JP2001059847A - 前立腺癌を検出するためのリフレックス法 - Google Patents

前立腺癌を検出するためのリフレックス法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 正常な状態、または良性前立腺肥大(BPH)や
前立腺炎のような良性前立腺疾患と前立腺癌とを区別可
能な、ヒト男性患者の前立腺癌の検出法を提供する。 【解決手段】 ヒトの男性患者における前立腺癌の検出
を補助するための方法であって、以下のステップ:
(a)該患者から得た血液サンプル中の、複合体型前立
腺特異的抗原(cPSA)量を測定すること、(b)該患者
のcPSA血中濃度が、約2〜約4ng/mLの正常値の上限を上
回るか否かを判定すること、および(c)該患者のcPSA
血中濃度が、正常値の上限を上回る場合、該血液サンプ
ル中の総前立腺特異的抗原(tPSA)量を測定し、測定し
たtPSA量に対する測定したcPSA量の割合を決定するこ
と、からなる上記方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はヒト男性患者に見ら
れる前立腺癌の検出に関するものである。特に、正常な
状態、または良性前立腺肥大(BPH)や前立腺炎のような
良性前立腺疾患と、前立腺癌との鑑別法に関する。
【0002】
【従来の技術】血清中の前立腺特異的抗原(PSA)検査法
の確立により、新たに前立腺癌(CaP)と診断された症例
数は、1991年には122,000例であったのに対
し、1998年には約200,000例と増加した
(1)。血清中のPSA検査は、デジタル直腸検査や他の様式
などと組み合わせて用いられるCaPの高感度な検出法で
あるが、癌に非特異的に、良性の前立腺疾患においても
PSAの増加が認められるため、血清中のPSA検査の癌に対
する特異性は低い。年齢別基準範囲の設定(2)、PSA濃度
(density)(3)またはPSAの移行域濃度(transitional zon
e density)(4)、さらにPSAヴェロシティー(velocity)
(5)を含めて、PSA検査の癌に対する特異性を向上させる
ために多数の改変法が提案されているが、これらはいず
れも広く認められるに至ってはいない。Stenman (6) や
Lilja (7)他らによれば、血清中には、PSAは遊離型とプ
ロテアーゼ阻害剤(主にα-1-アンチキモトリプシン)
に結合した状態で存在する。彼らの研究の結果からPSA
検査の特異性を向上させる他の方法が示された。これま
での多数の研究から、前立腺癌患者においては、遊離型
PSAの割合が減少することが明らかとなった (8, 9)。最
近の臨床的予備試験の結果では、総PSA値が4ng/mLから
10ng/mLの範囲内にある男性においては、総PSAに対す
る遊離型PSAの割合を用いることにより、95%の検出
感度を維持しながら、不必要な生検を20%低減できた
と発表している(10)。しかし、遊離型PSA値と総PSA値と
による検査を困難にする理由が多数存在する。第一の理
由は、総PSA値がグレーゾーンに分類されると遊離型PSA
のリフレックステストが不可欠であるが、グレーゾーン
は0 ng/mLから20 ng/mLの範囲で推奨されている場合が
多い(11, 12)。同じように、遊離型PSAと総PSA値の測定
キットは、キットによって遊離型PSAの総PSA値に対する
割合のカットオフ値が異なっている上に、これらのカッ
トオフ値を用いるときでさえ、特異性のレベルが異なる
ことがわかった(12,13)。血清中の遊離型PSA濃度は、特
に4℃において、しかし凍結温度でさえも、時間が経つ
に従って減少する(14)ことが判明した。
【0003】これらの理由から、遊離型PSAと総PSAの値
を用いる検査に替わる方法の確立が望まれ、遊離型PSA
を除外してプロテアーゼ阻害剤と複合体を形成したPSA
を測定する正確で再現性のある複合体型PSA検査法が続
いて開発された(15)。予備的遡及的試験では、前立腺癌
の早期検出において、複合体型PSA(cPSA)値を測定する
だけで、遊離型PSA値と総PSA値の比を用いる方法の代替
となりうる可能性が示された(16)。
【0004】しかし、男性患者のスクリーニングに関し
ては、不必要な生検数をさらに減らすために、前立腺癌
の検出における特異性の高い方法が絶えず望まれてき
た。米国特許第5,501,983号は遊離型及び複合体型PSAの
アッセイおよび前立腺癌の診断におけるその利用に関す
るものである。米国特許第5,698,402号及び同第5,710,0
07号は前立腺癌の診断に用いるリフレックス法に関する
ものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ヒト男性患
者の前立腺癌の検出法を提供するものである。一般に、
このような方法には、正常な状態、または良性前立腺肥
大(BPH)や前立腺炎のような良性前立腺疾患と前立腺癌
とを区別可能であることが要求される。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本方法は、(a)患者から採取した血液サンプル中の複
合体型前立腺特異的抗原(cPSA)の量を測定し、(b)患
者の血中cPSAレベルが約2ng/mLから約4ng/mLの間とす
る正常値の上限を上回っているか否かを判定し、(c) 前
記患者の血中cPSAレベルが正常値の上限を上回っている
場合、前記血液サンプル中の総前立腺特異的抗原(tPSA)
量を測定し、測定したcPSA量とtPSA量の割合を求める、
各ステップを含んでなる。cPSAの正常値の上限は通常約
3.0 ng/mLから3.8 ng/mLの間であり、約3.50 ng/mLから
3.75 ng/mLの間が好ましく、さらに好ましくは約3.6 ng
/mLである。cPSAのtPSAに対する割合については、その
カットオフ値を、患者が前立腺癌のリスクがないことを
示す指標(例えば、cPSAの割合が約70%から約82%の間、
より好ましくは約75%に設定されたカットオフ値より低
い)、もしくは患者に前立腺癌のリスクがあることを示
す指標(例えば、cPSAの割合が約83%から約95%の間、よ
り好ましくは約90%に設定されたカットオフ値より高
い)として、設定できる。
【0007】血液サンプル中のcPSA値を測定する特に有
用な方法は、非結合型、すなわち遊離型PSA(fPSA)が
イムノアッセイにより検出されないように血液サンプル
を処理し、処理後の血液サンプル中のPSAをイムノアッ
セイによって検出し、それによりcPSAのみを検出可能と
する方法である。イムノアッセイはどの従来の方法でも
可能であるが、競合イムノアッセイ、または2サイトイ
ムノメトリックアッセイがより有効である。これらの方
法については、さらに詳細に後述するが、様々な方法で
行われている。一般的には、このような方法は、fPSAを
イムノアッセイに供する被験混合物から物理的に除去す
るかまたは保持する分離方法、並びに、fPSAの1以上の
抗原決定基を化学的相互作用等でイムノアッセイに用い
る抗体に結合しないように改変し、それによりfPSAをイ
ムノアッセイから効果的に排除する方法を含む。あるい
はまた、cPSAは、PSA-ACT複合体の測定に特異的な方
法、例えば、制限するものではないが、抗PSA抗体と抗A
CT抗体とを用いた2サイトイムノメトリックアッセイや
抗PSA抗体とPSA-ACT複合体を特異的に認識する抗体とを
用いたイムノメトリックアッセイなどにより、測定でき
る。
【0008】特に有利な2サイトイムノメトリックアッ
セイ法が下記の3種の抗体試薬系に基づいて考案され
た: (a) tPSAに結合してイムノメトリックアッセイに参加す
る一次抗PSA抗体(モノクローナルでもポリクローナル
でも可) (b) 一次抗体と同様、tPSAに結合しイムノメトリックア
ッセイに参加するが、fPSA特異的抗体に結合したPSAに
は実質的に結合しない性質を有するように選択される二
次抗PSA抗体(モノクローナルが好ましい)(この二次
抗体は本明細書中では時に「MM1」と記す) (c) fPSAに特異的な三次抗PSA抗体(モノクローナル抗
体が好ましい)。
【0009】上述した2サイトイムノメトリックアッセ
イ(cPSA、PSA-ACT、またはtPSAに対するもの)のいず
れも、一次抗体か二次抗体の一方を検出の目的に応じて
標識し(「標識」抗体または「検出」抗体ともいう)、
他方を固定化するか、被験混合物から分離するために固
定化できるようにする(「捕捉」抗体)。
【0010】本方法によって、ヒト男性患者の前立腺癌
の検出に関して、検出の特異性を向上させ、そのことに
よって前立腺癌のスクリーニングの不必要な生検の数を
減らすという改善がなされた。
【0011】本明細書中で用いる下記の用語はここに示
した意味を有する。PSAは、前立腺特異的抗原を意味す
る。tPSAまたは総PSA は、血液サンプル中の免疫学的に
定量可能なPSAの総量を示す。つまり、従来のイムノア
ッセイによる測定に応答できる複合体型と遊離型のPSA
である。最近の見識では、プロテアーゼ阻害剤(ACT、
α1-アンチトリプシン、インター-αトリプシンインヒ
ビターを含む)と結合して複合体を形成している血中PS
Aは免疫学的に定量可能であるが、一方、α2-マクログ
ロブリンなど他のプロテアーゼ阻害剤と結合したPSAは
定量できないことが知られている。
【0012】fPSAまたは遊離型PSAは、遊離の非結合型P
SAを示す。cPSAまたは複合体型PSA は、tPSA中のfPSA以
外のものを示す。
【0013】抗体試薬は、完全なイムノグロブリン分
子、例えばIgGやIgM、または抗体の結合部位を含むイム
ノグロブリンフラグメント、例えば、Fab、Fab'、F(a
b')2フラグメント、もしくはその集合物、または抗体の
結合部位を含む何らかの他の分子形態、のいずれかを示
す。
【0014】tPSAの測定方法は当技術分野で公知であ
る。好ましい方法は、PSAの分子形態に関係なく、つま
りサンプル中のfPSAとcPSAの割合に関係なく、tPSA値が
十分に正確に測定できることがわかっている方法(「等
モルアッセイ」といわれている)であることが理解され
よう。
【0015】cPSAの測定方法も当技術分野で公知であ
る。中でも、米国特許第5,840,501号(参照により本明
細書中に含めるものとする)に記載されている方法が特
に好ましいものである。次に、本発明を下記実施例によ
って説明するが、本発明は下記実施例により限定される
ものではない。
【0016】
【実施例】総PSAと複合体型PSAの自動イムノアッセイ
Bayer Immuno 1TM PSAアッセイ(Bayer Corporation, B
usiness Group Diagnositics, Tarrytown, New York, U
SA)は市販のサンドイッチイムノアッセイであり、この
アッセイでは捕捉抗体にモノクローナル抗体を、検出抗
体にアフィニティー精製したアルカリホスファターゼ結
合ヤギポリクローナル抗体を用いる。このアッセイの詳
細はすでに報告されており、捕捉抗体に用いるモノクロ
ーナル抗体の特性に基づいて、遊離型PSAと複合体型PSA
の等モルの検出が可能である(17)。Bayer Immuno 1 cPS
Aアッセイの詳細もすでに報告されている。これは、捕
捉抗体と検出抗体には総PSAのアッセイと同一の抗体を
用いるが、遊離型PSAに特異的な非標識モノクローナル
三次抗体を含んでいる(15)。この三次抗体は、患者サン
プル中の遊離型PSAに結合し、結合した遊離型PSAを免疫
学的に非反応性にする。これ以外の全ての条件は、総PS
Aアッセイと同様である。これらのアッセイの検出下限
は0.03 ng/mL, 及びその総CV値は2.0〜3.4%である。
【0017】総PSAと遊離型PSAの手動イムノアッセイ
総PSA値は、製造者の説明書に従って、ダブルモノクロ
ーナル抗体連続的ラジオイムノアッセイまたはダブルモ
ノクローナル抗体連続的エンザイムイムノアッセイ(Ta
ndem-R 及びTandem-Eアッセイ、Beckman-Coulter)でも
測定し、遊離型PSAはダブルモノクローナル抗体ラジオ
イムノアッセイ(Tandem-R遊離型PSAアッセイ、Beckman
-Coulter)を用いて測定した。このアッセイの検出下限
は0.3 ng/mLであり、これらのアッセイのアッセイ内お
よびアッセイ間CV値は4.8〜7.7%の範囲内と報告されて
いる(12)。
【0018】患者サンプル−調査1 この調査における
血清サンプルはスクリーニングの一部として採取され、
さらなる評価のため保存した。サンプルは前立腺の触診
の前に採取され、ワシントン大学(The University of
Washington: 米国ワシントン州シアトル市)、ジョンホ
プキンス病院(John Hopkins Hospital: 米国メリーラ
ンド州ボルティモア市)、スローンケターリング記念癌
研究所(Memorial SloanKettering Cancer Institute:
米国ニューヨーク州ニューヨーク市)の3カ所でそれぞ
れの地域の研究検閲局(Investigational Review Board
s )の定めるプロトコールに従って遡及的に検査した。
それぞれの施設から集めた検体の数は図1にまとめた。
ワシントン大学にて採取されたサンプルは、この地域の
既知の癌発生率に近い25%の癌を提供するように選択さ
れたもので、これらの患者サンプルの結果はすでに発表
されている(16)。それぞれの患者には超音波を用いた
セクスタント経直腸的前立腺針生検(sextant transrec
tal ultasound-guided prostate needle biopsy)を行
った。合計385サンプルは悪性腫瘍の徴候が認められな
い(no evidence of malignancy: NEM)男性から採取さ
れたものであり、272サンプルは癌患者からのものであ
った。血清は遠心分離後、マイナス70℃で保存し、それ
ぞれのサンプルについて、総PSA、遊離型PSA、複合体型
PSAの検査を2回以内の凍結融解サイクルで行った。
【0019】患者サンプル−調査2 総数3268血清サン
プルを前立腺癌のスクリーニング試験の一部として本調
査を行うために集めた。そのうちの2143(66%)サンプル
は、予想的試験サンプルとして集められ、1125(34%)サ
ンプルは遡及的試験サンプルバンクから集めた。患者は
ブリガム・アンド・ウーマンズホスピタル(Brigham an
d Women's Hospital: 米国マサチューセッツ州ボストン
市)の泌尿器科、ジョンホプキンス病院(John Hopkins
Hospital: 米国メリーランド州ボルティモア市)、エ
ムディーアンダーソン癌センター(M.D.Anderson Cance
r Center: 米国テキサス州ヒューストン市)、スローン
ケターリング記念癌センター(Memorial Sloan Ketteri
ng Cancer Center: 米国ニューヨーク州ニューヨーク
市)、ノースウェスト病院(Northwest Hospital: 米国
ワシントン州シアトル市)、ワシントン大学(The Univ
ersity of Washington: 米国ワシントン州シアトル市)
で集めた。検体の数と生検を行った割合は図2に示し
た。患者サンプルは、各地の研究検閲局(Institutional
Review Board)の定めるプロトコールに従って採集し
た。遡及的試験サンプルはマイナス70℃で凍結保存され
た。全てのサンプルについて1回以内の凍結融解サイク
ルをして、遊離型PSA値、総PSA値、複合体型PSA値を調
べた。総PSAと複合体型PSAの測定には、Bayer Immuno 1
を、Tandem総PSAと遊離型PSAの測定にはHybritechから
購入したマニュアルキットを使用して、各地でイムノア
ッセイを行った。
【0020】データ解析 総PSA値の上限は文献から得
られたもので、4.0 ng/mL とした。cPSA値の上限は、総
PSA値を4.0 ng/mLとした場合とほぼ同じ癌検出感度にな
るように計算し、3.6 ng/mL とした。遊離型PSAの総PSA
に対する割合(f/t)は、総PSA値が4.0〜10.0 ng/mL の範
囲内にある患者に対してf/t割合を適応して不必要な生
検を避けることが推薦された(10)。この範囲内に分類さ
れた患者集団においては、カットオフ値は25%を用いる
こととして、総PSA濃度が4〜10 ng/mLでf/t PSA割合
(または遊離型PSA%)が25%を上回る患者に対しては生
検を行うべきではない。この手法の正味の効果として、
f/t PSA割合の適応により、特異性はかなり改善される
が検出感度が若干低下する。
【0021】複合体型PSA値と複合体型PSAの割合とを用
いる場合と、総PSA値と遊離型PSAの割合を用いる場合を
比較するために、複合体型PSA値の上限を3.6 ng/mL、複
合体型PSA/総PSAの割合の上限を75%と設定した。その
結果、ほぼ同等の検出感度が得られ、2つの異なる手法
による特異性の相対的増加を比較することができた。
【0022】結果 上述したとおり各上限値を設定する
ことにより、前立腺癌の早期検出への4種の手法におけ
る検出感度と特異性を比較した。調査1及び調査2に関
する各手法における感度と特異性はそれぞれ図3及び図
4にまとめた。前立腺癌の検出における最近の標準的な
診療指針では、デジタル直腸検査(DRE)と併用する場
合、総PSA値の上限を4.0 ng/mLと設定している。全サン
プルにつき、総PSA値の上限を4.0 ng/mLとした一次検査
で、検出感度は86%と90%であり、特異性は24%と31%であ
った。このことは、この調査で生検を行って癌と診断さ
れた全患者のうち約88%が検出されているが、癌ではな
い男性の約73%で総PSA値が上昇しており擬陽性とされた
ことを意味する。特異性を向上させて不必要な生検の数
を減らすための試みとして、他の手法で算出した検出感
度と特異性を比較した。まず、遊離型PSAの割合を用い
た。これは総PSA濃度が4〜10 ng/mLの範囲内であった男
性についてニ次検査として行った。この手法では、予想
通り、感度が総PSA値だけを用いた場合より2〜3%減少
し、2つの調査で83%と88%であった。しかしながら、特
異性は検査した全サンプルに対して8〜10%向上してい
た。4〜10 ng/mLの推薦された総PSA値の範囲内において
遊離型PSA%を適応すると、一次検査の総PSA値の結果に
比して、特異性は14〜20%向上していた。また、一次検
査に複合体型PSAを用いた場合と総PSA値を用いた場合と
を比較すると、検出感度は、遊離型PSA%による算出の
場合と同様2〜3%低下していたが、全サンプルを対象と
した時の特異性は約5%増加していた。総PSA値が4〜10
ng/mLの範囲内のものを対象とすると、cPSA値だけの検
査で特異性が9〜10%向上していた。
【0023】ここに示した2つの調査から、一次検査に
cPSA値を用いると、総PSA値を用いるのに比して、確実
に特異性における利点があることが示されたが、これと
同様のことは数例の報告によって公知である(16,17,1
8,19)。しかしながら、cPSA値をcPSA値のtPSA値に対す
る割合とともに用いて調べた報告はない。この解析法を
適用すると、検出感度の低下が4〜6%と少なく、特異性
の向上が他3種の手法いずれの場合よりも大きくなっ
た。特異性の向上は、検査した全サンプルを対象にした
場合には8〜16%、総PSA値が4〜10ng/mLのサンプルを対
象にした場合には14〜24%となった(図3,図4参
照)。すでに報告があるように、cPSAアッセイのみを一
次検査として行った場合においても不必要な生検を約10
%省けるという利点を有しているので、この特異性の向
上は前立腺癌の検出において臨床的に顕著な進歩を示す
ものである。このことにより、さらなる検診や処置を必
要としない患者の精密検査を避けられ、医療費が大幅に
削減されるであろう。また、cPSA/tPSAの割合をさらに
用いることで、ここに示したデータに見られるように、
さらに特異性が向上する。tPSA値が4〜10 ng/mLの範囲
内の患者に対してfPSA/tPSAの割合を用いた場合のよう
に、患者集団をcPSA濃度が3.6〜10 ng/mLの範囲内にあ
る男性に限定した場合、同様の有利性が認めらた。
【0024】総PSA値とfPSA/tPSAの割合を用いた場合と
比較して、複合体型PSA値とcPSA/tPSAの割合を利用する
場合の方が他にもいくつかの利点を有している。第一
に、遊離型PSAは血清中で不安定であり、α-2-マクログ
ロブリンと複合体を形成するため、時間が経つに従って
遊離型PSAの濃度が減少する(14)が、これに対して複合
体型PSAは血清中の安定性が高い(20)、ということであ
る。次に、末期癌患者からの血清中でも遊離型PSAは変
則的に増加することである(21)。この前立腺癌末期の血
清中の遊離型PSAは、その原因や生化学的性質は不明で
あるが、fPSAが存在すると、実際は末期癌の患者を癌で
ないとする誤診の原因となりうる。最後に、血清中のPS
Aの濃度は未知の要因により同一の血清中でも経時的に
変化することである。この生物学的な変化の大部分は遊
離型PSAが変化することに起因する(22)。大部分の血清
中PSAは複合体型として存在しているので、cPSAを用い
る分析の方が、健康人においては非常に低濃度でしか存
在しない遊離型PSAを測定するより、本質的に正確であ
る。また、前立腺癌男性患者の遊離型PSA濃度は、発癌
していない男性と比較して、変化しないことが判った
(未発表データ)。これらの結果を総合すると、cPSA
は、生化学的により安定で、血清中に比較的高濃度で存
在し、前立腺癌患者において増加するうえ、生物学的な
変化が比較的少ないということが示唆された。つまり、
1次検査に複合体型PSA値を調べて次に複合体型PSAの割
合を調べるという手法は、前立腺癌の正確な診断に必要
な検査の数を減らすことができ、医療費も削減でき、前
立腺癌検出において有意な利点を有する。この手法で
は、遊離型PSAの連続測定よりも、経時的なPSAの連続測
定が、より迅速に判断可能になると考えられる。
【0025】ここまでの記述で本発明について詳細に説
明し実証した。明らかに、本明細書中で述べた理念と範
囲から逸脱することなく、多くの本発明の変法や改良が
行われるであろう。
【0026】参考文献 1. Cancer facts and figures, 1998, American Cance
r Society 2. Oesterling JE, Jacobsen SJ, Cooner WH. The use
of age-specific reference ranges for serum prosta
te specific antigen in men 60 years old or older
(60歳以上の男性における、血清前立腺特異的抗原の年
齢別基準範囲の使用), J Urol, 1995;153:1160-63 3. Benson MC, Whang IS, Pantuck A, Ring K, Kaplan
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density: a means of distinguishing prostatic hype
rtrophy and prostate cancer(前立腺特異的抗原濃
度:前立腺肥大症および前立腺癌を区別する手段), J
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antigen density of the transition zone forearly d
etection of prostate cancer(前立腺癌の早期検出の
ための、移行領域の前立腺特異的抗原濃度), J Urol 1
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an DW, Andres RらLongitudinal evaluation of prosta
te-specific antigen levels in men with and without
prostate disease(前立腺疾患を患ったおよび患って
いない男性における前立腺特異的抗原濃度の縦断的評
価), JAMA 1992;267:2215-20 6. Stenman U-H, Leinonen J, Alfthan H, Rannikko
S, Tuhkanen K, AlfthanO. A complex between prostat
e-specific antigen and α-1-antichymotrypsinis the
major form of prostate-specific antigen in serum
of patients with prostatic cancer: assay of the co
mplex improves clinical sensitivity for cancer(前
立腺特異的抗原とα−1−アンチキモトリプシンの複合
体は、前立腺癌患者の血清中において前立腺特異的抗原
の主要な形態である:複合体のアッセイは癌についての
臨床的感度を改良する), Cancer Res 1991;51:222-26 7. Lilja H, Christensson A, Dahlen U, Matikainen
M-T, Nilsson O, Pettersson, Lovgren T. Prostate-sp
ecific antigen in serum occurs predominantlyin com
plex with α-1-antichymotrypsin(血清中の前立腺特
異的抗原は主にα−1−アンチキモトリプシンとの複合
体として存在する), Clin Chem 1991;37:1618-25 8. Christensson A, Bjork T, Nilsson O, Dahlen U,
Matikainen T, CockettATKら Serum prostate-specific
antigen complexed to α1-antichymotrypsinas an in
dicator of prostate cancer(前立腺癌の指標となる、
α1−アンチキモトリプシンに複合体化した血清前立腺
特異的抗原), J Urol 1993;150:100-105 9. Luderer AA, Chen Y-T, Soriano TF, Kramp WJ, Ca
rlson G, Cuny Cら measurement of the proportion of
free to total prostate-specific antigen improves
diagnostic performance of prostate-specific antige
n in the diagnostic gray zone of total prostate-sp
ecific antigen(総前立腺特異的抗原に対する遊離型前
立腺特異的抗原の割合の決定により、総前立腺特異的抗
原の診断的グレーゾーンおける前立腺特異的抗原の診断
的性能が向上する), Urology 1995;46:187-194 10. Catalona WJ, Partin AW, Slawin KM, Brawer MK,
Flanigan RC, Patel Aら Use of the percentage of f
ree prostate-specific antigen to enhance different
iation of prostate cancer from benign prostatic di
sease(前立腺癌と良性前立腺疾患の区別を向上させる
ための遊離型前立腺特異的抗原の百分率の使用), JAMA
1998;279:1542-1547 11. Vashi AR, Wojno KJ, Henricks W, England BA, V
essella RL, Lange PHらDetermination of the "reflex
range" and appropriate cutpoints for percent free
prostate specific antigen in 413 men referred for
prostatic evaluation using the AxSym system(AxSy
mシステムを用いて前立腺を評価した413人の男性におけ
る遊離型前立腺特異的抗原の百分率の「リフレックス範
囲」および適当なカットポイントの決定), Urology 19
97;49:19-27 12. Junker R, Brandt B, Zechel C, Assmann G. Comp
arison of prostate-specific antigen (PSA) measured
by four combinations of free PSA and totalPSA ass
ays(遊離型前立腺特異的抗原(PSA)および総PSAアッ
セイの4つの組み合わせにより測定したPSAの比較), Cl
in Chem 1997;43:1588-94 13. Nixon RG, Meyer GE, Blase AB, Gold MH, Brawer
MK. Comparison of 3 investigational assays for th
e free form of prostate specific antigen(前立腺特
異的抗原の遊離形態についての3つの試験アッセイの比
較), J Urol 1998;160:420-425 14. Woodrum D, French C, Shamel LB. Stability of
free prostate-specificantigen in serum samples und
er a variety of sample collection and sample stora
ge conditions(種々のサンプル採取およびサンプル保
管条件下における、血清サンプル中の遊離型前立腺特異
的抗原の安定性), Urology 1996;48:33-39 15. Allard WJ, Zhou Z, Yeung KK. Novel immunoassa
y for the measurementof complexed prostate-specifi
c antigen in serum(血清中の複合体型前立腺特異的抗
原の測定についての新規イムノアッセイ), Clin Chem
1998;44:1216-1223 16. Brawer MK, Meyer JE, Letran JL, Bankson DD, M
orris DL, Yeung KK, Allard WJ. Measurement of comp
lexed PSA improves specificity for early detection
of prostate cancer(複合体型PSAの測定による、前立
腺癌の早期検出に対する特異性の向上), Urology 199
8;52:372-378 17. Allard, WJ, Cheli CD, Neaman IE, Goldblatt J,
Morris DL, Smith C, Schwartz MKら 1999. Complexed
PSA and free to total PSA ratio provide equivalen
t specificity in the detection of prostate cancer
but would save biopsies in different patient popul
ations(複合体型PSAおよび総PSAに対する遊離型PSAの
比により、前立腺癌の検出において同等の特異性が得ら
れ、異なる患者群における生検を省きうる), Clin Che
m 45(6):A106 18. Croal BL, Mitchell IDC, Dickie A, Cohen NP, D
uff P, Simpson WG, Ross IS. 1999. Complexed PSA an
d complexed PSA/prostatic volume ratio in the diag
nosis of prostatic carcinoma(前立腺腫瘍の診断にお
ける複合体型PSAおよび複合体型PSA/前立腺容積比),
Clin Chem 45(6):A108 19. Allard WJ, Yeung KK, Zhou ZZ. 1998. 米国特許
第5,840,501号 20. Allard WJ, Cheli CD, Morris DL, Goldblatt J,
Pierre Y, Kish L, ChenYら 1999. Multicenter evalua
tion of the performance and clinical utility in lo
ngitudinal monitoring of the Bayer Immuno 1TM comp
lexed PSA assay(Bayer Immuno 1TM複合体型PSAアッセ
イの縦断的監視における性能および臨床的使用の多機関
評価), Int J Biol Markers14:73-83 21. Vashiら F/t PSA ratio is elevated in men with
late stage disease(末期疾患の男性患者においてはf
/t PSA比が上昇する) 22. Nixonら Free PSA is the principle component o
f variation in biological variation of PSA(PSAの
生物学的変化において、遊離型PSAは変化の主要成分で
ある)
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の項に示した調査1で検査した患者サン
プルの由来を示す図である。
【図2】実施例の項に示した調査2で検査した患者サン
プルの由来を示す図である。
【図3】調査1で採取した患者サンプルのtPSA値を用い
た場合、cPSA値を用いた場合、tPSA 値とfPSA%を用い
た場合、cPSA値とcPSA%を用いた場合のそれぞれの手法
の検出感度と特異性を示す図である。tPSA、cPSA、fPSA
のそれぞれは後述する実施例のところで述べる方法に従
って測定した。つまり、tPSAとcPSAはBayer法で測定
し、fPSA%はHybritech法で測定したfPSAとtPSA値を用
いて計算した。
【図4】調査2で採取した患者サンプルのtPSA値を用い
た場合、cPSA値を用いた場合、tPSA値とfPSA%を用いた
場合、cPSA値とcPSA%を用いた場合のそれぞれの検出感
度と特異性を示す表である。tPSA、cPSA、fPSAのそれぞ
れは図3の説明に関して上述した方法を用いて測定し
た。

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒトの男性患者における前立腺癌の検出
    を補助するための方法であって、以下のステップ: (a)該患者から得た血液サンプル中の、複合体型前立
    腺特異的抗原(cPSA)量を測定すること、 (b)該患者のcPSA血中濃度が、約2〜約4ng/mLの正常値
    の上限を上回るか否かを判定すること、および (c)該患者のcPSA血中濃度が、正常値の上限を上回る
    場合、該血液サンプル中の総前立腺特異的抗原(tPSA)
    量を測定し、測定したtPSA量に対する測定したcPSA量の
    割合を決定すること、からなる、上記方法。
  2. 【請求項2】 前記cPSAの割合が約70%〜約82%のカッ
    トオフ値よりも小さい場合、前記患者は前立腺癌のリス
    クがないとみなす、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 cPSAの正常値の上限が約3.0〜約3.8ng/m
    Lの範囲である、請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 cPSAの正常値の上限が約3.50〜約3.75ng
    /mLの範囲である、請求項2に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記カットオフ値が75%である、請求項
    4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 cPSAの正常値の上限が約3.6ng/mLであ
    る、請求項5に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記cPSAの割合が約83%〜約95%のカッ
    トオフ値よりも大きい場合、前記患者は前立腺癌のリス
    クがあるとみなす、請求項1に記載の方法。
  8. 【請求項8】 cPSAの正常値の上限が約3. 0〜約3.8ng/
    mLの範囲である、請求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】 cPSAの正常値の上限が約3.50〜約3.75ng
    /mLの範囲である、請求項7に記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記カットオフ値が90%である、請求
    項9に記載の方法。
  11. 【請求項11】 cPSAの正常値の上限が約3.6ng/mLであ
    る、請求項10に記載の方法。
  12. 【請求項12】 以下のステップ: (a)血液サンプル中のtPSAを処理して、遊離型PSA(fP
    SA)をイムノアッセイで実質的に検出できなくするこ
    と、および (b)処理した血液サンプル中のPSAをイムノアッセイで
    測定し、それにより該アッセイで実質的にはcPSAのみを
    検出可能とすること、からなる方法でcPSAを測定する、
    請求項1に記載の方法。
  13. 【請求項13】 fPSAを前記イムノアッセイにおいて用
    いられる抗体と実質的に結合できなくするように、十分
    にfPSAの抗原決定基を改変する抗体試薬を血液サンプル
    へ添加することによって前記工程(a)を実施し、並び
    に、血液サンプルに該抗体試薬を添加することによって
    得られる被験混合物中において前記工程(b)を実施す
    る、請求項12に記載の方法。
  14. 【請求項14】 以下のステップ: (a)前記血液サンプルを、以下の3種の抗PSA抗体: (i)tPSAに結合する一次抗PSA抗体、 (ii)tPSAに結合するが、fPSAに結合しcPSAには結合し
    ない抗体によってPSAが結合される場合には、PSAに実質
    的に結合できない二次抗PSA抗体、ただし前記一次およ
    び二次抗体の一方は標識されており(「標識抗体」)、
    他方は液体被験混合物から分離するために固定化されて
    いるかまたは固定化することができるものである(「捕
    捉抗体」)、および (iii)fPSAに結合するがcPSAには結合しない三次抗PSA
    抗体であって、該三次抗体のfPSAへの結合がfPSAを前記
    方法で実質的に検出できなくする、該三次抗PSA抗体、
    と接触させて液体被験混合物を形成させること、 (b)前記捕捉抗体を、前記液体被験混合物から分離す
    ること、並びに、 (c)分離された前記捕捉抗体相または残りの液体被験
    混合物中の標識を測定すること、からなる、請求項13
    に記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記cPSAを、PSA−ACTの測定に特異的
    な方法で測定する、請求項1に記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記PSA−ACTを、抗PSA抗体および抗A
    CT抗体を用いる2サイトイムノメトリックアッセイで測
    定する、請求項15に記載の方法。
  17. 【請求項17】 前記PSA−ACTを、抗PSA抗体およびPSA
    −ACT複合体に特異的に結合する抗体を用いる2サイトイ
    ムノメトリックアッセイで測定する、請求項15に記載
    の方法。
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