく、か
つ、簡単な回路構成の電子チューナ1を実現できる。
【0037】温度補償部11のまた別の配置例として
は、バンドパスフィルタ6と、第2のミキサ回路71と
の間が挙げられる。具体的には、本実施形態に係る第2
のミキサ回路71は、図7に示すように、図1に示す第
1のIF信号用増幅回路5と同様に接続されたデュアル
ゲート型の電界効果トランジスタT71、抵抗R71〜
R75、コンデンサC71〜C73およびチョークコイ
ルL74を備えている。また、当該第2のミキサ回路7
1において、トランジスタT71の第1のゲート端子G
1には、第2の局部発振用増幅回路72およびコンデン
サC70を介して、第2の局部発振回路73からの局部
発振信号Lo2が印加されている。さらに、当該ゲート
端子G1には、第1の中間周波信号IF1が入力され
る。
【0038】本変形例に係る電子チューナ1bでは、温
度補償部11のNTC−サーミスタTH1が、第2のミ
キサ回路71の上記ゲート端子G1と、バンドパスフィ
ルタ6のコンデンサC63との間に配されている。この
場合は、バンドパスフィルタ6のコンデンサC63が温
度補償用としても使用され、温度補償部11に接続され
る並列共振回路のコンデンサC64の温度特性も、図1
に示すコンデンサC62と同様に設定される。これによ
り、バンドパスフィルタ6と第2のミキサ回路71との
結合度が温度に応じて変化して、温度変化に起因する第
2のミキサ回路71のゲイン変動が補償される。この結
果、図1と同様に、周囲温度が大きく変動する場合であ
っても、ゲインや歪み特性などの電気的性能の劣化が少
なく、かつ、簡単な回路構成の電子チューナ1bを実現
できる。
【0039】さらに他の配置例としては、例えば、図8
に示すように、第2のミキサ回路71とバンドパスフィ
ルタ8との間が挙げられる。この場合は、バンドパスフ
ィルタ8のコンデンサC81が温度補償用としても使用
され、温度補償部11に接続される並列共振回路のコン
デンサC82の温度特性も、図1に示すコンデンサC6
2と同様に設定される。これにより、第2のミキサ回路
71とバンドパスフィルタ8との結合度が温度に応じて
変化して、温度変化に起因する第2のミキサ回路71の
ゲイン変動が補償される。この結果、図1と同様に、周
囲温度が大きく変動する場合であっても、ゲインや歪み
特性などの電気的性能の劣化が少なく、かつ、簡単な回
路構成の電子チューナ1cを実現できる。
【0040】なお、上記では、第1のIF信号用増幅回
路5の前段または後段、あるいは、第2のミキサ回路7
1の前段または後段に温度補償部11を設けた場合につ
いて説明したが、温度補償部11の位置は、これに限る
ものではない。RF信号が入力されてから、電子チュー
ナが第2の中間周波信号IF2を出力するまでの信号伝
達経路上に、電界効果トランジスタを含む高周波増幅回
路が存在する場合は、当該経路上であれば、例えば、第
1のミキサ回路31の前段に設けるなど、他の場所に設
けても同様の効果を得ることができる。特に、フィルタ
回路の前段または後段のように、結合用コンデンサ用が
設けられている回路に接続されていれば、新たに、温度
補償用のコンデンサを設ける必要がないため、より好ま
しい。
【0041】ただし、RF信号に比べて、第1および第
2の中間周波信号IF1・IF2の方が狭帯域である。
具体的には、例えば、RF信号は、47MHz〜862
MHz程度であり、第1の中間周波信号IF1は、1G
Hz程度でバンド帯域幅が10MHz程度、第2の中間
周波信号IF2は、30〜60MHz程度で、バンド帯
域幅が10MHz程度に設定されている。なお、米国で
は、第2の中間周波信号IF2は、45.75MHz、
バンド帯域幅が6MHz程度に設定される。したがっ
て、温度補償部11が第1または第2中間周波信号IF
1・IF2の伝達経路上に配されている方が、マッチン
グを取りやすく、電子チューナの設計が容易になる。
【0042】また、例えば、高周波増幅回路の前段な
ど、信号レベルが低い箇所に設けた場合には、温度補償
部11の通過によってS/N比の劣化が大きく現れる虞
れがあるので、高周波増幅回路の後段に設ける方が望ま
しい。さらに、上記ダブル・コンバージョン型の電子チ
ューナは、多くの場合、第1のIF信号用増幅回路5の
ゲイン変動が最も大きいので、例えば、図1あるいは図
7に示すように、第1のIF信号用増幅回路5から第2
のミキサ回路71までの間に設ける方が望ましい。これ
により、S/N比の劣化を抑えながら、第1のIF信号
用増幅回路5のゲイン変動を補償できる。なお、第1の
IF信号用増幅回路5のゲイン変動が少なく、第2のミ
キサ回路71のゲイン変動が大きい場合には、第2のミ
キサ回路71の後段に設ける方が望ましい。これによ
り、強電界時であっても、S/N比の劣化や歪み特性の
劣化を抑えることができる。
【0043】〔第2の実施形態〕ところで、上記第1の
実施形態では、電子チューナ(1・1a〜1c)におい
て、FETを含む第1のIF信号用増幅回路5(第2の
ミキサ回路71)の前段または後段にサーミスタおよび
コンデンサの直列回路からなる温度補償部11を設け、
温度に応じて、各回路とバンドパスフィルタ(4・6・
8)との結合度を変化させることによって、上記各回路
5(71)のゲイン変動を打ち消す場合について説明し
た。
【0044】これに対して、本実施形態では、温度変化
に起因するゲイン変動の他の補償方法として、アップコ
ンバータまたはダウンコンバータにおいて、局部発振回
路からミキサ回路までの間に温度補償部を設けること
で、温度変化に起因する変換利得の変動を補償する場合
について、さらに、図9〜図12に基づき説明する。
【0045】具体的には、本実施形態に係る電子チュー
ナ1dでは、図9に示すように、アップコンバータ3に
おいて、第1のミキサ回路31と第1の局部発振用増幅
回路32との間に、温度補償部12が設けられている。
当該温度補償部12は、第1の実施形態と同様に、NT
C−サーミスタTH1とコンデンサC30との直列回路
から構成されており、第1のミキサ回路31と第1の局
部発振用増幅回路32との結合用のコンデンサC30が
温度補償部12の一部として使用されている。また、N
TC−サーミスタTH1の温度特性は、第1の実施形態
と同様、図3に示すように、温度上昇に伴って、抵抗値
が略比例して低下するように設定されている。さらに、
第1の局部発振用増幅回路32の出力インピーダンス
も、例えば、回路定数を選択するなどして、温度変動に
よるマッチングロスが最小限となるように設定されてい
る。
【0046】上記構成では、第1の局部発振用増幅回路
32の出力は、結合用のコンデンサC30およびNTC
−サーミスタTH1を介して、第1のミキサ回路31へ
印加される。ここで、第1のミキサ回路31へ印加され
る局部発振信号Lo1の信号レベルは、温度の上昇に略
比例して低下する。一方、NTC−サーミスタTH1
は、上述したように、温度変化に伴って抵抗値が変動す
るので、温度変化に伴い、第1の局部発振用増幅回路3
2と第1のミキサ回路31との結合度が変化する。
【0047】したがって、高温時には、NTC−サーミ
スタTH1の抵抗値が下がり、第1の局部発振用増幅回
路32と第1のミキサ回路31との結合度が上昇する。
これにより、第1のミキサ回路31へ入力される第1の
局部発振信号Lo1のレベルが上がり、温度上昇に起因
する第1のミキサ回路31の変換利得の低下が補償され
る。これとは逆に、低温時には、NTC−サーミスタT
H1の抵抗値が上昇し、第1の局部発振用増幅回路32
と第1のミキサ回路31との結合度が低下する。これに
より、第1のミキサ回路31へ入力される第1の局部発
振信号Lo1のレベルが低下して、温度低下に起因する
第1のミキサ回路31の変換利得の上昇が補償される。
また、上述したように、温度変化に起因するマッチング
特性を最適化するように、第1の局部発振用増幅回路3
2が構成されているので、温度が変化してもマッチング
ロスが最小限に抑えられている。
【0048】この結果、温度補償用の回路を持たない構
成と比較して、NTC−サーミスタTH1を追加するだ
けの極めて簡単な回路構成であるにも拘わらず、第1の
実施形態と同様に、デジタルCATV放送の受信機のよ
うに、アナログの場合に比べて、周囲温度が大きく変動
する場合であっても、電子チューナ1dのゲインや歪み
特性などの電気的性能の劣化が少なく、かつ、簡単な回
路構成の電子チューナ1dを実現できる。
【0049】なお、図9では、温度補償部12が、第1
のミキサ回路31と第1の局部発振用増幅回路32との
間に設けられている場合を例にして説明したが、これに
限るものではなく、例えば、図10に示すように、ダウ
ンコンバータ7において、第2のミキサ回路71と第2
の局部発振用増幅回路72との間に、温度補償部12を
設けてもよい。この場合は、結合用のコンデンサC70
が温度補償用としても使用され、第2の局部発振用増幅
回路72の出力インピーダンスの温度特性も第1の局部
発振用増幅回路32と同様に設定される。
【0050】当該構成では、第2の局部発振用増幅回路
72と第2のミキサ回路71との結合度が温度に応じて
変化して、温度変化に起因する局部発振信号Lo2のレ
ベル変動が補償され、第2のミキサ回路71の変換利得
が維持される。この結果、図9と同様に、周囲温度が大
きく変動する場合であっても、ゲインや歪み特性などの
電気的性能の劣化が少なく、かつ、簡単な回路構成の電
子チューナ1eを実現できる。
【0051】また、第1の局部発振信号Lo1が1〜2
GHz程度と広帯域なのに対して、第2の局部発振信号
Lo2の周波数は、1GHz程度に固定されている。し
たがって、図9に示す電子チューナ1dに比べて、各回
路のインピーダンス整合が取りやすく、より容易に回路
を設計できる。
【0052】温度補償部12のまた別の配置例として
は、第1の局部発振回路33と第1の局部発振用増幅回
路32との間が挙げられる。ただし、本変形例の構成で
は、図11に示すように、結合用のコンデンサC30が
第1の局部発振用増幅回路32と第1のミキサ回路31
との間ではなく、第1の局部発振回路33と第1の局部
発振用増幅回路32との間に配されており、温度補償用
にも使用される。
【0053】当該構成では、第1の局部発振回路33と
第1の局部発振用増幅回路32との結合度が温度に応じ
て変化して、温度変化に起因する局部発振信号Lo1の
レベル変動が補償され、第1のミキサ回路31の変換利
得変動が維持される。この結果、図9と同様に、周囲温
度が大きく変動する場合であっても、ゲインや歪み特性
などの電気的性能の劣化が少なく、かつ、簡単な回路構
成の電子チューナ1fを実現できる。
【0054】さらに他の配置例としては、例えば、図1
2に示すように、第2の局部発振回路73と第2の局部
発振用増幅回路72との間を挙げることができる。この
場合も、図11と同様に、結合用のコンデンサC70が
第2の局部発振回路73と第2の局部発振用増幅回路7
2との間に配され、温度補償用にも使用される。
【0055】当該構成では、第2の局部発振回路73と
第2の局部発振用増幅回路72との結合度が温度に応じ
て変化して、温度変化に起因する局部発振信号Lo2の
レベル変動が補償され、第2のミキサ回路71の変換利
得変動が維持される。この結果、図10に示す電子チュ
ーナ1eと同様に、周囲温度が大きく変動する場合であ
っても、ゲインや歪み特性などの電気的性能の劣化が少
なく、かつ、簡単な回路構成の電子チューナ1gを実現
できる。
【0056】〔第3の実施形態〕本実施形態では、さら
に他の温度補償方法として、ミキサ回路をデュアル・ゲ
ート構成のFETを用いて構成し、温度に応じて、ミキ
サ回路の増幅率を変更して、ゲイン変動を打ち消す場合
について、さらに、図13〜図16に基づき説明する。
具体的には、本実施形態に係る電子チューナ1hでは、
図13に示すように、第1のIF信号用増幅回路5にお
いて、図1に示す抵抗R54に代えて、温度補償部13
としてのNTC−サーミスタTH1が設けられている。
また、当該NTC−サーミスタTH1の温度特性は、第
1の実施形態と同様に、温度変化に起因する第1のIF
信号用増幅回路5のゲイン変動を抑制するように、具体
的には、温度上昇に伴って、抵抗値が略比例して減少す
るように設定されている。
【0057】上記構成では、第1のIF信号用増幅回路
5のデュアルゲート型の電界効果トランジスタT51に
おいて、ゲインコントロール用のゲート端子G2の電圧
は、NTC−サーミスタTH1とバイアス用の抵抗R5
5とで、バイアス電圧+Bを分圧した値となる。ここ
で、NTC−サーミスタTH1は、温度変化に伴って抵
抗値が変化するため、温度変化に伴い上記ゲート端子G
2の電圧が変化する。
【0058】具体的には、高温時には、NTC−サーミ
スタTH1の抵抗値が低下して、ゲート端子G2の電圧
が上昇する。これにより、第1のIF信号用増幅回路5
のゲインが増大して、温度上昇に起因する半導体(トラ
ンジスタT51)のゲイン低下を補償する。これとは逆
に、低温時には、NTC−サーミスタTH1の抵抗値が
上昇して、ゲート端子G2の電圧が低下する。これによ
り、第1のIF信号用増幅回路5のゲインが低下して、
温度低下に起因する半導体のゲイン増大が補償される。
【0059】この結果、温度補償用の回路を持たない構
成と比較して、抵抗R54をNTC−サーミスタTH1
で置き換えるだけの極めて簡単な回路構成であるにも拘
わらず、第1の実施形態と同様に、デジタルCATV放
送の受信機のように、アナログの場合に比べて、周囲温
度が大きく変動する場合であっても、ゲインや歪み特性
などの電気的性能の劣化が少なく、かつ、簡単な回路構
成の電子チューナ1hを実現できる。
【0060】なお、図13では、第1のIF信号用増幅
回路5内に温度補償部13を設ける場合を例にして説明
したが、これに限るものではなく、例えば、図14に示
すように、第2のミキサ回路71内に温度補償部13を
設けてもよい。この構成では、図7に示す抵抗R74に
代えて、温度補償部13としてのNTC−サーミスタT
H1が設けられる。
【0061】当該構成でも、上記電子チューナ1hの第
1のIF信号用増幅回路5と同様に、第2のミキサ回路
71において、ゲインコントロール用のゲート端子G2
の電圧は、NTC−サーミスタTH1とバイアス用の抵
抗R75とで分圧された値となり、温度変化に応じて変
動する。これにより、温度変動に起因する半導体(T7
1)のゲイン増大が補償される。
【0062】この結果、温度補償用の回路を持たない構
成と比較して、抵抗R74をNTC−サーミスタTH1
で置き換えるだけの極めて簡単な回路構成であるにも拘
わらず、上記電子チューナ1hと同様に、デジタルCA
TV放送の受信機のように、アナログの場合に比べて、
周囲温度が大きく変動する場合であっても、ゲインや歪
み特性などの電気的性能の劣化が少なく、かつ、簡単な
回路構成の電子チューナ1iを実現できる。
【0063】また、上記電子チューナ1hおよび1iで
は、上記温度補償部13がNTC−サーミスタTH1で
構成される場合を例にして説明したが、温度補償部14
として、PTC−サーミスタTH2を用いてもよい。こ
こで、PTC−サーミスタTH2は、図3に示すNTC
−サーミスタTH1とは異なり、温度が上昇するに従っ
て、抵抗値が略比例して増加するので、例えば、図15
(図16)に示すように、図1(図7)に示す抵抗R5
5(R75)に代えて設けられる。なお、PTC−サー
ミスタTH2としては、第1のIF信号用増幅回路5
(第2のミキサ回路71)の温度変化に起因するゲイン
低下を打ち消すような温度特性を持つものが選択され
る。
【0064】上記構成では、第1のIF信号用増幅回路
5(第2のミキサ回路71)のデュアルゲート型の電界
効果トランジスタT51(T71)において、ゲインコ
ントロール用のゲート端子G2の電圧は、バイアス用の
抵抗R54(R74)とPTC−サーミスタTH2と
で、バイアス電圧+Bを分圧した値となる。したがっ
て、高温時には、PTC−サーミスタTH2の抵抗値が
増加して、ゲート端子G2の電圧が上昇する。これによ
り、第1のIF信号用増幅回路5(第2のミキサ回路7
1)のゲインが増大して、温度上昇に起因する半導体
(トランジスタT51またはT71)のゲイン低下を補
償する。これとは逆に、低温時には、PTC−サーミス
タTH2の抵抗値が低下して、ゲート端子G2の電圧が
低下する。これにより、第1のIF信号用増幅回路5
(第2のミキサ回路71)のゲインが低下して、温度低
下に起因する半導体のゲイン増大が補償される。
【0065】この結果、温度補償用の回路を持たない構
成と比較して、抵抗R54(R74)をPTC−サーミ
スタTH2で置き換えるだけの極めて簡単な回路構成で
あるにも拘わらず、上記電子チューナ1h(1i)と同
様に、デジタルCATV放送の受信機のように、アナロ
グの場合に比べて、周囲温度が大きく変動する場合であ
っても、ゲインや歪み特性などの電気的性能の劣化が少
なく、かつ、簡単な回路構成の電子チューナ1j(1
k)を実現できる。
【0066】ここで、ダブル・コンバージョン型の電子
チューナ1h〜1kでは、シングル・コンバージョン型
の電子チューナとは異なり、PINアッテネータ2bが
設けられており、自動利得制御は、当該PINアッテネ
ータ2bにて行われる。この結果、第1のIF信号用増
幅回路5および/または第2のミキサ回路71におい
て、トランジスタT51(T71)のゲート端子G2を
温度補償に使用しても、何ら支障なく、自動利得制御す
ることができる。
【0067】なお、本実施形態では、第1のIF信号用
増幅回路5または第2のミキサ回路71に、温度補償部
13(14)を設ける場合を例にして説明したが、例え
ば、デュアルゲート電界効果トランジスタを増幅素子と
して有する高周波増幅回路を含んでいれば、第1のミキ
サ回路31など、他の場所に設けても同様の効果が得ら
れる。ただし、多くの電子チューナ1では、第1のミキ
サ回路31に非常に高い歪み特性が要求されるため、単
品の電界効果トランジスタではなく、電界効果トランジ
スタやダイオードによるダブルバランスミキサーが使用
されることが多い。したがって、本実施形態で説明した
ように、第1のIF信号用増幅回路5または第2のミキ
サ回路71に設ける方が望ましい。
【0068】なお、上記各実施形態では、温度補償部1
1〜14を1つ設ける場合を例にして説明したが、これ
に限らず、複数の温度補償部11〜14を設けてもよ
い。例えば、図1に示す温度補償部11と、図8に示す
温度補償部11との双方を設けた場合は、第1のIF信
号用増幅回路5と第2のミキサ回路71との双方におい
て、温度変化に起因するゲイン変動が補償される。した
がって、温度補償用の回路を持たない構成と比較して、
NTC−サーミスタTH1を1つずつ追加するだけの極
めて簡単な回路構成であるにも拘わらず、電子チューナ
が出力する第2の中間周波信号IF2のレベル変動は、
例えば、図17に示すように、10℃、25℃および6
0℃のそれぞれの温度において、100〔MHz〕から
800〔MHz〕までの周波数帯域で28〔dB〕〜3
3〔dB〕程度の範囲に抑えられる。この結果、温度補
償部11を1つしか持たない場合(例えば、図1に示す
構成)に比べて、温度変化に起因する電子チューナの電
気的特性の劣化をさらに抑制できる。
【0069】
【発明の効果】本発明に係る電子チューナは、以上のよ
うに、増幅素子としての電界効果トランジスタを有する
高周波増幅回路と、フィルタ回路の前段または後段に配
され、予め定められた温度範囲では、温度上昇に伴って
抵抗値が略比例して低下する特性のサーミスタとを備
え、当該サーミスタと上記フィルタ回路の結合用コンデ
ンサとの直列回路によって、温度補償部が構成されてい
る構成である。
【0070】当該構成では、温度に応じて、温度補償部
の前段と後段との結合度が変化するので、温度変化に起
因する高周波増幅回路のゲイン変動を補償できる。ま
た、結合用コンデンサが温度補償用にも使用されてい
る。この結果、サーミスタを追加するだけの簡単な回路
構成であるにも拘わらず、上記温度範囲にて、出力信号
レベルが略一定の電子チューナを実現できるという効果
を奏する。
【0071】本発明に係る電子チューナは、以上のよう
に、上記構成において、フィルタ回路の共振用コンデン
サは、温度が変化しても、上記サーミスタ、結合用コン
デンサおよび高周波増幅回路とインピーダンスが整合す
るように、容量の温度特性が設定されている構成であ
る。
【0072】当該構成によれば、共振用コンデンサの温
度特性が上述のように設定されているので、温度変化に
起因するマッチングロスの発生を抑制できる。この結
果、サーミスタを追加しただけの簡単な構成であるにも
拘わらず、よりS/N比が高く、高品質な電子チューナ
を実現できるという効果を奏する。
【0073】本発明に係る電子チューナは、以上のよう
に、上述の各構成において、上記高周波増幅回路が、上
記アップコンバータが出力する第1の中間周波信号を増
幅する回路であり、上記フィルタ回路は、当該高周波増
幅回路の後段に配されている構成である。
【0074】上記構成では、温度補償部が、アップコン
バータとダウンコンバータとの間、かつ、第1の中間周
波信号用増幅回路の後段に配されている。したがって、
S/N比の低下させることなく、ダブル・コンバージョ
ン型の電子チューナにおいて、温度変化に起因するゲイ
ン変動が最も大きな、第1の中間周波信号用増幅回路を
温度補償できるという効果を奏する。
【0075】本発明に係る電子チューナは、以上のよう
に、局部発振信号を増幅する局部発振信号用増幅回路
と、局部発振信号および入力信号を混合するミキサ回路
との間に配され、予め定められた温度範囲では、温度上
昇に伴って抵抗値が略比例して低下する特性のサーミス
タを備え、上記局部発振信号用増幅回路と上記ミキサ回
路との間に設けられた結合用コンデンサと上記サーミス
タとの直列回路によって、温度補償部が形成されている
構成である。
【0076】また、本発明に係る電子チューナは、以上
のように、局部発振信号を生成する局部発振回路と上記
局部発振信号用増幅回路との間に配され、予め定められ
た温度範囲では、温度上昇に伴って抵抗値が略比例して
低下する特性のサーミスタを備え、上記局部発振回路と
上記局部発振信号用増幅回路との間に設けられた結合用
コンデンサと上記サーミスタとの直列回路によって、温
度補償部が形成されている構成である。
【0077】これらの構成では、温度上昇に伴って、サ
ーミスタの抵抗値が略比例して低下するので、温度補償
部が出力する信号レベルが増大して、ミキサ回路へ入力
される信号レベルの低下が補償される。また、上記各結
合用コンデンサは、温度補償用にも使用されている。こ
れにより、サーミスタを追加するだけの簡単な回路構成
であるにも拘わらず、上記温度範囲にて、出力信号レベ
ルが略一定の電子チューナを実現できるという効果を奏
する。
【0078】本発明に係る電子チューナは、以上のよう
に、ダブル・コンバージョン型の電子チューナにおい
て、高周波増幅回路のデュアルゲート電界効果トランジ
スタのゲインコントロール用端子と正側の電源ラインと
の間に配され、予め定められた温度範囲では、温度上昇
に伴って抵抗値が略比例して低下する特性のサーミスタ
が設けられている構成である。
【0079】また、本発明に係る電子チューナは、以上
のように、ダブル・コンバージョン型の電子チューナに
おいて、高周波増幅回路のデュアルゲート電界効果トラ
ンジスタのゲインコントロール用端子と負側の電源ライ
ンとの間に配され、予め定められた温度範囲では、温度
上昇に伴って抵抗値が略比例して増加する特性のサーミ
スタが設けられている構成である。
【0080】これらの構成では、温度上昇に伴って、上
記デュアルゲート電界効果トランジスタのゲインコント
ロール用端子の電位が上昇して、温度上昇に起因する高
周波増幅回路のゲイン低下を補償する。これにより、増
幅素子として、デュアルゲート電界効果トランジスタを
用い、サーミスタを追加するだけの簡単な回路構成であ
るにも拘わらず、上記温度範囲にて、出力信号レベルが
略一定の電子チューナを実現できるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すものであり、電子チ
ューナの温度補償部近傍を示す回路図である。
【図2】上記電子チューナ要部の概略構成を示すブロッ
ク図である。
【図3】上記温度補償部に設けられたNTC−サーミス
タの温度特性を示すものであり温度と抵抗値との関係を
示すグラフである。
【図4】上記電子チューナにおいて、第1のIF信号用
増幅回路の温度特性を示すものであり、温度補償部を設
けた場合と温度補償部が無い場合とのそれぞれにおける
温度とゲインとの関係を示すグラフである。
【図5】上記電子チューナの温度特性を示すものであ
り、複数の温度、それぞれにおける出力信号レベルと周
波数との関係を示すグラフである。
【図6】上記電子チューナの変形例を示すものであり、
電子チューナにおいて、温度補償部近傍を示す回路図で
ある。
【図7】上記電子チューナの他の変形例を示すものであ
り、電子チューナにおいて、温度補償部近傍を示す回路
図である。
【図8】上記電子チューナのさらに他の変形例を示すも
のであり、電子チューナにおいて、温度補償部近傍を示
す回路図である。
【図9】本発明の他の実施形態を示すものであり、電子
チューナの温度補償部近傍を示す回路図である。
【図10】上記電子チューナの変形例を示すものであ
り、電子チューナにおいて、温度補償部近傍を示す回路
図である。
【図11】上記電子チューナの他の変形例を示すもので
あり、電子チューナにおいて、温度補償部近傍を示す回
路図である。
【図12】上記電子チューナのさらに他の変形例を示す
ものであり、電子チューナにおいて、温度補償部近傍を
示す回路図である。
【図13】本発明のさらに他の実施形態を示すものであ
り、電子チューナの温度補償部近傍を示す回路図であ
る。
【図14】上記電子チューナの変形例を示すものであ
り、電子チューナにおいて、温度補償部近傍を示す回路
図である。
【図15】上記電子チューナの他の変形例を示すもので
あり、電子チューナにおいて、温度補償部近傍を示す回
路図である。
【図16】上記電子チューナのさらに他の変形例を示す
ものであり、電子チューナにおいて、温度補償部近傍を
示す回路図である。
【図17】上記各実施形態の変形例を示すものであり、
複数の温度補償部を有する電子チューナにおいて、複数
の温度、それぞれにおける出力信号レベルと周波数との
関係を示すグラフである。
【図18】従来例を示すものであり、電子チューナ要部
の概略構成を示すブロック図である。
【図19】上記電子チューナにおいて、第1のIF信号
用増幅回路近傍の構成例を示す回路図である。
【図20】上記電子チューナの温度特性を示すものであ
り、複数の温度、それぞれにおける出力信号レベルと周
波数との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1・1a〜1k 電子チューナ 3 アップコンバータ 4・6・8 バンドパスフィルタ(フィルタ回路) 7 ダウンコンバータ 11〜14 温度補償部 31 第1のミキサ回路(ミキサ回路) 32 第1の局部発振用増幅回路(局部発振用増幅回
路) 33 第1の局部発振回路(局部発振回路) 71 第2のミキサ回路(ミキサ回路) 72 第2の局部発振用増幅回路(局部発振用増幅回
路) 73 第2の局部発振回路(局部発振回路) C30・C70 コンデンサ(結合用コンデンサ) C43・C61・C63・C81 コンデンサ(結合用
コンデンサ) C44・C62・C64・C82 コンデンサ(共振用
コンデンサ) T51・T71 トランジスタ(デュアルゲート電界効
果トランジスタ) TH1 NTC−サーミスタ(サーミスタ) TH2 PTC−サーミスタ(サーミスタ) +B バイアス電圧(正側の電源端子) GND 接地レベル(負側の電源ライン)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年8月8日(2000.8.8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】また、上記バンドパスフィルタは、複同
調回路から構成されており、例えば、図1に示すよう
に、上記第1のミキサ回路31に入力端が接続されるコ
ンデンサC41と、コンデンサC41の他端に接続さ
れ、コンデンサC42およびコイルL41からなる並列
回路とを含む1次側共振回路と、上記第1のIF信号用
増幅回路5に出力端が接続されるコンデンサC43と、
コンデンサC43の他端に接続され、コンデンサC44
およびコイルL42からなる並列回路とを含む2次側共
振回路とを備えている。なお、上記両並列回路におい
て、コンデンサC41(C43)と反対側の端部は、い
ずれも接地されている。また、バンドパスフィルタ6
(8)も、バンドパスフィルタ4と同様の複同調回路で
あって、同様に接続されたコンデンサC61〜C64・
コイルL61・L62(C81〜C84・L81・L8
2)を備えている。なお、各バンドパスフィルタ4・6
・8の共振周波数は、通過させる信号(IF1・IF
2)の周波数に応じて設定されており、各バンドパスフ
ィルタ4・6・8のうち、後述するNTC−サーミスタ
TH1に接続されたフィルタが、特許請求の範囲に記載
のフィルタ回路に対応する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】温度補償部11のまた別の配置例として
は、バンドパスフィルタ6と、第2のミキサ回路71と
の間が挙げられる。具体的には、本実施形態に係る第2
のミキサ回路71は、図7に示すように、図1に示す第
1のIF信号用増幅回路5と同様に接続されたデュアル
ゲート型の電界効果トランジスタT71、抵抗R71〜
R75、コンデンサC71〜C73およびチョークコイ
ルL7を備えている。また、当該第2のミキサ回路7
1において、トランジスタT71の第1のゲート端子G
1には、第2の局部発振用増幅回路72およびコンデン
サC70を介して、第2の局部発振回路73からの局部
発振信号Lo2が印可されている。さらに、当該ゲート
端子G1には、第1の中間周波数信号IF1が入力され
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C025 AA25 BA30 5J090 AA01 CA02 CA11 CN01 FA20 HA02 HA13 HA25 HA29 HA32 HA33 HA43 HN16 HN20 KA00 KA13 KA14 KA23 KA29 KA32 KA44 MA21 SA08 TA01 TA03 TA04 5J092 AA01 CA02 CA11 FA20 HA02 HA13 HA25 HA29 HA32 HA33 HA43 KA00 KA13 KA14 KA23 KA29 KA32 KA44 MA21 SA08 TA01 TA03 TA04 VL04 VL09 VL10 5K020 AA02 AA03 DD23 EE04 FF05 MM02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力された高周波信号から、当該高周波信
    号よりも周波数の高い第1の中間周波信号へ変換するア
    ップコンバータと、当該第1の中間周波信号から、上記
    高周波信号よりも周波数の低い第2の中間周波信号に変
    換するダウンコンバータと、上記高周波信号が入力され
    てから、出力信号として、上記第2の中間周波信号を出
    力するまでの信号伝達経路上に配され、予め定められる
    帯域のみの周波数成分を通過させるフィルタ回路と、上
    記信号伝達経路上に配され、入力信号を増幅する高周波
    増幅回路とを有するダブル・コンバージョン型の電子チ
    ューナにおいて、 上記高周波増幅回路には、増幅素子として、電界効果ト
    ランジスタが設けられ、 上記フィルタ回路の前段または後段に配され、予め定め
    られた温度範囲では、温度上昇に伴って抵抗値が略比例
    して低下する特性のサーミスタを備え、 当該サーミスタと上記フィルタ回路の結合用コンデンサ
    との直列回路によって、温度補償部が構成されているこ
    とを特徴とする電子チューナ。
  2. 【請求項2】上記フィルタ回路は、1次側共振回路と2
    次側の共振回路とを含む複同調回路であって、 上記各共振回路のうち、上記サーミスタ側の共振回路の
    共振用コンデンサは、温度が変化しても、上記サーミス
    タ、結合用コンデンサおよび高周波増幅回路とインピー
    ダンスが整合するように、容量の温度特性が設定されて
    いることを特徴とする請求項1記載の電子チューナ。
  3. 【請求項3】上記高周波増幅回路は、上記アップコンバ
    ータが出力する第1の中間周波信号を増幅する回路であ
    り、 上記フィルタ回路は、当該高周波増幅回路の後段に配さ
    れていることを特徴とする請求項1または2記載の電子
    チューナ。
  4. 【請求項4】予め定められる周波数の局部発振信号を生
    成する局部発振回路と、当該局部発振回路の出力を増幅
    する局部発振信号用増幅回路と、当該局部発振信号用増
    幅回路の出力と入力信号とを混合して、中間周波信号を
    生成するミキサ回路とを備えた電子チューナにおいて、 上記局部発振信号用増幅回路と上記ミキサ回路との間に
    配され、予め定められた温度範囲では、温度上昇に伴っ
    て抵抗値が略比例して低下する特性のサーミスタを備
    え、 上記局部発振信号用増幅回路と上記ミキサ回路との間に
    設けられた結合用コンデンサと上記サーミスタとの直列
    回路によって、温度補償部が構成されていることを特徴
    とする電子チューナ。
  5. 【請求項5】予め定められる周波数の局部発振信号を生
    成する局部発振回路と、当該局部発振回路の出力を増幅
    する局部発振信号用増幅回路と、当該局部発振信号用増
    幅回路の出力と入力信号とを混合して、中間周波信号を
    生成するミキサ回路とを備えた電子チューナにおいて、 上記局部発振回路と上記局部発振信号用増幅回路との間
    に配され、予め定められた温度範囲では、温度上昇に伴
    って抵抗値が略比例して低下する特性のサーミスタを備
    え、 上記局部発振回路と上記局部発振信号用増幅回路との間
    に設けられた結合用コンデンサと上記サーミスタとの直
    列回路によって、温度補償部が構成されていることを特
    徴とする電子チューナ。
  6. 【請求項6】入力された高周波信号から、当該高周波信
    号よりも周波数の高い第1の中間周波信号へ変換するア
    ップコンバータと、当該第1の中間周波信号から、上記
    高周波信号よりも周波数の低い第2の中間周波信号に変
    換するダウンコンバータと、上記高周波信号が入力され
    てから、出力信号として、上記第2の中間周波信号を出
    力するまでの信号伝達経路上に配され、入力信号を増幅
    する高周波増幅回路とを有するダブル・コンバージョン
    型の電子チューナにおいて、 上記高周波増幅回路は、増幅素子として、デュアルゲー
    ト電界効果トランジスタを備え、 当該デュアルゲート電界効果トランジスタのゲインコン
    トロール用端子と正側の電源ラインとの間に配され、予
    め定められた温度範囲では、温度上昇に伴って抵抗値が
    略比例して低下する特性のサーミスタが設けられている
    ことを特徴とする電子チューナ。
  7. 【請求項7】入力された高周波信号から、当該高周波信
    号よりも周波数の高い第1の中間周波信号へ変換するア
    ップコンバータと、当該第1の中間周波信号から、上記
    高周波信号よりも周波数の低い第2の中間周波信号に変
    換するダウンコンバータと、上記高周波信号が入力され
    てから、出力信号として、上記第2の中間周波信号を出
    力するまでの信号伝達経路上に配され、入力信号を増幅
    する高周波増幅回路とを有するダブル・コンバージョン
    型の電子チューナにおいて、 上記高周波増幅回路は、増幅素子として、デュアルゲー
    ト電界効果トランジスタを備え、 当該デュアルゲート電界効果トランジスタのゲインコン
    トロール用端子と負側の電源ラインとの間に配され、予
    め定められた温度範囲では、温度上昇に伴って抵抗値が
    略比例して増加する特性のサーミスタが設けられている
    ことを特徴とする電子チューナ。
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